JP5126510B2 - 熱転写用印画紙パック - Google Patents

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Description

本発明は、熱転写用印画紙パックに関し、特に、受像面に、指が誤って触れると、指紋状の印画ムラが発生し、著しく印画品質を低下させることを防止でき、また保護シートがプリンターの給紙部から、誤って供給されることを防止できる、多数枚の熱転写用印画紙が束になった積載物の受像面側の最上面に、保護シートを載置した構成の熱転写用印画紙パックに関するものである。
従来、種々の熱転写記録方法が知られているが、それらの中でも、昇華転写用染料を記録材とし、これをポリエステルフィルム等の基材上に適当なバインダーで担持させた染料層を有する熱転写シートから、昇華染料で染着可能な被転写材、例えば、紙やプラスチックフィルム等に染料受容層を形成した熱転写用印画紙上に昇華染料を熱転写し、各種のフルカラー画像を形成する方法が提案されている。この場合には、加熱手段として、プリンターのサーマルヘッドによる加熱により、イエロー、マゼンタ、シアンさらに必要に応じて、ブラックの3色または4色の多数の加熱量が調整された色ドットを熱転写用印画紙の受容層に転移させ、該多色の色ドットにより原稿のフルカラーを再現するものである。このように形成された画像は、使用する色材が染料であることから、非常に鮮明で、かつ透明性に優れているため、得られる画像は中間色の再現性や階調性に優れ、従来のオフセット印刷やグラビア印刷による画像と同様であり、かつフルカラー写真画像に匹敵する高品質画像の形成が可能である。
上記のような熱転写用印画紙は、例えば、プリンターの給紙トレイに入れる際などに、受像面に、指が誤って触れると、指紋状の印画ムラが発生し、著しく印画品質を低下させるという問題が生じる。そこで、熱転写用印画紙に指が直接接触することを防止するために、複数枚の熱転写用印画紙が積層された形態の最上面(受像面側の最上面)に、保護シートを設けた熱転写用印画紙パックが一般的に市販されている。
例えば、特許文献1には、複数枚の熱転写用印画紙が積層された形態の最上面(受像面側の最上面)に、マークが印刷された保護シートを載置した熱転写用印画紙パックが示されている。通常、このような熱転写用印画紙パックをプリンターの給紙トレイにセットして印画作業を行う際は、印画作業に入る前に、上述の保護シートを取り除いたり、あるいは印画紙と認識せずに、給紙部から供給させないようにしている。しかしながら、使用者が保護シートを取り除くことを忘れ、保護シートに印画作業を行ってしまう場合がある。この場合、熱転写シートが溶着して、プリンターの故障原因となる場合もある。また、給紙部から供給させない場合でも、保護シートの直前の印画紙が供給される時に、摩擦性により保護シートも供給されてしまう問題も生じている。
このような問題を解決するため、特許文献1には、染料受容層を有する保護シートが開示されている。このような保護シートは、誤って印画作業を行った場合にもジャミング等の問題が起こらないが、保護シートに印刷が施されてしまうことから、その後改めて印刷操作を行わねばならず、取り扱い性という点で好ましくなかった。
実開平2−117170号公報 特開2003−11529号公報
したがって、本発明は、このような状況を鑑みてなされたものであり、受像面に、指が誤って触れると、指紋状の印画ムラが発生し、著しく印画品質を低下させることを防止でき、また保護シートがプリンターの給紙部から、誤って供給されることを防止できる、多数枚の熱転写用印画紙が束になった積載物の受像面側の最上面に、保護シートを載置した構成の熱転写用印画紙パックを提供することを目的とする。
本発明は、請求項1として、多数枚の熱転写用印画紙が束になった積載物の受像面側の最上面に、保護シートを載置した構成の熱転写用印画紙パックにおいて、該保護シートのJ.TAPPI(2000年版)No.40のガーレー法で規定される剛度が、10.7〜26.5mNであることを特徴としている。これにより、保護シートがプリンターの給紙部から、誤って供給されることが確実に防止できる。また、保護シートが、多数枚の熱転写用印画紙が束になった積載物の受像面側の最上面に、載置されているので、受像面に、指が誤って直接触れることがなく、指紋状の印画ムラが発生して、著しく印画品質を低下させることがない。
また、請求項2として、前記の保護シートが、天然パルプを主体とした紙基材の両面に樹脂層を設けたものからなることを特徴としている。これにより、保護シートのカール防止性に優れ、コスト面及び廃棄上での環境対策から、プラスチックフィルム等から比べ、有利なものである。
本発明は、上記に規定した熱転写用印画紙パックは、使用する保護シートのJ.TAPPI(2000年版)No.40のガーレー法で規定される剛度を、10.7〜26.5mNの一定範囲に納めることにより、プリンターの給紙部から、その保護シートが供給されないようにできた。保護シートがプリンターの給紙部から、誤って供給されることが確実に防止できた。また、保護シートが、多数枚の熱転写用印画紙が束になった積載物の受像面側の最上面に、載置されているので、受像面に、指が誤って直接触れることがなく、指紋状の印画ムラが発生して、著しく印画品質を低下させることも防止できた。
図1は、本発明の熱転写用印画紙パック1の一つの実施形態を示す概略図であり、熱転写用印画紙2が、50枚、100枚等の単位で、多数枚で、積載されたものを積載物3として、その積載物3の受像面側の最上面に、保護シート4が載置されて、熱転写用印画紙パック1が構成される。但し、その積載物3は、それを構成する熱転写用印画紙2は、多数枚であるが、夫々表裏及び前後方向が揃えた状態で、重ね合わせられている。
以下、本発明の熱転写用印画紙パックを構成する熱転写用印画紙と保護シートについて、説明する。熱転写用印画紙は、背景技術で述べたように、昇華転写用染料を記録材とし、これをポリエステルフィルム等の基材上に適当なバインダーで担持させた染料層を有する熱転写シートから、昇華染料で染着可能な被転写材、例えば、紙やプラスチックフィルム等に染料受容層を形成した構成の熱転写用印画紙であり、プリンターに適用できる範囲であれば、従来から知られたものを適宜使用することができる。
(保護シート)
本発明の熱転写用印画紙パックの保護シート4は、保護シート基材5に必要に応じて、グラビア印刷や、押し出し印刷(エクストルージョンコート)等、各種印刷を施してもよい。上記の保護シート基材5の材質としては特に限定されず、例えば、合成紙(ポリオレフィン系、ポリスチレン系等)、上質紙、クラフト紙、熱転写紙、微塗工紙、軽量コート紙、コート紙、アート紙、キャストコート紙等の天然パルプを主体とした紙基材、壁紙、裏打用紙、合成樹脂又はエマルジョン含浸紙、合成ゴムラテックス含浸紙、合成樹脂内添紙、板紙等、セルロース繊維紙、ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ポリスチレン、ポリメタクリレート、ポリカーボネート等の各種のプラスチックのフィルム又はシート等が使用出来、又、これらの合成樹脂に白色顔料や充填剤を加えて成膜した白色不透明フィルム或いは発泡させた発泡シート等も使用出来る。又、上記保護シート基材の任意の組み合わせによる積層体も使用出来る。代表的な積層体の例として、セルロース繊維紙と合成紙、或いはセルロース繊維紙とプラスチックフィルム又はシートとの合成紙等挙げることができる。上記保護シート基材の膜厚としては、保護シート自体のJ.TAPPI(2000年版)No.40のガーレー法で規定される剛度が、10.7〜26.5mNであることを満足すれば、特に限定されないが、例えば、10〜300μm程度とすることができる。
上記保護シートは、上記のガーレー法で規定される剛度が、10.7〜26.5mNであることを満足すれば、特に限定されないが、図2に示すように、上質紙、クラフト紙、熱転写紙、微塗工紙、軽量コート紙、コート紙、アート紙、キャストコート紙等の天然パルプを主体とした紙基材の保護シート基材5の両面にコロナ処理、及びオゾン処理を行った後、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂等の樹脂を塗工して、樹脂層6を設けることが好ましい。それは、コスト面及び廃棄上での環境対策から、プラスチックフィルム等から比べ、有利である。尚、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂等の樹脂を塗工する場合、保護シート基材の両面に、同等の厚さで樹脂層を設けることが、保護シートのカール防止性から好ましい。この保護シート基材の両面に樹脂層を塗工する場合、樹脂を溶融させて押し出し塗工する、エクストルージョンコート法が均一な層を形成でき、好ましい。例えば、保護シート基材として、表面平滑性の高いコート紙で、190g/m2程度の厚さのものを用い、さらに保護シート基材の両面にそれぞれ15μm程度の厚さで、押し出しによる樹脂層を設けることにより、上記の剛度が10.7〜26.5mNの範囲に入り、好ましく用いられる。
上記の剛度の範囲において、剛度が10.7mN未満であると、熱転写用印画紙パックとして、プリンターの給紙部にセットされて、保護シートが給紙部から供給されてしまう問題が生じる。また、その剛度が26.5mNより大きくなると、保護シートは給紙部から供給されないが、保護シートが分厚くなったり、コストが高くついたりして、好ましくない。本発明の熱転写用印画紙パックは、プリンターの給紙トレイにセットして印画作業を行ない使用される際、保護シートは、印画紙と認識されずに、給紙部から供給しないものである。この印画紙と認識させないようにするには、保護シート上のプリンターの印画紙感知部(センサー)に対応する部位に、センサー非感知処理を施せばよい。このセンサー非感知処理を施すことにより、保護シートがプリンターの給紙部から供給されることを防止できる。
上記のセンサー非感知処理とは、センサーが保護シートを熱転写用印画紙と感知しないようにする処理のことである。このようなセンサー非感知処理としては、何らかのセンサーにより熱転写用印画紙と保護シートとの違いが明確となり、保護シートが熱転写用印画紙と認識されなくなる処理であれば特に限定されない。通常のプリンターは、赤外線センサーにより熱転写用印画紙を認識している。したがって、上記センサー非感知処理は、赤外線センサー非感知処理であることが好ましい。
プリンターが熱転写用印画紙を認識する機構について、具体的に説明する。プリンターの給紙部には、プリンター内へ搬送される熱転写用印画紙の一方の面に配置された赤外線発光ダイオード等の赤外線投光器、赤外線センサー、及び、赤外線センサーに接続されたコンピュータとからなる装置等が設けられている。このようなプリンターの給紙部に熱転写用印画紙をセットすると、熱転写用印画紙に赤外線が照射され、熱転写用印画紙からの反射光(反射率)を赤外線センサーが検知する。上記赤外線センサーからの信号に基づいてプリンターが熱転写用印画紙を認識し、ピックアップロール等の駆動により、熱転写用印画紙がプリンター内に供給、搬送される。熱転写用印画紙の反射率は、通常、700〜1500nmの波長において、90%以上である。
上記赤外線センサー非感知処理は、例えば、保護シート基材上のプリンターの印画紙感知部位に赤外線吸収性の印刷部を形成する工程等により行うことができる。上記赤外線吸収性の印刷部は、赤外線吸収性物質により形成されたものであって、700〜1500nmの波長における反射率が3.0〜20.0%であることが好ましく、3.0〜10.0%であることがより好ましい。反射率を上述の範囲とすることにより、誤検出が起こりにくくなるため好ましい。
上記熱転写用印画紙とは著しく異なった反射率を示す赤外線吸収性の印刷部が形成された保護シートがプリンターの給紙部にセットされても、上記赤外線吸収性の印刷部は赤外線を吸収するため、赤外線センサーは熱転写用印画紙と認識しない。さらに、上記赤外線センサーからの信号に基づき、給紙部からのプリンター内への熱転写用印画紙の供給の停止を、プリンターに指示することができる。したがって、保護シートは、印画紙と認識されずに、給紙部から供給されることを防止でき、熱転写シートとの溶着等のプリンターの故障原因も発生しない。
上記の説明では、熱転写用印画紙において、プリンターの印画紙感知部位には、赤外線吸収性の印刷等が施されていない、通常、白色性の高い状態であるが、それとは異なる方法として、例えば、プリンターの印画紙感知部位に当たる箇所の熱転写用印画紙に、赤外線発光性の印刷部を設け、一方で、保護シートのプリンターの印画紙感知部位には、何も印刷せずに、熱転写用印画紙のみセンサーで検出し、保護シートはセンサーで検出されないようにして、保護シートが印画紙と認識されずに、給紙部から供給されないようにすることもできる。また、プリンターの印画紙感知部位の熱転写用印画紙に、一定パターンのマークを赤外線吸収性のインキを印刷することにより形成し、そのパターン特有の信号をセンサーで検出して、印画紙と認識し、保護シートのプリンターの印画紙感知部位には、何も印刷せずに、保護シートはセンサーで検出されないようにして、保護シートが印画紙と認識されずに、給紙部から供給されないようにすることもできる。
上記赤外線吸収性の印刷部は、波長赤外線吸収能が高いカーボンブラックと、樹脂とを含有する組成物を用いた黒色印刷により形成されてなることが好ましい。上記赤外線吸収性の印刷部としては特に限定されないが、例えば、赤外線吸収性物質と樹脂とからなる組成物を塗布して、必要に応じて乾燥、硬化することにより形成することができる。
上記の赤外線吸収性の印刷部の樹脂としては特に限定されず、例えば、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体樹脂、塩化ビニル/アクリル共重合体樹脂、セルロースアセテートブチレート等を挙げることができる。これらは、単独で、又は、混合して用いることができる。これらの樹脂は、更にポリイソシアネート化合物により架橋させてもよい。
赤外線吸収性の印刷部の塗布方法自体は特に限定されず、グラビアコート、ロールコート、ブレードコート、ナイフコート、コンマコート、ワイヤーバーコート、スプレーコート、押し出しコート、ダイコート、静電塗布等公知の方法を用いることができる。
上記赤外線吸収性物質を用いる場合、赤外線吸収性の印刷部中の赤外線吸収性物質と樹脂との質量比は、赤外線吸収性物質/樹脂=1/10〜10/1であることが好ましく、上記印刷部の厚みは、0.1〜5μm程度であることが好ましい。
本発明の保護シートは、上記に説明したように、J.TAPPI(2000年版)No.40のガーレー法で規定される剛度を10.7〜26.5mNの範囲に納めるものであるが、保護シートと熱転写用印画紙の染料受容層との摩擦力が高くならないようにすることが好ましい。それは、プリンターの給紙部から、保護シートの直前の印画紙が供給される際に、保護シートも印画紙に連れられて供給されないように、摩擦性を低め、スムーズに、保護シートが印画紙と分離しやすくするためである。また、上記の保護シートと熱転写用印画紙の染料受容層との摩擦力が高いと、印画紙が連続的に供給される際に、保護シートと該保護シートの直前の印画紙が貼り付き、重送する現象もあり、それを防止するためである。本発明では、保護シートと印画紙との摩擦性は、動摩擦係数であれば、0.5以下に収めることが好ましく、それにより保護シートがプリンターの給紙部から、誤って供給されることをより防止でき、また印画紙の給紙部からの連続供給の際、保護シートの直前までの印画紙を異常なく供給することができる。
以下に実施例及び比較例を示し、本発明の特徴をより具体的に説明する。ただし、本発明の範囲は、実施例に限定されない。なお、文中、部又は%とあるのは特に断りのない限り、質量基準である。
(実施例1)
保護シートは下記のようにして、作製した。
保護シート基材として、スノーエース(190.0g/m2:東京製紙(株)製、コート紙)を用い、該基材の一方の面の全面に、大日本インキ化学工業(株)製 XOS−1200 805墨NTの黒色インキを用いて、グラビアコーティングにより、乾燥塗布量が1.3g/m2になるように塗布、乾燥して、赤外線吸収性の印刷部を形成した。
上記の赤外線吸収性の印刷部の上に、その印刷部を全面覆うように、市販のメジウムインキを用いて、グラビアコーティングにより、乾燥塗布量が0.8g/m2になるように塗布、乾燥して、メジウム印刷部を形成した。その後に、赤外線吸収性の印刷部及びメジウム印刷部の形成された保護シート基材の両面にコロナ処理、及びオゾン処理を行った後、ポリプロピレン樹脂を15μmの厚さになるように、押し出しコーティングにより両面に塗工した。上記作製した保護シートの赤外線吸収性の印刷部の形成された面と反対側に、市販の青色のフレキソインキを用いて、図1に記載したような文章等を印刷して、保護シートを作製した。
キャノン(株)製のSELPHY ES1プリンター専用の熱転写用印画紙を50枚用意して、その積載された印画紙の受像面側の最上面に、上記の作製した保護シートを赤外線吸収性の印刷部側と、印画紙の受像面とが接するように、載置して、実施例1の熱転写用印画紙パックを用意した。この熱転写用印画紙パックをキャノン(株)製のSELPHY ES1プリンターの給紙部にセットし、印画スタートのボタンを押して、印画を開始し、連続印画条件で、保護シートの直前の印画紙が印画された後、給紙部に保護シートが残った状態で、印画が終了し、プリンターが停止した。これにより、プリンターの給紙部から、保護シートが供給されないようにでき、熱転写シートとの溶着等のプリンターのトラブルが全く生じなかった。
(実施例2)
実施例1で作製した保護シートにおいて、保護シート基材をサンカード+(210g/m2:王子製紙(株)製、コート紙)に変更し、その他は実施例1と同様にして、実施例2の保護シートを作製した。また実施例1と同様に、50枚の積載された熱転写用印画紙の受像面側の最上面に、上記の作製した保護シートを赤外線吸収性の印刷部側と、印画紙の受像面とが接するように、載置して、実施例2の熱転写用印画紙パックを用意した。
この熱転写用印画紙パックをキャノン(株)製のSELPHY ES1プリンターの給紙部にセットし、印画スタートのボタンを押して、印画を開始し、連続印画条件で、プリントすると、保護シートの直前の印画紙が印画された後、給紙部に保護シートが残った状態で、印画が終了し、プリンターが停止した。これにより、プリンターの給紙部から、保護シートが供給されないようにでき、熱転写シートとの溶着等のプリンターのトラブルが全く生じなかった。
(実施例3)
実施例1で作製した保護シートにおいて、保護シート基材をオーロラコート209(209g/m2:日本製紙(株)製、コート紙)に変更し、その他は実施例1と同様にして、実施例3の保護シートを作製した。また実施例1と同様に、50枚の積載された熱転写用印画紙の受像面側の最上面に、上記の作製した保護シートを赤外線吸収性の印刷部側と、印画紙の受像面とが接するように、載置して、実施例3の熱転写用印画紙パックを用意した。
この熱転写用印画紙パックをキャノン(株)製のSELPHY ES1プリンターの給紙部にセットし、印画スタートのボタンを押して、印画を開始し、連続印画条件で、プリントすると、保護シートの直前の印画紙が印画された後、給紙部に保護シートが残った状態で、印画が終了し、プリンターが停止した。これにより、プリンターの給紙部から、保護シートが供給されないようにでき、熱転写シートとの溶着等のプリンターのトラブルが全く生じなかった。
(比較例1)
実施例1で作製した保護シートにおいて、保護シート基材として、中越パルプ工業(株)製のライチョウOD用紙(176g/m2)に変更し、また、ポリプロピレン樹脂ではなく、ポリエチレン樹脂を15μmの厚さになるように、押し出しコーティングにより両面に塗工した。それ以外は、実施例1と同様にして、比較例1の保護シートを作製し、また実施例1と同様に、50枚の積載された熱転写用印画紙の受像面側の最上面に、上記の作製した保護シートを赤外線吸収性の印刷部側と、印画紙の受像面とが接するように、載置して、比較例1の熱転写用印画紙パックを用意した。
この熱転写用印画紙パックをキャノン(株)製のSELPHY ES1プリンターの給紙部にセットし、印画スタートのボタンを押して、印画を開始し、連続印画条件で、プリントすると、保護シートも給紙部から供給されてしまい、熱転写シートと溶着したり、プリンター内で、ジャム現象が生じたり、問題が生じた。
(比較例2)
実施例1で作製した保護シートにおいて、保護シート基材として、中越パルプ工業(株)製のライチョウOD用紙(176g/m2)に変更し、それ以外は、実施例1と同様にして、比較例2の保護シートを作製した。また実施例1と同様に、50枚の積載された熱転写用印画紙の受像面側の最上面に、上記の作製した保護シートを赤外線吸収性の印刷部側と、印画紙の受像面とが接するように、載置して、比較例2の熱転写用印画紙パックを用意した。
この熱転写用印画紙パックをキャノン(株)製のSELPHY ES1プリンターの給紙部にセットし、印画スタートのボタンを押して、印画を開始し、連続印画条件で、プリントすると、保護シートも給紙部から供給されてしまい、熱転写シートと溶着したり、プリンター内で、ジャム現象が生じたり、問題が生じた。
上記の作製した実施例1及び比較例1、2の保護シートに対し、J.TAPPI(2000年版)No.40のガーレー法で規定される方法に準じて、長さ63.5mm、幅25.4mmの紙片を試料として、基材の流れ方向(縦方向)、幅方向(横方向)の各々について測定した。さらに、上記の作製した実施例1及び比較例1、2の保護シートに対し、各保護シートと上記の熱転写用印画紙との動摩擦係数を調べた。その方法は、保護シートの赤外線吸収性の印刷部と、印画紙の染料受容層とが接するように重ね合わせて、新東科学(株)製のHEIDON SURFACE PROPERTYTESTER TYPE:14DRを用いて、引張速度500mm/分、荷重1.5kgの条件で、各保護シートの赤外線吸収性の印刷部側と、印画紙の受像面とが接する形態での動摩擦係数を測定した。それらの測定結果を表1に示す。
Figure 0005126510
実施例1〜3の保護シートは、J.TAPPI(2000年版)No.40のガーレー法で規定される剛度が、10.7〜26.5mNの範囲内であった。それに対し、比較例1、2の保護シートは、全て上記ガーレー法で規定される剛度が、10.7mNより低いものであり、印画時にプリンターの給紙部から保護シートの直前の印画紙が供給される際に、保護シートも印画紙に連れられて供給されやすいものであった。これは、本発明の熱転写用印画紙パックで使用する保護シートは、J.TAPPI(2000年版)No.40のガーレー法で規定される剛度を、10.7〜26.5mNの一定範囲に納められていることにより、プリンターの給紙部から、その保護シートが供給されないようにできたことを示している。
また、実施例1〜3と比較例2で作製した保護シートは、いずれも保護シートの赤外線吸収性の印刷部側の表面は、ポリプロピレン樹脂の押し出しコーティング層で共通しているので、動摩擦係数は、0.5以下であった。それに対し、比較例1で作製した保護シートの赤外線吸収性の印刷部側の表面は、ポリエチレン樹脂の押し出しコーティング層であり、動摩擦係数が実施例1〜3及び比較例2よりも高く、プリンターの給紙部から、印画紙が連続的に供給される際に、保護シートと該保護シートの直前の印画紙が貼り付き、重送するものであった。したがって、使用する保護シートは、J.TAPPI(2000年版)No.40のガーレー法で規定される剛度を上記の一定範囲に納め、かつ上記条件の動摩擦係数を0.5以下程度にすることが最も好ましい。
本発明の熱転写用印画紙パックの一つの実施形態を示す概略図である。 本発明の熱転写用印画紙パックで使用される保護シートの例を示す概略断面図である。
符号の説明
1 熱転写用印画紙パック
2 熱転写用印画紙
3 積載物
4 保護シート
5 保護シート基材
6 樹脂層

Claims (2)

  1. 多数枚の熱転写用印画紙が束になった積載物の受像面側の最上面に、保護シートを載置した構成の熱転写用印画紙パックにおいて、該保護シートのJ.TAPPI(2000年版)No.40のガーレー法で規定される剛度が、10.7〜26.5mNであることを特徴とする熱転写用印画紙パック。
  2. 前記の保護シートが、天然パルプを主体とした紙基材の両面に樹脂層を設けたものからなることを特徴とする請求項1に記載する熱転写用印画紙パック。
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