JP5131332B2 - 照明装置 - Google Patents

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Description

本発明は、発光素子と、この発光素子を発光させる駆動電流を当該発光素子に印加するための電流印加線とが設けられる照明装置に関する。
従来、表示機器に形成された指標部を照明することにより、外来光の少ない環境下においても当該指標部を視認可能にする技術が知られている。このような技術を用いた構成の一種として、例えば特許文献1に開示の車両用表示装置等がある。この車両用表示装置は、指標部を照明する複数の発光ダイオード、及び電源に接続され、発光ダイオードを発光させるための駆動電流を当該発光ダイオードに印加するためのLED回路を備えている。加えてこの車両用表示装置は、LED回路に接続されるトランジスタ、及びトランジスタによる発光ダイオードへの駆動電流の印加を制御するスイッチ制御回路を備えている。
以上の構成による車両用照明駆動回路では、スイッチ制御回路は、トランジスタを制御することによって、バッテリから供給される駆動電流を発光ダイオードに印加させることができる。これにより車両用表示装置は、LED回路に設けられた発光ダイオードを発光させることができる。
特開2004−345590号公報
さて、近年、表示機器に形成される指標部の構成が複雑化している。この指標部の複雑化に伴い、当該指標部を照明する発光ダイオードの数も年々増加してきている。このように多数の発光ダイオードを発光させるための、LED回路及びトランジスタの著しい増加によって、近年の照明装置の構成は、複雑化を強いられている。
加えて、近年の照明装置に設けられている複数の発光ダイオードには、択一的に発光させなければならないものがある。しかし、特許文献1の構成では、複数の発光ダイオードは、スイッチ制御回路による各トランジスタの制御によって一斉に点灯及び消灯してしまう。故に、特許文献1の構成では、発光させるべき発光素子を適宜発光させることができなかった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、その目的は、表示機器の指標部を的確に照明でき、且つ簡素化された照明装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明では、表示機器に形成された指標部を照明する複数の発光素子と、各発光素子を発光させる駆動電流を当該各発光素子に印加するための複数の電流印加線とが設けられる照明装置であって、駆動電流が供給され、個々の電流印加線と接続される、第一電源線及び第二電源線と、第一電源線に供給される駆動電流のオンオフ状態を切り替える第一スイッチング手段と、第二電源線に供給される駆動電流のオンオフ状態を切り替える第二スイッチング手段と、第一電源線と接続される複数の電流印加線のうちの一本であり、発光素子として第一発光素子が一つ以上設けられる第一電流印加線と、第二電源線と接続される複数の電流印加線のうちの一本であり、発光素子として第二発光素子が一つ以上設けられる第二電流印加線と、第一電源線と接続される複数の電流印加線のうちの一本であり、発光素子として第三発光素子が一つ以上設けられる第三電流印加線と、第一電流印加線及び第二電流印加線と接続され、第一電流印加線及び第二電流印加線への駆動電流の流通を可能にする第一駆動手段と、第三電流印加線と接続され、第一電流印加線への駆動電流の流通を可能にする、第一駆動手段とは別の第二駆動手段と、第一スイッチング手段及び第二スイッチング手段のオンオフ状態の切り替えと共に、第一駆動手段による第一電流印加線及び第二電流印加線への駆動電流の流通を制御する制御手段と、第一抵抗器が設けられ、第三電流印加線において第三発光素子よりも第二駆動手段側の陰極部分を第二電源線に接続する抵抗線と、を備える照明装置とする。
この発明によれば、第一電流印加線に設けられる第一発光素子を発光させようとする場合、制御手段は、第一スイッチング手段により第一電源線をオン状態に切り替えると共に、第二スイッチング手段により第二電源線をオフ状態に切り替える。この状態下、制御手段は、第一駆動手段を制御することによって、第一電流印加線及び第二電流印加線を駆動電流の流通が可能な状態にする。第一電源線がオン状態であることから、第一電源線を介して供給される駆動電流が、当該第一電源線に接続された第一電流印加線を流通し、第一発光素子に印加される。これにより、第一発光素子が発光する。
一方、第二電流印加線に設けられる第二発光素子を発光させようとする場合、制御手段は、第一スイッチング手段により第一電源線をオフ状態に切り替えると共に、第二スイッチング手段により第二電源線をオン状態に切り替える。この状態下、制御手段は、第一駆動手段を制御することによって、第一電流印加線及び第二電流印加線を駆動電流の流通が可能な状態にする。第二電源線がオン状態であることから、第二電源線を介して供給される駆動電流が、当該第二電源線に接続された第二電流印加線を流通し、第二発光素子に印加される。これにより、第二発光素子が発光する。
以上の構成では、第一電流印加線及び第二電流印加線という複数の電流印加線で第一駆動手段を共有することにより、照明装置の簡素化が果たされる。加えて、択一的に発光させる発光素子を、第一電流印加線及び第二電流印加線に分けて設けると共に、第一及び第二電源線のオンオフ状態を制御手段によって切り替えることにより、照明装置は、発光させるべき発光素子を適宜発光させられる。故に、照明装置は、指標部の的確な照明を行うことができる。
したがって、表示機器の指標部を的確に照明でき、且つ簡素化された照明装置の提供が実現される。
加えてこの発明では、第一駆動手段は、第一電流印加線及び第二電流印加線を介して、第一電源線及び第二電源線と繋がっている。一方で、仮に、照明装置の一種として、第二駆動手段が、第三電流印加手段を介して第一電源線に繋がっているものの、第二電源線には繋がっていない構成、が考えられる。この構成では、第一電源線がオフ状態且つ第二電源線がオン状態である場合に、第二電源線及び第二電流印加線を順に流れた駆動電流の一部が、第一電流印加線及び第一電源線を経由し、第三電流印加線に回り込んでしまうことがある。この回り込み電流は、第三電流印加線において第三発光素子よりも第二駆動手段側の陰極部分の電圧が、第一電流印加線において第一発光素子よりも第一駆動手段側の部分の電圧よりも低いことに起因して生じる。
そこでこの発明では、第一抵抗器が設けられる抵抗線によって、第三電流印加線の陰極部分を第二電源線に接続する。これにより、第一電源線がオフ状態且つ第二電源線がオン状態である場合に、陰極部分の第二電源線に対する電圧が規定され得る。故に、第一電源線がオフ状態且つ第二電源線がオン状態である場合に、陰極部分の電圧は、第一電流印加線において第一発光素子よりも第一駆動手段側の部分の電圧よりも高くなるように設定され得る。以上により、上述したような第一電源線を介した駆動電流の回り込みを抑えられるので、不適切な第三発光素子の発光は抑制される。したがって、照明装置は、簡素化された構成であっても、的確な照明を確実に行うことができる。
請求項に記載の発明では、第一駆動手段及び第二駆動手段には、実質的に同じ強さの駆動電流が流れ、第電流印加線に設けられる第発光素子の数は、第電流印加線に設けられる第発光素子の数よりも少なく、第三電流印加線には、第三発光素子と直列に接続される第二抵抗器、が設けられることを特徴とする。
一般に各発光素子は、同程度の輝度にて発光することが望ましい。故に、照明装置は、各駆動手段に実質的に同じ強さの駆動電流が流れるように構成されている。また、複数の電流印加線を備える照明装置の場合、各電流印加線に設けられる発光素子の数が異なることがある。請求項に記載の発明では、第電流印加線に設けられる第発光素子の数は、第電流印加線に設けられる第発光素子の数よりも少ない。
以上の構成では、第一電源線がオン状態且つ第二電源線がオフ状態である場合に、第三電流印加線を流れた駆動電流の一部が、抵抗線及び第二電源線を経由し、第二電流印加線に回り込んでしまうことがある。この回り込み電流は、第三電流印加線において抵抗線が接続されている陰極部分の第一電源線に対する電圧が、第一電流印加線において第二電流印加線が接続されている部分の第一電源線に対する電圧よりも高くなることに起因して生じる。
上述したように、第一駆動手段及び第二駆動手段には実質的に同じ強さの駆動電流が流れる。故に、第三電流印加線から第一電流印加線への第二電源線を介した駆動電流の回り込みが生じる場合、第三電流印加線を流れる駆動電流は、回り込む電流の強さ分だけ、第一駆動手段及び第二駆動手段に流れる電流よりも強くなる。一方、この第二電源線を介した駆動電流の回り込みが生じる場合、第一電流印加線を流れる駆動電流は、回り込む電流の強さ分だけ、第一駆動手段及び第二駆動手段に流れる電流よりも弱くなる。これらにより、第一発光素子及び第三発光素子は、それぞれ同程度の輝度にて発光することができなくなるおそれがある。
そこでこの発明では、第三発光素子と直列に接続される第二抵抗器を、第三電流印加線に設ける。これにより、第一電源線がオン状態且つ第二電源線がオフ状態である場合に、第三電流印加線における陰極部分の第一電源線に対する電圧と、第一電流印加線において第二電流印加線が接続されている部分の第一電源線に対する電圧との差は抑制され得る。故に、上述したような第二電源線を介した駆動電流の回り込みを抑えられるので、第一発光素子及び第三発光素子は、それぞれ同程度の輝度にて発光することができる。したがって、照明装置は、簡素化された構成であっても、的確な照明を確実に行うことができる。
請求項に記載の発明では、第三電流印加線における第三発光素子及び第二抵抗器の合成抵抗の値は、第一電流印加線における第一発光素子の合成抵抗の値よりも小さいことを特徴とする。
上述したように、第三電流印加線に第二抵抗器を設けることにより、第三電流印加線を流れた駆動電流の一部が抵抗線及び第二電源線を経由して、第二電流印加線に回り込む事態は、抑制され得る。しかし、発光素子の製造上のばらつきに起因して、複数の第一発光素子の合成抵抗の値が、第三発光素子及び第二抵抗器の合成抵抗の値よりも小さくなる場合がある。この場合、第三電流印加線における陰極部分の第一電源線に対する電圧は、第一電流印加線において第二電流印加線が接続されている部分の第一電源線に対する電圧よりも低くなってしまう。すると、第一電流印加線を流れた駆動電流の一部が、第二電流印加線及び第二電源線を経由し、抵抗線に回り込んでしまうことがある。
そこでこの発明では、第三電流印加線における第三発光素子及び第二抵抗器の合成抵抗の値が、第一電流印加線における第一発光素子の合成抵抗の値よりも小さくなるように設定される。これにより、第一電源線がオン状態且つ第二電源線がオフ状態である場合に、第三電流印加線における陰極部分の第一電源線に対する電圧は、第一電流印加線において第二電流印加線が接続されている部分の第一電源線に対する電圧よりも、高く維持され得る。故に、上述したような第二電源線を介した駆動電流の回り込みを抑えられるので、第一発光素子及び第三発光素子は、それぞれ同程度の輝度にて発光することができる。したがって、照明装置は、簡素化された構成であっても、的確な照明を確実に行うことができる。
請求項に記載の発明では、第一抵抗器の電気抵抗値は、第二電流印加線に設けられる第二発光素子の合成抵抗の値よりも小さいことを特徴とする。
この発明によれば、第一電源線がオフ状態且つ第二電源線がオン状態である場合に、第一抵抗器に作用する電圧は、第二発光素子に作用する電圧よりも小さくなる。故に、第三電流印加線における陰極部分の第二電源線に対する電圧は、第一電流印加線において第一発光素子よりも第一駆動手段側の部分の電圧よりも確実に高くなる。故に、上述したような第一電源線を介した駆動電流の回り込みを確実に抑えられるので、不適切な第三発光素子の発光は抑制される。したがって、照明装置は、簡素化された構成であっても、的確な照明をさらに確実に行うことができる。
尚、第二発光素子が第二電流印加線に一つ設けられる形態では、第一抵抗器の電気抵抗値は、当該一つの第二発光素子の電気抵抗値よりも小さくされる。また、第二発光素子が第二電流印加線に複数設けられる形態では、第一抵抗器の電気抵抗値は、これら複数の第二発光素子の合成抵抗の値よりも小さくされる。
請求項に記載の発明では、発光素子は、第一電源線から第一駆動手段又は第二駆動手段に向かう順方向、或いは第二電源線から第一駆動手段又は第二駆動手段に向かう順方向への駆動電流によって発光する発光ダイオードと、順方向とは逆方向への電流の流れを許容することにより、発光ダイオードを保護する保護ダイオードと、を有することを特徴とする。
一般にダイオードは、順方向への電流の流れのみを許容する。しかし、逆方向への電流が流れない構成の発光素子は、例えば静電気等による損傷が生じ易い。そこで、発光素子は、順方向の駆動電流によって発光する発光ダイオードとともに、逆方向への電流の流れを許容する保護ダイオードを有することで、当該発光ダイオードを損傷から保護している。これにより、発光素子の信頼性が向上するので、照明装置は、長期に亘って的確な照明をし続けることができる。
加えて、請求項に記載の発明との組み合わせによれば、発光素子が逆方向への電流の流れを許容する保護ダイオードを有しているので、第一電源線又は第二電源線を介した駆動電流の回り込みが生じやすくなる。しかし、上述した請求項に記載の発明は、駆動電流の回り込みを抑制することができる。したがって、的確な照明を確実に行うことを可能にする効果は、信頼性の高い発光素子を用いることによって回り込み電流が生じ易くなった形態の照明装置において、さらに顕著に発揮されるのである。
尚、照明装置において、第一電源線から第一駆動手段又は第二駆動手段に向かう方向、或いは第二電源線から第一駆動手段又は第二駆動手段に向かう方向が、順方向である。
本発明の第一実施形態による照明装置の回路図である。 本発明の第二実施形態による照明装置の回路図である。 本発明の第二実施形態による照明装置の特徴部分の機能を説明するための図である。 本発明の第三実施形態による照明装置の回路図である。 本発明の第三実施形態による照明装置の回路図である。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、各実施形態において対応する構成要素には同一の符号を付すことにより、重複する説明を省略する場合がある。各実施形態において構成の一部分のみを説明している場合、当該構成の他の部分については、先行して説明した他の実施形態の構成を適用することができる。また、各実施形態の説明において明示している構成の組み合わせばかりではなく、特に組み合わせに支障が生じなければ、明示していなくても複数の実施形態の構成同士を部分的に組み合せることができる。
(第一実施形態)
図1は、本発明の第一実施形態による照明装置100の回路図である。照明装置100は、例えば車両等に搭載されたコンビネーションメータ等の表示機器を照明するための装置である。照明装置100は、コンビネーションメータに形成されている、例えば指針、目盛、文字、及び数字といった情報を表示するための指標部を照明することによって、外来光の少ない環境下においても、当該指標部を視認可能にする。
照明装置100は、第一電源線20、第二電源線30、スイッチ21,31、電流印加線41a,41b,42a,42b、トランジスタ61a,61b、抵抗器63a,63b、制御線47、発光素子71〜78、及び制御回路90を備えている。加えて照明装置100は、図1に示されているもの以外にも、複数の電流印加線、複数のトランジスタ、複数の抵抗器、及び複数の発光素子を備えている。
第一電源線20及び第二電源線30は、照明電源10と接続されている配線である。第一電源線20及び第二電源線30は、個々の電流印加線41a,41b,42a,42bと接続されている。第一電源線20及び第二電源線30には、照明電源10から各発光素子71〜78に印加される駆動電流が供給される。この照明電源10は、例えばコンビネーションメータが備える電源回路の一部であって、車両に搭載されたバッテリに蓄積された電力を、照明装置100が用いるのに適した状態に変換し、第一電源線20及び第二電源線30に供給する。
スイッチ21は、第一電源線20に設けられており、当該第一電源線20に供給される駆動電流のオンオフ状態を切り替える。スイッチ31は、第二電源線30に設けられており、当該第二電源線30に供給される駆動電流のオンオフ状態を切り替える。スイッチ21及びスイッチ31は、例えばリレー等のスイッチング手段であって、制御回路90と接続されている。スイッチ21及びスイッチ21,31は、制御回路90からの制御信号に従って、第一電源線20及び第二電源線30のオンオフ状態を切り替える。
各電流印加線41a,41b,42a,42bは、各発光素子71〜78を発光させる駆動電流を当該各発光素子71〜78に印加するための配線である。電流印加線41a,41bは、スイッチ21を挟んで照明電源10とは反対側にて第一電源線20と接続されている。電流印加線42a,42bは、スイッチ31を挟んで照明電源10とは反対側にて第二電源線30と接続されている。電流印加線41aには、互いに直列に接続された発光素子71,72が設けられている。電流印加線42aには、互いに直列に接続された発光素子73,74が設けられている。電流印加線41bには、互いに直列に接続された発光素子75,76が設けられている。電流印加線42bには、互いに直列に接続された発光素子77,78が設けられている。
トランジスタ61a,61bは、NPN型のトランジスタである。トランジスタ61aは、エミッタに抵抗器63aが接続されており、コレクタに電流印加線41a及び電流印加線42aが接続されており、ベースに制御線47を介して制御回路90が接続されている。トランジスタ61bは、エミッタに抵抗器63bが接続され、コレクタに電流印加線41a及び電流印加線42bが接続され、ベースに制御線47を介して制御回路90が接続されている。トランジスタ61a,61bの各ベースには、制御回路90から矩形状のパルスが入力される。トランジスタ61a,61bは、ベースに入力される制御回路90からのパルスによってスイッチング駆動され、各電流印加線41a,41b,42a,42bへの駆動電流の流通を可能にする。
抵抗器63a,63bは、それぞれ所定の電気抵抗値Rを有する受動素子である。抵抗器63aは、一方でトランジスタ61aに接続されていると共に、他方で接地されている。抵抗器63aは、トランジスタ61aを流れる電流の強さを規定している。抵抗器63bは、一方でトランジスタ61bに接続されていると共に、他方で接地されている。抵抗器63bは、トランジスタ61bに流れる電流の強さを規定している。
制御線47は、制御回路90と各トランジスタ61a,61bとを接続している配線である。制御線47には、制御回路90によって電圧Vaが印加される。この制御線47に印加される電圧Vaが定まることにより、抵抗器63a及び抵抗器63bに印加される電圧Vbが定まる。以上により、抵抗器63a及びトランジスタ61a並びに抵抗器63b及びトランジスタ61bには、実質的に同じ強さの電流Ib=Vb/Rが流れる。このように、照明装置100の回路は、各発光素子71〜78に一定の強さの駆動電流を流すことができるように構成された定電流回路となっている。
発光素子71〜78は、コンビネーションメータの指標部を照明する。発光素子71,72,75,76と、発光素子73,74,77,78とは、択一的に発光する。詳しく説明すると、発光素子71,72,75,76が発光しているとき、発光素子73,74,77,78は消灯している。一方、発光素子73,74,77,78が発光しているとき、発光素子71,72,75,76は消灯している。
各発光素子71〜78は、発光ダイオード71a〜78a及びツェナーダイオード71b〜78bを有している。各発光ダイオード71a〜78aは、第一電源線20からトランジスタ61a又はトランジスタ61bに向かう順方向、或いは第二電源線30からトランジスタ61a又はトランジスタ61bに向かう順方向の駆動電流が印加されることによって発光できる。各発光ダイオード71a〜78aには、スイッチング駆動されるトランジスタ61a,61bによって、駆動電流が断続的に印加される。
各ツェナーダイオード71b〜78bは、各発光ダイオード71a〜78aと並列で接続されている。各ツェナーダイオード71b〜78bは、順方向とは逆方向への電流の流れを許容する。このように、各発光素子71〜78は、逆方向への電流の流れを許容するツェナーダイオード71b〜78bを有することにより、発光ダイオード71a〜78aを静電気等に起因する損傷から保護している。そして、発光素子71〜78の信頼性の向上により、照明装置100は、長期に亘って的確な照明をし続けることができるようになる。
制御回路90は、各種の演算を行うためのマイコン、及びパルスを生成するパルス生成回路等によって構成されている。制御回路90は、スイッチ21,31並びにトランジスタ61a,61bと接続されている。制御回路90は、スイッチ21,31による第一電源線20及び第二電源線30のオンオフ状態の切り替えを制御する。加えて制御回路90は、各トランジスタ61a,61bに入力するパルスのパルス幅をマイコンによって演算する。そして制御回路90は、マイコンによって演算されたパルス幅を有する矩形状のパルスをパルス生成回路によって生成し、各トランジスタ61a,61bに出力する。制御回路90は、各トランジスタ61a,61bに入力するパルスのパルス幅を変更することにより、各トランジスタ61a,61bが各電流印加線を通電可能な状態にする時間を増減させることがでる。これにより、各発光素子71〜78の発光する時間を制御できるので、発光した際の当該各発光素子71〜78の輝度を調整することができる。以上のように、制御回路90は、トランジスタ61a,61bによる各電流印加線41a,41b,42a,42bへの駆動電流の流通を制御する。
次に、ここまで説明した第一実施形態による照明装置100の作動について説明する。
まず、電流印加線41aに設けられる発光素子71,72、及び電流印加線41bに設けられる発光素子75,76を発光させる場合を説明する。制御回路90は、照明電源10から第一電源線20への駆動電流の供給を、スイッチ21によってオン状態にする。加えて制御回路90は、照明電源10から第二電源線30への駆動電流の供給を、スイッチ31によってオフ状態にする。これらの状態下、制御回路90は、パルスの印加によりトランジスタ61a,61bを制御することによって、各電流印加線41a,41b,42a,42bを駆動電流の流通が可能な状態にする。
第一電源線20がオン状態であることから、電流印加線41a,41b,42a,42bのうち、第一電源線20と接続されている電流印加線41a,41bに、第一電源線20を介して供給される駆動電流が流通する。これにより、電流印加線41a,41bに設けられている発光素子71,72,75,76に駆動電流が印加される。これら発光素子71,72,75,76は、発光することによって、コンビネーションメータの指標部を照明する。
次に、電流印加線42aに設けられる発光素子73,74、及び電流印加線42bに設けられる発光素子77,78を発光させる場合を説明する。制御回路90は、照明電源10から第一電源線20への駆動電流の供給を、スイッチ21によってオフ状態にする。加えて制御回路90は、照明電源10から第二電源線30への駆動電流の供給を、スイッチ31によってオン状態にする。これらの状態下、制御回路90は、パルスの印加によりトランジスタ61a,61bを制御することによって、各電流印加線41a,41b,42a,42bを駆動電流の流通が可能な状態にする。
第二電源線30がオン状態であることから、電流印加線41a,41b,42a,42bのうち、第二電源線30と接続されている電流印加線42a,42bに、第二電源線30を介して供給される駆動電流が流通する。これにより、電流印加線42a,42bに設けられている発光素子73,74,77,78に駆動電流が印加される。これら発光素子73,74,77,78は、発光することによって、コンビネーションメータの指標部を照明する。
ここまで説明した第一実施形態では、トランジスタ61aは、電流印加線41a及び電流印加線42aによって共有されている。加えて、トランジスタ61bは、電流印加線41b及び42bによって共有されている。このように、複数の電流印加線でトランジスタを共有することによって、照明装置100の簡素化が果たされる。
加えて、照明装置100では、択一的に発光させる発光素子が、第一電源線20に接続される電流印加線41a,41bと、第二電源線30に接続されている電流印加線42a,42bと、に分けて設けられている。そして、第一電源線20及び第二電源線30のオンオフ状態を制御回路90によって切り替えることにより、照明装置100は、発光させるべき発光素子を適宜発光させられる。以上により、照明装置100は、コンビネーションメータの指標部の的確な照明を行うことができる。
したがって、指標部を的確に照明でき、且つ簡素化された照明装置100の提供が実現される。
尚、第一実施形態において、スイッチ21が特許請求の範囲に記載の「第一スイッチング手段」に相当し、スイッチ31が特許請求の範囲に記載の「第二スイッチング手段」に相当し、電流印加線41a,41bが特許請求の範囲に記載の「第一電流印加線」に相当し、電流印加線42a,42bが特許請求の範囲に記載の「第二電流印加線」に相当し、トランジスタ61a,61bが特許請求の範囲に記載の「第一駆動手段」に相当し、発光素子71,72,75,76が特許請求の範囲に記載の「第一発光素子」に相当し、発光素子73,74,77,78が特許請求の範囲に記載の「第二発光素子」に相当し、ツェナーダイオードが特許請求の範囲に記載の「保護ダイオード」に相当し、制御回路90が特許請求の範囲に記載の「制御手段」に相当する。
(第二実施形態)
図2に示される本発明の第二実施形態は、第一実施形態の変形例である。第二実施形態による照明装置200は、第一実施形態による照明装置100に加えて、電流印加線243、トランジスタ262、抵抗線250、抵抗器264、及び発光素子279をさらに備えている。
電流印加線243は、照明装置200が備える複数の電流印加線のうちの一本である。電流印加線243には、発光素子279が設けられている。電流印加線243は、発光素子279を発光させる駆動電流を当該発光素子279に印加するための配線である。電流印加線243は、スイッチ21を挟んで照明電源10とは反対側にて第一電源線20と接続されている。
トランジスタ262は、第一実施形態のトランジスタ61a,61b等と同様に、NPN型のトランジスタである。トランジスタ262は、エミッタに抵抗器264が接続されており、コレクタに電流印加線243が接続されており、ベースに制御線47を介して制御回路90が接続されている。トランジスタ262のベースには、制御回路90から矩形状のパルスが入力される。トランジスタ262は、ベースに入力される制御回路90からのパルスによってスイッチング駆動され、電流印加線243及び抵抗線250への駆動電流の流通を可能にする。
抵抗線250は、スイッチ31を挟んで照明電源10とは反対側にて第二電源線30と接続されている。加えて抵抗線250は、電流印加線243において発光素子279よりもトランジスタ262側の陰極部分245を、第二電源線30に接続している。この抵抗線250には、抵抗器281が設けられている。抵抗器281は、所定の電気抵抗を有する受動素子である。抵抗器281の電気抵抗値は、第二実施形態においては、電流印加線42aに設けられている発光素子73,74の合成抵抗の値よりも、僅かに小さくされている。
抵抗器264は、所定の電気抵抗値R2を有する受動素子である。抵抗器264は、一方でトランジスタ262に接続されていると共に、他方で接地されている。抵抗器264は、トランジスタ262を流れる電流の強さを規定している。この抵抗器264に印加される電圧Vcは、制御線47に印加される電圧Vaによって定まる。抵抗器264及びトランジスタ262には、電流Ic=Vc/R2が流れる。この電流Icの強さは、トランジスタ61a及び抵抗器63aを流れる電流Ibの強さと実質的に同じとなるよう設定されている。このように、照明装置200の回路は、各発光素子71〜74,279等に一定の強さの駆動電流を流すことができるように構成された定電流回路となっている。
発光素子279は、発光素子71〜74等と同様に、コンビネーションメータの指標部を照明する。発光素子279も、他の発光素子71〜74等と同様に、発光ダイオード279a及びツェナーダイオード279bを有している。発光素子279は、第一電源線20からトランジスタ262に向かう順方向の駆動電流が印加されることによって発光できる。発光素子279には、スイッチング駆動されるトランジスタ262によって、駆動電流が断続的に印加される。ツェナーダイオード279bは、発光ダイオード279aと並列で接続されており、逆方向への電流の流れを許容する。発光素子279は、逆方向への電流の流れを許容するツェナーダイオード279bを有することにより、発光ダイオード279aを静電気等に起因する損傷から保護している。
ここまで説明した第二実施形態では、トランジスタ262は、抵抗線250を介して、第二電源線30と繋がっている。しかし、図3に示されるようなトランジスタ262が第二電源線30には繋がっていない構成の照明装置が考えられる。この構成では、第一電源線20がオフ状態且つ第二電源線30がオン状態である場合に、第二電源線30及び電流印加線42aを順に流れた駆動電流の一部が、電流印加線41a及び第一電源線20を経由し、電流印加線243に回り込んでしまうことがある。この回り込み電流Imは、電流印加線243の陰極部分245の電圧Vd1が、電流印加線41aにおいて発光素子72よりもトランジスタ61a側の部分であって、当該電流印加線41aに電流印加線42aが接続されている接続部分244の電圧よりも低いことに起因して生じる。
そこで図2に示される第二実施形態による照明装置200は、抵抗器281が設けられた抵抗線250を備えている。この抵抗線250で、電流印加線243の陰極部分245を第二電源線30に接続することにより、第一電源線20がオフ状態且つ第二電源線30がオン状態である場合に、トランジスタ262及び抵抗器264に電流が流れる。すると、陰極部分245の電圧Vd2が、上述した抵抗線250が設けられない構成における陰極部分245の電圧Vd1(図3参照)よりも高い値にて規定される。このように、陰極部分245の電圧Vd2が持ち上げられることにより、第一電源線20がオフ状態且つ第二電源線30がオン状態である場合に、陰極部分245の電圧Vd2は、電流印加線41aの接続部分244の電圧よりも高くなるように設定され得る。これにより、上述したような第一電源線20を介した回り込み電流Imの発生を抑えられるので、当該回り込み電流Imによる発光素子279の不適切な発光は抑制される。したがって、照明装置200は、簡素化された構成であっても、的確な照明を確実に行うことができる。
加えて第二実施形態では、抵抗器281の電気抵抗値は、発光素子73,74の合成抵抗の値よりも小さい。故に、第一電源線20がオフ状態且つ第二電源線30がオン状態である場合に、抵抗器281に作用する電圧は、発光素子73,74に作用する電圧よりも小さくなる。故に、電流印加線243における陰極部分245の電圧Vd2は、電流印加線41aにおける接続部分244の電圧よりも確実に高くなる。故に、上述したような第一電源線20を介した回り込み電流Imを確実に抑えられるので、当該回り込み電流Imによる不適切な発光素子279の発光はさらに抑制される。したがって、照明装置200は、簡素化された構成であっても、的確な照明をさらに確実に行うことができる。
さらに第二実施形態では、各発光素子は、逆方向への電流の流れを許容するツェナーダイオードを有している。故に、第一電源線20を介した駆動電流の回り込みが生じ易くなる。しかし、上述したように、抵抗線250によって陰極部分245と第二電源線30を接続する構成により、回り込み電流Imの発生は、抑制され得る。このように、的確な照明を確実に行うことを可能にする効果は、信頼性の高い発光素子を用いることによって回り込み電流が生じ易くなった形態の照明装置200において、さらに顕著に発揮されるのである。
尚、第二実施形態において、電流印加線243が特許請求の範囲に記載の「第三電流印加線」に相当し、トランジスタ262が特許請求の範囲に記載の「第二駆動手段」に相当し、発光素子279が特許請求の範囲に記載の「第三発光素子」に相当し、抵抗器281が特許請求の範囲に記載の「第一抵抗器」に相当する。
(第三実施形態)
図4及び図5に示される本発明の第三実施形態は、第二実施形態の変形例である。第二実施形態の構成では、第一電源線20がオン状態且つ第二電源線30がオフ状態である場合に、電流印加線243を流れた駆動電流の一部が、抵抗線250及び第二電源線30を経由し、電流印加線42aに回り込んでしまうことがある(図4参照)。この回り込み電流Im1は、電流印加線243において抵抗線250が接続されている陰極部分245の電圧Vdが、電流印加線41aにおいて電流印加線42aが接続されている接続部分244の電圧Veと異なることに起因して生じる。
ここで、第三実施形態による照明装置300の回路も、各発光素子71〜74,279等に一定の強さの駆動電流を流すことができるように構成された定電流回路である。詳しく説明すると、照明装置300には、第二実施形態の抵抗器264(図2参照)に相当する構成として、所定の電気抵抗値R3を有する抵抗器364が設けられている。この抵抗器364に印加される電圧Vcは、第二実施形態と同様に制御線47に印加される電圧Vaによって定まる。そして、抵抗器364及びトランジスタ262には、電流I2=Vc/R3が流れる。この電流I2の強さは、トランジスタ61a及び抵抗器63aを流れる電流I1の強さと実質的に同じとなるよう設定されている。
以上により、電流印加線243から電流印加線41aへの第二電源線30を介した駆動電流の回り込みが生じた場合、電流印加線243を流れる駆動電流は、I2+Im1となる。このように、電流印加線243を流れる駆動電流は、回り込み電流Im1の強さ分だけ、トランジスタ262に流れる電流I2よりも強くなる。
一方、第二電源線30を介した駆動電流の回り込みが生じた場合、電流印加線41aを流れる駆動電流は、I1−Im1となる。このように、電流印加線41aを流れる駆動電流は、回り込み電流Im1の強さ分だけ、トランジスタ61aに流れる電流I1よりも弱くなる。これらにより、発光素子71,72並びに発光素子279は、それぞれ同程度の輝度にて発光することができなくなるおそれがある。
そこで第三実施形態の照明装置300は、抵抗器382をさらに備えている。電流印加線243に設けられる抵抗器382は、所定の電気抵抗を有する受動素子である。抵抗器382は、発光素子279と直列に接続されている。また、電流印加線243における発光素子279及び抵抗器382の合成抵抗の値は、電流印加線41aにおける発光素子71及び発光素子72の合成抵抗の値よりも小さくされている。この抵抗器382によって獲得され得る、上述した回り込み電流を抑制する作用について、以下説明する。
電流印加線243に抵抗器382を設けることにより、当該抵抗器382の電気抵抗値によって、電流印加線243における陰極部分245の電圧Vdは調整され得る。故に、第一電源線20がオン状態且つ第二電源線30がオフ状態である場合に、電流印加線243における陰極部分245の電圧Vdと、電流印加線41aにおける接続部分244の電圧Veとの差は抑制され得る。これにより、上述したような第二電源線30を介した回り込み電流Im1の発生は、抑制される。以上により、発光素子71,72及び発光素子279は、それぞれ同程度の輝度にて発光することができる。
また第三実施形態では、発光素子の製造上のばらつきに起因して、発光素子71,72の合成抵抗の値が、発光素子279及び抵抗器382の合成抵抗の値よりも小さくなる場合がある。この場合、電流印加線243における陰極部分245の電圧Vdは、第一電流印加線における接続部分244の電圧Veよりも低くなってしまう。すると、電流印加線41aを流れた駆動電流の一部が、回り込み電流Im2として、電流印加線42a及び第二電源線30を経由し、抵抗線250に回り込んでしまうことがある(図5参照)。
上述したように、トランジスタ61a及びトランジスタ262には実質的に同じ強さの駆動電流I1,I2が流れる。故に、電流印加線41aから電流印加線243への第二電源線30を介した駆動電流の回り込みが生じる場合、電流印加線41aを流れる駆動電流は、I1+Im2となる。このように、電流印加線41aを流れる駆動電流は、回り込み電流Im2の強さ分だけ、トランジスタ61aに流れる電流I1よりも強くなる。
一方、電流印加線243を流れる駆動電流は、I2−Im2となる。このように、電流印加線243を流れる駆動電流は、回り込み電流Im2の強さ分だけ、トランジスタ262に流れる電流I2よりも弱くなる。これらにより、発光素子71,72並びに発光素子279は、それぞれ同程度の輝度にて発光することができなくなるおそれがある。
そこで第三実施形態では、電流印加線243における発光素子279及び抵抗器382の合成抵抗の値が、電流印加線41aにおける発光素子71,72の合成抵抗の値よりも小さくなるように設定されている。これにより、各発光素子の電気抵抗値がばらついていても、第一電源線20がオン状態且つ第二電源線30がオフ状態である場合に、電流印加線243における陰極部分245の電圧Vdは、電流印加線41aにおける接続部分244の電圧Veよりも、高く維持され得る。故に、上述したような第二電源線30を介した駆動電流の回り込みを抑えられるので、発光素子71,72及び発光素子279は、それぞれ同程度の輝度にて発光することができる。
したがって、第三実施形態により照明装置300は、簡素化された構成であっても、的確な照明を確実に行うことができるのである。
また第三実施形態において、回り込み電流Im1,Im2を低減するためには、抵抗線250に設けられる抵抗器281の電気抵抗値を大きくするのがよい。抵抗器281の電気抵抗値を大きくすることにより、回り込み電流は、抵抗線250を流れ難くなる。故に、陰極部分245及び接続部分244間に電圧の差が生じていても、回り込み電流Im1,Im2の発生が、さらに抑制される。したがって、的確な照明を確実に行うためには、照明装置300は、より大きな電気抵抗値を示す抵抗器281を備えるのがよい。
さらに第三実施形態でも、各発光素子は、逆方向への電流の流れを許容するツェナーダイオードを有している。故に、第一電源線20又は第二電源線30を介した駆動電流の回り込みは、生じ易くなる。しかし、上述したように、抵抗器281が設けられた抵抗線250及び電流印加線243に設けられた抵抗器382によって、回り込み電流Im1及びIm2の発生は、抑制され得る。このように、的確な照明を確実に行うことを可能にする効果は、信頼性の高い発光素子を用いることによって回り込み電流が生じ易くなった形態の照明装置300において、さらに顕著に発揮されるのである。
尚、第三実施形態において、抵抗器382が特許請求の範囲に記載の「第二抵抗器」に相当する。
(他の実施形態)
以上、本発明による複数の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定して解釈されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施形態及び組み合わせに適用することができる。
上記第二実施形態では、抵抗器281の電気抵抗値は、電流印加線42aに設けられた発光素子73,74の合成抵抗の値と同じになるように設定されていた。また上記第三実施形態では、抵抗器281の電気抵抗値は、抵抗線250を介した回り込み電流の発生を抑えるために、高く設定されていた。このように、抵抗線250に設けられる抵抗器281の電気抵抗値は、適宜設定されてよい。
上記第三実施形態では、電流印加線243に設けられる抵抗器382の電気抵抗値は、回り込み電流Im2の発生を抑制できるように設定されていた。具体的には、製造上のばらつきを考慮して、抵抗器382及び発光素子279の合成抵抗の値が、発光素子71,72の合成抵抗の値よりも僅かに小さくなるように、又は同じになるように設定されていた。しかし、抵抗器382の電気抵抗値も、抵抗器281の電気抵抗値と同様に、適宜設定されてよい。
上記実施形態では、各発光素子は、発光ダイオードとともに、当該発光ダイオードを保護するためのツェナーダイオードを有していた。しかし、発光ダイオードを保護する構成は、ツェナーダイオードに限られない。また、発光素子は、上記実施形態のツェナーダイオードに相当する構成を有していなくてもよい。
上記実施形態では、制御回路90は、マイコンを備え、当該マイコンによって種々の演算を行っていた。しかし、各スイッチ及び各トランジスタ等を制御する制御手段は、上記実施形態のような制御回路90に限られない。例えば、アナログ回路によって、各スイッチ及び各トランジスタ等が制御される構成であってもよい。
10 照明電源、20 第一電源線、30 第二電源線、21 スイッチ(第一スイッチング手段)、31 スイッチ(第二スイッチング手段)、41a,41b 電流印加線(第一電流印加線)、42a,42b 電流印加線(第二電流印加線)、243 電流印加線(第三電流印加線)、244 接続部分、245 陰極部分、47 制御線、250 抵抗線、61a,61b トランジスタ(第一駆動手段)、262 トランジスタ(第二駆動手段)、63a,63b,264,364 抵抗器、71,72,75,76 発光素子(第一発光素子)、73,74,77,78 発光素子(第二発光素子)、279 発光素子(第三発光素子)、71a〜78a,279a 発光ダイオード、71b〜78b,279b ツェナーダイオード(保護ダイオード)、281 抵抗器(第一抵抗器)、382 抵抗器(第二抵抗器)、90 制御回路、100,200,300 照明装置

Claims (5)

  1. 表示機器に形成された指標部を照明する複数の発光素子と、前記各発光素子を発光させる駆動電流を当該各発光素子に印加するための複数の電流印加線とが設けられる照明装置であって、
    前記駆動電流が供給され、個々の前記電流印加線と接続される、第一電源線及び第二電源線と、
    前記第一電源線に供給される前記駆動電流のオンオフ状態を切り替える第一スイッチング手段と、
    前記第二電源線に供給される前記駆動電流のオンオフ状態を切り替える第二スイッチング手段と、
    前記第一電源線と接続される前記複数の電流印加線のうちの一本であり、前記発光素子として第一発光素子が一つ以上設けられる第一電流印加線と、
    前記第二電源線と接続される前記複数の電流印加線のうちの一本であり、前記発光素子として第二発光素子が一つ以上設けられる第二電流印加線と、
    前記第一電源線と接続される前記複数の電流印加線のうちの一本であり、前記発光素子として第三発光素子が一つ以上設けられる第三電流印加線と、
    前記第一電流印加線及び前記第二電流印加線と接続され、前記第一電流印加線及び前記第二電流印加線への前記駆動電流の流通を可能にする第一駆動手段と、
    前記第三電流印加線と接続され、前記第一電流印加線への前記駆動電流の流通を可能にする、前記第一駆動手段とは別の第二駆動手段と、
    前記第一スイッチング手段及び前記第二スイッチング手段のオンオフ状態の切り替えと共に、前記第一駆動手段による前記第一電流印加線及び前記第二電流印加線への前記駆動電流の流通を制御する制御手段と
    第一抵抗器が設けられ、前記第三電流印加線において前記第三発光素子よりも前記第二駆動手段側の陰極部分を前記第二電源線に接続する抵抗線と、を備えることを特徴とする照明装置。
  2. 前記第一駆動手段及び前記第二駆動手段には、実質的に同じ強さの前記駆動電流が流れ、
    前記第三電流印加線に設けられる前記第三発光素子の数は、前記第一電流印加線に設けられる前記第一発光素子の数よりも少なく、
    前記第三電流印加線には、前記第三発光素子と直列に接続される第二抵抗器、が設けられることを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
  3. 前記第三電流印加線における前記第三発光素子及び前記第二抵抗器の合成抵抗の値は、前記第一電流印加線における前記第一発光素子の合成抵抗の値よりも小さいことを特徴とする請求項2に記載の照明装置。
  4. 前記第一抵抗器の電気抵抗値は、前記第二電流印加線に設けられる前記第二発光素子の合成抵抗の値よりも小さいことを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の照明装置。
  5. 前記発光素子は、
    前記第一電源線から前記第一駆動手段又は前記第二駆動手段に向かう順方向、或いは前記第二電源線から前記第一駆動手段又は前記第二駆動手段に向かう前記順方向への前記駆動電流によって発光する発光ダイオードと、
    前記順方向とは逆方向への電流の流れを許容することにより、前記発光ダイオードを保護する保護ダイオードと、
    を有することを特徴とする請求項〜4のいずれか一項に記載の照明装置
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