JP5668234B2 - 沈砂池の除砂方法及びその装置 - Google Patents

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Description

本発明は、下水処理設備の沈砂池に沈殿した土砂を水と共に集砂ピットに集め、その集めた土砂と水をポンプにより汲み上げて取り除く除砂方法及びその方法を用いるための除砂装置に関する。
水を排出した状態(排水状態)の沈砂池の傾斜する底面にノズルから低圧力水を噴射して沈砂池の底面に堆積した土砂を流し、その流した土砂を沈砂池の底部に設けた集砂ピットに集め、その集めた土砂を集砂ピットに設置した揚砂ポンプにより水と共に汲み上げて汚水沈砂池に移送する低圧集砂方式の除砂装置は、特許文献1に開示されている。
上記除砂装置は、給水ポンプから低圧力水を沈砂池のトラフの端部に設置したノズル、沈砂池の底面を複数に区分した領域の端部に設置したノズルヘッダーのノズル、及び集砂ピット内に設置した撹拌用ノズルに所定の順序で供給し、これらのノズルからの噴射水により沈砂池の底面から流され、集砂ピットに集められた土砂混じりの水を揚砂ポンプにより汲み上げて除砂するように構成されている。
特許第3315489号公報
ところで、上記給水ポンプの吐出量は、各ノズルの吐出量と、同時に通水状態になるノズル数とを考慮して設定され、また、揚砂ポンプの吐出量を給水ポンプの吐出量よりも大きく設定し、揚砂ポンプが運転されるときは、集砂ピット内の水面の位置を検出して揚砂ポンプの運転の開始と停止を制御することにより、集砂ピット内の水面が常に集砂ピットの上面付近以下となる排水状態を維持できるように、給水ポンプの吐出量と揚砂ポンプの吐出量とのバランスが図られている。
しかしながら、上記給水ポンプ、各ノズル及び揚砂ポンプのそれぞれの吐出量は、設計上は一定であるが、実際の吐出量は土砂の性状や堆積量及び集砂能率などにより変動するため、とくに給水ポンプの吐出量と揚砂ポンプの吐出量のバランスが崩れる場合がある。このバランス崩れ(集砂ピット内の水面が常に集砂ピットの上面付近以下となる排水状態を維持できない状態になること)は、揚砂ポンプの能力低下、ノズル切換弁の故障などによっても、発生する場合がある。この吐出量のバランスの崩れが発生し、放置されると、集砂ピット内の水面が集砂ピットの上面よりもかなり高い異常高水位となって、低圧集砂ができなくなる虞があった。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、給水ポンプからの低圧力水を沈砂池の底面に噴射して、その底面に堆積した土砂を流して集砂ピットに集め、その集められた土砂を揚砂ポンプにより汲み上げて取り除く除砂方法において、給水ポンプの吐出量と揚砂ポンプの吐出量とのバランスが崩れた場合に、低圧集砂不能の状態が放置されることが無いようにすることを第1の目的とする。
本発明の第2の目的は、給水ポンプの吐出量と揚砂ポンプの吐出量とのバランスが崩れた場合に、低圧集砂不能の状態を放置させない除砂装置を提供することにある。
本発明は、上記第1の目的を達成するため、排水した状態の沈砂池の底面に給水ポンプからの低圧力水を噴射してその沈砂池に沈殿した土砂を集砂ピットに集め、その集めた砂を、集砂ピットの水面が集砂ピットの上面よりも低い所定の高水位以上になったときは運転を開始され、集砂ピットの水面が所定の低水位になったときは運転を停止される揚砂ポンプにより汲み上げて取り除く除砂方法において、前記沈砂池の底面の最も高い位置と前記集砂ピットの上面との間に異常高水位を設定し、前記集砂ピットの水面が前記異常高水位となったときは、前記低圧力水の噴射を停止することを特徴としている。
好ましい例では、異常高水位が所定時間以上継続したときに、前記噴射を停止することを特徴としている。
本発明は、上記第2の目的を達成するため、少なくとも、沈砂池に設置したノズルに低圧力水を供給する給水ポンプと、前記ノズルからの噴射により沈砂池の底面から流され、集砂ピットに集められた土砂を水とともに汲み上げて排除する揚砂ポンプと、集砂ピットの水面の位置を検知する水位センサと、その水位センサの高水位検知信号に基づき前記揚砂ポンプの運転を開始し、その水位センサの低水位検知信号に基づき前記揚砂ポンプの運転を停止する揚砂ポンプ制御手段と、前記給水ポンプの運転の始動と停止を制御する給水ポンプ制御手段とを有する除砂装置において、
前記水位センサに、集砂ピットの水面の位置が前記沈砂池の底面の最も高い位置と前記集砂ピットの上面との間に設定された異常高水位になったときに、これを検知して異常高水位検知信号を出力するものを用い、
前記給水ポンプ制御手段に、前記異常高水位検知信号が入力したときは前記給水ポンプの運転を停止する機能を付加したことを特徴とする。
好ましい例では、前記給水ポンプ制御手段は、異常高水位検知信号の入力が所定時間以上継続したときに前記給水ポンプの運転を停止するものであることを特徴としている。
さらに好ましい例では、前記揚砂ポンプ制御手段は、異常高水位検知信号の入力が所定時間以上継続したときに前記揚砂ポンプの運転を停止するものであることを特徴としている。
本発明方法によれば、給水ポンプの吐出量と揚砂ポンプの吐出量とのバランスが崩れた結果、集砂ピットの水面が集砂ピットの上面よりも高い異常高水位となったときは、ノズルからの噴射が停止されるので、低圧集砂不能の状態が放置されることが無く、また、給水ポンプの無駄な運転を防止することができる。
また、本発明装置によれば、給水ポンプの吐出量と揚砂ポンプの吐出量とのバランスが崩れた結果、集砂ピットの水面が集砂ピットの上面よりも高い異常高水位となったときは、水位センサがこれを検知して異常高水位検知信号を給水ポンプ制御手段に入力し、給水ポンプ制御手段は異常高水位検知信号を入力したときは、給水ポンプの運転を停止するから、低圧集砂不能の状態が放置されることが無く、また、給水ポンプの無駄な運転を防止することができる。また、異常高水位検知信号の入力が所定時間以上継続したときに給水ポンプの運転を停止するようにした場合は、沈砂池内の水面が強風その他の原因で一時的に大きく変動した場合に、不要に給水ポンプの運転が停止することを防止することができる。さらに、異常高水位検知信号の入力が所定時間以上継続したときに揚砂ポンプの運転を停止するようにした場合は、沈砂池内の水面が強風その他の原因で一時的に大きく変動した場合に、不要に揚砂ポンプの運転が停止することを防止することができる。
沈砂池を含む雨水処理設備の縦断面図である。 図1のX−X線の範囲の一部省略平面図である。 図2のY1−Y1線断面図である。 図2のY2−Y2線断面図である。 図2のY3−Y3線断面図である。 給水系統図である。 除砂装置の制御装置を説明する制御系統図である。 水位センサの機能を説明する図である。 沈砂池の異常高水位のときの一例を示す平面図である。 図9のZ−Z線断面図である。 揚砂ポンプ制御手段の制御フローチャート図である。 切換弁制御手段の制御フローチャート図である。
続いて、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1において、1は雨水処理設備であり、側壁Wa,Wb(図2参照)の間に形成された沈砂池2とポンプ井3とを有する。沈砂池2は図外の下水管から雨水や汚水等の下水が集められる流入渠4に接続されている。流入渠4の下流側端部には、流入渠4から沈砂池2への下水の流入を許容し又は阻止するためのダム装置5が設置され、そのダム装置5の下流側で、沈砂池2の上流側端部の直前に夾雑物捕捉用スクリーン6が設置されている。
沈砂池2の底面2aは、低圧集砂を行うために上述したように、中央が最深となるように傾斜されているとともに、その中央に集砂ピット7が形成され、沈砂池の底部の幅方向中央には沈砂池内の水流方向と平行に延びる主トラフ8aが集砂ピット側が深くなるように形成され、同底部の長手方向中央には側壁Wa,Wbから集砂ピット7の底面まで下り傾斜する斜面8b(以下、集砂ピット斜面という。)が形成され、さらに、沈砂池の底面に側壁Wa,Wbの近傍から主トラフ8aまで水流方向に対して直角方向に平行に延びる多数の小トラフ8cが形成されている。主トラフ8aは、沈砂池の幅が小さい場合は、沈砂池の底部の幅方向中央ではなく、側壁Wa,Wbのいずれか一方に寄った位置に形成される。
ポンプ井3には、後述される排水ポンプP1と、滞留水ポンプを兼ねる給水ポンプP2とが設置され、集砂ピット7内に渦巻き型ポンプからなる揚砂ポンプP3が回転軸線を垂直にした状態で設置されている。図1のFは、沈砂池2の下流側端部に設置されているろ過機である。
また、主トラフ8aと集砂ピット斜面8bの上端部にノズル9a,9a’が設置され、沈砂池の底面を主トラフ8aの両側において複数に区分(図2及び図6では、8区分)した領域の上端部にノズル9bが設置されている。領域に設置されるノズル9bは、それぞれの領域に側壁Wa,Wbの近傍において設置されたノズルヘッダーNHに複数個が等間隔に設置されている。図5には、複数個のノズル9bを所定の間隔で母管10に取り付けてなるノズルヘッダーNH1,NH2・・・を用いている例が示されている。集砂ピット7内には土砂撹拌用のノズル9cが設置されている。このノズル9cは、複数個(図2においては4個)が、揚砂ポンプP3の吸引口に向けてほぼ水平に、その噴射方向を揚砂ポンプP3の回転中心より外側の渦流に向けて設置されている。図面の簡明化のため、図4には土砂撹拌用のノズル9cが、図5には揚砂ポンプP3の図示が省略されている。
そして、図5及び図6に例示するように、ポンプ井3の給水ポンプP2からの水を前記各ノズル9a,9b,9cに供給(通水)したり、その供給を止めたり(止水)するための自動弁により構成されている切換弁群VG1,VG2、すなわち、ノズル用切換弁Vaと、各ノズルヘッダー用切換弁Vbと、撹拌ノズル用切換弁Vcとが備えられている。図6に例示するように、沈砂池の底面が8領域に区分されている場合は、ノズルヘッダー用切換弁Vbが8個(Vb1〜Vb8)用いられる。給水ポンプP2と切換弁群VG1,VG2とを結合する管路には、切換弁Vdを介してリリーフ回路11が設けられ、切換弁の全てが閉められている場合の給水ポンプP2からの水を沈砂池2に逃すように構成されている。
図7に例示するように、本発明方法を実施する除砂装置に備えられる制御装置100には、除砂始動ボタン(図示せず)を有する操作盤101が付加され、排水ポンプ制御手段PCON1、給水ポンプ制御手段PCON2及び揚砂ポンプ制御手段PCON3が内蔵され、さらに、切換弁制御手段VCONが内蔵されている。切換弁制御手段VCONは、後述されるように、前記切換弁群Va,Vb,Vc,Vdに所定の順序で開(通水)動作又は閉(止水)動作を駆動させるための制御信号を与えるものである。
また、制御装置100には、集砂ピット7内に設置された水位センサ14(図7、8参照)が電気的に接続されている。この水位センサ14は、図8に示すように、集砂ピット7の水面が所定の高水位HWL以上、所定の中間水位MWL及び所定の低水位LWLのいずれかに存在する場合に、それぞれ高水位以上検知信号、中間水位検知信号、低水位検知信号を出力するほか、集砂ピット7の水面が所定の高水位HWLよりもさらに高い異常高水位HHWLに上昇したときにこれを検知して異常高水位検知信号を出力するように構成されている。
そして、後述されるように、揚砂ポンプ制御手段PCON3は、除砂始動ボタンの操作により揚砂ポンプP3の自動運転モードを開始した後は、その自動運転モードを停止するまでの間、切換弁制御手段VCONがトラフノズル用切換弁Vaを通水状態に切換えたときに揚砂ポンプP3の運転を開始させ、その後は、低水位検知信号を入力したときに揚砂ポンプP3の運転を停止し、高水位以上検知信号を入力したときに揚砂ポンプP3の運転を開始させることは、従来と同様であるが、本発明においては、異常高水位検知信号を入力したときも、揚砂ポンプP3の運転を停止するように構成されている。
給水ポンプ制御手段PCON2は、除砂始動ボタンの操作により切換弁制御手段VCONがリリーフ回路11の切換弁Vdを通水状態に切り替えた後に、給水ポンプP2を始動させ、通常は、集砂動作・除砂動作が終了した後、リリーフ回路11の切換弁Vdを止水状態に切り替えた後に給水ポンプP2を停止させるが、本発明においては、水位センサ14から異常高水位検知信号を入力したときも、給水ポンプP2を停止させるように構成されている。
続いて、上記構成による作用を説明する。ダム装置5が開放されたときは、下水は沈砂池2に流入し、さらにポンプ井3まで流入して、その水位が所定の高さになると、除砂装置の制御装置100の排水ポンプ制御手段PCON1により、ポンプ井3に設けてある排水ポンプP1の運転が開始されて、ポンプ井3内の水が汲み上げられ、図外の終末処理場等に移送される。
その移送の間に、沈砂池2に流入した土砂混じりの下水から土砂が沈殿し、沈砂池の底面2aに堆積する。その堆積量が所定値に達すると、ダム装置5が閉鎖されて沈砂池2への下水の流入が阻止される。そして、排水ポンプP1による排水により沈砂池2とポンプ井3の水面が下がり、沈砂池2とポンプ井3の間に設けてある堰の上面と等しい所定の水位(図1のWL)になると、排水ポンプ制御手段PCON1により排水ポンプP1の運転が止められる。
ポンプ井3の水面が所定の水位(図1のWL)になったことを検知すると、制御装置100は給水ポンプ制御手段PCON2、揚砂ポンプ制御手段PCON3及び切換弁制御手段VCONを起動する。
揚砂ポンプ制御手段PCON3は、図11に示すように、揚砂ポンプP3の自動運転モードを開始させ(S11)、水位センサ14からの検知信号により集砂ピット7内の水面が所定の低水位LWLか否かを調べ(S12)、低水位LWLでないときは、切換弁制御手段VCONからの信号によりノズル用切換弁Vaを通水状態に切換えたか否かを調べ(S13)、切換えたときは、揚砂ポンプP3の運転を開始する(S14)。
また、切換弁制御手段VCONは、図12に示すように、最初、リリーフ回路11の切換弁Vdを開けて(通水状態にして)、給水ポンプP2の駆動の準備をする(図12のステップS21)。続いて、ノズル用切換弁Vaと撹拌ノズル用切換弁Vcを開けた(S22)後、リリーフ回路11の切換弁Vdを閉める(S23)ので、給水ポンプP2からの水がノズル9a,9a’から主トラフ8a及び集砂ピット斜面8bに吐出される。
本発明の好ましい実施の形態においては、切換弁制御手段VCONは、ノズル用切換弁Vaを通水状態に切換えると同時に、撹拌ノズル用切換弁Vcをも通水状態に切換える。また、上記のように、これと同時に揚砂ポンプ制御手段PCON3が揚砂ポンプの運転を開始するように構成されている。
ノズル用切換弁Vaの通水により給水ポンプP2からの水が主トラフ8a及び集砂ピット斜面8bのノズル9a,9a’より吐水され、それらのトラフ8a及び集砂ピット斜面8bに堆積していた土砂が水とともに流され、集砂ピット7に向けて流される。また、撹拌ノズル用切換弁Vcの通水により集砂ピットの撹拌ノズル9cから吐水されるので、集砂ピットに既に存在している少量の土砂と水が撹拌され、流動化される。従って、その後、トラフから集砂ピットに流れ込む土砂は、その撹拌中の土砂に合流して、同様に流動化される。他方、揚砂ポンプP3は、撹拌ノズル9cからの吐水と略同時に運転を開始するので、集砂ピット内で撹拌される土砂混じりの下水が汲み上げられ、途中の沈砂分離機12において土砂を分離された後、汚水沈砂池13に移送される。
揚砂ポンプP3の吐出量は、給水ポンプP2の吐出量よりも多く設定されているので、やがて集砂ピット7内の水面は低下する。その水面が水位センサ14により所定の中間水位MWLになったことが検知されると(S24においてYのとき)、切換弁制御手段VCONは、水位センサ14からの中間水位検知信号に基づき第1領域B1のノズルヘッダー用切換弁Vb1を開ける(S25)ため、そのノズルヘッダーの各ノズルから水が噴射され、第1領域B1に堆積していた土砂が主トラフ8aに向けて流され、さらに集砂ピット7に流入する。こうして、集砂ピット7に集められ、撹拌される土砂混じりの下水は、水面が一時的に上昇するが、揚砂ポンプP3により汲み上げられて汚水沈砂池13に移送されるので、また、やがて低下する。
その水面が再び所定の中間水位になったことが水位センサ14により検知されると(S26においてYのとき)、切換弁制御手段VCONは、第1領域B1のノズルヘッダー用切換弁Vb1を閉めるとともに、第2領域B2のノズルヘッダー用切換弁Vb2を開ける(S27)ため、そのノズルヘッダーの各ノズルから水が噴射され、第2領域B2に堆積していた土砂が、主トラフ8aに向けて流され、さらに集砂ピット7に流入する。
従って、第1領域B1の場合と同様に、集砂ピット7内の水面は一時的に上昇するがやがて低下するので、その水面が所定の中間水位になったとき(S28においてYのとき)に、切換弁制御手段VCONは、第2領域B2のノズルヘッダー用切換弁Vb2を閉めるとともに、その次の第3領域B3のノズルヘッダー用切換弁Vb3を開ける(S29)ため、そのノズルヘッダーの各ノズルから水が噴射される。
従って、先の場合と同様に、集砂ピット7内の水面は一時的に上昇するがやがて低下するので、その水面が所定の中間水位になったときに(S210においてYのとき)、切換弁制御手段VCONは、第3領域B3のノズルヘッダー用切換弁Vb3を閉めるとともに、第4領域B4のノズルヘッダー用切換弁Vb4を開ける(S211)ため、そのノズルヘッダーの各ノズルから水が噴射される。
従って、先の場合と同様に、集砂ピット7内の水面は一時的に上昇するがやがて低下するので、その水面が所定の中間水位になったとき(S212においてYのとき)に、切換弁制御手段VCONは、第4領域B4、すなわち、最後の領域に対する吐水を終了したものと判断して、リリーフ回路11の切換弁Vdを開けるとともに、第4領域B4のノズルヘッダー用切換弁Vb4を閉める制御を行なって、一連の切換弁制御を完了する。
また、除砂始動ボタンの操作により給水ポンプP2を始動させた給水ポンプ制御手段PCON2も、最後の領域に対する吐水を終了するため、給水ポンプP2の運転を停止する。
他方、揚砂ポンプ制御手段PCON3は、揚砂ポンプP3の運転開始時から水位センサ14の検知状態を常に監視しており(S15)、集砂ピット7内の水面が低水位LWLまで低下しない場合は、低水位LWLまで低下するまで揚砂ポンプP3の運転を継続する(S16)。しかし、第4領域B4のノズルヘッダー用切換弁Vb4を閉めたことにより、集砂ピット7内の水面が低水位LWLまで低下するので(S15においてYのとき)、揚砂ポンプP3の運転を停止する(S17)。その後、揚砂ポンプ制御手段PCON3は、切換弁の制御を完了したか否かを調べ(S18)、完了していない場合はステップS16に戻るが、切換弁制御の完了を認識した(S18においてYのとき)後は、揚砂ポンプP3の自動運転モードを解除する(S19)。
上述のように、揚砂ポンプP3は、自動運転モードを開始すると、集砂ピット7内を排水状態に維持するために、集砂ピット内の水面が所定の高水位HWL以上にあるときは自動的に運転を開始し、その水面が所定の低水位LWLまで低下したときは自動的に運転を停止する。本発明の実施の形態においては、集砂ピット内の水面が所定の高水位HWLと所定の低水位LWLの間の中間水位MWLまで低下した時に、先順の領域のノズルヘッダー用切換弁を閉めるとともに、後順の領域のノズルヘッダー用切換弁を開ける。それらの切換弁の切換動作の間に、集砂ピット内の水面は、先順の領域のノズルヘッダー用切換弁の閉動作による水噴射の停止、揚砂ポンプの汲み上げ及び後順の領域のノズルヘッダー用切換弁の開動作による水噴射の開始により変動する。しかし、切換弁の切換動作の時間的基準となる中間水位MWLを、切換弁の切換動作の間に集砂ピット内の水面が所定の低水位LWLまで低下しない高さ位置に設定してあるので、集砂開始時から沈砂池の全領域からの集砂・除砂の終了時まで、揚砂ポンプP3の運転を停止させないことができる。
切換弁の切換動作の時間的基準となる中間水位MWLは、給水ポンプP2の吐出量、集砂池の断面積、揚砂ポンプP3の吐出量などから算出可能である。
そして、ノズルヘッダー用切換弁に切換動作の速い自動電磁弁を使用すれば、先順の領域に対する水噴射の終了から次順の領域に対する水噴射の開始までの間の集砂ピット内の水面の低下量を少なくすることができるので、中間水位の位置設定の精度が緩和される。また、揚砂ポンプの負荷が安定するので、寿命が伸長する。
上記除砂動作の開始から終了までの間に、揚砂ポンプP3の運転を中止させることなく、集砂ピットの水面が集砂ピット内に存在する正常な排水状態を維持することができるのは、給水ポンプP2の吐出量と揚砂ポンプP3の吐出量とが所定のバランスを正常に保っていることによる。これに対して、給水ポンプP2の吐出量と揚砂ポンプP3の吐出量との所定のバランスが、前者よりも後者が少なくなる方向に崩れた場合は、図9及び図10に示すように、集砂ピット7における水Wの表面(水面)が高水位HWLよりも上昇することとなる。そして、その上昇した水面が異常高水位HHWLに達したとき(S110においてYのとき)は、水位センサ14が異常高水位検知信号を給水ポンプ制御手段PCON2と揚砂ポンプ制御手段PCON3に入力する。
給水ポンプ制御手段PCON2は、異常高水位検知信号が入力したときに、好ましくは、その入力が所定時間以上継続した場合に、給水ポンプP2の運転を停止する。これにより、給水ポンプP2の吐出量と揚砂ポンプP3の吐出量とのバランスが崩れたときは、水位が異常高水位からさらに高くなることが防止される。
揚砂ポンプ制御手段PCON3は、異常高水位検知信号が入力したとき、好ましくは、その入力が所定時間以上継続した場合(S111においてYのとき)には、揚砂ポンプP3の運転を停止する(S112)。運転を停止したときは、警報を発することが望ましい。異常高水位検知信号が所定時間以上継続したことを運転停止の条件とする場合は、水面が異常高水位から下がることが期待できるほか、沈砂池の底面から流れ来る水又は強風などによる波の影響により所定時間未満の異常高水位検知信号が入力した場合に、揚砂ポンプの運転が不要に停止されるのを防止することができる。
なお、異常高水位が検知されたときは、給水ポンプP2の運転のみを停止し、揚砂ポンプP3の運転は停止しないこともできる。これにより、異常高水位状態を早期に解消することができることは自明である。
上記異常高水位HHWLは、沈砂池の水面の高さが、給水ポンプP2から給水をそれ以上続けても沈砂池の底面からの低圧集砂ができない状態となるときの高さである。異常高水位HHWLの上限は沈砂池の傾斜底面の最も高い位置、すなわち、沈砂池の底面の全部が水没する水位であり、その下限は集砂ピットの上面、すなわち、HWLと同じ水位である。つまり、異常高水位HHWLは、前記上限と下限の間の任意の水位に設定することができる。
1 雨水処理設備
2 沈砂池
2a 沈砂池の底面
3 ポンプ井
7 集砂ピット
8a 主トラフ
8b 第2トラフ
8c 小トラフ
9a,9b,9c ノズル
NH1〜NH4 ノズルヘッダー
P1 排水ポンプ
P2 給水ポンプ
P3 揚砂ポンプ
14 水位センサ
PCON1 排水ポンプ制御手段
PCON2 給水ポンプ制御手段
PCON3 揚砂ポンプ制御手段
VCON 切換弁制御手段
HHWL 異常高水位
HWL 高水位
MWL 中間水位
LWL 低水位

Claims (6)

  1. 排水した状態の沈砂池の底面に給水ポンプからの低圧力水を噴射してその沈砂池に沈殿した土砂を集砂ピットに集め、その集めた砂を、集砂ピットの水面が集砂ピットの上面よりも低い所定の高水位以上にあるときは運転を開始され、集砂ピットの水面が所定の低水位になったときは運転を停止される揚砂ポンプにより揚砂する除砂方法において、前記沈砂池の底面の最も高い位置と前記集砂ピットの上面との間に異常高水位を設定し、前記集砂ピットの水面が前記異常高水位となったときに、前記低圧力水の噴射を停止することを特徴とする沈砂池の除砂方法。
  2. 請求項1に記載の沈砂池の除砂方法において、前記低圧力水の噴射の停止を前記異常高水位が所定時間以上継続したときに行うことを特徴とする沈砂池の除砂方法。
  3. 請求項1又は2に記載の沈砂池の除砂方法において、前記異常高水位が所定時間以上継続したときに前記揚砂ポンプの運転を停止することを特徴とする沈砂池の除砂方法。
  4. 少なくとも、沈砂池に設置したノズルに低圧力水を供給する給水ポンプと、前記ノズルからの噴射により沈砂池の底面から流され、集砂ピットに集められた土砂を水とともに汲み上げて排除する揚砂ポンプと、集砂ピットの水面の位置を検知する水位センサと、その水位センサの高水位検知信号に基づき前記揚砂ポンプの運転を開始し、その水位センサの低水位検知信号に基づき前記揚砂ポンプの運転を停止する揚砂ポンプ制御手段と、前記給水ポンプの運転の始動と停止を制御する給水ポンプ制御手段とを有する除砂装置において、
    前記水位センサに、集砂ピットの水面の位置が前記沈砂池の底面の最も高い位置と前記集砂ピットの上面との間に設定された異常高水位になったときに、これを検知して異常高水位検知信号を出力するものを用い、
    前記給水ポンプ制御手段に、前記異常高水位検知信号が入力したときは前記給水ポンプの運転を停止する機能を付加したことを特徴とする沈砂池の除砂装置。
  5. 請求項4に記載の沈砂池の除砂装置において、前記給水ポンプ制御手段は、異常高水位検知信号の入力が所定時間以上継続したときに前記給水ポンプの運転を停止するものであることを特徴とする沈砂池の除砂装置。
  6. 請求項4又は5に記載の沈砂池の除砂装置において、前記揚砂ポンプ制御手段は、異常高水位検知信号の入力が所定時間以上継続したときに前記揚砂ポンプの運転を停止するものであることを特徴とする沈砂池の除砂装置。
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