JP5132260B2 - 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム Download PDF

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Description

本発明は、画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラムに関する。
近年において、プリンタ、コピー機、スキャナ、ファクシミリ、又はこれらの機能を一台の筐体で実現する複合機等の画像処理装置では、汎用的にコンピュータと同様にCPUを備え、各機能はアプリケーションの制御によって実現されるようになっている。
例えば特許第3679349号公報(特許文献1)に記載された画像形成装置では、各アプリケーションから共通して利用される機能をプラットフォームとして備えており、このプラットフォームのAPI(Application Programming Interface)を利用してアプリケーションを実装することができる。係る画像形成装置によれば、共通して利用される機能がプラットフォームとして備えられていることにより、アプリケーションごとに重複した機能の実装が回避され、アプリケーション全体の開発効率を向上させることができる。
特許第3679349号公報
しかしながら、係る構成では、このプラットフォームによって提供される機能又はインターフェースの粒度が適切に設計されないと、アプリケーションの開発効率の向上が期待以上にはかれない場合がある。
例えば、この粒度が小さすぎると、単純なサービスを提供するアプリケーションであるにも関わらず、多くのAPIの呼び出しが必要とされ、そのソースコードは複雑なものとなってしまう。
一方、粒度が大きすぎると、ある機能の一部について変更を加えたサービスを提供するアプリケーションを実装したい場合、プラットフォーム内を修正しなければならず、開発工数の増加を招きかねない。特に、プラットフォーム内における各モジュールの依存関係が強い場合は、プラットフォームに新規機能を追加するだけでなく、既存部分の修正も必要とされる場合があり、事態はより複雑となる。
また、既存のアプリケーションによって提供されているサービスの一部(例えば、画像の入力処理)を変更したアプリケーションを実装したい場合、変更部分以外の部分については既存のアプリケーションを呼び出すといったようなことはできない。したがって、改めてソースコードを記述して新たなアプリケーションを実装しなければならない。
本発明は、上記の点を鑑みてなされたものであって、機能のカスタマイズ又は拡張などを簡略化させることのできる画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラムを提供することを目的とするものである。
本発明は、上記目的を達成するために、以下の如き構成を採用した。
本発明の画像処理装置は、画像処理の対象として入力される画像データの入力処理を制御する入力フィルタと、出力される画像データの出力処理を制御する出力フィルタと、前記入力フィルタと前記出力フィルタとの間で前記画像データの加工処理を行う加工フィルタと、前記入力フィルタ、前記加工フィルタ、前記出力フィルタの組み合わせが記述された記述テーブルに基づき前記入力フィルタ、前記加工フィルタ、前記出力フィルタの組み合わせを構築する構築コンポーネントと、を有する構成とした。
係る構成によれば、機能のカスタマイズ又は拡張などを簡略化させることができる。
また本発明の画像処理装置は、当該画像処理装置の機能を提供するアプリケーション・コンポーネントを有し、前記アプリケーション・コンポーネントは、要求された機能に基づき前記記述テーブルを生成するテーブル生成手段と、前記テーブル生成手段により生成された前記記述テーブルを前記構築コンポーネントへ登録するテーブル登録手段とを有する構成としても良い。
また本発明の画像処理装置において、前記構築コンポーネントは、前記記述テーブルを解析するテーブル解析手段を有し、前記テーブル解析手段による解析結果に基づき前記入力フィルタ、前記加工フィルタ、前記出力フィルタの組み合わせを構築する構成としても良い。
また本発明の画像処理装置は、複数の前記記述テーブルを有し、前記構築コンポーネントは、一の前記記述テーブルにより構築されたフィルタの組み合わせと、他の前記記述テーブルにより構築されたフィルタの組み合わせとを接続させる構成としても良い。
また本発明の画像処理装置は、少なくとも3つの記述テーブルを有し、前記構築コンポーネントは、一の前記記述テーブルにより構築されたフィルタの組み合わせに基づき、他の少なくとも2つの記述テーブルを選択し、選択された前記記述テーブルに基づきフィルタの組み合わせを構築する構成としても良い。
本発明の画像処理方法は、画像処理の対象として入力される画像データの入力処理を制御する入力手順と、出力される画像データの出力処理を制御する出力手順と、前記入力フィルタと前記出力フィルタとの間で前記画像データの加工処理を行う加工手順と、前記入力手順、前記加工手順、前記出力手順の組み合わせが記述された記述テーブルに基づき前記入力手順、前記加工手順、前記出力手順の組み合わせを構築する構築手順と、を有する方法とした。
係る方法によれば、機能のカスタマイズ又は拡張などを簡略化させることができる。
本発明の画像処理プログラムは、コンピュータに、画像処理の対象として入力される画像データの入力処理を制御する入力ステップと、出力される画像データの出力処理を制御する出力ステップと、前記入力ステップと前記出力ステップとの間で前記画像データの加工処理を行う加工ステップと、前記入力ステップ、前記加工ステップ、前記出力ステップの組み合わせが記述された記述テーブルに基づき前記入力ステップ、前記加工ステップ、前記出力ステップの組み合わせを構築する構築ステップと、を実行させるプログラムとした。
係るプログラムによれば、機能のカスタマイズ又は拡張などを簡略化させることができる。
本発明によれば、機能のカスタマイズ又は拡張などを簡略化させることができる。
本発明では、パイプ&フィルタと呼ばれる考え方に基づくソフトウェアアーキテクチャを画像処理装置に適用することで、機能のカスタマイズ又は拡張などを簡略化する。さらに本発明では、フィルタの組み合わせを記述した記述テーブルを用いてフィルタを組み合わせてジョブを構築することにより、さらに機能のカスタマイズ又は拡張を簡略化する。
以下に、本発明の実施形態の説明に先立ち、本発明の画像処理装置に適用されたパイプ&フィルタの概念について説明する。図1は、パイプ&フィルタの概念を説明する図である。図1に示す「P」はパイプを示し、「F」はフィルタを示す。
フィルタとは、入力された画像データに対して所定の処理を施して、その処理結果を出力するプログラムである。そしてパイプは、フィルタとフィルタを連結する手段であり、パイプの入力側に連結されたフィルタから出力される処理結果を一時的に保持し、その後パイプの出力側へ連結されたフィルタへ画像データを伝達する。このように、パイプ&フィルタの概念によれば、パイプを介在させてフィルタにおける処理を連続したものとすることができる。
本発明では、フィルタにおいて施される所定の処理を、入力された画像データに対し、所定の変換を施す処理と考える。すなわち、本発明の画像処理装置では、画像処理装置で実現される各機能をドキュメント(入力画像データ)に対する「変換処理」の連続として捉える。画像処理装置の各機能は、ドキュメントすなわち画像データの入力、加工及び出力によって構成されるものと考える。そこで、以下の実施形態の説明では「入力処理」、「加工処理」及び「出力処理」のそれぞれを「変換処理」として捉え、一つの変換処理を実現するソフトウェア部品をフィルタとして構成した。
本発明では、画像データの入力処理を制御するフィルタを入力フィルタ、画像データの加工処理を制御するフィルタを加工フィルタ、画像データの出力処理を制御するフィルタを出力フィルタとした。これらの各フィルタはそれぞれ独立したプログラムであって、フィルタ間の依存関係は存在しない。よって、各フィルタは、画像処理装置において独立してフィルタ単位で追加(インストール)、削除(アンインストール)することが可能である。
図2は、パイプ&フィルタの概念が適用された画像処理装置の一例のハードウェア構成図である。画像処理装置100は、それぞれバスBで相互に接続されているスキャン装置11、プロッタ装置12、ドライブ装置13、補助記憶装置14、メモリ装置15、演算処理装置16、インターフェース装置17、操作装置18で構成される。
スキャン装置11はスキャナエンジンなどで構成され、原稿を読み取って画像データとするために用いられる。プロッタ装置12はプロッタエンジンなどで構成され、画像データを印刷するために用いられる。インターフェース装置17は、モデム、LANカードなどで構成されており、ネットワークに接続する為に用いられる。
本発明の画像処理プログラムは、画像処理装置100を制御する各種プログラムの少なくとも一部である。画像処理プログラムは例えば記録媒体19の配布やネットワークからのダウンロードなどによって提供される。画像処理プログラムを記録した記録媒体19は、CD−ROM、フレキシブルディスク、光磁気ディスク等の様に情報を光学的、電気的或いは磁気的に記録する記録媒体、ROM、フラッシュメモリ等の様に情報を電気的に記録する半導体メモリ等、様々なタイプの記録媒体を用いることができる。
また、画像処理プログラムを記録した記録媒体19がドライブ装置13にセットされると、画像処理プログラムは記録媒体19からドライブ装置13を介して補助記憶装置14にインストールされる。ネットワークからダウンロードされた画像処理プログラムは、インターフェース装置17を介して補助記憶装置14にインストールされる。
画像処理装置100は、インストールされた画像処理プログラムを格納すると共に、必要なファイル、画像データ等を格納する。メモリ装置15は、コンピュータの起動時に補助記憶装置14から画像処理プログラムを読み出して格納する。そして、演算処理装置16はメモリ装置15に格納された画像処理プログラムに従って、後述するような各種処理を実現している。
(第一の実施形態)
図3は、本発明の第一の実施形態の画像処理装置100のソフトウェア構成を示す構成図である。画像処理装置100は、例えばプリンタ、コピー、スキャナ、又はFAX等の複数の機能を一台の筐体において実現する複合機である。
画像処理装置100の機能を実現するソフトウェアは階層構造となっており、ユーザインターフェイス層110、コントロール層120、アプリケーションロジック層130、デバイスサービス層140及びデバイス層150により構成されている。これらの各層における上下関係は、層間の呼び出し関係に基づいている。すなわち、図中において上位層が下位層を呼び出す。
画像処理装置100において、ユーザインターフェイス層110によりユーザから各種機能の実行指示が成されると、ユーザインターフェイス層110は、コントロール層120を呼び出しこの実行指示に基づきアプリケーションロジック層130を制御する。アプリケーションロジック層130では、コントロール層120からの指示に基づき要求された機能を実現させるアプリケーションを実行する。そして、この実行結果に基づきデバイスサービス層140、デバイス層150が画像処理装置100のハードウェア資源を制御する。画像処理装置100では、このような動作によりユーザインターフェイス層110が受け付けた機能に対応した出力結果を得る。
以下に各層について説明する。
ユーザインターフェイス層110には、例えばローカルUI(user interface)部111が実装されており、画像処理装置100の各種機能を実現するための実行指示を受け付ける機能を有する。ここで言う各種機能とは、例えばコピー機能、印刷機能、スキャン機能、FAX機能などである。ローカルUI部111は、例えば画像処理装置100の操作装置18に設けられていても良い。この操作装置18は、例えば表示領域を備えるオペレーションパネルなどにより実現されても良い。ユーザインターフェイス層110において、ローカルUI部111で受け付けられた実行指示は、コントロール層120へ伝達される。
コントロール層120では、画像処理装置100の各機能を実現する処理を制御するための機能が実装されている。具体的には、要求された機能に応じてアプリケーションロジック層130における各フィルタの実行を制御する。尚、以下の本実施形態において述べる画像処理装置100の機能とは、画像処理装置100がユーザに対して提供する一つのまとまった単位(要求が入力されて最終的な出力が得られるまで)のサービスの定義であり、ソフトウェア的には一つのまとまった単位のサービスを提供するアプリケーションと同義である。
アプリケーションロジック層130には、画像処理装置100において提供される機能の一部を実現する部品群である各種フィルタが実装されている。アプリケーションロジック層130では、コントロール層120の制御により、複数のフィルタを組み合わせて一つの機能が実現される。本実施形態におけるアプリケーションロジック層130には、入力フィルタ131、加工フィルタ132、出力フィルタ133及びアクティビティ134とが実装されている。アプリケーションロジック層130に実装された各フィルタは、各フィルタ毎に決められた定義に基づき動作するものであり、この定義に基づき制御される。これら各フィルタの詳細は後述する。アクティビティ134は、ユーザインターフェイス層110において要求された機能に応じて各フィルタを接続し、各フィルタの実行をとりまとめるコンポーネントである。
デバイスサービス層140には、アプリケーションロジック層130に実装された各フィルタが共通して利用する下位の機能が実装されている。本実施形態のデバイスサービス層140には画像パイプ141が実装されている。画像パイプ141は上で述べたパイプの機能を実現するものであり、アプリケーションロジック層130に実装されている各フィルタのうち、一のフィルタからの出力結果を、一のフィルタへ伝達する。ここで画像パイプ141は、例えば入力フィルタ131と加工フィルタ132とを接続しても良いし、加工フィルタ132と出力フィルタ133とを接続しても良い。
デバイス層150には、ハードウェアを制御するプログラムであるドライバが実装されている。本実施形態のデバイス層150には、例えばスキャナ部151、プロッタ部152等が実装されている。これらの各制御部は、それぞれの名称に付けられたデバイスを制御するものである。
以下に、アプリケーションロジック層130に実装された各フィルタについてさらに説明する。
本実施形態の入力フィルタ131は、画像処理装置100の外部より入力された画像データに対する入力処理を制御する。入力フィルタ131には、例えば読取フィルタ、メール受信フィルタ、FAX受信フィルタ、PC文書受信フィルタ等が含まれる(図示せず)。読取フィルタは、例えばスキャナによる画像データの読取を制御し、読み取られた画像データを出力する。メール受信フィルタは、画像処理装置100において電子メールを受信し、受信した電子メールに含まれる画像データを出力する。FAX受信フィルタはFAX受信を制御し、受信された画像データを出力する。PC文書受信フィルタは、図示しないクライアントPCなどから印刷画像データを受信し、この印刷画像データを出力する。レポートフィルタは、画像処理装置100の設定情報や履歴情報などを例えば表形式などに整え、この整えられた画像データを出力する。
本実施形態の加工フィルタ132は、加工フィルタ132の入力側フィルタより入力された画像データに所定の加工処理を施し、加工フィルタ132の出力側にあるフィルタへ処理結果を出力する。ここで言う加工処理とは、例えば入力された画像データの集約、拡大、縮小、回転処理等である。
本実施形態の出力フィルタ133は、入力された画像データに対する出力処理を制御し、画像処理装置100の外部へ出力する。出力フィルタ133には、印刷フィルタ、プレビューフィルタ、メール送信フィルタ、FAX送信フィルタ、PC文書送信フィルタ、文書登録フィルタ等が含まれる。
印刷フィルタは、入力された画像データをプロッタ部152に出力(印刷)させる。プレビューフィルタは、入力された画像データを画像処理装置100の操作装置18などにプレビュー表示させる。またメール送信フィルタは、画像データを電子メールに添付して送信する。またFAX送信フィルタは、入力された画像データをFAX送信する。PC文書送信フィルタは、入力された画像データを図示しないクライアントPCなどに送信する。文書登録フィルタは、入力された画像データを補助記憶装置14等に出力して蓄積する。
本実施形態のアクティビティ134には、ユーザインターフェイス層110においてローカルUI部111から入力された指示がコントロール層120を介して伝達される。アクティビティ134は、この指示にしたがって、入力フィルタ131、加工フィルタ132、出力フィルタ133におけるジョブの実行を制御する。
アプリケーションロジック層130では、上記各フィルタを組み合わせることにより、画像処理装置100の各機能を実現している。係る構成によれば、画像処理装置100では、フィルタとパイプの組み合わせにより各種の機能を実現することができる。具体的には、例えばコピー機能を実現したい場合には、入力フィルタ131に含まれる読取フィルタ、加工フィルタ132、出力フィルタ133に含まれる印刷フィルタを組み合わせれば良い。
以下に、本実施形態の画像処理装置100における印刷処理について説明する。図4は、第一の実施形態の画像処理装置100における印刷処理を説明する図である。
本実施形態の画像処理装置100においてコントロール層120は、アクティビティ134に対し、各フィルタでの処理の実行を制御させるジョブを生成させる(S31)。本実施形態の画像処理装置100では、例えば画像処理装置100の電源が投入されたときに、このアクティビティ134に対するジョブを生成しても良い。
ローカルUI部111により印刷処理の実行要求がなされると、ローカルUI部111は、この要求をコントロール層120へ伝達する(S32)。尚図4に示す例では、印刷処理の一つであるコピー処理が選択されたものとして説明する。この場合、ローカルUI部111では、紙原稿の読取及び印刷を指示する操作がなされる。
アクティビティ134は、紙原稿の読取及び印刷指示を受けると、読取フィルタ131a、加工フィルタ132、印刷フィルタ133aとを画像パイプにより接続する。尚このとき、実際には読取フィルタ131aに含まれる読取フィルタが加工フィルタ132に接続される。次にコントロール層120は、読取フィルタ131aにより実行されるジョブ(S33)、加工フィルタ132により実行されるジョブ(S34)、印刷フィルタ133aにより実行されるジョブを生成する(S35)。
コントロール層120により各フィルタにおいて実行されるジョブが生成されると、アクティビティ134は、各フィルタに対しジョブの実行を指示する。すると、読取フィルタ131aにより、入力部であるスキャナ部151から紙原稿を読取る処理が実行され、紙原稿が画像データとして読み込まれる。この画像データが読取フィルタ131aから出力されて、画像パイプ141を介して加工フィルタ132へ伝達される。
加工フィルタ132では、この画像データに予め設定された所定の加工処理を施し、加工された画像データとして出力する。加工された画像データは、次に出力フィルタ133の一つである印刷フィルタ133aへ伝達される。印刷フィルタ133aでは、この加工された画像データを出力部であるプロッタ部152から出力させて、コピー処理を実現する。
このように本実施形態では、入力フィルタ131、加工フィルタ132、出力フィルタ133は、それぞれが独立して制御されており、各フィルタ間に依存関係が存在しない。このため本実施形態では、機能のカスタマイズ又は拡張などを行う場合には、該当するフィルタ毎にカスタマイズ等を行えば良い。よって本実施形態によれば、機能のカスタマイズ又は拡張などを簡略化させることができる。
(第二の実施形態)
以下に図面を参照して本発明の第二の実施形態について説明する。本発明の第二の実施形態は、第一の実施形態をさらに改良したものである。よって以下の第二の実施形態の説明では、第一の実施形態と同様の機能構成を有するものには第一の実施形態の説明で用いた符号と同様の符号を付与し、その説明を省略する。
本実施形態の画像処理装置では、例えばアクティビティやフィルタをプラグインとしてインストールし、機能の追加を行った場合に発生する以下のような問題点を解決し、機能のカスタマイズ又は拡張などをより簡略化させることができる。
以下に、本実施形態の画像処理装置の説明に先立ち、アクティビティやフィルタをインストールして機能を追加した場合の問題的について説明する。
例えば各種機能を提供するアクティビティにより、フィルタの組み合わせが構築されて処理が実行される画像処理装置において、新たな機能を追加する場合には、この新たな機能を提供するアクティビティをインストールすることになる。新たな機能を提供する新規アクティビティを追加する場合、新規アクティビティの開発工程において、提供される機能を実現するフィルタの組み合わせを構築する構築部が必要となる。この構築部は、アクティビティが実現しようとする機能毎に異なるため、新規アクティビティを開発する度に各構築部を変更する必要があり、開発に工数がかかる。
またアクティビティにおいて、構築部による構築処理のロジックは基本的に同じである。よって新規アクティビティを開発する度に構築部の変更を行う場合、アクティビティの開発工程において重複する工程が発生し、工数に無駄が生じる。
そこで、仮に構築部のみをアクティビティとは別のコンポーネントとした場合について考える。この場合に複数の新規アクティビティが並行してインストールされると、構築部は、複数のアクティビティそれぞれに対応した適切な構築を行う必要が生じ、構築部の処理が複雑となる。
本実施形態では、上記の問題点を鑑みて、これらを解決するものである。本実施形態の画像処理装置では、アクティビティがフィルタの組み合わせを記述した記述テーブルを生成し、この記述テーブルに基づきフィルタの組み合わせを構築する構築部を有することにより、機能の拡張をさらに簡略化する。
以下に図5を参照して本実施形態の画像処理装置について説明する。図5は、第二の実施形態の画像処理装置100Aのソフトウェア構成を示す構成図である。
本実施形態の画像処理装置100Aは、オペレーション層120A、アプリケーションロジック層130A、サービス層140A、デバイス層150を有する。
オペレーション層120Aには、各層に共通した機能の制御等を行う。オペレーション層120Aは、プラグイン管理121が実装されている。プラグイン管理121は、画像処理装置100Aにおけるアクティビティやフィルタの追加や削除などの管理を行う。
アプリケーションロジック層130Aは、入力フィルタ131、加工フィルタ132、出力フィルタ133、アクティビティ134Aが実装されている。アクティビティ134Aの詳細は後述する。
サービス層140Aには、アプリケーションロジック層130Aに実装された各フィルタが共通して利用する下位の機能が実装されている。サービス層140Aには、画像パイプ141、後述するジョブビルダ135が実装されている。またサービス層140Aには、図示しないリクエスト管理、データ管理などが実装されている。リクエスト管理は、画像処理装置100Aにおいて要求されるジョブの制御を行う。データ管理は、アプリケーションロジック層130Aに実装された各フィルタの設定情報や、各フィルタで生成された復元情報等が蓄積されて保管される。
次に図6ないし図8を参照して本実施形態のアクティビティ134Aとジョブビルダ135について説明する。
図6は、第二の実施形態のアクティビティ134Aの機能を説明する図である。図6では、本実施形態のアクティビティ134Aの特徴的な機能を示す。本実施形態のアクティビティ134Aは、画像処理装置100Aにおいて実現される機能を提供するアプリケーション・コンポーネントである。本実施形態のアクティビティ134Aは、記述テーブル生成部134a、記述テーブル登録部134b、テーブルID保持部134cを有する。
本実施形態の画像処理装置100Aでは、各機能毎のアクティビティ134Aが実装されており、アクティビティ134Aは、それぞれの機能を実現させるために必要となる各フィルタの組み合わせなどの情報を有する。具体的には、例えばコピー機能を実現するコピーアクティビティの場合には、コピー機能を実現するために必要なフィルタの組み合わせが、読取フィルタ、加工フィルタ、印刷フィルタであることを把握している。
記述テーブル生成部134aは、このようなアクティビティ134Aの有する各フィルタの組み合わせに関する情報に基づき記述テーブルを生成する。尚記述テーブル生成部134aは、生成した記述テーブルに、記述テーブルを識別するための識別子を付与する。
ここで図7に、記述テーブルの一例を示す。図7に示す記述テーブル210では、縦方向の列211が前段となるフィルタ(入力側フィルタ)のインスタンスを示し、横方向の行212が後段となるフィルタ(出力側フィルタ)のインスタンスを示す。図7の記述テーブル210の例では、例えば入力側フィルタF3と出力側フィルタFnとの交点となる欄に画像パイプを示すP3が記述されている。よって記述テーブル210では、入力側フィルタF3の後段に画像パイプP3を介して出力側フィルタFnが接続されることがわかる。
また本実施形態では、アクティビティ134Aの提供する機能の種類により、生成される記述テーブルの数が異なる。記述テーブル生成部134aは、アクティビティ134Aの提供する機能に応じて、一つ又は複数の記述テーブルを生成する。
図6に戻って、アクティビティ134Aの機能についての説明を続ける。
記述テーブル登録部134bは、記述テーブル生成部134aにより生成された記述テーブルを後述するビルタへ登録する。テーブルID保持部134cは、記述テーブル生成部134aにより生成された記述テーブルの識別子であるテーブルIDを保持する。
次に図8を参照して本実施形態のジョブビルダ135について説明する。図8は、第二の実施形態のジョブビルダを説明する図である。
テーブル検索部135bは、アクティビティ134Aから登録された記述テーブルから、指定された記述テーブルを検索する。テーブル解析部135cは、検索された記述テーブルを解析する。ジョブ構築部135dは、テーブル解析部135cの解析結果に基づき各フィルタを組み合わせてフィルタ構成を構築し、このフィルタ構成で実行されるジョブを構築する。
次に本実施形態の画像処理装置100Aにおいて、新規アクティビティ及び新規フィルタがインストールされる場合の動作を説明する。図9は、第二の実施形態の画像処理装置100Aにおける新規アクティビティと新規フィルタのインストールを説明するシーケンス図である。尚図9では、新規アクティビティとしてアクティビティ134Aがインストールされ、新規のフィルタとして加工フィルタ132がインストールされる場合について説明する。
まず始めに、アクティビティ134Aのインストールについて説明する。
画像処理装置100Aにおいてアクティビティ134Aがインストールされると(S901)、アクティビティ134Aは、プラグイン管理121に対して自身を登録する(S902)。尚本実施形態のプラグイン管理121は、この後はネーミング・サービスとして機能する。
アクティビティ134Aは、自身をプラグイン管理121へ登録すると、記述テーブル生成部134aによりアクティビティ134Aの記述テーブル210を生成する(S903)。尚ここで生成される記述テーブルを、図7に示す記述テーブル210として以下の説明を行う。アクティビティ134Aは、生成した記述テーブル210をジョブビルダ135へ登録する(S904)。ジョブビルダ135は、記述テーブル210を受け取ると、記述テーブル210の識別子(テーブルID)をアクティビティ134Aへ渡す(S905)。アクティビティ134Aは、テーブルID保持部134cによりテーブルIDを保持する(S906)。以上でアクティビティ134Aのインストールを完了する。
次に加工フィルタ132のインストールについて説明する。加工フィルタ132がインストールされると(S907)、加工フィルタ132はプラグイン管理121へ自身を登録して(S908)、加工フィルタ132のインストールを完了する。
次に、本実施形態の画像処理装置100Aにおけるジョブの構築について説明する。図10は、第二の実施形態の画像処理装置100Aにおけるジョブの構築を説明するシーケンス図である。尚図10では、アクティビティ134Aにより提供される機能を実現するジョブが構築される場合について説明する。
アクティビティ134Aは、実行要求を受けるとジョブビルダ135へジョブの構築を行うビルダ・オブジェクトの生成を要求する(S1001)。ジョブビルダ135は、要求を受けるとビルダ生成部135aにより、ビルダ・オブジェクトであるビルダ135Aを生成し(S1002)、ビルダ135Aを生成したことをアクティビティ134Aへ通知する(S1003)。
アクティビティ134Aは、ビルダ135Aが生成されると、ビルダ135Aへ記述テーブル210のテーブルIDを渡す(S1004)。ビルダ135Aは、テーブルIDを受けて、テーブル検索部135bにより、テーブルIDに対応する記述テーブル210をアクティビティ134Aのインストール時に登録された記述テーブルの中から検索し(S1005)、記述テーブルを取得する(S1006)。尚ここでは、図7に示す記述テーブル210が取得されるものとして以下の説明を行う。
ビルダ135Aが記述テーブル210を取得すると、テーブル解析部135cは記述テーブル210を解析し、ジョブ構築部135dによりフィルタを組み合わせてジョブを構築する。以下の説明するS1007以降の処理は、テーブル解析部135cによる記述テーブル210の解析処理と、ジョブ構築部135dによる構築処理である。
記述テーブル210が取得されると、ビルダ135Aは一度ジョブの構築に使用されたフィルタを記憶しておくためのフィルタリストを容易する。尚フィルタリストは、容易された時点では、情報がなにも格納されていない空の状態となっている。
ビルダ135Aは、テーブル解析部135cにより、取得した記述テーブル210からi行目を読み出す(S1007)。S1007において、読み出した行から一個の入力側フィルタとn個の出力側フィルタとが見つかる(S1008)。例えばビルダ135Aが記述テーブル210において2行目を読み出した場合、入力側フィルタにF2が見つかり、出力側フィルタにF3が見つかる。
ビルダ135Aは、S1007において読み出された入力側フィルタが、フィルタリストに存在するか否かを判断する。入力側フィルタがフィルタリストに存在しない場合、読み出された入力側フィルタは初めて使用されるフィルタである。よってビルダ135Aは、入力側フィルタを生成する(S1009)。
尚本実施形態の画像処理装置100Aでは、入力側フィルタとなり得るのは入力フィルタ131か加工フィルタ132である。よってここで言う入力側フィルタとは、入力フィルタ131又は加工フィルタ132であり、アクティビティ134Aにより提供される機能に応じて、入力フィルタ131又は加工フィルタ132に含まれるフィルタのうち、何れか一つが入力側フィルタとなる。
また本実施形態における「フィルタの生成」とは、実際にはプラグイン管理121に登録されたフィルタ(アプリケーション)本体を取得し、フィルタ本体のコピーを生成することによりフィルタ・インスタンスを生成することを示している。
入力側フィルタが生成されると、ビルダ135Aは、記述テーブル210を参照して生成された入力側フィルタと接続される画像パイプを生成する(S1010)。例えば記述テーブル210の2行目の場合は、入力側フィルタF2に接続される画像パイプP2であるから、ビルダ135Aは画像パイプP2を生成する。
入力側フィルタと画像パイプが生成されると、ビルダ135Aは、ジョブ構築部135dにより入力側フィルタと画像パイプとを接続する(S1011、S1012)。
次にビルダ135Aは、S1009で生成された入力側フィルタの後段に接続される出力側フィルタが、フィルタリストに存在するか否かを判断する。ここで出力側フィルタがフィルタリストにない場合、出力側フィルタはS1007において初めて読み出されたフィルタである。よってビルダ135Aは、出力側フィルタを生成する(S1013)。
尚本実施形態の画像処理装置100Aでは、出力側フィルタとなり得るのは加工フィルタ133か出力フィルタ133である。よってここで言う出力側フィルタとは、加工フィルタ132又は出力フィルタ133であり、アクティビティ134Aにより提供される機能に応じて加工フィルタ132又は出力フィルタ133に含まれるフィルタのうち、何れか一つが出力側フィルタとなる。
尚S1007において読み出されたのが記述テーブル210の二行目の場合、出力側フィルタはフィルタF3である。よってビルダ135Aは、S1012において出力側フィルタであるF3を生成する。出力側フィルタが生成されると、ビルダ135Aは生成された出力側フィルタとS1010で生成された画像パイプP2とを接続する(S1014、S1015)。
また出力側フィルタがフィルタリストに存在する場合、出力側フィルタは既に構築されているフィルタであるから、ビルダ135AはS1010で生成された画像パイプと、構築済みの出力側フィルタとを接続する。
ビルダ135Aは、記述テーブルから読み出した出力側フィルタをフィルタリストから取得する(S1016)。具体的には例えば、記述テーブル210から読み出した出力側フィルタF3が、フィルタリストに存在した場合、ビルダ135Aはフィルタリストから出力側フィルタF3を取得する。
ビルダ135Aは、出力側フィルタを取得すると、S1010で生成された画像パイプと取得した出力側フィルタとを接続する(S1017、S1018)。具体的には、画像パイプP2と出力側フィルタF3とを接続する。
ビルダ135Aは、S1013からS1018までの処理を、S1007で記述テーブルから読み出された出力側フィルタの数だけ繰り返す。例えば取得された記述テーブルのi行目から2つの出力側フィルタが読み出された場合には、S1013からS1018までの処理を2回繰り返す。
本実施形態の画像処理装置100Aでは、以上のようにして記述テーブルに記述されたフィルタの組み合わせからジョブが構築される。
次にS1007において読み出された入力側フィルタが、フィルタリストに存在する場合について説明する。
フィルタリストに入力側フィルタが存在する場合には、出力側フィルタはフィルタリストに存在しない。よってビルダ135Aは、記述テーブルを参照して出力側フィルタを生成する。以下に入力側フィルタがフィルタリストに存在する場合に、出力側フィルタがフィルタリストに存在しない理由について説明する。
入力側フィルタがフィルタリストに存在する場合、この入力側フィルタは一度構築されたフィルタである。さらにこの入力側フィルタと接続される出力側フィルタもフィルタリストに存在していた場合、過去に構築したものと同じ記述がされていることになる。この記述は冗長であるため、もしこの記述が記述テーブルの中にある場合には、ビルダ135Aはこの記述を無視する。よって本実施形態では、入力側フィルタと、この入力側フィルタに接続される出力側フィルタとがフィルタリストに存在することはない。
S1007において記述テーブルから読み出された入力側フィルタがフィルタリストに存在する場合、ビルダ135Aは入力側フィルタをフィルタリストから取得する(S1019)。例えばS1007で読み出された入力側フィルタがフィルタF2の場合、ビルダ135AはフィルタリストからフィルタF2を取得する。
次にビルダ135Aは、記述テーブルを参照して入力側フィルタと出力側フィルタを接続する画像パイプを生成する(S1020)。記述テーブル210によれば、ここで生成される画像パイプは画像パイプP2である。画像パイプが生成されると、ビルダ135Aは入力側フィルタと画像パイプとを接続する(S1021、S1022)。記述テーブル210によれば、フィルタF2と画像パイプP2とが接続される。
ビルダ135Aは、記述テーブルから入力側フィルタら接続される出力側フィルタを見つけ、出力側フィルタを生成する(S1023)。記述テーブル210によれば、ここで生成される出力側フィルタはフィルタF3である。出力側フィルタが生成されると、ビルダ135Aは出力側フィルタとS1018で生成された画像パイプとを接続する(S1024、S1025)。
本実施形態の画像処理装置100Aでは、以上のようにして、入力側フィルタがフィルタリストに存在している場合のフィルタの組み合わせを行い、ジョブを構築する。
ジョブの構築が終了すると、ビルダ135Aは、S1009からS1025までの処理において、初めて登場したフィルタを、構築済みのフィルタとしてフィルタリストに登録する(S1026)。フィルタリストに登録されたフィルタは、構築済みのフィルタのリストとして、ビルダ135Aに保持される。
ビルダ135Aは、S1007からS1026までの処理を取得した記述テーブルの行数分繰り返す。例えば取得した記述テーブルが記述テーブル210の場合、S1007からS1026までの処理をn回繰り返す。そしてビルダ135Aは、フィルタリストに登録された入力側フィルタのリストだけをアクティビティ134Aへ返し(S1027)、ジョブの構築処理を完了する。アクティビティ134Aは、入力側フィルタのリストを取得することにより、構築されたジョブ中の全てのフィルタを辿ることができる。
以上に説明したように、本実施形態の画像処理装置100Aでは、フィルタ同士の組み合わせが記述された記述テーブルに基づきジョブを構築する。よって本実施形態の画像処理装置100Aでは、新規のアクティビティ134Aがインストールされた場合にも、ジョブを構築するための特別な処理を必要とせず、記述テーブルに従ってジョブの構築を行えば良い。よって本実施形態の画像処理装置100Aによれば、機能のカスタマイズ又は拡張などをより簡略化させることができる。
次に、図11を参照して本実施形態における記述テーブルのその他の例について説明する。図11は、第二の実施形態における記述テーブルのその他の例を説明する図である。
図11(A)は、分岐点のないフィルタ構成300のアクティビティと、その記述テーブル220を示す。図11(B)は、多出力のフィルタ構成310のアクティビティと、その記述テーブル230を示す。フィルタ構成310に示す多出力とは、一の入力側フィルタに対し複数の出力側フィルタが接続される構成である。
例えば画像処理装置100Aにおいてスキャン装置11により読み取った画像データを印刷し、且つメール送信する機能を提供するアクティビティ等において、多出力のフィルタ構成が構成される。図11(B)の例では、1つの入力側フィルタF1に対して、2つの出力側フィルタF2、F3が接続されているため、多出力の構成となる。
図11(C)は、多入力のフィルタ構成320のアクティビティと、その記述テーブル240を示す。フィルタ構成320に示す多入力とは、複数の入力側フィルタが一の出力側フィルタに接続される構成である。図11(C)の例では、2つの入力側フィルタF1、F2に対して、1つの出力側フィルタF3が接続されているため、多入力の構成となる。
図11(D)は、多入力と多出力が混在したフィルタ構成330のアクティビティと、その記述テーブル250を示す。
図11(E)は、あるフィルタの実行結果に基づき、それ以降のフィルタの組み合わせが決定されるフィルタ構成340と、その記述テーブル260、270を示す。
図11(E)に示すフィルタ構成340では、まず始めにフィルタF1のジョブを構築する。そして、構築されたジョブに基づき、その後使用する記述テーブルを決定する。例えばフィルタF1のジョブが構築された後の出力経路として、経路341が確定した場合、ビルダ135Aは図10のS1006において記述テーブル260を取得すれば良い。またフィルタF1のジョブが構築された後の出力経路が経路342に確定した場合、ビルダ135Aは記述テーブル270を取得すれば良い。
また経路341及び経路342の前に、複数のフィルタからなる別の経路が接続されていた場合、別の経路を構築するための記述テーブルに基づき図10のS1007からS1027までの処理を行った後、再度経路341又は経路342に対応した記述テーブル260又は記述テーブル270を取得して、同様の処理を繰り返せば良い。
以下に図11(E)に示すフィルタ構成340により実行される処理の例を説明する。
フィルタ構成340により実行される処理として、例えば画像処理装置100Aがネットワークなどを介して接続されたPC(パーソナルコンピュータ)からコマンドを受信して実行する処理がある。この処理は、画像処理装置100Aの有する図示しない受信アクティビティにより実行される。受信アクティビティとは、外部から受信したコマンドに基づき要求された機能を提供するアクティビティである。
画像処理装置100Aは、PCからコマンドを受信すると、受信アクティビティが第一のテーブル(PC受信フィルタのみを含む)を使ってジョブ構築を行う。ジョブが構築されると、PC受信フィルタは受信したコマンドを解析して、その結果を受信アクティビティに通知する。尚、PC受信フィルタとは入力フィルタ131Aの一つであり、画像処理装置100Aと接続された外部装置からのコマンドを入力データとして取得するフィルタである。
受信アクティビティは、受信コマンドがプリンタの描画を意図していた場合、加工フィルタ134Aと印刷フィルタ133aが含まれた第二のテーブルを追加して、ジョブ構築を行う。また受信アクティビティ134Aは、PC受信フィルタが受信したコマンドが画像処理装置100A内へのデータ蓄積を意図していた場合、データの保管処理を行う文書保管フィルタが含まれた第三のテーブルを追加して、ジョブ構築を行う。
また本実施形態の画像処理装置100Aにおいて、フィルタ構成340により実行される処理の別の例としては、バーコード読み取り処理がある。
この処理は、画像処理装置100Aの有する図示しないバーコード読取アクティビティにより実行される。バーコード読取アクティビティとは、読取フィルタ131aにより読み取られたバーコードを、バーコード解析フィルタ(図示せず)により解析し、解析の結果に基づき要求された機能を提供するアクティビティである。
まずバーコード読取アクティビティは、読取フィルタ131aとバーコード解析フィルタのみを含む第一のテーブルを使ってジョブ構築を行う。ジョブが構築されると、読取フィルタが原稿を読み取り、その結果をバーコード解析フィルタが解析する。バーコード解析フィルタは、解析結果をバーコード読取アクティビティに通知する。バーコード読取アクティビティは、バーコードの解析結果がコピーの指示であれば、加工フィルタ132Aと印刷フィルタ133aが含まれた第二のテーブルを追加し、読み取った原稿のコピーを行う。またバーコード読取アクティビティは、バーコードの解析結果がメール送信指示であれば、加工フィルタ132Aとメール送信フィルタが含まれた第三のテーブルを追加して、同様にバーコードに含まれている宛先に読み取った原稿をメール送信する。
このように本実施形態の画像処理装置100Aによれば、機能のカスタマイズ又は拡張などをより簡略化させることができる。
以上、各実施形態に基づき本発明の説明を行ってきたが、上記実施形態に示した要件に本発明が限定されるものではない。これらの点に関しては、本発明の主旨をそこなわない範囲で変更することができ、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
パイプ&フィルタの概念を説明する図である。 パイプ&フィルタの概念が適用された画像処理装置の一例のハードウェア構成図である。 本発明の第一の実施形態の画像処理装置100のソフトウェア構成を示す構成図である。 第一の実施形態の画像処理装置100における印刷処理を説明する図である。 第二の実施形態の画像処理装置100Aのソフトウェア構成を示す構成図である。 第二の実施形態のアクティビティ134Aの機能を説明する図である。 記述テーブル生成部134aにより生成される記述テーブルの一例を示す。 第二の実施形態のジョブビルダ135を説明する図である。 第二の実施形態の画像処理装置100Aにおける新規アクティビティと新規フィルタのインストールを説明するシーケンス図である。 第二の実施形態の画像処理装置100Aにおけるジョブの構築を説明するシーケンス図である。 第二の実施形態における記述テーブルのその他の例を説明する図である。
符号の説明
100、100A 画像処理装置
131 入力フィルタ
132 加工フィルタ
133 出力フィルタ
134、134A アクティビティ
134a 記述テーブル生成部
134b 記述テーブル登録部
135 ジョブビルダ
135A ビルダ

Claims (6)

  1. 画像処理の対象として入力される画像データの入力処理を制御する入力フィルタと、
    出力される画像データの出力処理を制御する出力フィルタと、
    前記入力フィルタと前記出力フィルタとの間で前記画像データの加工処理を行う加工フィルタと、
    前記入力フィルタ、前記加工フィルタ、前記出力フィルタの組み合わせが記述された複数の記述テーブルに基づき前記入力フィルタ、前記加工フィルタ、前記出力フィルタの組み合わせを構築する構築コンポーネントと、を有し、
    前記構築コンポーネントは、
    一の前記記述テーブルにより構築されたフィルタの組み合わせと、他の前記記述テーブルにより構築されたフィルタの組み合わせとを接続させることを特徴とする画像処理装置。
  2. 当該画像処理装置の機能を提供するアプリケーション・コンポーネントを有し、
    前記アプリケーション・コンポーネントは、
    要求された機能に基づき前記記述テーブルを生成するテーブル生成手段と、
    前記テーブル生成手段により生成された前記記述テーブルを前記構築コンポーネントへ登録するテーブル登録手段とを有することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記構築コンポーネントは、
    前記記述テーブルを解析するテーブル解析手段を有し、
    前記テーブル解析手段による解析結果に基づき前記入力フィルタ、前記加工フィルタ、前記出力フィルタの組み合わせを構築することを特徴とする請求項1又は2記載の画像処理装置。
  4. 少なくとも3つの記述テーブルを有し、
    前記構築コンポーネントは、
    一の前記記述テーブルにより構築されたフィルタの組み合わせに基づき、他の少なくとも2つの記述テーブルを選択し、選択された前記記述テーブルに基づきフィルタの組み合わせを構築することを特徴とする請求項1ないし3の何れか一項に記載の画像処理装置。
  5. 画像処理の対象として入力される画像データの入力処理を制御する入力手順と、
    出力される画像データの出力処理を制御する出力手順と、
    前記入力フィルタと前記出力フィルタとの間で前記画像データの加工処理を行う加工手順と、
    前記入力手順、前記加工手順、前記出力手順の組み合わせが記述された複数の記述テーブルに基づき前記入力手順、前記加工手順、前記出力手順の組み合わせを構築する構築手順と、を有し、
    前記構築手順において、
    一の前記記述テーブルにより構築された手順の組み合わせと、他の前記記述テーブルにより構築された手順の組み合わせとを実行させることを特徴とする画像処理方法。
  6. コンピュータに、
    画像処理の対象として入力される画像データの入力処理を制御する入力ステップと、
    出力される画像データの出力処理を制御する出力ステップと、
    前記入力ステップと前記出力ステップとの間で前記画像データの加工処理を行う加工ステップと、
    前記入力ステップ、前記加工ステップ、前記出力ステップの組み合わせが記述された複数の記述テーブルに基づき前記入力ステップ、前記加工ステップ、前記出力ステップの組み合わせを構築する構築ステップと、を実行させ
    前記構築ステップは、
    一の前記記述テーブルにより構築されたステップの組み合わせと、他の前記記述テーブルにより構築されたステップの組み合わせとを実行させる画像処理プログラム。
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