JP5129660B2 - 密閉型開閉装置用変流器 - Google Patents

密閉型開閉装置用変流器 Download PDF

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Description

本発明は、絶縁媒体を封入した密閉容器内に主回路導体を配置して構成した密閉型開閉装置用変流器に関する。
密閉型開閉装置は、絶縁媒体を封入した密閉容器内に主回路導体を絶縁配置して、遮断器、断路器、設置開閉器、主母線、変流器などを構成しており、絶縁媒体として絶縁性ガスを用いたガス絶縁開閉装置が知られている。この種の密閉型開閉装置では密閉容器が大型化しないように課電部となる各部を整然と構成し、絶縁距離の縮小を図っている。例えば、変流器においては、主回路導体を包囲するように配置した変流器コイルと、この変流器コイルの端部に接続した二次側リード線を有しており、密閉容器の気密を保持して取り付けた絶縁端子にこの二次側リード線を接続して信号を外部へ導出するようにしているが、この二次側リード線の配置の仕方によって密閉容器の径を大きくしてしまう。特に、主回路導体の軸方向に複数の変流器コイルを配置して変流器を構成する場合(例えば、特許文献1を参照)には、各変流器コイルの二次側リード線の配置について考慮する必要がある。
特開平8−294209号公報
しかしながら、一般的な従来の密閉型開閉装置用変流器における二次側リード線は、変流器コイルの外周部と密閉容器間に存在する空間部を利用して配置し導いていたため、主回路導体との間の絶縁距離を考慮しながら支持すると、同部における構造が複雑になってしまい二次側リード線によって密閉容器径を大きくしてしまうことがある。
本発明の目的は、二次側リード線の配置を考慮することによって構造を簡素にし密閉容器の径を小さくすることができるようにした密閉型開閉装置用変流器を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために、絶縁媒体を封入した変流器用密閉容器内に、この変流器用密閉容器から電気的に絶縁した状態で主回路導体を配置し、この主回路導体を包囲して前記主回路導体の軸方向に複数の変流器コイルを配置し、前記変流器用密閉容器にその気密を保持して絶縁端子板を取り付け、前記各変流器コイルの二次側リード線を前記絶縁端子板の各端子にそれぞれ接続した密閉型開閉装置用変流器において、隣接する二つの前記変流器コイル間の対向部にリード線挿通用部材を設け、隣接する二つの前記変流器コイルのうち少なくとも一方の前記二次側リード線は、前記リード線挿通用部材の径内に形成した空間部を通して導いたことを特徴とする。
また請求項2に記載の本発明は、絶縁媒体を封入した変流器用密閉容器内に、この変流器用密閉容器から電気的に絶縁した状態で三相の主回路導体を配置し、この各主回路導体を包囲して前記各主回路導体の軸方向に複数の変流器コイルをそれぞれ配置し、前記変流器用密閉容器にその気密を保持して絶縁端子板を取り付け、前記各変流器コイルの二次側リード線を前記絶縁端子板の各端子にそれぞれ接続した密閉型開閉装置用変流器において、前記変流器用密閉容器内に配置した前記各主回路導体は、それぞれU字状に折り返した構成とし、各相の隣接する二つの前記変流器コイル間の対向部にリード線挿通用部材をそれぞれ設け、隣接する二つの前記変流器コイルの前記二次側リード線は、前記各リード線挿通用部材の径内に形成した空間部を通して導いたことを特徴とする。
本発明による密閉型開閉装置用変流器によれば、変流器コイル間に配置したリード線挿通用部材を用いて、軸方向に配置した二つの変流器コイルのうちの少なくとも一方の二次側リード線を導くようにしているため、絶縁端子板の各端子に接続する部分を除いて殆どの部分の二次側リード線はリード線挿通用部材の径内に配置することが可能になり、整然とした簡素な構成となり、かつ従来のように変流器コイルの外周部を利用して引き回した場合に比べて変流器用密閉容器の径を抑えることができる。
また請求項2に記載の本発明による密閉型開閉装置用変流器によれば、各相の変流器コイル間に配置したリード線挿通用部材を用いて、軸方向に配置した二つの変流器コイルの二次側リード線をそれぞれ導くようにしているため、絶縁端子板の各端子に接続する部分を除いて殆どの部分の二次側リード線はリード線挿通用部材の径内に配置することが可能になり、整然とした簡素な構成となり、しかも折り返し構造とした主回路導体との間の絶縁を良好に保持しながら二次側リード線を配置することができるようになり、従来のように変流器コイルの外周部を利用して引き回した場合に比べて変流器用密閉容器の径を抑えることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図3は、本発明の一実施の形態による密閉型開閉装置用変流器を使用する密閉型開閉装置の外観を示す正面図である。
この密閉型開閉装置は、絶縁性ガスやその他の絶縁媒体を封入した金属製密閉容器内に遮断器、断路器、接地開閉器、変流器、主母線、ケーブルヘッド、およびこれら各機器間を接続する導体などの三相分を密閉容器から電気的に絶縁した状態で配置構成した三相一括形の密閉型開閉装置の外観図である。密閉容器内に構成された各機器の構成は、詳細を後述するが、ここでは単相回路図を併記して概略構成を示している。縦型の遮断器用密閉容器1内には遮断器2が構成され、この遮断器密閉容器1の一方側には上下に並んで横型の主母線用密閉容器3、4が接続され、遮断器密閉容器1の他方側には同様に上下に並んで横型の変流器用密閉容器5、6が接続されている。下方の変流器用密閉容器5内には遮断器2の一方の下部端子側に接続した主回路導体7を包囲するように変流器8が配置され、上方の変流器用密閉容器6内には遮断器2の他方の上部端子側に接続した主回路導体9がU字状に折り返して構成されると共に、この主回路導体9を包囲するように変流器10が配置されている。
また主母線用密閉容器3、4内にはそれぞれ断路器13、14を介して二重の主母線11、12が配置され、遮断器2の上部端子側に接続されて折り返した主回路導体9の他端側に主母線11、12がそれぞれ接続されている。下方の変流器用密閉容器5には、縦型のケーブルヘッド用密閉容器15が接続され、このケーブルヘッド用密閉容器15内には断路器16、接地開閉器17およびケーブルヘッド18が構成され、変流器用密閉容器5内に配置した主回路導体7に電気的に接続されている。
図4は、上述した密閉型開閉装置の要部を拡大して示す縦断面図である。
縦型の遮断器用密閉容器1の下方部に接続した変流器用密閉容器5内は、遮断器用密閉容器1と同じ空間を形成して絶縁媒体が封入されている。変流器用密閉容器5内に配置した主回路導体7は、その一端を遮断部2側に機械的に支持しながら電気的に接続し、またその他端は、変流器用密閉容器5とケーブルヘッド用密閉容器15の連結部に絶縁媒体の区画用として配置した絶縁スペーサ19や絶縁支持物20によって変流器用密閉容器5から電気的に絶縁した状態で支持している。主回路導体7の外周部を包囲して配置した変流器8の変流器コイル21は、変流器用密閉容器5から電気的に絶縁した状態で支持されている。
縦型の遮断器用密閉容器1の上方部に接続した変流器用密閉容器6内も、遮断器用密閉容器1と同じ空間を形成して絶縁媒体が封入されている。この変流器用密閉容器6内に配置した主回路導体9は、その一端を遮断部2側に機械的に支持しながら変流器用密閉容器6の端部を封じた端蓋36の近傍で折り返されている。この端蓋36の内面側には支持部材37が配置され、この支持部材37に絶縁支持物35が固定されており、この絶縁支持物35によって主回路導体9の折り返し部が変流器用密閉容器6から電気的に絶縁した状態で支持されている。主回路導体9の外周部を包囲して配置した変流器10は、主回路導体9の軸方向に配置した複数の変流器コイル23、24を有して構成され、各変流器コイル23、24は変流器用密閉容器5から電気的に絶縁した状態で支持されている。
上述した縦型の遮断器用密閉容器1の反対側には、上下に並んで主母線用密閉容器3、4が接続されているが、この接続部にはそれぞれ絶縁媒体区画用の絶縁スペーサ25、26が設けられている。また縦型の遮断器用密閉容器1の下部には、遮断器2の開閉操作を行う操作器27が配置されている。
図3に示したように遮断器2の下方端子側にはケーブルヘッド18が接続されて図示しないケーブルに接続される構成であるため、このままでは遮断器用密閉容器1の主母線用密閉容器3、4側に比べて変流器用密閉容器5の上方部には未活用の空間が形成される。しかし、ここに変流器用密閉容器6を配置して変流器10を構成して、設置面積を増大させることなく空間を有効に活用している。しかも、遮断器用密閉容器1の下方部には操作器27との連結のためのリンク機構等が存在するのに対して、遮断器用密閉容器1の上方部にはそのようなリンク機構が存在しない。そこで、遮断器用密閉容器1の上方部空間を活用して変流器用密閉容器6内の主回路導体9を折り返し構造にして主母線11、12に接続するようにしている。
このようにして変流器用密閉容器6内および遮断器用密閉容器1の上方部空間を有効に活用して、折り返し構造の主回路導体9を配置可能にすると共に、変流器10の配置空間を確保している。特に、この実施の形態で変流器10は、主回路導体9を包囲して配置した二つの変流器コイル23、24を有し、それぞれの二次側リード線を外部へ導出する構成であるから、そのための主回路導体9の軸方向配置空間を容易に確保することができる。このため、後述する説明から分かるように主回路導体9の軸方向に配置する変流器コイルの数は、2個に限らず3個の場合でも容易に配置することができる。
次に、変流器10における変流器コイル23、24の端部に接続した二次側リード線について説明する。
図2は、図4に示した変流器10の一相のみを拡大して示す断面図である。変流器用密閉容器6内に配置した主回路導体9wは、その一端を遮断部2側に機械的に支持しながら変流器用密閉容器6の端部を封じた端蓋36の近傍でU字状に折り返されている。端蓋36の内面側には支持部材37が配置され、この支持部材37に絶縁支持物35が固定されており、この絶縁支持物35によって主回路導体9wのU字状の折り返し部34wが変流器用密閉容器6から電気的に絶縁した状態で支持されている。上述したように主回路導体9wの外周部を包囲して配置した変流器10は、主回路導体9wの軸方向に配置した複数の変流器コイル23w、24wを有して構成され、各変流器コイル23w、24wは変流器用密閉容器5から電気的に絶縁した状態で支持されている。各変流器コイル23w、24wは、それぞれの対向側端間に空間部を有するリード線挿通用部材25を介在して機械的に支持している。このリード線挿通用部材25は、変流器コイル23wの対向側端部に配置された円盤状またはC字状の非磁性体から成る端板26と、変流器コイル24wの対向側端部に配置された円盤状またはC字状の非磁性体から成る端板27と、これらの端板26、27間に配置されて空間部を形成したり後述する二次側リード線を保持する間隔保持部材28とを有している。
図1は、図2におけるA−A線に沿った断面図である。
変流器用密閉容器6内には、遮断器2に接続した側の三相の主回路導体9u、9v、9wが等間隔で配置されており、これらの各相主回路導体9u、9v、9wを包囲してほぼ等間隔で各相の変流器コイル23u、23v、23wが配置されている。各相の主回路導体9u、9v、9wの折り返し部34u、34v、34wは、変流器用密閉容器6と各相変流器コイル23u、23v、23w間に形成された空間部を通して配置されている。また各相変流器コイル23u、23v、23wは、絶縁物22u、22v、22wを介して変流器用密閉容器6の内面側の所定の位置に固定されており、これは図示しない各相変流器コイル24u、24v、24wにおいても同様であるが、その他の周知の方法で支持固定しても良い。各相の構成はほぼ同様であるから、以下はU相についてのみ説明する。
変流器10uを構成する変流器コイル23uの対向側端部には、リード線挿通用部材25uが配置されている。このリード線挿通用部材25uは、一体的に形成したものでも良く種々の構成を採用できるが、ここでは上述したように変流器コイル23uの対向側端に配置したC字状またはリング状の非磁性体の端板26uと、図示しない変流器コイル24uの対向側端に配置した同様の端板と、これら端板間に配置した複数の間隔保持部材28uによって構成している。間隔保持部材28uは、端板26uにおける同心的な二つの円を仮想し、この仮想円の円周上に離散的に7個ずつ設けた円柱状部材によって構成しているが、その数や形状、配置する位置など種々の構成を採ることができる。リード線挿通用部材25uの支持固定も種々の構成を採用することができ、各相変流器コイル24uと合わせて共に支持固定することもできる。図1は、図2のA−A線に沿った断面図であるから、変流器コイル24uおよび端板27uは除かれ変流器コイル23uの対向側端面のみが図示されている。
変流器用密閉容器6には、変流器コイル23u、23v、23wの後述する二次側リード線を接続して外部へ導出する端子を有する絶縁端子板29、30が設けられている。この絶縁端子板29、30の位置は、変流器用密閉容器6の軸方向においてはリード線挿通用部材25u、25v、25wにほぼ対応しており、変流器用密閉容器6の周方向においてはリード線挿通用部材25u、25vの近傍となっている。
変流器コイル23uに対応する位置に配置した絶縁端子板29は、変流器用密閉容器6の径方向に分岐した円筒部6aに気密を保持して取り付け、この絶縁端子板29に設けた複数の端子に各変流器コイル23u、23v、23wの二次リード線を接続する。また変流器コイル23vに対応する位置に配置した絶縁端子板30は、変流器用密閉容器6の径方向に分岐した円筒部6bに気密を保持して取り付け、この絶縁端子板30に設けた複数の端子に各変流器コイル24u、24v、24wの二次リード線を接続する。
変流器コイル23uの両端に接続した二次側リード線31a、31bは、先ず変流器コイル23uに設けた端板26uの各間隔保持部材28u間を通しながら位置規制すると共にその形状を保持させ、変流器コイル23vの端板26v上へと導き、この端板26vでも各間隔保持部材28v間を通しながら位置規制すると共にその形状を保持させ、最終的には絶縁端子板30の端子に接続している。一方、変流器コイル23wの両端に接続した二次側リード線33a、33bは、変流器コイル23wに設けた端板26wの各間隔保持部材28w間を通しながら位置規制すると共にその形状を保持させ、変流器コイル23vの端板26v上へと導き、この端板26vでも各間隔保持部材28v間を通しながら位置規制すると共にその形状を保持させ、最終的には絶縁端子板30の端子に接続している。また変流器コイル23vの二次側リード線32a、32bは、絶縁端子板30がその近傍に位置しているので、リード線挿通用部材25wの端板26wを利用することなく直接その端子に接続している。
このように各二次側リード線31a〜33a、31b〜33bは、三相の主回路導体9u、9v、9wの軸方向に配置した変流器コイル23、24の対向部間にリード線挿通用部材25u、25v、25wを配置し、このリード線挿通用部材25u、25v、25wによって形成した空部を利用して導いているので、変流器コイル23、24のほぼ径内に納めて配置することができるようになる。変流器コイル23、24間の距離は、リード線挿通用部材25の配置に必要な程度であり差ほど大きくならない。組み立て完了状態においては、従来のように各二次側リード線31a〜33a、31b〜33bの大部分が変流器コイル23、24の外周部に配置されて目立っていたのに対して、各二次側リード線31a〜33a、31b〜33bは殆ど目立たないように処理されている。このため、従来のように変流器コイル23、24の外周部を通して導く必要がなくなり、その分だけ構成を簡素化してすっきりとし、変流器用密閉容器6の径を大きくすることなく各二次側リード線31a〜33a、31b〜33bの導出処理が可能となる。
また上述した端板26uには複数の間隔保持部材28uを設け、これらの間隔保持部材28u間を通しながら二次側リード線31a〜33a、31b〜33bの形状を保持させて導いているため、その後、二次側リード線31a〜33a、31b〜33bがリード線挿通用部材25u、25v、25wから外側に突出することもない。つまり、この二次側リード線31a〜33a、31b〜33bは絶縁被覆されて構成されているが、複数の間隔保持部材28u間で望ましい形状にし、その形状を容易に保持させることができる。このため、リード線挿通用部材25u、25v、25wから外側に突出することを防ぎ、近傍に位置する主回路導体9u、9v、9wとの間の電界が望ましくなるような位置関係を採ることができ、絶縁距離も良好に保持することができる。
上述した二次側リード線31a〜33a、31b〜33bの説明は、各相の主回路導体9u、9v、9wの軸方向に複数配置した変流器コイルのうち変流器コイル23のものについてである。他の変流器コイル24においても同じリード線挿通用部材25を利用して同様に各二次側リード線を導き、絶縁端子板29の各端子に接続する。このとき、二つの変流器コイル23、24のそれぞれの二次側リード線がリード線挿通用部材25の同じ位置に配置されても良いが、一方の二次側リード線が配置されていない箇所に他方の二次側リード線が極力配置されるように考慮するなら、リード線挿通用部材25の軸方向長を短縮することもできる。
このようなガス絶縁開閉装置用変流器によれば、変流器コイル23、24間に配置した共通のリード線挿通用部材25を用いて、軸方向に配置した二つの変流器コイル23、24の二次側リード線をそれぞれ導くようにすると、絶縁端子板29、30の各端子に接続する部分を除いて殆どの部分の二次側リード線は、リード線挿通用部材25の径内に配置することができ、整然とした簡素化された構成で、かつ変流器用密閉容器6の径を大きくすることなく各相の主回路導体9u、9v、9w間の絶縁を良好に保持することができる。従って、変流器用密閉容器6の内部に折り返し構造の主回路導体9u、9v、9wを配置して変流器10を構成するのが容易になり、変流器用密閉容器6の径を大きくすることなく図4に示したような密閉型開閉装置として組み立てることができる。
しかしながら、並置した変流器コイル24は、変流器コイル23との対向部ではなく反対側の端部に多少余裕のある空間が存在するので、変流器コイル24の二次側リード線はその反対側空間に配置した専用のリード線挿通用部材を利用して導き、かつ絶縁端子板29をその反対側空間に対応するように変流器用密閉容器6の軸方向にずらして形成しても良い。このような構成は、軸方向に三個の変流器コイルを配置した場合、二個の変流器コイルは図1と同様に構成するが、残りの一個の変流器コイルに適用することもできる。また、一個の変流器コイル毎にそれぞれリード線挿通用部材25を有した一体的構成とし、これを軸方向に必要個数並べて構成してもほぼ同様の効果を得ることができる。
いずれにしても、軸方向に複数は位置した変流器コイルのうち、二つの変流器コイルの対向部にリード線挿通用部材25を配置し、このリード線挿通用部材25を少なくとも一つの変流器コイルの二次側リード線の配置および形状保持用として使用することによって上述した効果を得ることができる。また、リード線挿通用部材25を使用して変流器コイルの二次側リード線を導く構成は、折り返し構造の主回路導体9u、9v、9wを持たない構成のガス絶縁開閉装置にも適用することができ、この場合でも、従来のように変流器コイルの外周部に二次側リード線を配置することがないので、整然とした簡素化した構成で、かつ変流器用密閉容器6の径を大きくすることがない。
また本発明による密閉型開閉装置用変流器は、変流器用密閉容器6内に三相の主回路導体9u、9v、9wを配置した三相一括型密閉型開閉装置用変流器に適用した場合、特に、三相一括型では三相分の主回路導体9u、9v、9wを三角形の各頂点に位置するように配置し、この各主回路導体9u、9v、9wをそれぞれ包囲してその軸方向に複数の変流器コイル23u〜23w、24u〜24wをそれぞれ配置するため、各部の絶縁を考慮すると限られた径の変流器用密閉容器6内に十分な裕度がない。その上、同部に二次リード線を導出するため、変流器用密閉容器6の径を大きくしてしまう。しかし、各相の隣接する変流器コイル23u〜23w、24u〜24wの対向部にリード線挿通用部材25u、25v、25wをそれぞれ設け、各リード線挿通用部材25u、25v、25wの径内に形成した空間部を通して二次リード線を導いているため、絶縁端子板29、30の各端子に接続する部分を除いて殆どの部分の二次側リード線はリード線挿通用部材25u、25v、25wの径内に配置することが可能になり、変流器用密閉容器6内に配置した各主回路導体9u、9v、9wをU字状に折り返した構成としても、二次側リード線と各部の絶縁を良好に保持しながら整然とした簡素な構成とすることができ、かつ従来のように変流器コイルの外周部を利用して引き回した場合に比べて変流器用密閉容器6の径を抑えて、種々の配置構成を採る密閉型開閉装置に適合させることができるようになる。
本発明による密閉型開閉装置用変流器は、図4に示した構成の密閉型開閉装置に限らず適用することができ、例えば、変流器用密閉容器5内の変流器8も複数の変流器コイルで構成する場合には同様に適用することができるし、また、三相一括形の密閉型開閉装置に限らず相分離形の密閉型縁開閉装置についても適用することができる。
本発明の一実施の形態による密閉型開閉装置用変流器を示す横断面図である。 図1に示した密閉型開閉装置用変流器の一相分のみを示す縦断面図である。 図1に示した密閉型開閉装置用変流器を使用した密閉型開閉装置の正面図である。 図3に示した密閉型開閉装置の要部拡大断面図である。
符号の説明
1 遮断器用密閉容器
2 遮断器
3、4 主母線用密閉容器
5、6 変流器用密閉容器
7、9 主回路導体
8、10 変流器
22 端蓋
23、24 変流器コイル
25、25u、25v、25w リード線挿通用部材
26、26u、26v、26w 端板
27 端板
28、28u、28v、28w 間隔保持部材
29、30 絶縁端子板
31a、31b 二次側リード線
32a、32b 二次側リード線
33a、33b 二次側リード線

Claims (2)

  1. 絶縁媒体を封入した変流器用密閉容器内に、この変流器用密閉容器から電気的に絶縁した状態で主回路導体を配置し、この主回路導体を包囲して前記主回路導体の軸方向に複数の変流器コイルを配置し、前記変流器用密閉容器にその気密を保持して絶縁端子板を取り付け、前記各変流器コイルの二次側リード線を前記絶縁端子板の各端子にそれぞれ接続した密閉型開閉装置用変流器において、隣接する二つの前記変流器コイル間の対向部にリード線挿通用部材を設け、隣接する二つの前記変流器コイルのうち少なくとも一方の前記二次側リード線は、前記リード線挿通用部材の径内に形成した空間部を通して導いたことを特徴とする密閉型開閉装置用変流器。
  2. 絶縁媒体を封入した変流器用密閉容器内に、この変流器用密閉容器から電気的に絶縁した状態で三相の主回路導体を配置し、この各主回路導体を包囲して前記各主回路導体の軸方向に複数の変流器コイルをそれぞれ配置し、前記変流器用密閉容器にその気密を保持して絶縁端子板を取り付け、前記各変流器コイルの二次側リード線を前記絶縁端子板の各端子にそれぞれ接続した密閉型開閉装置用変流器において、前記変流器用密閉容器内に配置した前記各主回路導体は、それぞれU字状に折り返した構成とし、各相の隣接する二つの前記変流器コイル間の対向部にリード線挿通用部材をそれぞれ設け、隣接する二つの前記変流器コイルの前記二次側リード線は、前記各リード線挿通用部材の径内に形成した空間部を通して導いたことを特徴とする密閉型開閉装置用変流器。
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