JP5126120B2 - コイル装置および燃料噴射弁 - Google Patents

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本発明は、平角導線をボビンに巻回したコイルを含むコイル装置、およびコイル装置が発生する磁気吸引力によって駆動する燃料噴射弁に関する。
従来技術の燃料噴射弁は、コイル装置に通電することによって、固定コアに可動コアを吸引する磁力を発生し、可動コアとともに往復移動する弁部材が噴孔からの燃料噴射を断続するように構成される(たとえば特許文献1参照)。このような燃料噴射弁では、開弁応答性または閉弁応答性を向上することにより、微少量の燃料を噴射する場合にも高精度に燃料噴射量を制御することが要求されている。
しかしながら、特許文献1に記載の燃料噴射弁では、コイル装置を構成する巻線の断面形状は円形である。このような円形の巻線を巻回してコイル装置を構成すると、巻線同士の間に隙間が形成されるので、巻線の占積率が低くなる。ここで占積率とは、コイルのボビンが占める空間に対して巻線が占める空間の比率を表す。したがって、占積率が低いことは、巻線同士の間に形成される隙間が広いことを意味している。ボビンの内径が同じ場合、占積率が低くなるとボビンの外径または軸長が増加するので、コイル装置が発生する磁束の流れる磁路長が長くなる。その結果、磁束が漏れやすくなるので、弁部材とともに往復移動する可動コアを固定コアに吸引する磁力が低下し、開弁応答性を向上することが困難である。
このような課題を解決する従来技術の燃料噴射弁として、コイル装置を構成する巻線に平角導線を用いた構成が開示されている(たとえば特許文献2参照)。この従来技術では、巻線に平角導線を用いることによって、占積率を高くしている。
特開2002−48031号公報 特開2006−66885号公報
前述の平角導線を用いた従来技術では、ボビンに巻線を巻付けるときに、巻線にねじれが発生することがある。円形状の巻線ではねじれが発生しても問題にならないが、平角状の巻線にねじれが発生すると占積率が著しく低下するので、所望の開弁応答性を得ることができない。ここで巻線がねじれるとは、巻線がボビンの外周面に対して軸線周りに角変位するような状態である。
特に、ボビンの軸方向上方に位置するターミナルから軸方向下方に巻線を引き回した後、ボビンに巻線を巻付けるために巻線を引き回す方向をボビンの軸方向からボビンの周方向に転換する必要があるが、このような方向転換時に巻線がねじれやすい。このような方向転換時、すなわちボビンへの巻線の巻始めに巻線がボビンの外周面に対してねじれてしまうと、ボビンの外周面の対してねじれた状態のまま巻き付けられるので、整然とボビンに巻き付けることができない。したがって占積率の高い良好な整列巻線を得ることが困難である。
そこで、本発明は前述の問題点を鑑みてなされたものであり、平角状の巻線のボビンへの巻始めに、ねじれの発生を抑制することができるコイル装置、およびコイル装置を用いた燃料噴射弁を提供することを目的とする。
本発明は前述の目的を達成するために以下の技術的手段を採用する。
請求項1に記載の発明では、円柱状のボビン、およびボビンの軸の周りに巻回され、絶縁被膜によって被覆された断面長方形状の平角導線を含むコイルと、
ボビンから引き出されボビンの軸方向に沿って延びる平角導線の端部が電気的に接続されるターミナルと、
軸方向に沿って延びる平角導線がボビンへ巻始められる部分に設けられ、軸方向に沿って延びる平角導線をボビンの周方向へ案内するガイド面部と、を含み、
ガイド面部は、周方向一方から周方向他方にかけて傾斜角度が変化して行く平坦状の面部であって、軸方向の断面形状がボビンから平角導線が引き出される周方向他方側で軸方向に進むにつれて、ボビンの半径方向の外方に向かうように傾斜し、
ガイド面部は、周方向他方から周方向一方に進むにつれて、ガイド面部の半径方向に対する傾斜角度が徐々に大きくなり、
周方向一方に位置するガイド面部の端部は、ボビンの外周面に連なり、
ガイド面部は、傾斜角度が小さくなるにつれて徐々にボビンの半径方向外方に向かうことを特徴とするコイル装置である。
請求項1に記載の発明に従えば、コイル装置は、平角導線を案内するガイド面部を含む。ガイド面部は、平坦状であり、ボビンの半径方向に対して傾斜している。これによって平角導線がボビンへ巻始められる部分にて、軸方向に沿って延びる平角導線を滑らかにボビンの周方向へ案内することができる。
またガイド面部の当該半径方向に対する傾斜角度は、ボビンの周方向一方(巻回方向)に進むにしたがって、徐々に大きくなり、ボビンの周方向一方に位置するガイド面部の端部は、ボビンの外周面に連なる。したがって、ガイド面部が傾斜しているままの状態ではボビンの軸方向に沿う外周面にて、平角導線がボビンの外周面に対してねじれる場合があるが、ガイド面部の傾斜角度を徐々に大きくしているので、ボビンの外周面に対してねじれることなく、ボビンの外周面に沿った所望の状態で平角導線を導くことができる。
これによってボビンに平角導線を巻き付けるときに、平角導線がボビンの外周面に対してねじれた状態でボビンの外周面に導かれることを抑制することができるので、ボビンの外周面に平角導線の同一の側面が接触して支持されながら、巻回が行われる。これによって平角導線を整然とボビンの外周面に巻き付けることができるので、占積率を高くすることができる。したがってコイルにより発生する磁力を高めることができる。
また請求項2に記載の発明では、ガイド面部は、周方向に沿って延び、半径方向の内方に凹となるガイド溝の底部分であり、
ガイド溝の溝幅は、平角導線の幅寸法よりも大きいことを特徴とする。
請求項2に記載の発明に従えば、ガイド面部はガイド溝の底部分であり、ガイド溝と平角導線との幅寸法の関係によって、ガイド溝に平角導線を収容することができる。したがって平角導線をガイド溝が案内しているときに、平角導線がボビンの軸方向にずれることをガイド溝の壁部分によって防止することができる。したがってガイド溝によって、ボビンにおける所定の巻始めの位置に、平角導線を案内することができる。これによって巻始め位置がずれることを抑制し、占積率が巻始め位置のずれによって低下することを抑制することができる。
さらに請求項3に記載の発明では、ボビンの周方向他方に位置するガイド面部の端部は、半径方向に対する傾斜角度が40度以上50度以下であることを特徴とする。
請求項3に記載の発明に従えば、ボビンの周方向他方に位置するガイド面部の端部は、傾斜角度が40度以上50度以下であるので、巻始めのときに急激に平角導線の角度を変更していない。したがって、平角導線の巻始めにおけるねじれの発生をさらに抑制することができる。
さらに請求項4に記載の発明では、前述のコイル装置と、
噴孔を開閉する弁部材と、
弁部材とともに軸方向に往復移動する可動コアと、
可動コアの噴孔と反対側に可動コアと向き合って設置されている固定コアと、を含み、
コイル装置は、ターミナルを介して平角導線に通電されると、固定コアに可動コアを吸引する磁力を発生することを特徴とする燃料噴射弁である。
請求項4に記載の発明に従えば、前述の作用および効果を有するコイル装置が、燃料噴射弁における可動コアを吸引する磁力を発生するために用いられる。前述のようにコイル装置は、平角導線のねじれの発生が抑制された構成によって占積率が高いので、磁束が漏れにくく、可動コアを固定コアに吸引する磁力が高い。したがって弁部材の開弁応答性を向上することができる。
第1実施形態のインジェクタ10を示す断面図である。 インジェクタ10の一部を拡大して示す断面図である。 コイル装置31を示す正面図である。 コイル装置31の一部を拡大して示す正面図である。 コイル装置31に平角導線40が巻回される前の状態を示す正面図である。 コイル装置31を示す底面図である。 コイル装置31に平角導線40が巻回される前の状態を示す背面図である。 図5の切断面線VIII−VIIIに見て示す断面図である。 図8の7つの切断面線A−A〜F−Fに見て示す断面図である。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態に関して、図1〜図9を用いて説明する。図1は、第1実施形態のインジェクタ10を示す断面図である。図2は、インジェクタ10の一部を拡大して示す断面図である。インジェクタ10は、燃料噴射弁であって、たとえばポート噴射式のガソリンエンジンに適用される。ポート噴射式のガソリンエンジンにインジェクタ10を適用する場合、インジェクタ10はエンジンヘッド(図示せず)に搭載される。
インジェクタ10は、予め定める軸方向Z(開閉方向Z)に延びる筒部材11、筒部材11の内方に設けられるフィルタ部材12、筒部材11を覆うハウジングホルダ13、筒部材11を覆う樹脂ハウジング14、インジェクタ10の内部に軸方向Zへ往復変位可能に収容されるニードル15、およびニードル15を駆動する駆動部16を有している。
以下、インジェクタ10の方向として、筒部材11が延びる方向を軸方向Z(図1における上下方向)と称し、軸方向Zの一方を開弁方向Z1(図1における上方)と称し、軸方向Zの他方を閉弁方向Z2(図1における下方)と称することがある。
筒部材11は、軸方向Zへ概ね内径が同一の筒状に形成されている。筒部材11は、開弁方向Z1に位置する端部が開口しており、燃料入口17となる。燃料入口17には、燃料ポンプ(図示せず)から燃料が供給される。筒部材11は、磁性を有する第1磁性部18、第2磁性部19、および磁性を有しない非磁性部20を有している。第1磁性部18は、非磁性部20よりも開弁方向Z1に位置する。第2磁性部19は、非磁性部20よりも閉弁方向Z2に位置する。したがって閉弁方向Z2に位置する筒部材11の端部は、第2磁性部19となる。このような非磁性部20は、第1磁性部18と第2磁性部19との磁気的な短絡を防止する。第1磁性部18および第2磁性部19と非磁性部20とは、たとえばレーザ溶接などにより一体に接続されている。また筒部材11は、たとえば一体に成形した後、熱加工などにより一部を磁性化または非磁性化してもよい。
フィルタ部材12は、筒部材11の内周側に圧入されている。フィルタ部材12は、燃料に含まれる異物を除去する。したがって燃料入口17に供給された燃料は、フィルタ部材12を経由して筒部材11の閉弁方向Z2に流下する。
ハウジングホルダ13は、筒状に形成される。ハウジングホルダ13の外周には、インジェクタ10を吸気管(図示せず)に係止させるための段差部22が形成されている。またハウジングホルダ13は、磁性を有する。ハウジングホルダ13は、後述するコイル23の外周側を覆っている。ハウジングホルダ13は、第1磁性部18および第2磁性部19と磁気的に接続される。
樹脂ハウジング14は、筒状に形成され、樹脂から成る。樹脂ハウジング14は、ハウジングホルダ13の開弁方向Z1側に設けられる。樹脂ハウジング14は、筒部材11の外周を覆い、開弁方向Z1側のハウジングホルダ13の外周を覆っている。
ノズルボディ21は、筒状に形成され、例えば圧入あるいは溶接などによって、閉弁方向Z2に位置する筒部材11の端部に固定されている。ノズルボディ21は、内周壁にニードル15が着座可能な弁座部24を有している。ノズルボディ21の外周壁には、閉弁方向Z2に位置するノズルボディ21の端部を覆うように、カップ状の噴孔プレート25が溶接によって固定されている。噴孔プレート25は、薄板状に形成されており、中央部に内壁面と外壁面とを連通する噴孔26が複数、形成されている。噴孔プレート25の外側には、噴孔プレート25をノズルボディ21に固定するためのプレートホルダ27が装着されている。プレートホルダ27は、噴孔26を閉塞しないように、開口している。
ニードル15は、弁部材であって、筒部材11およびノズルボディ21の内周側に軸方向Zへ往復変位可能に収容されている。ニードル15は、軸方向Zへ往復変位することによって噴孔26を開閉して、噴孔26からの燃料の噴射を断続する。ニードル15は、ノズルボディ21と概ね同軸上に配置されている。ニードル15は、内部に燃料通路28を有する中空の有底円筒状であり、底側(図1の下方側)に当接部29が形成されている。当接部29はノズルボディ21に形成されている弁座部24に着座可能である。当接部29が弁座部24に着座すると、噴孔26が閉塞され燃料噴射が遮断される。
また当接部29の上流側(図1の上方側)には、ニードル15の側壁を貫通する燃料孔30が形成されている。ニードル15の燃料通路28に流入した燃料は、燃料孔30を内方から外方に通過し、当接部29と弁座部24とで区画される通路に流れる。
次に、ニードル15を駆動する駆動部16に関して説明する。駆動部16は、ニードル15を軸方向Zに沿って駆動する。駆動部16は、コイル装置31、固定コア32、可動コア34、コネクタ35、およびスプリング36を有している。
コイル装置31は、コイル23とターミナル37とを含む。コイル23は、通電されることによって固定コア32に可動コア34を吸引する磁力を発生する。ターミナル37は、導電性を有し、コイル23から引き出されるターミナルリード線38a,38bと電気的に接続される。ターミナル37は、樹脂ハウジング14に設けられるコネクタ35まで引き出される。ターミナル37は、コネクタ35に装着される外部電気回路(図示せず)と電気的に接続され、外部電気回路によってコイル23への通電状態が制御される。
固定コア32は、例えば鉄などの磁性材料により筒状に形成される。固定コア32は、筒部材11の非磁性部20および第1磁性部18の内壁に圧入により固定されている。固定コア32は、可動コア34に対して開弁方向Z1側に設けられる。固定コア32の下端面は、噴孔26とは反対側に位置する可動コア34の上端面と対向している。固定コア32の下端面と可動コア34の上端面とは、閉弁状態では、離間している。
可動コア34は、開弁方向Z1に位置するニードル15に端部に溶接などによって固定されている。可動コア34は、筒部材11の内周側に軸方向Zへ往復移動可能に設置されている。したがって可動コア34は、ニードル15と一体となって軸方向Zへ往復変位する。可動コア34は、例えば鉄などの磁性材料によって筒状に形成されている。筒状の可動コア34の内方の空間は、ニードル15の燃料通路28と連通する。
ハウジングホルダ13は、前述のようにコイル23の外周に設けられ、第1磁性部18および第2磁性部19に磁気的に接続されるので、固定コア32、可動コア34、第1磁性部18、ハウジングホルダ13、および第2磁性部19は磁気回路を構成している。
スプリング36は、固定コア32の内周側に設けられる。スプリング36は、一方の端部が可動コア34に接しており、他方の端部がアジャスティングパイプ39と接している。スプリング36は、軸方向Zへ伸長する力を有している。そのためニードル15は、スプリング36により弁座部24に着座する閉弁方向Z2へ押し付けられる。
アジャスティングパイプ39は、固定コア32の内周側に圧入されている。これによりスプリング36の荷重は、アジャスティングパイプ39の圧入量を調整することにより調整される。コイル23に通電していないとき、可動コア34およびニードル15は、閉弁方向Z2へ押し付けられ、当接部29は弁座部24に当接する。
次に、燃料の流れに関して説明する。筒部材11の燃料入口17から流入する燃料は、筒部材11を噴孔26側(図1における下方側)に流下する。筒部材11を流下するとき、フィルタ部材12によって燃料内の異物が除去される。異物が除去された燃料は、順次、アジャスティングパイプ39の内周側、固定コア32の内周側、可動コア34の内周側、ニードル15の燃料通路28および燃料孔30を経由して、当接部29と弁座部24とで区画される通路へ流れる。これによって、開弁状態になると、噴孔26から燃料が噴射される。
次に、コイル装置31の構成に関してさらに説明する。図3は、コイル装置31を示す正面図である。図4は、コイル装置31の一部を拡大して示す正面図である。図5は、コイル装置31に巻線である平角導線40が巻回される前の状態を示す正面図である。図6は、コイル装置31を示す底面図である。コイル装置31は、前述したように磁気吸引力を発生させるコイル23、コイル23とコネクタ35から引き出される一対のターミナルリード線38a,38bに電気的に接続される一対のターミナル37、および平角導線40をガイドするガイド溝41を備える。
先ず、コイル23の構成に関して説明する。コイル23は、駆動電力が供給されると磁気吸引力(起磁力)を発生する励磁コイルである。したがってコイル23は、通電されると周囲に磁束を発生する。コイル23は、平角導線40、円柱状のボビン42、ターミナルガイド43を備える。
平角導線40は、ボビン42に巻回される巻線である。平角導線40は、銅または銅合金からなる断面四角形状の導体芯線の外周表面が断面四角筒形状の絶縁被膜により被覆された断面四角形状(断面長方形状)の導線である。断面形状が長方形状の平角導線40の寸法は、厚み寸法と幅寸法との比が、たとえば1:3である。したがって、平角導線40の形状は、たとえば厚み寸法が約0.07mmであり、幅寸法が約0.21mmである。
一般に、本発明で使用される平角銅線は、コイル線積率を考慮すると厚み寸法が0.15mm以下、幅寸法が0.4mm以下となることが望ましい。
ボビン42は、ハウジングホルダ13と筒部材11との間に設けられる。したがってボビン42は、筒部材11の外周側に設置されている。ボビン42は、樹脂で筒状に形成され、外周側に平角導線40が巻かれている。ボビン42は、軸方向Zに離間した一対の鍔状部44a,44bを有する。一対の鍔状部44a,44bは、ボビン42の残余の外周面部から半径方向に突出している。
平角導線40は、ボビン42の一対の鍔状部44a,44b間に位置する外周面部に巻付けられる。平角導線40は、断面形状が長方形状であり、巻き付けられるときは、その厚み方向がボビン42の半径方向と略平行となる。このような積層状態で、ボビン42の外周に複数回にわたって巻回されている。したがって平角導線40がボビン42に複数回にわたって巻回されると、断面が直方体状の煉瓦を積み上げたような状態となる。換言すると、1層目の平角導線40の厚み方向一方の面部と、2層目の平角導線40の厚み方向他方の面部は、接触する。また幅方向(図4における軸方向Z)に隣接する平角導線40同士は、対向する幅方向の面部が接触する。平角導線40は、その巻き始め端部が上方に位置する鍔状部44a側であり、上方の鍔状部44aから下方の鍔状部44bまで巻回されて、ボビン42の外周に1層分巻回され、引き続き折り返し巻回されて2層の巻線が形成さる。またこのような巻回工程を繰り返すことにより、ボビン42の外周に、たとえば4層の巻線が形成されている。このようにボビン42に平角導線40が巻回されることによって、コイル23が構成される。
またコイル23は、ボビン42に巻回されたコイルリード線45の巻き始め端部および巻き終わり端部より取り出された一対のターミナルリード線38a,38bを有している。一対のターミナルリード線38a,38bは、平角導線40の一部であって、ボビン42に巻回される平角導線40をコイル23から引き出した部分である。一対のターミナルリード線38a,38bは、巻始め端部より延びる巻始めの部分と、巻き終わり端部より延びる巻き終わりの部分から構成される。したがって平角導線40は、コイル23から引き出される一対のターミナルリード線38a,38bと、コイル23を構成するコイルリード線45とから構成される。
ターミナルガイド43は、一対のターミナル37を支持する。ターミナルガイド43は、上方に位置する鍔状部44aから、さらに上方に延びる。ターミナルガイド43は、断面円弧状であり、筒部材11の外周の一部を覆うように設けられる。
ターミナルガイド43には、一対の係止溝46a,46bが設けられる。一対の係止溝46a,46bは、上方に位置する鍔状部44aに隣接して設けられる。一方の係止溝46aは、巻始め端部から延びるターミナルリード線38aの巻始めの部分を係止する。他方の係止溝46bは、巻き終わり端部から延びるターミナルリード線38bの巻き終わりの部分を係止する。一対の係止溝46a,46bは、上下方向に沿って延びる。したがって一対の係止溝46a,46bは、各ターミナルリード線38a,38bを、コイル23から上方に向けて上下方向に沿ってまっすぐに送り込みやすくするように案内する。
次に、一対のターミナル37に関して説明する。一対のターミナル37は、コイル23から引き出される一対のターミナルリード線38a,38bにそれぞれ電気的に接続される。一対のターミナル37は、ターミナルガイド43の内周面部に固定される。各ターミナル37は、薄い平板状の金属板をプレス打ち抜き加工することによって所定の形状に形成されている。各ターミナル37は、コイル23の軸方向に沿って延びる薄い平板状のターミナル本体47、およびターミナル本体47よりコイル23の軸方向に対して垂直な方向(図3のおける左右方向)にそれぞれ突出するように延びる薄い平板状のリード線結線部48を有している。
ターミナル本体47は、先端部が樹脂ハウジング14に設けられるコネクタ35まで引き出される。したがって各ターミナル本体47のコイル23側に対して逆側の先端部は、樹脂ハウジング14に一体的に形成された角筒状のコネクタ35内に露出して、外部電源側またはインジェクタ駆動回路側およびGND側の雌型コネクタ(図示せず)に差し込まれて電気的な接続を成すコネクタピンとして機能する。
リード線結線部48は、ターミナル本体47のコイル23寄りの部分に設けられる。各リード線結線部48には、断面U字形状のヒュージング部49、コイル23より引き出された各ターミナルリード線38a,38bを任意の所定回数分だけ巻掛けられる巻掛け部50、および巻掛け部50に巻掛けられた各ターミナルリード線38a,38bの引き出し方向を転換するガイド部51が一体的に形成されている。
コイル23から一対の係止溝46a,46bによって上方に案内される一対のターミナルリード線38a,38bは、各巻掛け部50に巻掛けられる。各巻掛け部50に巻掛けられたターミナルリード線38a,38bは、ガイド部51によって半径方向外方に位置するヒュージング部49に引き出される。したがってガイド部51は、ターミナルリード線38a,38bをヒュージング部49に案内する。
一対のガイド部51からコイル23の半径方向外方に引き出された一対のターミナルリード線38a,38bは、各ヒュージング部49に至る。一対のターミナルリード線38a,38bの端部は、各ヒュージング部49に電気的に接続される。一方のターミナルリード線38aは、コイル23の巻き始め端部より引き出されて、GND側のヒュージング部49に接続される。したがって一方のターミナルリード線38aは、負極側(マイナス側)となる。また他方のターミナルリード線38bは、コイル23の巻き終わり端部より引き出されて、外部電源側またはインジェクタ駆動回路側のヒュージング部49に接続される。したがって他方のターミナルリード線38bは、正極側(プラス側)となる。
各ヒュージング部49は、板厚方向にU字状に折り曲げられており、各ターミナルリード線38a,38bの端部を挟み込むことによって、ターミナルリード線38a,38bを把持している。換言すると、各ターミナルリード線38a,38bの端部は、各ヒュージング部49によって押し潰された状態で挟み込まれる。このように挟み込んだ状態において、ヒュージング部49全体にその板厚方向の両側から一対のヒュージング電極を当てて、加圧しながらヒュージング電極を通電することで、一対のターミナルリード線38a,38bに施された絶縁被膜を剥離し、一対のターミナルリード線38a,38bと一対のヒュージング部49とが電気的に接続される。
次に、平角導線40をガイドするガイド溝41の構成に関して、図7〜図9を用いて説明する。図7は、コイル装置31に平角導線40が巻回される前の状態を示す背面図である。図8は、図5の切断面線VIII−VIIIに見て示す断面図である。図9は、図8の7つの切断面線A−A〜F−Fに見て示す断面図である。図9(A)は、切断面線A−Aに対応し、順次、図9(B)〜図9(F)までが切断面線B−B〜F−Fにそれぞれ対応する。
ガイド溝41は、ボビン42の周方向に沿って延び、ボビン42の半径方向内方に凹となる溝である。ガイド溝41は、図4に示すように、軸方向Z(図8の紙面に対して垂直な方向)に沿って延びる一方のターミナルリード線38aがボビン42へ巻始められる部分に設けられ、軸方向Zに沿って延びるターミナルリード線38aをボビン42の周方向へ案内する。したがってガイド溝41は、上方に位置する鍔状部44aに隣接し、一方の係止溝46aによって案内されるターミナルリード線38aを、ボビン42へ滑らかに導くように構成される。ガイド溝41は、図5および図7に示すように、ボビン42の外周面部の全域(一周するように)に設けられるわけでなく、中心角が約90度の円弧状の部分に設けられる。
ガイド溝41の底部分は、ターミナルリード線38a,38bをボビン42の外周面部に案内するガイド面部52として機能する。またガイド溝41の対向する壁部分53は、図7に示すように、ターミナルリード線38aの軸方向Zの変位を規制する面部として機能する。したがってガイド溝41の溝幅は、平角導線40の幅寸法よりも大きい。
ガイド面部52は、軸方向Zに傾斜する平坦状の面部である。ガイド面部52の軸方向Zの断面形状は、ボビン42から平角導線40が引き出される軸方向(図9の上方)に進むにつれて、ボビン42の半径方向外方(図9の右方)に向かうように傾斜する。したがってガイド面部52は、巻掛け部50からのターミナルリード線38aをボビン42へ導入するガイド溝41において周方向一方(巻回方向)に進むにしたがって傾斜角度が徐変して、平角導線40をガイドする。
ガイド面部52は、図8および図9(A)〜(F)に示すように、ボビン42の周方向一方(図8の時計回り)に進むにつれて、ガイド面部52の半径方向に対する傾斜角度が大きくなる。具体的には、最もボビン42の周方向他方(図8の反時計周り)に位置するガイド面部52のA−A切断面では、図9(A)に示すように、傾斜角度は、約45度であり、最も小さい傾斜角度である。順次、ボビン42の周方向一方(図8の時計周り)に向かうにつれて、ガイド面部52の切断面は、図9(B)における傾斜角度は、約50度であり、図9(C)における傾斜角度は、約60度であり、図9(D)における傾斜角度は、約70度であり、図9(E)における傾斜角度は、約80度であり、図9(F)における傾斜角度は、約90度である。
したがって図9(A)に示すように、ボビン42の周方向他方(図8の反時計回り)に位置するガイド面部52の端部は、傾斜角度が40度以上50度以下であり、本実施の形態では45度である。またボビン42の周方向一方に位置するガイド面部52の端部は、図8および図9(F)に示すように、傾斜角度が90度であるのでボビン42の外周面に連なる。このようにガイド面部52は、連続的に傾斜角度が変化する。換言すると、ガイド面部52は、連続する滑らかな曲面によって、平角導線40がガイド面部52に対してねじれないように案内する。したがって平角導線40は、ガイド面部52に対する接触状態が維持されている。
次に、コイルリード線45およびターミナルリード線38a,38bをコイル装置31に設ける製造工程に関して説明する。先ず、一方のターミナルリード線38a(巻始め側のターミナルリード線38a)の端部を、一方のヒュージング部49(図4における右方側のヒュージング部49)に挟み込む。これによって一方のターミナルリード線38aの端部が、一方のヒュージング部49に固定される。このとき、一方のヒュージング部49は、ターミナルリード線38aの厚み方向外方から挟み込む。このように挟み込んだ状態で、前述のようにヒュージング電極によって、一方のヒュージング部49と一方のターミナルリード線38aの端部とを電気的に接続する。
次に、一方のヒュージング部49から図4における左方に延びるターミナルリード線38aを、一方の巻掛け部50(図4における右方側の巻掛け部50)に巻掛ける。このとき、ターミナルリード線38aに巻掛け部50に対してねじれが発生しないように、一方の巻掛け部50に巻掛けられる。そして、ターミナルリード線38aは、一方の巻掛け部50から、下方に引き出される。一方の巻掛け部50から下方に引き出されたターミナルリード線38aは、図4に示すように、ターミナル37に対してねじれることなく、その厚み方向が図4における紙面に垂直な方向と略平行となる。換言すると、ターミナル37が平板状であるので、ターミナル37の厚み方向一方の面部に沿って、一方の巻掛け部50から下方に引き出される。
次に、一方の巻掛け部50から引き出されたターミナルリード線38aは、一方の係止溝46aを経て、ガイド溝41に至る。ガイド溝41は、前述したように傾斜角度が徐々に変化するガイド面部52を有するので、ガイド面部52によってターミナルリード線38aがガイド面部52に対してねじれることなく、下方に向かうターミナルリード線38aをボビン42の周方向へ方向転換される。これによってターミナルリード線38aは、ボビン42の外周面部に案内される。
次に、ボビン42を、ボビン42の軸線まわりに回転させるととともに、ボビン42と平角導線40を繰り出す位置との相対位置を軸方向Zに関して往復変位させることによって、ボビン42に複数層の平角導線40が巻回される。これによってボビン42の外周面部には、コイルリード線45が巻回され、コイル23が構成される。
次に、ボビン42の巻き終わり端部から引き出される他方のターミナルリード線38bが上方に引き出され、他方の係止溝46b、および他方の巻掛け部50(図4における右方側の巻掛け部50)を経て、他方のヒュージング部49(図4における右方側のヒュージング部49)に機械的および電気的に接続される。このようにコイル装置31にコイルリード線45およびターミナルリード線38a,38bが設けられる。
次に、インジェクタ10の作動について説明する。コイル23への通電がオフのとき、可動コア34と固定コア32との間には磁気吸引力が発生していない。このとき、ニードル15はスプリング36の付勢力により閉弁方向Z2へ付勢されているので、ニードル15は閉弁方向Z2へ移動し、当接部29が弁座部24に着座する。そのため、噴孔26からの燃料の噴射は停止される。
コイル23への通電をオンにすると、固定コア32、可動コア34、第1磁性部18、ハウジングホルダ13および第2磁性部19からなる磁気回路を磁束が流れ、固定コア32と可動コア34との間に磁気吸引力が発生する。これにより、可動コア34は固定コア32に吸引されるとともに、可動コア34と一体のニードル15も固定コア32側へ移動する。ニードル15の移動にともなって当接部29が弁座部24から離れる、噴孔26から燃料が噴射される。そして可動コア34と固定コア32とが当接することによって、ニードル15の固定コア32側への移動は制限される。
再びコイル23への通電をオフにすると、磁気回路を流れる磁束が消失し、固定コア32と可動コア34との間の磁気吸引力も消失する。そのため、ニードル15は、再びスプリング36の付勢力により閉弁方向Z2へ移動し、当接部29が弁座部24に着座する。これにより、噴孔26からの燃料の噴射は停止される。
以上説明したように本実施の形態のインジェクタ10を構成するコイル装置31は、平角導線40を案内するガイド面部52を含む。ガイド面部52は、平坦状であり、ボビン42の半径方向に対して傾斜している。これによって平角導線40がボビン42へ巻始められる部分にて、軸方向Zに沿って延びる平角導線40を滑らかにボビン42の周方向へ案内することができる。
またガイド面部52の半径方向に対する傾斜角度は、ボビン42の周方向一方(巻回方向)に進むにしたがって、徐々に大きくなり、ボビン42の周方向一方に位置するガイド面部52の端部は、ボビン42の外周面に連なる。したがって、ガイド面部52が傾斜しているままの状態では、ボビン42の軸方向Zに沿う外周面にて平角導線40が外周面に対してねじれる場合があるが、ガイド面部52の傾斜角度を徐々に大きくしているので、ボビン42の外周面に対してねじれることなく導くことができる。
換言すると、ガイド面部52はボビン42の周方向に進むにしたがって傾斜角度が徐変して、ガイド面部52に平角導線40をガイドさせることで平角導線40がガイド面部52に対してねじれることなく、スムーズに平角導線40の方向転換が可能となり、ボビン42の巻付け部に巻付けられる。
これによってボビン42に平角導線40を巻き付けるときに、平角導線40がボビン42の外周面に対してねじれることを抑制することができるので、占積率を高くすることができる。したがってコイル23により発生する磁力を高めることができる。
またガイド面部52は、巻始め部分だけに設けられ、巻き終わり部分には設けられない。巻き終わり部分から引き出された平角導線40に、ボビン42の外周面に対するねじれが発生した場合であっても、ヒュージング部49まで引き出され、ヒュージング部49に挟み込まれる。したがって巻き終わり部分がボビン42の外周面に対してねじれていてもなんら問題はない。
また本実施の形態では、ガイド面部52はガイド溝41の底部分であり、ガイド溝41と平角導線40との幅寸法の関係によって、ガイド溝41に平角導線40を収容することができる。したがって平角導線40をガイド溝41が案内しているときに、平角導線40がボビン42の軸方向Zにずれることをガイド溝41の壁部分53によって防止することができる。したがってガイド溝41によって、ボビン42における所定の巻始めの位置に、平角導線40を案内することができる。これによって巻始め位置がずれることを抑制し、占積率が巻始め位置のずれによって低下することを抑制することができる。
さらに本実施の形態では、ボビン42の周方向他方に位置するガイド面部52の端部は、傾斜角度は45度であり、40度以上50度以下であるので、巻始めのときに急激に平角導線40の角度を変更していない。したがって、平角導線40の巻始めにおけるボビン42の外周面に対するねじれの発生をさらに抑制することができる。
また本実施の形態では、前述の作用および効果を有するコイル装置31が、インジェクタ10における可動コア34を吸引する磁力を発生するために用いられる。前述のようにコイル装置31は、平角導線40のボビン42の外周面に対するねじれの発生が抑制された構成によって占積率が高いので、磁束が漏れにくく、可動コア34を固定コア32に吸引する磁力が高い。したがってニードル15の開弁応答性を向上することができる。
換言すると、平角導線40を用いたコイル23において、ガイド溝41を設けることによって、平角導線40がよじれることなくボビン42の巻始め部分に導くことができ、通電性の確保および冷熱サイクルなどの環境に対して信頼性の高い巻付け構造を得ることができる。
(その他の実施形態)
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において種々変形して実施することが可能である。
前述の第1実施形態では、インジェクタ10は、ポート噴射式のガソリンエンジンに適用されているが、ポート噴射式のガソリンエンジンに限るものではなく、直噴式のガソリンエンジン、またはディーゼルエンジンなどに適用してもよい。
また前述の第1実施形態では、断面四角形状の平角導線40として、絶縁被膜を施した平角導線40を用いたが、これに限るものではなく、断面四角形状の平角導線40として、平角導体(たとえば銅線)の表面に塗料または樹脂(たとえばポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、シリコーン樹脂、および四フッ化エチレン樹脂)を焼き付けて絶縁被膜とした平角エナメル線を適用しても良い。平角エナメル線として、たとえばエナメル銅線、ホルマール銅線、ポリエステル銅線、ポリアミド銅線およびポリウレタン銅線がある。
また前述の第1実施形態では、インジェクタ10のニードル15を駆動するためにコイル装置31を用いているが、これに限るものではなく、他の駆動装置にコイル装置31を用いてもよい。たとえばコイル装置31を、電動モータを備えた電動式アクチュエータに適用してもよい。
また前述の第1実施形態では、ガイド面部52は、ガイド溝41に底部分によって実現されているが、このような構成に限るものではなく、平角導線40の側面に接触して支持しながら、巻回が行われる構成であれば、いわゆるむき出しのガイド面部52だけであってもよい。このような構成であっても、ガイド面部52による作用および効果を達成することができる。
10…インジェクタ
14…樹脂ハウジング
15…ニードル
16…駆動部
23…コイル
26…噴孔
31…コイル装置
32…固定コア
34…可動コア
37…ターミナル
38a…一方のターミナルリード線
38b…他方のターミナルリード線
40…平角導線
41…ガイド溝
42…ボビン
43…ターミナルガイド
45…コイルリード線
49…ヒュージング部
50…巻掛け部
52…ガイド面部
53…壁部分

Claims (4)

  1. 円柱状のボビン、および前記ボビンの軸の周りに巻回され、絶縁被膜によって被覆された断面長方形状の平角導線を含むコイルと、
    前記ボビンから引き出され前記ボビンの軸方向に沿って延びる前記平角導線の端部が電気的に接続されるターミナルと、
    前記軸方向に沿って延びる前記平角導線が前記ボビンへ巻始められる部分に設けられ、前記軸方向に沿って延びる前記平角導線を前記ボビンの周方向へ案内するガイド面部と、を含み、
    前記ガイド面部は、周方向一方から周方向他方にかけて傾斜角度が変化して行く平坦状の面部であって、前記軸方向の断面形状が前記ボビンから前記平角導線が引き出される前記周方向他方側で前記軸方向に進むにつれて、前記ボビンの半径方向の外方に向かうように傾斜し、
    前記ガイド面部は、前記周方向他方から前記周方向一方に進むにつれて、前記ガイド面部の前記半径方向に対する傾斜角度が徐々に大きくなり、
    前記周方向一方に位置する前記ガイド面部の端部は、前記ボビンの外周面に連なり、
    前記ガイド面部は、前記傾斜角度が小さくなるにつれて徐々に前記ボビンの半径方向外方に向かうことを特徴とするコイル装置。
  2. 前記ガイド面部は、前記周方向に沿って延び、前記半径方向の内方に凹となるガイド溝の底部分であり、
    前記ガイド溝の溝幅は、前記平角導線の幅寸法よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載のコイル装置。
  3. 前記ボビンの前記周方向他方に位置する前記ガイド面部の端部は、前記半径方向に対する傾斜角度が40度以上50度以下であることを特徴とする請求項1または2に記載のコイル装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載のコイル装置と、
    噴孔を開閉する弁部材と、
    前記弁部材とともに軸方向に往復移動する可動コアと、
    前記可動コアの前記噴孔と反対側に前記可動コアと向き合って設置されている固定コアと、を含み、
    前記コイル装置は、前記ターミナルを介して前記平角導線に通電されると、前記固定コアに前記可動コアを吸引する磁力を発生することを特徴とする燃料噴射弁。
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