JP5125399B2 - エンジンのブローバイガス回収装置 - Google Patents

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Description

この発明は、内燃機関(エンジン)のブローバイガス回収装置の改良に関する。
V型エンジンにおいて、一対のバンクで挟み込まれる空間部分を仕切壁(19)とシリンダブロックの前壁と後壁とで区画することによりガス導入室(20)を形成し、クランク室に吹き抜けたブローバイガスをクランク室から複数の連通孔(22)を介してこのガス導入室(9)に導いた後、このガス導入室(9)のブローバイガスに含まれるオイル分をブローバイセパレータ(25)により分離回収するブローバイガス回収装置がある(特許文献1参照)。
特開昭62−85110号公報
ところで、ブローバイセパレータでブローバイガスに含まれるオイル分を十分に分離回収するにはブローバイセパレータをエンジン全長にわたって長く設けると共に、ブローバイセパレータ入口をエンジンフロント先端近くまたはエンジンリア先端近くに開口する必要がある。
一方、ガス導入室と各気筒クランク室とを各気筒ごとに設けた連通孔で連通させることにより、ガス導入室を介して各気筒クランク室間でのガス移動が可能になり、クランク室でのガスの圧縮・膨張が低減されてポンピングロスを低減できる。ここで、各気筒クランク室とガス導入室とを連通する連通孔とブローバイセパレータ入口との位置関係に着目すると、ブローバイセパレータ入口はエンジンフロント先端近くまたはエンジンリア先端近くに開口していることから、ブローバイセパレータ入口に最も近いクランク室の連通孔に対してその他のクランク室の連通孔はブローバイセパレータ入口から離れる方向に存在することになる。このため、ブローバイセパレータ入口に最も近いクランク室の連通孔からガス導入室に入ってきたブローバイガスは他のクランク室の連通孔には向かわずに、ブローバイセパレータ入口へと向かうことになる。従って、ブローバイセパレータ入口に最も近い連通孔があるクランク室のブローバイガスが、他のクランク室へ向かうことが難しくなり、ポンピングロス低減の効果が損なわれてしまう。
そこで本発明は、ブローバイセパレータ入口をエンジンフロント先端近くまたはエンジンリア先端近くに開口する場合でも、ブローバイセパレータ入口部に最も近いクランク室の連通孔からガス導入室に入ってきたブローバイガスが他のクランク室の連通孔に向かうことができるようにする装置を提供することを目的とする。
本発明は、複数備えたクランク室(71〜73)に吹き抜けたブローバイガスをクランク室から連通孔(11〜14)を介して導くガス導入室(9)と、このガス導入室(9)のブローバイガスに含まれるオイル分を分離回収すると共に、エンジンフロント先端近くまたはエンジンリア先端近くに開口するブローバイセパレータ入口(33)を有するブローバイセパレータ(31)とを備え、前記連通孔(11〜14)は前記ブローバイセパレータ入口(33)に最も近い第1連通孔(11)と前記第1連通孔(11)に隣接する第2連通孔(12)とを含み、前記ガス導入室(9a、9b、9c)は前記第1連通孔(11)に接続する第1ガス導入室(9a)と前記第1ガス導入室(9a)に隣接する第2ガス導入室(9b)とを含み、前記第1連通孔(11)から前記第1ガス導入室(9)に入るブローバイガスの流れを前記ブローバイセパレータ入口(33)から第2連通孔(12)に向かうよう一旦離れる方向に向けるためのUターン部(35)を設け、前記Uターン部(35)は、一端が前記ブローバイセパレータ入口(33)に向けて、他端が前記ブローバイセパレータ入口(33)から離れる方向に開口する筒状部材(35)であり、前記筒状部材(35)により、前記第1連通孔(11)から前記第1ガス導入室(9a)に入るブローバイガスを前記筒状部材(35)の外周をガイドとして前記ブローバイセパレータ入口(33)から離れる方向に向かわせ、その後に前記第2連通孔(12)から前記第2ガス導入室(9b)に入るブローバイガスによって反転したブローバイガスを、今度は前記筒状部材(35)の内部空間(36)を介して前記ブローバイセパレータ入口(33)に向かわせる
本発明によれば、第1連通孔(11)から第1ガス導入室(9)に入るブローバイガスの流れをブローバイセパレータ入口(33)から第2連通孔(12)に向かうよう一旦離れる方向に向けるためのUターン部(35)を設け、Uターン部(35)は、一端がブローバイセパレータ入口(33)に向けて、他端がブローバイセパレータ入口(33)から離れる方向に開口する筒状部材(35)であり、筒状部材(35)により、第1連通孔(11)から第1ガス導入室(9a)に入るブローバイガスを筒状部材(35)の外周をガイドとして前記ブローバイセパレータ入口(33)から離れる方向に向かわせ、その後に第2連通孔(12)から第2ガス導入室(9b)に入るブローバイガスによって反転したブローバイガスを、今度は筒状部材(35)の内部空間(36)を介してブローバイセパレータ入口(33)に向かわせるので、第1連通孔(11)から第1ガス導入室(9)に入るブローバイガスが第2連通孔(12)に向かうことが可能になり、これにより、ブローバイセパレータ入口(33)をエンジンフロント先端近くまたはエンジンリア先端近くに開口していても、第1連通孔(11)から第1ガス導入室(9)に入るブローバイガスがそのままブローバイセパレータ入口に到達することがなくなり、ブローバイセパレータによるオイル分離回収機能を高めつつ、クランク室間のガス移動によってポンピングロスが低減できる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1はV型エンジンに用いられるシリンダブロック1の概略平面図、図2はブローバイセパレータ31をシリンダブロック1に組み付けた状態で図1のA−A線に沿った概略断面図、同じく図3はブローバイセパレータ31をシリンダブロック1に組み付けた状態で図1B−B線に沿った概略断面図、図4はシリンダブロック1を下からみた概略図、図5はブローバイセパレータ31をシリンダブロック1に組み付けた状態で図1のA−A線に沿った断面を左バンク側の斜め上からみた一部概略斜視図、図6は図5の反対側を右バンク側の斜め上からみた一部概略斜視図、図7はシリンダ列方向に直交する面に沿ってエンジンフロント側からみた一部拡大概略断面図である。
シリンダブロック1には、図1に示すように上側に位置する右バンク2と下側に位置する左バンク3とを有する。右バンク2には3つの各シリンダ5A、5B、5Cがエンジンフロント側(「Fr」で表示)より一列に配設されこれらのシリンダ5A、5B、5C列に沿って、図3に示すようにシリンダブロック側ウォータジャケット6Aが形成されている。これに対して左バンク3にも3つの各シリンダ5D、5E、5Fが前方より一列にかつ図1に示すように右バンクのシリンダ列よりもエンジンリア側(「Rr」で表示)に若干シフトして配設され、これらのシリンダ列5D、5E、5Fに沿って、図3に示すようにシリンダブロック側ウォータジャケット6Bが形成されている。
6つの各シリンダ5A〜5Fには図示しないピストンが上下方向に摺動する。本実施形態では、図1において上方の3つのシリンダ5A、5B、5Cの番号をエンジンフロント側から1番、3番、5番、下方の3つのシリンダ5D、5E、5Fの番号をエンジンフロント側から2番、4番、6番としてあり、点火順序は1−2−3−4−5−6の順となっている。
2つのバンク2、3の対向面の付け根には、内部空間がメインオイルギャラリとなる直管状部7がシリンダ列方向にシリンダブロック1と一体に設けられている。この直管状部7より上方に所定高さ離れた位置には、右バンク2と左バンク3とが互いに対向する側の2つの壁61、62を連絡する平面上の仕切壁8がシリンダ列方向にシリンダブロック1と一体に設けられ、この仕切壁8と、上記右バンク2と左バンク3とが互いに対向する側の2つの壁61、62(図3参照)と、エンジンフロント側のシリンダブロック前壁25(図2参照)と、エンジンリア側のシリンダブロック後壁29(図2参照)とでほぼ三角柱状の空間であるガス導入室9が、シリンダブロック1の略全長にわたって区画形成されている。このガス導入室9とピストン下方のクランク室71〜73との間に介在するクランクケース壁10のうち、図4に示したように、1番シリンダ5Aと2番シリンダ5Dを仕切る壁に第1連通孔11が、3番シリンダ5Bと4番シリンダ5Eを仕切る壁に第2連通孔12が、5番シリンダ5Cと6番シリンダ5Fを仕切る壁に第3連通孔13が、また1番シリンダ5Aと2番シリンダ5Dを仕切る壁のうちエンジンフロント側先端部にも第4連通孔14が設けられている。
これら4つの連通孔11〜14は、ピストン下方のクランク室(以下単に「クランク室」という。)71〜73から上方のガス導入室9への、あるいは上方のガス導入室9からクランク室71〜73へのガスの出入りを許すものである。すなわち、1つのピストンに着目すると、ピストンの下降によってクランク室の容積が圧縮されてクランク室の圧力が高くなり、ピストンの上昇によってクランク室の容積が拡げられてクランク室の圧力が低くなるのであるから、6つのピストンが点火順序に従い所定のクランク角ずつずれて連続的に上下方向に往復動を繰り返すと、各気筒のクランク室毎にクランク室の圧力が高くなったり低くなったりするのであるが、クランク室の圧力を高くしたり低くしたりするための力がポンピングロスとして生じる。この場合に、クランク室のガスが圧縮されそうになっても、クランク室のガスが連通孔11〜14を介して上方のガス導入室9へと流れて、他のクランク室へ流れるためクランク室のガスが圧縮されることがなく、この逆にクランク室のガスが膨張されそうになっても、上方のガス導入室9にある他のクランク室から流れたガスが連通孔11〜14を介してクランク室へと流れ込むため、クランク室のガスが膨張されることもない。このように、上方のガス導入室9を介しガスを出入りさせてクランク室の圧力を一定に保つことで、ピストンの上下方向の往復動に伴うポンピングロスが低減されるようになっている。
2つのバンク2、3の上方部分が離れたり近づいたりする曲げや2つのバンク2、3のねじれが生じないようにするため、上記ガス導入室9をエンジンのシリンダ列方向長さ(全長)にほぼ3等分して仕切る三角板状の2つの補強用リブ15、16がシリンダブロック1と一体に形成されている。図2に示したようにエンジンフロント側に位置する第1補強用リブ15は、後述する第1ガイド35のエンジンリア側先端35gに近接して、またエンジンリア側に位置する第2補強用リブ16は、第2連通孔12と第3連通孔13の間に位置し、2つの補強用リブ15、16の上端15a、16aと上記仕切壁8の下面8aとの間に所定の間隙が生じるようにしている。
2つの補強用リブ15、16の存在により、ガス導入室9は第1補強用リブ15よりエンジンフロント側にある第1ガス導入室9a、第1補強用リブ15と第2補強用リブ16の間にある第2ガス導入室9b、第2補強用リブ16よりエンジンリア側にある第3ガス導入室9cの3つに分かれている。
一方、燃焼時にピストン上部の燃焼室からピストンとシリンダ壁との間隙をすり抜けてクランク室71〜73へと吹き抜ける高温の燃焼ガス(ブローバイガス)には、クランク室内のオイル蒸気が混じり、オイル蒸気を含んだブローバイガスは、上記の連通孔11〜14より上記ガス導入室9(つまり各ガス導入室9a、9b、9c)へと導かれる。
そして、各ガス導入室9a、9b、9cに導かれたブローガスからオイル分を分離回収するブローバイセパレータ31が上記仕切壁8の上部に、つまり一対のバンク2、3で挟み込まれる空間部分に設けられ、エンジンサイズをコンパクトにすることが可能となっている。以下、ブローバイセパレータ31について説明する。
上記仕切壁8には図1に示したように、エンジンフロント近くからエンジンリア近くまでに及ぶ開口孔21が全体としてほぼ長方形状に穿たれ、開口孔21の周辺に所定幅の平らな取り付け部22が設けられている。この取り付け部22には、右バンク2側(図1で上側)に4個、左バンク3側(図1で下側)に4個、合計8個のボルト孔23が開けられている。
図2に示したように、シリンダブロック前壁25から第1ガス導入室9aに対して水平方向に所定幅で突出する2つの壁26、27とこれら2つの水平壁26、27を接続して第1ガス導入室9aを閉空間とするための立壁28とがシリンダブロック1と一体に設けられている。このうち第1水平壁26は、仕切壁8に設けられる上記取り付け部22よりも少し下方に位置しており、第1水平壁26の上面中央部には下方にへこむ窪み26aが、また第1水平壁26上面のエンジンリア側先端は上方に向け少しだけ突出させている。第2水平壁27は直管状部7より所定の間隙をおいて上方に位置している。
上記開口孔21には上方からブローバイセパレータ31が被せられ、ブローバイセパレータの基板32(図8参照)の周辺に設けられている8箇所のボルト孔34と、取り付け部22の8箇所のボルト孔23とを合わせて図示しないボルトを締結することにより、ブローバイセパレータ31がシリンダブロック1に取り付けられ、仕切壁8の開口孔21を塞ぐようになっている。従って、ブローバイセパレータ31が仕切壁8の開口孔21を塞いだ状態では、ブローバイセパレータ31の基板32が仕切壁8の一部として機能することとなる。
ブローバイセパレータ31は、全体としてほぼ平らな金属製の基板32と、この基板32に取り付けられるアルミ合金製のハウジングケース51とからなり、基板32とハウジングケース51とで区画された内部空間をブローバイガスが通過可能に構成されている。詳細には、図8に示したように、基板32のエンジンフロント側先端に開口孔33が設けられ、ブローバイセパレータ31を上記取り付け部22に取り付けたとき、図2に示したように第1水平壁26のすぐ上部にこの開口孔33が位置するようになっている。このため、ガス導入室9の天井である仕切壁8の下面をエンジンフロント側に流れ第1水平壁上面の窪み26a(空間)に侵入したブローバイガスは、開口孔33を介してハウジングケース51の内部空間に流入することとなる。つまり、全体としてほぼ直方体状のブローバイセパレータ31にあって、図2に示したように最もエンジンフロント側の位置に、開口孔33が設けられており、この開口孔33がブローバイセパレータ入口となる。以下、「開口孔33」を「ブローバイセパレータ入口33」ともいう。これに対してハウジングケース51のエンジンリア側後端の壁には、出口孔52が設けられ、この出口孔52がブローバイセパレータ出口となる。出口孔52には図示しないPCVバルブが接続されている。なお、図8はブローバイセパレータの基板32を裏返して見ているため、基板32を上記仕切壁8の取り付け部22に取り付けた状態では、図8において下方が上方となる。
ブローバイセパレータ入口33をエンジンフロント側先端近くに、ブローバイセパレータ出口(52)をエンジンリア側先端近くに設けたのは、ブローバイセパレータ31を長くして、ブローバイガスからのオイル回収を効率よく行わせるためである。
ここで、ブローバイセパレータ入口33、ブローバイセパレータ出口(52)の配置はこれに限られるものでなく、ブローバイセパレータ入口をエンジンリア側先端近くに、ブローバイセパレータ出口をエンジンフロント側先端近くに設けてもかまわない。
ブローバイセパレータ入口33のエンジンリア側端には、図2に示したようにブローバイセパレータ入口33からハウジングケース51内部に入ってエンジンリア側に向かうブローバイガスの流れを遮断するように平板状の遮蔽板42が基板32と一体に設けられている。この遮蔽板42は、ブローバイセパレータ入口33を基板32に形成する際に、基板32の一部を残して折り曲げて構成したものである。この遮蔽板42により、図2においてブローバイガスがブローバイセパレータ入口33からハウジングケース51内に入り、ハウジングケース51の天井に設けた後述する棒状突起55に衝突してオイルが分離される。
ハウジングケース51には、ハウジングケース51の内部空間を、エンジンフロント側の前室53と、エンジンリア側の後室54との2つの室に区画する流路絞り43が設けられている。この流路絞り43は、図5、図6に示したように長方形の平板金属部材を90度の角度で折り曲げたもので構成され、基板32の長手方向に対して直交すると共に複数の丸孔43cを有する仕切壁43aと、この仕切壁43aと90度の角度でつながる基部43bとからなり、基部43bと基板32とを溶接するかあるいは接着することにより流路絞り43を基板32に固定している。また、仕切壁43aの外周はハウジングケース51の内面に当接している。
この流路絞り43は、ブローバイセパレータ入口33よりハウジングケース51内に入ってきたブローバイガスが複数の丸孔43cを通過することにより流速が上昇して後述する棒状突起55と衝突することにより、ブローバイガスからのオイル分離効果を高めている。
ハウジングケース51内部には、図2に示したように、特に前室53と前室53を出た当たりに集中的に、ブローバイガスとの接触面積を大きくするため、位置や長さの異なる数多く棒状突起55がハウジングケース51の天井から垂れ下げて設けられている。
また、ハウジングケース51内で下方に滴下したオイルを集合させるための窪み44と、この窪み44に溜まったオイルを第2、第3のガス導入室9b、9cに落とすための中空棒状のオイル落とし45、46とが図8に示すように基板32に設けられている。
本実施形態では、さらに第1連通孔11から第1ガス導入室9aに入ってきたブローバイガスや第1ガス導入室9aに既に存在するブローバイガス(これらのブローバイガスを以下「第1ガス導入室内のブローバイガス」ともいう。)の流れをブローバイセパレータ入口33から一旦離れる方向に向けるためのUターン部を設けている。具体的には、Uターン部は、一端がブローバイセパレータ入口33に向けて、他端がブローバイセパレータ入口33から離れる方向に開口する第1ガイド35(筒状部材)であり、この第1ガイド35により第1連通孔11から第1ガス導入室9aに入ってきたブローバイガスや第1ガス導入室9aに既に存在するブローバイガスをこの第1ガイド35の外周をガイドとしてブローバイセパレータ入口33から離れる方向に向かわせ、その後に反転したブローバイガスを、今度は第1ガイド35の内部空間をブローバイセパレータ入口33に向かわせるようにしている。この第1ガイド35を以下に詳述する。
第1ガイド35は、図8に示すように、所定幅を有する帯状の金属部材を凸の字状に折り曲げて構成されるもので、基板32と所定の間隔をおいて平行な位置にある水平壁35aと、この水平壁35aを90度の角度をもって両端から支持すると共に基板32の長手方向に延びる2つの側壁35b、35cと、各側壁35b、35cと90度の角度でそれぞれつながる基部35d、35eとからなり、基部5d、35eと基板32とを溶接するかあるいは接着することにより第1ガイド35を基板32に固定することで、第1ガイド水平壁35a、2つの第1ガイド側壁35b、35c、基板32とで囲まれた直方体状の内部空間36(図7参照)を形成している。
図2に示すように、第1ガイド35は、一端(エンジンフロント側端)が第1ガス導入室9aに突出している立壁28に向けて、他端(エンジンリア側端)がエンジンリア側に開口するように、第1ガス導入室9aに張り出した位置にあり、第1ガス導入室9aに入り上昇するブローバイガスが、第1ガイド35のエンジンフロント側先端35fと立壁25の間をすり抜けてブローバイセパレータ入口33に直接向かわないように立壁28に第1ガイド35のエンジンフロント側先端35fが当接している。また、2つの第1ガイド側壁35b、35cの各外側にはブロック壁との間に図7に示したように、所定の間隙37、38が設けられている。
このように、第1ガス導入室9aに入ってきたブローバイガスや第1ガス導入室9aに既に存在するブローバイガスがブローバイセパレータ入口33に向かう流路を遮断する位置に第1ガイド35を設けたのは、第1ガス導入室9a内のブローバイガスをブローバイセパレータ入口33から離れる方向に向かわせて、第2ガス導入室9bへ向かわせるためであり、第1ガス導入室9a内のブローバイガスが第2ガス導入室9bに向かうことによって、1番シリンダ5A、あるいは2番シリンダ5Dのクランク室71と他のシリンダのクランク室72、73とのガス移動がしやすくなり、ポンピングロスが低減できる。すなわち3つの連通孔11〜13のうち第1連通孔11がブローバイセパレータ入口33に最も近いクランク室71に設けた連通孔であるため、第1ガス導入室9aに入ってきたブローバイガスや第1ガス導入室9aに既に存在するブローバイガスがブローバイセパレータ入口33にそのまま到達してしまうと、各気筒クランク室間のガス移動ができずにポンピングロスが低減できなくなるので、第1ガス導入室9a内で上昇して第1ガイド水平壁35aの下面や基板32の下面に衝突したブローバイガスを、第1ガイド水平壁35aの下面や第1ガイド側壁35b、35cの外面をガイドとして、エンジンリア側(ブローバイセパレータ入口から離れる側)へと向かわせることにより、第1連通孔11から第1ガス導入室9aに入ってきたブローバイガスや第1ガス導入室9aに既に存在するブローバイガスが第2ガス導入室9bに向かうことでクランク室間のガス移動ができるようになり、ポンピングロスが低減できる。
ここで、第1ガイド35の形状は実施形態のものに限定されるものでない。第1ガイド35のエンジンリア側先端35gをさらにエンジンリア側に延ばしてもかまわない。第1ガイド35の内部空間36は直方体状となっているが、内部空間36が円筒状や三角柱状になるものでもかまわない。要は、第1ガイド35を一端がブローバイセパレータ入口33に向けて、他端がブローバイセパレータ入口33から離れる方向に開口する筒状部材で形成し、第1ガス導入室9a内のブローバイガスをこの筒状部材の外周をガイドとしてブローバイセパレータ入口33から離れる方向に向かわせ、その後に反転したブローバイガスを、今度は筒状部材の内部空間をブローバイセパレータ入口33に向かわせるように構成すればよい。
第1ガイド35のエンジンリア側先端35gの近くには、第1補強用リブ15が設けられ、第1ガイド水平壁35aと第1補強用リブ上端15aとの間に所定の間隙を残すようにされている。このように、第1ガイド水平壁35aの近くに第1補強用リブ11を設けたのは、第1ガイド水平壁35aの下面をエンジンリア側に向かうブローバイガスのガス流路を絞るためで、第1ガイド水平壁35aの下面をエンジンリア側に向かうブローバイガスは、第1ガイド水平壁35aの下面と第1補強用リブ上端15aとの間隙を絞りとして、エンジンリア側にある速度をもって吹き出すこととなり、これによりブローバイセパレータ入口33から離れる方向への指向性が高められる。あるいは、第2ガス導入室9bから第1ガイド35の内部空間36を通ってエンジンフロント側に向かうブローバイガスの流れにより、第1ガイド水平壁35aの下面と第1補強用リブ上端15aとの間隙(絞り)を介して第1ガス導入室9a内のブローバイガスが吸い出される。
なお、第4連通孔14より第1ガス導入室9aに入ってくるブローバイガスは、図2においてシリンダブロック前壁43につながる水平壁27に案内されてエンジンリア側に向かい、第1連通孔11より第1ガス導入室9aへと導かれてきたブローバイガスと合流し、第1ガイド水平壁35aの下面と第1補強用リブ上端15aとの間隙を通って、また2つの第1ガイド側壁35b、35cの外面をガイドとして第1ガイド側壁35b、35cの外側の間隙37、38を通ってそれぞれエンジンリア側に向かう。
上記第1ガイド水平壁35aには、第1ガイド水平壁35aの下面をガイドとしてエンジンリア側に向かうブローバイガスの流れを遮断するように平板状の第2ガイド41が設けられている。第2ガイド41は図8に示したように、長方形の平板金属部材を90度の角度で折り曲げたもので構成され、基板32の長手方向に対して直交する遮蔽壁41aと、この遮蔽壁41aと90度の角度でつながる基部41bとからなり、基部41bと第1ガイドの水平壁35aとを溶接するかあるいは接着することにより第2ガイド41を第1ガイド35に固定している。
図2に示すように第2ガイド41は、第1補強用リブ15のすぐエンジンフロント側に設けられ、この第2ガイド遮蔽壁41aが第1補強用リブ15のエンジンフロント側で第1補強用リブ15に覆い被さるように第2ガイド遮蔽壁の下端41cが、第1補強用リブ上端15aよりも低い位置まで延びており、かつ第1補強用リブ15のエンジンフロント側壁面15bとの間に狭い空間を仕切っている。
第2ガイド41を、第1ガイド水平壁35aの下面をガイドとしてエンジンリア側に向かうブローバイガスの流れを遮断するように設けたのは、第1ガス導入室9a内のブローバイガスを、ストレートに第1ガイド水平壁35aの下面と第1補強用リブ上端15aとの間隙を通過させてそのまま第2ガス導入室9bへと向かわせるのではなく、当該間隙の手前でブローバイガスの流れを遮るように立ちふさがって衝突させることにより、オイルを分離させる。
このように第1ガイド水平壁35aの下面に第2ガイド41を設けることで、第1ガイド水平壁35aの下面をガイドとしてエンジンリア側に向かうブローバイガスは、第1ガイド水平壁35aの下面と第1補強リブ上端15aとの間隙に向かうものの、その間隙の手前に立ちふさがっている第2ガイド遮蔽壁41aに衝突してその後に第2ガイド遮蔽壁41aと第1補強用リブ15との間隙を通ってエンジンリア側に向かうことになる。
このようにして、第1補強用リブ上端15aを越えるブローバイガスの一部は、第2連通孔12より第2ガス導入室9bに入ってくるブローバイガスや第2ガス導入室9bに既に存在するブローバイガスと合流する。また、第3連通孔13より第3ガス導入室9cに入ってきたブローバイガスや第3ガス導入室9cに既に存在するブローバイガスのうち上昇して天井である仕切壁8や基板32に衝突しエンジンフロント側に向かうブローバイガスは第2補強用リブ上端16aを乗り越えて第2ガス導入室9bへと導かれ、第2ガス導入室9b内のブローバイガスと合流する。第2ガス導入室9bで合流したブローバイガスは上昇して仕切り板8や基板32にぶつかり仕切り壁8や基板32に沿ってエンジンフロント側に向かい、第1ガイド35の内部空間36を通ってブローバイセパレータ入口33へと向かう。あるいは、第1補強リブ上端15aを越えた当たりで第2ガス導入室9bから第1ガイド35の内部空間36へと向かってくるブローバイガスに押されてそのまま反転し、第1ガイド35の内部空間36を通ってブローバイセパレータ入口33へと向かう。ここで、第1ガス導入室9aのブローバイガスに着目すれば、第1ガス導入室9a内のブローバイガスは、第1ガイド35によりブローバイセパレータ入口33から離れる方向に向かったあと反転して、ブローバイセパレータ入口33へと向かっていることになる。
ここで、本実施形態におけるブローバイガスの流れをまとめて説明する。ただし、ここでは簡略化のため、ピストンによるガス流動は無視して説明する。
燃焼室からピストン下方のクランク室71〜73に吹き抜けたブローバイガスは、クランク室でオイル蒸気を含んだものとなる。ブローバイガスは上方へと移動して第1、第4の連通孔11、14より第1ガス導入室9aに、第2連通孔12より第2ガス導入室9bに、第3連通孔13より第3ガス導入室9cへと入り、さらに上方へと向かって流れる。
このうち第1ガス導入室9aに入り上昇するブローバイガスは天井である第1ガイド水平壁35aの下面や基板32の下面に衝突し、この第1ガイド水平壁35aの下面や第1ガイド側壁35b、35cの外面をガイドとしてエンジンリア側に向かって流れる。この場合に、2つの第1ガイド側壁35b、35cの外面にガイドされてエンジンリア側に向かうブローバイガスは各第1ガイド側壁35b、35cとその外側に位置するブロック壁との間隙37、38を通って第2ガス導入室9bに入る。これら第1ガス導入室9a内のブローバイガスの流れは、ブローバイセパレータ入口33より離れる方向であり、第1ガス導入室9a内のブローバイガスが第2ガス導入室9bへと向かう。
また、第1ガイド水平壁35aの下面をガイドとしてエンジンリア側に向かうブローバイガスは、第2ガイド遮蔽壁41aに衝突し、この第2ガイド遮蔽壁41aにガイドされて下方に向かい、第2ガイド遮蔽壁41aが切れたところで第2ガイド遮蔽壁41aを回り込んで第2ガイド遮蔽壁41aと第1強化用リブ15との間隙を通って第2ガス導入室9bに流入する。このように、第2ガイド41によっても、第1ガス導入室9a内のブローバイガスが衝突したり回り込む流れによってオイルが分離される。
第1ガス導入室9aから第2ガス導入室9bに向かって流れたブローバイガスは、第2ガス導入室9b内のブローバイガスと合流する。合流後のブローバイガスは天井である水平壁8や基板32に衝突し今度はエンジンフロント側に向かって流れ、第1ガイド35の内部空間36を通ってエンジンフロント側に向かう。つまり、第1ガス導入室9aより第2ガス導入室9bへと流入するブローバイガスは第2ガス導入室9bで反転してエンジンフロント側に向かう。あるいは、第1補強リブ上端15aを越えた当たりで第2ガス導入室9bから第1ガイド35の内部空間36へと向かってくるブローバイガスに押されてそのまま反転し、第1ガイド35の内部空間36を通ってエンジンフロント側に向かう(図6の矢印参照)。このように、ブローバイセパレータ入口33に最も近い位置にあるクランク室71に設けた連通孔である第1連通孔11より第1ガス導入室9aに入ったブローバイガスは、全ていったんは第2ガス導入室9bへと向かうことから、第1連通孔11より第1ガス導入室9aに入ったブローバイガスであっても、第1ガイド35、第2ガイド41、第1補強用リブ15の働きで第2ガス導入室9bへのガス移動が可能となる。さらに第1ガス導入室9aより第2ガス導入室9bへと流入するブローバイガスは第2ガス導入室9bで反転してエンジンフロント側に向かうので、反転時の遠心分離によってオイルが分離される。
第1ガイド35の内部空間36を出てエンジンフロント側に向かうブローバイガスは、水平壁26上面の窪み26aに入る。窪み26aの上方にはブローバイセパレータ入口33が開いているので、ブローバイガスはブローバイセパレータ入口33よりハウジングケース51内に入る。
ブローバイセパレータ入口33からハウジングケース51内に入って直ぐにエンジンリア側に向かうブローバイガスは遮蔽板42に衝突し流れを変えて棒状突起55の中に上昇する。ブローバイガス中のオイルミストは棒状突起55に付着して下方に流れ落ちる。遮蔽板42を乗り越えてエンジンリア側に向かうブローバイガスも流路絞り43の丸孔43cを通過して流速が上昇した状態で棒状突起55に衝突し、この過程でもオイルミストがブローバイガスから分離される。
このようにしてハウジングケース51内の前室53でオイルミストがほぼ全て分離されたブローバイガスは、流路絞りの丸孔43cを通して下流の後室54に流れ、出口孔52(ブローバイセパレータ出口)に到達する間もさらにオイルの分離が行われる。そして、オイル分がすっかり分離回収されたブローバイガスは、出口孔52よりPCVバルブへと流れる。
ハウジングケース51内の前室53、後室54でブローバイガスから分離回収されたオイルは基板32の窪み44に集められ、主に前室53でブローバイガスから分離回収されたオイルは第1オイル落とし45から第2ガス導入室9bへ、また後室54で分離回収されたオイルは第2オイル落とし46から第3ガス導入室9cへと戻され、これらのオイルはさらに連通孔12、13から滴下してクランク室に戻される。
ここで、本実施形態の作用効果を説明する。
本実施形態(請求項1に記載の発明)によれば、第1連通孔11(ブローバイセパレータ入口に最も近いクランク室71の連通孔)からガス導入室9に入るブローバイガスの流れをブローバイセパレータ入口33から一旦離れる方向に向けるためのUターン部(第1ガイド35)を設けているので、第1連通孔11からガス導入室9に入るブローバイガスが他のクランク室72、73の連通孔12、13へ向かうことが可能になり、ブローバイセパレータ入口33に最も近いクランク室71の連通孔11からガス導入室9に入るブローバイガスがそのままブローバイセパレータ入口33に到達することがなくなり、ブローバイセパレータによるオイル分離回収機能を高めつつ、クランク室間のガス移動によってポンピングロスが低減できる。
本実施形態(請求項に記載の発明)によれば、前記Uターン部は、一端がブローバイセパレータ入口33に向けて、他端がブローバイセパレータ入口33から離れる方向に開口する第1ガイド35(筒状部材)であり、この第1ガイド35により、第1連通孔11(ブローバイセパレータ入口に最も近いクランク室71の連通孔)から第1ガス導入室9a(ガス導入室)に入るブローバイガスを第1ガイド水平壁35aの下面や第1ガイド側壁35b、35cの外面(筒状部材の外周)をガイドとしてブローバイセパレータ入口33から離れる方向に向かわせ、その後に反転したブローバイガスを、今度は第1ガイド35の内部空間36(筒状部材の内部空間)をブローバイセパレータ入口33に向かわせるので、簡単な構成でUターン部を構成することができる。
本実施形態(請求項に記載の発明)によれば、シリンダブロック1にV型に配置した一対のバンク2、3を備え、この一対のバンク2、3で挟み込まれる空間部分を仕切壁8とシリンダブロックの前壁25と後壁29とで区画することによりガス導入室9を形成し、ブローバイガス入口33をエンジンフロント先端近くの基板32(仕切壁8に相当)に開口するので、一対のバンクで挟み込み込まれる空間部分を有効活用してエンジンをコンパクトにできる。
本実施形態(請求項に記載の発明)によれば、第1ガイド35(筒状部材)をブローバイガス入口33のエンジンリア側近傍に第1ガス導入室9a(ガス導入室)に突出して設けると共に、第1補強用リブ15(ガス導入室9をシリンダ列方向に仕切る補強用リブ)を、その上端15aと第1ガイド水平壁35aの下面(筒状部材の外周)との間に所定の間隙が生じるように第1ガイド35の近傍に設け、この第1補強用リブ上端15aと第1ガイド水平壁35a(筒状部材の外周)との間隙を通して、第1連通孔11から第1ガス導入室9a(ガス導入室9)に入るブローバイガスをブローバイセパレータ入口33から離れる方向であるエンジンリア側に向かわせるので、第1補強用リブ上端15aと第1ガイド水平壁35aとの間隙が絞りとなり、第1連通孔11から第2ガス導入室9bに入るブローバイガスをブローバイセパレータ入口33から離れる方向に向かわせる方向性を与えることができる。さらに、第1補強用リブ15はバンク2、3間を連結するリブとなり、V型エンジン特有のバンク間開きを抑制することができ、音振性能向上が期待できる。
本実施形態(請求項に記載の発明)によれば、第1補強用リブ15よりエンジンフロント側にあって第1補強用リブ上端15aより下方に達する第2ガイド遮蔽壁41aを第1ガイド水平壁35a(筒状部材)に取り付けるので、第1連通孔11からガス導入室9に入るブローバイガスが第2ガイド遮蔽壁41aに衝突してオイルが分離される。
実施形態では、ブローバイセパレータ入口33をエンジンフロント先端近くに開口している場合で説明したが、エンジンリア先端近くに開口している場合にも本発明を適用することができる。この場合には、ブローバイセパレータ入口に最も近いクランク室73の連通孔は第3連通孔13となる。
実施形態では、ブローバイセパレータ入口33をエンジンフロント先端近くに開口している場合で説明したが、エンジンリア先端近くに開口している場合にも本発明を適用することができる。この場合には、ブローバイセパレータ入口に最も近いクランク室73の連通孔は第3連通孔13となる。
V型エンジンに用いられるシリンダブロックの概略平面図。 ブローバイセパレータをシリンダブロックに組み付けた状態で図1のA−A線に沿った概略断面図。 ブローバイセパレータをシリンダブロックに組み付けた状態で図1B−B線に沿った概略断面図。 シリンダブロックを下からみた概略図。 ブローバイセパレータをシリンダブロックに組み付けた状態で図1のA−A線に沿った断面を左バンク側の斜め上からみた一部概略斜視図。 図5の反対側を右バンク側の斜め上からみた一部概略斜視図。 シリンダ列方向に直交する線に沿ってエンジンフロント側からみた一部拡大概略断面図。 基板を裏からみた斜視図。
符号の説明
1 シリンダブロック
2、3 バンク
8 仕切壁
9 ガス導入室
9a 第1ガス導入室
11 第1連通孔(ブローバイセパレータ入口に最も近いクランク室の連通孔)
15 第1補強用リブ(補強用リブ)
25 シリンダブロック前壁
29 シリンダブロック後壁
31 ブローバイセパレータ
32 基板
33 開口孔(ブローバイセパレータ入口)
35 第1ガイド(Uターン部、筒状部材)
36 内部空間
41 第2ガイド
41a 第2ガイドの遮蔽壁(遮蔽壁)
51 ハウジングケース

Claims (5)

  1. 複数備えたクランク室に吹き抜けたブローバイガスをクランク室から連通孔を介して導くガス導入室と、
    このガス導入室のブローバイガスに含まれるオイル分を分離回収すると共に、エンジンフロント先端近くまたはエンジンリア先端近くに開口するブローバイセパレータ入口を有するブローバイセパレータと
    を備え、
    前記連通孔は前記ブローバイセパレータ入口に最も近い第1連通孔と前記第1連通孔に隣接する第2連通孔とを含み、前記ガス導入室は前記第1連通孔に接続する第1ガス導入室と前記第1ガス導入室に隣接する第2ガス導入室とを含み、
    前記第1連通孔から前記第1ガス導入室に入るブローバイガスの流れを前記ブローバイセパレータ入口から前記第2連通孔に向かうよう一旦離れる方向に向けるためのUターン部を設け
    前記Uターン部は、一端が前記ブローバイセパレータ入口に向けて、他端が前記ブローバイセパレータ入口から離れる方向に開口する筒状部材であり、
    前記筒状部材により、前記第1連通孔から前記第1ガス導入室に入るブローバイガスを前記筒状部材の外周をガイドとして前記ブローバイセパレータ入口から離れる方向に向かわせ、その後に前記第2連通孔から前記第2ガス導入室に入るブローバイガスによって反転したブローバイガスを、今度は前記筒状部材の内部空間を介して前記ブローバイセパレータ入口に向かわせる
    ことを特徴とするエンジンのブローバイガス回収装置。
  2. シリンダブロックにV型に配置した一対のバンクを備え、
    この一対のバンクで挟み込まれる空間部分を仕切壁とシリンダブロックの前壁と後壁とで区画することにより前記ガス導入室を形成し、
    前記ブローバイセパレータ入口をエンジンフロント先端近くの前記仕切壁に開口するとを特徴とする請求項に記載のエンジンのブローバイガス回収装置。
  3. 前記筒状部材を前記ブローバイセパレータ入口のエンジンリア側近傍に前記第1ガス導入室に突出して設けると共に、前記ガス導入室をシリンダ列方向に仕切る補強用リブを、その上端と前記筒状部材の外周との間に所定の間隙が生じるように前記筒状部材の近傍に設け、
    この補強用リブ上端と前記筒状部材の外周との間隙を通して、前記第1連通孔から前記第1ガス導入室に入るブローバイガスを前記ブローバイセパレータ入口から離れる方向に向かわせることを特徴とする請求項に記載のエンジンのブローバイガス回収装置。
  4. 前記第1連通孔は前記補強用リブのエンジンフロント側の近傍に開口することを特徴とする請求項に記載のエンジンのブローバイガス回収装置。
  5. 前記補強用リブよりエンジンフロント側にあって前記補強用リブ上端より下方に達する遮蔽壁を前記筒状部材に取り付けることを特徴とする請求項に記載のエンジンのブローバイガス回収装置。
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