JP5127952B2 - 手乾燥装置 - Google Patents

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Description

本発明は、手に付着した水などを吹き飛ばす手乾燥装置に関するものである。
従来の手乾燥装置は、例えば、「本体上部に開口した手乾燥室と、本体内部に収納した送風手段は複数のノズルを介して少なくとも3ヶ所以上の吹出口に連通し、前記複数のノズルに共通する風路内に発熱手段を設け、前記手乾燥室には前記吹出口が互いに対向することなく両手を摺り合わせられる空間を形成し、前記手乾燥室内の底部にはドレン口、前記本体下部に制御手段、前記手乾燥室に挿入された手を検知する検知手段を設けた手乾燥装置。」が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
また例えば、「少なくとも送風手段と、送風された空気を吹き出す吹出手段とを備えた手乾燥装置において、前記吹出手段は、送風吹出口と、可変吹出機構とを有して成り、前記送風吹出口は、吹き出される空気が通るように配設され、前記可変吹出機構は、前記送風吹出口の開口面積を変化させることにより、空気の吹出範囲および風速を少なくとも調整可能に構成されたことを特徴とする手乾燥装置。」が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
また例えば、「手に付着した水などを高速風にて吹き飛ばす手乾燥装置において、手を挿入する手挿入部と、前記手に高速風を吹出す吹出しノズルと、前記吹出しノズルに前記高速風を導入する高速風供給手段と、前記吹出しノズルから吹出された高速風によって吹き飛ばされた水などを受ける水受け部とを設けるとともに、前記水受け部に水分を蒸発させる水分蒸発手段を設けたことを特徴とする手乾燥装置。」が開示されている(例えば、特許文献3参照)。
また例えば、「本体に内蔵された送風装置および発熱体からなる温風発生手段と、この温風発生手段からの温風を送出する吹き出し口と、この吹き出し口の下に差し出された手を検知する手検知手段と、手の乾燥状態を検知する乾燥検知手段と、前記送風装置および発熱体を運転制御する制御手段を有し、この制御手段は前記手検知手段からの検知信号により前記温風発生手段の運転を開始するとともに、前記乾燥検知手段からの信号により手がほぼ乾燥したと判断したとき、前記発熱体への通電を停止し、前記手検知手段が手を検知しなくなったとき、前記送風装置の運転を停止してなる手乾燥装置。」が開示されている(例えば、特許文献4参照)。
特開2001−346715号公報(請求項1) 特開2000−175839号公報 特開2002−345681号公報 特開平11−290239号公報
従来の手乾燥装置では、モータの運転を停止させる際に、モータへの通電を停止した後においても、送風手段(ブロア)の慣性回転により送風が継続され、モータへの通電を停止した後、本来手を乾燥するのにエネルギーを必要としない状態にもかかわらず、送風を続け、送風による騒音が長時間発生するといった課題がある。
また、モータへの通電を停止した後のブロアの慣性回転は、空気の粘性抵抗によるエネルギー消費のみにより、ブロアの回転数がゆっくり減少するため、当該手乾燥装置の共振騒音・共振振動が生じる共振回転域の通過時間が長くなり、共振騒音、共振振動が長時間発生するといった課題がある。
また、モータへの通電を停止する直前にブロアがもっている慣性エネルギーが利用されることなく大気中に放出されるのみであり、当該慣性エネルギーが、手乾燥装置の乾燥性能・省エネ性能・快適性能・衛生性能・メンテナンス性能の向上に全く利用されていないといった課題がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、手乾燥装置の起動・停止時のブロアの慣性エネルギーが、騒音や振動のエネルギーに変わる事を防止する事を目的とする。また、有効利用されてこなかった慣性エネルギー制動を行うことで、電気や熱エネルギーに変換し、乾燥性能・省エネ性能・快適性能・衛生性能・メンテナンス性能を向上することを目的とする。
この発明に係る手乾燥装置は、手乾燥室が形成された本体と、前記手乾燥室内に空気を吹き出すノズルと、モータを有し、該モータの駆動により発生させた送風気流を前記ノズルに供給する送風手段と、前記モータの運転を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、PWM制御により直流電圧を交流電圧に変換して前記モータに供給するインバータ回路を備え、前記モータの運転を停止させる際、前記インバータ回路のスイッチパターンとしてゼロベクトル以外のスイッチパターンを出力し、前記モータの巻き線に制動電流を流して、当該モータの制動を行うものである。
この発明の手乾燥装置は、モータの運転を停止させる際、モータの巻き線に制動電流を流して、当該モータの制動を行うことにより、モータの制動時間を短縮することができ、騒音及び振動の発生時間を低減することができる。
本発明の実施の形態1による手乾燥装置の取り付け状態及び内部構造図である。 本発明の実施の形態1による制御装置の構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態1及び従来技術によるモータ運転停止時の回転数及び巻線電流のタイミングチャートである。 本発明の実施の形態2による手乾燥装置の取り付け状態及び内部構造図である。 本発明の実施の形態4による制御装置の構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態5による手乾燥装置の取り付け状態及び内部構造図である。 本発明の実施の形態5による制御装置の構成を示す回路図である。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1による手乾燥装置の取り付け状態及び内部構造図である。図1に示されるように、手乾燥装置は、壁112面に固定された本体101の前面に開口した手乾燥室102を形成し、この手乾燥室102内の上下面には対向した吹出口107と検知手段113を備え、手乾燥室102内の底部にはドレン口108を設けている。また、本体101内部には電装部品及びモータ7(後述)の運転を制御する制御手段である制御装置110と、モータ7を有し、高速の送風気流を発生させる送風手段であるブロア103を設け、このブロア103はノズル106を介して吹出口107に連通し、モータ7の駆動により発生させた送風気流を手乾燥室内に空気を吹き出す。また、本体101裏側には風の吸込口104を設けるとともに、本体101下部にはドレン容器であるドレンタンク111を備え、ドレン口108からの水滴をドレンチューブ109によって導くように構成されている。
上記構成により、濡れた両手を並べて手乾燥室102に挿入すると検知手段113が手を検知し、ブロア103とその内部にあるモータ7の発熱により吸込口104から給気された空気が温風に形成され、ノズル106を介して上下面で対向した吹出口107より手乾燥室102内に送風される。この時、差し出した手に高速の温風が当たり、両手を手乾燥室102に出し入れすることにより手に付着した水滴を吹き飛ばすだけでなく、温風により手を乾燥させる。また、吹き飛ばされた水滴は手乾燥室102内で受け止められ、ドレン口108からドレンチューブ109を通ってドレンタンク111に溜められるものである。
図2は本発明の実施の形態1による制御装置の構成を示す回路図である。図2において、手乾燥装置の制御装置110は、整流回路2と、インバータ回路5と、センサレス制御手段及び制動制御手段10と、電流検出手段11とにより構成され、商用電源1から供給される電力により駆動される3相の同期電動機(以下、「モータ」という)7の運転を制御するものである。
商用電源1は、日本の一般家庭の場合、100V50Hz又は60Hzの単相交流が一般的に使用されている。また、業務用や海外では200V以上の単相交流が使われることがある。
整流回路2は、全波整流回路となっており、商用電源1の交流電圧を直流電圧に変換する。例えば、商用電源1がAC100VではDC140Vへ変換する。この整流回路2は、4個の半導体スイッチ素子の整流ダイオード3a〜3dをブリッジ接続して構成される。更に、電解コンデンサ4により平滑している。尚、電解コンデンサ4は、電解コンデンサに限らず、その他のコンデンサでも良い。
インバータ回路5は、整流回路2で整流された直流電圧出力が入力され、後述するセンサレス制御手段及び制動制御手段10の動作によりPWM制御を行い、入力された直流電圧を任意電圧、任意周波数の3相交流に変換する。このインバータ回路5は、例えばトランジスタ等の半導体によるスイッチング素子6a〜6fを各々ブリッジ接続して構成される。また、各々のスイッチング素子6a〜6fには並列に逆電流方向に高速ダイオードが内蔵されている。この内蔵されている高速ダイオードはスイッチング素子6a〜6fがオフしたとき還流電流を流す働きをする。さらに、インバータ回路5には、スイッチング素子6の各アームの電流を電圧に変換するシャント抵抗12が設けられている。
モータ7は、6スロット4極の3相同期電動機(ブラシレスDCモータ:BLDCM)であり、ブロア103を駆動する。このモータ7は、各々の巻線の、一方の端子が共通端子となる3相の巻線8を有する固定子(図示せず)と、マグネット付きの回転子9とからなる。また、モータ7の各端子は、それぞれインバータ回路5の出力端子に接続されている。
電流検出手段11は、インバータ回路5のシャント抵抗12a,12b,12cにより電圧に変換したインバータ回路5の各アームの電流を、増幅・レベルシフトを行いセンサレス制御手段及び制動制御手段10に各アーム電流を出力するものである。
センサレス制御手段及び制動制御手段10は、電流検出手段11から得られる各アーム電流から、インバータ回路5のスイッチング素子6のスイッチング時間を決定することでPWM(パルス幅変調:Pulse Width Modulation)を行い、モータ7の各巻線8に電圧を印加し、巻線8の巻線電流を制御することで、回転子9に同期した回転磁界を発生し、モータ7を駆動制御する。また、センサレス制御手段及び制動制御手段10は、モータ7の運転を停止した際に、後述する動作により、インバータ回路5を制御し、モータ7に対して電気制動(ブレーキ)を作用させる。このようなモータ7の電気制動について図3により次に説明する。
図3は本発明の実施の形態1及び従来技術によるモータ運転停止時の回転数及び巻線電流のタイミングチャートである。電気制動を行わない従来の技術においては、図3(c)に示すように、モータ7の運転停止時には、インバータ回路5のスイッチング素子6a〜6fを全てoffにしてモータ7への通電を停止し、巻線8に電流を流さない。このため、図3(a)の点線(a−1)で示すように、モータ7はブロア103が受ける空気の粘性抵抗により徐々に速度を落とし、例えば、モータ回転数20000rpmから回転が停止するまでに、10s程度の時間をかけて停止していた。
一方、本発明の実施の形態1では、モータ7の運転を停止させる際、モータ7の巻線8に制動(ブレーキ)電流を流して、当該モータ7の制動を行う。つまり、インバータ回路5のスイッチパターンとして、スイッチング素子6b,6d,6fの各スイッチをon、かつ、スイッチング素子6a,6c,6eの各スイッチをoff、若しくは、スイッチング素子6b,6d,6fの各スイッチをoff、かつ、スイッチング素子6a,6c,6eの各スイッチをonとする。すなわち、インバータ回路5のスイッチパターンとしてゼロベクトルのスイッチパターンを出力することで、モータ7の各巻線8を短絡し、図3(b)に示すように、モータ7に制動電流(短絡電流)を流す。
この短絡電流の発生により、モータ7の内部抵抗により電力消費が発生し、ブロア103の慣性エネルギーが電気エネルギーとなり制動力が発生する。そのため、図3(b)に示すように、運転電流より大きな制動電流の発生とともに、図3(a)の実線(a−2)で示すように、モータ7の回転数が急激に低減し、約0.7sで停止する。
以上のように本実施の形態1においては、モータ7の運転を停止させる際、モータ7の巻線8に制動電流を流して、当該モータ7の制動を行うことにより、モータ7の回転が停止するまでの時間が短縮され、ブロア103が空気の粘性抵抗を受けている間に生ずる騒音の発生時間も、例えば約10秒から1秒以下に低減することができる。
また、図3(a)に示すように、本体101の共振回転数域の通過時間も低減し、共振騒音及び共振振動の発生時間も低減することができる。
また、変換された電気エネルギーは、モータ7の内部抵抗で熱エネルギーに変換され、モータ7の温度が上昇する。モータ7を有するブロア103は、図1に示されるように、吸込口104とノズル106間の風路に位置するため、モータ7の温度上昇により吸込口104から吸気された空気が加温され、噴出し気流の温度上昇に寄与することができ、乾燥性能を向上させることができる。
また、モータ7の制動時間が短縮されたことにより、手乾燥装置の使用者及び近隣にいる人が停止騒音を感じる時間を短縮することができる。また、従来停止時には毎回騒音となりそのまま利用されることのない慣性エネルギーを熱エネルギーに変換し、噴出し送風の温度上昇に利用することで騒音の低減と快適性の向上の、一挙両得の効果が得られる。
実施の形態2.
図4は本発明の実施の形態2による手乾燥装置の取り付け状態及び内部構造図である。図4に示すように、本実施の形態2における手乾燥装置は、制御装置110により制御され、ノズル106とブロア103との間の風路を開閉するダンパー120を更に備えている。尚、その他の構成及び制動動作は上記実施の形態1と同様である。
このような構成により本実施の形態2における制御装置110は、モータ7の運転を停止させる際、ダンパー120を動作させてノズル106とブロア103との間の風路を閉じる。また、モータ7の運転中はダンパー120を開放する。
以上のように本実施の形態2においては、モータ7の運転停止時にダンパー120を動作させて風路を閉じることで、ブロア103と本体101外部との連通を遮蔽できる構造としたので、モータ7の運転停止時の騒音が、本体101の外部に出るのを減少させることができる。そのため、手乾燥装置の使用者及び近隣にいる人が停止騒音を感じにくくなり、快適性能が向上する。
尚、本実施の形態2では、モータ7の運転停止時にダンパー120を動作させて風路を閉じる場合を説明したが、これに限らず、モータ7の起動時もモータ7の回転数があがり、噴出し気流の強度が高まるまで、ダンパー120を閉じれば、起動時の騒音の低減も可能となる。
実施の形態3.
実施の形態1ではモータ7の巻線8に制動電流を流すことで機械エネルギーを電気エネルギーに変換し、手乾燥装置のブロア103に電気制動をかけたが、本実施の形態3における手乾燥装置は、制御装置110により制御され、モータ7の回転負荷を増加させる機械式制動手段である機械式の制動装置(図示せず)や、風路圧損の増加機構(図示せず)を備える。このような構成により本実施の形態3における制御装置110は、モータ7の運転を停止させる際、機械式制動手段を動作させて当該モータ7の制動を行う。
この場合も、機械式制動手段を風路に配置することで、熱エネルギーを噴出し送風の温度上昇に利用することが可能となり、乾燥性能を向上させることができ、さらに騒音の低減と快適性の向上の、一挙両得の効果が得られる。
尚、上記実施の形態1で説明した電気制動と本実施の形態で説明した機械式制御手段とを併用してモータ7の制動を行っても良い。
実施の形態4.
上記実施の形態1では、モータ7が3相同期電動機(ブラシレスDCモータ:BLDCM)の場合を説明したが、本実施の形態4においては3相同期電動機に換えて、整流子モータ(ユニバーサルモータ)を用い、制御装置110によりこの整流子モータの運転を制御する。尚、その他の構成は上記実施の形態1と同様である。
図5は本発明の実施の形態4による制御装置の構成を示す回路図である。図5において、本実施の形態4における制御装置110は、整流回路2と、電磁開閉器21と、電磁開閉器24とにより構成され、商用電源1から供給される電力により駆動される整流子モータ(ユニバーサルモータ)20の運転を制御するものである。
整流子モータ20は、ステータ巻線22と、整流子及びロータ23とからなり、ブロア103を駆動する。また、整流子及びロータ23には、電磁開閉器21を介して、商用電源1から供給される電力が供給される。電磁開閉器24は、整流子モータ20の運転と停止を切り替える電磁開閉器であり、運転時と制動時は閉じ、制動完了後と起動前は開列される。
整流回路2は、上述した実施の形態1と同様に、整流ダイオード3a〜3dをブリッジ接続し、電解コンデンサ4により平滑して、商用電源1の交流電圧を直流電圧に変換する。尚、電解コンデンサ4は、電解コンデンサに限らず、その他のコンデンサでも良い。商用電源1は上述した実施の形態1と同様である。
このような構成により、本実施の形態4における制御装置110は、通常運転時、電磁開閉器21の接点を、図5に示す上側の接点に接続する。すなわち、整流子及びロータ23には、電磁開閉器21を介して、商用電源1から供給される電力が供給され、ステータ巻線22、及び、整流子及びロータ23の双方に運転電流を流し、トルクを発生する。
一方、運転停止時は、電磁開閉器21の接点を、図5に示す下側の接点に接続することで、整流子及びロータ23の結線を短絡し、上記実施の形態1の図3で示した動作と同様に、整流子モータ20に制動電流が発生する。図3に示されるように、運転電流より大きな制動電流の発生とともに、整流子モータ20の回転数が急激に低減し約0.7sで停止する。
以上のように本実施の形態4においては、整流子モータ20の運転を停止させる際、整流子モータ20の巻き線の結線を切り替え、整流子モータ20の巻き線に制動電流を流して整流子モータ20の制動を行うことにより、整流子モータ20の回転が停止するまでの時間が短縮され、ブロア103が空気の粘性抵抗を受けている間に生ずる騒音の発生時間も、例えば約10秒から1秒以下に低減することができる。
また、図3(a)に示すように、本体101の共振回転数域の通過時間も低減し、共振騒音及び共振振動の発生時間も低減することができる。
また、変換された電気エネルギーは、整流子モータ20の内部抵抗で熱エネルギーに変換され、整流子モータ20の温度が上昇する。整流子モータ20を有するブロア103は、図1に示されるように、吸込口104とノズル106間の風路に位置するため、整流子モータ20の温度上昇により吸込口104から吸気された空気が加温され、噴出し気流の温度上昇に寄与することができ、乾燥性能を向上させることができる。
また、整流子モータ20の制動時間が短縮されたことにより、手乾燥装置の使用者及び近隣にいる人が停止騒音を感じる時間を短縮することができる。また、従来停止時には毎回騒音となりそのまま利用されることのない慣性エネルギーを熱エネルギーに変換し、噴出し送風の温度上昇に利用することで騒音の低減と快適性の向上の、一挙両得の効果が得られる。
尚、本実施の形態4では、整流子モータ20のモータ電流の切り替えを電磁開閉器21により切り替えたが、サイリスタ・トライアック等の半導体スイッチ素子を用いても同じ効果が得られる。
実施の形態5.
図6は本発明の実施の形態5による手乾燥装置の取り付け状態及び内部構造図である。図6において、本実施の形態5におけるドレンタンク111内には、ドレンタンク111内の水を蒸発させる加熱手段であるブレーキ抵抗器130が配置され、配線131により制御装置110と電気的に接続されている。その他の構成は上記実施の形態1と同様である。
図7は本発明の実施の形態5による制御装置の構成を示す回路図である。図7において、本実施の形態5における制御装置110は、上記実施の形態1の制御装置110の構成に加え、インバータの母線電圧を検出し、センサレス制御手段及び制動制御手段10へ出力する母線電圧検出手段13と、ブレーキ抵抗器130への通電を制御する半導体スイッチ素子15とを備え、制動電流による電力を熱に変換する加熱手段としてのブレーキ抵抗器130が、配線131により接続されている。その他の構成は、上記実施の形態1と同様である。また、モータ7の運転停止時の回転数及び、巻線電流のタイミングチャートも上記実施の形態1の図3により説明した動作と同様である。
本実施の形態5では、モータ7の運転を停止させる際、インバータ回路5のスイッチパターンとしてゼロベクトル以外のスイッチパターンを出力し、モータ7の巻線8に制動電流を流して当該モータ7の制動を行う。この場合、モータ7の巻線8に制動電流が流れるが、その電流は回生し、電解コンデンサ4側に流れ、その両端の母線電圧を昇圧する。
この回生電力がそのまま制動エネルギーとなるが、回生電力が消費されない場合、母線電圧は上昇し続け、場合によっては母線につながる整流ダイオード3やスイッチング素子6などの半導体素子が耐圧破壊を起こす可能性がある。そこで、母線電圧検出手段13により、母線電圧が上昇した場合には、半導体スイッチ素子15をon若しくはPWM動作させ、ブレーキ抵抗器130に電流を流し、熱エネルギーに変換することで、母線電圧の上昇を抑えてモータ7の制動電流を制御可能である。
以上のような構成としたことで、モータ7の制動電流を制御し、制動力を得ることができる。またモータ7の制動電流の制御が可能なため、上記実施の形態1よりも強い制動力を得て、モータ7の制動時間の短縮が可能となる。
また、モータ7の制動電流の制御が可能なため、制動電流を低減させて素子やモータに流れる電流を制限して素子定格を低減したり、モータ7の減磁耐力を下げられるなど、モータ7や制御装置110の各回路の材料低減最適化が可能となり、システムの設計の自由度が向上し、手乾燥装置のコストパフォーマンスを向上可能である。
また、制動エネルギーをインバータ母線に回生することで、回収した慣性エネルギーの利用の自由度が広がり、手乾燥装置のメリットアップも可能となる。
また、ブロア103の慣性エネルギーを、ドレンタンク111内に配置されたブレーキ抵抗器130により熱に変換し、ドレンタンク111内に溜まった排水を蒸発させる構造となっているので、排水の腐敗による衛生性の低下を軽減でき、排水の廃却等の必要が無くメンテナンス性が向上する。さらに、慣性エネルギーに起因する発熱量は、手乾燥の利用回数に比例して増加し、排水量も前記利用回数に比例して増加するため、無駄なく慣性エネルギーを使うことができる。
また、本実施の形態5の回路構成では、制動に関係なく半導体スイッチ素子15をonしても、ブレーキ抵抗器130に電流を流し発熱を行うことができるので、排水を蒸発するための熱エネルギーが不足となることはない。
また、モータ7の制動時間が短縮されたことにより、手乾燥装置の使用者及び近隣にいる人が停止騒音を感じる時間を短縮することができる。また、従来停止時には毎回騒音となりそのまま利用されることのない慣性エネルギーを熱エネルギーに変換し、メンテナンス性向上や衛生性の向上に利用することで騒音の低減と快適性の向上の、一挙両得の効果が得られる。
尚、本実施の形態5においては、ドレンタンク111内にブレーキ抵抗器130が配置される場合を説明したが、本発明はこれに限らず、ドレンタンク111内の排水を蒸発させることができれば良く、ドレンタンク111の上部、下部又は近傍などでも良い。
実施の形態6.
上記実施の形態5では、ブレーキ抵抗器130に電流を流し、ドレンタンク111内の排水の蒸発を行ったが、本実施の形態6では、ブレーキ抵抗器130に換えて、ドレンタンク111内の水を霧化する霧化手段である超音波振動子(図示せず)をドレンタンク111内に備える。尚、その他の構成及び動作は上記実施の形態5と同様である。
モータ7の制動電流による回生電力を、超音波振動子の発振エネルギーに変換し、ドレンタンク111内の排水を霧化することで除去しても、上述した実施の形態5と同様の効果が得られることは言うまでもない。さらに、本実施の形態6では特に、ドレン排水の除去時のエネルギー効率を高めることができる。
実施の形態7.
上記実施の形態5では、ブレーキ抵抗器130に電流を流し、ドレンタンク111内の排水の蒸発を行ったが、本実施の形態7においては、ブレーキ抵抗器130に換えて、インバータ母線に誘導加熱負荷であるIHヒータとその駆動回路を接続し、このIHヒータを用いて制動電流による電力を熱に変換し、ドレンタンク111内の排水の気化を行う。
本実施の形態7では、上記実施の形態5と同様の効果に加え、加熱手段をIHヒータとすることで、ブレーキ抵抗器130に用いる水中ヒータの課題である絶縁の問題に対し、発熱体と加熱源とを電気的に切り離すことができ、回路設計の自由度が向上させることができる。
実施の形態8.
上記実施の形態5では、ブレーキ抵抗器130に電流を流し、ドレンタンク111内の排水の蒸発を行ったが、ブレーキ抵抗器130をノズル106の風路に配置し、噴出し送風の温度上昇に用いても良いことは言うまでもない。この場合、モータ7による発熱に比べ、風路への配置の自由度や、発熱体の形状の自由度が向上する。
1 商用電源、2 整流回路、3a 整流ダイオード、3b 整流ダイオード、3c 整流ダイオード、3d 整流ダイオード、4 電解コンデンサ、5 インバータ回路、6a スイッチング素子、6b スイッチング素子、6c スイッチング素子、6d スイッチング素子、6e スイッチング素子、6f スイッチング素子、7 モータ、8 巻線、9 回転子、10 センサレス制御手段及び制動制御手段、11 電流検出手段、12a シャント抵抗、12b シャント抵抗、12c シャント抵抗、13 母線電圧検出手段、15 半導体スイッチ素子、20 整流子モータ、21 電磁開閉器、22 ステータ巻線、23 整流子及びロータ、24 電磁開閉器、101 本体、102 手乾燥室、103 ブロア、104 吸込口、106 ノズル、107 吹出口、108 ドレン口、109 ドレンチューブ、110 制御装置、111 ドレンタンク、112 壁、113 検知手段、120 ダンパー、130 ブレーキ抵抗器、131 配線。

Claims (9)

  1. 手乾燥室が形成された本体と、
    前記手乾燥室内に空気を吹き出すノズルと、
    モータを有し、該モータの駆動により発生させた送風気流を前記ノズルに供給する送風手段と、
    前記モータの運転を制御する制御手段と
    を備え、
    前記制御手段は、
    PWM制御により直流電圧を交流電圧に変換して前記モータに供給するインバータ回路を備え、
    前記モータの運転を停止させる際、前記インバータ回路のスイッチパターンとしてゼロベクトル以外のスイッチパターンを出力し、前記モータの巻き線に制動電流を流して、当該モータの制動を行うことを特徴とする手乾燥装置。
  2. 前記制御手段は、
    前記制動電流による電力を熱に変換する加熱手段を備えることを特徴とする請求項1記載の手乾燥装置。
  3. 前記ノズルから吹き出された送風気流により、前記手乾燥室内に挿入された手から吹き飛ばされた水滴を溜めるドレン容器を更に備え、
    前記加熱手段は、
    前記ドレン容器内の水を蒸発させることを特徴とする請求項2記載の手乾燥装置。
  4. 前記加熱手段は、
    前記手乾燥室内に吹き出される空気を加熱することを特徴とする請求項2記載の手乾燥装置。
  5. 前記加熱手段は、前記制動電流による電力を熱に変換する抵抗器から成ることを特徴とする請求項2〜4の何れかに記載の手乾燥装置。
  6. 前記加熱手段は、前記制動電流による電力を熱に変換する誘導加熱負荷から成ることを特徴とする請求項2〜4の何れかに記載の手乾燥装置。
  7. 前記ノズルから吹き出された送風気流により、前記手乾燥室内に挿入された手から吹き飛ばされた水滴を溜めるドレン容器を更に備え、
    前記制御手段は、
    少なくとも前記制動電流による電力により動作し、前記ドレン容器内の水を霧化する霧化手段を有することを特徴とする請求項1記載の手乾燥装置。
  8. 前記モータは、
    前記ノズルの風路内に配置され、当該モータの巻き線に生じた熱により、前記手乾燥室内に吹き出される空気を加熱することを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載の手乾燥装置。
  9. 前記制御手段は、
    前記モータの巻き線の結線を、半導体スイッチ素子を用いて切り替えることを特徴とする請求項1〜8の何れかに記載の手乾燥装置。
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