JP5137950B2 - プラズマディスプレイパネル用前面板及びその製造方法、並びにプラズマディスプレイパネル - Google Patents

プラズマディスプレイパネル用前面板及びその製造方法、並びにプラズマディスプレイパネル Download PDF

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Description

本発明は、画像表示デバイスなどに用いるプラズマディスプレイパネルに関し、より詳しくは、当該プラズマディスプレイパネルが有する前面板の外周部の非画像表示領域の構成及び製造方法に関する。
プラズマディスプレイパネル(以下、PDPという)は、高精細化、大画面化の実現が可能であることから、例えば65インチ以上の大型サイズのテレビジョンなどに用いられている。近年、PDPは、従来から知られているNTSC方式に比べて2倍以上の走査線を有するハイディフィニションテレビへの適用が進んでいるとともに、さらなる低コスト化が求められている。
PDPは、基本構成として、前面板と背面板とを備えている。前面板は、通常、前面基板と、当該前面基板の一方の面上にストライプ状に形成された多数の表示電極と、当該多数の表示電極を覆ってコンデンサとしての働きをする誘電体層と、当該誘電体層上に形成された誘電体保護層とを有している。一方、背面板は、通常、背面基板と、当該背面基板の一方の面上にストライプ状に形成された多数のアドレス電極と、当該多数のアドレス電極を覆う下地誘電体層とを備えている。下地誘電体層上には、多数の隔壁がストライプ状に形成されている。これらの隔壁は、アドレス電極に平行で、且つ、背面板の厚み方向から見たとき、互いに隣り合う隔壁間にアドレス電極が位置するように配置されている。互いに隣り合う隔壁の側面と下地誘電体層とで形成される溝部には、赤色、緑色、又は青色に発光する蛍光体層が順次塗布されている。
PDPは、前面板と背面板とがその電極(表示電極又はアドレス電極)形成側の面を対向配置され、その外周部をシール部材によって封着された密閉構造になっている。この密閉構造により形成された密閉空間には、ネオン(Ne)及びキセノン(Xe)などの放電ガスが53,000Pa〜80,000Paの圧力で封入されて放電空間が形成されている。PDPは、表示電極に映像信号電圧を選択的に印加することによって放電空間にガス放電を発生させ、そのガス放電によって発生した紫外線により各色の蛍光体層が励起して可視光を発光することで、カラー画像を表示することができる。
前記のように構成されるPDPにおいて、表示電極は、前面板の外周部の非画像表示領域において、引出し電極として所定の間隔で引き出され、当該引出し電極においてPDPの外部駆動回路の電極と接続される構造になっている。なお、ここで非画像表示領域とは、外部駆動回路や背面板と接続等するための領域であって、画像表示を主な目的としていない領域をいう。
上述のような構成を有するPDPの一例としては、例えば、特許文献1(特許第3980462号)に開示されたものが挙げられる。特許文献1に開示された従来例のPDPにおいては、前記構成よりさらに、前面板の外周部の非画像表示領域において、引出し電極の近傍にダミー電極を有している。
図15は、その従来例のPDP用前面板の外周部における各電極の位置関係を示している。
図15に示すように、前面基板210上には、ストライプ状に形成された多数の表示電極211と、当該多数の表示電極211よりそれぞれ引き出された多数の引出し電極211aとが形成されている。引出し電極211aは、互いの間隔を狭めるように集束され、前面基板210の縁部に沿って所定の間隔を空けて配置された複数の端子群211bのうちの対応する端子にそれぞれつながっている。互いに隣接する端子群211b,211bの間の領域には、別の端子217と、ダミー電極218とが配置されている。ダミー電極218は、別の端子217と各端子群211b,211bとの絶縁を確保するために、それらの間に配置されている。
特許第3980462号
近年、PDPは、さらなる低コスト化を目的とした商品開発が多数行われている。それらの商品開発の1つとして、誘電体層の形成方法を改良して低コスト化を図るものがある。従来、誘電体層は、ガラスフリットを分散させたペーストを塗布、乾燥、焼成を繰り返すことにより形成されている。前記改良にかかる誘電体層の形成方法においては、誘電体材料として金属アルコキシドからなるコロイド溶液である低粘度のゾルを用い、当該ゾルを加水分解及び重縮合反応により固形化してゲルを形成し、それを加熱して酸化物を得るゾルゲル反応を用いて誘電体層を形成する。従来の誘電体層の形成方法ではガラスフリットの軟化点以上の温度で焼成するプロセスが必要であるが、前記改良にかかる誘電体層の形成方法では、ゾルゲル反応を用いることにより、従来よりも低温で誘電体層を形成することが可能となる。これにより、製造コストの削減を実現することができる。
しかしながら、前記改良にかかる誘電体層の形成方法においては、ゾルの粘度が低いために、ゾルを前面基板上に塗布するときにゾルが流れやすい。このゾルの流れ方は電極の有無に影響されるため、誘電体層の縁部が均一(直線形状)にはならず波形状になる。誘電体層の縁部が波形状であると、シール部材の密着性が低下してPDPの品質低下を招く恐れがある。この点につき、図16を用いてさらに詳しく説明する。
図16は、従来例のPDPにおいて、誘電体層の縁部が波打っている状態を示す前面板の一部拡大平面図である。なお、図16では、別の端子217及びダミー電極218を設けていないものを示す。
誘電体材料として低粘度のゾルを用い、例えばスリットダイからゾルを吐出して塗布するダイコート法により誘電体層215を形成する場合、ゾルは、表示電極211及び引出し電極211aに沿って流れやすい。引出し電極211aは、その複数が互いの間隔を狭めるように集束されているので、互いに隣接する端子群211b,211bとの間の領域250にはゾルが流れにくい。このため、図16では点線で示すように、誘電体層215の縁部に波打ちが発生する。なお、ゾルの粘度や塗布方法のプロセス条件など(塗布圧力や塗布速度など)により、表示電極211の脇の非画像表示領域(図16では上側の領域)においても誘電体層215の縁部に波打ちが発生する恐れがある。
前記のようにして誘電体層215の縁部に波打ちが発生している場合、誘電体層215とシール部材との間で以下のような問題が生じる。
ここで、シール部材は、前面板の外周部の非画像表示領域において、誘電体層215の縁部の周囲に配置されて、前面板と背面板とを接続してそれらの間を密閉するものである。
図17Aに示すように、誘電体層215とシール部材218とは、シール部材218の一部が誘電体層215と接触し、シール部材218の他部が引出し電極211a又は前面基板210に接触するような位置関係で配置されることが最も好ましい。これに対して、図17Bに示すように、シール部材218が誘電体層215のみと接触するように配置された場合には、シール部材218と引出し電極211a又は前面基板210とが密着しないために、前面板201と背面板202との封着リークが生じる恐れがある。また、図17Cに示すように、シール部材218が誘電体層215と接触しないように配置された場合には、引出し電極211aの一部がむき出しになり、放電異常といった不良が生じる恐れがある。
したがって、誘電体層215の縁部に波打ちが発生している場合には、図17B及び図17Cに示すような部分が生じて、前記封着リークや放電異常などの不良が生じる恐れがある。また、前記の場合には、前面板と背面板との接合時においてシール部材218の押し潰され方に不均一性が生じ、これにより、PDPのギャップバラツキが生じて、PDPの品質不良が発生する恐れもある。前記各不良を防ぐためには、誘電体層215の縁部の波打ち幅(すなわち誘電体層215の波打ち部分の最も内側と最も外側との幅)を、好ましくは±2mm(すなわち4mm)以内に抑えることが必要である。
しかしながら、前記特許文献1にかかるPDPを含む従来のPDPの構成では、誘電体層の縁部の波打ち幅を抑えることができず、従って、前記各不良を抑えることができない。
本発明の目的は、前記課題を解決することにあって、低粘度の誘電体材料を用いた場合でも、誘電体層の縁部を均一にすることが可能なPDP用前面板及びその製造方法、並びに当該前面板を備えるPDPを提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明は以下のように構成する。
本発明の第1態様によれば、基板上にストライプ状に配置された多数の表示電極と、
前記表示電極の延在方向と直交する方向に延びる前記基板の縁部に沿ってそれぞれ配置された、外部駆動回路接続用の複数の端子群と、
前記基板の非画像表示領域において、前記それぞれの表示電極から引き出され、互いに交差しないように前記いずれかの端子群に向けて集束して、当該端子群のうちの対応する端子にそれぞれつながる多数の引出し電極と、
互いに隣接する前記端子群の間の領域に配置された多数の帯状の誘電体層形成補助部材と、
を有し、
前記多数の誘電体層形成補助部材は、前記端子群の間の領域を介して互いに対向する一対の引出し電極の一方に対して略平行にストライプ状に配置された補助部材群と、前記一対の引出し電極の他方に対して略平行にストライプ状に配置された補助部材群とを有し、前記補助部材群同士の間に隙間が形成されている、
プラズマディスプレイパネル用前面板を提供する。
ここで「多数の帯状の誘電体層形成補助部材」の「多数」とは、1本や2本などの極少数を含まないことを意味している。
また、「互いに隣接する前記端子群の間の領域」とは、厳密に前記端子群同士が互いに対向する領域を意味するのではなく、その近傍の領域も含む領域を意味している。
本発明の第態様によれば、さらに、互いに隣接する前記引出し電極間に、縁部が滑らかな曲線で形成される第2の誘電体層形成補助部材を有する、第1態様に記載のプラズマディスプレイパネル用前面板を提供する。
本発明の第態様によれば、前記第2の誘電体層形成補助部材の縁部が円形又は楕円形である、第態様に記載のプラズマディスプレイパネル用前面板を提供する。
本発明の第態様によれば、さらに、前記表示電極の延在方向と平行な方向に延びる前記基板の縁部と前記表示電極との間の非画像表示領域において、前記表示電極と略平行にストライプ状に配置された多数の帯状の第3の誘電体層形成補助部材を有する、第1〜3態様のいずれか1つに記載のプラズマディスプレイパネル用前面板を提供する。
本発明の第態様によれば、前記引出し電極は、少なくとも2種類以上の電極材料を積層した構造を有する、第1〜態様のいずれか1つに記載のプラズマディスプレイパネル用前面板を提供する。
本発明の第態様によれば、前記誘電体層形成補助部材は、前記引出し電極と同じ材料で構成されている、第1〜態様のいずれか1つに記載のプラズマディスプレイパネル用前面板を提供する。
本発明の第態様によれば、さらに、前記表示電極と前記引出し電極の一部とを覆うように前記基板上に配置された誘電体層を有し、
前記誘電体層は、アルキル基がケイ素に結合されたシロキサン骨格の構造を有する、第1〜態様のいずれか1つに記載のプラズマディスプレイパネル用前面板を提供する。
本発明の第態様によれば、第1〜態様のいずれか1つに記載のプラズマディスプレイパネル用前面板を有するプラズマディスプレイパネルを提供する。
本発明の第態様によれば、基板上にストライプ状に配置された多数の表示電極と、前記表示電極の延在方向と直交する方向に延びる前記基板の縁部に沿ってそれぞれ配置された、外部駆動回路接続用の複数の端子群と、前記基板の非画像表示領域において、前記それぞれの表示電極から引き出され、互いに交差しないように前記いずれかの端子群に向けて集束して、当該端子群のうちの対応する端子にそれぞれつながる多数の引出し電極と、互いに隣接する前記端子群の間の領域に配置された多数の帯状の誘電体層形成補助部材と、を有し、前記多数の誘電体層形成補助部材は、前記端子群の間の領域を介して互いに対向する一対の引出し電極の一方に対して略平行にストライプ状に配置された補助部材群と、前記一対の引出し電極の他方に対して略平行にストライプ状に配置された補助部材群とを有し、前記補助部材群同士の間に隙間が形成されている、プラズマディスプレイパネル用前面板の製造方法であって、
前記引出し電極と前記誘電体層形成補助部材とは、感光性材料を含有した電極材料を露光及び現像することにより同時に形成される、プラズマディスプレイパネル用前面板の製造方法を提供する。
本発明の第10態様によれば、前記プラズマディスプレイパネル用前面板は、さらに、前記表示電極と前記引出し電極の一部とを覆うように前記基板上に配置された誘電体層を有し、
前記誘電体層は、ゾルゲル法を用いて形成される、第9態様に記載のプラズマディスプレイパネル用前面板の製造方法を提供する。
本発明の第11態様によれば、前記誘電体層は、粘度が5〜100mPa・sの誘電体材料を用いて形成される、第10態様に記載のプラズマディスプレイパネル用前面板の製造方法を提供する。
本発明にかかるPDP用前面板によれば、誘電体材料が流れにくい互いに隣接する端子群間の領域に多数の帯状の誘電体層形成補助部材を有しているので、低粘度の誘電体材料を用いた場合でも、当該誘電体層形成補助部材が誘電体材料の流れを補助して誘電体層の縁部を均一にすることができる。
本発明にかかるPDPによれば、前記PDP用前面板を有しているので、低粘度の誘電体材料を用いた場合でも、誘電体層の縁部が均一化されたPDPを得ることができる。
また、本発明にかかるPDP用前面板の製造方法によれば、前記引出し電極と前記誘電体層形成補助部材とが、感光性材料を含有した電極材料を露光及び現像することにより同時に形成されるようにしているので、誘電体層形成補助部材を形成するために、別途工程を増加させる必要がなく、製造時間及び製造コストの増加を抑えることができる。
本発明のこれらと他の目的と特徴は、添付された図面についての好ましい実施の形態に関連した次の記述から明らかになる。この図面においては、
図1は、本発明の実施形態にかかるPDP用前面板を備えたPDPの基本構造を模式的に示す斜視図であり、 図2は、本発明の実施形態にかかるPDP用前面板の基本構成を示す断面図であり、 図3は、本発明の実施形態にかかるPDP用前面板において、誘電体層の縁部の周囲にシール部材を配置した状態を示す平面図であり、 図4は、本発明の実施形態にかかるPDP用前面板の外周部における各電極及び各ダミー電極の位置関係を示す図であり、 図5は、ストライプ状に配置された帯状のダミー電極上に溶液を滴下したときの広がり状態を示す図であり、 図6Aは、700μmの間隔で配置した帯状のダミー電極を示す図であり、 図6Bは、400μmの間隔で配置した帯状のダミー電極を示す図であり、 図6Cは、200μmの間隔で配置した帯状のダミー電極を示す図であり、 図7は、図6A〜図6Cの配置における、溶液の広がり距離と溶液滴下後の放置時間との関係を示すグラフであり、 図8は、表示電極と同一材料及び同一方法で形成した帯状のダミー電極の断面形状を示す図であり、 図9は、図5の溶液の広がり距離と帯状のダミー電極の配置間隔との関係を示すグラフであり、 図10Aは、400μmの間隔で配置した帯状のダミー電極を示す図であり、 図10Bは、400μmの間隔で配置した帯状のダミー電極の間に、別の帯状のダミー構造物を配置した状態を示す図であり、 図10Cは、400μmの間隔で配置した帯状のダミー電極の間に、楕円形のダミー構造物を配置した状態を示す図であり、 図11は、図10A〜図10Cの配置における、溶液の広がり距離と溶液滴下後の放置時間との関係を示すグラフであり、 図12Aは、溶液を滴下したときの広がり状態を示す図であり、 図12Bは、滴下した溶液の広がり方向に大面積のダミー電極を配置した状態を示す図であり、 図12Cは、滴下した溶液の広がり方向に帯状のダミー電極をストライプ状に配置した状態を示す図であり、 図12Dは、滴下した溶液の広がり方向に円形のダミー電極を多数配置した状態を示す図であり、 図13は、図12A〜図12Dの配置における、溶液の広がり距離と溶液滴下後の放置時間との関係を示すグラフであり、 図14は、図4に示すPDP用前面板の外周部に、さらに、別の帯状のダミー電極を設けた状態を示す図であり、 図15は、従来例のPDP用前面板の外周部における各電極の位置関係を示す図であり、 図16は、従来例のPDP用前面板の外周部における誘電体層の広がり状態を示す図であり、 図17Aは、シール部材と誘電体層とが良好な位置関係にあるPDPの一部拡大断面図であり、 図17Bは、シール部材と誘電体層とが不適当な位置関係にあるPDPの一部拡大断面図であり、 図17Cは、シール部材と誘電体層とが図17Bとは異なる不適当な位置関係にあるPDPの一部拡大断面図である。
本発明の記述を続ける前に、添付図面において同じ部品については同じ参照符号を付している。
以下、本発明の実施の形態については、図面を参照しながら説明する。
《実施形態》
図1を用いて、本発明の実施形態にかかるPDP用前面板(以下、前面板1という)を備えるPDP100の基本構成について説明する。図1は、本発明の実施形態にかかる前面板1を備えたPDP100の基本構造を模式的に示す斜視図である。本実施形態のPDP100の基本構造は、一般的な交流面放電型PDPと同様である。
図1において、PDP100は、前面板1と、当該前面板1に対向配置された背面板2とを備えている。前面板1と背面板2との間の外周部には、ガラスフリットなどのシール部材18(図3参照)が配置されている。当該シール部材18によって、PDP100が気密封着され、PDP100の内部に放電空間30が形成されている。放電空間30には、例えばネオン(Ne)、キセノン(Xe)などの放電ガスが53,000Pa〜80,000Paの圧力で封入されている。
前面板1は、ガラス等で構成された前面基板10を備えている。前面基板10の一面上には、走査電極12と維持電極13とで構成される一対の帯状の表示電極11と、ブラックストライプ(遮光層ともいう)14とが、互いに平行に複数配列されている。また、前面基板10の一面上には、それぞれの表示電極11とブラックストライプ14とを覆うように誘電体層15が形成されている。このように形成されることにより、誘電体層15はコンデンサとしての働きをする。誘電体層15上には、電極保護のため、誘電体層15を覆うように誘電体保護層16が設けられている。
背面板2は、ガラス等で構成された背面基板20を備えている。背面基板20の一面上には、複数の帯状のアドレス電極21が、それぞれ表示電極11と直交するとともに、互いに平行に配置されている。また、背面基板20の一面上には、それぞれのアドレス電極21を覆うように下地誘電体層22が配置されている。下地誘電体層22上には、放電空間30をアドレス電極21毎に区画するように、アドレス電極21の延在方向と平行に所定の高さを有する複数の隔壁23が配列されている。互いに隣り合う隔壁23,23の側面と下地誘電体層22とで形成される溝部24には、紫外線により赤色、青色、又は緑色にそれぞれ発光する蛍光体層25が順次塗布されている。
前記構成により、表示電極11とアドレス電極21とが互いに交差する交差部には、それぞれ放電セル31が形成される。すなわち、放電セル31は、マトリクス状に配列されている。これらの放電セル31がPDP100の画像表示領域となり、表示電極11の延在方向に並ぶ赤色、緑色、又は青色の蛍光体層25を有する3個の放電セル31が、カラー表示のための画素となる。
例えばPDP100の外部に設置された外部駆動回路から、走査電極12−アドレス電極21間、及び走査電極12−維持電極13間に各種駆動信号が順次印加されると、各放電セル31内にガス放電が発生し、そのガス放電により紫外線が発生する。PDP100は、このようにして各放電セル31内に発生した紫外線が、各放電セル31に対応する蛍光体層25を励起して可視光を発光させることにより、カラー表示することができる。
次に、図2〜4を用いて、前面板1の構成をさらに詳しく説明する。図2は、本発明の実施形態にかかる前面板1の基本構成を示す断面図である。なお、図2においては、前面板1の配置を、図1とは上下逆に示している。図3は、前面板1において、誘電体層15の縁部の周囲を覆うようにシール部材18を配置した状態を示す平面図である。図4は、前面板1の外周部の一部の構成を、誘電体層15及び誘電体保護層16を取り除いた状態で示す平面図である。
図2において、前面基板10は、例えばフロート法による硼硅酸ナトリウム系ガラスなどのガラス部材で構成されている。前面基板10上には、走査電極12と維持電極13とで構成される表示電極11と、ブラックストライプ14とがパターン形成されている。走査電極12と維持電極13とは、それぞれ、透明電極12a,13aと、当該透明電極12a,13a上に形成された金属バス電極12b,13bとにより構成されている。透明電極12a,13aは、それぞれ酸化インジウム(ITO)や酸化スズ(SnO)などから構成されている。金属バス電極12b,13bは、透明電極12a,13aの長手方向に導電性を付与する目的として用いられ、銀(Ag)材料を主成分とする導電性材料によって形成されている。また、金属バス電極12b,13bは、黒色電極121b,131bと白色電極121a,131aとで構成されている。
また、前面基板10上には、透明電極12a,13a、金属バス電極12b,13b、及びブラックストライプ14のそれぞれを覆うように誘電体層15が設けられている。誘電体層15は、誘電体材料として金属アルコキシドからなるコロイド溶液である低粘度のゾルを用い、当該ゾルを加水分解及び重縮合反応により固形化してゲルを形成し、それを加熱して酸化物を得るゾルゲル反応を用いて形成される。前記誘電体材料としては、例えば、アルキル基がケイ素に結合されたシロキサン骨格のゾルが挙げられる。このようにして形成される誘電体層15は、アルキル基がSiに結合されたシロキサン骨格の構造を有する。また、誘電体層15上には、誘電体保護層16が形成されている。誘電体保護層16は、例えば酸化マグネシウム(MgO)などから形成されている。
前記のように構成される前面板1が背面板2と接合されるとき、図3に示すように、誘電体層15の縁部の周囲を覆うようにシール部材18が配置される。ここで、誘電体層15とシール部材18とは、上述したように(図17A参照)、シール部材18の一部が誘電体層15と接触し、シール部材18の他部が表示電極11を引き出した引出し電極11a又は前面基板10に接触するような位置関係で配置されることが最も好ましい。この位置関係を確保するため、本実施形態においては、前面板1の外周部の非画像表示領域(例えば前面基板10のエッジから約1〜30mmの範囲にある領域)の構成を以下のように構成している。
すなわち、図4に示すように、ストライプ状に形成された多数の表示電極11,…,11からそれぞれ引出し電極11a,…,11aが引き出されている。それぞれの引出し電極11a,…,11aは、表示電極11の延在方向と直交する方向に延びる前面基板10の縁部に沿ってそれぞれ配置された複数の端子群11b,…,11bに向けて集束して、当該端子群11b,…,11bのうちの対応する端子にそれぞれ電気的につながっている。引出し電極11aは、例えば、線幅40〜130μm、間隔400〜700μmで設けられている。複数の端子群11b,…,11bは、多数の引出し電極11a,…,11aに対応する数の端子を有している。
複数の端子群11b,…,11bは、互いに所定の隙間を空けて配置されており、当該隙間領域50に、多数の帯状の誘電体層形成補助部材の一例である第1のダミー電極41がストライプ状に設けられている。また、互いに隣接する引出し電極11a,11a間には、縁部が滑らかな曲線で形成される(例えば円形、楕円形など)、第2の誘電体層形成補助部材の一例である第2のダミー電極42が設けられている。また、表示電極11の延在方向と平行な方向に延びる前面基板10の縁部と表示電極11との間の非画像表示領域(図4では上側)には、多数の帯状の第3の誘電体層形成補助部材の一例である第3のダミー電極43がストライプ状に設けられている。
第1〜第3のダミー電極41〜43は、それぞれ、引出し電極11aと同じ材料で形成されるとともに、略同じ厚みで形成されている。また、第1〜第3のダミー電極41〜43は、引出し電極11a及び端子群11bと電気的に接続されないように配置されている。また、第1のダミー電極41は、誘電体材料の流れを促進するように配置され、第2及び第3のダミー電極42,43は、誘電体材料の流れを抑制するように配置されている。これにより、誘電体層15の縁部が波打つことなく均一になるようにしている。このような作用効果を有するための第1〜第3のダミー電極41〜43の具体的及び好ましい構成及び配置については、後で詳しく説明する。
次に、PDP100の製造方法について、図1〜図4を参照しつつ、具体例を挙げながら説明する。
まず、前面板1の製造方法について説明する。なお、引出し電極11a、端子群11b、及び第1〜第3のダミー電極41〜43は、表示電極11と同一材料及び同一方法により、表示電極11と同時に形成される。従って、以下では、それらの形成方法については省略し、表示電極11についてのみ説明する。
まず、前面基板10上に、走査電極12及び維持電極13で構成される一対の帯状の表示電極11とブラックストライプ14とを形成する。
より具体的には、図2に示すように、前面基板10上に、透明電極12a,13aとブラックストライプ14とを形成する。その後、透明電極12a,13aの一部上に金属バス電極12b,13bを形成する。これにより、走査電極12及び維持電極13で構成される一対の帯状の表示電極11とブラックストライプ14とが形成される。
透明電極12a,13aと金属バス電極12b,13bとは、フォトリソグラフィ法などを用いてパターニングすることにより形成される。透明電極12a,13aは、薄膜プロセスなどを用いて形成された膜をフォトリソグラフィ法によりパターニングして形成される。金属バス電極12b,13b及びブラックストライプ14は、導電性粒子や黒色顔料を含むペーストで構成される膜をフォトリソグラフィ法を用いてパターニングして、所望の温度で焼成されて固化することにより形成される。
具体的な金属バス電極12b,13b及びブラックストライプ14の形成手順は、以下に示す手順が一般的である。あらかじめ透明電極12a,13aが形成された前面基板10上に黒色顔料等を含んだペーストをスクリーン印刷法などを用いて印刷し乾燥させた後、フォトリソグラフィ法でパターンニングして、ブラックストライプ14を形成する。次に、その上に黒色顔料及び導電性粒子等を含んだ黒色電極となり得るペーストを、同様にスクリーン印刷法などを用いて印刷乾燥する。さらにその上に、導電性粒子等(例えば銀(Ag)や白金(Pt))を含んだ白色電極となり得るペーストを、スクリーン印刷法などを用いて印刷乾燥する。続いて、フォトリソグラフィ法を用いてパターニングすることで、黒色電極121b,131bと白色電極121a,131aとで構成される金属バス電極12b,13bを形成する。ここで、黒色電極121b,131bを下層(前面基板10側)に形成し、白色電極121a,131aを上層に形成したのは、画像表示時のコントラストを向上させる目的のためである。
なお、ブラックストライプ14は、金属バス電極12b,13bの黒色電極121b,131bと同一材料で形成しても構わない。ただし、この場合には、ブラックストライプ14が導電性材料を含有することになるため、画像表示時の誤放電等の発生を考慮する必要がある。
次いで、ゾルゲル反応を用いて表示電極11とブラックストライプ14とを覆うように誘電体層15を形成する。
より具体的には、誘電体層15となるゾルをアルコールなどの有機溶剤で希釈し、表示電極11とブラックストライプ14とを覆うように前面基板10上にダイコート法などを用いて塗布し、所定の時間(例えば約1分以内)放置する。これにより、塗布されたゾルの表面がレベリングされて平坦な表面になり、加水分解及び重縮合反応によりゾルが固形化してゲルを形成する。その後、50〜400℃の温度で所定の時間、当該ゲルを加熱乾燥することにより、誘電体層15が形成される。
なお、前記ゾルとしては、例えば、アルキル基がケイ素に結合されたシロキサン骨格のゾルを用いることができる。また、膜厚や光学特性等の調整のために、アルキル基として脂肪族基や芳香族基を組合せた材料を用いることが可能である。また、前記ゾルを10〜300μm程度の膜厚で塗布した場合には、0.1〜30μm程度の膜厚の誘電体層15が形成される。従って、誘電体層15としてさらに厚い膜厚が必要な場合には、前記塗布工程を複数回繰り返すことによって、所望の膜厚の誘電体層15を形成することができる。また、前記ゾルは、膜厚や粘度の調整のために必要に応じてガラス粉末や溶媒を混合して使用することも可能である。
次いで、誘電体層15上に誘電体保護層16を、例えば真空蒸着法や印刷法、ダイコート法により形成する。
以上の工程により、前面基板10上に所定の構成部材を有する前面板1が完成する。
次に、背面板2の製造方法について説明する。
まず、背面基板20上に、銀(Ag)材料を含むペーストをスクリーン印刷する方法や、金属膜を全面に形成した後、フォトリソグラフィ法を用いてパターニングする方法などにより、アドレス電極21用の構成物となる材料層を形成する。その後、当該材料層を所望の温度で焼成してアドレス電極21を形成する。
次いで、アドレス電極21が形成された背面基板20上に、ダイコート法などによりアドレス電極21を覆うように誘電体ペーストを塗布して誘電体ペースト層を形成する。その後、誘電体ペースト層を焼成することにより下地誘電体層22を形成する。なお、誘電体ペーストは、ガラス粉末などの誘電体材料とバインダ及び溶剤を含んだ塗料である。
次いで、下地誘電体層22上に隔壁材料を含む隔壁形成用ペーストを塗布し、所定の形状にパターニングすることにより、隔壁材料層を形成する。その後、当該隔壁材料層を焼成することにより隔壁23を形成する。なお、下地誘電体層22上に塗布した隔壁用ペーストをパターニングする方法としては、フォトリソグラフィ法やサンドブラスト法を用いることができる。
次いで、隣接する隔壁23間の溝部24に蛍光体材料を含む蛍光体ペーストを塗布して蛍光体ペースト層を形成する。その後、蛍光体ペースト層を焼成することにより蛍光体層25を形成する。
以上の工程により、背面基板20上に所定の構成部材を有する背面板2が完成する。
前記のようにして所定の構成部材を備えた前面板1と背面板2とを、走査電極12とアドレス電極21とが直交するように対向配置し、その周囲をガラスフリットなどのシール部材18で封着する。これにより、放電空間30が形成される。その後、放電空間30にネオン(Ne)、キセノン(Xe)などを含む放電ガスを封入する。これにより、PDP100が完成する。
次に、前面板1の金属バス電極12b,13bの形成方法についてさらに詳細に説明する。
まず、黒色電極121b,131bの材料として、次の材料組成のガラス材料を用意する。前記ガラス材料は、酸化ビスマス(Bi):15〜40重量%と、酸化ケイ素(SiO):3〜20重量%と、酸化硼素(B):10〜45重量%とを基本成分とし、軟化点及び電極の色などの調整のために遷移金属などの添加剤を含む。なお、ガラス材料の割合によって含有量が多い場合は、均一にガラス化しない可能性が考えられるため、状況に応じて含有量を調整することが効果的である。
次いで、前記組成成分からなるガラス材料を、湿式ジェットミルやボールミルで平均粒径が0.5μm〜2.5μmとなるように粉砕して電極ガラス粉末を作製する。次いで、当該電極ガラス粉末:15重量%〜30重量%と、バインダ成分:10重量%〜45重量%と、黒色顔料:5重量%〜15重量%とを3本ロールでよく混練してダイコート用又は印刷用の電極ペーストを作製する。
ここで、バインダ成分は、アクリル樹脂:5重量%〜25重量%を含むエチレングリコールであり、5重量%以下の感光性開始剤を含有する。また、前記電極ペースト中には、必要に応じて可塑剤としてフタル酸ジオクチル、フタル酸ジブチル、リン酸トリフェニル、リン酸トリブチルを添加し、分散剤としてグリセロールモノオレート、ソルビタンセスキオレヘート、ホモゲノール(Kaoコーポレーション社製品名:登録商標)、アルキルアリル基のリン酸エステルなどを添加して印刷性を向上させてもよい。
一方、白色電極121a,131aの材料として、次の材料組成のガラス材料を用意する。前記ガラス材料は、酸化ビスマス(Bi):15〜40重量%と、酸化珪素(SiO):3〜20重量%と、酸化硼素(B):10〜45重量%とを基本成分とし、導電性を確保する目的として、AgやPt、Auなどの遷移金属を導電材料として含有する。なお、ガラス材料の含有量が多い場合は、均一にガラス化しない可能性が考えられるため、状況に応じて含有量を調整することが効果的である。
次いで、黒色電極121b,131bと同様に、これらの組成成分からなるガラス材料を、湿式ジェットミルやボールミルで平均粒径が0.5μm〜2.5μmとなるように粉砕して電極ガラス粉末を作製する。次いで、この電極ガラス粉末:0.5重量%〜20重量%と、バインダ成分:1重量%〜20重量%と、AgやPtなどの導電性粒子:50重量%〜85重量%とを3本ロールでよく混練してダイコート用又は印刷用の電極ペーストを作製する。
ここで、バインダ成分は、アクリル樹脂:1重量%〜20重量%を含むエチレングリコールであり、5重量%以下の感光性開始剤を含有する。また、前記電極ペースト中には、必要に応じて可塑剤としてフタル酸ジオクチル、フタル酸ジブチル、リン酸トリフェニル、リン酸トリブチルを添加し、分散剤としてグリセロールモノオレート、ソルビタンセスキオレヘート、ホモゲノール(Kaoコーポレーション社製品名:登録商標)、アルキルアリル基のリン酸エステルなどを添加して印刷性を向上させてもよい。
次いで、前記のようにして作製した各電極ペーストを、前面基板10上にダイコート法又はスクリーン印刷法を用いて塗布又は印刷し乾燥させる。その後、露光用マスクを用いて所定の面積に50〜500mj/cmの光量で露光する。その後、0.1〜10重量%のアルカリ溶液などのアルカリ溶液で現像することにより、金属バス電極12b,13bの形状をパターニングする。これにより、金属バス電極12b,13bが形成される。
なお、上述したようにブラックストライプ14を黒色電極121b,131bと同一材料で形成する場合には、ブラックストライプ14も同様にパターニングをすることが可能である。
なお、引出し電極11a、端子群11b、及び第1〜第3のダミー電極41〜43は、それらに対応する位置に開口部を設けた露光用マスクを用いることにより形成することができる。すなわち、第1〜第3のダミー電極41〜43を形成するのに別途形成工程を必要とすることなく、各電極を形成するときに一括して第1〜第3のダミー電極41〜43を形成することができる。従って、PDP100の製造コストを抑えることができる。
次に、第1〜第2のダミー電極41,42の好ましい構成及び配置について詳しく説明する。
まず、第1のダミー電極41の好ましい配置間隔を調べるため、以下の検討を行った。
ここでは、黒色電極、白色電極の2層をスクリーン印刷法にて印刷した後、所定の範囲を100〜500mj/cmの光量で露光し、0.1〜10重量%の炭酸ナトリウム溶液で現像した後、500℃以上で焼成することで、図5に示すように、ストライプ状に配置された多数の帯状のダミー電極61を形成した。また、ここでは、図6A〜図6Cに示すように、ダミー電極61の配置間隔が、700μmであるA1タイプ、400μmであるB1タイプ、及び200μmであるC1タイプの3種類のタイプのものを用意した。
次に、これらのダミー電極61,…,61上において、誘電体層15を形成する誘電体材料を約1ml滴下し、所定時間経過後の当該誘電体材料の広がり状態を観察した。ここでは、誘電体材料として、アルキル基がケイ素と結合したシロキサン骨格からなるゾルにアルコール等の溶媒を加えて粘度を5〜100mPa・sに調整した溶液を用いた。以下、この誘電体材料をゾル含有溶液という。図5において、一点鎖線で示す部分71はゾル含有溶液の滴下後の状態を示し、実線で示す部分72は所定時間経過後の広がり状態を示している。
図5より、ダミー電極61の延在方向と平行な方向にゾル含有溶液が流れやすいことが観測される。この理由としては、ダミー電極61,61間の毛細管現象が起因しているものと考えられる。また、本実施形態における表示電極11と同一材料及び同一方法により前面基板10上に形成されたダミー電極61は、図8に示すように、縁部が前面基板10から離れるように反った断面形状を有する。このため、ダミー電極61の縁部と前面基板10との間に微小な空間が形成されている。この微小空間により、さらに、前記毛細管現象が促進され、ダミー電極61の延在方向と平行な方向にゾル含有溶液が流れやすくなったと思われる。
また、図8に示すようなダミー電極61の断面形状は、2層以上の構造を有する電極に顕著に現れるものである。このことから、黒色電極及び白色電極の2層構造を有する従来の表示電極211では、その延在方向に沿った方向に誘電体材料が流れやすいため、上述したように、誘電体層215の縁部に大きな幅の波打ち部分が発生したものと考えられる。
一方、図7は、A1〜C1タイプにおける、ダミー電極61の延在方向と平行な方向へのゾル含有溶液の変位距離Xと、滴下後の放置時間との関係を示すグラフである。
図7より、ダミー電極61の配置間隔により、ゾル含有溶液の広がり速度が異なることが分かる。ここで、表示電極11を形成するために前面基板10上に塗布されるゾル含有溶液の加熱乾燥処理は、通常約1分以内に開始されるものである。このため、図9では、滴下して1分後のゾル含有溶液の変位距離Xとダミー電極61の配置間隔との関係を示している。
誘電体層15の縁部の波打ち幅は、上述したように、±2mm(すなわち4mm)以内に抑えることが望まれている。すなわち、図9より、誘電体層15となるゾル含有溶液の波打ち幅を4mm以内に抑えるためには、仮に中心値を400μmとした場合、ダミー電極61の配置間隔は、200〜600μm(言い換えれば400±200μm)とする必要があることが分かる。すなわち、ダミー電極61は、引出し電極11aの配置間隔を基準として±200μmを維持した位置関係にすることが好ましい。
以上の検討から、本実施形態においては、第1のダミー電極41は、以下のように配置することが好ましいと考えられる。
すなわち、互いに隣接する引出し電極11aと第1のダミー電極41との間隔、及び互いに隣接する第1のダミー電極41同士の間隔は、引出し電極11aの配置間隔を基準として±200μmの範囲内とする。例えば、引出し電極11aの配置間隔が500μmである場合には、互いに隣接する引出し電極11aと第1のダミー電極41との間隔、及び互いに隣接する第1のダミー電極41同士の間隔は、500±200μm(300μm〜700μm)の範囲内とする。なお、前記範囲内の間隔を確保できるのであれば、互いに隣接する引出し電極11aと第1のダミー電極41、及び互いに隣接する第1のダミー電極41同士は、互いに平行で無くてもよい。
なお、ストライプ状に配置するために最低限必要な第1のダミー電極41の本数は、ゾル含有溶液の粘度や、引出し電極11a及び第1のダミー電極41の幅及び配置間隔などに依存するが、少なくとも1本や2本などの極小数のオーダーではない。好ましくは、第1のダミー電極41は、互いに隣接する端子群11a,11a間の全領域にわたってストライプ状に配置するものとする。
一方、上述したように、第1のダミー電極41を、表示電極11と同一材料及び同一方法により形成する場合には、第1のダミー電極41の幅が30μmより小さいとき、欠けや剥がれなどによりパターニング性が悪くなる恐れがある。また、第1のダミー電極41の幅が150μmより大きいとき、第1のダミー電極41上に配置するシール部材18と前面基板10との接触面積を十分に確保することができなくなり、シール部材18の密着性が悪くなる恐れがある。このため、第1のダミー電極41の幅は、30μm以上150μm以下とすることが好ましい。
次に、第2のダミー電極42の好ましい構成及び配置を調べるため、以下の検討を行った。
ここでは、上述したダミー電極61を引出し電極11aと想定し、図5に示すように多数のダミー電極61をストライプ状に配置した。また、図10A〜図10Cに示すように、ダミー電極61の配置間隔は約400μmとした。また、図10A〜図10Cに示すA2〜C2タイプの3種類のタイプのものを用意した。A2タイプは、互いに隣接するダミー電極61,61の間に何も設けていないタイプである。B2タイプは、互いに隣接するダミー電極61,61の間に帯状のダミー電極62を設けたタイプである。C2タイプは、互いに隣接するダミー電極61,61の間に楕円形のダミー電極63を設けたタイプである。
なお、ここでは、図10Bに示すダミー電極62の幅は80μmに設定した。また、図10Cに示すダミー電極63は、短径を約200μm、長径を約400μmに設定し、約300μmの間隔で配置した。また、ダミー電極62,63は、ショートしないように、絶縁効果の高い黒色電極のみで形成した。図10B及び図10Cに示すB2,C2タイプの構成を有する構造物の作製方法は以下の通りである。
まず、黒色電極をスクリーン印刷法で印刷した後、所定の温度で乾燥し、あらかじめダミー電極62,63を形成する範囲のみに100〜500mj/cmの光量で露光した。その後、白色電極をスクリーン印刷法で印刷した後、所定の温度で乾燥し、ダミー電極61を形成する範囲を100〜500mj/cmの光量で露光した。その後、0.1〜10重量%の炭酸ナトリウム溶液で現像した後、500℃以上で焼成した。これにより、B2,C2タイプの構成を有する構造物を得ることができる。
図11は、A2〜C2タイプの構成を有する構造物における、ゾル含有溶液の変位距離X(図5参照)と、滴下後の放置時間との関係を示すグラフである。
図11より、ダミー電極61,61間においては、帯状のダミー電極62よりも楕円形のダミー電極63の方が、ゾル含有溶液の流れを抑える効果があることが分かる。また、ここでは示していないが、ダミー電極63の個数が多いほど、ゾル含有溶液の流れを抑える効果が高いことも確認している。従って、ダミー電極63の個数を調整することで、ゾル含有溶液の流れを調整することが可能である。
以上の検討から、本実施形態においては、第2のダミー電極42を惰円形状に形成することにより、誘電体層15の縁部の波打ち幅を抑えるができると考えられる。また、第2のダミー電極42を複数個配置することにより、さらに、誘電体層15の縁部の波打ち幅を抑えることができると考えられる。
なお、前記では第2のダミー電極42が楕円形状であるものについて説明したが、本発明はこれに限定されない。上述したように、第2のダミー電極42を、表示電極11と同一材料及び同一方法により形成する場合には、四角形など角のある形状では、現像工程の際に剥がれやすく、異物が発生する恐れがある。このため、第2のダミー電極42は、縁部が滑らかな曲線で形成されるものが好ましく、円形や楕円形状がより好ましい。また、現像によるパターニング性の観点から、第2のダミー電極42と引出し電極11aとの間隔は30μm以上確保されることが好ましい。また、互いに隣接する引出し電極11a,11a間に2個以上の第2のダミー電極42を形成する場合は、前記観点から、50μm以上の間隔を空けて配置することが好ましい。
次に、第1〜第3のダミー電極41〜43の作用効果を調べるため、以下の検討を行った。
ここでは、図12A〜図12Dに示すA3タイプ〜D3タイプのダミー電極81〜83を用意した。A3タイプは、ダミー電極が全く存在しないタイプである。B3タイプは、ゾル含有溶液の広がり方向に大面積(幅100mm以上)のダミー電極81を配置したタイプである。C3タイプは、ゾル含有溶液の広がり方向に対して直交する方向に、幅80μmの帯状のダミー電極82を200μmの間隔でストライプ状に配置したタイプである。D3タイプは、ゾル含有溶液の広がり方向に直径約80μmの円形のダミー電極83を多数配置したタイプである。
図13は、A3〜D3タイプのダミー電極81〜83における、ゾル含有溶液の変位距離X(図5参照)と、滴下後の放置時間との関係を示すグラフである。
図13より、C3タイプが最もゾル含有溶液の広がりを抑制する効果があることが分かる。これは、上述したように、ダミー電極81,81間の毛細管現象に起因すると思われる。また、図13より、D3タイプにおいても、A3及びB3タイプと比較して、ゾル含有溶液の広がりを大きく抑制する効果があることが分かる。
以上の検討から、第1のダミー電極41は、ゾル含有溶液の流れを促進するためのものであるので、ゾル含有溶液の広がり方向と直交する方向には配置しないようにすることが好ましいことが分かる。また、上述したように、ダミー電極の延在方向と平行な方向にゾル含有溶液が流れやすいので、第1のダミー電極41は、ゾル含有溶液の広がり方向と平行な方向に配置されることがより好ましいと考えられる。これにより、誘電体層15の縁部を均一することが可能になる。
また、互いに隣接する引出し電極11a,11a間の狭い領域では、帯状のダミー電極をストライプ状に配置することができない。しかしながら、以上の検討から、円形の第2のダミー電極42であっても、ゾル含有溶液の流れを十分に規制できることが分かる。すなわち、第2のダミー電極42が、ゾル含有溶液が引出し電極11aに沿って端子群11bに向けて流れ過ぎるのを抑制し、誘電体層15の縁部を均一にするのに寄与することが分かる。
また、以上の検討から、第3のダミー電極43は、表示電極11と平行な方向にストライプ状に配置されることで、ゾル含有溶液の流れを規制して、誘電体層15の縁部を均一にするのに寄与することが分かる。また、第3のダミー電極43は、第1のダミー電極41と同様に少なくとも1本や2本などの極小数のオーダーではなく、表示電極11と平行な前面基板10の縁部と表示電極11との間の非画像表示領域の全域にわたってストライプ状に配置されることが好ましいと思われる。なお、第3のダミー電極43を、表示電極11と同一材料及び同一方法により形成する場合には、第3のダミー電極43の幅は、第1のダミー電極41と同様に、30μm以上150μm以下とすることが好ましい。
なお、上記のように第1〜第3のダミー電極41〜43を配置した効果は、ゾル含有溶液の粘度が5〜100mPa・sのときに、顕著に発揮される。すなわち、粘度が5mPa・s以下のときは、粘度が低すぎて、ゾル含有溶液を前面基板10上に塗布すると直ぐにゾル含有溶液が前面基板10から流れ落ちる恐れがある。また、粘度が100mPa・sのときは、粘度が高いため、第1〜第3のダミー電極41〜43を配置せずとも、誘電体層15の縁部の波打ち幅を4mm以内に抑えることが可能である。
また、上記のように第1,第3のダミー電極41,43をストライプ状に配置した効果は、第1,第3のダミー電極41,43が図8に示すような断面形状を有するときに、顕著に発揮される。第1,第3のダミー電極41,43の形成時において、現像が不十分でダミー電極の間に現像残渣が残ると、図8に示す断面形状が得られにくい。このため、現像性を考慮して、第1,第3のダミー電極41,43のそれぞれの間隔は、少なくとも20μm以上確保することが好ましい。
また、上記では、第1〜第3のダミー電極41〜43を全て配置したが、本発明はこれに限定されない。例えば、誘電体層15の縁部の波打ち幅が最も大きくなるのは、互いに隣接する端子群11a,11a間であるので、第1のダミー電極41のみ配置しても、誘電体層15の縁部を均一する効果を得ることができる。
また、上記では、第1のダミー電極41を、互いに隣接する端子群11b,11bの間の領域50にのみ配置したが、本発明はこれに限定されない。例えば、図14に示すように、前面基板10の角部と端子群11aとの間に、第4のダミー電極44を設けてもよい。この第4のダミー電極44の本数、幅、配置間隔などは、第1のダミー電極41と同様に配置すればよい。
本発明は、添付図面を参照しながら好ましい実施の形態に関連して充分に記載されているが、この技術に熟練した人々にとっては種々の変形や修正は明白である。そのような変形や修正は、添付した請求の範囲による本発明の範囲から外れない限りにおいて、その中に含まれると理解されるべきである。
2008年2月13日に出願された日本国特許出願No.2008−031395号の明細書、図面、および特許請求の範囲の開示内容は、全体として参照されて本明細書の中に取り入れられるものである。
本発明にかかるプラズマディスプレイパネル用前面板及びその製造方法、並びにプラズマディスプレイによれば、低粘度の誘電体材料を用いた場合でも誘電体層の縁部を均一にすることが可能であるので、低コスト化が求められる例えばハイディフィニションテレビなどの画像表示デバイス等に有用である。

Claims (11)

  1. 基板上にストライプ状に配置された多数の表示電極と、
    前記表示電極の延在方向と直交する方向に延びる前記基板の縁部に沿ってそれぞれ配置された、外部駆動回路接続用の複数の端子群と、
    前記基板の非画像表示領域において、前記それぞれの表示電極から引き出され、互いに交差しないように前記いずれかの端子群に向けて集束して、当該端子群のうちの対応する端子にそれぞれつながる多数の引出し電極と、
    互いに隣接する前記端子群の間の領域に配置された多数の帯状の誘電体層形成補助部材と、
    を有し、
    前記多数の誘電体層形成補助部材は、前記端子群の間の領域を介して互いに対向する一対の引出し電極の一方に対して略平行にストライプ状に配置された補助部材群と、前記一対の引出し電極の他方に対して略平行にストライプ状に配置された補助部材群とを有し、前記補助部材群同士の間に隙間が形成されている、
    プラズマディスプレイパネル用前面板。
  2. さらに、互いに隣接する前記引出し電極間に配置された、縁部が滑らかな曲線で形成される第2の誘電体層形成補助部材を有する、請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル用前面板。
  3. 前記第2の誘電体層形成補助部材の縁部が円形又は楕円形である、請求項2に記載のプラズマディスプレイパネル用前面板。
  4. さらに、前記表示電極の延在方向と平行な方向に延びる前記基板の縁部と前記表示電極との間の非画像表示領域において、前記表示電極と略平行にストライプ状に配置された、多数の帯状の第3の誘電体層形成補助部材を有する、請求項1〜3のいずれか1つに記載のプラズマディスプレイパネル用前面板。
  5. 前記引出し電極は、少なくとも2種類以上の電極材料を積層した構造を有する、請求項1〜4のいずれか1つに記載のプラズマディスプレイパネル用前面板。
  6. 前記誘電体層形成補助部材は、前記引出し電極と同じ材料で構成されている、請求項1〜4のいずれか1つに記載のプラズマディスプレイパネル用前面板。
  7. さらに、前記表示電極と前記引出し電極の一部とを覆うように前記基板上に配置された誘電体層を有し、
    前記誘電体層は、アルキル基がケイ素に結合されたシロキサン骨格の構造を有する、請求項1〜6のいずれか1つに記載のプラズマディスプレイパネル用前面板。
  8. 請求項1〜7のいずれか1つに記載のプラズマディスプレイパネル用前面板を有するプラズマディスプレイパネル。
  9. 基板上にストライプ状に配置された多数の表示電極と、前記表示電極の延在方向と直交する方向に延びる前記基板の縁部に沿ってそれぞれ配置された、外部駆動回路接続用の複数の端子群と、前記基板の非画像表示領域において、前記それぞれの表示電極から引き出され、互いに交差しないように前記いずれかの端子群に向けて集束して、当該端子群のうちの対応する端子にそれぞれつながる多数の引出し電極と、互いに隣接する前記端子群の間の領域に配置された多数の帯状の誘電体層形成補助部材と、を有し、前記多数の誘電体層形成補助部材は、前記端子群の間の領域を介して互いに対向する一対の引出し電極の一方に対して略平行にストライプ状に配置された補助部材群と、前記一対の引出し電極の他方に対して略平行にストライプ状に配置された補助部材群とを有し、前記補助部材群同士の間に隙間が形成されている、プラズマディスプレイパネル用前面板の製造方法であって、
    前記引出し電極と前記誘電体層形成補助部材とは、感光性材料を含有した電極材料を露光及び現像することにより同時に形成される、プラズマディスプレイパネル用前面板の製造方法。
  10. 前記プラズマディスプレイパネル用前面板は、さらに、前記表示電極と前記引出し電極の一部とを覆うように前記基板上に配置された誘電体層を有し、
    前記誘電体層は、ゾルゲル法を用いて形成される、請求項9に記載のプラズマディスプレイパネル用前面板の製造方法。
  11. 前記誘電体層は、粘度が5〜100mPa・sの誘電体材料を用いて形成される、請求項10に記載のプラズマディスプレイパネル用前面板の製造方法。
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