JP5137454B2 - インクジェット記録ヘッド、インクジェット記録カートリッジ、およびインクジェット記録ヘッドの製造方法 - Google Patents
インクジェット記録ヘッド、インクジェット記録カートリッジ、およびインクジェット記録ヘッドの製造方法 Download PDFInfo
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エネルギ線を照射して前記記録ヘッドチップを前記枠体に対して仮固定する工程で、前記記録ヘッドチップの吐出口形成面の前記吐出口列の両端部に位置する吐出口よりも吐出口列の延在方向の外側の領域に対して前記エネルギ線を照射して、表層酸素量を他の領域よりも相対的に高い領域として加工したことを特徴とする。
(記録装置の全体構成)
図1は、本発明の第1の実施形態のインクジェットカートリッジを着脱可能なインクジェット記録装置の斜視図である。インクジェット記録装置101には、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色のインクを吐出する複数の吐出口からなる平行な3列の列状の吐出口(吐出口列)を備えたカラー用インクジェットカートリッジ104が備えられている。さらにインクジェット記録装置101には、ブラック(Bk)のインクを吐出する吐出口列を備えたブラック用インクジェットカートリッジ(以後、Bkカートリッジともいう)103が備えられている。これらのカートリッジには、インクを吐出可能なインクジェット記録ヘッドと、インクジェット記録ヘッドに供給するインクを収容するインクタンクとが備えられている。更にこれらの2つのカートリッジを保持するキャリッジ105、キャリッジ105のガイドシャフト106、キャリッジ105の走査方向の位置を読み取るエンコーダフィルム113、キャリッジ105を駆動させる不図示のキャリッジモータ、信号伝達ケーブル107等から構成されている。また、インクジェット記録装置のホームポジションには、記録休止時などにインクジェット記録ヘッドを保護したり、インクジェット記録ヘッドからのインク吐出状態を維持するために用いられるキャップ109、111が配されている。さらには、記録時にインクジェット記録ヘッドの吐出口形成面に付着したインクを拭い去るクリーニングブレード108、110が配されている。また、インクジェット記録装置の操作部112を備えている。
上記のような、Bkカートリッジ103を用いるインクジェット記録装置101では、インクタンク127内のインクが無くなった場合には、Bkカートリッジ103ごと新しい物に交換するため、市場にはBkカートリッジ103の形態で流通している。市場で流通する際には輸送中の衝撃やインクを乾燥から保護する必要があり、特に記録素子123部は傷やゴミ、インクの固着等に対してとてもデリケートであり、これらから保護するためにフィルム状の保護テープ128を用いて保護した形で流通される。
そして、吐出口形成面Gには記録の信頼性向上のために全領域にわたってフッ素を含む含アルキルシロキサンエポキシ樹脂によってインクをはじく撥インク処理が成されている。また、記録素子133の短手方向に沿った長手方向両端部(吐出口形成面133の吐出口列142C、143M、144Yの両端部に位置する吐出口141よりも吐出口列の延在方向の外側の領域)にある帯状の照射領域11に、保護テープ138を貼る前に、ホーヤ カンデオ オルトロニクス(株)EXECUR3000を用いて紫外線(以下、UV光ともいう)を照射した。
図10は、本発明の第2の実施形態に係るインクジェット記録カートリッジを表した図である。第1の実施形態と同様に、記録素子133に保護テープ138が貼り付けられている。本実施形態は用いた機材も含めて略第1の実施形態と同じであるが、UV光を照射する領域が異なる。
図12は、本発明の第3の実施形態に係るインクジェット記録カートリッジを表した図である。第1および第2の実施形態と同様に記録素子123に保護テープ128が貼り付けられている。本実施形態ではBkカートリッジ103を用いており、その他は機材も含めて略第1および第2の実施形態と同じであるが、UV光を照射する領域をBkカートリッジ103の記録素子123に最適な位置にしてある。
図13は、本発明の第4の実施形態に係るインクジェット記録カートリッジを表した図である。第1、第2および第3の実施形態と同様に記録素子133に保護テープ138が貼り付けられている。本実施形態では再びClカートリッジを用いており、使用する機材も含めて略第1の実施形態と同じである。本実施形態では保護テープ138の貼り方に特徴がある。つまり、第1の実施形態では電気接続部の封止剤134には係らないように保護テープ138を貼り付けたが、本実施形態では封止剤134を含む形で保護テープ138を貼り付けている。封止剤134の部分は記録素子133の保護テープ138を貼り付ける面よりも若干隆起していることから、従来の密着力の弱い保護テープではこのような貼り方をすることはできなかった。つまり、強い密着力を得ることができるようになったため封止剤134を含む形で貼り付けても保護テープ138の基材の弾性によって保護テープが剥がれてしまうことがなく、しっかりと記録素子133に貼りついた状態で吐出口を塞ぐことができるようになった。この場合も、製造時や搬送時に剥がれ落ちない十分な粘着力と、剥がす際に容易に剥がれ、吐出口部を破損しない程度の粘着力を得ることができた。
15 保持機構
23 吐出口
123、133 記録素子
134 封止剤
127、137 インクタンク
128、138 保護テープ
141 吐出口
145 光ファイバ
146 紫外線硬化型接着剤
Claims (14)
- 複数のインク吐出口によって形成される吐出口列を備えた吐出口形成面に対して保護テープが貼り付けられたインクジェット記録ヘッドにおいて、
前記吐出口形成面の前記吐出口列の両端部に位置する吐出口よりも吐出口列の延在方向の外側の領域に対して表面改質が施されており、該外側の領域の前記保護テープに対する剥離強度が他の領域の剥離強度よりも相対的に高く、前記吐出口列の延在方向の各端部の吐出口の外側で表面改質が施された領域同士は、前記吐出口列の延在方向において表面改質が施された領域によってつながっていないこと特徴とするインクジェット記録ヘッド。 - 前記保護テープに対する剥離強度が相対的に高い領域の剥離強度は、相対的に低い領域の剥離強度の1.2倍ないし1.6倍の範囲内であることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録ヘッド。
- 前記吐出口形成面の前記保護テープに対する剥離強度が相対的に高い領域は相対的に親インク性を示す領域であり、前記保護テープに対する剥離強度が相対的に低い領域は相対的に撥インク性を示す領域であることを特徴とする請求項1もしくは請求項2に記載のインクジェット記録ヘッド。
- 前記保護テープは、フィルム状の基材の一方の表面に粘着層が塗布されて構成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のインクジェット記録ヘッド。
- 前記吐出口列は複数の吐出口列で構成されており、前記吐出口形成面の各吐出口列間の領域では前記表面改質が施されていない請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のインクジェット記録ヘッド。
- 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のインクジェット記録ヘッドと、前記インクジェット記録ヘッドに供給されるインクを収容するインクタンクと、を備え、前記インクジェット記録ヘッドと前記インクタンクとが組み合わされて記録装置に対して着脱されることを特徴とするインクジェット記録カートリッジ。
- 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のインクジェット記録ヘッドの製造方法において、エネルギ照射して前記吐出口形成面を有する記録ヘッドチップを該記録ヘッドチップが取り付けられる枠体に対して仮固定する工程で、前記領域に対してエネルギ照射して表層酸素量を他の領域よりも相対的に高い領域とする加工を施すことを特徴とするインクジェット記録ヘッドの製造方法。
- エネルギ照射されて表面改質処理された前記吐出口形成面の領域は、前記インクジェット記録ヘッドが物流に供される際に貼り付けられる保護テープに対する剥離強度が他の領域よりも相対的に高くなっていることを特徴とする請求項7に記載のインクジェット記録ヘッドの製造方法。
- 前記吐出口形成面は、少なくとも前記吐出口列を被覆するように撥インク性の液体が塗布されており、
前記外側の領域に施される表面改質は、前記撥インク性の液体が塗布された該外側の領域にエネルギ照射して表面酸素量を増大させる表面改質であることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のインクジェット記録ヘッド。 - 前記吐出口形成面は、少なくとも前記吐出口列を被覆するように撥インク性の液体が塗布されており、
前記外側の領域に施される表面改質は、前記撥インク性の液体が塗布された該外側の領域にエネルギ照射して表面酸素量を増大させる表面改質であることを特徴とする請求項6に記載のインクジェット記録カートリッジ。 - 前記吐出口形成面は、少なくとも前記吐出口列を被覆するように撥インク性の液体が塗布されており、
前記外側の領域に施される表面改質は、前記撥インク性の液体が塗布された該外側の領域にエネルギ照射して表面酸素量を増大させる表面改質であることを特徴とする請求項7もしくは請求項8に記載のインクジェット記録ヘッドの製造方法。 - 前記撥インク性の液体は、フッ素を有するアルキルシロキサンエポキシ樹脂を含有することを特徴とする請求項9に記載のインクジェット記録ヘッド。
- 前記撥インク性の液体は、フッ素を有するアルキルシロキサンエポキシ樹脂を含有することを特徴とする請求項10に記載のインクジェット記録カートリッジ。
- 前記撥インク性の液体は、フッ素を有するアルキルシロキサンエポキシ樹脂を含有することを特徴とする請求項11に記載のインクジェット記録ヘッドの製造方法。
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