JP5138122B2 - 分散型発電装置及びその運転方法 - Google Patents

分散型発電装置及びその運転方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5138122B2
JP5138122B2 JP2012542277A JP2012542277A JP5138122B2 JP 5138122 B2 JP5138122 B2 JP 5138122B2 JP 2012542277 A JP2012542277 A JP 2012542277A JP 2012542277 A JP2012542277 A JP 2012542277A JP 5138122 B2 JP5138122 B2 JP 5138122B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power
change
current
abnormality
distributed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012542277A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2012137516A1 (ja
Inventor
裕章 加来
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2012542277A priority Critical patent/JP5138122B2/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5138122B2 publication Critical patent/JP5138122B2/ja
Publication of JPWO2012137516A1 publication Critical patent/JPWO2012137516A1/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02JCIRCUIT ARRANGEMENTS OR SYSTEMS FOR SUPPLYING OR DISTRIBUTING ELECTRIC POWER; SYSTEMS FOR STORING ELECTRIC ENERGY
    • H02J3/00Circuit arrangements for ac mains or ac distribution networks
    • H02J3/38Arrangements for parallely feeding a single network by two or more generators, converters or transformers
    • H02J3/381Dispersed generators
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R35/00Testing or calibrating of apparatus covered by the other groups of this subclass
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/04Auxiliary arrangements, e.g. for control of pressure or for circulation of fluids
    • H01M8/04298Processes for controlling fuel cells or fuel cell systems
    • H01M8/04313Processes for controlling fuel cells or fuel cell systems characterised by the detection or assessment of variables; characterised by the detection or assessment of failure or abnormal function
    • H01M8/04537Electric variables
    • H01M8/04574Current
    • H01M8/04589Current of fuel cell stacks
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/04Auxiliary arrangements, e.g. for control of pressure or for circulation of fluids
    • H01M8/04298Processes for controlling fuel cells or fuel cell systems
    • H01M8/04313Processes for controlling fuel cells or fuel cell systems characterised by the detection or assessment of variables; characterised by the detection or assessment of failure or abnormal function
    • H01M8/04664Failure or abnormal function
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02JCIRCUIT ARRANGEMENTS OR SYSTEMS FOR SUPPLYING OR DISTRIBUTING ELECTRIC POWER; SYSTEMS FOR STORING ELECTRIC ENERGY
    • H02J3/00Circuit arrangements for ac mains or ac distribution networks
    • H02J3/38Arrangements for parallely feeding a single network by two or more generators, converters or transformers
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Sustainable Energy (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Sustainable Development (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)
  • Control Of Eletrric Generators (AREA)
  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)

Description

本発明は、商用電源と連系し、商用電源及び交流負荷へ交流電力を供給する分散型発電装置及びその運転方法に関する。特に、商用電源からの電力を測定する測定器の異常を検出する分散型発電装置及びその運転方法に関する。
従来、電流検出器の接続異常を判定する構成を備えた分散型発電装置が提案されている(特許文献1参照)。図9は、この特許文献1に示された従来の分散型発電装置の構成を示すブロック図である。
図9に示すように、従来の分散型発電装置は、発電機4、系統連系インバータ12、電流検出器86、システム制御手段72等を備えている。発電機4は、エンジン2により駆動する発電機である。系統連系インバータ12は、発電機4の発電電力を、商業用電源14から供給される商用電力と同じ電圧及び同じ周波数に変換する。また、系統連系インバータ12は、変換した電力を、系統連系用配電線22を介して、商業用電源14から電力負荷18へ延びる商業用配電線16に供給する。電流検出器86は、商業用配電線16を流れる電流を検出する。システム制御手段72は、電流検出器86の検出電流を利用し、発電機4から系統連系インバータ12及び系統連系用配電線22を介して商業用配電線16に送給される電力を制御するとともに、電流検出器86の接続状態を診断する。
このような分散型発電装置のシステム制御手段72は、発電運転中に系統連系インバータ12の出力電力を変動させることで電流検出器86の接続状態を診断する。例えば、システム制御手段72からの指令により、エンジン2への燃料供給が多く(又は少なく)なると、エンジン2の出力が増加(又は低下)して発電機4の出力電力が上昇(又は低下)し、系統連系インバータ12の出力電力は大きく(又は小さく)なる。
システム制御手段72は、系統連系インバータ12の出力電力の変動に同期して電流検出器86の検出電流値が変動するか否かを判定する。具体的には、系統連系インバータ12の出力電力が大きく(又は小さく)なった場合に、これに同期して、電流検出器86の検出電流値が下がるか(又は上がるか)を判定する。そして、検出電流値が同期して変動していると判定した場合には、電流検出器86は正しく接続されていると判定する。これに対し、系統連系インバータ12の出力電力を変動させても電流検出器86の検出電流値が同期して変動しない場合には、電流検出器86の接続に異常があると判定する。
特開2002−286785号公報
ところで、上述した従来の分散型発電装置では、電流検出器86の接続状態を診断するためには、エンジン2の出力を制御しなければならない。しかしながら、エンジン2の出力を制御する場合、燃料の流量調整や点火プラグの発火タイミングの調整など、様々の操作対象を制御しなければならない。また、エンジン2の定格運転中に上記診断を実行する場合には、一時的にエンジン2の出力を低下させなければならない。この場合、発電機4の出力電力が低下し、系統連系インバータ12の出力電力も低下してしまう。その結果、分散型発電装置から電力負荷18への電力供給量が低下してしまう。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、容易な操作によって、系統連系する商用電源からの供給電力を測定する電力測定器の異常を検知することができる、分散型発電装置及びその運転方法を提供することを目的とする。また、分散型発電装置から電力負荷への電力供給量を低下させることなく、電力測定器の異常を検知することができる分散型発電装置及びその運転方法を提供することを目的とする。
本発明に係る分散型発電装置は、商用電源と連系する分散型発電装置であって、直流電力を発電する発電ユニット、該発電ユニットからの直流電力を交流電力(以下、第1電力)に変換して電力負荷へ出力する電力変換器、前記商用電源から前記電力負荷へ供給される電力(以下、第2電力)を測定する電力測定器、及び、該電力測定器の異常を検知する異常検知器、を備え、前記電力測定器は、前記第2電力の電流値を測定する電流測定器と、前記電力変換器及び前記商用電源を結ぶ電線間の電圧値を測定する電圧測定器と、を含み、前記異常検知器は、前記第1電力の無効電力を変化させた場合に、該無効電力の変化と、前記電力測定器が測定した前記第2電力の変化と、に基づいて前記電力測定器の異常検知を行う。
本発明に係る分散型発電装置の運転方法は、発電ユニットからの直流電力を交流電力(以下、第1電力)に変換して電力負荷へ出力するステップ、商用電源から前記電力負荷へ供給される電力(以下、第2電力)を、電力測定器により測定するステップ、前記第1電力の無効電力を変化させるステップ、前記第1電力の無効電力の変化前後において、前記電力測定器により測定した前記第2電力の変化を取得するステップ、及び、前記第1電力の無効電力の変化と、前記第2電力の変化と、に基づいて前記電力測定器の異常検知を行うステップ、を備える。
このような構成により、容易な操作によって、系統連系する商用電源からの供給電力を測定する電力測定器の異常を検知することができる。
本発明の分散型発電装置及びその運転方法は、容易な操作によって、系統連系する商用電源からの供給電力を測定する電力測定器の異常を検知することができる。
本発明の実施の形態1に係る分散型発電装置のブロック図である。 実施の形態1に係る分散型発電装置による、電流検出器の接続状態の診断処理を示すフローチャートである。 実施の形態1に係る分散型発電装置による、電流検出器の接続状態の診断処理の変形例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係る分散型発電装置のブロック図である。 実施の形態2に係る電力測定器が測定した電圧及び電流の位相差の関係の一例を示すグラフである。 実施の形態2に係る分散型発電装置による、電流検出器の接続状態の診断処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態3に係る分散型発電装置のブロック図である。 実施の形態3に係る分散型発電装置による、電流検出器の接続状態の診断処理を示すフローチャートである。 従来の分散型発電装置の構成を示すブロック図である。
本発明に係る分散型発電装置は、商用電源と連系する分散型発電装置であって、直流電力を発電する発電ユニット、該発電ユニットからの直流電力を交流電力(以下、第1電力)に変換して電力負荷へ出力する電力変換器、前記商用電源から前記電力負荷へ供給される電力(以下、第2電力)を測定する電力測定器、及び、該電力測定器の異常を検知する異常検知器、を備え、前記電力測定器は、前記第2電力の電流値を測定する電流測定器と、前記電力変換器及び前記商用電源を結ぶ電線間の電圧値を測定する電圧測定器と、を含み、前記異常検知器は、前記第1電力の無効電力を変化させた場合に、該無効電力の変化と、前記電力測定器が測定した前記第2電力の変化と、に基づいて前記電力測定器の異常検知を行う。
これにより、例えば発電ユニット自体を制御することなく、主に電力変換器に対する制御によって電力測定器の異常判定を行うことができる。即ち、本発明に係る分散型発電装置は、容易な操作によって、系統連系する商用電源からの供給電力を測定する電力測定器の異常を検知することができる。
また、上記分散型発電装置において、前記異常検知器は、無効電力の変化前後において前記第1電力の有効電力が一定となるように、該第1電力の電流の大きさと、電流及び電圧の位相差とを調整するようにしてもよい。
これにより、発電ユニットの発電電力を低下させることなく、即ち、分散型発電装置から電力負荷への電力供給量を低下させることなく、電力測定器の異常を検知することができる。
また、上記分散型発電装置において、前記異常検知器は、前記第1電力の無効電力の変化に対し、前記電力測定器が測定した前記第2電力の変化量が所定の閾値以下であった場合に、前記電力測定器に異常があると判定することとしてもよい。
これにより、ノイズなどにより、電力測定器が検出した電流に過渡的な変化が生じる場合であっても、誤判定を抑制することができる。従って、電力測定器の異常検知の結果に対する信頼性を向上させることができる。
また、上記分散型発電装置において、前記異常検知器は、前記第1電力の無効電力の変化前後における、前記電力測定器が測定した第2電力の電流の大きさの変化に基づき、前記電力測定器の異常検知を行うこととしてもよい。
また、上記分散型発電装置において、前記異常検知器は、前記第1電力の無効電力の変化前後における、前記電力測定器が測定した第2電力の電流及び電圧の位相差の変化に基づき、前記電力測定器の異常検知を行うこととしてもよい。
また、上記分散型発電装置において、前記異常検知器は、前記第1電力の無効電力の変化前後における、前記電力測定器が測定した第2電力の無効電力の変化に基づき、前記電力測定器の異常検知を行うこととしてもよい。
また、上記分散型発電装置において、前記異常検知器は、前記第1電力の無効電力の変化前後における、前記電力測定器が測定した第2電力の皮相電力の変化に基づき、前記電力測定器の異常検知を行うこととしてもよい。
また、上記分散型発電装置において、前記異常検知器は、前記異常検知を複数回実行し、その結果に応じて前記電力測定器の異常の有無を判定することとしてもよい。
これにより、ノイズなどにより、電力測定器が検出した電流に過渡的な変化が生じる場合であっても、誤判定を抑制することができる。従って、電力測定器の異常検知の結果に対する信頼性を向上させることができる。
本発明に係る分散型発電装置の運転方法は、発電ユニットからの直流電力を交流電力(以下、第1電力)に変換して電力負荷へ出力するステップ、商用電源から前記電力負荷へ供給される電力(以下、第2電力)を、電力測定器により測定するステップ、前記第1電力の無効電力を変化させるステップ、前記第1電力の無効電力の変化前後において、前記電力測定器により測定した前記第2電力の変化を取得するステップ、及び、前記第1電力の無効電力の変化と、前記第2電力の変化と、に基づいて前記電力測定器の異常検知を行うステップ、を備える。
これにより、例えば発電ユニット自体を制御することなく、主に電力変換器に対する制御によって電力測定器の異常判定を行うことができる。即ち、本発明に係る分散型発電装置の運転方法は、容易な操作によって、系統連系する商用電源からの供給電力を測定する電力測定器の異常を検知することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるのもではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る分散型発電装置のブロック図である。なお、図1には、分散型発電装置101の他、商用電源102及び電力負荷104も示している。
図1に示すように、商用電源102は、第1の電線102a、第2の電線102b、及び、第3の電線102cを備える単相三線式の交流電源である。この商用電源102は、連系点103において分散型発電装置101と連系する。電力負荷104は、例えば一般家庭で使用されるテレビやエアコン等などであり、分散型発電装置101又は商用電源102から供給される交流電力を消費する機器である。なお、以下では適宜、第1の電線102aをU相、第2の電線102bをW相、第3の電線102cを中性線であるO相とも称する。
本実施の形態に係る分散型発電装置101は、発電ユニット105、電力変換器106、制御器(異常検知器)107、電圧検出器108、電流検出器109、及び、表示器110を、少なくとも備えている。また、このうち電圧検出器108及び電流検出器109は、商用電源102からの電力を測定する電力測定器を構成している。
発電ユニット105は直流電力を生成するものであり、例えば、酸素と水素とを化学反応させて水を発生すると共に直流電力を生成する燃料電池を採用することができる。電力変換器106は、発電ユニット105が生成する直流電力を、電力負荷104が消費することのできる交流電力に変換すると共に、電力負荷104へ出力する。
制御器107は、内蔵の不揮発性メモリ107aを備える演算器である。この制御器107は、動作モードとして発電モード及び診断モード(異常検知モード)を有している。発電モードでは、電圧検出器108で検出される電圧値と、電流検出器109で検出される電流値との積により算出される電力値に基づき、発電ユニット105及び電力変換器106を制御する。診断モードでは、後述するようにして電力測定器の異常の有無を診断する。なお、発電モード及び診断モードは、同時並行して実行することのできる動作モードである。また、制御器107は1つのプロセッサ又は論理回路等で構成してもよいし、例えば、発電モードで動作する制御器、及び、診断モードで動作する制御器など、複数の制御器によって構成してもよい。
電圧検出器108は、商用電源102のU相102a―O相102c間、及び、W相102b―O相102c間の各電圧を検出する。電流検出器109は、商用電源102と分散型発電装置101との連系点103に取り付けられ、各電線を流れる電流の大きさ及び正負を検出する。なお、以下では、U相102aの連系点103に取り付けられた電流検出器を第1の電流検出器109a、W相102bの連系点103に取り付けられた電流検出器109を第2の電流検出器109bとする。表示器110は、LCDや7セグメントなどで構成され、異常表示や動作情報などの表示を行う。
(診断モードの説明)
次に、分散型発電装置101の診断モードでの動作と、その作用について説明する。以下では、特に電流検出器109の接続状態の診断を例にして説明する。
分散型発電装置101は、発電運転中は常時、連系点103での電力を検出する。制御器107は、運転中に検出した電力値から逆潮流が発生したと判断した場合、電力変換器106の出力を減少させることで逆潮流を解消する。また、検出した電力値により、商用電源101から電力負荷104へ流れる電力(即ち、電力会社からの買電)を、表示器110により表示するなどして、ユーザーへ情報提供を行う。従って、制御器107が正確な電力値を取得するためには、電力測定器の異常有無の診断を行う必要がある。特に、電流検出器109の故障や電線の断線など、制御器107と電流検出器109との接続状態を診断する必要がある。本実施の形態に係る分散型発電装置101は、このような診断を定期的(例えば、1時間毎)に実行する。
発電ユニット105の発電中、診断モードではない制御器107は、力率が1となるように電力変換器106の出力を制御する。即ち、制御器107は、電圧検出器108が検出する電圧値に基づき、電力変換器106が出力する電力(第1電力)の電流位相を、商用電源102からの電力(第2電力)の電圧位相と一致するように制御する。
制御器107は、電流検出器109の接続状態を診断する際、電力変換器106が出力する電流の位相を変化させると共に、電流の位相変化に応じて電流の大きさ(最大値)を大きくする。具体的には、位相変化前の電流の大きさをI1、位相変化後の電流の大きさをI2、電流及び電圧の位相差の変化量をφとした場合、I2を、I2=I1/cosφを満たす値となるようにする。これにより、位相の変化前後において、電力変換器106が出力する有効電力(有効電力P=V・I・cosφ)が一定となる。
即ち、位相の変化前後において、電力変換器106は電力負荷104へ一定の有効電力を供給することができるため、発電ユニット105は、発電電力を一定に保つことができる。そのため、診断の際に、発電ユニット105の出力を別途制御する必要がない。
一方、電力変換器106の出力電流が、力率1の状態から位相差φの状態へと変化すると、電力変換器106からは無効電力が出力されることになる。つまり、電力変換器106から無効電力が供給されることで、連系点103における無効電力が変化し、連系点103における電流値が変化することになる。
上記のように、分散型発電装置101は診断の際、有効電力を一定に維持しつつ、無効電力を変化させる。そして、この無効電力の変化を利用して、電流検出器109の接続状態の診断を行う。
図2は、本実施の形態に係る分散型発電装置101による、電流検出器109の接続状態の診断処理を示すフローチャートである。以下、このフローチャートを参照しつつ、診断処理の流れを説明する。なお、ここでは第1の電流検出器109aの診断について言及するが、第2の電流検出器109bの診断も同様の処理により実現できる。また、第1の電流検出器109aの診断と第2の電流検出器109bの診断とは、同時並行的に実行してもよいし、順次実行してもよい。
制御器107は、通常の発電運転をしている状態(ステップS10)において、この診断を実行する。具体的には、制御器107は、電力変換器106が出力する電流の位相及び大きさを変化させる前に、第1の電流検出器109aが検出した電流値(例えば、最大値)を内蔵メモリ107aに記憶する(ステップS11)。次に、電力変換器106が出力する電流の位相及び大きさを変化させ(ステップS12)、変化後に第1の電流検出器109aが検出した電流値(例えば、最大値)を内蔵メモリ107aに記憶する(ステップS13)。なお、ステップS13で電流値を記憶した後は、適宜のタイミングで、電力変換器106が出力する電流の位相及び大きさを元に戻せばよい。
次に、電力変換器106の出力電流の位相及び大きさを変化させる前後において内蔵メモリ107aに記憶した電流値の差分を算出する(ステップS14)。そして、算出した差分値が、所定範囲外の値であるか否かを判定する(ステップS15)。ここで、差分値が所定範囲外の値であった場合(ステップS15:YES)、第1の電流検出器109aの接続状態は正常であると判定する(ステップS16)。一方、差分値が所定範囲内の値であった場合は(ステップS15:NO)、第1の電流検出器109aの接続状態が異常であると判定する(ステップS17)。
即ち、制御器107は、電力変換器106が出力する電流の位相及び大きさの変化と、電流検出器109が検出する電流値の変化とが同期した場合、電流検出器109の接続状態を正常と判定する。一方、夫々の変化が同期しなかった場合は、電流検出器109の接続状態が異常であると判定する。
ここで、本実施の形態においては、制御器107は、電流検出器109の接続状態が正常であると判定した場合は(ステップS16)発電を継続する。一方、異常であると判定した場合は(ステップS17)、発電ユニット105の発電を停止すると共に、表示器110に異常メッセージを表示し、ユーザへ、制御器107と電流検出器109との接続状態に異常があること知らせる。
なお、接続状態の異常を、表示器110を用いてユーザへ知らせるのに替えて、図示しない通信回線を介してメンテナンス端末へ情報を送信し、メンテナンス業者に知らせることとしてもよい。
以上のように、本実施の形態においては、容易な操作によって、系統連系する商用電源からの供給電力を測定する電力測定器の異常を検知することができる。また、分散型発電装置101から電力負荷104への有効電力の供給量を低下させることなく、電流検出器109の接続状態を診断することができる。
特に、発電ユニット105として、アノードオフガスを燃焼燃料として再利用する水素生成装置を備える燃料電池ユニットを採用した場合には、有効電力の低下がないことは効果的である。即ち、仮に有効電力が低下すると、アノードオフガス中の水素量が増加するため、水素生成装置での熱量が増加する。この場合、水素生成装置の定常運転状態が崩されることになるため、安定的な運転状態を確保するために別途の制御が必要となる。有効電力の低下がないことは、このような手間を要しない点において好ましい。
また、本実施の形態においては、差分値を所定の閾値(上記所定範囲)と比較して異常の有無判定を行っている。そのため、ノイズなどにより、電流検出器109が検出した電流値に過渡的な変化があった場合であっても、高い信頼性をもって、電流検出器109の接続状態の診断を行うことができる。
(変形例)
なお、上述した説明では、電力変換器106の出力する電流の位相及び大きさの1回の変化に基づいて判定したが、複数回の変化の結果に基づいて判定することとしてもよい。これにより、更に確実に診断結果を得ることが期待できる。
図3は、実施の形態1に係る分散型発電装置101による、電流検出器109の接続状態の診断処理の変形例を示すフローチャートである。図3に示す診断処理では、上述したステップS10〜S17と同様の処理を行う。そして、正常と判定(正常を検知)した場合(ステップS16)は、内蔵メモリ107aの所定領域に、「正常」の判定回数の累積値を記憶する(ステップS20)。一方、異常と判定(異常を検知)した場合(ステップS17)は、内蔵メモリ107aの所定領域に、「異常」の判定回数の累積値を記憶する(ステップS21)。
次に、ステップS20又はステップS21の処理を終えると、「正常」及び「異常」の各累積値の合計が所定値(例えば、4)に達したか否かを判定する(ステップS22)。そして、合計が所定値に達していなければ(ステップS22:NO)、ステップS10からの処理を再び実行する。一方、合計が所定値に達すると(ステップS22:YES)、「正常」及び「異常」の各累積値が所定の条件を満たすか否かに基づき、最終的な異常の有無判定を行う(ステップS23)。なお、図3では、「正常」の累積値が「異常」の累積値より大きい場合を最終的な正常判定とし、その他の場合を異常判定とする例を示している。
最終的に正常と判定した場合は(ステップS23:YES)、内蔵メモリ107aの所定領域に記憶した各累積値を初期化し(ステップS24)、本フローを終了する。なお、この場合は、上述したように発電を継続すると共に、所定時間の経過後に再び診断処理を実行する。一方、最終的に異常と判定した場合は(ステップS23:NO)、上述したように発電を停止すると共に(ステップS25)、ユーザやメンテナンス業者への報知等を適宜実行する。
(実施の形態2)
図4は、本発明の実施の形態2に係る分散型発電装置のブロック図である。なお、図4には、分散型発電装置101の他、商用電源102及び電力負荷104も示している。また、図5は、本実施の形態2に係る電力測定器が測定した電圧及び電流の位相差の関係の一例を示すグラフである。図5では、縦軸を電圧又は電流の大きさ、横軸を時間、としている。
図4に示す分散型発電装置101は、図1に示したものと比べると、位相差検出器111を備えている点で異なっている。この位相差検出器111は、電圧検出器108及び電流検出器109の夫々から電圧値及び電流値を取得し、取得値に基づいて電圧及び電流の位相差を検出する。なお、図4では、図1に示したものと同様の構成には同じ符号を付しており、その詳細な説明は省略する。
以下に、本実施の形態2に係る分散型発電装置101の診断モードでの動作と、その作用について説明する。なお、以下では、特に電流検出器109の接続状態の診断を例にして説明する。
はじめに、位相差検出器111の位相差の検出方法について説明する。位相差検出器111には、上述したように、電圧検出器108が検出する電圧値と、電流検出器109が検出する電流値とが入力される。位相差検出器111は、検出した電圧値がマイナスからプラスへ変化する位置を基準とし、電流値が同様にマイナスからプラスへ変化する位置との差を検出することで位相差を検出する。ここで、位相差の検出は、U相102a及びW相102bの夫々について個別に行う。即ち、電圧検出器108が検出するU相102a−O相102c間の電圧値と、第1の電流検出器109aが検出する電流値とにより、U相102aにおける電圧及び電流の位相差を検出する。同様に、電圧検出器108が検出するW相102b−O相102c間の電圧値と、第2の電流検出器109bが検出する電流値とにより、W相102bにおける電圧及び電流の位相差を検出する。
図5を用いて、電圧検出器108が検出するU相102a−O相102c間の電圧値VU1と、第1の電流検出器109aが検出する電流値IU1とにより、U相102aにおける位相差を検出する方法について、より具体的に説明する。図5では、時刻T1に、電圧値VU1がマイナスからプラスへ変化し、時刻T2に、電流IU1がマイナスからプラス変化している。位相差検出器111は、これらの時刻T1,T2を取得し、時刻T1,T2の差φ1を、予め算出又は取得した電圧の周期(例えば、電圧値がマイナスからプラスへ変化する、連続する2つの時刻間の時間間隔)で除算し、更に360度(2πラジアン)を乗算することで位相差を算出する。なお、電圧及び電流が、プラスからマイナスへ変化する時刻から、上記時刻T1,T2を取得してもよい。
次に、制御器107が電流検出器109の接続状態を診断する方法について説明する。
診断時における電力変換器106の動作は、実施の形態1で説明したのと同様である。即ち、制御器107は、電流検出器109の接続状態を診断する際、電力変換器106が出力する電流の位相を変化させると共に、電流の位相変化に応じて電流の大きさ(最大値)を大きくする。具体的には、位相変化前の電流の大きさをI1、位相変化後の電流の大きさをI2、電流及び電圧の位相差の変化量をφとした場合、I2を、I2=I1/cosφを満たす値となるようにする。これにより、位相の変化前後において、電力変換器106が出力する有効電力(有効電力P=V・I・cosφ)が一定となる。
これにより、位相の変化前後において、電力変換器106は電力負荷104へ一定の有効電力を供給することができるため、発電ユニット105は、発電電力を一定に保つことができる。そのため、診断の際に、発電ユニット105の出力を別途制御する必要がない。
一方、電力変換器106の出力電流が、力率1の状態から位相差φの状態へと変化すると、電力変換器106からは無効電力が出力されることになる。つまり、電力変換器106から無効電力が供給されることで、連系点103における無効電力が変化し、連系点103における電圧及び電流の位相差が変化することになる。
上記のように、分散型発電装置101は診断の際、有効電力を一定に維持しつつ、無効電力を変化させる。そして、この無効電力の変化を利用して、電流検出器109の接続状態の診断を行う。
図6は、本実施の形態に係る分散型発電装置101による、電流検出器109の接続状態の診断処理を示すフローチャートである。以下、このフローチャートを参照しつつ、診断処理の流れを説明する。なお、ここでは第1の電流検出器109aの診断について言及するが、第2の電流検出器109bの診断も同様の処理により実現できる。また、第1の電流検出器109aの診断と第2の電流検出器109bの診断とは、同時並行的に実行してもよいし、順次実行してもよい。
制御器107は、通常の発電運転をしている状態(ステップS30)において、この診断を実行する。具体的には、制御器107は、電力変換器106が出力する電流の位相及び大きさを変化させる前に、位相差検出器111が検出したU相102aにおける位相差を、内蔵メモリ107aに記憶する(ステップS31)。次に、電力変換器106が出力する電流の位相及び大きさを変化させ(ステップS32)、変化後に位相差検出器111が検出したU相102aにおける位相差を、内蔵メモリ107aに記憶する(ステップS33)。なお、ステップS33で位相差を記憶した後は、適宜のタイミングで、電力変換器106が出力する電流の位相及び大きさを元に戻せばよい。
次に、電力変換器106の出力電流の位相及び大きさを変化させる前後において内蔵メモリ107aに記憶した位相差の差分を算出する(ステップS34)。そして、算出した差分値が、所定範囲外の値であるか否かを判定する(ステップS35)。ここで、差分値が所定範囲外の値であった場合(ステップS35:YES)、第1の電流検出器109aの接続状態は正常であると判定する(ステップS36)。一方、差分値が所定範囲内の値であった場合は(ステップS35:NO)、第1の電流検出器109aの接続状態が異常であると判定する(ステップS37)。
即ち、制御器107は、電力変換器106が出力する電流の位相及び大きさの変化と、位相差検出器111が検出する位相差の変化とが同期した場合、電流検出器109の接続状態を正常と判定する。一方、夫々の変化が同期しなかった場合は、電流検出器109の接続状態が異常であると判定する。
ここで、本実施の形態においては、制御器107は、電流検出器109の接続状態が正常であると判定した場合は(ステップS36)発電を継続する。一方、異常であると判定した場合は(ステップS37)、発電ユニット105の発電を停止すると共に、表示器110に異常メッセージを表示し、ユーザへ、制御器107と電流検出器109との接続状態に異常があること知らせる。
以上のように、本実施の形態においても、容易な操作によって、系統連系する商用電源からの供給電力を測定する電力測定器の異常を検知することができる。また、分散型発電装置102から電力負荷104への有効電力の供給量を低下させることなく、電流検出器109の接続状態を診断することができる。なお、本実施の形態においても、実施の形態1の変形例を適用することができる。
(実施の形態3)
図7は、本発明の実施の形態3に係る分散型発電装置のブロック図である。なお、図7には、分散型発電装置101の他、商用電源102及び電力負荷104も示している。
図7に示す分散型発電装置101は、図1に示したものと比べると、無効電力検出器112を備えている点で異なっている。この無効電力検出器112は、電圧検出器108及び電流検出器109の夫々から電圧値及び電流値を取得し、取得値に基づいて無効電力を検出する。なお、図7では、図1に示したものと同様の構成には同じ符号を付しており、その詳細な説明は省略する。
以下に、本実施の形態3に係る分散型発電装置101の診断モードでの動作と、その作用について説明する。なお、以下では、特に電流検出器109の接続状態の診断を例にして説明する。
はじめに、無効電力検出器112での無効電力の検出方法について説明する。無効電力検出器112には、上述したように、電圧検出器108が検出する電圧値と、電流検出器109が検出する電流値とが入力される。無効電力検出器112は、電圧及び電流の瞬時値の積の平均値により有効電力を算出する。また、電圧及び電流の夫々の実効値を算出し、これらの実効値の乗算により皮相電力を算出する。そして、皮相電力を2乗した値から有効電力を2乗した値を差し引いた値の平方根により、無効電力を算出する。ここで、無効電力の検出は、U相102a及びW相101bの夫々について個別に行う。即ち、電圧検出器108が検出するU相102a−O相102c間の電圧値と、第1の電流検出器109aが検出する電流値とにより、U相102aにおける無効電力を検出する。同様に、電圧検出器108が検出するW相102b−O相102c間の電圧値と、第2の電流検出器109bが検出する電流値とにより、W相102bにおける無効電力を検出する。
次に、制御器107が、電流検出器109の接続状態を診断する方法について説明する。
診断時における電力変換器106の動作は、実施の形態1で説明したのと同様である。即ち、制御器107は、電流検出器109の接続状態を診断する際、電力変換器106が出力する電流の位相を変化させると共に、電流の位相変化に応じて電流の大きさ(最大値)を大きくする。具体的には、位相変化前の電流の大きさをI1、位相変化後の電流の大きさをI2、電流及び電圧の位相差の変化量をφとした場合、I2を、I2=I1/cosφを満たす値となるようにする。これにより、位相の変化前後において、電力変換器106が出力する有効電力(有効電力P=V・I・cosφ)が一定となる。
これにより、位相の変化前後において、電力変換器106は電力負荷104へ一定の有効電力を供給することができるため、発電ユニット105は、発電電力を一定に保つことができる。そのため、診断の際に、発電ユニット105の出力を別途制御する必要がない。
一方、電力変換器106の出力電流が、力率1の状態から位相差φの状態へと変化すると、電力変換器106からは無効電力が出力されることになる。つまり、電力変換器106から無効電力が供給されることで、連系点103における無効電力が変化することになる。
上記のように、分散型発電装置101は診断の際、有効電力を一定に維持しつつ、無効電力を変化させる。そして、この無効電力の変化を利用して、電流検出器109の接続状態の診断を行う。
図8は、本実施の形態に係る分散型発電装置101による、電流検出器109の接続状態の診断処理を示すフローチャートである。以下、このフローチャートを参照しつつ、診断処理の流れを説明する。なお、ここでは第1の電流検出器109aの診断について言及するが、第2の電流検出器109bの診断も同様の処理により実現できる。また、第1の電流検出器109aの診断と第2の電流検出器109bの診断とは、同時並行的に実行してもよいし、順次実行してもよい。
制御器107は、通常の発電運転をしている状態(ステップS50)において、この診断を実行する。具体的には、制御器107は、電力変換器106が出力する電流の位相及び大きさを変化させる前に、無効電力検出器112が検出したU相102aにおける無効電力を、内蔵メモリ107aに記憶する(ステップS51)。次に、電力変換器106が出力する電流の位相及び大きさを変化させ(ステップS52)、変化後に無効電力検出器112が検出したU相102aにおける無効電力を、内蔵メモリ107aに記憶する(ステップS53)。なお、ステップS53で無効電力を記憶した後は、適宜のタイミングで、電力変換器106が出力する電流の位相及び大きさを元に戻せばよい。
次に、電力変換器106の出力電流の位相及び大きさを変化させる前後において内蔵メモリ107aに記憶した無効電力の差分を算出する(ステップS54)。そして、算出した差分値が、所定範囲外の値であるか否かを判定する(ステップS55)。ここで、差分値が所定範囲外の値であった場合(ステップS55:YES)、第1の電流検出器109aの接続状態は正常であると判定する(ステップS56)。一方、差分値が所定範囲内の値であった場合は(ステップS55:NO)、第1の電流検出器109aの接続状態が異常であると判定する(ステップS37)。
即ち、制御器107は、電力変換器106が出力する電流の位相及び大きさの変化と、無効電力検出器112が検出する無効電力の変化とが同期した場合、電流検出器109の接続状態を正常と判定する。一方、夫々の変化が同期しなかった場合は、電流検出器109の接続状態が異常であると判定する。
ここで、本実施の形態においては、制御器107は、電流検出器109の接続状態が正常であると判定した場合は(ステップS56)発電を継続する。一方、異常であると判定した場合は(ステップS57)、発電ユニット105の発電を停止すると共に、表示器110に異常メッセージを表示し、ユーザへ、制御器107と電流検出器109との接続状態に異常があること知らせる。
以上のように、本実施の形態においても、容易な操作によって、系統連系する商用電源からの供給電力を測定する電力測定器の異常を検知することができる。また、分散型発電装置102から電力負荷104への有効電力の供給量を低下させることなく、電流検出器109の接続状態を診断することができる。なお、本実施の形態においても、実施の形態1の変形例を適用することができる。
(変形例)
なお、本実施の形態3では、無効電力検出器112が検出する無効電力値を用いて診断するのに替えて、皮相電力検出器が検出する皮相電力値を用いて診断することとしてもよい。この場合、図7に示す分散型発電装置101において、無効電力検出器112を皮相電力検出器に置換すればよい。
ここで、皮相電力検出器は、電圧検出器108が検出する電圧値と、電流検出器109が検出する電流値とにより、電圧及び電流の夫々の実効値を算出し、これらの実効値の乗算により皮相電力を算出する。そのため、制御器107は、電力変換器106が出力する電流の位相及び大きさを変化させることにより、電力変換器106からの電力を、有効電力を一定としつつ無効電力を変化させることができる。その結果、連系点103における皮相電力が変化するため、この皮相電力の変化に基づき、電流検出器109の接続状態を診断することが可能となる。なお、このような皮相電力による診断フローは、図8に示したフローチャートにおいて、各処理中の「無効電力」を「皮相電力」に置換した内容となる。
また、上述した実施の形態1〜3では、電流の位相及び大きさを変化させる前の力率を1とした場合について説明したが、力率が1未満の場合であっても本発明を適用することができる。即ち、変化前の力率にかかわらず、電流の位相及び大きさを変化させることにより、電力測定器106が出力する有効電力を変化させずに、無効電力のみを変化させることができる。従って、この無効電力の変化に基づき、上述した各実施の形態で説明したのと同様にして、電流測定器109の接続状態の診断を行うことができる。
なお、無効電力を変化させることのみを目的とする場合には、上記ステップS12,S32,S52において、電流の位相及び大きさの両方を変化させる必要はない。具体的には、力率が1の場合であれば、少なくとも電流の位相を変化させることにより、無効電力を変化させることができる。また、力率が1未満の場合であれば、電流の位相及び大きさのうち少なくとも何れか一方を変化させることにより、無効電力を変化させることができる。
また、実施の形態1〜3では電流測定器109の接続状態を診断する場合について説明したが、本発明は、電圧測定器108の接続状態の診断に対しても適用することができる。更に、本発明を適用できる商用電源は単相三線式に限定されず、例えば、単相二線式の商用電源などにも適用することができる。
本発明は、系統連系する商用電源からの供給電力を測定する電力測定器の異常を検知する分散型発電装置に適用することができる。その結果、分散型発電装置から電力負荷への有効電力の供給量を低下させることなく、電流検出器等の接続状態を診断することができる。また、太陽光発電装置、風力発電装置、太陽熱発電装置などの分散型発電装置にも適用することができる。
101 分散型発電装置
102 商用電源
104 電力負荷
105 発電ユニット
106 電力変換器
107 制御器
108 電圧検出器
109a 第1の電流検出器
109b 第2の電流検出器
111 位相差検出器
112 無効電力検出器

Claims (9)

  1. 商用電源と連系する分散型発電装置であって、
    直流電力を発電する発電ユニット、
    該発電ユニットからの直流電力を交流電力(以下、第1電力)に変換して電力負荷へ出力する電力変換器、
    前記商用電源から前記電力負荷へ供給される電力(以下、第2電力)を測定する電力測定器、及び、
    該電力測定器の異常を検知する異常検知器、を備え、
    前記電力測定器は、前記第2電力の電流値を測定する電流測定器と、前記電力変換器及び前記商用電源を結ぶ電線間の電圧値を測定する電圧測定器と、を含み、
    前記異常検知器は、
    前記第1電力の無効電力を変化させた場合に、該無効電力の変化と、前記電力測定器が測定した前記第2電力の変化と、に基づいて前記電力測定器の異常検知を行う、分散型発電装置。
  2. 前記異常検知器は、無効電力の変化前後において前記第1電力の有効電力が一定となるように、該第1電力の電流の大きさと、電流及び電圧の位相差とを調整する、請求項1に記載の分散型発電装置。
  3. 前記異常検知器は、前記第1電力の無効電力の変化に対し、前記電力測定器が測定した前記第2電力の変化量が所定の閾値以下であった場合に、前記電力測定器に異常があると判定する、請求項1又は2に記載の分散型発電装置。
  4. 前記異常検知器は、前記第1電力の無効電力の変化前後における、前記電力測定器が測定した第2電力の電流の大きさの変化に基づき、前記電力測定器の異常検知を行う、請求項1乃至3の何れかに記載の分散型発電装置。
  5. 前記異常検知器は、前記第1電力の無効電力の変化前後における、前記電力測定器が測定した第2電力の電流及び電圧の位相差の変化に基づき、前記電力測定器の異常検知を行う、請求項1乃至3の何れかに記載の分散型発電装置。
  6. 前記異常検知器は、前記第1電力の無効電力の変化前後における、前記電力測定器が測定した第2電力の無効電力の変化に基づき、前記電力測定器の異常検知を行う、請求項1乃至3の何れかに記載の分散型発電装置。
  7. 前記異常検知器は、前記第1電力の無効電力の変化前後における、前記電力測定器が測定した第2電力の皮相電力の変化に基づき、前記電力測定器の異常検知を行う、請求項1乃至3の何れかに記載の分散型発電装置。
  8. 前記異常検知器は、前記異常検知を複数回実行し、その結果に応じて前記電力測定器の異常の有無を判定する、請求項1乃至7の何れかに記載の分散型発電装置。
  9. 発電ユニットからの直流電力を交流電力(以下、第1電力)に変換して電力負荷へ出力するステップ、
    商用電源から前記電力負荷へ供給される電力(以下、第2電力)を、電力測定器により測定するステップ、
    前記第1電力の無効電力を変化させるステップ、
    前記第1電力の無効電力の変化前後において、前記電力測定器により測定した前記第2電力の変化を取得するステップ、及び、
    前記第1電力の無効電力の変化と、前記第2電力の変化と、に基づいて前記電力測定器の異常検知を行うステップ、を備える分散型発電機の運転方法。
JP2012542277A 2011-04-08 2012-04-06 分散型発電装置及びその運転方法 Expired - Fee Related JP5138122B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012542277A JP5138122B2 (ja) 2011-04-08 2012-04-06 分散型発電装置及びその運転方法

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011086031 2011-04-08
JP2011086031 2011-04-08
PCT/JP2012/002439 WO2012137516A1 (ja) 2011-04-08 2012-04-06 分散型発電装置及びその運転方法
JP2012542277A JP5138122B2 (ja) 2011-04-08 2012-04-06 分散型発電装置及びその運転方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5138122B2 true JP5138122B2 (ja) 2013-02-06
JPWO2012137516A1 JPWO2012137516A1 (ja) 2014-07-28

Family

ID=46968925

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012542277A Expired - Fee Related JP5138122B2 (ja) 2011-04-08 2012-04-06 分散型発電装置及びその運転方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US20130076131A1 (ja)
EP (1) EP2613164B1 (ja)
JP (1) JP5138122B2 (ja)
WO (1) WO2012137516A1 (ja)

Families Citing this family (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5370566B1 (ja) * 2012-10-17 2013-12-18 三菱電機株式会社 結線状態診断装置および結線状態診断方法
JP6087215B2 (ja) * 2012-10-25 2017-03-01 大阪瓦斯株式会社 燃料電池ユニット及びこれを用いた並列運転システム
DE102013003367B4 (de) * 2013-03-01 2023-10-12 Technische Universität Braunschweig Verfahren und Vorrichtung zur Erzeugung von Zählpunktsignalen
CN103424732B (zh) * 2013-08-05 2015-10-28 广西电网公司电力科学研究院 一种直流电能表检定装置
CN103457291B (zh) * 2013-09-03 2016-01-06 南京国电南自美卓控制系统有限公司 一种多算法同向标幺化评价的智能发电控制及优化方法
CN104319818B (zh) * 2014-11-18 2016-06-08 浙江埃菲生能源科技有限公司 一种基于电网电压正序提取器的并网与独立双模式切换方法
EP3051686B1 (en) * 2015-01-27 2017-11-01 ABB Schweiz AG Method for testing electric system and electric system
JP2016177932A (ja) * 2015-03-19 2016-10-06 三浦工業株式会社 燃料電池用系統連系システム
CN106291435B (zh) * 2015-05-19 2018-12-07 中国科学院沈阳自动化研究所 基于二进制编码的邻域智能电网恶意电表快速检测方法
WO2017187553A1 (ja) * 2016-04-27 2017-11-02 東芝三菱電機産業システム株式会社 無停電電源装置
JP2018007366A (ja) * 2016-06-29 2018-01-11 アイシン精機株式会社 系統連系制御装置
CN106405460A (zh) * 2016-07-06 2017-02-15 广州维思车用部件有限公司 电子仪表电压检测校准系统及校准方法
JP7176384B2 (ja) * 2018-12-06 2022-11-22 住友電気工業株式会社 蓄電システム及び、電流センサの異常判定方法
JP7196027B2 (ja) * 2019-07-04 2022-12-26 株式会社日立製作所 データ処理装置およびデータ処理方法
WO2021199125A1 (ja) * 2020-03-30 2021-10-07 三菱電機株式会社 蓄電池システム、および交流電力の系統の周波数の変動を抑制する方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04225172A (ja) * 1990-12-27 1992-08-14 Meidensha Corp 電圧電流方向テスト方法
JP2002286785A (ja) * 2001-03-27 2002-10-03 Osaka Gas Co Ltd コージェネレーションシステムの診断装置
JP2003189425A (ja) * 2001-12-17 2003-07-04 Toshiba Corp 受配電設備系統保護試験装置

Family Cites Families (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4742288A (en) * 1985-10-08 1988-05-03 Hitachi, Ltd. Control system for AC motor/generator of secondary AC excitation type
US4677360A (en) * 1986-03-13 1987-06-30 General Electric Company Field weakening induction drive
US6219623B1 (en) * 1997-11-24 2001-04-17 Plug Power, Inc. Anti-islanding method and apparatus for distributed power generation
EP1573878B1 (en) * 2002-11-04 2016-03-23 Jovan Bebic Hybrid power flow controller and method
JP4336134B2 (ja) * 2003-03-27 2009-09-30 京セラ株式会社 自家発電システム
US7116239B2 (en) * 2003-03-31 2006-10-03 Texas Instruments Incorporated Current sense components failure detection in a multi-phase power system
JP4501873B2 (ja) * 2006-02-27 2010-07-14 トヨタ自動車株式会社 電源装置の異常判定装置及び異常判定方法
US7804280B2 (en) * 2006-11-02 2010-09-28 Current Technologies, Llc Method and system for providing power factor correction in a power distribution system
EP2113979B1 (en) * 2007-02-20 2013-03-20 Panasonic Corporation Power generating device and method for operating the same
EP2165578B1 (en) * 2007-06-29 2013-07-31 Enel Distribuzione S.p.A. Device and method for detecting a street lamp fault
US7994798B2 (en) * 2007-11-30 2011-08-09 Caterpillar Inc. Power converter current sensor testing method
US8076910B2 (en) * 2008-08-11 2011-12-13 Schneider Electric USA, Inc. Power factor correction using hierarchical context of a power monitoring system
CN201226024Y (zh) * 2008-09-22 2009-04-22 黑龙江省电力科学研究院 模拟现场电能计量试验装置
CN101685147B (zh) * 2008-09-22 2012-02-22 黑龙江省电力科学研究院 模拟现场电能计量试验装置及方法
US9020769B2 (en) * 2009-01-26 2015-04-28 Geneva Cleantech Inc. Automatic detection of appliances
US8674544B2 (en) * 2009-01-26 2014-03-18 Geneva Cleantech, Inc. Methods and apparatus for power factor correction and reduction of distortion in and noise in a power supply delivery network
JP2012516134A (ja) * 2009-01-26 2012-07-12 ジュネーブ クリーンテック インコーポレイテッド 歪み低減装置
US8275561B2 (en) * 2009-05-05 2012-09-25 Home Comfort Zones, Inc. Power monitoring and analysis system for identifying individual electrical devices
US8334618B2 (en) * 2009-11-13 2012-12-18 Eaton Corporation Method and area electric power system detecting islanding by employing controlled reactive power injection by a number of inverters
US8311754B2 (en) * 2009-12-10 2012-11-13 Home Comfort Zones Power monitoring and analysis system for identifying and tracking individual electrical devices
KR101004147B1 (ko) * 2010-04-02 2010-12-27 한국전력공사 역 조류 보정용 3상 양방향 계량기 및 계량방법
GB2480620A (en) * 2010-05-25 2011-11-30 Energy2Trade Oy Reactive Power Management

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04225172A (ja) * 1990-12-27 1992-08-14 Meidensha Corp 電圧電流方向テスト方法
JP2002286785A (ja) * 2001-03-27 2002-10-03 Osaka Gas Co Ltd コージェネレーションシステムの診断装置
JP2003189425A (ja) * 2001-12-17 2003-07-04 Toshiba Corp 受配電設備系統保護試験装置

Also Published As

Publication number Publication date
EP2613164B1 (en) 2015-01-14
EP2613164A1 (en) 2013-07-10
US20130076131A1 (en) 2013-03-28
WO2012137516A1 (ja) 2012-10-11
EP2613164A4 (en) 2013-08-07
JPWO2012137516A1 (ja) 2014-07-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5138122B2 (ja) 分散型発電装置及びその運転方法
JP5777965B2 (ja) 故障診断方法、系統連系装置、及び制御装置
JP5648121B2 (ja) 分散型発電システム及びその運転方法
JP4820461B2 (ja) 分散型電源システム
JP2006201827A (ja) カーブトレーサを内蔵したパワーコンディショナおよびカーブトレーサのカーブ評価方法
JP4353114B2 (ja) パワーコンディショナ
JP2009118673A (ja) 分散型電源システム
KR20120035205A (ko) 분산형 전원 시스템 및 그 제어 방법
JP2012204571A (ja) 発電システム監視装置およびコンピュータプログラム
JP5418079B2 (ja) 単独運転検出方法、制御装置、単独運転検出装置および分散型電源システム
JP2010250945A (ja) 燃料電池発電装置
JP6287062B2 (ja) パワーコンディショナ
JP2013106451A (ja) パワーコンディショナ、パワーコンディショナの制御方法およびパワーコンディショナシステム
JP4836907B2 (ja) 分散型電源における受電電力計測系の故障診断方法
JP5050723B2 (ja) 単独運転検出方法、制御装置、単独運転検出装置および分散型電源システム
JP2012222923A (ja) 分散型発電装置
JP5386661B2 (ja) 分散型発電システム及びその運転方法
JP2012220330A (ja) 分散型発電システム
JP6456115B2 (ja) 地絡検出回路故障診断装置
US11394218B2 (en) Controller, electricity storage system, and recording medium
JP2013258794A (ja) 分散型発電装置、及び、該分散型発電装置の運転方法
JP7176384B2 (ja) 蓄電システム及び、電流センサの異常判定方法
WO2012046381A1 (ja) 発電システム及び発電システムの運転方法
JP2014166128A (ja) 分散型発電システム
JP2016123140A (ja) 複合発電システム

Legal Events

Date Code Title Description
A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20121029

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121106

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121113

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151122

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees