JP5137332B2 - 成膜装置の運転方法 - Google Patents

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Description

本発明は成膜装置の運転方法に関する。
従来より、バリアメタル膜の成膜にはスパッタリング装置が用いられている。
図7の符号101は従来技術のスパッタリング装置を示している。このスパッタリング装置101は搬送室111と、搬送室111にそれぞれ接続された成膜室121と搬出入室112とを有しており、基板は搬出入室112に搬入された後、搬送室111を通って成膜室121に搬入される。
成膜室121の内部には不図示のTiターゲットが配置されており、成膜室121内部にスパッタガスを供給してスパッタリングを行って基板表面に所定膜厚のTi膜を形成する。
次に、成膜室121内部にスパッタガスと一緒に窒化ガスを供給し、窒化ガスを含有する雰囲気でTiターゲットをスパッタリングさせると、Ti膜の上にTiN膜が積層され、Ti膜とTiN膜との積層膜からなるバリアメタル膜が形成される。
Tiターゲットをスパッタリングする際には、スパッタ粒子は基板表面だけではなく、成膜室121の内壁や、成膜室121内部のシールド(不図示)にも付着してTi膜やTiN膜が成長する。
成膜室121の壁面やシールド上に成長したTiN膜は高ストレスを有するため剥離しやすく、特に半導体デバイスの微細化に伴ないTiN膜の膜厚が薄くなると、TiN膜の剥離が非常に起こりやすかった。
また、成膜レートの向上のために、Tiターゲットの投入電力が高パワー化の傾向があり、それによって成膜室121内部のシールド(リフレクタ)の温度変動が大きくなると、シールドからのTiN膜が剥離量が非常に多くなる。
TiN膜が成膜室121内壁やシールドから剥離すると、成膜室121内部にTiNやTiのパーティクルが発生し、パーティクルが成膜中のTiN膜やTi膜に混入するとバリアメタル膜の膜質が劣化するという問題があった。
特開平11−87265号公報
本発明は上記課題を解決するために成されたものであり、その目的はパーティクルの発生を抑制し、膜質の良い薄膜を形成することである。
本発明者等が鋭意検討を行った結果、成膜室の壁面に付着したTiN膜は薄すぎても厚すぎても剥離しやすく、TiNの膜厚がある範囲にあれば壁面から剥離しないことがわかった。また、本発明者等が更に鋭意検討を行った結果、TiN膜の上に、TiNよりも剥離し難いTi膜を積層させてTiN膜を蓋すると、TiN膜が剥離し難くなることがわかった。
係る知見に基づいて成された本発明は、第一、第二の成膜室と、前記第一、第二の成膜室に基板を搬入する搬入装置と、チタン材料からなり、前記第一、第二の成膜室の内部にそれぞれ配置されたターゲットと、前記各ターゲットに電圧を印加し、放電させる電源装置と、前記第一、第二の成膜室に接続されたスパッタガス源と、前記第一、第二の成膜室に接続された窒化ガス源と、前記窒化ガス源から前記第一、第二の成膜室に供給される窒化ガスの量を制御する窒化ガス量制御装置と、前記スパッタガス源から前記第一、第二の成膜室に供給されるスパッタガスの量を制御するスパッタガス量制御装置と、を有する成膜装置の、前記第一、第二の成膜室にスパッタガス、又は窒化ガスと前記スパッタガスの両方を導入し、前記各ターゲットに電圧を印加する前記成膜装置の運転方法であって、前記第一、第二の成膜室に前記スパッタガスを供給しながら、前記第一の成膜室に前記窒化ガスを供給して前記第一の成膜室内ではTiN膜を形成し、前記第二の成膜室への前記窒化ガスの供給を停止して前記第二の成膜室内ではTi膜を形成する第一の状態で前記各ターゲットを放電させ、所定枚数の基板を前記第二の成膜室から前記第一の成膜室へ移送し、基板表面に連続してTi膜とTiN膜の積層膜を形成させる第一の工程と、前記第一、第二の成膜室に前記スパッタガスを供給しながら、前記第一の成膜室への前記窒化ガスの供給を停止して前記第一の成膜室内ではTi膜を形成し、前記第二の成膜室に前記窒化ガスを供給して前記第二の成膜室内ではTiN膜を形成する第二の状態で前記各ターゲットを放電させ、所定枚数の基板を前記第一の成膜室から前記第二の成膜室へ移送し、基板表面に連続してTi膜とTiN膜の積層膜を形成させる第二の工程とを有し、前記スパッタガス量制御装置は、前記第一の状態では、前記第一の成膜室に供給する前記スパッタガスの流量を、前記第二の成膜室に供給する前記スパッタガスの流量よりも少なくし、前記第二の状態では、前記第一の成膜室に供給する前記スパッタガスの流量を、前記第二の成膜室に供給する前記スパッタガスの流量よりも多くし、前記電源装置は、前記第一の状態では、前記第一の成膜室内部の前記ターゲットに投入する電力を前記第二の成膜室内部の前記ターゲットに投入する電力よりも大きくし、前記第二の状態では、前記第一の成膜室内部の前記ターゲットに投入する電力を前記第二の成膜室内部の前記ターゲットに投入する電力よりも小さくする成膜装置の運転方法である。

本発明によれば成膜室内部でのパーティクル発生が抑制されるので、膜質の良いバリアメタル膜が形成される。TiN膜を蓋するTi膜は、基板上にバリアメタル膜を形成する工程で作成されるので、本発明の運転方法はTiN膜を蓋する工程が別に必要なく、成膜装置を無駄に使用することが無い。
図1の符号1は本発明に用いる成膜装置を示している。
成膜装置1は搬送室11と、加熱室13と、第一、第二の成膜室20、30と、搬出入室12と、制御装置50とを有している。
加熱室13と、第一、第二の成膜室20、30と、搬出入室12はそれぞれ搬送室11に接続されている。
搬送室11内部には搬入装置である搬送ロボット14が配置されており、搬送ロボット14は搬出入室12と、加熱室13と、第一の成膜室20と、第二の成膜室30の間で基板を搬送できるように構成されている。
搬送室11と、加熱室13と、第一、第二の成膜室20、30と、搬出入室12はそれぞれ真空排気系19に接続され、真空排気系19によって内部空間が真空排気されるように構成されており、基板は搬送室11と、加熱室13と、第一、第二の成膜室20、30と、搬出入室12は内部に真空雰囲気が形成された状態で搬送されるように構成されている。
搬出入室12内には、不図示のカセットが設置可能な設置場所が1乃至複数箇所設けられており、搬出入室12内に未処理の基板が搭載された状態のカセットが配置されると、搬送ロボット14はカセットから基板を1枚乃至複数枚ずつ取り出して、加熱室13に搬入する。
加熱室13内部には不図示のヒータが設けられており、加熱室13内に搬入された基板はヒータの発熱によって加熱されるように構成されている。
第一、第二の成膜室20、30の内部には、基板ホルダ27、37と、ターゲット25、35とがそれぞれ配置されており、搬送ロボット14によって、第一、第二の成膜室20、30内に搬入された基板7は基板ホルダ27、37上に配置される(図2)。
各基板ホルダ27、37には不図示の静電吸着装置が設けられており、該静電吸着装置は第一、第二の成膜室20、30外部に配置された静電チャック電源から、静電吸着装置内の電極に電圧が印加されると、基板ホルダ27、37上の基板7が静電吸着される。
各基板ホルダ27、37の基板7が載置される側の面には不図示の溝が設けられており、基板7が静電吸着されると、溝の内壁と基板7とで囲まれた空間が密閉され、その密閉された空間にESCガスが流れ、基板7の熱伝導率が高められる。
各基板ホルダ27、37には不図示の加熱冷却源が設けられており、温度制御手段によって加熱冷却源の発熱または吸熱が制御されると、基板ホルダ27、37を介して基板7が所定温度に維持されるように構成されている。
第一、第二の成膜室20、30の外部にはスパッタガスが蓄積されたスパッタガス源41と、化学構造中に窒素を含有する窒化ガスが蓄積された窒化ガス源42とが配置されている。スパッタガス源41と窒化ガス源42は第一、第二の成膜室20、30の両方にそれぞれ接続されている。
第一、第二の成膜室20、30とスパッタガス源41とを結ぶ径路の途中と、第一、第二の成膜室20、30と窒化ガス源42とを結ぶ径路の途中にはそれぞれガス量制御装置46〜49が設けられている。
各ガス量制御装置46〜49は制御装置50にそれぞれ接続されており制御装置50から入力された信号で、ガス量制御装置46〜49に流れる窒化ガス又はスパッタガスの流量を入力された信号が示す流量に設定できるように構成されている。
第一、第二の成膜室20、30の外部にはスパッタ電源51が配置されており、ターゲット25、35はスパッタ電源51に接続され、ターゲット25、35に電圧が印加可能になっている。
各ターゲット25、35はスパッタリングされるスパッタ面が基板ホルダ27、37上の基板7に向けられている。
各ターゲット25、35はチタン(Ti)を主成分とするチタン材料で構成されており、ターゲット25、35をスパッタするときに、第一、第二の成膜室20、30の内部にスパッタガスのみが供給されると基板ホルダ27、37上の基板7表面にTi膜が成長し、スパッタガスと窒化ガスの両方が供給されると、基板ホルダ27、37上の基板7表面にTiN膜が成長する。
第一、第二の成膜室20、30の内部には防着板26、36が配置されており、第一、第二の成膜室20、30の壁面と、防着板26、36の表面で構成される内壁面には、第一、第二の成膜室20、30内で基板7表面にTiN膜が形成されるときにはTiNが付着し、Ti膜が形成される時にはTiが付着する。
基板ホルダ27、37は第一、第二の成膜室20、30の外部に配置された基板側電源55にそれぞれ接続され、ターゲット25、35をスパッタするときに基板側電源55から基板7に電圧を印加すると、基板7表面にTi膜やTiN膜が成膜されると同時にスパッタされ、基板7表面に細溝が形成された場合に、その溝内にも薄膜が成膜可能になっている。
この成膜装置1で積層膜を作る場合、1個のカセットに装着された複数枚の基板7を1ロットとし、搬出入室12に設置されたカセットから1枚又は複数枚の基板7を取り出し、加熱室13で加熱後、第一、第二の成膜室20、30のうち、いずれか一方の成膜室で一層目の膜、他方の成膜室で一層目の膜上2層目の膜を作った後、搬出入室12に設置されたカセットに戻し、ロットを構成する基板7全部に積層膜を形成する。
制御装置50には、第一の成膜室20に窒化ガスとスパッタガスの両方を供給し、第二の成膜室30にスパッタガスだけを供給する設定と、第二の成膜室30に窒化ガスとスパッタガスの両方を供給し、第一の成膜室20にスパッタガスだけを供給する設定とが予め入力されている。
第一の成膜室20に窒化ガスとスパッタガスの両方を供給し、第二の成膜室30にスパッタガスだけを供給する第一の状態で、ターゲット25、35をスパッタリングすると、第一の成膜室20でTiN膜が、第二の成膜室30でTi膜が成膜され、第二の成膜室30に窒化ガスとスパッタガスの両方を供給し、第一の成膜室20にスパッタガスだけを供給する第二の状態でターゲット25、35をスパッタリングすると第二の成膜室30でTiN膜が、第一の成膜室20でTi膜が形成される。
次に、上述した成膜装置1を運転する本発明の運転方法について説明する。ここでは、上述したロットを複数個連続して処理する場合について説明する。
第一、第二の成膜室20、30の内壁面からTiN膜が剥がれない膜厚の上限値と下限値は予め求められており、各基板7表面に形成すべきTiN膜の膜厚は決まっているから、TiN膜が剥がれずに連続処理可能な基板7枚数の上限値と下限値がわかる。
制御装置50はホストコンピュータ5に接続されており、該ホストコンピュータ5には基板7の合計数が、連続処理可能な基板7枚数の上限値と下限値の間になるロット数が予め設定されている。
ホストコンピュータ5はロットを処理する毎にカウンタを更新させ、予め設定されたロット数(ここでは1ロット)の処理が終わったら信号を制御装置50に送り、その信号を受信した制御装置50は第一の状態が第二の状態に、第二の状態が第一の状態になるよう設定を切り替える。
本発明の運転方法では、剥離しやすいTiN膜は、制御装置50の最初の設定が第一の状態の場合は第一の成膜室20の防着板26、36に形成され、第二の状態の場合は第二の成膜室30の防着板26、36に形成される。
上述したように、ホストコンピュータ5に設定されたロット数は、TiN膜が剥がれずに連続処理可能な基板7の枚数の上限値と下限値の間にあるから、TiN膜が剥がれやすい膜厚に到達する前に設定が切り替わる。
設定が切り替わると、第一又は第二の成膜室20、30の防着板26、36に露出するTiN膜の上にはTiが付着して蓋がされ、防着板26、36から剥がれない状態になる。
基板7表面に形成されるTi膜とTiN膜との積層膜は、第一、第二の成膜室20、30のうち、一方でTi膜、他方でTiN膜が成膜されることで形成されるから、TiN膜を蓋するTi膜の膜厚は、TiN膜が防着板26、36から剥がれずに処理可能な基板7の枚数で決定される膜厚となる。
TiN膜が蓋される時には、最初の設定で形成されたTi膜上にはTiN膜が形成され、該TiN膜が防着板上に露出するが、露出するTiN膜の膜厚が剥がれやすい膜厚に到達する前に上述したように設定が切り替わり、露出するTiN膜の表面にTiが付着して蓋がされ、TiN膜が剥がれない状態になる。
成膜を終了したときには、第一、第二の成膜室20、30のうち、いずれか一方の成膜室の防着板上では、TiN膜がTiで蓋されずに露出しているが、上述したようにTiN膜は剥がれやすい膜厚量に到達していないので、最上層のTiN膜も剥離しない。従って、本発明の運転方法によれば、成膜中も成膜が終了した後もTiN膜が剥離せず、第一、第二の成膜室20、30の内部にパーティクルが発生しない。
尚、TiN膜が剥離せずに連続処理可能な基板7の枚数の一例を述べると、例えば、各基板7表面に形成するTiN膜の膜厚が5nmであり、一度に成膜処理する基板7の枚数が1回である場合、連続処理可能な枚数の下限値は10〜15枚、上限値は50枚であった。
以上は、制御装置50の設定を切り替えることで、窒化ガスの供給の有無を変える場合について説明したが本発明はこれに限定されず、窒化ガスの供給の有無以外にも、ターゲット25、35の投入電力、スパッタガスの流量、成膜時間、排気量、基板への印加電圧、基板温度等他の成膜条件も変えることもできる。
スパッタガスも特に限定されず、Ar、Ne、Xe、Kr等を用いることができる。
上述した成膜装置1を用い、膜厚35nmのTi膜と、膜厚35nmのTiN膜を交互に複数層ずつ積層して多層膜を形成した。防着板26、36の表面に形成された多層膜の電子顕微鏡写真を図3に示す。
図3に示すように、膜厚35nmのTi膜とTiN膜を交互に積層した多層膜は、多層の層状に結晶が成長していた。この多層膜は剥離し難く、パーティクルの発生が少なかった。
同じ成膜装置1を用いて膜厚35nmのTi膜と、膜厚5nmのTiN膜と、膜厚5nmのTi膜の3層構造の多層膜を形成した。防着板26、36表面の多層膜の電子顕微鏡写真を図4に示す。Ti膜とTi膜の間のTiN膜の膜厚が5nmと薄いと、図4に示すように多層膜は竹の節を持ったような状態となった。この多層膜は容易に内壁面から剥離し、実用に使用できない程多量のパーティクルが発生した。
更に、同じ成膜装置1を用いてTiN膜の単層膜(膜厚5nm)を形成した。防着板26、36表面の単層膜の電子顕微鏡写真を図5に示す。図5に示すように、TiNからなる単層膜は柱状の結晶構造を有しており、この単層膜は剥離しにくかった。
下記実施例、比較例2、3の運転方法で複数枚の基板(ウェハ)7に成膜を行い、第一、第二の成膜室20、30の内部に発生する直径0.2μm以下のパーティクルの数を測定した。
<実施例>
25枚の基板7を1ロットとし、各ロット毎に制御装置50の設定を切り替えて、上述した運転方法でTi膜とTiN膜の積層膜を形成した。
TiN膜の成膜条件は、第一、第二の成膜室20、30共に、ターゲット25、35への投入電力が24kW、防着板(イオンリフレクタ)が第一、第二の成膜室20、30と同じ接地電位(0V)、基板7のバイアス投入電力が400W(RF)、基板7温度が350℃、スパッタガス流量が20sccm、窒化ガス流量が90sccmであった。
また、Ti膜の成膜条件は、第一、第二の成膜室20、30共に、ターゲット25、35の投入電力が20kW、防着板(イオンリフレクタ)電位が100V、基板7のバイアス投入電力が400W(RF)、基板7温度が350℃、スパッタガス流量が45sccmであった。
<比較例1>
1つの成膜室でTiN膜だけを連続して成膜した。このときのTiN膜の成膜条件は上記実施例のTiN膜の成膜条件と同じであった。
<比較例2>
図7に示した成膜装置101で、同じ成膜室121の内部で各基板表面にTi膜とTiN膜を連続して形成した。このときのTi膜の成膜条件とTiN膜の成膜条件は上記実施例のTi膜とTiN膜の成膜条件とそれぞれ同じであった。
上記実施例と比較例1、2の運転方法で成膜を行った時のパーティクルの発生数を下記表1〜3に示し、パーティクルの発生数と基板7枚数との関係を図6のグラフに示す。
図6のグラフから明らかなように、実施例の運転方法では基板7の処理枚数が400枚と多くてもパーティクルの発生数が少なかった。
これに対し、比較例1の運転方法では、基板7の処理枚数が少なく、TiN膜が薄いうちはパーティクルの発生数が少なかったが、処理枚数が60枚を超え、TiN膜が厚くなるとパーティクルの発生数が急増した。従って、TiN膜は厚すぎると剥離しやすいことがわかる。
また、比較例2の運転方法では、基板7の処理枚数が少ないうちからパーティクル数が多かった。比較例2の運転方法は、実施例と同様に成膜室の防着板にTi膜とTiN膜とを交互に積層されるが、各TiN膜の膜厚は実施例では基板25枚分と厚いのに対し、比較例2では基板1枚分と薄い。従って、この実験結果からはTiN膜の膜厚が薄すぎても剥離しやすいことがわかる。
本発明に用いる成膜装置の一例を説明する平面図 第一、第二の成膜室を説明する断面図 Ti膜とTiN膜を交互に積層した多層膜の電子顕微鏡写真 Ti膜の間にTiN膜が挟まれた3層構造の多層膜の電子顕微鏡写真 TiN膜単層の電子顕微鏡写真 パーティクル数と基板枚数との関係を示すグラフ 従来技術に用いる成膜装置の一例を説明する平面図
符号の説明
1……成膜装置 5……ホストコンピュータ 7……基板 14……搬入装置(搬送ロボット) 20、30……第一、第二の成膜室 25、35……ターゲット 41……スパッタガス源 42……窒化ガス源 46〜49……ガス量制御装置 50……制御装置

Claims (1)

  1. 第一、第二の成膜室と、
    前記第一、第二の成膜室に基板を搬入する搬入装置と、
    チタン材料からなり、前記第一、第二の成膜室の内部にそれぞれ配置されたターゲットと、
    前記各ターゲットに電圧を印加し、放電させる電源装置と、
    前記第一、第二の成膜室に接続されたスパッタガス源と、
    前記第一、第二の成膜室に接続された窒化ガス源と、
    前記窒化ガス源から前記第一、第二の成膜室に供給される窒化ガスの量を制御する窒化ガス量制御装置と、
    前記スパッタガス源から前記第一、第二の成膜室に供給されるスパッタガスの量を制御するスパッタガス量制御装置と、を有する成膜装置の、
    前記第一、第二の成膜室にスパッタガス、又は窒化ガスと前記スパッタガスの両方を導入し、前記各ターゲットに電圧を印加する前記成膜装置の運転方法であって、
    前記第一、第二の成膜室に前記スパッタガスを供給しながら、前記第一の成膜室に前記窒化ガスを供給して前記第一の成膜室内ではTiN膜を形成し、前記第二の成膜室への前記窒化ガスの供給を停止して前記第二の成膜室内ではTi膜を形成する第一の状態で前記各ターゲットを放電させ、所定枚数の基板を前記第二の成膜室から前記第一の成膜室へ移送し、基板表面に連続してTi膜とTiN膜の積層膜を形成させる第一の工程と、
    前記第一、第二の成膜室に前記スパッタガスを供給しながら、前記第一の成膜室への前記窒化ガスの供給を停止して前記第一の成膜室内ではTi膜を形成し、前記第二の成膜室に前記窒化ガスを供給して前記第二の成膜室内ではTiN膜を形成する第二の状態で前記各ターゲットを放電させ、所定枚数の基板を前記第一の成膜室から前記第二の成膜室へ移送し、基板表面に連続してTi膜とTiN膜の積層膜を形成させる第二の工程とを有し、
    前記スパッタガス量制御装置は、前記第一の状態では、前記第一の成膜室に供給する前記スパッタガスの流量を、前記第二の成膜室に供給する前記スパッタガスの流量よりも少なくし、前記第二の状態では、前記第一の成膜室に供給する前記スパッタガスの流量を、前記第二の成膜室に供給する前記スパッタガスの流量よりも多くし、
    前記電源装置は、前記第一の状態では、前記第一の成膜室内部の前記ターゲットに投入する電力を前記第二の成膜室内部の前記ターゲットに投入する電力よりも大きくし、前記第二の状態では、前記第一の成膜室内部の前記ターゲットに投入する電力を前記第二の成膜室内部の前記ターゲットに投入する電力よりも小さくする成膜装置の運転方法。
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