JP5134830B2 - モータ制御装置及びモータ制御方法 - Google Patents

モータ制御装置及びモータ制御方法 Download PDF

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本発明は、モータに取付けられた回転位置センサより得られるセンサ信号に基づき、駆動回路を構成する複数のスイッチング素子に制御信号を出力するモータ制御装置及びモータ制御方法に関する。
図5は、モータをベクトル制御する装置につき、従来構成の一例を示すものである。直流電源1の両端には、平滑コンデンサ2が接続されていると共に、電源線3a,3bを介してインバータ回路(駆動回路)4が接続されている。インバータ回路4は、例えば、6個のIGBT(スイッチング素子)5を3相ブリッジ接続して構成されている。また、電源線3bには、抵抗素子6が挿入されている。
インバータ回路4の各相出力端子は、モータ7の図示しない各相巻線に接続されており、また、両者間の2相(例えば、U,V相)の信号線には電流センサ8a,8bが配置されている。モータ7は、例えば、誘導モータやブラシレスDCモータ,或いはIPM(Interior Permanent Magnet)モータなどである。
モータ7には、例えば、レゾルバなどの回転位置センサ9が配置されている。電流センサ8a,8bの検出信号Iu,Ivは、アンプ10に与えられて増幅され、またそれらの信号より残り1相分の信号Iwが算出されて、ベクトル制御部11の3相/2相変換部12に出力される。また、回転位置センサ9の検出信号は、アンプ13に与えられて増幅され、回転位置検出部14に出力される。
回転位置検出部14は、回転位置信号よりモータ7のロータ位置信号θ並びに回転速度ωを算出すると、前者をベクトル制御部11の3相/2相変換部12及び2相/3相変換部15に出力する。3相/2相変換部12は、位置信号θに基づき、モータ7の3相電流Iu,Iv,Iwを2相電流Iα,Iβに変換すると、更にd軸電流(励磁電流)Id,q軸電流(トルク電流)Iqに変換し、減算器16a,16bに減算値として出力する。
減算器16a,16bには、外部からの励磁指令Idr,トルク指令Iqrが被減算値として与えられており、両者の減算結果は、比例積分回路17a,17bに出力される。比例積分回路17a,17bは、減算器16a,16bの減算結果を比例積分演算することでd軸電圧Vd,q軸電圧Vqを生成し、2相/3相変換部15に出力する。2相/3相変換部15は、d軸電圧Vd,q軸電圧Vqを3相電圧Vu,Vv,Vwに変換すると、それらをPWM変換部18に出力する。
PWM変換部18は、3相電圧Vu,Vv,Vwに基づいてPWM信号を生成すると、それらをゲートドライブ回路19を介してインバータ回路4を構成する各IGBT5のゲートに出力する。そして、保護回路20は、抵抗素子6の端子電圧に基づき、例えばIGBT5の短絡故障等に基づく電流異常を検出すると、異常検出信号をゲートドライブ回路19に出力し、ゲートドライブ回路19は、インバータ回路4に対するPWM信号の出力を停止する。
この場合、モータ7の負荷は、例えば電気自動車の駆動輪であり、駆動輪には外力が作用することが想定される。従って、位置センサレス駆動方式は不適であり、通常回転位置センサ9が必要とされる。
そして、上記のような制御装置については、小型化やコスト低減の要求に応じて、電流センサ8a,8bを削除する技術(電流センサレス技術)が提案されている。例えば、特許文献1には、抵抗素子6の端子電圧と、モータに印加する各相端子電圧異の組み合わせ信号とに基づいて、モータ電流を検出する構成が開示されている。また、非特許文献1には、回転位置信号θ及び回転速度ω並びにモータ定数に基づき演算を行なうことで、d軸電流Id,q軸電流Iqを求める技術が開示されている。
特開平2−197295号公報 電気学会論文誌D,産業部門応用誌,2001年11月1日,p1126〜p1133,「低分解能位置センサのみによる同期モータの電流センサドライブシステム」
しかしながら、特許文献1に開示されている構成では、出力電圧が比較的小さい領域や、3相のうち2相の電圧が一致するタイミングで電流検出ができなくなるという問題がある。また、非特許文献1に開示されている技術では、温度が変化したり減磁が発生するなどしてモータ定数が変化すると、電流検出に誤差が生じてしまうという問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みて成されたものであり、その目的は、より信頼性が高い電流センサレス方式を実現することができるモータ制御装置及びモータ制御方法を提供することにある。
本発明のモータ制御装置は、モータに取付けられた回転位置センサより得られるセンサ信号に基づき、直流電源に接続される駆動回路を構成する複数のスイッチング素子にスイッチング制御信号を出力するものにおいて、
前記直流電源と前記駆動回路との間を接続する直流電源線の何れか一方に挿入される抵抗素子の端子電圧と前記制御信号とに基づいて、モータの巻線に流れる電流を検出する第1電流検出手段と、
前記回転位置センサより得られる回転速度信号と、前記モータの定数とに基づいて、前記モータの巻線に流れる電流を検出する第2電流検出手段と、
前記第1,第2電流検出手段による検出結果の何れか一方を選択する選択手段とを備え、
外部より与えられる電流指令と前記選択手段により選択された検出結果とに基づいて、前記モータをベクトル制御し、
前記第1電流検出手段は、前記制御信号の遷移状態に基づいて、自身の検出結果について有効性を判定する判定手段を備え
前記選択手段は、前記判定結果が有効である場合は前記第1電流検出手段による検出結果を選択し、前記判定結果が無効である場合は前記第2電流検出手段による検出結果を選択し、
前記第2電流検出手段は、前記判定手段の判定結果が有効である場合、前記第1電流検出手段による検出結果に基づき自身が保持しているモータ定数を補正する補正手段を備えることを特徴とする。
上述したように、第1電流検出手段については、出力電圧が比較的小さい領域や、複数相のうち2相の電圧が一致するタイミングでは電流検出ができなくなり、第2電流検出手段については、モータ定数が変化すると電流検出に誤差が生じるおそれがある。そこで、これらを併用して、選択手段が各手段の問題点を回避するように夫々の電流検出結果を適宜選択すれば、ベクトル制御を高精度で行うことができる。
そして、補正手段は、判定手段の判定結果が有効である場合、第1電流検出手段による検出結果に基づき自身が保持しているモータ定数を補正するので、予め保持しているモータ定数に対して、実際の定数が温度や電流値の影響を受けて変動する場合でも、より正確な検出結果を得ることができる。
本発明によれば、回転位置センサが取付けられているモータを駆動する場合に、電流センサを設けることなく小型化及び低コスト化を図った上で、ベクトル制御を高精度で行うことが可能となる。
以下、本発明の一実施例について図1〜図4を参照して説明する。尚、図5と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、以下異なる部分について説明する。本実施例のモータ制御装置は、図5に示す構成から電流センサ8a,8bを取り除くと共に、ベクトル制御部11から3相/2相変換部12を除き、第1電流検出部(第1電流検出手段)21,第2電流検出部(第1電流検出手段)22,電流選択部(選択手段)23,異常検出部(異常検出手段)24を加えたものがベクトル制御部25を構成している。
第1電流検出部21には、保護回路20を介してインバータ回路4に流れる直流電流Idcが入力されると共に、PWM変換部18よりインバータ回路4に出力される、上アーム側のPWM信号が入力される。そして、第1電流検出部21は、これらの入力信号に基づきモータ7の各相巻線に流れる電流Iu,Iv,Iwを検出すると、回転位置検出部14より与えられる回転位置信号θに基づいて、3相/2相変換部12と同様の作用によりd軸電流Id1,q軸電流Iq1を変換生成し、電流選択部23に出力する。
また、第1電流検出部21は、内部に判定部(判定手段)26を備えている。判定部26は、上記PWM信号の出力パターン(モード)を監視することで、自身が検出している電流Iu,Iv,Iwが有効であるか否かを判定し、判定信号Sjを第2電流検出部22並びに電流選択部23に出力する。
一方、第2電流検出部22には、比例積分回路17a,17bより出力されるd軸電圧Vd,q軸電圧Vqが入力されると共に、回転位置検出部14より回転位置信号θ及び回転速度ωが与えられている。また、第2電流検出部22は、モータ7の定数、即ち、巻線抵抗RやインダクタンスL,誘起電圧定数Kを記憶しており、電圧Vd,Vqとモータ定数とに基づきd軸電流Id2,q軸電流Iq2を変換生成すると、電流選択部23に出力する。
そして、電流選択部23は、第1電流検出部21より与えられる判定信号Sjに応じて、同検出部21より出力される電流Id1,Iq1と、第2電流検出部22より出力される電流Id2,Iq2との何れか一方を選択し、電流Id,Iqとして減算器16a,16b並びに電流選択部23に出力する。
また、第2電流検出部22は、内部に補正部(補正手段)27を備えている。補正部27には、第1電流検出部21からの判定信号Sjと電流選択部23より出力される電流Id,Iqとが入力されており、判定信号Sjが、第1電流検出部21より出力される電流Id1,Iq1が有効であることを示す場合は、電流Id,Iqに基づいて自身が保持しているモータ定数の補正を行なうようになっている。
異常検出部24には、電流選択部23と同様に、判定信号Sj,電流Id1,Iq1,Id2,Iq2が与えられている。そして、異常検出部24は、判定信号Sjが電流Id1,Iq1が有効であることを示す場合、電流Id1,Iq1と電流Id2,Iq2とを比較することで異常判定を行い、異常を検出すると異常信号Seを外部に出力する。
次に、本実施例の作用について図2乃至図4も参照して説明する。図2は、ベクトル制御部25において行われる制御内容を示すフローチャートである。先ず、第1電流検出部21は、保護回路20より出力される抵抗素子6の端子電圧IdcをA/D変換して読み込むと(ステップS1)、その時点でPWM変換部18より出力されるPWM信号のモードに応じて、抵抗素子6に流れた電流がU,V,W相の何れの巻線に流れたものかを決定する(ステップS2)。
図3には、インバータ回路4に出力されるPWM信号パターンの8つのモード(0〜7)と、各モードに応じて決まる相電流を示す。図中のH,LはPWM信号のレベルであり、夫々上アーム側のIGBT5がON,OFFの状態、また、下アーム側のIGBT5がOFF,ONの状態に対応する。例えば、モード(1)のHLLの場合、U相上アームとV,W相下アームがONとなるので、この場合に検出される電流はIuとなる。また、モード(6)のLHHの場合、V,W相上アームとU相下アームがONとなるので、この場合に検出される電流は−Iuとなる。
そして、PWM制御の1周期は、通常3つのモードによって構成される。例えば、モード(0,1,3)と遷移する場合は、モード(1)、(3)で検出電流Iu,−Iwを得て、残りの1相の電流Ivは、(Iv=−Iu−Iw)より求める。
次に、第1電流検出部21は、(1)式により3相/2相変換を行ない2相電流Iα,Iβを得ると、(2)式によりαβ/dq変換を行ってd軸電流Id1,q軸電流Iq1を算出する(ステップS3)。
Figure 0005134830
Figure 0005134830
一方、第2電流検出部22は、モータ定数R,L,Kと、d軸電圧Vd,q軸電圧Vq,回転位置信号θ及び回転速度ωとに基づいて、(3)式よりd軸電流Id2,q軸電流Iq2を算出する(ステップS4)。
Figure 0005134830
尚、(3)式は、モータの電圧電流方程式より得られる。
続いて、第1電流検出部21の判定部26は、検出電流Id1,Iq1の有効性を判定して判定信号Sjを出力し、電流選択部23は、判定信号Sjを参照して第1,第2電流検出部21,22の何れかが出力した電流を選択する(ステップS5〜S7)。
ここで、第1電流検出部21が3相分の電流Iu,Iv,Iwを得るには、図3に示すスイッチングモード1〜6の内、少なくとも2つのモードを捉える必要がある。そして、各モードにおいて各相電流を確実に検出するためには、回路の遅れやスイッチングノイズを考慮すると例えば2μs以上の時間が必要となる。また、インバータ回路4の出力電圧が比較的小さい領域や、何れか2相の出力電圧が略等しくなる場合には、スイッチングモードについて2μs以上の時間が確保されなくなる。そこで、判定部26は、各スイッチングモードが保持されている期間を計測し、モード1〜5のうち2つのモードについて2μs以上の時間が確保されたか否かにより検出電流Id1,Iq1の有効性を判定する。
図4には、ステップS5における判定処理を説明するPWM信号のタイミングチャートを示す。図4(a)は、U,V相の電圧が略等しくなる場合を説明するもので、U<Vの関係にある期間は、スイッチングモード0,2,3,2,0のパターンを繰り返し、U>Vになると、スイッチングモード0,1,3,1,0のパターンを繰り返す。その間におけるケース(2)左のようにU,V相電圧が略等しくなると、モード2の期間が2μs未満となる場合がある。ケース(2)右では、U,V相電圧が等しい場合で、モード2やモード1が存在しない場合。また、ケース(3)左のように、モード1の期間が2μs未満となる場合がある。
また、図4(b)は、U,V相の電圧レベルの比が略同じである場合でも、出力電圧全体のレベルが小さい領域では、モードの遷移期間が絶対的に短くなる場合を説明するもので、ケース(2)では、モード2の期間が2μs未満となっている。
ステップS5において、電流選択部23は、判定信号Sjが例えばハイレベルを示すことで検出電流Id1,Iq1が有効である判断すると(YES)、検出電流Id1,Iq1を電流Id,Iqとして出力し(ステップS6)、判定信号Sjがロウレベルを示し検出電流Id1,Iq1が無効であれば(NO)、検出電流Id2,Iq2を電流Id,Iqとして出力する(ステップS7)。
続くステップS8では、第2電流検出部22の補正部27がステップS5と同様の判断を行う。そして、検出電流Id1,Iq1が有効であれば(YES)、それらの電流に基づきモータ定数R,Kの補正値Rh,Khを求める(ステップS9)。補正は、やはりモータの電圧電流方程式より得られる(4)式,(5)式を用いて行う。
Figure 0005134830
Figure 0005134830
補正値Rh,Khを求めると、補正部27は、巻線抵抗Rと誘起電圧定数Kの補正を、(6)式,(7)式を用いて行う(ステップS10)。
R=R+(Rh−R)/n …(6)
K=K+(Kh−K)/n …(7)
ここで、nは自然数であり、nを2以上に設定して補正率を調整しても良い。これにより、温度や電流値などの変動要因に影響され易い巻線抵抗値Rと誘起電圧定数Kとを補正する。
続くステップS11では、異常検出部24がステップS5と同様の判断を行う。そして、検出電流Id1,Iq1が有効であれば(YES)、電流Id1,Id2の偏差(差分の絶対値)が所定値を超えたか否か(ステップS12)、また電流Iq1,Iq2の偏差が所定値を超えたか否か(ステップS13)を判断し、ステップS12,S13の何れか一方で「YES」と判断すると、異常信号Seを出力する(ステップS4)。
即ち、第1,第2電流検出部21,22の検出結果が多少異なるとしても、何れか一方が急激に増加或いは減少したような場合は(例えば、何れか一方の値の5%〜10%を超えるような場合)、モータ7の減磁や巻線の短絡、回転位置センサ8の不具合等の異常が発生していると推定される。従って、異常信号Seを出力して制御系に異常対応処理を行わせたり、或いは作業者に異常を報知するための表示や音声を出力させる。
以上のように本実施例によれば、ベクトル制御部25に、直流電源線3bに挿入される抵抗素子6の端子電圧とPWM信号とに基づいて、モータ7の巻線電流を検出する第1電流検出部21と、回転位置センサ8より得られる回転速度信号ωとモータ7の定数とに基づいて巻線電流を検出する第2電流検出部22と、それらによる検出結果の何れか一方を選択する電流選択部23とを備え、外部より与えられる電流指令Idr,Iqrと電流選択部23により選択された検出結果とに基づきモータ7をベクトル制御する。
具体的には、第1電流検出部21に、各相PWM信号の遷移状態に基づき自身の検出結果について有効性を判定する判定部26を備え、電流選択部23は、判定結果が有効であれば第1電流検出部21による検出結果を選択し、判定結果が無効であれば第2電流検出部22による検出結果を選択するようにした。
即ち、第1電流検出部21については、出力電圧が比較的小さい領域や、3相のうち2相の電圧が一致するタイミングでは電流検出ができなくなり、第2電流検出部22については、モータ定数が変化すると電流検出に誤差が生じるおそれがあるが、これらを併用し、電流選択部23が互いの問題点を回避するように夫々の電流検出結果を適宜選択することで、ベクトル制御を高精度で行うことができる。従って、回転位置センサ8が取付けられているモータ7を駆動する場合に、電流センサを設けることなく小型化及び低コスト化を図った上で、ベクトル制御を高精度で行うことが可能となる。
また、判定部2は、IGBT5に対するPWM信号の出力パターンが所定時間に亘って変化しなかった場合に、第1電流検出部21による検出結果を無効と判定するので、出力電圧が比較的小さい領域にある場合や、2相の電圧が一致した場合を確実に判定することができる。
そして、第2電流検出部22の補正部27は、判定部26の判定結果が有効である場合、第1電流検出部21による検出結果に基づき自身が保持しているモータ定数を補正するので、予め保持しているモータ定数に対して、実際の定数が温度や電流値の影響を受けて変動する場合でも、より正確な検出結果を得ることができる。
加えて、異常検出部24は、第1,第2電流検出部21,22による検出結果の差に基づいて異常を検出するので、2つの電流検出部21,22を利用して異常検出を行なうことができる。
本発明は、上記実施例にのみ限定されるものではなく、次のように変形または拡張できる。
抵抗素子6は、電源線3a側に挿入しても良い。
常判定部24は、必要に応じて配置すれば良い。
車両駆動用のモータに限ることなく、例えば、エアコン室外機のファンを駆動するモータに適用しても良い。
本発明の一実施例であり、モータ制御装置の構成を示す機能ブロック図 ベクトル制御部による処理内容を示すフローチャート インバータ回路に出力されるPWM信号パターンのモードと、各モードに応じて決まる相電流を示す図 図2のステップS5における判定処理を説明するPWM信号のタイミングチャート 従来技術を示す図1相当図
符号の説明
図面中、4はインバータ回路(駆動回路)、7はモータ、8は回転位置センサ、21は第1電流検出部(第1電流検出手段)、22は第2電流検出部(第1電流検出手段)、23は電流選択部(選択手段)、24は異常検出部(異常検出手段)、25はベクトル制御部、26は判定部(判定手段)、27は補正部(補正手段)である。

Claims (8)

  1. モータに取付けられた回転位置センサより得られるセンサ信号に基づき、直流電源に接続される駆動回路を構成する複数のスイッチング素子にスイッチング制御信号を出力するモータ制御装置において、
    前記直流電源と前記駆動回路との間を接続する直流電源線の何れか一方に挿入される抵抗素子の端子電圧と前記制御信号とに基づいて、モータの巻線に流れる電流を検出する第1電流検出手段と、
    前記回転位置センサより得られる回転速度信号と、前記モータの定数とに基づいて、前記モータの巻線に流れる電流を検出する第2電流検出手段と、
    前記第1,第2電流検出手段による検出結果の何れか一方を選択する選択手段とを備え、
    外部より与えられる電流指令と前記選択手段により選択された検出結果とに基づいて、前記モータをベクトル制御し、
    前記第1電流検出手段は、前記制御信号の遷移状態に基づいて、自身の検出結果について有効性を判定する判定手段を備え
    前記選択手段は、前記判定結果が有効である場合は前記第1電流検出手段による検出結果を選択し、前記判定結果が無効である場合は前記第2電流検出手段による検出結果を選択し、
    前記第2電流検出手段は、前記判定手段の判定結果が有効である場合、前記第1電流検出手段による検出結果に基づき自身が保持しているモータ定数を補正する補正手段を備えることを特徴とするモータ制御装置。
  2. 前記補正手段は、前記モータ定数を、巻線抵抗R,インダクタンスL,誘起電圧定数Kとし、前記巻線抵抗Rの補正値をRh,前記誘起電圧定数Kの補正値をKhすると、これらを次式
    Rh=(Vd+ωIq)/Id
    Kh=(Vq−ωLId−RhIq)/ω
    で求め(但し、Vd及びVqはd軸及びq軸電圧,Id及びIqは前記第1電流検出手段により検出された電流に基づいて得られるd軸,q軸電流,ωは前記モータの回転速度)、前記巻線抵抗R,前記誘起電圧定数Kの補正を次式
    R=R+(Rh−R)/n
    K=K+(Kh−K)/n
    (但し、nは自然数)によって行うことを特徴とする請求項1記載のモータ制御装置。
  3. 前記判定手段は、前記複数のスイッチング素子に対する制御信号の出力パターンが所定時間に亘って変化しなかった場合に、自身の検出結果を無効と判定することを特徴とする請求項1又は2記載のモータ制御装置。
  4. 前記第1,第2電流検出手段による検出結果の差に基づいて、異常を検出する異常検出手段を備えることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のモータ制御装置。
  5. モータに取付けられた回転位置センサより得られるセンサ信号に基づき、直流電源に接続される駆動回路を構成する複数のスイッチング素子にスイッチング制御信号を出力するモータ制御方法において、
    第1電流検出手段が、前記直流電源と前記駆動回路との間を接続する直流電源線の何れか一方に挿入される抵抗素子の端子電圧と前記制御信号とに基づいて、モータの巻線に流れる電流を検出し、
    第2電流検出手段が、前記回転位置センサより得られる回転速度信号と、前記モータの定数とに基づいて、前記モータの巻線に流れる電流を検出し、
    前記2つの電流検出結果の何れか一方を選択し、その選択した検出結果と外部より与えられる電流指令とに基づいて、前記モータをベクトル制御する際に、
    前記第1電流検出手段は、前記制御信号の遷移状態に基づいて、自身の検出結果について有効性を判定し、
    前記判定結果が有効である場合は前記第1電流検出手段による検出結果を選択し、前記判定結果が無効である場合は前記第2電流検出手段による検出結果を選択し、
    前記第2電流検出手段は、前記判定結果が有効である場合、前記第1電流検出手段による検出結果に基づき自身が保持しているモータ定数を補正することを特徴とするモータ制御方法
  6. 前記モータ定数を、巻線抵抗R,インダクタンスL,誘起電圧定数Kとし、前記巻線抵抗Rの補正値をRh,前記誘起電圧定数Kの補正値をKhすると、これらを次式
    Rh=(Vd+ωIq)/Id
    Kh=(Vq−ωLId−RhIq)/ω
    で求め(但し、Vd及びVqはd軸及びq軸電圧,Id及びIqは前記第1電流検出手段が検出した電流に基づいて得られるd軸,q軸電流,ωは前記モータの回転速度)、前記巻線抵抗R,前記誘起電圧定数Kの補正を次式
    R=R+(Rh−R)/n
    K=K+(Kh−K)/n
    (但し、nは自然数)によって行うことを特徴とする請求項5記載のモータ制御方法。
  7. 前記第1電流検出手段は、前記複数のスイッチング素子に対する制御信号の出力パターンが所定時間に亘って変化しなかった場合に、自身の検出結果を無効と判定することを特徴とする請求項5又は6記載のモータ制御方法。
  8. 前記第1,第2電流検出手段による検出結果の差に基づいて、異常を検出することを特徴とする請求項5ないし7の何れかに記載のモータ制御方法。
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