JP5123231B2 - 流量計、流量計測方法、及び流量計測プログラム - Google Patents
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Description
なお、図2は断面図であるが、計測ユニット30の内部は模式的に描かれており、実際には、計測ユニット30の内部に、マイクロプロセッサ、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、I/O回路などが含まれる。
所定の状態、例えば流量計1が起動している状態において、CPU300が所定の流れセンサ12を駆動し、当該流れセンサ12から、図3及び図4に示した上流側測温抵抗素子22及び下流側測温抵抗素子23の電気抵抗の値が入力されると、CPU300は、流量算出処理310を実行する。すなわち、CPU300は、図3及び図4に示した下流側測温抵抗素子23の電気抵抗の値と、上流側測温抵抗素子22の電気抵抗の値との差に基づいて、図2に示した流路11を流れるガスの速度(流速)Vの値を算出する。次に、CPU300は、以下の式(1)に示すように、速度(流速)Vに絞り15における流路11の垂直断面積Aを乗じて、ガスの瞬時流量Qを算出する。
Q=V×A ・・・(1)
ここで、ガスの速度Vの単位は、例えば[m/min]であり、絞り15における流路11の垂直断面積Aの単位は、例えば[m2]である。また、ガスの瞬時流量Qは、正方向に流れるガスの瞬時流量がプラスの値、負方向に流れるガスの瞬時流量がマイナスの値となる。
図12は、図2に示した流量補正処理を説明するフローチャートである。流量算出呂理310によりガスの瞬時流量Qが算出されると、CPU300は、流量補正処理320を実行する。すなわち、図12に示すように、CPU300は、流量算出処理310で算出されたガスの瞬時流量Qの絶対値が所定のしきい値より大きいか否かを判定する(S101)。
Ln=(Ln’+7×Q)/8 ・・・(2)
但し、nは流れセンサの番号、Ln’は前回平均値(初期値ゼロ)を示す。
なお、CPU300は、式(2)により平均値Lnを算出する際に、算出されたガスの瞬時流量Qに対応する流れセンサの平均値Lnを、記憶装置400から読み込んで前回平均値Ln’とする。本実施形態では、所定期間における平均値Lnを算出するために、前回平均値Ln’を用いて式(2)に示す加重平均値を算出しているが、これに限定されず、前回平均値Ln’と前々回平均値とを用いるなど、データの数を変更してもよいし、重み(本実施形態ではLn’について「1」、Qについて「7」)を適宜変更してもよい。さらに、加重平均値以外、例えば相加平均値などの平均値の種類を変更してもよい。
流量補正処理320の終了後、表示装置500の操作部を介して、ユーザによって所定のモード、例えば積算流量表示モードが選択されている場合に、CPU300は、積算流量算出処理330を実行する。すなわち、CPU300は、検出を開始した時点から現在までに記憶装置400に記憶された補正後瞬時流量Qxを読み込み、当該補正後瞬時流量Qxを積算して積算流量Tを算出する。また、CPU300は、算出された積算流量Tを、記憶装置400に記憶させるとともに、表示装置500の表示部に表示させる。
QAVE=(QAVE’+7×Q)/8 ・・・(3)
但し、QAVE’は前回の平均値(初期値ゼロ)を示す。
なお、式(3)においても、前述の式(2)と同様に、データの数、重み、平均値の種類は限定されない。
なお、本実施形態のように複数の流れセンサ12が設けられる場合に、一方の流れセンサ12が下流から上流へ流れる瞬時流量を検出し、他方の流れセンサ12が上流から下流へ流れる瞬時流量を検出するときに、CPU300は、一方及び他方の流れセンサ12が検出した瞬時流量の平均を算出し、当該平均値を積算流量に積算することも考えられる。しかし、一方の流れセンサ12が検出する瞬時流量と、他方の流れセンサ12が検出する瞬時流量とは必ずしも一致しないので、他方の流れセンサ12が検出する瞬時流量、すなわち基準値から上側(プラス側)の瞬時流量の方が大きい場合には、ガスがハウジング3内を流通せずに静止(停止)しているときでも、検出した瞬時流量を積算流量に積算することになる。従って、本発明のように自然対流自体を抑制する方が好ましい。
11…流路
12,12a,12b,12c,12d…流れセンサ
310…流量算出処理
320…流量補正処理
L,M…線。
Claims (10)
- 所定方向に流れる被測定流体の流量と前記所定方向とは逆方向に流れる被測定流体の流量とを検出可能な複数の流量検出手段と、
所定時間内に前記複数の流量検出手段がそれぞれ検出した流量のうちの少なくとも1つが前記逆方向の流量のときに、前記複数の流量検出手段が前記所定時間内にそれぞれ検出した流量の値を、全てゼロにする流量補正手段と、を備え、
前記複数の流量検出手段のうちの少なくとも一組において、一の前記流量検出手段と他の前記流量検出手段とを結ぶ線が前記所定方向の線に対して角度をなすように、前記一及び他の前記流量検出手段が配置される
流量計。 - 前記流量検出手段が検出した流量の絶対値が所定値以下のときに、該流量の値をゼロにするしきい値手段を備える
請求項1に記載の流量計。 - 前記流量検出手段ごとに、他の所定時間内に前記流量検出手段が検出した複数の流量に基づいて平均値を算出する平均値算出手段を備え、
前記流量補正手段は、前記平均値算出手段により算出された複数の前記流量検出手段ごとの平均値のうち、少なくとも1つが前記逆方向の流量の値のときに、前記複数の流量検出手段が前記所定時間内にそれぞれ検出した流量の値を、全てゼロにする
請求項1又は2に記載の流量計。 - 前記被測定流体が流れ、断面が対称形状の流路を備え、
前記複数の流量検出手段のうちの少なくとも一対において、一の前記流量検出手段と他の前記流量検出手段とが、前記流路の断面中心に対して対称な位置に配置される
請求項1乃至3の何れか一項に記載の流量計。 - 前記被測定流体が流れ、断面が対称形状の流路を備え、
3つの前記流量検出手段のうちの一対において、一の前記流量検出手段と他の前記流量検出手段とが、前記流路の断面中心に対して対称な位置に配置され、残りの前記流量検出手段が、前記流路の断面中心を基準として前記一及び他の前記流量検出手段とそれぞれ90度をなす位置に配置される
請求項1乃至3の何れか一項に記載の流量計。 - 前記被測定流体が流れ、断面が対称形状の流路を備え、
3つ以上の前記流量検出手段が、前記流路の断面中心を基準としてそれぞれ等しい角度をなす位置に配置される
請求項1乃至3の何れか一項に記載の流量計。 - 所定方向に流れる被測定流体の流量と前記所定方向とは逆方向に流れる被測定流体の流量とを検出可能な複数の流量検出手段が所定時間内にそれぞれ検出した流量のうち、少なくとも1つが前記逆方向の流量のときに、前記複数の流量検出手段が前記所定時間内にそれぞれ検出した流量の値を、全てゼロにする第1のステップを含み、
前記複数の流量検出手段のうちの少なくとも一組において、一の前記流量検出手段と他の前記流量検出手段とを結ぶ線が前記所定方向の線に対して角度をなすように、前記一及び他の前記流量検出手段が配置される
流量計測方法。 - 前記流量検出手段が検出した流量の絶対値が所定値以下のときに、該流量の値をゼロにする第2のステップを含む
請求項7に記載の流量計測方法。 - 前記流量検出手段ごとに、他の所定時間内に前記流量検出手段が検出した複数の流量に基づいて平均値を算出する第3のステップを含み、
前記第1のステップは、前記第3のステップにより算出された複数の前記流量検出手段ごとの平均値のうち、少なくとも1つが前記逆方向の流量の値のときに、前記複数の流量検出手段が前記所定時間内にそれぞれ検出した流量の値を全てゼロにする
請求項7又は8に記載の流量計測方法。 - 被測定流体の流量を計測する流量計測プログラムにおいて、
請求項7乃至9の何れか一項に記載の各ステップを含む
流量計測プログラム。
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