JP5129081B2 - 多層シュリンクフィルム - Google Patents

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Description

本発明は、エチレン−ビニルエステル系共重合体ケン化物(以下「EVOH」と略称する)層と、ポリアミド系樹脂層を有する多層シュリンクフィルムに関するものである。より詳しくは、延伸後の常温収縮が抑制され、加熱収縮率が高く、良好な風合い特性を備えた多層シュリンクフィルムに関するものである。
従来から、EVOHは、透明性、ガスバリア性、保香性、耐溶剤性、耐油性等に優れており、このような特性を生かし、食品包装材料、医薬品包装材料、工業薬品包装材料、農薬包装材料等のフィルムやシート、あるいは各種形状の容器に成形され利用されている。
中でも、食品包装分野においては、その包装内容物の精度保持や外観性の向上のための多層シュリンクフィルムとしても利用されている。上記EVOHを含有するシュリンクフィルムは、一般的に、他の熱可塑性樹脂層との積層体となる多層フィルムを延伸加工した後、これを用いて被包装物を包装後、フィルムを通常60〜150℃に加熱して収縮させ、シュリンク包装するというものである。上記の加熱による収縮の際には、所望の収縮率を達成することが好ましいが、従来では、フィルムを延伸後、被包装物を包装するまでの常温条件下での保管期間中にフィルムが不要に収縮してしまい、実用時に重要な被包装物を包装する際の加熱による収縮率(シュリンク率)が低下するという問題があった。
このようなことから、例えば、常温条件下での収縮を抑制した多層シュリンクフィルムとして、EVOH層およびナイロン6/66およびアモルファスポリアミドの混合物層を有する積層体が提案されている(特許文献1参照)。しかし、上記特許文献1の技術では、常温条件下での収縮が抑制され、また加熱による収縮率に関し実用基準を満たすという点では満足のいくものではあるが、柔らかさ(風合い)という点では未だ満足のいくものではなく改善が要望されている。一方、本出願人は、多層シュリンクフィルムの加熱による収縮性、ガスバリア性、延伸性等の向上を目的に、特定の側鎖1,2−ジオール構造単位を有するEVOHを含有する層を備えた多層シュリンクフィルムを提案しており、積層するフィルム樹脂材料として、共重合ポリアミドが記載されている(特許文献2参照)。
特開2005−104478号公報 特開2007−261075号公報
しかしながら、上記特許文献2においても、常温条件下での収縮率の抑制、加熱による収縮率(シュリンク率)の向上とともに、良好な風合い(柔らかさ)という点に関して、未だ改善の余地があった。
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、常温条件下での収縮率が低く抑えられ、かつ加熱による収縮率(シュリンク率)が向上し、さらには風合いの良い多層シュリンクフィルムの提供を目的とする。
本発明者らは、上記目的を解決するため鋭意検討した結果、本発明の多層シュリンクフィルムは、下記の一般式(1)で表される構造単位を有するエチレン−ビニルエステル系共重合体ケン化物(A)層と、アミド結合間の炭素数が10〜20である構造単位を含有するポリアミド系樹脂(B)層を少なくとも1層有するとき常温における収縮率が抑制されるとともに、加熱による収縮性が向上し、かつ従来のものでは得られなかったごわつきのない風合いの良いものが得られることを見出し、本発明に到達した。
Figure 0005129081
すなわち、本発明の多層シュリンクフィルムは、前記特定の側鎖1,2−ジオール構造単位を有するEVOH(A)層と、アミド結合間の炭素数が特定多数の範囲となる構造単位を有するポリアミド系樹脂(B)を含有するポリアミド樹脂層を備えることが特徴である。
上記ポリアミド系樹脂(B)は炭素数が比較的大きい構造単位を有し、一般的なポリアミド樹脂(例えばナイロン6やナイロン6/66)よりも優れた伸縮性を有するので、多層シュリンクフィルムとした際には常温条件下での収縮率もより大きくなると考えられ、多層シュリンクフィルムに適用することは普通考えられない。
しかしながら、本発明は、側鎖1,2−ジオール構造単位を有するEVOH(A)と積層することにより、上記の特殊ポリアミド系樹脂(B)を含有するポリアミド樹脂層を用いた多層シュリンクフィルムであっても、常温条件下での収縮力が抑えられるという予想外の効果が得られ、さらに、かかる多層フィルムは風合いのよいものが得られることが明らかになった。
上記の構成を採用することにより、常温収縮率が低く抑制され、かつ加熱収縮率(シュリンク率)が向上し、さらに風合いの良好なシュリンクフィルムが得られることとなる。
かかる効果が得られる理由は明らかではないが、アミド結合に対して炭化水素基の割合が大きくなるため、ポリアミド分子間のイオン的相互作用の影響が低下して分子間力が小さくなり、延伸されやすくなるものと考えられる。さらに、アミド結合間の炭素数が10〜20のポリアミド系樹脂(B)は、一般的なナイロン6やナイロン6/66に比べて融点が低くなるため、より低い温度で収縮しやすいという利点もあり、上記一般式(1)で表される構造単位を有するEVOH(A)層に積層することで、多層シュリンクフィルムに有利な性質を有することが可能になった。
また、側鎖1,2−ジオール結合を含有するEVOH(A)を使用することにより、得られた多層シュリンクフィルムは、EVOH(A)とポリアミド系樹脂(B)とのイオン的な相互力が適度に発生するためか、相互に形状保持作用が働き、常温収縮率が抑制された多層シュリンクフィルムを得ることができると考えられる。
以下、本発明について詳細に説明する。
なお、以下に記載する構成要件の説明は、本発明の実施態様の一例(代表例)であり、これらの内容に特定されるものではない。
本発明の多層シュリンクフィルムは、特定の側鎖1,2−ジオール構造単位を有するEVOH(A)層と、特定のポリアミド系樹脂(B)を含有するポリアミド樹脂層をそれぞれ少なくとも一層有するものである。なお、本発明において、「常温」とは、通常、15〜30℃の範囲をいう。
〔特定のEVOH(A)〕
まず、上記側鎖1,2−ジオール構造単位を有するEVOH(A)について説明する。
本発明で用いられる側鎖1,2−ジオール構造単位を有するEVOH(A)は、特開2004−359965号公報等にて公知の樹脂であり、上記文献に記載された方法により製造することができる。具体的には下記の一般式(1)で表される構造単位を含有するEVOHである。
Figure 0005129081
上記一般式(1)で表される構造単位以外の構造部分は、通常のEVOHと同様、エチレンに由来する構造単位と、ビニルエステルに由来する構造単位と、ビニルアルコールに由来する構造単位とからなるものである。そして、この側鎖1,2−ジオール構造単位を有するEVOH(A)は、エチレンとビニルエステル系モノマーおよび上記一般式(1)で表される構造単位に対応するモノマーを共重合し、得られた共重合体をケン化することによって得られるものである。かかるEVOH(A)は、公知の任意の重合法、例えば、溶液重合、懸濁重合、エマルジョン重合等により製造され、上記EVOHのケン化も公知の方法で行い得るものである。
上記ビニルエステル系モノマーとしては、例えば、ギ酸ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、バレリン酸ビニル、酪酸ビニル、イソ酪酸ビニル、ピバリン酸ビニル、カプリン酸ビニル、ラウリン酸ビニル、ステアリン酸ビニル、バーサチック酸ビニル等の脂肪族ビニルエステル、安息香酸ビニル等の芳香族ビニルエステル等が挙げられ、通常炭素数3〜20、好ましくは炭素数4〜10、特に好ましくは炭素数4〜7の脂肪族ビニルエステルである。経済的な点から、特に好ましくは酢酸ビニルが用いられる。これらは通常単独で用いるが、必要に応じて複数種を同時に用いてもよい。
上記一般式(1)で表される構造単位において、R1 〜R6 は、水素原子または一価の有機基であり、これらは互いに同じであっても異なっていてもよい。中でも、R1 〜R6 が全て水素原子であることが、製造段階におけるモノマーの共重合反応性および工業的な取り扱い性の点から好ましい。ただし、樹脂特性を大幅に損なわない範囲内であれば、R1 〜R6 の少なくとも一部が有機基であっても差し支えない。上記有機基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基等の炭素1〜4のアルキル基が好ましく、さらに必要に応じてハロゲン基、水酸基、エステル基、カルボン酸基、スルホン酸基等の置換基を有していてもよい。
また、上記一般式(1)で表される構造単位において、Xは、製造時の熱安定性の点、高温下・酸性条件下での構造安定性の点、過度にEVOHの結晶性を低下させない点等から、好ましくは単結合である。ここで、Xが単結合とは、X自身が結合手であることをいう。
なお、上記Xは、本発明の効果を阻害しない範囲内であれば各種結合鎖であってもよい。上記結合鎖としては、例えば、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、フェニレン、ナフチレン等の炭化水素鎖(これら炭化水素鎖はフッ素、塩素、臭素等のハロゲン等で置換されていてもよい)の他、−O−、−(CH2 O)m −、−(OCH2 m −、−(CH2 O)m CH2 −、−CO−、−COCO−、−CO(CH2 m CO−、−CO(C6 4 )CO−、−S−、−CS−、−SO−、−SO2 −、−NR−、−CONR−、−NRCO−、−CSNR−、−NRCS−、−NRNR−、−HPO4 −、−Si(OR)2 −、−OSi(OR)2 −、−OSi(OR)2 O−、−Ti(OR)2 −、−OTi(OR)2 −、−OTi(OR)2 O−、−Al(OR)−、−OAl(OR)−、−OAl(OR)O−等があげられる。
上記各結合鎖において、Rは任意の置換基であって、例えば、水素原子,アルキル基があげられ、これらは互いに同じであっても異なっていてもよく、また繰り返し数mは自然数である。そして、上記結合鎖の中でも、製造時あるいは使用時の安定性の点から、炭素数6以下のアルキレン鎖、−CH2 OCH2 −が好ましい。
そして、本発明では、上記特定のEVOH(A)においては、上記一般式(1)で表される構造単位として、延伸ムラやフィルム破断の抑制という点から、下記の式(1a)で表される側鎖1,2−ジオール構造単位であることが特に好ましい。
Figure 0005129081
本発明に用いられる上記特定のEVOH(A)としては、例えば、重合が良好に進行し、側鎖1,2−ジオール構造単位をEVOH(A)中に均一に導入しやすい等の製造時の利点等を考慮した場合、エチレンおよびビニルエステル系モノマーと、3,4−ジアシロキシ−1−ブテン、特に3,4−ジアセトキシ−1−ブテンを共重合して得られた共重合体をケン化する方法が好ましい。
このようにして得られる特定のEVOH(A)のエチレン含有量は、通常20〜60モル%であり、好ましくは20〜55モル%、特に好ましくは28〜48モル%である。エチレン含有量が少なすぎる場合、高湿度条件下でのガスバリア性が低下したり、外観が悪化する傾向があり、エチレン含有量が多過ぎる場合、ガスバリア性が低下する傾向がある。
また、上記特定のEVOH(A)のケン化度は、通常80〜100モル%であり、好ましくは90〜100モル%、特に好ましく95〜100モル%である。ケン化度が低すぎる場合、ガスバリア性や耐湿性が低下する傾向がある。本発明におけるケン化度とは、ビニルエステル系モノマーのエステル部分等の水酸基への変化率(モル%)で表示される。なお、上記ケン化度は、例えば、残存酢酸ビニルおよび3,4−ジアセトキシ−1−ブテンの加水分解に要するアルカリ消費量から求めることができる。
上記特定のEVOH(A)のメルトフローレート(MFR)(210℃、荷重2160g)としては、通常1〜30g/10分であり、さらに好ましくは2〜15g/10分、特に好ましくは3〜10g/10分である。MFRが大き過ぎる場合、得られるフィルムやシートの厚み精度が低下する傾向があり、MFRが小さ過ぎる場合、成形時に押出機が高トルク状態となって押出加工が困難となる傾向がある。
上記特定のEVOH(A)が有する前記一般式(1)で表される側鎖1,2−ジオール構造単位の含有量としては、通常0.5〜30モル%であり、さらに好ましくは1〜20モル%、特に好ましくは1〜10モル%である。かかる含有量(変性度)が大き過ぎる場合、ガスバリア性が低下する傾向があり、かかる含有量(変性度)が小さ過ぎる場合、本発明における効果である常温収縮率の抑制、加熱収縮率の向上等の付与が困難となる傾向がある。なお、上記特定のEVOH(A)の前記一般式(1)で表される側鎖1,2−ジオール構造単位の含有量(変性度)は、 1H−NMRを用いて測定し算出することにより求めることができる。
上記側鎖1,2−ジオール構造単位含有EVOH(A)は、共重合時に本発明の効果を阻害しない範囲内、具体的には5モル%以下となるように他の成分を共重合または後変性したものであってもよい。上記他の成分としては、エチレン不飽和単量体があげられ、例えば、プロピレン、1−ブテン、イソブテン等のオレフィン類、3−ブテン−1−オール、4−ペンテン−1−オール、5−ヘキセン−1,2−ジオール等のヒドロキシ基含有α−オレフィン類およびそのエステル化物、アシル化物等の誘導体、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、(無水)フタル酸、(無水)マレイン酸、(無水)イタコン酸等の不飽和酸類あるいはその塩あるいは炭素数1〜18のモノまたはジアルキルエステル類、アクリルアミド、炭素数1〜18のN−アルキルアクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、2−アクリルアミドプロパンスルホン酸あるいはその塩、アクリルアミドプロピルジメチルアミンあるいはその酸塩あるいはその4級塩等のアクリルアミド類、メタクリルアミド、炭素数1〜18のN−アルキルメタクリルアミド、N,N−ジメチルメタクリルアミド、2−メタクリルアミドプロパンスルホン酸あるいはその塩、メタクリルアミドプロピルジメチルアミンあるいはその酸塩あるいはその4級塩等のメタクリルアミド類、N−ビニルピロリドン、N−ビニルホルムアミド、N−ビニルアセトアミド等のN−ビニルアミド類、アクリルニトリル、メタクリルニトリル等のシアン化ビニル類、炭素数1〜18のアルキルビニルエーテル、ヒドロキシアルキルビニルエーテル、アルコキシアルキルビニルエーテル等のビニルエーテル類、塩化ビニル、塩化ビニリデン、フッ化ビニル、フッ化ビニリデン、臭化ビニル等のハロゲン化ビニル類、ビニルシラン類、酢酸アリル、塩化アリル、アリルアルコール、ジメチルアリルアルコール、トリメチル−(3−アクリルアミド−3−ジメチルプロピル)−アンモニウムクロリド、アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、グリセリンモノアリルエーテル、エチレンカーボネート等があげられる。また、後変性の反応としては、オキシアルキレン化、ウレタン化、アセタール化、シアノエチル化等が上げられ、これらの変性物は単独でもしくは2種以上併せて用いてもよい。
さらに、本発明においては側鎖1,2−ジオール結合構造含有EVOH(A)は、1種類だけでなく、エチレン構造単位の含有量が異なる側鎖1,2−ジオール結合構造含有EVOH、ケン化度が異なる側鎖1,2−ジオール結合構造含有EVOH、分子量が異なる側鎖1,2−ジオール結合構造含有EVOH、他の共重合モノマーの種類が異なっている側鎖1,2−ジオール結合構造含有EVOHなど、2種類以上の側鎖1,2−ジオール結合構造含有EVOHを組み合わせて用いてもよい。
エチレン構造単位の含有量が異なるものを併せて用いる場合、その他の構造単位は同じであっても異なっていてもよいが、そのエチレン含有量差は通常1モル%以上、好ましくは2モル%以上、特に好ましくは2〜20モル%である。かかるエチレン含有量差が大きすぎると延伸性が不良となる場合がある。
さらに、本発明において、上記側鎖1,2−ジオール構造単位含有EVOH(A)には、上記式(1)で表される構造単位を含有しない、通常のEVOHを含有してもよい。この場合は、側鎖1,2−ジオール構造単位含有EVOHと通常のEVOHとの混合物全体の平均値として、側鎖1,2−ジオール構造変性量が、通常0.5〜30モル%であり、さらに好ましくは1〜20モル%、特に好ましくは1〜10モル%となるように用いればよい。上記通常のEVOHとしては、上記特定のEVOH(A)以外のいかなるEVOHを使用することも可能であるが、通常は、エチレン構造単位、ビニルアルコール構造単位、ビニルエステル構造単位のみを有するEVOHが好適に用いられる。また、本発明の効果を阻害しない範囲で、上述の共重合可能なエチレン性不飽和単量体を共重合したものであってもかまわない。
なお、これら2種以上のEVOHを混合する方法は特に限定されないが、例えば(a)ケン化前のエチレン−酢酸ビニルのメタノールペーストを混合した後、ケン化する方法、(b)ケン化後の各EVOHの溶液を混合し、これをストランド状に凝固浴に押し出して切断しペレット化する方法、(c)各EVOHペレットをドライブレンドした後、溶融混練する方法等があげられるが、通常は(c)の方法を用いそのまま多層フィルムへと成形される。
本願発明における側鎖1,2−ジオール構造単位含有EVOH(A)層は、上記した特定のEVOH(A)を主成分とすればよく、具体的には、側鎖1,2−ジオール構造単位含有EVOH(A)を主成分とする層に対して通常70重量%以上、好ましくは80重量%以上が上記の特定のEVOH(A)であればよい。
そして、上記特定のEVOH(A)層には、本発明の効果を阻害しない範囲〔例えば、通常側鎖1,2−ジオール構造単位含有EVOH(A)層に対して30重量%未満、好ましくは20重量%未満〕であれば、必要に応じて他の熱可塑性樹脂、各種添加剤を添加してもよい。また、不可避的に含有される各々のモノマー残渣やモノマーの誘導体等の不純物が含まれていてもよい。
上記各種添加剤としては、例えば、飽和脂肪族アミド(例えばステアリン酸アミド等)、不飽和脂肪酸アミド(例えばオレイン酸アミド等)、ビス脂肪酸アミド(例えばエチレンビスステアリン酸アミド等)、低分子量ポリオレフィン(例えば分子量500〜10,000程度の低分子量ポリエチレン、又は低分子量ポリプロピレン等)などの滑剤、不溶性無機塩(例えばハイドロタルサイト等)、エチレングリコール、グリセリン、ヘキサンジオール等の脂肪族多価アルコールなどの可塑剤、光安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、着色剤、帯電防止剤、界面活性剤、抗菌剤、アンチブロッキング剤、充填材(例えば無機フィラー等)、酸素吸収剤等があげられる。
また、溶融成形時の熱安定性等の各種物性を向上させるために、酢酸、プロピオン酸、酪酸、ラウリル酸、ステアリン酸、オレイン酸、ベヘニン酸等の有機酸類またはこれらのアルカリ金属塩(ナトリウム、カリウム等)、アルカリ土類金属塩(カルシウム、マグネシウム等)などの塩、また、硫酸、亜硫酸、炭酸、リン酸、ホウ酸等の無機酸類、またはこれらのこれらのアルカリ金属塩(ナトリウム、カリウム等)、アルカリ土類金属塩(カルシウム、マグネシウム等)などの塩等の添加剤を添加してもよい。これらのうち、特に、酢酸、ホウ酸およびその塩を含むホウ素化合物、酢酸塩、リン酸塩を添加することが好ましい。
〔特定のポリアミド系樹脂(B)〕
つぎに、前記特定のポリアミド系樹脂(B)について述べる。
上記特定のポリアミド系樹脂(B)は公知の樹脂であり、そのアミド結合間の炭素数が10〜20である構造単位を含有するものであり、好ましくはアミド結合間の炭素数は10〜15、特に好ましくは10〜12である。すなわち、アミド結合間の炭素数が少な過ぎると、フィルムがごわつき風合いが低下する。アミド結合間の炭素数が多過ぎると、原料モノマーが入手困難あるいは高価になり、工業的に不利となる傾向がある。
そして、上記アミド結合間の炭素数10〜20の構造単位を有する上記ポリアミド系樹脂(B)中の、アミド結合間の炭素数が10〜20である構造単位の含有量は、全構造単位の総量中、通常1〜50モル%であり、好ましくは5〜50モル%、特に好ましくは10〜50モル%である。すなわち、上記構造単位の含有量が少な過ぎる場合、室温での常温収縮を抑制力が不足する傾向があり、上記構造単位の含有量が多過ぎる場合、ポリアミド系樹脂の酸素等に対するガスバリア性が低下する傾向がある。
そして、上記特定のポリアミド系樹脂(B)のアミド結合間の炭素数が10〜20である構造単位以外の構造単位は、例えばアミド結合間の炭素数が炭素数9以下の構造単位であり、モノマー入手性等の工業的理由から好ましくは炭素数3〜8の構造単位であり、特に好ましくは5〜8の構造単位である。
上記アミド結合間の炭素数が炭素数9以下の構造単位の含有量は、全構造単位の総量中、通常50〜99モル%であり、好ましくは50〜95モル%、特に好ましくは50〜90モル%である。総含有量が多過ぎる場合、フィルムがごわつく等、風合いが低下する傾向がみられ、少なすぎる場合、ポリアミド系樹脂のガスバリア能が低下する傾向があるからである。
上記特定のポリアミド系樹脂(B)は、例えば、上記特定のポリアミド系樹脂(B)を形成する炭素数10〜21のモノマー成分を用いて形成される。
上記モノマー成分としては、炭素数10〜21の構造単位を有する、例えば、ラウリルラクタム、12−アミノドデカン酸、1,12−ドデカンジカルボン酸、1,12−ドデカンジアミン等があげられる。これらは単独でもしくは2種以上併せて用いられる。なかでも、入手のし易さや反応性による工業的優位性という観点から、ラウリルラクタムを用いることが特に好ましい。
上記特定のポリアミド系樹脂(B)の合成に用いられる上記炭素数10〜21のモノマー成分以外のモノマー成分としては、いわゆるアミド結合間の炭素数が10〜21である構造単位以外の構造単位を付与することのできるモノマー成分であり、通常、アミド結合間の炭素数が9以下の構造単位を付与することのできるモノマー成分があげられる。
上記アミド結合間の炭素数が9以下の構造単位としては、例えば、下記一般式(D)で表される構造単位があげられる。
Figure 0005129081
上記一般式(D)におけるR10の炭素数2〜9であるラクタム成分としては、2−ピロリドン、2−ピペリドン、ε−カプロラクタム、ω−ヘプタラクタム、ω−オクタラクタム等があげられる。
また、上記アミド結合間の炭素数が9以下の構造単位としては、例えば、下記一般式(E)で表される構造単位があげられる。
Figure 0005129081
上記一般式(E)におけるR11の炭素数2〜9であるジカルボン酸成分としては、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、1,9−ノナンジカルボン酸等の脂肪族ジカルボン酸や、フタル酸、テレフタル酸、イソフタル酸等の芳香族ジカルボン酸等があげられる。
さらに、上記アミド結合間の炭素数が9以下の構造単位としては、例えば、下記一般式(F)で表される構造単位があげられる。
Figure 0005129081
上記(F)におけるR12の炭素数2〜9であるジアミン成分としては、エチレンジアミン、トリメチレンジアミン、テトラメチレンジアミン、ペンタメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、ヘプタメチレンジアミン、オクタメチレンジアミン、ノナメチレンジアミンジエチレントリアミン、N−ヒドロキシエチルエチレンジアミン等の脂肪族ジアミンや、キシレンジアミン等の芳香族ジアミン等があげられる。
これら構造単位(D)〜(F)を付与することのできるモノマー成分は、1種類であっても2種以上併用してもよい。したがって、上記構造単位(D)〜(F)が単独で存在しても2種以上存在してもよい。
ポリアミド系樹脂(B)の、アミド結合間の炭素数が10〜20である構造単位成分の定量には以下の手法を用いる。すなわち、ポリアミド系樹脂を凍結粉砕した各試料を臭素水素酸に浸漬し、密閉容器で加水分解(150℃)させて得た分解液を蒸発乾固させ、さらに真空乾燥させて試料の分解生成物を得た。この分解生成物に誘導体化(トリメチルシリル化)を施し、ガスクロマトグラフ(GC/MS)法にてモノマー成分を定性し、さらにGC法にて定量分析を行う。
上記特定のポリアミド系樹脂(B)は、例えば、つぎのようにして合成される。すなわち、上記炭素数10〜21のモノマー成分および上記それ以外のモノマー成分を混合し、通常0〜120℃、好ましくは40〜100℃の温度で、3〜12時間、溶液、乳化あるいは懸濁状態で反応させることにより合成することができる。
上記特定のポリアミド系樹脂(B)の相対粘度は、好ましくは2〜6、特に好ましくは2.5〜5である。すなわち、相対粘度が小さ過ぎる場合、成形時に押出機が高トルク状態になり押出加工が困難となる傾向がみられ、大き過ぎる場合、得られるフィルムやシートの厚み精度が低下する傾向がみられるからである。なお、上記相対粘度は、JIS K−6810に準じて、ポリアミド系樹脂1gを96%濃硫酸100mlに完全溶解して、25℃にて毛細管粘度計を用いて測定することができる。
上記特定のポリアミド系樹脂(B)では、上記モノマー成分を用いての合成に際して、本発明の効果を阻害しない範囲内、具体的には他の共重合可能なモノマー成分を5モル%以下となるように共重合したものであってもよい。上記他の共重合可能なモノマー成分としては、例えば、イソホロンジアミン、ジアミノシクロヘキサン、ピペラジン、ナフタレンジカルボン酸、アントラセンジカルボン酸等があげられる。これらは単独でもしくは2種以上併せて用いられる。
本発明において、ポリアミド系樹脂層には、上記アミド結合間の炭素数が10〜20である構造単位を含有するポリアミド系樹脂(B)は、アミド結合間の炭素数が10〜20である構造単位の含有量が異なるもの、アミド結合間の炭素数が10〜20である構造単位の種類が異なるもの、炭素数が10〜20である構造単位を含有し分子量が異なるもの、炭素数が10〜20である構造単位を含有し他の共重合モノマーの種類や割合が異なるものを1種以上併用してもよい。
また、アミド結合間の炭素数が10〜20である構造単位を含有しない他のポリアミド系樹脂を1種以上含有してもよい。
この複数種のポリアミド系樹脂を併用する場合、アミド結合間の炭素数が10〜20である構造単位の炭素数や含有量、相対粘度が混合物全体の平均値として上記の範囲となるように用いればよい。
すなわち、本願発明のポリアミド系樹脂層においては、アミド結合間の炭素数が10〜20である構造単位における炭素数は、好ましくはアミド結合間の炭素数が10〜15、特に好ましくは10〜12である。また、ポリアミド系樹脂総量中の、アミド結合間の炭素数が10〜20である構造単位の含有量が、通常1〜50モル%であり、好ましくは5〜50モル%、特に好ましくは10〜50モル%である。さらに、相対粘度は、好ましくは2〜6、特に好ましくは2.5〜5である。
なお、上記特定のポリアミド系樹脂(B)と、他のポリアミド系樹脂(C)を混合する場合の混合比率は、重量比にて通常(B)/(C)=1/99〜99/1であるが、経済的な点から好ましくは1/99〜50/50が好ましい。
本発明における上記特定のポリアミド系樹脂(B)層は、ポリアミド系樹脂(B)層全体に対して通常70重量%以上、好ましくは80重量%以上が上記ポリアミド系樹脂(B)であればよい。さらに、本発明の効果を阻害しない範囲(例えば、通常、特定のポリアミド系樹脂(B)層に対して30重量%未満、好ましくは20重量%未満)であれば、必要に応じて他種のポリマー、各種添加剤を添加してもよい。また、不可避的に含有される各々のモノマー残渣やモノマーの誘導体等の不純物が含まれていてもよい。
上記各種添加剤としては、通常ポリアミド系樹脂に配合される添加剤があげられ、例えば、飽和脂肪族アミド(例えばステアリン酸アミド等)、不飽和脂肪酸アミド(例えばオレイン酸アミド等)、ビス脂肪酸アミド(例えばエチレンビスステアリン酸アミド等)、低分子量ポリオレフィン(例えば分子量500〜10,000程度の低分子量ポリエチレン、又は低分子量ポリプロピレン等)などの滑剤、不溶性無機塩(例えばハイドロタルサイト等)、エチレングリコール、グリセリン、ヘキサンジオール等の脂肪族多価アルコールなどの可塑剤、光安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、着色剤、帯電防止剤、界面活性剤、抗菌剤、アンチブロッキング剤、充填材(例えば無機フィラー等)、酸素吸収剤等があげられる。
〔多層シュリンクフィルムの製造方法〕
つぎに、上記側鎖1,2−ジオール結合構造含有EVOH(A)層および特定のポリアミド系樹脂(B)層を有する多層シュリンクフィルムの製造方法について述べる。
本発明の多層シュリンクフィルムは、例えば、上記側鎖1,2−ジオール結合構造含有EVOH(A)および上記特定のポリアミド系樹脂(B)を用いて、これらを積層することにより得られる。上記積層方法としては、例えば、上記側鎖1,2−ジオール結合構造含有EVOH(A)を主成分とするのフィルム(あるいはシート)を作製し、これに特定のポリアミド系樹脂(B)を溶融押出ラミネートする方法、逆に特定のポリアミド系樹脂(B)をフィルム(あるいはシート)に特定のEVOHケン化物を溶融押出ラミネートする方法、上記側鎖1,2−ジオール結合構造含有EVOH(A)および上記特定のポリアミド系樹脂(B)とを共押出する方法、上記側鎖1,2−ジオール結合構造含有EVOH(A)(層)と上記特定のポリアミド系樹脂(B)(層)とを有機チタン化合物、イソシアネート化合物、ポリエステル系化合物、ポリウレタン化合物等の公知の接着剤を用いてドライラミネートする方法、上記側鎖1,2−ジオール結合構造含有EVOH(A)からなる基材上に特定のポリアミド系樹脂(B)を含有する溶液を塗工してから溶媒を除去する方法、逆に上記特定のポリアミド系樹脂(B)からなる基材上に上記側鎖1,2−ジオール結合構造含有EVOH(A)を含有する溶液を塗工してから溶媒を除去する方法等があげられるが、積層体として延伸性、シュリンク性が良好な点で共押出する方法が好ましい。
上記共押出法としては、具体的には、マルチマニーホールドダイ法、フィードブロック法、マルチスロットダイ法、ダイ外接着法等の公知の方法を採用することができる。また、ダイスの形状としてはTダイス、丸ダイス等を使用することができ、溶融押出時の溶融成形温度は、150〜300℃が好ましい。
本発明の多層シュリンクフィルムである積層体の層構成としては、側鎖1,2−ジオール結合構造含有EVOH(A)層をa、特定のポリアミド系樹脂(B)を層をbとするフィルムあるいはシート状であれば、例えば、a/bの二層構造のみならず、このa/bに加えて、b/a/b/、b/a/b/a/b、b/a/b/a/b/a/b、等任意の組み合わせが可能である。そして、上記層構成において、側鎖1,2−ジオール結合構造含有EVOH層(A)を中間層として少なくとも一層含む層構成であることが好ましい。なお、各層間には接着樹脂層を設けてもよいが、接着樹脂層は任意層であり、必ずしも形成する必要はないが、側鎖1,2−ジオール結合構造含有EVOH(A)層の少なくとも片面に特定のポリアミド系樹脂(B)層を隣接してなるものが好ましい。
上記任意層である接着樹脂層形成材料としては、各種接着樹脂材料を用いることができるが、例えば、不飽和カルボン酸またはその無水物をオレフィン系重合体(上述の広義のポリオレフィン系樹脂)に付加反応やグラフト反応等により化学的に結合させて得られるカルボキシル基を含有する変性オレフィン系重合体をあげることができる。具体的には、無水マレイン酸グラフト変性ポリエチレン、無水マレイン酸グラフト変性ポリプロピレン、無水マレイン酸グラフト変性エチレン−プロピレン(ブロックおよびランダム)共重合体、無水マレイン酸グラフト変性エチレン−エチルアクリレート共重合体、無水マレイン酸グラフト変性エチレン−酢酸ビニル共重合体等から選ばれた1種またはこれらの2種以上の混合物が好適なものとしてあげられる。また、上記接着性樹脂材料には、本発明で用いる側鎖1,2−ジオール結合構造含有EVOH(A)や他のEVOH、ポリイソブチレン、エチレン−プロピレンゴム等のゴム・エラストマー成分等をブレンドすることも可能である。
本発明の多層シュリンクフィルムの、延伸前の各層の厚みに関しては、層構成、接着樹脂の種類、用途や包装形態、要求される物性などにより適宜設定されるものであるが、上記特定のポリアミド系樹脂(B)層の厚みは、通常10〜5000μm、好ましくは30〜1000μmの範囲に設定される。上記特定のポリアミド系樹脂(B)層の厚みが薄過ぎる場合、機械物性の低下により耐屈曲性などが低下するという傾向がみられ、逆に厚過ぎる場合、延伸時に厚み方向への温度分布が生じる等により、延伸が困難になるという傾向がみられる。また、特定のEVOH(A)層の厚みは、通常5〜500μm、好ましくは10〜300μmの範囲に設定される。上記特定のEVOH(A)層の厚みが薄過ぎる場合、延伸後のEVOH層にクラック等が生じやすくなりガスバリア性が低下するという傾向がみられ、逆に厚過ぎる場合、フィルムが剛直になり耐屈曲性が低下するという傾向がみられる。さらに、任意層である接着樹脂層は、通常0.3〜250μm、好ましくは0.3〜100μmの範囲に設定される。上記接着樹脂層の厚みが薄過ぎる場合、接着力が不充分になり剥離を生じやすいという傾向がみられ、逆に厚過ぎる場合、延伸時に接着樹脂の影響により、延伸可能範囲が狭くなり工業上扱いにくくなるという傾向がみられる。
そして、側鎖1,2−ジオール結合構造含有EVOH(A)層/特定のポリアミド系樹脂(B)層の厚み比(延伸前)は、通常1/2〜1/100、好ましくは1/3〜1/50の範囲に設定される。上記側鎖1,2−ジオール結合構造含有EVOH(A)層/特定のポリアミド系樹脂(B)層の厚み比が上記範囲を外れ特定のポリアミド系樹脂(B)層の厚みが薄過ぎる場合、延伸時にフィルムが破断しやすくなるという傾向がみられ、逆に厚み比が上記範囲を外れ特定のポリアミド系樹脂(B)層の厚みが厚過ぎる場合、延伸時に延伸負荷が大きくなり延伸し難くなるという傾向がみられる。さらに、側鎖1,2−ジオール結合構造含有EVOH(A)層/接着樹脂層の厚み比は、通常10/1〜1/10、好ましくは5/1〜1/5の範囲に設定される。
上記多層シュリンクフィルムにシュリンク性を付与するには、通常(加熱)延伸処理が施される。上記(加熱)延伸処理とは、均一に加熱されたフィルム、シート状の積層体を、チャック、プラグ、真空力、圧空力、ブロー等により、フィルム、シート状に均一に成形する操作を意味する。また、上記延伸については、一軸延伸、二軸延伸のいずれであってもよく、可能な限りで高倍率(縦および/または横それぞれ通常1.5〜9倍)の延伸を行ったほうが物性的に良好で、延伸時にピンホールやクラック、延伸ムラや偏肉等の生じない、ガスバリア性に優れた多層延伸フィルムが得られる。
上記延伸処理方法としては、ロール延伸法、テンター延伸法、チューブラー延伸法、延伸ブロー法、真空圧空成形等があげられる。また、二軸延伸の場合は、同時二軸延伸方式、逐次二軸延伸方式のいずれの方式も採用できる。そして、延伸温度は、通常50〜130℃、好ましくは60〜100℃程度の範囲から適宜設定される。延伸温度が低すぎる場合、延伸性が不良となる傾向がみられ、延伸温度が高過ぎる場合、加熱収縮時の収縮率が低下する傾向がみられる。
上記延伸処理後の多層シュリンクフィルムの厚みは、通常2〜500μm、好ましくは5〜250μm、特に好ましくは10〜150μmとなる。このときの各層の厚みに関しては、特定のポリアミド系樹脂(B)層の厚みは、通常1〜500μm、好ましくは3〜100μmとなる。また、特定のEVOH(A)層の厚みは、通常0.5〜50μm、好ましくは1〜30μmとなる。さらに、任意層である接着樹脂層は、通常0.1〜25μm、好ましくは0.1〜10μmとなる。
そして、延伸処理後の多層シュリンクフィルムにおける、特定のEVOH(A)層/特定のポリアミド系樹脂(B)層の厚み比、および特定のEVOH(A)層/接着樹脂層の厚み比は、延伸前の積層体と同様の比率となる。
上記延伸処理後の多層シュリンクフィルムを用いて、シュリンク包装用途に用いる場合には、例えば、被包装物を包装した後、通常、60〜150℃、好ましくは80〜100℃の加熱処理を行って、上記多層シュリンクフィルムを加熱収縮させて被包装物に密着包装させる。
上記加熱収縮後の多層シュリンクフィルムの厚みは、通常10〜3500μm、好ましくは25〜800μm、特に好ましくは30〜200μmとなる。このときの各層の厚みに関しては、特定のポリアミド系樹脂(B)層の厚みは、通常5〜3000μm、好ましくは15〜600μmとなる。また、特定のEVOH(A)層の厚みは、通常3〜300μm、好ましくは5〜180μmとなる。さらに、任意層である接着樹脂層は、通常0.3〜200μm、好ましくは0.3〜80μmの範囲に設定される。
そして、加熱収縮後の多層シュリンクフィルムにおける、特定のEVOH(A)層/特定のポリアミド系樹脂(B)層の厚み比、および特定のEVOH(A)層/接着樹脂層の厚み比は、収縮前と同様の比率となる。
上記延伸処理方法により得られた本発明の多層シュリンクフィルムの加熱収縮率は、90℃の熱水に30秒間浸漬したときの面積収縮率として、通常20〜90%、さらには50〜80%、特には60〜80%である。かかる加熱収縮率は、{(加熱収縮後の面積)―(加熱前の面積)}/(加熱前の面積)×100で計算した値である。加熱収縮率が小さ過ぎる場合、包装袋内の被包装物がフィルムに密着しにくく、輸送中に被包装物が動き破袋しやすい傾向がみられる。
本発明の多層シュリンクフィルムは、各種食品のシュリンク包装用途に有用であるが、これ以外にも、医薬品包装用フィルムや、工業薬品、農薬、電子部品、機械部品等各種のガスバリア性包装材料としても有用である。
以下、実施例をあげて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り以下の実施例に限定されるものではない。なお、例中、「部」、「%」とあるのは、断りのない限り重量基準を意味する。
〔実施例1〕
側鎖1,2−ジオール構造単位含有EVOH(A)として、EVOH(A1)[エチレン含有量38mol%、ケン化度99.8mol%、側鎖1,2−ジオール構造単位(1a)含有量1.5mol%、MFR4.0g/10min(210℃、2160g)]を用いた。また、ポリアミド系樹脂(B)層として、市販のナイロン6/66/12(宇部興産社製、TERPALEX 6434B)(B1)用いた。このときの上記ポリアミド系樹脂(B1)中アミド結合間の炭素数が11の構造単位を有する成分量は、ラウリルラクタム換算で5mol%であった。
ポリアミド系樹脂のラウリルラクタム成分の定量には以下の手法を用いた。ポリアミド系樹脂(B)を凍結粉砕した各試料を臭素水素酸に浸漬し、密閉容器で加水分解(150℃)させて得た分解液を蒸発乾固させ、さらに真空乾燥させて試料の分解生成物を得た。この分解生成物に誘導体化(トリメチルシリル化)を施し、ガスクロマトグラフ(GC/MS)法にてモノマー成分を定性し、さらにGC法にて定量分析を行った。
以上の側鎖1、2−ジオール構造単位含有EVOH(A)、ポリアミド系樹脂(B)を、3種3層の多層Tダイを備えた多層押出装置に供給して、ポリアミド系樹脂(B)層/側鎖1、2−ジオール構造単位含有EVOH(A)層/ポリアミド系樹脂(B)層の層構成(厚み80/40/80μm)の多層フィルムを作製した。ついで、この多層フィルムを二軸延伸機にて80℃で縦3倍、横3倍に同時ニ軸延伸を行った後、20℃の冷風にて多層フィルムを冷却固定し、目的とする多層シュリンクフィルムを得た。なお、延伸機からフィルムを取り外す前に、格子状のスタンプを押した。
<評価方法>
このようにして得られた多層シュリンクフィルムを用い、下記の方法に従って特性を測定・評価した。
〔常温収縮率〕
室温(20℃)にて、格子状のスタンプを押した延伸フィルムを延伸機から取り外し、格子の間隔を測定して延伸機取り外し前のフィルムと比較し、下記の式に従って常温収縮率を算出した。
常温収縮率(%)=[(K−k)/K]×100
K:取り外し前のフィルムの格子面積
k:取り外し後、収縮した場合には収縮が終了するまで放置した後の延伸フィルムの格子面積
〔加熱収縮率〕
延伸後の多層フィルムを10cm×10cmに切りだして、90℃の熱水に30秒間浸漬させて収縮させ、面積収縮率(%)を下記の式に従って算出した。
加熱収縮率(%)={(S−s)/S}×100
S:加熱前のフィルムの面積
s:加熱収縮後のフィルムの面積
〔風合い〕
延伸前の多層フィルムをMD方向に35mm幅の短冊状に切り出し、23℃、50%湿度で1週間放置し調湿を行った。この調湿した多層フィルムをオートグラフ[島津製作所製『AGS−H 5kN』]を用いて、チャック間距離が80mmで短冊状のフィルムを取り付け、下記試験速度でチャック間距離が15mmになるまで近づけ、フィルムのMD方向の最大点応力を測定した。かかる最大点応力が大きいほどフィルムがごわつくことを意味する。
フィルム試料:23℃・50%RH調湿フィルム
試験片幅:35mm
試験速度:100mm/min
〔比較例1〕(アミド結合間の炭素数10〜20となる構造単位を含有しないポリアミド系樹脂を使用)
実施例1において、ポリアミド系樹脂としてナイロン6/66(宇部興産社製、5034B)(PA1)を用いた。それ以外は実施例1と同様にして多層シュリンクフィルムを作製し、さらに上記と同様にして評価を行った。
〔比較例2〕(アミド結合間の炭素数10〜20となる構造単位を含有しないポリアミド系樹脂を使用)
実施例1において、ポリアミド系樹脂としてナイロン6/66(宇部興産社製、5034B)(PA1)と非晶性ナイロン(三井・デュポンポリケミカル社製、シーラーPA 3426)(PA2)を重量比でC1/C2=80/20で混合した樹脂(C3)を用いた。それ以外は実施例1と同様にして多層シュリンクフィルムを作製し、さらに上記と同様にして評価を行った。
〔比較例3〕(通常のEVOHを使用)
実施例1において、側鎖1,2−ジオール構造単位含有EVOH(A1)に代えて側鎖1,2−ジオール構造単位を含有しないEVOH(EV)[エチレン含有量44mol%、ケン化度99.8mol%、MFR3.5g/10min(210℃、2160g)]を用いた。それ以外は実施例1と同様にして多層シュリンクフィルムを作製し、さらに上記と同様にして評価を行った。
このようにして作製した多層シュリンクフィルムにおける各特性評価(常温収縮率、加熱収縮率、風合い)を下記の表1に示す。また、用いたポリアミド系樹脂のアミド結合間の炭素数12となる構造単位の含有量(モル%)、および、用いたEVOH樹脂の側鎖1,2−ジオール構造単位含有量(モル%)を併せて下記の表1に示す。
Figure 0005129081
側鎖1,2−ジオール構造単位を含有するEVOH(A)層を含有し、ポリアミド系樹脂としてナイロン6/66を用いた層を含有する比較例1品では、常温収縮率は高くないものの、加熱収縮率に改善の余地が残るもので、さらに風合いについても改善の余地があった。
また、側鎖1,2−ジオール構造単位を含有するEVOH(A)層を含有し、ポリアミド系樹脂として非晶性ナイロンを混合したポリアミド混合樹脂を用いた層を含有する比較例2品は、実施例1品と比べて、延伸後の常温収縮率が抑制され、さらに加熱収縮率は高く加熱収縮性に関しては充分な物性を有しているが、フィルム自体がごわつくことから風合いに劣ることがわかる。
これに対して、側鎖1,2−ジオール構造単位を含有するEVOH(A)層を含有し、アミド結合間に炭素数11となる構造単位を5モル%含有するポリアミド系樹脂(B)層を含有する実施例1品では、常温収縮率は実用に耐える低い値を示し、加熱収縮率が高く優れたものであった。また、風合いも良好なものであり、側鎖1,2−ジオール構造単位を含有するEVOH(A)層にアミド結合間に炭素数11となる構造単位を5モル%含有するポリアミド系樹脂(B)層を積層したシュリンクフィルムの優位性が明らかである。
そして、側鎖1,2−ジオール構造単位を含有しないEVOHを用いて形成されたEVOH層を備え、アミド結合間に炭素数11となる構造単位を5モル%含有するポリアミド系樹脂を含有するポリアミド樹脂層を用いた比較例3品では、常温収縮率が高く、加熱収縮率に改善の余地が残るものであった。
〔実施例2〕
実施例1において、ポリアミド系樹脂(B)として、ナイロン6/66(宇部興産社製、5034B)(PA1)と、ナイロン6/12(宇部興産社製、7034B)(B3)を混合重量比で、(PA1)/B3=80/20で混合したポリアミド混合樹脂(B4)を用いた以外は同様にして多層シュリンクフィルムを作製し、さらに上記と同様にして評価を行った。なお、上記ポリアミド混合樹脂(B4)中アミド結合間の炭素数が11の構造単位を有する成分量は、ラウリルラクタム換算で3mol%であった。
〔実施例3〕
実施例1において、ポリアミド系樹脂(B)として、ナイロン6/66/12(宇部興産社製、TERPALEX 6434B)(B1)とナイロン6/12(宇部興産社製、7128B)(B2)を、重量比でB1/B2=80/20で混合したポリアミド混合樹脂(B5)を用いた以外は同様にして多層シュリンクフィルムを作製し、さらに上記と同様にして評価を行った。なお、上記ポリアミド系樹脂(B5)中アミド結合間の炭素数が11の構造単位を有する成分量は、ラウリルラクタム換算で12mol%であった。
〔実施例4〕
実施例1において、ポリアミド系樹脂(B)として、ナイロン6/12(宇部興産社製、7128B)(B2)を用いた以外は同様にして多層シュリンクフィルムを作製し、さらに上記と同様にして評価を行った。なお、上記ポリアミド系樹脂(B2)中アミド結合間の炭素数が12の構造単位を有する成分量は、ラウリルラクタム換算で48mol%であった。
〔比較例4〕(通常のEVOH樹脂を使用)
実施例1において、側鎖1,2−ジオール構造単位含有EVOH(A1)に代えて側鎖1,2−ジオール含有しないEVOH(EV)[エチレン含有量44mol%、ケン化度99.8mol%、MFR3.5g/10min(210℃、2160g)]を用いた以外は同様にして多層シュリンクフィルムを作製し、さらに上記と同様にして評価を行った。
〔比較例5〕(通常のEVOHを使用)
実施例1において、側鎖1,2−ジオール構造単位含有EVOH(A1)に代えて側鎖1,2−ジオール構造単位を含有しないEVOH(EV)[エチレン含有量44mol%、ケン化度99.8mol%、MFR3.5g/10min(210℃、2160g)]を用いた以外は同様にして多層シュリンクフィルムを作製し、さらに上記と同様にして評価を行った。
〔比較例6〕(通常のEVOH樹脂を使用)
実施例1において、側鎖1,2−ジオール構造単位含有EVOH(A1)に代えて側鎖1,2−ジオール構造単位を含有しないEVOH(EV)[エチレン含有量44mol%、ケン化度99.8mol%、MFR3.5g/10min(210℃、2160g)]を用いた以外は同様にして多層シュリンクフィルムを作製し、さらに上記と同様にして評価を行った。
〔参考例〕
実施例1において、側鎖1,2−ジオール構造単位含有EVOH(A1)に代えて側鎖1,2−ジオール構造単位を含有しないEVOH(EV)[エチレン含有量44mol%、ケン化度99.8mol%、MFR3.5g/10min(210℃、2160g)]を用いた。また、ポリアミド系樹脂(B)としてナイロン6/66(宇部興産社製、5034B)(PA1)を用いた。それ以外は実施例1と同様にして多層シュリンクフィルムを作製し、さらに上記と同様にして評価を行った。
このようにして作製した多層シュリンクフィルムにおける各特性評価(常温収縮率、加熱収縮率、風合い)を下記の表2に示す。また、用いたポリアミド系樹脂のアミド結合間の炭素数11となる構造単位の含有量(モル%)、および、用いたEVOH樹脂の側鎖1,2−ジオール構造単位含有量(モル%)を併せて下記の表2に示す。
Figure 0005129081
上記結果から、側鎖1,2−ジオール構造単位を含有するEVOH(A)層を含有し、アミド結合間に炭素数11となる構造単位を3モル%、12モル%、48モル%それぞれ含有するポリアミド系樹脂(B)層とを含有する層構成を備えた実施例品2、3、4品は、延伸後の常温収縮率が抑制され、高い加熱収縮率を有しながら、風合いに関しても良好な物性を備えたものであることがわかる。さらに、各樹脂層が、適度に相互作用し互いの収縮時に追随することが可能となるため、加熱収縮率がより一層向上するという効果を奏することがわかる。
これに対して、側鎖1,2−ジオール構造単位を含有しないEVOHを用いて形成されたEVOH層を備えた比較例4、5品は、常温収縮率が高く、さらに加熱収縮率は低く加熱収縮率に改善の余地が残るものであることがわかる。
また、側鎖1,2−ジオール構造単位を含有しないEVOHを用いて形成された比較例6品は、実施例4品と比べて、延伸後の常温収縮率が高く、さらに加熱収縮率は低く加熱収縮性に関しては改善の余地が残るものであった。
本発明の多層シュリンクフィルムは、各種食品のシュリンク包装用途に有用である。また、上記用途に加えて、医薬品包装用フィルムや、工業薬品、農薬、電子部品、機械部品等各種のガスバリア性包装材料としても有用である。

Claims (6)

  1. 下記の一般式(1)で表される構造単位を有するエチレン−ビニルエステル系共重合体ケン化物(A)層と、アミド結合間の炭素数が10〜20である構造単位を含有するポリアミド系樹脂(B)層を少なくとも1層有することを特徴とする多層シュリンクフィルム。
    Figure 0005129081
  2. 上記ポリアミド系樹脂(B)中の、アミド結合間の炭素数が10〜20である構造単位の含有量が、1〜50モル%である請求項1記載の多層シュリンクフィルム。
  3. 上記エチレン−ビニルエステル系共重合体ケン化物(A)における一般式(1)で表される構造単位が、下記の式(1a)で表される構造単位である請求項1または2記載の多層シュリンクフィルム。
    Figure 0005129081
  4. 上記エチレン−ビニルエステル系共重合体ケン化物(A)における一般式(1)で表される構造単位の含有量が0.5〜30モル%である請求項1〜3いずれか記載の多層シュリンクフィルム。
  5. 90℃の熱水に30秒間浸漬したときの面積収縮率が、20〜90%であることを特徴とする請求項1〜4いずれか記載の多層シュリンクフィルム。
  6. 上記エチレン−ビニルエステル系共重合体ケン化物(A)層の少なくとも片面にアミド結合間の炭素数が10〜20である構造単位を含有するポリアミド系樹脂(B)層が隣接してなる請求項1〜5いずれか記載の多層シュリンクフィルム。
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