JP5122964B2 - 新規テクネチウム及びレニウム錯体 - Google Patents

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Description

本発明は、放射性テクネチウム(Tc)及びレニウム(Re)錯体、特にテクネチウム(I)[Tc(I)]系Tc錯体に関する。本発明では、新規Tc及びRe錯体だけでなく、錯体の形成に用いるのに適した複数の新規リガンドも提供する。本発明はさらに、新規Tc及びRe錯体を含む放射性医薬製品、及び放射性医薬品の簡便な調製用のキットに関する。これらの放射性医薬製品の様々な使用も本発明に包含される。
Tc及びReの配位化学は、核医学のための新規放射性医薬品の設計及び合成において重要な役割を果たす。99mTc放射性医薬品は核医学の分野で広範な用途を有している。これは、99mTcの物理的特性によって外部イメージングのための最も望ましい放射性核種の1つとなっている。99mTcは、99Mo−99mTcジェネレータから容易に得ることができ、6時間の半減期と140keVの最適エネルギーガンマ放射を有している。その同族化合物が非常に類似した配位パラメータと物理的特性を示すので、Re錯体はTc錯体の構造的モデルとなっている。さらに、核186Re及び188Reは、治療上有用なエネルギーを有するβ−エミッターであるので、それらを有するRe錯体は魅力的な特性を有している。これらの金属との広範囲の錯体が報告されており、そのいくつが現在核医学で用いられている。
−低スピンTc(I)イオンは動力学的に不活性である、すなわち、そうした放射性医薬品はインビボで非常に安定であるので、Tc(I)系放射性医薬品は望ましいものである。長年、低酸化状態でTcを有する唯一の重要な放射性医薬品は99mTc[MIBI] であった。これは、インビボで安定であるが、化学的置換に適しているとは言いがたい。さらに最近、反応性Tc(I)部分の調製のための簡単で迅速な手順が解明され、それにより広範な有機金属化学が容易になることによって、他のTc(I)放射性医薬品の開発が促されている。この反応性Tc(I)部分は[Tc(CO)(HO)であり、Alberto et al[J.Am.Chem.Soc.120 pp7987−8(1998)]によって報告されている。高度に不活性なfac−[Tc(CO)]コアと結合した3つの水分子は、複数の官能基によって容易に置換されて、Tc(I)イオンの1つの面を封鎖し、Tc(CO)部分を含む安定した錯体を生成することができる。例えば、Kothari et al[Appl.Rad.Isot.58 p543−9(2003)]は、NPリガンドが[Tc(CO)(HO)と反応して安定なキレートを生成することを実証している。
(i)ある範囲の生物学的ベクターと容易に結合し、(ii)簡単に改変されて中性金属錯体と、一価の正電荷を有する金属錯体の両方を生成し、且つ、(iii)金属錯体の電子特性と溶解性の両方を改変するために、容易に誘導化される安定した金属錯体をもたらすテクネチウム及びレニウム放射性医薬品がさらに開発されると有利である。
三脚型リガンドトリス(2−ピリジル)メチルアミンと、その誘導体のいくつかが、Arnold et al[JCS Dalton Trans.pp736−46(2001)]により報告されている。この報告は、リガンドの銅(II)及び亜鉛(II)との錯体を、様々な錯体の配位様式を示すための結晶構造と合わせて開示している。しかし、開示されたリガンドが放射性テクネチウム及びレニウム錯体の提供に有用であるとはArnoldによって示唆されていない。
Alberto et al, J.Am.Chem.Soc.120 pp7987−8(1998) Kothari et al, Appl.Rad.Isot.58 p543−9(2003) Arnold et al, JCS Dalton Trans.pp736−46(2001)
本発明は、三脚型リガンドを含む新規テクネチウム及びレニウム錯体を提供する。本発明で用いる三脚型リガンドは、従来技術の金属錯体を凌駕する優れた特性を示す金属錯体を形成する。
第1の態様では、本発明は式Iのリガンドの金属錯体を提供する。
式中、
はE基又は−CH(AR)であり(AはS又はOであり、RはH又はC1〜6アルキルである。)、
及びRは各々独立にE基であり、
Eは適宜置換C3〜10窒素含有ヘテロアリール環であり、
は−(Z)−Yであり
(式中、各Zは独立に、−CQ−、−CQ=CQ−、−C≡C−、−CQCO−、−COCQ−、−NQ−、−NQCO−、−CONQ−、−NQ(C=O)NQ−、−NQ(C=S)NQ−、−SONQ−、−NQSO−、−CQOCQ−、−CQSCQ−、−CQ(NQ)CQ−、C4〜8シクロヘテロアルキレン基、C4〜8シクロアルキレン基、C5〜12アリーレン基又はC3〜12ヘテロアリーレン基、アミノ酸若しくは単分散ポリエチレングリコール(PEG)構成ブロックであり、但し、各Qは独立に、H、C1〜4アルキル、C2〜4アルケニル、C2〜4アルキニル、C1〜4アルコキシアルキル又はC1〜4ヒドロキシアルキルから選択され、
qは0〜10の値の整数であり、
YはH、アミノ、C1〜10アルキル、C3〜20アルキルアリール、C6〜14アリール、C3〜12複素環、C2〜10アルコキシアルキル、C1〜10ヒドロキシアルキル、C1〜10アミノアルキル、C1〜10ヒドロキシアルキル、C1〜10アルコキシ、C1〜10アシルオキシ、C6〜10アリールオキシ又はC6〜10アロイルオキシであるか、或いはYは生体ターゲティング部分である。)、
上記金属がテクネチウム又はレニウムの放射性同位体であり、上記リガンドの5つの可能な原子のうちの3つ以下が錯化に関与する。
本発明における「金属錯体」は、そのリガンドが式Iからなり、その中央の金属がTc又はReの同位体である比較的安定した配位錯体を意味する。その金属がTcの同位体である場合、99mTc又は94mTcであることが好ましく、その場合本発明のTc錯体は、各々単一光子放射断層撮影法(SPECT)又は陽電子放出型断層撮影法(PET)によるインビボでの診断用イメージングに適している。金属がReの同位体である場合、好ましくは186Re又は188Reであり、したがって治療に適している。金属錯体が「トランスキレーション耐性」、すなわち、金属配位部位について他の潜在的に競合するリガンドとのリガンド交換を容易には起こさないことが非常に好ましい。
本発明の「窒素含有ヘテロアリール環」は、1個以上の窒素原子、好ましくは1個又は2個のN原子、最も好ましくは1つのN原子を含む任意の単環式又は縮合型芳香族環構造である。本発明の好ましい窒素ヘテロアリール基は、5員及び6員の窒素含有環構造を含み、その例は、ピリジル、イミダゾイル、ピリミジン、ピロール、オキサゾール及びピラゾイル環、さらにはキノリンなどのその縮合環類似体である。窒素含有ヘテロアリール環の関連では、「置換」という用語は、1つ以上の有機置換基が、窒素において或いは環内のどこかで窒素含有ヘテロアリール環と結合していることを意味する。適切な有機置換基の例には、C1〜6アルキル、アミノ、ニトロ、ハロ、カルボキシ、スルホネート及びC6〜14アリールが含まれる。
「生体ターゲティング部分」は、本発明では、金属錯体を哺乳動物の体内の特定の部位へ移送するための手段として機能する分子として定義される。その場合、金属錯体は放射性医薬品である。哺乳動物の体内の部位は特定の病態の部位であるのが好ましい。適切な生体ターゲティング部分には、直鎖ペプチド若しくは環状ペプチド又はその組合せであってよい3−100merペプチド又はプチド類似体;モノクローナル抗体又はその断片;或いは、酵素基質又は阻害剤;合成による受容体結合化合物;オリゴヌクレオチド又はオリゴ−DNA若しくはオリゴ−RNA断片が含まれる。生体ターゲティング部分は、合成由来のものでも天然由来のものでもよいが、合成由来のものが好ましい。「合成」という用語は慣用的な意味の用語、すなわち天然資源、例えば哺乳動物の身体から単離されるものに対抗する人工的なものを意味する。そうした化合物は、その製造及び純度プロファイルを完全に制御できるという利点を有している。「環状ペプチド」という用語は、ペプチド若しくはジスルフィド結合、又はチオエーテル、ホスホジエステル、ジシロキサン若しくはウレタン結合などの合成の非ペプチド結合であってよい共有結合によって、2つの末端アミノ酸が互いに結合している5〜15個の配列のアミノ酸を意味する。
「アミノ酸」という用語は、L−アミノ酸若しくはD−アミノ酸、アミノ酸類似体又はアミノ酸模倣体を意味し、それらは天然由来であっても純粋に合成由来であってもよく、光学的に高純度であるすなわち単一の光学異性体、したがってキラルであるか、また、光学異性体の混合物であってもよい。本発明のアミノ酸は光学的に高純度であるのが好ましい。「アミノ酸模倣体」という用語は、それが同配体である、すなわち天然化合物の立体的構造及び電子的構造を模倣するように設計された天然由来のアミノ酸の合成類似体を意味する。そうした同配体は、当業者に周知であり、これらに限定されないが、デプシペプチド、レトロインベルソペプチド、チオアミド、シクロアルカン又は1,5−二置換テトラゾールを含む[M.Goodman,Biopolymers,24,137,(1985)を参照されたい]。
本発明での使用に適したペプチドとしては、以下のものが挙げられる。
・ソマトスタチン、オクトレオチド及び類似体。
・ST受容体に結合するペプチド。ここで、STとは大腸菌その他の微生物の産生する熱安定性毒素をいう。
・ラミニン断片、例えばYIGSR、PDSGR、IKVAV、LRE及びKCQAGTFALRGDPQG。
・白血球集積のターゲティング部位用のN−ホルミルペプチド。
・血小板因子4(PF4)及びその断片。
・RGD(Arg−Gly−Asp)含有ペプチド。これは例えば血管新生をターゲティングし得る(R.Pasqualini et al., Nat Biotechnol.1997 Jun;15(6):542−6;E.Ruoslahti, Kidney Int. 1997 May;51(5):1413−7)。
・α−抗プラスミン若しくはフィブロネクチン若しくはβ−カゼイン、フィブリノーゲン又はトロンボスポンジンのペプチド断片。α−抗プラスミン、フィブロネクチン、β−カゼイン、フィブリノーゲン及びトロンボスポンジンのアミノ酸配列は以下の引用文献に記載されている:α−抗プラスミン前駆体(M.Tone et al., J. Biochem,102,1033,(1987));β−カゼイン(L.Hansson et al, Gene,139,193,(1994));フィブロネクチン(A.Gutman et al, FEBS Lett.,207,145,(1996));トロンボスポンジン−1前駆体(V.Dixit et al, Proc. Natl. Acad. Sci.,USA,83,5449,(1986));R.F.Doolittle, Ann. Rev. Biochem.,53,195,(1984)。
・アンジオテンシンII:Asp−Arg−Val−Tyr−Ile−His−Pro−Phe(E.C.Jorgensen et al, J. Med. Chem.,1979,Vol 22,9,1038−1044)、[Sar,Ile]アンジオテンシンII:Sar−Arg−Val−Tyr−Ile−His−Pro−Ile(R.K.Turker et al, Science,1972,177,1203)のようなアンジオテンシンの基質又は阻害剤であるペプチド。
・アンジオテンシンI:Asp−Arg−Val−Tyr−Ile−His−Pro−Phe−His−Leu。
好ましくは、本発明のペプチドは抗プラスミン又はアンジオテンシンIIペプチドを含む。抗プラスミンペプチドは、N末端からみて以下のアミノ酸配列を含む。
(i)α−抗プラスミン
NH−Asn−Gln−Glu−Gln−Val−Ser−Pro−Leu−Thr−Leu−Thr−Leu−Leu−Lys−OH、又はその変異体で1以上のアミノ酸が交換、付加又は除去されたもの、例えば、
NH−Asn−Gln−Glu−Gln−Val−Ser−Pro−Leu−Thr−Leu−Thr−Leu−Leu−Lys−Gly−OH、
NH−Asn−Gln−Glu−Ala−Val−Ser−Pro−Leu−Thr−Leu−Thr−Leu−Leu−Lys−Gly−OH、
NH−Asn−Gln−Glu−Gln−Val−Gly−OHなど、或いは
(ii)カゼイン
Ac−Leu−Gly−Pro−Gly−Gln−Ser−Lys−Val−Ile−Gly。
本発明の合成ペプチドは、P.Lloyd−Williams,F.Albericio and E.Girald; Chemical Approaches to the Synthesis of Peptides and Proteins,CRC Press,1997に記載されているように、通常の固相合成法で得ることができる。
適当な酵素の基質、アンタゴニスト又は阻害剤としては、グルコース並びにフルオロデオキシグルコースのようなグルコース類似体、脂肪酸、又はエラスターゼ若しくはアンジオテンシンII若しくはメタロプロテアーゼ阻害剤が挙げられる。好ましい非ペプチド系アンジオテンシンIIアンタゴニストはロサルタンである。
適当な受容体結合性化合物としては、エストラジオール、エストロゲン、プロゲスチン、プロゲストロンその他のステロイドホルモン、ドーパミンD−1若しくはD−2受容体、又はトロパンのようなドーパミン輸送体、並びにセロトニン受容体に対するリガンドが挙げられる。
生体ターゲティング部分は好ましくは分子量5000未満のもの、最も好ましくは4000未満のもの、理想的には3000未満のものである。好ましい生体ターゲティング部分は3〜20量体ペプチド又は酵素基質、酵素アンタゴニスト若しくは酵素阻害剤である。
錯体を放射性医薬品として用いる場合、リンカー基(Z)の性状は金属錯体の生体内分布を変化させるためにも使用できる。例えば、(Z)にエーテル基を導入すると、血漿タンパク質の結合を最小限にすることが容易になる。(Z)がポリエチレングリコール(PEG)構成ブロック又はアミノ酸残基1〜10個のペプチド鎖を含むと、リンカー基はインビボでの造影剤の薬物動態及び血液クリアランス速度を変化させる機能をもつことができる。かかる「バイオモディファイアー」のリンカー基はバックグラウンド組織、例えば筋肉又は肝臓及び/又は血液からの放射性金属造影剤のクリアランスを加速し、バックグラウンドの干渉の低減による良好な診断画像をもたらす。バイオモディファイヤーリンカー基は、肝臓経由ではなく、例えば腎臓経由での特定の排出経路に好都合なように用いることもできる。(Z)がアミノ酸残基のペプチド鎖を含む場合、アミノ酸残基はグリシン、リジン、アスパラギン酸、グルタミン酸又はセリンから選択されるのが好ましい。ペプチド鎖中のアミノ酸の数は、好ましくは1〜10個、最も好ましくは1〜3個である。(Z)がPEG部分を含む場合、それは式(−OCHCHO−)の基を含むのが好ましい。但し、wは3〜25の値の整数である。整数wは6〜22であるのが好ましい。特に好ましいPEG−含有(Z)基は、単分散PEG様構造の重合により得られる単位、17−アミノ−5−オキソ−6−アザ−3,9,12,15−テトラオキサヘプタデカン酸式Iaである。
式中、pは1〜10の整数である。
各E基は適宜置換C3〜6の窒素含有ヘテロアリール環であるのが好ましい。好ましいE基はピリジル、イミダゾイル及びピラゾイルから選択され、2−ピリジルが特に好ましい。
式Iの好ましい実施形態は、R、R及びRの各々がE基であり、好ましいE基は上記記載と同様である。この実施形態では、R、R及びRが各々対称性三脚型リガンドをもたらす同一E基であることが好ましく、各々が2−ピリジルであることが最も好ましい。
は式−NH(CO)−(Z)−Y(xは0〜9の値の整数である。)の官能化アシル置換基であるのが好ましい。R位におけるリガンドの簡便な官能化を可能にし、アシル基がR、R及びR基の供与体原子と競合しないので、そうしたアシル置換基が好ましい。このような競合は、Rがアミノ(すなわちq=0であり、Yはアミノである。)である場合、金属配位の際、アミン基が5環指向のキレートを形成することもできるので、問題となる可能性がある。
式Iのリガンドの好ましい金属錯体では、金属はR基のA原子とE基のヘテロアリール環の窒素原子を介して配位し、それによってリガンドは三脚型キレート剤として作用する。
上記に概要を示した本発明の第1の態様の好ましい実施形態は、+1の酸化状態を有する金属錯体である。これらの錯体は、d−低スピンTc(I)イオンの動力学的不活性度が低いので、金属がテクネチウムである場合が特に興味深い。さらに、リガンドをある範囲の生体ターゲティング分子で誘導化して、得られる錯体をある範囲の応用分野で使用できるようにすることが可能である。合成手順の重要な利点は、三脚型リガンドを容易に改変して、中性錯体と荷電錯体の両方を生成できるという点である。したがって、式(I)では、Rが−CH(AR)である場合、AはSであるのが好ましい。Rが−CH(SR)である場合、荷電されていないリガンドが望ましく、Rは好ましくはC1〜3アルキルであり、−CH(SCH)、−CH(SC)又は−CH(SC)であることが最も好ましい。RがCH(SR)である場合、負に荷電したリガンドが望ましく、RはH、すなわちRは−CHSHであるのが好ましい。
本発明の放射性金属錯体は、適切な酸化状態のもと、適切なpHで放射性金属の溶液を式Iのリガンドと反応させることによって調製することができる。その溶液は、好ましくは、金属と弱く錯体をつくるリガンド(グルコン酸塩又はクエン酸塩など)を含む、すなわち、放射性金属錯体はリガンド交換又はトランスキレーションにより調製する。そうした状態は、金属イオンの加水分解などの望ましくない副反応を抑制するのに有用である。放射性金属イオンが99mTcである場合、出発材料は通常99Moジェネレータからの過テクネチウム酸ナトリウムである。テクネチウムは、比較的反応性が低いTc(VII)酸化状態の過テクネチウム酸99mTcで存在する。したがって、より低い酸化状態のTc(I)〜Tc(V)のテクネチウム錯体の調製は、通常、亜ジチオン酸ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウム、アスコルビン酸、ホルムアミジンスルフィン酸、スズイオン、Fe(II)又はCu(I)などの適切な薬学的に許容される還元剤を加えて、錯化を容易にさせる必要がある。薬学的に許容される還元剤は、好ましくはスズ塩、最も好ましくは塩化スズ、フッ化スズ又は酒石酸スズである。
99mTc金属錯体の調製のさらなる詳細はMease et al[Semin.Nucl.Med.,31(4),278−285(2001)]に記載されている。放射性レニウム金属錯体の調製のさらなる詳細はHashimoto et al[Chapter 9 pages275−291 in “Technetium and Rhenium:Their Chemistry and its Applications”,Yoshihara and Omori(Eds),Springer,Berlin(1996)]に記載されている。本発明の99mTc錯体の好ましい調製方法は、以下の第5の実施形態で述べる凍結乾燥キットの使用によるものである。
第2の態様では、本発明は式IIの金属錯体を提供する。
[LMX (II)
式中、Lは第1の実施形態で定義した式Iのリガンドであり、
Mはテクネチウム又はレニウムの放射性同位体であり、
XはCO、ハロゲン、ホスフィン又はイソニトリルから選択され、
nは金属錯体の電荷であり、−1、0、+1又は+2であってよい。
Xがイソニトリルである場合、それは単座イソニトリルであることが適切である。3つのすべてのX基がホスフィンである場合、その3つのX供与体原子は、3つの単座ホスフィン、単一の三座ホスフィン又は単座ホスフィンと二座ホスフィンの混合物からなることができる。
式IIの金属錯体(n)の電荷は、リガンド(L)に存在する供与体原子とXの実体によることになる。したがって、例えばXがCO、ホスフィン又はイソニトリルである場合、これらは中性の供与体であり、電荷に影響を及ぼさない。しかし、Xがハロゲンである場合、これらは負に荷電した供与体である。式IのリガンドのRが−CHSHである場合、チオールアニオンを介して金属錯化が起こる、すなわち、チオールが脱プロトン化され、それによってリガンドが単一の負の電荷を担持することが予想される。
式IIの金属錯体は、第1の実施形態(上記)に加えて、Barrera et al[Inorg.Chem.,35,335−341(1996)]の方法で調製することができる。
式IIの好ましいX基はCO(すなわちカルボニル基)である。これは、以下に述べる式IIaの荷電錯体及び式IIbの中性錯体に相当する。
[LM(CO) (IIa)
式中、Mは式IIの定義と同様であり、
Lは上記定義と同様の式Iのリガンドであり、
但し、RはE基又は−CH(AR)(RはC1〜6アルキルである。)であり、
はアミノ又は−(Z)−Y(Z、q及びYは請求項1で定義した通りである。)であり、
nは+1又は+2である。
式IIaの好ましい金属錯体は第1の実施形態(上記)で述べた好ましいリガンドを含む。nは+1であるのが好ましい。式IIaのR、R及びRが各々2−ピリジルであり、Rが式−NH(CO)−(Z)−Y(式IIについて上記したのと同様にxは0〜9の値の整数である。)の官能化アシル置換基であるのが好ましい。Yが生体ターゲティング部分でない場合、Yは好ましくはアミノ、フェニル、ピリジル、ピペリジニル又はイミダゾイルである。Rは−NH(CO)Ph、−NH(CO)(CH−(CO)NHCHPh、−NH(CO)(3−ピリジル)、−NH(CO)(4−ピリジル)、−NH(CO)CH−ピペリジニル、−NH(CO)NH又は−NH(CO)(2,4−イミダゾイル)であることが最も好ましい。
式IIの他の好ましい金属錯体はIIbの中性錯体である。
LM(CO) (IIb)
式中、Mは式IIの定義と同様であり、
LはRが−CHSH又は−CHOHである式Iのリガンドであり、
、R及びRは式Iで定義した通りである。
式IIbのRは−CHSHであり、LのR及びRは各々2−ピリジルであるのが好ましい。
金属に配位した際、−CHSH又は−CHOHが脱プロトン化される結果、金属錯体は中性である。
式II、IIa及びIIbでは、Mは94mTc、99mTc、186Re又は186Reであることが好ましく、99mTcであることが最も好ましい。
各XがCOであり、Mが99mTcである場合、本発明の第2の態様の錯体は、Schibli et al[Bioconj.Chem.,11,p345−351(2000)]及びKothari et al[Appl.Rad.Isotop.,58,543−549(2003)]に記載されている99mTc(CO)((HO) 前駆体から好都合に調製することができる。本発明のTc錯体を形成させるために、前駆体の3つの水分子を、式Iのリガンドの供与体原子で容易に置き換えることができる。非臨床用の使用のための99mTc(CO)(HO) 前駆体は、Isolink(商標)キット(Mallinckrodt,Petten,Netherlands)を用いても得ることができる。続く、本発明のリガンドとの[99mTc(CO)(HO)の反応により、本発明の99mTc錯体が形成される。対応するレニウム金属錯体はPietzsch et al[Bioconj.Chem.,11,p414−424(2000)]の方法で調製することができる。
式IIaの金属錯体のいくつかの例を図1に示す。
第3の態様では、本発明は、Rが、−CHSCHであるか、又は2−ピリジル若しくは2−キノリン環を含み、R及びRが各々2−ピリジル環を含む場合、RはH、−CHOH、C1〜4アルキル、−NH又は−NH(CO)R(RはC1〜12アルキル、C1〜4カルボキシアルキル又は−CSOHである。)ではない前提で、式Iで定義したリガンドを提供する。
第3の実施形態の1つの好ましい部類のリガンドは、Rが−CHSH又は−CHOHであるものである。そうしたリガンドは、(i)Rが−CHSHであり、R及びRが各々2−ピリジル基を含むか、或いは(ii)R、R及びRが各々2−ピリジル基を含むものであることがより好ましい。最も好ましいリガンドはR、R及びRが各々2−ピリジル基を含むものである。
第3の実施形態の好ましいR基は、Yが−(CHNH(mは1〜6、好ましくは2〜4の値の整数である。)であるか、或いは生体ターゲティング部分、すなわちリガンドの生体ターゲティング部分とのコンジュゲートであるものである。他の好ましいR基は、Yがアミノ置換フェニル、ピリジル、ピペリジル又はイミダゾイルであるものである。
本発明のリガンドはArnold et al[JCS Dalton Trans.,736−746(2001)]の方法によって調製することができる。R、R及びRが各々2−ピリジル基を含み、RがHである場合、Kodera et al[Inorg.Chem.,42,1193−1203(2003)]に教示されているように、橋頭プロトン(R基)をブチルリチウムで脱プロトン化し、続いてアルキルハライドでアルキル化することができる。生体ターゲティング部分とのコンジュゲートを含むその官能化タイプも、二官能性キレートのアプローチで調製することができる。したがって、それに官能基(それぞれ「二官能性リンカー」又は「二官能性キレート」)が結合しているリガンド又はキレート剤を調製することはよく知られている。結合される官能基には、アミン、チオシアネート、マレイミド、及びN−ヒドロキシスクシンイミドなどの活性エステル又はペンタフルオロフェノールが含まれる。本発明のリガンド1はアミン官能化二官能性キレートの例である。テクネチウム又はレニウムのトリカルボニルコアへの錯化に適した二官能性キレートは、Stichelberger et.al[Nucl.Med.Biol.,30,465−470(2003)]に記載されている。かかる二官能性キレートは、生体ターゲティング部分の適当な対応官能基と反応して所望のコンジュゲートを形成する。結合する化合物の適当な官能基としては、(アミン官能化二官能性キレーターとのアミド結合形成のための)カルボキシル、(カルボキシル又は活性エステル官能化二官能性キレーターとのアミド結合形成のための)アミン、(アミン官能化二官能性キレーターのNアルキル化のための)ハロゲン、メシレート及びトシレート、並びに(マレイミド官能化二官能性キレーターとの反応のための)チオールが挙げられる。
本発明のリガンドの合成の詳細は、実施例1〜4に記載されている。
第4の態様では、本発明は、上述のいずれかの態様及び実施形態の本発明の金属錯体を生体適合性担体と共に哺乳動物、特にヒトへの投与に適した形態で含む放射性医薬品を提供する。「生体適合性担体」とは、造影剤を懸濁又は溶解できる流体、特に液体であって、組成物が生理学的に認容できるもの、つまり毒性も耐え難い不快感も伴わずに哺乳類の身体に投与することができるものである。生体適合性担体は好適には注射可能な担体液であり、例えば、発熱物質を含まない注射用の滅菌水、食塩液のような水溶液(これは注射用の最終製剤が等張性又は非低張性となるように調整するのに都合がよい)、1種以上の張度調節物質(例えば血漿カチオンと生体適合性対イオンとの塩)、糖類(例えばグルコース又はスクロース)、糖アルコール(例えばソルビトール又はマンニトール)、グリコール(例えばグリセロール)その他の非イオン性ポリオール材料(例えばポリエチレングリコール、プロピレングリコールなど)の水溶液である。
かかる放射性医薬品は、好適には、無菌状態を維持しながら皮下注射針で一回又は複数回穿刺するのに適したシール(例えばクリンプオン式セプタムシール蓋)を備えた容器に入れて供給される。かかる容器には、1回又は複数回分の用量を入れることができる。好ましい多用量容器は、複数回分の用量を収容した単一バルクバイアル(例えば容積10〜30cmのもの)からなり、臨床症状に応じて製剤の有効期間中様々な時間間隔で1回分の用量を臨床グレードの注射器に引き出すことができる。プレフィルド型注射器は1回分の用量を収容するように設計され、そのため好ましくは使い捨て又はその他臨床用に適した注射器である。プレフィルド型注射器は、適宜、オペレーターを放射能から保護するため、注射器シールドを備えていてもよい。かかる適当な放射性医薬品注射器シールドは当技術分野で公知であり、好ましくは鉛又はタングステンからなる。
本発明の好ましい放射性医薬品はテクネチウム放射性同位体99mTc又は94mTcを含み、最も好ましくは99mTcを含む。テクネチウム同位体が99mTcである場合、画像診断用放射性医薬品に適した放射能含量は、生体内の撮像部位、取込み量及び標的/バックグラウンド比に応じて、180〜1500MBqの99mTcである。
式IIのXがCOである場合、本発明の99mTc放射性医薬品の調製は、まず[99mTc(CO)(HO)を上述の通り調製する。続いて、[99mTc(CO)(HO)を本発明のリガンドと反応させると本発明の99mTc錯体が得られる。いずれの段階も無菌条件下で実施するか、或いは最終的に滅菌する。
第5の態様では、本発明は、上述の放射性医薬組成物を調製するための非放射性キットであって、第1の実施形態で定義した式(I)のリガンドを含むキットを提供する。放射性金属が99mTcである場合、キットは好適には生体適合性還元剤をさらに含む。かかるキットは、例えば血流への直接注射によるヒトへの投与に適した無菌放射性医薬製剤を与えるように設計される。99mTc用には、キットは好ましくは凍結乾燥したもので、99mTc放射性同位体ジェネレータからの無菌99mTc−過テクネチウム酸(TcO )で再構成すればそれ以上操作しなくてもヒトへの投与に適した溶液が得られるように設計される。適当なキットは、遊離塩基又は酸塩の形態のキレーターコンジュゲートを亜ジチオン酸ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウム、アスコルビン酸、ホルムアミジンスルフィン酸、第一スズイオン、Fe(II)又はCu(I)のような生体適合性還元剤と共に収容した容器(例えばセプタムシールバイアル)を備える。生体適合性還元剤は、好ましくは塩化第一スズや酒石酸第一スズのような第一スズ塩である。或いは、キットは、放射性金属を添加するとトランスメタレーション(金属交換)を起こして所望の生成物を与える金属錯体を適宜含んでいてもよい。
非放射性キットはさらに、トランスキレーター、放射線防護剤、抗菌保存剤、pH調節剤又は充填剤のような追加成分を適宜含んでいてもよい。「トランスキレーター」とは、テクネチウムと迅速に反応して弱い錯体を形成し、次に上記リガンドで置換される化合物である。これはテクネチウム錯化と競合する過テクネチウム酸塩の迅速な還元に起因した還元型加水分解テクネチウム(RHT)が形成するおそれを最小限に抑制する。かかる適当なトランスキレーターは、弱有機酸(つまりpKaが3〜7の範囲内にある有機酸)と生体適合性カチオンとの塩である。適当な弱有機酸は、酢酸、クエン酸、酒石酸、グルコン酸、グルコヘプトン酸、安息香酸、フェノール又はホスホン酸である。従って、適当な塩は、酢酸塩、クエン酸塩、酒石酸塩、グルコン酸塩、グルコヘプトン酸塩、安息香酸塩、フェノラート又はホスホン酸塩である。好ましい塩は、酒石酸塩、グルコン酸塩、グルコヘプトン酸塩、安息香酸塩又はホスホン酸塩であり、最も好ましくはホスホン酸塩、特にジホスホン酸塩である。好ましいトランスキレーターは、MDP(メチレンジホスホン酸)と生体適合性カチオンとの塩である。
「放射線防護剤」という用語は、水の放射線分解で生成する含酸素フリーラジカルのような反応性の高いフリーラジカルを捕捉することによって、酸化還元プロセスのような分解反応を阻害する化合物をいう。本発明の放射線防護剤は、好適には、アスコルビン酸、パラアミノ安息香酸(即ち4−アミノ安息香酸)、ゲンチシン酸(即ち2,5−ジヒドロキシ安息香酸)並びにこれらと上述の生体適合性カチオンとの塩から選択される。
「抗菌保存剤」という用語は、細菌、酵母又はカビなどの有害微生物の増殖を阻害する薬剤を意味する。抗菌保存剤は、濃度に応じてある程度の殺菌作用を示すこともある。本発明の抗菌保存剤の主な役割は、再構成後の放射線医薬組成物(つまり、放射性診断薬自体)における微生物の増殖を阻害することである。ただし、抗菌保存剤は、再構成前の本発明の非放射性キットの1以上の成分における有害微生物の増殖の防止にも適宜使用できる。適当な抗菌保存剤としては、パラベン類、即ちメチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、ブチルパラベン又はこれらの混合物、ベンジルアルコール、フェノール、クレゾール、セトリミド及びチオメルサールが挙げられる。好ましい抗菌保存剤はパラベンである。「pH調節剤」という用語は、再構成したキットのpHが、ヒト又は哺乳類の投与に関する許容範囲(約pH4.0〜10.5)内に収まるようにするのに有用な化合物又は化合物の混合物を意味する。かかる適当なpH調節剤としては、トリシン、リン酸塩又はTRIS(トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン)のような薬学的に許容される緩衝剤、並びに炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム又はこれらの混合物などの薬学的に許容される塩基が挙げられる。コンジュゲートを酸塩の形態で用いる場合、キットのユーザーが多段階法の一部としてpHを調節できるようにpH調節剤を適宜別のバイアル又は容器で提供してもよい。
「充填剤」という用語は、製造時及び凍結乾燥時の材料の取扱いを容易にする薬学的に許容される増量剤を意味する。適当な充填剤としては、塩化ナトリウムのような無機塩並びに水溶性糖類又は糖アルコール、例えばスクロース、マルトース、マンニトール又はトレハロースが挙げられる。
第6の態様では、本発明は、SPECTイメージングのための放射性金属がガンマエミッターである本発明の放射性医薬品の使用に関する。対象への放射性医薬品の投与に続いて、対象内での放射性医薬品の分配がガンマカメラで検出される。それによって分配を示す画像が得られる。
本発明を以下に詳述する非限定的実施例により説明する。実施例1〜4ではリガンド2〜8の合成を提供する。実施例5はリガンド6の99mTc−トリカルボニル錯体の調製方法を提供する。放射線化学的純度(RCP)は98%であった。実施例4はリガンド1、2、4、5及び6の99mTc−トリカルボニル錯体の調製方法を提供する。
実験
リガンド1[すなわち1,1,1−トリス(ピリジン−2−イル)メチルアミン]をArnold et al[JCS Dalton Trans.,736−746(2001)]の方法で調製した。
実施例1: リガンド2の合成
無水安息香酸(280mg、1.24ミリモル)を、CHCl(2ml)中のリガンド1(250mg0.95ミリモル)の撹拌溶液に、室温で一括して加えた。撹拌を24時間続行し、反応混合物をCHCl(18ml)で希釈した。この溶液を飽和重炭酸ナトリウム液(20ml×2)及び水(20ml×2)で洗浄し、次いで脱水し(MgSO)、ろ過し、溶媒を蒸発させて黄色残留物を得た。この材料を、CHCl/ペンタン混合液から再結晶化させて生成物(180mg、52%)を黄色粉末、mp233〜234℃として得た。
H NMR(CDCl):δ 7.10〜7.17(3H,m,5−H)、7.41〜7.51(3H,m,4−H)、7.59〜7.64(6H,m,3−H[x2],メタ−H[x2],パラ−H)、8.0(2H,dd,J=7及び2Hz,オルト−H[x2])、8.53(3H,br d,J=5Hz,6−H[x3])。
質量スペクトル(ES)m/e:C2319O(M+H)の計算値:367 実測値:367
実施例2: リガンド3及び4の合成
塩化チオニル(5.0g、42ミリモル)とニコチン酸(620mg、5.0ミリモル)を還流下で3時間加熱し、次いで過剰の試薬を減圧下で除去して白色残留物を得た。この残留物を、減圧下でトルエン(25ml×2)と共蒸発させて白色粉末を得た。得られた固体を50mgに分割して、トリエチルアミン(1.10g、10.0ミリモル)を含むCHCl(10ml)中のリガンド1(250mg、0.95ミリモル)の溶液に撹拌しながら加えた。室温で16時間撹拌した後、溶液を水(20ml×2)で洗浄し、脱水し(MgSO)、ろ過し、溶媒を減圧下で除去して暗褐色の残留物を得た。この残留物を、シリカゲルを用いたクロマトグラフィーにより、CHCl/MeOH混合液(20:1)で溶出させて精製した。所要の生成物を黄色固体(r=0.25)として単離し、これをCHCl/ペンタンから再結晶化して淡黄色粉末(収量210mg、60.0%)、mp206〜207℃を得た。
H NMR(CDCl):δ 7.14(3H,dt,J=5.0及び2.7Hz,5−H[x3],7.35(1H,dd,J=8.0及び5.0Hz,5’−H)、7.58〜7.61(3H,m 4−H[x3])、7.62(3H,dt,J=8.2及び1.5Hz,3−H[x3])、8.23(1H,dt,J=8.0及び2.0Hz,4’−H)、8.51(3H,br d,J=5Hz,6−H[x3])、8.71(1H,dd,J=5.0及び1.5Hz,6’−H)、9.25(1H,d,J=2.0Hz,2’−H)、10.4(1H,s,NH)。
質量スペクトル(ES)m/e:C2218O(M+H)の計算値:368 実測値:368
リガンド4を出発材料として、同様の方法で、イソニコチン酸から調製して淡黄色粉末(140mg、40.0%)、mp183〜185℃を得た。
H NMR(CDCl):δ 7.15(3H,dt,J=5.0及び1.5Hz,5−H[x3],7.57〜7.66(6H,m 4−H[x3],3−H[x3],7.80(2H,d,J=5,9Hz,2’−H,6’−H)8.51(3H,d,J=5Hz,6−H[x3],8.74(2H,d,J=5.9Hz,3’−H,5’−H)、10.45(1H,bs,NH)。
質量スペクトル(ES)m/e:C2218O(M+H)の計算値:368 実測値:368。
実施例3: リガンド5の合成
段階(a):エチル2−(ピペリジン−1−イル)−アセテート
ブロモ酢酸エチル(8.5g、50.9ミリモル)を、クロロホルム(20ml)中のピペリジン(4.3g、50.5ミリモル)とトリエチルアミン(5.5g、54.4ミリモル)の撹拌溶液に、弱い還流が維持される速度で滴下した。添加が完了したら撹拌を2時間続行し、反応混合物を水(20ml×3)で洗浄した。クロロホルム層を脱水し(MgSO)、ろ過し、溶媒を蒸発させて黄色のオイル状物を得た。このオイル状物を、シリカの短いカラムにCHCl/石油エーテル(Pet Ether)40:60混合液(1:1)で溶出させて通過させた。得られた溶液から溶媒を除去して所要の生成物を淡黄色オイル状物(収量5.5g、64%)として得た。
H NMR(CDCl):−δ 1.20(3H,t,J=7.0Hz,CH)、1.40(2H,m,4’−H)、1.55(4H,m,3’−H 5’−H)、2,42(4H,m,2’−H 6’−H)、3.10(2H,s,NCHCO)4.10(2H,q,J=7Hz,OCH)。
段階(b):ピペリジン−1−イル酢酸ヒドロクロリド
エチル2−(ピペリジン−1−イル)−アセテート(5.5g、32.2ミリモル)、水(12ml)及びcHCl(3ml)を還流下で20時間加熱した。揮発性成分を減圧下で蒸発させて灰白色の固体を得た。この固体をトルエン(50ml×3)と共蒸発させ、真空下で乾燥して灰白色の粉末(収量4.8g、83%)を得た。
H NMR(DO);−δ 1.42〜1.46(1H,m,4’−H)、1.73〜1.86(5H,m,2’−H 3’−H 4’−H)、2.97〜3.05(2H,m,2’−H 6’−H)、3.52〜3.57(2H,m,2’−H 6’−H)、4.02(2H,s,NCHCO)。
段階(c):2−(ピペリジン−1−イル)−N−[1,1,1?トリス(ピリジル−2−イル)メチル]−アセトアミド
水酸化リチウム(85mg、3.5ミリモル)とピペリジン−1−イル酢酸ヒドロクロリド(300mg、1.68ミリモル)をメタノール(10ml)溶解して無色の溶液を得た。次いで、減圧下でメタノールを除去し、無色固体を、自由流動性の粉末が得られるまでトルエンと一緒に共蒸発させた。このリチウム塩に、無水DMF(10ml)、リガンド1(250mg、0.95ミリモル)、Pybop(510mg、0.98ミリモル)を加え、透明な溶液が得られるまで混合物を加温した。加熱を止め、撹拌を16時間続行した。減圧下で揮発性成分を除去して橙色残留物を得た。これをCHCl(20ml)中に溶解し、水(20ml×3)で洗浄した。有機層を脱水し(MgSO)、ろ過し、溶媒を蒸発させて橙色オイル状物を得た。この残留物を、シリカゲルを用いたクロマトグラフィーにより、CHCN/MeOH混合液(200:5)で溶出させて精製した。所要の生成物を淡黄色のオイル状物として単離した(r=0.2)。これは放置すると固化した(100mg27%)。mp123〜125℃。
H NMR(CDCl):−δ1.45〜1.50(2H,m,4’−H))、1.65〜1.63(4H,m,3’−H 5’−H)、2.54〜2.57(4H,m,2’−H 6’−H)、3.01(2H,s,NCHCO)、7.12(3H,ddd,J=7.5,5.0及び1.0Hz,5−H,[x3])7.46〜7.50(3H,m,3−H[x3])、7.60(3H,dt,J=7.5及び5.0Hz,4−H[x3])、8.50〜8.53(3H,m,6−H[x3])、10.61(1H,s,NH)。
質量スペクトル(ES)m/e:C2326O(M+H)の計算値:388 実測値:388
実施例4: リガンド6、7及び8の合成
1H−イミダゾール−4−カルボン酸(200mg、1.8ミリモル)と水酸化リチウム(45mg、1.9ミリモル)をメタノール(10ml)中に溶解して透明な溶液を得た。減圧下で揮発性成分を除去し、残留物を、自由流動性の粉末が得られるまでトルエンと一緒に共蒸発させた。リチウム塩に、無水DMF(10ml)、リガンド1(250mg、0.95ミリモル)及びPybop(510mg、0.98ミリモル)を加えた。透明な有機溶液が得られるまで混合物を加温した。次いで加熱を止め、溶液を16時間撹拌した。溶媒をロータリーエバポレータで除去して粘性の橙色残留物を得た。これを、シリカゲルを用いたクロマトグラフィーにより、CHCN/MeOH(95:5)で溶出させて精製した。表記化合物(100mg、29%)を白色粉末mp>250℃として単離した(r=0.3)。
H NMR(d DMSO):−δ 5.76(1H,s,NHイミド)、7.23〜7.28(3H,m,5−H[x3],7.44〜7.47(3H,m,3−H[x3],7.53(1H,s,C−H,イミド)、7.72(3H,bt,J=7Hz,4−H[x3],7,82(1H,s,C−Hイミド)、8.50(3H,m,6−H[x3],)、10.46(1H,s,NH)。
質量スペクトル(ES)m/e:C2017O(M+H)の計算値:357 実測値:357。
同様の方法で、リガンド7を4−ピリジル酢酸ヒドロクロリドから調製して無色の粉末(収量40mg、11%)、m pt134〜135℃を得た。
H NMR(CDCl):δ 3.70(2H,s,CH)、7.13(3H,m,5−H[x3],7.26(2H,d,J=5.0 3−H,5−H)、7.43(3H,d,J=6Hz 3−H[x3],7.57(3H,t,J=6Hz 4−H[x3], 8.47(3H,d,J=5Hz,6−H[x3],8.53(2H,d,J=5.0Hz,2−H,6−H)、9.49(1H,bs,NH)。
質量スペクトル(ES)m/e:C2320O(M+H)の計算値:382 実測値:382
同様の方法で、リガンド8を3−ピリジル酢酸ヒドロクロリドから調製して淡黄褐色の粉末(180mg、54%)、mp165〜166℃を得た。
H NMR(CDCl):δ 3.68(2H,s,CH)7.08(3H,ddd,J=7.5,5.0及び1.0Hz,5−H[x3],7.19(1H dd,J=7.5及び5.0Hz 5’−H)、7.43(3H,m,3−H[x3])、7.53(3H,dt,J=7.5及び5.0 4−H[x3],7.64(1H,bd,J=7.5Hz 4’−H)、8.43(3H,m,6−H[x3],8.46(1H,dd,J=7.5及び1.5Hz,6’−H)、8.56(1H,d,J=1.5Hz,2’−H)、9.49(1H,s,NH)。
質量スペクトル(ES)m/e:C2320O(M+H)の計算値:382 実測値:382。
実施例5: リガンド6の 99m Tcトリカルボニル錯体の調製
ジェネレータから溶出した1mLのTcO をTc−カルボニルキット(Isolink(商標),Mallinckrodt,Petten,Netherlands)に加えた。活性度を983MBqで測定した。バイアルから約4mLのヘッドスペースを取り出し、次いでこれを約100℃に30分間加熱した。バイアルを冷却し、抜出用ニードルで均圧化した。50〜100ugのリガンド6を加え、続いて4mLヘッドスペースを取り出した。バイアルを約100℃に30分間加熱し、次いで冷却し、抜出用ニードルでバイアルを均圧化した。pHは約11.5と測定された。高速液体クロマトグラフィー(HPLC)で測定した放射線化学的純度(RCP)は98%であった。
以下のように2つのHPLC法を用いた。
方法A
溶媒A=水の中に0.1%TFA、溶媒B=アセトニトリル中に0.1%TFA
方法B
溶媒A=0.2%880アンモニア溶液、溶媒B=アセトニトリル
両方の方法について以下の勾配を用いた。
実施例6: リガンド1、2、4、5及び6の 99m Tcトリカルボニル錯体の調製
ジェネレータから溶出した1mLのTcO をTc−カルボニルキット(Isolink(商標),Mallinckrodt,Petten,Netherlands)に加えた。活性度の測定値は2.88Gqであった。バイアルから約4mLヘッドスペースを取り出し、次いでこれを約100℃に30分間加熱した。バイアルを冷却し、抜出用ニードルで均圧化した。
50〜100ug(0.1mLのMeOH中に)のリガンドを、窒素を充てんしたバイアルに加え、続いて0.7mL0.4Mホスフェート緩衝剤(pH約7.5)を加えた。次いでキットから調製した0.2mLのTc(CO)(HO)を加え、活性度の測定値は593Mqであった。バイアルを約100℃に30分間加熱し、続いて冷却し、抜出用ニードルで均圧化した。pHは約8.5であった。各錯体についてのRCPはHPLCで測定して(実施例5に記載)以下の通りであった。
本発明のいくつかの金属錯体を示す図である。 各実施例のリガンドの化学構造をまとめた図である。

Claims (3)

  1. 次の式Iのリガンドの金属錯体。
    式中、
    1〜R3は各々独立にピリジル、イミダゾイル及びピラゾイルから選択され、
    4は−NH(CO)Ph、−NH(CO)(CH23−(CO)NHCH2Ph、−NH(CO)(3−ピリジル)、−NH(CO)(4−ピリジル)、−NH(CO)CH2−ピペリジニル、−NH(CO)NH2及び−NH(CO)(2,4−イミダゾイル)から選択され、
    上記金属がテクネチウム又はレニウムの放射性同位体であり、
    4位のアシル基が金属配位の際にR1、R2及びR3基の供与体原子と競合しない。
  2. 次の式IIの金属錯体。
    [LMX3n (II)
    式中、
    Lは請求項1記載の式Iのリガンドであり、
    Mはテクネチウム又はレニウムの放射性同位体であり、
    XはCO、ハロゲン、ホスフィン又はイソニトリルから選択され、
    nは金属錯体の電荷であって、−1、0、+1又は+2である。
  3. 次の式IIaのものである、請求項2記載の金属錯体。
    [LM(CO)3n (IIa)
    式中、Lは請求項1記載の式Iのリガンドであり、nは+1又は+2である。
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