JP5122719B2 - スマート・アンテナ・システムを有する基地局を有する無線データ通信システムでのダウンリンク送信 - Google Patents
スマート・アンテナ・システムを有する基地局を有する無線データ通信システムでのダウンリンク送信 Download PDFInfo
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Description
(関連特許出願)
本発明は、下記の3件の同時に出願された継続中の米国特許出願に関連し、これらの出願は、それぞれが本発明の譲受人に譲渡され、それぞれが参照によって本明細書に組み込まれる。
(1)整理番号第015685.P034号、表題「COOPERATIVE POLLING IN A WIRELESS DATA COMMUNICATION SYSTEM HAVING SMART ANTENNA PROCESSING(スマートアンテナを備えたワイヤレス・データ通信システムにおける協働的ポーリング)」、発明人Trott他。
(2)整理番号第015685.P027号、表題「NON−DIRECTIONAL TRANSMITTING FROM A WIRELESS DATA BASE STATION HAVING A SMART ANTENNA SYSTEM(スマートアンテナ・システムを有するワイヤレス・データのベース・ステーションからの非直接伝送)」、発明人Barratt他。
(3)整理番号第015685.P026号、表題「REPETITIVE PAGING FROM A WIRELESS DATA BASE STATION HAVING A SMART ANTENNA SYSTEM(スマートアンテナを有するワイヤレス・データのベース・ステーションからの反復ページング)」、発明人Trott。
【0002】
(背景)
本発明は、無線通信に関し、具体的には、基地局送信器/受信器(トランシーバ)と複数のリモート・ユーザ端末の間のセルラまたは類似するワイヤレス通信システムでの通信方法、特に変化する環境での無線通信に関する。
【0003】
そのような通信システムでは、通信リンクの信号対雑音比を高め、混信を減らすスマート・アンテナ・システムなどの指向性アンテナ・システムを使用することが望ましい。スマート・アンテナ・システムの使用によって、マルチパスおよびフェージングに対する耐性を与えることもできる。
【0004】
スマート・アンテナ・システムには、アンテナ要素のアレイと、信号対雑音比を高め、かつ/または混信を減らすためにスマート・アンテナ処理戦略を判定する機構が含まれる。スマート・アンテナ・システムは、複数の固定ビームを形成するビームフォーマと、1つまたは複数のビームを組み合わせる機構を含む「スイッチド・ビーム」システムとすることができる。それに代えて、スマート・アンテナ・システムを、特定の受信状況または送信状況について処理戦略に従って適応させることができる無限に変更可能なアンテナ放射パターンを達成することができるスマート・アンテナ処理戦略決定機構を含む適応アンテナ・アレイ・システムとすることができる。
【0005】
スマート・アンテナ・システムは、通信のアップリンク(ユーザ端末から基地局へ)、ダウンリンク(基地局からユーザ端末へ)、またはその両方のフェーズで通信に使用することができる。
【0006】
スマート・アンテナ・システムは空間分割多元接続(SDMA:spatial division multiple access)も可能である。SDMAを用いると、同一チャネル・ユーザの端末が空間的に分離されていれば、ある基地局の複数のユーザ端末が、同じ「通常」チャネルすなわち、同じ周波数チャネルや時間チャネル(FDMAおよびTDMAシステムの場合)または同じコード・チャネル(CDMAシステムの場合)で基地局と通信することができる。その場合には、スマート・アンテナ・システムが、同一の通常チャネル内で複数の「空間チャネル」を提供する。
【0007】
伝送RF環境および混信環境は、セルラ・システムでは比較的高速で変化することがある。これらの環境は、パケット化されたシステムでは、シーケンシャル・パケット伝送の間で大きく変化することがある。たとえば、スマート・アンテナ・システムと複数のリモート・ユーザ端末を有する基地局を含むセルラ・システムを検討されたい。早く変化する環境では、適切なスマート・アンテナ処理戦略の決定が、送信期間に密に対応する時間間隔中にモバイル・ユーザから受信するアップリンク信号に対して適応できることが必要になる。そのような適応では、通常は、その受信した信号を使用して決定されるスマート・アンテナ処理戦略を備えた、ユーザ端末から基地局への無線信号が使用される。
【0008】
当技術分野では、早く変化するRF環境および混信環境に適応する必要がある。
【0009】
ポーリング
それぞれが1つまたは複数のユーザ端末の組を有する複数の基地局を含むセルラ・システムを検討する。当技術分野では、同一のチャネルで他の基地局に信号を送信している同一チャネル・ユーザ端末からの混信を軽減するために、特定の基地局のスマート・アンテナ・システムのスマート・アンテナ処理戦略を決定する方法が知られている。そのような混信軽減は、特定の基地局で混信する同一チャネル・ユーザ端末からの無線信号を受信し、混信する信号から所望の信号を区別することによって達成することができる。
【0010】
特定の基地局は、アップリンクで他の基地局のユーザ端末からの混信の軽減、またはダウンリンクで他の基地局のユーザ端末への軽減を行えない場合がある。特定の基地局は、他のユーザ端末への適切な無線周波リンクを有しないか、他の基地局のユーザ端末をポーリングする方法に関する情報を有しない場合がある。
【0011】
通信の開始
リモート・ユーザ端末との通信を開始する時に、リモート・ユーザ端末がそのシステムからログ・オフしている場合があり、あるいは、基地局とユーザ端末の間で比較的最近通信が行われていないか、通信がかなりの無音期間を伴う比較的低速で行われる「アイドル」状態である場合がある。
【0012】
基地局と、アイドル状態であるユーザ端末との間の通信の開始は、比較的困難になることがある。たとえば動くので、ユーザ端末の位置が未知である場合がある。さらに、混信パターンが早く変化し、その結果、位置が既知である場合であっても、基地局による開始(たとえばページング)メッセージの成功裡の受信の可能性を下げることがあるかなりの混信が存在する場合がある。さらに、ページング用のチャネルが、他の基地局のユーザ端末によって激しく使用されている場合がある。その場合には、所望の/所期のユーザ端末への混信がかなりのものになるであろう。
【0013】
同一基地局の他のユーザ端末によって異なる空間チャネルで激しく使用されている通常チャネル上のユーザ端末をページングすることが望ましいことが多い。そのような場合にも、ユーザ端末への混信が、かなりのものになることがある。
【0014】
ユーザ端末をページングするためのページング・メッセージの送信は、通常、早く変化する混信を伴う環境で未知のおよび位置が変わるユーザ端末が、関連する基地局からのそのようなページング(および他の制御信号)を成功裡に受信する可能性を高める形で実行されるのが理想的である。
【0015】
(概要)
通信システムの一実施態様は、スマート・アンテナ・システムを有する基地局からユーザ端末にダウンリンク・データを送信するダウンリンク・チャネルを提供することと、ダウンリンク・データに応答するユーザ端末からのアップリンク応答信号を基地局が受信する関連チャネルを提供することとを含む方法である。関連チャネルは、ダウンリンク・チャネルに関連し、かつ、事前に決められた関係を有する。この方法には、さらに、関連するアップリンク・チャネルとは別個の、基地局がユーザ端末からのアップリンク・データを受信するためのアップリンク・データ・チャネルを提供することが含まれる。この方法には、基地局でアップリンク応答信号を受信することと、受信したアップリンク応答信号を使用してダウンリンク・スマート・アンテナ処理戦略を決定することと、決定されたダウンリンク・スマート・アンテナ処理戦略を使用して基地局からユーザ端末にダウンリンク・データを送信することと、アップリンク・データ・チャネル上でユーザ端末からのアップリンク・データを受信することとも含まれる。
【0016】
同様に、別の実施態様も、スマート・アンテナ・システムを含む基地局からユーザ端末にダウンリンク・データを通信する方法である。この方法には、基地局の一組のシーケンシャル時間間隔を設けることが含まれ、この時間間隔のそれぞれは、選択された数のダウンリンク・チャネルおよび選択された数のアップリンク上に関連チャネルを有する。各関連するアップリンク・チャネルは、ダウンリンク・チャネルの1つに関連し、事前に決められた関係を有する。この方法には、さらに、第1時間間隔の第1ダウンリンク・チャネルで基地局からダウンリンク・ポーリング信号を送信することと、ユーザ端末がダウンリンク・ポーリング信号を受信することに応答するユーザ端末からのアップリンク応答信号を基地局で受信することとが含まれる。アップリンク応答信号の受信は、第1時間間隔の第1ダウンリンク通常チャネルに関連する関連アップリンク・チャネルで行われる。この方法には、受信した第1アップリンク応答信号を使用してユーザ端末への送信のダウンリンク・スマート・アンテナ処理戦略を決定することと、決定されたダウンリンク・スマート・アンテナ処理戦略を使用して、第1ダウンリンク・チャネル上で基地局からユーザ端末にダウンリンク・データを送信することが含まれる。
【0017】
(詳細な説明)
セルラ・システムとそのスマート・アンテナ基地局
図1を参照すると、少なくとも2つの基地局すなわち、第1基地局102と、少なくとも1つの第2基地局111とを有するセルラ・ワイヤレス通信システム100が全般的に示されており、第1基地局102には、アンテナ要素のアレイ104を有するスマート・アンテナ・システムが含まれる。システム100には、第1基地局102との両方向パケット通信を行うための、複数のリモートのおそらくはモバイル・ユーザ端末105、106、107、108と、第2基地局111などの他の基地局との両方向パケット通信を行うための、複数のリモートのおそらくはモバイル・ユーザ端末109、110も含まれる。第1基地局102は、ユーザ端末105、106、107、108に関連すると言われ、第2基地局111は、ユーザ端末109、110に関連すると言われる。
【0018】
第1基地局102は、データ・ネットワークおよび/または音声ネットワークなどのネットワークに結合される。1つまたは複数の第2基地局111も、同様のネットワークに結合される。一実施形態では、第1基地局と他の基地局111がインターネットに結合される。
【0019】
図2Aに、第1基地局102の一実施形態を示す。基地局には、適応アンテナ・アレイ・システムであるスマート・アンテナ・システム203が含まれる。スマート・アンテナ・システム203は、アンテナ要素のアレイ104と、一実施形態では送信器/受信器(トランシーバ)の組206として実装される、アレイ104の個々のアンテナ要素ごとに1つの送信器および1つの受信器からなる送信器の組および受信器の組と、アップリングおよびダウンリンクのスマート・アンテナ処理を実行する空間プロセッサ208が含まれる。
【0020】
アップリンク・スマート・アンテナ処理には、トランシーバの組を介して個々のアンテナ要素から受け取る信号を組み合わせることが含まれ、ダウンリンク・スマート・アンテナ処理には、トランシーバの組を介して個々のアンテナ要素から送信される複数のバージョンの信号を生成することが含まれる。制御コンピュータ210がスマート・アンテナ処理を制御する。空間プロセッサ208および制御コンピュータ210には、1つまたは複数のディジタル信号処理デバイス(DSP)が含まれるが、アップリンクおよびダウンリンクのスマート・アンテナ処理および制御を達成する他の機構を使用することもできる。
【0021】
アップリンクでは、スマート・アンテナ処理は、アップリンク重み付けパラメータの組に従って受信信号の振幅および位相に重みを付けることによって、制御コンピュータ210の制御の下で実行され、受信信号を有利に組み合わせる。そのような組合せを、アップリンク空間処理およびアップリンク・スマート・アンテナ処理と称する。アップリンク・スマート・アンテナ処理戦略は、この場合には、アップリンク重み付けパラメータの組によって決められる。そのような組合せに、さらに、時間等化用の時間フィルタリングを含めることができ、空間処理と組み合わされた時に、そのような組合せを、アップリンク時空処理(spaio-temporal processing)または、やはり、アップリンク・スマート・アンテナ処理と称する。時空処理は、アンテナ要素のそれぞれで発する信号の時間処理パラメータを含むアップリンク重み付けパラメータの組によって決まるアップリンク・スマート・アンテナ処理戦略に従って実行される。説明を簡単にするために、用語アップリンク空間処理およびアップリンク・スマート・アンテナ処理は、本明細書では、アップリンク時空処理またはアップリンク空間処理のいずれかを意味する。
【0022】
アップリンク戦略は、通常は、基地局102のアンテナ要素で受信された信号に基づいて決定され、一実施形態では、ダウンリンク戦略も、アンテナ要素で受信される信号に基づいて決定される。
【0023】
したがって、一実施形態では、基地局102に、関連するリモート・ユーザ端末にダウンリンク・チャネル上でダウンリンク・データを送信するためにアンテナ要素に結合されたダウンリンク送信ユニットと、リモート・ユーザ端末からのアップリンク信号を受信するためにアンテナ要素に結合されたアップリンク受信ユニットと、ダウンリンク送信ユニットに結合され、さらにアップリンク受信ユニットに結合された、アップリンク応答信号に基づいてダウンリンク・スマート・アンテナ処理戦略を決定するプロセッサとが含まれる。
【0024】
一実施形態では、第1基地局102のアンテナ要素104が、それぞれ、送信と受信の両方に使用され、別の実施形態では、複数のアンテナ要素が、別々の送信用アンテナおよび受信用アンテナを含むことに留意されたい。
【0025】
105、106、107、108などのユーザ端末には、通常は、アンテナ・システムとトランシーバが含まれる。これらのユーザ端末は、通常は、インターネットまたは他のデータ通信ネットワークを介する音声通信および/またはデータ通信などのさまざまなタイプの機能性を提供するために、入力デバイスおよび/または出力デバイスおよび/または処理デバイスに結合される。そのようなユーザ端末はモバイルまたは固定とすることができる。一実施形態では、アンテナ・システムが、単一のアンテナを有することができ、あるいは、もう1つの実施形態では、アンテナ・システムに、ダイバーシチ送受信を容易にするために複数のアンテナ要素を含めることができる。もう1つの実施形態では、アンテナ・システムに、スマート・アンテナ・システムを含めることができる。一実施形態では、ユーザ端末は、互いの間で音声および/またはデータを通信できるものでもよい。ユーザ端末に結合するかその一部とすることができるのが、ラップトップ・コンピュータ、両方向ポケット・ベル、携帯情報端末(PDA)、ビデオ・モニタ、オーディオ・プレイヤ、セル電話、または、別の通信デバイスまたは基地局などの通信局とワイヤレスの形で音声またはデータを通信することができる他のデバイスの1つまたは複数である。
【0026】
信号が、リモート送信器105、106、107、108の1つから受信される時に、適応空間プロセッサ208は、アンテナ要素のアレイ104のそれぞれで受信された信号の振幅および位相に応答し、存在するであろうマルチパス状態を補償することおよび混信を軽減することを含めて、ユーザ端末から基地局への信号リンクを有利に強化する指向性受信パターンを効果的に提供する形で信号を組み合わせるアップリンク空間処理を実行する。
【0027】
重み付けパラメータによって決まるアップリンク・スマート・アンテナ処理戦略を決定するさまざまな技法が既知である。一実施形態では、シンボルの既知のトレーニング・シーケンスがアップリンク信号に含まれる。この実施形態の1つのバージョンでは、戦略決定に最小二乗法が使用される。もう1つの実施形態では、たとえば定モジュラスまたは特定の変調フォーマットなど、アップリンク信号が有することが既知である1つまたは複数の特性を有する基準信号がそれに従って構成される、「ブラインド」法が使用される。既知の信号または構成された基準信号のいずれかが、誤差信号の形成に使用され、アップリンク・スマート・アンテナ戦略決定によって、誤差に基づくある判断基準を最適化するアップリンク重み付けパラメータが決定される。一実施形態では、判断基準が、最小二乗誤差判断基準である。
【0028】
一実施形態は、空間分割多元接続(SDMA)に従って動作することさえできる。SDMAでは、同一チャネルのリモート・ユーザが空間的に分離されている限り、第1基地局102に関連する複数のユーザ端末が、アップリンクで同一の「通常」チャネルすなわち、同一の周波数チャネルや時間チャネル(FDMAおよびTDMAシステムの場合)または同一のコード・チャネル(CDMAシステムの場合)で第1基地局102と通信することができる。その場合には、スマート・アンテナ・システムが、同一の通常チャネル内で複数の「空間チャネル」を提供し、適応空間プロセッサ208が、所望のユーザ端末と通常チャネルを共用する第1基地局102に関連するリモート端末からの混信を軽減するためにアップリンク空間処理を実行する。
【0029】
第1基地局102は、存在するであろうマルチパス状態の補償および混信軽減を含めて、基地局からユーザ端末への信号リンクを有利に強化する指向性信号パターンを効果的に提供する形でリモート・ユニット105、106、107、108の1つまたは複数に信号を送信するのにも使用される。SDMAは、ダウンリンク方向でも可能であり、基地局が、同一の通常チャネル上で複数の関連ユーザ端末に送信できる。すなわち、同一の通常チャネルが、複数の空間チャネルを有することができる。
【0030】
ダウンリンクでは、適応空間プロセッサ208が、制御コンピュータ210の制御の下で、ダウンリンク重み付けパラメータの組に従う振幅および位相で信号に重みを付けることによって、リモート端末に送信されるさまざまなバージョンの信号を生成する。そのような処理を、一般に、ダウンリンク空間処理またはダウンリンク・スマート・アンテナ処理と称する。ダウンリンク・スマート・アンテナ処理戦略は、この場合には、ダウンリンク重み付けパラメータによって決まる。そのような処理には、さらに、時間等化用の時間フィルタリングを含めることができ、重み付けと組み合わされた時に、そのようなスマート・アンテナ処理をダウンリンク時空処理と称する。ダウンリンク時空処理は、アンテナ要素のそれぞれによって送信される信号の時間処理パラメータを含むダウンリンク重み付けパラメータの組によって決まるダウンリンク・スマート・アンテナ処理戦略に従って実行される。説明を簡単にするために、用語ダウンリンク空間処理およびダウンリンク・スマート・アンテナ処理は、本明細書では、ダウンリンク時空処理またはダウンリンク空間処理のいずれかを意味する。
【0031】
この場合にダウンリンク重み付けパラメータによって定義されるダウンリンク・スマート・アンテナ処理戦略を決定するさまざまな機構が既知である。一実施形態は、時間領域多重化(TDD)を使用するTDMAシステムである通信システム100で動作し、その結果、特定のユーザ端末とそれに関連する基地局の間のアップリンク周波数とダウンリンク周波数が同一になる。ダウンリンク重み付けパラメータは、通常は、同一のユーザ端末のアップリンク重み付けパラメータから決定される。アップリンク重み付けパラメータからダウンリンク重み付けパラメータを決定する際に、較正係数が含められて、ひずみの差、たとえば、アンテナ要素のアレイ104のそれぞれに結合された異なる受信チェーンおよび送信チェーンを介して信号が進む際に信号に発生する振幅シフトと位相シフトの差が補償される。そのようなチェーンには、アンテナ要素、ケーブル、フィルタ、RF受信器、RF送信器、物理的接続、および、処理がディジタルである場合のアナログ・ディジタル変換器が含まれる。たとえば、それぞれ本願の譲受人に譲渡された米国特許第5546090号、米国特許出願第08/948772号および米国特許出願第09/925434号に、較正の方法および装置の説明が含まれる。
【0032】
時間領域多重化を使用しない通信システムで動作するための代替実施形態、たとえば、特定のユーザ端末との通信のアップリンク周波数とダウンリンク周波数が同一でない周波数領域多重化(FDD)を使用するシステムで動作する本発明の実施形態では、ユーザ端末の到着方向(DOA)の判定を含む。しかし、これに制限されず、ユーザ端末から受信されたアップリンク信号からダウンリンク重み付けパラメータを決定するさまざまな技法が使用可能である。
【0033】
図2Bに、スイッチド・ビームであるスマート・アンテナ・システム223を含む第1基地局102の代替実施形態を示す。スマート・アンテナ・システム223は、アンテナ要素のアレイ104、アンテナ要素のアレイ104用の固定ビームの組を形成するビームフォーミング・ネットワーク225、ビームフォーマ225の個々のビーム端子ごとに1送信器/受信器のトランシーバの組227、およびトランシーバ227の1つまたは複数のビームを組み合わせるコンバイナ229を有する。含まれる制御コンピュータ231が、スマート・アンテナ・システムを制御する。例示的なビームフォーマには、バトラ・マトリックスが含まれるが、これに制限はされない。コンバイナ229は、1つまたは複数の固定ビームを選択して、アップリンクまたはダウンリンクで使用する。コンバイナ229には、1つまたは複数のビームを選択するスイッチング・ネットワークを含めることができる。コンバイナ229に、さらに、1つまたは複数のビームを組み合わせる機構を含めることができる。図2Aの適応スマート・アンテナ・システムと同様に、ダウンリンク通信用のスイッチド・ビーム・スマート・アンテナ・システムを制御する方法の決定を、アップリンク・スマート・アンテナ処理戦略と称する。ダウンリンク通信中のコンバイナ229の処理をダウンリンク空間処理と称する。アップリンクでは、組合せが、受信された信号を有利に組み合わせるためにアップリンク重み付けパラメータの組に従って、選択されたビームに重みを付けることによって動作する。図2Aの適応スマート・アンテナ・システムと同様に、そのようなアップリンク組合せをアップリンク空間処理と称し、アップリンク通信に関する組合せの決定をアップリンク・スマート・アンテナ処理戦略の決定と称する。
【0034】
具体的に言うと、リモート・ユニット105、106、107、108内のリモート送信器の1つから信号が受信される時に、ビーム・コンバイナ229は、アンテナ要素のアレイ104のそれぞれで受信された信号に応答し、存在するであろうマルチパス状態の補償および本発明の態様による混信の軽減を含めて、ユーザ端末から基地局への信号リンクを強化する指向性信号パターンを効果的に提供する形で、ビームフォーマ225からのビームを組み合わせるアップリンク空間処理を実行する。
【0035】
さらに図2Bを参照すると、ダウンリンクで、コンバイナは、ビームフォーマ225の1つまたは複数の選択されたビームを介して送信される重みを付けられたバージョンを決定するように信号を処理する。コンバイナの処理は、存在するであろうマルチパス状態の補償および本発明の態様による混信の軽減を含めて、基地局からユーザ端末への送信を改善することである。
【0036】
図2Aおよび2Bの両方の実施形態で、本発明の一態様に従って、他の基地局111のリモート・ユニット109、110など、同一チャネル混信物からも信号が受信される。空間処理では、他の基地局111のリモート・ユニット109、110などの同一チャネル・ユーザからの混信を軽減する形で、これらの受信信号を使用する。
【0037】
特に、移動可能ユーザ端末またはマルチパス環境またはインターネットなどのコンピュータ・ネットワーク内のデータ通信、あるいはこのような要因の組合せに対する、好ましいスマート・アンテナ戦略の適応的決定は、変化するRFおよび混信の環境のゆえに、データ通信の特定の時に最もよく行われる。リモート・ユーザ端末がモバイルである場合に、ユーザ端末の移動が、後続する複数のデータ伝送の間に好ましい位置と好ましくない位置の間でのユーザ端末の移動となることがある。データ伝送、たとえば通信システム100がインターネットなどのコンピュータ・ネットワークの一部である時のユーザ端末と第1基地局102の間のデータ伝送の場合に、混信環境が早く変化することがある。したがって、第1基地局102に対して混信物であるリモート端末109、110などが、異なる時にそれぞれの第2基地局111に送信している可能性があり、そのような混信パターンが早く変化することがある。
【0038】
基地局からの通信の開始
第1基地局102からダウンリンクでの通信の開始のとき、最適のスマート・アンテナ処理戦略を早く決定するために、本発明の一実施形態によれば、第1基地局102は、第1基地局102が通信を開始することを望むことを示すために、合意された論理制御チャネルでユーザ端末に初期ダウンリンク・ページング・メッセージを送信する。
【0039】
ユーザ端末は、ログ・インしていない場合があり、あるいは、ログ・インし、認証されているが、関連する基地局との能動的な通信交換状態ではないアイドル状態であるか、関連する基地局と能動的に通信しているアクティブ状態であることがある。ユーザ端末が、アイドル状態である時には、基地局とユーザ端末の両方が通信を開始する準備ができている。さらに、基地局とそのアイドル端末の両方が、基地局がユーザ端末をページングするかユーザ端末が基地局との通信を開始するための1つまたは複数の潜在的なチャネルの組を示す情報を有する。
【0040】
ユーザ端末は複数のチャネルで通信する能力を有する場合があり、したがって、あるチャネルでアイドルであるが別のチャネルでアクティブであることがあることに留意されたい。アイドルとは、当のチャネルでアイドルであることを意味する。アイドルのユーザ端末が、他のチャネルでアイドルでないことがあることを諒解されたい。
【0041】
ユーザ端末をページングするためのページング・メッセージの送信は、比較的早く変化する混信を伴う環境にある未知のおそらくは変化する位置にあるユーザ端末が関連する基地局からそのようなページング(および/または他の制御信号)を成功裡に受信する可能性が増える形で実行されることが望ましい。
【0042】
本発明の一態様は、無指向性の形でダウンリンク信号を送信し、それと同時に、基地局に知られている1つまたは複数の望まないユーザ端末であるユーザ端末への混信、すなわち、1つまたは複数のユーザ端末のそれぞれがダウンリンク信号の送信中に特定のダウンリンク・チャネルで1つまたは複数の信号を受信できることを軽減する必要がある。
【0043】
本明細書で使用される無指向性の形とは、エネルギを特定の1つまたは複数のユーザに意図的に向けないことを指す。セクタ化されたシステムでは、これは、セクタ内で無指向性であることを意味する。さらに、実質的に無指向性とは、伝送全体が、それぞれがおそらくは異なる戦略を有する反復される伝送の組に分割される時の時間平均での無指向性も意味する。
【0044】
本発明の一態様には、システム100など無線パケット・データ・システムでの第1基地局102などの基地局から特定のユーザ端末への通信を信頼性のある形で開始する方法が含まれる。この方法は、下で説明するように、スマート・アンテナ・システムを有する基地局に特に有用である。
【0045】
この方法の一実施形態には、ユーザ端末に応答させるという明白な理由から、第1基地局102によって、比較的強くエンコードされた、比較的低速のページング・メッセージを送信することが含まれる。エンコーディングは、ユーザ端末での検出の可能性をより高くする方法の1つである。低速信号が送信されるのは、多くない情報が送信されるからである。ユーザ端末は、ページング・メッセージを検出し、応答する。その後、その応答は、基地局によって、後続の伝送のための通信リンクに関する情報を獲得するのに使用される。通信リンクに関するこの情報によって、通常は、基地局とユーザ端末の間での信頼性があり比較的高速の(たとえばトラフィック・データ)通信が行われる。他の基地局のユーザ端末も、同一の通常チャネルでめいめいの基地局に応答することができ、そのような応答を、第1基地局102が、後続のダウンリンクまたはアップリンクの送信で、混信する同一周波数のユーザ端末へのまたはそれからの混信を軽減するのに使用することができる。
【0046】
複数のユーザ端末間でダウンリンク・データ伝送を共用するダウンリンク・チャネルでのページング
一実施形態では、第1基地局102と1つまたは複数のユーザ端末の間で通信されるトラフィック・データなどの他のデータと同一の通常チャネルを占有することができる論理制御チャネル内で、ページング・メッセージを送信することができる。
【0047】
さらに、他の基地局とその基地局の1つまたは複数のユーザ端末との間で通信されるトラフィック・データまたはページング・データなどの他のデータと同一の通常チャネルを占有することができる論理制御チャネル内で、第1基地局102からページング・メッセージを送信することができる。
【0048】
さらに、第1基地局102に関連する他のユーザ端末と1つまたは複数の他の基地局の他のユーザと同一の通常チャネルを占有することができる論理制御チャネル内で、第1基地局102からページング・メッセージを送信することができる。
【0049】
一実施形態に、ユーザ端末ごとに、UT_Sequenceと称する一意のページング・シーケンスを与えることが含まれる。このシーケンスは、多数の形で生成することができる。たとえば、基地局識別番号および/またはユーザ端末識別番号をPNシーケンス・ジェネレータへの入力として使用することができる。結果のビットが変更され、結果のI/Qベースバンド・シーケンスがUT_Sequenceを形成する。UT_Sequenceを生成する多数の他の方法が可能である。たとえば、ユーザ端末識別番号を、低速エラー訂正コードを使用してエンコードすることができ、エンコードされた番号を、基地局識別番号のすべてまたは一部を用いて開始されるPNシーケンス・ジェネレータの出力とのXOR演算によってスクランブルする。UT_Sequenceは、2つのユーザ端末が同一のページング・シーケンスを有する確率が比較的低くなるものであり、一実施形態では、UT_Sequenceがシステム内の各ユーザ端末に一意である。一実施形態では、UT_Sequenceに、所望のユーザ端末でのUT_Sequenceの成功裡の受信の可能性を高めるために、非常に大きい度合の冗長性を与えるコーディングが含まれる。
【0050】
各ユーザ端末は、合意された論理制御チャネルをリスンし、そのUT_Sequenceを検出することを試みる。この論理制御チャネルは、制御チャネルとすることができ、あるいは、本発明の態様に従って、システム内の他のユーザ端末によるトラフィックにも使用される通常チャネルとすることができる。
【0051】
ユーザ端末は、そのUT_Sequenceを成功裡に検出するまで、ユーザ端末シーケンス検出判断基準を使用する。1つの検出方法では、相関閾値を含む検出判断基準を用いる相関を使用する。
【0052】
第1基地局102は、いくつかの合意された形で、所望のユーザ端末がリスンしている1つまたは複数のチャネルを示す情報を有し、基地局は、このチャネルでUT_Sequenceを送信する。リスンされる1つまたは複数のチャネルは、たとえば、関連する基地局へのユーザ端末の登録(ログ・イン)中の初期交換中に合意されるものとするか、事前に設定することができる。第1基地局102は、混信が通信を妨げる可能性を減らすことによってUT_Sequenceの成功裡の受信の確率を増やすために、スマート・アンテナ・システムに関するスマート・アンテナ処理戦略を決定する。
【0053】
ページングの前に、ページングされるユーザ端末がアイドルであり、したがって送信していないことが知られているが、しかし、第1基地局102からデータを受け取ることができる第1基地局に関連する1つ又は複数のどれかのユーザ端末がページング・メッセージと同時にかつ同じ通常チャネルを用いてアップリンクで第1基地局102に送信している時間中に、第1基地局102が1つまたは複数の関連するユーザ端末から信号(「ページング前受信信号」)を受信していることがある。
【0054】
第1基地局102は、ページング前受信信号を使用して、スマート・アンテナ・システムのダウンリンク・スマート・アンテナ処理戦略を決定して、そのような同一チャネル・ユーザ端末へのデータと、同一の通常チャネルの異なる空間チャネルでのページング・メッセージを同時に送信する。
【0055】
関連するユーザ端末から信号を受信することのほかに、第1基地局102は、混信物から信号を受信していることがある。第1基地局102は、それ自体の関連するユーザ端末からの信号を混信物からの信号と区別する。一実施形態では、その区別にユーザ端末識別子が使用される。
【0056】
ダウンリンク通常チャネルをページング・メッセージと共用できる、第1基地局に関連する他のユーザ端末が存在し得ないことにも留意されたい。
【0057】
1つまたは複数の他の基地局も通信システムに含めることができる。一実施形態では、他の基地局は第1基地局102と以下のように調整される。すなわち、第1基地局102がページング前受信信号を受信するほかに、他の基地局に関連する1つまたは複数の他のユーザ端末から、ページングされるユーザ端末のページングの前に、信号(「他ユーザ端末受信信号」)を受信することができる。上記した他のユーザ端末にはページング・メッセージ中にページング・メッセージと同一の通常チャネル上で送信される端末を含む。第1基地局102は、関連するユーザ端末信号を、他の基地局に関連する他のユーザ端末からの信号と区別する。他の基地局に関連する他のユーザ端末が、第1基地局102からのページングと同時に、そのページングと同一の通常チャネルで、めいめいの関連する基地局からデータを受信していることがあることに留意されたい。
【0058】
調整されている2つの基地局が、それらの基地局によって使用されるプロトコルが調整されるように、関連するユーザ端末と通信するのに各基地局がプロトコルを使用する。
【0059】
第1基地局102は、ページング前受信信号および他ユーザ端末受信信号を使用して、そのスマート・アンテナ・システムのダウンリンク・スマート・アンテナ処理戦略を決定して、関連する同一チャネル・ユーザ端末へのデータおよび同一の通常チャネルの異なる空間チャネルでのページング・メッセージを同時に送信すると同時に、第1基地局102に関連するユーザ端末へ、および他ユーザ端末受信データがそこから受信された他のユーザ端末への混信を軽減する。
【0060】
一実施形態によれば、ダウンリンク・スマート・アンテナ処理戦略決定では、較正を使用することで、アップリンク重み付けパラメータから決定されるダウンリンク重み付けパラメータが使用される。アップリンク重み付けパラメータは、ページング前受信信号および他ユーザ端末受信信号に対応する、アンテナ・アレイのアンテナ要素で受信された信号から決定される。
【0061】
一実施形態では、スマート・アンテナ処理戦略決定で、ページング前受信信号および他ユーザ端末受信信号に対応する、アンテナ・アレイのアンテナ要素で受信された信号の受信共分散行列から較正を使用して決定される送信共分散行列が使用される。具体的に言うと、この戦略には、混信するリモート・ユーザから到着する信号の混信共分散行列を使用する混信軽減が含まれる。
【0062】
ZRが、ページングに使用される通常チャネル内で関連するユーザ端末から基地局で受信されるすべての信号のアンテナ要素での受信信号のm×n行列で、各行は、m個のアンテナの1つで受信された信号のn個の複素数値(I値およびQ値)サンプルのベクトルであるものとする。zRが、m個のアンテナのそれぞれで受信された信号および雑音を表す複素乱数変数(I値およびQ値)のm×1ベクトルであるとする。受信共分散行列は、RR=E[zRzR H]と定義され、ここで、E[.]は、期待値演算であり、添字Hは、複素共役転置演算すなわち、エルミート転置を表し、その結果、m個のアンテナ要素について、受信共分散行列RRが、m×m行列になる。望ましいアップリンク信号が存在しない、すなわち、所望のユーザ端末がアイドル状態である時に発生するように、混信だけがチャネルに存在する場合に、受信共分散行列は、RRI=E[zRIzRI H]と定義される受信混信共分散行列である。ここで、zRIは、送信する混信するリモート端末からアンテナ・アレイのm個のアンテナ要素の1つに到着する信号の複素数値(I値およびQ値)のランダム変数のベクトルである。
【0063】
受信混信共分散行列には、混信するリモート端末の平均空間挙動に関する情報が含まれる。この行列の固有ベクトルによって、混信によって占められる平均空間方向が決まる。受信混信共分散行列の固有ベクトルによって、固有値方向のそれぞれで混信によって占められる平均電力が示される。したがって、比較的大きい固有値に関連する固有ベクトル方向は、比較的多量の平均混信電力を受信する空間方向を示し、比較的小さい固有値に関連する固有ベクトル方向は、比較的少量の平均混信電力を受信する空間方向を示す。
【0064】
一実施形態では、期待値演算が、信号のサンプルの平均をとることによって実行される。すなわち、RR=ZRZR HかつRRI=ZRIZRI Hである。ここで、ZRIは、望ましいアップリンク信号が存在せずに基地局で受信される信号のアンテナ要素での受信信号サンプルのm×n行列であり、やはり、各行は、m個のアンテナの1つで受信される信号のn個の複素数値(I値およびQ値)サンプルのベクトルである。
【0065】
一実施形態では、受信共分散行列を使用して、同一チャネルの望まないユーザ端末への混信を軽減することを含む、好ましいダウンリンク処理戦略を決定する。受信共分散行列の計算中に送信している同一チャネル・ユーザ端末の組の一部が、第1基地局が送信する時に受信もしている時には、そのような戦略が、混信軽減の達成にかなり有効である。
【0066】
本発明の一態様によれば、ページングの前に、ページングされるユーザが送信していない(たとえばアイドル状態)ことが知られているが、ページング・メッセージと同時に同一の通常チャネルでダウンリンクで受信できる望まないユーザ端末がめいめいの基地局へアップリンクで送信している可能性がある時に、受信混信共分散行列がサンプリングによって決定される。
【0067】
その代わりに、ページングされるユーザ端末および他のユーザ端末(後にページングと同一の通常チャネルでページングと同時にダウンリンクで受信していることがあるユーザ端末)の両方が送信中である時に、第1基地局102で受信された信号に対してアップリンク空間処理を実行することで、混信共分散行列を決定することができる。アップリンク空間処理によって、ページングされるユーザ端末からの信号が判定され、減算によって、混信信号が判定される。
【0068】
受信共分散号列は、潜在的な同一チャネル・リモート端末がデータを送信している可能性が高く、所望のユーザ端末がアイドルである時に、第1基地局102が受信する信号(たとえば、ページング前受信信号および他ユーザ端末受信信号)から決定される。この受信共分散行列は、受信混信共分散行列と等しく、混信する送信器からの混信軽減を含む、受信信号に関するスマート・アンテナ処理戦略を有利に決定するのに使用することができる。
【0069】
したがって、望まないユーザ端末への混信軽減を含むページングに関する送信空間処理は、異なるアンテナ要素との間の電子装置チェーンの相違を考慮に入れるための較正または別の動作が実行されるならば、望まないユーザ端末がアップリンクで送信している時に決定される受信混信共分散行列から決定することができる。具体的に言うと、ページングを送信するためのダウンリンク空間処理のダウンリンク重み付けパラメータの組は、必ずではないが、最小値であることが好ましい比較的小さい値を有する、受信混信共分散行列の固有ベクトルからとられる。
【0070】
下でさらに説明するように、一実施形態によれば、システム100の基地局とそれに関連するユーザ端末との間のアクティブ・トラフィック通信は、シーケンシャル時間間隔(フレーム)の組で発生し、各フレームが、選択された数のダウンリンク通常チャネル(たとえばTDMAシステムの時間期間)に分割されることに留意されたい。ダウンリンク通常チャネルごとに、アップリンク上に、関連する肯定応答通常チャネル(たとえば、TDMAシステムの時間期間)がある。本明細書での説明は、全般的に、TDMAシステムで使用される本発明の一実施形態に適用されるが、本発明は、TDMAシステムに制限されない。
【0071】
TDMAシステムでは、各フレームが、選択された数のダウンリンク・データ転送期間(タイムスロット)に分割され、ダウンリンク・データ転送期間ごとに、アップリンク上に関連する肯定応答転送期間(タイムスロット)がある。第1基地局102と所望のユーザ端末の間で通信が確立された後に、ダウンリンク・データ伝送のダウンリンク・データ転送期間に関連するアップリンクの、必ずではないが最も最近の肯定応答転送期間であることが好ましい、以前の関連する肯定応答転送期間の間に、第1基地局102からユーザ端末へのダウンリンク・データ送信の前に、そのユーザ端末からの肯定応答信号が送られる。アップリンクで受信される肯定応答信号は、肯定応答転送期間に関連する将来の(必ずではないが次であることが好ましい)ダウンリンク・データ転送期間に所望のユーザ端末に送信するために第1基地局102のスマート・アンテナ・システムの処理戦略を有利に決定するのに使用される。さらに、基地局によって使用されるシーケンシャル時間期間の組が、調整され、その結果、同一のまたは他の基地局の混信するユーザ端末からの他の肯定応答が第1基地局102でも受信され、スマート・アンテナ処理戦略の決定に使用される。したがって、アップリンクの肯定応答期間中にめいめいの基地局に送信する、通信システム100のユーザ端末の数は、関連する将来の(必ずではないが次であることが好ましい)ダウンリンク・データ転送期間中に送信されることがあるアクティブな所望のユーザ端末の組のスーパーセットである。
【0072】
特定のダウンリンク・データ転送期間中にアイドル・ユーザ端末にページング・メッセージを送信する一実施形態では、ダウンリンク・スマート・アンテナ処理戦略は、較正と、アップリンク上の前の関連する肯定応答転送期間中に受信された信号から決定される共分散行列の最小の固有値を有する固有ベクトルとを使用して決定される。
【0073】
そのようなページング戦略の使用には、アップリンク上の前の関連する肯定応答転送期間中に第1基地局102によってそれからの信号(たとえば、ページングま受信信号および他ユーザ端末受信信号)が受信されたユーザ端末への混信軽減が含まれる。送信するユーザ端末からのそのような受信信号に対応する受信共分散行列の固有ベクトルは、最小の固有値よりかなり大きい固有値を有する。したがって、一実施形態では、ページング・メッセージが、同一チャネル・ユーザへの混信を最小にするために、アップリンクで最も弱い混信物であった方向に送信される。
【0074】
代替実施形態では、供給される閾値より小さい値を有する、送信(混信)共分散行列の固有ベクトルを使用して、ページングのために使用されるダウンリンク・スマート・アンテナ処理戦略(たとえば、ダウンリンク重み付けパラメータ)を決定することができる。そのような固有ベクトルは、実質的に、送信混信共分散行列の零空間にある。
【0075】
本明細書で無指向性と称する形での送信の定義に、共分散行列の比較的小さい固有ベクトルの方向にエネルギを「向ける」零空間送信が含まれる。
【0076】
もう1つの代替実施形態では、潜在的な同一チャネル・リモート端末がデータを送信している可能性が高く、所望のユーザ端末がアイドルである時に決定される受信信号共分散行列が、全方向放射パターンに従って他の方向でページング・メッセージを送信しながら、望まれない同一チャネル・ユーザの方向に零を特に向けるための較正と共に使用される。全方向パターンは、無指向性の形での送信の特殊な場合である。セクタ化されたシステムでは、全方向が、セクタ内の実質的にすべての方向を意味する。さらに、実質的に全方向とは、送信全体が、それぞれがおそらくは異なる戦略を有する反復される送信の組に分割される時の、時間平均での実質的にすべての方向をも意味する。
【0077】
Goldburgによって1997年12月12日に出願され、本発明の譲受人に譲渡される米国特許出願第08/988519号に、所望の放射パターンを達成するためにダウンリンク空間処理重み付けパラメータを決定する1つの方法の説明がある。Goldburgの方法によれば、重みは、最適性判断基準を最適化することによって決定される。本発明の代替実施形態について、Goldburgの方法を変更して、共分散行列から決定される、可能性が高い混信に零を向けることを含めることができる。
【0078】
その代わりに、到着方向(DOA)ベースの方法を使用して、ダウンリンク・スマート・アンテナ処理戦略を決定することができる。
【0079】
望まないユーザ端末への混信を軽減する代替方法に、ある前の時に望まないユーザ端末から第1基地局102で受信された信号から望まないユーザ端末に関するサイド情報を形成することが含まれる。サイド情報は、第1基地局102内のデータベースに保管することができる。
【0080】
望まないユーザ端末に関するサイド情報は、望まないユーザ端末への混信の軽減を含む戦略を決定するのに使用することができる、ユーザに関する情報である。ユーザ端末に関するそのような保管されたサイド情報の例が、ユーザ端末のスペイシャル・シグニチャである。たとえば、Barratt他の米国特許第5592490号、表題「SPECTRALLY EFFICIENT HIGH CAPACITY WIRELESS COMMUNICATION SYSTEMS」およびOttersten他の米国特許第5828658号、表題「SPECTRALLY EFFICIENT HIGH CAPACITY WIRELESS COMMUNICATION SYSTEMS WITH SPATIO−TEMPORAL PROCESSING」に、スペイシャル・シグニチャを使用して混信を軽減するいくつかの技法の説明がある。受信スペイシャル・シグニチャは、基地局アレイが、混信または他のユーザ端末が存在せずに、特定のユーザ端末からどのように信号を受信するかの特徴を表す。特定のユーザ端末の送信スペイシャル・シグニチャは、リモート・ユーザ端末が、混信なしで基地局からの信号をどのように受信するかの特徴を表す。送信スペイシャル・シグニチャは、較正を使用して受信スペイシャル・シグニチャから決定することができる。
【0081】
サイド情報は、データベースから検索され、少なくとも1つの望まないユーザ端末への混信軽減を含めるためにスマート・アンテナ処理戦略を決定するのに使用される。
【0082】
サイド情報は、同一の第1基地局102での望ましくないユーザ端末から受信される信号から形成することができる。その代わりに、通信システムに、少なくとも1つの第2基地局と、ハードワイヤおよび/またはワイヤレスとすることができる基地局間通信機構を含めることができる。1つまたは複数の他の基地局は、望まないユーザ端末からの信号を受信し、望まないユーザ端末ごとのサイド情報形成ステップが、そのような各望まないユーザ端末からの信号を受信する他の基地局で行われる。サイド情報は、基地局間通信機構を使用して、第1基地局102に通信される。そのような方法が使用される時に、他のそのような基地局は、望ましくないユーザが「実際に」望ましくない第1基地局102に通信する。
【0083】
サイド情報の他の形態には、1つまたは複数の望ましくないユーザ端末のDOAが含まれ、実際に、望ましくないユーザ端末からの受信信号が含まれる。
【0084】
一実施形態では、TDDシステムで動作する方法が実施されるが、本発明は、FDDシステムでの動作にも適用可能である。FDDシステムでは、送信チャネルおよび受信チャネルが、一般に、時間のどの瞬間にも互いに相関しない。DOAベースの技法を使用して、ユーザ端末の到着方向からダウンリンク・スマート・アンテナ処理戦略を決定することができる。さらに、送信共分散行列および受信共分散行列は、通常は、受信共分散行列または混信共分散行列の計算に十分な時間平均が使用される時、特に、アップリンク周波数がダウンリンク周波数に比較的近い時に、FDDシステムでは実質的に等しくなる。そのような場合には、較正を含む、アップリンク空間処理戦略から決定されるダウンリンク空間処理戦略を使用することによって、たとえばClarity Wireless,Inc.、発明者Raleigh他のPCT特許出願第WO98/09385号、表題「SPATIO−TEMPORAL PROCESSING FOR COMMUNICATION」に記載のように、満足な結果をもたらすことができる。
【0085】
本発明は、CDMAシステムにも適用可能である。CDMAシステムは、しばしば、少数のユーザ端末に、周波数チャネルの実質的にすべてのリソースを提供する。したがって、送信するユーザ端末に対応する受信共分散行列の固有ベクトルに関係する固有値は、最小の(すなわち零空間)固有値よりかなり大きい。
【0086】
したがって、本発明の一実施形態を用いると、基地局が、無指向性の形で所望のユーザ端末にダウンリンク・メッセージを送信でき(たとえばリモート端末をページングする)、他のユーザ端末への混信が実質的に軽減される。さらに、一実施形態では、第1基地局102が、同時に、他のデータを1つまたは複数の他のユーザ端末に送信する。したがって、本発明の一実施形態では、同一の通常チャネルを介する指向性トラフィック(進行中のトラフィック・データ)とブロードキャスト・トラフィック(ページなど)の組合せももたらされる。
【0087】
反復ページング
ページング・メッセージの成功裡の受信に応答して、ユーザ端末は、第1基地局102に信号を送信する。ユーザ端末は、合意されたチャネルで基地局にランダム・アクセス要求信号を送信することによって応答する。第1基地局102は、トラフィック通信の周波数チャネルおよびダウンリンク転送時間期間の指定を含むアクセス割当メッセージをユーザ端末に送信する。アクセス割当メッセージは、ユーザ端末と基地局の間のリンクでのパス消失の測定および/または電力制御の実行を含む複数の制御機能を実行するのにも使用することができる。
【0088】
ページング・メッセージは、必ずではないが比較的強くコード化されることが好ましい。ユーザ端末の受信アンテナで受信された信号からそのような強くコード化されたUT_Sequenceを検出する多数の方法が使用可能である。そのような技法の1つが、相関である。
【0089】
したがって、ランダム・アクセス要求信号は、所望のユーザ端末がそのUT_Sequenceを成功裡に検出したことの第1基地局102への表示である。1バージョンでは、ランダム・アクセス要求信号の不在によって、所望のユーザ端末がページを成功裡に受信していないことのフィードバックが基地局102に提供される。成功または失敗のフィードバックを提供する他の方法も、本発明の他の実施形態で使用することができる。
【0090】
したがって、一実施形態では、第1基地局102が、所望のユーザ端末がページを成功裡に受信したか否かを示すフィードバックを受信する。
【0091】
本発明のもう1つの態様は、同一の反復を使用してすなわち、反復される形で将来のフレームの同一の相対時間部分で同一のダウンリンク戦略を使用して、ページ送信を複数回反復することによって、成功裡のページ受信検出の可能性をさらに高める方法である。同一でない反復は、1つまたは複数のダウンリンク戦略、あるいは将来のフレームの相対時間部分が異なることを指す。一実施形態では、同一でない反復を使用して、混信環境が反復で容易に異なるようにし、したがって、所望のユーザ端末がページを成功裡に受信する全体的な可能性を、同一の反復での可能性を超えて増やすのに使用される。たとえば、異なるスマート・アンテナ戦略を使用するか、異なるタイミングを使用して、混信環境が異なる可能性を増やすことができる。ダウンリンク戦略ダイバーシチが、異なるダウンリンク・スマート・アンテナ戦略を使用することによって提供され、あるいは、混信ダイバーシチが、異なる混信環境でページを反復することによって提供される。一実施形態では、ダウンリンク戦略ダイバーシチおよび混信ダイバーシチが使用される。
【0092】
一実施形態では、ページングの成功か否かのフィードバックが使用される。第1の不成功のページの後に、基地局は、一実施形態では異なる無指向性ダウンリンク戦略を使用して、将来(たとえば次)のフレームでそのページを反復する。
【0093】
第1の実施形態では、異なる無指向性戦略によって、実質的に混信共分散行列零空間内にあるもう1つの固有ベクトルに向けて送信して、ダウンリンク・ページングのスマート・アンテナ処理戦略を判定する。フレームのシーケンスの将来のフレームでの反復によって、混信の異なる組の存在下でのページングを提供することができる。というのは、たとえばユーザ端末の異なる組が次のフレームでページングされることがあるので、混信環境が早く変化していることがあるからである。零空間での異なる固有ベクトルの使用によって、異なる放射パターンへページが向けられ、ダウンリンク戦略ダイバーシチがもたらされる。
【0094】
混信環境は十分に早く変化しない場合がある。したがって、第2の実施形態では、反復が、シーケンシャル時間期間の組の異なるダウンリンク・データ転送期間に実行される。たとえばTDMAの場合に、これが、異なるタイムスロットと一致することがある。一般的に言うと、反復送信は、第1送信の特定のダウンリンク・トラフィック・データ転送通常チャネルと異なるダウンリンク通常チャネルで行われる。FDMAシステムの場合には、これが異なる周波数になることがある。
【0095】
したがって、第2の実施形態によれば、受信混信共分散行列を、異なるダウンリンク・データ転送期間に関連する肯定応答転送期間に受信された信号から決定し、受信混信共分散行列の、最小の固有値を有する固有ベクトルを使用して、異なる混信環境でのページの反復を容易にするために、この異なるダウンリンク・データ転送期間中のページの送信中のスマート・アンテナ・システムのダウンリンク空間処理を決定する。
【0096】
代替実施形態では、必ずしも混信共分散行列から決定されないダウンリンク戦略を用いて反復ページングを実行する。もう1つの実施形態では、特定のユーザ端末へのページが、未知の位置のユーザ端末がページを受信する確率を増やすように指定されるスマート・アンテナ・システムの重み付けパラメータの組のシーケンスの異なるシーケンスを使用して反復して送信される。たとえば、本発明の譲受人に譲渡される、Barratt他の1998年2月9日出願の米国特許出願第09/020619号に、そのようなシーケンスを決定する技法が記載されている。メッセージをシーケンシャルに送信するためにスマート・アンテナ処理戦略で使用される重み付けパラメータのシーケンスは、一実施形態によれば、離散フーリエ変換(DFT)に基づく複素数値の重み付けパラメータの組の直交シーケンスである。ページの成功裡の受信の可能性をさらに高めるために、ページ送信の反復は、異なる混信環境でのページングの反復を容易にするために、異なるダウンリンク・データ転送期間中に行われる。
【0097】
ページ反復を使用するもう1つの実施形態では、ページが、それぞれ、幅広い、たとえば全方位ビームを用いて送信されるが、やはり、各異なる反復中に、反復するページが異なる混信環境で発生することを保証するために、ページが、異なるダウンリンク・データ転送期間(たとえば、異なるタイムスロット)中に送信される。全方位パターンを用いる送信の方法は、たとえば、上で参照したGoldburgの米国特許出願第08/988519号に記載されているものである。
【0098】
一実施形態では、各ダウンリンク・データ転送期間が、ページングのために半分ずつの2つに分割される。ページは、任意のデータリンク・データ転送期間の第1の半分または第2の半分に送信することができる。これによって、ダウンリンク・データ転送期間の所与の数の中での相対的に多いページング・メッセージが可能になる。これによって、ページの反復の間で混信環境を変更するもう1つの方法ももたらされる。ページが、ダウンリンク・データ転送期間の半分で送信された後に、次の反復が、次のフレームのダウンリンク・データ転送期間、一実施形態では異なるダウンリンク・データ転送期間の他方の半分で送信される。したがって、混信環境は、少なくともページング送信に関して、第1の送信と第2の送信の間で変化することがある。
【0099】
他の実施形態に、ダウンリンク・データ転送期間の3つ以上のページング期間への分割を含めることができる。
【0100】
図3に、TDMAと共に使用される本発明の実施形態のフレームのシーケンスを示す。図3Aに、3つの完全なフレームを示す。図3Bに、単一(N番目)のフレームを示し、図3Cに、ダウンリンク・データ転送期間、この例では期間D3が、ページングのために第1および第2の半分にどのように分割されるかを示す。同様に、図4に、代替の全二重配置を示す。図4Cは、ダウンリンク・データ転送期間、この例では期間D3が、ページングのために第1および第2の半分にどのように分割されるかを示す。
【0101】
本発明の一実施形態では、反復の数が、ページングする基地局への所望のユーザ端末の近接の推定値の関数である。ユーザ端末の近接は、初期登録(たとえばログ・イン)中に、または、前の成功裡のページング・シーケンス中に、推定される。必ずではないが一般に、ページングする基地局に近いと推定されるユーザ端末は、遠いと推定されるユーザ端末より少ない混信を経験すると仮定される。一実施形態では、推定される近さが、近い、遠い、および非常に遠いの1つであり、近いユーザ端末は、1つのページすなわち反復なしを受信し、遠いユーザ端末は、2ページすなわち1つの反復を受信し、非常に遠いユーザ端末は、2つの反復を受信する。
【0102】
しかし、代替実施形態では、反復のさまざまな数を決定するのに、他の判断基準を使用することができる。各反復が異なる混信環境で発生するように、スマート・アンテナ・システムを有する基地局からスマート・アンテナ・システムを使用するユーザ端末へのページ送信を反復する方法が、本発明の少なくとも1つの実施形態に従って開示された。
【0103】
トラフィック通信
本発明の一実施形態では、基地局とそれに関連するユーザ端末の間のトラフィック通信が無線プロトコルに従って行われる。無線プロトコルは、第1基地局102がそれに関連するユーザ端末と通信するシーケンシャル時間間隔(フレーム)の第1組を提供する。無線プロトコルは、ワイヤレス通信システムの他の基地局111の組のそれぞれのシーケンシャル時間間隔(フレーム)のさらなる組も提供する。
【0104】
図3に、あるTDMA実施形態の場合の送信シーケンスを示す送信時間図の組を示す。図3Aに、一実施形態では等しい持続時間を有する連続するフレームのシーケンスへの時間の全体的な分割を示す。3つの完全なシーケンシャル・フレームが図3Aに示されている。システム・タイミング制御のために、ユーザ端末が必要に応じて問い合わせることのできる同期化チャネルが設けられる。代替実施形態では、各シグナリング・セグメントが、すべてのリモート・ユーザ端末を基地局のタイミング・シーケンスに同期化するために、基地局からのフレーム・マーカー信号から始める。
【0105】
本発明の一態様は、主に、各フレーム内の信号の配置に関し、したがって、例示的フレーム(フレームN)が、前のフレーム(フレームN−1)の終りおよび次のフレーム(フレームN+1)の始めと共に、図3Bに詳細に示されている。
【0106】
本発明の1つのTDMA実施形態によるフレームは、選択された数のダウンリンク・データ転送期間(タイムスロット)D1、D2、D3などと、選択された数のアップリンク・データ転送期間(タイムスロット)U1、U2などに副分割される。アップリンク側には、それぞれが各ダウンリンク・データ転送期間に関連し、基地局に知られている関連するダウンリンク・データ転送期間に対する事前に決められた関係、一実施形態では固定された関係を有する複数の肯定応答転送期間(タイムスロット)AKD1、AKD2、AKD3などもある。ダウンリンク側に、それぞれが各アップリンク・データ転送期間に関連し、基地局に知られている関連するアップロード・データ転送期間に対する事前に決められた関係、一実施形態では固定された関係を有する、複数の肯定応答転送期間(タイムスロット)AKU1、AKU2などもある。TDMA実施形態について、データ転送期間とそれに関連する肯定応答転送期間の間の固定された関係は、タイムスロットによって指定される。すなわち、データ転送期間の特定のタイムスロットによって、反対方向の関連する肯定応答転送期間のタイムスロットが決定される。さらに、一実施形態では、この関係が、システムのすべての基地局のシーケンシャル時間期間のすべてについて同一である。
【0107】
TDMA実施形態について、各データ転送期間が、通常チャネルに対応することに留意されたい。
【0108】
図3Bに示された例では、4つのダウンリンク・データ転送期間があり、したがって、4つのアップリンク肯定応答転送期間があり、2つのアップリング・データ転送期間があり、したがって、2つのダウンリンク肯定応答転送期間がある。SDMAによって、同一タイムスロット中の空間チャネルと呼ばれる複数の通信チャネルが容易になることを想起すると、図3Bの例は、ダウンリンクで通信する少なくとも4つのアクティブ・ユーザ端末と、アップリンクで通信する少なくとも2つのアクティブ・ユーザ端末に対処することに対応する。
【0109】
この時間間隔のシーケンスの特徴の1つが、アップリンクおよびダウンリンクの異なる数のデータ転送期間に対処できることである。データ通信では、たとえば基地局がインターネットなどのコンピュータ・ネットワークに結合される時に、通常は、ダウンリンクにアップリンクより多数の通信がある。本発明の一態様は、アップリンクとダウンリンクのトラフィック・データ通信の間の非対称に対処することである。システムに、特定のチャネルに収容されるアクティブ・ユーザ端末の数と、各方向のシステムのデータ転送要件および容量とに応じて、本明細書に記載の各タイプの期間をより多数またはより少数含めることができる。より高いデータ転送速度について、どの方向でも、より多数のユーザに、本発明のさまざまな実施形態によって対処することができる。
【0110】
1つの代替実施形態では、各シーケンシャル時間間隔に同数のアップリンクおよびダウンリンクのデータ転送期間があり、その結果、提供されるダウンリンク・トラフィック・チャネルの組の総データ搬送容量が、提供されるアップリンク・トラフィック・チャネルの組の総データ搬送容量と同一になる。
【0111】
ダウンリンク・トラフィック通信
成功裡のページの後に、第1基地局102からのアクセス割当メッセージによって、シーケンシャル時間間隔の第1組の各シーケンシャル時間間隔内のダウンリンク転送期間(すなわちダウンリンク・トラフィック・チャネル)および関連する肯定応答転送期間(すなわち関連するアップリンク・チャネル)が割り当てられる。
【0112】
成功裡にページングされた(たとえば、関連する基地局からの初期ダウンリンク・ページングの結果としてアクセス割当メッセージを受信した)各ユーザ端末は、割り当てられたダウンリンク・トラフィック転送期間に対応する肯定応答転送期間にアップリンクでページング・シーケンス(たとえばアクセス割当メッセージ)に応答する。シーケンシャル時間間隔の第1およびさらなる組は、第2基地局111などの他の基地局のユーザ端末からの応答を含む初期ダウンリンク・ページング・シーケンス(たとえばアクセス割当メッセージ)へのアップリンクでのユーザ端末の応答が、第1基地局102に既知の肯定応答通常チャネル(たとえば転送期間および周波数/コード・チャネル)で行われる。具体的に言うと、1つのTDMA実施形態では、基地局のタイミングが同期化され、すべての所望のユーザ端末の応答が、同一の周波数チャネルおよびダウンリンク・データ転送期間に発生することがある第1基地局102または他の基地局111に関連する他の同一チャネル・ユーザ端末などのすべての混信するユーザ端末の可能な応答と時間的に整列される。
【0113】
ユーザ端末からその関連する基地局への肯定応答信号に、トレーニング・データおよび識別情報を含めることができる。一実施形態では、トレーニング・データに識別情報が含まれる。識別情報によって、第1基地局102が、それ自体に関連するユーザ端末からの信号を、他の基地局のユーザ端末からの信号と区別するのが容易になる。識別情報には基地局識別子を含めることができる。第1基地局102は、応答(すなわち肯定応答)を受信し、トレーニング・データおよび識別情報を使用して、ユーザ端末に関する将来(一実施形態では次)のダウンリンク・データ転送期間中にデータを転送するためのスマート・アンテナ処理戦略を決定する。
【0114】
ユーザ端末にダウンリンク・トラフィック・データを送信するための第1基地局102の望まれるスマート・アンテナ処理戦略は、同一チャネル混信に向けられる混信軽減を含め、その結果、送信側基地局からそのような他の同一チャネル・ユーザ端末への混信が軽減されるように決定される。さらに、ユーザ端末から肯定応答信号を受信するための望ましいスマート・アンテナ処理戦略は、一実施形態では、同一チャネル混信からの混信軽減を含めるように決定される。
【0115】
一実施形態では、基地局からの信号のユーザ端末での成功裡の受信について基地局にフィードバックを供給するために、肯定応答に、肯定応答メッセージ(ACK)が含まれる。基地局が、期待されるACKを受信しないか、メッセージが成功裡に受信されなかったことの情報をフィードバックされる時に、基地局は、データの送信を再スケジューリングする。
【0116】
第1基地局102は、指定されたダウンリンク・データ転送期間に、ユーザ端末にデータ(すなわちトラフィック・データ)を送信する。アクティブ・ユーザ端末は、第1基地局102からそれに送信されたダウンリンク・トラフィック・データを受信する。一実施形態では、ユーザ端末に送信されるダウンリンク信号が、トラフィック・データを通信するほかに、将来の通信のスマート・アンテナ処理戦略を決定するためのアップリンクでの応答を得るためのダウンリンク・ポーリング信号としても働く。したがって、ダウンリンク・トラフィック・データに応答して、指定されたダウンリンク・データ転送期間に関するアップリンクの次の肯定応答転送期間中に、ユーザ端末が基地局に肯定応答信号を送り返す。基地局は、この肯定応答を受信し、同一のダウンリンク・データ転送期間に割り当てられた1つまたは複数の同一チャネルの混信するユーザ端末からの肯定応答も受信し、ユーザ端末から受信したこれらの信号を使用して、ユーザ端末に関する次の指定されたダウンリンク・データ転送期間中にユーザ端末に有利にデータを送信するためのスマート・アンテナ処理戦略を決定する。決定されたダウンリンク・スマート・アンテナ処理戦略には、他の基地局111の同一チャネル・リモート端末への混信軽減が含まれる。さらに、第1基地局102は、混信する同一チャネル・ユーザからの混信軽減を含む形で、所望の端末および混信する同一チャネル・リモート端末からの肯定応答信号を有利に受信するためのスマート・アンテナ・システムの処理戦略も決定する。本発明の一実施形態によるシステムが、同一の通常チャネル、たとえばTDMAシステムの同一タイムスロットの、複数の空間チャネルも提供する時に、決定されるスマート・アンテナ処理戦略に、同一の通常チャネルの他の空間チャネルでの同一の基地局102の同一チャネルの混信するリモート端末の混信軽減が含まれる。
【0117】
ユーザ端末から肯定応答信号を受信する所与の肯定応答転送期間に、第1基地局102が、ページング・シーケンス(たとえばアクセス割当メッセージ)またはダウンリンク・トラフィック・データに応答していることがあるユーザ端末から肯定応答を受信することに留意されたい。
【0118】
ダウンリンク・データ転送がそのように開始されたならば、ダウンリンク・トラフィック・データ転送は、指定されたダウンリンク・データ転送期間に、1フレームずつ継続される。各ダウンリンク・データ信号は、ダウンリンク・ポーリング信号としても働く。ユーザ端末は、指定されたダウンリンク・データ転送期間にそれに関連する基地局からダウンリンク・データを受信し、次の指定された肯定応答転送期間中に基地局に肯定応答信号を送り返す。肯定応答信号は、基地局で、同一または他の基地局の他の同一チャネル・ユーザ端末からの他の肯定応答信号と一緒に受信され、やはり、基地局は、肯定応答を最適に受信するため、および次の指定されたダウンリンク・データ転送期間に次のダウンリンク・データ信号を最適に送信するために、そのスマート・アンテナ・システムの処理戦略を決定する。最適にとは、第1基地局102がそれからの肯定応答を受信する混信するユーザ端末との間の混信を軽減すると同時に、1つまたは複数の望ましいユーザ端末との通信を強化するダウンリンク戦略を使用することを意味する。
【0119】
したがって、スマート・アンテナ処理戦略決定で、特定の肯定応答転送期間中に受信された信号が使用され、そのスマート・アンテナ処理戦略決定が、その特定の肯定応答転送期間に関連する次のダウンリンク・データ転送期間中のデータ送信に使用される場合に、この、次のダウンリンク・データ転送期間中にそれに送信されるアクティブ・ユーザ端末の組は、前の特定の肯定応答転送期間中にめいめいの基地局に送信したユーザ端末の組のサブセットである。一実施形態では、そこからの信号が前の特定の肯定応答転送期間に受信されたユーザ端末だけが、次の関連するダウンリンク・データ転送期間にダウンリンクでそれに向けて送信される。したがって、ダウンリンク・データ転送期間の特定の1つに基地局から送信されつつあるアクティブ(すなわち、アイドル状態でない)ユーザ端末は、同一の特定のダウンリンク・データ転送期間に関連するアップリンクの前の肯定応答転送期間にまず基地局にデータを送信したことが既知である。
【0120】
ユーザ端末からのアップリンク通信の開始
本発明のもう1つの態様によれば、第1基地局102に関連するユーザ端末の1つからのアップリンクでの通信が開始される。ユーザ端末が、第1基地局102へのデータ送信の開始を試みる時に、ユーザ端末は、まず、合意された論理制御チャネルでランダム・アクセス要求信号を送信し、このランダム・アクセス要求が、第1基地局102によって受信される。それに応答して、第1基地局102は、やはり合意された論理制御チャネルで、ランダム・アクセス要求信号が受信されたことをユーザ端末に示すためにユーザ端末に情報を送信することを含み、かつユーザ端末からのアップリンクでのデータ転送を受信するためのアップリンク・データ転送期間および周波数チャネルを指定するデータを含むアクセス割当メッセージをユーザ端末に送信する。
【0121】
ユーザ端末は、これに応答して、指定されたアップリンク・トラフィック転送期間中にアップリンク・トラフィック・データを送信する。基地局は、ユーザ端末からのアップリンク・データを受信する。第2基地局111などの他の基地局のユーザ端末も、めいめいの基地局にアップリンク・トラフィック・データを送信している可能性があり、これらの信号が、第1基地局102へのアップリンク・トラフィック信号に混信することがある。さらに、第1基地局102がSDMAも提供する時に、通常チャネルを共用するそれに関連する他のユーザ端末も、そのように混信することがある。本発明の一実施形態によれば、アップリンク・データは、基地局からのアクセス割当メッセージへの応答として働き、第1基地局102はその応答(すなわちアップリンク・トラフィック・データ)を使用してユーザ端末からの信号の受信に関するスマート・アンテナ処理戦略を決定する。この一実施形態によれば、シーケンシャル時間間隔の第1およびさらなる組が指定され、その結果、アップリンク・トラフィック信号が、アクセス割当メッセージに対する応答でまたは継続されるアップリンク・トラフィック・データとしてのいずれかで、第1基地局102に既知のアップリンク通常チャネル(たとえばデータ転送期間および周波数/コード・チャネル)で送信される。第1基地局102は、受信した信号から決定されるスマート・アンテナ処理戦略を使用してアップリンク・トラフィック信号を受信する。このスマート・アンテナ処理戦略は、アクティブな関連するユーザ端末からデータ信号を受信するための戦略である。一実施形態では、指定されアップリンク・データ転送期間内の各アップリンク・トラフィック・データ信号に、スマート・アンテナ・システムの処理戦略を決定するための情報を基地局に提供するトレーニング・データが含まれる。トレーニング・データには、識別情報を含めることができる。一実施形態では、制御コンピュータが、スマート・アンテナ処理戦略によって同一のアップリンク・データ転送期間内にアップリンク・データを有利に受信するように適応させる。制御コンピュータが、同一のアップリンク・データ転送期間に最適にデータを受信するのに十分に早くアップリンク・スマート・アンテナ処理戦略を決定するのに十分な計算能力を有しない、代替実施形態では、1つのアップリンク・データ転送期間内に受信されたデータからのアップリンク戦略決定が、スマート・アンテナ・システムによって、特定のユーザ端末に関する将来(たとえば次)のアップリンク・データ転送期間で、将来のフレームのアップリンク・データ転送期間にデータを受信するのに使用される。TDMA実施形態では、基地局のタイミングが同期化され、所望のユーザ端末のおよび混信する同一チャネル・ユーザ端末の、そのようなユーザ端末のめいめいの基地局への送信のアップリンク・データ転送期間が、同一のタイムスロットで、同一の周波数チャネルで発生する。
【0122】
一実施形態では、基地局が、アクティブ・ユーザ端末からアップリンク・トラフィック・データを成功裡に受信した時に、アップリンク・データ転送期間に対するダウンリンクの指定された肯定応答転送期間中にユーザ端末に肯定応答信号を送信する。したがって、アップリンク・トラフィック・データ信号は、ユーザ端末からの逆方向ポーリング信号として使用され、これに対する応答は、基地局からの肯定応答信号であり、この信号は、通信が開始された後に、逆方向ポーリング肯定応答信号とみなすことができる。さらなる逆方向ポーリング肯定応答信号(すなわち、基地局からの肯定応答)に対する応答を基地局が使用して、そのスマート・アンテナ・システムの処理戦略をさらに決定することができる。
【0123】
一実施形態では、ダウンリンクでの肯定応答がユーザ端末で成功裡に受信される可能性を高めるために、肯定応答されるアップリンク・トラフィック・データを使用して、第1基地局102がそのスマート・アンテナ・システムの処理戦略を決定して、ダウンリンクでの次の指定された肯定応答期間にユーザ端末への肯定応答を有利に送信することができる。決定される戦略には、そこからのアップリンク・トラフィック・データが第1基地局102によって受信された他の基地局または第1基地局102の1つまたは複数の同一チャネル・ユーザ端末への混信軽減が含まれる。
【0124】
一実施形態では、第1基地局102からユーザ端末に送信される肯定応答信号によって、ユーザ端末に、基地局での成功裡の受信のフィードバックとしての肯定応答メッセージ(ACK)も提供される。この肯定応答メッセージは、否定の肯定応答メッセージ(NACK)または他のそのようなフィードバックとすることもできる。ユーザ端末が、NACKを受信するか、期待されるACKを受信しない時、または、メッセージが受信されなかったことの情報をなんらかの形でフィードバックされる時に、ユーザ端末は、データの送信を再スケジューリングする。さらに、肯定応答信号に、ユーザ端末での成功裡の受信を助けるトレーニング・データを含めることができる。さらに、一実施形態では、1つまたは複数のユーザ端末に、スマート・アンテナ・システムを含めることができ、その場合に、アップリンク・トラフィックに対するダウンリンクの肯定応答を使用して、ユーザ端末のスマート・アンテナ・システムのスマート・アンテナ処理戦略を決定することもできる。
【0125】
ユーザ端末から第1基地局102へのアップリンク通信は、指定されたアップリンク・データ転送期間に1フレームずつ継続することができる。基地局によって受信される各アップリンク・データは、他の混信するユーザ端末からの同一チャネル・アップリンク・トラフィック・データと共に、ユーザ端末からデータを受信するための第1基地局102でのスマート・アンテナ・システムの処理戦略の決定に使用することができ、基地局は、その後、さらなる逆方向ポーリング肯定応答信号として関連するユーザ端末に肯定応答信号を送信するための、アンテナ・システムに関する処理戦略を決定する。
【0126】
本発明の一実施形態は、スマート・アンテナ・システムを有する1つの基地局だけで使用されるが、他の実施形態によれば、通信システム100が、それぞれにそのようなスマート・アンテナ・システムが含まれる複数の基地局を有することができる。一実施形態では、第1基地局102および1つまたは複数の第2基地局111が、シーケンシャル時間間隔の同一に構成された組を使用し、その結果、シーケンシャル時間期間の第1の組およびシーケンシャル時間間隔のさらなる組が同一の構造を有するようになる。
【0127】
図3Bに示された信号は、TDDを含むTDMAシステム用であり、したがって、アップリンク信号とダウンリンク信号が、一緒にグループ化されて、基地局のスマート・アンテナ・システムがアップリンクからダウンリンクに切り替えられる回数が減る。図3Bに示された信号に対する代替として、時間期間の順序を、たとえば基地局が周波数領域多重化(FDD)を使用する時に変更することができる。この場合に、ダウンリンク周波数とアップリンク周波数は同一のユーザ端末との通信に対して異なる。そのような代替案の1つを図3Dに示す。図3Eに、図3Bの配置に似るが、シフトされたフレーム境界を有するもう1つの代替案を示す。図3Bの配置に対する多数の他の代替案が請求項に示された本発明の範囲から逸脱せずに可能である。
【0128】
トラフィック通信の代替実施形態
図3に示されたフレーム構造を使用する一実施形態は、フレームの組のアップリンク・データ転送期間のすべてが、必ずしも同一ユーザ端末のダウンリンク・データ転送期間と関連しない半二重実施形態である。
【0129】
代替の半二重実施形態の1つによれば、肯定応答するアップリンク・データ転送のフレームのシーケンスのフレーム内の肯定応答転送期間が、ユーザ端末の将来(たとえば次)の指定されたダウンリンク・データ転送期間に含まれる。したがって、ダウンリンク・データ転送期間中にダウンリンクで転送されるデータに肯定応答データが含まれ、かつ/またはトレーニング・データが含まれてもよい。さらに、すべてのアップリンク・データ転送期間に関するダウンリンク・データ転送期間がある。
【0130】
さらに、もう1つの代替の半二重実施形態によれば、肯定応答する(またはアクセス割当メッセージに応答する)ダウンリンク・データ転送に関するフレームの肯定応答転送期間が、ユーザ端末に関する将来(たとえば次)の指定されたアップリンク・データ転送期間に含まれる。したがって、アップリンク・データ転送期間中に転送されるデータに、トレーニング・データおよび/または識別データおよび/または肯定応答データが含まれてもよい。さらに、すべてのダウンリンク・データ転送期間に関するアップリンク・データ転送期間がある。
【0131】
図4は、全二重システムを使用し、したがって本明細書で全二重代替実施形態と称するもう1つの実施形態の場合の送信シーケンスを示す送信時間図である。図4Aに、等しい持続時間の連続するフレームのシーケンスへの時間の全体的な分割が示されている。3つの完全なシーケンシャル・フレームが図4Aに示されている。
【0132】
特定のチャネルに関する例示的なデータ転送セグメントを、図3Bに詳細に示す。本発明の全二重代替実施形態によるフレームは、複数のアップリンク・データ転送期間U1、U2、U3などと、それと同数のダウンリンク・データ転送期間D1、D2、D3などに副分割される。図4Bに示された例では、少なくとも5つのアクティブ・ユーザ端末の収容に対応する5つのダウンリンクおよびアップリンクのデータ転送期間がある。各アクティブ・ユーザ端末は、それに関連する基地局からのアクセス割当メッセージを使用して、本明細書で説明されるように、1つのアップリンクおよび1つのダウンリンクのデータ転送期間に割り当てられる。他の実施形態では、各フレーム内により多数またはより少数のダウンリンクおよびアップリンクのデータ転送期間を有することができる。たとえば、一実施形態では、各フレームに3つのアップリンクおよび3つのダウンリンクのデータ転送期間を有するフレーム構造が使用される。
【0133】
全二重代替実施形態によれば、肯定応答するアップリンク・データ転送の時間間隔のシーケンスのフレーム内の肯定応答転送期間が、ユーザ端末に関する将来(好ましくは次)の指定されたダウンリンク・データ転送期間に含まれる。さらに、肯定応答する(またはアクセス割当メッセージに応答する)ダウンリンク・データ転送の時間間隔のシーケンスのフレーム内の肯定応答転送期間が、ユーザ端末に関する将来(好ましくは次)の指定されたアップリンク・データ転送期間に含まれる。
【0134】
基地局からのデータ通信の開始は、上で本明細書に記載の1つの半二重実施形態に関して説明したように実行される。基地局が、まず、ページング・メッセージを送信する。ユーザ端末が、ランダム・アクセス要求を用いて応答する。基地局が、トラフィック通信に使用されるアップリンクおよびダウンリンクの時間期間の指定を含むアクセス割当メッセージを用いて応答する。
【0135】
ユーザ端末は、アクセス割当メッセージを受信する時に、それに割り当てられたアップリンク・トラフィック・チャネル中に肯定応答信号を送信する。この信号に、ユーザ端末と基地局の間の無線リンクに関する有利なスマート・アンテナ処理戦略を決定する際に関連する基地局が使用するためのトレーニング・データおよび/または識別データを含めることができる。第1基地局102のシーケンシャル時間期間の組は、第2基地局111などの他の基地局の基地局に関するシーケンシャル時間期間の組と調整され、その結果、ユーザ端末からのアクセス割当メッセージへの応答が、基地局に知られている時刻/周波数位置になり、その結果、たとえば第1基地局102などの基地局が、関連するユーザ端末からの信号(混信信号を含む)だけではなく、第2基地局111などの他の基地局に関連する同一チャネル・ユーザ端末からの信号も受信する。ユーザ端末との通信のための有利なスマート・アンテナ処理戦略は、同一チャネル混信物から(アップリンク上)および同一チャネル混信物へ(ダウンリンク上)の混信軽減を含むように決定される。
【0136】
さらに、基地局は、関連するユーザ端末の少なくとも1つからアップリンク・トラフィック・データを受信する時に、そのアップリンク・データを受信したアップリンク・データ転送期間に対応するダウンリンク・データ転送期間にそのようなユーザ端末に肯定応答信号を送信する。
【0137】
したがって、信号は、関連する基地局からのアクセス割当メッセージに応答してユーザ端末によって送信されるだけではなく、関連する基地局から受信するダウンリンク・トラフィック・データへの肯定応答としても送信される。
【0138】
さらに、この全二重代替実施形態によれば、アップリンク・トラフィック・データにも、トレーニング・データおよび識別データが含まれ、基地局は、そのようなデータを使用して、そのスマート・アンテナ・システムの処理戦略を決定する。
【0139】
したがって、ダウンリンク・データ転送期間中にダウンリンクで転送されるデータにトレーニング・データを含めることができ、ACKおよび/またはNACKデータなどの肯定応答データまたは肯定応答の他の機構を含めることができ、アップリンク・データ転送期間中に転送されるデータに、トレーニング・データおよび/または識別データおよび/またはACKデータおよび/またはNACKデータなどの肯定応答データまたは他の肯定応答データを含めることができる。送信するエンティティがNACKを受信するか、期待されるACKを受信しない時、または他の形で不成功の受信があることを知った時に、そのエンティティはデータの送信を再スケジューリングする。
【0140】
本発明のもう1つの実施形態をこれから説明する。この代替実施形態によれば、基地局から通信を開始するために、基地局102および111のそれぞれが、めいめいの関連するユーザ端末からデータ送信を受信する前に、そのような端末にダウンリンク・ポーリング信号を送信する。このポーリングは、本発明の一実施形態によれば、特定のパケット・データ通信のスマート・アンテナ処理戦略の決定を容易にするために行われる。一実施形態では、ダウンリンク・ポーリングが、第1基地局102および1つまたは複数の第2基地局111によって、第1基地局102のシーケンシャル時間間隔の提供される第1組および第2基地局111のそれぞれのシーケンシャル時間間隔の提供されるさらなる組の中で行われ、この時間間隔のそれぞれに、順方向ポーリング期間を含む選択された数のダウンリンク転送期間と、それぞれが順方向ポーリング期間に関連する複数の関連するアップリンク転送期間と、複数のトラフィック・データ転送期間が含まれる。
【0141】
図5は、この代替実施形態の場合の送信シーケンスを示す送信時間図の組である。図5Aは、等しい持続時間の連続するフレームのシーケンスへの時間の全体的な分割を示す。各フレームに、セルラ・オーバーヘッドなどのシステム・オーバーヘッド信号の送信と受信のためのシグナリング・セグメントと、データ転送セグメントが含まれる。3つの完全なシーケンシャル・フレームが図5Aに示されている。システム・タイミング制御のために、各シグナリング・セグメントは、基地局からのフレーム・マーカー信号から開始されて、すべてのリモート・ユニットが、基地局のタイミング・シーケンスに同期化される。
【0142】
本発明の一態様は、主に各フレームのデータ転送セグメント内の信号の配置に関し、したがって、特定のチャネルの例示的なデータ転送セグメントが図5Bに詳細に示されている。
【0143】
本発明のこの代替実施形態によるデータ転送セグメントは、複数の順方向ポーリング期間F1、F2、F3などと、複数の逆方向ポーリング期間R1、R2、R3などと、複数のトラフィック・データ転送期間D1、D2、D3などに副分割される。図5Bに示された例には、少なくとも5つのアクティブ・ユーザ端末の収容に対応する5つの順方向ポーリング期間、5つの逆方向ポーリング期間、および5つのトラフィック・データ転送期間がある。各アクティブ・ユーザ端末は、信号チャネル、順方向ポーリング期間、および逆方向ポーリング期間を割り当てられる。
【0144】
第1基地局102および他の基地局111は、めいめいの順方向ポーリング期間にダウンリンク・ポーリング信号を送信する。関連する基地局からポーリング信号を受信する各ユーザ端末は、順方向ポーリング期間に関連するアップリンク転送期間にポーリング信号に応答する。関連するアップリンク転送期間は、関連する基地局の一組のシーケンシャル時間間隔のトラフィック・データ転送期間の一部である。シーケンシャル時間間隔の第1およびさらなる組は、ダウンリンク・ポーリングに対するユーザ端末の応答が、関連するアップリンク転送期間に、第1基地局102に既知の周波数/コード・チャネルで行われるようになっている。
【0145】
基地局102は、応答を受信し、この応答を使用して、スマート・アンテナ・システムのダウンリンク処理戦略を決定し、決定されたダウンリンク処理戦略を使用して、アクティブな関連するユーザ端末にデータ信号を送信する。1つのTDMA実施形態では、基地局のタイミングが同期化され、所望のユーザ端末105、106、107、108と、混信するユーザ端末109、110との、そのようなユーザ端末のめいめいの基地局へのダウンリンク・ポーリングに対する応答が、同一のタイムスロットに同一の周波数チャネルで行われる。決定されたスマート・アンテナ処理戦略には、そのような混信する同一チャネル・リモート端末への混信軽減が含まれる。
【0146】
第1基地局102に関連するユーザ端末の1つからの通信の開始に関して、ユーザ端末が、第1基地局102へのデータ送信を送信することを望む時に、そのユーザ端末は逆方向ポーリング期間中に逆方向ポーリング信号を送信し、この信号が第1基地局102によって受信される。第1基地局102は、逆方向ポーリングが受信されたことをユーザ端末に示すユーザ端末への情報の送信を含み、ユーザ端末からアップリンクでデータ転送を受信するためのトラフィック・データ転送期間および周波数チャネルを指定するデータを含む、逆方向ポーリング肯定応答信号をユーザ端末に送信する。
【0147】
ユーザ端末は、指定されたアップリンク・トラフィック・データ転送期間中にデータ転送信号を送信する。データ転送信号には、図5Dに示されているように、アップリンク・トラフィック・データ転送期間のトレーニング・データ・セグメント内にトレーニング・データを含めることができる。基地局は、ユーザ端末から信号を受信する。第2基地局111などの他の基地局も、めいめいの基地局からの逆方向ポーリング肯定応答に応答する信号を受信する可能性があり、これらの信号は、第1基地局102へのデータ転送信号に混信することがある。本発明の一実施形態によれば、シーケンシャル時間間隔の第1およびさらなる組は、データ転送信号が、逆方向ポーリング肯定応答信号に応答して、アップリンク・トラフィック・データ転送期間に、第1基地局102に既知の周波数/コード・チャネルで送信されるようになっている。第1基地局102は、逆方向ポーリング肯定応答への応答を受信し、その応答を使用して、アクティブな関連するユーザ端末からの受信に関するスマート・アンテナ・システムの処理戦略を決定する。
【0148】
第1基地局102は、アクティブな関連するユーザ端末から、決定されたスマート・アンテナ処理戦略を使用してデータ信号を受信する。1つのTDMA実施形態では、基地局のタイミングが同期化され、所望のユーザ端末105、106、107、108と、おそらくは混信するユーザ端末109、110との、そのようなユーザ端末のめいめいの基地局からの逆方向ポーリング肯定応答に対する応答が、同一のタイムスロットに同一の周波数チャネルで行われる。スマート・アンテナ処理戦略は、そのような混信するユーザからの混信軽減が含まれるように決定される。
【0149】
一実施形態では、通信システム100に、それぞれがスマート・アンテナ・システムを有する第1基地局102および1つまたは複数の他の基地局111が含まれ、第1基地局102および他の基地局111は、シーケンシャル時間間隔の同一に構成された組を使用し、その結果、シーケンシャル時間期間の第1組とシーケンシャル時間間隔のさらなる組が同一の構造を有する。もう1つの実施形態では、第1基地局102だけがスマート・アンテナ・システムを有する。
【0150】
図5Bに示された信号の代替として、図5Cに示されているように、第1に逆方向ポーリング期間、第2に順方向ポーリング期間を設けることが有利である。この場合に、基地局は、ユーザ端末からの逆方向ポーリング信号の受信に肯定応答し、対応する順方向ポーリング期間中の選択された逆方向ポーリング肯定応答信号によってデータ転送セグメントを指定することができる。順方向ポーリングの場合には、上で説明したように、データ転送期間の始めのユーザ端末によるトレーニング信号の送信が、ユーザ端末が順方向ポーリング信号を受信したことの基地局に対する十分な知識を構成するので、肯定応答は不要である。
【0151】
代替実施形態では、基地局によって送信されるオーバーヘッド・シグナリング信号およびポーリング信号のリモート端末での成功裡の受信の可能性を増やす異なる方法を使用することができる。1代替形態では、オーバーヘッド・シグナリング信号およびポーリング信号が、要素のアレイ104を使用して、幅広いビームを介して送信される(たとえば、本発明の譲受人に譲渡される、Goldburgの1997年12月12日出願の米国特許出願第08/988519号を参照されたい)。
【0152】
代替実施形態では、さらに、ユーザ端末の応答で、トレーニング信号ではなくパイロット・トーンを使用することができる。他の代替実施形態を、トレーニング信号またはパイロット・トーンを含まないものとすることができ、この場合には、既知の「ブラインド」方法を使用して、第1基地局102のスマート・アンテナ・システムの重み付けパラメータを決定することができる。
【0153】
もう1つの代替実施形態では、基地局のスマート・アンテナ・システムの重み付けパラメータを得られるようにする他の既知のポーリング配置に対する修正を行うことができる。修正できるそのようなプロトコルの1つが、Z.ZhangおよびA.S.Amapora著、「Performance of a modified polling strategy for broadband wireless LANs in a harsh fading environment」、Proc.GLOBECOM’91,(以下では「Zhang」と呼称する)、A.S.AmaporaおよびS.V.Krishnamurthy著、「New adaptive MAC layer protocol for wireless ATM networks in harsh fading and interference environments」、Proc.ICUPC’97,San Diego,CA,1997(以下「AmaporaおよびKrishnamurthy」と呼称する)、およびS.V.Krishnamurthy、A.S.Amapora、およびM.Zorzi著、「Polling based media access protocol for use with smart adaptive array antennas」、Proc.ICUPC’98,pp.337−341,1998(以下「Krishnamurthy」と呼称する)によって提案されたものである。Zhangでは、各リモート端末をシーケンシャルにポーリングすることによって、基地局のスマート・アンテナ・システムが周期的に重み付けパラメータを更新できるようにするトークンベースのプロトコルが提案される。リモート端末は、情報要求または変調されないパイロット・トーンのいずれかを用いてポーリング要求に応答し、そのいずれかの応答を重みの更新に使用することができる。本発明を組み込むためにZhang法を修正するために、基地局および1つまたは複数の他の基地局によって使用されるプロトコルが調整され、その結果、第2基地局111などの他の基地局のリモート・ユーザ端末から受信される情報要求または変調されないパイロット信号が、第1基地局102に既知の時刻/周波数位置で発生し、他の基地局に関連するユーザ端末との間の混信軽減を提供するために第1基地局102のスマート・アンテナ・システムの処理戦略を決定するのに使用される。AmaporaおよびKrishnamurthyでは、Zhangより高速の適応を可能にすると主張されるメディア・アクセス(MAC)プロトコルが提案される。いずれかの方向で、各送信の直前に、リモートから基地局へのパイロット信号があり、このパイロット信号が、そのリモートにアレイを即座に適応させるのに使用される。AmaporaおよびKrishnamurthyの修正は、より単純である。Krishnamurthyの方式では、リモートが、その情報要求を、基地局とそれ自体の間の情報転送にピギーバックすることができる。したがって、前のフレームで情報を転送しなかったリモートだけが、現在のフレームでポーリングされる。したがって、フレーム・サイズは固定ではなく、少なくとも含まれるポーリングの数に従って変化する。1変形形態では、基地局が、各ポーリングでリモートが保留中の1つの要求を基地局に送信するという点で制限されたポーリングを使用し、第2の変形形態では、基地局が、各リモートを網羅的にポーリングし、ポーリングされた時に、リモートがその保留中の要求のすべてを送信する。修正されたKrishnamurthy方式は、特定の基地局によって使用されるプロトコルが、他の基地局によって使用されるプロトコルと調整され、その結果、リモート端末による応答が、特定の基地局が使用可能な時刻/周波数位置で発生する、本発明の代替実施形態に対応することもできる。
【0154】
上の議論の多くが、TDMAシステムに関するが、本発明は、FDMAシステムおよびCDMAシステムで実施することもできる。
【0155】
本発明は、ハードウェア、ソフトウェア、またはその組合せで使用することができる。たとえば、一実施形態では、本発明が、少なくとも部分的に、機械可読媒体に保管された情報によって実現され、この情報は、機械(たとえば、基地局またはユーザ端末などの通信デバイスによって使用されるデータ処理システム)によって実行される時に、その機械に本発明によって実施される方法の少なくとも一部を実行させる命令の組を表す。媒体には、記憶材料(たとえば磁気記憶ディスク、光ディスクなど)および/またはメモリ・デバイス(たとえばROM、RAM、DRAM、SRAMなど)を含めることができる。ディジタル信号プロセッサ(DSP)などの1つまたは複数の汎用および/または専用のプロセッサを、本発明の実施形態と共に動作する基地局またはユーザ端末によって使用することができる。
【0156】
本発明の文脈でのユーザ端末は、さまざまなタイプの通信デバイスを表すことができ、音声通信、インターネットまたは他のデータ通信ネットワークを介するデータ通信などの、さまざまなタイプの機能性を提供するために入力デバイスおよび/または出力デバイスおよび/または処理デバイスと結合することができる。
【0157】
さらに、本発明を、通信、特にスマート・アンテナ・システムを有する少なくとも1つの基地局で使用されるセルラ通信システムに関して説明したが、本発明は、そのような文脈に制限されず、たとえば、スマート・アンテナ・システムを含む通信局などの通信デバイスを含むシステムで、さまざまなワイヤレス・アプリケーションおよびワイヤレス・システムに使用することができることに留意されたい。さらに、本発明は、1つのタイプのアーキテクチャまたは放送インターフェースに制限されず、したがって、TDMA、FDMA、またはCDMAと、TDDまたはFDD、あるいは他のアーキテクチャ/プロトコルの1つまたは組合せと共に使用することができる。
【0158】
したがって、本発明の好ましい実施形態と思われるものを説明してきたが、当業者は、本発明の趣旨から逸脱せずに他のさらなる修正を行うことができることを認めるであろう。そのような変更および修正のすべてを本発明の範囲に含まれるものとして請求することが意図されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 少なくとも2つの基地局を含み、少なくとも1つの基地局がスマート・アンテナ・システムを有する、通信システムを示す図である。
【図2】 スマート・アンテナ・システムを使用する基地局の2つの実施形態を示す図である。図2Aは、スマート・アンテナ・システムが適応アンテナ・アレイ・システムであり、適応がベースバンドで行われる構成を示す図であり、図2Bは、ビームフォーミング・ネットワークを含むスイッチド・ビーム・スマート・アンテナ・システムを伴う代替基地局を示す図である。
【図3】 本発明の半二重実施形態による信号タイミング配置を示す図である。
【図4】 本発明の全二重実施形態による信号タイミング配置を示す図である。
【図5】 本発明の代替実施形態による信号タイミング配置を示す図である。
Claims (3)
- スマート・アンテナ・システムを有する第1通信デバイスによって、リモート通信デバイスからアップリンク応答信号を関連チャネルである複数の肯定応答転送期間に受信すること、
第1通信デバイスによって、受信されたアップリンク応答信号を使用してダウンリンク・スマート・アンテナ処理戦略を決定すること、
決定されたダウンリンク・スマート・アンテナ処理戦略を使用して第1通信デバイスからリモート通信デバイスにダウンリンク・データをダウンリンク・チャネルである所定数のダウンリンク・データ転送期間に送信すること、
第1通信デバイスによって、アップリンク・データ・チャネルである所定数のアップリンク・データ転送期間に前記リモート通信デバイスからのアップリンク・データを受信すること、
を含み、前記関連チャネルの肯定応答転送期間の数は前記ダウンリンク・チャネルのダウンリンク・データ転送期間の数に一致し、かつそれと事前に決められた関係を有するとともに、さらに前記アップリンク・データ・チャネルのアップリンク・データ転送期間の数とは異なることを特徴とするワイヤレス通信システムにおける方法。 - 通信デバイスであって、
スマート・アンテナ処理戦略に従って少なくとも1つのリモート通信デバイスと通信する、複数のアンテナ要素を含むスマート・アンテナ・システムと、
リモート通信デバイスにダウンリンク・チャネルである所定数のダウンリンク・データ転送期間にダウンリンク・データを送信する、前記複数のアンテナ要素に結合されたダウンリンク送信ユニットと、
前記複数のアンテナ要素に結合されたアップリンク受信ユニットであって、前記ダウンリンク・データに応答してリモート通信デバイスから、前記ダウンリンク・チャネルのダウンリンク・データ転送期間の数と一致しかつそれと事前に決められた関係を有する関連チャネルである肯定応答転送期間にアップリンク応答信号を受信するとともに、該リモート通信デバイスからアップリンク・データ信号を前記関連チャネルの肯定応答転送期間の数とは異なる数のアップリンク・データ・チャネルのアップリンク・データ転送期間で受信するアップリンク受信ユニットと、
ダウンリンク送信ユニットに結合され、かつアップリンク受信ユニットに結合されるプロセッサであって、前記アップリンク応答信号に基づいてダウンリンク・チャネルでのダウンリンク・データの送信のためのダウンリンク・スマート・アンテナ処理戦略を決定するプロセッサと、
を含む通信デバイス。 - あるスマート・アンテナ処理戦略に従って少なくとも1つのリモート通信デバイスと通信する、複数のアンテナ要素を含むスマート・アンテナ・システムと、
あるスマート・アンテナ処理戦略に従って第1の通信デバイスの複数のアンテナ素子から送信されるダウンリンク・データをダウンリンク・チャネルである所定数のダウンリンク・データ転送期間に受信するダウンリンク受信ユニットと、
前記ダウンリンク・データに応答して第1の通信デバイスにアップリンク応答信号を、前記ダウンリンク・チャネルのダウンリンク・データ転送期間の数に一致しかつそれと事前に決められた関係を有する関連チャネルである肯定応答転送期間に送信するとともに、
前記第1の通信デバイスにスマート・アンテナ・処理戦略に従って受信されるアップリンク・データ信号を当該第1の通信デバイスに、前記関連チャネルの肯定応答転送期間の数とは異なる数のアップリンク・データ・チャネルであるアップリンク・データ転送期間で送信する
アップリンク送信ユニットと
を含むリモート通信デバイス。
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