図1は、本発明の実施の一形態である情報送信方法および情報送受信表示方法を用いるテレビ会議システム1の構成およびそれを構成するテレビ会議端末10の構成を示すブロック図である。
テレビ会議システム1は、ネットワーク9に接続される複数の通信装置であるテレビ会議端末装置(以下「テレビ会議端末」という)、たとえばテレビ会議端末10および第2〜第4のテレビ会議端末12〜14によって構成される。ネットワーク9は、LAN( Local Area Network)などの通信回線によって構成される。第2〜第4のテレビ会議端末12〜14を含む複数のテレビ会議端末は、テレビ会議端末10と同じ構成であり、以下、複数のテレビ会議端末の個々のテレビ会議端末を特定しないで説明する場合は、単にテレビ会議端末10という。
テレビ会議端末10は、テレビ会議端末部100およびデータ読取部130を含む。テレビ会議端末部100は、制御部101、表示部102、撮影部103、集音部104、データ読込部105、操作部106、通信部107、多地点接続制御部110、および記憶部120を含んで構成され、テレビ会議を実現する。
制御部101は、図示しないCPU(Central Processing Unit)ならびにそのCPUで実行されるプログラムを記憶する半導体メモリあるいはハードディスク装置などの図示しない記憶装置を含む。CPUおよび記憶装置は、一般的に用いられるものであり、説明は省略する。制御部101は、記憶装置に記憶されるプログラムをCPUで実行することによって、表示部102、撮影部103、集音部104、データ読込部105、操作部106、通信部107、多地点接続制御部110、および記憶部120を制御する。
表示部102は、LCD(Liquid Crystal Display)あるいはCRT(Cathode Ray Tube)などの表示装置によって構成され、制御部101から指示される映像を表す映像情報、たとえば通信部107によって他のテレビ会議端末10から受信した映像情報などの情報を表示する。撮影部103は、テレビカメラなどの撮影装置によって構成され、他のテレビ会議端末10へ送信するための映像を撮影し、撮影した映像を表す映像情報を制御部101に送る。集音部104は、マイクロフォンなどの集音装置によって構成され、他のテレビ会議端末10へ送信するための音声を集音し、集音した音声を表す音声情報を制御部101に送る。制御部101は、撮影部103から受け取った映像情報および集音部104から受け取った音声情報、ならびに配布資料などの送信情報を、通信部107によって、他のテレビ会議端末10に送信する。図には示していないが、テレビ会議端末部100に含まれるスピーカなどの音出力装置によって、通信部107によって他のテレビ会議端末10から受信した音声情報を出力する。
データ読込部105は、制御部101の指示によって、他のテレビ会議端末10へ送信するためのデータ、および後述する識別マークをデータ読取部130から読み込む。他のテレビ会議端末10へ送信するために読み込まれたデータは、制御部101を介して、記憶部120に含まれる一時記憶部126に記憶され、一時記憶部126に記憶された読み込まれたデータは、通信部107によって、制御部101を介して読み出されて他のテレビ会議端末10に送信される。識別マークは、制御部101を介して、識別マーク記憶部121に記憶される識別マークリスト22に登録される。
操作部106は、たとえばテレビ会議端末10を操作するためのリモートコントロール(以下「リモコン」という)、マウス、およびキーボードによって構成され、設定操作、テレビ会議接続開始操作、および資料配付操作などの操作を行う。リモコンは、数字を入力するためのテンキー、表示部の画面に表示されるポインタを上下左右に移動させるための上下左右方向キー、およびポインタで選択した画面上の操作ボタンを押すため、あるいはチェックボックスを操作するための決定キーなどの操作キーを含む。キーボードは、表示部102に表示されるソフトウエアキーボードであってもよい。
通信部107は、制御部101の指示によって他のテレビ会議端末10と通信し、情報を送受信する。多地点接続制御部110がある場合は、多地点接続制御部110を介して、他のテレビ会議端末10と通信する。多地点接続制御部110は、多地点に設置される複数のテレビ会議端末10を1つのテレビ会議として接続する機能を有し、テレビ会議を開始するとき、多地点接続制御部110に接続されている他の装置が、多地点接続制御部110のないテレビ会議端末10であるのか、多地点接続制御部110のあるテレビ会議端末10の多地点接続制御部110であるのかを判別することができる。
記憶部120は、半導体メモリあるいはハードディスク装置などの記憶装置によって構成され、識別マーク記憶部121、送信条件記憶部122、受信条件記憶部123、パスワード記憶部124、接続情報記憶部125、および一時記憶部126を含む。
識別マーク記憶部121は、制御部101からの指示によって、データ読込部105で読み込まれた識別マークごとにセキュリティレベルが登録される識別マークリスト22を記憶する。識別マークは、テレビ会議で配付される配付資料に付されるマークであり、配布資料に識別マークが付されていると、会議資料には開示が制限されている開示制限情報が含まれていることを示す。セキュリティレベルは、情報の開示の度合いである。すなわち、情報の開示が許可される対象者を制限するレベルを示す開示レベルである。識別マークリスト22には、識別マークごとにセキュリティレベルが登録される。識別マークのセキュリティレベルを表す情報が、開示レベル情報である。
送信条件記憶部122は、送信条件リスト23を記憶する。送信条件記憶部122は、配付資料の送信側のテレビ会議端末10において配付資料を送信するときに送信可否を判断する場合に用いる記憶部である。送信条件リスト23には、配付資料の送信先のテレビ会議端末10のセキュリティレベルなどの情報が、送信先のテレビ会議端末10ごとに設定される。テレビ会議端末10のセキュリティレベルを表す情報が、装置開示レベル情報である。受信条件記憶部123は、受信条件リスト24を記憶する。受信条件記憶部123は、配付資料の受信側のテレビ会議端末10において配付資料を表示するときに表示可否を判断する場合に用いる記憶部である。受信条件リスト24には、受信側のテレビ会議端末10のセキュリティレベルおよび配付資料の送信元のテレビ会議端末10のセキュリティレベルなどの情報が、テレビ会議端末10ごとに設定される。
パスワード記憶部124は、設定登録および設定変更などが許可された者を識別するための認証用パスワード(以下単に「パスワード」ともいう)を記憶する。接続情報記憶部125は、受信側のテレビ会議端末10のテレビ会議端末接続情報が登録された受信側テレビ会議端末接続情報テーブル20、およびすべてのテレビ会議端末10のテレビ会議端末接続情報が登録された全テレビ会議端末接続情報テーブル21を記憶する。テレビ会議端末接続情報は、各テレビ会議端末10のIP(Internet Protocol)アドレスあるいは電話番号などの接続情報およびプロダクトIDを含む情報である。テレビ会議端末接続情報には、セキュリティレベルなどの情報を含めてもよい。一時記憶部126は、制御部101が、表示部102、撮影部103、集音部104、データ読込部105、操作部106、通信部107、および多地点接続制御部110を制御するために必要な情報を記憶する。
データ読取部130は、データを読み取る機器、たとえば複写機能、印刷機能、およびスキャナ機能などを有する複合機131、パーソナルコンピュータ(以下「パソコン」という)132、原稿を読み取るスキャナ133、およびメモリカードに記憶される情報を読み取るメモリカードリーダ134を含み、データ読込部105の指示によってデータを読み取り、読み取ったデータをデータ読込部105に送る。データ読取部130に含まれる機器は、これらに限定されるものではなく、他の機器でもよい。そして、必ずしもこれらの機器すべてを含む必要はなく、必要な機器を含めればよい。
図1に示したテレビ会議端末10は、表示部102、撮影部103、集音部104、多地点接続制御部110、およびデータ読取部130を含んでいるが、これらの部位は、テレビ会議端末10に接続される外付けの装置としてもよい。さらに、多地点接続制御部110も、必ずしもテレビ会議端末10に含める必要はなく、テレビ会議端末10とは独立する多地点接続制御装置としてネットワーク9に接続して構成し、ネットワーク9を介してテレビ会議端末10の通信部107に接続してもよい。図1に示したテレビ会議システム1では、第2のテレビ会議端末12〜第4のテレビ会議端末14は、多地点接続制御部110を含んでおらず、ネットワーク9を介して、第1のテレビ会議端末11の多地点接続制御部110に接続される。
図2は、多地点接続形態がテレビ会議システム1とは異なる第2のテレビ会議システム1aの構成を示す図である。第2のテレビ会議システム1aは、多地点接続制御部110を含まない2つのテレビ会議端末10、すなわち第2のテレビ会議端末12および第3のテレビ会議端末13が、ネットワーク9を介して、第1のテレビ会議端末11の多地点接続制御部110に接続される構成である。
図3は、多地点接続形態がテレビ会議システム1および第2のテレビ会議システム1aとは異なる第3のテレビ会議システム1bの構成を示す図である。第3のテレビ会議システム1bは、多地点接続制御部110を含まない3つのテレビ会議端末10、すなわち第1のテレビ会議端末11〜第3のテレビ会議端末13が、それぞれネットワーク9を介して、第1の多地点接続制御装置111に接続される構成である。
図4は、多地点接続形態がテレビ会議システム1、第2のテレビ会議システム1aおよび第3のテレビ会議システム1bとは異なる第4のテレビ会議システム1cの構成を示す図である。第4のテレビ会議システム1cは、多地点接続制御部110を含まない第2のテレビ会議端末12が、第1のテレビ会議端末11の多地点接続制御部110に直接接続され、その多地点接続制御部110に2つの多地点接続制御装置、すなわち第2の多地点接続制御装置112および第3の多地点接続制御装置113がネットワーク9を介して接続される。
多地点接続制御部110を含まない第3〜第5のテレビ会議端末13〜15は、それぞれネットワーク9を介して第2の多地点接続制御装置112に接続され、第2の多地点接続制御装置112を介して第1のテレビ会議端末11の多地点接続制御部110に接続される。多地点接続制御部110を含まない第6のテレビ会議端末13および第7のテレビ会議端末17は、それぞれネットワーク9を介して第3の多地点接続制御装置113に接続され、第3の多地点接続制御装置113を介して、第1のテレビ会議端末11の多地点接続制御部110に接続される。
図5は、テレビ会議端末10に記憶される受信側テレビ会議端末接続情報テーブル20の一例を示す図である。受信側テレビ会議端末接続情報テーブル20は、受信側のテレビ会議端末10のテレビ会議端末接続情報を記憶するテーブルであり、接続情報記憶部125に記憶される。図5に示した自テレビ会議端末接続情報テーブル20には、第1のテレビ会議端末11のテレビ会議端末接続情報が示され、接続情報として「IP:192.168.XX.XX」およびプロダクトIDとして「12345678」が示されている。
図6は、多地点接続形態がテレビ会議システム1、第2のテレビ会議システム1a、第3のテレビ会議システム1bおよび第4のテレビ会議システム1cとは異なる第5のテレビ会議システム1dに含まれる各テレビ会議端末10のテレビ会議端末接続情報の一例を示す図である。第5のテレビ会議システム1dは、多地点接続制御部110を含まない3つのテレビ会議端末10、すなわち第1〜第3のテレビ会議端末11〜13が、それぞれ第1〜第3の多地点接続制御装置111〜113に接続される。さらに述べると、第1のテレビ会議端末11は、第1の多地点接続制御装置111と接続され、第2のテレビ会議端末12は、第2の多地点接続制御装置112と接続され、第3のテレビ会議端末13は、第3の多地点接続制御装置113と接続される。
第1のテレビ会議端末11には、テレビ会議端末接続情報として、接続情報「IP 192.168.01.XX」およびプロダクトID「プロダクトID 12345678」が示されている。第2のテレビ会議端末12には、テレビ会議端末接続情報として、接続情報「TEL 123−456−XXXX」およびプロダクトID「プロダクトID 12345679」が示されている。第3のテレビ会議端末13には、テレビ会議端末接続情報として、接続情報「IP 192.168.02.XX」およびプロダクトID「プロダクトID 12345680」が示されている。
図7は、第5のテレビ会議システム1dに含まれるすべてのテレビ会議端末10についての全テレビ会議端末接続情報テーブル21の一例を示す図である。全テレビ会議端末接続情報テーブル21は、テレビ会議システム1に含まれるすべてのテレビ会議端末10についてのテレビ会議端末接続情報を記憶するテーブルであり、接続情報記憶部125に記憶される。
全テレビ会議端末接続情報テーブル21は、接続情報とプロダクトIDとをテレビ会議端末10ごとに対応付けている。全テレビ会議端末接続情報テーブル21のテレビ会議端末接続情報は、テレビ会議の開始が指示されたテレビ会議端末10の多地点接続制御部110、またはテレビ会議の開始が指示された多地点接続制御部110のないテレビ会議端末10に直接接続される多地点接続制御部110もしくは多地点接続制御装置が、各テレビ会議端末10に記憶される受信側テレビ会議端末接続情報テーブル20のテレビ会議端末接続情報を収集したものである。
図7に示した全テレビ会議端末接続情報テーブル21には、第1のテレビ会議端末11のテレビ会議端末接続情報として、接続情報「IP:192.168.01.XX」およびプロダクトID「12345678」が示され、第2のテレビ会議端末12のテレビ会議端末接続情報として、接続情報「TEL:123−456−XXXX」およびプロダクトID「12345679」が示され、第3のテレビ会議端末13のテレビ会議端末接続情報として、接続情報「IP 192.168.02.XX」およびプロダクトID「12345680」が示されている。
図8は、データ読込部105によって読み込まれる配布資料に付される識別マークの例を示す図である。図8(a)は、「秘」という文字を丸で囲んだ丸秘マーク60を示し、図8(b)は、「CONFIDENTIAL」という文字列を四角で囲んだ「CONFIDENTIAL」マーク61を示し、図8(c)は、「重要」という文字列を四角で囲んだ「重要」マーク62を示し、図8(d)は、「極秘」という文字列を四角で囲んだ「極秘」マーク63を示す。
図9は、識別マーク記憶部121に記憶される識別マークリスト22の一例を示す図である。識別マークリスト22は、識別マークごとに範囲設定の有無およびセキュリティレベルが登録されたテーブルである。識別マークリスト22は、番号を表す「No」欄、識別マークを表す「識別マーク」欄、範囲設定の有無を表す「範囲設定」、および識別マークのセキュリティレベルを表す「セキュリティレベル」欄を含む。
図9に示した識別マークリスト22には、4つの識別マークが示されている。No「1」の識別マークについては、識別マーク欄に「丸秘マーク」が示され、範囲設定欄にはチェックマークが付されておらず、セキュリティレベル欄に「1」が示されている。No「2」の識別マークについては、識別マーク欄に「CONFIDENTIAL」マークが示され、範囲設定欄にはチェックマークが付されておらず、セキュリティレベル欄に「2」が示されている。No「3」の識別マークについては、識別マーク欄に「極秘」マークが示され、範囲設定欄にはチェックマークが付されておらず、セキュリティレベル欄に「3」が示されている。No「4」の識別マークについては、識別マーク欄に「重要」マークが示され、範囲設定欄にはチェックマークが付されており、セキュリティレベル欄に「2」が示されている。セキュリティレベルは、数字が大きいほど高いセキュリティレベルであり、情報の開示が許可される対象者がさらに制限される。たとえば会社における役職が、より高い地位にある役職の者に制限される。
図10は、送信条件記憶部122に記憶される送信条件リスト23の一例を示す図である。送信条件リスト23は、配付資料の送信側のテレビ会議端末10において配付資料を送信するときに送信可否を判断する場合に用いられる。送信条件リスト23は、配布資料の送信先のテレビ会議端末10のセキュリティレベルなどの送信条件が登録されたリストである。
送信条件リスト23は、番号を表す「No」欄、テレビ会議端末10を識別するためにユーザが命名した名称である「送信先名称」欄、テレビ会議端末10で受信可能な情報の開示レベルを表す「セキュリティレベル」、テレビ会議端末10のプロダクトIDを表す「プロダクトID」欄、および前回のテレビ会議に参加したテレビ会議端末10の接続情報を表す「接続情報」欄を含む。図10に示した送信条件リスト23には、No「1」のテレビ会議端末10について、送信先名称「会議室コーナーA」、セキュリティレベル「1」、プロダクトID「12345678」、および接続情報「IP:192.168.01.XX」が示されている。同様に、No「2」のテレビ会議端末10については、送信先名称「会議室B」、セキュリティレベル「2」、プロダクトID「12345679」、および接続情報「TEL:123−456−XXXX」が示され、No「3」のテレビ会議端末10については、送信先名称「役員室C」、セキュリティレベル「3」、プロダクトID「12345680」、および接続情報「IP:192.168.02.XX」が示されている。No「4」の各欄は、空欄である。
図11は、受信条件記憶部123に記憶される受信条件リスト24の一例を示す図である。受信条件リスト24は、配付資料の受信側のテレビ会議端末10において配付資料を表示するときに表示可否を判断する場合に用いられる。受信条件リスト24は、受信側のテレビ会議端末10および配付資料の送信元のテレビ会議端末10のセキュリティレベルおよびプロダクトIDなどの送信条件が登録されたリストである。
受信条件リスト24は、番号を表す「No」欄、テレビ会議端末10を識別するためにユーザが命名した名称である「自端末/送信元名称」欄、テレビ会議端末10で受信可能な情報の開示レベルを表す「セキュリティレベル」、およびテレビ会議端末10のプロダクトIDを表す「プロダクトID」欄を含む。図11に示した受信条件リスト24には、No「1」のテレビ会議端末10について、送信先名称「会議室コーナーA」、セキュリティレベル「1」、およびプロダクトID「12345678」が示されている。同様に、No「2」のテレビ会議端末10については、送信先名称「会議室B」、セキュリティレベル「2」、およびプロダクトID「12345679」が示されて、No「3」のテレビ会議端末10については、送信先名称「役員室C」、セキュリティレベル「3」、およびプロダクトID「12345680」が示されている。No「4」の各欄は、空欄である。
図12は、テレビ会議端末10間で配付資料を送信するためのデータ構造25を示す図である。配付資料を送信するためのデータ構造25は、送信元のテレビ会議端末10の接続情報である「接続情報」、送信元のテレビ会議端末10のプロダクトIDを表す「付属PID(プロダクトID)」、および配付資料の情報である「配付資料」を含む。配付資料に秘密にすべき情報が含まれている場合、その秘密にすべき情報のセキュリティレベルを示す識別マークがその配付資料に付されている。
図13は、表示部102に表示される第1の設定画面30の一例を示す図である。第1の設定画面30は、設定する機能を選択するための画面であり、配付資料の送信側のテレビ会議端末10において配付資料を送信するときに送信可否を判断する場合に用いる設定画面である。第1の設定画面30には、「識別マーク設定」ボタン301、「送信条件設定」ボタン302、「パスワード設定」ボタン303、および「終了」ボタン304が表示される。
「識別マーク設定」ボタン301は、識別マークを設定するための識別マーク設定機能を選択するための操作ボタンである。「送信条件設定」ボタン302は、送信条件を設定するための送信条件設定機能を選択するための操作ボタンである。「パスワード設定」ボタン303は、パスワード設定するためのパスワード設定機能を選択するための操作ボタンである。「終了」ボタン304は、第1の設定画面30を終了するための操作ボタンである。
画面上に表示される操作ボタンに対する操作は、たとえば画面に表示されるポインタを、リモコンの上下左右方向キーを操作して、操作する操作ボタンの位置に合わせてリモコンの決定キーなどを押すことによって操作することができる。以下、いずれの画面においても同じである。
図14は、表示部102に表示される第2の設定画面31の一例を示す図である。第2の設定画面31は、設定する機能を選択するための画面であり、配付資料の受信側のテレビ会議端末10において配付資料を表示するときに表示可否を判断する場合に用いる設定画面である。第2の設定画面31には、「識別マーク設定」ボタン311、「受信条件設定」ボタン312、「パスワード設定」ボタン313、および「終了」ボタン314が表示される。
「識別マーク設定」ボタン311、「パスワード設定」ボタン313、および「終了」ボタン314は、それぞれ第1の設定画面30の「識別マーク設定」ボタン301、「パスワード設定」ボタン303、および「終了」ボタン304と同じであり、重複を避けるために説明は省略する。「パスワード設定」ボタン313は、受信条件を設定するための受信条件設定機能を選択するための操作ボタンである。
図15は、表示部102に表示される設定認証画面32の一例を示す図である。設定認証画面32は、パスワードによる認証を行うための画面である。設定認証画面32には、たとえば「認証パスワード入力」と付記されたパスワード入力欄321、「OK」ボタン322、および「キャンセル」ボタン323が表示される。
パスワード入力欄321は、パスワードを入力するための入力領域であり、図15には、パスワードの文字列のうち3文字が入力され、入力された文字が、「*」に置き換えられて表示されている。「OK」ボタン322は、入力を完了するための操作ボタンであり、「キャンセル」ボタン323は、パスワードの入力を中止するための操作ボタンである。
図16は、表示部102に表示されるパスワード設定画面33の一例を示す図である。パスワード設定画面33は、パスワードの設定変更および新規登録を行うための画面であり、図13に示した第1の設定画面30の「パスワード設定」ボタン303あるいは図14に示した第2の設定画面31の「パスワード設定」ボタン313が操作されたときに表示される。パスワード設定画面33には、「現在パスワード」と付記された第1のパスワード入力欄331、「新しいパスワード(1回目)」と付記された第2のパスワード入力欄332、「新しいパスワード(2回目)」と付記された第3のパスワード入力欄333、「OK」ボタン334、および「キャンセル」ボタン335が表示される。
第1のパスワード入力欄331は、パスワードがすでに登録されている場合に表示され、その登録されているパスワードと同じパスワードを入力するための入力領域である。第1のパスワード入力欄331は、パスワードが登録されていない場合は、表示されない。第2のパスワード入力欄332は、新たに登録するパスワードを入力するための入力領域である。第3のパスワード入力欄333は、第2のパスワード入力欄332で入力したパスワードが間違っていないかを確認するために、第2のパスワード入力欄332で入力したパスワードと同じパスワードを入力するための入力領域である。「OK」ボタン334は、入力を完了するための操作ボタンであり、「キャンセル」ボタン335は、パスワードの設定変更あるいは新規登録を中止するための操作ボタンである。
図17は、表示部102に表示される第1のパスワード変更確認画面34の一例を示す図である。第1のパスワード変更確認画面34は、図16に示した「OK」ボタン334が操作され、パスワードの変更が成功した場合に表示される画面である。第1のパスワード変更確認画面34には、たとえば「パスワードが変更されました」というメッセージ341および「OK」ボタン342が表示される。「OK」ボタン342は、メッセージ341を確認したことを示すための操作ボタンである。
図18は、表示部102に表示される第2のパスワード変更確認画面35の一例を示す図である。第2のパスワード変更確認画面35は、図16に示した「OK」ボタン334が操作され、パスワードの変更が失敗した場合に表示される画面である。第2のパスワード変更確認画面35には、たとえば「パスワード変更に失敗しました」というメッセージ351および「OK」ボタン352が表示される。「OK」ボタン352は、メッセージ351を確認したことを示すための操作ボタンである。
図19は、表示部102に表示される識別マーク設定画面36の一例を示す図である。識別マーク設定画面36は、すでに登録されている識別マークを確認して設定変更するか、あるいは識別マークを新規登録するかを選択するための画面であり、図13に示した第1の設定画面30の「識別マーク設定」ボタン301あるいは図14に示した第2の設定画面31の「識別マーク設定」ボタン311が操作されたときに表示される。識別マーク設定画面36には、タイトル「識別マーク設定」、識別マークリスト22の情報、「設定」ボタン361、スクロールボタン362、「登録」ボタン363、「OK」ボタン364、および「キャンセル」ボタン365が表示される。
識別マークリスト22の情報は、すでに識別マークリスト22に登録されている識別マークの情報であり、識別マークが登録されていない場合は、空欄である。図19に示した識別マークリスト22の情報には、図9に示した識別マークリスト22と同じ情報が表示されている。「設定」ボタン361は、識別マークリスト22の「No」ごとに設けられ、どの識別マークの設定変更を行うかを選択するための操作ボタンである。スクロールボタン362は、識別マークリスト22に登録されている識別マークの数が多いために画面に表示しきれない識別マークを、スクロールさせて表示させるための操作ボタンである。「登録」ボタン363は、識別マークの新規登録を選択するための操作ボタンである。「OK」ボタン364は、識別マークの設定変更あるいは新規登録を完了させるための操作ボタンであり、「キャンセル」ボタン365は、識別マークの設定変更あるいは新規登録を中止するための操作ボタンである。
図20は、表示部102に表示される第1の識別マーク登録画面37の一例を示す図である。第1の識別マーク登録画面37は、識別マークを読み取る機器を選択するための画面であり、図19に示した識別マーク設定画面36で、「登録」ボタン363が操作されたときに表示される。第1の識別マーク登録画面37には、「接続機器一覧表」と付記された機器の一覧表、スクロールボタン371、および「キャンセル」ボタン372が表示される。
「接続機器一覧表」と付記された機器の一覧表は、データ読取部130に含まれる機器の型名を表示している。機器の型名は、データ読込部105が、データ読込部105に接続されている機器から取得した型名である。たとえば「AR−XXX−YYY」はスキャナ133の型名であり、「USB−CARDREADER−ZXY」はメモリカードリーダ134の型名であり、「LP8000Z」は複合機131の型名であり、「PC−MS−5Z」はパソコン132の型名である。スクロールボタン371は、接続機器一覧表に含まれる機器の数が多いために画面に表示しきれない機器を、スクロールさせて表示させるための操作ボタンである。「キャンセル」ボタン372は、識別マークを読み取る機器の選択を中止するための操作ボタンである。「キャンセル」ボタン372が操作されたときは、前の画面に戻るようにしてもよいし、識別マークの設定変更あるいは新規登録を中止するようにしてもよい。
図21は、表示部102に表示される第2の識別マーク登録画面38の一例を示す図である。第2の識別マーク登録画面38は、識別マークの読み取りの開始を指示するための画面であり、図20に示した第1の識別マーク登録画面37で、複合機131あるいはスキャナ133など原稿から識別マークを読み取る機器が選択されたときに表示される。第2の識別マーク登録画面38には、「識別マークを読み込みます」および「準備ができたらOKを押してください」というメッセージ381、「OK」ボタン382、および「キャンセル」ボタン383が表示される。
「OK」ボタン382は、メッセージ381を確認し、識別マークの読み取りの開始を指示するための操作ボタンである。「キャンセル」ボタン383は、識別マークの読み取りを中止するための操作ボタンである。「キャンセル」ボタン383が操作されたときは、前の画面に戻るようにしてもよいし、識別マークの設定変更あるいは新規登録を中止するようにしてもよい。
図22は、表示部102に表示される第3の識別マーク登録画面39の一例を示す図である。第3の識別マーク登録画面39は、読み取るべき識別マークの情報を含むファイルを選択するための画面であり、図20に示した第1の識別マーク登録画面37で、パソコン132あるいはメモリカードリーダ134など識別マークの情報を含むファイルを記憶する機器が選択されたときに表示される。第3の識別マーク登録画面39には、「識別マーク画像ファイルを選択してください」と付記されたファイルの一覧表、スクロールボタン391、および「キャンセル」ボタン392が表示される。
「識別マーク画像ファイルを選択してください」と付記されたファイルの一覧表は、読み取るべき識別マークが保管されているディレクトリ、つまり図20に示した第1の識別マーク登録画面37で選択された機器でのディレクトリと、そのディレクトリに保管されるファイルの一覧とを示す。図22に示した一覧表には、ディレクトリ名「C:¥Folder¥Image」、およびファイル名「ファイル1」〜「ファイル3」が示されている。
ファイル名として「..」と示されている記号は、1つ上の階層のディレクトリへ移動するという意味の記号であり、現在表示しているファイル一覧表が最上位の階層のディレクトリを表示している場合は、記号「..」は表示されない。図20には例示していないが、図20に示した第1の識別マーク登録画面37で、パソコン132つまり「PC−MS−5Z」を選択していた場合、パソコン132に更に別の複合機またはスキャナが接続されている場合も考え得る。この場合は、たとえば最上位の階層のディレクトリに、ファイル名として「複合機1」または「スキャナ1」などと表示し、これらを選択した場合、改めて識別マーク登録画面38を表示し、識別マークを読み込むことが可能である。
スクロールボタン391は、ファイルの一覧表に含まれるファイルの数が多いために画面に表示しきれないファイルを、スクロールさせて表示させるための操作ボタンである。ファイルの選択は、画面に表示されるポインタをリモコンの上下左右方向キーで移動させて、選択したいファイルに位置付け、決定キーを押すことによって選択することができる。「キャンセル」ボタン392は、識別マークを読み取るファイルの選択を中止するための操作ボタンである。「キャンセル」ボタン392が操作されたときは、前の画面に戻るようにしてもよいし、識別マークの設定変更あるいは新規登録を中止するようにしてもよい。
図23は、表示部102に表示される第4の識別マーク登録画面40の一例を示す図である。第4の識別マーク登録画面40は、読み取った識別マークのセキュリティレベルおよび範囲設定を新規登録、あるいはすでに設定されている識別マークのセキュリティレベルおよび範囲設定を設定変更するための画面であり、図21に示した第2の識別マーク登録画面38で「OK」ボタン382を操作したとき、あるいは図22に示した第3の識別マーク登録画面39でファイルを選択したとき、あるいは図19に示した第1の識別マーク登録画面37で「設定」ボタン361を操作したときに表示される。第4の識別マーク登録画面40には、「識別マーク」と付記された識別マーク表示欄401、「セキュリティレベル」と付記されたセキュリティレベル入力欄402、「範囲設定する」と付記されたチェックボックス欄403、「OK」ボタン404、および「キャンセル」ボタン405が表示される。
識別マーク表示欄401は、読み取った識別マークあるいはすでに登録されている識別マークを表示する表示領域であり、図23に示した識別マーク表示欄401には、「丸秘マーク」が表示されている。識別マークは、図22に示したファイルの中から選択されたファイルに含まれる識別マークの場合、「丸秘マーク」などを表す画像データの場合もあるが、アプリケーションプログラムが個別に用いる情報の場合もある。たとえば表計算のアプリケーションプログラムで、表示を抑止する範囲を設定する場合、表示を抑止する設定であることを示す情報を識別マークとしてもよい。この場合、識別マークを表す情報は、情報としては記憶されるが、その識別マークを表す情報を、画像として画面に表示することはできないので、識別マーク表示欄401は空欄のままである。
セキュリティレベル入力欄402は、識別マーク表示欄401に示される識別マークのセキュリティレベルを入力あるいは変更するための入力領域であり、図23に示したセキュリティレベル入力欄402には、セキュリティレベル「1」が表示されている。「範囲設定する」と付記されたチェックボックス欄403は、識別マーク表示欄401に示される識別マークが、情報を開示する対象者の範囲が制限される情報の範囲を設定する識別マークである場合に、チェックを付す入力領域である。図23に示したチェックボックス欄403には、チェックは付されていない。チェックボックス欄403の設定変更は、チェックボックス欄403をポインタで選択して決定キーを押すことによって、空欄の場合はチェックを付し、チェックが付されていす場合は、チェックをはずすことができる。
「OK」ボタン404は、入力を完了するための操作ボタンであり、「キャンセル」ボタン405は、識別マークの読み取った識別マークに対するセキュリティレベルおよび範囲設定の設定を中止するための操作ボタンである。「キャンセル」ボタン405が操作されたときは、前の画面に戻るようにしてもよいし、識別マークの設定変更あるいは新規登録を中止するようにしてもよい。
図24は、表示部102に表示される送信条件設定画面41の一例を示す図である。送信条件設定画面41は、送信条件リスト23を設定するための画面であり、図13に示した第1の設定画面30で「送信条件設定」ボタン302が操作されたときに表示される。送信条件設定画面41には、タイトル「送信条件リスト」、送信条件リスト23の情報のうちの「No」、「送信先名称」、および「セキュリティレベル」の情報、「設定」ボタン411、スクロールボタン412、「登録」ボタン413、「OK」ボタン414、および「キャンセル」ボタン415が表示される。
送信条件設定画面41に表示される送信条件リスト23の情報のうちの「No」、「送信先名称」、および「セキュリティレベル」の情報は、すでに送信条件リスト23に登録されている送信条件の情報であり、送信条件が登録されていない場合は、空欄である。図24に示した送信条件設定画面41には、図10に示した送信条件リスト23の情報のうちの「No」、「送信先名称」、および「セキュリティレベル」の情報と同じ情報が表示されている。「設定」ボタン411は、送信条件リスト23の「No」ごとに設けられ、どのテレビ会議端末10の送信条件の設定変更を行うかを選択するための操作ボタンである。
スクロールボタン412は、送信条件リスト23に登録されている送信条件の数が多いために画面に表示しきれない送信条件を、スクロールさせて表示させるための操作ボタンである。「登録」ボタン413は、送信条件の新規登録を選択するための操作ボタンである。「OK」ボタン414は、送信条件の設定変更あるいは新規登録を完了するための操作ボタンであり、「キャンセル」ボタン415は、送信条件の設定変更あるいは新規登録を中止するための操作ボタンである。
図25は、表示部102に表示される送信条件登録画面42の一例を示す図である。送信条件登録画面42は、送信条件を新規登録あるいは設定変更するための画面であり、図24に示した送信条件設定画面41で「設定」ボタン411あるいは「登録」ボタン413が操作されたときに表示される。送信条件登録画面42には、「送信条件を登録してください」というメッセージ421、「プロダクトID」と付記されたプロダクトID入力欄422、「セキュリティレベル」と付記されたセキュリティレベル入力欄423、「送信先名称」と付記された送信先名称入力欄424、「OK」ボタン425、および「キャンセル」ボタン426が表示される。
プロダクトID入力欄422は、配布資料を送信する送信先のテレビ会議端末10のプロダクトIDを入力するための入力領域であり、設定変更の場合はすでに登録されているプロダクトIDが表示され、変更することができる。
セキュリティレベル入力欄423は、送信条件を設定する送信先のテレビ会議端末10のセキュリティレベルを入力するための入力領域であり、設定変更の場合はすでに登録されているセキュリティレベルが表示され、変更することができる。
送信先のテレビ会議端末10からプロダクトIDおよびセキュリティレベルを取得することができる場合は、プロダクトID入力欄422およびプロダクトID入力欄422からの入力は不要であり、送信先のテレビ会議端末10から取得したプロダクトIDおよびセキュリティレベルを、それぞれプロダクトID入力欄422およびプロダクトID入力欄422に入力して表示する。
送信先名称入力欄424は、送信先のテレビ会議端末10の送信先名称を入力するための入力領域であり、設定変更の場合はすでに登録されている送信先名称が表示され、変更することができる。送信先名称は、テレビ会議端末10を識別するためにユーザが命名する名称であるが、必ずしもユーザが入力する必要はない。送信先名称が入力されない場合は、そのテレビ会議端末10のプロダクトIDを送信先名称とする。「OK」ボタン425は、入力を完了するための操作ボタンであり、「キャンセル」ボタン426は、送信条件の入力を中止するための操作ボタンである。「キャンセル」ボタン426が操作された場合は、送信条件設定画面41に戻るようにしてもよいし、送信条件の新規登録あるいは設定変更を中止するようにしてもよい。
図26は、表示部102に表示される未知のPID確認画面43の一例を示す図である。未知のPID確認画面43は、後述する資料配付処理で、送信条件リスト23に登録されていないテレビ会議端末10を検出したときに表示され、その検出されたテレビ会議端末10の送信条件を設定するか否かを確認するための画面である。未知のPID確認画面43には、「登録されていないテレビ会議端末が会議に参加しています。」および「未知のテレビ会議端末を登録しますか?」というメッセージ431、「OK」ボタン432、および「キャンセル」ボタン433が表示される。
「OK」ボタン432は、メッセージ431を確認し、未知のテレビ会議端末10の送信条件の登録を開始するための操作ボタンである。「OK」ボタン432が操作されると、設定認証画面32が表示され、認証が認められると、送信条件登録画面42が表示されて、送信条件の登録を行うことができる。「キャンセル」ボタン433は、未知のテレビ会議端末10の送信条件の登録を中止するための操作ボタンである。
図27は、表示部102に表示される受信条件設定画面44の一例を示す図である。受信条件設定画面44は、受信条件リスト24を設定するための画面であり、図14に示した第2の設定画面31で「受信条件設定」ボタン312が操作されたときに表示される。受信条件設定画面44には、タイトル「受信条件リスト」、受信条件リスト24の情報のうちの「No」、「自端末/送信元名称」、および「セキュリティレベル」の情報、「設定」ボタン441、スクロールボタン442、「登録」ボタン443、「OK」ボタン444、および「キャンセル」ボタン445が表示される。
受信条件設定画面44に示した受信条件リスト24の情報のうちの「No」、「自端末/送信元名称」、および「セキュリティレベル」の情報は、すでに受信条件リスト24に登録されている受信条件の情報であり、受信条件が登録されていない場合は、空欄である。図27に示した受信条件設定画面44には、図11に示した受信条件リスト24の情報のうちの「No」、「自端末/送信元名称」、および「セキュリティレベル」の情報と同じ情報が表示されている。「設定」ボタン441は、受信条件リスト24の「No」ごとに設けられ、どのテレビ会議端末10の受信条件の設定変更を行うかを選択するための操作ボタンである。
スクロールボタン442は、受信条件リスト24に登録されている受信条件の数が多いために画面に表示しきれない受信条件を、スクロールさせて表示させるための操作ボタンである。「登録」ボタン443は、受信条件の新規登録を選択するための操作ボタンである。「OK」ボタン444は、受信条件の設定変更あるいは新規登録を完了するための操作ボタンであり、「キャンセル」ボタン445は、受信条件の設定変更あるいは新規登録を中止するための操作ボタンである。
図28は、表示部102に表示される受信条件登録画面45の一例を示す図である。受信条件登録画面45は、受信条件を新規登録あるいは設定変更するための画面であり、図27に示した受信条件設定画面44で「設定」ボタン441あるいは「登録」ボタン443が操作されたときに表示される。受信条件登録画面45には、「受信条件を登録してください」というメッセージ451、「プロダクトID」と付記されたプロダクトID入力欄452、「セキュリティレベル」と付記されたセキュリティレベル入力欄453、「自端末/送信元名称」と付記された自端末/送信元名称入力欄454、「OK」ボタン455、および「キャンセル」ボタン456が表示される。
プロダクトID入力欄452は、受信側のテレビ会議端末10あるいは配布資料を送信する送信元のテレビ会議端末10のプロダクトIDを入力するための入力領域であり、設定変更の場合はすでに登録されているプロダクトIDが表示され、変更することができる。送信元のテレビ会議端末10からプロダクトIDを取得することができる場合は、プロダクトID入力欄422からの入力は不要であり、送信元のテレビ会議端末10から取得したプロダクトIDを、プロダクトID入力欄422に表示する。セキュリティレベル入力欄453は、受信条件を設定する受信側のテレビ会議端末10あるいは送信元のテレビ会議端末10のセキュリティレベルを入力するための入力領域であり、設定変更の場合はすでに登録されているセキュリティレベルが表示され、変更することができる。
自端末/送信元名称入力欄454は、受信側のテレビ会議端末10あるいは送信元のテレビ会議端末10の自端末/送信元名称を入力するための入力領域であり、設定変更の場合はすでに登録されている自端末/送信元名称が表示され、変更することができる。自端末/送信元名称は、テレビ会議端末10を識別するためにユーザが命名する名称であるが、必ずしもユーザが入力する必要はない。自端末/送信元名称が入力されない場合は、そのテレビ会議端末10のプロダクトIDを自端末/送信元名称とする。
「OK」ボタン455は、入力を完了するための操作ボタンであり、「キャンセル」ボタン456は、受信条件の入力を中止するための操作ボタンである。「キャンセル」ボタン456が操作された場合は、受信条件設定画面44に戻るようにしてもよいし、受信条件の新規登録あるいは設定変更を中止するようにしてもよい。
図29は、表示部102に表示される接続画面46の一例を示す図である。接続画面46は、受信側のテレビ会議端末10を接続する接続先および接続方法を設定するための画面である。接続先は、受信側のテレビ会議端末10が直接接続される他のテレビ会議端末10あるいは受信側のテレビ会議端末10が直接接続される多地点接続制御装置である。接続画面46には、「テレビ会議に接続します」というメッセージ461、接続情報を入力するための接続情報入力欄として、丸印および「IPアドレス」が付記されたIPアドレス入力欄462、ならびに丸印および「電話番号」と付記された電話番号入力欄463、「OK」ボタン464、および「キャンセル」ボタン465が表示される。
IPアドレス入力欄462は、接続先のIPアドレスを入力するための入力領域であり、電話番号入力欄463は、接続先の電話番号を入力するための入力領域である。接続方法には、IPアドレスによる接続方法および電話番号による接続方法があり、IPアドレス入力欄462に付記される丸印および電話番号入力欄463に付記される丸印のうちのいずれかを、画面に表示されるポインタで指定することによって選択することができ、選択された丸印が黒い丸印となる。図29に示した接続情報入力欄は、IPアドレスによる接続方法が選択されており、IPアドレス入力欄462に付記される丸印が黒丸とされ、IPアドレス入力欄462に「192.168.10.10」と入力されたIPアドレスが示されている。「OK」ボタン464は、入力を完了するための操作ボタンであり、「キャンセル」ボタン465は、接続情報の入力を中止するための操作ボタンである。
接続画面46での接続先および接続方法の設定で、パスワードによる認証を行う場合は、接続画面46にパスワード入力欄を設けて、パスワードを入力させることによって認証を行った後、接続先および接続方法の設定を可能にしてもよい。さらに、すべてのテレビ会議端末10および多地点接続制御装置のIPアドレスあるいは電話番号を、いずれかの装置に予め登録しておいて、その登録されているIPアドレスあるいは電話番号の中から選択して設定するようにしてもよい。
図30は、表示部102に表示される接続確認画面47の一例を示す図である。接続確認画面47は、配布資料の送信先のテレビ会議端末10の接続情報が、前回配布情報を送信したときと異なるときに、その送信先のテレビ会議端末10に配付資料を送信するか否かを確認する画面である。接続確認画面47は、送信先のテレビ会議端末10の接続情報が、送信先条件リスト23に登録されている送付先名称の接続情報と異なるとき、すなわち送信先のテレビ会議端末10のIPアドレスあるいは電話番号と、送信先条件リスト23に登録されている送信先名称のうち、その送信先のテレビ会議端末10のプロダクトIDと同じプロダクトIDである送信先名称のIPアドレスあるいは電話番号とが異なるときに表示される。
接続確認画面47には、「会議室A(プロダクトID 12345678)は以前接続した時と異なる接続情報で接続しています。」および「資料を送信しますか?」というメッセージ471、「OK」ボタン472、および「キャンセル」ボタン473が表示される。「OK」ボタン472は、メッセージ471を確認し、配付資料を送信するための操作ボタンである。「キャンセル」ボタン473は、配付資料の送信を中止するための操作ボタンである。
図31は、表示部102に表示される第1の配付資料選択画面48の一例を示す図である。第1の配付資料選択画面48は、配付資料を読み取る機器を選択するための画面である。第1の配付資料選択画面48には、「接続機器一覧表」と付記された機器の一覧表、スクロールボタン481、および「キャンセル」ボタン482が表示される。
「接続機器一覧表」と付記された機器の一覧表、およびスクロールボタン481は、それぞれ図20に示した「接続機器一覧表」と付記された機器の一覧表、およびスクロールボタン371と同じであり、重複を避けるために説明は省略する。「キャンセル」ボタン482は、配付資料の読み取りを中止するための操作ボタンである。
図32は、表示部102に表示される第2の配付資料選択画面49の一例を示す図である。第2の配付資料選択画面49は、配付資料の読み取りの開始を指示するための画面であり、図31に示した第1の配付資料選択画面48で、複合機131あるいはスキャナ133など原稿から識別マークを読み取る機器が選択されたときに表示される。第2の配付資料選択画面49には、「資料を読み込みます」および「準備ができたらOKを押してください」というメッセージ491、「OK」ボタン492、および「キャンセル」ボタン493が表示される。
「OK」ボタン492は、メッセージ491を確認し、配付資料の読み取りの開始を指示するための操作ボタンである。「キャンセル」ボタン493は、配付資料の読み取りを中止するための操作ボタンである。「キャンセル」ボタン493が操作されたときは、前の画面に戻るようにしてもよいし、配付資料の読み取りを中止するようにしてもよい。
図33は、表示部102に表示される第3の配付資料選択画面50の一例を示す図である。第3の配付資料選択画面50は、読み取るべき配付資料の情報を含むファイルを選択するための画面であり、図32に示した第2の配付資料選択画面49で、パソコン132あるいはメモリカードリーダ134など識別マークの情報を含むファイルを記憶する機器が選択されたときに表示される。第3の配付資料選択画面50には、「資料を選択してください」と付記されたファイルの一覧表、スクロールボタン501、および「キャンセル」ボタン502が表示される。
「資料を選択してください」と付記されたファイルの一覧表、スクロールボタン501、および「キャンセル」ボタン502は、それぞれ図22に示された「識別マーク画像ファイルを選択してください」と付記されたファイルの一覧表、スクロールボタン391、および「キャンセル」ボタン392と同じであり、重複を避けるために説明は省略する。配布資料が複数のファイルに含まれる場合は、複数のファイルを選択してもよい。
図34は、表示部102に表示される第4の配付資料選択画面51の一例を示す図である。第4の配付資料選択画面51は、読み取った配付資料の内容を表示して、配付してもよいか否かを確認するための画面であり、図32に示した第2の配付資料選択画面49で「OK」ボタン492が操作されたとき、あるいは図33に示した第3の配付資料選択画面50でファイルが選択されたときに表示される。第4の配付資料選択画面51には、「以下の資料を配布します」および「よろしいですか?」というメッセージ511、メッセージ511が付記された配付資料の表示欄512、「OK」ボタン513、および「キャンセル」ボタン514が表示される。
配付資料の表示欄512は、読み取った配布資料の画像を表示する表示領域であり、図34に示した配付資料の表示欄512には、「CONFIDENTIAL」マークが記載された配付資料の表紙の画像が示されている。「OK」ボタン513は、資料の配布を指示するための操作ボタンであり、「キャンセル」ボタン514は、資料の配布を中止するための操作ボタンである。
図35は、テレビ会議端末10が読み取る配付資料の配付判定領域64の一例を示す図である。配付判定領域は、1頁内に記載される情報のうち情報を開示する対象者の範囲が制限される情報の範囲を示す領域である。識別マークは、基本的には、配布資料2の頁単位で指定するが、配布判定領域を用いることによって、情報を開示する対象者の範囲が制限される情報を、1頁内に記載される情報のうち一部の情報に限定して指定することができる。図35に示した配付判定領域64は、2つの識別マーク、たとえば2つの「重要」マーク62の中心点同士を結んだ線を対角線とする矩形で囲まれる領域である。配付判定領域64の範囲内に記載された情報が、情報を開示する対象者の範囲が制限される情報である。
図36は、テレビ会議端末10が読み取る配付資料の配付判定領域65の他の例を示す図である。図36に示した配付判定領域65は、4つの識別マーク、たとえば4つの「重要」マーク62の中心点を頂点とし、その頂点を結んだ線によってできる四角形で囲まれる領域である。
図35および図36に示した配付判定領域64,65は、配布資料2の1頁内に記載される情報のうち情報を開示する対象者の範囲が制限される情報を、図形で囲まれる範囲で指定するものであるが、これに限定されるものではない。たとえば、行単位で指定することも可能であり、情報を開示する対象者の範囲が制限される情報の最初の行と最後の行に識別マークを付記することによってその範囲を指定してもよい。
図37は、表示部102に表示される返信確認画面52の一例を示す図である。返信確認画面52は、テレビ会議中に配布され、表示部102に表示された配布資料2を確認したか否かを確認するための画面である。返信確認画面52は、受信した配布資料2を表示部102に表示する画面の一部に、重畳するように合成されて表示される。返信確認画面52には、「表示中の資料を確認しましたか?」というメッセージ521、および「OK」ボタン522が表示される。
「OK」ボタン522は、表示部102に表示された配布資料2を確認したことを示すための操作ボタンである。「OK」ボタン522が操作されると、確認データが配布資料2の送信元のテレビ会議端末10に送信される。確認データは、表示された配布資料2に関連する表示関連情報であり、たとえば、表示された配布資料2を確認したテレビ会議端末10のプロダクトID、および確認したことを示す情報である。返信確認画面52が表示された後一定時間、たとえば10分表示しても「OK」ボタン522が操作されなければ、配付資料2は確認されなかったと判断され、確認したことを示す情報の代わりに、確認しなかったことを示す情報を確認データとして送信する。
この例では、返信確認画面52を表示して、「OK」ボタン522が操作されたときに、あるいは「OK」ボタン522が一定時間操作されなかったときに、確認データを送信しているが、返信確認画面52を表示することなく、配布資料2を表示部102に表示したときに、確認データを送信してもよい。この場合、確認データは、確認したことを示す情報あるいは確認しなかったことを示す情報の代わりに、配布資料2を表示したことを示す情報を含める。
図13に示した第1の設定画面30、図24に示した送信条件設定画面41、図25に示した送信条件登録画面42、および図26に示した未知のPID確認画面43は、配付資料の送信側のテレビ会議端末10において配付資料を送信するときに送信可否を判断する場合に用いられる画面である。図14に示した第2の設定画面31、図27に示した受信条件設定画面44、および図28に示した受信条件登録画面45は、配付資料の受信側のテレビ会議端末10において配付資料を表示するときに表示可否を判断する場合に用いられる画面である。
図38は、制御部101が実行する第1の設定処理を示すフローチャートである。第1の設定処理は、配付資料の送信側のテレビ会議端末10において配付資料を送信するときに送信可否を判断する場合に実行される処理である。操作部106によって設定画面の表示が指示されると、ステップA1に移る。
ステップA1では、パスワードが登録済みか否かを判定する。たとえばパスワード記憶部124にパスワードが保存つまり記憶されていれば、ステップA2に進み、パスワード記憶部124にパスワードが保存つまり記憶されていなければ、ステップA9に進む。ステップA2では、表示部102に設定認証画面32を表示する。ステップA3では、パスワードの認証がOKであるか否かを判定する。設定認証画面32で入力されたパスワードが登録されているパスワードに一致すると、パスワードの認証がOKであると判定し、ステップA4に進み、設定認証画面32で入力されたパスワードが登録されているパスワードに一致しないと、パスワードの認証がOKでないと判定し、第1の設定処理を終了する。
ステップA4では、表示部102に第1の設定画面30を表示する。ステップA5では、識別マーク設定ボタン301が押されたか否かを判定する。識別マーク設定ボタン301が押されると、ステップA10に進み、識別マーク設定ボタン301が押されないと、ステップA6に進む。ステップA6では、送信条件設定ボタン302が押されたか否かを判定する。送信条件設定ボタン302が押されると、ステップA11に進み、送信条件設定ボタン302が押されないと、ステップA7に進む。ステップA7では、パスワード設定ボタン303が押されたか否かを判定する。パスワード設定ボタン303が押されると、ステップA12に進み、パスワード設定ボタン303が押されないと、ステップA8に進む。
ステップA8では、終了ボタン304が押されたか否かを判定する。終了ボタン304が押されると、第1の設定処理を終了し、終了ボタン304が押されないと、ステップA4に戻る。ステップA9では、パスワード設定処理を呼び出して処理した後、ステップA4に進む。ステップA10では、識別マーク設定処理を呼び出して処理した後、ステップA6に進む。ステップA11では、送信条件設定処理を呼び出して処理した後、ステップA7に進む。ステップA12では、パスワード設定処理を呼び出して処理した後、ステップA8に進む。
画面にキャンセルボタンがある場合、処理中にキャンセルボタンが押されると、処理を中止してその処理を終了する。以下の各処理においても同じである。
図39は、第1の設定処理から呼び出されるパスワード設定処理を示すフローチャートである。パスワード設定処理は、パスワードを新規登録あるいは設定変更する処理であり、図49に示す第2の設定処理からも呼び出される。図38に示した第1の設定処理のステップA9およびステップA12、ならびに図49に示す第2の設定処理のステップM9およびステップM12から呼び出されると、ステップB1に移る。
ステップB1では、表示部102にパスワード設定画面33を表示する。ステップB2では、パスワードが入力され、OKボタン334が押されたか否かを判定する。パスワードの入力箇所は、現在のパスワードが1カ所、および新しいパスワードが2カ所である。具体的には、現在のパスワードが第1のパスワード入力欄331に入力され、新しいパスワードが第2のパスワード入力欄332および第3のパスワード入力欄333に入力される。新規登録の場合は、第1のパスワード入力欄331は、表示されない。
OKボタン334が押されると、ステップB3に進み、OKボタン334が押されないと、ステップB2に戻る。ステップB3では、パスワード入力は正しいか否かを判定する。入力された現在のパスワードがすでに登録済みのパスワードと一致し、かつ入力された2つの新しいパスワードが一致すると、パスワード入力は正しいと判定し、ステップB4に進む。入力された現在のパスワードがすでに登録済みのパスワードと一致しないか、あるいは入力された2つの新しいパスワードが一致しないと、パスワード入力は正しくないと判定し、ステップB6に進む。新規登録の場合は、入力された現在のパスワードがすでに登録済みのパスワードと一致するか否かの判定は行わない。
ステップB4では、表示部102に第1のパスワード変更確認画面34を表示する。ステップB5では、入力された新しいパスワードをパスワード記憶部124に保存つまり記憶して、パスワード設定処理を終了する。この場合、入力された新しいパスワードにハッシュをかけるなどして、情報漏洩に対する安全性を向上して記憶してもよい。ステップB6では、表示部102に第2のパスワード変更確認画面35を表示して、パスワード設定処理を終了する。
図40は、第1の設定処理から呼び出される識別マーク設定処理を示すフローチャートである。識別マーク設定処理は、識別マークを読み込み、読み込んだ識別マークを識別マークリスト22に登録する処理である。識別マーク設定処理は、図49に示す第2の設定処理からも呼び出される。図38に示した第1の設定処理のステップA10、および図49に示す第2の設定処理のステップM10から呼び出されると、ステップC1に移る。
ステップC1では、表示部102に識別マーク設定画面36を表示する。ステップC2では、登録ボタン363が押されたか否かを判定する。登録ボタン363が押されると、ステップC6に進み、登録ボタン363が押されないと、ステップC3に進む。ステップC3では、設定ボタン361が押されたか否かを判定する。設定ボタン361が押されると、ステップC7に進み、設定ボタン361が押されないと、ステップC4に進む。ステップC4では、識別マーク設定画面36のOKボタン364が押されたか否かを判定する。OKボタン364が押されると、ステップC5に進み、OKボタン364が押されないと、ステップC2に戻る。
ステップC5では、一時記憶部126に識別マークが記憶されていると、つまり設定変更されていると、一時記憶部126に記憶した識別マークを識別マーク記憶部121に保存つまり記憶して、識別マーク設定処理を終了する。新規登録の場合は、識別マーク登録処理で識別マーク記憶部121に保存する。ステップC6では、識別マーク登録処理を呼び出して処理した後、ステップC1に戻る。ステップC7では、表示部102に既存の設定が入力された状態の第4の識別マーク登録画面40を表示し、既存の設定を変更し、一時記憶部126に記憶する。ステップC8では、第4の識別マーク登録画面40のOKボタン404が押されたか否かを判定する。OKボタン404が押されると、ステップC1に戻り、OKボタン404が押されないと、ステップC8に戻る。
図41は、識別マーク設定処理から呼び出される識別マーク登録処理を示すフローチャートである。識別マーク登録処理は、識別マークを読み取る処理である。図40に示した識別マーク設定処理のステップC6で呼び出されると、ステップD1に移る。
ステップD1では、表示部102に第1の識別マーク登録画面37を表示する。ステップD2では、第1の識別マーク登録画面37に表示された接続機器一覧表の機器の中からいずれかの機器が選択されたか否かを判定する。接続機器一覧表の機器の中からいずれかの機器が選択されると、ステップD3に進み、接続機器一覧表の機器の中からいずれの機器も選択されないと、ステップD2に戻る。
ステップD3では、選択した機器のタイプを判定する。具体的には、選択した機器のタイプが、スキャナ機能を有する機器およびファイルを保存している機器のうちいずれであるかを判定する。選択した機器のタイプが、スキャナ機能を有する機器、具体的には複合機131およびスキャナ133などのように原稿から識別マークを読み取る機器であると判定した場合は、ステップD4に進み、選択した機器のタイプが、ファイルを保存している機器、具体的にはパソコン132およびメモリカードリーダ134などのように識別マークの情報を含むファイルを記憶する機器であると判定した場合は、ステップD10に進む。
ステップD4では、第2の識別マーク登録画面38を表示する。ステップD5では、識別マークのみを記した紙などがデータ読取部130にセットされ、OKボタン382が押されたか否かを判定する。OKボタン382が押されると、ステップD6に進み、OKボタン382が押されないと、ステップD5に戻る。ステップD6では、データ読込部105に接続されているデータ読取部130から、識別マークの画像を読み込む。
ステップD7では、表示部102に第4の識別マーク登録画面40を表示する。ステップD8では、セキュリティレベルおよび範囲設定が入力され、OKボタン404が押されたか否かを判定する。OKボタン404が押されると、ステップD9に進み、OKボタン404が押されないと、ステップD8に戻る。ステップD9では、識別マーク記憶部121に記憶される識別マークリスト22に、読み込んだ識別マークを登録して、識別マーク登録処理を終了する。
ステップD10では、第3の識別マーク登録画面39を表示する。ステップD11では、第3の識別マーク登録画面39に表示された識別マーク画像ファイルの中からいずれかのファイルが選択されたか否かを判定する。識別マーク画像ファイルの中からいずれかのファイルが選択されると、ステップD7に進み、識別マーク画像ファイルの中からいずれのファイルも選択されないと、ステップD11に戻る。
図42は、第1の設定処理から呼び出される送信条件設定処理を示すフローチャートである。送信条件設定処理は、配布資料の送信先のテレビ会議端末10の送信条件を、送信条件リスト23に登録する処理である。図38に示した第1の設定処理のステップA11から呼び出されると、ステップE1に移る。
ステップE1では、表示部102に送信条件設定画面41を表示する。ステップE2では、登録ボタン413が押されたか否かを判定する。登録ボタン413が押されると、ステップE6に進み、登録ボタン413が押されないと、ステップE3に進む。ステップE3では、設定ボタン411が押されたか否かを判定する。設定ボタン411が押されると、ステップE7に進み、設定ボタン411が押されないと、ステップE4に進む。ステップE4では、送信条件設定画面41のOKボタン414が押されたか否かを判定する。OKボタン414が押されると、ステップE5に進み、OKボタン414が押されないと、ステップE2に戻る。
ステップE5では、一時記憶部126に記憶した送信条件設定を送信条件リスト23に登録して、送信条件設定処理を終了する。送信条件リスト23の接続情報は、前回の配布資料に送信したときの接続情報として、接続情報記憶部125に記憶されている接続情報を登録する。接続情報記憶部125に記憶される接続情報は、この処理の後で実行される図44に示す第1のテレビ会議接続処理で更新される。ステップE6では、送信条件登録処理を呼び出して処理した後、ステップE1に戻る。ステップE7では、表示部102に既存の設定が入力された状態の送信条件登録画面42を表示し、既存の設定を変更し、一時記憶部126に記憶する。ステップE8では、送信条件登録画面42のOKボタン425が押されたか否かを判定する。OKボタン425が押されると、ステップE1に戻り、OKボタン425が押されないと、ステップE8に戻る。
図43は、送信条件設定処理から呼び出される送信条件登録処理を示すフローチャートである。送信条件登録処理は、送信条件を入力し、一時記憶部126に記憶する処理である。図42に示した送信条件設定処理のステップE6から呼び出されると、ステップF1に移る。
ステップF1では、表示部102に送信条件登録画面42を表示する。ステップF2では、送信条件が入力され、OKボタン425が押されたか否かを判定する。OKボタン425が押されると、ステップF3に進み、OKボタン425が押されないと、ステップF2に戻る。送信先のテレビ会議端末10からプロダクトIDおよびセキュリティレベルを取得することができる場合は、送信先のテレビ会議端末10から取得したプロダクトIDおよびセキュリティレベルを、送信条件として入力する。ステップF3では、入力された送信条件を一時記憶部126に保存つまり記憶して、送信条件登録処理を終了する。
図44は、制御部101が実行する第1のテレビ会議接続処理を示すフローチャートである。第1のテレビ会議接続処理は、テレビ会議に参加するテレビ会議端末10を接続して会議を開始し、配布資料の送受信を行って配布資料を表示し、会議が終了すると接続を切断する処理を行う。操作部106によってテレビ会議の開始が指示されると、ステップG1に移る。
ステップG1では、表示部102に接続画面46を表示する。ステップG2では、接続情報が入力され、OKボタン464が押されたか否かを判定する。接続情報は、IPアドレスもしくは電話番号などの接続情報であり、具体的には、IPアドレス入力欄462にIPアドレス、もしくは電話番号入力欄463に電話番号が入力される。OKボタン464が押されると、ステップG3に進み、OKボタン464が押されないと、ステップG2に戻る。ステップG3では、入力された接続情報を、一時記憶部に保存つまり記憶する。
ステップG4では、入力された接続情報に従い、通信部107によって通信を開始し、テレビ会議を開始する。ステップG5では、接続状況調査処理を呼び出して処理した後、ステップG6に進む。ステップG6では、撮影部103によって、周囲の様子を撮影し、撮影した映像データを接続先へ送信する。ステップG7では、集音部104によって、周囲の音声を集音し、集音した音声データを接続先へ送信する。
ステップG8では、操作部106で資料配付のための操作があったか否かを判定する。資料配付のための操作があると、ステップG12に進み、資料配付のための操作がないと、ステップG9に進む。受信ステップであるステップG9では、他のテレビ会議端末10から配付資料が送付されてきたか否かを判定する。配付資料が送付されてくると、ステップG13に進み、配付資料が送付されてこないと、ステップG10に進む。
ステップG10では、操作部106で接続終了の指示があったか否かを判定する。テレビ会議の終了指示があると、接続終了の指示があると判定し、ステップG11に進み、テレビ会議の終了指示がないと、接続終了の指示がないと判定し、ステップG5に戻る。ステップG11では、接続を切断し、テレビ会議を終了して、第1のテレビ会議接続処理を終了する。ステップG12では、資料配付処理を呼び出して処理した後、ステップG9に進む。表示ステップであるステップG13では、受信した配付資料を表示部102に表示して、ステップG10に進む。
図45は、第1のテレビ会議接続処理から呼び出される接続状況調査処理を示すフローチャートである。接続状況調査処理は、全テレビ会議端末接続情報テーブル21を作成、あるいはすでに作成されているときは更新する処理である。図44に示した第1のテレビ会議接続処理のステップG5から呼び出されると、ステップH1に移る。ステップH1およびステップH5は、制御部101によって実行され、ステップH2〜ステップH4およびステップH6〜ステップH8は、多地点接続制御部107によって実行される。ステップH7は、他のテレビ会議端末10に含まれる多地点接続制御部107によって実行される。
ステップH1では、制御部101は、多地点接続制御部107に、すべてのテレビ会議端末10についてのテレビ会議端末接続情報の収集を要求する。ステップH2では、多地点接続制御部107は、受信側の多地点接続制御部107に接続されているテレビ会議端末10のテレビ会議端末接続情報を収集する。ステップH3では、受信側の多地点接続制御部107に、他の多地点接続制御部107が接続されているか否かを判定する。他の多地点接続制御部107が接続されていると、ステップH6に進み、他の多地点接続制御部107が接続されていないと、ステップH4に進む。
ステップH4では、多地点接続制御部107は、すべてのテレビ会議端末10について収集したテレビ会議端末接続情報を、制御部101に送る。ステップH5では、制御部101は、多地点接続制御部107から受け取ったすべてのテレビ会議端末10についてのテレビ会議端末接続情報を、接続情報記憶部125に記憶される全テレビ会議端末接続情報テーブル21に登録し、接続状況調査処理を終了する。
ステップH6では、受信側の多地点接続制御部107は、他の多地点接続制御部107に、テレビ会議端末接続情報を収集して送信するように要求する。要求先の多地点接続制御部107に、さらに他の多地点接続制御部107が接続されていれば、同様に要求する。ステップH7では、要求を受けた他の多地点接続制御部107は、テレビ会議端末接続情報を収集したら、収集したテレビ会議端末接続情報を要求元の多地点接続制御部107へ送信する。ステップH8では、他の多地点接続制御部107からテレビ会議端末接続情報を受信したか否かを判定する。他の多地点接続制御部107からテレビ会議端末接続情報を受信すると、ステップH4に進み、他の多地点接続制御部107からテレビ会議端末接続情報を受信しないと、ステップH8に戻る。
図46は、第1のテレビ会議接続処理から呼び出される資料配付処理を示すフローチャートである。資料配付処理は、配布資料を読み込んで、セキュリティレベルによって制限されない情報のみを送信する処理を行う。図44に示した第1のテレビ会議接続処理のステップG12から呼び出されると、ステップJ1に移る。
ステップJ1では、第1の配付資料読込処理を呼び出して処理した後、ステップJ2に進む。ステップJ2では、全テレビ会議端末接続情報テーブル21に記憶されるテレビ会議端末接続情報のテレビ会議端末10の中からから1つ選択し、選択接続先とする。ステップJ3では、選択接続先のプロダクトIDが送信条件リスト23に登録済か否かを判定する。選択接続先のプロダクトIDが送信条件リスト23に登録されていると、ステップJ4に進み、選択接続先のプロダクトIDが送信条件リスト23に登録されていないと、ステップJ8に進む。
ステップJ4では、選択接続先のプロダクトIDと一致する送信条件リスト23の中のプロダクトIDの接続情報の内容は、選択接続先の接続情報の内容と同じであるか否かを判定する。同じであるとステップJ5に進み、同じでないと、ステップJ13に進む。比較ステップおよび判断ステップであるステップJ5では、配布資料に付された識別マークのマッチセキュリティレベルが、送信条件リスト23に示されるセキュリティレベルのうち、選択接続先のテレビ会議端末10のセキュリティレベル以下であるか否かを判定する。マッチセキュリティレベルは、配布資料に付される識別マークのうち最もセキュリティレベルの高いレベルである。配布資料に付された識別マークのマッチセキュリティレベルが、送信条件リスト23に示されるセキュリティレベルのうち、選択接続先のテレビ会議端末10のセキュリティレベル以下であると、ステップJ6に進む。配布資料に付された識別マークのマッチセキュリティレベルが、送信条件リスト23に示されるセキュリティレベルのうち、選択接続先のテレビ会議端末10のセキュリティレベル以下でないと、ステップJ16に進む。
送信ステップであるステップJ6では、通信部107によって、選択接続先に受信側のテレビ会議端末10の接続情報および付属PIDを付与した配付資料を送信する。ステップJ7では、全テレビ会議端末接続情報テーブル21に登録されている接続数繰り返したか否かを判定する。全テレビ会議端末接続情報テーブル21に登録されている接続数繰り返すと、資料配付処理を終了する。全テレビ会議端末接続情報テーブル21に登録されている接続数繰り返していないと、ステップJ2に戻る。
ステップJ8では、未知のPID確認画面43を表示する。ステップJ9では、未知のPIDを登録するか否かを確認する。OKボタン432が押されると、未知のPIDを登録すると判定し、ステップJ10に進み、キャンセルボタン433が押されると、未知のPIDを登録しないと判定し、ステップJ4に進む。ステップJ10では、表示部102に設定認証画面32を表示する。
ステップJ11では、パスワードの認証がOKであるか否かを判定する。設定認証画面32で入力されたパスワードが登録されているパスワードに一致すると、パスワードの認証がOKであると判定し、ステップJ12に進み、設定認証画面32で入力されたパスワードが登録されているパスワードに一致しないと、パスワードの認証がOKでないと判定し、ステップJ4に進む。ステップJ12では、送信条件登録処理を呼び出して処理した後、ステップJ5に進む。
ステップJ13では、表示部102に接続確認画面47を表示する。ステップJ14では、送信するか否かを判定する。OKボタン472が押されると、送信すると判定し、ステップJ15に進み、キャンセルボタン473が押されると、送信しないと判定し、ステップJ2の戻る。ステップJ15では、選択接続先のテレビ会議端末10のプロダクトIDと一致する送信条件リスト23の中のプロダクトIDに対応付けられる接続情報を、選択接続先のテレビ会議端末10の接続情報に書き換えて保存つまり記憶する。送信ステップおよび変換ステップであるステップJ16では、通信部107によって、選択接続先のテレビ会議端末10に、配付資料の配付判定領域以外の情報を送信する。ただし、配付判定領域が全面の場合は、何も送信しない。配付判定領域が資料の一部の場合は、配付判定領域内を読めない状態、たとえばモザイク、黒塗り、あるいは透明に画像処理したのち、全面を送信してもよい。
図47は、資料配付処理から呼び出される第1の配付資料読込処理を示すフローチャートである。第1の配付資料読込処理は、配布資料を読み込んで、セキュリティレベルによって制限される情報を抽出する処理である。図46に示した資料配付処理のステップJ1から呼び出されると、ステップK1に移る。
ステップK1では、表示部102に第1の配付資料選択画面48を表示する。ステップK1では、第1の配付資料選択画面48に表示された接続機器一覧表の機器の中からいずれかの機器が選択されたか否かを判定する。接続機器一覧表の機器の中からいずれかの機器が選択されると、ステップK3に進み、接続機器一覧表の機器の中からいずれの機器も選択されないと、ステップK2に戻る。
ステップK3では、選択した機器のタイプを判定する。具体的には、選択した機器のタイプが、スキャナ機能を有する機器およびファイルを保存している機器のうちいずれであるかを判定する。選択した機器のタイプが、スキャナ機能を有する機器、具体的には複合機131およびスキャナ133などのように原稿から識別マークを読み取る機器であると判定した場合は、ステップK4に進み、選択した機器のタイプが、ファイルを保存している機器、具体的にはパソコン132およびメモリカードリーダ134などのように識別マークの情報を含むファイルを記憶する機器であると判定した場合は、ステップK15に進む。
ステップK4では、第2の配付資料選択画面49を表示する。ステップK5では、配付資料がデータ読取り部にセットされ、OKボタン492が押されたか否かを判定する。OKボタン492が押されると、ステップK6に進み、OKボタン492が押されないと、ステップK5に戻る。ステップK6では、データ読込部105に接続されているデータ読取部130から、画像を読み込む。ステップK7では、表示部102に第4の配付資料選択画面51を表示し、選択済配付資料を示す。ステップK8では、OKボタン513が押されたか否かを判定する。OKボタン513が押されると、ステップK9に進み、OKボタン513が押されないと、ステップK8に戻る。
ステップK9では、識別マーク記憶部121に記憶される識別マークリスト22を、セキュリティレベルが高い順にソートし、ソート済識別マークリストとして一時記憶部126に保存つまり記憶する。ステップK10では、ソート済識別マークリストの識別マークを選択識別マークとして1つ選択する。ステップK11では、選択識別マークが選択済配付資料上にないかマッチング処理する。マッチング処理は、一般的に用いられる画像のマッチング処理によって行うので、説明は省略する。
ステップK9で、セキュリティレベルが高い順にソートしてあるので、セキュリティレベルが高い識別マークからマッチング処理することによって、最もセキュリティレベルが高い識別マークを早く検出することができる。ステップK12では、マッチしたか否かを判定する。選択識別マークが選択済配付資料上にあると、マッチしたと判定し、ステップK18に進み、選択識別マークが選択済配付資料上にないと、マッチしないと判定し、ステップK13に進む。
ステップK13では、識別マーク記憶部121に記憶される識別マークリスト22に登録されているマーク数繰り返したか否かを判定する。マーク数繰り返すと、ステップK14に進み、マーク数繰り返していないと、ステップK10に戻る。ステップK14では、セキュリティレベル0をマッチセキュリティレベルとし、さらに、全面を配付判定領域として、一時記憶部126に保存つまり記憶して、第1の配付資料読込処理を終了する。
ステップK11のマッチング処理では、配付資料上に識別マークが記載されているにもかかわらず、誤認識などによって、マッチしない可能性がある。このような場合を考慮して、セキュリティを高めるために、たとえばどのテレビ会議端末10でも表示できないようにするために、ステップK14で、セキュリティレベル0をマッチセキュリティレベルとせず、予め決めておいた他のセキュリティレベル、たとえばセキュリティレベル「−1」をマッチセキュリティレベルとし、全面を配付判定領域としてもよい。予めセキュリティレベル「−1」をマッチセキュリティレベルと決めておく場合は、図46に示したステップJ5では、マッチセキュリティレベルがセキュリティレベル「−1」であるとき、無条件でステップJ16へ分岐する。
ステップK15では、第3の配付資料選択画面50を表示する。ステップK16では、第3の配付資料選択画面50に表示される資料のファイル中のいずれかのファイルが選択されたか否かを判定する。いずれかのファイルが選択されると、ステップK17に進み、いずれのファイルも選択されないと、ステップK16に戻る。ステップK17では、選択されたファイルがワープロあるいは表計算ソフト用のデータであれば、画像として扱えるように処理して、ステップK7に進む。ステップK18では、選択識別マークのセキュリティレベルをマッチセキュリティレベルとして、一時記憶部126に保存つまり記憶する。ステップK19では、マッチ判定処理を呼び出して処理した後、第1の配付資料読込処理を終了する。
図48は、第1の配付資料読込処理から呼び出されるマッチ判定処理を示すフローチャートである。マッチ判定処理は、配布判定領域を検出する処理である。図47に示した第1の配付資料読込処理のステップK19、あるいは図54に示した配付資料受信処理のステップS12で呼び出されると、ステップL1に移る。
ステップL1では、識別マークリスト22を参照して、マッチした識別マークは、範囲設定されているか否かを判定する。範囲設定されていると、ステップL2に進み、範囲設定されていないと、ステップL5に進む。ステップL2では、もう一カ所、選択識別マークが選択済配付資料上にないかマッチング処理する。ステップL3では、マッチしたか否かを判定する。他にマッチする識別マークがあると、マッチしたと判定し、ステップL4に進み、他にマッチする識別マークがないと、マッチしないと判定し、ステップL5に進む。
ステップL4では、選択識別マークを対角とする矩形を配付判定領域として、一時記憶部126に保存つまり記憶して、マッチ判定処理を終了する。ステップL5では、選択済配付資料の全面を配付判定領域として、マッチ判定処理を終了する。
ここでは、範囲指定された識別マークが配付資料上に1種類しかない場合を例示しているが、配付資料上に異なる種類の範囲指定された識別マークが複数記載してある場合も考え得る。この場合は、はじめに、範囲指定されていない識別マークについてのみマッチング処理を行う。マッチするものがあれば、選択済配付資料の全面を配付判定領域としてマッチ判定処理を終了し、マッチするものがなければ、次に、範囲指定されている識別マークについてのみマッチング処理を行う。マッチするものがあれば、その都度、選択識別マークを対角とする矩形を配付判定領域として、一時記憶部126に保存つまり記憶してマッチ判定処理を終了してもよい。
図49は、制御部101が実行する第2の設定処理を示すフローチャートである。第2の設定処理は、配付資料の受信側のテレビ会議端末10において配付資料を表示するときに表示可否を判断する場合に実行される処理である。操作部106によって設定画面の表示が指示されると、ステップM1に移る。ステップM1〜ステップM10、およびステップM12は、それぞれ図38に示したステップA1〜ステップA10、およびステップA12に対応するステップであり、重複を避けるために説明は省略する。ステップM11では、受信条件設定処理を呼び出して処理した後、ステップM7に進む。
図50は、第2の設定処理から呼び出される受信条件設定処理を示すフローチャートである。受信条件設定処理は、受信側のテレビ会議端末10および送信元のテレビ会議端末10の受信条件を受信条件リスト24に登録する処理である。図49に示した第2の設定処理のステップM11から呼び出されると、ステップN1に移る。ステップN1〜N8は、設定ステップである。
ステップN1では、表示部102に受信条件設定画面44を表示する。ステップN2では、登録ボタン443が押されたか否かを判定する。登録ボタン443が押されると、ステップN6に進み、登録ボタン443が押されないと、ステップN3に進む。ステップN3では、設定ボタン441が押されたか否かを判定する。設定ボタン441が押されると、ステップN7に進み、設定ボタン441が押されないと、ステップN4に進む。ステップN4では、受信条件設定画面44のOKボタン444が押されたか否かを判定する。OKボタン444が押されると、ステップN2に戻り、OKボタン444が押されないと、ステップN5に進む。
ステップN5では、一時記憶部126に記憶した受信条件設定を受信条件リスト24に登録して、受信条件設定処理を終了する。ステップN6では、受信条件登録処理を呼び出して処理した後、ステップN1に戻る。ステップN7では、表示部102に既存の設定が入力された状態の受信条件登録画面45を表示し、既存の設定を変更し、一時記憶部126に記憶する。ステップN8では、受信条件登録画面45のOKボタン455が押されたか否かを判定する。OKボタン455が押されると、ステップN1に戻り、OKボタン455が押されないと、ステップN8に戻る。
図51は、受信条件設定処理から呼び出される受信条件登録処理を示すフローチャートである。受信条件登録処理は、受信条件を入力し、一時記憶部126に記憶する処理である。図50に示した受信条件設定処理のステップN6から呼び出されると、ステップP1に移る。
ステップP1では、表示部102に受信条件登録画面45を表示する。ステップP2では、受信条件が入力され、OKボタン455が押されたか否かを判定する。OKボタン455が押されると、ステップP3に進み、OKボタン455が押されないと、ステップP2に戻る。ステップP3では、入力された受信条件を一時記憶部126に保存つまり記憶して、受信条件登録処理を終了する。
図52は、制御部101が実行する第2のテレビ会議接続処理を示すフローチャートである。第2のテレビ会議接続処理は、テレビ会議に参加するテレビ会議端末10を接続して会議を開始し、配布資料の送受信を行って配布資料を表示し、会議が終了すると接続を切断する処理を行う。操作部106によってテレビ会議の開始が指示されると、ステップQ1に移る。
ステップQ1では、表示部102に接続画面46を表示する。ステップQ2では、接続情報が入力され、OKボタン464が押されたか否かを判定する。接続情報は、IPアドレスもしくは電話番号などの接続情報であり、具体的には、IPアドレス入力欄462にIPアドレス、もしくは電話番号入力欄463に電話番号が入力される。OKボタン464が押されると、ステップQ3に進み、OKボタン464が押されないと、ステップQ2に戻る。ステップQ3では、入力された接続情報を、一時記憶部126に保存つまり記憶する。
ステップQ4では、入力された接続情報に従い、通信部107によって通信を開始し、テレビ会議を開始する。ステップQ5では、撮影部103によって、周囲の様子を撮影し、撮影した映像データを接続先へ送信する。ステップQ6では、集音部104によって、周囲の音声を集音し、集音した音声データを接続先へ送信する。ステップQ7では、操作部106で、資料配付のための操作があったか否かを判定する。資料配付のための操作があると、ステップQ11に進み、資料配付のための操作がないと、ステップQ8に進む。
ステップQ8では、他のテレビ会議端末10から配付資料が送付されてきたか否かを判定する。配付資料が送付されてくると、ステップQ13に進み、配付資料が送付されてこないと、ステップQ9に進む。ステップQ9では、操作部106で接続終了の指示があったか否かを判定する。テレビ会議の終了指示があると、接続終了の指示があると判定し、ステップQ10に進み、テレビ会議の終了指示がないと、接続終了の指示がないと判定し、ステップQ7に戻る。ステップQ10では、接続を切断し、テレビ会議を終了して、第2のテレビ会議接続処理を終了する。
ステップQ11では、第2の配付資料読込処理を呼び出して処理した後、ステップQ12に進む。ステップQ12では、受信側のテレビ会議端末10の接続情報および付属PIDを付与した選択済配付資料を、多地点接続制御部107を経由して、テレビ会議に参加しているすべてのテレビ会議端末10へ送付つまり送信して、ステップQ8に進む。ステップQ13では、配付資料受信処理を呼び出して処理した後、ステップQ9に進む。
図53は、第2のテレビ会議接続処理から呼び出される第2の配付資料読込処理を示すフローチャートである。第2の配付資料読込処理は、配布資料2を読み込む処理である。図52に示した第2のテレビ会議接続処理のステップQ11から呼び出されると、ステップR1に移る。
ステップR1では、表示部102に第1の配付資料選択画面48を表示する。ステップR2では、第1の配付資料選択画面48に表示された接続機器一覧表の機器の中からいずれかの機器が選択されたか否かを判定する。接続機器一覧表の機器の中からいずれかの機器が選択されると、ステップR3に進み、接続機器一覧表の機器の中からいずれの機器も選択されないと、ステップR2に戻る。
ステップR3では、選択した機器のタイプを判定する。具体的には、選択した機器のタイプが、スキャナ機能を有する機器およびファイルを保存している機器のうちいずれであるかを判定する。選択した機器のタイプが、スキャナ機能を有する機器、具体的には、複合機131およびスキャナ133などのように原稿から識別マークを読み取る機器であると判定した場合は、ステップR4に進み、選択した機器のタイプが、ファイルを保存している機器、具体的には、パソコン132およびメモリカードリーダ134などのように識別マークの情報を含むファイルを記憶する機器であると判定した場合は、ステップR8に進む。
ステップR4では、第2の配付資料選択画面49を表示する。ステップR5では、配付資料がデータ読取部130にセットされ、OKボタン492が押されたか否かを判定する。OKボタン492が押されると、ステップR6に進み、OKボタン492が押されないと、ステップR5に戻る。ステップR6では、データ読込部105に接続されているデータ読取部130から、画像を読み込む。ステップR7では、表示部102に第4の配付資料選択画面51を表示し、選択済配付資料を示し、第2の配付資料読込処理を終了する。
ステップR8では、第3の配付資料選択画面50を表示する。ステップR9では、第3の配付資料選択画面50に表示される資料のファイル中のいずれかのファイルが選択されたか否かを判定する。いずれかのファイルが選択されると、ステップR7に進み、いずれのファイルも選択されないと、ステップR9に戻る。
図54は、第2のテレビ会議接続処理から呼び出される配付資料受信処理を示すフローチャートである。配付資料受信処理は、配布資料を受信して、セキュリティレベルによって制限される情報を抽出する処理である。図52に示した第2のテレビ会議接続処理のステップQ13から呼び出されると、ステップS1に移る。
ステップS1では、通信部107によって、配布資料を受信する。ステップS2では、識別マーク記憶部121に記憶される識別マークリスト22を、セキュリティレベルが高い順にソートし、ソート済識別マークリストとして一時記憶部126に保存つまり記憶する。ステップS3では、ソート済識別マークリストの識別マークを選択識別マークとして1つ選択する。ステップS4では、選択識別マークが選択済配付資料上にないかマッチング処理する。ステップS5では、マッチしたか否かを判定する。選択識別マークが選択済配付資料上にあると、マッチしたと判定し、ステップS11に進み、選択識別マークが選択済配付資料上にないと、マッチしないと判定し、ステップS6に進む。
ステップS6では、識別マーク記憶部121に記憶される識別マークリスト22に登録されているマーク数繰り返したか否かを判定する。マーク数繰り返すと、ステップS7に進み、マーク数繰り返していないと、ステップS3に戻る。ステップS7では、セキュリティレベル0をマッチセキュリティレベルとし、さらに、全面を配付判定領域として、一時記憶部126に保存つまり記憶する。
ステップS4のマッチング処理では、配付資料上に識別マークが記載されているにもかかわらず、誤認識などによって、マッチしない可能性がある。このような場合を考慮して、セキュリティを高めるために、たとえばどのテレビ会議端末10でも表示できないようにするために、ステップS7で、セキュリティレベル0をマッチセキュリティレベルとせず、予め決めておいた他のセキュリティレベル、たとえばセキュリティレベル「−1」をマッチセキュリティレベルとし、全面を配付判定領域としてもよい。予めセキュリティレベル「−1」をマッチセキュリティレベルと決めておく場合は、図46に示したステップJ5では、マッチセキュリティレベルがセキュリティレベル「−1」であるとき、無条件でステップJ16へ分岐する。
ステップS8では、配付資料に付与されている付属PIDが受信条件リスト24に登録されているか否かを判定する。配付資料に付与されている付属PIDが受信条件リスト24に登録されていると、ステップS9に進み、配付資料に付与されている付属PIDが受信条件リスト24に登録されていないと、配付資料受信処理を終了する。
ステップS9では、配布資料に付された識別マークのマッチセキュリティレベルが、受信側のテレビ会議端末のセキュリティレベル以下であるか否かを判定する。配布資料に付された識別マークのマッチセキュリティレベルが、受信側のテレビ会議端末のセキュリティレベル以下であると、ステップS10に進む。配布資料に付された識別マークのマッチセキュリティレベルが、受信側のテレビ会議端末のセキュリティレベル以下でないと、ステップS13に進む。ステップS10では、表示102部に配付資料を表示して、配付資料受信処理を終了する。
ステップS11では、選択識別マークのセキュリティレベルをマッチセキュリティレベルとして、一時記憶部126に保存つまり記憶する。ステップS12では、マッチ判定処理を呼び出して処理した後、ステップS8に進む。ステップS13では、表示部102に、配付資料の配付判定領域以外を表示して、配付資料受信処理を終了する。ただし、配付判定領域が全面の場合は、何も表示しない。配付判定領域が資料の一部の場合は、配付判定領域内を読めない状態、たとえばモザイク、黒塗り、あるいは透明に画像処理したのち、全面を表示してもよい。
図55は、制御部101が実行する確認データ送信処理を示すフローチャートである。確認データ送信処理は、配布資料2の受信側のテレビ会議端末10において、テレビ会議中に配布され、表示部102に表示された配布資料2に関する情報である確認データを生成し、配布資料の送信元に送信する処理である。確認データは、たとえば配布資料2を確認したことを示す情報および確認したテレビ会議端末10のプロダクトIDなどの情報を含む。図44に示した第1のテレビ会議接続処理のステップG13で配布資料2を表示した後、あるいは図54に示した配付資料受信処理のステップS10あるいはステップS13で配布資料2を表示した後、ステップT1に移る。
ステップT1では、表示部102に返信確認画面52を表示する。ステップT2では、OKボタン522が押されたか否かを判定する。OKボタン522が押されると、ステップT3に進み、OKボタン522が押されないと、ステップT2へ戻る。ステップT3では、確認データを生成し、生成した確認データを、配付資料の送信元のテレビ会議端末10に送信して、確認データ送信処理を終了する。
図56は、制御部101が実行する確認データ受信処理を示すフローチャートである。確認データ受信処理は、配布資料2の送信側のテレビ会議端末10において、確認データを受信し、受信した確認データを表示および履歴情報として記憶する処理である。通信部107によって、確認データを受信すると、ステップU1に移る。
ステップU1では、表示部102に、受信した確認データを表示する。記憶ステップであるステップU2では、記憶部120に確認データを履歴情報として記憶し、確認データ受信処理を終了する。履歴情報は、操作部106からの操作によって、表示部102に表示することもできる。
図38に示した第1の設定処理、図42に示した送信条件設定処理、図43に示した送信条件登録処理、図44に示した第1のテレビ会議接続処理、図45に示した接続状況調査処理、図46に示した資料配付処理、図47に示した第1の配付資料読込処理、および図48に示したマッチ判定処理は、配付資料の送信側のテレビ会議端末10において配付資料を送信するときに送信可否を判断する場合に実行される処理である。
図48に示したマッチ判定処理、図49に示した第2の設定処理、図50に示した受信条件設定処理、図51に示した受信条件登録処理、図52に示した第2のテレビ会議接続処理、図53に示した第2の配付資料読込処理、および図54に示した配付資料受信処理は、配付資料の受信側のテレビ会議端末10において配付資料を表示するときに表示可否を判断する場合に実行される処理である。
上述のように本実施の形態によれば、通信回線によって接続される複数の通信装置間で情報を送信するにあたって、図46に示した資料配付処理のステップJ5では、情報の開示の度合いを表す開示レベル情報を含む送信情報を送信するとき、送信情報に含まれる開示レベル情報が示す情報の開示の度合いと、送信先の通信装置で受信可能な情報の開示の度合いとの比較をする。図46に示した資料配付処理のステップJ5では、図46に示した資料配付処理のステップJ5での比較結果が、情報の送信を許可する予め定める許可条件を満たしているとき、情報の送信が許可されていると判断する。
図46に示した資料配付処理のステップJ6およびステップJ16では、図46に示した資料配付処理のステップJ5で情報の送信が許可されていると判断されたとき、前記送信情報を前記送信先の通信装置に送信する。したがって、送信する情報に応じて、その情報を送信するか否かを送信先ごとに判断して送信することができ、その情報を表示するか否かを送信相手ごとに制御することができる。したがって、開示が許可されていない者への情報の誤配信を回避することができる。これによって秘密漏洩を気にすることなく、複数の通信装置で情報を共有することができる。
また本実施の形態によれば、図50に示した受信条件設定処理のステップN1〜ステップN8では、各通信装置で受信可能な情報の開示の度合いを表す装置開示度合情報をそれぞれの通信装置に予め設定する。図43に示した送信条件登録処理のステップF2では、図46に示した資料配付処理のステップJ5で比較をする前に、前記送信先の通信装置から、その通信装置に設定されている装置開示度合情報を受信する。
前記送信先の通信装置で受信可能な情報の開示の度合いは、その送信先の通信装置から図43に示した送信条件登録処理のステップF2で受信した装置開示度合情報が示す情報の開示の度合いであるので、通信装置で受信可能な情報の開示の度合いをその通信装置から受け取ることができ、送信元の通信装置に送信先の各通信装置の情報の開示の度合いを設定しておく必要がない。したがって、送信元の通信装置における他の通信装置の装置開示レベル情報の設定作業を簡便化することができる。
また本実施の形態によれば、前記送信情報は、送信情報に含まれる開示レベル情報が示す情報の開示の度合いに応じて開示が制限される開示制限情報を含む。図46に示した資料配付処理のステップJ5では、図46に示した資料配付処理のステップJ5での比較結果が前記許可条件を満たしていないとき、開示制限情報の送信が許可されていないと判断する。図46に示した資料配付処理のステップJ6およびステップJ16では、図46に示した資料配付処理のステップJ5で開示制限情報の送信が許可されていないと判断されたとき、前記送信情報のうち前記開示制限情報を除いた残余の情報を前記送信先の通信装置に送信する。
したがって開示制限情報を除いた残余の情報を、前記送信先の通信装置に送信することができる。これによって、秘密にすべき情報が送信情報に含まれている場合でも、その秘密にすべき情報だけを開示しないようにすることができる。
また本実施の形態によれば、前記送信情報は、送信情報に含まれる開示レベル情報が示す情報の開示の度合いに応じて開示が制限される開示制限情報を含む。図46に示した資料配付処理のステップJ5では、図46に示した資料配付処理のステップJ5での比較結果が前記許可条件を満たしていないとき、開示制限情報の送信が許可されていないと判断する。図46に示した資料配付処理のステップJ16では、図46に示した資料配付処理のステップJ5で開示制限情報の送信が許可されていないと判断されたとき、前記送信情報のうち前記開示制限情報を予め定める変換規則に従って変換する。
図46に示した資料配付処理のステップJ6およびステップJ16では、図46に示した資料配付処理のステップJ16で前記開示制限情報が変換されたとき、前記送信情報のうち前記開示制限情報を、図46に示した資料配付処理のステップJ16で変換された情報に置き換え、前記開示制限情報が前記変換された情報に置き換えられた前記送信情報を前記送信先の通信装置に送信する。
したがって開示制限情報を、たとえばモザイク、黒塗り、あるいは透明を表す情報に変換して送信先の通信装置に送信することができる。これによって、秘密にすべき情報が送信情報に含まれている場合でも、その秘密にすべき情報だけは元の情報が判らないようにして開示することができる。
また本実施の形態によれば、通信回線によって接続される複数の通信装置間で情報を送受信して表示するにあたって、図46に示した資料配付処理のステップJ5では、情報の開示の度合いを表す開示レベル情報を含む送信情報を送信するとき、送信情報に含まれる開示レベル情報が示す情報の開示の度合いと、送信先の通信装置で受信可能な情報の開示の度合いとの比較をする。図46に示した資料配付処理のステップJ5では、図46に示した資料配付処理のステップJ5での比較結果が、情報の送信を許可する予め定める許可条件を満たしているとき、情報の送信が許可されていると判断する。図46に示した資料配付処理のステップJ6およびステップJ16では、図46に示した資料配付処理のステップJ5で情報の送信が許可されていると判断されたとき、前記送信情報を前記送信先の通信装置に送信する。
図44に示した第1のテレビ会議接続処理のステップG9で、図46に示した資料配付処理のステップJ6およびステップJ16で送信された送信情報を送信先の通信装置で受信すると、図44に示した第1のテレビ会議接続処理のステップG13では、図44に示した第1のテレビ会議接続処理のステップG9で受信した送信情報を、送信先の通信装置でテレビ会議のための表示画面に表示する。
したがって、たとえば多地点を結ぶテレビ会議で会議資料の情報を送信するとき、送信する会議資料の情報に応じて、その情報を送信するか否かを送信先ごとに判断して送信して、表示することができる。したがって、開示が許可されていない者への会議資料の情報の誤配信を回避することができる。これによって秘密漏洩を気にすることなく、複数の通信装置で会議資料の情報を共有することができる。
上述した実施の形態は、本発明の例示に過ぎず、発明の範囲内において構成を変更することができる。上述したテレビ会議システム1は、配付資料の送信側のテレビ会議端末10において配付資料を送信するときに送信可否を判断する第1の処理形態と、配付資料の受信側のテレビ会議端末10において配付資料を表示するときに表示可否を判断する第2の処理形態との2つの処理形態で処理することが可能であるが、必ずしも両方の処理形態を処理可能とする必要はなく、片方の処理形態だけを処理可能としてもよい。
すなわち、第1の処理形態のみを処理可能とする場合は、受信条件記憶部123、受信条件リスト24、第2の設定画面31、図49に示した第2の設定処理、図50に示した受信条件設定処理、図51に示した受信条件登録処理、図52に示した第2のテレビ会議接続処理、図53に示した第2の配付資料読込処理、および図54に示した配付資料受信処理は不要である。
また第2の処理形態のみを処理可能とする場合は、送信条件記憶部122、送信条件リスト23、第1の設定画面30、図38に示した第1の設定処理、図42に示した送信条件設定処理、図43に示した送信条件登録処理、図44に示した第1のテレビ会議接続処理、図45に示した接続状況調査処理、図46に示した資料配付処理、および図47に示した第1の配付資料読込処理は不要である。
さらに第2の処理形態では、図54に示した配付資料受信処理のステップS1で、配付資料を送信元のテレビ会議端末10からネットワーク9を介して受信したが、必ずしも送信元のテレビ会議端末10からネットワーク9を介して受信する必要はなく、たとえば配付資料の情報をメモリカードなどの記録媒体に記録して配付し、その記録媒体たとえばメモリカードをメモリカードリーダ134で読み取ることによって取得してもよい。
また上述の実施の形態では、情報送信方法および情報送受信表示方法をテレビ会議システム1に適用した場合について述べたが、情報送信方法および情報送受信表示方法は、テレビ会議システム1だけでなく、たとえば電子メールを送受信する電子メールシステム、あるいは通達などの情報を送受信するシステムなど、通信回線によって接続される通信装置間で情報を送受信して表示するシステムに好適に適用することができる。