JP5136010B2 - 回転支持装置及び回転支持装置用転がり軸受ユニット - Google Patents
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Description
又、請求項16に記載した回転支持装置は、ハウジングに対し回転軸を支持する為のラジアル転がり軸受と、このラジアル転がり軸受を構成する外輪を上記ハウジングに支持固定する為、このハウジングの一部にこのハウジングの片面に開口する状態で設けられた、上記外輪を内嵌する保持凹部と、この外輪の軸方向一端部外周面でこの保持凹部から突出する部分に設けられた小径段部と、この小径段部に回転可能に、且つ、この小径段部からの抜け止めを図られた状態で外嵌された抑え板とを備える。そして、上記外輪を上記保持凹部に内嵌固定すると共に、この抑え板の片面を上記ハウジングの片面に突き当てた状態で、この抑え板の外径寄り部分又はこのハウジングに形成した通孔を挿通したねじをこのハウジングの片面に開口したねじ孔又は上記抑え板の外径寄り部分に設けたねじ孔に螺合する事により、上記ハウジングに対し上記外輪を支持固定している。
このうちの係止環は、弾性材を欠円環状に形成して成り、上記小径段部の外周面に周方向に形成された係止凹溝内に収まる小径部と、上記小径段部の外周面よりも径方向外方に突出する迄この小径部の一部から径方向外方に曲がった状態で設けられた大径係止部とを備える。
又、上記係止突部は、上記抑え板に設けた、上記小径段部に回転可能に外嵌する嵌合孔の内周面の少なくとも円周方向一部で、上記小径段部に外嵌した状態でこの小径段部の奥側に位置する部分に、この奥側以外の部分よりも径方向内方に突出する状態で設けている。
そして、上記係止環の小径部を上記係止凹溝内に収納した状態で、上記係止突部を上記大径係止部を乗り越えさせつつ、上記嵌合孔を上記小径段部に外嵌して、これら係止突部と大径係止部との係合により、この小径段部からの上記抑え板の抜け止めを図っている。
そして、係止環の小径部を係止凹溝内に収納すると共に、この係止環の大径係止部と上記嵌合孔の凹入部の位相とを合致させた状態で、上記係止突部を上記大径係止部を乗り越えさせつつ、上記嵌合孔を上記小径段部に外嵌して、この小径段部からの上記抑え板の抜け止めを図る。
或いは、請求項4に記載した発明の様に、上記抑え板を、円周方向3個所位置以上に通孔又はねじ孔を設けたものとする。又、これら各通孔又は各ねじ孔を形成した部分の外径を、間部分の外径よりも大きくする。又、上記嵌合孔の内周面に上記各凹入部を、上記各通孔又は各ねじ孔と同じ数だけ(又はこれら各通孔又は各ねじ孔の整数倍の様に、これら各通孔又は各ねじ孔に同時に整合させられる位置に)設ける。そして、これら各凹入部が設けられた円周方向位置を、上記各間部分のうちで上記嵌合孔の内周面と上記抑え板の外周縁との距離が最も短くなった位置と、上記各通孔又は各ねじ孔を形成した位置との間部分(好ましくは中央位置)とする。尚、ハウジングに対する上記抑え板の支持を安定させる為には、上記各通孔又は各ねじ孔を円周方向3個所位置以上に設置する事が好ましいが、これら各通孔又ねじ孔は、最低限2個所位置に設置すれば良い。
そして、係止環の小径部を係止凹溝内に収納した状態で、上記係止突部を上記大径係止部を乗り越えさせつつ、上記嵌合孔を上記小径段部に外嵌して、この小径段部からの上記抑え板の抜け止めを図る
或いは、請求項3、4、8〜11に記載した発明を実施する場合に、例えば請求項13に記載した発明の様に、前記各大径係止部の突出量を、それぞれ円周方向の一端側で大きく、他端側で小さくする事もできる。
或いは、請求項15に記載した様に、上記係止環の断面形状を砲弾形とする。
即ち、上記外輪と上記抑え板とを結合する為の係止環は、弾性を有する金属製の線材を曲げ形成する事により、或いは合成樹脂を射出成形する事により、容易に得られる。又、上記係止環を係止する為に上記外輪の小径段部の外周面に形成する係止凹溝の加工も、単純な旋削加工により、容易に行なえる。更に、上記抑え板の嵌合孔の内周面に凹入部及び係止突部を形成する事も、プレス加工により容易に行なえる。この為、上述の様に、上記構造を、容易、且つ、低コストで得られる。
図1〜12は、請求項1〜4、16、17に対応する、本発明の実施の形態の第1例を示している。本例の転がり軸受ユニット8aは、図1〜4に示す様に、ラジアル転がり軸受3aを構成する外輪5aに対し抑え板7aを、係止環11を介して、回転可能に、且つ、非分離に結合して成る。この様な転がり軸受ユニット8aは、前述の図30に示した如く、自動車用変速機を構成するハウジング2の内面側に、回転軸1の端部を回転自在に支持する為に使用する。尚、これらハウジング2と回転軸1との間への上記転がり軸受ユニット8aの組み付け状況は、上記図30に示した従来構造と同様であり、上記ラジアル転がり軸受3aの基本的構造及び作用に関しては、広く知られている単列深溝型の玉軸受と同様であるから、説明を省略若しくは簡略にし、以下、上記外輪5aと上記抑え板7aとの結合部の構造を中心に説明する。
上記係止環11は、弾性を有する金属製の線材を曲げ形成する事により、或いは、高機能樹脂等の弾性を有する合成樹脂を射出成形する事により、図5〜6に示す様に、全体を欠円環状に形成して成り、直径を弾性的に拡縮自在である。この様な係止環11は、基準となる小径部16と、この小径部16の円周方向複数個所(図示の例では、円周方向に関してほぼ等間隔な3個所)位置から径方向外方に曲がった状態で設けられた大径係止部17、17とを備える。これら各大径係止部17、17は、上記小径部16よりも大きな曲率(小さな曲率半径)を有する部分円弧形で、この小径部16の外周縁よりも径方向外方に突出する状態で設けられている。
図13は、請求項1、5、16、17に対応する、本発明の実施の形態の第2例を示している。本例の場合には、抑え板7bの中央部に形成する嵌合孔12aの内径を、次述する係止突部15aを形成した部分を除き、上記抑え板7bを外嵌支持すべき、外輪5aの端部外周面に形成した小径段部9aの外径よりも十分に(係止環11の大径係止部17の外接円の直径以上に)大きくしている。そして、上記嵌合孔12aの内周面の軸方向一部で、上記小径段部9aに外嵌した状態でこの小径段部9aの奥側に位置する部分に係止突部15aを、上記嵌合孔12aの内周面よりも径方向内方に突出する状態で、全周に亙って設けている。上記係止突部15aの基本的形状は、上述した実施の形態の第1例の係止突部15(図3、4、9、11、12参照)と同じである。
図14は、請求項1、5、7、16、17に対応する、本発明の実施の形態の第3例を示している。本例の場合には、抑え板7cの中央部に形成する嵌合孔12bの内周面に形成した係止突部15bの内周面を、傾斜面22と凹円筒面23とから構成している。このうちの傾斜面22は、上記抑え板7cを外嵌支持すべき、外輪5aの端部外周面に形成した小径段部9aに上記嵌合孔12bを外嵌した状態で、この小径段部9aの奥側に位置する片半部に設けられており、この奥側に向かうに従って内径が大きくなる方向に傾斜した円すい凹面状である。又、上記凹円筒面23は、上記小径段部9aに外嵌した状態でこの小径段部9aの軸方向中央側に位置する他半部に設けられており、軸方向に関して内径が変化しない。
図15は、請求項1、5、6、16、17に対応する、本発明の実施の形態の第4例を示している。本例の場合には、抑え板7dの中央部に形成する嵌合孔12cの内周面の軸方向両端部に、係止突部15aと支持突部24とを、軸方向に離隔した状態で形成している。言い換えれば、上記嵌合孔12cの軸方向中間部に全周に亙って外径側係止凹溝25を形成し、この外径側係止凹溝25の片側を上記係止突部15aとし、他側を上記支持突部24としている。これら両突部15a、24のうちの係止突部15aは、上記抑え板7dを外嵌支持すべき、外輪5aの端部外周面に形成した小径段部9aに、上記嵌合孔12cを外嵌した状態で、この小径段部9aの奥側に位置する部分に設けている。これに対して上記支持突部24は、上記外径側係止凹溝25を挟んで、上記係止突部15aと反対側に設けている。これら両突部15a、24のうち、係止突部15aの内周面は、上記外径側係止凹溝25から離れるに従って内径が大きくなる方向に傾斜した傾斜面22aとしている。これに対して上記支持突部24の内周面は、軸方向に関して内径が変化しない、凹円筒面26としている。
図16は、請求項1、5〜7、16、17に対応する、本発明の実施の形態の第5例を示している。本例は、上述した実施の形態の第4例と、前述した実施の形態の第3例とを組み合わせた如き構造を有する。即ち、本例の場合には、抑え板7eの中央部に形成する嵌合孔12dの内周面に形成した係止突部15bの内周面を、傾斜面22と凹円筒面23とから構成している。又、外径側係止凹溝25を挟んで、上記係止突部15bと反対側部分に、上記凹円筒面23と同心且つ同径の凹円筒面26を形成している。この為本例の構造の場合には、図16の(C)に示した組立完了後の状態で、上記両凹円筒面23、26と転がり軸受ユニットを構成する外輪5aの端部外周面に形成した小径段部9aの両端部外周面とが、当接若しくは近接対向する。これら両凹円筒面23、26と小径段部9aの奥端部外周面との当接面積は十分に広くなるので、上記抑え板7eと外輪5aとの結合部の損傷防止効果をより充実させられる。その他の部分の構造及び作用は、前述の図13に示した実施の形態の第2例の場合と同様であるから、同等部分に関する図示並びに説明は省略する。
図17〜18は、請求項10、15に対応する、本発明の実施の形態の第6例を示している。本例の場合には、係止環11bの断面形状を工夫する事により、抑え板7a側の嵌合孔12の内周面に形成した係止突部15と上記係止環11bの大径係止部17とを係合させ易く、且つ、係合後には係合状態を外れにくくしている。具体的には、上記係止環11bの表面のうち、組立状態で、上記抑え板7aを外嵌支持すべき、外輪5aの端部外周面に形成した小径段部9aの奥側に位置する軸方向奥端面を、上記係止環11bの中心軸に対し直交する方向の平面27としている。又、この係止環11bの外周面のうちで上記小径段部9aの先端寄り部分を、先端縁に向かうに従って外径が漸次小さくなる方向に傾斜した傾斜面28としている。この為に本例の場合には、上記係止環11bの断面形状を砲弾形としている。
尚、本例の構造に組み込む様な、断面形状が砲弾形である係止環11bを、上記第1例の構造に限らず、前述の図13〜16に示した、本発明の実施の形態の第2〜5例の構造に組み付ける事もできる。
図19〜20は、請求項10、14に対応する、本発明の実施の形態の第7例を示している。本例の場合も、上述した実施の形態の第6例と同様に、係止環11cの断面形状を工夫する事により、抑え板7a側の嵌合孔12の内周面に形成した係止突部15と上記係止環11cの大径係止部17とを係合させ易く、且つ、係合後には係合状態を外れにくくしている。この為に本例の場合には、上記係止環11cの断面形状を、この係止環11cの外周面となるべき部分の形状が凸円弧である略三角形としている。この様な本例の場合、外輪5aと上記抑え板7aとの結合作業時に、上記係止突部15の内周面と上記大径係止部17の外周面とをより係合させ易くして、これら係止突部15と大径係止部17とをより係合させ易くできる。その他の部分の構成及び作用は、上述した実施の形態の第6例の場合と同様であるから、同等部分に関する図示並びに説明は省略する。
図21は、請求項1、3、11、16、17に対応する、本発明の実施の形態の第8例を示している。本例の場合には、抑え板7fの嵌合孔12eの内周縁複数個所(例えば円周方向に関して等間隔の3個所)に形成した各凹入部29の形状を角形としている。具体的には、これら各凹入部29の底面30を平坦面としている。又、この底面30を、これら各凹入部29の円周方向中間部で上記嵌合孔12eの径方向に対し直交する方向(当該中間部の接線と平行な方向)に存在させている。従って本例の場合には、上記各凹入部29の底面30と、係止環11を係止する係止凹溝18の底面(例えば図3〜4参照)との間隔が、それぞれの周方向中央部に比べて周方向両端部で広くなっている。
図23〜24は、請求項9に対応する、本発明の実施の形態の第9例を示している。本例の場合、抑え板7aの嵌合孔12の内周縁部に形成した、大径部19、19等の凹入部(例えば図1〜4参照)、及び、係止環11dの大径係止部17a、17bを、それぞれ3個所ずつ設けている。特に、本例の場合には、これら各大径係止部17a、17bのうち、上記係止環11dの不連続部31から遠い円周方向中間部の大径係止部17aの径方向外方への突出量を、この不連続部31に近い残り2個所の大径係止部17b、17bの同方向への突出量よりも小さくしている。尚、この突出量とは、図24にHで示す様に、上記係止環11dの内接円から上記各大径係止部17a、17bの頂部までの、径方向距離を言う。
図25〜26は、請求項1〜4、12、16、18に対応する、本発明の実施の形態の第10例を示している。上述した各例の場合には、外輪5aをハウジング2の保持凹部4(図30参照)に、十分に大きな(温度上昇時にもクリープを生じない程度に大きな)締り嵌めで内嵌する事により、運転時にこの外輪5aが回転(クリープ)するのを防止する事を前提としていた。従って、この外輪5aと抑え板7a〜7fとの相対回転を確実に防止する為の構造は設けていなかった。これに対して本例の場合には、外輪5aをハウジング2の保持凹部4に、嵌合強度が必ずしも十分でない(隙間嵌乃至は温度上昇時にクリープを生じる可能性がある程度の)締り嵌めで内嵌する代わりに、運転時にこの外輪5aが回転するのを防止する為、この外輪5aと抑え板7gとの間に、これら外輪5aと抑え板7gとが特定の方向に相対回転するのを防止する為の構造を設けている。
図27〜29は、請求項1〜4、8、13、16、18に対応する、本発明の実施の形態の第11例を示している。本例の場合も、上述した第10例の場合と同様に、外輪5aをハウジング2の保持凹部4に隙間嵌乃至は弱い締り嵌めで内嵌する代わりに、運転時にこの外輪5aが回転するのを防止する為、この外輪5aと抑え板7hとの間に、これら外輪5aと抑え板7hとが特定の方向に相対回転するのを防止する為の構造を設けている。
2 ハウジング
3、3a ラジアル転がり軸受
4 保持凹部
5、5a 外輪
6 内輪
7、7a〜7h 抑え板
8、8a 転がり軸受ユニット
9、9a 小径段部
10、10a 通孔又はねじ孔
11、11a〜11d 係止環
12、12a〜12f 嵌合孔
14 円筒部
15、15a、15b 係止突部
16 小径部
17、17a〜17c 大径係止部
18 係止凹溝
19、19a 大径部
20 段差面
21 間部分
22、22a 傾斜面
23 凹円筒面
24 支持突部
25 外径側係止凹溝
26 凹円筒面
27 平面
28 傾斜面
29、29a、29b 凹入部
30 底面
31 不連続部
Claims (18)
- ラジアル転がり軸受と、このラジアル転がり軸受を構成する外輪の軸方向一端部外周面に設けられた小径段部と、この小径段部に回転可能に、且つ、この小径段部からの抜け止めを図られた状態で外嵌された、外径寄り部分に通孔又はねじ孔を形成した抑え板とを備えた回転支持装置用転がり軸受ユニットに於いて、
上記抑え板を上記外輪の小径段部に対し外嵌した状態で、この小径段部に外嵌した係止環と、この抑え板に設けた嵌合孔の内周面に形成した係止突部との係合により、上記小径段部からのこの抑え板の抜け止めを図っており、
上記係止環は、弾性材を欠円環状に形成して成り、上記小径段部の外周面に周方向に形成された係止凹溝内に収まる小径部と、上記小径段部の外周面よりも径方向外方に突出する迄この小径部の一部から径方向外方に曲がった状態で設けられた大径係止部とを備えたものであり、
上記係止突部は、上記抑え板に設けた、上記小径段部に回転可能に外嵌する嵌合孔の内周面の少なくとも円周方向一部で、上記小径段部に外嵌した状態でこの小径段部の奥側に位置する部分に、この奥側以外の部分よりも径方向内方に突出する状態で設けられたものであり、
上記係止環の小径部を上記係止凹溝内に収納した状態で、上記係止突部を上記大径係止部を乗り越えさせつつ、上記嵌合孔を上記小径段部に外嵌して、これら係止突部と大径係止部との係合により、この小径段部からの上記抑え板の抜け止めを図っている事を特徴とする回転支持装置用転がり軸受ユニット。 - 係止突部は、抑え板に設けた、小径段部に回転可能に外嵌する嵌合孔の内周面の円周方向一部から径方向外方に凹んだ状態で設けられた凹入部の一部内周面で、上記小径段部に外嵌した状態でこの小径段部の奥側に位置する部分に、上記凹入部の内周面よりも径方向内方に突出する状態で設けられたものであり、
係止環の小径部を係止凹溝内に収納すると共に、この係止環の大径係止部と上記嵌合孔の凹入部の位相とを合致させた状態で、上記係止突部を上記大径係止部を乗り越えさせつつ、上記嵌合孔を上記小径段部に外嵌して、この小径段部からの上記抑え板の抜け止めを図っている
請求項1に記載した回転支持装置用転がり軸受ユニット。 - 外輪側の小径段部に隙間嵌で外嵌自在な内径を有する円形の嵌合孔の内周面に複数の凹入部が、円周方向に関して間隔をあけて設けられており、これら各凹入部の軸方向端部に、それぞれの内周面が、内径がこれら各凹入部の軸方向中央部に向かう程小さくなる方向に傾斜した傾斜面である係止突部が設けられている、請求項2に記載した回転支持装置用転がり軸受ユニット。
- 抑え板が、円周方向3個所位置以上に通孔又はねじ孔を設けたもので、これら各通孔又は各ねじ孔を形成した部分の外径が間部分の外径よりも大きくなっており、嵌合孔の内周面に凹入部が、上記各通孔又は各ねじ孔と同じ数だけ設けられており、これら各凹入部が設けられた円周方向位置が、上記各間部分のうちで上記嵌合孔の内周面と上記抑え板の外周縁との距離が最も短くなった位置と、上記各通孔又は各ねじ孔を形成した位置との間部分である、請求項2〜3のうちの何れか1項に記載した回転支持装置用転がり軸受ユニット。
- 係止突部は、抑え板に設けた、小径段部に回転可能に外嵌する嵌合孔の内周面の軸方向一部で、上記小径段部に外嵌した状態でこの小径段部の奥側に位置する部分に、上記嵌合孔の内周面よりも径方向内方に突出する状態で、全周に亙って設けられたものであり、
係止環の小径部を係止凹溝内に収納した状態で、上記係止突部をこの係止環の大径係止部を乗り越えさせつつ、上記嵌合孔を上記小径段部に外嵌して、この小径段部からの上記抑え板の抜け止めを図っている
請求項1に記載した回転支持装置用転がり軸受ユニット。 - 嵌合孔の内周面のうち、小径段部に外嵌した状態でこの小径段部の奥側に位置する部分に係止突部を、同じく反対側に位置する部分に内周面が円筒面である支持突部を、それぞれ全周に亙って設けており、これら係止突部と支持突部とにより軸方向両側から挟まれた部分を、係止環の大径係止部を係止する為の外径側係止凹溝とし、凹円筒面である上記支持突部の内周面と、凸円筒面である上記小径段部の外周面の先端寄り部分とを対向させている、請求項5に記載した回転支持装置用転がり軸受ユニット。
- 係止突部の内周面が、小径段部に外嵌した状態でこの小径段部の奥側に位置する片半部に設けられ、この奥側に向かうに従って内径が大きくなる方向に傾斜した円すい凹面状の傾斜面と、上記小径段部に外嵌した状態でこの小径段部の軸方向中央側に位置する他半部に設けられ、軸方向に関して外径が変化しない凹円筒面とから成り、この凹円筒面と、係止凹溝よりも奥側に存在する、凸円筒面である上記小径段部の奥端部外周面とを対向させた、請求項5〜6のうちの何れか1項に記載した回転支持装置用転がり軸受ユニット。
- 各凹入部が、嵌合孔の内周面と同心の部分円筒面をそれぞれの底面とした大径部である、請求項3に記載した回転支持装置用転がり軸受ユニット。
- 嵌合孔の凹入部及び係止環の大径係止部が、それぞれ3個所以上ずつ、同数且つ同ピッチで設けられており、これら各大径係止部のうち、上記係止環の不連続部から遠い円周方向中間部の大径係止部の径方向外方への突出量が、この不連続部に近い残りの大径係止部の同方向への突出量よりも小さくなっている、請求項3〜8のうちの何れか1項に記載した回転支持装置用転がり軸受ユニット。
- 係止環の表面のうち、小径段部の奥側に位置する軸方向奥端面が、上記係止環の中心軸に対し直交する方向の平面であり、外周面のうちで少なくとも上記小径段部の先端寄り部分が、先端縁に向かうに従って外径が漸次小さくなる方向に傾斜した傾斜面である、請求項1〜9のうちの何れか1項に記載した回転支持装置用転がり軸受ユニット。
- 各凹入部が、それぞれの円周方向中間部で嵌合孔の径方向に対し直交する方向に存在する平坦面をそれぞれの底面としたものであり、それぞれの底面と係止凹溝の底面との間隔が、それぞれの周方向中央部に比べて周方向両端部で広くなっている、請求項3、9、10のうちの何れか1項に記載した回転支持装置用転がり軸受ユニット。
- 各凹入部の深さが、それぞれ円周方向の一端側で浅く、他端側で深くなっている、請求項3、4、9、10のうちの何れか1項に記載した回転支持装置用転がり軸受ユニット。
- 各大径係止部の突出量が、それぞれ円周方向の一端側で大きく、他端側で小さくなっている、請求項3、4、8〜11のうちの何れか1項に記載した回転支持装置用転がり軸受ユニット。
- 係止環の断面形状が、この係止環の外周面となるべき部分の形状が凸円弧である略三角形である、請求項10〜13のうちの何れか1項に記載した回転支持装置用転がり軸受ユニット。
- 係止環の断面形状が砲弾形である、請求項10〜13のうちの何れか1項に記載した回転支持装置用転がり軸受ユニット。
- ハウジングに対し回転軸を支持する為のラジアル転がり軸受と、このラジアル転がり軸受を構成する外輪を上記ハウジングに支持固定する為、このハウジングの一部にこのハウジングの片面に開口する状態で設けられた、上記外輪を内嵌する保持凹部と、この外輪の軸方向一端部外周面でこの保持凹部から突出する部分に設けられた小径段部と、この小径段部に回転可能に、且つ、この小径段部からの抜け止めを図られた状態で外嵌された抑え板とを備え、上記外輪を上記保持凹部に内嵌固定すると共に、この抑え板の片面を上記ハウジングの片面に突き当てた状態で、この抑え板の外径寄り部分又はこのハウジングに形成した通孔を挿通したねじをこのハウジングの片面に開口したねじ孔又は上記抑え板の外径寄り部分に設けたねじ孔に螺合する事により、上記ハウジングに対し上記外輪を支持固定した回転支持装置に於いて、
上記抑え板を上記外輪の小径段部に対し外嵌した状態で、この小径段部に外嵌した係止環と、この抑え板に設けた嵌合孔の内周面に形成した係止突部との係合により、上記小径段部からのこの抑え板の抜け止めを図っており、
上記係止環は、弾性材を欠円環状に形成して成り、上記小径段部の外周面に周方向に形成された係止凹溝内に収まる小径部と、上記小径段部の外周面よりも径方向外方に突出する迄この小径部の一部から径方向外方に曲がった状態で設けられた大径係止部とを備えたものであり、
上記係止突部は、上記抑え板に設けた、上記小径段部に回転可能に外嵌する嵌合孔の内周面の少なくとも円周方向一部で、上記小径段部に外嵌した状態でこの小径段部の奥側に位置する部分に、この奥側以外の部分よりも径方向内方に突出する状態で設けられたものであり、
上記係止環の小径部を上記係止凹溝内に収納した状態で、上記係止突部を上記大径係止部を乗り越えさせつつ、上記嵌合孔を上記小径段部に外嵌して、これら係止突部と大径係止部との係合により、この小径段部からの上記抑え板の抜け止めを図っている事を特徴とする回転支持装置。 - 外輪に対して抑え板を、両回転方向の位置調節を可能に外嵌しており、保持凹部に外輪を、締り嵌めで内嵌固定している、請求項16に記載した回転支持装置。
- 保持凹部に外輪を、隙間嵌乃至締り嵌めで内嵌しており、抑え板に対して外輪を、回転方向の変位を制限した状態で装着している、請求項16に記載した回転支持装置。
Priority Applications (4)
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---|---|---|---|
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