JP5135680B2 - 自動変速機の異常判定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動変速機の異常判定装置に関し、特に、フェ−ルセーフバルブが設けられる自動変速機において、適切な時点で異常判定を行なう異常判定装置に関する。
自動変速機には、複数の変速段のうちの1つが択一的に成立させられるために、複数の摩擦係合要素のうちのいずれかが選択的に係合させる油圧を供給する油圧回路が設けられる。このような油圧回路には、制御信号に応じて摩擦係合要素における油圧を制御する複数の電磁弁が設けられている。これらの電磁弁に、たとえば、断線、短絡等の故障が発生して、変速に関与しない摩擦係合要素が係合状態になるなどすると、自動変速機の変速段が成立できず、適切な変速を行なうことができない場合がある。
このような問題に鑑みて、たとえば、特開平11−280886号公報(特許文献1)は、自動変速機において、複数あるソレノイドバルブのうちのどのソレノイドバルブにどのような故障が生じているのかを精度よく特定する自動変速機の故障検出装置を開示する。この故障検出装置は、トルクコンバータと、トルクコンバータを介してエンジンからの動力が入力される変速歯車機構と、変速歯車機構の動力伝達経路を切り換える複数の摩擦要素と、油圧制御回路に備えられ、これらの摩擦要素に供給される作動圧を制御する複数のソレノイドバルブとを有し、これらのソレノイドバルブをそれぞれ制御することによって変速歯車機構のギヤ段を切り換えるように構成された自動変速機の故障を検出する。故障検出装置は、各ギヤ段毎にソレノイドバルブがそれぞれ故障を生じた場合にギヤ段のギヤ比が達成されるか否かを特性として格納する故障特性格納手段と、変速歯車機構の入力回転数と出力回転数とに基づいて実ギヤ比を演算する実ギヤ比演算手段と、演算手段で演算された実ギヤ比と、運転状態に応じて出力される変速指令の目標ギヤ段のギヤ比とを比較して、変速指令通りのギヤ比が達成されているか否かを判定するギヤ故障判定手段と、ギヤ故障判定手段の判定結果と、格納手段で格納されている特性とに基づいてソレノイドバルブのうち故障を生じているものを特定し、且つ、その故障の形態を特定する特定手段とを含む。
上述した公報に開示された故障検出装置によると、複数あるソレノイドバルブのうちのどのソレノイドバルブに故障が生じているのかが特定され、また、その故障がオン故障なのかオフ故障なのかといった故障の形態も特定されるから、故障が検出されたのちのフェールセーフ制御等を合理的に実行することが可能となる。
特開平11−280886号公報
ところで、自動変速機の油圧制御装置には、複数の摩擦係合要素が同時に係合することに起因する不適切な変速(たとえば、回転数の吹け上がり、あるいは、インターロック)を回避するフェ−ルセーフバルブが設けられる。フェ−ルセーフバルブは、たとえば、ある変速段を成立させる際に、ソレノイドバルブのオン故障などにより、変速に関与しない摩擦係合要素が係合状態になると、変速に関与する摩擦係合要素に対する油圧を高められて、変速に関与しない摩擦係合要素の係合を解除するように作動する。
しかしながら、たとえば、変速に関与する2つの摩擦係合要素において、一方の摩擦係合要素が係合状態から解放状態へと切換わり、並行して、他方の摩擦係合要素が解放状態から係合状態への切換わる変速を想定すると、解放側の摩擦係合要素と係合側の摩擦係合要素とにおいて、両者が係合することによるタイアップを完全に防止することができない。そのため、フェ−ルセーフバルブは、タイアップを許容するように設計されている。したがって、フェ−ルセーフバルブは、変速制御の完了後に作動するという問題がある。
そのため、変速制御が終了してからフェ−ルセーフバルブが作動するまでの間においては、変速指令に対応する変速比が達成されていない可能性がある。すなわち、変速制御が終了してからフェ−ルセーフバルブが作動するまでの間に異常判定が行なわれると、変速指令に対応する変速比が達成されていないことにより異常判定がなされる可能性がある。しかしながら、フェ−ルセーフバルブの作動後においては、変速指令通りに変速段が形成されるので、異常判定が誤判定になるという問題がある。
上記した公報に開示された故障診断装置においては、上記したフェ−ルセーフバルブの作動が変速制御の終了後に作動する場合について考慮されていないため、上述した問題を解決することができない。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであって、その目的は、適切な時点で異常判定を行なうことにより誤判定を防止する自動変速機の異常判定装置を提供することである。
第1の発明に係る自動変速機の異常判定装置は、エンジンに連結されるとともに、複数の摩擦係合要素を選択的に係合させることにより駆動力を伝達する自動変速機の異常を判定する。自動変速機には、複数の摩擦係合要素に油圧を供給する油圧回路が設けられる。油圧回路には、自動変速機に対する変速指令に対応しない変速を回避するフェ−ルセーフバルブが設けられる。異常判定装置は、変速指令に対応する変速比が達成されていないと、自動変速機に異常が発生したことを判定するための判定手段と、変速制御が終了してから予め定められた時間が経過するまで、判定手段による判定を禁止するための禁止手段とを含む。
第1の発明によると、判定手段は、変速指令に対応する変速比が達成されていないと、自動変速機に異常が発生したことを判定する。禁止手段は、変速制御が終了してから予め定められた時間が経過するまで、判定手段による判定を禁止する。禁止手段により変速制御終了から予め定められた時間が経過するまで判定を禁止することにより、変速制御終了からフェ−ルセーフバルブが作動するまでの間の判定を抑制することができる。これにより、フェ−ルセーフバルブの作動後の状態に基づいて判定を行なうことができるため、誤判定を防止することができる。したがって、適切な時点で異常判定を行なうことにより誤判定を防止する自動変速機の異常判定装置を提供することができる。
第2の発明に係る自動変速機の異常判定装置においては、第1の発明の構成に加えて、判定手段は、自動変速機が駆動状態であって、自動変速機の入力側の回転数が変速指令に基づく回転数よりも予め定められた回転数以上大きいと判定すると、自動変速機に異常が発生したことを判定するための手段を含む。
第2の発明によると、判定手段は、自動変速機が駆動状態であって、自動変速機の入力側の回転数が変速指令に基づく回転数よりも予め定められた回転数以上大きいと判定すると、自動変速機に異常が発生したことを判定する。これにより、自動変速機において、変速指令に対応する変速比よりも減速側の変速比になるように摩擦係合要素が係合するなどした場合に、自動変速機の入力側の回転数が吹け上がる状態を判定することができる。これにより、自動変速機に異常が発生したことを判定することができる。
第3の発明に係る自動変速機の異常判定装置においては、第1または2の発明の構成に加えて、フェ−ルセーフバルブは、変速指令に基づく変速開始後に、変速に関与しない、摩擦係合要素の係合を解除する。
第3の発明によると、フェ−ルセーフバルブは、変速指令に基づく変速開始後に、変速に関与しない、摩擦係合要素の係合を解除する。そのため、変速制御が終了してから予め定められた時間が経過するまで異常の判定を禁止することにより、フェ−ルセーフバルブの作動遅れによる誤判定を防止することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
図1を参照して、本発明の実施の形態に係る制御装置を搭載した車両について説明する。この車両は、FF(Front engine Front drive)車両である。なお、FF以外の車両であってもよい。
車両は、エンジン1000と、オートマチックトランスミッション2000と、オートマチックトランスミッション2000の一部を構成するプラネタリギヤユニット3000と、オートマチックトランスミッション2000の一部を構成する油圧回路4000と、ディファレンシャルギヤ5000と、ドライブシャフト6000と、前輪7000と、ECU(Electronic Control Unit)8000とを含む。本発明に係る自動変速機の異常判定装置は、ECU8000により実現される。
エンジン1000は、インジェクタ(図示せず)から噴射された燃料と空気との混合気を、シリンダの燃焼室内で燃焼させる内燃機関である。燃焼によりシリンダ内のピストンが押し下げられて、クランクシャフトが回転させられる。
オートマチックトランスミッション2000は、トルクコンバータ3200を介してエンジン1000に連結される。オートマチックトランスミッション2000は、所望のギヤ段を形成することにより、クランクシャフトの回転数を所望の回転数に変速する。
オートマチックトランスミッション2000の出力ギヤは、ディファレンシャルギヤ5000と噛合っている。ディファレンシャルギヤ5000にはドライブシャフト6000がスプライン嵌合などによって連結される。ドライブシャフト6000を介して、左右の前輪7000に動力が伝達される。
ECU8000には、車速センサ8002と、シフトレバー8004のポジションスイッチ8006と、アクセルペダル8008のアクセル開度センサ8010と、ブレーキペダル8012のストロークセンサ8014と、電子スロットルバルブ8016のスロットル開度センサ8018と、エンジン回転数センサ8020と、入力軸回転数センサ8022と、出力軸回転数センサ8024とがハーネスなどを介して接続されている。
車速センサ8002は、ドライブシャフト6000の回転数から車両の速度を検知し、検知結果を表す信号をECU8000に送信する。シフトレバー8004の位置は、ポジションスイッチ8006により検知され、検知結果を表す信号がECU8000に送信される。シフトレバー8004の位置に対応して、オートマチックトランスミッション2000のギヤ段が自動で形成される。また、運転者の操作に応じて、運転者が任意のギヤ段を選択できるマニュアルシフトモードを選択できるように構成してもよい。
アクセル開度センサ8010は、アクセルペダル8008の開度を検知し、検知結果を表す信号をECU8000に送信する。ストロークセンサ8014は、ブレーキペダル8012のストローク量を検知し、検知結果を表す信号をECU8000に送信する。
スロットル開度センサ8018は、アクチュエータにより開度が調整される電子スロットルバルブ8016の開度を検知し、検知結果を表す信号をECU8000に送信する。電子スロットルバルブ8016により、エンジン1000に吸入される空気量(エンジン1000の出力)が調整される。
エンジン回転数センサ8020は、エンジン1000の出力軸(クランクシャフト)の回転数を検知し、検知結果を表す信号をECU8000に送信する。入力軸回転数センサ8022は、オートマチックトランスミッション2000の入力軸回転数(以下、タービン回転数ともいう)NTを検知し、検知結果を表す信号をECU8000に送信する。出力軸回転数センサ8024は、オートマチックトランスミッション2000の出力軸回転数NOを検知し、検知結果を表す信号をECU8000に送信する。
ECU8000は、車速センサ8002、ポジションスイッチ8006、アクセル開度センサ8010、ストロークセンサ8014、スロットル開度センサ8018、エンジン回転数センサ8020、入力軸回転数センサ8022、出力軸回転数センサ8024などから送られてきた信号、ROM(Read Only Memory)に記憶されたマップおよびプログラムに基づいて、車両が所望の走行状態となるように、機器類を制御する。
本実施の形態において、ECU8000は、シフトレバー8004がD(ドライブ)ポジションであることにより、オートマチックトランスミッション2000のシフトレンジにD(ドライブ)レンジが選択された場合、1速〜6速ギヤ段のうちのいずれかのギヤ段が形成されるように、オートマチックトランスミッション2000を制御する。1速〜6速ギヤ段のうちのいずれかのギヤ段が形成されることにより、オートマチックトランスミッション2000は前輪7000に駆動力を伝達し得る。
シフトレバー8004がN(ニュートラル)ポジションであることにより、オートマチックトランスミッション2000のシフトレンジにN(ニュートラル)レンジが選択された場合、ニュートラル状態になるように、オートマチックトランスミッション2000が制御される。
図2を参照して、プラネタリギヤユニット3000について説明する。プラネタリギヤユニット3000は、クランクシャフトに連結された入力軸3100を有するトルクコンバータ3200に接続されている。プラネタリギヤユニット3000は、遊星歯車機構の第1セット3300と、遊星歯車機構の第2セット3400と、出力ギヤ3500と、ギヤケース3600に固定されたB1ブレーキ3610、B2ブレーキ3620およびB3ブレーキ3630と、C1クラッチ3640およびC2クラッチ3650と、ワンウェイクラッチF3660とを含む。
第1セット3300は、シングルピニオン型の遊星歯車機構である。第1セット3300は、サンギヤS(UD)3310と、ピニオンギヤ3320と、リングギヤR(UD)3330と、キャリアC(UD)3340とを含む。
サンギヤS(UD)3310は、トルクコンバータ3200の出力軸3210に連結されている。ピニオンギヤ3320は、キャリアC(UD)3340に回転自在に支持されている。ピニオンギヤ3320は、サンギヤS(UD)3310およびリングギヤR(UD)3330と噛合している。
リングギヤR(UD)3330は、B3ブレーキ3630によりギヤケース3600に固定される。キャリアC(UD)3340は、B1ブレーキ3610によりギヤケース3600に固定される。
第2セット3400は、ラビニヨ型の遊星歯車機構である。第2セット3400は、サンギヤS(D)3410と、ショートピニオンギヤ3420と、キャリアC(1)3422と、ロングピニオンギヤ3430と、キャリアC(2)3432と、サンギヤS(S)3440と、リングギヤR(1)(R(2))3450とを含む。
サンギヤS(D)3410は、キャリアC(UD)3340に連結されている。ショートピニオンギヤ3420は、キャリアC(1)3422に回転自在に支持されている。ショートピニオンギヤ3420は、サンギヤS(D)3410およびロングピニオンギヤ3430と噛合している。キャリアC(1)3422は、出力ギヤ3500に連結されている。
ロングピニオンギヤ3430は、キャリアC(2)3432に回転自在に支持されている。ロングピニオンギヤ3430は、ショートピニオンギヤ3420、サンギヤS(S)3440およびリングギヤR(1)(R(2))3450と噛合している。キャリアC(2)3432は、出力ギヤ3500に連結されている。
サンギヤS(S)3440は、C1クラッチ3640によりトルクコンバータ3200の出力軸3210に連結される。リングギヤR(1)(R(2))3450は、B2ブレーキ3620により、ギヤケース3600に固定され、C2クラッチ3650によりトルクコンバータ3200の出力軸3210に連結される。また、リングギヤR(1)(R(2))3450は、ワンウェイクラッチF3660に連結されており、1速ギヤ段の駆動時に回転不能となる。
ワンウェイクラッチF3660は、B2ブレーキ3620と並列に設けられる。すなわち、ワンウェイクラッチF3660のアウターレースはギヤケース3600に固定され、インナーレースはリングギヤR(1)(R(2))3450に回転軸を介して連結される。
図3に、各変速ギヤ段と、各クラッチおよび各ブレーキの作動状態との関係を表した作動表を示す。この作動表に示された組み合わせで各ブレーキおよび各クラッチを作動させることにより、1速〜6速の前進ギヤ段と、後進ギヤ段が形成される。
図3に示すように、C1クラッチ3640は、1速〜4速ギヤ段の全てのギヤ段において係合される。すなわち、C1クラッチ3640は、1速〜4速ギヤ段における入力クラッチであるといえる。C2クラッチ3650は、5速および6速ギヤ段において係合される。すなわち、C2クラッチ3650は、5速および6速ギヤ段における入力クラッチであるといえる。
図4を参照して、油圧回路4000の要部について説明する。なお、油圧回路4000は、以下に説明するものに限られない。
油圧回路4000は、オイルポンプ4004と、プライマリレギュレータバルブ4006と、マニュアルバルブ4100と、ソレノイドモジュレータバルブ4200と、SL1リニアソレノイド(以下、SL(1)と記載する)4210と、SL2リニアソレノイド(以下、SL(2)と記載する)4220と、SL3リニアソレノイド(以下、SL(3)と記載する)4230と、SL4リニアソレノイド(以下、SL(4)と記載する)4240と、SLTリニアソレノイド(以下、SLTと記載する)4300と、B2コントロールバルブ4500と、シーケンスバルブ4600と、クラッチアプライコントロールバルブ4700と、B1アプライコントロールバルブ4800とを含む。
オイルポンプ4004は、エンジン1000のクランクシャフトに連結されている。クランクシャフトが回転することにより、オイルポンプ4004が駆動し、油圧を発生する。オイルポンプ4004で発生した油圧は、プライマリレギュレータバルブ4006により調圧され、ライン圧が生成される。
プライマリレギュレータバルブ4006は、SLT4300により調圧されたスロットル圧をパイロット圧として作動する。ライン圧は、ライン圧油路4010を介してマニュアルバルブ4100およびSL(4)4240に供給される。
マニュアルバルブ4100は、ドレンポート4105を含む。ドレンポート4105から、Dレンジ圧油路4102およびRレンジ圧油路4104の油圧が排出される。マニュアルバルブ4100のスプールがDポジションにある場合、ライン圧油路4010とDレンジ圧油路4102とが連通させられ、Dレンジ圧油路4102に油圧が供給される。このとき、Rレンジ圧油路4104とドレンポート4105とが連通させられ、Rレンジ圧油路4104のRレンジ圧がドレンポート4105から排出される。
マニュアルバルブ4100のスプールがRポジションにある場合、ライン圧油路4010とRレンジ圧油路4104とが連通させられ、Rレンジ圧油路4104に油圧が供給される。このとき、Dレンジ圧油路4102とドレンポート4105とが連通させられ、Dレンジ圧油路4102のDレンジ圧がドレンポート4105から排出される。
マニュアルバルブ4100のスプールがNポジションにある場合、Dレンジ圧油路4102およびRレンジ圧油路4104の両方と、ドレンポート4105とが連通させられ、Dレンジ圧油路4102のDレンジ圧およびRレンジ圧油路4104のRレンジ圧がドレンポート4105から排出される。
Dレンジ圧油路4102に供給された油圧(以下、Dレンジ圧ともいう)は、SL(1)4210、SL(2)4220、SL(3)4230および油路4106を介してクラッチアプライコントロールバルブ4700に供給される。Dレンジ圧は、最終的には、B1ブレーキ3610、B2ブレーキ3620、C1クラッチ3640およびC2クラッチ3650に供給される。Rレンジ圧油路4104に供給された油圧は、最終的には、B2ブレーキ3620に供給される。
ソレノイドモジュレータバルブ4200は、ライン圧を元圧とし、SLT4300に供給する油圧(ソレノイドモジュレータ圧)を一定の圧力に調圧する。
SLT4300は、アクセル開度センサ8010により検知されたアクセル開度に基づいたECU8000からの制御信号に応じて、ソレノイドモジュレータ圧を調圧し、スロットル圧を生成する。スロットル圧は、SLT油路4302を介して、プライマリレギュレータバルブ4006に供給される。スロットル圧は、プライマリレギュレータバルブ4006のパイロット圧として利用される。
B2コントロールバルブ4500は、Dレンジ圧油路4102およびRレンジ圧油路4104のいずれか一方からの油圧を選択的に、B2ブレーキ3620に供給する。B2コントロールバルブ4500に、Dレンジ圧油路4102およびRレンジ圧油路4104が接続されている。B2コントロールバルブ4500は、SLソレノイドバルブ(図示せず)およびSLUソレノイドバルブ(図示せず)から供給された油圧とスプリングの付勢力とにより制御される。
SLソレノイドバルブがオフで、SLUソレノイドバルブがオンの場合、B2コントロールバルブ4500は、図4において左側の状態となる。この場合、B2ブレーキ3620には、SLUソレノイドバルブから供給された油圧をパイロット圧として、Dレンジ圧を調圧した油圧が供給される。
SLソレノイドバルブがオンで、SLUソレノイドバルブがオフの場合、B2コントロールバルブ4500は、図4において右側の状態となる。この場合、B2ブレーキ3620には、Rレンジ圧が供給される。
SL(1)4210は、シーケンスバルブ4600を介してC1クラッチ3640に供給される油圧を調圧する。SL(2)4220は、シーケンスバルブ4600を介してC2クラッチ3650に供給される油圧を調圧する。SL(3)4230は、B1アプライコントロールバルブ4800を介してB1ブレーキ3610に供給される油圧を調圧する。SL(4)4240は、シーケンスバルブ4600およびクラッチアプライコントロールバルブ4700を介してB3ブレーキ3630に供給される油圧を調圧する。
なお、SL(1)4210、SL(2)4220、SL(3)4230、SL(4)4240、およびSLT4300は、ECU8000から送信される制御信号により制御される。
SL(1)4120とシーケンスバルブ4600とは油路4212により接続され、SL(2)4220とシーケンスバルブ4600とは油路4222により接続され、SL(4)4240とシーケンスバルブ4600とは油路4242により接続される。
シーケンスバルブ4600は、SLT4300およびソレノイドモジュレータバルブ4200から供給される油圧とスプリングの付勢力により制御される。
なお、シーケンスバルブ4600は、マニュアルバルブ4100のスプールがDポジションにある場合であって、正常状態であるときには、図4において右側の状態となる。このとき、油路4212とC1クラッチ3640に接続される油路4602とが連通させられ、油路4222とC2クラッチ3650に接続される油路4604とが連通させられ、さらに、油路4242とクラッチアプライコントロールバルブ4700に接続される油路4600とが連通させられる。油路4602、油路4604および油路4606は、クラッチアプライコントロールバルブ4700にそれぞれ接続される。
本実施の形態において、クラッチアプライコントロールバルブ4700およびB1アプライコントロールバルブ4800が変速時おけるフェ−ルセーフバルブに対応する。フェ−ルセーフバルブは、C2クラッチ3650とB3ブレーキ3630との同時係合、C2クラッチ3650とB1ブレーキ3610との同時係合およびB1ブレーキ3610とB3ブレーキ3630の同時係合を抑制する。
クラッチアプライコントロールバルブ4700は、4速段以外の変速段において、図4において右側の状態となる。具体的には、クラッチアプライコントロールバルブ4700は、油路4602からスプール上部に供給される油圧と、油路4604からスプール上部側に供給される油圧と、油路4102およびB1アプライコントロールバルブ4800を介して油路4804からスプールの下部に供給されるライン圧と、スプリングの付勢力とにより制御される。
4速段においては、C1クラッチ3640およびC2クラッチ3650が係合状態となるべく、SL(1)4210およびSL(2)4220により調圧された油圧がC1クラッチ3640およびC2クラッチ3650に供給される。このとき、クラッチアプライコントロールバルブ4700において、油路4602および油路4604からスプール上部側に供給される油圧に基づくスプールを押し下げる力がスプール下部側に供給されるライン圧およびスプリングの付勢力に基づく合力を上回ると、図4の左側の状態となる。
このとき、油路4106と、B1アプライコントロールバルブ4800のスプール上部に接続する油路4704とが連通させられる。そのため、B1アプライコントロールバルブ4800のスプール上部には油路4106および油路4704を介してDレンジ圧が供給される。
一方、4速段以外においては、C1クラッチ3640およびC2クラッチ3650のいずれか一方が係合状態となるべく、SL(1)4210およびSL(2)4220により調圧された油圧がC1クラッチ3640およびC2クラッチ3650のいずれかに供給される。このとき、クラッチアプライコントロールバルブ4700において、油路4602および油路4604からスプール上部に供給される油圧に基づくスプールを押し下げる力がスプール下部に供給されるライン圧およびスプリングの付勢力に基づく合力を下回るため、図4の右側の状態となる。そのため、油路4606とB3ブレーキ3630に接続される油路4702とが連通させられる。
B1アプライコントロールバルブ4800は、油路4704からスプール上部に供給される油圧と、B3ブレーキ3630に接続される油路4702からスプール上部側に供給される油圧と、油路4010から分岐して接続される油路4012からスプール下部に供給される油圧と、油路4232からスプール上部側に供給される油圧と、スプリングの付勢力とから制御される。
B3ブレーキ3630に接続される油路4702に油圧が供給されているときには、スプール上部側に供給される油圧に基づくスプールを押し下げる力がスプール下部に供給される油圧およびスプリングの付勢力に基づく合力を上回るため、B1アプライコントロールバルブ4800は、図4において右側の状態となる。
一方、B3ブレーキ3630に接続される油路4702に供給される油圧が減少すると、スプール上部側に供給される油圧に基づくスプールを押し下げる力がスプール下部に供給される油圧およびスプリングの付勢力に基づく合力を下回るため、B1アプライコントロールバルブ4800は、図4において左側の状態となる。
SL(3)4230は、B1アプライコントロールバルブ4800に油路4232を介して接続される。また、B1アプライコントロールバルブ4800には、油路4232の途中で分岐した油路4234がさらに接続される。B1アプライコントロールバルブ4800が図4において左側の状態になると、油路4234とB1ブレーキ3610に接続される油路4802とが連通させられる。
以上のような車両の構成において、たとえば、SL(3)4230がオン故障した状態で、3速段から4速段への変速が行なわれる場合を想定する。
油圧回路4000において3速段が成立する状態は、C1クラッチ3640に油圧が供給され、B3ブレーキ3630に油圧が供給されている状態である。このとき、クラッチアプライコントロールバルブ4700は、図4において右側の状態となる。一方、B1アプライコントロールバルブ4800は、図4において右側の状態となる。このとき、SL(3)4230がオン故障していても、油路4234と油路4802とは遮断状態であるため、この時点でB1ブレーキ3610の係合油圧は上昇しない。
3速段から4速段への変速時においては、ECU8000から出力された変速指令に基づいて、C1クラッチ3640の係合状態を維持するようにSL(1)4210が制御され、C2クラッチ3650が解放状態から係合状態となるようにSL(2)4220が制御され、B3ブレーキ3630が係合状態から解放状態になるようにSL(4)4240が制御される。このとき、B3ブレーキ3630に供給される油圧が減少するため、B1アプライコントロールバルブ4800は図4において左側の状態となる。
そのため、油路4234と油路4802とが連通させられ、またSL(3)4230がオン故障した状態であるため、B1ブレーキ3610に供給される油圧が上昇する。そのため、B1ブレーキ3610は係合状態に近づく。このとき、C1クラッチ3640は係合状態であって、B3ブレーキ3630が解放状態となると、油圧回路4000において2速段が成立する状態に近づくため、変速比は2速段の変速比に近づくように減速側に変化する。そのため、オートマチックトランスミッション2000の入力側の回転数、すなわち、エンジン回転数NEあるいはタービン回転数NTは上昇する。
C2クラッチ3650の係合油圧がさらに上昇して、Dレンジ圧(ライン圧)に近くなると、クラッチアプライコントロールバルブ4700のスプール上部側に供給される油圧が上昇して、図4において左側の状態となる。そのため、油路4106から供給されるDレンジ圧がクラッチアプライコントロールバルブ4700および油路4704を介してB1アプライコントロールバルブ4800に供給される。これにより、B1アプライコントロールバルブ4800は、図4において右側の状態となる。
このとき、油路4234と油路4802とが遮断状態となり、さらに、油路4802とドレンポートとが連通させられるため、B1ブレーキ3610の係合油圧が減少する。これにより、B1ブレーキ3620が解放状態になる。したがって、油圧回路4000は4速段が成立する状態となる。このようにして、クラッチアプライコントロールバルブ4700およびB1アプライコントロールバルブ4800がフェ−ルセーフバルブとして機能する。
しかしながら、フェ−ルセーフバルブは、クラッチ3速段から4速段への変速中に必ずしも機能しない場合がある。タービン回転数NTの吹け防止のため、3速段から4速段への変速に関与する摩擦係合要素であるC2クラッチ3650とB3ブレーキ3630とのタイアップを許容するように係合および解放が行なわれる。そのため、フェ−ルセーフバルブが変速制御の後半あるいは変速制御終了後に作動を開始する場合がある。
したがって、変速制御の終了とともに、変速指令に対応する変速比が達成されているか否か、すなわち、変速指令に基づく変速制御が適切に行なわれているか否かを判断する異常判定を実施すると、フェ−ルセーフバルブが機能する前に異常判定が行なわれる可能性がある。すなわち、異常判定が誤判定となる可能性がある。
そこで、本発明は、ECU8000が、変速制御が終了してから予め定められた時間が経過するまでは、オートマチックトランスミッション2000の異常判定を禁止する点に特徴を有する。
具体的には、ECU8000は、変速制御が終了してから予め定められた時間が経過するまでの期間においては、変速指令に対応する変速比が達成されているか否かを判断しない。ECU8000は、変速制御が終了してから予め定められた時間が経過した後、変速指令に対応する変速比が達成されているか否かを判断する。
以下、図5を参照して、本実施の形態に係る自動変速機の異常判定装置であるECU8000で実行されるプログラムの制御構造について説明する。
ステップ(以下、ステップをSと記載する)100にて、ECU8000は、変速制御が終了してから予め定められた時間が経過するか否かを判定する。ECU8000は、たとえば、オートマチックトランスミッション2000のタービン回転数NTと出力軸回転数NO(あるいは、車速)とに基づいて判断する。ECU8000は、タービン回転数NTと出力軸回転数NO(あるいは車速)との関係が変速後の関係に対応するか、あるいは、タービン回転数NTと出力軸回転数NOとに基づく変速比が変速後の変速比に対応するか否かに基づいて変速制御が終了したか否かを判断する。また、ECU8000は、上記タービン回転数NTと出力軸回転数NOとに基づく判断とは別に、変速指令を出力してから予め定められた終了判定時間が経過すると、変速制御が終了したと判断する。変速制御が終了してから予め定められた時間が経過すると(S100にてYES)、処理はS200に移される。もしそうでないと(S100にてNO)、処理はS100に戻される。
S200にて、ECU8000は、吹け判定を実施する。ここで、「吹け判定」とは、タービン回転数NTが、変速指令に基づく回転数(すなわち、変速後の出力軸回転数NOに対応するタービン回転数)よりも予め定められた回転数以上大きいか否かを判定することである。ECU8000は、タービン回転数NTが、変速指令に基づく回転数よりも予め定められた回転数以上大きいと、オートマチックトランスミッション2000に異常が発生したと判定する。なお、本実施の形態においては、タービン回転数NTに基づいてオートマチックトランスミッション2000の異常判定(吹き判定)を行なったが、オートマチックトランスミッション2000の入力側の回転数に基づいて異常判定を行なえばよく、たとえば、エンジン回転数NEに基づいて異常判定を行なうようにしてもよい。具体的には、ECU8000は、エンジン回転数NEが変速指令に対応する回転数(すなわち、変速後の出力軸回転数NOに対応するエンジン回転数)よりも予め定められた回転数以上大きいか否かを判定するようにしてもよい。
以上のような構造およびフローチャートに基づく、本実施の形態に係る自動変速機の異常判定装置であるECU8000によるオートマチックトランスミッション2000の異常判定の動作を説明する。
<SL(3)4230のオン故障時に3速段から4速段に変速する場合>
以下、図6を参照して、SL(3)4230のオン故障時に3速段から4速段に変速する場合の異常判定装置であるECU8000の動作について説明する。
車両の走行中において、スロットル開度THと出力軸回転数NO(あるいは、車速)とが変速線図において3速から4速へのアップシフト線を越えるように変化するとき、ECU8000は、4速へのアップシフトに対応する変速指令を出力する。具体的には、ECU8000は、C2クラッチ3650を解放状態から係合状態になるようにSL(2)4220を制御する。そして、ECU8000は、B3ブレーキ3630を係合状態から解放状態になるようにSL(4)4240を制御する。B3ブレーキ3630が係合状態であるときには、B1ブレーキ3610には油圧が供給されないため、B1ブレーキ3610は解放状態である。
図6(B)に示すように、時間T(1)において、C2クラッチ3650の係合油圧の増加するとともに、図6(C)に示すように、B3ブレーキ3630の係合油圧が減少する。時間T(2)において、C2クラッチ3650が係合状態に近づき、B3ブレーキ3630が解放状態に近づくにしたがって、図6(A)に示すように、エンジン回転数NEおよびタービン回転数NTは、4速段に対応する回転数になるように減少を開始する。
そして、図6(A)に示すように、時間T(3)において、エンジン回転数NEおよびタービン回転数NTは4速段に対応する回転数に到達するとき、ECU8000は、4速段への変速制御が終了したと判断する(S100にてYES)。
このとき、C2クラッチ3650の係合油圧が増加していくと、クラッチアプライコントロールバルブ4700のスプールは、図4において左側の状態になるように移動する。そのため、図6(D)に示すように、時間T(3)において、B1ブレーキ3610の油圧が供給されて、係合油圧が上昇する。
また、図6(B)に示すように、時間T(4)において、C2クラッチ3650の係合油圧がほぼDレンジ圧(ライン圧)になると、クラッチアプライコントロールバルブ4700は図4において左側の状態になり、B3ブレーキ3630とドレンポートとが連通させられ、B3ブレーキ3630が解放状態となる。
B1ブレーキの係合油圧の上昇により、油圧回路4000が2速段の成立時の状態に近づくため、図6(A)に示すように、時間T(5)以降にエンジン回転数NEおよびタービン回転数NTは、上昇を開始する。
また、クラッチアプライコントロールバルブ4700が図4の左側の状態となるのにともなって、油路4106から供給されるDレンジ圧がB1アプライコントロールバルブ4800のスプール上部に供給される。供給された油圧に基づくスプールを押し下げる力によりB1アプライコントロールバルブ4800が図4の右側の状態になると、油路4234と油路4802とが遮断させられ、油路4802とドレンポートとが連通させられる。そのため、図6(D)に示すように、時間T(6)において、B1ブレーキ3610の係合油圧が下降を開始する。また、B1ブレーキ3610の係合油圧の下降により、油圧回路4000が4速段が成立する状態に近づくため、図6(A)に示すように、エンジン回転数NEおよびタービン回転数NTが4速段時における出力軸回転数NOに対応する回転数になるように変化する。
そして、4速段への変速制御が終了してから予め定められた時間が経過した後の時間T(7)において、吹け判定が実行される(S200)。このとき、フェ−ルセーフバルブの作動は完了しているため、フェ−ルセーフバルブの作動遅れに起因した誤判定が防止される。
<SL(4)4240のオン故障時に3速段から4速段に変速する場合>
次に、SL(4)4240のオン故障時に3速段から4速段に変速する場合の異常判定装置であるECU8000の異常判定の動作について説明する。
車両の走行中において、スロットル開度THと出力軸回転数NO(あるいは、車速)とが変速線図において3速から4速へのアップシフト線を越えるように変化するとき、ECU8000は、変速指令を出力する。具体的には、ECU8000は、C2クラッチ3650を解放状態から係合状態になるようにSL(2)4220を制御する。そして、ECU8000は、B3ブレーキ3630を係合状態から解放状態になるようにSL(4)4240を制御する。ここで、SL(4)4240はオン故障しているため、B3ブレーキ3630の係合油圧が減少しない。そのため、エンジン回転数NEおよびタービン回転数NTは、3速段時における回転数を維持するような状態となる。ECU8000が変速指令が出力されてから予め定められた終了判定時間が経過すると、変速制御が終了したと判断される(S100にてYES)。
このとき、C2クラッチ3650の係合油圧は、係合状態となるまで増加しているため、クラッチアプライコントロールバルブ4700は、C1クラッチ3640に供給される油圧とC2クラッチ3650の供給される油圧とに基づくスプールを押し下げる力により、図4において左側の状態となる。そのため、油路4606と油路4702とが遮断させられ、油路4702とドレンポートとが連通させられる。そのため、B3ブレーキ3630の係合油圧が減少して、変速比が4速段の変速比に近づくように変化する。
そして、変速制御が終了してから予め定められた時間が経過した後に吹き判定が実施される(S200)。このとき、フェ−ルセーフバルブの作動は完了しているため、フェ−ルセーフバルブの作動遅れに起因した誤判定が防止される。
以上のようにして本実施の形態に係る自動変速機の異常判定装置によると、ECUが変速制御が終了してから予め定められた時間が経過するまで判定を禁止することにより、変速制御が終了してからフェ−ルセーフバルブが作動するまでの間の判定を抑制することができる。これにより、フェ−ルセーフバルブの作動完了後の状態に基づいて判定を行なうことができるため、誤判定を防止することができる。したがって、適切な時点で異常判定を行なうことにより誤判定を防止する自動変速機の異常判定装置を提供することができる。
なお、本実施の形態においては、特に3速段から4速段への変速時の異常判定を禁止する動作を一例として説明するが、特に3速段から4速段への変速時に限定されるものではない。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の実施の形態に係る制御装置であるECUにより制御されるパワートレーンを示す概略構成図である。 オートマチックトランスミッションにおけるギヤトレーンを示すスケルトン図である。 オートマチックトランスミッションの作動表を示す図である。 オートマチックトランスミッションにおける油圧回路の一部を示す図である。 本発明の実施の形態に係る自動変速機の異常判定装置であるECUが実行するプログラムの制御構造を示すフローチャートである。 変速動作時における自動変速機の状態の変化を示すタイミングチャートである。
符号の説明
1000 エンジン、2000 オートマチックトランスミッション、3000 プラネタリギヤユニット、3100 入力軸、3200 トルクコンバータ、3210 出力軸、3610 B1ブレーキ、3620 B2ブレーキ、3630 B3ブレーキ、3640 C1クラッチ、3650 C2クラッチ、3660 ワンウェイクラッチF、4000 油圧回路、4004 オイルポンプ、4006 プライマリレギュレータバルブ、4100 マニュアルバルブ、4200 ソレノイドモジュレータバルブ、4210 SL1リニアソレノイド、4220 SL2リニアソレノイド、4230 SL3リニアソレノイド、4240 SL4リニアソレノイド、4300 SLTリニアソレノイド、4500 B2コントロールバルブ、4600 シーケンスバルブ、4700 クラッチアプライコントロールバルブ、4800 B1アプライコントロールバルブ、8000 ECU、8002 車速センサ、8004 シフトレバー、8006 ポジションスイッチ、8008 アクセルペダル、8010 アクセル開度センサ、8012 ブレーキペダル、8014 ストロークセンサ、8016 電子スロットルバルブ、8018 スロットル開度センサ、8020 エンジン回転数センサ、8022 入力軸回転数センサ、8024 出力軸回転数センサ。

Claims (3)

  1. エンジンに連結されるとともに、複数の摩擦係合要素を選択的に係合させることにより駆動力を伝達する自動変速機の異常判定装置であって、前記自動変速機には、複数の前記摩擦係合要素に油圧を供給する油圧回路が設けられ、前記油圧回路には、前記自動変速機に対する変速指令に対応しない変速を回避するフェールセーフバルブが設けられ、
    前記異常判定装置は、
    前記変速指令に対応する変速比が達成されていないと、前記自動変速機に異常が発生したことを判定するための判定手段と、
    変速制御が終了してから予め定められた時間が経過するまで、前記判定手段による判定を禁止するための禁止手段とを含み、
    前記フェールセーフバルブは、前記変速指令に基づく変速開始後に、前記変速に関与しない、摩擦係合要素の係合を解除し、前記変速制御が終了してから前記予め定められた時間が経過するまでの間に作動を完了する、自動変速機の異常判定装置。
  2. 前記判定手段は、前記自動変速機が駆動状態であって、前記自動変速機の入力側の回転数が前記変速指令に基づく回転数よりも予め定められた回転数以上大きいと判定すると、前記自動変速機に異常が発生したことを判定するための手段を含む、請求項1に記載の自動変速機の異常判定装置。
  3. 前記異常判定装置は、前記予め定められた時間が経過した後に、前記判定手段による判定を実行するための手段を含む、請求項1または2に記載の自動変速機の異常判定装置。
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