JP2015208582A - 歯科用口腔内x線撮影装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 簡単にX線の撮像部材の出し入れが可能なカバーを含む歯科用口腔内X線撮影装置を提供する。【解決手段】 歯科用口腔内X線撮影装置は、イメージングプレート、X線フィルム、X線撮像素子のいずれか一つを有する撮像部材(11a、11b)と、遮光材料で構成され撮像部材を収納するカバー(13a、13b)と、カバーを着脱可能な状態で保持する保持部(15a〜15d)とを有する撮影部と、撮影部を回転可能な状態で保持する保定部を有する撮影補助具とを備える。カバーは、保持部よりも、X線装置に近い側に配置され、保持部は、X線遮蔽部材を含む。【選択図】図6

Description

本発明は、歯科用口腔内X線撮影装置に関する。
歯科用口腔内X線撮影装置が提案されており、特許文献1は、フィルム収納体にX線フィルムと鉛材と遮光材が含まれたフィルム収納体が開示されている。
特開2000−102535号公報
しかし、フィルム収納体にX線フィルム以外の部材も収納されるため、暗所での作業が要求されるX線フィルムの出し入れが煩雑となる。
したがって本発明の目的は、簡単にX線の撮像部材の出し入れが可能なカバーを含む歯科用口腔内X線撮影装置を提供することである。
本発明に係る歯科用口腔内X線撮影装置は、イメージングプレート、X線フィルム、X線撮像素子のいずれか一つを有する撮像部材と、遮光材料で構成され撮像部材を収納するカバーと、カバーを着脱可能な状態で保持する保持部とを有する撮影部と、撮影部を回転可能な状態で保持する保定部を有する撮影補助具とを備えた歯科用口腔内X線撮影装置であって、カバーは、保持部よりも、X線装置に近い側に配置され、保持部は、X線遮蔽部材を含む。
予め、暗所などで、撮像部材をカバーに収納した状態で保管しておけば、撮像部材を収納したカバーを保持部に取り付けることで、撮影を即座に開始することが出来る。
カバーの背面側に設けられた保持部にX線遮蔽部材が含まれるため、カバーにX線遮蔽部材を収納させる必要はない。X線遮蔽部材を必要以上に多く用いることなく、撮像部材とカバーの組み合わせを幾つか用意しておくことが出来る。
X線遮蔽部材など撮像部材以外の部材に触れずに、簡単にカバーから撮像部材を出し入れすることができる。鉛などの有害物質でX線遮蔽部材が構成された場合でも、使用者の健康を害する可能性を低く出来る。
好ましくは、撮影部を覆う防水カバーを更に備え、保定部に、防水カバーを掛け止めする掛け止め部材が設けられる。
防水カバーが、掛け止めされるため、撮影時などに防水カバーが外れにくくできる。
また、好ましくは、撮影部は、保持部を着脱可能な状態で保持し、保定部における回転軸に取り付けられる支持部を有し、撮像部材として、少なくとも、第1撮像部材と、第1撮像部材よりも受光領域が小さい第2撮像部材が用意され、カバーとして、少なくとも、第1撮像部材を収納する第1カバーと、第2カバーよりも小さく第2撮像部材を収納する第2カバーが用意され、保持部として、少なくとも、第1カバーを縦長の状態で保持する第1縦長保持部と、第2カバーを縦長の状態で保持する第2縦長保持部と、第1カバーを横長の状態で保持する第1横長保持部と、第2カバーを横長の状態で保持する第2横長保持部が用意される。
撮像部材11やカバー13は、大きさの違いによるもので2種類以上が用意され、保持部15は、大きさの違いと方向の違いによるもので4種類以上が用意されることになる。
使用する部材(撮像部材11、カバー13、保持部15)を複数種類設けることで、撮影対象歯牙の大きさや、撮影の方向などに合わせて、撮像部材11の大小や、縦長での撮影と横長での撮影を選択することが可能になる。
また、好ましくは、把持により歯科用口腔内X線撮影装置を保持するために使用され、保定部を保持するグリップを更に備え、撮影部の背面、若しくは保定部における撮影部の近傍に、第1発光部が設けられる。
さらに好ましくは、撮影補助具は、保定部を介して、撮像部材の撮像面と対向する位置にX線源が配置されるように、X線装置を位置決めするために使用される案内部を有し、案内部には、二以上の発光装置を含む第2発光部が設けられ、二以上の発光装置のうち、撮影部と保定部とのなす角度に対応した発光装置には、他の発光装置とは異なる点灯制御が行われる。
さらに好ましくは、撮影部を覆う防水カバーを更に備え、保定部とグリップの少なくとも一方に、防水カバーを掛け止めする掛け止め部材が設けられる。
以上のように本発明によれば、簡単にX線の撮像部材の出し入れが可能なカバーを含む歯科用口腔内X線撮影装置を提供することができる。
本実施形態における歯科用口腔内X線撮影装置とX線装置の構成図である。 歯科用口腔内X線撮影装置とX線装置の斜視図である。 撮像部材(第1撮像部材、第2撮像部材)、カバー(第1カバー、第2カバー)、保持部(第1縦長保持部、第2縦長保持部、第1横長保持部、第2横長保持部)と、保定部に取り付けられた支持部を前方から見た斜視図である。 蓋部が閉じられる前の撮像部材とカバーの斜視図である。 撮像部材を取り出す際の撮像部材とカバーの斜視図である。 撮像部材(第1撮像部材、第2撮像部材)、カバー(第1カバー、第2カバー)、保持部(第1縦長保持部、第2縦長保持部、第1横長保持部、第2横長保持部)を後方から見た斜視図である。 支持部に第1縦長保持部を取り付ける前で、第1縦長保持部に第1カバーを取り付ける前の歯科用口腔内X線撮影装置の斜視図である。 支持部に第1縦長保持部を取り付けた状態で、第1縦長保持部に第1カバーを取り付ける前の歯科用口腔内X線撮影装置の斜視図である。 支持部に第1縦長保持部を取り付けた、第1縦長保持部に第1カバーを取り付けた状態の歯科用口腔内X線撮影装置の斜視図である。 支持部に第2横長保持部を取り付け、第2横長保持部に第2カバーを取り付けた状態の歯科用口腔内X線撮影装置の斜視図である。 歯科用口腔内X線撮影装置、及びX線装置の構成を示す側面図である。 歯科用口腔内X線撮影装置、及びX線装置の構成を示す上面図である。 防水カバーで一部を覆った状態の歯科用口腔内X線撮影装置の斜視図である。 2つのグリップを設けた歯科用口腔内X線撮影装置の斜視図である。
以下、本実施形態における歯科用口腔内X線撮影システムの構成について、図を用いて説明する。本実施形態に係る歯科用口腔内X線撮影システム1は、X線装置70と歯科用口腔内X線撮影装置100を備える(図1、図2参照)。
歯科用口腔内X線撮影装置100は、撮影部10、グリップ30、撮影補助具(インジケータ)50を備える(図3、図7参照)。
撮影部10の詳細について説明する。
撮影部10は、撮像部材11(第1撮像部材11a、第2撮像部材11b)、カバー13(第1カバー13a、第2カバー13b)、保持部15(第1縦長保持部15a、第2縦長保持部15b、第1横長保持部15c、第2横長保持部15d)、支持部17を有する(図3参照)。
撮像部材11は、X線フィルム若しくはイメージングプレートを有し、撮影対象歯牙の大きさ(患者の大きさ)に合わせて受光領域が大きい第1撮像部材11a(4cm×3cm)と小さい第2撮像部材11b(3cm×2.5cm)の2種類が用意される。
ただし、撮像部材11が、X線を可視光に変換するシンチレータや当該可視光を電化に変換するCCDなどのX線撮像素子を有する受光装置であってもよい。この場合には、当該受光装置を駆動する電源が内蔵されるか、ケーブル(不図示)を介して、グリップ30等に設けられた電源や画像処理装置と接続される。また、撮像部材11が受光装置である場合も、受光領域が大きい第1撮像部材11aと受光領域が小さい第2撮像部材11bとが用意される。
カバー13は、アルミ箔やゴムなど遮光材料で構成され、撮像部材11を収納して撮像部材11の感光を防止するケースで、撮像部材の大きさに合わせて2種類(大きめの第1カバー13a、小さめの第2カバー13b)が用意される。
カバー13は、保持部15よりも、X線装置70に近い側に配置される。
カバー13は、略矩形形状の前面片と後面片と蓋部で構成される。前面片の略矩形形状を構成する4片のうち隣接する3辺が、後面片の略矩形形状を構成する4辺のうち隣接する3辺の全部又は一部と貼り付けられ、貼り付けられていない1辺で、前面片と後面片の間に撮像部材11が挿入される。
後面片は撮像部材11の撮像面よりも大きい略矩形形状を有し、前面片が貼り付けられていない1辺で、蓋部の略矩形形状を構成する4辺のうちの1辺と接続する。後面片との接続箇所(図4の破線部分)で折り曲げられて、蓋部が前面片や後面片と対向する位置に配置されると、蓋部と前面片とで挿入された撮像部材11が隠れるように、蓋部と前面片の大きさが決定される。
図4と図5は、第1撮像部材11aと第1カバー13aの組み合わせの形態を説明したが、第2撮像部材11bと第2カバー13bの組み合わせの形態でも同様である。
保持部15は、クリップなど挟み込み部材が前面に設けられ、当該挟み込み部材を使って、撮像部材11を収納するカバー13を保持する(図3参照)。
保持部15には、被検者(撮影対象歯牙を有する者)の被爆量を最小限に抑えるため、鉛などのX線遮蔽部材が内蔵される(図6参照)。
また、保持部15は、溝やシューなどの係合部材が背面に設けられ、当該係合部材を介して、着脱可能な状態で、支持部17に取り付けられる。
保持部15は、縦長で第1カバー13aを保持する第1縦長保持部15a、縦長で第2カバー13bを保持する第2縦長保持部15b、横長で第1カバー13aを保持する第1横長保持部15c、横長で第2カバー13bを保持する第2横長保持部15dの4種類が用意される(図3、図6参照)。
第1カバー13aの縦方向の長さ、第1縦長保持部15aに内蔵されるX線遮蔽部材の縦方向の長さ、第1横長保持部15cに内蔵されるX線遮蔽部材の横方向の長さは、第1カバー13aに収納する大きめの第1撮像部材11aの縦方向の長さ(長手方向の長さ)と略同じであり、第1カバー13aの横方向の長さ、第1縦長保持部15aに内蔵されるX線遮蔽部材の横方向の長さ、第1横長保持部15cに内蔵されるX線遮蔽部材の縦方向の長さは、第1カバー13aに収納する大きめの第1撮像部材11aの横方向の長さ(短手方向の長さ)と略同じである。
第2カバー13bの縦方向の長さ、第2縦長保持部15bに内蔵されるX線遮蔽部材の縦方向の長さ、第2横長保持部15dに内蔵されるX線遮蔽部材の横方向の長さは、第2カバー13bに収納する小さめの第2撮像部材11bの縦方向の長さ(長手方向の長さ)と略同じであり、第2カバー13bの横方向の長さ、第2縦長保持部15bに内蔵されるX線遮蔽部材の横方向の長さ、第2横長保持部15dに内蔵されるX線遮蔽部材の縦方向の長さは、第2カバー13bに収納する小さめの第2撮像部材11bの横方向の長さ(短手方向の長さ)と略同じである。
本実施形態では、2種類の大きさの撮像部材11、当該2種類の大きさの撮像部材11に対応する2種類の大きさのカバー13と、当該2種類の大きさのカバー13の縦長保持と横長保持に対応する4種類の保持部15が用意される形態を説明したが、3種類以上の大きさの撮像部材11、当該3種類以上の大きさの撮像部材11に対応する3種類以上のカバー13、当該3種類以上の大きさのカバー13の縦長保持と横長保持に対応する5種類以上の保持部15が用意される形態であってもよい。
支持部17は、後述する回転軸53に固定され、前面が保持部15の背面に設けられた係合部材(溝若しくはシュー)に係合する形状(例えば、断面がT字型)を有する。保持部15を取り付けた時に、上部が保持部15よりも突出しないように、支持部17の縦方向の長さは、第2横長保持部15dの縦方向の長さ以下に設定される。
グリップ30は、回転軸53の軸受けとなる軸受け部31(保定部55の一部も回転軸53の軸受けとして機能する)を介して、回転軸53を中心に回転可能な状態で、撮影補助具50に取り付けられる。グリップ30は、第1発光部56や第2発光部63に電力を供給するバッテリー39、角度センサー54や第1発光部56や発光装置切替スイッチ61を制御する制御部51を内蔵する。
撮像部材11が、X線撮像素子を含む受光装置である場合には、当該受光装置に電力を供給するバッテリーや、当該グリップに受光装置のX線撮像素子で得られた画像信号に画像処理を施す画像処理装置が内蔵される形態であってもよい。
回転軸53を中心としたグリップ30の回転可能な状態を制御する第1ロック機構33がグリップ30(若しくは保定部55)に設けられる。第1ロック機構33によるロック状態が解除されると、グリップ30は、回転軸53を中心とした回転可能な状態にされる。第1ロック機構33によりロック状態にされると、グリップ30は、回転軸53を中心とした回転不能な状態で保定部55に固定される。第1ロック機構33によるロック状態にされ、グリップ30が保定部55に固定されても、撮影部10の回転軸53を中心とした回転動作は制限されない。
例えば、側面から見て、支持部17(支持部17に取り付けられた保持部15やカバー13や撮像部材11を含む)が保定部55よりも上側に、グリップ30が保定部55よりも下側になるような位置関係で、グリップ30が固定されると、上歯の近くに撮像部材11を位置させやすいし、支持部17(支持部17に取り付けられた保持部15やカバー13や撮像部材11を含む)とグリップ30が保定部55よりも上側になるような位置関係でグリップ30を固定させ、歯科用口腔内X線撮影装置100を上下逆にすると、下歯の近くに撮像部材11を位置させやすい。
グリップ30は、被験者が保持する形態であってもよいし、歯科医などの術者が把持する形態であってもよい。撮像部材11などの保持は、グリップ30を把持することにより行われるため、撮像部材11などの保持のために、保定部55を咬合する必要がなく、口を開けた状態を維持したまま、撮影が可能である。このため、被験者が咬合をうまく行えない場合でも、撮像部材11等を口腔内に維持することが可能になる。また、グリップ30の把持により、歯科用口腔内X線撮影装置100のグリップ30以外の部材(撮像部材11や撮像部材11を保持する撮影補助具50)が保持されるため、咬合により保持される形態に比べて、保定部55等の重量が大きくなっても保持が容易に行えるメリットを有する。また、グリップ30は撮像部材11から離れているので、グリップ30を把持する手にはX線装置70からの放射線の影響を受けにくいメリットもある。
グリップ30を把持することで、歯科用口腔内X線撮影装置100が保持されるので、被験者は、咬合せずに、口を開けた状態で撮影をすることが出来る。口を開けた状態なので、後述する第1発光部56の光が口の中から見え、第1発光部56の近傍にありカバー13などを介して支持部17に取り付けられた撮像部材11と撮影対象歯牙との位置合わせ(第1位置合わせ)を容易に行える。
グリップ30と保定部55とのなす角(第2角度θ2)を変化させることにより、グリップ30を保持する者(被験者や術者)にとって都合が良い位置関係(グリップ30の保持位置)で、カバー13などを介して支持部17に取り付けられた撮像部材11を口腔内の適当な位置に挿入しやすくできる。
また、グリップ30を移動させることにより、口腔内における回転軸53の位置が変化し、これに伴って、カバー13などを介して支持部17に取り付けられた撮像部材11や保定部55が口蓋など口腔内の部位と接触する位置が変化し、撮像部材11の撮像面と保定部55とのなす角(第1角度θ1)も変化する。第1角度θ1に関する情報は、後述するように口腔外に設けられた角度表示部57に示される。
また、第1角度θ1に関する情報は、後述するように支持部17の近傍(若しくは、保定部55内部や支持部17内部や軸受け部31の内部)に設けられた角度センサー54で取得され、制御部51は、角度センサー54からの第1角度θ1に関する情報に基づいて、発光装置切替スイッチ61を制御し、第2発光部63における第1発光装置63a〜第4発光装置63dのいずれかに電力を供給する。
従って、グリップ30を持った状態で、カバー13などを介して支持部17に取り付けられた撮像部材11の撮像面の法線の方向を自在に変化させることが可能になる。すなわち、使用者(術者若しくは被験者)がグリップ30を把持することにより、第1角度θ1が調整可能な状態で、撮像部材11が保持される。
保定部55に対して、カバー13などを介して支持部17に取り付けられた撮像部材11やグリップ30が回転可能な状態にされるが、その回転軸53を共用することにより、回転運動に関する機構を簡素化することが可能になる。簡素化することにより、使い慣れていない被験者でも、壊さずに、簡単にグリップ30を正しく保持することが可能になる。
また、グリップ30は、保定部55やカバー13などを介して支持部17に取り付けられた撮像部材11に比べて大きさの制限が緩く、内部にバッテリー39などの電気部品を内蔵させるスペースを確保しやすい。また、グリップ30の内部に電気部品を出来るだけ集めることで、歯科用口腔内X線撮影装置100のグリップ30以外の部材(撮影部10や撮影補助具50)を軽くすることが可能になり、グリップ30を把持した時に、安定した状態で、歯科用口腔内X線撮影装置100のグリップ30以外の部材(撮影部10や撮影補助具50)を保持することが可能になる。
本実施形態では、グリップ30が多角柱形状を有する1つの棒状部材で構成される形態であるとして説明したが、2以上の棒状部材と、ボールジョイントなどのジョイント部材が当該2以上の棒状部材の間に設けられ、当該2以上の棒状部材のなす角度を変えてグリップ30の形状を変化させる形態であってもよい。ただし、耐久性を含む構造簡素化の観点からは、かかるジョイント部材を設けずに一体の棒状部材で構成され、端部に設けられた軸受け部31における回転軸53を中心にした回転動作だけでグリップ30と保定部55との位置関係が決定する形態が望ましい。
グリップ30の多角柱形状は、把持しやすいように角を丸く加工したものや、略円柱形状であってもよい。
ただし、歯科用口腔内X線撮影装置100の保持は、グリップ30を使った把持に限るものではなく、保定部55などを咬合することによる保持でも、本実施形態におけるX線遮蔽部材を保持部15に設けたことの効果は得られる。
次に、撮影補助具50の詳細について説明する。撮影補助具50は、回転軸53、保定部(保定基板)55、第1発光部56、角度表示部57、案内部59を有する。
撮影部10の支持部17は、回転軸53上の接続部53aに取り付けられる。接続部53aは、X線源LSを含むX線装置70を使った撮影時に、保定部55の口腔内に挿入される部分に設けられ、保定部55とのなす角(第1角度θ1)が変更可能な状態で撮影部10の支持部17を保持する。撮影部10の支持部17は、ネジ止めなどで接続部53aに固定される。
撮影部10が回転軸53を中心に回転した時に、第1縦長保持部15aなど撮影部10を構成する部材や接続部53aが保定部55と干渉しないように、これらの部材の寸法が決定される。
回転軸53は、一方の端部に接続部53aを介して撮影部10の支持部17が取り付けられ、他方の端部に角度表示部57が取り付けられ、接続部53aに取り付けられた撮影部10の回転軸53を中心とした回転運動は、回転軸53を介して角度表示部57に伝達され、角度表示部57を回転させる。同様に、角度表示部57の回転軸53を中心とした回転運動は、回転軸53を介して接続部53aに取り付けられた撮影部10に伝達され、撮影部10を回転させる。また、接続部53aに取り付けられた撮影部10の支持部17の前面側(撮像部材11の撮像面がある側)が、保定部55の上面に近づくような付勢力が与えられるように、回転軸53等に、バネなどの付勢部材(不図示)が設けられる。
また、回転軸53を中心とした撮影部10の回転可能な状態を制御する第2ロック機構35がグリップ30に設けられる。第2ロック機構35によりロック状態にされている時は、第1角度θ1は変化せず、第2ロック機構35によるロック状態が解除されると付勢力で撮影部10が回転する。グリップ30と撮影部10とは回転軸53を共用しているため、かかる第2ロック機構35に連動する操作ボタンを含む構造をグリップ30に設けることも可能である。第2ロック機構35により、撮影部10と保定部55の位置関係の調整を簡単に行える。
保定部55は、上から見てL字形状を有する部材であり、保定部55の一方の端部(接続部53a側)には回転軸53を介して撮影部10が取り付けられ、他方の端部には案内部59が取り付けられる。
なお、リーマーを取り付けた状態では、撮影対象歯牙が保定部55に接触することが出来ないため、撮影時に保定部55における撮影対象歯牙の先端が近づく部位には、リーマーを避けるように、撮影時に撮影対象歯牙と対向する位置に切欠部(又は孔部)55aを設ける形態が望ましい。
第1発光部56は、撮影補助具50における撮影部10に近い位置に取り付けられる発光体を有し、撮影動作を行う前段階で点灯する。本実施形態では、切欠部55aに設けられ、特に下面から発光状態が視認出来る位置(図7参照)に設けられるが、支持部17の背面に設けられる形態であってもよい。
上の歯を撮影対象歯牙とする場合、使用者は、被験者の口腔内を下からのぞき込む形で、点灯中の第1発光部56を見て、その近くに撮影部10があることを確認する。
下の歯を撮影対象歯牙とする場合、使用者は、被験者の口腔内を上からのぞき込む形で、点灯中の第1発光部56を見て、その近くに撮影部10があることを確認する。
撮影部10などを口腔内に挿入して撮影する際、撮影補助具50の上面や、撮影部10の表面は、撮影対象歯牙と対向する位置関係にあり、口腔外からは見えにくいが、撮影補助具50の下面や、撮影部10の支持部17の背面は、口腔外からも視認可能であるため、これらの一部が点灯していると、その点灯位置に基づいて、撮影部10の口腔内における位置関係を口腔外から予想出来る。このため、点灯して視認しやすい第1発光部56の位置を確認することで、撮影部10と撮影対象歯牙との位置合わせ(第1位置合わせ)を行いやすくなる。
第1発光部56の発光体の周りが導光部材(例えば、アクリル板など)56aで構成される形態であってもよい。図7は、保定部55の切欠部55aがある部分であって、第1発光部56の発光体の周囲に導光部材56aが設けられた例を示す。この場合、第1発光部56の光が導光部材56aからも拡散して、発光領域を広がるので、点灯位置を確認しやすくなる。
第1発光部56の点灯や消灯の制御は、不図示のメイン電源スイッチのオンオフ動作などに連動する(メイン電源がオン状態で常に、第1発光部56が点灯する)形態でもよいし、点灯や消灯を操作するための点灯操作ボタン38をグリップ30に設ける形態であってもよい。
本実施形態では、点灯操作ボタン38の操作により、第1発光部56や第2発光部63がオン状態にされると、第1発光部56が点灯し、第2発光部63のうち第1角度θ1に対応した発光装置が点灯する。点灯操作ボタン38の操作により、第1発光部56や第2発光部63がオフ状態にされると、これらは消灯する。
角度表示部57は、接続部53aが口腔内に挿入された時にも口腔外から見えるように、保定部55の口腔内に挿入されない部分に取り付けられ、円柱形状を有しており、該円柱形状の天面(若しくは筒状部分(側面))には、接続部53aを介して取り付けられた撮影部10と保定部55とのなす角(第1角度θ1、図3参照)に関連する情報として、複数の目印線を含む目盛りが付されている。
本実施形態では、回転軸53を介して機械的に第1角度θ1に関する情報を角度表示部57に伝達する形態を説明するが、支持部17の近傍に設けられた角度センサー54が第1角度θ1に関する情報を検知し、電気的に角度表示部57に伝達して表示させる形態であってもよい。
角度表示部57の目盛りと保定部55との位置関係に基づいて、すなわち、基準位置(例えば、保定部55の上面)と最も近い目印線に基づいて、口腔内に挿入されて見えない(接続部53aに取り付けられた)撮影部10と保定部55とのなす角(第1角度θ1)に関する情報を読み取ることが可能になり、案内部59の位置決め部59cにおけるX線装置70の位置合わせ(第2位置合わせ)に使用される。
なお、本実施形態では、案内部59と保定部55との間に電気的な接続が設けられ、角度センサー54で得られた第1角度θ1に関する情報に基づいて、位置決め部59cの位置決め用目印(第1発光装置63a〜第4発光装置63dに設けられたLEDなどの発光体のいずれか)が点灯する。
このため、角度表示部57で表示される第1角度θ1に関する情報は、確認用のものであり、省略される形態でも、X線装置70と歯科用口腔内X線撮影装置100との位置合わせ(第2位置合わせ)は行える。
案内部59は、保定部接続部59a、案内リング59b、位置決め部59cを有する。案内部59は、案内リング59bが接続部53aに取り付けられた撮影部10と対向する位置になるように、保定部55に取り付けられ、X線撮影におけるX線装置70の照射口の位置決め(第2位置合わせ)に使用される。
保定部接続部59aは、X線装置70を使った撮影時に保定部55の口腔内に挿入されない部分の端部に取り付けられる部材である。
案内リング59bは、接続部53a側から見て縦長の略楕円形状(正立状態の上部が開口した略U字形状でも良い)を有し、保定部接続部59aに取り付けられる。
案内リング59bは、保定部55の上方から見て、撮像部材11の撮像面の中心を通り、撮像面に垂直な基準線LP上であって、撮像面から第1距離(200mm)だけ離れた位置にX線源LSが配置されるように、X線源LSを含むX線装置70を位置決め(第2位置決め)するために使用される(図12参照)。
案内リング59bの側部には、位置決め部59cが設けられる。位置決め部59cには、第1角度θ1(角度表示部57の目盛りの目印線)に対応する情報(複数の位置決め用目印)として、複数の発光装置を含む第2発光部63が設けられる。本実施形態では、位置決め用目印が4つ、すなわち4つの発光装置(第1発光装置63a〜第4発光装置63d)が位置決め部59cに設けられる形態を示すが、位置決め用目印の数(発光装置の数)は、これに限るものではない。
発光装置切替スイッチ61を介して、発光装置のいずれかであって、第1角度θ1に関する情報に対応するものに、電力が供給され、電力供給を受けた発光装置は点灯する。
角度表示部57で示された第1角度θ1に関する情報と確認するために、第2発光部63の発光装置のそれぞれは、対応関係にある角度表示部57の目盛りの目印線と、同じか近い色で発光するのが望ましい。
第2発光部63の点灯や消灯の制御は、不図示のメイン電源スイッチのオンオフ動作などに連動する(メイン電源がオン状態で常に、第1角度θ1に対応して、発光装置のいずれかが点灯する)形態でもよいし、点灯や消灯を操作するための点灯操作ボタン38をグリップ30に設ける形態であってもよい(図1、図3参照)。
本実施形態では、点灯操作ボタン38のオン操作により、第1発光部56や第2発光部63がオン状態にされると、第1角度θ1に対応する発光装置(第1発光装置63a〜第4発光装置63dのいずれか1つ)に電力が供給され、当該発光装置が点灯する。点灯操作ボタン38のオフ操作により、第1発光部56や第2発光部63がオフ状態にされる(消灯する)。
角度表示部57の目盛りにおける目印線のうち基準位置(例えば、保定部55の上面)に最も近いものに対応する位置決め用目印に合わせて設置したX線装置70のX線源LSから出射されるX線束の中心軸LXが、保定部55の側方から見て、撮像部材11の撮像面を含む面と撮影対象歯牙の歯軸との二等分面に略垂直にすることが出来るように、複数の位置決め用目印(第1発光装置63a〜第4発光装置63d)が位置決め部59cに設けられる(図11参照)。
すなわち、二以上の位置決め用目印(第1発光装置63a〜第4発光装置63d)のうち、第1角度θ1に関する情報に対応する位置決め用目印に合わせてX線装置70を設置した場合に、X線源LSから出射されるX線束の中心軸LXが、保定部55の測方から見て、撮像部材11の撮像面を含む面と撮影対象歯牙の歯軸との二等分面に略垂直にすることが出来るように、二以上の位置決め用目印が位置決め部59cに設けられる。
第1角度θ1が小さい場合、すなわち撮像部材11の撮像面が、保定部55の上面と平行に近い状態の場合には、保定部55から離れた位置決め用目印(第1発光装置63a)に対応する角度表示部57の目盛りの目印線が基準位置に近くなる。
第1角度θ1が大きい場合、すなわち撮像部材11の撮像面が、保定部55の上面と垂直に近い状態の場合には、保定部55に近い位置決め用目印(第4発光装置63d)に対応する角度表示部57の目盛りの目印線が基準位置に近くなる。
X線装置70は、1つのX線源LSから照射口を介してX線を照射する装置であり、X線画像を得る場合に使用される。X線装置70の照射口は、X線源LSから出射されるX線束の中心軸LXに垂直な面を有する。
X線装置70の照射口が、案内リング59bの所定の位置(第1角度θ1に対応する位置決め用目印に合わせた位置)に設置された場合に、上方から見て、X線源LSから出射されるX線束の中心軸LXが、撮像部材11の撮像面の中心を通るように、案内リング59bは、側方から見て略円弧形状を有し、上方から見て略直線形状を有する(図11、図12参照)。
このため、保定部55の上方から見て、撮像部材11の撮像面の中心を通り、撮像面に垂直な基準線LPと、X線源LSから出射されるX線束の中心軸LXとが重なる位置関係で、X線装置70の照射口は、案内リング59bの近傍に配置されることになる。
なお、側方から見て中心軸LXと平行な直線状の指標73をX線装置70の側部に設け、かかる指標73と位置決め部59cの位置決め用目印とが一致させるようにすると、X線装置70の位置合わせ(第2位置合わせ)が容易に行える。
X線装置70を使った撮影時は、撮像部材11などの撮影部10や、接続部53aなどの撮影補助具50の一部が、被験者の口腔内に挿入され、撮影対象歯牙の歯軸と保定部55とが垂直になるような状態で、撮影補助具50がグリップ30によって保持される。このとき、角度表示部57、案内部59は、口腔外に位置する。但し、撮影対象歯牙の歯軸と保定部55とのなす角度は垂直で無くても良い。
また、撮影時には、歯科用口腔内X線撮影装置100の被験者の口腔内に挿入される部分(保定部55の一部、撮影部10)に、防水カバー90が覆われるのが望ましい(図13参照)。防水カバー90における少なくとも第1発光部56を覆う部分は、第1発光部56の光が透過するように、透光性の素材で構成されるのが望ましい。
この場合、さらに防水カバー90を掛け止めするため、フックなどの鉤状の掛け止め部材55bが保定部55やグリップ30の少なくとも一方に設けられるのが望ましい。
防水カバー90により、接続部53aへの被験者の唾液などの侵入を防止することが出来る上、保定部55や撮影部10などの洗浄を行わなくても、防水カバー90を取り替えるだけで、別の被験者への使用が可能になるメリットがある。防水カバー90全体若しくは防水カバー90の少なくとも第1発光部56を覆う部分を透光性の素材で構成することにより、第1発光部56の光が防水カバー90越しに確認可能になる。
次に、動作手順について説明する。
予め、使用者などによって、暗室など感光しにくい所で、第1カバー13aには、第1撮像部材11aが挿入され、第2カバー13bには、第2撮像部材11bが挿入される。
使用者などが、撮影対象歯牙の大きさ(患者の大きさ)に合わせ、X線撮影に使用する撮像部材11として、第1撮像部材11aと第2撮像部材11bのいずれかを選択する。この選択により、X線撮影で使用するカバー13として、第1カバー13aと第2カバー13bのいずれかが決定する。
また、使用者などが、撮影の方向などに合わせて縦長の状態で撮影するか、横長の状態で撮影するかを選択し、これに合わせて、X線撮影で使用する保持部15を選択する。
例えば、大人の歯牙を縦長で撮影したい場合には、第1撮像部材11aが挿入された第1カバー13aを縦長の状態で、第1縦長保持部15aにクリップなどの挟み込み部材を介して装着し、第1縦長保持部15aを支持部17に取り付ける(図9参照)。
子供の歯牙を横長で撮影したい場合には、第2撮像部材11bが挿入された第2カバー13bを横長の状態で、第2横長保持部15dにクリップなどの挟み込み部材を介して装着し、第2横長保持部15dを支持部17に取り付ける(図10参照)。
なお、カバー13を保持部15に取り付けることと、保持部15を支持部17に取り付けることは、どちらを先に行う形態であってもよい。
保定部55の一部や、保定部55に取り付けられた撮影部10等が、防水カバー90で覆われる。防水カバー90は、撮影時に外れないように、掛け止め部材55bに掛け止めされる。
防水カバー90を掛け止めした後、歯科用口腔内X線撮影装置100の撮影部10を含む部分が、撮影対象歯牙を有する被験者の口腔内に挿入される。挿入前に、グリップ30と保定部55との位置関係(第2角度θ2)が、軸受け部31に設けられた第1ロック機構33によって、使用者の使いやすい状態で、グリップ30を保定部55に固定しておくのが望ましい。
グリップ30に設けられた点灯操作ボタン38を操作するなどして、第1発光部56や第2発光部63を点灯させ、防水カバー越しに第1発光部56の光を見ながら使用者は撮影部10と撮影対象歯牙の位置合わせ(第1位置合わせ)を行う。
被験者の口腔内の形状や、歯科用口腔内X線撮影装置100が挿入された位置などに基づいて、口腔内における撮影部10と保定部55との位置関係が決定し、第1角度θ1が決定する。第2ロック機構35が設けられている場合には、撮影部10と保定部55を広げた状態(第1角度θ1が小さい状態)で固定したロック状態で歯科用口腔内X線撮影装置100の一部が口腔内に挿入され、その後に第2ロック機構35のロック状態を解除し、口蓋などに撮影部10が接触した時に、口腔内における撮影部10と保定部55との位置関係が決定する。
第2発光部63の第1発光装置63a〜第4発光装置63dのうち、第1角度θ1に対応する発光装置には、発光装置切替スイッチ61を介して、電力が供給され、当該発光装置が点灯する。
歯科用口腔内X線撮影装置100の使用者は、点灯している発光装置に、指標73を合わせるようにして、X線装置70の照射口を設置する(第2位置合わせ)。
第1位置合わせ、第2位置合わせが完了した後、点灯操作ボタン38を操作して、第1発光部56や第2発光部63をオフ状態にし、第1発光部56や第2発光部63への電力供給を停止させる。その後、X線装置70によるX線の照射など、所定の操作を行うことにより、撮像動作が行われる。
撮影終了後は、防水カバー90の掛け止めを外し、撮像部材11が収納されたカバー13を保持部15から取り外し、暗室などで撮像部材11をカバー13から取り出し、現像が行われる。
撮像部材11が、X線撮像素子などの受光装置の場合は、カバー13からの取り出しは不要で、有線または無線接続された画像処理装置において、X線画像を表示させるための画像処理が施される。
予め、暗所などで、撮像部材11をカバー13に収納した状態で保管しておけば、撮像部材11を収納したカバー13を保持部15に取り付けることで、撮影を即座に開始することが出来る。
カバー13の背面側に設けられた保持部15にX線遮蔽部材が含まれるため、カバー13にX線遮蔽部材を収納させる必要はない。X線遮蔽部材を必要以上に多く用いることなく、撮像部材11とカバー13の組み合わせを幾つか用意しておくことが出来る。
X線遮蔽部材など撮像部材11以外の部材に触れずに、簡単にカバー13から撮像部材11を出し入れすることができる。鉛などの有害物質でX線遮蔽部材が構成された場合でも、使用者の健康を害する可能性を低く出来る。
撮像部材11やカバー13は、大きさの違いによるもので2種類以上が用意され、保持部15は、大きさの違いと方向の違いによるもので4種類以上が用意されることになる。
使用する部材(撮像部材11、カバー13、保持部15)を複数種類設けることで、撮影対象歯牙の大きさや、撮影の方向などに合わせて、撮像部材11の大小や、縦長での撮影と横長での撮影を選択することが可能になる。
点灯している発光装置に、指標73を合わせるようにして、X線装置70の照射口を配置すれば、X線装置70のX線源LSから出射されるX線束の中心軸LXが、側方から見て、撮像部材11の撮像面を含む面と撮影対象歯牙の歯軸との二等分面に略垂直にすることが出来、二等分面撮影法により、実長に近い状態で撮影対象歯牙のX線画像を得ることが可能になる。
なお、本実施形態では、二等分面撮影法を考慮して、すなわち、X線束の中心軸LXが、側方から見て、撮像部材11の撮像面を含む面と撮影対象歯牙の歯軸との二等分面に略垂直になるように、案内リング59bの側部の形状や、位置決め部59cの位置決め用目印(発光装置の設置位置)が決定される形態を説明したが、他の撮影法を考慮してこれらを決定する形態であってもよい。
例えば、X線束の中心軸LXが、側方から見て、撮像部材11の撮像面を含む面に略垂直になるように、案内リング59bの側部の形状や、位置決め部59cの位置決め用目印(発光装置の設置位置)が決定される形態であってもよい。
また、本実施形態では、グリップ30が回転軸53を中心とした回転が可能な状態で撮影補助具50に取り付けられる形態を説明したが、回転不能で固定された形態であってもよい。第2角度θ2を変化させないことで、回転機構の構造を簡略化出来るので、耐久性を向上させることが可能になる。
この場合は、グリップ30は、保定部55を構成するL字のいずれにも略直交し、当該L字の上方に延びる第1グリップ30aと下方に延びる第2グリップ30bを有するのが望ましい(図14参照)。第1グリップ30aと第2グリップ30bのいずれかを把持することにより、上方、下方のいずれからでも歯科用口腔内X線撮影装置100を把持出来るようになるし、歯科用口腔内X線撮影装置100を上下逆にしても把持する姿勢を変えずに把持を出来るメリットがある。特に、第1発光部56の光を見やすくする観点で、把持するグリップを選択することも可能になる。
第1グリップ30aと第2グリップ30bは、両方に略同じ重さのバッテリーを内蔵させる、若しくは一方にバッテリーを内蔵させ他方がバッテリーと略同じ重さの部材を内蔵させるなどして、ほぼ同じ大きさや重さの状態にするのが望ましい。例えば、第1グリップ30aには、第1発光部56を駆動するバッテリーを内蔵させ、第2グリップ30bには、第2発光部63を駆動するバッテリーを内蔵させる形態が考えられる。この場合には、第1グリップ30aと第2グリップ30bのどちらのグリップを把持しても、バランスよく歯科用口腔内X線撮影装置100を保持しやすい。
また、本実施形態では、第1角度θ1に対応する発光装置に電力を供給し、他の発光装置に電力を供給しない形態を説明したが、第2発光部63への電力供給制御(第1角度θ1に対応する発光装置と、それ以外の発光装置とは異なる点灯制御)はこれに限るものではない。例えば、第1角度θ1に対応する発光装置だけ電力の供給を停止し、他の発光装置に電力を供給する形態であってもよい。
1 歯科用口腔内X線撮影システム
10 撮影部
11 撮影部材
11a、11b 第1撮影部材、第2撮影部材
13 カバー
13a、13b 第1カバー、第2カバー
15 保持部
15a、15b 第1縦長保持部、第2縦長保持部
15c、15d 第1横長保持部、第2横長保持部
17 支持部
30 グリップ
31 軸受け部
33 第1ロック機構
35 第2ロック機構
38 点灯操作ボタン
39 バッテリー
50 撮影補助具
51 制御部
53 回転軸
53a 接続部
54 角度センサー
55 保定部
55a 切欠部
55b 掛け止め部材
56 第1発光部
56a 導光部材
57 角度表示部
59 案内部
59a 保定部接続部
59b 案内リング
59c 位置決め部
61 発光装置切替スイッチ
63 第2発光部
63a〜63d 第1発光装置〜第4発光装置
70 X線装置
73 指標
90 防水カバー
100 歯科用口腔内X線撮影装置
LP 上方から見て、X線受光部の撮像面の中心を通り、撮像面に垂直な線
LS X線源
LX 中心軸
θ1 第1角度
θ2 第2角度

Claims (6)

  1. イメージングプレート、X線フィルム、X線撮像素子のいずれか一つを有する撮像部材と、遮光材料で構成され前記撮像部材を収納するカバーと、前記カバーを着脱可能な状態で保持する保持部とを有する撮影部と、
    前記撮影部を回転可能な状態で保持する保定部を有する撮影補助具とを備えた歯科用口腔内X線撮影装置であって、
    前記カバーは、前記保持部よりも、X線装置に近い側に配置され、
    前記保持部は、X線遮蔽部材を含むことを特徴とする歯科用口腔内X線撮影装置。
  2. 前記撮影部を覆う防水カバーを更に備え、
    前記保定部に、前記防水カバーを掛け止めする掛け止め部材が設けられることを特徴とする請求項1に記載の歯科用口腔内X線撮影装置。
  3. 前記撮影部は、前記保持部を着脱可能な状態で保持し、前記保定部における回転軸に取り付けられる支持部を有し、
    前記撮像部材として、少なくとも、第1撮像部材と、前記第1撮像部材よりも受光領域が小さい第2撮像部材が用意され、
    前記カバーとして、少なくとも、前記第1撮像部材を収納する第1カバーと、前記第2カバーよりも小さく前記第2撮像部材を収納する第2カバーが用意され、
    前記保持部として、少なくとも、前記第1カバーを縦長の状態で保持する第1縦長保持部と、前記第2カバーを縦長の状態で保持する第2縦長保持部と、前記第1カバーを横長の状態で保持する第1横長保持部と、前記第2カバーを横長の状態で保持する第2横長保持部が用意されることを特徴とする請求項1に記載の歯科用口腔内X線撮影装置。
  4. 把持により前記歯科用口腔内X線撮影装置を保持するために使用され、前記保定部を保持するグリップを更に備え、
    前記撮影部の背面、若しくは前記保定部における前記撮影部の近傍に、第1発光部が設けられることを特徴とする請求項1に記載の歯科用口腔内X線撮影装置。
  5. 前記撮影補助具は、前記保定部を介して、前記撮像部材の撮像面と対向する位置にX線源が配置されるように、前記X線装置を位置決めするために使用される案内部を有し、
    前記案内部には、二以上の発光装置を含む第2発光部が設けられ、
    前記二以上の発光装置のうち、前記撮影部と前記保定部とのなす角度に対応した発光装置には、他の発光装置とは異なる点灯制御が行われることを特徴とする請求項4に記載の歯科用口腔内X線撮影装置。
  6. 前記撮影部を覆う防水カバーを更に備え、
    前記保定部と前記グリップの少なくとも一方に、前記防水カバーを掛け止めする掛け止め部材が設けられることを特徴とする請求項5に記載の歯科用口腔内X線撮影装置。
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