JP5124683B2 - 口腔内撮影補助具 - Google Patents
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Description
本発明は、口腔内撮影補助具に関し、特に実長に近い歯牙の画像を得ることが可能な口腔内撮影補助具に関する。
特開2004−174162号公報は、放射線、例えばX線を使った歯牙の撮影において使用される口腔内撮影補助具(インジケータ)を開示する。口腔内撮影補助具は、平板状の保定基板と、撮影時に保定基板の口腔内に挿入される部分の端部に設けられ且つX線フィルムなどの受光体が装着される受光体装着部と、保定基板を介して受光体装着部と対向する位置に設けられ、X線照射口を位置決めするために使用される案内部(リング)とを備える。
保定基板は、撮影対象歯牙の歯軸と垂直な位置関係で、被験者の咬合によって保持される。受光体装着部と保定基板とは固定的に接続されており、受光体装着部と対向する位置に設けられた案内部にX線照射口が配置される。そして、X線装置から照射されるX線の中心軸(光束)LXが、受光体の受光面を含む面と撮影対象歯牙の歯軸とが成す角度の二等分面に対して略直角となるように受光体を保持することにより、実長に近い歯牙の画像を得る。X線の中心軸LXを二等分面に対して略垂直に固定する撮影法は、二等分面撮影法として知られている。
しかし、被験者の口蓋など受光体装着部と接触する部位と、受光体装着部との位置関係によっては、撮影対象歯牙の歯軸に対して直角となるように保定基板を保持出来ず、かかる案内部に放射線照射口を配置しても、二等分面撮影法を使った撮影が成立せず、実長に近い歯牙の画像を得ることが困難になる。
さらに、例えば人体の口腔の大きさ及び形状には個体差があるため、口腔内撮影補助具を口腔に挿入した場合、受光体と歯牙との位置関係を特定の位置関係、すなわち二等分面撮影法に適した位置関係に保持することができないおそれがある。
保定基板は、撮影対象歯牙の歯軸と垂直な位置関係で、被験者の咬合によって保持される。受光体装着部と保定基板とは固定的に接続されており、受光体装着部と対向する位置に設けられた案内部にX線照射口が配置される。そして、X線装置から照射されるX線の中心軸(光束)LXが、受光体の受光面を含む面と撮影対象歯牙の歯軸とが成す角度の二等分面に対して略直角となるように受光体を保持することにより、実長に近い歯牙の画像を得る。X線の中心軸LXを二等分面に対して略垂直に固定する撮影法は、二等分面撮影法として知られている。
しかし、被験者の口蓋など受光体装着部と接触する部位と、受光体装着部との位置関係によっては、撮影対象歯牙の歯軸に対して直角となるように保定基板を保持出来ず、かかる案内部に放射線照射口を配置しても、二等分面撮影法を使った撮影が成立せず、実長に近い歯牙の画像を得ることが困難になる。
さらに、例えば人体の口腔の大きさ及び形状には個体差があるため、口腔内撮影補助具を口腔に挿入した場合、受光体と歯牙との位置関係を特定の位置関係、すなわち二等分面撮影法に適した位置関係に保持することができないおそれがある。
本発明の課題は、実長に近い歯牙の画像を得ることが可能な口腔内撮影補助具を提供することである。
本発明に係る口腔内撮影補助具は、保定基板と、X線装置を使った撮影時に、保定基板の口腔内に挿入される部分の端部に設けられ、端部において保定基板とのなす角度が変更可能な状態で保定基板に保持され、且つ受光体が装着される受光体装着部と、保定基板を介して、受光体装着部と対向する位置に設けられ、X線装置のX線照射口を位置決めするために使用される案内部と、角度に関する情報を表示する表示部とを備えた口腔内撮影補助具であって、表示部は、X線装置を使った撮影のために、受光体装着部が、口腔内に挿入された時に、該情報が口腔外で見える位置に設けられ、案内部は、該情報に対応したX線照射口の位置決め部を二以上有する。
受光体装着部の保定基板とのなす角度を変えることが出来るため、被験者の口蓋など受光体装着部と接触する部位と、受光体装着部との位置関係に関係なく、保定基板が撮影対象歯牙の歯軸と垂直な位置関係で保持されることが可能になる。使用者は、表示部から表示される該角度の関する情報に応じて、X線照射口を配置する位置を二以上の位置決め部のいずれかに合わせる。これにより、該角度に合わせて、X線照射口の配置位置を調整し、二等分面撮影法で、実長に近い歯牙の画像を得ることが可能になる。表示部で現される情報は、文字、色、数字、光などが考えられる。該角度に関する情報は、受光体装着部から表示部に向けて機械的に伝達する形態であってもよいが、該角度に関する情報を電気的に検出し、検出結果を表示部で表す形態であってもよい。
好ましくは、受光体装着部は、端部に設けられた第1軸を介して、回転可能な状態で、保定基板に保持され、表示部は、第1軸の回転状態に基づいて、情報を表示する。
さらに好ましくは、第1軸の回転状態は、ギア、及び第1軸に垂直な第2軸を介して、表示部に伝達される。
また、好ましくは、受光体装着部は、第1軸に設けられた付勢部材によって、案内部に近づく方向に付勢される。
かかる付勢部材の付勢により案内部に近づく方向に受光体装着部が回転しようとするが、被験者の口蓋などに接触することにより停止し、受光体装着部と保定基板とのなす角度が決定できる。
さらに好ましくは、受光体装着部には、付勢部材の付勢力による、受光体装着部の回転の係止と解除を制御するロック機構が設けられる。
例えば、口腔内に受光体装着部を挿入する際には、受光体装着部を寝かせた状態(保定基板と平行な状態)で固定し、挿入後に固定状態を解除し、受光体装着部が、付勢部材の付勢により案内部に近づく方向に回転し、被験者の口蓋などに接触する。これにより、口を縦方向に大きく開かなくても、受光体装着部を挿入することが可能になる。
また、好ましくは、表示部として、二以上の位置決め部には発光体が設けられ、角度に関する情報に対応して、二以上の位置決め部に設けられた発光体の点灯状態が変動せしめられる。
また、好ましくは、保定基板と、保定基板と咬合する歯牙との間には、脱着可能な厚さ調整部材が設けられ、保定基板と、厚さ調整部材とは、嵌め合わせにより固定される。
厚さ調整部材の厚さや、数を調整することにより、撮影対象歯牙の高さ方向の位置が調整され、撮影対象歯牙、受光体、及びX線装置の位置関係を調整することが可能になる。また、嵌め合わせにより、咬合時以外も、厚さ調整部材を保定基板に固定することが可能になる。
また、好ましくは、保定基板には、口腔内に挿入された時にも口腔外で見える位置に、撮影対象歯牙の位置調整に使用する位置合わせ部が設けられる。咬合時にも口腔外から見えるので、かかる位置合わせ部を見ることにより、咬合させながら撮影対象歯牙の位置調整が容易に行える。
受光体装着部は、第1軸周りに回転可能であって、位置合わせ部は、受光体が有する受光面の中心を通り、かつ第1軸に直角な平面と保定基板との交線上に設けられる帯が好適である。
表示部は、円盤形状であって、その中心軸が前記第1軸と一致するように第1軸に取り付けられることが好ましい。
本願第2の発明による口腔撮影用補助具は、放射線を受ける受像部を取り付け可能な装着部と、装着部を第1軸周りに回動自在に支持する支持部と、受像部に向けて照射される放射線の線路の周囲であって、装着部と所定の距離だけ離間するように、支持部に取り付けられる案内部と、第1軸に取り付けられて、第1の軸周りにおける装着部の位置を表示する表示部とを備え、案内部は、表示部が表示する装着部の位置に応じて、装着部の方向を指示する位置決め部を有することを特徴とする。
案内部は、人体の歯列の幅よりも長い距離だけ装着部から離間することが好ましい。
表示部は、円盤状であって、外周面に複数の表示目盛りを有し、位置決め部は、複数の位置決め目盛りを有し、位置決め部が指示する方向ごとに異なる形状または色彩で表され、表示目盛りは、装着部の位置ごとに異なる形状または色彩で表され、位置決め部の形状または色彩に対応する方向は、表示目盛りの形状または色彩が対応する装着部の位置に対応することが好ましい。
支持部は、装着部から第1軸方向に所定の長さだけ離間した位置から第1軸と交わるように延びる腕部を有し、案内部は、腕部に取り付けられることが好ましい。
受像部は、放射線を受ける受像面を有し、受像面が第1軸と平行となるように受像部は装着部に取り付け可能であり、装着部は、第1軸周りに対して第1の周方向に受像面が向くように、または第1の周方向と反対である第2の周方向に対して受像面が向くように、受像部を取り付け可能であることが好ましい。
案内部は、腕部と摺動可能となるように腕部に取り付けられる把持部と、位置決め部が設けられる案内支持部とを有し、把持部は、案内支持部を着脱可能に接続する把持接続部を有し、案内支持部は、所定の方向に向けて凸となるように湾曲し、そして把持接続部と着脱可能に接続される第1の案内接続部及び第2の案内接続部を有し、第1の案内接続部を介して案内部が把持部と接続されたとき、案内支持部は、放射線の入射方向に向けて凸となるように湾曲し、第1軸周りにおける第1の周方向に受像面が向くように装着部に受像部が取り付けられ、第2の案内接続部を介して案内部が把持部と接続されたとき、案内支持部は、放射線の入射方向に向けて凸となるように湾曲し、第1軸周りにおける第2の周方向に受像面が向くように装着部に受像部が取り付けられることが好ましい。これにより、上顎左側歯牙、下顎右側歯牙、上顎右側歯牙、及び下顎左側歯牙を1つの口腔内撮影補助具で撮影できる。
歯牙と係合する係合面を有する咬合部をさらに備え、咬合部は、受像部が支持部から延びる方向に対して略反対方向に突出し、その先端に係合面が設けられることが好ましい。
放射線はX線が好適である。
受光体装着部の保定基板とのなす角度を変えることが出来るため、被験者の口蓋など受光体装着部と接触する部位と、受光体装着部との位置関係に関係なく、保定基板が撮影対象歯牙の歯軸と垂直な位置関係で保持されることが可能になる。使用者は、表示部から表示される該角度の関する情報に応じて、X線照射口を配置する位置を二以上の位置決め部のいずれかに合わせる。これにより、該角度に合わせて、X線照射口の配置位置を調整し、二等分面撮影法で、実長に近い歯牙の画像を得ることが可能になる。表示部で現される情報は、文字、色、数字、光などが考えられる。該角度に関する情報は、受光体装着部から表示部に向けて機械的に伝達する形態であってもよいが、該角度に関する情報を電気的に検出し、検出結果を表示部で表す形態であってもよい。
好ましくは、受光体装着部は、端部に設けられた第1軸を介して、回転可能な状態で、保定基板に保持され、表示部は、第1軸の回転状態に基づいて、情報を表示する。
さらに好ましくは、第1軸の回転状態は、ギア、及び第1軸に垂直な第2軸を介して、表示部に伝達される。
また、好ましくは、受光体装着部は、第1軸に設けられた付勢部材によって、案内部に近づく方向に付勢される。
かかる付勢部材の付勢により案内部に近づく方向に受光体装着部が回転しようとするが、被験者の口蓋などに接触することにより停止し、受光体装着部と保定基板とのなす角度が決定できる。
さらに好ましくは、受光体装着部には、付勢部材の付勢力による、受光体装着部の回転の係止と解除を制御するロック機構が設けられる。
例えば、口腔内に受光体装着部を挿入する際には、受光体装着部を寝かせた状態(保定基板と平行な状態)で固定し、挿入後に固定状態を解除し、受光体装着部が、付勢部材の付勢により案内部に近づく方向に回転し、被験者の口蓋などに接触する。これにより、口を縦方向に大きく開かなくても、受光体装着部を挿入することが可能になる。
また、好ましくは、表示部として、二以上の位置決め部には発光体が設けられ、角度に関する情報に対応して、二以上の位置決め部に設けられた発光体の点灯状態が変動せしめられる。
また、好ましくは、保定基板と、保定基板と咬合する歯牙との間には、脱着可能な厚さ調整部材が設けられ、保定基板と、厚さ調整部材とは、嵌め合わせにより固定される。
厚さ調整部材の厚さや、数を調整することにより、撮影対象歯牙の高さ方向の位置が調整され、撮影対象歯牙、受光体、及びX線装置の位置関係を調整することが可能になる。また、嵌め合わせにより、咬合時以外も、厚さ調整部材を保定基板に固定することが可能になる。
また、好ましくは、保定基板には、口腔内に挿入された時にも口腔外で見える位置に、撮影対象歯牙の位置調整に使用する位置合わせ部が設けられる。咬合時にも口腔外から見えるので、かかる位置合わせ部を見ることにより、咬合させながら撮影対象歯牙の位置調整が容易に行える。
受光体装着部は、第1軸周りに回転可能であって、位置合わせ部は、受光体が有する受光面の中心を通り、かつ第1軸に直角な平面と保定基板との交線上に設けられる帯が好適である。
表示部は、円盤形状であって、その中心軸が前記第1軸と一致するように第1軸に取り付けられることが好ましい。
本願第2の発明による口腔撮影用補助具は、放射線を受ける受像部を取り付け可能な装着部と、装着部を第1軸周りに回動自在に支持する支持部と、受像部に向けて照射される放射線の線路の周囲であって、装着部と所定の距離だけ離間するように、支持部に取り付けられる案内部と、第1軸に取り付けられて、第1の軸周りにおける装着部の位置を表示する表示部とを備え、案内部は、表示部が表示する装着部の位置に応じて、装着部の方向を指示する位置決め部を有することを特徴とする。
案内部は、人体の歯列の幅よりも長い距離だけ装着部から離間することが好ましい。
表示部は、円盤状であって、外周面に複数の表示目盛りを有し、位置決め部は、複数の位置決め目盛りを有し、位置決め部が指示する方向ごとに異なる形状または色彩で表され、表示目盛りは、装着部の位置ごとに異なる形状または色彩で表され、位置決め部の形状または色彩に対応する方向は、表示目盛りの形状または色彩が対応する装着部の位置に対応することが好ましい。
支持部は、装着部から第1軸方向に所定の長さだけ離間した位置から第1軸と交わるように延びる腕部を有し、案内部は、腕部に取り付けられることが好ましい。
受像部は、放射線を受ける受像面を有し、受像面が第1軸と平行となるように受像部は装着部に取り付け可能であり、装着部は、第1軸周りに対して第1の周方向に受像面が向くように、または第1の周方向と反対である第2の周方向に対して受像面が向くように、受像部を取り付け可能であることが好ましい。
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歯牙と係合する係合面を有する咬合部をさらに備え、咬合部は、受像部が支持部から延びる方向に対して略反対方向に突出し、その先端に係合面が設けられることが好ましい。
放射線はX線が好適である。
本発明によれば、実長に近い歯牙の画像を得ることが可能な口腔内撮影補助具を得る。
図1は、第1の実施形態における口腔内撮影補助具の斜視図である。
図2は、角度情報案内板の正面図である。
図3は、角度θが大きい場合の口腔内撮影補助具、及びX線装置の側面図である。
図4は、角度θが中程度の場合の口腔内撮影補助具、及びX線装置の側面図である。
図5は、保定基板に切り欠きが無い場合の口腔内撮影補助具の斜視図である。
図6は、保定基板に位置合わせ部が設けられた場合における口腔内撮影補助具の斜視図である。
図7は、保定基板の上下に厚さ調整部材が設けられた場合における口腔内撮影補助具の斜視図である。
図8は、保定基板の上下に厚さ調整部材が設けられた場合における口腔内撮影補助具、及びX線装置の側面図である。
図9は、ロック機構が設けられた場合における口腔内撮影補助具の斜視図である。
図10は、ロック機構が設けられた場合における口腔内撮影補助具、及びX線装置の側面図である。
図11は、第2の実施形態における口腔内撮影補助具において、左側の歯牙を撮影するときの状態を示した正面図である。
図12は、案内指示部と受像面との関係を示す側面図である。
図13は、図11のXII−XII線における端面図である。
図14は、図11のXIII−XIII線における端面図である。
図15は、図11のXIV−XIV線における端面図である。
図16は、右側の歯牙を撮影するときの口腔内撮影補助具を示す斜視図である。
図2は、角度情報案内板の正面図である。
図3は、角度θが大きい場合の口腔内撮影補助具、及びX線装置の側面図である。
図4は、角度θが中程度の場合の口腔内撮影補助具、及びX線装置の側面図である。
図5は、保定基板に切り欠きが無い場合の口腔内撮影補助具の斜視図である。
図6は、保定基板に位置合わせ部が設けられた場合における口腔内撮影補助具の斜視図である。
図7は、保定基板の上下に厚さ調整部材が設けられた場合における口腔内撮影補助具の斜視図である。
図8は、保定基板の上下に厚さ調整部材が設けられた場合における口腔内撮影補助具、及びX線装置の側面図である。
図9は、ロック機構が設けられた場合における口腔内撮影補助具の斜視図である。
図10は、ロック機構が設けられた場合における口腔内撮影補助具、及びX線装置の側面図である。
図11は、第2の実施形態における口腔内撮影補助具において、左側の歯牙を撮影するときの状態を示した正面図である。
図12は、案内指示部と受像面との関係を示す側面図である。
図13は、図11のXII−XII線における端面図である。
図14は、図11のXIII−XIII線における端面図である。
図15は、図11のXIV−XIV線における端面図である。
図16は、右側の歯牙を撮影するときの口腔内撮影補助具を示す斜視図である。
1 口腔内撮影補助具
10 保定基板
10a 位置合わせ部
11、12 第1、第2軸
12L ロック機構
13 トーションスプリング
14 ギア
15 角度情報案内板
16 窓
20 受光体装着部
30 案内リング
31〜33 第1〜第3位置決め部
50 X線装置
50a X線照射口
60 厚さ調整部材
10 保定基板
10a 位置合わせ部
11、12 第1、第2軸
12L ロック機構
13 トーションスプリング
14 ギア
15 角度情報案内板
16 窓
20 受光体装着部
30 案内リング
31〜33 第1〜第3位置決め部
50 X線装置
50a X線照射口
60 厚さ調整部材
以下、第1の実施形態における口腔内撮影補助具の構成について、図を用いて説明する。第1の実施形態に係る口腔内撮影補助具1は、保定基板10、受光体装着部20、及び案内リング(案内部)30を備える(図1参照)。
保定基板10は、平板状に形成され、第1軸11、第2軸12、トーションスプリング13、ギア(かさ歯車)14、表示部(角度情報案内板15、窓16)を有する。
本実施形態では、保定基板10が、奥歯の撮影用に、一部分が切り欠かれ上から見て略U字形状を有する形態を説明するが、前歯の撮影用に、切り欠きの無い直線形状を有する形態であってもよい(図5参照)。
また、角度情報案内板15と窓16で構成される表示部が、保定基板10に設けられる形態を説明するが、X線装置50を使った撮影のために、受光体装着部20が、口腔内に挿入された時に、窓16を介して角度情報案内板15からの情報が口腔外で見える位置に配置される限り、案内リング30など他の場所に設けられても良い。
受光体装着部20は、X線フィルムや受光素子などの受光体が装着される板状部材であり、保定基板10の口腔内に挿入される部分の端部に設けられ、受光体装着部20に固定された第1軸11を介して回転可能な状態で保定基板10に保持される。受光体の受光体装着部20への装着は、押さえバネ(不図示)などによって行われる。第1軸11に設けられたトーションスプリング13は、受光体装着部20を案内リング30に近づく方向に付勢する。第1軸11の一方の端部にはギア14が設けられる。
また、受光体装着部20は、保定基板10とのなす角度θが変更可能な状態で保持される限り、第1軸11を使ったものには限られない。
X線装置50を使った撮影時は、保定基板10の一部、及び受光体が装着された受光体装着部20が、被験者の口腔内に挿入され、撮影対象歯牙の歯軸と保定基板10とが垂直になるような状態で、保定基板10が被験者の撮影対象歯牙又は他の歯牙の咬合によって保持される。受光体装着部20は、トーションスプリング13の付勢により案内リング30に近づく方向に回転しようとするが、被験者の口蓋などに接触することにより停止し、受光体装着部20と保定基板10とのなす角度θが決定する。従って、角度θは、口蓋の形状などによって変動する。図3は、角度θが大きい状態を示し、図4は、角度θが中程度の状態を示す。
本実施形態では、角度θを変えることが出来るため、被験者の口蓋など受光体装着部20と接触する部位と、受光体装着部20との位置関係に関係なく、保定基板10が撮影対象歯牙の歯軸と垂直な位置関係で保持されることが可能になる。
本実施形態では、X線装置50のX線照射口50aの最適な位置を案内するために、かかる角度θに関する情報を表示する。
第2軸12は、保定基板10内で且つ第1軸11と垂直な位置関係に配置される。第2軸12の第1軸11と近い側の端部にはギア14が設けられ、他方の端部には角度情報案内板15が設けられる。ギア14を介して、第1軸11の回転は、第2軸12に伝達され、角度情報案内板15が回転する。
角度情報案内板15の、第2軸12が取り付けられた側と反対側には、角度θに関連した第1〜第3情報INF1〜INF3が記載される(図2参照)。窓16は、第1〜第3情報INF1〜INF3の1つが外部から見える位置に設けられる。第2軸12の回転状態に応じて、窓16から見える情報(第1〜第3情報INF1〜INF3の1つ)が変動する。
例として本実施形態では、角度情報案内板15は、角度関連情報として、角度θが大きいことを示す文字“A”、角度θが中程度であることを示す文字“B”、角度θが小さいことを示す文字“C”が記載される。図1では、窓16を介して、文字Aが見える状態を示す。
案内リング30は、保定基板10を介して、受光体装着部20と対向する位置に設けられ、X線照射口50aを位置決めするために使用され、X線照射口50aの位置決め部(第1〜第3位置決め部31〜33)を有する。案内リング30は、受光体装着部20側から見て縦長の略楕円形状を有する。第1〜第3位置決め部31〜33には、第1〜第3情報INF1〜INF3に対応する情報が記載される。
第1位置決め部31は、角度θが大きい場合に、二等分面撮影法に基づいてX線照射口50aを配置する位置に設けられ、第1情報INF1に対応する文字“A”が記載される。第1位置決め部31の近傍にX線照射口50aを配置すると、角度θが大きい場合に、X線装置50から照射されるX線の中心軸(光束)LXが、受光体の受光面を含む面と歯軸との二等分面に略垂直にすることが可能になる。
第2位置決め部32は、角度θが中程度の場合に、二等分面撮影法に基づいてX線照射口50aを配置する位置に設けられ、第2情報INF2に対応する文字“B”が記載される。第2位置決め部32の近傍にX線照射口50aを配置すると、角度θが中程度の場合に、X線装置50から照射されるX線の中心軸(光束)LXが、受光体の受光面を含む面と歯軸との二等分面に略垂直にすることが可能になる。
第3位置決め部33は、角度θが小さい場合に、二等分面撮影法に基づいてX線照射口50aを配置する位置に設けられ、第3情報INF3に対応する文字“C”が記載される。第3位置決め部33の近傍にX線照射口50aを配置すると、角度θが小さい場合に、X線装置50から照射されるX線の中心軸(光束)LXが、受光体の受光面を含む面と歯軸との二等分面に略垂直にすることが可能になる。
使用者は、窓16から表示される情報(第1〜第3情報INF1〜INF3のいずれか)に応じて、X線照射口50aを配置する位置を第1〜第3位置決め部31〜33のいずれかに合わせる。具体的には、窓16から第1情報INF1(文字“A”)が表示される場合には、使用者は、X線照射口50aを、第1位置決め部31に合わせて撮影を行い、第2情報INF2(文字“B”)が表示される場合には、使用者は、X線照射口50aを、第2位置決め部32に合わせて撮影を行い、第3情報INF3(文字“C”)が表示される場合には、使用者は、X線照射口50aを、第3位置決め部33に合わせて撮影を行う。これにより、角度θに合わせて、X線照射口50aの配置位置を調整し、二等分面撮影法で、実長に近い歯牙の画像を得ることが可能になる。
なお、本実施形態では、第1情報INF1などが文字で現される形態を説明したが、色や数字など、他の表現形態であってもよい。
また、本実施形態では、角度θに関する情報を機械的に伝達し、表示部(角度情報案内板15と窓16)で表す形態を説明したが、第1軸11、第2軸12、及び角度情報案内板15のいずれかの回転状態、または角度θを、電気的に検出し、検出結果を液晶などの表示部材で表示する形態であってもよい。
また、保定基板10に設けられた窓16から、第1情報INF1などを表示する形態を説明したが、案内リング30において、第1情報INF1などを表示する形態であってもよい。例えば、第1〜第3位置決め部31〜33のうち、角度θに対応して、第1〜第3位置決め部31〜33に設けられた発光体の点灯状態が変動せしめられる形態が考えられる。この場合は、発光体の点灯状態で、直接的にX線照射口50aを配置する位置が確認出来るため、位置決めがスムーズに行えるメリットを有する。
また、撮影対象歯牙と受光体装着部20、及び受光体と受光体装着部20との位置調整を簡単にするために、保定基板10に、横方向(第1軸11方向)の位置合わせ部10aを設けてもよい(図6の斜線部分参照)。位置合わせ部10aは、保定基板10上で且つ、受光体装着部20の横方向の中心になる位置を示す目印線であり、咬合時に口腔外に配置される位置にも設けられる。受光体をかかる目印線に合わせて受光体装着部20に取り付け、撮影対象歯牙がかかる目印線に合うように咬合を行うことにより、これらの位置調整を簡単に行うことが可能になる。特に、位置合わせ部10aは、咬合時にも口腔外から見えるので、かかる位置合わせ部10aを見ることにより、咬合させながら撮影対象歯牙の位置調整が容易に行える。
また、撮影対象歯牙の高さ方向の位置を調整するために、保定基板10と、咬合する歯牙(例えば、撮影対象歯牙)との間に、脱着可能な厚さ調整部材60を設ける形態であってもよい(図7、図8参照)。なお、図7、図8では、保定基板10の上下に厚さ調整部材60が設けられる形態を示すが、高さ調整のために、保定基板10の上だけ、または下だけに、厚さ調整部材60が設けられる形態も考えられる。厚さ調整部材60の厚さや、数を調整することにより、撮影対象歯牙の高さ方向の位置が調整され、撮影対象歯牙、受光体、及びX線装置50の位置関係を調整することが可能になる。なお、図7では、厚さ調整部材60の咬合歯牙と接触する面に設けられた滑り止め用の凹凸は、省略している。
厚さ調整部材60は、咬合によって保定基板10と咬合する歯牙との間に固定されるが、保定基板10上の凹部62と、厚さ調整部材60の凸部61とを嵌め合わせることにより、固定される形態であってもよい。かかる嵌め合わせにより、咬合時以外も、厚さ調整部材60を保定基板10に固定することが可能になる。また、嵌め合わせにより、厚さ調整部材60を保定基板10上の所定の位置に固定出来る場合には、図7の斜線部分に示すように、厚さ調整部材60に、位置合わせ部10aを設ける形態であってもよい。
また、受光体装着部20は、第1軸11に設けられたトーションスプリング13により、案内リング30に近づく方向に付勢される形態を説明したが、かかる付勢による第1軸11、第2軸12の回転(受光体装着部20の回転)を係止と解除を制御するために、口腔外にロック機構12Lを設けてもよい(図9、図10参照)。例えば、口腔内に受光体装着部20を挿入する際には、受光体装着部20を寝かせた状態(保定基板10と平行な状態)で固定し、挿入後に固定状態を解除し、受光体装着部20が、トーションスプリング13の付勢により案内リング30に近づく方向に回転し、被験者の口蓋などに接触する。これにより、口を縦方向に大きく開かなくても、受光体装着部20を挿入することが可能になる。
また、トーションスプリング13の付勢力が強い場合には、受光体装着部20が強い勢いで口蓋などに衝突する可能性があるため、ロック機構12Lの係止による固定状態を少しずつ解除して、受光体装着部20の口蓋などへの接触時の衝撃を和らげることも可能になる。
トーションスプリング13は、第1軸11及び第2軸12、あるいは第1軸11に設けず第2軸11のみに設けられてもよい。
受光体装着部20の回動範囲を保定基板10の裏面までとし、かつ保定基板10から案内リング30を着脱自在とすることにより、上顎左右側及び下顎左右側どちらも撮影可能に口腔内撮影補助具1を構成しても良い。このとき、上顎右側及び下顎左側を撮影する場合に、上顎左側及び下顎右側を撮影する場合と同様の手段によってX線照射角度を調節可能となるように、角度調整案内板15に情報が記される。図1、5、6、7、及び9は、上顎左側及び下顎右側歯牙の撮影に適した形状である。この形状において、受光体装着部20は保定基板10の裏面まで回動され、案内リング30は左右に反転されて保定基板10の裏面側から突出するように保定基板10に取り付けられる(後述する実施形態の図15参照)。これにより、口腔撮影用補助具100は、上顎左側及び下顎右側歯牙の撮影に適した形状から、上顎右側及び下顎左側歯牙の撮影に適した形状となる。つまり、上顎左側及び下顎右側歯牙の撮影が同一の組合せで可能となり、上顎右側及び下顎左側歯牙の撮影が同一の組合せで可能となる。
次に、第2の実施形態について図11から16を用いて説明する。第1の実施形態と同様の構成については同じ符号を付して説明を省略する。
まず、図11を用いて第2の実施形態による口腔撮影用補助具100の概略について説明する。
口腔撮影用補助具100は、L字形の板状部材である支持部130と、支持部130の一側面に取り付けられる受像部200と、L字形状の角に取り付けられる表示部170と、受像部200から一定の距離だけ離間して設けられる案内部150とを主に備える。支持部130は第1軸11を回転自在に支持し、受像部200と表示部170は第1軸11に固定されて支持部130に対して回転自在である。
表示部170は、円柱状の表示本体171と、支持部130に固定される指示板173とを有する。表示本体171の側面には、複数の表示目盛り172が刻まれる。指示板173は、表示目盛りの1つを指し示す。複数の表示目盛り172は、それぞれ異なる色彩が付される。表示目盛り172の色は、支持部130と受像部200とが成す角度を表している。
使用者が表示部170を回転すると、第1軸11を介して受像部200が回転する。指示板173が示す表示目盛りが、受像面201の傾きを表す。
案内部150は、把持部161と案内支持部151とを主に備える。案内支持部151は、把持部161を介して支持部130に取り付けられる。受像部200から案内部150までの距離は、人体の歯列の幅よりも長い距離であって、受像部を口腔内に挿入したときに案内部が口腔外に保持される程度の距離である。
案内支持部151は、2つの半円を2本の棒で接続した長円形であって、2本の棒部分に位置決め部152が各々設けられる。位置決め部152は略扇形の板状であって、複数の位置決め目盛り153が各々異なる色彩で設けられる。
複数の位置決め目盛り153は、支持部130に対し、それぞれ異なる角度と距離を成すように設けられる。複数の位置決め目盛り153が装着支持部131の上面136と成す角度は、二等分面撮影法を用いて歯牙を撮影可能となるような角度である。
前述のように、表示目盛り172の色は、支持部130と受像部200とが成す角度を表している。他方、二等分面撮影法を用いるときの支持部130に対するX線の照射角度は、支持部130と受像部200とが成す角度に応じて決定される。そこで、表示目盛り172の色が表す角度に応じたX線照射角度を、表示目盛り172の色と同じ色の位置決め目盛り153で示す。つまり、使用者は、指示板173が示す表示目盛り172の色と同じ色の位置決め目盛り153を探し、この位置決め目盛り153が示すX線照射角度でX線を照射すれば、二等分面撮影法を用いて歯牙を撮影できる。
案内支持部151を成す長円の大きさは、X線装置50が挿入可能な程度の大きさである。X線装置50が有する図示されないX線光源から、撮影対象歯牙と受像面201との二等分面までの好適な距離は、20cm前後である。そこで、案内支持部151のどこにX線装置50が置かれてもX線光源から二等分面までの距離が20cmとなるように、案内支持部151が曲げられる。第1軸11に沿った方向からみた案内支持部151の形状は、受像面201側が凹んだ略円弧である。この略円弧の中心は、受像面201の中心と一致する。受像面201が第1軸11周りに回転すると、受像面201の中心も第1軸周りに回転する。そして、二等分面撮影法によるX線照射角度もまた変化する。このため、案内支持部151の投影像が円弧と完全に一致しない(図12参照)。位置決め部152は、曲げられた部位の凹部側から直角に延びる。
複数の位置決め目盛り153は、支持部130に対し、それぞれ異なる角度と距離を成すように設けられる。支持部130に対して最も近い、つまり最も低い位置決め目盛り153aは、上面136に対して平行な線である。支持部130に対して最も遠い、つまり最も高い位置決め目盛り153cは、支持部130に対して最も大きな角度を成す。最も近いものと最も遠いものの中間にある位置決め目盛り153bは、最も近いものと最も遠いものの中間の角度を成す。最も低い位置決め目盛り153aは桃色で記され、中間の位置決め目盛り153bは橙色で記され、最も高い位置決め目盛り153cは赤色で記される。複数の位置決め目盛り153が装着支持部131の上面136と成す角度は、二等分面撮影法を用いて歯牙を撮影可能となるような角度である。
表示目盛り172の色は、支持部130と受像部200とが成す角度を表している。他方、二等分面撮影法を用いるときの支持部130に対するX線の照射角度は、支持部130と受像部200とが成す角度に応じて決定される。そこで、表示目盛り172の色が表す角度に応じたX線照射角度を、表示目盛り172の色と同じ色の位置決め目盛り153で示す。つまり、使用者は、指示板173が示す表示目盛り172の色と同じ色の位置決め目盛り153を探し、この位置決め目盛り153が示すX線照射角度でX線を照射すれば、二等分面撮影法を用いて歯牙を撮影できる。
次に、口腔撮影用補助具100を構成する各部品を詳細に説明する。
図11を参照して受像部200について説明する。受像部200は、X線を受ける受像面201を有するX線イメージセンサである。受像面201で受けたX線は、受像部200により電気信号に変換される。受像部200の両側面203には受像取付部210が接着剤により接着される。受像取付部210は、四角柱であって、長手方向の全長に渡って係合穴211が貫通する。
図13を参照して装着部110について説明する。装着部110は、第1軸11に固定される基部111と、第1軸11に対して直角方向に基部111から突出する係合突起112とを有する。基部111は、四角柱であって、長手方向の全長に渡って基部軸穴113が貫通する。基部軸穴113には第1軸11が挿入されて固定される。これにより基部111が第1軸11に固定される。
基部111の両端付近から、それぞれ係合突起112が突出する。係合突起112の先端部には、第1の抜止部115が設けられる。第1の抜止部115は、係合突起112における他の部位よりも大きな断面を有する。係合突起112は係合穴211に挿入される。受像部200が基部111と接触するまで係合突起112が係合穴211に挿入されると、第1の抜止部115が係合穴211から突出し、受像取付部210の外側面と係合する。これにより、受像部200が装着部110から容易に外れなくなる。
図11及び13を参照して支持部130について説明する。支持部130は、L字型の板状部材である。第1軸11に沿って延びる装着支持部131と、第1軸11に対して直角方向に延びる腕部132とを有する。
装着支持部131は、略全長に渡って延びる支持軸穴133と、支持軸穴133の周囲から第1軸11に対して直角方向にせり出す咬合支持部134とを有する。
装着支持部131はその外面に凹部を有し、凹部が切り欠き部137を成す。第1軸11方向における切り欠き部137の長さは、基部111の長手方向長さよりもわずかに長い。支持軸穴133は、第1軸11の外径よりもわずかに大きな内径を有する。第1軸11は、回転自在に支持軸穴133に挿入される。
切り欠き部137の長さと略同じ幅で、咬合支持部134がせり出す。咬合支持部134は、厚さ方向に貫通する2つの咬合支持穴135を有する。咬合支持穴135の内側面からバネで付勢された球の一部が突出する(不図示)。咬合支持穴135には咬合部190が取り付けられる。
腕部132は、腕部132が伸びる方向に対して直角を成す断面が同形状の四角形である。腕部132の長さの約1/3の長さだけ装着支持部131から離れた部位に、第1軸11に沿って突出するケーブル保持部141が設けられる。ケーブル保持部141は、薄板状であって、腕部132の突出方向に貫通する保持穴142を有する。ケーブル保持部141の突出端は保持穴142と繋がるように切除される。ケーブルは、この切除された部位から保持穴142に挿入されて保持される。
支持部130が折れ曲がる部位、すなわち装着支持部131と腕部132との接合部には、表示部170及びロック機構180が設けられる。
図13を参照してロック機構180について説明する。ロック機構180は、第1軸11の径方向へ突出するように第1軸11に固定されるロックピン181と、ロックピン181と係合可能な係合溝182と、ロックピン181を第1軸11に沿って装着部110に向けて付勢するロックバネ183とを有する。
ロックピン181は円柱状であって、装着支持部131の上面136からわずかに突出する程度の長さである。係合溝182は、装着支持部131の上面136、背面、底面の3つの面に設けられる。ロックバネ183は第1軸11の周囲に巻き付くように設けられ、その一端が支持軸穴133の内周面に固定され、他端がロックピン181に固定される。
図11を参照して表示部170について説明する。表示部170は、円柱状の表示本体171と、腕部132に固定される指示板173とを有する。表示本体171の中心軸には穴が貫通し、その穴に第1軸11が挿入されて固定される。表示本体171の側面には、複数の表示目盛り172が刻まれる。表示目盛り172には、互いに異なる色彩が付される。指示板173は、略台形の板状であり、底辺の両端が底辺に沿って突出する。これら2つの突出部は、指示板173の厚さ方向に直角に曲げられて指示針174を成す。指示板173は、腕部132の側面のうち第1軸11と直角を成す側面に、指示針174が表示本体171の側面の一部を覆うように取り付けられる。これにより、支持針は、表示目盛り172のいずれかを指し示すことが可能となる。
表示部170が使用者の手により回転されると、受像部200、即ち受像面201が回転する。つまり、支持針が指す表示目盛り172は、受像面201の傾き、つまり装着支持部131の上面136と受像面201とが成す角度を表す。
図11において最も手前に記される表示目盛り172aは、赤色で記され、次に記される表示目盛り172bは、橙色で記され、その次に記される表示目盛り172cは、桃色で記される。支持針が表示目盛り172cを指すとき、装着支持部131の上面136と受像面201とが成す角度は90度であり、受像面201は、上面136に対して直立する。支持針が表示目盛り172bを指すとき、装着支持部131の上面136と受像面201とが成す角度は157.5度である。支持針が表示目盛り172aを指すとき、装着支持部131の上面136と受像面201とが成す角度は135度である。
図14を参照して咬合部190について説明する。咬合部190は、四角柱形状の咬合本体191と、咬合本体191の側面から直角に突出する2つの咬合軸192とを有する。
咬合本体191である四角柱の底面は、いずれの辺も平行でない四角形であり、三角形の頂角を切り取って得られる形状を持つ。底面において最も短い辺を含む側面が係合面193を成す。咬合面と反対側の側面から咬合軸192が突出する。咬合軸192の先端付近は、わずかに径が細い部分が設けられる。咬合軸192が、咬合支持穴135と嵌合すると、咬合支持穴135の内側面に設けられた球が、このわずかに径が細い部分と係合する。これにより、咬合部190が支持部130から容易に外れなくなる。係合面193には、複数の溝194が刻まれる。
図11及び15を参照して案内部150について説明する。図15において、案内支持部151は切断面で表されず、正面図で表される。案内部150は、腕部132に取り付けられる把持部161と、把持部161に取り付けられる案内支持部151と、案内支持部151に取り付けられる位置決め部152、第1の案内接続部154及び第2の案内接続部155とを有する。
把持部161は、腕部132が挿入される摺動穴163と、把持部161の側面から摺動穴163まで貫通する雌ネジ穴165と、雌ネジ穴165に取り付けられるストッパ164とを有する。摺動穴163は、四角形の筒状であって、腕部132よりもわずかに大きな断面を有する。ストッパ164は、円柱状の雄ネジ部166と円柱状のつまみ167とを有し、つまみ167は雄ネジ部166と同軸となるように雄ネジ部166に固定される。雄ネジ部166の長さは、把持部161の外側面と摺動穴163との間の厚さよりも長く、雄ネジ部166が雌ネジ穴165にねじ込まれると、雄ネジ部166の先端が摺動穴163の内側面から突出する。摺動穴163に腕部132が挿入されているとき腕部132の側面と雄ネジ部166とが係合し、摺動穴163に対して腕部132が固定される。
把持部161においてストッパ164が設けられる側面の裏面から、把持接続部162が裏面に対して直角に突出する。把持接続部162の突出端には、把持接続部162の突出方向と平行に突出する第1の突起167と第2の突起168とが設けられる。第2の突起168の先端部には、第2の抜止部169が設けられる。第2の抜止部169は、第2の突起168における他の部位よりも大きな断面を有する。
案内支持部151を成す長円形において、長さ方向に直角を成す断面は、円形状である。円形状の接線に対して直角となるように、位置決め部152が案内支持部151に設けられる。
位置決め部152は略扇形の板状であって、湾曲した部位の凹部側から直角に延びる。略扇形の面には、複数の位置決め目盛り153が各々異なる色彩で設けられる。
第1の案内接続部154及び第2の案内接続部155は、四角柱形状であって、長手方向に貫通する接続穴156を有する。接続穴156の側面の一部は、第1の案内接続部154及び第2の案内接続部155の外側面に貫通する側穴157を有する。四角筒における端部の一方は、案内支持部151が有する円弧の外周に沿うような曲線を持ち、案内支持部151の外周に取り付けられる。第1の案内接続部154及び第2の案内接続部155は、案内支持部151の長円の長軸に対して互いに線対称となるように、案内支持部151の外周に取り付けられる。
把持接続部162が有する第1の突起167及び第2の突起168は、接続穴156に挿入される。把持接続部162が第1の案内接続部154と接触するまで第1の突起167及び第2の突起168が接続穴156に挿入されると、第2の突起168の第2の抜止部169が側穴157に係合する。これにより、案内支持部151が把持部161から容易に外れなくなる。また、同様にして、第1の突起167及び第2の突起168により把持部161が第2の案内接続部155と接続可能である。
次に、使用時における口腔撮影用補助具100について図11を用いて説明する。
撮影時には、受像部200、装着支持部131、咬合支持部134、咬合部190などが口腔内に挿入される。そして、表示部170、腕部132、案内部150などは口腔外に保持される。被験者は、上面136と係合面193とを歯牙で咬むことにより、口腔撮影用補助具100を保持する。
使用者は、被験者の歯牙と受像面201との角度が適切な角度となるように、表示部170を回転して受像面201の位置を決定する。そして、このときに支持針が示す表示目盛り172の色を確認する。
次に、使用者はX線装置50を案内支持部151内に挿入する。このとき、確認した表示目盛り172の色と同じ色の位置決め目盛り153に、X線装置50から照射されるX線の中心軸(光束)LXが一致するように、X線装置50を保持する。これにより、受像面201と歯軸との二等分面に対してX線の中心軸(光束)LXが略垂直となるようにX線を照射することが可能になる。
次に、口腔撮影用補助具100を用いて左右の歯牙を撮影する構成について図11から16を用いて説明する。
図11から15に示す口腔撮影用補助具100は、上顎左側及び下顎右側の歯牙を撮影するときに用いられる形状である。これを上顎右側及び下顎左側歯牙の撮影に用いると、腕部132が口唇に当たり、受像部200、装着支持部131、咬合支持部134、咬合部190などを口腔内に挿入することができない。そこで、以下のようにして、図16に示すような上顎右側及び下顎左側の歯牙を撮影可能な形状に、口腔撮影用補助具100を変更する。
まず、受像取付部210から係合突起112を外す。これにより、受像部200及び受像取付部210を支持部130から取り外す。そして、長手方向を軸として受像部200を180度回転させた後、いいかえると、受像面201を裏返すように受像部200を回転させた後、受像取付部210に係合突起112を挿入し、受像部200及び受像取付部210を支持部130に取り付ける。そして、ロックピン181を表示部170方向に寄せることによってロック機構180を解除し、その後、表示部170を回転させて受像部200を装着支持部131の裏面側まで回転させる。
次に、咬合部190を支持部130から取り外す。すなわち、咬合支持穴135から咬合軸192を抜く。使用者は、力を入れて咬合部190を支持部130から引っ張ることにより、咬合支持穴135から咬合軸192を抜くことができる。そして、上面136に開口する咬合支持穴135に咬合軸192を挿入する。このとき、装着支持部131の底面からの高さが、表示部170に近づくにつれて高くなるような方向で咬合部190を支持部130に取り付ける。これにより、被験者の歯牙の角度と係合面193の角度とが近いものになり、被験者は口腔撮影用補助具100を歯牙で容易に支持することができる。
さらに、第1の案内接続部154を把持接続部162から抜いて、案内支持部151を把持部161から取り外す。そして、位置決め部152が受像面201の方向を向くように、第2の案内接続部155を把持接続部162に取り付ける。これにより、受像面201が案内支持部151と対向する。
以上の工程を経ることにより、口腔撮影用補助具100は、上顎左側及び下顎右側歯牙の撮影に適した形状から、上顎右側及び下顎左側歯牙の撮影に適した形状となる(図16参照)。そしてこのとき、上顎右側及び下顎左側撮影時にも、上顎左側及び下顎右側撮影時と同様の手段によってX線照射角度を調節可能となるように、表示本体171に表示目盛り172が記されている。つまり、上顎左側及び下顎右側歯牙の撮影が同一の組合せで可能となり、上顎右側及び下顎左側歯牙の撮影が同一の組合せで可能となる。
本実施形態によれば、1つの口腔撮影用補助具100で左右上下の歯牙を撮影することができる。また、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、受像部200はX線イメージセンサであるとして説明したが、X線イメージセンサの代わりに、X線フィルムを貼付した板を用いても良い。
受像部200の両側面203に凹部を形成し、受像取付部210に凸部を形成し、凹部と凸部とを係合させることにより、受像部200の両側面203に受像取付部210を取り付けても良い。
また、案内支持部151は長円形でなくても良く、位置決め目盛り153がX線装置50の保持角度を支持可能な程度の長さを有する棒や、半円であってもよい。
位置決め目盛り153は3つの角度を示すものとして説明したが、1以上の整数個の角度を示すものであればよい。
表示目盛り172及び位置決め目盛り153は色彩により対応関係を示したが、目盛りの形状によって対応関係を示しても良い。
第1の案内接続部154及び第2の案内接続部155の形状は、四角柱に限定されない。また、腕部312の断面は四角形に限定されない。
X線光源から受像面201までの距離は、20cmに限定されない。任意の距離を採用しうる。
全ての実施形態において、撮影に用いられる放射線はX線に限定されない。人体を透過可能な波及び粒子であればよい。
全ての実施形態において、保定基板10及び支持部130は板として説明したが、形状は板に限定されない。受光体装着部20、案内部150、及び表示部170を支持できるものであればよく、例えば、棒、網、ワイヤにより構成される形状、または、棒、板等を組み合わせたものであってもよい。
ここに付随する図面を参照して本発明の複数の実施形態が説明されたが、記載された発明の範囲と精神から逸脱することなく、変形が各部の構造と関係に施されることは、当業者にとって自明である。
保定基板10は、平板状に形成され、第1軸11、第2軸12、トーションスプリング13、ギア(かさ歯車)14、表示部(角度情報案内板15、窓16)を有する。
本実施形態では、保定基板10が、奥歯の撮影用に、一部分が切り欠かれ上から見て略U字形状を有する形態を説明するが、前歯の撮影用に、切り欠きの無い直線形状を有する形態であってもよい(図5参照)。
また、角度情報案内板15と窓16で構成される表示部が、保定基板10に設けられる形態を説明するが、X線装置50を使った撮影のために、受光体装着部20が、口腔内に挿入された時に、窓16を介して角度情報案内板15からの情報が口腔外で見える位置に配置される限り、案内リング30など他の場所に設けられても良い。
受光体装着部20は、X線フィルムや受光素子などの受光体が装着される板状部材であり、保定基板10の口腔内に挿入される部分の端部に設けられ、受光体装着部20に固定された第1軸11を介して回転可能な状態で保定基板10に保持される。受光体の受光体装着部20への装着は、押さえバネ(不図示)などによって行われる。第1軸11に設けられたトーションスプリング13は、受光体装着部20を案内リング30に近づく方向に付勢する。第1軸11の一方の端部にはギア14が設けられる。
また、受光体装着部20は、保定基板10とのなす角度θが変更可能な状態で保持される限り、第1軸11を使ったものには限られない。
X線装置50を使った撮影時は、保定基板10の一部、及び受光体が装着された受光体装着部20が、被験者の口腔内に挿入され、撮影対象歯牙の歯軸と保定基板10とが垂直になるような状態で、保定基板10が被験者の撮影対象歯牙又は他の歯牙の咬合によって保持される。受光体装着部20は、トーションスプリング13の付勢により案内リング30に近づく方向に回転しようとするが、被験者の口蓋などに接触することにより停止し、受光体装着部20と保定基板10とのなす角度θが決定する。従って、角度θは、口蓋の形状などによって変動する。図3は、角度θが大きい状態を示し、図4は、角度θが中程度の状態を示す。
本実施形態では、角度θを変えることが出来るため、被験者の口蓋など受光体装着部20と接触する部位と、受光体装着部20との位置関係に関係なく、保定基板10が撮影対象歯牙の歯軸と垂直な位置関係で保持されることが可能になる。
本実施形態では、X線装置50のX線照射口50aの最適な位置を案内するために、かかる角度θに関する情報を表示する。
第2軸12は、保定基板10内で且つ第1軸11と垂直な位置関係に配置される。第2軸12の第1軸11と近い側の端部にはギア14が設けられ、他方の端部には角度情報案内板15が設けられる。ギア14を介して、第1軸11の回転は、第2軸12に伝達され、角度情報案内板15が回転する。
角度情報案内板15の、第2軸12が取り付けられた側と反対側には、角度θに関連した第1〜第3情報INF1〜INF3が記載される(図2参照)。窓16は、第1〜第3情報INF1〜INF3の1つが外部から見える位置に設けられる。第2軸12の回転状態に応じて、窓16から見える情報(第1〜第3情報INF1〜INF3の1つ)が変動する。
例として本実施形態では、角度情報案内板15は、角度関連情報として、角度θが大きいことを示す文字“A”、角度θが中程度であることを示す文字“B”、角度θが小さいことを示す文字“C”が記載される。図1では、窓16を介して、文字Aが見える状態を示す。
案内リング30は、保定基板10を介して、受光体装着部20と対向する位置に設けられ、X線照射口50aを位置決めするために使用され、X線照射口50aの位置決め部(第1〜第3位置決め部31〜33)を有する。案内リング30は、受光体装着部20側から見て縦長の略楕円形状を有する。第1〜第3位置決め部31〜33には、第1〜第3情報INF1〜INF3に対応する情報が記載される。
第1位置決め部31は、角度θが大きい場合に、二等分面撮影法に基づいてX線照射口50aを配置する位置に設けられ、第1情報INF1に対応する文字“A”が記載される。第1位置決め部31の近傍にX線照射口50aを配置すると、角度θが大きい場合に、X線装置50から照射されるX線の中心軸(光束)LXが、受光体の受光面を含む面と歯軸との二等分面に略垂直にすることが可能になる。
第2位置決め部32は、角度θが中程度の場合に、二等分面撮影法に基づいてX線照射口50aを配置する位置に設けられ、第2情報INF2に対応する文字“B”が記載される。第2位置決め部32の近傍にX線照射口50aを配置すると、角度θが中程度の場合に、X線装置50から照射されるX線の中心軸(光束)LXが、受光体の受光面を含む面と歯軸との二等分面に略垂直にすることが可能になる。
第3位置決め部33は、角度θが小さい場合に、二等分面撮影法に基づいてX線照射口50aを配置する位置に設けられ、第3情報INF3に対応する文字“C”が記載される。第3位置決め部33の近傍にX線照射口50aを配置すると、角度θが小さい場合に、X線装置50から照射されるX線の中心軸(光束)LXが、受光体の受光面を含む面と歯軸との二等分面に略垂直にすることが可能になる。
使用者は、窓16から表示される情報(第1〜第3情報INF1〜INF3のいずれか)に応じて、X線照射口50aを配置する位置を第1〜第3位置決め部31〜33のいずれかに合わせる。具体的には、窓16から第1情報INF1(文字“A”)が表示される場合には、使用者は、X線照射口50aを、第1位置決め部31に合わせて撮影を行い、第2情報INF2(文字“B”)が表示される場合には、使用者は、X線照射口50aを、第2位置決め部32に合わせて撮影を行い、第3情報INF3(文字“C”)が表示される場合には、使用者は、X線照射口50aを、第3位置決め部33に合わせて撮影を行う。これにより、角度θに合わせて、X線照射口50aの配置位置を調整し、二等分面撮影法で、実長に近い歯牙の画像を得ることが可能になる。
なお、本実施形態では、第1情報INF1などが文字で現される形態を説明したが、色や数字など、他の表現形態であってもよい。
また、本実施形態では、角度θに関する情報を機械的に伝達し、表示部(角度情報案内板15と窓16)で表す形態を説明したが、第1軸11、第2軸12、及び角度情報案内板15のいずれかの回転状態、または角度θを、電気的に検出し、検出結果を液晶などの表示部材で表示する形態であってもよい。
また、保定基板10に設けられた窓16から、第1情報INF1などを表示する形態を説明したが、案内リング30において、第1情報INF1などを表示する形態であってもよい。例えば、第1〜第3位置決め部31〜33のうち、角度θに対応して、第1〜第3位置決め部31〜33に設けられた発光体の点灯状態が変動せしめられる形態が考えられる。この場合は、発光体の点灯状態で、直接的にX線照射口50aを配置する位置が確認出来るため、位置決めがスムーズに行えるメリットを有する。
また、撮影対象歯牙と受光体装着部20、及び受光体と受光体装着部20との位置調整を簡単にするために、保定基板10に、横方向(第1軸11方向)の位置合わせ部10aを設けてもよい(図6の斜線部分参照)。位置合わせ部10aは、保定基板10上で且つ、受光体装着部20の横方向の中心になる位置を示す目印線であり、咬合時に口腔外に配置される位置にも設けられる。受光体をかかる目印線に合わせて受光体装着部20に取り付け、撮影対象歯牙がかかる目印線に合うように咬合を行うことにより、これらの位置調整を簡単に行うことが可能になる。特に、位置合わせ部10aは、咬合時にも口腔外から見えるので、かかる位置合わせ部10aを見ることにより、咬合させながら撮影対象歯牙の位置調整が容易に行える。
また、撮影対象歯牙の高さ方向の位置を調整するために、保定基板10と、咬合する歯牙(例えば、撮影対象歯牙)との間に、脱着可能な厚さ調整部材60を設ける形態であってもよい(図7、図8参照)。なお、図7、図8では、保定基板10の上下に厚さ調整部材60が設けられる形態を示すが、高さ調整のために、保定基板10の上だけ、または下だけに、厚さ調整部材60が設けられる形態も考えられる。厚さ調整部材60の厚さや、数を調整することにより、撮影対象歯牙の高さ方向の位置が調整され、撮影対象歯牙、受光体、及びX線装置50の位置関係を調整することが可能になる。なお、図7では、厚さ調整部材60の咬合歯牙と接触する面に設けられた滑り止め用の凹凸は、省略している。
厚さ調整部材60は、咬合によって保定基板10と咬合する歯牙との間に固定されるが、保定基板10上の凹部62と、厚さ調整部材60の凸部61とを嵌め合わせることにより、固定される形態であってもよい。かかる嵌め合わせにより、咬合時以外も、厚さ調整部材60を保定基板10に固定することが可能になる。また、嵌め合わせにより、厚さ調整部材60を保定基板10上の所定の位置に固定出来る場合には、図7の斜線部分に示すように、厚さ調整部材60に、位置合わせ部10aを設ける形態であってもよい。
また、受光体装着部20は、第1軸11に設けられたトーションスプリング13により、案内リング30に近づく方向に付勢される形態を説明したが、かかる付勢による第1軸11、第2軸12の回転(受光体装着部20の回転)を係止と解除を制御するために、口腔外にロック機構12Lを設けてもよい(図9、図10参照)。例えば、口腔内に受光体装着部20を挿入する際には、受光体装着部20を寝かせた状態(保定基板10と平行な状態)で固定し、挿入後に固定状態を解除し、受光体装着部20が、トーションスプリング13の付勢により案内リング30に近づく方向に回転し、被験者の口蓋などに接触する。これにより、口を縦方向に大きく開かなくても、受光体装着部20を挿入することが可能になる。
また、トーションスプリング13の付勢力が強い場合には、受光体装着部20が強い勢いで口蓋などに衝突する可能性があるため、ロック機構12Lの係止による固定状態を少しずつ解除して、受光体装着部20の口蓋などへの接触時の衝撃を和らげることも可能になる。
トーションスプリング13は、第1軸11及び第2軸12、あるいは第1軸11に設けず第2軸11のみに設けられてもよい。
受光体装着部20の回動範囲を保定基板10の裏面までとし、かつ保定基板10から案内リング30を着脱自在とすることにより、上顎左右側及び下顎左右側どちらも撮影可能に口腔内撮影補助具1を構成しても良い。このとき、上顎右側及び下顎左側を撮影する場合に、上顎左側及び下顎右側を撮影する場合と同様の手段によってX線照射角度を調節可能となるように、角度調整案内板15に情報が記される。図1、5、6、7、及び9は、上顎左側及び下顎右側歯牙の撮影に適した形状である。この形状において、受光体装着部20は保定基板10の裏面まで回動され、案内リング30は左右に反転されて保定基板10の裏面側から突出するように保定基板10に取り付けられる(後述する実施形態の図15参照)。これにより、口腔撮影用補助具100は、上顎左側及び下顎右側歯牙の撮影に適した形状から、上顎右側及び下顎左側歯牙の撮影に適した形状となる。つまり、上顎左側及び下顎右側歯牙の撮影が同一の組合せで可能となり、上顎右側及び下顎左側歯牙の撮影が同一の組合せで可能となる。
次に、第2の実施形態について図11から16を用いて説明する。第1の実施形態と同様の構成については同じ符号を付して説明を省略する。
まず、図11を用いて第2の実施形態による口腔撮影用補助具100の概略について説明する。
口腔撮影用補助具100は、L字形の板状部材である支持部130と、支持部130の一側面に取り付けられる受像部200と、L字形状の角に取り付けられる表示部170と、受像部200から一定の距離だけ離間して設けられる案内部150とを主に備える。支持部130は第1軸11を回転自在に支持し、受像部200と表示部170は第1軸11に固定されて支持部130に対して回転自在である。
表示部170は、円柱状の表示本体171と、支持部130に固定される指示板173とを有する。表示本体171の側面には、複数の表示目盛り172が刻まれる。指示板173は、表示目盛りの1つを指し示す。複数の表示目盛り172は、それぞれ異なる色彩が付される。表示目盛り172の色は、支持部130と受像部200とが成す角度を表している。
使用者が表示部170を回転すると、第1軸11を介して受像部200が回転する。指示板173が示す表示目盛りが、受像面201の傾きを表す。
案内部150は、把持部161と案内支持部151とを主に備える。案内支持部151は、把持部161を介して支持部130に取り付けられる。受像部200から案内部150までの距離は、人体の歯列の幅よりも長い距離であって、受像部を口腔内に挿入したときに案内部が口腔外に保持される程度の距離である。
案内支持部151は、2つの半円を2本の棒で接続した長円形であって、2本の棒部分に位置決め部152が各々設けられる。位置決め部152は略扇形の板状であって、複数の位置決め目盛り153が各々異なる色彩で設けられる。
複数の位置決め目盛り153は、支持部130に対し、それぞれ異なる角度と距離を成すように設けられる。複数の位置決め目盛り153が装着支持部131の上面136と成す角度は、二等分面撮影法を用いて歯牙を撮影可能となるような角度である。
前述のように、表示目盛り172の色は、支持部130と受像部200とが成す角度を表している。他方、二等分面撮影法を用いるときの支持部130に対するX線の照射角度は、支持部130と受像部200とが成す角度に応じて決定される。そこで、表示目盛り172の色が表す角度に応じたX線照射角度を、表示目盛り172の色と同じ色の位置決め目盛り153で示す。つまり、使用者は、指示板173が示す表示目盛り172の色と同じ色の位置決め目盛り153を探し、この位置決め目盛り153が示すX線照射角度でX線を照射すれば、二等分面撮影法を用いて歯牙を撮影できる。
案内支持部151を成す長円の大きさは、X線装置50が挿入可能な程度の大きさである。X線装置50が有する図示されないX線光源から、撮影対象歯牙と受像面201との二等分面までの好適な距離は、20cm前後である。そこで、案内支持部151のどこにX線装置50が置かれてもX線光源から二等分面までの距離が20cmとなるように、案内支持部151が曲げられる。第1軸11に沿った方向からみた案内支持部151の形状は、受像面201側が凹んだ略円弧である。この略円弧の中心は、受像面201の中心と一致する。受像面201が第1軸11周りに回転すると、受像面201の中心も第1軸周りに回転する。そして、二等分面撮影法によるX線照射角度もまた変化する。このため、案内支持部151の投影像が円弧と完全に一致しない(図12参照)。位置決め部152は、曲げられた部位の凹部側から直角に延びる。
複数の位置決め目盛り153は、支持部130に対し、それぞれ異なる角度と距離を成すように設けられる。支持部130に対して最も近い、つまり最も低い位置決め目盛り153aは、上面136に対して平行な線である。支持部130に対して最も遠い、つまり最も高い位置決め目盛り153cは、支持部130に対して最も大きな角度を成す。最も近いものと最も遠いものの中間にある位置決め目盛り153bは、最も近いものと最も遠いものの中間の角度を成す。最も低い位置決め目盛り153aは桃色で記され、中間の位置決め目盛り153bは橙色で記され、最も高い位置決め目盛り153cは赤色で記される。複数の位置決め目盛り153が装着支持部131の上面136と成す角度は、二等分面撮影法を用いて歯牙を撮影可能となるような角度である。
表示目盛り172の色は、支持部130と受像部200とが成す角度を表している。他方、二等分面撮影法を用いるときの支持部130に対するX線の照射角度は、支持部130と受像部200とが成す角度に応じて決定される。そこで、表示目盛り172の色が表す角度に応じたX線照射角度を、表示目盛り172の色と同じ色の位置決め目盛り153で示す。つまり、使用者は、指示板173が示す表示目盛り172の色と同じ色の位置決め目盛り153を探し、この位置決め目盛り153が示すX線照射角度でX線を照射すれば、二等分面撮影法を用いて歯牙を撮影できる。
次に、口腔撮影用補助具100を構成する各部品を詳細に説明する。
図11を参照して受像部200について説明する。受像部200は、X線を受ける受像面201を有するX線イメージセンサである。受像面201で受けたX線は、受像部200により電気信号に変換される。受像部200の両側面203には受像取付部210が接着剤により接着される。受像取付部210は、四角柱であって、長手方向の全長に渡って係合穴211が貫通する。
図13を参照して装着部110について説明する。装着部110は、第1軸11に固定される基部111と、第1軸11に対して直角方向に基部111から突出する係合突起112とを有する。基部111は、四角柱であって、長手方向の全長に渡って基部軸穴113が貫通する。基部軸穴113には第1軸11が挿入されて固定される。これにより基部111が第1軸11に固定される。
基部111の両端付近から、それぞれ係合突起112が突出する。係合突起112の先端部には、第1の抜止部115が設けられる。第1の抜止部115は、係合突起112における他の部位よりも大きな断面を有する。係合突起112は係合穴211に挿入される。受像部200が基部111と接触するまで係合突起112が係合穴211に挿入されると、第1の抜止部115が係合穴211から突出し、受像取付部210の外側面と係合する。これにより、受像部200が装着部110から容易に外れなくなる。
図11及び13を参照して支持部130について説明する。支持部130は、L字型の板状部材である。第1軸11に沿って延びる装着支持部131と、第1軸11に対して直角方向に延びる腕部132とを有する。
装着支持部131は、略全長に渡って延びる支持軸穴133と、支持軸穴133の周囲から第1軸11に対して直角方向にせり出す咬合支持部134とを有する。
装着支持部131はその外面に凹部を有し、凹部が切り欠き部137を成す。第1軸11方向における切り欠き部137の長さは、基部111の長手方向長さよりもわずかに長い。支持軸穴133は、第1軸11の外径よりもわずかに大きな内径を有する。第1軸11は、回転自在に支持軸穴133に挿入される。
切り欠き部137の長さと略同じ幅で、咬合支持部134がせり出す。咬合支持部134は、厚さ方向に貫通する2つの咬合支持穴135を有する。咬合支持穴135の内側面からバネで付勢された球の一部が突出する(不図示)。咬合支持穴135には咬合部190が取り付けられる。
腕部132は、腕部132が伸びる方向に対して直角を成す断面が同形状の四角形である。腕部132の長さの約1/3の長さだけ装着支持部131から離れた部位に、第1軸11に沿って突出するケーブル保持部141が設けられる。ケーブル保持部141は、薄板状であって、腕部132の突出方向に貫通する保持穴142を有する。ケーブル保持部141の突出端は保持穴142と繋がるように切除される。ケーブルは、この切除された部位から保持穴142に挿入されて保持される。
支持部130が折れ曲がる部位、すなわち装着支持部131と腕部132との接合部には、表示部170及びロック機構180が設けられる。
図13を参照してロック機構180について説明する。ロック機構180は、第1軸11の径方向へ突出するように第1軸11に固定されるロックピン181と、ロックピン181と係合可能な係合溝182と、ロックピン181を第1軸11に沿って装着部110に向けて付勢するロックバネ183とを有する。
ロックピン181は円柱状であって、装着支持部131の上面136からわずかに突出する程度の長さである。係合溝182は、装着支持部131の上面136、背面、底面の3つの面に設けられる。ロックバネ183は第1軸11の周囲に巻き付くように設けられ、その一端が支持軸穴133の内周面に固定され、他端がロックピン181に固定される。
図11を参照して表示部170について説明する。表示部170は、円柱状の表示本体171と、腕部132に固定される指示板173とを有する。表示本体171の中心軸には穴が貫通し、その穴に第1軸11が挿入されて固定される。表示本体171の側面には、複数の表示目盛り172が刻まれる。表示目盛り172には、互いに異なる色彩が付される。指示板173は、略台形の板状であり、底辺の両端が底辺に沿って突出する。これら2つの突出部は、指示板173の厚さ方向に直角に曲げられて指示針174を成す。指示板173は、腕部132の側面のうち第1軸11と直角を成す側面に、指示針174が表示本体171の側面の一部を覆うように取り付けられる。これにより、支持針は、表示目盛り172のいずれかを指し示すことが可能となる。
表示部170が使用者の手により回転されると、受像部200、即ち受像面201が回転する。つまり、支持針が指す表示目盛り172は、受像面201の傾き、つまり装着支持部131の上面136と受像面201とが成す角度を表す。
図11において最も手前に記される表示目盛り172aは、赤色で記され、次に記される表示目盛り172bは、橙色で記され、その次に記される表示目盛り172cは、桃色で記される。支持針が表示目盛り172cを指すとき、装着支持部131の上面136と受像面201とが成す角度は90度であり、受像面201は、上面136に対して直立する。支持針が表示目盛り172bを指すとき、装着支持部131の上面136と受像面201とが成す角度は157.5度である。支持針が表示目盛り172aを指すとき、装着支持部131の上面136と受像面201とが成す角度は135度である。
図14を参照して咬合部190について説明する。咬合部190は、四角柱形状の咬合本体191と、咬合本体191の側面から直角に突出する2つの咬合軸192とを有する。
咬合本体191である四角柱の底面は、いずれの辺も平行でない四角形であり、三角形の頂角を切り取って得られる形状を持つ。底面において最も短い辺を含む側面が係合面193を成す。咬合面と反対側の側面から咬合軸192が突出する。咬合軸192の先端付近は、わずかに径が細い部分が設けられる。咬合軸192が、咬合支持穴135と嵌合すると、咬合支持穴135の内側面に設けられた球が、このわずかに径が細い部分と係合する。これにより、咬合部190が支持部130から容易に外れなくなる。係合面193には、複数の溝194が刻まれる。
図11及び15を参照して案内部150について説明する。図15において、案内支持部151は切断面で表されず、正面図で表される。案内部150は、腕部132に取り付けられる把持部161と、把持部161に取り付けられる案内支持部151と、案内支持部151に取り付けられる位置決め部152、第1の案内接続部154及び第2の案内接続部155とを有する。
把持部161は、腕部132が挿入される摺動穴163と、把持部161の側面から摺動穴163まで貫通する雌ネジ穴165と、雌ネジ穴165に取り付けられるストッパ164とを有する。摺動穴163は、四角形の筒状であって、腕部132よりもわずかに大きな断面を有する。ストッパ164は、円柱状の雄ネジ部166と円柱状のつまみ167とを有し、つまみ167は雄ネジ部166と同軸となるように雄ネジ部166に固定される。雄ネジ部166の長さは、把持部161の外側面と摺動穴163との間の厚さよりも長く、雄ネジ部166が雌ネジ穴165にねじ込まれると、雄ネジ部166の先端が摺動穴163の内側面から突出する。摺動穴163に腕部132が挿入されているとき腕部132の側面と雄ネジ部166とが係合し、摺動穴163に対して腕部132が固定される。
把持部161においてストッパ164が設けられる側面の裏面から、把持接続部162が裏面に対して直角に突出する。把持接続部162の突出端には、把持接続部162の突出方向と平行に突出する第1の突起167と第2の突起168とが設けられる。第2の突起168の先端部には、第2の抜止部169が設けられる。第2の抜止部169は、第2の突起168における他の部位よりも大きな断面を有する。
案内支持部151を成す長円形において、長さ方向に直角を成す断面は、円形状である。円形状の接線に対して直角となるように、位置決め部152が案内支持部151に設けられる。
位置決め部152は略扇形の板状であって、湾曲した部位の凹部側から直角に延びる。略扇形の面には、複数の位置決め目盛り153が各々異なる色彩で設けられる。
第1の案内接続部154及び第2の案内接続部155は、四角柱形状であって、長手方向に貫通する接続穴156を有する。接続穴156の側面の一部は、第1の案内接続部154及び第2の案内接続部155の外側面に貫通する側穴157を有する。四角筒における端部の一方は、案内支持部151が有する円弧の外周に沿うような曲線を持ち、案内支持部151の外周に取り付けられる。第1の案内接続部154及び第2の案内接続部155は、案内支持部151の長円の長軸に対して互いに線対称となるように、案内支持部151の外周に取り付けられる。
把持接続部162が有する第1の突起167及び第2の突起168は、接続穴156に挿入される。把持接続部162が第1の案内接続部154と接触するまで第1の突起167及び第2の突起168が接続穴156に挿入されると、第2の突起168の第2の抜止部169が側穴157に係合する。これにより、案内支持部151が把持部161から容易に外れなくなる。また、同様にして、第1の突起167及び第2の突起168により把持部161が第2の案内接続部155と接続可能である。
次に、使用時における口腔撮影用補助具100について図11を用いて説明する。
撮影時には、受像部200、装着支持部131、咬合支持部134、咬合部190などが口腔内に挿入される。そして、表示部170、腕部132、案内部150などは口腔外に保持される。被験者は、上面136と係合面193とを歯牙で咬むことにより、口腔撮影用補助具100を保持する。
使用者は、被験者の歯牙と受像面201との角度が適切な角度となるように、表示部170を回転して受像面201の位置を決定する。そして、このときに支持針が示す表示目盛り172の色を確認する。
次に、使用者はX線装置50を案内支持部151内に挿入する。このとき、確認した表示目盛り172の色と同じ色の位置決め目盛り153に、X線装置50から照射されるX線の中心軸(光束)LXが一致するように、X線装置50を保持する。これにより、受像面201と歯軸との二等分面に対してX線の中心軸(光束)LXが略垂直となるようにX線を照射することが可能になる。
次に、口腔撮影用補助具100を用いて左右の歯牙を撮影する構成について図11から16を用いて説明する。
図11から15に示す口腔撮影用補助具100は、上顎左側及び下顎右側の歯牙を撮影するときに用いられる形状である。これを上顎右側及び下顎左側歯牙の撮影に用いると、腕部132が口唇に当たり、受像部200、装着支持部131、咬合支持部134、咬合部190などを口腔内に挿入することができない。そこで、以下のようにして、図16に示すような上顎右側及び下顎左側の歯牙を撮影可能な形状に、口腔撮影用補助具100を変更する。
まず、受像取付部210から係合突起112を外す。これにより、受像部200及び受像取付部210を支持部130から取り外す。そして、長手方向を軸として受像部200を180度回転させた後、いいかえると、受像面201を裏返すように受像部200を回転させた後、受像取付部210に係合突起112を挿入し、受像部200及び受像取付部210を支持部130に取り付ける。そして、ロックピン181を表示部170方向に寄せることによってロック機構180を解除し、その後、表示部170を回転させて受像部200を装着支持部131の裏面側まで回転させる。
次に、咬合部190を支持部130から取り外す。すなわち、咬合支持穴135から咬合軸192を抜く。使用者は、力を入れて咬合部190を支持部130から引っ張ることにより、咬合支持穴135から咬合軸192を抜くことができる。そして、上面136に開口する咬合支持穴135に咬合軸192を挿入する。このとき、装着支持部131の底面からの高さが、表示部170に近づくにつれて高くなるような方向で咬合部190を支持部130に取り付ける。これにより、被験者の歯牙の角度と係合面193の角度とが近いものになり、被験者は口腔撮影用補助具100を歯牙で容易に支持することができる。
さらに、第1の案内接続部154を把持接続部162から抜いて、案内支持部151を把持部161から取り外す。そして、位置決め部152が受像面201の方向を向くように、第2の案内接続部155を把持接続部162に取り付ける。これにより、受像面201が案内支持部151と対向する。
以上の工程を経ることにより、口腔撮影用補助具100は、上顎左側及び下顎右側歯牙の撮影に適した形状から、上顎右側及び下顎左側歯牙の撮影に適した形状となる(図16参照)。そしてこのとき、上顎右側及び下顎左側撮影時にも、上顎左側及び下顎右側撮影時と同様の手段によってX線照射角度を調節可能となるように、表示本体171に表示目盛り172が記されている。つまり、上顎左側及び下顎右側歯牙の撮影が同一の組合せで可能となり、上顎右側及び下顎左側歯牙の撮影が同一の組合せで可能となる。
本実施形態によれば、1つの口腔撮影用補助具100で左右上下の歯牙を撮影することができる。また、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、受像部200はX線イメージセンサであるとして説明したが、X線イメージセンサの代わりに、X線フィルムを貼付した板を用いても良い。
受像部200の両側面203に凹部を形成し、受像取付部210に凸部を形成し、凹部と凸部とを係合させることにより、受像部200の両側面203に受像取付部210を取り付けても良い。
また、案内支持部151は長円形でなくても良く、位置決め目盛り153がX線装置50の保持角度を支持可能な程度の長さを有する棒や、半円であってもよい。
位置決め目盛り153は3つの角度を示すものとして説明したが、1以上の整数個の角度を示すものであればよい。
表示目盛り172及び位置決め目盛り153は色彩により対応関係を示したが、目盛りの形状によって対応関係を示しても良い。
第1の案内接続部154及び第2の案内接続部155の形状は、四角柱に限定されない。また、腕部312の断面は四角形に限定されない。
X線光源から受像面201までの距離は、20cmに限定されない。任意の距離を採用しうる。
全ての実施形態において、撮影に用いられる放射線はX線に限定されない。人体を透過可能な波及び粒子であればよい。
全ての実施形態において、保定基板10及び支持部130は板として説明したが、形状は板に限定されない。受光体装着部20、案内部150、及び表示部170を支持できるものであればよく、例えば、棒、網、ワイヤにより構成される形状、または、棒、板等を組み合わせたものであってもよい。
ここに付随する図面を参照して本発明の複数の実施形態が説明されたが、記載された発明の範囲と精神から逸脱することなく、変形が各部の構造と関係に施されることは、当業者にとって自明である。
Claims (18)
- 保定基板と、
X線装置を使った撮影時に、前記保定基板の口腔内に挿入される部分の端部に設けられ、前記端部において前記保定基板とのなす角度が変更可能な状態で前記保定基板に保持され、且つ受光体が装着される受光体装着部と、
前記受光体装着部と対向する位置に前記保定基板を介して設けられ、X線装置のX線照射口を位置決めするために使用される案内部と、
前記角度に関する情報を表示する表示部とを備え、
前記表示部は、前記受光体装着部が口腔内に挿入された時に、前記情報が口腔外で見える位置に設けられ、
前記案内部は、前記情報に対応した前記X線照射口の位置決め部を二以上有することを特徴とする口腔内撮影補助具。 - 前記受光体装着部は、前記端部に設けられた第1軸を介して、回転可能な状態で、前記保定基板に保持され、
前記表示部は、前記第1軸の回転状態に基づいて、前記情報を表示することを特徴とする請求項1に記載の口腔内撮影補助具。 - 前記第1軸の回転状態は、ギア、及び前記第1軸に垂直な第2軸を介して、前記表示部に伝達されることを特徴とする請求項2に記載の口腔内撮影補助具。
- 前記受光体装着部は、前記第1軸に設けられた付勢部材によって、前記案内部に近づく方向に付勢されることを特徴とする請求項2に記載の口腔内撮影補助具。
- 前記受光体装着部には、前記付勢部材の付勢力による、前記受光体装着部の回転の係止と解除を制御するロック機構が設けられることを特徴とする請求項4に記載の口腔内撮影補助具。
- 前記表示部として、前記二以上の位置決め部には発光体が設けられ、
前記情報に対応して、前記二以上の位置決め部に設けられた発光体の点灯状態が変動せしめられることを特徴とする請求項1に記載の口腔内撮影補助具。 - 前記保定基板と、前記保定基板と咬合する歯牙との間には、脱着可能な厚さ調整部材が設けられ、
前記保定基板と、前記厚さ調整部材とは、嵌め合わせにより固定されることを特徴とする請求項1に記載の口腔内撮影補助具。 - 前記保定基板には、口腔内に挿入された時にも口腔外で見える位置に、撮影対象歯牙の位置調整に使用する位置合わせ部が設けられることを特徴とする請求項1に記載の口腔内撮影補助具。
- 前記受光体装着部は、第1軸周りに回転可能であって、
前記位置合わせ部は、受光体が有する受光面の中心を通り、かつ前記第1軸に直角な平面と前記保定基板との交線上に設けられる帯である請求項8に記載の口腔内撮影補助具。 - 前記表示部は、円盤形状であって、その中心軸が前記第1軸と一致するように前記第1軸に取り付けられる請求項2に記載の口腔内撮影補助具。
- 放射線を受ける受像部を取り付け可能な装着部と、
前記装着部を第1軸周りに回動自在に支持する支持部と、
前記受像部に向けて照射される放射線の線路の周囲であって、前記装着部と所定の距離だけ離間するように、前記支持部に取り付けられる案内部と、
前記第1軸に取り付けられて、前記第1の軸周りにおける前記装着部の位置を表示する表示部とを備え、
前記案内部は、前記表示部が表示する前記装着部の位置に応じて、前記装着部の方向を指示する位置決め部を有する口腔撮影用補助具。 - 前記案内部は、人体の歯列の幅よりも長い距離だけ前記装着部から離間する請求項11に記載の口腔撮影用補助具。
- 前記表示部は、円盤状であって、外周面に複数の表示目盛りを有し、
前記位置決め部は、複数の位置決め目盛りを有し、前記位置決め部が指示する方向ごとに異なる形状または色彩で表され、
前記表示目盛りは、前記装着部の位置ごとに異なる形状または色彩で表され、
前記位置決め部の形状または色彩に対応する方向は、前記表示目盛りの形状または色彩が対応する前記装着部の位置に対応する請求項11から12に記載の口腔撮影用補助具。 - 前記支持部は、前記装着部から前記第1軸方向に所定の長さだけ離間した位置から前記第1軸と交わるように延びる腕部を有し、
前記案内部は、前記腕部に取り付けられる請求項11に記載の口腔撮影用補助具。 - 前記受像部は、放射線を受ける受像面を有し、
前記受像面が前記第1軸と平行となるように前記受像部は前記装着部に取り付け可能であり、
前記装着部は、前記第1軸周りに対して第1の周方向に前記受像面が向くように、または前記第1の周方向と反対である第2の周方向に対して前記受像面が向くように、前記受像部を取り付け可能である請求項14に記載の口腔撮影用補助具。 - 前記案内部は、前記腕部と摺動可能となるように前記腕部に取り付けられる把持部と、前記位置決め部が設けられる案内支持部とを有し、
前記把持部は、前記案内支持部を着脱可能に接続する把持接続部を有し、
前記案内支持部は、所定の方向に向けて凸となるように湾曲し、そして前記把持接続部と着脱可能に接続される第1の案内接続部及び第2の案内接続部を有し、
前記第1の案内接続部を介して前記案内部が前記把持部と接続されたとき、前記案内支持部は、放射線の入射方向に向けて凸となるように湾曲し、前記第1軸周りにおける第1の周方向に前記受像面が向くように前記装着部に前記受像部が取り付けられ、
前記第2の案内接続部を介して前記案内部が前記把持部と接続されたとき、前記案内支持部は、放射線の入射方向に向けて凸となるように湾曲し、前記第1軸周りにおける第2の周方向に前記受像面が向くように前記装着部に前記受像部が取り付けられる請求項15に記載の口腔撮影用補助具。 - 歯牙と係合する係合面を有する咬合部をさらに備え、
前記咬合部は、受像部が前記支持部から延びる方向に対して略反対方向に突出し、その先端に前記係合面が設けられる請求項16に記載の口腔撮影用補助具。 - 前記放射線はX線である請求項11に記載の口腔撮影用補助具。
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