JP2011165448A - プラズマディスプレイパネル及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】被覆部及び隔壁の欠損が発生しにくく、振動又は外因的圧力による衝撃に強い高品質な表示画像のPDPを提供することができる。
【解決手段】前面基板と背面基板との間に設けられた放電空間における放電を利用するプラズマディスプレイパネル(PDP)において、前記背面基板には井桁形状の隔壁が形成されており、前記前面基板は、帯状の走査電極と、前記走査電極との間に前記放電空間を形成する帯状の維持電極を備え、前記走査電極及び前記維持電極のそれぞれの表面は傾斜を有した形状にし、その上に電極表面の傾斜形状に追従して傾斜形状を有する被膜部を有する構成にする。
【選択図】図3

Description

本発明は、表示デバイスなどに用いるプラズマディスプレイパネル及びその製造方法に関する。
プラズマディスプレイパネル(以下、PDPともいう。)は一般に、表示電極を有する表面基板と、アドレス電極を有する背面基板とを備える。PDPでは、電圧を印加することによって内部の放電セルにおいて放電させ、放電によって生じた紫外線が放電セルを形成する面上の蛍光体を励起して、蛍光体が発光する。1つの放電セルは、1画素の1つの色成分に対応しており、PDPには多数の放電セルが高密度で設けられる。
PDPは、大画面化及び高精細化が可能であるため、例えば42インチ以上クラスのテレビに利用され、従来のNTSC方式に比べて走査線数が2倍以上のハイディフィニションテレビへの適用が図られている。PDPでは、このような大画面化及び高精細化とともに、低消費電力化が求められている。
図10Aから図10Bは、従来のPDP201の構造を示す。
PDP201は、互いに対向して配置された前面基板202と背面基板203とを備える。前面基板202は、前面ガラス基板204と、ストライプ状に配置されて対をなす走査電極205と維持電極206とで構成される表示電極207と、表示電極207と表示電極207との間に表示電極207の長手方向と平行に設けられるブラックストライプ208と、表示電極207とブラックストライプ208とを覆う被膜部209とを有する。走査電極205と維持電極206とはいずれも積層構造をなす。被膜部209は、誘電体層291と、その上に形成される保護層292等とを含む。走査電極205及び維持電極206はいずれも、透明電極と黒色電極と白色電極との3層構造を有する。
背面基板203は、背面ガラス基板211と、アドレス電極212と、下地誘電体層213と、隔壁214とを有する。アドレス電極212は、前方からPDP201を見た場合に表示電極207と直交するように配置される。下地誘電体層213は、アドレス電極212を覆う。
隔壁214は、下地誘電体層213上に縦横に設けられており、アドレス電極212の長手方向に平行な縦隔壁215と、表示電極207の長手方向に平行な横隔壁216とを含む。隔壁214は、それによって囲まれた小空間である放電セル217を形成し、その放電セル217内に蛍光体層を形成している。表示電極207とアドレス電極212とは、前方からPDP201を見た場合に放電セル217の中で直交している。放電セル217のうち、1つの表示電極207を構成する走査電極205と維持電極206との間に位置する空間である放電空間230において、強い放電が生じる。そのため、放電空間230の近傍で強く発光する。
ここで、蛍光体層は、具体的には縦隔壁215の側面218及び横隔壁216の側面219及び各隔壁215,216に挟まれた下地誘電体層213の上に塗布されて形成される。また、PDP201の輝度としては、この蛍光体層の塗布面積が増えるほど高くなる。そこで、PDP201の輝度を高めるために、縦隔壁215と横隔壁216とを交差させた井桁形状にすることが公知になっている(例えば、特許文献1参照)。これは、横隔壁216を設けることで横隔壁216の側面219に蛍光体を塗布でき、蛍光体層の塗布面積を増やすことが目的である。また、製造時の蛍光体層の形成を容易にするために、横隔壁216の高さを縦隔壁215の高さより低くしている。
上述したように、PDPの前面基板202は、表示電極対を覆って誘電体層291を形成し、誘電体層291を覆って保護層292を形成している。ここで表示電極対の一部には、配線抵抗を下げる目的の膜厚の厚い金属電極を用いるために、その金属電極が形成された位置の誘電体層291及び保護層292が膨らみ、前面基板202と背面基板203とを対向させたとき、この膨らんだ保護層292と縦隔壁215とが局所的に接触することが多い。具体的に図10Bを用いて説明する。図10Bは、走査電極205及び維持電極206の黒色電極251b、261bと、白色電極252b、262bと、誘電体291と、保護層292と、縦隔壁215との位置関係を示す従来図である。
図10Bに示すように、走査電極205と維持電極206との凹凸に追従して誘電体291及び保護層292の表面も凹凸形状を示す。また、隔壁を形成する際、パターニングした隔壁を焼成するプロセスにより、縦隔壁215は、横隔壁216と交差しない部分で凸になるように変形する傾向がある。そのため、前述した誘電体291及び保護層292の表面の凹凸と当接する際、図10BのXに示すような箇所に局所的な圧力が加わる状態でパネル化される。
このような状態で製造されたPDP201に運搬時などの振動又は衝撃が加わると、保護層292が接触している箇所の縦隔壁215もしくは保護層292及び誘電体層291の膜の一部が欠損する場合がある。縦隔壁215もしくは保護層292及び誘電体層291の一部が欠損すると、その縦隔壁215で隣接している放電セルが誤放電を起こす場合、又は、欠損による欠片が異物として蛍光体上に残ることによる発光時の点欠陥が発生する。
次に、上述した課題を解決するため、前記金属電極が形成された位置の膨らんだ保護層292が縦隔壁215と接触しないように、別の箇所に突起物を構成することが提案されている。(例えば、特許文献2、特許文献3、参照)。
特開2003−263957号公報 特開2003−249173号公報 特開2003−86105号公報
しかし、これらの内容は、金属電極が形成された位置の保護膜と縦隔壁との間に隙間が存在するため、パネル点灯時において隣接する放電空間同士で誤放電が発生する不具合が起こる。
本発明の目的は、上述した縦隔壁と保護層との当接による欠損という問題に鑑みてなされたものであり、保護層及び隔壁の欠損が発生しにくく、振動又は外因的圧力による衝撃に強い高品質な表示画像のプラズマディスプレイパネルを提供することができるとともに、そのようなプラズマディスプレイパネルを容易にかつ確実に安定した品質で製造することができるプラズマディスプレイパネルの製造方法を提供することである。
前記目的を達成するために、本発明は以下のように構成する。
本発明の第1態様によれば、前面基板と背面基板との間に設けられた放電空間における放電を利用するプラズマディスプレイパネルであって、
前記背面基板は、前記放電空間を仕切る井桁形状の隔壁を備え、
前記前面基板は、複数の帯状の走査電極と、前記走査電極との間に前記放電空間を形成する帯状の維持電極とを備え、さらに前記走査電極及び前記維持電極の形状に追従するように前記走査電極と前記維持電極とを覆う被膜部を備え、
前記走査電極及び前記維持電極のそれぞれの前記背面基板に対向する表面が傾斜面で構成され、かつ、前記傾斜面は、厚さ方向の断面形状が前記放電空間に向かうに従い薄くなるような傾斜を有しているとともに、前記走査電極及び前記維持電極を覆う前記被膜部は、前記走査電極及び前記維持電極の前記傾斜面の傾斜形状に追従した傾斜形状を有することを特徴とするプラズマディスプレイパネルを提供する。
本発明の第2態様によれば、前面基板と背面基板との間に設けられた放電空間における放電を利用するプラズマディスプレイパネルの製造方法であって、
前記背面基板に対向する表面が傾斜面でそれぞれ構成され、かつ、前記各傾斜面は、厚さ方向の断面形状が前記放電空間に向かうに従い薄くなるような傾斜を有している走査電極及び維持電極を前記前面基板に交互に形成するとき、
非放電空間を挟む走査電極及び維持電極の対を形成し、かつ、厚さ方向の断面形状は中央部が厚く両端が薄いアーチ形状を有する膜を一度に形成する工程を通過し、
その後、露光工程、現像工程、及び、焼成工程を経て、前記走査電極及び前記維持電極を交互に配置された電極パターンを形成することを特徴とするプラズマディスプレイパネルの製造方法を提供する。
本発明の第3態様によれば、前記アーチ形状を形成する方法として、スクリーン印刷法、グラビア印刷法、ディスペンス塗布法のうちの少なくとも1種類以上を用いることを特徴とした第2の態様に記載のプラズマディスプレイパネルの製造方法を提供する。
本発明によれば、前記走査電極及び前記維持電極のそれぞれの前記背面基板に対向する表面が傾斜面で構成され、前記走査電極及び前記維持電極を覆う前記被膜部は、前記走査電極及び前記維持電極の前記傾斜面の傾斜形状に追従した傾斜形状を有する構成にしているので、前記被膜部と前記背面基板の隔壁の頂部とが、点ではなく、面で接触し易くなり、応力が低下することで、欠損の発生を低減できる。この結果、前記被膜部を構成する保護層及び前記隔壁の欠損が発生しにくくなり、運搬の振動又は外因的圧力による衝撃に強い高品質なプラズマディスプレイパネルを実現することができる。
また、本発明のプラズマディスプレイパネルの製造方法によれば、非放電空間を挟む走査電極及び維持電極の対を形成し、かつ、厚さ方向の断面形状は中央部が厚く両端が薄いアーチ形状を有する膜を一度に形成する工程を通過し、その後、露光工程、現像工程、及び、焼成工程を経て、前記走査電極及び前記維持電極を交互に配置された電極パターンを形成するようにしているので、前記走査電極及び前記維持電極のそれぞれの前記背面基板に対向する表面が傾斜面で構成され、かつ、前記傾斜面は、厚さ方向の断面形状が前記放電空間に向かうに従い薄くなるような傾斜を有しているとともに、前記走査電極及び前記維持電極を覆う前記被膜部は、前記走査電極及び前記維持電極の前記傾斜面の傾斜形状に追従した傾斜形状を有するようなプラズマディスプレイパネルを容易にかつ確実に安定した品質で製造することができる。
本発明の第1及び第2実施形態に係るPDPの分解斜視図である。 本発明の前記第1及び第2実施形態に係るPDPの前面基板の全体の断面図である。 本発明の前記第1実施形態に係るPDP前面基板の詳細な断面図である。 本発明の前記第2実施形態に係るPDP前面基板の詳細な断面図である。 前記第1実施形態に係るPDP前面基板の製造方法の工程を示す説明図である。 前記第2実施形態に係るPDP前面基板の製造方法の工程を示す説明図である。 前記第1及び第2実施形態に係る電極形状と焼成温度との関係を示す図である(透明電極は図示を省略。)。 前記第1及び第2実施形態に係る電極露光位置に関する図である。 前記第2実施形態における膜厚に関する図である。 従来例のPDPの分解斜視図である。 従来例のPDP前面基板の詳細な断面図である。
以下、図面を参照して本発明における第1実施形態を詳細に説明する。
本発明の実施形態に係るプラズマディスプレイパネル(PDP)について図を参照し
て説明する。
(第1実施形態)
図1から図3は本発明の第1実施形態に係るPDPの構成を示す。図1は第1実施形態に係るPDPの分解斜視図である。図2は第1実施形態に係るPDP前面基板の断面図である。なお、この図1及び図2は後述する本発明の第2実施形態と共通する構成である。また、図3は第1実施形態に係るPDPの前面基板の断面図の拡大した図である。なお、図2及び図3は、図1の上下を反転させた状態を示す。
PDP1は、一般的な交流面放電型PDPと概ね同じ構造を有し、図1に示すように、互いに対向して配置された前面基板2と背面基板3とを備える。
前面基板2は、前面ガラス基板4と、ストライプ状に配置されて複数個の対をなす走査電極5及び維持電極6とで構成される表示電極7と、表示電極7と表示電極7との間に表示電極7の長手方向と平行に設けられる複数個のブラックストライプ8と、表示電極7とブラックストライプ8とを覆いかつ誘電体層91及び保護層92等を有する被膜部9とを有する。
前面ガラス基板4は、透明な長方形のガラス板であって、例えば硼硅酸ナトリウム系ガラスを材料とする。前面ガラス基板4は、例えばフロート法を用いて製造される。表示電極7は、前面ガラス基板4の一面にストライプ状に複数配置される電極である。表示電極7の各々は、一対の走査電極5と維持電極6とを有する。
走査電極5と維持電極6とは、いずれも、互いに長手方向が平行となるように配置された帯状のバス電極である。
走査電極5は、透明電極5aと黒色電極51bと白色電極52bとで構成される3層構造を有する。透明電極5aは前面ガラス基板4の上に形成される。また、黒色電極51bは、透明電極5aの上に形成される黒色の電極である。白色電極52bは、黒色電極51bの上に形成される導通性の優れた電極である。黒色電極51bと白色電極52bとを合わせて、走査電極本体5bとも称する。維持電極6も、同様に、透明電極6aと黒色電極61bと白色電極62bとで構成される3層構造を有する。透明電極6aは前面ガラス基板4の上に形成される。また、黒色電極61bは、透明電極6aの上に形成される黒色の電極である。白色電極62bは、黒色電極61bの上に形成される導通性の優れた電極である。黒色電極61bと白色電極62bとを合わせて、維持電極本体6bとも称する。これらの電極の材料については後述する。
白色電極52b,62bの表面(背面基板3に対向する表面)は、図3の縦断面(厚さ方向の断面)に示すように、放電空間30に向かうに従い薄くなるような傾斜を有した形状である。さらに詳しく述べると、前面ガラス基板4の表面に対して垂直方向の距離を前面ガラス基板4の高さ(厚さ)と定義すると、図3の放電する一対の走査電極本体5b及び維持電極本体6bの断面において、放電空間30側の高さより、非放電空間40側(走査電極本体5bの放電空間30(図3の中央の空間)とは反対側の空間40(図3の左端の空間)、及び、維持電極本体6bの放電空間30とは反対側の空間40(図3の右端の空間))(言い換えれば、放電に関与せずかつ隣接する走査電極本体5bと維持電極本体6bの1対で挟まれた空間40)の高さが高くなるような形状である。また、白色電極52b,62bの表面(背面基板3に対向する表面)52c,62cの傾斜は、縦隔壁15の頂部の形状に沿った傾斜が、より望ましい。
ブラックストライプ8は、黒色材料からなる遮光層ともいわれる部材であって、コントラスト向上などのために、隣接する表示電極7と表示電極7との間にストライプ状に複数設けられる。
被膜部9は、前面基板2の表示電極7が設けられる面を覆っており、誘電体層91と保護層92とで構成されている。被膜部9の表面(背面基板3に対向する表面)は、表示電極7とブラックストライプ8とが設けられた前面ガラス基板4の形状に概ね沿った形状を有する。そのため、表示電極7を覆う被膜部9は、前面基板2の他の部分よりも突き出ており、その突き出た部分が背面基板3に当接する。
誘電体層91は、表示電極7を覆ってコンデンサとして機能する。誘電体層91は、表示電極7とブラックストライプ8との上に、表示電極7とブラックストライプ8とを覆うように形成される。誘電体層91に使用される材料については、後述する。なお、誘電体層91の膜厚が薄いほど、パネル輝度の向上の効果と消費電力を低減する効果は著しい。そのため、誘電体層91の膜厚は、絶縁耐圧が確保される範囲内であれば、できる限り薄い方(例えば、30μm以下)が望ましい。保護層92は、例えば酸化マグネシウム(MgO)からなり、誘電体層91の上に誘電体層91を覆うように形成される。
背面基板3は、背面ガラス基板11と、複数個のアドレス電極12と、下地誘電体層13と、隔壁14と、蛍光体層(図示せず)とを有する。
背面ガラス基板11は、前面ガラス基板4と同様の透明な長方形のガラス板である。
アドレス電極12は、背面ガラス基板11の一面にストライプ状に形成される。アドレス電極12は、PDP1を前方から見た場合に表示電極7と直交する方向に配置される。
下地誘電体層13は、背面ガラス基板11とアドレス電極12とを覆う。
隔壁14は、下地誘電体層13の上に形成され、前面基板2の方向へ突き出す壁である。隔壁14は、縦横に延び、縦隔壁15は、アドレス電極12の長手方向と平行な方向に複数本形成され、横隔壁16は、アドレス電極12の長手方向と垂直な方向に複数本形成される。
対向する一対の縦隔壁15及び対向する一対の横隔壁16と下地誘電体層13とは、それらで囲まれた空間である放電セル17を形成する。隔壁14によって仕切られた放電セル17には、Ne−Xeなどを含む放電ガスが53000Pa〜100000Paの圧力で封入される。表示電極7とアドレス電極12とに選択的に電圧を印加することによって、放電セル17の放電空間30において放電が生じる。放電空間30は、放電セル17のうち、前方から見た場合に走査電極5と維持電極6との間に位置する空間及びその近傍である。
蛍光体層は、放電セル17を形成する隔壁14及び下地誘電体層13上に塗布された蛍光体である。蛍光体層は、放電によって発生する紫外線で励起されて発光する。蛍光体が発光する色は、赤色、緑色、又は青色である。すなわち、各放電セル17は、放電によって赤色、緑色、又は青色に発光する。1つの画素は、3個の放電セル17、すなわち、赤色、緑色、及び青色の3色の放電セル17によって表示される。1画素を表示する放電セル17は、例えば、表示電極7の長手方向に並んだ赤色、青色、緑色のそれぞれに発光する3つの放電セル17で構成される。
これまで説明した前面基板2と背面基板3とは、前方から見た場合に、表示電極7及びアドレス電極12が交差する位置と放電セル17とが重なるように対向して配置される。前面基板2と背面基板3とは、ガラスフリットなどによって、放電セル17の気密性を保持できるように、それぞれの外周部(図示せず)で接合される。
ここで、前記背面基板の隔壁14は井桁形状(「#」の形状)である。隔壁14は、下地誘電体層13上に、隔壁材料を含む隔壁形成用ペーストを塗布し、所定の形状にパターニングして隔壁材料層を形成し、その後、焼成することにより形成される。ここで、下地誘電体層13上に塗布した隔壁用ペーストをパターニングする方法としては、フォトリソグラフィ法、又は、サンドブラスト法を用いることができる。しかし、この焼成工程において、縦隔壁15の表面(前面基板2に対向する表面)は、横隔壁16に接した近傍の箇所15xと、横隔壁16に接した近傍でない箇所15yとで収縮度合いが異なるなどの影響で、横隔壁16に接した近傍の箇所15xの高さより、横隔壁16に接した近傍でない箇所15yの高さが高くなる傾向がある。すると、図3に示すように、縦隔壁15の、横隔壁16に接した近傍でない箇所15yの、平面ではなく凸状に湾曲した隔壁頂部15zが、前面基板2の走査電極5及び維持電極6上に位置する保護層92に当接する。ここで、前述したように、前面基板2上の走査電極本体5b及び維持電極本体6b上に傾斜形状を設けることにより、その傾斜形状に追従して誘電体層91及び保護層92も傾斜形状を有し、前記隔壁頂部15zが、点ではなく、面で接触し易くなり、応力が低下することで、欠損の発生を低減できる。
ここまで、第1実施形態に係るPDP1の構造について説明している。続けて、第1実施形態に係るPDP1の製造方法について説明する。
前面基板2と背面基板3とは別個に製造される(工程1及び工程2)。前面基板2の製造工程(工程1)と背面基板3の製造工程(工程2)とのそれぞれについては、後述する。前面基板2と背面基板3とはそれぞれの外周部で互いに接合される(工程3)。これによって、放電セル17が、気密性を保持して、前面基板2と背面基板3との間に形成される。接合時に、走査電極5及び維持電極6とアドレス電極12とが前方から見た場合に直交するように、前面基板2と背面基板3とは配置される。前面基板2と背面基板3との間の放電セル17に、放電ガスが封入される(工程4)。これによって、PDP1が完成する。
前面基板2の製造工程(工程1)の概要について説明する。
まず、透明電極5a,6aは、薄膜プロセスなどによって形成された膜を、フォトリソグラフィ法によってパターニングして前面ガラス基板4上に形成される(図示省略)。
次いで、表示電極7とブラックストライプ8とが、前面ガラス基板4上に形成される(工程11)。この工程の詳細は後述する。
誘電体層形成用の誘電体ペーストが、表示電極7とブラックストライプ8とを覆うようにスクリーン印刷法などによって表示電極7とブラックストライプ8と前面ガラス基板4との上に塗布される(工程12)。誘電体ペーストを塗布した後、所定の時間放置することによって、塗布された誘電体ペーストの表面がレベリングされて、平坦な表面になる。その後、60〜200℃で乾燥させて、誘電体ペーストの軟化温度以上で焼成することによって、誘電体ペーストは固化する。これによって、被膜部9に含まれる誘電体層91が形成される。
なお、スクリーン印刷法に代えて、誘電体層91を形成する材料の塗布方法として、ダイコート法が用いられてもよい。ダイコート法は、スリットダイから前面ガラス基板4に向けて誘電体材料を吐出する方法である。ダイコート法の場合も同様で、塗布終了後に所定時間放置することで、誘電体材料の表面を平坦化した後、加熱乾燥及び焼成することで誘電体層91が形成される。
スクリーン印刷法及びダイコート法のいずれの方法を用いても、各工程を繰り返すことによって、所望の膜厚の誘電体層91を形成することができる。
被膜部9に含まれる保護層92は、真空蒸着法、印刷法、又は、ダイコート法などによって、誘電体層91をすべて覆うように形成される(工程13)。これにより、前面ガラス基板4上に所定の構成部材が形成され、前面基板2が完成する。
ここから、表示電極7とブラックストライプ8とを前面ガラス基板4上に形成する工程(工程11)の詳細について、図5を参照して説明する。
前面ガラス基板4の一面の全体に黒色電極ペーストを塗布することによって、黒色電極ペーストの膜を形成し、その膜を乾燥する(工程21)。これによって、例えば3〜10μm程度の厚みの黒色電極膜101が、図5の(A)に示すように、前面ガラス基板4上に形成される。
ここで、黒色電極ペーストの塗布には、例えばスクリーン印刷法などが用いられる。乾燥時の温度は、好ましくは60〜200℃である。なお、黒色電極膜101を形成する材料の塗布方法として、ダイコート法が用いられてもよい。
黒色電極膜101のうち、ブラックストライプ8を形成すべき部分(帯状領域)102が露光される(工程22、図5の(B)参照)。工程22における露光には、所定の露光マスクが使用される。当該部分102は、例えば10〜100μmの幅で露光される。
次に、黒色電極膜101の上に、走査電極5及び維持電極6をそれぞれ形成するとき、放電に関与しない一対の走査電極5及び維持電極6(言い換えれば、非放電空間40を挟んで対向する走査電極5及び維持電極6)を1組と考え、この放電に関与しない一対の走査電極5及び維持電極6を形成すべき部分(帯状領域)を、個々に形成するのではなく、白色電極ペーストを幅の広い1本のライン状に一度に塗布することによって、白色電極ペーストの膜を形成し、その膜を乾燥して、白色電極の膜103を形成する(工程23、図5の(C)参照)。ここでいう「ライン状」とは、図5の(C)に示すように、ブラックストライプ8を形成すべき部分(帯状領域)102を全て覆いかつブラックストライプ8の長手方向と平行な「ライン状」を意味している。
ここで、ライン状に塗布した白色電極膜103の断面は、中央部が厚く、かつ、両端部に向かうほど薄くなるアーチ形状にすることが望ましい。これによって、例えば3〜10μm程度の厚みの白色電極膜103が、図5の(C)に示すように、黒色電極膜101上に形成される。
白色電極膜103を形成するために、例えばスクリーン印刷法、又は、ディスペンス塗布法、又は、グラビア印刷法などが用いられる。しかし、塗布方法は、これに限られたものではなく、前述したアーチ形状が形成可能な範囲で限定しない。
前記方法で形成された白色電極膜103のうち、走査電極5の白色電極52bと維持電極6の白色電極62bとをそれぞれ形成すべき部分(帯状領域)104,105が対をなして露光される(工程24、図5の(D))。
工程24における露光には、所定の露光マスクが使用される。工程24において露光される部分104,105は、所定の光量で露光される。これによって、工程24において露光される部分104,105の下に位置する黒色電極膜101も同時に露光されるか、又は、当該部分104,105が露光により光硬化し、その反応が当該部分104,105の下に位置する黒色電極膜101にまで伝達して、当該部分104,105の下に位置する黒色電極膜101が硬化する。すなわち、工程24において、表示電極7を形成すべき部分(前記部分104,105)が露光された状態となる。なお、走査電極5の白色電極52bを形成すべき部分104と、維持電極6の白色電極62bを形成すべき部分105とは、同時に露光されてもよく、順次、露光されてもよい。
白色電極膜103が露光された後、現像処理することによって、パターニングする(工程25)。これによって、図5の(E)に示すように、前面ガラス基板4上に、表示電極7とブラックストライプ8とのそれぞれを形成する膜の部分106,107,108が残る。このとき、現像液には、未露光の黒色電極膜101及び白色電極膜103を溶融することができる液体が使用され、例えば、0.1〜10重量%の炭酸水素ナトリウム溶液などのアルカリ溶液が使用される。好ましくは、現像は、白色電極膜103が形成された後、24時間以内に行われる。
次いで、前記膜の部分106,107,108が残った前面ガラス基板4を、黒色電極51b、61b及び白色電極52b、62bを形成するガラスフリットの軟化温度以上で、所定時間、焼成する(工程26)。
続けて、誘電体層91と保護層92とが形成され(工程27)、前面基板2が完成する。
以上の工程によって、同一の放電セル17における放電に関与する一対の走査電極5と維持電極6との断面において、厚み(高さ)が幅方向沿いに放電空間30側に向かうほど薄く(低く)なる傾斜形状を有した電極を形成することができる。
背面基板3の製造工程(工程2)について説明する。
背面ガラス基板11上に、アドレス電極12が形成される(工程31)。アドレス電極12は、アドレス電極12の位置及び形状に形成された材料層を所定の温度で焼成することにより、形成される。材料層は、銀(Ag)材料を含むペーストをスクリーン印刷する方法、又は、金属膜を全面に形成した後、フォトリソグラフィ法を用いてパターニングする方法などを用いて形成される。
アドレス電極12が形成された背面ガラス基板11上に、下地誘電体層13が形成される(工程32)。下地誘電体層13は、ダイコート法などによりアドレス電極12を覆うように誘電体ペーストを塗布して誘電体ペースト層を形成した後、誘電体ペースト層を焼成することによって、形成される。なお、誘電体ペーストは、ガラス粉末などの誘電体材料とバインダ及び溶剤を含んだ塗料である。
下地誘電体層13上に、隔壁14が形成される(工程33)。隔壁14は、隔壁材料を含む隔壁用ペーストを塗布して所定の形状にパターニングすることによって、形成される。ここで、下地誘電体層13上に塗布した隔壁用ペーストをパターニングする方法として、フォトリソグラフィ法、又は、サンドブラスト法などが使用できる。
隣接する隔壁14間の下地誘電体層13上及び隔壁14の側面に蛍光体材料を含む蛍光体ペーストを塗布し、焼成することにより蛍光体層(図示せず)が形成される(工程34)。
以上の工程により、背面ガラス基板11上に所定の部材が設けられた背面基板3が完成する。
以上、前記第1実施形態に係るPDP1の製造方法について説明した。続けて、各部を形成するために使用する材料及びその製造方法について、詳述する。
黒色電極51b、61bを形成する材料及びその製法について詳細に説明する。
黒色電極51b、61bを形成する材料である前記黒色電極ペーストは、黒色電極ガラス粉末を15重量%〜30重量%と、バインダ成分を10重量%〜45重量%と、黒色顔料を5重量%〜15重量%とを、三本ロールで十分に混練することによって製造される。黒色電極ペーストには、適宜、可塑剤としてフタル酸ジオクチル、フタル酸ジブチル、リン酸トリフェニル、又は、リン酸トリブチルを添加し、分散剤としてグリセロールモノオレート、ソルビタンセスキオレヘート、ホモゲノール(登録商標)、又は、アルキルアリル基のリン酸エステルなどが添加されてもよい。これらを添加することによって、印刷性、及び、塗布性が向上する。
前記黒色電極ガラス粉末は、酸化ビスマス(Bi)を15〜40重量%と、酸化珪素(SiO)を3〜20重量%と、酸化硼素(B)を10〜45重量%とを基本成分とするガラス材料を、湿式ジェットミル又はボールミルで平均粒径が0.5μm〜2.5μmとなるように粉砕された粉末である。ガラス粉末の各成分の含有量は、均一にガラス化するように、適宜調整される。ガラス材料は、軟化点、又は、電極の色などを調整するために、遷移金属などの添加剤を含んでもよい。
前記バインダ成分は、アクリル樹脂を5重量%〜25重量%を含むエチレングリコールであり、5重量%以下の感光性開始剤を含有する。
なお、この第1実施形態では、黒色電極51b、61bとブラックストライプ8が同一材料で形成される。この場合、ブラックストライプ8を通じて画像表示時の誤放電等が発生しないように、材料成分及び各成分の含有量が適宜選択される。
白色電極52b、62bを形成する材料及びその製法について詳細に説明する。
白色電極52b、62bを形成する材料である前記白色電極ペーストは、白色電極ガラス粉末を0.5重量%〜20重量%と、バインダ成分を1重量%〜20重量%、Ag又はPtなどの導電性粒子を50重量%〜85重量%とを三本ロールでよく混練して製造される。白色電極ペーストには、必要に応じて可塑剤としてフタル酸ジオクチル、フタル酸ジブチル、リン酸トリフェニル、又は、リン酸トリブチルを添加し、分散剤としてグリセロールモノオレート、ソルビタンセスキオレヘート、ホモゲノール(登録商標)、又は、アルキルアリル基のリン酸エステルなどを添加してもよい。これによって、印刷性、及び、塗布性が向上する。
前記白色電極ガラス粉末は、白色電極ガラス材料を湿式ジェットミル又はボールミルで平均粒径が0.5μm〜2.5μmとなるように粉砕して製造される。なお、白色電極用ガラス材料の含有量が多い場合は均一にガラス化しない可能性が考えられるため、状況に応じて、含有量を調整することが効果的である。
前記白色電極用ガラス材料は、酸化ビスマス(Bi)を15〜40重量%を含み、酸化珪素(SiO)を3〜20重量%と、酸化硼素(B)を10〜45重量%とを基本成分としており、導電性を確保する目的として、Ag、Pt、又は、Auなどの遷移金属を導電材料として含有する。
バインダ成分は、アクリル樹脂を1重量%〜20重量%を含むエチレングリコールであり、5重量%以下の感光性開始剤を含有する。
誘電体層を形成する材料及びその製法について詳細に説明する。
誘電体層を形成する材料である、ダイコート用又は印刷用の誘電体ペーストは、誘電体材料を、湿式ジェットミル又はボールミルで平均粒径が0.5μm〜2.5μmとなるように粉砕して誘電体材料粉末を作製する。次に、この誘電体材料粉末を55重量%〜70重量%と、バインダ成分を30重量%〜45重量%とを三本ロールでよく混練して製造される。バインダ成分は、エチルセルロースあるいはアクリル樹脂を1重量%〜20重量%を含むターピネオールあるいはブチルカルビトールアセテートである。
誘電体ペーストには、必要に応じて、可塑剤としてフタル酸ジオクチル、フタル酸ジブチル、リン酸トリフェニル、又は、リン酸トリブチルを添加し、分散剤としてグリセロールモノオレート、ソルビタンセスキオレヘート、ホモゲノール(登録商標)、又は、アルキルアリル基のリン酸エステルなどを添加してもよい。これによって、印刷性が向上する。
誘電体材料は、酸化ビスマス(Bi)を5重量%〜40重量%と酸化カルシウム(CaO)を0.5重量%〜15重量%とを含んでおり、さらに酸化モリブデン(MoO)、酸化タングステン(WO)、酸化セリウム(CeO)、酸化マンガン(MnO)から選ばれる少なくとも1種を0.1重量%〜7重量%含む。さらに、酸化ストロンチウム(SrO)、酸化バリウム(BaO)から選ばれる少なくとも1種を0.5重量%〜12重量%含む。
なお、誘電体材料は、酸化モリブデン(MoO)、酸化タングステン(WO)、酸化セリウム(CeO)、酸化マンガン(MnO)に代えて、酸化銅(CuO)、酸化クロム(Cr)、酸化コバルト(Co)、酸化バナジウム(V)、酸化アンチモン(Sb)から選ばれる少なくとも1種を0.1重量%〜7重量%含んでいてもよい。また、誘電体材料は、前記以外の成分として、酸化亜鉛(ZnO)を0重量%〜40重量%、酸化硼素(B)を0重量%〜35重量%、酸化硅素(SiO)を0重量%〜15重量%、酸化アルミニウム(Al)を0重量%〜10重量%など、鉛成分を含まない材料組成が含んでもよく、これらの材料組成の含有量に特に限定はない。ここで、それぞれの成分として0重量%が含まれているのは、誘電体材料として、前記以外の成分である、酸化亜鉛(ZnO)、酸化硼素(B)、酸化硅素(SiO)、酸化アルミニウム(Al)など、鉛成分を含まない材料を全く含まなくてもよいことを意味する。
なお、誘電体層91を形成する材料には、ゾルゲル溶液が使用されてもよい。ゾルゲル溶液とは、シリコン系のアルコキシドを水又はアルコール系などの溶媒により希釈した溶液である。ここで、溶媒の希釈率によりアルコキシドの濃度を調整して使用するが、この濃度によって収縮率(=乾燥後膜厚/塗布後膜厚)が変化するため、最終の誘電体層91の膜厚の目標値に合わせて微調整することが可能である。しかし、濃度が薄いとインクの粘度が低下し膜厚制御が困難であり、逆に、濃度が高いとアルコキシド自体が縮合反応しやすくなり、塗布装置の溶液タンク内で反応が進行し均一な膜質を得ることが困難である。
さらに、アルコキシドの縮合反応による収縮を抑えることで応力緩和及び厚膜化を可能にする目的で、前記ゾルゲル溶液にガラス粉末などの微粒子を添加することも有効である。ここで、添加する微粒子は、体積比率5%〜80%程度が望ましい。これは5%未満では応力を緩和する効果が小さく、80%を越えると誘電体層91としての透過率が悪化するためである。また、微粒子の粒子径は、10nm〜100nmが望ましく、これは10nm未満では凝集しやすく、100nmを越えると微粒子の沈降が速くなり、安定した品質が得られないためである。
さらに、前記アルコキシドは、膜厚又は光学特性等の調整のために側鎖として脂肪族基又は芳香族基などのアルキル基を組合せた材料を用いることも可能である。
前記のゾルゲル溶液をダイコート法などによって塗布することにより、誘電体層91が設けられる。この場合、誘電体層91が多層化されてもよい。例えば、前記の誘電体ペーストによって形成された誘電体層91の上に、ゾルゲル溶液によって形成された誘電体層91が形成される、もしくはその逆も可能である。
より詳細には、誘電体ペーストによって形成された誘電体層91の上に、ゾルゲル溶液が、ガラス基板4上に所定の膜厚になるように塗布される。室温で1〜10分程度放置することで、塗布されたゾルゲル溶液の表面凹凸がレベリングさせる。その後、50〜300℃の温度で所定時間加熱乾燥し、その後、300〜600℃で加熱して脱水及び縮合反応により固化することで、ゾルゲル溶液によって形成された誘電体層91が形成される。ここで、塗布膜厚は10〜300μm程度の膜厚を塗布すると、誘電体層91として0.1〜30μm程度の膜厚を形成する。なお、必要に応じて数回に分けて前記工程を繰り返すことで、誘電体層91において所定の膜厚を確保することも可能である。 以上、本発明の第1実施形態について説明したが、本実施形態に係るPDPはこれに限定されない。
例えば、本実施形態のPDP1のブラックストライプ8の材料は、黒色電極51b及び61bの材料と同一であるとしたが、黒色電極51b、61bの材料と異なってもよい。この場合、前面基板2を製造するとき、黒色電極51b、61bとブラックストライプ8とが別の材料を用いた別工程において形成される。
黒色電極51b、61bとブラックストライプ8とが別工程で形成される場合の工程の一例について説明する。
まず、ブラックストライプ8が形成される。詳細には、黒色顔料を含むブラックストライプ8の原料ペーストが、前面ガラス基板4に印刷される。ブラックストライプ8の原料ペーストを乾燥させた後、フォトリソグラフィ法で予め定めた位置にパターンニングが行われる。パターンを形成する材料を焼成して、ブラックストライプ8は形成される。
次に、走査電極5及び維持電極6が形成される。詳細には、走査電極5の黒色電極51bと維持電極6の黒色電極61bのそれぞれの原料ペーストが、ブラックストライプ8が形成された前面ガラス基板4の上に形成される。黒色電極51b、61bの原料ペーストは黒色顔料を含む。黒色電極51b、61bの原料ペーストを乾燥させた後、走査電極5の白色電極52bと維持電極6の白色電極62bのそれぞれの原料ペーストが、乾燥した黒色電極の原料ペーストの上に印刷される。白色電極52b、62bの原料ペーストは銀(Ag)などの導電性材料を含む。白色電極52b、62bの原料ペーストを乾燥させた後、フォトリソグラフィ法で予め定めた位置にパターニングが行われる。パターンを形成する材料を焼成して、黒色電極51b、61bと白色電極52b、62bとから構成されるバス電極が形成される。
また、例えば、本実施形態のPDP1はブラックストライプ8を有するとしたが、ブラックストライプ8は設けられなくてもよい。
以上のような第1実施形態によると、走査電極5の白色電極52b及び維持電極6の白色電極62bの表面(背面基板3に対向可能な表面)に傾斜を有した電極形状の製造が可能である。
また、ここで、パターニングした電極を焼成する工程において、白色電極52b,62bの原料ペーストに含まれるガラス成分の軟化点に対して、+10℃〜+50℃程度の温度で焼成することが望ましい。+10℃未満であると、ガラス成分が十分に軟化せず、形状又は電極の電気特性などのバラツキ原因になりうる。また、焼成温度が+50℃よりも高すぎると、図7の(C)に示すように白色電極52b,62bが軟化しすぎて、電極表面(背面基板3に対向可能な表面)の傾斜形状が崩れる可能性があるためである。具体的には、図7の(A)から図7の(C)に向かうにつれて、電極焼成温度を高くした場合の様子である。図7の(A)又は図7の(B)は、電極表面の傾斜形状は確保されているが、図7の(C)になると傾斜形状が崩れ、円筒のような湾曲凸面を有した形状になってしまう。その場合、本発明の効果が十分に発揮できなくなる可能性がある。そのため、実験的結果より、白色電極の原料ペーストに含まれるガラス成分の軟化点に対して電極焼成温度を+50℃を越える温度にすることは望ましくない。
さらに、スクリーン印刷法、ディスペンス塗布法、又は、グラビア印刷法などにより電極原料ペーストをアーチ状に形成する際、アーチ形状の両端部は膜厚バラツキが発生し易いため、図8に示すように、走査電極5及び維持電極6として形成する箇所104及び105とアーチ形状の各端部との距離Yを、5μm以上開けたほうが、好ましい。距離Yが5μm未満のアーチ形状の各端部は、膜厚バラツキが発生し易いためである。また、距離Yと電極幅(走査電極5及び維持電極6として形成する箇所104及び105の幅)との合計寸法である、距離Y(=距離Y+電極幅)は、PDPの画素ピッチの半分以下である必要がある。距離Yが画素ピッチの半分以下の値を越えると、走査電極5と維持電極6とが接触してしまうためである。
よって、前記第1実施形態によれば、電極原料ペーストをアーチ状に形成することにより、走査電極5及び維持電極6に傾斜をもたせることができる。また、その傾斜は、プロセス条件及び材料調整により電極5,6の両端における厚み差を0.1〜5μmの幅で制御できる。そのため、被膜部9A及び縦隔壁15の欠損が発生しにくく、振動又は外因的圧力による衝撃に強い高品質な表示画像のプラズマディスプレイパネルを提供することができるとともに、そのようなプラズマディスプレイパネルを容易にかつ確実に安定した品質で製造することができるプラズマディスプレイパネルの製造方法を提供することができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態にかかるPDP全体の構成内容は第1実施形態に示す内容と同様であり、図1〜図2の内容は同様である。また、図4は第2実施形態おけるPDPの前面基板の断面図を拡大した図であり、図1の上下を反転させた状態を示す。
この第2実施形態における電極の形状の特徴について図4を用いて説明する。白色電極52b,62bの表面(背面基板3に対向可能な表面)は図4に示すように傾斜形状を有しており、且つ前記白色電極52b,62bにそれらの下面でそれぞれ接する黒色電極51b,61bの表面も傾斜形状を有している。また、ブラックストライプ8Aの厚み(高さ)は、前記黒色電極51b,61bの厚み(高さ)よりが厚く(高く)形成されている。ブラックストライプ8Aの厚み(高さ)の上限値は、黒色電極51b,61bと白色電極52b,62bとの厚みの和より、1μm程度厚い状態までである。これより厚すぎると、誤放電の原因になりうるからである。
次に、これら白色電極52b,62b及びブラックストライプ8Aの形状に追従するように被膜部9Aが形成されている。
また、第2実施形態にかかる前記電極形状を形成する製造方法も、その基本的内容は第1実施形態と同様であるが、表示電極7とブラックストライプ8Aとを前面ガラス基板4上に形成する工程(工程11)における第1実施形態と異なる手順について、図6を参照して説明する。
前面ガラス基板4の一面の全体に黒色電極ペーストを塗布することによって、黒色電極ペーストの膜を形成する際、走査電極5及び維持電極6をそれぞれ形成するとき、放電に関与しない1対の走査電極5及び維持電極6を1組と考え、この放電に関与しない1対の走査電極5及び維持電極6を、個々に形成するのではなく、幅の広い1本のライン状に一度に塗布し、アーチ形状にすることが望ましい。これによって、例えば3〜10μm程度の厚みの黒色電極膜111が、図6の(A)に示すように形成される。
ここで、黒色電極ペーストの塗布には、例えばスクリーン印刷法などが用いられる。乾燥時の温度は、好ましくは60〜200℃である。なお、黒色電極膜111を形成する材料の塗布方法として、例えばスクリーン印刷法、ディスペンス塗布法、又は、グラビア印刷法などが用いられる。しかし、塗布方法はこれに限られたものではなく、前述したアーチ形状が形成可能な塗布方法なら特に限定しない。
黒色電極膜111のうち、ブラックストライプ8Aを形成すべき部分(帯状領域)112が露光される(工程22、図6の(B)参照)。工程22における露光には、所定の露光マスクが使用される。当該部分112は、例えば10〜50μmの幅で露光される。
次に、黒色電極膜111の上の全てに白色電極ペーストを塗布することによって、白色電極ペーストの膜を形成し、その膜を乾燥させて、白色電極膜113を形成する(工程23)。黒色電極膜111の全てを覆うように白色電極ペーストを塗布する必要があり、それぞれの黒色電極膜111を個別に被膜するアーチ形状としてもよいし、前面基板4の全体で複数の黒色電極膜111を一括して被膜する(一度に被覆形成する)形状(図6の(C)参照)としてもよい。それぞれの黒色電極膜111を被膜するアーチ形状として塗布した白色電極膜103の断面は、各黒色電極膜111において、中央部が厚く、かつ、両端部に向かうほど薄くなるアーチ形状にすることが望ましい。これによって、例えば3〜10μm程度の厚みの白色電極膜113が、図6の(C)に示すように、黒色電極膜111上に形成される。
白色電極膜113を形成するために、例えばスクリーン印刷法、又は、ディスペンス塗布法、又は、グラビア印刷法などが用いられる。しかし、塗布方法はこれに限られたものではなく、前述したアーチ形状が形成可能な範囲で限定しない。
前記方法で形成された白色電極膜113のうち、走査電極5の白色電極52bと維持電極6の白色電極62bとをそれぞれ形成すべき部分(帯状領域)114,115が対をなして露光される(工程24、図6の(D))。
工程24における露光には、所定の露光マスクが使用される。工程24において露光される部分114,115は、所定の光量で露光される。これによって、工程24において露光される部分114,115の下に位置する黒色電極膜111も同時に露光されるか、又は、当該部分114,115が露光により光硬化し、その反応が当該部分114,115の下に位置する黒色電極膜111にまで伝達して、当該部分114,115の下に位置する黒色電極膜111が硬化する。すなわち、工程24において、表示電極7を形成すべき部分(前記部分114,115)が露光された状態となる。なお、走査電極5の白色電極52bを形成すべき部分114と、維持電極6の白色電極62bを形成すべき部分115とは、同時に露光されてもよく、順次、露光されてもよい。
白色電極膜114、115が露光された後、現像処理することによって、パターニングする(工程25)。これによって、図6の(E)に示すように、前面ガラス基板4上に、表示電極7とブラックストライプ8Aとのそれぞれを形成する膜の部分116,117,118が残る。このとき、現像液には、未露光の黒色電極膜111及び白色電極膜113を溶融することができる液体が使用され、例えば、0.1〜10重量%の炭酸水素ナトリウム溶液などのアルカリ溶液が使用される。好ましくは、現像は、白色電極膜103が形成された後、24時間以内に行われる。
次いで、前記膜の部分116,117,118が残った前面ガラス基板4を、黒色電極51b、61b及び白色電極52b、61bを形成するガラスフリットの軟化温度以上で、所定時間、焼成する(工程26)。
続けて、誘電体層91と保護層92と(被膜部9A)が形成され(工程27)、前面基板2が完成する。
以上の工程によって、図4に示すように、同一の放電セル17における放電に関与する一対の走査電極5と維持電極6との断面において、厚み(高さ)が幅方向沿いに放電空間30側に向かうほど薄く(低く)なる傾斜形状を有した電極5,6を形成することができる。また、ブラックストライプ8Aの厚み(高さ)は、走査電極5及び維持電極6を形成する黒色電極51b,61bの厚み(高さ)よりも厚く(高く)形成される。望ましくは、走査電極及び維持電極の厚み(高さ)より厚く(高く)構成する。そのように構成することで、背面基板3の縦隔壁15が前面基板2と当接する際、ブラックストライプ8Aを被覆する被膜部9Aが縦隔壁15と当接する程度の厚みに設計すれば、さらに、走査電極5及び維持電極6を形成する黒色電極51b,61bの上部に位置する前面基板2の誘電体層91及び保護層92にかかる応力を低下することができ、本発明の目的であるプラズマディスプレイパネルの耐衝撃効果をさらに向上させることが可能である。
ここで上述したように、ブラックストライプ8Aの厚み(高さ)が走査電極及び維持電極の厚み(高さ)より厚く(高く)形成するためには、露光及び現像する前の段階(工程24)において、下の式(1)を満たすことが望ましい。下の式(1)について、図9を用いて説明する。
αT+βt<αT ・・・・・(1)
ここで、Tは表示電極7を形成する膜の部分116、117の下層の焼成前の膜厚、tは表示電極7を形成する膜の部分116、117の上層の焼成前の膜厚、Tはブラックストライプ8Aを形成する膜の部分118の焼成前の膜厚を示す。
また、αは下層材料の焼成前後における収縮率を、βは上層材料の焼成前後における収縮率を示す。
この式(1)を満たすように、材料粘度調整によるアーチ形状の制御、及び、材料の無機固形成分含有量などの調整による焼成前後の収縮率制御が必要である。この式(1)は、材料選定及び材料調整の目安にすることができる。
よって、前記第2実施形態によれば、被膜部9A及び縦隔壁15の欠損が発生しにくく、振動又は外因的圧力による衝撃に強い高品質な表示画像のプラズマディスプレイパネルを提供することができるとともに、そのようなプラズマディスプレイパネルを容易にかつ確実に安定した品質で製造することができるプラズマディスプレイパネルの製造方法を提供することができる。
なお、前記様々な実施形態のうちの任意の実施形態を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。
本発明のプラズマディスプレイパネル及びその製造方法によれば、保護層及び隔壁の欠損を抑制し、振動又は外因的圧力による衝撃に強い高品質な表示画像のPDPを提供することができ、大画面、高精細表示の画像表示装置などに有用である。
1 PDP
2 前面基板
3 背面基板
4 前面ガラス基板
5 走査電極
5a 透明電極
6 維持電極
6a 透明電極
7 表示電極
8,8A ブラックストライプ
9,9A 被膜部
11 背面ガラス基板
12 アドレス電極
13 下地誘電体層
14 隔壁
15 縦隔壁
15x 縦隔壁の横隔壁に接した近傍の箇所
15y 縦隔壁の横隔壁に接した近傍でない箇所
15z 隔壁頂部
16 横隔壁
17 放電セル
30 放電空間
40 非放電空間
51b,61b 黒色電極
52b,62b 白色電極
52c,62c 白色電極の表面(背面基板に対向する表面)
91 誘電体層
92 保護層
101 黒色電極膜
102 ブラックストライプを形成すべき部分(帯状領域)
103 白色電極膜
104 走査電極の白色電極を形成すべき部分(帯状領域)
105 維持電極の白色電極を形成すべき部分(帯状領域)
106,107 表示電極を形成する膜の部分
108 ブラックストライプを形成する膜の部分
111 黒色電極膜
112 ブラックストライプを形成すべき部分(帯状領域)
113 白色電極膜
114 走査電極の白色電極を形成すべき部分(帯状領域)
115 維持電極の白色電極を形成すべき部分(帯状領域)
116,117 表示電極を形成する膜の部分
118 ブラックストライプを形成する膜の部分

Claims (3)

  1. 前面基板と背面基板との間に設けられた放電空間における放電を利用するプラズマディスプレイパネルであって、
    前記背面基板は、前記放電空間を仕切る井桁形状の隔壁を備え、
    前記前面基板は、複数の帯状の走査電極と、前記走査電極との間に前記放電空間を形成する帯状の維持電極とを備え、さらに前記走査電極及び前記維持電極の形状に追従するように前記走査電極と前記維持電極とを覆う被膜部を備え、
    前記走査電極及び前記維持電極のそれぞれの前記背面基板に対向する表面が傾斜面で構成され、かつ、前記傾斜面は、厚さ方向の断面形状が前記放電空間に向かうに従い薄くなるような傾斜を有しているとともに、前記走査電極及び前記維持電極を覆う前記被膜部は、前記走査電極及び前記維持電極の前記傾斜面の傾斜形状に追従した傾斜形状を有することを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
  2. 前面基板と背面基板との間に設けられた放電空間における放電を利用するプラズマディスプレイパネルの製造方法であって、
    前記背面基板に対向する表面が傾斜面でそれぞれ構成され、かつ、前記各傾斜面は、厚さ方向の断面形状が前記放電空間に向かうに従い薄くなるような傾斜を有している走査電極及び維持電極を前記前面基板に交互に形成するとき、
    非放電空間を挟む走査電極及び維持電極の対を形成し、かつ、厚さ方向の断面形状は中央部が厚く両端が薄いアーチ形状を有する膜を一度に形成する工程を通過し、
    その後、露光工程、現像工程、及び、焼成工程を経て、前記走査電極及び前記維持電極を交互に配置された電極パターンを形成することを特徴とするプラズマディスプレイパネルの製造方法。
  3. 前記アーチ形状を形成する方法として、スクリーン印刷法、グラビア印刷法、ディスペンス塗布法のうちの少なくとも1種類以上を用いることを特徴とした請求項2に記載のプラズマディスプレイパネルの製造方法。
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