JP3137237U - 印画材料およびこれを含む印画材料包装体 - Google Patents

印画材料およびこれを含む印画材料包装体 Download PDF

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Abstract

【課題】受容層形成面に指紋が付いて印画および印字の質を低下させてしまうことがなく、紙送りローラによってプリンタ内に供給されて紙詰まりやプリンタ破損などを引き起こすおそれのない保護シートを備えた受像紙の積層体を提供する。
【解決手段】中央部および周辺部を有し、中央部の一方の主面に受容層形成面を有する略矩形の受像紙を、複数枚含み、受容層形成面が同一方向を向いて配列しかつ最上面において受容層形成面が露出するように受像紙が積層されている略直方体形状の積層体と;積層体の基準側面側から見て、基準端面を覆う第一の片と、第一の片と連続し受容層露出面を覆う第二の片と、を含む保護シートと;を用い、第二の片の先端の位置を、基準側面側から見て、受容層露出面のうちの基準端面に対向する対向端面側の端部の位置と、略一致させる。
【選択図】図1

Description

本考案は、印画材料およびこれを含む印画材料包装体に関する。
近年、パーソナルコンピュータやデジタルカメラとともに、出力装置であるインクジェットプリンタや昇華転写プリンタが広く使用されている。これらインクジェットプリンタや昇華転写プリンタは、出力される画像の質が銀塩写真に匹敵するまで飛躍的に向上し、シンプルな構成で安価になってきたことから、一般家庭に普及し、印画および印字(カラー画像の出力や写真プリントなど)が気軽に楽しまれている。
上記のようなインクジェットプリンタおよび昇華転写プリンタのいずれのプリンタにおいても、印画および印字は、それぞれインクジェット用インクおよび昇華転写用インクを受容するのに最適化された受容層を有する受像紙に対して行なわれ、かかる受像紙はシートの形状を有しているのが一般的である。
ここで、インクジェットプリンタ用の受像紙としては、例えば一方の面にインク用の受容層を有するマイクロポーラス型光沢紙、表面クラック型光沢紙、膨張型光沢紙およびマットコート紙などが挙げられ、昇華転写プリンタ用の受像紙としては、例えば紙基材と、前記紙基材の一方の面に貼り合わされた多層構造の二軸延伸発泡プラスチックフィルムと、前記プラスチックフィルムの表面に形成された熱可塑性樹脂からなる染料用の受容層と、を有するものが挙げられる。
これらシート状の受像紙は、受容層が形成された面(受容層形成面)が同一方向を向いて配列し最上面において前記受容層形成面が露出するように複数枚を積層して得られる積層体を、袋状の包装体などに包装された状態で市販されているのが一般的である。
しかし、上記受像紙の受容層は柔らかく傷付き易いため、上記包装体の輸送中や、上記包装体の開封後プリンタのカセット部に収容する際などに、種々の衝撃が加わって上記受容層に凹凸や傷が発生することがある。また、上記包装体から受像紙を取り出す際に受容層形成面を手で触ってしまい、指紋が受容層に残ってしまうことがある。このようなことがあると、印画および印字の質が低下してしまい、特に写真プリントを印画する際に質の低下は顕著である。
このような問題に関連し、例えば特許文献1においては、昇華転写または溶融転写により画像が形成される受容層を片側に有した受像紙を前記受像層形成面側が同一方向となるように重ね合わせて積層体とし、当該積層体の少なくとも前記受像層露出面に保護シートを載置することが提案されている。
また、特許文献2においては、感光材料面に付着した紙粉に起因して感光シートフィルムへの露光の際にスポットが生じるという欠点などを解消することを意図して、天然パルプ系原紙に、固形分比3〜70重量%の熱可塑性樹脂を含浸させてなる低発塵性紙材料を用いた保護シートが提案されている。
実開平2−117170号公報 特開昭64−56436号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の保護シートは、平板状で、受像紙の積層体の受容層露出面に載置されるだけであることから、積層体を包装体から取り出す際に積層体のみが出てきてしまうため、誤って受容層露出面を手で触ってしまい、指紋によって印画および印字の質が低下してしまうという問題は依然として残っている。
また、上記特許文献2には、受像紙の積層体の上面および下面を全て覆うコの字状を有する保護シートが開示されているが、この場合、保護シートの端部が積層体の上面および下面の端部と略一致しているため、保護シートを備えた積層体を誤ってそのままプリンタのカセット部に収容した場合、保護シートが紙送りローラによってプリンタ内に供給され、紙詰まりやプリンタ破損などを引き起こすおそれがある。
加えて、昨今は、一方の面に受容層を有する中央部と当該中央部から切り離し可能な周辺部とを有する受像紙が広く普及しつつあるが、かかる受像紙に上記のような問題を生じさせない最適な保護シートについては未だ何らの提案もされていないのが現状であった。
そこで、本考案の目的は、特に中央部に受容層を有する受像紙の積層体と、当該積層体を保護するシートと、を含む印画材料であって、受容層形成面に指紋が付いて印画および印字の質を低下させてしまうことがなく、紙送りローラに引き込まれてプリンタ内に供給されて紙詰まりやプリンタ破損などを引き起こすおそれのない印画材料を提供することにある。
上記のような課題を解決すべく、本考案は、
(1)中央部および周辺部を有し、前記中央部の一方の主面に受容層形成面を有する略矩形の受像紙を、複数枚含む積層体であって、
前記受容層形成面が同一方向を向いて配列しかつ最上面において前記受容層形成面が露出するように前記受像紙が積層されている略直方体形状の積層体;並びに
(2)前記積層体の一の側面(以下、基準側面)側から見て、一の端面(以下、基準端面)を覆う第一の片と、前記第一の片と連続し、前記最上面において露出している前記受容層形成面(以下、受容層露出面)を覆う第二の片と、を含む保護シートであって、
前記第二の片の先端の位置が、前記基準側面側から見て、前記受容層露出面のうちの前記基準端面に対向する対向端面側の端部の位置と、略一致していること、
を特徴とする印画材料を提供する。
さらに本考案は、上記本考案に係る印画材料と、前記印画材料を内部に含む包装体と、を具備し、前記包装体が、前記基準端面側から前記印画材料が取り出されるように開口する開口部を有すること、を特徴とする印画材料包装体を提供する。
上記のような本考案によれば、保護シートの第一の片が受像紙の積層体の一の端面(基準端面)を覆っているため、受像紙の積層体を包装体から取り出す際、包装体から積層体のみが出てくるのを効果的に防止することができ、誤って受容層露出面を手で触って指紋で印画および印字の質を低下させてしまうことを効果的に防止することができる。
また、本考案によれば、保護シートの第二の片の先端の位置が、受容層露出面のうちの基準端面に対向する対向端面側の端部の位置と、略一致しているため、受容層露出面を確実に保護することができるとともに、略一致していれば、受像紙の周辺部において通常引き込まれないだけの幅が確保されるため、受像紙の積層体を保護シートを備えたままプリンタのカセット部に収容したとしても、保護シートが紙送りローラに引き込まれてプリンタ内に供給されることがなく、紙詰まりやプリンタ破損などを引き起こすおそれがない。
以上のように、本考案によれば、中央部に受容層を有する受像紙の積層体と、当該積層体を保護するシートと、を含む印画材料であって、受容層形成面に指紋が付いて印画および印字の質を低下させてしまうことがなく、紙送りローラに引き込まれてプリンタ内に供給されて紙詰まりやプリンタ破損などを引き起こすおそれのない印画材料を提供することができる。
以下、図面を参照しながら本考案の印画材料およびこれを含む包装体の好適な実施の形態について説明する。なお、以下の説明では、同一または相当部分には同一符号を付し、重複する説明は省略することもある。また、下記の実施の形態は代表的なものであるに過ぎず、本考案はこれらのみに限定されるものではない。
《実施の形態1》
図1は、本考案に係る印画材料の実施の形態1の構成を示す概略斜視図である。なお、図1における積層体2は複数枚の受像紙を含むが、個々の受像紙は省略している。また、図2は、図1に示す印画材料1に含まれる受像紙6の構成を示す概略斜視図であり、図3は、図2におけるY−Y線断面図である。
まず、本実施の形態における積層体2およびこれに含まれる受像紙6について説明する。図1に示すように、本実施の形態の印画材料1は、受像紙6の積層体2と、積層体2の最上面の少なくとも一部を覆う保護シート4と、を具備する。
積層体2に含まれる受像紙6は、図2および図3に示すように、略矩形のシート状であり、ミシン目6cを介して分離可能に繋がっている中央部6aおよび周辺部6bを有する。そして、中央部6aの一方の主面に受容層6a1が形成されていることによって、受容層形成面6dを有する。
受像紙6は、少なくとも中央部6aおよび周辺部6bを含むシート状の基材と、当該基材の表面に設けられた受容層6a1と、を含む。これら基材および受容層6a1としては、従来公知のものを用いることができ、本実施の形態における基材および受容層6a1の材質や厚みなどには特に制限はない。基材は、例えばシート状の支持体と多層構造の二軸延伸プラスチックフィルムなどのプラスチックフィルムとで構成される。
上記支持体を構成する材料としては、例えばポリプロピレン、ポリエチレンおよびポリメチルペンテンなどのポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル、ナイロンなどのポリアミド、ポリカーボネート、セルロースエステル、ポリスチレン、ポリビニル樹脂、ポリスルホンアミド、ポリエーテル、ポリイミド、ポリフッ化ビニリデン、ポリウレタン、ポリフェニレンスルフィド、ポリテトラフルオロエチレン、ポリアセタール、ポリスルホネート、ポリエステルイオノマーおよびポリオレフィンイオノマーなどの熱可塑性樹脂、ならびに紙などを用いることができる。
上記支持体には、複数のフィルムないしはシートを含むラミネート(例えば熱可塑性樹脂と熱可塑性樹脂、熱可塑性樹脂と紙、紙と紙)などの複合材料フィルムを用いてもよい。また、例えば一軸延伸シートや二軸延伸シートなども用いることができ、上記支持体は透明でも不透明であっても構わない。
また、受容層6a1を構成する材料としては、例えばポリカーボネート、ポリウレタン、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリ(スチレン−co−アクリロニトリル)、ポリ(カプロラクトン)およびこれらの混合物などが挙げられる。
本実施の形態における積層体2は、図4に示すように、上記のような構成を有する受像紙6を、受容層形成面6dが同一方向を向いて配列し最上面において受容層形成面6dが外部に露出するように積層されて得られ、略直方体形状を有するものである。図4は、図1に示す印画材料1のうちの積層体2の構成を示す概略斜視図である。
図4においては、図2および図3に示す受像紙6が、受容層形成面6dが同一方向(受像紙6の主面の略法線方向上向き)に配列し、かつ最上面において受容層形成面6dが露出するように積層されているため、最上部における受像紙6の受容層形成面6dが受容層露出面2aを構成している。
次に、本実施の形態における保護シート4について説明する。ここで、図5は、図1に示す印画材料1の概略側面図、より詳しくは、図1において印画材料1を矢印Xの方向(すなわち、図4における積層体2の一の側面(基準側面)2b側)から見た図である。ただし、見易さの観点から、図5においては保護シート4が積層体2から物理的に離れて表されているが、本来は、図1に示すように保護シート4と積層体2とは密着している。
本実施の形態における保護シート4は、図5に示すように、積層体2の基準側面2b側から見て、一の端面(以下、基準端面)2cを覆う第一の片4a、および第一の片4aと連続(接続)して積層体2の受容層露出面2aを覆う第二の片4bを含む。そして、第二の片4bの先端の位置は、基準側面2b側から見て、受容層露出面2aのうちの基準端面2cに対向する対向端面2d側の端部の位置(ミシン目6cの位置)と、略一致している(図5におけるE1)。
ただし、本実施の形態においては、図1に示すように、第一の片4aは、積層体2の幅方向(図1における矢印Xの方向)において基準端面2cの全体を覆っており、第二の片4bは、積層体2の幅方向(図1における矢印Xの方向)において積層体2の最上面の全体を覆っている。
そして、上記のような積層体2と保護シート4とを含む印画材料1は、例えば図6に示すように、包装体8に包装されて市販されたりして流通する。図6は、本実施の形態の印画材料1を含む印画材料包装体10の概略斜視図である。このとき、図6に示すように、包装体8は、図6における矢印Zで示される方向に基準端面2c側から印画材料1が取り出されるように開口する開口部8aを有している。
かかる包装体8は、従来公知の種々の材料で作製することができる。例えばアルミニウム箔とポリエチレンフィルムなどのポリオレフィンフィルムとの積層体、アルミニウム箔と紙とポリエチレンフィルムなどのポリオレフィンフィルムとの積層体、および紙とポリエチレンフィルムなどのポリオレフィンフィルムとアルミニウム箔とポリエチレンフィルムなどのポリオレフィンフィルムとの積層体などが挙げられる。
上記のような本実施の形態によれば、図1および図5に示すように第一の片4aが基準端面2cを覆っていることにより、図6に示すように積層体2と保護シート4とを含む印画材料1を包装体8から取り出す際、包装体8から積層体2のみが出てくるのを効果的に防止することができ、誤って受容層露出面2aを手で触って指紋で印画および印字の質を低下させてしまうことを効果的に防止することができる(第一の効果)。
また、図1に示すように、第一の片4aに接続された第二の片4bが積層体2の最上面(受容層露出面2a)を覆い、図5に示すように、第二の片4bの先端の位置が、受容層露出面2aのうちの基準端面2cに対向する対向端面2d側の端部の位置と、略一致していることにより、受容層露出面2aを確実に保護することができるとともに、略一致していれば、受像紙6の周辺部6bにおいて通常引き込まれないだけの幅が確保されるため、積層体2を保護シート4を備えたままプリンタのカセット部に収容したとしても、保護シート4が紙送りローラに引き込まれてプリンタ内に供給されることがなく、紙詰まりやプリンタ破損などを引き起こすことを効果的に防止することができる(第二の効果)。
上記のような保護シート4は、受容層露出面2aにおいて受容層6a1に付着したり傷付けたり汚れを付与したりしない範囲で、従来公知の種々の材料で構成することができる。例えば、受像紙6を構成する基材のうちの支持体の材料として上記で例示した種々の材料を用いることができる。なかでも、紙製の保護シート4を用いるのが好ましい。
《実施の形態2》
次に、本考案の印画材料の実施の形態2について説明する。この実施の形態2の印画材料は、図1〜図5に示した実施の形態1の印画材料1において、保護シート4の構成を異なる構成に代えたものであり、保護シート4以外の構成は実施の形態1の印画材料1と同様である。以下、実施の形態2の印画材料に備えられる保護シート(本考案の保護シートの実施の形態2)について説明する。
図7は、実施の形態2の印画材料1の構成を示す概略側面図である。図7に示すように、本実施の形態においては、第二の片4bの先端が、基準側面2b側から見て、受容層露出面2aのうちの対向端面2d側の端部と、対向端面2dと、の間(図7におけるE1とE2との間)に位置する。
このような図7に示す実施の形態2の印画材料1においても、上述した実施の形態1の第一の効果および第二の効果と同様の効果が得られる。なお、第二の片4bの先端の位置は、受容層露出面2aのうちの対向端面2d側の端部と、対向端面2dと、の間(図7におけるE1とE2との間)であればよく、保護シート4を備えた積層体2をそのままプリンタのカセット部に収容したとしても、保護シート4が紙送りローラによってプリンタ内に供給されず、紙詰まりやプリンタ破損などを引き起こすおそれがない範囲で適宜選択することができる。
《実施の形態3》
次に、本考案の印画材料の実施の形態3について説明する。この実施の形態3の印画材料は、図1〜図5に示した実施の形態1の印画材料1において、保護シート4の構成を異なる構成に代えたものであり、保護シート4以外の構成は実施の形態1の印画材料1と同様である。以下、実施の形態3の印画材料に備えられる保護シート(本考案の保護シートの実施の形態3)について説明する。
図8は、実施の形態3の印画材料1の構成を示す概略側面図である。図8に示すように、本実施の形態においては、第二の片4bの先端が、基準側面2b側から見て、基準端面2cに対向する対向端面2dを越える位置(図8においてE2を左側に越える位置)にまで延びている。
このような図8に示す実施の形態3の印画材料1においても、上述した実施の形態1の第一の効果と同様の効果が得られる。また、保護シート4を備えた積層体2をそのままプリンタのカセット部に収容した場合には、第二の片4bが対向端面2dを越える位置にまで延びていることから、対向端面2dがプリンタ内のカセットに収容されたときに当該カセットの壁面に当たり、保護シート4が基準端面2c側に飛び出る。そのため、ユーザーは保護シート4を確実に受像紙6の積層体2から取り外すことができ、当該保護シート4が紙送りローラに引き込まれてプリンタ内に供給されることを事前に防止することができ、紙詰まりやプリンタ破損などを引き起こすことを効果的に防止することができる(第三の効果)。
《実施の形態4》
次に、本考案の印画材料の実施の形態4について説明する。この実施の形態4の印画材料は、図1〜図5に示した実施の形態1の印画材料1において、保護シート4の構成を異なる構成に代えたものであり、保護シート4以外の構成は実施の形態1の印画材料1と同様である。以下、実施の形態4の印画材料に備えられる保護シート(本考案の保護シートの実施の形態4)について説明する。
図9は、実施の形態4の印画材料1の構成を示す概略側面図である。図9に示すように、本実施の形態においては、保護シート4が、基準側面2b側から見て、第一の片4aと連続しており積層体2の最下面の少なくとも一部を覆う第三の片4cを含む。より具体的には、図9において、第三の片4cの先端は、基準端面2cと、積層体2の最下部の受像紙6の受容層形成面6dに対向する面のうちの、基準端面2c側の端部(ミシン目の位置)と、の間(図9におけるE3とE4との間)に位置する。
このような図9に示す実施の形態4の印画材料1も、上述した実施の形態1の第一の効果および第二の効果と同様の効果が得られる。加えて、積層体2を巻き込むように第三の片4cが存在することにより、図6に示すような包装体8から印画材料1を取り出す際、包装体8から積層体2のみが出てくることをより確実に防止することができ、誤って受容層露出面2aを手で触って指紋で印画および印字の質が低下させてしまうおそれがない。
ここで、上記実施の形態4の変形例として、例えば図10〜図12に示す態様が考えられる。図10〜図12は、本考案の実施の形態4の印画材料1の変形例を示す概略側面図である。これらの変形例においては、第三の片4cの先端が種々の位置にまで延びている。
図10に示す変形例のように、基準側面2b側から見て、第三の片4cの先端が、積層体2の最下面において、積層体2の最下部の受像紙6の受容層形成面6dに対向する面のうちの、基準端面2c側の端部(ミシン目の位置)と対向端面2d側の端部(ミシン目の位置)と、の間(図10におけるE4とE5との間)に位置していてもよい。このような構成によっても、上記実施の形態1の第一の効果および第二の効果と同様の効果を得ることができる。
また、図11に示す変形例のように、基準側面2b側から見て、第三の片4cの先端が、積層体2の最下面において、積層体2の最下部の受像紙6の受容層形成面6dに対向する面のうちの、対向端面2d側の端部(図11におけるE5)に位置していてもよい。すなわち、第三の片4cの先端の位置が、基準側面2b側から見て、第二の片4bの先端の位置と略一致していてもよい。このような構成によっても、上記実施の形態1の第一の効果および第二の効果と同様の効果を得ることができ、第二の片4bの長さと第三の片4cの長さとが同じであるため、保護シート4の作製が比較的容易である。
さらにまた、図12に示す変形例のように、基準側面2b側から見て、第三の片4cの先端が、積層体2の最下面において、積層体2の対向端面2dを越える位置(図12においてE6を左側に越える位置)にまで延びていてもよい。
このような構成によれば、上記実施の形態1の第一の効果と同様の効果が得られる。また、保護シート4を備えた積層体2をそのままプリンタのカセット部に収容した場合には、第三の片4cが対向端面2dを越える位置にまで延びていることから、対向端面2dがプリンタ内のカセットに収容されたときに当該カセットの壁面に当たり、保護シート4が基準端面2c側に飛び出る。そのため、ユーザーは保護シート4を確実に受像紙6の積層体2から取り外すことができ、当該保護シート4が紙送りローラによってプリンタ内に供給されることがなく、紙詰まりやプリンタ破損などを引き起こすおそれがない。
上記においては本考案の代表的な態様について説明したが、本考案はこれらのみに限定されるものではなく、本考案の技術的思想の範囲内で種々の設計変更が可能である。例えば、本考案の効果を損なわない範囲で、各実施の形態および変形例を組み合わせることも可能である。
例えば、保護シートが第一の片と第二の片とで構成されている場合、積層体の側面に沿って第一の片と第二の片とを接続する接続片が設けられていてもよい。また、保護シートが第一の片と第二の片と第三の片とで構成されている場合、積層体の側面に沿って第一の片と第二の片とを接続する接続片、第一の片と第三の片とを接続する接続片、第二の片と第三の片とを接続する接続片、および第一の片と第二の片と第三の片とを接続する接続片のうちの少なくとも1つが設けられていてもよい。
図13は、本考案に係る印画材料の変形例の構成を示す概略斜視図である。図13に示すように、この変形例の印画材料は、図1に示した実施の形態1の印画材料1において、保護シート4の構成を異なる構成に代えたものであり、保護シート4以外の構成は実施の形態1の印画材料1と同様である。
本変形例における保護シート4は、図13に示すように、積層体2の基準端面2cを覆う第一の片4a、および第一の片4aと連続(接続)して積層体2の受容層露出面2aを覆う第二の片4bを含むが、第二の片4bは、積層体2の幅方向(図1における矢印Xの方向)において受容層露出面2aの幅に対応する領域を覆っており、第一の片4aも、積層体2の幅方向(図1における矢印Xの方向)において基準端面2cのうちの受容層露出面2aの幅に対応する領域を覆っている。
このように、第二の片4bが、積層体2の幅方向(図1における矢印Xの方向)において受容層露出面2aの幅に対応する領域を覆い、積層体2の長さ方向(図1における矢印Xの方向に略垂直な方向)において受容層露出面2aの長さに対応する領域を覆っている態様であっても、上記のような本考案の効果を得ることができる。
また、上記実施の形態においては、受像紙6の中央部6aと周辺部6bとがミシン目によって分離可能に繋がっている態様を説明したが、かかるミシン目の形状は特に制限されるものではなく、中央部6aと周辺部6bとが分離可能な範囲で種々の形状を採り得る。また、上記実施の形態においては、印画材料包装体を構成する包装体として、袋状の包装体について説明したが、当該包装体は箱形状であっても構わない。
以上のように、本考案によれば、中央部に受容層を有する受像紙の積層体と、当該積層体を保護するシートと、を含む印画材料であって、受容層形成面に指紋が付いて印画および印字の質を低下させてしまうことがなく、紙送りローラに引き込まれてプリンタ内に供給されて紙詰まりやプリンタ破損などを引き起こすおそれのない印画材料を提供することができる。
本考案に係る印画材料の実施の形態1の構成を示す概略斜視図である。 図1に示す印画材料1に含まれる受像紙6の構成を示す概略斜視図である。 図2におけるY−Y線断面図である。 図1に示す印画材料1のうちの積層体2の構成を示す概略斜視図である。 図1に示す印画材料1の概略側面図である。 本実施の形態の印画材料1を含む印画材料包装体10の概略斜視図である。 実施の形態2の印画材料1の構成を示す概略側面図である。 実施の形態3の印画材料1の構成を示す概略側面図である。 実施の形態4の印画材料1の構成を示す概略側面図である。 本考案の実施の形態4の印画材料1の変形例を示す概略側面図である。 本考案の実施の形態4の印画材料1の別の変形例を示す概略側面図である。 本考案の実施の形態4の印画材料1のさらに別の変形例を示す概略側面図である。 本考案に係る印画材料の変形例の構成を示す概略斜視図である。
符号の説明
1・・・印画材料、
2・・・積層体、
2a・・・受容層露出面、
2b・・・基準側面、
2c・・・基準端面、
2d・・・対向端面、
4・・・保護シート、
6・・・受像紙、
6a・・・中央部、
6b・・・周辺部、
6c・・・ミシン目、
6d・・・受容層形成面、
8・・・包装体、
8a・・・開口部、
10・・・印画材料包装体。

Claims (7)

  1. (1)中央部および周辺部を有し、前記中央部の一方の主面に受容層形成面を有する略矩形の受像紙を、複数枚含む積層体であって、
    前記受容層形成面が同一方向を向いて配列し最上面において前記受容層形成面が露出するように前記受像紙が積層されている略直方体形状の積層体;並びに
    (2)前記積層体の一の側面(以下、基準側面)側から見て、一の端面(以下、基準端面)を覆う第一の片と、前記第一の片と連続し、前記最上面において露出している前記受容層形成面(以下、受容層露出面)を覆う第二の片と、を含む保護シートであって、
    前記第二の片の先端の位置が、前記基準側面側から見て、前記受容層露出面のうちの前記基準端面に対向する対向端面側の端部の位置と、略一致していること、
    を特徴とする印画材料。
  2. 前記第二の片の前記先端が、前記基準側面側から見て、前記受容層露出面のうちの前記対向端面側の前記端部と、前記対向端面と、の間に位置すること、
    を特徴とする請求項1に記載の印画材料。
  3. 前記第二の片の前記先端が、前記基準側面側から見て、前記対向端面を越える位置にまで延びていること、
    を特徴とする請求項1または2に記載の印画材料。
  4. 前記保護シートが、前記基準側面側から見て、前記第一の片と連続して前記積層体の最下面の少なくとも一部を覆う第三の片を含むこと、
    を特徴とする請求項1〜3のうちのいずれかに記載の印画材料。
  5. 前記第三の片の先端の位置が、前記基準側面側から見て、前記第二の片の前記先端の位置と略一致していること、
    を特徴とする請求項1〜4のうちのいずれかに記載の印画材料。
  6. 前記中央部と前記周辺部とがミシン目を介して繋がっていること、
    を特徴とする請求項1〜5のうちのいずれかに記載の印画材料。
  7. 請求項1〜6のうちのいずれかに記載の印画材料と、前記印画材料を内部に含む包装体と、を具備し、前記包装体が、前記基準端面側から前記印画材料が取り出されるように開口する開口部を有すること、を特徴とする印画材料包装体。
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