JP5138366B2 - パワーアシスト制御方法、パワーアシスト制御装置および整復装置 - Google Patents

パワーアシスト制御方法、パワーアシスト制御装置および整復装置 Download PDF

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Description

この発明は、パワーアシスト制御方法、パワーアシスト制御装置および整復装置に関し、特に、大腿部骨折などの患者の下肢を整復治療する際に用いられる整復装置に適用して好適なものである。
一般に、人が骨折や脱臼をした場合に、これを治療するために整復治療が行われる。そして、整復治療を行う場合には、医師や整復師等の整復治療を行う者が、自らの力で患者の脚などに伸縮、曲げ、あるいは捻りなど各種の動作を行わせていた。しかしながら、患者の脚などに各種の動作を行わせるためには、相当大きな力が必要であり、医師や整復師などに重労働を強いることになる。
そこで、このような問題を解決するために、整復装置が用いられる。この整復装置においては、力が加えられた方向に力をアシストする、パワーアシスト制御が行われる。すなわち、骨折整復装置におけるパワーアシスト制御は、人間が力を加えた場合に、その力(パワー)を支援(アシスト)する方向にモータが駆動される。
従来技術においては、人間が加えた力に定数を乗じた力をモータによりアシストする方法、すなわち、モータが、人間の加えた力に比例した線形の力を出力する方式が採用されていた(特許文献1参照)。
特開2004−348699号公報 特開2003−252600号公報 特許第3188953号公報
ところが、このような方式の場合、人間の力に対する感覚と、整復装置において実際に移動する際のアシスト速度との間にずれが生じ、人間が操作時に違和感を覚える。このずれにより、整復装置を用いた整復手術がしづらくなる。
したがって、この発明の第1の目的は、人間による力を作用させる感覚や感性に対応したパワーアシスト制御を実行することができるパワーアシスト制御方法を提供することにある。
また、この発明の第2の目的は、人間による力を加える感覚に対応したパワーアシスト制御を実行することにより、操作性が向上されたパワーアシスト制御装置および整復装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、この発明の第1の発明は、
制御手段により、対象物に作用する力を計測する力検知手段により計測された外部から加えられたアシスト対象力Xに対し、対象物に対して力を作用させる駆動手段によりアシスト対象力Xに基づいた補助力Fまたは速度Fを出力するように制御されるパワーアシスト制御方法であって、
制御手段が、
アシスト対象力Xを変数とした関数f(X)に基づいて、駆動手段により、パワーアシスト制御による補助力Fまたは速度Fを出力させ、
関数f(X)が増加関数であるとともに、関数の導関数f´(X)が減少関数であり、
上記関数f(X)は、対数関数、(1/n)次関数、三角関数のいずれかであることを特徴とするパワーアシスト制御方法である。
この発明の第2の発明は、
対象物に作用する力を計測可能に構成された力検知手段と、
対象物に対して力を作用させる駆動手段と、
駆動手段を制御するとともに力検知手段との間でデータを通信可能に構成された制御手段とを有し、
制御手段が、力検知手段により計測されたアシスト対象力Xを変数とした関数f(X)
に基づいて、駆動手段によりパワーアシスト制御による補助力Fまたは速度Fを出力させ、
関数f(X)が増加関数であるとともに、関数f(X)の導関数f´(X)が減少関数であり、
上記関数f(X)は、対数関数、(1/n)次関数、三角関数のいずれかであることを特徴とするパワーアシスト制御装置である。
この発明の第3の発明は、
対象物に作用する力を計測可能に構成された力検知手段と、対象物に対して力を作用させる駆動手段と、駆動手段を制御するとともに力検知手段との間でデータを通信可能に構成された制御手段とを有し、制御手段が、力検知手段により検知されたアシスト対象力Xを変数とした関数f(X)に基づいて、駆動手段により、対象物を速度Fで移動可能または対象物に補助力Fを作用可能に構成されたパワーアシスト制御機構を有し、
アシスト対象力Xを変数とした関数f(X)が増加関数であるとともに、関数f(X)の導関数f´(X)が減少関数であり、
上記関数f(X)は、対数関数、(1/n)次関数、三角関数のいずれかであ
ことを特徴とする整復装置である。
これらの第1、第2および第3の発明によれば、外部から加えられる力(アシスト対象力)が小さい場合には、パワーアシスト制御により駆動される補助力Fや速度Fの増加率(加速度の増加率や加速度自体や速度自体)を大きくし、アシスト対象力が大きい場合には、パワーアシスト制御により駆動される補助力Fや速度(すなわち加速度の増加率や加速度自体や速度自体)を小さくすることができる。
また、この発明の第1から第3の発明において、好適には、所定の関数f(X)は、A,Bを正の定数、C,Dを定数、nを2以上の自然数として、
Figure 0005138366
で表される。
このような構成によれば、応答性能を向上させて、パワーアシスト装置の操作性を向上させることができる。そして、整復装置における応答性能を向上させて、整復装置の操作性を向上させることができる。
この発明の第4の発明は、
制御手段により、対象物に作用する力を計測する力検知手段により計測された外部から加えられたアシスト対象力Xに対し、対象物に対して力を作用させる駆動手段によりアシスト対象力Xに基づいて補助力Fまたは速度Fを出力するように制御されるパワーアシスト制御方法であって、
制御手段が、アシスト対象力Xを変数とした関数に基づいて、駆動手段によりパワーアシスト制御による補助力Fまたは速度Fを出力させ、
アシスト対象力Xが増加する場合における関数fup(X)と、アシスト対象力Xが減少する場合における関数fdown(X)とが、異なる関数である
ことを特徴とするパワーアシスト制御方法である。
この発明の第5の発明は、
対象物に作用する力を計測可能に構成された力検知手段と、
対象物に対して力を作用させる駆動手段と、
駆動手段を制御するとともに力検知手段との間でデータを通信可能に構成された制御手段とを有し、
制御手段が、力検知手段によって計測されたアシスト対象力Xを変数とした関数に基づいて、駆動手段によりパワーアシスト制御による補助力Fまたは速度Fを出力させるように構成され、
アシスト対象力Xが増加する場合における、アシスト対象力Xを変数とした関数fup(X)と、アシスト対象力Xが減少する場合における、アシスト対象力Xを変数とした関数fdown(X)とが、互いに異なる関数である
ことを特徴とするパワーアシスト制御装置である。
この発明の第6の発明は、
対象物に作用する力を計測可能に構成された力検知手段と、
対象物に対して力を作用させる駆動手段と、
駆動手段を制御するとともに力検知手段との間でデータを通信可能に構成された制御手段とを有し、
制御手段が、力検知手段によって計測されたアシスト対象力Xを変数とした関数に基づいて、駆動手段によりパワーアシスト制御による補助力Fまたは速度Fを出力させるように構成され、
アシスト対象力Xが増加する場合における、アシスト対象力Xを変数とした関数fup(X)と、アシスト対象力Xが減少する場合における、アシスト対象力Xを変数とした関数fdown(X)とが、互いに異なる関数であるパワーアシスト制御機構を有する
ことを特徴とする整復装置である。
これらの第4、第5および第6の発明において、典型的には、それぞれのアシスト対象力が増加する場合における関数fup(X)および上記アシスト対象力が減少する場合における関数fdown(X)が、上記アシスト対象力の向きに応じて、それぞれ独立して設定可能に構成されている。これにより、例えば押す力と引く力とにおける人間の感度特性の違いを、パワーアシスト制御に反映させることができる。
また、これらの第4、第5および第6の発明において、典型的には、アシスト対象力の増加および減少に応じて、アシスト対象力Xが増加する場合における関数fup(X)とアシスト対象力Xが減少する場合における関数fdown(X)とが連続的に切り替えられる。
上記関数fup(X)が増加関数であるとともに上記関数fup(X)の導関数fup´(X)が減少関数であり、かつ、上記関数fdown(X)が増加関数であるとともに上記関数fdown(X)の導関数fdown´(X)が増加関数である。これにより、アシスト対象力が増加する場合や対象物が加速される場合と、アシスト対象力Xが減少する場合や対象物が減速される場合とにおいて、より人間の手の力の感度特性に近いパワーアシスト制御を実行することができる。
また、骨折整復装置やパワーアシスト制御装置においては、操作者が対象物に力を加えた場合に、コントローラの演算結果に対し、出力軸モータ回転速度が素早く到達しないため、応答性が悪くなると言う問題点があった。このような応答性の悪化は、整復手術において、足に加える必要のある力以上に力を加えてしまい、いわゆる余計な力を加えてしまいがちになり、操作性の悪化を招いてしまう。
そこで、この発明において、好適には、対象物の速度変化および/または加速度変化に基づいて、対象物の速度域および/または加速度域における比例・積分・微分制御(PID制御)によるフィードバック制御を実行する。
また、この発明において、力検知手段は、並進3軸方向および回転3軸方向に作用する力を検知可能な6軸力センサであり、パワーアシスト制御は、6軸方向に沿った、これらのそれぞれの軸方向に沿って実行される。
この発明の第1乃至第3の発明によるパワーアシスト制御方法、パワーアシスト制御装置および整復装置によれば、人間が対象物に作用させる力の感覚に近いパワーアシスト制御を実行することができ、装置の操作性能を向上させることができる。
また、この発明の第4乃至第6の発明によるパワーアシスト制御方法およびパワーアシスト制御装置および整復装置によれば、人間が対象物に及ぼす力の加減や、押しや引きに応じて、適切なパワーアシスト制御を実行することができ、装置の操作性能を向上させることができる。
次に、この発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態の全図においては、同一または対応する部分には同一の符号を付す。
(第1の実施形態)
まず、この発明の第1の実施形態による整復装置について説明する。図1に、この第1の実施形態による整復部を示す。なお、この第1の実施形態による整復装置は、いわゆる整復ロボットと称される整復部と、この整復部の制御を行うコントロール部とから構成される。
(整復部)
図1に示すように、この第1の実施形態による整復部は、患者Kの下肢K1に整復治療を施すものであり、下肢K1を整復すべき患者Kの少なくとも下半身を支える支持台50を備えている。また、図2に患者Kに対する整復装置の可動方向である6軸を示す。
図1に示すように、支持台50には、直線的に形成された揺動アーム52が略水平面内において揺動自在に取り付けられている。揺動アーム52の駆動、すなわち揺動は、医師または整復師による手動操作、または図示省略したアーム駆動手段(なお、駆動源は、図3に示す「モータ120」)によって行われる。このアーム駆動手段により揺動アーム52の揺動動作を自動的に行わせる場合には、位置決めボルト52Aを電磁チャック(図示せず)などに換え、揺動アーム52の位置決めおよびその解除も自動化することが好ましい。
揺動アーム52の自由端部には、支持プレート56が固着されている。この支持プレート56には、揺動アーム52を任意の位置で停止、固定するためのストッパ56Bが設けられている。ストッパ56Bについては、アーム駆動手段により揺動アーム52の揺動動作を自動的に行わせる場合には、揺動アーム52の固定およびその解除を自動的に行い得る機材に変える。揺動アーム52の直上に、患者Kの下腿K2を支持する下腿支持台58が配設されている。揺動アーム52は、この下腿支持台58を略水平面内で揺動させるためのものである。
また、この第1の実施形態による整復部5は、下腿支持台58をほぼ水平な軸線60の周りに移動、すなわち回転させるための第1可動テーブル61と、この第1可動テーブル61を回転駆動する第1駆動手段としてのモータ62とを備えている。
また、整復部5は、下腿支持台58を略垂直方向に移動させるための第3可動テーブル64と、この第3可動テーブル64を駆動する第3駆動手段65と、下腿支持台58を略水平方向に移動させるための第2可動テーブル67と、この第2可動テーブル67を駆動する第2駆動手段68とを有している。
上述した揺動アーム52、第1可動テーブル61、第2可動テーブル67、第3可動テーブル64および下腿支持台58は、段階的に支持台50に取り付けられている。この第1の実施形態においては、揺動アーム52、第3可動テーブル64、第2可動テーブル67、第1可動テーブル61および下腿支持台58の順序で段階的に取り付けられ、その最終段である第1可動テーブル61に下腿支持台58が取り付けられている。なお、揺動アーム52および各可動テーブル61,67,64の取り付け順序は、適宜変更可能である。
上述した揺動アーム52は、図1および図2に示す患者Kの下肢K1に左右(矢印X方向)移動動作、すなわち揺動動作を行なわせるため、また、下腿支持台58を患者Kの左足、右足のいずれかに対応させて位置させるために用いられる。
また、第1可動テーブル61は、患者Kの下肢K1に捻り(図2中矢印R方向)動作を行わせるために用いられる。また、第2可動テーブル67は、下肢K1に前後(矢印Y方向)への移動動作、すなわち伸縮動作を行わせるために用いられる。また、第3可動テーブル64は、下肢K1に上下(矢印Z方向)移動動作を行なわせるために用いられる。
次に、上述したそれぞれの構成要素について説明する。まず、下腿支持台58を略水平な軸線60の周りに移動させる、すなわち患者の下肢K1に捻り(矢印R方向)動作を行なわせるための第1可動テーブル61およびモータ62(第1駆動手段)について説明する。
図1に示すように、第1可動テーブル61は円盤状に形成され、モータ62の出力軸(後述)に装着されている。下腿支持台58は、この第1可動テーブル61に対して自在継手72および中継プレート73を順次介して連結されている。下腿支持台58と第1可動テーブル61との間に介装された自在継手72は、略水平な軸線の周りに回転自在に構成されているとともに、略垂直な軸線の周りに回転自在に構成されている。また、中継プレート73の前端部に円形の座が形成され、自在継手72の下端が嵌着されている。中継プレート73の後端は、第1可動テーブル61に嵌着されている。
次に、下腿支持台58を略垂直方向に移動させる、すなわち、患者の下肢K1に上下(矢印Z方向)移動動作を行なわせるための第3可動テーブル64および第3駆動手段65の構成について説明する。
図1に示すように、揺動アーム52の自由端部に装着された支持プレート56上には、ガイド部材75が立設されている。このガイド部材75に、第3可動テーブル64が上下(矢印Z方向)において移動自在に取り付けられている。具体的に、ガイド部材75に中間部材76が上下動自在に取り付けられており、この中間部材76に対して昇降部材77が上下動自在に取り付けられている。第3可動テーブル64は、この昇降部材77の上端部に搭載されている。
この第3駆動手段65においては、モータ83が作動することによって中間部材76が上下動する。これにより、第3可動テーブル64が上下動し、下腿支持台58の移動がなされる。なお、第3可動テーブル64および下腿支持台58は、昇降部材77に対して左右(矢印X方向)に沿って揺動可能である。
次に、下腿支持台58を略水平方向に移動させる、すなわち患者の下肢K1を前後(矢印Y方向)に移動させる動作、すなわち伸縮動作を行なわせるための第2可動テーブル67および第2駆動手段68について説明する。
この第2駆動手段68は、直線駆動装置からなり、インナブロック(図示せず)を備えている。また、第2可動テーブル67は、このインナブロックの上面にボルトにて締結されている。このように構成された第2駆動手段68においては、モータ97が作動することによって、インナブロックに締結されている第3可動テーブル67が移動する。よって、下腿支持台58を略水平方向に沿って移動可能となる。
また、自在継手72に設けられた、略水平な軸線の周りに移動自在、すなわち回転自在に構成された継手部材72Aには、継手部材72Aをその回転中心軸線周りに回転させる第4駆動手段としての中空モータ102が内蔵されている。また、継手部材72Aとともに自在継手72を構成する、ほぼ垂直な軸線の周りに移動自在、すなわち回転自在に構成された第2継手部材72Bには、この第2継手部材72Bをその回転中心軸線の周りに回転させる第5駆動手段としての中空モータ104が内蔵されている。
このような構成において、中空モータ102を作動させることによって、下腿支持台58を、矢印Q(図2参照)の示す方向に移動させることが可能となる。すなわち、患者の足首K4に対して前後への曲げ動作を行わせることができる。また、他の中空モータ104を作動させると、下腿支持台58が矢印Pで示す方向に移動し、これによって、患者の足首K4に対して左右の振り動作を行なわせることができる。
また、図1に示すように、下腿支持台58は、患者Kの足K3と、下腿K2の下部側を載せて保持可能な大きさのテーブル状に構成されている。この下腿支持台58には、患者Kの足裏を当てるために、下腿支持台58の端部に設けられた足裏当て部材110、および患者Kの下腿K2を固定する固定手段としてのバンド111が設けられている。なお、これらの足裏当て部材110、バンド111および下腿支持台58の質量は合計で約3kg程度である。
また、揺動アーム52は、手動で伸縮可能に構成されている。なお、揺動アーム52の伸縮は、手動方式に限定するものではなく、自動化も可能である。例えば、ボールねじ機構と、このボールねじ機構を作動させるモータなどの駆動機構とからなるアーム伸縮手段とから実現可能である。
(コントロール部)
次に、整復部5を制御する、この第1の実施形態によるコントロール部について説明する。図3に、この発明の第1の実施形態によるコントロール部を示す。
図3に示すように、この第1の実施形態によるコントロール部は、システム全体をコントロールするコントロールユニット113、下肢K1を種々動かしたときに下肢K1に加わる力を検出可能に構成された単体の力センサ114、この力センサ114によって検出された力を表示する力表示部115と、持ち運び移動可能なオペレーションボックス117とオンオフのスイッチとしてのフットスイッチ121を備えている。
また、コントロールユニット113には、ドライバ118を介して、上述したアーム駆動手段が含むモータ120、および第1〜第5駆動手段としての、それぞれのモータ62,97,83,102,104が接続されている。
また、このコントロールユニット113は、CPU(中央演算処理装置)とROMおよびRAMなどのメモリとからなる情報処理部、および補助記憶部などを有して構成されている。そして、このように構成されたコントロールユニット113は、リアルタイムOSをベースにしたアプリケーションが格納されて構成されている。
また、このコントロールユニット113におけるリアルタイムOSをベースとして、実時間性を確保するために、ユーザタスクやリアルタイムタスクなどの各種タスクが組み合わされて、例えば1kHzの制御ループによって整復部5を制御する種々の処理が行われている。また、このコントロールユニット113には、力センサ114よる力の計測値が、データにより供給される。
次に、上述した構成の整復部5の作用について説明する。図1に示すように、患者Kの下肢K1に整復治療を施す場合には、患者Kを仰臥させた状態で、下半身を支持台50上に載置させ、上半身を適宜テーブル(図示せず)などで支える。そして、患者Kの下腿K2および足K3を下腿支持台58に載置させ、バンド111で下腿K2を固定する。
次に、整復治療すべき内容に応じてオペレーションボックス117を適宜操作し、揺動アーム52、第1〜第3可動テーブル61,67,64、または自在継手72の継手部材72A,72Bを駆動する。すなわち、図2に示すように、下肢K1を左右(矢印X)方向に動かす場合には、揺動アーム52をX方向に揺動させる。
下肢K1に捻り(矢印R方向)を行わせる場合には、第1可動テーブル61を回転させる。下肢K1を上下方向(矢印Z方向)に動かす場合には、第3可動テーブル64を上下に駆動する。また、下肢K1を前後方向(矢印Y方向)に伸縮させる場合には、第2可動テーブル67を前後に駆動する。
さらに、足首K4を左右に振る(矢印P方向)場合には自在継手72の下側の第2継手部材72Bを同方向に回転駆動する。また、足首K4を前後に曲げる(矢印Q方向)場合には、自在継手72の上側の継手部材72Aを同方向に回転駆動する。
さて、以上の説明においては、遠隔操作可能なオペレーションボックス117を医師などが操作することでそれぞれのモータ120,83,62,104,102,97が作動され、これによって揺動アーム52などが駆動されて患者Kの下肢K1が適宜の方向に移動可能に構成されていた。
しかしながら、一方で、医師などが自らの力によって下肢K1を動かし、整復治療を施すのに最適な状況にし、その状況を装置に認識させる必要がある。この場合、医師などが患者Kの下肢K1を動かそうとしても、それぞれのモータを含む駆動系による保持力が妨げとなる。そこで、次のような構成が採用されている。
すなわち、上述の力センサ114は、たとえば医師などの操作者によって加えられる力である、6軸の各方向(矢印X,Y,Z,P,QおよびRの各方向)におけるそれぞれのアシスト対象力を検知可能に構成されている。そして、この力センサ114による計測値は、数値データとして、制御手段としてのコントロールユニット113に供給される。
この力センサ114は、図1に示すように、自在継手72が具備する継手部材に形成された座部と、下腿支持台58の足裏当て部材110の背面に形成された座部110Aとの間に介装されている。
一方、図3に示すオペレーションボックス117には、それぞれのモータの作動によって下肢K1を所望の状況になるように動かそうとする場合と、医師自らの力によって下肢K1を整復治療に最適な状況になるように動かそうとする場合とで、当該整復装置の制御を切り替えるためのスイッチが設けられている。コントロールユニット113は、この切り替えに応じて、制御が変えられる。
(パワーアシスト動作)
それぞれのモータの作動によって下肢K1を所望の状況になるように動かそうとする場合には、上述したように制御し、医師自らの力によって下肢K1を整復治療に最適な状況になるように動かすように切り替えられた場合には、次のように制御される。
すなわち、医師などが手などを使って下肢K1を任意の方向に動かそうとすると、力センサ114に、その方向の力が作用し、この力センサ114が、その力の方向を検知する。このとき、コントロールユニット113は、その方向に対応するモータを、医師などにより加えられる力が減ずる方向に駆動し、力センサ114が検知する力がゼロとなった時点でモータを停止する。このようなパワーアシスト制御駆動について、以下に具体的に説明する。
この第1の実施形態によるパワーアシスト駆動方式においては、医師などにより患者の足K3に加えられた力が力センサ114によって検出されると、非線形演算により、出力すべき力または速度が計算され、この出力された力または速度の情報データに対して、PID制御が実行され、フィードバックを行うことによって、任意の位置姿勢に動作させる駆動方式である。
そこで、この第1の実施形態においては、整復装置に設けられた、1つの力センサ114により、パワーアシスト制御の開始時点で検知される検知基準と、力センサ114の計測値との差、すなわちアシスト対象力を抽出するようにする。
すなわち、まず、パワーアシスト動作を開始するために、医師などにより図3に示すフットスイッチ121が踏まれる。このとき、コントロールユニット113により、踏んだ瞬間の時点における力センサ114の値が、アシスト対象力の原点、すなわち検知基準として設定されるとともに、このアシスト対象力の原点に対して、この時点以降の変化が測定される。すなわち、最初にフットスイッチ121を踏んだ瞬間に、重力キャンセル処理が実行される。
これにより、アシスト対象力の検出が可能となり、力センサ114の計測値は0(N)となる、いわゆる力センサ114の真の原点は、コントロールユニット113において記憶されている。そして、整復治療に必要な範囲で、医師などにより人力で足K3に対して力が作用される。この医師などによる人力が加えられた段階で、力センサ114による計測値が大幅に変化する。
この時点においては、アシスト対象力として、この医師などによる人力の大きさ、すなわち「足K3に加えた力」が設定される。そして、コントロールユニット113により、このアシスト対象力に応じた駆動力を足K3に作用させるために、ドライバ118に信号が供給され、検知基準とこの「足K3に加えた力」との差が減少する方向に、モータ62,83,97,102,104,120のうちの必要なモータが駆動される。これにより、所定の駆動力が足K3に作用される。
また、上述したように、コントロールユニット113には、力センサ114の真の原点も記憶されている。そのため、この真の原点と、力センサ114による計測値と、上述のように設定された「足K3に加えた力」の大きさとから、「足K3にかかっている力」の検出が可能となる。すなわち、力を測定する1つの力センサ114によって、「足K3にかかっている力」と「足K3に加えた力」とを検出することが可能となる。そして、医師などが足K3に力を加えた状態で、駆動系であるモータ62,83,97,102,104,120のうちのパワーアシスト制御駆動に必要なモータにより、足K3に補助力が作用される。
続けて、医師などにより足K3に力が加えられた状態で、「足K3にかかっている力」が増加する場合、力センサ114の計測値が増加していく。なお、このときの力センサ114の計測値の傾きは、整復治療の状況や、医師などによる設定に応じて、変更することが可能であり、力を加える速度を所望の速度にすることによって、必要に応じた速度を得ることができる。そして、力センサ114の計測値の増加に応じて、検知基準と力センサ114における計測値との差、すなわちアシスト対象力が全体として減少していく。そして、このアシスト対象力の減少に伴って、足K3に作用される駆動力も減少される。続けて、アシスト対象力が減少し続けて、足K3に作用される駆動力が減少すると、力センサ114による計測値が検知基準に近づいてくる。これに応じて、足K3に作用する駆動力が0に近づき、停止する方向に向かう。
また、「足K3にかかっている力」の増加量と、「足K3に加えた力」が釣り合った場合、すなわち、力センサ114の計測値が、アシスト原点(検知基準)に到達した段階で、アシスト対象力は0(N)となり、これにより、足K3に作用する駆動力が0となり、アシスト動作が停止する。なお、アシスト動作が停止した後であっても、フットスイッチ121を踏み直すことによって、再び上述のアシスト動作を継続することが可能である。
また、この第1の実施形態においては、医師などがフットスイッチ121を離して、駆動力を解放し、アシスト動作を停止する仕様が採用されている。すなわち、医師などの操作者が異常を感じた場合には、即座に駆動を停止できるように構成されている。
(パワーアシスト制御)
次に、以上のように動作する、この第1の実施形態によるパワーアシスト制御の詳細について説明する。図4に、このパワーアシスト制御を実行するための制御系を示し、図5に、この第1の実施形態によるパワーアシスト制御の、医者などの操作者によるアシスト対象力の入力に対する、アシスト力(補助力)の関係のグラフを示す。また、図9に、特許文献1に記載された従来技術によるパワーアシスト制御を実行するための制御系を示す。なお、以下の説明においては、アシスト力が出力される例について説明するが、出力は速度であってもよく、モータなどへの指示信号としては、通常速度を決定する信号が供給されることが多いので、以下のアシスト力をアシスト用に出力される速度としてもよい。
なお、以下の説明において実行される制御は、制御プログラムに基づいて、上述したコントローラ部における情報処理部により実行される。そして、この情報処理部からの制御信号と、整復装置の各部からの信号に基づいて、種々の部位が駆動される。以下の説明においては、この制御の理解を容易にするために、各処理の部位として説明する。
まず、図9に示すように、従来技術によるパワーアシスト制御においては、図5中の直線グラフ(図5中、「従来技術」のグラフ)に示すように、対象物に加えられるアシスト対象力、すなわち人間が骨折の整復の際に、整復部5の足裏当て部材110やバンド111に加えた力X、すなわち患者の足(患足)に対して、整復部5において、定数Cを乗じた補助力(C・X)がさらに作用させるように、または、足裏当て部材110やバンド111に加えられたアシスト対象力Xに比例した速度となるように、パワーアシスト制御が行われていた。
ところが、このようなパワーアシスト制御においては、どうしても操作者が不快に感じるという問題があった。すなわち、整復装置の操作者が患者の患足に力を加えた場合に、最初の段階で力を加えても、補助力の発生まで力を加えなければならず、感覚的には、徐々に動き出す感覚となり、操縦性が悪かった。
そこで、本発明者が、この人間の感覚を考慮しつつ、整復装置の操縦性を向上させるために鋭意検討を行った。以下に、その概要を説明する。
すなわち、本発明者の知見によれば、生物は、感覚器官からの入力に対し、非線形、すなわち非直線的に増幅を行う。例えば、人間の感覚器官の中の視覚においては、夜間の星明かりから昼間の太陽光まで、極めて広いダイナミックレンジを有している。そこで、本発明者が検討を行ったところ、生物、特に人間の脊髄や大脳においては、低域において感度が増幅され、高域における感度が低減するという特性が存在することを知見するに至った。
そこで、本発明者が、このようにして得た知見に基づいて種々検討を行ったところ、所定の関数に基づいてパワーアシスト制御を行う場合、低域で感度が増幅され、高域で感度が低減するような関数が好ましいことがわかった。このような関数f(X)としては、対数関数(f(X)=ln(X),f(X)=loga(X))や、(1/n)次関数(nは2以上の自然数)がある。
そこで、この検討に基づいて、本発明者は、さらに、人間の感覚、感性に適合するパワーアシスト制御を考察した。その結果、本発明者は、力検知手段としての力センサ114により検知される、施術者などの操作者によるアシスト対象力の入力(対象物に加えられる力)が小さい場合には、高加速度で速度を増加させ、フォース入力が大きい場合には、低加速度で速度を増加させるように制御することが望ましいことを知見した。
すなわち、人間が対象物である患足に加えたアシスト対象力Xに対して、「所定の関数f(X)」に基づいて、小さな力の時には、パワーアシスト制御により駆動される力Y(または速度)の増加率を大きく、大きな力の時には、パワーアシスト制御により駆動される力Y(または速度)の増加率を小さくする。このような条件を満足する所定の関数f(X)は、図5における曲線グラフに示すように、「増加関数で、かつアシスト対象力Xで微分した導関数f´(X)が減少関数になるような関数」、より好適には、「単調増加関数、かつアシスト対象力Xで微分した導関数f´(X)が単調減少関数になるような関数」である。なお、図5においては、f(X)は原点を通っているが、オフセットを取る場合などにおいては、必ずしも原点を通る必要はない。
そこで、この第1の実施形態においては、図4に示すように力センサ114からの入力されるアシスト対象力のデータに対し、まず、ローパスフィルタ401(LPF401)を介して、信号ノイズを除去される。アシスト対象力のデータは、非線形化演算処理部402に入力される。そして、このアシスト対象力のデータに対して、非線形化処理が実行される。また、エンコーダ423から供給されるデータに対して、エンドエフェクタ重方向ベクトル生成処理部404および患足重方向ベクトル生成処理部403により、重力による影響を除外するための重力キャンセル処理が実行される。
非線形化演算処理部402において用いられる関数の例としては、対数関数や(1/n)次関数などを挙げることができる。具体的には、A,Bを定数、C:対象力オフセット(入力)、D:アシスト力オフセット(出力)、nを2以上の自然数として、
Figure 0005138366
を挙げることができる。なお、図5における曲線グラフは、(1)式において、n=2、かつ、原点を通る場合である。すなわち、
Figure 0005138366
のグラフである。また、対数関数としては、A,Bを正の定数、C:対象力オフセット(入力)、D:アシスト力オフセット(出力)として、
Figure 0005138366
などを挙げることができる。
また、本発明者が鋭意実験を重ねた結果、整復装置においては、(2)式が好ましいことを知見するに至った。なお、整復装置以外では、(1/n)次関数と対数関数以外にも、種々の関数を利用することが可能である。例えば、三角関数の一部(単調増加部分かつ、その導関数が単調減少する部分)を利用することも可能である。
(PID制御)
また、図9に示すように、特許文献1に記載された従来技術において、力センサ601により計測された測定値に対して、係数Gを掛ける演算処理602が行われ、積分処理604、モータ605、エンコーダ606により、オープンループでパワーアシスト制御を行っていた。この場合、本発明者が鋭意実験を行って得た知見によれば、「ユーザの力指令に対し、出力軸モータ回転速度がすばやく収束しない」ということがわかり、この点が問題であった。
そこで、この第1の実施形態においては、図4に示すように、上述した整復装置の操作者により加えられる力の抽出処理および非線形化処理を実行する操作制御部に加え、速度域および加速度域における比例・積分・微分制御(PID制御)処理部が設けられる。以下に、この第1の実施形態による整復装置に採用されるフィードバック制御によるPID制御について説明する。
比例制御(P制御)は、偏差の大きさに比例(Proportional)して操作量を調整する制御である。また、積分制御(I制御)は、偏差の積分に比例(Integral)した操作量を調整する制御である。このI制御は、自己平均性をもつ制御対象に比例制御のみを行ったときに目標値や外乱に対して残る定常偏差を除去することができる。また、微分制御(D制御)は、偏差の微分(Derivative)に比例した操作量を調整する動作である。このD制御は、偏差の増減の動向を操作量の決定に反映し、制御特性の改善を図ることができる。
そして、この第1の実施形態においては、エンコーダ423から出力された位置データ、速度データ、回転角度データが、微分処理部425,416において二階微分処理され、加速度域の情報として、PID制御部に供給される。そして、非線形化演算処理部402から出力されたアシスト力情報および/または、速度情報、および/または加速度情報に対して、エンコーダ423から出力され、二階微分されて加速度域の情報となった位置情報が減算されて、PID制御部に供給される。この情報は、PID制御部において、まず、定数倍処理414が施された後、それぞれ上述した比例制御部412、積分制御部411、微分制御部413に供給され、各種制御が実行された後、互いに加算され、出力される。
この出力は、積分処理部422に供給されて、一階積分され、速度域の情報や、変位の情報としてモータ421に供給される。モータ421においては、この情報に基づいて駆動が制御され、整復装置の整復部5における各モータの駆動が制御される。なお、このモータ421の駆動情報はエンコーダ423にも供給される。
このように、この第1の実施形態によるPID制御においては、速度域におけるPID制御のみならず、加速度域におけるPID制御を実行する。これによって、目標とする速度、変位に収束するまでに要する時間を短縮することが可能となる。
すなわち、アシスト力に対して、速度域および加速度域におけるPID制御を実行することにより、出力軸速度(出力軸モータ回転速度)を、すばやく所定の速度や変位に収束させて、挙動を安定させることが可能となり、所定の速度や変位に収束する場合の振動を抑制することができる。
(第2の実施形態)
次に、この発明の第2の実施形態によるパワーアシスト制御方法およびその制御装置について説明する。なお、整復装置については、第1の実施形態におけると同様であるので、その説明を省略する。
(パワーアシスト動作)
この第2の実施形態においては、それぞれのモータの作動によって下肢K1を所望の状況になるように動かそうとする場合には、上述した第1の実施形態において説明したように制御される。他方、医師や治療者(操作者)が自らの力によって下肢K1を最適な状況に動かすモードに切り替えられた場合、次のように制御される。
すなわち、医師などが手などを使って下肢K1を任意の方向に動かそうとすると、力センサ114に、その方向の力が作用される。これにより、力センサ114が、その力の方向を検知する。このとき、コントロールユニット113が、その方向に対応するモータを、操作者により加えられる力が減ずる方向、すなわち操作者が力を作用した方向に駆動させる。このとき、操作者により加えられる力が増加する場合と、減少する場合とがある。そして、力センサ114が検知する力がゼロとなった時点でモータを停止する。このパワーアシスト制御駆動について、以下に具体的に説明する。
この第2の実施形態によるパワーアシスト駆動方式においては、基本的に第1の実施形態と同様である。すなわち、医師などの操作者により患者の足K3に加えられた力が力センサ114によって検出されると、まず、非線形演算により、出力すべき力または速度が計算される。そして、この出力された力または速度の情報データに対して、PID制御が実行され、フィードバック処理が行われることによって、操作者が所望とするパワーアシスト制御が動作される駆動方式である。
この第2の実施形態においては、整復装置に設けられた、1つの力センサ114により、パワーアシスト制御の開始時点で検知される検知基準と、力センサ114の計測値との差、すなわちアシスト対象力を抽出するようにする。
すなわち、まず、パワーアシスト動作を開始するために、操作者により図3に示すフットスイッチ121が踏まれる。この時、フットスイッチ121の踏まれた瞬間の力センサ114の値が、コントロールユニット113によってアシスト対象力の原点、いわゆる検知基準として設定される。この設定とともに、コントロールユニット113によって、アシスト対象力の原点に対して、この時点以降の変化が測定される。すなわち、最初にフットスイッチ121を踏んだ瞬間に、動的な重力キャンセル処理が実行される。
これにより、アシスト対象力の検出が可能となり、力センサ114の計測値は0(N)となる。なお、力センサ114に力が一切作用されていない状態、いわゆる力センサ114の真の原点は、コントロールユニット113の制御部(図示せず)に記憶されている。
そして、整復治療に必要な範囲で、医師などにより人力で足K3に対して力が作用される。医師などの操作者の力が作用された段階で、力センサ114による計測値が大幅に変化する。
この時点においては、アシスト対象力として、この操作者の人力の大きさ、すなわち「足K3に加えた力」が設定される。そして、コントロールユニット113により、このアシスト対象力に応じた駆動力を足K3に作用させるために、ドライバ118に信号が供給され、検知基準とこの「足K3に加えた力」との差が減少する方向に、モータ62,83,97,102,104,120のうちの必要なモータが駆動される。これにより、所定の駆動力が足K3に作用される。
また、上述したように、コントロールユニット113には、力センサ114の真の原点も記憶されている。そのため、この真の原点と、力センサ114による計測値と、上述のように設定された「足K3に加えた力」の大きさとから、「足K3にかかっている力」の検出が可能となる。すなわち、力を測定する1つの力センサ114によって、「足K3にかかっている力」と「足K3に加えた力」とを検出することが可能となる。そして、医師などが足K3に力を加えた状態で、駆動系であるモータ62,83,97,102,104,120のうちのパワーアシスト制御駆動に必要なモータにより、足K3に補助力が作用される。
続けて、医師などにより足K3に力が加えられた状態で、「足K3にかかっている力」が増加する場合、力センサ114の計測値が増加していく。なお、このときの力センサ114の計測値の傾きは、整復治療の状況や、医師などによる設定に応じて、変更することが可能であり、力を加える速度を所望の速度にすることによって、必要に応じた速度を得ることができる。そして、力センサ114の計測値の増加に応じて、検知基準と力センサ114における計測値との差、すなわちアシスト対象力が全体として減少していく。そして、このアシスト対象力の減少に伴って、足K3に作用される駆動力も減少される。続けて、アシスト対象力が減少し続けて、足K3に作用される駆動力が減少すると、力センサ114による計測値が検知基準に近づいてくる。これに応じて、足K3に作用する駆動力が0に近づき、停止する方向に向かう。
また、「足K3にかかっている力」の増加量と、「足K3に加えた力」が釣り合った場合、すなわち、力センサ114の計測値が、アシスト原点(検知基準)に到達した段階で、アシスト対象力は0(N)となり、これにより、足K3に作用する駆動力が0となり、アシスト動作が停止する。なお、アシスト動作が停止した後であっても、フットスイッチ121を踏み直すことによって、再び上述のアシスト動作を継続することが可能である。
また、この第2の実施形態においても、第1の実施形態におけると同様に、必要に応じて、医師などの操作者がフットスイッチ121を離して駆動力を解放し、アシスト動作を停止するように構成されている。これにより、医師などの操作者が異常を感じた場合には、駆動を即座に停止させることができる。
(パワーアシスト制御方法)
次に、以上のように動作する、この第2の実施形態によるパワーアシスト制御における制御方法について説明する。図6に、このパワーアシスト制御を実行するための速度加速度制御系を示し、図7に、このパワーアシスト制御を実行するための速度制御系を示す。また、図8に、この第1の実施形態によるパワーアシスト制御の操作者による、1次元ベクトルとしてのアシスト対象力の入力に対する、1次元ベクトルとしてのアシスト力(補助力)の出力の制御例を示す。なお、従来技術によるパワーアシスト制御の制御系は図9に示す。
また、以下の説明においては、ベクトルとしてのアシスト力が出力される例について説明するが、出力は必ずしも力(または加速度)に限定されるものではなく、ベクトルである速度であってもよい。また、モータなどへの指示信号としては、通常速度を決定する信号が供給されることが多いため、以下のアシスト力をアシスト用に出力される速度としてもよい。また、以下の説明において実行される制御は、制御プログラムに基づいて、上述したコントローラ部における情報処理部により実行される。そして、この情報処理部からの制御信号と、整復装置の各部からの信号とに基づいて、種々の部位が駆動される。以下の説明においては、この制御の理解を容易にするために、各処理の部位として説明する。
まず、図9に示すように、従来技術によるパワーアシスト制御においては、図5中の直線グラフ(図5中、「従来技術」のグラフ)に示すように、対象物に加えられるアシスト対象力、すなわち人間が骨折の整復の際に、整復部5の足裏当て部材110やバンド111に加えた力X、すなわち患者の足(患足)に対して、整復部5において、定数Cを乗じた補助力(C・X)がさらに作用させるように、または、足裏当て部材110やバンド111に加えられたアシスト対象力Xに比例した速度となるように、パワーアシスト制御が行われていた。
ところが、このようなパワーアシスト制御においては、どうしても操作者が不快に感じるという問題があった。すなわち、整復装置の操作者が患者の患足に力を加えた場合に、最初の段階で力を加えても、補助力の発生まで力を加えなければならず、感覚的には、徐々に動き出す感覚となり、操縦性が悪かった。
そこで、本発明者が、この人間の感覚を考慮しつつ、整復装置の操縦性を向上させるために鋭意検討を行った。以下に、その概要を説明する。
すなわち、本発明者の知見によれば、生物は、感覚器官からの入力に対し、非線形、すなわち非直線比例系に増幅を行う。そこで、本発明者が検討を行ったところ、生物、特に人間の脊髄や大脳においては、低域において感度が増幅され、高域における感度が低減するという特性が存在することを知見するに至った。
さらに、本発明者が実験およびそれに基づく検討を行ったところ、人間が対象物に力を加えるという場合においても、力を徐々に増加させる場合と、力を徐々に減少させる場合とにおいて、人間の力の作用に関する感度について、異なる感度特性が生じることを知見するに至った。すなわち、対象物に対して力を加える場合、摩擦の影響を無視することはできないため、人間が実現する加速と減速とにおいては、その感度特性のカーブが非対称になる性質を有する。本発明者は、この性質を、「加速は、微小フォース領域における調整が可能であるが、減速は、強いフォース領域における調整が必要である」ことと等価であると思料した。そして、これに対応するためには、加減速のカーブを非対称にする必要があることを想起するに至った。
そして、本発明者が、以上のようにして得た知見に基づいて種々検討を行ったところ、加速時においては、操作者の弱いフォース入力領域を増幅させ、減速時においては、ユーザの強いフォース入力領域を増幅させる演算アルゴリズム、すなわち関数に基づくパワーアシスト制御が必要であることを想起するに至った。
具体的な演算アルゴリズムとしては、アシスト対象力が徐々に増加する場合に、低域で感度が増幅され高域で感度が低減するような関数が好ましいことがわかった。そして、この制御を行うための関数としては、対数関数(fup(X)=ln(X),fup(X)=loga(X))や、(1/n)次関数(nは2以上の自然数)が好ましい。他方、アシスト対象力が徐々に減少する場合には、最初の段階で感度が増幅され、徐々に感度が減少するような関数が好ましいことがわかった。この制御を行うための関数としては、指数関数(fdown(X)=eX、fdown(X)=aX)や、n次関数(nは2以上の自然数)が好ましい。
すなわち、人間が対象物である患足に加えたアシスト対象力Xが増加する場合には、「所定の関数fup(X)」に基づいて、小さな力の時には、パワーアシスト制御により駆動される力Y(または速度)の増加率を大きく、大きな力の時には、パワーアシスト制御により駆動される力Y(または速度)の増加率を小さくする。このような条件を満足する関数fup(X)は、図8に示すグラフの第1象限における実線の曲線グラフのように、「増加関数で、かつアシスト対象力Xで微分した導関数fup´(X)が減少関数になるような関数」、より好適には、「単調増加関数で、かつアシスト対象力Xで微分した導関数fup´(X)が単調減少関数になるような関数」である。なお、図8においては、fup(X)は原点を通っているが、オフセットを取る場合などにおいては、必ずしも原点を通る必要はない。
同様に、人間が対象物である患足に加えたアシスト対象力Xが減少する場合には、「所定の関数fdown(X)」に基づいて、小さな力であったときには、パワーアシスト制御により駆動される力Y(または速度)の増加率を小さく、大きな力であったときには、パワーアシスト制御により駆動される力Y(または速度)の増加率を大きくする。このような条件を満足する関数fdown(X)は、図8に示すグラフの第1象限における点線の曲線グラフのように、「増加関数で、かつアシスト対象力Xで微分した導関数fup´(X)が増加関数になるような関数」、より好適には、「単調増加関数で、かつアシスト対象力Xで微分した導関数fup´(X)が単調増加関数になるような関数」である。なお、図8においては、fup(X)は原点を通っているが、オフセットを取る場合などにおいては、必ずしも原点を通る必要はない。
また、図8に示すグラフの第1象限における関数に基づいて、パワーアシスト制御が行われる場合、力が増加する状態から減少する状態に転じる場合や、力が減少する状態から増加する状態に転じる場合が頻繁に生じる。この場合、アシスト対象力Xの増加および減少に応じて、それぞれアシスト対象力Xが増加する場合における関数fup(X)とアシスト対象力Xが減少する場合における関数fdown(X)とが連続的に切り替えられる。具体的には、以下のようにして加速時と減速時との制御が連続的に切り替えられる。
すなわち、操作者が対象物に力を作用させると、アシスト対象力が増加するのに伴ってパワーアシスト制御による出力が、図8中の実線グラフで示す関数(fup(X))に沿って増加する。そして、例えば、アシスト対象力が1Nでパワーアシスト制御の出力が1Nとなったところ(1=fup(1)の点)において、アシスト対象力が減少する方向に転じると、制御手段としての情報処理部により、アシスト対象力が1Nかつパワーアシスト制御の出力が1Nの点を通過する、点線のグラフで示す関数(fdown(X))が決定される。そして、アシスト対象力が減少するのに伴って、この点線グラフに示す関数に沿ってパワーアシスト制御の出力が減少していく。なお、アシスト対象力が減少する状態から増加する状態に転じる場合においても、減少する状態の関数fdown(X)と増加する状態の関数fup(X)との間において同様の制御が実行される。
また、本発明者は、人間の手を使った力の作用に関して、種々の実験を行った。そして、その実験により得た本発明者が得た知見によれば、人間が手を使って対象物に力を加える場合において、対象物に対して自分の側に向けて力を加えるとき、いわゆる「引く」ときと、対象物に対して自分から離す方向に力を加えるとき、いわゆる「押す」ときとは、人間が力を加える感度について異なる感度特性が生じることを知見するに至った。
そこで、アシスト対象力が増加する場合における関数fup(X)およびアシスト対象力が減少する場合における関数fdown(X)を、アシスト対象力の向きに応じて、それぞれ独立して設定できるように構成する。ここで、図8に示すグラフにおいては、便宜上、アシスト対象力の向きが変わる負の場合のグラフ(第3象限のグラフ)が記載されている。そして、これらの第1象限のグラフと第3象限のグラフとは互いに独立に設定可能に構成される。すなわち、操作者の手により対象物を「引く」場合と「押す」場合とにおいて、異なる関数が設定される。
また、図8においては、力の向きに整合するように便宜上正負を設定しているが、第3象限のグラフも、実質的に第1象限のグラフと同様の制御である。すなわち、アシスト対象力Xが正の場合(例えば引く向き)において、「f(X)が増加関数かつf´(X)が減少関数」であるとは、力の向きが逆になって、アシスト対象力Xが負となった場合(例えば押す向き)において、「f(X)が増加関数かつf´(X)が増加関数(実線の曲線グラフ)」と物理的には同じ制御である。同様に、アシスト対象力Xが正の場合(例えば引く向き)において、「f(X)が増加関数かつf´(X)が増加関数(点線の曲線グラフ)」であるとは、力の向きが逆になって、アシスト対象力Xが負となった場合(例えば押す向き)において、「f(X)が増加関数かつf´(X)が減少関数」であることと物理的には同じ制御である。そして、アシスト対象力の大きさに着目すると、Xが正の場合における上述した関数の特徴が物理的な制御関数となる。
以上の制御は、図6および図7に示す操作者のフォース抽出および非線形化処理部において実行される。すなわち、図6に示すように、この第2の実施形態においては、力センサ114からの入力されるアシスト対象力のデータに対し、ローパスフィルタ401(LPF401)を介して、信号ノイズが除去される。信号ノイズが除去された力のデータは、重力自重キャンセル処理部501に供給される。重力自重キャンセル処理部501においては、対象物に加えられる重力を打ち消す方向の仮想の力が設定されることによって、重力の影響が排除される。重力の影響が排除されることにより、対象物に作用されるアシスト対象力がデータとして抽出される。
このアシスト対象力のデータは、加速カーブ非線形化処理部502および減速カーブ非線形化処理部503に供給される。そして、このアシスト対象力または速度が増加する場合には、加速カーブ非線形化処理部502において、上述したアシスト対象力の処理が実行される。他方、アシスト対象力または速度が減少する場合には、減速カーブ非線形化処理部503において上述した処理が入力される。
加速カーブ非線形化処理部502において用いられる関数の例としては、対数関数や(1/n)次関数などを挙げることができる。また、減速カーブ非線形化処理部603において用いられる関数の例としては、指数関数やn次関数などを挙げることができる。
具体的には、加速カーブ非線形化処理部502において利用される関数の一例としては、A,Bを定数、C:対象力オフセット(入力)、D:アシスト力オフセット(出力)、nを2以上の自然数として、
Figure 0005138366
を挙げることができる。なお、図8における実線の曲線グラフは、(1)式において、n=2、かつ、原点を通る場合である。すなわち、
Figure 0005138366
のグラフである。
また、本発明者の知見によれば、整復装置においては、(2)式が好ましい。なお、整復装置以外では、(1/n)次関数と対数関数以外にも、種々の関数を利用することが可能である。例えば、三角関数の一部(単調増加部分かつ、その導関数が単調減少する部分)を利用することも可能である。
同様に、減速カーブ非線形化処理部603において利用される関数の一例としては、A,Bを定数、C:対象力オフセット(入力)、D:アシスト力オフセット(出力)、nを2以上の自然数として、
Figure 0005138366
を挙げることができる。
その後、加速カーブ非線形化処理部502による処理または、減速カーブ非線形化処理部503による処理がされたアシスト対象力のデータは、回転演算処理部504に供給され、力センサ114に関する対象物の回転演算が実行される。
(PID制御)
また、図6に示すように、この第2の実施形態による速度域及び加速度域でのPID制御においては、第1の実施形態におけると異なり、むだ時間要素処理部505および回転演算処理部506が設けられている。また、むだ時間要素処理部505によるむだ時間の演算後、定数倍処理507が実行される。さらに、その演算結果と微分処理部415からの出力とから差分を実行して、積分処理部417に入力され、その後、定数倍処理部414により定数倍処理が実行される。なお、その他のPID制御については、第1の実施形態と同様であるので、その説明を省略する。
また、図7に示すように、速度域でのPID制御においては、上述した速度域及び加速度域でのPID制御におけると異なり、積分処理部417および微分制御部415が設けられていない。すなわち、むだ時間要素処理部505からの出力が定数倍処理部507により定数倍され、その演算結果と微分処理部416からの出力とから差分が算出され、そのデータが定数倍処理部414に供給され、定数倍処理が実行される。なお、その他のPID制御については、第1の実施形態と同様であるので、その説明を省略する。
まず、図6および図7に示すむだ時間要素処理部505について説明する。すなわち、パワーアシスト制御において、人間が力を加えていることから、アシスト対象力が微少な範囲で増減する現象が生じる。このとき、厳密にアシスト対象力の増減に対応して、加速カーブ非線形化処理と減速カーブ非線形化処理とが切り替えられると、対象物の動きががたついてしまう。そこで、この第2の実施形態によるPID制御においては、むだ時間要素処理部505による微小な時間内の変化を排除して、いわゆる「あそび」を設定することによって、この対象物のがたつきを防止する。
次に、回転演算処理部506について説明する。すなわち、この第2の実施形態においては、従来技術でエンコーダ423により実行している回転演算の機能を、制御手段におけるPID制御により実行する。そのため、整復装置において、回転演算処理をソフトウェア上で実行することができる。これにより、エンコーダ423やモータ421として種々のエンコーダ423やモータ421を用いることが可能となる。
以上、この発明の実施形態について具体的に説明したが、この発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、この発明の技術的思想に基づく各種の変形が可能である。例えば、上述の実施形態において挙げた数値や数式はあくまでも例に過ぎず、必要に応じてこれと異なる数値や数式を用いてもよい。
また、例えば、揺動アーム52を伸縮可能とすることにより、患者Kが小柄である、大柄である、また、大人である、子供であるなど、どのような体格であろうとも、揺動アーム52を適宜伸縮させることで対応できる。また、例えば、揺動アーム52を伸縮させるアーム伸縮手段を有することにより、揺動アーム52の伸縮を自動的に行うことができ、人力を必要最小限にすることができる。また、例えば、揺動アーム52は、下肢K1に左右移動動作を行なわせ、第1可動テーブル61は、下肢K1に捻り動作を行なわせ、第2可動テーブル67は、下肢K1に伸縮動作を行なわせ、第3可動テーブル64は、下肢K1に上下移動動作を行わせる。このような構成は、医師などに整復治療を自在に行わせるに好適である。
また、例えば、揺動アーム52、第1可動テーブル61、第2可動テーブル67、第3可動テーブル64および下腿支持台58は、所定の順序、例えば、この第1の実施形態おいて記載した順序で段階的に取り付けることができ、この場合には、各部を独立させて別々に組み立てる場合に比べて構成を簡略化できる。
また、例えば、下腿支持台58には、患者Kの下腿K2を固定するための固定手段(バンド111など)を設けたので、下腿支持台58から患者Kの脚に力を有効に伝達できる。また、下肢K1および足首K4に行わせる各動作は、それぞれ単独で行わせることができるが、2種類以上の動作を同時に行なわせることもできる。例えば、揺動アーム52と継手部材72A,72Bを同時に駆動することにより、下肢K1に左右移動動作を行わせながら、足首K4に前後の曲げ動作などを行わせることなどが可能になる。
また、下腿支持台58には、患者Kの足裏を当てる足裏当て部材110を設けたので、下肢K1に前後の伸縮動作を行なわせるとき、または足首K4に前後の曲げ動作や左右への振り動作を行なわせるときに、患者Kの足裏全体に力を加えることができ、これにより、患者Kに無用な痛みを与えるのを防止することができる。
また、上述した第1の実施形態においては、整復部5の揺動アーム52を揺動させるための駆動手段(アーム駆動手段)を有する場合を示したが、この駆動手段は必ずしも設ける必要はない。設けない場合は、人力によって揺動アーム52を所望の位置に揺動させ、位置決めを行う。
なお、この発明は、必ずしも整復装置に適用するのみならず、土木作業の際に利用される土木機器、機材の搬送装置、など、外部からの力を検知することによって作用させる力を補助するように構成された、あらゆる装置に適用することが可能である。
また、上述の第1の実施形態においては、オペレーションボックス117として、図3に示すように、外部にスイッチなどが突出した装置が用いられているが、このオペレーションボックス117として、図3中に示されるような各種スイッチをタッチパネル上に表示して、ボタンと同様の作用を行うことができる構成を採用することも可能である。なお、この場合であっても、非常時において、装置の稼動を停止するための非常停止ボタンなどは、タッチパネル外の突出したボタンから構成することが望ましい。
この発明の第1の実施形態による整復装置における整復部を示す斜視図である。 この発明の第1の実施形態による整復装置における整復部によって患者の下肢に行わせることが可能な動作を説明するための図である。 この発明の第1の実施形態による整復装置のコントローラを示す略線図である。 この発明の第1の実施形態によるパワーアシスト制御を実行する制御系を示す制御ブロック図である。 この発明の第1の実施形態および従来技術によるパワーアシスト制御装置における操作者による力の入力に対する変換操作力を示すグラフである。 この発明の第2の実施形態によるパワーアシスト制御を実行する、速度域および加速度域でのPID制御を行う制御系を示す制御ブロック図である。 この発明の第2の実施形態によるパワーアシスト制御を実行する、速度域でのPID制御を行う制御系を示す制御ブロック図である。 この発明の第2の実施形態および従来技術によるパワーアシスト制御装置における操作者による力の入力に対する変換操作力を示すグラフである。 従来技術によるパワーアシスト制御を実行する制御系を示す制御ブロック図である。
符号の説明
5 整復部
50 支持台
52 揺動アーム
52A ボルト
56 支持プレート
56B ストッパ
58 下腿支持台
60 軸線
61,67,64 可動テーブル
62,83,97,102,104,120,421,605 モータ
64 可動テーブル
65 第3駆動手段
67 可動テーブル
68 第2駆動手段
72 自在継手
72A,72B 継手部材
73 中継プレート
75 ガイド部材
76 中間部材
77 昇降部材
102,104 中空モータ
110 足裏当て部材
110A 座部
111 バンド
113 コントロールユニット
114,601 力センサ
115 力表示部
117 オペレーションボックス
118 ドライバ
121 フットスイッチ
401 ローパスフィルタ
402 非線形化演算処理部
403 患足重方向ベクトル生成処理部
404 エンドエフェクタ処理実行処理部
411,417 積分制御部
412 比例制御部
413 微分制御部
414,507 定数倍処理
422 積分処理部
423,606 エンコーダ
425,416 微分処理部
501 重力自重キャンセル処理部
502 加速カーブ非線形化処理部
503 減速カーブ非線形化処理部
504,506 回転演算処理部
505 むだ時間要素
602 演算処理
604 積分処理

Claims (17)

  1. 制御手段により、対象物に作用する力を計測する力検知手段により計測された外部から加えられたアシスト対象力Xに対し、上記対象物に対して力を作用させる駆動手段により上記アシスト対象力Xに基づいた補助力Fまたは速度Fを出力するように制御されるパワーアシスト制御方法であって、
    上記制御手段が、
    上記アシスト対象力Xを変数とした関数f(X)に基づいて、上記駆動手段により、パワーアシスト制御による上記補助力Fまたは上記速度Fを出力させ、
    上記関数f(X)が増加関数であるとともに、上記関数の導関数f´(X)が減少関数であり、
    上記関数f(X)は、対数関数、(1/n)次関数、三角関数のいずれかであり、
    上記アシスト対象力Xが増加する場合における関数f(X)である関数fup(X)と、上記アシスト対象力Xが減少する場合において、上記制御手段が、上記駆動手段によりパワーアシスト制御による上記補助力Fまたは上記速度Fを出力させる基礎となる関数fdown(X)とが、異なる関数であり、
    上記関数fup(X)が増加関数であるとともに上記関数fup(X)の導関数fup´(X)が減少関数であり、かつ、上記関数fdown(X)が増加関数であるとともに上記関数fdown(X)の導関数fdown´(X)が増加関数である
    ことを特徴とするパワーアシスト制御方法。
  2. 上記関数f(X)が、A,Bを正の定数、C,Dを定数、nを2以上の自然数として、
    Figure 0005138366
    で表される
    ことを特徴とする請求項1記載のパワーアシスト制御方法。
  3. それぞれの上記アシスト対象力が増加する場合における関数fup(X)および上記アシスト対象力が減少する場合における関数fdown(X)が、上記アシスト対象力の向きに応じて、それぞれ独立して設定可能に構成されている
    ことを特徴とする請求項1または2記載のパワーアシスト制御方法。
  4. 上記アシスト対象力の増加および減少に応じて、上記アシスト対象力Xが増加する場合における関数fup(X)と上記アシスト対象力Xが減少する場合における関数fdown(X)とが連続的に切り替えられる
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載のパワーアシスト制御方法。
  5. 上記力検知手段が、並進3軸方向および回転3軸方向に作用する力を検知可能な6軸力センサであり、
    上記6軸方向の、それぞれの軸方向に沿って上記パワーアシスト制御を実行するようにした
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載のパワーアシスト制御方法。
  6. 上記対象物の速度変化および/または加速度変化に基づいて、上記対象物の速度域および/または加速度域における比例・積分・微分制御によるフィードバック制御を行うようにした
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項記載のパワーアシスト制御方法。
  7. 対象物に作用する力を計測可能に構成された力検知手段と、
    上記対象物に対して力を作用させる駆動手段と、
    上記駆動手段を制御するとともに上記力検知手段との間でデータを通信可能に構成された制御手段とを有し、
    上記制御手段が、上記力検知手段により計測された上記アシスト対象力Xを変数とした関数f(X)に基づいて、上記駆動手段によりパワーアシスト制御による補助力Fまたは速度Fを出力させ、
    上記関数f(X)が増加関数であるとともに、上記関数f(X)の導関数f´(X)が減少関数であり、
    上記関数f(X)は、対数関数、(1/n)次関数、三角関数のいずれかであり、
    上記アシスト対象力Xが増加する場合における、上記アシスト対象力Xを変数とした関数f(X)である関数fup(X)と、上記アシスト対象力Xが減少する場合において、上記制御手段が、上記駆動手段によりパワーアシスト制御による上記補助力Fまたは上記速度Fを出力させる基礎となる関数fdown(X)とが、互いに異なる関数であり、
    上記アシスト対象力Xが増加する場合における関数fup(X)が増加関数であるとともに上記関数fup(X)の導関数fup´(X)が減少関数であり、かつ、上記アシスト対象力Xが減少する場合における関数fdown(X)が増加関数であるとともに、上記関数fdown(X)の導関数fdown´(X)が増加関数である
    ことを特徴とするパワーアシスト制御装置。
  8. 上記関数f(X)が、A,Bを正の定数、C,Dを定数、nを2以上の自然数として、
    Figure 0005138366
    で表される
    ことを特徴とする請求項7記載のパワーアシスト制御装置。
  9. それぞれの上記アシスト対象力が増加する場合における関数fup(X)および上記アシスト対象力が減少する場合における関数fdown(X)が、上記アシスト対象力の向きに応じて、それぞれ独立して設定可能に構成されている
    ことを特徴とする請求項7または8記載のパワーアシスト制御装置。
  10. 上記アシスト対象力Xの増加および減少に応じて、それぞれ上記アシスト対象力Xが増加する場合における関数fup(X)と上記アシスト対象力Xが減少する場合における関数fdown(X)とが連続的に切り替えられる
    ことを特徴とする請求項7乃至9のいずれか1項記載のパワーアシスト制御装置。
  11. 上記力検知手段が、並進3軸方向および回転3軸方向に作用する力を検知可能な6軸力センサであり、
    上記6軸方向のそれぞれの方向に沿って、上記パワーアシスト制御を実行可能に構成された
    ことを特徴とする請求項7乃至10のいずれか1項記載のパワーアシスト制御装置。
  12. 上記対象物の速度変化および/または加速度変化に基づいて、上記対象物の速度域および/または加速度域における比例・積分・微分制御によるフィードバック制御を実行可能に構成されている
    ことを特徴とする請求項7乃至11のいずれか1項記載のパワーアシスト制御装置。
  13. 対象物に作用する力を計測可能に構成された力検知手段と、上記対象物に対して力を作用させる駆動手段と、上記駆動手段を制御するとともに上記力検知手段との間でデータを通信可能に構成された制御手段とを有し、上記制御手段が、上記力検知手段により検知された上記アシスト対象力Xを変数とした関数f(X)に基づいて、上記駆動手段により、上記対象物を上記速度Fで移動可能または上記対象物に上記補助力Fを作用可能に構成されたパワーアシスト制御機構を有し、
    上記アシスト対象力Xを変数とした関数f(X)が増加関数であるとともに、上記関数f(X)の導関数f´(X)が減少関数であり、
    上記関数f(X)は、対数関数、(1/n)次関数、三角関数のいずれかであり、
    上記アシスト対象力Xが増加する場合における、上記アシスト対象力Xを変数とした関数f(X)である関数fup(X)と、上記アシスト対象力Xが減少する場合において、上記制御手段が、上記駆動手段によりパワーアシスト制御による上記補助力Fまたは上記速度Fを出力させる基礎となる関数fdown(X)とが、互いに異なる関数であるパワーアシスト制御機構を有し、
    上記アシスト対象力Xが増加する場合における関数fup(X)が増加関数であるとともに上記関数fup(X)の導関数fup´(X)が減少関数であり、かつ、上記アシスト対象力Xが減少する場合における関数fdown(X)が増加関数であるとともに、上記関数fdown(X)の導関数fdown´(X)が増加関数である
    ことを特徴とする整復装置。
  14. 上記関数f(X)が、A,Bを正の定数、C,Dを定数、nを2以上の自然数として、
    Figure 0005138366
    で表される
    ことを特徴とする請求項13記載の整復装置。
  15. それぞれの上記アシスト対象力が増加する場合における関数fup(X)および上記アシスト対象力が減少する場合における関数fdown(X)が、上記アシスト対象力の向きに応じて、それぞれ独立して設定可能に構成されている
    ことを特徴とする請求項13または14記載の整復装置。
  16. 上記力検知手段が、並進3軸方向および回転3軸方向に作用する力を検知可能な6軸力センサであり、
    上記6軸方向のそれぞれの方向に沿って、上記パワーアシスト制御を実行可能に構成されている
    ことを特徴とする請求項13乃至15のいずれか1項記載の整復装置。
  17. 上記対象物の速度変化および/または加速度変化に基づいて、上記対象物の速度域および/または加速度域における比例・積分・微分制御によるフィードバック制御を実行可能に構成されている
    ことを特徴とする請求項13乃至16のいずれか1項記載の整復装置。
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