JP5019217B2 - アクティブマトリクス型表示装置およびその駆動方法 - Google Patents

アクティブマトリクス型表示装置およびその駆動方法 Download PDF

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Description

本発明は、例えば有機エレクトロルミネッセンス(以下、ELと称する)素子のような表示素子を含む表示画素をマトリクス状に配列して表示画面を構成したアクティブマトリクス型表示装置およびその駆動方法に関する。
近年、薄型、軽量、低消費電力の特徴を活かして、液晶表示装置に代表される平面表示装置の需要が急速に伸びている。中でも、オン画素とオフ画素とを電気的に分離し、かつオン画素への映像信号を保持する機能を有する画素スイッチを各画素に設けたアクティブマトリクス型表示装置は、隣接画素間でのクロストークのない良好な表示品位が得られることから、携帯情報機器を始め、種々のディスプレイに利用されるようになってきた。
このような平面型のアクティブマトリクス型表示装置として、自己発光素子を用いた有機エレクトロルミネセンス(EL)表示装置が注目され、盛んに研究開発が行われている。有機EL表示装置は、薄型軽量化の妨げとなるバックライトを必要とせず、高速な応答性から動画再生に適し、さらに低温で輝度低下しないために寒冷地でも使用できるという特徴を備えている。
一般に、有機EL表示装置は、複数行、複数列に並んで設けられ表示画面を構成した複数の表示画素、表示画素の各行に沿って延びた複数の走査線、表示画素の各列に沿って延びた複数の信号線、各走査線を駆動する走査線駆動回路、各信号線を駆動する信号線駆動回路等を備えている。各表示画素は自己発光素子である有機EL素子、およびこの有機EL素子に駆動電流を供給する画素回路により構成され、有機EL素子の発光輝度を制御することにより表示動作を行う。
映像信号として電流信号を用いる電流駆動方式の有機EL表示装置では、各画素回路は、例えば、有機EL素子と電源線との間に直列に接続された駆動トランジスタおよび出力スイッチ、駆動トランジスタのゲート−ドレイン間の接続、非接続を制御するダイオード接続スイッチ、駆動トランジスタのゲート−ソース間に接続され映像信号に応じたゲート電位を保持する保持容量等を備えている。これらの駆動トランジスタ、出力スイッチ、ダイオード接続スイッチは、例えば、薄膜トランジスタにより構成されている(例えば、特許文献1)。
電流信号により信号供給を行う表示装置の場合、駆動トランジスタの閾値、移動度や寸法などのバラツキが駆動電流に与える影響を低減することができ、駆動トランジスタの特性のバラツキに起因する表示ムラの発生を抑制することができる。
一方、映像信号として電圧信号を用いる電圧駆動方式の有機EL表示装置では、各画素回路は、有機EL素子と電源線との間に直列に接続され、有機EL素子に流れる電流のオンオフ制御を行う出力スイッチと、出力スイッチと電源線との間に設けられ有機EL素子に流す電流量を映像信号に基づいて制御する駆動トランジスタと、駆動トランジスタのゲート電位を保持する保持容量と、映像信号線から映像信号電圧を画素回路に取込む画素スイッチと、画素スイッチと駆動トランジスタのゲートとの間に設けられた閾値キャンセル容量と、を備えている(例えば、特許文献2)。
このような有機EL表示装置の場合、駆動トランジスタの閾値のばらつきをキャンセルし、各駆動トランジスタの閾値を基準とする映像信号電位により有機EL素子の駆動電流を制御して発光動作を行うことができる。
米国特許第6373454号明細書 米国特許第6229506号明細書
しかしながら、電流信号により映像信号供給を行う場合、信号供給を行う信号線の配線容量に起因して、十分な信号供給ができなくなる恐れがある。特に、画素回路に書き込む映像信号の電流値が小さい場合に書き込み不足に起因する表示不良が生じる、という問題がある。また、多階調表示を行う場合には、設定電流量の小さい低階調側で映像信号の書き込みが困難となり、表示上不具合が生じる。
このような書込む不足を低減する目的で、低階調表示においても、電流値が数倍大きい映像信号電流を有機EL素子に流し、かつ、発光時間を数分の1とすることにより、所望の階調表示を行うことが考えられる。しかしながら、この場合、有機EL表示素子に大きな電流を流すため、表示素子の負荷が大きく寿命が短くなるとともに、消費電力が増大する。
また、電圧信号により映像信号供給を行う場合、表示画素間での駆動トランジスタの移動度のバラツキに起因して、駆動電流の大きさにばらつきが生じる。その結果、高階調表示時に再現性が画素ごとにばらつき、表示品位が低下する。
本発明は、上記課題に鑑みなされたもので、その目的は、表示素子の寿命低下を防止するとともに、消費電力の低減および表示品位の向上を図ることが可能なアクティブマトリクス型表示装置およびその駆動方法を提供することにある。
上記課題を達成するため、この発明の態様に係るアクティブマトリクス型表示装置は、表示素子と、前記表示素子に駆動電流を供給する画素回路とを含み、基板上にマトリクス状に配設された複数の画素部と、前記画素部の列毎に接続された複数の映像信号線と、
前記映像信号線に基準電圧信号および映像電圧信号を出力する電圧源と、前記映像信号線に映像電流信号を出力する電流源とを有する信号線駆動回路と、を備え、
前記各画素回路は、電圧電源と前記表示素子との間に接続された第1駆動トランジスタを有し、低階調表示時、前記映像電圧信号に対応する駆動電流を前記第1駆動トランジスタから前記表示素子に出力し、高階調表示時、前記第1駆動トランジスタを線形動作によるスイッチとして動作させる第1駆動回路と、前記電圧電源と前記表示素子との間に前記第1駆動トランジスタと直列に接続された第2駆動トランジスタを有し、高階調表示時、前記映像電流信号に対応する駆動電流を前記第2駆動トランジスタから前記表示素子に出力し、低階調表示時、前記第2駆動トランジスタを線形動作によるスイッチとして動作させる第2駆動回路と、を備えている。
この発明の他の態様に係るアクティブマトリクス型表示装置の駆動方法は、表示素子と、前記表示素子に駆動電流を供給する画素回路とを含み、基板上にマトリクス状に配設された複数の画素部と、前記画素部の列毎に接続された複数の映像信号線と、前記映像信号線に基準電圧信号および映像電圧信号を出力する電圧源と、前記映像信号線に映像電流信号を出力する電流源とを有する信号線駆動回路と、を備え、
前記各画素回路は、電圧電源と前記表示素子との間に接続された第1駆動トランジスタと、前記第1駆動トランジスタの制御端子に接続された保持容量と、を有する第1駆動回路と、前記電圧電源と前記表示素子との間に前記第1駆動トランジスタと直列に接続された第2駆動トランジスタを有する第2駆動回路と、を備えているアクティブマトリクス型表示装置の駆動方法であって、
高階調表示時、前記第1駆動回路の保持容量に前記基準電圧信号を供給するとともに前記第1駆動トランジスタの閾値電圧のオフセットをキャンセルし、前記キャンセル動作の後、前記第1駆動回路の保持容量に電圧信号を書き込み、前記第1駆動トランジスタを線形領域で動作させる制御電位とし、前記第2駆動回路に階調に応じた前記映像電流信号を書き込み、前記第2駆動トランジスタの制御電位を前記映像電流信号に応じた電位とし、
前記第2駆動トランジスタから前記映像電流信号に応じた駆動電流を前記表示素子に出力し、
階調表示時、前記第1駆動回路の保持容量に前記基準電圧信号を供給するとともに前記第1駆動トランジスタの閾値電圧のオフセットをキャンセルし、前記キャンセル動作の後、前記第1駆動回路の保持容量に階調に応じた映像電圧信号を書き込み、前記第1駆動トランジスタの制御電位を前記映像電圧信号に応じた電位とし、前記第2駆動回路に前記第駆動トランジスタを線形領域で動作させる電流信号を書き込み、前記第2駆動トランジスタの制御電位を前記電流信号に応じた電位とし、前記第1駆動トランジスタから前記映像電圧信号に応じた駆動電流を前記表示素子に出力する駆動方法である。
本発明によれば、表示素子の寿命低下を防止するとともに、消費電力の低減および表示品位の向上を図ることが可能なアクティブマトリクス型表示装置およびその駆動方法を提供することができる。
以下図面を参照しながら、この発明の第1の実施形態として、有機EL表示装置を例にとり詳細に説明する。
図1は、有機EL表示装置を概略的に示す平面図である。図1に示すように、有機EL表示装置は、例えば、10型以上の大型アクティブマトリクス型表示装置として構成され、有機ELパネル10およびこの有機ELパネル10の動作を制御するコントローラ12を備えている。
有機ELパネル10は、ガラス板等の光透過性を有する絶縁基板8、この絶縁基板上にマトリクス状に配列され表示領域11を構成したm×n個の表示画素PX、表示画素の行毎に接続されているとともにそれぞれ独立してm本ずつ設けられた第1走査線Sga(1〜m)、第2走査線Sgb(1〜m)、第3走査線Sgc(1〜m)、第4走査線Sgd(1〜m)、表示画素PXの列毎に接続されたn本の映像信号線X(1〜n)、を備えている。また、有機ELパネル10は、第1、第2、第3、第4走査線Sga(1〜m)、Sgb(1〜m)Sgc(1〜m)、Sgd(1〜m)を表示画素PXの行毎に順次駆動する走査線駆動回路14、および複数の映像信号線X(1〜n)を駆動する信号線駆動回路15を備えている。走査線駆動回路14および信号線駆動回路15は、表示領域11の外側で絶縁基板8上に一体的に形成され、コントローラ12とともに制御部を構成している。
画素部として機能する各表示画素PXは、対向電極間に光活性層を備えた表示素子と、この表示素子に駆動電流を供給する画素回路18と、を含んでいる。表示素子は、例えば自己発光素子であり、本実施形態では、光活性層として少なくとも有機発光層を備えた有機EL素子16を用いている。
図2に表示画素PXの等価回路を示す。画素回路18は、低階調表示時、信号駆動回路15から出力される電圧信号に応じて有機EL素子16に駆動電流を供給する第1駆動回路30と、信号駆動回路15から出力される電流信号に応じて有機EL素子16に駆動電流を供給する第2駆動回路32と、を有している。
第1駆動回路30は、第1画素スイッチSST1、第1駆動トランジスタDRT1、第1スイッチTCT1、キャパシタとしての第1保持容量Cs1および第2保持容量(閾値キャンセル容量)Ckを備えている。また、第2駆動回路32は、第2画素スイッチSST2、第2駆動トランジスタDRT2、第2スイッチTCT2、キャパシタとしての第3保持容量Cs2を備えている。
第1、第2画素スイッチSST1、SST2、第1、第2駆動トランジスタDRT1、DRT2、第1、第2スイッチTCT1、TCT2、および出力スイッチBCTは、ここでは同一導電型、例えばPチャネル型の薄膜トランジスタにより構成されている。本実施形態において、各駆動トランジスタおよび各スイッチをそれぞれ構成した薄膜トランジスタは全て同一工程、同一層構造で形成され、半導体層にポリシリコンを用いたトップゲート構造の薄膜トランジスタである。
第1、第2画素スイッチSST1、SST2、第1、第2駆動トランジスタDRT1、DRT2、第1、第2スイッチTCT1、TCT2、および出力スイッチBCTの各々は、第1端子、第2端子、および制御端子を有し、本実施形態では、これら第1端子、第2端子、および制御端子をそれぞれソース、ドレイン、ゲートとしている。
第1駆動回路30において、第1駆動トランジスタDRT1は、高電位の電圧電源線Vddと低電位の基準電圧電源線Vssとの間で有機EL素子16と直列に接続され、映像信号に応じた電流量の駆動電流を有機EL素子に出力する。ここでは、第1駆動トランジスタDRT1は、そのソースが電圧電源線Vddに接続され、ドレインが有機EL素子16の陽極に接続される。電圧電源線Vddおよび基準電圧電源線Vssは、例えば、+5Vおよび−9Vの電位にそれぞれ設定される。電圧電源線Vddおよび基準電圧電源線Vssは、信号駆動回路15に接続され、信号駆動回路から電源電圧を供給される。
第1保持容量Cs1は、第1駆動トランジスタDRT1のソース、ゲート間に接続され、ソース、ゲート間の電位を保持する。第1画素スイッチSST1は、対応する映像信号線X(1〜n)と第1駆動トランジスタDRT1のゲートとの間に接続され、そのゲートは対応する第1走査線Sga(1〜m)に接続されている。第1画素スイッチSSTは、第1走査線Sga(1〜m)から供給される制御信号Sa(1〜m)に応答して、第1駆動回路30と映像信号線との接続、非接続を制御し、対応する映像信号線X(1〜n)から電圧信号を取り込む。
第2保持容量Ckは、第1駆動トランジスタDRT1のゲートと第1画素スイッチSST1のソースとの間に接続され、第1駆動トランジスタのゲート制御電位を保持する。
第1スイッチTCT1は、第1駆動トランジスタDRT1のドレイン、ゲート間に接続され、そのゲートは、第2走査線Sgb(1〜m)に接続されている。第1スイッチTCT1は、第2走査線Sgb(1〜m)からの制御信号Sb(1〜m)に応じてオン(導通状態)、オフ(非導通状態)され、第1駆動トランジスタDRT1のゲート、ドレイン間の接続、非接続を制御する。
第2駆動回路32において、第2駆動トランジスタDRT2は、電圧電源線Vddと基準電圧電源線Vssとの間で第1駆動トランジスタDRT1および有機EL素子16と直列に接続され、映像信号に応じた電流量の駆動電流を有機EL素子に出力する。ここでは、第2駆動トランジスタDRT2は、そのソースが第1駆動トランジスタDRT1のドレインに接続され、そのドレインが有機EL素子16の陽極に接続される。
第3保持容量Cs2は、第2駆動トランジスタDRT1のソース、ゲート間に接続され、映像信号により決定される第2駆動トランジスタDRT1のゲート制御電位を保持する。第2画素スイッチSST2は、対応する映像信号線X(1〜n)と第2駆動トランジスタDRT2のドレインとの間に接続され、そのゲートは対応する第3走査線Sgc(1〜m)に接続されている。第2画素スイッチSST2は、第3走査線Sgc(1〜m)から供給される制御信号Sc(1〜m)に応答して、映像信号線と第2駆動回路32との接続、非接続を制御し、対応する映像信号線X(1〜n)から映像信号を取り込む。
第2スイッチTCT2は、第2駆動トランジスタDRT2のドレイン、ゲート間に接続され、そのゲートは、第3走査線Sgc(1〜m)に接続されている。第2スイッチTCT2は、第3走査線Sgc(1〜m)からの制御信号Sc(1〜m)に応じてオン(導通状態)、オフ(非導通状態)され、第2駆動トランジスタDRT2のゲート、ドレイン間の接続、非接続を制御する。
出力スイッチBCTは、第2駆動トランジスタDRT2のドレインと有機EL素子16の一方の電極、ここでは陽極、との間に接続され、そのゲートは第4走査線Sgd(1〜m)に接続されている。出力スイッチBCTは、第4走査線Sgd(1〜m)からの制御信号Sd(1〜m)によりオン、オフ制御され、第2駆動トランジスタDRT2と有機EL素子16との接続、非接続を制御する。
次に図3を参照して、第2駆動トランジスタDRT2および有機EL素子16の構成を詳細に説明する。図3は、有機EL素子16を含む表示画素Pxの断面を示している。
第2駆動トランジスタDRT2を構成するPチャネル型の薄膜トランジスタは、絶縁基板8上に形成されたポリシリコンからなる半導体層50を備え、この半導体層はソース領域50a、ドレイン領域50b、およびソース、ドレイン領域間に位置したチャネル領域50cを有している。半導体層50に重ねてゲート絶縁膜52が形成され、このゲート絶縁膜上にゲート電極Gが設けられチャネル領域50cと対向している。ゲート電極Gに重ねて層間絶縁膜54が形成され、この層間絶縁膜上にソース電極(ソース)Sおよびドレイン電極(ドレイン)Dが設けられている。ソース電極Sおよびドレイン電極Dは、それぞれ層間絶縁膜54およびゲート絶縁膜52に貫通形成されたコンタクトを介して半導体層50のソース領域50aおよびドレイン領域50bにそれぞれ接続されている。第2駆動トランジスタDRT1のドレイン電極Dは、層間絶縁膜54上に形成された配線を介して出力スイッチBCTに接続されている。
なお、第1駆動トランジスタDRT1、第1、第2画素スイッチSST1、SST2、第1、第2スイッチTCT1、TCT2、および出力スイッチBCTを構成する各薄膜トランジスタも上記と同一の構造に形成されている。
層間絶縁膜54上には映像信号線X(1〜n)を含む複数の配線が設けられている。また、層間絶縁膜54上にはソース電極S、ドレイン電極D、配線を覆って保護膜56が形成されている。保護膜56上には、親水膜58、隔壁膜60が順に積層されている。
有機EL素子16は、ルミネセンス性有機化合物を含む有機発光層64を陽極62および陰極66間に挟持した構造を有している。陽極62は、ITO(インジウム・ティン・オキサイド)等の透明電極材料から形成され、保護膜56上に設けられている。親水膜58および隔壁膜60の内、陽極62と対向した部分はエッチングにより除去されている。そして、陽極62上に陽極バッファ層63および有機発光層64が形成され、更に、有機発光層64および隔壁膜60に重ねて銀・アルミ合金から成る陰極66が積層されている。
このような構造の有機EL素子16では、陽極62から注入されたホールと、陰極66から注入された電子とが有機発光層64の内部で再結合したときに、有機発光層を構成する有機分子を励起して励起子を発生させる。この励起子が放射失活する過程で発光し、この光が有機発光層64から透明な陽極62および絶縁基板8を介して外部へ放出される。
ここで、陰極66に光透過性をもたせ、絶縁基板8と反対側の面から光を外部に取り出してもよい。また、陽極62を陰極66に対して絶縁基板8側に配置した逆積層型を採用してもよい。いずれの場合も光出射面側を透明導電材料で形成する必要があり、例えば陰極66を光出射面側に配置する場合には、アルカリ土類金属、希土類金属を光透過性を有する程度に薄く形成することで達成できる。
一方、図1に示すコントローラ12は有機ELパネル10の外部に配置されたプリント回路基板上に形成され、走査線駆動回路14および信号線駆動回路15を制御する。コントローラ12は外部から供給されるデジタル映像信号および同期信号を受け取り、垂直走査タイミングを制御する垂直走査制御信号、および水平走査タイミングを制御する水平走査制御信号を同期信号に基づいて発生する。そして、コントローラ12は、これら垂直走査制御信号および水平走査制御信号をそれぞれ走査線駆動回路14および信号線駆動回路15に供給すると共に、水平および垂直走査タイミングに同期してデジタル映像信号を信号線駆動回路15に供給する。
走査線駆動回路14は、シフトレジスタ、出力バッファ等を含み、外部から供給される水平走査スタートパルスを順次次段に転送し、図1および第2に示すように、出力バッファを介して各行の表示画素PXに4種類の制御信号、すなわち、制御信号Sa(1〜m)、Sb(1〜m)、Sc(1〜m)、Sd(1〜m)を供給する。これにより、各第1、第2、第3、第4走査線Sga(1〜m)、Sgb(1〜m)、Sgc(1〜m)、Sgd(1〜m)は、互いに異なる1水平走査(1H)期間において、それぞれ制御信号Sa(1〜m)、制御信号Sb(1〜m)、Sc(1〜m)、制御信号Sd(1〜m)により駆動される。
信号線駆動回路15は水平走査制御信号の制御により各水平走査期間において順次得られる映像信号をアナログ形式に変換して電流信号および電圧信号とし、複数の映像信号線X(1〜n)に並列的に供給する。図2に示すように、信号線駆動回路15は、各映像信号線X(1〜n)に接続される電圧供給部34および電流供給部36を備えている。電圧源として機能する電圧供給部34は接続スイッチSWaを介して映像信号線Xに接続され、制御線SG1によって接続スイッチSWaのオン、オフを制御することにより、映像信号線との接続、非接続が切り換えられる。電流源として機能する電流供給部36は接続スイッチSWbを介して映像信号線Xに接続され、制御線SG2によって接続スイッチSWbのオン、オフを制御することにより、映像信号線との接続、非接続が切り換えられる。
電圧供給部34は、映像信号線X(1〜n)にキャンセル電圧となる基準電圧信号Vc、および第1駆動回路30に書き込む電圧信号を出力する。電圧供給部34は、電圧信号として、高階調表示時、第1駆動トランジスタDRT1を線形動作させる高電位の定電圧信号Vxを出力し、低階調表示時、映像信号に応じた階調電圧信号Vsigを出力する。
電流供給部36は、映像信号線X(1〜n)を通して電流信号を出力し、第2駆動回路32に書き込む。電流供給部36は、電流信号として、低階調表示時、第2駆動トランジスタDRT2を線形動作させる大きさの定電流信号Iyを出力し、高階調表示時、映像信号に応じた階調電流信号Isigを出力する。
上記のように構成された有機EL表示装置の駆動では、表示画素Pxを行毎に順次選択し、表示画素Pxの選択期間において、第1駆動トランジスタの閾値電圧(Vth)オフセットをキャンセルするキャンセル動作、電圧信号書き込み動作、電流信号書き込み動作を順次行い、非選択期間において、発光動作を行う。
図4は、制御信号Sa(1〜m)、Sb(1〜m)、Sc(1〜m)、Sd(1〜m)のオン、オフ(high、Low)に伴う各素子のオン・オフタイミングを示す図である。図5は、例えば、m行目の表示画素PXにおける画素回路18の動作を模式的に示している。
図4および図5(a)に示すように、高階調の画像表示を行う場合、まず、閾値電圧オフセットのキャンセル動作を行う。初めに、m行目の表示画素PXに対し、走査線駆動回路14から、出力スイッチBCTをオフ状態とするレベル(オフ電位)、ここではハイレベルの制御信号Sdmが出力される。これにより、出力スイッチBCTがオフ(非導通状態)となる。これと同時に又は続いて、走査線駆動回路14から第1駆動回路30の第1スイッチTCT1および第1画素スイッチSST1をオン状態とするレベル(オン電位)、ここではローレベルの制御信号Sam、Sbmが出力され、第1スイッチTCT1および第1画素スイッチSST1がオン(導通状態)に切換えられる。また、接続スイッチSWaがオンに切り換えられ、電圧供給部34が映像信号線X1に接続される。これにより、キャンセル動作が開始される。
Vthキャンセル期間において、信号線駆動回路15の電圧供給部34から対応する映像信号線X1に基準電圧信号Vc、例えば、4Vが出力され、第1画素スイッチSST1を通して第2保持容量Ckに印加される。第1スイッチTCT1をオンすることにより、第1駆動トランジスタDRT1のゲート、ドレイン間が短絡状態となり、その状態を保ったまま、電圧電源線Vddから第1駆動トランジスタDRT1にキャンセル電流が流れる。これにより、第1駆動トランジスタDRT1のゲート、ソース間電圧は、第1駆動トランジスタDRT1の閾値電圧Vthに徐々に近づいて行く。このVthキャンセル期間を十分にとることにより、第1駆動トランジスタDRT1のゲート、ソース間電圧は、閾値電圧に到達し、第2保持容量Ckには閾値電圧に相当する電位差が蓄えられる。これによりVthキャンセル動作が終了する。
次に、図4および図5(b)に示すように、第1画素スイッチSST1をオンに維持した状態で、制御信号Sbmがオフ電位(ハイレベル)となり、第1スイッチTCT1がオフとなる。これにより、電圧信号書き込み動作が開始する。
電圧信号書き込み期間において、信号線駆動回路15の対応する電圧供給部17から映像信号線X1に、電圧信号として、第1駆動トランジスタDRT1を線形動作させる高電位の定電圧信号Vxを出力され、第1画素スイッチSST1を介して第2保持容量Ckに書き込まれる。この定電圧信号Vxは、第1駆動トランジスタDRT1の出力電流が、最大階調電流値よりも大きな値、例えば、1〜2μAとなる電圧値に設定されている。
このように、定電圧信号Vxを書き込むことにより、第2保持容量Ckの第1スイッチSST1側の電極電位は、基準電圧Vcから定電圧Vxに変位する。この電位変化に伴い、第1駆動トランジスタDRT1のゲート電位は閾値電圧を基点として(Vx−Vc)XCk/(Ck+Cs1)だけ変位する。高階調表示時は、書き込み電圧信号を定電圧信号Vxとすることにより、ゲート電圧が大きく変化し、第1駆動トランジスタDRT1は、線形領域で動作する線形動作状態となり、オン状態のスイッチとほぼ同様に機能する状態となる。
続いて、図4および図6(a)に示すように、走査線駆動回路14から、第1画素スイッチSST1および第1スイッチTCT1をオフ状態とするハイレベルの制御信号Sam、Sbmが出力され、第1画素スイッチSST1および第1スイッチTCT1がオフに切り換えられる。これにより、電圧信号書き込み動作が終了するとともに、第1および第2保持容量Cs1およびCkに上述のゲート電位が保持され、第1駆動トランジスタDRT1は、線形動作状態に維持される。
これと同時に又はこれに続いて、走査線駆動回路14から第2駆動回路32の第2画素スイッチSST2および第2スイッチTCT2をオン状態とするローレベルの制御信号Scmが出力される。同時に、信号線駆動回路15の接続スイッチSWaがオフ、接続スイッチSWbがオンに切り換えられ、電流供給部36が映像信号線Xに接続される。これにより、電流信号書き込み動作が開始される。
電流信号書き込み期間において、電流供給部36から映像信号線X1に高階調の電流信号Isigが出力され、映像信号線X1および選択された表示画素Pxに書き込まれる。この際、第2駆動回路32の第2スイッチTCT2はオン状態にあり、第2駆動トランジスタDRT2は、それぞれゲートとドレインとが導通したダイオード接続状態にある。また、第2駆動トランジスタDRT2と電圧電源線Vddとの間に接続された第1駆動トランジスタDRT1は線形動作状態に維持されている。これにより、電圧電源線Vddから第1駆動トランジスタDRT1および第2駆動トランジスタDRT2を通して、映像信号線X1に電流信号Isigに対応する電流が流れる。そして、第2駆動回路32の第3保持容量Cs2は、第2駆動トランジスタDRT2を電流信号Isigに対応する電流が流れるときのソース、ゲート間電位をゲート制御電位として保持する。
次に、図4および図6(b)に示すように、制御信号Scmがオフ電位(ハイレベル)となり、第2画素スイッチSST2および第2スイッチTCT2がオフとなる。これにより、電流信号書込み動作が終了する。これと同時に又はこれに続いて、制御信号Sdmがオン電位となり、第2駆動回路の出力スイッチBCTがオンとなる。他のスイッチはオフに維持される。これにより、発光動作が開始される。
発光期間において、第2駆動トランジスタDRT2は、第3保持容量Cs2に書込まれたゲート制御電圧により、対応した電流量の駆動電流Ieを出力する。この駆動電流Ieが出力スイッチBCTを通して有機EL素子16に供給される。この際、第1駆動トランジスタDRT1は線形動作状態にあり、スイッチとして機能するため、電圧電源線Vddから第1および第2駆動トランジスタを流れる駆動電流Ieを変位させることはない。そのため、書き込まれた映像信号Isigに対応し第2駆動トランジスタDRT2によって設定された駆動電流Ieが出力される。これにより、有機EL素子16が駆動電流Ieに応じた輝度で発光し、発光動作が開始される。有機EL素子16は、1フレーム期間後に、再び制御信号Sdmがオフ電位となるまで発光状態を維持する。
一方、有機EL表示装置の駆動方法において、低階調の画像表示を行う場合、図4および図7(a)に示すように、高階調表示時と同様に、まず、閾値電圧オフセットのキャンセル動作を行う。初めに、m行目の表示画素PXに対し、走査線駆動回路14から出力スイッチBCTをオフ状態とするハイレベルの制御信号Sdmが出力し、出力スイッチBCTがオフとなる。これと同時に又は続いて、第1駆動回路30の第1スイッチTCT1および第1画素スイッチSST1がオン、第2駆動回路32の第2画素スイッチSST2および第2スイッチTCT2をオフに切り換えられる。また、接続スイッチSWaがオンに切り換えられ、電圧供給部34が映像信号線X1に接続される。これにより、キャンセル動作が開始される。
Vthキャンセル期間において、信号線駆動回路15の電圧供給部34から対応する映像信号線X1に基準電圧信号Vcが出力され、第1画素スイッチSST1を通して第2保持容量Ckに印加される。第1駆動トランジスタDRT1のゲート、ソース間電圧は、第1駆動トランジスタDRT1の閾値電圧Vthに到達し、第2保持容量Ckには閾値電圧に相当する電位差が蓄えられる。これによりVthキャンセル動作が終了する。
次に、図4および図7(b)に示すように、第1画素スイッチSST1をオンに維持した状態で、制御信号Sbmがオフ電位となり、第1スイッチTCT1がオフとなる。これにより、電圧信号書き込み動作が開始する。
電圧信号書き込み期間において、信号線駆動回路15の電圧供給部17から映像信号線X1に、映像信号として、低階調の電圧信号Vsigが出力され、第1画素スイッチSST1を介して第2保持容量Ckに書き込まれる。
電圧信号Vsigを書き込むことにより、第2保持容量Ckの第1スイッチSST1側の電極電位は、基準電圧Vcから信号電圧Vsigに変位する。この電位変化に伴い、第1駆動トランジスタDRT1のゲート電位は閾値電圧を基点として(Vsig−Vc)XCk/(Ck+Cs1)だけ変位する。これにより、閾値電圧を基準として、映像信号電圧に対応する電位が第2保持容量Ckに書き込まれる。
続いて、図4および図8(a)に示すように、走査線駆動回路14から第1画素スイッチSST1および第1スイッチTCT1をオフ状態とするハイレベルの制御信号Sam、Sbmが出力され、第1画素スイッチSST1および第1スイッチTCT1がオフに切り換えられる。これにより、電圧信号書き込み動作が終了するとともに、第1および第2保持容量Cs1およびCkに上述のゲート電位が保持される。
これと同時に又はこれに続いて、走査線駆動回路14から第2駆動回路32の第2画素スイッチSST2および第2スイッチTCT2をオン状態とするローレベルの制御信号Scmが出力される。同時に、信号線駆動回路15の接続スイッチSWaがオフ、接続スイッチSWbがオンに切り換えられ、電流供給部36が映像信号線Xに接続される。これにより、電流信号書き込み動作が開始される。
電流信号書き込み期間において、電流供給部36から映像信号線X1に、第2駆動トランジスタDRT2を線形動作させるとともに映像信号線への書き込み不足を生じない大きさの定電流信号Iyが出力される。この定電流信号Iyは、例えば、0.3〜1μAに設定されている。出力された定低電流信号Iyは、映像信号線X1および選択された表示画素Pxに書き込まれる。この際、第2駆動回路32の第2スイッチTCT2はオン状態にあり、第2駆動トランジスタDRT2は、それぞれゲートとドレインとが導通したダイオード接続状態にある。これにより、電圧電源線Vddから第1駆動トランジスタDRT1および第2駆動トランジスタDRT2を通して、映像信号線X1に定電流信号Iyに対応する電流が流れる。そして、第2駆動回路32の第3保持容量Cs2は、電流信号Iyに対応する電流が第2駆動トランジスタDRT2を流れるときのソース、ゲート間電位をゲート制御電位として保持する。
次に、図4および図8(b)に示すように、制御信号Scmがオフ電位となり、第2画素スイッチSST2および第2スイッチTCT2がオフとなる。これにより、電流信号書込み動作が終了し、第2駆動トランジスタDRT2は線形動作状態に維持される。
これと同時に又はこれに続いて、制御信号Sdmがオン電位となり、第2駆動回路32の出力スイッチBCTがオンとなる。他のスイッチはオフに維持される。これにより、発光動作が開始される。
発光期間において、電圧電源線Vddから第1駆動トランジスタDRT1および第2駆動トランジスタDRT2を通して、駆動電流Ieが有機EL素子16に供給される。供給される駆動電流Ieは、第1駆動トランジスタDRT1のゲート制御電位によって決められる。すなわち、第1駆動トランジスタDRT1は、第1および第2保持容量Cs1、Ckに書込まれたゲート制御電圧により、対応した電流量の駆動電流Ieを出力する。この駆動電流Ieが出力スイッチBCTを通して有機EL素子16に供給される。
この際、第2駆動トランジスタDRT2は線形動作状態にあり、スイッチとして機能するため、電圧電源線Vddから第1および第2駆動トランジスタを流れる駆動電流Ieを変位させることはない。そのため、書き込まれた映像信号Vsigに対応する駆動電流Ieが出力される。これにより、有機EL素子16が駆動電流Ieに応じた輝度で発光し、発光動作が開始される。有機EL素子16は、1フレーム期間後に、再び制御信号Sdmがオフ電位となるまで発光状態を維持する。
上述したVthキャンセル動作、電圧信号書き込み動作、電流信号書き込み動作、および発光動作を順次、各表示画素で繰り返し行うことにより、所望の画像を表示する。なお、本実施形態において、高階調の範囲および低階調の範囲は、任意に選択可能である。
以上のように構成された有機EL表示装置およびその駆動方法によれば、低階調表示時、電圧駆動方式の駆動回路により表示素子に駆動電流を供給し、高階調表示時、電流駆動方式の駆動回路により表示素子に駆動電流を供給する構成としている。そのため、低階調表示時にN倍の駆動電流を表示素子に流す必要がなく、表示素子の負荷を低減し、長寿命化を図ることができるとともに、消費電力の低減が可能となる。また、低階調表示および高階調表示のいずれにおいても、配線容量や駆動トランジスタの特性に影響されることなく、高品位の画像表示を実現することができる。これにより、表示素子の寿命低下を防止するとともに、消費電力の低減および表示品位の向上を図ることが可能なアクティブマトリクス型表示装置およびその駆動方法が得られる。
次に、図9を参照して、この発明の第2の実施形態に係る有機EL表示装置について説明する。第2の実施形態において、前述した第1の実施形態と同一の部分には同一の参照符号を付してその詳細な説明を省略する。
前述した第1の実施形態によれば、各表示画素Pxの画素回路18において、第1駆動回路30と有機EL素子16との間に第2駆動回路32を設ける構成としたが、図9に示すように、第2の実施形態によれば、各画素回路18において、第2駆動回路32と有機EL素子16との間に第1駆動回路30が接続されている。すなわち、第1駆動トランジスタDRT1は、そのトレインが出力スイッチBCTを介して有機EL素子16に接続され、そのソースが第2駆動トランジスタDRT2のドレインに接続されている。また、第2駆動トランジスタDRT2は、そのソースが電圧電源線Vddに接続されている。
このように構成された第2の実施形態に有機EL表示装置は、前述した第1の実施形態と同様の駆動方法によって駆動され、第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
前述した実施形態において、薄膜トランジスタの半導体層は、ポリシリコンに限らず、アモルファスシリコンで構成することも可能である。また、トランジスタおよびスイッチの寸法は、前述した実施形態に限定されることなく、必要に応じて変更可能である。表示画素を構成する自己発光素子は、有機EL素子に限定されず自己発光可能な様々な表示素子を適用可能である。
画素回路18を構成する駆動トランジスタ、第1、第2画素スイッチSST1、SST2、第1、第2スイッチTCT1、TCT2、出力スイッチBCTは、Pチャネル型のTFTに限らず、Nチャネル型のTFTにより構成してもよい。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る有機EL表示装置を概略的に示す平面図である。 図2は、前記有機EL表示装置における表示画素の等価回路を示す平面図である。 図3は、前記有機EL表示装置の駆動トランジスタおよび有機EL素子を示す断面図である。 図4は、前記有機EL表示装置における制御信号のオン、オフ(high、Low)タイミングを示す図である。 図5は、前記有機EL表示装置の高階調表示時におけるVthキャンセル動作および電圧信号書き込み動作を示す表示画素の平面図である。 図6は、前記有機EL表示装置の高階調表示時における電流信号書き込み動作および発光動作を示す表示画素の平面図である。 図7は、前記有機EL表示装置の低階調表示時におけるVthキャンセル動作および電圧信号書き込み動作を示す表示画素の平面図である。 図8は、前記有機EL表示装置の低階調表示時における電流信号書き込み動作および発光動作を示す表示画素の平面図である。 図9は、この発明の第2の実施形態に係る有機EL表示装置における表示画素の等価回路を示す平面図である。
符号の説明
8…絶縁基板、10…有機ELパネル、11…表示領域、11b…非表示領域、
12…コントローラ、14…走査線駆動回路、15…信号線駆動回路、
16…有機EL素子、18…画素回路、30…第1駆動回路、32…第2駆動回路、
34…電圧供給部、36…電流供給部、SST1…第1画素スイッチ、
SST2…第2画素スイッチ、DRT1…第1駆動トランジスタ、
DRT2…第2駆動トランジスタ、TCT1…第1スイッチ、
TCT2…第2スイッチ、Cs1…第1保持容量、Ck…第2保持容量、
Cs2…第3保持容量

Claims (9)

  1. 表示素子と、前記表示素子に駆動電流を供給する画素回路とを含み、基板上にマトリクス状に配設された複数の画素部と、
    前記画素部の列毎に接続された複数の映像信号線と、
    前記映像信号線に基準電圧信号および映像電圧信号を出力する電圧源と、前記映像信号線に映像電流信号を出力する電流源とを有する信号線駆動回路と、を備え、
    前記各画素回路は、
    電圧電源と前記表示素子との間に接続された第1駆動トランジスタを有し、低階調表示時、前記映像電圧信号に対応する駆動電流を前記第1駆動トランジスタから前記表示素子に出力し、高階調表示時、前記第1駆動トランジスタを線形動作によるスイッチとして動作させる第1駆動回路と、
    前記電圧電源と前記表示素子との間に前記第1駆動トランジスタと直列に接続された第2駆動トランジスタを有し、高階調表示時、前記映像電流信号に対応する駆動電流を前記第2駆動トランジスタから前記表示素子に出力し、低階調表示時、前記第2駆動トランジスタを線形動作によるスイッチとして動作させる第2駆動回路と、を備えているアクティブマトリクス型表示装置。
  2. 前記第1駆動回路は、前記電圧電源に接続される前記第1駆動トランジスタの第1端子と制御端子との間に接続された第1保持容量と、トランジスタにより形成され、前記第1駆動トランジスタの制御端子と第2端子との間の接続、非接続を制御する第1スイッチと、前記第1駆動トランジスタの制御端子と前記映像信号線との間に接続された第2保持容量と、前記第2保持容量と映像信号線との間に接続され、前記第1駆動回路と映像信号線との接続、非接続を制御する第1画素スイッチと、を備え、
    前記第2駆動回路は、前記電圧電源に接続される前記第2駆動トランジスタの第1端子と制御端子との間の電位を保持する第3保持容量と、前記第2駆動トランジスタの第2端子と前記表示素子との間に接続された出力スイッチと、トランジスタにより形成され、前記第2駆動トランジスタの制御端子と第2端子と間に接続され第2駆動トランジスタの接続、非接続を制御する第2スイッチと、前記映像信号線と前記第2駆動トランジスタの第2端子との間に接続され、前記第2駆動回路と映像信号線との接続、非接続を制御する第2画素スイッチと、を備えている請求項1に記載のアクティブマトリクス型表示装置。
  3. 前記第1駆動トランジスタは、その第1端子が前記電圧電源に接続され、第2端子が前記第2駆動トランジスタのソースに接続され、前記第2駆動トランジスタは、その第2端子が前記出力スイッチを介して前記表示素子に接続されている請求項2に記載のアクティブマトリクス型表示装置。
  4. 前記第1駆動トランジスタは、その第2端子が前記出力スイッチを介して前記表示素子に接続され、第1端子が前記第2駆動トランジスタの第2端子に接続され、前記第2駆動トランジスタは、その第1端子が前記電圧電源に接続されている請求項2に記載のアクティブマトリクス型表示装置。
  5. 前記表示素子は、対向する電極間に有機発光層を備えた自己発光素子である請求項1ないしのいずれか1項に記載のアクティブマトリクス型表示装置。
  6. 表示素子と、前記表示素子に駆動電流を供給する画素回路とを含み、基板上にマトリクス状に配設された複数の画素部と、前記画素部の列毎に接続された複数の映像信号線と、前記映像信号線に基準電圧信号および映像電圧信号を出力する電圧源と、前記映像信号線に映像電流信号を出力する電流源とを有する信号線駆動回路と、を備え、
    前記各画素回路は、電圧電源と前記表示素子との間に接続された第1駆動トランジスタと、前記第1駆動トランジスタの制御端子に接続された保持容量と、を有する第1駆動回路と、前記電圧電源と前記表示素子との間に前記第1駆動トランジスタと直列に接続された第2駆動トランジスタを有する第2駆動回路と、を備えているアクティブマトリクス型表示装置の駆動方法であって、
    高階調表示時、前記第1駆動回路の保持容量に前記基準電圧信号を供給するとともに前記第1駆動トランジスタの閾値電圧のオフセットをキャンセルし、
    前記キャンセル動作の後、前記第1駆動回路の保持容量に電圧信号を書き込み、前記第1駆動トランジスタを線形領域で動作させる制御電位とし、
    前記第2駆動回路に階調に応じた前記映像電流信号を書き込み、前記第2駆動トランジスタの制御電位を前記映像電流信号に応じた電位とし、
    前記第2駆動トランジスタから前記映像電流信号に応じた駆動電流を前記表示素子に出力し、
    階調表示時、前記第1駆動回路の保持容量に前記基準電圧信号を供給するとともに前記第1駆動トランジスタの閾値電圧のオフセットをキャンセルし、
    前記キャンセル動作の後、前記第1駆動回路の保持容量に階調に応じた映像電圧信号を書き込み、前記第1駆動トランジスタの制御電位を前記映像電圧信号に応じた電位とし、
    前記第2駆動回路に前記第駆動トランジスタを線形領域で動作させる電流信号を書き込み、前記第2駆動トランジスタの制御電位を前記電流信号に応じた電位とし、
    前記第1駆動トランジスタから前記映像電圧信号に応じた駆動電流を前記表示素子に出力するアクティブマトリクス型表示装置の駆動方法。
  7. 前記高階調表示時、前記第1駆動回路に定電圧信号を書き込み、前記第2駆動回路に階調に応じた映像電流信号を書き込む請求項6に記載のアクティブマトリクス型表示装置の駆動方法。
  8. 前記定電圧信号は、前記第1駆動トランジスタの出力電流が最大階調電流値よりも大きな値となる電圧値に設定する請求項7に記載のアクティブマトリクス型表示装置の駆動方法。
  9. 前記低階調表示時、前記第1駆動回路に階調に応じた電圧信号を書き込み、前記第2駆動回路に定電流信号を書き込む請求項6に記載のアクティブマトリクス型表示装置の駆動方法。
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