JP5123231B2 - 流量計、流量計測方法、及び流量計測プログラム - Google Patents

流量計、流量計測方法、及び流量計測プログラム Download PDF

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Description

本発明に係るいくつかの態様は、例えば気体、液体などの被測定流体の流量や積算流量を検出する流量計、流量計測方法、及び流量計測プログラムに関する。
従来、この種の流量計は、例えばガスなどの被測定流体が流通する流路(配管)に設置されている。例えば、フルイディック素子の出力信号に基づいて被測定流体の流量を検出するフルイディック流量計において、フルイディック素子の出力信号の信号レベルを検出し、あらかじめ被測定流体の流量と信号レベルの関係を設定しておき、フルイディック素子から出力された出力信号の信号レベルの大きさがあらかじめ設定された範囲を逸脱しているときに流量の積算を中止し、流量以外の要因による出力信号に基づいて誤って流量を積算しないようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平5−322616号公報
一方、例えば配管の外部で急激に温度変化が生じたり、配管に日光が照射したりする場合に、配管の内部と外部との間で温度差が生じて配管内のガスの温度分布が不均質になるため、配管内のガスに自然対流が発生していた。但し、従来の流量計におけるフルイディック素子(流れセンサ)は感度が低いため、配管内に発生した自然対流によるガスの流れ(動き)を検出することはなかった。
しかしながら、感度の高い流れセンサを備えた流量計を用いてガスの流量を検出する場合、自然対流によるガスの流れ(動き)を検出してしまうという問題があった。すなわち、流れセンサの近傍に滞留するガスに自然対流が発生し、発生した自然対流による流れ(動き)の方向と流れセンサにおける検出方向とが一致すると、ガスが配管内を流通せずに静止(停止)しているにもかかわらず、自然対流によるガスの流れ(動き)によって流量を検出してしまい、かかる流量を積算してしまうという問題があった。
本発明のいくつかの態様は前述の問題に鑑みてなされたものであり、通常の流れ以外の被測定流体の流れによる流量を積算する可能性を低減することのできる流量計、流量計測方法、及び流量計測プログラムを提供することを目的の1つとする。
本発明に係る流量計は、所定方向に流れる被測定流体の流量と所定方向とは逆方向に流れる被測定流体の流量とを検出可能な複数の流量検出手段と、所定時間内に複数の流量検出手段がそれぞれ検出した流量のうちの少なくとも1つが逆方向の流量のときに、複数の流量検出手段が所定時間内にそれぞれ検出した流量の値を、全てゼロにする流量補正手段と、を備え、複数の流量検出手段のうちの少なくとも一組において、一の流量検出手段と他の流量検出手段とを結ぶ線が所定方向の線に対して角度をなすように、一及び他の流量検出手段が配置される。
かかる構成によれば、複数の流量検出手段が所定時間内にそれぞれ検出した流量のうちの少なくとも1つが逆方向の流量のときに、複数の流量検出手段が所定時間内にそれぞれ検出した流量の値が、全てゼロになる。ここで、少なくとも1つが逆方向の流量を検出しているので、例えば被測定流体が流路を所定方向に流通するなどの通常の流れとは異なり、自然対流、外乱、脈動又は圧力振動などにより、通常の流れ以外の被測定流体の流れ(動き)が発生している可能性が高い。よって、かかる状況で複数の流量検出手段がそれぞれ検出した流量の値を全てゼロにすることにより、通常の流れ以外の被測定流体の流れ(動き)により検出された流量を排除することができる。
また、前述の流量計において、流量検出手段が検出した流量の絶対値が所定値以下のときに、該流量の値をゼロにするしきい値手段を備えるように構成してもよい。
かかる構成によれば、流量検出手段が検出した流量の絶対値が所定値以下のときに該流量の値がゼロになるので、例えば圧力変動などの、ゼロ近傍の微小な被測定流体の流れ(動き)により検出された流量を排除することができる。これにより、誤って検出した通常の流れ以外の流れ(動き)による流量を、積算値(積算流量)に積算する可能性を更に低減することができる。
また、前述の流量計において、流量検出手段ごとに、他の所定時間内に流量検出手段が検出した複数の流量に基づいて平均値を算出する平均値算出手段を備え、流量補正手段は、平均値算出手段により算出された複数の流量検出手段ごとの平均値のうち、少なくとも1つが逆方向の流量の値のときに、複数の流量検出手段が所定時間内にそれぞれ検出した流量の値を、全てゼロにするようにしてもよい。
かかる構成によれば、他の所定時間内に流量検出手段が検出した複数の流量に基づいて平均値が算出されるので、例えば被測定流体を停止(静止)したときなどの過渡期において、被測定流体の過渡変動による流量を平準化することができる。また、平均値算出手段により算出された複数の流量検出手段ごとの平均値のうち、少なくとも1つが逆方向の流量の値のときに、所定時間内に複数の流量検出手段がそれぞれ検出した流量の値が全てゼロになるので、平準化された流量に基づいて、通常の流れ以外の被測定流体の流れ(動き)により検出された流量を排除することができる。これにより、誤って検出した通常の流れ以外の流れ(動き)による流量を、積算値(積算流量)に積算する可能性を更に低減することができる。
また、前述の流量計において、被測定流体が流れ、断面が対称形状の流路を備え、複数の流量検出手段のうちの少なくとも一対において、一の流量検出手段と他の流量検出手段とが、流路の断面中心に対して対称な位置に配置されるようにしてもよい。
かかる構成によれば、複数の流量検出手段のうちの少なくとも一対において、一の流量検出手段と他の流量検出手段とが、流路の断面中心に対して対称な位置に配置されるので、例えば自然対流などの、流路の一方における方向と当該一方に対向する流路の他方における方向とが異なる、被測定流体の流れ(動き)による流量を容易に検出することができる。
また、被測定流体が流れ、断面が対称形状の流路を備え、3つの流量検出手段のうちの一対において、一の流量検出手段と他の流量検出手段とが、流路の断面中心に対して対称な位置に配置され、残りの流量検出手段が、流路の断面中心を基準として一及び他の流量検出手段とそれぞれ90度をなす位置に配置されるようにしてもよい。
太陽の向きによって暖められる流路面は一方であり、自然対流による逆方向の流量が発生する面は一方に集中することになる。かかる構成によれば、その一方に、3つの流量検出手段のうちの一対において、一の流量検出手段と他の流量検出手段とが、流路の断面中心に対して対称な位置に配置され、残りの流量検出手段が、流路の断面中心を基準として一及び他の流量検出手段とそれぞれ90度をなす位置に配置されるので、例えば自然対流などの、流路の一方における方向と当該一方に対向する流路の他方における方向とが異なる、被測定流体の流れ(動き)による流量を容易に検出することができる。
また、前述の流量計において、被測定流体が流れ、断面が対称形状の流路を備え、3つ以上の流量検出手段が、流路の断面中心を基準としてそれぞれ等しい角度をなす位置に配置されるようにしてもよい。
かかる構成によれば、3つ以上の流量検出手段が、流路の断面中心を基準としてそれぞれ等しい角度をなす位置に配置されるので、例えば自然対流などの、流路の一方における方向と当該一方に対向する流路の他方における方向とが異なる、被測定流体の流れ(動き)による流量を更に容易に検出することができる。
また、本発明に係る流量計測方法は、所定方向に流れる被測定流体の流量と所定方向とは逆方向に流れる被測定流体の流量とを検出可能な複数の流量検出手段が所定時間内にそれぞれ検出した流量のうち、少なくとも1つが逆方向の流量のときに、複数の流量検出手段が所定時間内にそれぞれ検出した流量の値を、全てゼロにする第1のステップを含み、複数の流量検出手段のうちの少なくとも一組において、一の流量検出手段と他の流量検出手段とを結ぶ線が所定方向の線に対して角度をなすように、一及び他の流量検出手段が配置される。
かかる構成によれば、複数の流量検出手段が所定時間内にそれぞれ検出した流量のうちの少なくとも1つが逆方向の流量のときに、複数の流量検出手段が所定時間内にそれぞれ検出した流量の値が、全てゼロになる。ここで、少なくとも1つが逆方向の流量を検出しているので、例えば被測定流体が流路を所定方向に流通するなどの通常の流れとは異なり、自然対流、外乱、脈動又は圧力振動などにより、通常の流れ以外の被測定流体の流れ(動き)が発生している可能性が高い。よって、かかる状況で複数の流量検出手段がそれぞれ検出した流量の値を全てゼロにすることにより、通常の流れ以外の被測定流体の流れ(動き)により検出された流量を排除することができる。
また、前述の流量計測方法において、流量検出手段が検出した流量の絶対値が所定値以下のときに、該流量の値をゼロにする第2のステップを含むように構成してもよい。
かかる構成によれば、流量検出手段が検出した流量の絶対値が所定値以下のときに該流量の値がゼロになるので、例えば圧力変動などの、ゼロ近傍の微小な被測定流体の流れ(動き)により検出された流量を排除することができる。これにより、誤って検出した通常の流れ以外の流れ(動き)による流量を、積算値(積算流量)に積算する可能性を更に低減することができる。
また、前述の流量計測方法において、複数の流量検出手段ごとに、他の所定時間内に流量検出手段が検出した複数の流量に基づいて平均値を算出する第3のステップを含み、第1のステップは、第3のステップにより算出された複数の流量検出手段ごとの平均値のうち、少なくとも1つが逆方向の流量の値のときに、複数の流量検出手段が所定時間内にそれぞれ検出した流量の値を、全てゼロにするようにしてもよい。
かかる構成によれば、他の所定時間内に流量検出手段が検出した複数の流量に基づいて平均値が算出されるので、例えば被測定流体を停止(静止)したときなどの過渡期において、被測定流体の過渡変動による流量を平準化することができる。また、平均値算出手段により算出された複数の流量検出手段ごとの平均値のうち、少なくとも1つが逆方向の流量の値のときに、複数の流量検出手段が所定時間内にそれぞれ検出した流量の値が、全てゼロになるので、平準化された流量に基づいて、通常の流れ以外の被測定流体の流れ(動き)により検出された流量を排除することができる。これにより、誤って検出した通常の流れ以外の流れ(動き)による流量を、積算値(積算流量)に積算する可能性を更に低減することができる。
また、本発明に係る流量計測プログラムは、被測定流体の流量を計測する流量計測プログラムにおいて、前述の流量計測方法の各ステップを含む。
かかる構成によれば、所定時間内に複数の流量検出手段がそれぞれ検出した流量のうちの少なくとも1つが逆方向の流量のときに、所定時間内に複数の流量検出手段がそれぞれ検出した流量の値が全てゼロになる。ここで、少なくとも1つが逆方向の流量を検出しているので、例えば被測定流体が流路を所定方向に流通するなどの通常の流れとは異なり、自然対流、外乱、脈動又は圧力振動などにより、通常の流れ以外の被測定流体の流れ(動き)が発生している可能性が高い。よって、かかる状況で複数の流量検出手段がそれぞれ検出した流量の値を全てゼロにすることにより、通常の流れ以外の被測定流体の流れ(動き)により検出された流量を排除することができる。
本発明に係る流量計によれば、通常の流れ以外の被測定流体の流れ(動き)が発生している可能性が高い状況で複数の流量検出手段がそれぞれ検出した流量の値を全てゼロにすることにより、通常の流れ以外の被測定流体の流れ(動き)により検出された流量を排除することができる。これにより、誤って検出した通常の流れ以外の被測定流体の流れ(動き)による流量を、積算値(積算流量)に積算する可能性を低減することができる。
また、本発明に係る流量計測方法によれば、通常の流れ以外の被測定流体の流れ(動き)が発生している可能性が高い状況で複数の流量検出手段がそれぞれ検出した流量の値を全てゼロにすることにより、通常の流れ以外の被測定流体の流れ(動き)により検出された流量を排除することができる。これにより、誤って検出した通常の流れ以外の被測定流体の流れ(動き)による流量を、積算値(積算流量)に積算する可能性を低減することができる。
また、本発明に係る流量計測プログラムによれば、通常の流れ以外の被測定流体の流れ(動き)が発生している可能性が高い状況で複数の流量検出手段がそれぞれ検出した流量の値を全てゼロにすることにより、通常の流れ以外の被測定流体の流れ(動き)により検出された流量を排除することができる。これにより、誤って検出した通常の流れ以外の被測定流体の流れ(動き)による流量を、積算値(積算流量)に積算する可能性を低減することができる。
本発明の一実施形態おける流量計の外観側面図である。 図1に示した流量計の側方断面図である。 図2に示した各流れセンサの斜視図である。 図3に示したVI−VI線矢視方向断面図である。 図2に示した複数の流れセンサの配置を説明する垂直断面図である。 図2に示した複数の流れセンサの配置を説明する垂直断面図である。 複数の流れセンサの配置とガスが流通する方向との関係を説明する側方断面図である。 複数の流れセンサの他の配置を説明する垂直断面図である。 複数の流れセンサの他の配置を説明する垂直断面図である。 複数の流れセンサの他の配置を説明する垂直断面図である。 図1に示した流量計が計測する被測定流体の瞬時流量を説明するグラフである。 図2に示した流量補正処理を説明するフローチャートである。
以下に本発明の実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号で表している。但し、図面は模式的なものである。したがって、具体的な寸法などは以下の説明を照らし合わせて判断するべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
本実施形態における流量計は、例えば被測定流体であるガスの瞬時流量を検出するとともに、検出した瞬時流量を積算してガスの積算流量(使用量)を算出する積算流量計である。
図1は、本発明の一実施形態おける流量計の外観側面図であり、図2は、図1に示した流量計の側方断面図である。図1に示すように、流量計1は、ガスが流通する配管Pの一部に取り付けられる流路保持体10と、流量計ボディ部2に一体的に接続される計測ユニット30と、を含んで構成される。図2に示すように、流路保持体10の内部には、ガスが上流側(図において左側)から下流側(図において右側)に流通する流路11が形成されている。計測ユニット30は、流路11を流れるガスの流量を計測する。
なお、図2は断面図であるが、計測ユニット30の内部は模式的に描かれており、実際には、計測ユニット30の内部に、マイクロプロセッサ、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、I/O回路などが含まれる。
流路保持体10には、上流側の端部に注入口13、下流側の端部に排出口14が設けられており、流路11は、注入口13及び排出口14のそれぞれに取り付けられる配管(図示せず)と連通している。また、流路11の途中には、流路11の内径を狭める絞り15が設けられており、絞り15における流路11の断面積は、流路11を流れるガスの速度(流速)が流れセンサ12の速度検出範囲内となるように適宜設定される。
流路11の内面(内壁)には、複数の流れセンサ(流量検出手段)12が設置されており、複数の流れセンサ12は、それぞれ流路11、特に設置された内面(内壁)付近を流れるガスの速度又は瞬時流量を検出する。なお、設置される流れセンサ12は、図1に示す2つに限定されるものではなく、複数であれば3つ以上であってもよい。各流れセンサ12としては、種々の構成を採用することができるが、本実施形態では、高感度の流れセンサとして、ダイヤフラムを有する熱式流量センサを用いる。
図3は、図2に示した各流れセンサの斜視図であり、図4は、図3に示したVI−VI線矢視方向断面図である。図3及び図4に示すように、流れセンサ12は、キャビティ26が設けられた基板20、基板20上にキャビティ26を覆うように配置された絶縁膜25、絶縁膜25に設けられたヒータ21、ヒータ21より上流側(図において左側)に設けられた上流側測温抵抗素子22、ヒータ21より下流側(図において右側)に設けられた下流側測温抵抗素子23、上流側測温抵抗素子22より上流側に設けられた周囲温度センサ24などを有する。
絶縁膜25のキャビティ26を覆う部分は、熱容量が小さく、基板20に対して断熱性を有するダイヤフラムを構成している。周囲温度センサ24は、流路11に流入してきたガスの温度を測定する。ヒータ21は、キャビティ26を覆う絶縁膜25の中心に配置されており、周囲温度センサ24が計測したガスの温度よりも一定温度、例えば10℃高くなるように加熱される。上流側測温抵抗素子22はヒータ21より上流側の温度を検出するために用いられ、下流側測温抵抗素子23はヒータ21より下流側の温度を検出するために用いられる。
ここで、図2に示した流路11中のガスが静止(停止)している場合、図3及び図4に示すヒータ21で加えられた熱は、上流方向と下流方向へ対称的に拡散する。従って、上流側測温抵抗素子22及び下流側測温抵抗素子23の温度は等しくなり、上流側測温抵抗素子22及び下流側測温抵抗素子23の電気抵抗は等しくなる。これに対し、流路11中のガスが上流から下流に流れている場合、ヒータ21で加えられた熱は、下流方向に運ばれる。従って、上流側測温抵抗素子22の温度よりも、下流側測温抵抗素子23の温度が高くなる。そのため、上流側測温抵抗素子22の電気抵抗と下流側測温抵抗素子23の電気抵抗との間に差が生じる。下流側測温抵抗素子23の電気抵抗と上流側測温抵抗素子22の電気抵抗の差は、流路11を流れるガスの速度や流量と相関関係がある。そのため、下流側測温抵抗素子23の電気抵抗と上流側測温抵抗素子22の電気抵抗の差から、流路11を流れるガスの速度や流量が算出される。また、流路11中のガスが下流から上流に流れる場合であっても、同様に、上流側測温抵抗素子22の電気抵抗と下流側測温抵抗素子23の電気抵抗の差から、流路11を流れるガスの速度や流量が算出することができる。このように、本実施形態で用いる熱式流量センサは、上流から下流への方向(以下、正方向という)と下流から上流への方向(以下、負方向という)の両方向の速度や流量を検出することが可能である。なお、ガスの瞬時流量は、流路11を流れるガスの速度(流速)に、流路11の垂直断面積を乗じることにより算出される。本実施形態では、後述するように、各流れセンサ12は上流側測温抵抗素子22及び下流側測温抵抗素子23の電気抵抗の値を出力して、計測ユニット30のCPU300においてガスの瞬時流量を算出することとする。
図3及び図4に示す基板20の材料としては、シリコン(Si)などが使用可能である。絶縁膜25の材料としては、酸化ケイ素(SiO2)などが使用可能である。キャビティ26は、異方性エッチングなどにより形成される。またヒータ21、上流側測温抵抗素子22、下流側測温抵抗素子23及び周囲温度センサ24の各材料には白金(Pt)などが使用可能であり、リソグラフィ法などにより形成可能である。
図5及び図6は、図2に示した複数の流れセンサの配置を説明する垂直断面図である。図2に示す複数の流れセンサ12は、ガスが流路11を流通する方向(図2において左側から右側への方向)の線に垂直な面上にそれぞれ配置される。すなわち、図5に示すように、流路11の垂直断面が円形状の場合、複数の流れセンサ12は、流路11をガスが流通する方向(図5において紙面奥から紙面手前への方向)の線に垂直な円周上にそれぞれ配置される。また、図6に示すように、流路11の垂直断面が矩形状の場合、複数の流れセンサ12は、ガスが流路11を流通する方向(図6において紙面奥から紙面手前への方向)の線に垂直な矩形上にそれぞれ配置される。図5及び6に示すように、複数の流れセンサ12は、流路11の断面中心Cに対して対称な位置にそれぞれ配置されるのが好ましい。
本実施形態では、ガスが流路11を流通する方向の線に対し、複数の流れセンサ12を垂直な面上に配置したが、これに限定されず、ガスが流路11を流通する方向の線と同一線上ではない、すなわち、複数の流れセンサ12を結ぶ線とガスが流路11を流通する方向の線とが角度をなす(有する)ように、複数の流れセンサ12が配置されていればよい。
図7は、複数の流れセンサの配置とガスが流通する方向との関係を説明する側方断面図である。例えば図7(a)に示すように、ガスが流路11を流通する方向の線L(図7(a)における一点鎖線)に対し、流れセンサ12aと流れセンサ12bとを結ぶ線M(図7(a)における点線)が平行に、すなわち角度を有さないように、流れセンサ12a及び流れセンサ12bを配置する。この場合、流れセンサ12a及び流れセンサ12bが検出するガスの流量は全て同一方向になるので、例えば自然対流などの、一方の内面(内壁)における方向(例えば正方向)と他方の内面(内壁)における方向(例えば負方向)とが異なる、ガスの流れ(動き)による流量を検出できなくなる。一方、図7(b)に示すように、ガスが流路11を流通する方向の線L(図7(b)における一点鎖線)に対し、流れセンサ12aと流れセンサ12bとを結ぶ線M(図7(b)における点線)が垂直に、すなわち角度をなす(有する)ように、流れセンサ12a及び流れセンサ12bを配置する。この場合、流れセンサ12a及び流れセンサ12bは、例えば自然対流などの、一方の内面(内壁)における方向(例えば正方向)と他方の内面(内壁)における方向(例えば負方向)とが異なる、ガスの流れ(動き)による流量を検出可能になる。
図8乃至図10は、複数の流れセンサの他の配置を説明する垂直断面図である。流路11の垂直断面が円形状において、3つの流れセンサ12a,12b,12cを設置する場合、図8に示すように、流路11の断面中心Cに対して対称な位置に配置された一対の流れセンサ12a,12bと、流路11の断面中心Cを基準としてそれぞれ90°の角度をなす位置に3つめ(残り)の流れセンサ12cを配置してもよい。また、図9に示すように、3つの流れセンサ12a,12b,12cを、流路11の断面中心Cを基準としてそれぞれ等角度、すなわち120°の角度をなす位置に配置してもよい。
さらに、4つの流れセンサ12a,12b,12c,12dを設置する場合、図10に示すように、流路11の断面中心Cを基準としてそれぞれ等しい角度、すなわち図10では90度の角度をなす位置に配置するのが好ましい。かかる場合に、4つの流れセンサ12a,12b,12c,12dは、速度検出範囲が相対的に低い一対の低速用の流れセンサ12a,12bと、速度検出範囲が相対的に高い一対の高速用の流れセンサ12c,12dと、から構成され、一対の低速用の流れセンサ12a,12bを流路11の断面中心Cに対して対称な位置に配置し、一対の高速用の流れセンサ12c,12dを流路11の断面中心Cに対して対称な位置に配置するのが好ましい。なお、5つ以上の流れセンサを設置する場合も、流路11の断面中心Cを基準としてそれぞれ等しい角度をなす位置に配置するのが好ましい。
図2に示したように、計測ユニット30は、流路保持体10上に配置されており、各流れセンサ12に電気的に接続された中央演算処理装置(以下、「CPU」という)300と、CPU300に電気的に接続された、記憶装置400及び表示装置500と、を備える。
記憶装置400は、例えばDRAMなどの揮発性メモリから構成される記憶装置である。記憶装置400は、後述の平均値L1,L2、補正後瞬時流量Qx、及び積算流量Tなどを記憶する。
表示装置500は、例えばLEDなどの発光体から構成される表示部(図示せず)と、入力キーなどを有して各種設定や情報を入力可能な操作部(図示せず)とを備える表示装置である。
CPU300は、ROM(図示せず)にあらかじめ書き込まれた各種制御プログラムや各種情報などを読み込み、種々の情報処理(演算処理)を実行したり、流量計1の各種電子機器を制御したりする。具体的には、CPU300は、流量算出処理310、流量補正処理320、及び積算流量算出処理330などを実行する。
<流量算出処理>
所定の状態、例えば流量計1が起動している状態において、CPU300が所定の流れセンサ12を駆動し、当該流れセンサ12から、図3及び図4に示した上流側測温抵抗素子22及び下流側測温抵抗素子23の電気抵抗の値が入力されると、CPU300は、流量算出処理310を実行する。すなわち、CPU300は、図3及び図4に示した下流側測温抵抗素子23の電気抵抗の値と、上流側測温抵抗素子22の電気抵抗の値との差に基づいて、図2に示した流路11を流れるガスの速度(流速)Vの値を算出する。次に、CPU300は、以下の式(1)に示すように、速度(流速)Vに絞り15における流路11の垂直断面積Aを乗じて、ガスの瞬時流量Qを算出する。
Q=V×A ・・・(1)
ここで、ガスの速度Vの単位は、例えば[m/min]であり、絞り15における流路11の垂直断面積Aの単位は、例えば[m2]である。また、ガスの瞬時流量Qは、正方向に流れるガスの瞬時流量がプラスの値、負方向に流れるガスの瞬時流量がマイナスの値となる。
図11は、図1に示した流量計が計測する被測定流体の瞬時流量を説明するグラフである。図11に示すように、CPU300は、所定の検出間隔をおいて流れセンサ12を駆動してガスの瞬時流量を算出することを継続する。なお、検出間隔は、例えば表示装置500の操作部を介して、ユーザによって設定可能としてもよい。また、CPU300は、ほぼ同時、すなわち微少な所定時間内に、所定の順番で複数の流れセンサ12を、駆動し、駆動された流れセンサ12が上流側測温抵抗素子22及び下流側測温抵抗素子23の電気抵抗の値を出力する。以下の説明では、特に記載がない限り、CPU300が、2つの流れセンサ12a,12b(それぞれの流れセンサの番号を「1」、「2」とする)を交互に駆動してガスの瞬時流量Qが算出するものとする。
<流量補正処理>
図12は、図2に示した流量補正処理を説明するフローチャートである。流量算出呂理310によりガスの瞬時流量Qが算出されると、CPU300は、流量補正処理320を実行する。すなわち、図12に示すように、CPU300は、流量算出処理310で算出されたガスの瞬時流量Qの絶対値が所定のしきい値より大きいか否かを判定する(S101)。
S101の処理の結果、算出されたガスの瞬時流量Qの絶対値が所定のしきい値以下の場合に、CPU300は、算出されたガスの瞬時流量Qの値をゼロにする(S106)。例えば、しきい値として1[L/min]が設定されている場合、算出されたガスの瞬時流量Qの絶対値が0.75[L/min]だったときに、かかる状況で算出されたガスの瞬時流量Qをゼロとみなす。
S101の処理の結果、算出されたガスの瞬時流量Qの絶対値が所定のしきい値より大きい場合、又はS106の処理後に、CPU300は、以下の式(2)に示すように、ガスの瞬時流量Qに対し、流れセンサ12a,12bごとに、前述した微少な所定時間とは別の、他の所定時間における平均値Lnを算出する(S102)。
Ln=(Ln’+7×Q)/8 ・・・(2)
但し、nは流れセンサの番号、Ln’は前回平均値(初期値ゼロ)を示す。
なお、CPU300は、式(2)により平均値Lnを算出する際に、算出されたガスの瞬時流量Qに対応する流れセンサの平均値Lnを、記憶装置400から読み込んで前回平均値Ln’とする。本実施形態では、所定期間における平均値Lnを算出するために、前回平均値Ln’を用いて式(2)に示す加重平均値を算出しているが、これに限定されず、前回平均値Ln’と前々回平均値とを用いるなど、データの数を変更してもよいし、重み(本実施形態ではLn’について「1」、Qについて「7」)を適宜変更してもよい。さらに、加重平均値以外、例えば相加平均値などの平均値の種類を変更してもよい。
次に、CPU300は、式(2)で算出された平均値Lnを記憶装置400に更新して記憶させる(S103)。
次に、CPU300は、記憶装置400に記憶された平均値L1,L2を読み込み、平均値L1,L2がともに正方向の瞬時流量か否か、すなわちともにプラスの値か否かを判定する(S104)。
S104の処理の結果、平均値L1,L2がともにプラスの値の場合に、ガスが流路11を正方向(上流から下流への方向)に流通する通常の流れと判断し、CPU300は、流量算出処理310で算出されたガスの瞬時流量Qの値を補正後瞬時流量QXとして記憶装置400に追加して記憶させ(S105)、流量補正処理320を終了する。
一方、S104の処理の結果、平均値L1,L2の一方または両方がマイナスの値の場合に、2つの流れセンサ12a,12bにおいて、少なくとも1つが負方向(下流から上流への方向)の流量を検出しているので、ガスが流路11を正方向(上流から下流への方向)に流通する通常の流れとは異なり、自然対流、外乱、脈動、圧力振動などによる通常とは異なるガスの流れ(動き)が発生している可能性が高い。よって、CPU300は、かかる状況で算出された瞬時流量Qをゼロとみなし、ゼロを補正後瞬時流量QXとして記憶装置400に記憶させ(S107)、流量補正処理320を終了する。
<積算流量算出処理>
流量補正処理320の終了後、表示装置500の操作部を介して、ユーザによって所定のモード、例えば積算流量表示モードが選択されている場合に、CPU300は、積算流量算出処理330を実行する。すなわち、CPU300は、検出を開始した時点から現在までに記憶装置400に記憶された補正後瞬時流量Qxを読み込み、当該補正後瞬時流量Qxを積算して積算流量Tを算出する。また、CPU300は、算出された積算流量Tを、記憶装置400に記憶させるとともに、表示装置500の表示部に表示させる。
なお、ユーザによって他のモード、例えば瞬時流量表示モードが選択されている場合には、CPU300は、積算流量算出処理330を実行せずに、記憶装置400に記憶された最新の補正後瞬時流量QXを読み込み、当該最新の補正後瞬時流量QXを表示装置500の表示部に表示させる。
本実施形態では、流量補正処理320のS105の処理において、流量算出処理310で算出されたガスの瞬時流量Qの値を補正後瞬時流量QXとしているが、これに限定されない。例えば、以下の式(3)に示すように、流量算出処理310で算出されたガスの瞬時流量Qに対し、所定期間における平均値QAVEを算出し、算出された平均値QAVEを補正後瞬時流量QXとして記憶装置400に追加して記憶させてもよい。
AVE=(QAVE’+7×Q)/8 ・・・(3)
但し、QAVE’は前回の平均値(初期値ゼロ)を示す。
なお、式(3)においても、前述の式(2)と同様に、データの数、重み、平均値の種類は限定されない。
また、以上の説明では2つの流れセンサ12a,12bを設置したが、前述したように、一対の低速用の流れセンサ12a,12bと、一対の高速用の流れセンサ12c,12dから構成される4つの流れセンサ12a,12b,12c,12dを設置する場合、CPU300は、算出された瞬時流量Qの絶対値が所定値より大きいか否かによって、一対の低速用の流れセンサ12a,12b又は一対の高速用の流れセンサ12c,12dを駆動するようにしてもよい。
このように、本実施形態によれば、複数の流れセンサ12が所定時間内にそれぞれ検出した流量のうちの少なくとも1つが逆方向の流量のときに、複数の流れセンサ12が所定時間内にそれぞれ検出した流量の値が、全てゼロになる。ここで、少なくとも1つが負方向(下流から上流への方向)の流量を検出しているので、例えばガスが流路11を正方向(上流から下流への方向)に流通するなどの通常の流れとは異なり、自然対流、外乱、脈動又は圧力振動などにより、通常の流れ以外のガスの流れ(動き)が発生している可能性が高い。よって、かかる状況で複数の流れセンサ12がそれぞれ検出した流量の値を全てゼロにすることにより、通常の流れ以外のガスの流れ(動き)により検出された流量を排除することができる。これにより、誤って検出した通常の流れ以外のガスの流れ(動き)による流量を、積算値(積算流量)に積算する可能性を低減することができる。
なお、本実施形態のように複数の流れセンサ12が設けられる場合に、一方の流れセンサ12が下流から上流へ流れる瞬時流量を検出し、他方の流れセンサ12が上流から下流へ流れる瞬時流量を検出するときに、CPU300は、一方及び他方の流れセンサ12が検出した瞬時流量の平均を算出し、当該平均値を積算流量に積算することも考えられる。しかし、一方の流れセンサ12が検出する瞬時流量と、他方の流れセンサ12が検出する瞬時流量とは必ずしも一致しないので、他方の流れセンサ12が検出する瞬時流量、すなわち基準値から上側(プラス側)の瞬時流量の方が大きい場合には、ガスがハウジング3内を流通せずに静止(停止)しているときでも、検出した瞬時流量を積算流量に積算することになる。従って、本発明のように自然対流自体を抑制する方が好ましい。
また、本実施形態によれば、流れセンサ12が検出した流量の絶対値が所定のしきい値以下のときに該流量の値がゼロになるので、例えば圧力変動などの、ゼロ近傍の微小な被測定流体の流れ(動き)により検出された流量を排除することができる。これにより、誤って検出した通常の流れ以外の流れ(動き)による流量を、積算値(積算流量)に積算する可能性を更に低減することができる。
また、本実施形態によれば、他の所定時間内に流れセンサ12が検出した複数の流量に基づいて平均値Lnが算出されるので、例えばガスを停止(静止)したときなどの過渡期において、ガスの過渡変動による流量を平準化することができる。また、S102の処理により算出された複数の流れセンサ12a,12bごとの平均値L1,L2のうち、少なくとも1つがマイナスの値のときに、複数の流れセンサ12a,12bが所定時間内にそれぞれ検出した流量の値が、全てゼロになるので、平準化された流量に基づいて、通常の流れ以外のガスの流れ(動き)により検出された流量を排除することができる。これにより、誤って検出した通常の流れ以外の流れ(動き)による流量を、積算値(積算流量)に積算する可能性を更に低減することができる。
また、本実施形態によれば、複数の流れセンサ12のうちの少なくとも一対において、一の流れセンサ12と他の流れセンサ12とが、流路11の断面中心Cに対して対称な位置に配置されるので、例えば自然対流などの、流路11の一方における方向と当該一方に対向する流路11の他方における方向とが異なる、ガスの流れ(動き)による流量を容易に検出することができる。
また、本実施形態によれば、3つの流れセンサ12a,12b,12cのうちの一対において、一の流れセンサ12aと他の流れセンサ12bとが、流路11の断面中心Cに対して対称な位置に配置され、残りの流れセンサ12cが、流路11の断面中心Cを基準として一の流れセンサ12a及び他の流れセンサ12bとそれぞれ90度をなす位置に配置されるので、例えば自然対流などの、流路11の一方における方向と当該一方に対向する流路11の他方における方向とが異なる、ガスの流れ(動き)による流量を容易に検出することができる。
また、本実施形態によれば、3つ以上の流れセンサ12、例えば4つの流れセンサ12a,12b,12c,12dが、流路11の断面中心Cを基準としてそれぞれ等しい角度をなす位置に配置されるので、例えば自然対流などの、流路の一方における方向と当該一方に対向する流路の他方における方向とが異なる、ガスの流れ(動き)による流量を更に容易に検出することができる。
なお、本発明の構成は、前述の実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加えてもよい。
1…流量計
11…流路
12,12a,12b,12c,12d…流れセンサ
310…流量算出処理
320…流量補正処理
L,M…線。

Claims (10)

  1. 所定方向に流れる被測定流体の流量と前記所定方向とは逆方向に流れる被測定流体の流量とを検出可能な複数の流量検出手段と、
    所定時間内に前記複数の流量検出手段がそれぞれ検出した流量のうちの少なくとも1つが前記逆方向の流量のときに、前記複数の流量検出手段が前記所定時間内にそれぞれ検出した流量の値を、全てゼロにする流量補正手段と、を備え、
    前記複数の流量検出手段のうちの少なくとも一組において、一の前記流量検出手段と他の前記流量検出手段とを結ぶ線が前記所定方向の線に対して角度をなすように、前記一及び他の前記流量検出手段が配置される
    流量計。
  2. 前記流量検出手段が検出した流量の絶対値が所定値以下のときに、該流量の値をゼロにするしきい値手段を備える
    請求項1に記載の流量計。
  3. 前記流量検出手段ごとに、他の所定時間内に前記流量検出手段が検出した複数の流量に基づいて平均値を算出する平均値算出手段を備え、
    前記流量補正手段は、前記平均値算出手段により算出された複数の前記流量検出手段ごとの平均値のうち、少なくとも1つが前記逆方向の流量の値のときに、前記複数の流量検出手段が前記所定時間内にそれぞれ検出した流量の値を、全てゼロにする
    請求項1又は2に記載の流量計。
  4. 前記被測定流体が流れ、断面が対称形状の流路を備え、
    前記複数の流量検出手段のうちの少なくとも一対において、一の前記流量検出手段と他の前記流量検出手段とが、前記流路の断面中心に対して対称な位置に配置される
    請求項1乃至3の何れか一項に記載の流量計。
  5. 前記被測定流体が流れ、断面が対称形状の流路を備え、
    3つの前記流量検出手段のうちの一対において、一の前記流量検出手段と他の前記流量検出手段とが、前記流路の断面中心に対して対称な位置に配置され、残りの前記流量検出手段が、前記流路の断面中心を基準として前記一及び他の前記流量検出手段とそれぞれ90度をなす位置に配置される
    請求項1乃至3の何れか一項に記載の流量計。
  6. 前記被測定流体が流れ、断面が対称形状の流路を備え、
    3つ以上の前記流量検出手段が、前記流路の断面中心を基準としてそれぞれ等しい角度をなす位置に配置される
    請求項1乃至3の何れか一項に記載の流量計。
  7. 所定方向に流れる被測定流体の流量と前記所定方向とは逆方向に流れる被測定流体の流量とを検出可能な複数の流量検出手段が所定時間内にそれぞれ検出した流量のうち、少なくとも1つが前記逆方向の流量のときに、前記複数の流量検出手段が前記所定時間内にそれぞれ検出した流量の値を、全てゼロにする第1のステップを含み、
    前記複数の流量検出手段のうちの少なくとも一組において、一の前記流量検出手段と他の前記流量検出手段とを結ぶ線が前記所定方向の線に対して角度をなすように、前記一及び他の前記流量検出手段が配置される
    流量計測方法。
  8. 前記流量検出手段が検出した流量の絶対値が所定値以下のときに、該流量の値をゼロにする第2のステップを含む
    請求項7に記載の流量計測方法。
  9. 前記流量検出手段ごとに、他の所定時間内に前記流量検出手段が検出した複数の流量に基づいて平均値を算出する第3のステップを含み、
    前記第1のステップは、前記第3のステップにより算出された複数の前記流量検出手段ごとの平均値のうち、少なくとも1つが前記逆方向の流量の値のときに、前記複数の流量検出手段が前記所定時間内にそれぞれ検出した流量の値を全てゼロにする
    請求項7又は8に記載の流量計測方法。
  10. 被測定流体の流量を計測する流量計測プログラムにおいて、
    請求項7乃至9の何れか一項に記載の各ステップを含む
    流量計測プログラム。
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