JP5125492B2 - 車両用ドア支持装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用ドアを開閉可能に支持する車両用ドア支持装置に関する。
従来より、ドア開閉時のドアと車体との干渉を避けるため、車両用ドアをスライド可能かつ回動可能に支持する装置が知られている(例えば特許文献1参照)。この特許文献1記載の装置では、車幅方向にスライド可能にドアを支持するスライド部(シャフト)と、ドアのスライド移動を規制するガイド部(ブラケット)を設け、ドアを車幅方向外側にスライドさせた後、ガイド部に沿ってドアを回動させるようにしている。
実開昭62−2770号公報
しかしながら、上記特許文献1記載の装置では、スライド部とガイド部をドアに別々に設けているため、ガイド部とスライド部の両方でドア位置が規制され、スムーズなドアの開閉動作が妨げられるおそれがある。
(1)請求項1の発明は、車両用ドアの一端側および他端側にそれぞれ設けられたヒンジ部を介して、ドアを第1の方向および第2の方向にそれぞれ略水平方向に回動可能に支持する車両用ドア支持装置であって、前記ドアの一端側および他端側からそれぞれ車体に向けて略水平方向に着脱可能に突設された一対のアーム部材と、前記第1の方向へのドア開口時に、前記一端側のアーム部材を前記ドアに結合するとともに前記他端側のアーム部材を前記ドアから解放し、前記第2の方向へのドア開口時に、前記他端側のアーム部材を前記ドアに結合するとともに前記一端側のアーム部材を前記ドアから解放するアーム結合手段と、前記第1の方向へのドア開口時に、前記一端側のアーム部材に当接してこのアーム部材を車体から離間する方向にスライド可能に支持するとともに、前記一端側のアーム部材が所定量スライドした後、このアーム部材を前記第1の方向に回動可能に支持し、前記第2の方向へのドア開口時に、前記他端側のアーム部材に当接してこのアーム部材を車体から離間する方向にスライド可能に支持するとともに、前記他端側のアーム部材が所定量スライドした後、このアーム部材を前記第2の方向に回動可能に支持する支持手段とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、ドア開口時にスムーズにドアをスライド移動させ、かつ、スライド移動後にドアを回動移動させることができる。
−第1の実施の形態−
以下、図1〜図5を参照して本発明による車両用ドア支持装置の第1の実施の形態について説明する。
図1は、本実施の形態に係る車両用ドア支持装置を有する車両を斜め後方から見た斜視図であり、図2は車両側面図である。図1,2では、車両用ドアとして車両側面のサイドドア1を示している。
本実施の形態に係る車両用ドア1は、ヒンジ部3a,3bを介して前側にも後側にも開閉可能な両開きドアであり、ドア1の前端部および後端部には、それぞれ操作用レバー1a,1bが設けられている。なお、図2では、ドア1の外側の操作用レバー1a,1bを示しているが、ドア1の内側にも同様に操作用レバー1a,1b(不図示)が設けられている。
後側のレバー1bを車幅方向外側に開き操作すると、図1(a)に示すようにドア前端部のヒンジ部3aを介してドア1は車両前側に回動し、車体2の側面の入口2aが開口する。前側のレバー1aを車幅方向外側に開き操作すると、図1(b)に示すようにドア後端部のヒンジ部3bを介してドア1は車両後側に回動し、入口2aが開口する。なお、1fはフロントサイドドア、1rはリアサイドドアである。
図3は、ドア1の開閉動作を模式的に示す図である。図3(a)では、ドア1が閉塞されている。この状態からドア1を開く場合には、まず、図3(b)の矢印に示すようにドア1を車体2に対し車幅方向外側にスライド移動させる。次いで、図3(c)に示すようにヒンジ部3を介してドア1を車両外側に向けて回動させ、入口2aを開口する。
図2(c)の状態からドア1を閉じる場合には、開口時とは反対にドア1を車両内側に向けて回動させた後、車幅方向内側にスライドさせる。このようにドア1の開閉時にドア1をスライドかつ回動させることで、車体表面およびドア表面が湾曲して形成されている場合に、ドア1と車体2(例えばフェンダやピラー)との干渉を防ぐことができる。以下、ヒンジ部3の構成について説明する。
図4は、第1の実施の形態に係る車両用ドア支持装置のヒンジ部3の構成を示す図であり、図5は、ドア1の開閉動作を示す図である。なお、図4(a)はヒンジ部3を車両上方から見た図を、図4(b)は車両後方から見た図を示している。図4,5は、フロントドア1fの後端部のヒンジ部3bを介してドア1を車両後側に回動させる例(図1(b)の例)である。なお、ドア1の前端部のヒンジ部3aの構成はヒンジ部3bの構成と同様であり、説明を省略する。図4(b)に示すように、ヒンジ部3は、ドア1の後端部に上下2カ所に設けられている。
図4(a)に示すように、ドア1(1f)の後端部内表面には、車両内側に向けてヒンジアーム10が突設されている。ヒンジアーム10は脱着機構4を介してドア1から着脱可能に支持されている。脱着機構4は、シャフト4aとロックカム4bを有し、ドア1のレバー操作に連動して、例えば図示しないリンク機構を介し脱着機構4がロックおよび解除される。
すなわちレバー1a,1b(図2)が非操作の状態では、ヒンジ部3a,3bの脱着機構4がいずれもロックされる。前側のレバー1aが操作されると、前側のヒンジ部3aの脱着機構4のみロック解除され、後側のレバー1bが操作されると、後側のヒンジ部3bの脱着機構4のみロック解除される。脱着機構4がロックされた状態では、ドア側のロックカム4bが車体側のシャフト4aに係合した状態で保持され、ヒンジアーム10がドア1に一体に結合される。脱着機構4が解除された状態では、ロックカム4bとシャフト4aの係合が解かれ、レバー1a,1bの操作によりヒンジ部3b,3aを支点にしてドア1を回動できる。
この場合、レバー操作に連動し、例えばリンク機構を介して規制ピンが出し入れするように構成し、一方のレバー1aを操作した場合に、規制ピンによって他方のレバー1bの操作を禁止、あるいは規制ピンによって一方の脱着機構4のロック解除を禁止するように構成してもよい。リンク機構の代わりにアクチュエータの駆動によって規制ピンを駆動してもよい。レバー1a,1bと脱着機構4とをメカ的なリンク機構として構成し、そのリンク機構の中にリンクをはずす機構を付加して、レバー操作時に脱着機構4が係合状態を維持するようにしてもよい。レバーのドア1の半ドア状態を検出する半ドア検知スイッチ(不図示)を設け、ハンド検知スイッチによりドア1が半ドア状態ではなく正常に閉じられていることを検出したときに、脱着機構4のロック解除を許可するようにしてもよい。
ヒンジアーム10の基端側(ドア側)は車幅方向内側に向けて直線状に形成され(ストレート部11)、ヒンジアーム10の先端側は車両後方側に向けて円弧状に形成されている(円弧部12)。ヒンジアーム10の上面には、基端部から先端部にかけて長手方向に沿って溝13(あるいは貫通孔)が形成されている。ヒンジアーム10はBピラー5の内側に全体が格納されている。
ヒンジアーム10の基端側上方において、Bピラー5には支持プレート6が固設されている。支持プレート6には下方に向けて略円柱形状のガイドピン7が突設され、ガイドピン7がヒンジアーム10の溝13に挿入されている。さらに支持プレート6にはガイドピン7に並設して略円柱形状の滑車8が回転可能に支持され、ガイドピン7と滑車8によってヒンジアーム10の縁部が挟まれている。
以上のように構成した第1の実施の形態の主要な動作を説明する。例えばドア1の閉成時に乗員がドア1の前側のレバー1aを操作すると、前側のヒンジ部3aにおける脱着機構4のシャフト4aとロックカム4bの係合が解除される。これにより前側のヒンジアーム10がドア1から分離し、ドア1が開口可能となる。この場合、前側の脱着機構4のロックが解除された状態では、後側のレバー1bの操作が禁止され、後側のヒンジ部3bのシャフト4aとロックカム4bの係合状態が維持される。
ドア開口時には、ヒンジアーム10はガイドピン7と滑車8に挟まれているため、ガイドピン7と滑車8の間をアーム10が摺動し、アーム10の形状に沿ってドア後端のヒンジ部3bが車両外側に移動する。すなわち、まず、図5の点線に示すようにストレート部11の長さL1の分だけ、ドア全体が車幅方向外側にスライド移動(直進移動)し、次いで、円弧部12の長さL2の分だけヒンジ部3が車両外側に回動しつつ、ドア1が開口する。これによりドア開閉時のドア1と車体2の干渉を避けることができる。
第1の実施の形態によれば以下のような作用効果を奏することができる。
(1)ドア1の端部から車両内側に向けてストレート部11と円弧部12を有するヒンジアーム10を突設するとともに、車体2(支持プレート6)から支持されたガイドピン7と滑車8の間にヒンジアーム10を摺動可能に挟むようにした。これによりヒンジアーム10はガイドピン7と滑車8によって位置を拘束されながらアーム形状に沿って移動するため、ドア1をスライド可能に支持するスライド部と、ドア1のスライド移動を規制するガイド部とをドア1に別々に設ける必要がなく、スムーズなドア1の開閉動作が可能である。これに対し、スライド部とガイド部をドア1に別々に設けた場合には、スライド部とガイド部の両方でドア位置が規制されるため、両者の位置関係がずれると、スムーズなドアの開閉動作が妨げられる。
(2)スライド部とガイド部を別々に設ける必要がないため、部品点数を低減することができ、コストを抑えることができるとともに、ヒンジ部3を小型化することができる。
(3)Bピラー内に水平方向に設けられた支持プレート6によってガイドピン7と滑車8を支持するので、ガイドピン7と滑車8の支持剛性を高めることができ、ヒンジアーム10のスムーズな摺動動作が可能である。
(4)脱着機構4を介してドア1の前後に着脱可能にヒンジアーム10を設けるので、車両前側および後側にそれぞれ回動可能な両開きのドア1として構成することもできる。
(5)ドア1のレバー操作時に、リンク機構等を介してその操作に対応した前側または後側の一方の脱着機構4のみロックを解除し、他方の脱着機構4はロック状態を維持するようにした。これにより前後の脱着機構4が同時に解除されることを防止でき、ドア1を確実に車体2から支持できる。
(6)ヒンジ部3に脱着機構4を設け、脱着機構4によりヒンジアーム10をドア1から解放した際、脱着機構4を介してドア1を開閉するようにした。これによりドア1の開閉機能を有する部品を別途設ける必要がなく、部品点数の増加を抑え、部品の設置スペースを節約することができる。
−第2の実施の形態−
図6を参照して本発明による車両用ドア支持装置の第2の実施の形態について説明する。
第2の実施の形態が第1の実施の形態と異なるのは、ヒンジ部3の構成である。すなわち第1の実施の形態では、ガイドピン7と滑車8によってヒンジアーム10を水平方向に挟むようにしたが、第2の実施の形態では、ヒンジアーム20の上下面をボールで挟み込む。以下では、第1の実施の形態との相違点を主に説明する。
図6(a)は、第2の実施の形態に係るヒンジアーム20の平面図(図6(b)のa−a線断面図)であり、図6(b)は第2の実施の形態に係るヒンジ部3をドア側から見た立面図である。なお、ヒンジアーム20の端部20aは、第1の実施の形態と同様、脱着機構4を介してドア1に固定されるが、図6ではドア1の図示を省略している。
ヒンジ部3は、上下に向かい合って配置された一対のヒンジアーム20と、上下のヒンジアーム20の間に挟まれたセンタープレート26と、ヒンジアーム20の上方および下方に配置された一対のエンドプレート28とを有する。センタープレート26とエンドプレート28はBピラー内に配置され、Bピラー5から支持されている。図6(e)に示すようにヒンジアーム20には、第1の実施の形態と同様、基端側にストレート部21が、先端側に円弧部22が形成されている。
図6(e)のf−f線断面図である図6(f)に示すように、ヒンジアーム20には長手方向に沿ってリブ23が設けられ、このリブ23によって、エンドプレート25に面して断面略円弧状の溝24が形成されている。ヒンジアーム20の先端部20bには、エンドプレート26に面して略半球状の凹部25が設けられている。
図6(c)に示すようにエンドプレート28の表面には、ヒンジアーム20に面して溝29が形成されている。溝29は、ストレート部29aと、円弧部29bとを有する。これらストレート部29aと円弧部29bは、それぞれドア1のスライド動作、回動動作に対応した形状とされている。
図6(d)に示すようにセンタープレート26の上下表面には、それぞれ略半球状の凹部27が設けられている。センタープレート26の上下面の凹部27とその上方および下方のヒンジアーム20の溝24との間には、それぞれボール31が介装され、各ヒンジアーム20の凹部25とその上方および下方のエンドプレート28の溝29との間には、それぞれボール32が介装されている。これによりヒンジアーム20は、ボール31,32を介してセンタープレート26とエンドプレート28の間に移動可能に支持されている。
以上のように構成された第2の実施の形態に係るドア支持装置の動作を説明する。ドア1を開き操作すると、ドア1と一体にヒンジアーム20が車両外側に移動する。この際、ヒンジアーム20の移動に伴い溝24が移動し、溝内を凹部27に嵌合したボール31が摺動するとともに、凹部25に嵌合したボール32は、エンドプレート28の溝29に沿って転動する。これによりボール31,32によってプレート26,28に対するアーム20の位置、すなわちヒンジ部3の位置が規制される。
この場合、まず、ヒンジアーム20のストレート部21がボール31に沿って車幅方向外側に移動するとともに、ボール32がエンドプレート28の溝29のストレート部29aを転動する。これによりドア全体が車幅方向外側に直進移動する。次いで、ヒンジアーム20の円弧部22がボール31に沿って円弧状に移動するとともに、ボール32がエンドプレート28の溝29の円弧部29bを転動する。これによりヒンジ部3が車両外側に回動しつつ、ドア1が開口する。
第2の実施の形態によれば、ヒンジアーム20とエンドプレート28にそれぞれストレート部と円弧部とを有する溝24,29を形成し、この溝24,29に収容したボール31,32を介してセンタープレート26とエンドプレート28の間にヒンジアーム20を移動可能に支持するようにした。これによりヒンジ部3にスライド部とガイド部を別々に設けることなく、ヒンジアーム20を車体2に対しスライドかつ回動させることができる。ボール31,32を介してヒンジアーム20をセンタープレート26とエンドプレート28の間に支持するので、ヒンジアーム20を上下方向の動きを拘束することができ、ドア1をよりスムーズに開閉することができる。センタープレート26を挟んで上下一対のヒンジアーム20を設けるので、ヒンジ部3の支持剛性を高めることができる。
−第3の実施の形態−
図7〜図10を参照して本発明による車両用ドア支持装置の第3の実施の形態について説明する。
第3の実施の形態が第1の実施の形態と異なるのは、ヒンジ部3の構成である。すなわち第1の実施の形態では、ヒンジアーム10をアーム形状に沿ってスライド可能に設けたが、第3の実施の形態では、ヒンジアームをスライド可能かつ回転可能に設ける。以下では、第1の実施の形態との相違点を主に説明する。
図7は、第3の実施の形態に係るヒンジ部3の要部構成を示す斜視図であり、図8は、ヒンジ部3の各部品の分解斜視図である。ヒンジ部3は、脱着機構4を介してドア1に固定されるヒンジアーム35と、ヒンジアーム35をスライド可能かつ回転可能に支持する支持ユニット40とにより構成される。なお、図7には、ヒンジアーム35の端部35aに、脱着機構4の構成部品である係合ブロック36を一体に固定した状態を示している。図7(a)はドア1を閉じた状態に、図7(b)はドア1を車幅方向外側にスライドさせた状態に対応する。
支持ユニット40は、ケース部材41と、ケース部材41の内側に収容されるスライド部材42とを有する。図8(c)に示すようにケース部材41は対向する一対の側板411,412と、側板411,412の一端面に接合された背板413と、側板411,412と背板413の上端面および下端面に接合された上板414および下板415とを有する。
上板414と下板415の一端部(背板413の反対側端部)は、側板411,412の端面よりも突設されている(突設部41a)。突設部41aには背板413に向けて略U字状の切り欠き416が形成され、切り欠き416の両側に突設部41b,41cが形成されている。突設部41bの長さは、突設部41cの長さよりも短く形成されている。側板411,412の上下端部には、それぞれ図8(d)のピン43を挿入するための貫通孔417が設けられている。
図8(b)に示すようにスライド部材42は、背板421と、背板421の表面に略垂直に突設された一対の上板422,423および一対の下板424,425とを有する。上板422と423の間および下板424と425の間には、それぞれピン43が挿入するための隙間SPが形成されている。上板422,423と下板424,425の先端部には、それぞれヒンジアーム35のピン37を挿入するための貫通孔426が設けられている。
図8(a)に示すようにヒンジアーム35は、上板351と下板352と前板353とを有する。ヒンジアーム35の高さはケース部材41の高さと等しい。上板351と下板352の幅はケース部材41の切り欠き416の幅と等しく、上板351と下板352の先端部は切り欠き416の形状に対応して略U字状に形成されている。上板351と下板352の先端部には貫通孔354が設けられ、組立状態において貫通孔354にピン37が挿入される。
ヒンジ部3の組立は次のように行う。まず、ケース部材41にスライド部材42を収容した状態で、スライド部材42の上板422,423と下板424,425の各隙間SPに、貫通孔417を介して水平方向にピン43を挿入し、ケース部材41にピン43を固定する。次に、ケース部材41の切り欠き416にヒンジアーム35の上板351と下板352を嵌合するとともに、貫通孔426を介してスライド部材42に鉛直方向にピン37を挿入し、ピン37を介してスライド部材42にヒンジアーム35を連結する。なお、貫通孔426を介してスライド部材42にピン37を挿入した後、スライド部材42をケース部材41に収容し、ピン43を挿入するようにしてもよい。
以上のように構成された第3の実施の形態に係るドア支持装置の動作を説明する。図9は、ヒンジ部3を上から見た図である。ケース部材41の切り欠き416の幅をW、短手側の突設部41bの長さをSLとすると、長手側の突設部41cの長さをSL+w/2に設定する。ドア1を閉じた状態では、図9(a)に示すようにケース部材41の切り欠き416にヒンジアーム35が嵌合されている。この状態で、ドア1を開き操作すると、ヒンジアーム35は切り欠き416によって拘束されながら、切り欠き416に沿ってドア1と一体に図9(a)の矢印に示す車幅方向外側にスライド移動する。
この際、スライド部材42もヒンジアーム35と一体に車幅方向外側に移動し、スライド部材42が所定量移動すると、ヒンジアーム35のピン37がケース部材41のピン43に当接する。これによりヒンジアーム35のスライド移動量が制限される。ピン37がピン43に当接した後は、スライド部材42の移動が阻止される。この状態で、ヒンジアーム35はピン37を支点にして図9(b)の矢印に示す方向に回転し、ドア1が開口する。
第3の実施の形態によれば、ヒンジアーム35を切り欠き416に沿ってスライド可能に設けるとともに、ピン37を支点にして回転可能に設けたので、ヒンジ部3にスライド部とガイド部を別々に設けることなく、ヒンジアーム35を車体2に対しスライドかつ回動させることができる。ピン37を支点にしてヒンジアーム35が回転するので、ヒンジ部3の位置を車両後方側にずらすことなく、ドア1を開口できる。
図10は、第3の実施の形態の変形例を示す図である。図10では、ヒンジアーム35の先端部に、回転軸51を介してストッパ52が回転可能に設けられている。ヒンジアーム先端部のピン37の周面には切り欠き37aが設けられ、ストッパ52の先端部が切り欠き37aに係合可能となっている。スライド部材42にはシリンダケース53が付設され、シリンダケース53にはばね54を介してシリンダ55が伸縮可能に支持されている。ケース部材41には、ストッパ52の位置を制限するためのストッパ部56が設けられている。
図10において、ドア1を閉じた状態では図10(a)に示すようにストッパ52の先端部がピン周面の切り欠き37aに係合し、ヒンジアーム35の回動が阻止されている。この状態でドア1を開き操作すると、ヒンジアーム35は図10(a)の矢印に示す車幅方向外側にスライド移動する。ストッパ52がケース部材41のストッパ部56に当接すると、ヒンジアーム35のスライド移動が制限されるとともに、図10(b)に示すようにばね54を収縮しながらストッパ52が回転し、ストッパ52の先端が切り欠き37aから離脱する。これによりヒンジアーム35の矢印方向への回転が可能となり、ドア1が開口する。
なお、サイドドア1の内部には、パワーウインドの昇降、ドアミラーの収納/展開、ドアミラーの角度調整、およびドア1の電子施錠/解錠のための各種電装品(モータ等)が収納されるが、これら電装品への信号出力は次のように無線形式で行うことができる。
図11は、その一例を示す図である。図中、62は各種電装品70に設けられた無線通信機器、63はインテリジェントキーユニット、64はコントロールモジュール、65はインテリジェントキー対応のアンテナ線、66はドア側に電源供給するためのドア1と車体2の接続部、67は電源ハーネスである。ドア1と車体2にそれぞれゲートウェイ61v,61dを設け、ゲートウェイ61v、61dを介して車体側とドア側の信号のやりとりを行う。ゲートウェイ61dからは、各種電装品70の無線通信機器62に向けて制御信号が送信され、無線通信機器62を介して入力した信号により電装品70を動作させる。なお、これ以外の無線通信手段を用いて電装品70を動作させることもできる。ドア1と車体2の接続部66において、例えばピン接点方式、あるいはインダクティブ(電磁誘導)方式等により車体側からドア側に電源供給する。
図12は、図11の変形例である。図12では、ドア内に蓄電機構68が設けられている。蓄電機構は、例えばニッケル水素やLi−ion等の小型軽量でかつ充放電可能な二次電池や電気二重層キャパシタ(DLC)等により構成できる。このようにドア内に蓄電機構68を設け、エンジン起動時にオルタネータからの電気エネルギを蓄電機構68に充電しておけば、エンジン停止後であっても蓄電機構68からの電力によってパワーウィンドの昇降やドア1の施錠/解錠等を行うことができる。
なお、上記実施の形態では、ドア1の前端部と後端部にそれぞれヒンジ部3を設けたが、いずれか一方にのみヒンジ部を設けるのでもよい。したがって、ヒンジアーム10,20,35をドア1から脱着するための脱着機構4は必ずしも必要ではない。ドア1の一端側から車体2に向けて略水平方向に突設するのであれば、アーム部材としてのヒンジアーム10,20,35の形状は上述したものに限らない。ドア開口時に、アーム部材に当接してアーム部材を車体2から離間する方向にスライド可能に支持するとともに、アーム部材が所定量スライドした後、アーム部材をドア1の回動する方向に回動可能に支持するのであれば、支持手段の構成は上述したものに限らない。
すなわち、第1の実施の形態(図5)では、支持プレート6に設けたガイドピン7と滑車8とによってヒンジアーム10のストレート部11を摺動可能に支持した後、円弧部12を摺動可能に支持するようにしたが、支持手段としての摺動部材の構成はこれに限らない。第2の実施の形態(図6)では、球状部材としてのボール31,32によってヒンジアーム20の上下面を支持するようにしたが、支持手段の構成はこれに限らない。第3の実施の形態(図9)では、ケース部材41の切り欠き416によってヒンジアーム35をスライド可能に支持するとともに、ピン37、43によってそのスライド移動量を制限し、スライド移動が制限された後、ピン37を介してスライド部材42からヒンジアーム35を回動可能に支持するようにしたが、スライド支持手段と回動支持手段の構成はこれに限らない。
ヒンジ部3bを介した後方(第1の方向)へのドア開口時において、脱着機構4を介してドア後端部のヒンジアーム10をドア1に結合するとともに、ドア前端部のヒンジアーム10をドア1から解放し、ヒンジ部3aを介した前方(第2の方向)へのドア開口時において、脱着機構4を介してドア前端部のヒンジアーム10をドア1に結合するとともに、ドア後端部のヒンジアーム10をドア1から解放するようにしたが、アーム結合手段の構成はこれに限らない。ヒンジ部3を上下2カ所に設けたが、上下1カ所のみ、あるいは3カ所以上に設けてもよい。操作部としてのレバー1a,1bの操作に連動して脱着機構4を解除するようにしたが、アーム結合手段の構成はこれに限らない。
以上では、サイドドア1のヒンジ部3に適用する例を説明したが、略水平方向に回動可能な他の車両用ドア(例えばリヤドア)のヒンジ部にも本発明は同様に適用可能である。すなわち本発明の特徴、機能を実現できる限り、本発明は実施の形態の車両用ドア支持装置に限定されない。
本実施の形態が適用される車両の斜視図。 車両の側面図。 車両用ドアの開閉動作を模式的に示す図。 第1の実施の形態に係る車両用ドア支持装置の要部構成を示す図。 第1の実施の形態の動作を説明する図。 第2の実施の形態に係る車両用ドア支持装置の要部構成を示す図。 第3の実施の形態に係る車両用ドア支持装置の要部構成を示す図。 図7の部品の分解斜視図。 第3の実施の形態の動作を説明する図。 第3の実施の形態の変形例を示す図。 車両用ドアにおける電装品の配置を示す図。 図11の変形例を示す図。
符号の説明
1 ドア
1a,1b レバー
3,3a,3b ヒンジ部
4 脱着機構
6 支持プレート
7 ガイドピン
8 滑車
10,20,35 ヒンジアーム
11 ストレート部
12 円弧部
31,32 ボール
37,43 ピン
41 ケース部材
42 スライド部材
416 切り欠き
61v,61d ゲートウェイ
62 無線通信機器
70 電装品

Claims (6)

  1. 車両用ドアの一端側および他端側にそれぞれ設けられたヒンジ部を介して、ドアを第1の方向および第2の方向にそれぞれ略水平方向に回動可能に支持する車両用ドア支持装置であって、
    前記ドアの一端側および他端側からそれぞれ車体に向けて略水平方向に着脱可能に突設された一対のアーム部材と、
    前記第1の方向へのドア開口時に、前記一端側のアーム部材を前記ドアに結合するとともに前記他端側のアーム部材を前記ドアから解放し、前記第2の方向へのドア開口時に、前記他端側のアーム部材を前記ドアに結合するとともに前記一端側のアーム部材を前記ドアから解放するアーム結合手段と、
    前記第1の方向へのドア開口時に、前記一端側のアーム部材に当接してこのアーム部材を車体から離間する方向にスライド可能に支持するとともに、前記一端側のアーム部材が所定量スライドした後、このアーム部材を前記第1の方向に回動可能に支持し、
    前記第2の方向へのドア開口時に、前記他端側のアーム部材に当接してこのアーム部材を車体から離間する方向にスライド可能に支持するとともに、前記他端側のアーム部材が所定量スライドした後、このアーム部材を前記第2の方向に回動可能に支持する支持手段とを備えることを特徴とする車両用ドア支持装置。
  2. 請求項1に記載の車両用ドア支持装置において、
    前記ドアの一端側および他端側には、それぞれドアを開口操作するための操作部が設けられ、
    前記アーム結合手段は、前記一端側の操作部が操作されると、前記一端側のアーム部材を前記ドアから解放し、前記他端側の操作部が操作されると、前記他端側のアーム部材を前記ドアから解放する脱着機構を有することを特徴とする車両用ドア支持装置。
  3. 請求項1または2に記載の車両用ドア支持装置において、
    前記アーム部材は、基端側から長手方向に直線状に形成されたストレート部とこのストレート部に連なり長手方向に円弧状に形成された円弧部とを有し、
    前記支持手段は、前記アーム部材の移動に伴い前記ストレート部を摺動可能に支持した後、前記円弧部を摺動可能に支持する摺動部材を有することを特徴とする車両用ドア支持装置。
  4. 請求項3に記載の車両用ドア支持装置において、
    前記摺動部材は、前記アーム部材の上下面を挟んで支持する一対の球状部材であることを特徴とする車両用ドア支持装置。
  5. 請求項2または4に記載の車両用ドア支持装置において、
    前記支持手段は、
    前記ドアの開口時に、前記アーム部材に当接して前記アーム部材を車体から離間する方向にスライド可能に支持するとともに、スライド移動量を所定量に制限するスライド支持手段と、
    前記アーム部材のスライド移動が制限された後、前記アーム部材を前記ドアの回動する方向に回動可能に支持する回動支持手段とを有することを特徴とする車両用ドア支持装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の車両用ドア支持装置において、
    前記ドアに配設された電装品と、
    前記電装品に対して車体側から制御信号を出力する無線通信手段とをさらに備えることを特徴とする車両用ドア支持装置。
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