JP5127499B2 - アクティブマトリクス型表示装置の駆動方法 - Google Patents

アクティブマトリクス型表示装置の駆動方法 Download PDF

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Description

本発明は、アクティブマトリクス型表示装置に関し、特に電圧信号にて信号書き込みを行うアクティブマトリクス型表示装置およびその駆動方法に関する。
近年、薄型、軽量、低消費電力の特徴を活かして、液晶表示装置に代表される平面表示装置の需要が急速に伸びている。中でも、オン画素とオフ画素とを電気的に分離し、かつオン画素への映像信号を保持する機能を有する画素スイッチを各画素に設けたアクティブマトリクス型表示装置は、隣接画素間でのクロストークのない良好な表示品位が得られることから、携帯情報機器を始め、種々のディスプレイに利用されている。
このような平面型のアクティブマトリクス型表示装置として、自己発光素子を用いた有機EL表示装置が注目され、盛んに研究開発が行われている。有機EL表示装置は、薄型軽量化の妨げとなるバックライトを必要とせず、高速な応答性から動画再生に適し、さらに低温で輝度低下しないために寒冷地でも使用できるという特徴を備えている。
一般に、有機EL表示装置は、複数行、複数列に並んで設けられ表示画面を構成した複数の表示画素、表示画素の各行に沿って延びた複数の走査線、表示画素の各列に沿って延びた複数の映像信号線、各走査線を駆動する走査線駆動回路、各映像信号線を駆動する信号線駆動回路等を備えている。各表示画素は自己発光素子である有機EL素子、およびこの有機EL素子に駆動電流を供給する画素回路により構成され、有機EL素子の発光輝度を制御することにより表示動作を行う。各画素回路は、有機EL素子と電源線との間に直列に接続され、有機EL素子に流れる電流のオンオフ制御を行う出力スイッチ、出力スイッチと電源線との間に設けられ有機EL素子に流す電流量を映像信号に基づいて制御する駆動トランジスタ等を備えている。
画素回路への画像情報の供給には、電流信号により行う方式(例えば、特許文献1)と、電圧信号により行なう方式(例えば、特許文献2)と、が知られている。
米国特許第6,373,454 B1号明細書 米国特許第6,229,506 B1号明細書
電流信号方式および電圧信号方式のいずれの表示装置においても、駆動トランジスタのTFT特性のばらつきに応じて表示ムラが視認される問題がある。特許文献1に開示されているような電流信号方式の場合、低階調表示側の電流領域において、信号線容量の充填不足のため、TFT特性の閾値ムラに対応した表示ムラが顕著になる問題がある。
これは、例えば、n行目の駆動トランジスタとn+1行目の駆動トランジスタのTFT特性の閾値(Vth)差がΔVthある場合のラスター表示時を考えると、これらの駆動トランジスタに同一信号電流Isigが書き込まれるためには、1水平期間内Thに電荷移動のため、以下の関係式を満たす必要がある。
Q=CsigxΔVth=IsigxTh (Csig:信号線容量負荷)
しかしながら、Isigが小さくなる低階調領域では、上記関係式を満たすことができないため、表示ムラが生じる。
また、特許文献2に開示されているような電圧信号方式の場合、信号電圧Vsigと参照電圧Vrefの差が大きくなる高階調領域において、TFT特性の移動度ムラに対応した表示ムラが顕著になる問題がある。すなわち、上記方式では、
階調電流Isig=(CxμXW/2L)x(αx|Vsig−Vref|)2
と表される(C=εε0/d、ε:酸化膜比誘電率、d:酸化膜厚、W:TFTのチャネル幅、L:TFTのチャネル長、α:画素回路内の容量比で決まる定数)。そのため、Vsig-Vrefが大きくなる高階調側では、Isigに対する移動度μのばらつきの影響が大きくなり、表示ムラとなる。
本発明は、上記課題に鑑みなされたもので、その目的は、電圧信号により信号供給を行う場合でも、表示ムラを抑制し良好な画像表示を行うことが可能なアクティブマトリクス型表示装置およびその駆動方法を提供することにある。
上記課題を達成するため、この発明の態様に係るアクティブマトリクス型表示装置の駆動方法は、表示素子と、前記表示素子に駆動電流を供給する画素回路とを含み、基板上にマトリクス状に配設された複数の画素部と、前記画素部の列毎に接続された複数の映像信号線、複数の第1信号線および複数の第2信号線と、前記映像信号線に複数階調の映像電圧信号を出力する信号線駆動回路と、前記第1信号線および第2信号線にリセット電圧信号を出力する電圧供給部と、前記各画素回路を通して所定階調の信号電流を流す電流供給部と、前記信号電流を流した際の信号線電位を検出する電位検出部と、を有する読み出し制御回路と、前記電位検出により検出された信号線電位に基づいて、前記画素部毎に前記映像電圧信号の階調を調整する制御部と、を具備し、
前記各画素回路は、第1端子が電圧電源に接続され第2端子が前記表示素子に接続される駆動トランジスタと、前記駆動トランジスタの第1端子と制御端子との間に接続された第1保持容量と、トランジスタにより形成され、前記駆動トランジスタの制御端子と第2端子との間の接続、非接続を制御する第1スイッチと、前記駆動トランジスタの制御端子と前記映像信号線との間に接続される第2保持容量と、前記第1スイッチにおける前記駆動トランジスタの第2端子に接続された側の第2端子と前記第1信号線との間に接続された第1リセットスイッチと、前記第2保持容量における前記映像信号線に接続された側の一方の電極と前記映像信号線との間と前記第2信号線との間に接続された第2リセットスイッチと、前記第2保持容量と映像信号線との間に接続された画素スイッチと、を備えているアクティブマトリクス型表示装置の駆動方法であって、電位読み出し時、画素部毎に階調に応じた信号線電位を読み取って記憶し、通常駆動期間において、前記画素部毎に読み取った信号線電位に応じて画素毎に映像電圧信号の階調を調整して出力し、前記電位読み出しは、初期フレームと読み出しフレームとを有し、初期フレーム時に、前記画素回路の駆動トランジスタのリセット動作と閾値キャンセル動作とを行い、読み出しフレーム時に、前記駆動トランジスタを通して所定の階調電流を流し、その際の信号線電位を読み取って記憶するアクティブマトリクス型表示装置の駆動方法である
上記構成によれば、トランジスタの特性ばらつきに起因する表示ムラを抑制して良好な画像表示を行うことが可能なアクティブマトリクス型表示装置およびその駆動方法を実現することができる。
以下図面を参照しながら、この発明の実施形態に係る有機EL表示装置について詳細に説明する。
図1は、有機EL表示装置を概略的に示す平面図である。図1に示すように、有機EL表示装置は、例えば、2型以上のアクティブマトリクス型表示装置として構成され、有機ELパネル10およびこの有機ELパネル10の動作を制御するコントローラ12、13を備えている。
有機ELパネル10は、ガラス板等の光透過性を有する絶縁基板8、この絶縁基板上にマトリクス状に配列され表示領域11を構成したm×n個の表示画素PX、表示画素の行毎に接続されているとともにそれぞれ独立してm本ずつ設けられた第1走査線Sga(1〜m)、第2走査線Sgb(1〜m)、第3走査線Sgc(1〜m)、第4走査線Sgd(1〜m)、第5走査線Sge(1〜m)、表示画素PXの列毎に接続されたn本の映像信号線X(1〜n)、表示画素PXの列毎に接続されたn本の第1信号線Y(1〜n)およびn本の第2信号線Z(1〜n)を備えている。
また、有機ELパネル10は、第1、第2、第3、第4、第5走査線Sga(1〜m)、Sgb(1〜m)Sgc(1〜m)、Sgd(1〜m)、Sge(1〜m)を表示画素PXの行毎に順次駆動する走査線駆動回路14a、14b、複数の映像信号線X(1〜n)を駆動する信号線駆動回路15、および複数の第1信号線Y(1〜n)および第2信号線Z(1〜n)を駆動する読み出し制御回路17を備えている。走査線駆動回路14、信号線駆動回路15、および読み出し制御回路17は、表示領域11の外側で絶縁基板8上に一体的に形成され、コントローラ12、13とともに制御部を構成している。
画素部として機能する各表示画素PXは、対向電極間に光活性層を備えた表示素子と、この表示素子に駆動電流を供給する画素回路18と、を含んでいる。表示素子は、例えば自己発光素子であり、本実施形態では、光活性層として少なくとも有機発光層を備えた有機EL素子16を用いている。
図2に表示画素PXの等価回路を示す。画素回路18は、電圧信号からなる映像信号に応じて有機EL素子の発光を制御する電圧信号方式の画素回路であり、画素スイッチSST、駆動トランジスタDRT、第1スイッチTCT、キャパシタとしての第1保持容量C1および第2保持容量C2、出力スイッチBCT、初期化スイッチIST、基準リセットスイッチRST、を備えている。
画素スイッチSST、駆動トランジスタDRT、第1スイッチTCT、出力スイッチBCT、初期化スイッチIST、基準リセットスイッチRSTは、ここでは同一導電型、例えばPチャネル型の薄膜トランジスタにより構成されている。本実施形態において、各駆動トランジスタおよび各スイッチをそれぞれ構成した薄膜トランジスタは全て同一工程、同一層構造で形成され、半導体層にポリシリコンを用いたトップゲート構造の薄膜トランジスタである。
画素スイッチSST、駆動トランジスタDRT、第1スイッチTCT、出力スイッチBCT、初期化スイッチIST、基準リセットスイッチRSTの各々は、第1端子、第2端子、および制御端子を有し、本実施形態では、これら第1端子、第2端子、および制御端子をそれぞれソース、ドレイン、ゲートとしている。
画素回路18において、駆動トランジスタDRTおよび出力スイッチBCTは、高電位の電圧電源線Vddと低電位の基準電圧電源線Vssとの間で有機EL素子16と直列に接続され、映像信号に応じた電流量の駆動電流を有機EL素子に出力する。ここでは、駆動トランジスタDRTは、そのソースが電圧電源線Vddに接続され、ドレインが有機EL素子16の陽極に接続される。電圧電源線Vddおよび基準電圧電源線Vssは、例えば、+9Vおよび−7Vの電位にそれぞれ設定される。電圧電源線Vddおよび基準電圧電源線Vssは、信号線駆動回路15に接続され、信号線駆動回路から電源電圧を供給される。
出力スイッチBCTは、駆動トランジスタDRTのドレインと有機EL素子16の一方の電極、ここでは陽極、との間に接続され、そのゲートは第5走査線Sge(1〜m)に接続されている。出力スイッチBCTは、第5走査線Sge(1〜m)からの制御信号Bg(1〜m)によりオン、オフ制御され、駆動トランジスタDRTと有機EL素子16との接続、非接続を制御する。
第1保持容量C1は、駆動トランジスタDRTのソース、ゲート間に接続され、映像信号により決定される駆動トランジスタのゲート制御電位を保持する。画素スイッチSSTは、対応する映像信号線X(1〜n)と駆動トランジスタDRTのゲートとの間に接続され、そのゲートは対応する第4走査線Sgd(1〜m)に接続されている。画素スイッチSSTは、第4走査線Sgd(1〜m)から供給される制御信号Sd(1〜m)に応答して、画素回路18と映像信号線X(1〜n)との接続、非接続を制御し、対応する映像信号線X(1〜n)から階調映像電圧信号を取り込む。
第2保持容量C2は、駆動トランジスタDRTのゲートと画素スイッチSSTのドレインとの間に接続され、映像信号に応じて駆動トランジスタのゲート電位を変化させる。
第1スイッチTCTは、駆動トランジスタDRTのドレイン、ゲート間に接続され、そのゲートは、第3走査線Sgc(1〜m)に接続されている。第1スイッチTCTは、第3走査線Sgc(1〜m)からの制御信号Sc(1〜m)に応じてオン(導通状態)、オフ(非導通状態)され、駆動トランジスタDRTのゲート、ドレイン間の接続、非接続を制御する。また、第1スイッチTCTは、第1保持容量C1からの電流リークを規制する。
第1リセットスイッチとして機能する初期化スイッチISTは、そのソースが第1信号線Y(1〜n)に接続され、ドレインが第1スイッチTCTのドレインに接続され、更に、そのゲートが第1走査線Sga(1〜m)に接続されている。初期化スイッチISTは、第1走査線Sga(1〜m)からの制御信号Sa(1〜m)に応じてオン(導通状態)、オフ(非導通状態)され、対応する第1信号線Y(1〜n)から供給される初期化リセット電圧信号VINI を画素回路18に供給し、駆動トランジスタDRTのゲート電位を1垂直周期毎にVINI 電位に設定する。
第2リセットスイッチとして機能する基準リセットスイッチRSTは、そのソースが第2信号線Z(1〜n)に接続され、ドレインが画素スイッチSSTと第2保持容量C2との間に接続され、更に、そのゲートが第2走査線Sgb(1〜m)に接続されている。基準リセットスイッチRSTは、第2走査線Sgb(1〜m)からの制御信号Sb(1〜m)に応じてオン(導通状態)、オフ(非導通状態)され、対応する第2信号線Z(1〜n)から供給されるリセット電圧信号VRET を画素回路18に供給し、後述するキャンセル期間中、第2保持容量C2の一方の電極、ここでは、駆動トランジスタDRTと反対側の電極、の電位を一定値(VRET )に保持する。
本実施形態において、例えば、初期化リセット電圧信号VINI は0V、リセット電圧信号VRET は7Vにそれぞれ設定される。
次に図3を参照して、駆動トランジスタDRTおよび有機EL素子16の構成を詳細に説明する。図3は、有機EL素子16を含む表示画素Pxの断面を示している。
駆動トランジスタDRTを構成するPチャネル型の薄膜トランジスタは、絶縁基板8上に形成されたポリシリコンからなる半導体層50を備え、この半導体層はソース領域50a、ドレイン領域50b、およびソース、ドレイン領域間に位置したチャネル領域50cを有している。半導体層50に重ねてゲート絶縁膜52が形成され、このゲート絶縁膜上にゲート電極Gが設けられチャネル領域50cと対向している。ゲート電極Gに重ねて層間絶縁膜54が形成され、この層間絶縁膜上にソース電極(ソース)Sおよびドレイン電極(ドレイン)Dが設けられている。ソース電極Sおよびドレイン電極Dは、それぞれ層間絶縁膜54およびゲート絶縁膜52に貫通形成されたコンタクトを介して半導体層50のソース領域50aおよびドレイン領域50bにそれぞれ接続されている。駆動トランジスタDRTのドレイン電極Dは、層間絶縁膜54上に形成された配線を介して出力スイッチBCTに接続されている。
なお、画素スイッチSST、第1スイッチTCT、初期化スイッチIST、基準リセットスイッチRST、出力スイッチBCTを構成する各薄膜トランジスタも上記と同一の構造に形成されている。
層間絶縁膜54上には第1信号線X(1〜n)、第2信号線Z(1〜n)を含む複数の配線が設けられている。また、層間絶縁膜54上にはソース電極S、ドレイン電極D、配線を覆って保護膜56が形成されている。保護膜56上には、親水膜58、隔壁膜60が順に積層されている。
有機EL素子16は、ルミネセンス性有機化合物を含む有機発光層64を陽極62および陰極66間に挟持した構造を有している。陽極62は、ITO(インジウム・ティン・オキサイド)等の透明電極材料から形成され、保護膜56上に設けられている。親水膜58および隔壁膜60の内、陽極62と対向した部分はエッチングにより除去されている。そして、陽極62上に陽極バッファ層63および有機発光層64が形成され、更に、有機発光層64および隔壁膜60に重ねて銀・アルミ合金から成る陰極66が積層されている。
このような構造の有機EL素子16では、陽極62から注入されたホールと、陰極66から注入された電子とが有機発光層64の内部で再結合したときに、有機発光層を構成する有機分子を励起して励起子を発生させる。この励起子が放射失活する過程で発光し、この光が有機発光層64から透明な陽極62および絶縁基板8を介して外部へ放出される。
ここで、陰極66に光透過性をもたせ、絶縁基板8と反対側の面から光を外部に取り出してもよい。また、陽極62を陰極66に対して絶縁基板8側に配置した逆積層型を採用してもよい。いずれの場合も光出射面側を透明導電材料で形成する必要があり、例えば陰極66を光出射面側に配置する場合には、アルカリ土類金属、希土類金属を光透過性を有する程度に薄く形成することで達成できる。
一方、図1に示すコントローラ12は有機ELパネル10の外部に配置されたプリント回路基板上に形成され、走査線駆動回路14a、14bおよび信号線駆動回路15を制御する。コントローラ12は外部から供給されるデジタル映像信号および同期信号を受け取り、垂直走査タイミングを制御する垂直走査制御信号、および水平走査タイミングを制御する水平走査制御信号を同期信号に基づいて発生する。そして、コントローラ12は、これら垂直走査制御信号および水平走査制御信号をそれぞれ走査線駆動回路14a、14bおよび信号線駆動回路15に供給すると共に、水平および垂直走査タイミングに同期してデジタル映像信号を信号線駆動回路15に供給する。
走査線駆動回路14a、14bは、シフトレジスタ、出力バッファ等を含み、外部から供給される水平走査スタートパルスを順次次段に転送し、図1および第2に示すように、出力バッファを介して各行の表示画素PXに5種類の制御信号、すなわち、制御信号Sa(1〜m)、Sb(1〜m)、Sc(1〜m)、Sd(1〜m)、Bg(1〜m)を供給する。これにより、各第1、第2、第3、第4、第5走査線Sga(1〜m)、Sgb(1〜m)、Sgc(1〜m)、Sgd(1〜m)、Sge(1〜m)は、互いに異なる1水平走査期間において、それぞれ制御信号Sa(1〜m)、制御信号Sb(1〜m)、Sc(1〜m)、Sd(1〜m)、制御信号Bg(1〜m)により駆動される。
信号線駆動回路15は水平走査制御信号の制御により各水平走査期間において順次得られる映像信号をアナログ形式に変換して電圧信号とし、複数の映像信号線X(1〜n)に並列的に供給する。図2に示すように、信号線駆動回路15は、各映像信号線X(1〜n)に接続された第1電圧供給部20を備えている。電圧源として機能する第1電圧供給部20は、映像信号に応じた複数階調の階調電圧信号Vsigを映像信号線X(1〜n)に出力する。
図1および図2に示すように、読み出し制御回路17は、表示画素PXの1列毎に、初期化リセット電圧信号VINI を供給する第2電圧供給部22、リセット電圧信号VRET を供給する第3電圧供給部24、それぞれPチャネル型の薄膜トランジスタにより形成された4つの第1ないし第4制御スイッチST1、ST2、ST3、ST4、これらの制御スイッチをオンオフ制御する4本の第1ないし第4制御信号線EH1、EH2、EH3、EH4、所定階調の電流信号を供給する電流供給部25、所定階調の電流信号が流れる際の電位を検出し記憶する電位検出部30を有している。
第1制御スイッチST1は、そのソースが電流供給部25に接続され、ドレインが第1信号線Yを通して表示画素PXの初期化リセットスイッチISTのソースに接続され、更に、ゲートが第1制御信号線EH1に接続されている。第1制御スイッチST1は、第1制御信号線EH1からの制御信号SG1に応じてオン(導通状態)、オフ(非導通状態)され、電流供給部25から初期化リセットスイッチISTを介して画素回路18に所定階調の信号電流I0を供給する。
第2制御スイッチST2は、そのソースが第2電圧供給部22に接続され、ドレインが第1信号線Yを通して表示画素PXの初期化リセットスイッチISTのソースに接続され、更に、ゲートが第2制御信号線EH2に接続されている。第2制御スイッチST2は、第2制御信号線EH2からの制御信号SG2に応じてオン、オフされ、第2電圧供給部22から初期化リセットスイッチISTを介して画素回路18に初期化リセット電圧信号(VINI )を供給する。
第3制御スイッチST3は、そのソースが第3電圧供給部24に接続され、ドレインが第2信号線Zを通して表示画素PXの基準リセットスイッチRSTのソースに接続され、更に、ゲートが第3制御信号線EH3に接続されている。第3制御スイッチST3は、第3制御信号線EH3からの制御信号SG3に応じてオン、オフされ、第3電圧供給部24から基準リセットスイッチRSTを介して画素回路18に基準リセット電圧信号(VRST )を供給する。
第4制御スイッチST4は、そのソースが第2制御スイッチST2のドレインに接続され、ドレインが第3制御スイッチST3のドレインに接続され、更に、ゲートが第4制御信号線EH4に接続されている。第4制御スイッチST4は、第4制御信号線EH4からの制御信号SG4に応じてオン、オフされる。
第1ないし第4制御信号SG1ないしSG4は、コントローラ13から制御信号線を通して直接、第1ないし第4制御スイッチST1ないしST4に入力される。
電位検出部30は、電流供給部25と第1制御スイッチST1との間に抵抗Rを介して接続された電圧計26と、この電圧計で測定された電位を記憶するメモリ28と、を有している。電位検出部30は、後述するように、表示装置の調整時、画素回路18を通って所定階調の電流信号が流れる際、信号線電位を読み取って記憶する。通常駆動時、コントローラ13は、画素毎に読み取りメモリ28に記憶された検出電位に応じて、画素毎に映像信号データを補償する。
次に、以上のように構成された有機EL表示装置の動作について説明する。有機EL表示装置においては、例えば、出荷時あるいは稼動開始前に、調整動作として、電位読み出し動作を行う。図4は、電位読み出し時における画素回路および読出し制御回路の制御信号のタイミングチャートを示している。
走査線駆動回路14a、14bは、例えば、スタート信号(STV1〜5)とクロック(CKV1〜5)とから各水平走査期間Hに対応した1水平走査期間の幅(Tw−Starta)のパルスを生成し、そのパルスを制御信号Sa、Sb、Sc、Sd、Bgとして出力する。
電位読み出し時の画素回路18の動作は、初期フレーム時の1)リセット動作、2)キャンセル動作と、読み出しフレーム時の3)読み出し動作に分けられる。
初期フレームでは、各表示画素について、リセット動作とキャンセル動作を行う。図4および図5に示すように、リセット動作では、表示画素PXに対し、走査線駆動回路14a、14bから、出力スイッチBCTおよび画素スイッチSSTをオフ状態とするレベル(オフ電位)、ここではハイレベルの制御信号Bg、Sdが出力される。これと同時に又は続いて、走査線駆動回路14a、14bから初期化スイッチIST、第1スイッチTCTおよび基準リセットスイッチRSTをそれぞれオン状態とするレベル(オン電位)、ここではローレベルの制御信号Sa、Sb、Scが出力される。これにより、出力スイッチBCT、画素スイッチSSTがそれぞれオフ(非導通状態)、初期化スイッチIST、第1スイッチTCTおよび基準リセットスイッチRSTがオン(導通状態)に切換えられる。
また、コントローラ13からの制御信号SG1ないしSG4により、第1および第4制御スイッチST1、ST4をオフ状態にするオフ電位、第2および第3制御スイッチST2、ST3をオン状態にするオン電位が印加される。これにより、リセット動作が開始される。
リセット期間において、第2電圧供給部22から出力された初期化リセット電圧信号VINI は、第2制御スイッチST2、第1信号線Y、初期化スイッチIST、第1スイッチTCTを通して駆動トランジスタDRTのゲートに印加される。これにより、駆動トランジスタDRTのゲート電位は、初期化リセット電圧信号VINI に対応する電位にリセットされる。また、第3電圧供給部24から出力された基準リセット電圧信号VRST は、第3制御スイッチST3、第2信号線Z、基準リセットスイッチRSTを通して第2保持容量C2の入力側の電極(駆動トランジスタと反対側の電極)に印加される。これにより、第2保持容量C2の入力側の電極電位は、基準リセット電圧信号VRST に対応する電位にリセットされる。
駆動トランジスタDRTのゲート電位をリセット電圧信号に対応する電位にリセットした後、図4および図6に示すように、制御信号Saがオフ電位(ハイレベル)となり、初期化スイッチISTがオフとなる。画素スイッチSST、出力スイッチBCTはオフ状態、第1スイッチTCTおよび基準リセットスイッチRSTはオン状態に維持される。また、コントローラ13からの制御信号SG1ないしSG4により、第1および第4制御スイッチST1、ST4をオフ状態にするオフ電位、第2および第3制御スイッチST2、ST3をオン状態にするオン電位が印加される。これにより、閾値オフセットのキャンセル動作が開始される。
キャンセル期間において、第3電圧供給部24から基準リセットスイッチRSTを通して第2保持容量C2に印加され、第1スイッチTCTはオン状態にあり、駆動トランジスタDRTのゲート、ドレイン間が短絡状態となっている。この状態を保つことにより、電圧電源線Vddから駆動トランジスタDRTにキャンセル電流が流れる。これにより、駆動トランジスタDRTのゲート、ソース間電圧は、駆動トランジスタDRTの閾値Vthに徐々に近づいて行く。このキャンセル期間を所定期間とることにより、駆動トランジスタDRTのゲート、ソース間電圧は、キャンセル点に到達する。また、第1、第2保持容量C1、C2にはキャンセル点に相当する電位差が蓄えられる。これによりキャンセル動作が終了する。
この後、図4および図7に示すように、フレームが切り替わり、読み出しフレームとなり読み出し動作が行われる。読み出し動作では、表示画素PXの制御信号Sdが画素スイッチSSTをオフ状態とするオフ電位、制御信号Scが第1スイッチTCTをオフ状態とするオフ電位、制御信号Saが初期化リセットスイッチISTをオン状態とするオン電位、制御信号Sbが基準リセットスイッチRSTをオン状態とするオン電位、制御信号Bgが出力スイッチBCTをオフ状態とするオフ電位となる。これにより、画素スイッチSST、出力スイッチBCT、第1スイッチTCTがオフ(非導通状態)、初期化リセットスイッチIST、基準リセットスイッチRSTがオン(導通状態)に切換えられる。また、コントローラ13からの制御信号SG1ないしSG4により、第1および第4制御スイッチST1、ST4をオン状態にするオン電位、第2および第3制御スイッチST2、ST3をオフ状態にするオフ電位が印加される。これにより、読み出し動作が開始される。
読み出し期間において、例えば、表示装置の最高階調となる電流値の定電流I0を電圧電源Vddから駆動トランジスタDRT、初期化リセットスイッチIST、第1制御スイッチST1を通して電流供給部25に書込む。この際、第1信号線Yの信号線電位VXを電位検出部30の電圧計26によって測定し、測定電位(検出電位)をメモリ28に格納する。この測定電位VXは、画素回路18において、リセット動作およびキャンセル動作を行った後、駆動トランジスタDRTに最高階調の電流値を有する駆動電流が流れる時の映像信号電位、つまり、第2保持容量C2の入力側に供給される信号電位に一致している。上記の電位読み出し動作を表示画素PX毎に行い、各表示画素の測定電位VXをメモリ28に記憶しておく。そして、通常の表示動作においては、後述するように、記憶した測定電位VXに基づいて、各画素の階調電圧信号を調整することにより、駆動トランジスタの移動度のばらつきに起因する駆動電流のばらつきを補償することが可能となる。
なお、時初期フレームの1水平期間は、通常駆動時の周波数と同一であり、読み出しフレームの1水平期間は、通常駆動時の1〜100倍程度の値となる。
次に、有機EL表示装置の通常駆動時の動作について説明する。有機EL表示装置の駆動では、表示画素Pxを行毎に順次選択し、表示画素Pxの選択期間において、駆動トランジスタDRTのゲート電位をリセットするリセット動作、駆動トランジスタの閾値電圧(Vth)オフセットをキャンセルするキャンセル動作、階調電圧信号書き込み動作を順次行い、非選択期間において、発光動作を行う。図8は、通常駆動時における画素回路および読出し制御回路の制御信号のタイミングチャートを示している。
走査線駆動回路14a、14bは、例えば、スタート信号(STV1〜5)とクロック(CKV1〜5)とから各水平走査期間Hに対応した1水平走査期間の幅(Tw−Starta)のパルスを生成し、そのパルスを制御信号Sa、Sb、Sc、Sd、Bgとして出力する。
通常駆動時の画素回路18の動作は、1)リセット動作、2)キャンセル動作、3)信号書き込み動作、4)発光動作に分けられる。
図8に示すように、リセット動作では、表示画素PXに対し、走査線駆動回路14a、14bから、出力スイッチBCTおよび画素スイッチSSTをオフ状態とするレベル(オフ電位)、ここではハイレベルの制御信号Bg、Sdが出力される。これと同時に又は続いて、走査線駆動回路14a、14bから初期化スイッチIST、第1スイッチTCTおよび基準リセットスイッチRSTをそれぞれオン状態とするレベル(オン電位)、ここではローレベルの制御信号Sa、Sb、Scが出力される。これにより、出力スイッチBCT、画素スイッチSSTがそれぞれオフ(非導通状態)、初期化スイッチIST、第1スイッチTCTおよび基準リセットスイッチRSTがオン(導通状態)に切換えられる。
また、コントローラ13からの制御信号SG1ないしSG4により、第1および第4制御スイッチST1、ST4をオフ状態にするオフ電位、第2および第3制御スイッチST2、ST3をオン状態にするオン電位が印加される。これにより、リセット動作が開始される。
図5に示したリセット動作と同様に、リセット期間において、第2電圧供給部22から出力された初期化リセット電圧信号VINI は、第2制御スイッチST2、第1信号線Y、初期化スイッチIST、第1スイッチTCTを通して駆動トランジスタDRTのゲートに印加される。これにより、駆動トランジスタDRTのゲート電位は、初期化リセット電圧信号VINI に対応する電位にリセットされる。また、第3電圧供給部24から出力された基準リセット電圧信号VRST は、第3制御スイッチST3、第2信号線Z、基準リセットスイッチRSTを通して第2保持容量C2の入力側の電極(駆動トランジスタと反対側の電極)に印加される。これにより、第2保持容量C2の入力側の電極電位は、基準リセット電圧信号VRST に対応する電位にリセットされる。
駆動トランジスタDRTのゲート電位をリセット電圧信号に対応する電位にリセットした後、図8に示すように、制御信号Saがオフ電位(ハイレベル)となり、初期化スイッチISTがオフとなる。画素スイッチSST、出力スイッチBCTはオフ状態、第1スイッチTCTおよび基準リセットスイッチRSTはオン状態に維持される。また、コントローラ13からの制御信号SG1ないしSG4により、第1および第4制御スイッチST1、ST4をオフ状態にするオフ電位、第2および第3制御スイッチST2、ST3をオン状態にするオン電位が印加される。これにより、閾値オフセットのキャンセル動作が開始される。
図6に示したキャンセル動作と同様に、キャンセル期間において、第3電圧供給部24から基準リセットスイッチRSTを通して第2保持容量C2に印加され、第1スイッチTCTはオン状態にあり、駆動トランジスタDRTのゲート、ドレイン間が短絡状態となっている。この状態を保つことにより、電圧電源線Vddから駆動トランジスタDRTにキャンセル電流が流れる。これにより、駆動トランジスタDRTのゲート、ソース間電圧は、駆動トランジスタDRTの閾値Vthに徐々に近づいて行く。このキャンセル期間を所定期間とることにより、駆動トランジスタDRTのゲート、ソース間電圧は、キャンセル点に到達する。また、第1、第2保持容量C1、C2にはキャンセル点に相当する電位差が蓄えられる。これによりキャンセル動作が終了する。
この後、図8および図9に示すように、信号書き込み動作では、表示画素PXの制御信号Sdが画素スイッチSSTをオン状態とするオン電位、制御信号Scが第1スイッチTCTをオフ状態とするオフ電位、制御信号Saが初期化リセットスイッチISTをオフ状態とするオフ電位、制御信号Sbが基準リセットスイッチRSTをオフ状態とするオフ電位、制御信号Bgが出力スイッチBCTをオフ状態とするオフ電位となる。これにより、初期化リセットスイッチIST、基準リセットスイッチRST、出力スイッチBCT、第1スイッチTCTがオフ(非導通状態)、画素スイッチSSTがオン(導通状態)に切換えられる。また、第1および第4制御スイッチST1、ST4をオフ状態にするオフ電位、第2および第3制御スイッチST2、ST3をオン状態にするオン電位が印加される。
映像電圧信号書き込み期間において、信号線駆動回路15の第1電圧供給部20から映像信号線Xに、階調映像電圧信号Vsig が出力され、画素スイッチSSTを介して第2保持容量C2に書き込まれる。
映像電圧信号Vsig を書き込むことにより、第2保持容量C2の画素スイッチSST側の電極電位は、基準リセット電圧信号VRST から映像電圧信号Vsig に変位する。この電位変化に伴い、駆動トランジスタDRTのゲート電位はリセット点の電位を基点として(Vsig −VRST)XC2/(C2+C1)だけ変位する。これにより、リセット点の電位を基準として、映像電圧信号Vsig および基準リセット電圧信号VRST に対応する電位が第2保持容量C2に書き込まれる。
このとき、入力される映像電圧信号Vsig は、前述した電位読み出し動作により各画素毎に読み出した測定電位VX毎に応じて補償される。すなわち、コントローラ12、13は、画素毎に測定した最高階調時の電位VXに基づいて、
Vsig (0階調)=VRST 、 Vsig (最高階調)=VX(画素毎に異なる)
となるように画素毎にγカーブを設定し、このγカーブに応じて各階調の映像電圧信号を調整する。この際、前述した電位読み出し動作において、複数の中間階調電流を流した時の信号線電位VXを複数測定し記憶しておくことにより、測定電位に基づいて折れ線状のγカーブを設定し、このγカーブに応じて各階調の映像電圧信号を設定するようにしてもよい。
次に、図8および図10に示すように、制御信号Sdがオフ電位(ハイレベル)となり、画素スイッチSSTがオフとなる。これにより、階調映像電圧信号書込み動作が終了する。これと同時に又はこれに続いて、制御信号Scが第1スイッチTCTをオフ状態とするオフ電位、制御信号Saが初期化リセットスイッチISTをオフ状態とするオフ電位、制御信号Sbが基準リセットスイッチRSTをオフ状態とするオフ電位、制御信号Bgが出力スイッチBCTをオン状態とするレベル(オン電位)となる。これにより、スイッチIST、RST、SST、TCTがオフ(非導通状態)、出力スイッチBCTのみがオン(導通状態)に切換えられる。また、第1および第4制御スイッチST1、ST4をオフ状態にするオフ電位、第2および第3制御スイッチST2、ST3をオン状態にするオン電位が印加される。これにより、発光動作が開始される。
発光期間において、駆動トランジスタDRTは、第2保持容量C2に書込まれたゲート制御電圧により、対応した電流量の駆動電流Ieを出力する。この駆動電流Ieが出力スイッチBCTを通して有機EL素子16に供給される。これにより、有機EL素子16が駆動電流Ieに応じた輝度で発光し、発光動作を行う。有機EL素子16は、1フレーム期間後に、再び制御信号Bgがオフ電位となるまで発光状態を維持する。
上述したリセット動作、キャンセル動作、映像電圧信号書き込み動作、および発光動作を順次、各表示画素で繰り返し行うことにより、所望の画像を表示する。
上記のように構成された有機EL表示装置およびその駆動方法によれば、各表示画素の画素回路18において、リセット動作およびキャンセル動作を行った後に、駆動トランジスタDRTに最高階調の電流値を有する駆動電流が流れる時の信号線電位を測定し、この測定した電位に基づいて、画素回路に供給する階調映像電圧信号を変化、すなわち、補償することにより、トランジスタの特性のばらつき、特に、移動度のばらつきを補償することができる。これにより、映像情報を表す映像電圧信号を書込む方式においても、表示不良、スジムラ、ざらつき感の発生を抑制し、高品位の画像表示を行うことが可能となる。
また、有機EL表示装置によれば、少なくとも1つの階調信号電流、例えば、白表示に相当する最高階調電流を流して信号線電位を測定し記憶しておくことにより、この少なくとも1つの測定電位に基づいて、映像電圧信号を調整することが可能となる。
以上ことから、トランジスタの特性ばらつきに起因する表示ムラを抑制して良好な画像表示を行うことが可能なアクティブマトリクス型表示装置およびその駆動方法を実現することができる。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
例えば、各画素回路において、駆動トランジスタのゲートとドレインとの間に、第1スイッチTCTと第2スイッチとを直列に接続し、キャンセル期間において、これら第1スイッチおよび第2スイッチを異なるタイミングで開閉制御する構成としてもよい。
薄膜トランジスタの半導体層は、ポリシリコンに限らず、アモルファスシリコンで構成することも可能である。また、トランジスタおよびスイッチの寸法は、前述した実施形態に限定されることなく、必要に応じて変更可能である。表示画素を構成する自己発光素子は、有機EL素子に限定されず自己発光可能な様々な表示素子を適用可能である。
図1は、本発明の実施形態に係る有機EL表示装置を概略的に示す平面図である。 図2は、前記有機EL表示装置における表示画素の等価回路を示す平面図である。 図3は、前記有機EL表示装置の駆動トランジスタおよび有機EL素子を示す断面図である。 図4は、前記有機EL表示装置に電位読み出し動作における制御信号の電位変化を示すタイミングチャートである。 図5は、前記有機EL表示装置の電位読み出し動作において、リセット動作時における表示画素の等価回路を示す平面図である。 図6は、前記有機EL表示装置の電位読み出し動作において、キャンセル動作時における表示画素の等価回路を示す平面図である。 図7は、前記有機EL表示装置の電位読み出し動作時における表示画素の等価回路を示す平面図である。 図8は、前記有機EL表示装置の通常駆動動作における制御信号の電位変化を示すタイミングチャートである。 図9は、前記有機EL表示装置の通常駆動動作において、信号電流書き込み時における表示画素の等価回路を示す平面図である。 図10は、前記有機EL表示装置の通常駆動動作において、発光動作時における表示画素の等価回路を示す平面図である。
符号の説明
8…絶縁基板、10…有機ELパネル、11…表示領域、12、13…コントローラ、
14a、14b…走査線駆動回路、15…信号線駆動回路、16…有機EL素子、
17…読み出し制御回路、18…画素回路、20…第1電圧供給部、
22…第2電圧供給部、24…第3電圧供給部、25…電流供給部、
30…電位検出部、26…電圧計、28…メモリ、SST…画素スイッチ、
DRT…駆動トランジスタ、TCT…第1スイッチ、
IST…初期化リセットスイッチ、RST…基準リセットスイッチ、
BCT…出力スイッチ、X…映像信号線、Y…第1信号線、Z…第2信号線

Claims (5)

  1. 表示素子と、前記表示素子に駆動電流を供給する画素回路とを含み、基板上にマトリクス状に配設された複数の画素部と、
    前記画素部の列毎に接続された複数の映像信号線、複数の第1信号線および複数の第2信号線と、
    前記映像信号線に複数階調の映像電圧信号を出力する信号線駆動回路と、
    前記第1信号線および第2信号線にリセット電圧信号を出力する電圧供給部と、前記各画素回路を通して所定階調の信号電流を流す電流供給部と、前記信号電流を流した際の信号線電位を検出する電位検出部と、を有する読み出し制御回路と、
    前記電位検出により検出された信号線電位に基づいて、前記画素部毎に前記映像電圧信号の階調を調整する制御部と、を具備し、
    前記各画素回路は、第1端子が電圧電源に接続され第2端子が前記表示素子に接続される駆動トランジスタと、前記駆動トランジスタの第1端子と制御端子との間に接続された第1保持容量と、トランジスタにより形成され、前記駆動トランジスタの制御端子と第2端子との間の接続、非接続を制御する第1スイッチと、前記駆動トランジスタの制御端子と前記映像信号線との間に接続される第2保持容量と、前記第1スイッチにおける前記駆動トランジスタの第2端子に接続された側の第2端子と前記第1信号線との間に接続された第1リセットスイッチと、前記第2保持容量における前記映像信号線に接続された側の一方の電極と前記映像信号線との間と前記第2信号線との間に接続された第2リセットスイッチと、前記第2保持容量と映像信号線との間に接続された画素スイッチと、を備えているアクティブマトリクス型表示装置の駆動方法であって、
    電位読み出し時、画素部毎に階調に応じた信号線電位を読み取って記憶し、
    通常駆動期間において、前記画素部毎に読み取った信号線電位に応じて画素毎に映像電圧信号の階調を調整して出力し、
    前記電位読み出しは、初期フレームと読み出しフレームとを有し、初期フレーム時に、前記画素回路の駆動トランジスタのリセット動作と閾値キャンセル動作とを行い、読み出しフレーム時に、前記駆動トランジスタを通して所定の階調電流を流し、その際の信号線電位を読み取って記憶するアクティブマトリクス型表示装置の駆動方法。
  2. 前記通常駆動時、前記画素回路の駆動トランジスタのリセット動作、閾値キャンセル動作、信号書き込み動作、発光動作を行う請求項に記載のアクティブマトリクス型表示装置の駆動方法。
  3. 前記電位読み出しの初期フレーム時におけるリセット動作期間と、前記通常駆動時のリセット動作期間とが等しい請求項に記載のアクティブマトリクス型表示装置の駆動方法。
  4. 前記電位読み出しの初期フレーム時におけるキャンセル動作期間と通常動作時のキャンセル動作期間とが等しい請求項に記載のアクティブマトリクス型表示装置の駆動方法。
  5. 表示素子と、前記表示素子に駆動電流を供給する画素回路とを含み、基板上にマトリクス状に配設された複数の画素部と、
    前記画素部の列毎に接続された複数の映像信号線、複数の第1信号線および複数の第2信号線と、
    前記映像信号線に複数階調の映像電圧信号を出力する信号線駆動回路と、
    前記第1信号線および第2信号線にリセット電圧信号を出力する電圧供給部と、前記各画素回路を通して所定階調の信号電流を流す電流供給部と、前記信号電流を流した際の信号線電位を検出する電位検出部と、を有する読み出し制御回路と、
    前記電位検出により検出された信号線電位に基づいて、前記画素部毎に前記映像電圧信号の階調を調整する制御部と、を具備し、
    前記各画素回路は、第1端子が電圧電源に接続され第2端子が前記表示素子に接続される駆動トランジスタと、前記駆動トランジスタの第1端子と制御端子との間に接続された第1保持容量と、トランジスタにより形成され、前記駆動トランジスタの制御端子と第2端子との間の接続、非接続を制御する第1スイッチと、前記駆動トランジスタの制御端子と前記映像信号線との間に接続される第2保持容量と、前記第1スイッチにおける前記駆動トランジスタの第2端子に接続された側の第2端子と前記第1信号線との間に接続された第1リセットスイッチと、前記第2保持容量における前記映像信号線に接続された側の一方の電極と前記映像信号線との間と前記第2信号線との間に接続された第2リセットスイッチと、前記第2保持容量と映像信号線との間に接続された画素スイッチと、を備えているアクティブマトリクス型表示装置の駆動方法であって、
    電位読み出し期間において、画素部毎に前記第1信号線から前記第1リセットスイッチを通して前記駆動トランジスタの制御端子にリセット電圧信号を供給するとともに、前記第2信号線から前記第2リセットスイッチを通して前記第2保持容量の一方の電極にリセット電圧信号を供給し、前記駆動トランジスタの制御端子の電位をリセットし、
    前記第1スイッチにより前記駆動トランジスタの制御端子と第2端子とを導通して、前記駆動トランジスタの閾値のオフセットをキャンセルし、
    前記駆動トランジスタ、前記第1スイッチ、前記第1リセットスイッチおよび第1信号線を通して所定階調の電流値の電流を前記電流供給部に流し、その際の第1信号線の電位を画素部毎に検出して検出電位を記憶し、
    通常駆動期間において、画素部毎に前記第1信号線から前記第1リセットスイッチを通して前記駆動トランジスタの制御端子にリセット電圧信号を供給するとともに、前記第2信号線から前記第2リセットスイッチを通して前記第2保持容量の一方の電極にリセット電圧信号を供給し、前記駆動トランジスタの制御端子の電位をリセットし、
    前記第1スイッチにより前記駆動トランジスタの制御端子と第2端子とを導通して、前記駆動トランジスタの閾値のオフセットをキャンセルし、
    前記検出電位に基づいて映像電圧信号の階調を調整し、調整された映像電圧信号を前記映像信号線から前記第2保持容量に階調映像電圧信号を書き込み、
    前記書き込まれた階調映像電圧信号に対応する駆動電流を前記駆動トランジスタから前記表示素子に出力し前記表示素子を発光させるアクティブマトリクス型表示装置の駆動方法。
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