JP5139180B2 - ウォッシャポンプおよびウォッシャ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ウォッシャ液が流通する一対の吐出路を有し、正逆回転するモータの回転方向に応じて、各吐出路のうちの一方にウォッシャ液が流通するウォッシャポンプおよびウォッシャ装置に関する。
従来、自動車等の車両のフロント側およびリヤ側には、それぞれウィンドシールドが設けられており、エンジンルーム内の所定箇所には、各ウィンドシールドを洗浄するためのウォッシャ装置が設置されている。ウォッシャ装置は、モータを有するウォッシャポンプと、ウォッシャ液を貯留するウォッシャタンクとを備えている。ウォッシャポンプのモータは、操作スイッチを操作することにより正逆方向に回転駆動され、モータの回転方向に応じてウォッシャタンク内のウォッシャ液を各ウィンドシールドに個別に噴射するようになっている。そして、ウィンドシールドに噴射されたウォッシャ液を、ワイパ装置を駆動してワイパブレードにより払拭することでウィンドシールドを洗浄することができる。このようなウォッシャ装置としては、例えば、特許文献1および特許文献2に記載されたものが知られている。
特許文献1に記載されたウォッシャ装置は、出力軸(回転軸)を有するモータと、モータを収容する筒状のポンプ本体とを備えている。ポンプ本体には、出力軸の軸方向と直交する方向にウォッシャ液吸入管(インレット)が設けられ、また、出力軸を挟むウォッシャ液吸入管の対向部にはバルブ機構が設けられている。ウォッシャ液吸入管は、ウォッシャタンクに差し込まれるようになっており、これによりウォッシャポンプはウォッシャタンクに取り付けられる。バルブ機構には、2つのウォッシャ液吐出管(アウトレット)と、出力軸を中心とする放射方向と直交する方向に移動する弁体(切替バルブ)とが設けられている。
特許文献2に記載されたウォッシャ装置は、特許文献1に記載されたウォッシャ装置に比して、ポンプ本体の軸方向端部に吸入口(インレット)を形成した点、および、ポンプ本体の吸入口側の略半分をモータの回転軸の軸方向からウォッシャタンクに差し込み、これによりウォッシャポンプをウォッシャタンクに取り付けるようにした点が異なっている。ポンプ本体に設けられるバルブ機構は、弁体の移動方向や取り付け位置等、何れも特許文献1と略同様に構成されている。
特開平9−188227号公報(図1,図3) 特許第4074165号公報(図1,図2)
ところで、ウォッシャ装置は、車両のエンジンルーム内の限られた設置スペースに搭載されるため、そのレイアウト性を向上(小型化)させることが望ましく、レイアウト性を向上させたウォッシャ装置を準備することにより、一つのウォッシャ装置で種々の車両(小型車や大型車等)に対応できるようになる。
しかしながら、上述の各特許文献に記載されたウォッシャ装置によれば、何れの場合においても、バルブ機構を形成する弁体が出力軸を中心とする放射方向と直交する方向に移動するよう構成されているため、バルブ機構はポンプ本体の側部に比較的大きく張り出した状態で設けられることになる。したがって、ウォッシャポンプの構造上その小型化には限界があり、ウォッシャポンプの構造、特にバルブ機構周りの構造を根本的に見直す必要が生じていた。
ここで、特許文献2に記載されているように、ウォッシャ装置全体を小型化すべく、ウォッシャタンクを形成する壁部の一部を当該ウォッシャタンクの内側に後退させることも考えられる。しかしながらこの場合には、ウォッシャ装置のレイアウト性の向上は図れるものの、ウォッシャタンクの容量が減少し、ひいてはウォッシャ液の貯留量が少なくなるという別の問題が生じ得る。
本発明の目的は、ウォッシャタンクの容量の減少を抑えつつ、レイアウト性を向上させることが可能なウォッシャポンプおよびウォッシャ装置を提供することにある。
本発明のウォッシャポンプは、正逆方向に回転するモータと、前記モータの正方向への回転によりウォッシャ液が流通する第1吐出路と、前記モータの逆方向への回転により前記ウォッシャ液が流通する第2吐出路とを有するウォッシャポンプであって、前記モータの回転中心に設けられる回転軸と、前記回転軸の端部に設けられるインペラと、前記モータを収容する筒状のポンプ本体と、前記ポンプ本体に設けられ、前記インペラを回転自在に収容するポンプ室と、前記ポンプ本体に設けられ、一端側が前記ポンプ室にそれぞれ接続され、他端側が前記第1吐出路および前記第2吐出路にそれぞれ接続される第1管路および第2管路と、前記ポンプ本体の側部に前記回転軸を中心として放射方向に移動自在に設けられ、前記第1管路内と前記第2管路内との圧力差により移動し、前記第1管路および前記第1吐出路を連通させて前記第2管路および前記第2吐出路を非連通とする第1連通状態と、前記第2管路および前記第2吐出路を連通させて前記第1管路および前記第1吐出路を非連通とする第2連通状態とを切り替える切替バルブとを備え、前記切替バルブを、前記側部に一体に設けられて開口部を有する第1バルブケースと前記開口部を閉塞するよう前記第1バルブケースに係合して一体化される第2バルブケースとにより収容し、前記モータの回転に伴い前記ポンプ本体の内部寄りに移動するようにしたことを特徴とする。
本発明のウォッシャポンプは、前記第1バルブケースに前記切替バルブの一側面が離着座する第1弁座を設け、前記第2バルブケースに前記切替バルブの他側面が離着座する第2弁座を設けることを特徴とする。
本発明のウォッシャポンプは、前記第1吐出路を、前記切替バルブの移動方向と直交する方向に向くよう前記第1バルブケースに一体に設け、前記第2吐出路を、前記第2バルブケースに前記第1吐出路とは反対側に向くよう一体に設けることを特徴とする。
本発明のウォッシャポンプは、前記ポンプ本体の前記回転軸を挟む前記切替バルブの対向部に、前記モータに駆動電流を供給するための外部コネクタが接続されるコネクタ接続部を設けることを特徴とする。
本発明のウォッシャ装置は、正逆方向に回転するモータと、前記モータの正方向への回転によりウォッシャ液が流通する第1吐出路と、前記モータの逆方向への回転により前記ウォッシャ液が流通する第2吐出路とを有するウォッシャポンプ、および前記ウォッシャ液を貯留するウォッシャタンクを備えたウォッシャ装置であって、前記ウォッシャポンプを、前記モータの回転中心に設けられる回転軸と、前記回転軸の端部に設けられるインペラと、前記モータを収容する筒状のポンプ本体と、前記ポンプ本体に設けられ、前記インペラを回転自在に収容するポンプ室と、前記ポンプ本体に設けられ、一端側が前記ポンプ室にそれぞれ接続され、他端側が前記第1吐出路および前記第2吐出路にそれぞれ接続される第1管路および第2管路と、前記ポンプ本体の側部に前記回転軸を中心として放射方向に移動自在に設けられ、前記第1管路内と前記第2管路内との圧力差により移動し、前記第1管路および前記第1吐出路を連通させて前記第2管路および前記第2吐出路を非連通とする第1連通状態と、前記第2管路および前記第2吐出路を連通させて前記第1管路および前記第1吐出路を非連通とする第2連通状態とを切り替える切替バルブとから形成するとともに、前記切替バルブを、前記側部に一体に設けられて開口部を有する第1バルブケースと前記開口部を閉塞するよう前記第1バルブケースに係合して一体化される第2バルブケースとにより収容し、前記モータの回転に伴い前記ポンプ本体の内部寄りに移動するようにし、前記ウォッシャタンクを、当該ウォッシャタンクの外郭を形成するタンク壁と、前記タンク壁に設けられ、前記ポンプ本体の前記インペラ側が前記回転軸の軸方向から差し込まれる差し込み孔とから形成することを特徴とする。
本発明のウォッシャ装置は、前記第1バルブケースに前記切替バルブの一側面が離着座する第1弁座を設け、前記第2バルブケースに前記切替バルブの他側面が離着座する第2弁座を設けることを特徴とする。
本発明のウォッシャ装置は、前記第1吐出路を、前記切替バルブの移動方向と直交する方向に向くよう前記第1バルブケースに一体に設け、前記第2吐出路を、前記第2バルブケースに前記第1吐出路とは反対側に向くよう一体に設けることを特徴とする。
本発明のウォッシャ装置は、前記ポンプ本体の前記回転軸を挟む前記切替バルブの対向部に、前記モータに駆動電流を供給するための外部コネクタが接続されるコネクタ接続部を設けることを特徴とする。
本発明のウォッシャ装置は、前記差し込み孔が設けられる前記タンク壁を、前記ウォッシャタンクの内側へ所定量後退させて設けることを特徴とする。
本発明のウォッシャポンプによれば、第1管路および第1吐出路を連通させて第2管路および第2吐出路を非連通とする第1連通状態と、第2管路および第2吐出路を連通させて第1管路および第1吐出路を非連通とする第2連通状態とを切り替える切替バルブを、ポンプ本体の側部に回転軸を中心として放射方向に移動自在に設けるので、ポンプ本体の側部における切替バルブの張り出し量を抑制することができる。したがって、ウォッシャポンプを小型化することができ、ウォッシャタンクの容量の減少を抑えつつウォッシャ装置のレイアウト性を向上させることができる。
本発明のウォッシャポンプによれば、切替バルブを、側部に一体に設けられて開口部を有する第1バルブケースと、開口部を閉塞するよう設けられる第2バルブケースとにより収容し、第1バルブケースに切替バルブの一側面が離着座する第1弁座を設け、第2バルブケースに切替バルブの他側面が離着座する第2弁座を設けるので、切替バルブの移動方向における略半分をポンプ本体の内部寄りに設けることができる。したがって、切替バルブのポンプ本体からの張り出し量をより抑制することができる。
本発明のウォッシャポンプによれば、第1吐出路を、切替バルブの移動方向と直交する方向に向くよう第1バルブケースに一体に設け、第2吐出路を、第2バルブケースに第1吐出路とは反対側に向くよう一体に設けるので、ウォッシャ液が流通するウォッシャチューブの各吐出路への接続作業性を確保しつつ、各吐出路のポンプ本体からの張り出し量を抑制することができる。
本発明のウォッシャポンプによれば、ポンプ本体の回転軸を挟む切替バルブの対向部に、モータに駆動電流を供給するための外部コネクタが接続されるコネクタ接続部を設けるので、ウォッシャチューブおよび外部コネクタを接続する際に、互いに接続作業の邪魔になることが無く、接続作業性を向上させることができる。
本発明のウォッシャ装置によれば、ウォッシャタンクを形成するタンク壁に、本発明に係るウォッシャポンプのポンプ本体におけるインペラ側が回転軸の軸方向から差し込まれる差し込み孔を設けるので、ウォッシャポンプのウォッシャタンクからの張り出し量をより抑制することができる。したがって、ウォッシャ装置のレイアウト性を向上させることができる。
本発明のウォッシャ装置によれば、差し込み孔が設けられるタンク壁を、ウォッシャタンクの内側へ所定量後退させて設けるので、ウォッシャタンクの容量の減少を抑えつつウォッシャポンプのウォッシャタンクからの張り出し量を抑制することができる。したがって、ウォッシャタンクにウォッシャポンプを組み付けた状態、つまり、ウォッシャ装置組立体(サブアッシ)での搬送効率の向上が図れ、また、ウォッシャ装置組立体での搬送時において、ウォッシャポンプのウォッシャタンクからの脱落等を抑制することができる。
以下、本発明の第1実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。
図1は第1実施の形態に係るウォッシャ装置を説明する部分断面図を、図2は図1のウォッシャポンプを吸入開口部側から見た斜視図を、図3は図2のウォッシャポンプに設けられるバルブ機構の詳細構造を説明する横断面図を、図4はモータの正回転時におけるウォッシャ液の流れを説明する断面図を、図5はモータの逆回転時におけるウォッシャ液の流れを説明する断面図をそれぞれ表している。
図1に示すように、ウォッシャ装置10は、ウォッシャタンク20およびウォッシャポンプ30を備えており、ウォッシャ装置10は、自動車等の車両のエンジンルーム内(図示せず)の所定箇所に装着されるようになっている。
ウォッシャタンク20は、プラスチック等の樹脂材料により箱形状に形成されており、その内部にはウィンドシールド(図示せず)を洗浄するためのウォッシャ液Wが貯留されている。ウォッシャタンク20の底部側(図中下側)には、ウォッシャタンク20の外郭を形成するタンク壁21が設けられ、当該タンク壁21には、ウォッシャポンプ30のインペラ40側がアーマチュアシャフト36の軸方向から差し込まれる差し込み孔22が設けられている。
差し込み孔22には、ゴム等の弾性材料により環状に形成された弾性グロメット23が装着されている。弾性グロメット23は、ウォッシャタンク20とウォッシャポンプ30との間で弾性変形するようになっており、これにより、ウォッシャタンク20とウォッシャポンプ30との間からウォッシャ液Wが外部に漏洩するのを防止し、また、ウォッシャポンプ30のウォッシャタンク20に対するがたつきを防止している。
差し込み孔22が設けられたタンク壁21は、他の部分のタンク壁24よりもウォッシャタンク20の内側(図中右側)に所定量後退して設けられており、これによりタンク壁24の図中下方側には、ウォッシャポンプ30の略半分が配置されるポンプ収容空間Sが形成されている。ここで、タンク壁21のウォッシャタンク20内への後退量は、ウォッシャポンプ30の大きさやウォッシャタンク20の必要とする容量により決定される。
ウォッシャポンプ30は、プラスチック等の樹脂材料により筒状に形成された本体筒部31を備えている。本体筒部31の内部には、別の組み立て工程で組み立てられた電動モータ(モータ)32が収容されており、電動モータ32は、鋼板をプレス加工することにより本体筒部31の内側形状に倣う筒状に形成されたヨーク33を備えている。
ヨーク33の内周壁には、一対の永久磁石34が対向するよう固定されており、各永久磁石34の内側には、所定隙間を介してアーマチュアコア35が回転自在に設けられている。アーマチュアコア35の回転中心、つまり電動モータ32の回転中心には、アーマチュアシャフト(回転軸)36が設けられており、アーマチュアシャフト36はアーマチュアコア35とともに回転自在となっている。アーマチュアシャフト36の一端側(図中左側)は、ヨーク33に支持された第1軸受37により回転自在に支持され、アーマチュアシャフト36の他端側(図中右側)は、ヨーク33に支持された第2軸受(図示せず)により回転自在に支持されている。
アーマチュアシャフト36の他端側におけるアーマチュアコア35の近傍には、複数の給電ブラシ(図示せず)が摺接する整流子38が固定されている。整流子38は複数の整流子片38a(図4,5参照)により形成されており、各整流子片38aには、アーマチュアコア35に巻装されたコイル39の端部が電気的に接続されている。電動モータ32を形成するアーマチュアコア35は、各給電ブラシに供給される駆動電流の大きさや向きに応じて、所定の回転数で正逆方向に回転するようになっている。各給電ブラシには、接続端子としての複数の給電ターミナル(図示せず)の一端側がそれぞれ接続されており、各給電ターミナルの他端側は、第1蓋部材50に一体に設けられたコネクタ接続部51内に突出されている。
アーマチュアシャフト36の一端側における端部には、図3に示すように、その中心部分から放射状に延びる複数の羽根(図示では5つ)を備えたインペラ40が固定されている。インペラ40とアーマチュアシャフト36とは、互いに相対回転不能となるよう所謂Dカット形状の嵌合により固定されており、インペラ40はアーマチュアシャフト36とともに回転自在となっている。
図1に示すように、本体筒部31の他端側(図中右側)には第1蓋部材50が装着されている。第1蓋部材50は、プラスチック等の樹脂材料により略円盤形状に形成されており、第1蓋部材50の径方向外周側には、車両側に設けられる外部コネクタ60が接続されるコネクタ接続部51が一体に形成されている。コネクタ接続部51は、ウォッシャポンプ30をウォッシャタンク20に取り付けた状態のもとで、所定角度を持って上方側を向くよう設けられており、これにより外部コネクタ60の接続作業を容易に行えるようにしている。
本体筒部31の一端側(図中左側)には第2蓋部材70が装着されている。第2蓋部材70は、プラスチック等の樹脂材料により略円盤形状に形成されており、第2蓋部材70のインペラ40の回転中心と対向する部分には、ウォッシャタンク20内に貯留されたウォッシャ液Wを吸入する吸入開口部(インレット)71が形成されている。吸入開口部71は、ウォッシャポンプ30をウォッシャタンク20に取り付けた状態のもとで、ウォッシャタンク20の底部側から所定距離H1の位置に設けられている。ここで、本体筒部31,第1蓋部材50および第2蓋部材70により、本発明におけるポンプ本体を構成している。
図4および図5に示すように、本体筒部31と第2蓋部材70との間には、インペラ40を回転自在に収容するポンプ室80が設けられている。ポンプ室80は、吸入開口部71を介してウォッシャタンク20内と連通されている。本体筒部31の他の部分よりも肉厚に形成された側部31a内には、本体筒部31の軸方向に沿うようにして第1管路31b(図4参照)と第2管路31c(図5参照)とが並列に設けられており、各管路31b,31cの一端側(図中左側)は、それぞれポンプ室80に接続されている。
側部31aの第1蓋部材50側、つまり各管路31b,31cの他端側(図中右側)にはバルブ機構81が設けられており、このバルブ機構81は、側部31aのアーマチュアシャフト36を挟むコネクタ接続部51との対向部に配置されている。
バルブ機構81は、側部31aの電動モータ32寄りに一体に設けられて開口部82aを有する第1バルブケース82と、第1バルブケース82の開口部82aを閉塞するよう設けられる第2バルブケース83とを備えている。第2バルブケース83は、第1バルブケース82(本体筒部31)と同様にプラスチック等の樹脂材料よりなり、略楕円形状に形成されている。そして、第1バルブケース82および第2バルブケース83の内部には、切替バルブ84が収容されている。このように、第1バルブケース82を側部31aの電動モータ32寄りに設けることにより、ウォッシャポンプ30の小径化を図っている。
第1バルブケース82は、第1管路31bの他端側に接続される第1弁室82bを備えている。第1弁室82bの略中央部分には、図3に示すように、切替バルブ84の一側面84bが離着座する第1弁座82cが設けられている。第1弁座82cの下流側には、第1バルブケース82に一体に設けられた第1吐出管(アウトレット)85が設けられており、第1吐出管85の内側には、断面が略L字形状の第1吐出路85aが設けられている。第1吐出路85aは、切替バルブ84の移動方向(図中矢印方向)と直交する方向に向けられており、第1弁座82cを介して第1管路31bの他端側に接続されている。
第2バルブケース83は、第2管路31cの他端側に接続される第2弁室83aを備えている。第2弁室83aの略中央部分には、切替バルブ84の他側面84cが離着座する第2弁座83bが設けられている。第2弁座83bの下流側には、第2バルブケース83に一体に設けられた第2吐出管(アウトレット)86が設けられており、第2吐出管86の内側には、断面が略L字形状の第2吐出路86aが設けられている。第2吐出路86aは、第1吐出路85aとは反対側に向けられており、第2弁座83bを介して第2管路31cの他端側に接続されている。
第1吐出路85aと第2吐出路86aとを互いに反対側を向くよう対向配置することにより、図2に示す各ウォッシャチューブ90,91の各吐出管85,86への接続作業性を確保しつつ、各吐出管85,86の本体筒部31からの張り出し量を抑制するようにしている。
第1バルブケース82と第2バルブケース83との間には、ゴム等の弾性材料により略円盤状に形成されたダイヤフラム形の切替バルブ84が設けられている。切替バルブ84は、第1バルブケース82と第2バルブケース83との間に挟持される環状の挟持部84aと、肉厚かつ略円盤状に形成されて一側面84bと他側面84cとを備えたバルブ本体84dと、挟持部84aとバルブ本体84dとを接続する環状の薄膜部84eとを備えている。
切替バルブ84は、図中矢印に示すように、アーマチュアシャフト36の軸心Cを中心として放射方向に移動自在に設けられ、第1弁室82b内と第2弁室83a内との圧力差、つまり第1管路31b内と第2管路31c内との圧力差により移動するようになっている。切替バルブ84は、以下に示す第1連通状態と第2連通状態とを切り替えるようになっている。
つまり、切替バルブ84の第1連通状態とは、一側面84bが第1弁座82cから離間するとともに他側面84cが第2弁座83bに着座し、第1管路31bと第1吐出路85aとを連通させ、第2管路31cと第2吐出路86aとを非連通とする状態である。
また、切替バルブ84の第2連通状態とは、他側面84cが第2弁座83bから離間するとともに一側面84bが第1弁座82cに着座し、第2管路31cと第2吐出路86aとを連通させ、第1管路31bと第1吐出路85aとを非連通とする状態である。
第1バルブケース82の開口部82aの周囲には、図2に示すように、複数の係合爪87(図示では1つのみ示す)が一体に設けられており、第2バルブケース83の周囲には、第1バルブケース82の各係合爪87に係合する複数の係合爪88(図示では1つのみ示す)が一体に設けられている。そして、これらの各係合爪87および各係合爪88を互いに引っ掛けるよう係合させることにより、切替バルブ84の挟持部84aを各バルブケース82,83間で挟持しつつ、各バルブケース82,83を一体化するようになっている。
図1および図2に示すように、第1吐出管85の先端部には、フロントウォッシャチューブ90の一端側が接続されており、第2吐出管86の先端部にはリヤウォッシャチューブ91の一端側が接続されている。各ウォッシャチューブ90,91の他端側には、フロントおよびリヤウィンドシールド(図示せず)にウォッシャ液Wを噴射するための、フロントウォッシャノズル90aおよびリヤウォッシャノズル91aが接続されている。
図1に示すように、コネクタ接続部51に接続される外部コネクタ60には、配線61を介してコントローラ(制御装置)62が電気的に接続されており、さらにコントローラ62には、車両の車室内(図示せず)等に設けられる操作スイッチ63が電気的に接続されている。
次に、以上のように構成した第1実施の形態に係るウォッシャ装置10の動作について、図面を用いて詳細に説明する。
[フロントウィンドシールド洗浄時]
フロントウィンドシールドを洗浄すべく操作スイッチ63をオン操作(フロント洗浄操作)すると、図4に示すように、電動モータ32のアーマチュアシャフト36が正回転する。すると、アーマチュアシャフト36の正回転に伴ってインペラ40も正回転し、これにより、図1に示すウォッシャタンク20内のウォッシャ液Wが吸入開口部71を介してポンプ室80内に吸い込まれる(実線矢印)。
ポンプ室80に吸い込まれたウォッシャ液Wは、インペラ40の正回転に伴って、第1管路31bに圧送される。すると、第1管路31b内の圧力が上昇する一方で第2管路31c内の圧力が低下する。これにより、第1管路31b内および第1弁室82b内が高圧となり、第2管路31c内および第2弁室83a内が低圧となる。この圧力差によって、切替バルブ84がアーマチュアシャフト36を中心として放射方向外側(径方向外側)に移動する。
切替バルブ84の放射方向外側への移動に伴い、他側面84cは第2弁座83bに着座し、切替バルブ84は上述した第1連通状態となる。これにより、第1吐出管85の第1吐出路85aを介して、ウォッシャ液Wがフロントウォッシャチューブ90に圧送されて、図1に示すフロントウォッシャノズル90aからウォッシャ液Wが噴射される。
[リヤウィンドシールド洗浄時]
リヤウィンドシールドを洗浄すべく操作スイッチ63をオン操作(リヤ洗浄操作)すると、図5に示すように、電動モータ32のアーマチュアシャフト36が逆回転する。すると、アーマチュアシャフト36の逆回転に伴ってインペラ40も逆回転し、これにより、図1に示すウォッシャタンク20内のウォッシャ液Wが吸入開口部71を介してポンプ室80内に吸い込まれる(破線矢印)。
ポンプ室80に吸い込まれたウォッシャ液Wは、インペラ40の逆回転に伴って、第2管路31cに圧送される。すると、第2管路31c内の圧力が上昇する一方で第1管路31b内の圧力が低下する。これにより、第2管路31c内および第2弁室83a内が高圧となり、第1管路31b内および第1弁室82b内が低圧となる。この圧力差によって、切替バルブ84がアーマチュアシャフト36を中心として放射方向内側(径方向内側)に移動する。
切替バルブ84の放射方向内側への移動に伴い、一側面84bは第1弁座82cに着座し、切替バルブ84は上述した第2連通状態となる。これにより、第2吐出管86の第2吐出路86aを介して、ウォッシャ液Wがリヤウォッシャチューブ91に圧送されて、図1に示すリヤウォッシャノズル91aからウォッシャ液Wが噴射される。
以上詳述したように、第1実施の形態に係るウォッシャポンプ30によれば、第1管路31bおよび第1吐出路85aを連通させて第2管路31cおよび第2吐出路86aを非連通とする第1連通状態と、第2管路31cおよび第2吐出路86aを連通させて第1管路31bおよび第1吐出路85aを非連通とする第2連通状態とを切り替える切替バルブ84を、本体筒部31の側部31aにアーマチュアシャフト36を中心として放射方向に移動自在に設けている。したがって、本体筒部31の側部31aにおける切替バルブ84の張り出し量を抑制することができ、ウォッシャポンプ30を小型化することができる。ウォッシャポンプ30を小型化することができるので、ウォッシャタンク20の容量の減少を抑えつつウォッシャ装置10のレイアウト性を向上させることができる。
また、第1実施の形態に係るウォッシャポンプ30によれば、切替バルブ84を、側部31aに一体に設けられて開口部82aを有する第1バルブケース82と、開口部82aを閉塞するよう設けられる第2バルブケース83とにより収容し、第1バルブケース82に切替バルブ84の一側面84bが離着座する第1弁座82cを設け、第2バルブケース83に切替バルブ84の他側面84cが離着座する第2弁座83bを設けている。したがって、切替バルブ84の移動方向における略半分を本体筒部31の内部寄りに設けることができ、切替バルブ84の本体筒部31からの張り出し量をより抑制することができる。
さらに、第1実施の形態に係るウォッシャポンプ30によれば、第1吐出路85aを、切替バルブ84の移動方向と直交する方向に向くよう第1バルブケース82に設け、第2吐出路86aを、第2バルブケース83に第1吐出路85aとは反対側に向くよう設けている。したがって、ウォッシャ液Wが流通する各ウォッシャチューブ90,91の各吐出管85,86への接続作業性を確保しつつ、各吐出管85,86の本体筒部31からの張り出し量を抑制することができる。
また、第1実施の形態に係るウォッシャポンプ30によれば、第1蓋部材50のアーマチュアシャフト36を挟む切替バルブ84の対向部に、電動モータ32に駆動電流を供給するための外部コネクタ60が接続されるコネクタ接続部51を設けている。したがって、各ウォッシャチューブ90,91および外部コネクタ60を接続する際に、互いに接続作業の邪魔になることが無く、接続作業性を向上させることができる。
さらに、第1実施の形態に係るウォッシャ装置10によれば、ウォッシャタンク20を形成するタンク壁21に、ウォッシャポンプ30の本体筒部31におけるインペラ40側がアーマチュアシャフト36の軸方向から差し込まれる差し込み孔22を設けている。したがって、ウォッシャポンプ30のウォッシャタンク20からの張り出し量をより抑制することができ、ウォッシャ装置10のレイアウト性を向上させることができる。
また、第1実施の形態に係るウォッシャ装置10によれば、差し込み孔22が設けられるタンク壁21を、ウォッシャタンク20の内側へ所定量後退させて設けているので、ウォッシャタンク20の容量の減少を抑えつつウォッシャポンプ30のウォッシャタンク20からの張り出し量を抑制することができる。したがって、ウォッシャタンク20にウォッシャポンプ30を組み付けた状態、つまり、ウォッシャ装置10の状態(サブアッシ状態)での搬送効率の向上が図れ、また、ウォッシャ装置10の状態での搬送時において、ウォッシャポンプ30のウォッシャタンク20からの脱落等を抑制することができる。
次に、本発明の第2実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、上述した第1実施の形態と同様の機能を有する部分については同一の記号を付し、その詳細な説明を省略する。
図6は第2実施の形態に係るウォッシャ装置を説明する部分断面図を表している。
図6に示すように、第2実施の形態に係るウォッシャ装置100は、上述した第1実施の形態に比して、ウォッシャポンプ30のバルブ機構81をコネクタ接続部51側に設けるようにした点と、ウォッシャタンク20の差し込み孔22をタンク壁21の図中下方側にずらして設けるようにした点とが異なっている。
本体筒部31の他端側(図中右側)には、第1蓋部材50を、第1実施の形態のウォッシャポンプ30に比して上下反転させた状態で設けている。ウォッシャポンプ101は、差し込み孔22に対してコネクタ接続部51が図中上方を向くよう差し込まれている。これにより、本体筒部31および第2蓋部材70は、ウォッシャポンプ101をウォッシャタンク102に取り付けた状態のもとで、第1実施の形態のウォッシャポンプ30に比して上下反転した状態となっている。吸入開口部71は、ウォッシャポンプ101をウォッシャタンク102に取り付けた状態のもとで、ウォッシャタンク102の底部側から所定距離H2の位置に設けられている(H2<H1)。
以上詳述したように、第2実施の形態に係るウォッシャ装置100によれば、各ウォッシャチューブ90,91および外部コネクタ60を接続する際の接続作業性が若干低下するものの、上述した第1実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。
また、第2実施の形態に係るウォッシャ装置100によれば、吸入開口部71をウォッシャタンク102の底部側から所定距離H2(H2<H1)の位置に設けることができるので、第1実施の形態に比して、吸い込み不可能となるウォッシャ液Wの量を減らすことができる。したがって、ウォッシャポンプ101により吸い込むことができるウォッシャ液Wの容量が増加し、ひいては、ウォッシャタンク102の容量を見かけ上増やすことが可能となる。
本発明は上記各実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。例えば、上記各実施の形態においては、コネクタ接続部51をアーマチュアシャフト36よりも上方に配置し、バルブ機構81をアーマチュアシャフト36よりも下方に配置すること、つまり、コネクタ接続部51およびバルブ機構81を、本体筒部31の周方向にそれぞれ対向配置したもの(第1実施の形態)や、本体筒部31の軸方向に向けて同軸上にそれぞれ配置したもの(第2実施の形態)を示したが、本発明はこれに限らず、ウォッシャ装置の設置スペース等に応じて、コネクタ接続部51およびバルブ機構81を、本体筒部31の周方向に向けて任意の相対角度を持たせて配置することもできる。
また、上記各実施の形態においては、ウォッシャ装置10(ウォッシャ装置100)を、自動車等の車両に搭載したものとして説明したが、本発明はこれに限らず、例えば、航空機や鉄道車両,建設機械等に搭載されるウォッシャ装置としても用いることがきる。
第1実施の形態に係るウォッシャ装置を説明する部分断面図である。 図1のウォッシャポンプを吸入開口部側から見た斜視図である。 図2のウォッシャポンプに設けられるバルブ機構の詳細構造を説明する横断面図である。 モータの正回転時におけるウォッシャ液の流れを説明する断面図である。 モータの逆回転時におけるウォッシャ液の流れを説明する断面図である。 第2実施の形態に係るウォッシャ装置を説明する部分断面図である。
符号の説明
10 ウォッシャ装置
20 ウォッシャタンク
21,24 タンク壁
22 差し込み孔
23 弾性グロメット
30 ウォッシャポンプ
31 本体筒部(ポンプ本体)
31a 側部
31b 第1管路
31c 第2管路
32 電動モータ(モータ)
33 ヨーク
34 永久磁石
35 アーマチュアコア
36 アーマチュアシャフト(回転軸)
37 第1軸受
38 整流子
38a 整流子片
39 コイル
40 インペラ
50 第1蓋部材(ポンプ本体)
51 コネクタ接続部
60 外部コネクタ
61 配線
62 コントローラ
63 操作スイッチ
70 第2蓋部材(ポンプ本体)
71 吸入開口部
80 ポンプ室
81 バルブ機構
82 第1バルブケース
82a 開口部
82b 第1弁室
82c 第1弁座
83 第2バルブケース
83a 第2弁室
83b 第2弁座
84 切替バルブ
84a 挟持部
84b 一側面
84c 他側面
84d バルブ本体
84e 薄膜部
85 第1吐出管
85a 第1吐出路
86 第2吐出管
86a 第2吐出路
87,88 係合爪
90 フロントウォッシャチューブ
90a フロントウォッシャノズル
91 リヤウォッシャチューブ
91a リヤウォッシャノズル
100 ウォッシャ装置
101 ウォッシャポンプ
102 ウォッシャタンク
S ポンプ収容空間
W ウォッシャ液

Claims (9)

  1. 正逆方向に回転するモータと、前記モータの正方向への回転によりウォッシャ液が流通する第1吐出路と、前記モータの逆方向への回転により前記ウォッシャ液が流通する第2吐出路とを有するウォッシャポンプであって、
    前記モータの回転中心に設けられる回転軸と、
    前記回転軸の端部に設けられるインペラと、
    前記モータを収容する筒状のポンプ本体と、
    前記ポンプ本体に設けられ、前記インペラを回転自在に収容するポンプ室と、
    前記ポンプ本体に設けられ、一端側が前記ポンプ室にそれぞれ接続され、他端側が前記第1吐出路および前記第2吐出路にそれぞれ接続される第1管路および第2管路と、
    前記ポンプ本体の側部に前記回転軸を中心として放射方向に移動自在に設けられ、前記第1管路内と前記第2管路内との圧力差により移動し、前記第1管路および前記第1吐出路を連通させて前記第2管路および前記第2吐出路を非連通とする第1連通状態と、前記第2管路および前記第2吐出路を連通させて前記第1管路および前記第1吐出路を非連通とする第2連通状態とを切り替える切替バルブとを備え
    前記切替バルブを、前記側部に一体に設けられて開口部を有する第1バルブケースと前記開口部を閉塞するよう前記第1バルブケースに係合して一体化される第2バルブケースとにより収容し、前記モータの回転に伴い前記ポンプ本体の内部寄りに移動するようにしたことを特徴とするウォッシャポンプ。
  2. 請求項1記載のウォッシャポンプにおいて、前記第1バルブケースに前記切替バルブの一側面が離着座する第1弁座を設け、前記第2バルブケースに前記切替バルブの他側面が離着座する第2弁座を設けることを特徴とするウォッシャポンプ。
  3. 請求項1または2記載のウォッシャポンプにおいて、前記第1吐出路を、前記切替バルブの移動方向と直交する方向に向くよう前記第1バルブケースに一体に設け、前記第2吐出路を、前記第2バルブケースに前記第1吐出路とは反対側に向くよう一体に設けることを特徴とするウォッシャポンプ。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のウォッシャポンプにおいて、前記ポンプ本体の前記回転軸を挟む前記切替バルブの対向部に、前記モータに駆動電流を供給するための外部コネクタが接続されるコネクタ接続部を設けることを特徴とするウォッシャポンプ。
  5. 正逆方向に回転するモータと、前記モータの正方向への回転によりウォッシャ液が流通する第1吐出路と、前記モータの逆方向への回転により前記ウォッシャ液が流通する第2吐出路とを有するウォッシャポンプ、および前記ウォッシャ液を貯留するウォッシャタンクを備えたウォッシャ装置であって、
    前記ウォッシャポンプを、
    前記モータの回転中心に設けられる回転軸と、
    前記回転軸の端部に設けられるインペラと、
    前記モータを収容する筒状のポンプ本体と、
    前記ポンプ本体に設けられ、前記インペラを回転自在に収容するポンプ室と、
    前記ポンプ本体に設けられ、一端側が前記ポンプ室にそれぞれ接続され、他端側が前記第1吐出路および前記第2吐出路にそれぞれ接続される第1管路および第2管路と、
    前記ポンプ本体の側部に前記回転軸を中心として放射方向に移動自在に設けられ、前記第1管路内と前記第2管路内との圧力差により移動し、前記第1管路および前記第1吐出路を連通させて前記第2管路および前記第2吐出路を非連通とする第1連通状態と、前記第2管路および前記第2吐出路を連通させて前記第1管路および前記第1吐出路を非連通とする第2連通状態とを切り替える切替バルブとから形成するとともに、前記切替バルブを、前記側部に一体に設けられて開口部を有する第1バルブケースと前記開口部を閉塞するよう前記第1バルブケースに係合して一体化される第2バルブケースとにより収容し、前記モータの回転に伴い前記ポンプ本体の内部寄りに移動するようにし
    前記ウォッシャタンクを、
    当該ウォッシャタンクの外郭を形成するタンク壁と、
    前記タンク壁に設けられ、前記ポンプ本体の前記インペラ側が前記回転軸の軸方向から差し込まれる差し込み孔とから形成することを特徴とするウォッシャ装置。
  6. 請求項5記載のウォッシャ装置において、前記第1バルブケースに前記切替バルブの一側面が離着座する第1弁座を設け、前記第2バルブケースに前記切替バルブの他側面が離着座する第2弁座を設けることを特徴とするウォッシャ装置。
  7. 請求項5または6記載のウォッシャ装置において、前記第1吐出路を、前記切替バルブの移動方向と直交する方向に向くよう前記第1バルブケースに一体に設け、前記第2吐出路を、前記第2バルブケースに前記第1吐出路とは反対側に向くよう一体に設けることを特徴とするウォッシャ装置。
  8. 請求項5〜7のいずれか1項に記載のウォッシャ装置において、前記ポンプ本体の前記回転軸を挟む前記切替バルブの対向部に、前記モータに駆動電流を供給するための外部コネクタが接続されるコネクタ接続部を設けることを特徴とするウォッシャ装置。
  9. 請求項5〜8のいずれか1項に記載のウォッシャ装置において、前記差し込み孔が設けられる前記タンク壁を、前記ウォッシャタンクの内側へ所定量後退させて設けることを特徴とするウォッシャ装置。
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