JP5137359B2 - 排水ポンプの異常診断方法およびその装置 - Google Patents

排水ポンプの異常診断方法およびその装置 Download PDF

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Description

本発明は、地下道の排水設備や雨水調整池の排水施設などの排水ポンプの異常診断を適確に予測するための、排水ポンプの異常診断方法およびその装置に関するものである。
流量計などの計測装置を用いることなく水槽内に複数の水位検出センサを設置し、水槽内の水位変動を各水位検出センサにて検出される信号を制御装置にて受信し、当該受信信号を基にポンプの発停を制御すると共に該受信信号を基に予め設定された設定値および数式によりポンプの吐出流量を演算し予測する方法および装置(例えば、特許文献1参照。)は公知である。そして、直近の水位変動の信号を基に演算することで該演算値の信頼性を向上させることによりポンプの閉塞、エアーロック、排水の異常流入などの不具合の検出精度を高めようとしている。しかし、地下道の排水設備や雨水調整池の排水施設などの排水ポンプでは、ポンプの性能や種類、運転回数、流入量、ポンプの運転時間など、個々の機場によって運転条件が異なるのが通常であり、上記演算直近(前回および今回)の水槽内水位変動を対象とした場合、流量計などの計測装置を用いることなく精度の高い現状のポンプの吐出流量を知得することが出来たとしても、演算により知得された上記ポンプの吐出流量値の変化が当該機場に対してどのような影響を与えているかまでは把握できなかった。
具体的には例えば、低下したポンプの吐出流量値が、その機場に対してもしくは設置されたポンプに対してその能力が大き過ぎるのかまたは小さ過ぎるのか或いはポンプの経年変化による性能低下なのかなどの判断が出来ず、運転状況に対してその変化が異常か否かを的確に把握することが出来ず、そのため木目の細かい人為的な運用管理が必要とされていた。また、ポンプ部品の摩耗などによる性能低下の経年変化を容易に知得することが出来なかったため、個々の機場条件に則した適正時期に保守管理をすることが出来ずに、それを補うためには保守管理の周期を短くして点検回数を増やさなければならず、また経年変化を知得するためには日々のデータを人為的に記録しグラフ化およびリスト化しなければならず、何れの場合においても多大の労力を掛けなければ対応できないという問題を有している。
特開2001−4415号公報 (第2−4頁、第1−3図)
解決しようとする課題は、地下道の排水設備や雨水調整池の排水施設などの排水ポンプでは、ポンプの性能や種類、運転回数、流入量、ポンプの運転時間など、個々の機場によって運転条件が異なる状態においても、各機場毎に適合する判定基準値を人為的に木目細く管理することを必要とせず、しかも上記排水ポンプのポンプ部品の摩耗などによる性能低下の経年変化や管理対象の判定値の変化傾向を適正かつ容易に視認でき、多大の労力を掛ける必要のない排水ポンプの異常診断方法およびその装置を提供することにある。
本発明排水ポンプの異常診断方法では、水位変化量から容積を演算できる水槽と、1台または複数台の排水ポンプと、該水槽内に予め設定された該ポンプの停止Hsと運転Hdおよび後続ポンプ運転水位ならびに異常高水位の水位を検出する水位センサと、該水位センサからの受信信号を基に単位時間毎に計測されたデータの保存と演算処理および上記排水ポンプの発停制御を含む機能を有する制御装置を用いる、排水ポンプの異常診断方法であって、上記排水ポンプの停止Hsと運転水位Hdの水位変化量から演算される計量容積Vと上記水位センサからの該排水ポンプの停止Hsと運転水位Hdの検知信号に基く水位変化時間である、ポンプ停止水位Hsを上回ってからポンプ運転水位Hd到達に要した時間Ti,ポンプ運転水位Hdを上回ってからポンプ運転水位Hdを下回るのに要した時間Tx,ポンプ運転水位Hdを下回ってからポンプ停止水位Hsを下回るのに要した時間To1とポンプ運転水位Hd到達からポンプ停止水位Hsを下回るのに要した時間To2,ポンプが運転している該時間To2中に占める上記時間Txの割合値Tx2、および予め設定された該排水ポンプの計画吐出量Qpを用いて、予め設定された下記数式1,2により算出された判定値が判定条件を満たすか否かによって異常流入の異常を適正に診断した後に機器トラブルの異常を適正に診断させると共に、該時間Txの記憶された蓄積データを用いて平均および標準偏差の算出値を使って、信頼性を向上させるために特異性の大きな値を排除した採用データ範囲の確定に基づいた時間的概念を含んだ統計的処理により算出された判定の基準値から、適宜自動的に更新されたAR判定の基準値TxSaveと判定対象の該時間Txの判定値を対比させ、該判定値が判定条件を満たすか否かによって、エアーロック(AR判定I)の異常を適正に診断させると共に、該割合値Tx2の記憶された蓄積データを用いて平均および標準偏差の算出値を使って、下記数式3,4により演算処理され記憶された算出値の蓄積データを用いて回帰直線の法則に基づいて下記数式5の方程式を求めて、その方程式に基づいて信頼性を向上させるために分布密度の低い散布データを排除した正常範囲の確定に基づいた統計的処理により算出された判定の基準値から、適宜自動的に更新されたAR判定値2の基準値Tx2std或いは精度調整後のTx2‘stdと判定対象の該割合値Tx2の判定値を対比させ、該判定値が判定条件を満たすか否かによって、エアーロック(AR判定II)の異常を適正に診断させると共に、該時間To1を用いて予め設定された閉塞判定に係る下記数式6,7,8,9により演算処理され記憶された算出値の蓄積データを用いて回帰直線の法則に基づいて下記数式10の方程式を求めて、該方程式に基づいて信頼性を向上させるために分布密度の低い散布データを排除した正常範囲の確定に基づいた統計的処理により算出された判定の基準値から、適宜自動的に更新された閉塞判定の基準値Qostd或いは精度調整後のQo‘stdと判定対象の閉塞判定値Qoの判定値を対比させ、該判定値が判定条件を満たすか否かによって、閉塞の異常を適正に診断させることを最も主要な特徴とする。
Figure 0005137359
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また、本発明排水ポンプの異常診断装置では前記異常診断方法を使用して、水位変化量から容積を演算できる水槽と、1台または複数台の排水ポンプと、該水槽内に予め設定された該ポンプの停止Hsと運転Hdおよび後続ポンプ運転水位ならびに異常高水位の水位を検出する水位センサと、該水位センサからの受信信号を基に単位時間毎に計測されたデータの保存と演算処理および上記排水ポンプの発停制御を含む機能を有する制御装置を備えた、排水ポンプの異常診断装置であって、上記排水ポンプの停止Hsと運転水位Hdの水位変化量から演算される計量容積Vと上記水位センサからの該排水ポンプの停止Hsと運転水位Hdの検知信号に基く水位変化時間である、ポンプ停止水位Hsを上回ってからポンプ運転水位Hd到達に要した時間Ti,ポンプ運転水位Hdを上回ってからポンプ運転水位Hdを下回るのに要した時間Tx,ポンプ運転水位Hdを下回ってからポンプ停止水位Hsを下回るのに要した時間To1とポンプ運転水位Hd到達からポンプ停止水位Hsを下回るのに要した時間To2,ポンプが運転している該時間To2中に占める上記時間Txの割合値Tx2、および予め設定された該排水ポンプの計画吐出量Qpを用いて、予め設定された前記数式1,2により算出された判定値が判定条件を満たすか否かによって異常流入の異常を適正に診断した後に機器トラブルの異常を適正に診断させる共に、該時間Txの記憶された蓄積データを用いて平均および標準偏差の算出値を使って、信頼性を向上させるために特異性の大きな値を排除した採用データ範囲の確定に基づいた時間的概念を含んだ統計的処理により算出された判定の基準値から、適宜自動的に更新したAR判定の基準値TxSaveと判定対象の該時間Txの判定値を対比させ、該判定値が判定条件を満たすか否かによって、エアーロック(AR判定I)の異常を適正に診断させると共に、該割合値Tx2の記憶された蓄積データを用いて平均および標準偏差の算出値を使って、前記数式3,4により演算処理され記憶された算出値の蓄積データを用いて回帰直線の法則に基づいて前記数式5の方程式を求めて、その方程式に基づいて信頼性を向上させるために分布密度の低い散布データを排除した正常範囲の確定に基づいた統計的処理により算出された判定の基準値から、適宜自動的に更新されたAR判定値2の基準値Tx2std或いは精度調整後のTx2‘stdと判定対象の該割合値Tx2の判定値を対比させ、該判定値が判定条件を満たすか否かによって、エアーロック(AR判定II)の異常を適正に診断させると共に、該時間To1を用いて予め設定された閉塞判定に係る前記数式6,7,8,9により演算処理され記憶された算出値の蓄積データを用いて回帰直線の法則に基づいて前記数式10の方程式を求めて、該方程式に基づいて信頼性を向上させるために分布密度の低い散布データを排除した正常範囲の確定に基づいた統計的処理により算出された判定の基準値から、適宜自動的に更新された閉塞判定の基準値Qostd或いは精度調整後のQo‘stdと判定対象の閉塞判定値Qoの判定値を対比させ、該判定値が判定条件を満たすか否かによって、閉塞の異常を適正に診断できるよう構成したことを最も主要な特徴とする。
本発明排水ポンプの異常診断方法およびその装置によれば、個々の機場によって運転条件が異なる状態においても、当該機場における水槽内の水位変化量から演算される前記の容積や水位センサからの検知信号に基く水位変化時間および該排水ポンプの計画吐出量を用いて予め設定された数式により演算処理され記憶蓄積される蓄積データを用いて統計的処理により算出された判定の基準値に適宜自動的に更新されて行くため、当該機場の使用期間が長く且つ上記記憶蓄積される蓄積データ量が多い程、当該機場に最適な信頼性の高い真正な判定の基準値へと労力を掛けることなく自動的に変貌するので、故障の前兆を含めた不具合状況の早期把握を可能とした信頼性の高い診断ができる。また、指定期間に該当する上記蓄積データを指定間隔毎に時系列処理してグラフ化およびリスト化されるので、上記排水ポンプのポンプ部品の摩耗などによる性能低下の経年変化や管理対象の判定値の変化傾向を適正かつ容易に視認でき、不足の事態を事前に回避することができると共に無駄のない効率の良いメンテナスを実施することができるという利点を有している。
水位変化量から容積を演算できる水槽と、1台または複数台の排水ポンプと、該水槽内に予め設定された該ポンプの停止Hsと運転Hdおよび後続ポンプ運転水位ならびに異常高水位の水位を検出する水位センサと、該水位センサからの受信信号を基に単位時間毎に計測されたデータの保存と演算処理および上記排水ポンプの発停制御を含む機能を有する制御装置を用いる、排水ポンプの異常診断方法であって、上記排水ポンプの停止Hsと運転水位Hdの水位変化量から演算される計量容積Vと上記水位センサからの該排水ポンプの停止Hsと運転水位Hdの検知信号に基く水位変化時間である、ポンプ停止水位Hsを上回ってからポンプ運転水位Hd到達に要した時間Ti,ポンプ運転水位Hdを上回ってからポンプ運転水位Hdを下回るのに要した時間Tx,ポンプ運転水位Hdを下回ってからポンプ停止水位Hsを下回るのに要した時間To1とポンプ運転水位Hd到達からポンプ停止水位Hsを下回るのに要した時間To2,ポンプが運転している該時間To2中に占める上記時間Txの割合値Tx2、および予め設定された該排水ポンプの計画吐出量Qpを用いて、予め設定された前記数式1,2により算出された判定値が判定条件を満たすか否かによって異常流入の異常を適正に診断した後に機器トラブルの異常を適正に診断させると共に、該時間Txの記憶された蓄積データを用いて平均および標準偏差の算出値を使って、信頼性を向上させるために特異性の大きな値を排除した採用データ範囲の確定に基づいた時間的概念を含んだ統計的処理により算出された判定の基準値から、適宜自動的に更新されたAR判定の基準値TxSaveと判定対象の該時間Txの判定値を対比させ、該判定値が判定条件を満たすか否かによって、エアーロック(AR判定I)の異常を適正に診断させると共に、該割合値Tx2の記憶された蓄積データを用いて平均および標準偏差の算出値を使って、前記数式3,4により演算処理され記憶された算出値の蓄積データを用いて回帰直線の法則に基づいて前記数式5の方程式を求めて、その方程式に基づいて信頼性を向上させるために分布密度の低い散布データを排除した正常範囲の確定に基づいた統計的処理により算出された判定の基準値から、適宜自動的に更新されたAR判定値2の基準値Tx2std或いは精度調整後のTx2‘stdと判定対象の該割合値Tx2の判定値を対比させ、該判定値が判定条件を満たすか否かによって、エアーロック(AR判定II)の異常を適正に診断させると共に、該時間To1を用いて予め設定された閉塞判定に係る下記数式6,7,8,9により演算処理され記憶された算出値の蓄積データを用いて回帰直線の法則に基づいて下記数式10の方程式を求めて、該方程式に基づいて信頼性を向上させるために分布密度の低い散布データを排除した正常範囲の確定に基づいた統計的処理により算出された判定の基準値を、個々の機場毎に対応した判定の補正基準値に精度を補正するため判定精度調整の許容範囲設定値の設定機能を設けて、適宜自動的に更新された該判定の補正基準値と判定対象の判定値を対比させ、該判定値が判定条件を満たすか否かによって、エアーロック(AR判定II)の異常を適正に診断した後に閉塞の異常を適正に診断する。また、前記数式1により算出し記憶されている流入量Qinに前記数式により算出し記憶されている相対排水処理能力量Qoutを加えた、下記数式11の実際のポンプ吐出量Qpioを算出および記憶し、該実際のポンプ吐出量Qpioに対するポンプの計画吐出量Qpの割合の下記数式12のポンプ吐出量の割合Qioを算出および記憶された蓄積データを基に、現場状況に応じて日、週、月など任意に間隔とその指定期間を設定し、該指定期間に該当する上記蓄積データを指定間隔毎に時系列処理してグラフ化およびリスト化することで、予めメンテナス時期の目安となるポンプ性能低下のポンプ吐出量の割合を設定することで、下記数式12により算出されるポンプ吐出量の割合Qioによって、上記指定間隔毎の経年変化による上記排水ポンプの性能低下傾向を適正かつ容易に視認し得る。更にまた、前記数式1により算出し記憶されている流入量Qinに前記数式により算出し記憶されている相対排水処理能力量Qoutを加えた、下記数式11の実際のポンプ吐出量Qpioを算出および記憶し、該実際のポンプ吐出量Qpioに対するポンプの計画吐出量Qpの割合の下記数式12のポンプ吐出量の割合Qioを算出および記憶された蓄積データを基に、閉塞が発生すると上記実際のポンプ吐出量Qpioは少なくなることから上記ポンプ吐出量の割合Qioも低くなる傾向があるため、該ポンプ吐出量の割合Qioの平均値Qioaveに許容設定値を減算した値を閉塞の予兆判定の基準値として活用し、また上記割合値Tx2の記憶された蓄積データを基に、エアーロックが発生すると上記時間Txが大きくなることから、上記割合値Tx2も大きくなる傾向があるため、該割合値Tx2の平均値Tx2aveに許容設定値を加算した値をエアーロックの予兆判定の基準値として活用するで、管理対象の判定値である上記ポンプ吐出量の割合Qioまたは割合値Tx2の記憶された蓄積データを基に、現場状況に応じて日、週、月など任意に間隔とその指定期間を設定し、該指定期間に該当する上記蓄積データを指定間隔毎に時系列処理してグラフ化およびリスト化することで、上記閉塞またはエアーロックの予兆判定の基準値に対して上記指定間隔の経過に対する管理対象の判定値によって、何時閉塞またはエアーロックの予兆が発生したかという変化傾向を適正かつ容易に視認し得る。
Figure 0005137359
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図1は本発明装置の構成を示すブロック図であり、1は流入水を貯留し水位変化量から容積が演算できる計量性を有する水槽であり、該水槽1内の貯留水を排水するための排水ポンプP1,P2を設け、上記水槽1内には水位変化を検知する水位センサ2が付設され、該水位センサ2から送信される水位変化信号を基に単位時間毎に計測されたデータの保存や演算処理および上記排水ポンプP1,P2の発停制御などの機能を有する制御装置3を設け、該制御装置3で処理された情報を基に現場状況を監視し必要に応じて例えば複数の機場を一括管理する中央管理装置(図示せず)と情報を送受信するための監視装置4を設ける。尚、本実施例では制御装置3と監視装置4は夫々別体にて構成しているが一体化として構成することもできる。また上記中央監視装置(図示せず)が各機場より蓄積データを収集し、蓄積データの長期保存、データの時系列処理によるグラフ化およびリスト化、データの統計的処理による判定基準値の算出などの機能を有しその処理結果を判定基準値として提供するように構成してもよい。
図1ないし図3を参照して、本発明の前記構成における水槽1内の水位変化に対する排水ポンプP1,P2の動作や計測および演算されるデータについて説明する。
図2は排水ポンプP1,P2の動作を示す線図であり、図3は排水ポンプP1,P2の動作に伴う計測および演算を説明するための線図であり、初期状態の水槽1内水位がポンプ停止水位Hs以下の状態において、排水ポンプP1,P2が停止状態から水槽1内への流入が開始されると上記排水ポンプP1,P2が停止状態のため該水槽1内の水位は次第に上昇しポンプ停止水位Hsに達すると水位センサ2がそのことを即座に検出し制御装置3へHs水位到達の信号が送信され、該制御装置3はHs水位到達信号を受信し該Hs水位到達時刻T0を記憶することで前回サイクルの一連の処理が終了し今回サイクルの一連の処理が開始される。そして、上記排水ポンプP1,P2の停止状態が維持されているので、水槽1内への流入継続に従って水槽1内の水位が更に上昇し、やがてポンプ運転水位Hdに達すると水位センサ2がそのことを即座に検出し制御装置3へHd水位到達の信号が送信され、該制御装置3はHd到達信号を受信し上記排水ポンプP1またはP2の何れかを駆動させると共に該Hd水位到達時刻T1を記憶し、上記HsからHdの水位上昇に要した時間Ti{T1−T0}を演算し、予め設定された例えば、水槽1内の断面積Amに上記HdとHsの水位差を乗じた計量容積V{Hd−HS)×Am}を基に水槽1内への単位時間当りの流入量Qinを下記の数式1により算出し記憶する。
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そして、現在駆動されている前記排水ポンプP1またはP2のポンプの計画吐出量Qpに対して前記数式1より算出された水槽1内への単位時間当りの流入量Qinが正常か否かを判定するための流入判定値Qを下記の数式2により算出し記憶する。
Figure 0005137359
更に、水槽1内への流入および排水ポンプP1またはP2の運転が継続されされているため、前記算出の流入量Qinが正常な場合は一旦ポンプ運転水位Hdを上回た水位が次第に低下し、やがてポンプ運転水位Hdを下回ると水位センサ2がそのことを即座に検出し制御装置3はHd水位を下回ったことを認識してHd水位を下回った時刻T2を記憶し、Hd水位を上回ってからHd水位を下回るのに要した時間Tx{T2−T1}を演算し記憶する。
そして、水槽1内への流入の有無に関係なく現在駆動している排水ポンプP1,P2の何れかの運転が継続されされているので、水槽1内の水位が更に低下し、やがてポンプ停止水位Hsを下回ると水位センサ2がそのことを即座に検出し制御装置3はHs水位を下回ったことを認識し、現在駆動している上記排水ポンプP1,P2の何れかの運転を停止すると共に、Hs水位を下回った時刻T3を記憶し、Hd水位を下回ってからHs水位を下回るのに要した時間To1{T3−T2}およびHd水位到達からHs水位を下回るのに要した時間To2{T3−T1}を演算し記憶され、今回の排水ポンプP1またはP2の稼働状況に対する一連の計測および演算などの処理が終了されて次回処理に対して待機し、水槽1内に水位が再びHs水位に達すると前記段落番号0011の計測と演算および排水ポンプP1,P2の運転制御が繰りかえされ、前記算出値のQ,Tx,To1およびTo2の各数値をデータとして蓄積記憶し、該蓄積データを基に後述の統計的処理により算出された判定の基準値に適宜自動更新され、該判定の基準値と判定対象の判定値を対比させることで適正に診断される。
次に、図4および下記の表1に示した診断の区分を参照して、本発明の前記構成の排水ポンプP1,P2の運転状況と水槽1内の水位変動およびそれらに要した時間などの稼働状況に対して予め設定された本発明装置の診断の区分について説明する。
Figure 0005137359
図4は本発明装置の診断に対して予め想定される各稼働状況を示す線図であり、表1は上記図4に示された各稼働状況に対する診断状況を説明する区分表であり、ケースHでは水位がポンプ運転水位Hdに到達し排水ポンプP1またはP2の何れかを駆動させても前記数式1で演算された単位時間当りの流入量Qinが排水該当のポンプ計画吐出量Qp以上の流入量であったとする異常流入の流入判定がなされ、例えば図1に示す監視装置4から中央管理装置(図示せず)へ異常流入注意報を発報すると共に異常流入を記憶し、以後の診断処理を継続する。次に、ケースEでは上記流入量Qinが排水該当のポンプ計画吐出量Qp未満の流入量であったとする正常流入の判定がなされるが、排水該当のポンプまたは制御盤の何れか若しくは双方にトラブルが生じた可能性があるとしてポンプ運転異常のポンプ運転判定がなされ、例えば図1に示す監視装置4から中央管理装置(図示せず)へ機器トラブルの発生を発報すると共に今回の機器トラブルの発生を記憶し、今回の稼働状況に対する診断を終了し次回の稼働まで診断を待機する。
次に、本発明ではエアーロック(以下ARと称す。)発生に対して詳細に判定させるため図4に示す限界値を設定することでその前兆も判定できるよう構成されていることを基に、ケースAないしケースDおよびケースFとケースGに関して順を追って異常流入と閉塞およびARの診断について説明する。
ケースAでは、前記数式1で演算された単位時間当りの流入量Qinが排水該当のポンプ計画吐出量Qp以下すなわち流入判定値Q≦1の流入判定が正常状況において排水該当の排水ポンプが駆動しているので運転判定も正常あり、Hd水位を上回ってから下回るまでの時間Tx(AR判定Iの判定値)がAR判定の基準値以内のためAR判定も正常であり、Hd水位を下回ってからHs水位を下回るまでの時間To1に排水された計量容積V分の単位時間当りの排水処理能力量Qout(V/To1)を運転中の排水ポンプのポンプの計画吐出量Qpで除した閉塞判定値Qoが閉塞判定の基準値以上であるので閉塞判定も正常であり、全判定が正常状態のためポンプが正常に稼働していると診断される状態である。
ケースBでは、前記の流入判定とポンプ運転判定およびAR判定は正常状態であるが前記閉塞判定値Qoが閉塞判定の基準値以下の閉塞判定が異常であり、閉塞発生の前兆が確認されたと診断される状態である。ケースCでは流入判定とポンプ運転判定および閉塞判定は正常状態であるが、Hd水位を上回ってから下回るまでの時間Tx(AR判定Iの判定値)がAR判定の基準値を超えているが限界値を超えてないAR判定の異常であるためAR発生の前兆が確認されたと診断される状態である。
ケースDでは、流入判定およびポンプ運転判定は正常状態であるが、前記同様の限界値を超えないAR判定の異常および閉塞判定が異常であるためARおよび閉塞発生の前兆が確認されたと診断される状態である。
ケースFでは、Hd水位到達時点では流入判定値Q≦1の流入判定が正常状況であるが、その後先発排水ポンプの運転中に該排水ポンプのポンプの計画吐出量Qpを超えた大量の流入(ポンプ運転水位判定:異常)により水位が2台運転水位Hwに達して先発の排水ポンプに加えて後発の排水ポンプP1またはP2が追従運転し、一旦2台運転水位Hwを上回った水位は次第に低下し2台運転水位Hwを下回り限界値を超えてHd水位まで低下しているので、限界値を超えたAR判定の異常としてAR発生の前兆ではなく発生していると断定し、Hd水位到達以降の先発排水ポンプの運転中に該ポンプの計画吐出量Qpを超えた大量の流入があったと診断される状態である。
ケースGでは、流入判定は正常であるがHd水位到達の先発排水ポンプの運転時にARが発生し該排水ポンプの吐出能力低下により該ポンプの計画吐出量Qpと均衡し限界値内にHd水位を下回ることが出来ないため、限界値を超えたAR判定の異常としてARが発生していると断定した診断がされる状態である。
次に、図5ないし図9の処理手順を示すフローチャートおよび図10ないし図20の統計処理を説明するための線図を参照して、本発明の診断処理の手順を図5ないし図9のフローチャートの処理記号の左側に記載されたST(ステップナンバ)の順に具体的に説明する。
図5は本発明の診断処理全体を示すフローチャートであり、判定が開始されST1では水槽1内に汚水が流入し水位が上昇し水位センサ2によりポンプ停止水位Hsの到達を検出しその時刻T0を記録し、その後も汚水が流入し水位が更に上昇してST2では水位センサ2がポンプ運転水位Hdの到達を検出しその時刻T1が記録され、ST3ではポンプ停止水位Hsからポンプ運転水位Hdまでの水位間を満たすまでに要した時間Tiを、上記記録の時刻T1と時刻T0の差Ti=T1−T0として演算し、予め設定された例えば水槽1内の断面積Amに上記HdとHsの水位差を乗じた計量容積V{(Hd−HS)×Am}を基に水槽1内への単位時間当りの流入量Qinを前記数式1により算出し記録された該流入量Qinを排水該当の排水ポンプのポンプの計画吐出量Qpで除した流入判定値Qを前記数式2により算出し記憶する。
ST4では前記ST3で算出された流入判定値Qをメモリへ記録し、運転するたびに蓄積されるデータΣQに対して加算し「演算4」で統計的処理による流入量の再平均値(QSave=Qstd)を算出する。尚、図6および図10を基に「演算4」における上記統計的処理による流入量の再平均値(QSave=Qstd)の算出方法を詳述すると、ST4−1では前記ST3で算出された流入判定値Qをメモリへ記録すると共に蓄積データΣQに加算し、ST4−2およびST4−3では該蓄積データΣQを基に指定された所定期間内に該当する蓄積データΣQにおける流入量の平均値Qaveおよび流入量の標準偏差値σQを算出させて、図10に示すようにST4−4では採用データ範囲を定めるため、上記算出の流入量の平均値Qaveおよび標準偏差値σQの算出値を基に、信頼性を向上させるため先ず点検による人為的な水位センサの操作などの特異データ部の排除として採用データ範囲の上限値{Qup=Qave+σQ×2}と下限値{Qdw=Qave−σQ×2}を求めて採用データ範囲を確定させて、ST4−5で当該採用データ範囲内に該当する再蓄積データΣQSの再平均値QSaveを再度算出し、ST4−6では当該再平均値QSaveを後述のAR判定IIのST13またはST23の「演算1323」
および閉塞判定のST15またはST27の「演算1527」の演算処理のためメモリへ記録させる。
図5に戻ってST5では流入量の判定として、前記ST3において前記数式2より算出された流入判定値Qが1以下、即ち排水該当の排水ポンプのポンプの計画吐出量Qpに対して前記数式1により算出された前記流入量Qinが下回るか否かを判断し、下回る(YES)と判断された場合は正常と判定して正常処理のST6へと進み、また上回る(NO)と判断された場合にはポンプ計画吐出量Qpを超える流入量があったと判定して、後述の異常処理のST18からST19において図4および表1に示すケースHの「異常流入注意報」状態と診断され、例えばその結果を図1に示す監視装置4から中央管理装置(図示せず)へ通報および記録などの処理をし、ST6の正常処理に戻る。
ST6では先発の排水ポンプのポンプ運転判定として、前記ST2で既に水位がポンプ運転水位Hdに達しているため、先発の排水ポンプが運転しているか否かを判断し、運転している(YES)と判断された場合は正常と判定して正常処理のST7へ進み、また運転していない(NO)と判断された場合には排水該当のポンプまたは制御盤の何れか若しくは双方にトラブルが生じた可能性があると判定して図4および表1に示すケースEの「機器トラブル」状態と診断され、例えばその結果を図1に示す監視装置4から中央管理装置(図示せず)へ通報および記録などの処理をし、今回の稼働状況に対する診断を終了し次回の稼働まで診断を待機する。
ST7では使用さている複数台のポンプを夫々個別管理するため、現在稼動されている排水ポンプを認識記録し、前記ST2で記録された水位センサ2がポンプ起動のポンプ運転水位Hdの到達検出時刻T1と図3に示すポンプ運転水位Hdを下回った検出時刻T2を基に、図3に示すようにポンプ運転水位Hdの到達から下回るのに要した時間Tx=T2−T1を段落番号0022にて前述している今回のAR発生の前兆の判定に用いるAR判定Iの判定値Txとして算出し、該AR判定Iの判定値Txの判定の基準値としてST8では前回またはそれ以前の運転において後述のST10「演算10」にて算出(ST10−5)され記録(ST10−6)蓄積されている再平均値TxSaveをAR判定Iの基準値として呼び出し、ST9では図4に示すように上記算出のAR判定Iの判定値Txが当該AR判定Iの基準値の時間以内か否かを判断し、AR判定Iの基準値の時間以内(YES)と判断された場合は正常と判定して正常処理のST10「演算10」へ進み、またAR判定Iの基準値の時間を超える(NO)と判断された場合はAR発生の前兆の疑いがあると判定して後述のST20の処理へ進む。
ST10では前記ST7で算出したAR判定Iの判定値Txをメモリへ記録し、運転するたびに蓄積されるデータΣTxに対して加算し「演算10」で統計的処理による再平均値TxSave(AR判定Iの基準値)を算出する。尚、図7および図11を基に「演算10」における上記統計的処理によるAR判定Iの基準値TxSaveの算出方法を下記に詳述すると、ST10−1では前記ST7で算出されたAR判定Iの判定値Txをメモリへ記録すると共に蓄積データΣTxに加算し、ST10−2およびST10−3では該蓄積データΣTxを基に指定された所定期間内に該当する蓄積データΣTxにおけるAR判定Iの平均値TxaveおよびAR判定Iの標準偏差値σTxを算出させて、図11に示すようにST10−4では採用データ範囲を定めるため、上記算出のAR判定Iの平均値Txaveおよび標準偏差値σTxの算出値を基に、信頼性を向上させるため望ましくはARが発生するとAR判定Iの判定値Txが大きくなる傾向があるので、採用データ範囲を求める際には、特異性のある大きな値を含めないようにするため、先ず特異データ部の排除として採用データ範囲の上限値{Txup=Txave+σTx×2}を求めて上限値Txupを超えるデータを排除し採用データ範囲を確定させて、ST10−5で当該採用データ範囲内に該当する再蓄積データΣTxSの再平均値TxSaveを再度算出し、ST10−6では当該再平均値TxSaveを次回または其れ以降の前記ST8におけるAR判定Iの基準値として用いるためにメモリへ記録する。
図5に戻ってST11では図1および図3に示すように水槽1内への正常流入状況下において、排水該当の排水ポンプが正常に運転されているため、水位センサ2がポンプ運転水位Hdを下回りポンプ停止水位Hsを下回ったことを検出しその時刻T3が記録され、当該検出時刻T3と図3に示すポンプ運転水位Hdを下回った検出時刻T2を基に、図3に示すようにポンプ運転水位Hdを下回ってからポンプ停止水位Hsを下回までに要した時間To1=T3−T2を算出し、該算出値To1は、後述のST14またはST26の閉塞判定値の算出に用いるためメモリへ記録し、ST12では、前記ST9でAR判定Iの判定値Tx>AR判定Iの基準値のAR発生の前兆の疑いがあると判定された場合において、その発生状況が軽微で前兆程度か或いはARが発生しているかを更に詳細に判定するために、ポンプ運転水位Hdを上回ってからポンプ停止水位Hsを下回るまでに要した時間To2を前記ST2で記録された時刻T1と上記時刻T3を基にそれらの時間差To2=T3−T1を算出し、前記ST9で算出されたAR判定Iの判定値Txの時間で割ることで、ポンプが運転している時間に対してAR判定Iの判定値Txの時間がどの程度の割合であるかこの値をAR判定IIの判定値Tx2=Tx/To2として算出する。
そして、ST13では前記ST12で算出したAR判定IIの判定値Tx2をメモリへ記録し、図12に示すよう運転するたびに蓄積されるデータΣTx2に対して加算し、「演算1323」の統計的処理により算出された再平均値Tx2Saveと前記ST4「演算4」において算出し記録されている再平均値QSaveを基に図13に示すようAR判定IIの基準値Tx2stdを算出し記憶する。尚、図8および図12ないし図14を基に「演算1323」に係るAR判定IIの基準値Tx2stdの算出方法を詳述すると、ST1323−1では前記ST12で算出したAR判定IIの判定Tx2をメモリへ記録し、蓄積データΣTx2に加算し、ST1323−2およびST1323−3では該蓄積データΣTx2を基に指定された所定期間内に該当する蓄積データΣTx2におけるAR判定IIの平均値Tx2aveおよび標準偏差値σTx2を算出させて、図12に示すようにST1323−4では採用データ範囲を定めるため、上記算出のAR判定IIの平均値Tx2aveおよび標準偏差値σTx2の算出値を基に、信頼性を向上させるため望ましくはARが発生するとAR判定Iの判定値Txが大きくなる傾向があることからAR判定IIの判定値Tx2も大きくなる傾向があるため、採用データ範囲を求める際には、特異性のある大きな値を含めないようにするため、先ず特異データ部の排除として採用データ範囲の上限値{Tx2up=Tx2ave+σTx2×2}を求めて上限値Tx2upを超えるデータを排除し採用データ範囲を確定させて、ST1323−5で当該採用データ範囲内するに該当する再蓄積データΣTx2Sの再平均値Tx2Saveを再度算出し、ST1323−6で当該再平均値Tx2Saveを後述のST1323−8の直線回帰による「AR判定IIの正常値基準線:Y=aX+b」の作成に用いるためメモリへ記録する。
そして、ST1323−7では、前記ST4「演算4」において算出し記録されている流入判定の再平均値QSaveを呼び出し、前記ST1323−5で算出された再平均値Tx2Saveと上記ST1323−7で呼び出された両再平均値を基にST1323−8において再平均値QSaveをX=QSaveとY=Tx2Saveとして、下記の数式3より求められる直線の傾きaおよび数式4より求められる直線の切片bの両算出値を用いて、下記の数式5の直線回帰式を図13に示す「AR判定IIの正常値基準線:Y=aX+b」として求め、ST1323−9では上記AR判定IIの正常値基準線を基に上・下限値のAR判定IIの正常範囲を定め、該AR判定IIの正常値基準線を中心としてグラフに散布されたデータの分布密度の高い上・下限何れかの値を通りAR判定IIの正常値基準線に平行な直線を求めその平行線をAR判定IIの正常値基準線を中心に反転転写させて、図13に示すAR判定IIの正常範囲の上下限を求め該反転転写線をAR判定IIの基準線とする事ができるが、ARが発生するとAR判定Iの判定値Txが大きくなることからAR判定IIの判定値Tx2も大きくなる傾向があるので、上記AR判定IIの正常範囲の信頼性を上げるために、望ましくは図13に示すようグラフに散布されたデータの分布密度の高い下限値を通る下限平行線を定め、AR判定IIの正常値基準線を中心に当該下限平行線を反転転写させて上下限のAR判定IIの正常範囲を定め、反転転写された正常範囲の上限線をAR判定IIの基準線として下記の記数式5に示すAR判定IIの基準値算出の回帰直線式を求める。
Figure 0005137359
Figure 0005137359
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更に、ST1323−10では機場毎の特性が異なることを考慮して精度調整が可能なよう図14に示すよう、前記ST1323−9で求められた正常範囲の上限線にAR判定IIの基準線の精度調整変更用許容設定値を設けて変更設定を可能とし、変更設定による精度調整後のAR判定IIの補正基準線が求められている。
ST1323−11では、図13に示す前記ST1323−9のAR判定IIの基準線或いは図14に示す前記ST1323−10のAR判定IIの補正基準線を基にX軸上の値となるST3で算出された今回の運転における流入判定値Q(図13および図14の事例ではQn)に対応するY軸上の値Tx2std(精度調整後はTx2‘std)を今回使用するAR判定IIの基準値として得て記憶し、演算1323の一連の処理を終了し、後記ST14またはST24へ進む。
次に、図5に戻ってST14では図1および図3に示す槽内への流入状況下において、排水該当の排水ポンプが正常に運転されているため、ポンプ運転水位Hdを下回ってから、ポンプ停止水位Hsを下回わる水位差(Hd−Hs)に降下させるための排水処理能力量を算出することで、具体的には該水位差(Hd−Hs)に槽の断面積Amを乗じた容積V=(Hd−Hs)×Amがなくなるまでに要した前記ST11で算出記録されている時間To1=T3−T2で除した槽内への流入状況下における単位時間あたりの相対排水処理能力量を下記数式6により算出し記憶された、該算出のQoutと設置されているポンプの計画吐出量Qpの割合Qoを下記数式7により閉塞判定値Qoとして算出する。
Figure 0005137359
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ST15では、前記ST14で算出した閉塞判定値Qoをメモリへ記録し、図15に示すよう運転するたびに蓄積されるデータΣQoに対して加算し、「演算1527」の統計的処理により算出された再平均値QoSaveと前記ST4「演算4」において算出し記録されている再平均値QSaveを基に図16に示すよう閉塞判定の基準値Qostdを算出し記憶する。尚、図9および図15ないし図17を基に「演算1527」に係る閉塞判定の基準値Qostdの算出方法を詳述すると、ST1527−1では前記ST14で算出した閉塞判定値Qoをメモリへ記録し、蓄積データΣQoに加算し、ST1527−2およびST1527−3では該蓄積データΣQoを基に指定された所定期間内に該当する蓄積データΣQoにおける閉塞判定の平均値Qoaveおよび標準偏差値σQoを算出させて、図15に示すようにST1527−4では採用データ範囲を定めるため、上記算出の閉塞判定の平均値Qoaveおよび標準偏差値σQoの算出値を基に、信頼性を向上させるため望ましくは閉塞発生の可能性がある場合は、閉塞判定値Qoは小さくなる傾向があるため、採用データ範囲を求める際には、特異性のある小さな値を含めないようにするため、先ず特異データ部の排除として採用データ範囲の下限値{Qodw=Qoave−σQo×2}を求めて下限値Qodwを下回るデータを排除し採用データ範囲を確定させて、ST1527−5で当該採用データ範囲内するに該当する再蓄積データΣQoSの再平均値QoSaveを再度算出し、ST1527−6で当該再平均値QoSaveを後述のST1527−8の直線回帰による「閉塞正常値基準線:Y=aX+b」の作成に用いるためメモリへ記録する。
そして、ST1527−7では、前記ST4「演算4」において算出し記録されている流入判定の再平均値QSaveを呼び出し、前記ST1527−5で算出された再平均値QoSaveと上記ST1527−7で呼び出された両再平均値を基にST1527−8において再平均値QSaveをX=QSaveとY=QoSaveとして、下記の数式8より求められる直線の傾きaおよび数式9より求められる直線の切片bの両算出値を用いて、下記の数式10の直線回帰式を図16に示す「閉塞正常値基準線:Y=aX+b」として求め、ST1527−9では上記閉塞正常値基準線を基に上・下限値の閉塞判定の正常範囲を定め、該閉塞正常値基準線を中心としてグラフに散布されたデータの分布密度の高い上・下限何れかの値を通り閉塞正常値基準線に平行な直線を求めその平行線を閉塞正常値基準線を中心に反転転写させて、図16に示す閉塞判定の正常範囲の上下限を求め該反転転写線を閉塞判定の基準線とする事ができるが、閉塞が発生すると相対排水処理能力量Qoutが小さくなることから閉塞判定値Qoも小さくなる傾向があるので、上記閉塞判定の正常範囲の信頼性を上げるために、望ましくは図16に示すようグラフに散布されたデータの分布密度の高い上限値を通る上限平行線を定め、閉塞正常値基準線を中心に当該上限平行線を反転転写させて上下限の閉塞判定の正常範囲を定め、反転転写された正常範囲の下限線を閉塞判定の基準線として下記数式10に示す閉塞判定の基準値算出の回帰直線式を求める。
Figure 0005137359
Figure 0005137359
Figure 0005137359
更に、ST1527−10では機場毎の特性が異なることを考慮して精度調整が可能なよう図17に示すよう、前記ST1527−9で求められた正常範囲の下限線に閉塞判定の基準線の精度調整変更用許容設定値を設けて変更設定を可能とし、変更設定による精度調整後の閉塞判定の補正基準線が求められている。
ST1527−11では、図16に示す前記ST1527−9の閉塞判定の基準線或いは図17に示す前記ST1527−10の閉塞判定の補正基準線を基にX軸上の値となるST3で算出された今回の運転における流入判定値Q(図16および図17の事例ではQn)に対応するY軸上の値Qostd(精度調整後はQo‘std)を今回使用する閉塞判定の基準値として得て記憶し、演算1527の一連の処理を終了し、後記ST16またはST28へ進む。
次に、図5に戻ってST16では前記ST15で算出した閉塞判定の基準値Qostd(精度調整後はQo‘std)をデータより呼び出し、ST17において前記ST14で算出された閉塞判定値Qoが上記閉塞判定の基準値Qostd(精度調整後はQo‘std)を上回るか否かを判断し、上回っている(YES)と判断された場合はポンプは正常に稼動されたと判定して図4および表1に示すケースAの「正常」状態と診断され、例えばその結果を図1に示す監視装置4から中央管理装置(図示せず)へ通報および記録などの処理をし、今回の運転に対する診断処理が終了され次回の運転診断処理に対して待機する。また、閉塞判定値Qoが上記閉塞判定の基準値Qostd(精度調整後はQo‘std)を下回っている(NO)と判断された場合はポンプ閉塞の前兆が確認されたと判定して4および表1に示すケースBの「閉塞注意報」状態と診断され、例えばその結果を図1に示す監視装置4から中央管理装置(図示せず)へ通報および記録などの処理をし、今回の運転に対する診断処理が終了され次回の運転診断処理に対して待機する。
ST18では、前記ST5の流入量の判定として、前記ST3において前記数式2より算出された流入判定値Qが1を超える、即ち排水該当の排水ポンプのポンプの計画吐出量Qpに対して前記数式1により算出された前記流入量Qinが上回る(NO)と判断された場合は異常流入量のポンプの計画吐出量Qpを超える流入量があったと判定し、ST19において図4および表1に示すケースHの「異常流入注意報」状態と診断され、例えばその結果を図1に示す監視装置4から中央管理装置(図示せず)へ通報および記録などの処理をし、以後の診断処理を続行させるため前記ST6の正常処理に戻る。
ST20では、前記ST9のAR判定Iで基準値TxSaveに対して今回のAR判定Iの判定値Txが超えている(NO)と判断された場合においてはARが発生しているのか或いはポンプの運転中に多量の流入量があったのか、原因の特定ができないため、AR発生の前兆の疑いがあるとして図4に示すよう予め設定された限界値以内に槽内水位が2台運転水位Hwを上回(ON)った後に2台運転水位Hwを下回(OFF)っているか否かを判断し、限界値以内に2台運転水位Hwを上回った後に下回る(YES)と判断した場合はARが発生しているのか或いはポンプの運転中に多量の異常流入があったと判定し図4および表1に示すケースFの「ARもしくは運転中の異常流入」状態と診断され、例えばその結果を図1に示す監視装置4から中央管理装置(図示せず)へ通報および記録などの処理をした後、診断を中断し、次の運転まで待機する。また、限界値以内に2台運転水位Hwを上回らない(NO)と判断された場合はST21へ進む。
ST21では、上記ST20で図4に示す予め設定された限界値以内に2台運転水位Hwを上回(ON)ることなく(到達しない)且つポンプ運転水位Hdを下回(OFF)っているか否かを判断し、限界値以内に2台運転水位Hwを上回ることなく且つポンプ運転水位Hdを下回らない(NO)と判断されたの場合は、ARが発生しているか若しくはポンプの吐出量と流入量が均衡或いは流入量が多い状態が続いているものとして判定して図4および表1に示すケースGの「AR発生」状態と診断され、例えばその結果を図1に示す監視装置4から中央管理装置(図示せず)へ通報および記録などの処理をした後、診断を中断し、次の運転まで待機する。また、ポンプ運転水位Hdを下回る(YES)と判断された場合は何らかの理由で水位が下がりにくい状態であったと判定してST22へ進む。
ST22では、前記段落番号0033のST12と同様の処理を行い、AR判定IIの判定値Tx2を算出し、ST23へ進む。
ST23では、前記段落番号0034ないし0040のST13と同様の「演算1323」の処理を行い、図13に示すようにAR判定IIの基準値Tx2stdを今回使用するAR判定IIの基準値として得て記憶し、演算1323の一連の処理を終了し、ST24へ進む。
ST24では、前記ST23で算出したAR判定IIの基準値Tx2stdをデータより呼び出し、ST25へ進む。
ST25では、前記ST22で算出したAR判定IIの判定値Tx2がST23で算出しST24で呼び出されたAR判定IIの基準値Tx2stdを下回るか否かを判断し、下回る(YES)と判断された場合は、ARらしき現象は確認したもののARの問題ではないと判定して前記段落番号0041のST14の閉塞判定へ進む。また、下回らない(NO)と判断された場合は、ARが発生している可能性は高いとしながらも、閉塞も併発している可能性があると判定してST26の閉塞判定へ進む。
ST26では、前記段落番号0041のST14と同様の処理を行い、閉塞判定値Qoを算出し、ST27へ進む。
ST27では、前記段落番号0044ないし0050のST15と同様の「演算1527」の処理を行い、図16に示すように閉塞判定の基準値Qostdを今回使用する閉塞判定の基準値として得て記憶し、演算1527の一連の処理を終了し、ST28へ進む。
ST28では、前記ST27で算出した閉塞判定の基準値Qostd(精度調整後はQo‘std)をデータより呼び出し、ST29において前記ST26で算出された閉塞判定値Qoが上記閉塞判定の基準値Qostd(精度調整後はQo‘std)を上回るか否かを判断し、上回っている(YES)と判断された場合はARの前兆が確認されたと判定して図4および表1に示すケースCの「AR注意報」状態と診断され、例えばその結果を図1に示す監視装置4から中央管理装置(図示せず)へ通報および記録などの処理をし、今回の運転に対する診断処理が終了され次回の運転診断処理に対して待機する。また、閉塞判定値Qoが上記閉塞判定の基準値Qostd(精度調整後はQo‘std)を下回っている(NO)と判断された場合はポンプ閉塞の可能性もあるとしてARよび閉塞の両方の前兆が確認されたと判定して図4および表1に示すケースDの「AR+閉塞注意報」状態と診断され、例えばその結果を図1に示す監視装置4から中央管理装置(図示せず)へ通報および記録などの処理をし、今回の運転に対する診断処理が終了され次回の運転診断処理に対して待機する。
次に、本発明では排水ポンプの長期稼働に伴う例えば羽根車やポンプケーシングなどの経年摩耗により次第にポンプ性能が低下するため、経年変化によるポンプ吐出性能低下の診断において、下記数式11により段落番号0027のST3で前記数式1により算出し記憶されている流入量Qinに段落番号0041のST14で前記数式6により算出し記憶されている相対排水処理能力量Qoutを加えた実際のポンプ吐出量Qpioを算出および記憶し、下記数式12により上記実際のポンプ吐出量Qpioに対する前記ポンプの計画吐出量Qpの割合をポンプ吐出量の割合Qioとして周期毎に算出および記憶し、図18に示すよう指定期間をX軸に設定し、該指定期間の間隔は現場状況に応じて日、週、月など任意に設定できることが望ましく、指定期間に該当する上記記憶蓄積された各ポンプ吐出量の割合QioをY軸上に時系列的にプロットしグラフ化およびリスト化(図示せず)することで、経年変化による緩やかなポンプ吐出性能低下傾向が可視化されるため、例えば当初のポンプ吐出量の割合Qioに対して30%低下をメンテナンス時期と予め設定することで、事前にメンテナス時期が予測され、しかも性能低下状況が視認できるので極めて適正な時期に無駄なく効率の良いメンテナスを実施することができる。
Figure 0005137359
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更にまた、日常の閉塞およびARなどの異常状態の不具合管理として図19および図20に示すよう指定期間をX軸に設定し、該指定期間の間隔は現場状況に応じて日、週、月など任意に設定できることが望ましく、指定期間に該当する前記記憶蓄積された各種判定値をY軸上に時系列的にプロットしグラフ化およびリスト化(図示せず)することで、不具合(閉塞およびARなど)によって性能が低下しない限り当該各種判定値は一定であるため、当該指定期間における各種判定値の平均値に許容設定値を加味した値を基準値として用いることで、何時閉塞およびARなどの不具合の予兆が発生したかを適正かつ容易に視認することができる。
日常管理における閉塞発生の予兆確認として、例えば図19に示すように指定期間をX軸に設定し、該指定期間の間隔は現場状況に応じて日、週、月など任意に設定できることが望ましく、指定期間に該当する前記数式12により演算され記憶蓄積された各ポンプ吐出量の割合QioをY軸上に時系列的にプロットしグラフ化およびリスト化(図示せず)することで容易に可視化することができるので、閉塞が発生すると前記数式11により算出された実際のポンプ吐出量Qpioは少なくなることからポンプ吐出量の割合Qioも低くなる傾向があるため、本実施例ではポンプ吐出量の割合Qioの平均値Qioave(記憶蓄積された各Qioの累計値÷指定期間日数)に許容設定値を減算した値を判定の基準値として用いることで、明確に何時閉塞の予兆が発生したかを適正かつ容易に確認することができる。
また、AR発生の予兆確認として、例えば図20に示すように指定期間をX軸に設定し、該指定期間の間隔は現場状況に応じて日、週、月など任意に設定できることが望ましく、指定期間に該当する前記ST1323−1で前記ST12で算出したAR判定IIの判定値Tx2を記録された蓄積データΣTx2の各AR判定IIの判定Tx2値をY軸上に時系列的にプロットしグラフ化およびリスト化(図示せず)することで容易に可視化することできるので、ARが発生すると前記ST7で算出されたAR判定Iの判定値Txが大きくなることから該AR判定IIの判定値Tx2も大きくなる傾向があるため、本実施例ではAR判定IIの判定値Tx2の平均値Tx2ave(記憶蓄積されたΣTx2÷指定期間日数)に許容設定値を加算した値を判定の基準値として用いることで、明確に何時ARの予兆が発生したかを適正かつ容易に確認することができる。
従って、前述の如く日常の閉塞およびARなどの異常状態の不具合管理において指定期間に該当する前記記憶蓄積された各種判定値を時系列に並べてグラフ化およびリスト化し、当該指定期間における各種判定値の平均値に許容設定値を加味した値を判定の基準値として用いることで、何時閉塞およびARなどの不具合の予兆が発生したかを適正かつ容易に視認することができるため、現状を効率よく容易に把握することができるので、不足の事態を事前に回避することができる。
本発明の一実施例のブロック図である。 本発明の槽内の水位変動に伴う排水ポンプの運転状態を示す線図である。 本発明の槽内の水位変動における計測時間を示す線図である。 本発明の槽内の水位変動における表1に示した各診断の区分を説明するための線図である。 本発明の診断処理全体を示すフロー図である。 図5におけるST4の演算4の詳細処理を示すフロー図である。 図5におけるST10の演算10の詳細処理を示すフロー図である。 図5におけるST13およびST23の演算1323の詳細処理を示すフロー図である。 図5におけるST15およびST27の演算1527の詳細処理を示すフロー図である。 図6のST4の演算4における流入判定値Qの統計処理を説明するための線図である。 図7のST10の演算10におけるAR判定Iの判定値Txの統計処理を説明するための線図である。 図8のST13およびST23の演算1323におけるAR判定IIの判定値Tx2の統計処理を説明するための線図である。 図8のST1323−8およびST1323−9における流入判定値QとAR判定IIの判定値Tx2の各該当データを散布したグラフより直線回帰式を用いてAR判定IIの基準値Tx2stdを求める統計処理を説明するための線図である。 図13のAR判定IIの基準値Tx2stdに図8のST1323−10およびST1323−11における精度調整変更用許容設定値を設けて変更設定を可能とした精度調整後のAR判定IIの補正基準線によりAR判定IIの基準値Tx2‘stdを求める統計処理を説明するための線図である。 図9のST15およびST27の演算1527における閉塞判定値Qoの統計処理を説明するための線図である。 図9のST1527−8およびST1527−9における流入判定値Qと閉塞判定値Qoの各該当データを散布したグラフより直線回帰式を用いて閉塞判定の基準値Qostdを求める統計処理を説明するための線図である。 図16の閉塞判定の基準値Qostdに図9のST1527−10およびST1527−11における精度調整変更用許容設定値を設けて変更設定を可能とした精度調整後の閉塞判定の補正基準線により閉塞判定の基準値Qo‘stdを求める統計処理を説明するための線図である。 経年変化によるポンプ吐出性能低下の診断を説明するための線図である。 日常の閉塞の異常状態の不具合管理を説明するための線図である。 日常のARの異常状態の不具合管理を説明するための線図である。
符号の説明
1 水槽
2 水位センサ
3 制御装置
P1 排水ポンプ
P2 排水ポンプ

Claims (6)

  1. 水位変化量から容積を演算できる水槽と、1台または複数台の排水ポンプと、該水槽内に予め設定された該ポンプの停止(Hs)と運転(Hd)および後続ポンプ運転水位ならびに異常高水位の水位を検出する水位センサと、該水位センサからの受信信号を基に単位時間毎に計測されたデータの保存と演算処理および上記排水ポンプの発停制御を含む機能を有する制御装置を用いる、排水ポンプの異常診断方法であって、上記排水ポンプの停止(Hs)と運転水位(Hd)の水位変化量から演算される計量容積(V)と上記水位センサからの該排水ポンプの停止(Hs)と運転水位(Hd)の検知信号に基く水位変化時間である、ポンプ停止水位(Hs)を上回ってからポンプ運転水位(Hd)到達に要した時間(Ti),ポンプ運転水位(Hd)を上回ってからポンプ運転水位(Hd)を下回るのに要した時間(Tx),ポンプ運転水位(Hd)を下回ってからポンプ停止水位(Hs)を下回るのに要した時間(To1)とポンプ運転水位(Hd)到達からポンプ停止水位(Hs)を下回るのに要した時間(To2),ポンプが運転している該時間(To2)中に占める上記時間(Tx)の割合値(Tx2)、および予め設定された該排水ポンプの計画吐出量(Qp)を用いて、予め設定された下記数式1,2により算出された判定値が判定条件を満たすか否かによって異常流入の異常を適正に診断した後に機器トラブルの異常を適正に診断させると共に、該時間(Tx)の記憶された蓄積データを用いて平均および標準偏差の算出値を使って、信頼性を向上させるために特異性の大きな値を排除した採用データ範囲の確定に基づいた時間的概念を含んだ統計的処理により算出された判定の基準値から、適宜自動的に更新されたAR判定の基準値(TxSave)と判定対象の該時間(Tx)の判定値を対比させ、該判定値が判定条件を満たすか否かによって、エアーロック(AR判定I)の異常を適正に診断させると共に、該割合値(Tx2)の記憶された蓄積データを用いて平均および標準偏差の算出値を使って、下記数式3,4により演算処理され記憶された算出値の蓄積データを用いて回帰直線の法則に基づいて下記数式5の方程式を求めて、その方程式に基づいて信頼性を向上させるために分布密度の低い散布データを排除した正常範囲の確定に基づいた統計的処理により算出された判定の基準値から、適宜自動的に更新されたAR判定値2の基準値(Tx2stdで或いは精度調整後のTx2‘std)と判定対象の該割合値(Tx2)の判定値を対比させ、該判定値が判定条件を満たすか否かによって、エアーロック(AR判定II)の異常を適正に診断させると共に、該時間(To1)を用いて予め設定された閉塞判定に係る下記数式6,7,8,9により演算処理され記憶された算出値の蓄積データを用いて回帰直線の法則に基づいて下記数式10の方程式を求めて、該方程式に基づいて信頼性を向上させるために分布密度の低い散布データを排除した正常範囲の確定に基づいた統計的処理により算出された判定の基準値から、適宜自動的に更新された閉塞判定の基準値(Qostd或いは精度調整後のQo‘std)と判定対象の閉塞判定値(Qo)の判定値を対比させ、該判定値が判定条件を満たすか否かによって、閉塞の異常を適正に診断させることを特徴する、排水ポンプの異常診断方法。
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  2. 水位変化量から容積を演算できる水槽と、1台または複数台の排水ポンプと、該水槽内に予め設定された該ポンプの停止(Hs)と運転(Hd)および後続ポンプ運転水位ならびに異常高水位の水位を検出する水位センサと、該水位センサからの受信信号を基に単位時間毎に計測されたデータの保存と演算処理および上記排水ポンプの発停制御を含む機能を有する制御装置を備えた、排水ポンプの異常診断装置であって、上記排水ポンプの停止(Hs)と運転水位(Hd)の水位変化量から演算される計量容積(V)と上記水位センサからの該排水ポンプの停止(Hs)と運転水位(Hd)の検知信号に基く水位変化時間である、ポンプ停止水位(Hs)を上回ってからポンプ運転水位(Hd)到達に要した時間(Ti),ポンプ運転水位(Hd)を上回ってからポンプ運転水位(Hd)を下回るのに要した時間(Tx),ポンプ運転水位(Hd)を下回ってからポンプ停止水位(Hs)を下回るのに要した時間(To1)とポンプ運転水位(Hd)到達からポンプ停止水位(Hs)を下回るのに要した時間(To2),ポンプが運転している該時間(To2)中に占める上記時間(Tx)の割合値(Tx2)、および予め設定された該排水ポンプの計画吐出量(Qp)を用いて、予め設定された前記数式1,2により算出された判定値が判定条件を満たすか否かによって異常流入の異常を適正に診断した後に機器トラブルの異常を適正に診断させる共に、該時間(Tx)の記憶された蓄積データを用いて平均および標準偏差の算出値を使って、信頼性を向上させるために特異性の大きな値を排除した採用データ範囲の確定に基づいた時間的概念を含んだ統計的処理により算出された判定の基準値から、適宜自動的に更新したAR判定の基準値(TxSave)と判定対象の該時間(Tx)の判定値を対比させ、該判定値が判定条件を満たすか否かによって、エアーロック(AR判定I)の異常を適正に診断させると共に、該割合値(Tx2)の記憶された蓄積データを用いて平均および標準偏差の算出値を使って、前記数式3,4により演算処理され記憶された算出値の蓄積データを用いて回帰直線の法則に基づいて前記数式5の方程式を求めて、その方程式に基づいて信頼性を向上させるために分布密度の低い散布データを排除した正常範囲の確定に基づいた統計的処理により算出された判定の基準値から、適宜自動的に更新されたAR判定値2の基準値(Tx2std或いは精度調整後のTx2‘std)と判定対象の該割合値(Tx2)の判定値を対比させ、該判定値が判定条件を満たすか否かによって、エアーロック(AR判定II)の異常を適正に診断させると共に、該時間(To1)を用いて予め設定された閉塞判定に係る前記数式6,7,8,9により演算処理され記憶された算出値の蓄積データを用いて回帰直線の法則に基づいて前記数式10の方程式を求めて、該方程式に基づいて信頼性を向上させるために分布密度の低い散布データを排除した正常範囲の確定に基づいた統計的処理により算出された判定の基準値から、適宜自動的に更新された閉塞判定の基準値(Qostd或いは精度調整後のQo‘std)と判定対象の閉塞判定値(Qo)の判定値を対比させ、該判定値が判定条件を満たすか否かによって、閉塞の異常を適正に診断できるよう構成したことを特徴する、排水ポンプの異常診断装置。
  3. 請求項1の排水ポンプの異常診断方法において、流入条件およびポンプ特性などが異なる個々の機場毎に対して前記判定の基準値の精度が大きく相異するので、当該判定の基準値を補正するため判定精度調整の許容範囲設定値の設定機能を設けることで、個々の機場毎に対応した判定の補正基準値に適宜自動的に更新された判定の補正基準値と判定対象の前記判定値を対比させ、該判定値が判定条件を満たすか否かによって、エアーロック(AR判定II)の異常を適正に診断した後に閉塞の異常を適正に診断さることを特徴する、排水ポンプの異常診断方法。
  4. 請求項2の排水ポンプの異常診断装置において、流入条件およびポンプ特性などが異なる個々の機場毎に対して前記判定の基準値の精度が大きく相異するので、当該判定の基準値を補正するため判定精度調整の許容範囲設定値の設定機能を設けることで、個々の機場毎に対応した判定の補正基準値に適宜自動的に更新し、当該判定の補正基準値と判定対象の前記判定値を対比させ、該判定値が判定条件を満たすか否かによって、エアーロック(AR判定II)の異常を適正に診断した後に閉塞の異常を適正に診断できるよう構成したことを特徴する、排水ポンプの異常診断装置。
  5. 水位変化量から容積を演算できる水槽と、1台または複数台の排水ポンプと、該水槽内に予め設定された該ポンプの停止(Hs)と運転(Hd)および後続ポンプ運転水位ならびに異常高水位の水位を検出する水位センサと、該水位センサから受信信号を基に単位時間毎に計測されたデータの保存演算処理および上記排水ポンプの発停制御を含む機能を有する制御装置を用いる、排水ポンプの異常診断方法であって、上記排水ポンプの停止(Hs)と運転水位(Hd)の水位変化量から演算される計量容積(V)と上記水位センサからの該排水ポンプの停止(Hs)と運転水位(Hd)の検知信号に基く水位変化時間ある、ポンプ停止水位(Hs)を上回ってからポンプ運転水位(Hd)到達に要した時間(Ti),ポンプ運転水位(Hd)を上回ってからポンプ運転水位(Hd)を下回るのに要した時間(Tx),ポンプ運転水位(Hd)を下回ってからポンプ停止水位(Hs)を下回るのに要した時間(To1)とポンプ運転水位(Hd)到達からポンプ停止水位(Hs)を下回るのに要した時間(To2),ポンプが運転している該時間(To2)中に占める上記時間(Tx)の割合値(Tx2)、および予め設定された該排水ポンプの計画吐出量(Qp)を用いて、予め設定された前記数式1により算出し記憶されている流入量(Qin)に前記数式により算出し記憶されている相対排水処理能力量(Qout)を加えた、下記数式11の実際のポンプ吐出量(Qpio)を算出および記憶し、該実際のポンプ吐出量(Qpio)に対するポンプの計画吐出量(Qp)の割合の下記数式12のポンプ吐出量の割合(Qio)を算出および記憶された蓄積データを基に、現場状況に応じて日、週、月など任意に間隔とその指定期間を設定し、該指定期間に該当する上記蓄積データを指定間隔毎に時系列処理してグラフ化およびリスト化することで、予めメンテナス時期の目安となるポンプ性能低下のポンプ吐出量の割合を設定することで、下記数式12により算出されるポンプ吐出量の割合(Qio)によって、上記指定間隔毎の経年変化による上記排水ポンプの性能低下傾向を適正かつ容易に視認し得ることを特徴する、排水ポンプの異常診断方法。
    Figure 0005137359
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  6. 水位変化量から容積を演算できる水槽と、1台または複数台の排水ポンプと、該水槽内に予め設定された該ポンプの停止(Hs)と運転(Hd)および後続ポンプ運転水位ならびに異常高水位の水位を検出する水位センサと、該水位センサから受信信号を基に単位時間毎に計測されたデータの保存と演算処理および上記排水ポンプの発停制御を含む機能を有する制御装置を用いる、排水ポンプの異常診断方法であって、上記排水ポンプの停止(Hs)と運転水位(Hd)の水位変化量から演算される計量容積(V)と上記水位センサからの該排水ポンプの停止(Hs)と運転水位(Hd)の検知信号に基く水位変化時間ある、ポンプ停止水位(Hs)を上回ってからポンプ運転水位(Hd)到達に要した時間(Ti),ポンプ運転水位(Hd)を上回ってからポンプ運転水位(Hd)を下回るのに要した時間(Tx),ポンプ運転水位(Hd)を下回ってからポンプ停止水位(Hs)を下回るのに要した時間(To1)とポンプ運転水位(Hd)到達からポンプ停止水位(Hs)を下回るのに要した時間(To2),ポンプが運転している該時間(To2)中に占める上記時間(Tx)の割合値(Tx2)、および予め設定された該排水ポンプの計画吐出量(Qp)を用いて、予め設定された前記数式1により算出し記憶されている流入量(Qin)に前記数式により算出し記憶されている相対排水処理能力量(Qout)を加えた、前記数式11の実際のポンプ吐出量(Qpio)を算出および記憶し、該実際のポンプ吐出量(Qpio)に対するポンプの計画吐出量(Qp)の割合の前記数式12のポンプ吐出量の割合(Qio)を算出および記憶された蓄積データを基に、閉塞が発生すると上記実際のポンプ吐出量(Qpio)は少なくなることから上記ポンプ吐出量の割合(Qio)も低くなる傾向があるため、該ポンプ吐出量の割合(Qio)の平均値(Qioave)に許容設定値を減算した値を閉塞の予兆判定の基準値として活用し、また上記割合値(Tx2)の記憶された蓄積データを基に、エアーロックが発生すると上記時間(Tx)が大きくなることから、上記割合値(Tx2)も大きくなる傾向があるため、該割合値(Tx2)の平均値(Tx2ave)に許容設定値を加算した値をエアーロックの予兆判定の基準値として活用することで、管理対象の判定値である上記ポンプ吐出量の割合(Qio)または割合値(Tx2)の記憶された蓄積データを基に、現場状況に応じて日、週、月など任意に間隔とその指定期間を設定し、該指定期間に該当する上記蓄積データを指定間隔毎に時系列処理してグラフ化およびリスト化することで、上記閉塞またはエアーロックの予兆判定の基準値に対して上記指定間隔の経過に対する管理対象の判定値によって、何時閉塞またはエアーロックの予兆が発生したかという変化傾向を適正かつ容易に視認し得ることを特徴する、排水ポンプの異常診断方法。
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