JP5122395B2 - スピーカ用筐体 - Google Patents

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Description

本発明は、無線機端末等のスピーカ用筐体に関する。
一般に、音声を発生するスピーカを内蔵する携帯端末等のスピーカ用筐体において、スピーカとスピーカが配設されている基板とは、例えばプローブピンやリード線などで接続されている。
また図7に示すような従来の一般的な業務用の無線機端末100において、筐体110には、無線機端末100が例えば外部スピーカ、外部マイク及びシリアル通信用のケーブル等の外部インターフェイスと接続するための接続部102が配設されている。この接続部102は、多数のリード線から構成されているため、筐体110に内蔵されているフレキシブル基板104と一体となってまとめられ、フレキシブル基板104と接続している。このフレキシブル基板104は、スピーカ106と図示しないメイン基板とを接続させる。
スピーカ106とメイン基板とは、共に筐体110に内蔵されている。スピーカ106は、筐体110の外部に向けて音声を発生し、フレキシブル基板104よりも筐体110の前面側に配設されている。メイン基板は、各種のデータを処理し、フレキシブル基板104よりも筐体110の背面側に配設されている。
スピーカ106は、スピーカ106から発生される音声を無線機端末100(筐体110)の背面側に向けて放出する音放出口108をスピーカ106の背面側に有している。スピーカ106の背面側には、上述したフレキシブル基板104がスピーカ106の背面側の一部106aを覆うように配設されている。そのためスピーカ106の背面側のスペースの一部は、フレキシブル基板104によって覆われている。このとき音放出口108は、スピーカ106の背面側の他部106bにも配設されているため、フレキシブル基板104から露出することとなる。
なお例えば特許文献1には、振動系の重量を軽減することができるとともに、製造作業性や保守性を向上させることができるスピーカについて開示されている。
また例えば特許文献2には、高音域での干渉の影響を受けることがなく、再生特性の良いスピーカ装置について開示されている。
特開2004−235998号公報 特開2007−129665号公報
上述した図7に示す筐体110において、音放出口108の背面側のスペースの一部106aは、フレキシブル基板104によって覆われる。そのためスペースの容積は、小さくなってしまう。容積が小さくなると、一般的にスピーカ106から筐体110の外部に向けて放出される音声の音圧レベルは低下してしまう。これにより無線機端末100を使用するユーザは、スピーカ106から発生する音声を聞き取りにくくなってしまう。
そのため本発明は、上記事情に鑑み、スピーカの背面側のスペースの容積を大きくし、音声の音圧レベルを向上させる無線機端末等のスピーカ用筐体を提供することを目的とする。
本発明は目的を達成するために、略密閉構造のスピーカ用筐体であって、前記スピーカ用筐体の一面に配設されるメイン基板と、前記メイン基板に配設され、前記メイン基板を覆うシールドケースと、前記スピーカ用筐体内部にて前記シールドケースに対向して配設され、前記スピーカ用筐体の一面側と前記スピーカ用筐体の他面側とに向けて音声を発生するスピーカと、前記スピーカの一面側にて前記スピーカの平面上に配設され、音声を前記スピーカ用筐体の一面側に向けて放出するスピーカ側音放出口と、前記スピーカ用筐体の一面側である前記スピーカの一面側の一部を覆う基板において、前記スピーカ側音放出口に対向して配設され、前記スピーカから前記スピーカ側音放出口を通じて前記スピーカ用筐体の一面側に向けて放出された音声を前記スピーカ用筐体の一面側に向けてさらに放出する基板側音放出口と、前記スピーカの一面側と前記シールドケースとの間に形成され、前記スピーカから前記スピーカの一面側の他部に配設される前記スピーカ側音放出口を介して前記スピーカの一面側に向けて放出された音声と、前記スピーカから前記スピーカの一面側の一部に配設される前記スピーカ側音放出口と前記基板側音放出口とを介して前記スピーカの一面側に向けて放出された音声とを基に、前記スピーカから前記スピーカ用筐体の他面側に向けて発生する音声の音圧レベルの高さを所望に確保する第1の空間部と、を具備することを特徴とするスピーカ用筐体を提供する。
また本発明は目的を達成するために、前記シールドケースにおいて、前記スピーカの一側の一部に配設される前記スピーカ側音放出口と前記基板側音放出口とに対向して配設され、前記スピーカから前記スピーカの一面側の一部に配設される前記スピーカ側音放出口と前記基板側音放出口とを通じて前記スピーカ用筐体の一面側に向けて放出された音声を前記スピーカ用筐体の一面側に向けてさらに放出するシールドケース側音放出口と、前記シールドケースと前記スピーカ用筐体の一面との間に形成され、前記シールドケース側音放出口から放出された音声を基に、前記スピーカから前記スピーカ用筐体の他面側に向けて発生する音声の音圧レベルの高さを前記第1の空間部とともに所望に確保する第2の空間部と、を具備することを特徴とする上記に記載のスピーカ用筐体を提供する。
また本発明は目的を達成するために、略密閉構造のスピーカ用筐体であって、前記スピーカ用筐体の一面に配設されるメイン基板と、前記メイン基板に配設され、前記メイン基板を覆うシールドケースと、前記スピーカ用筐体内部にて前記シールドケースに対向して配設され、前記スピーカ用筐体の一面側と前記スピーカ用筐体の他面側とに向けて音声を発生するスピーカと、前記スピーカ用筐体の一面側である前記スピーカの他面側にて前記スピーカの平面上に配設され、音声を前記スピーカ用筐体の一面側に向けて放出するスピーカ側音放出口と、前記シールドケースにおいて、前記スピーカ側音放出口に対向して配設され、前記スピーカから前記スピーカ側音放出口を通じて前記スピーカ用筐体の一面側に向けて放出された音声を前記スピーカ用筐体の一面側に向けてさらに放出するシールドケース側音放出口と、前記スピーカの一面側と前記シールドケースとの間に形成され、前記スピーカから前記スピーカ側音放出口を介して前記スピーカの一面側に向けて放出された音声を基に、前記スピーカから前記スピーカ用筐体の他面側に向けて発生する音声の音圧レベルの高さを所望に確保する第1の空間部と、前記シールドケースと前記スピーカ用筐体の一面との間に形成され、前記シールドケース側音放出口から放出された音声を基に、前記スピーカから前記スピーカ用筐体の他面側に向けて発生する音声の音圧レベルの高さを前記第1の空間部とともに所望に確保する第2の空間部と、を具備することを特徴とするスピーカ用筐体を提供する。
本発明によれば、スピーカの背面側のスペースの容積を大きくし、音声の音圧レベルを向上させる無線機端末等のスピーカ用筐体を提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。図1乃至図3を参照して第1の実施形態について説明する。図1は、本実施形態において、無線機端末におけるスピーカ用筐体の側断面を示す図である。図2は、スピーカ用筐体を背面側から見た際のスピーカ用筐体の内部構造を示す図である。図3は、本実施形態と後述する第2の実施形態との無線機端末におけるスピーカ用筐体と、一般的な無線機端末におけるスピーカ用筐体とにおける、Audio Frequency(可聴周波数:単位Hz)とSound Pressure Level(音圧レベル:単位dB)との関係を示す図である。
図1に示すように無線機端末1におけるスピーカ用筐体10は、例えばスピーカ用筐体10の背面側に配置される一面10aと、例えばスピーカ用筐体10の前面側に配置され、一面10aに対向する他面10bとを有している。スピーカ用筐体10は、略密閉構造である。
スピーカ用筐体10の内部において、一面10aには、各種のデータを処理するメイン基板12が配設されている。メイン基板12には、スピーカ用筐体10の内部にて、メイン基板12を覆う(格納する)シールドケース16が配設されている。シールドケース16は、スピーカ用筐体10が地面に落下した際に、後述するスピーカ14等からメイン基板12を保護する。またシールドケース16は、電気シールド性を有している。そのためシールドケース16は、例えばスピーカ14等から発生し、スピーカ14等からメイン基板12に向かう電気的な信号を遮断し、電気的な信号からメイン基板12を保護する。またシールドケース16は、メイン基板12から発生し、メイン基板12からスピーカ14等のメイン基板12以外の構成部に向かう電気的な信号を遮断し、電気的な信号からメイン基板12以外の構成部を保護する。
なおシールドケース16は、メイン基板12を覆うようにすれば、一面10aに配設されていてもよい。
またスピーカ用筐体10の内部において、他面10bとメイン基板12(シールドケース16)との間には、所望な音圧レベルを有する音声を発生するスピーカ14が配設されている。なおスピーカ14は、他面10bに配設されていることが好適である。スピーカ14は、スピーカ用筐体10の前面側である他面10b側とスピーカ用筐体10の背面側である一面10a側とに向けて上述した音声を発生する。スピーカ14は、略円形形状を有している。スピーカ14は、シールドケース16と対向している。
他面10bには、スピーカ14から発生された音声をスピーカ用筐体10の前面側からスピーカ用筐体10の外部に向けて放出するための音放出口10cが配設されている。
またスピーカ用筐体10の一面10a側であるスピーカ14の背面(一面)側の平面上には、音声を一面10a側に向けて放出する複数の音放出口15が配設されている。つまりスピーカ14は、音声を一面10a側に向けて放出する複数の音放出口15をスピーカ14の背面側の平面上に有している。音放出口15は、円形状を有している貫通口であり、スピーカ14の背面側の平面上において、スピーカ14の厚み方向に対する周方向に沿って配設されている。音放出口15同士は、この周方向において、互いに連通していない。音放出口15は、後述するスピーカ14の背面側の一部14bに配設される音放出口15bと、後述するスピーカ14の背面側の他部14cに配設される音放出口15cとから構成される。
上述したスピーカ14の背面側近傍には、スピーカ14とメイン基板12とを接続するフレキシブル基板18が配設されている。そのためスピーカ14は、フレキシブル基板18を通じてメイン基板12と接続していることとなる。
フレキシブル基板18とシールドケース16とは、スピーカ14の背面側に配設されており、スピーカ14に対向している。特にフレキシブル基板18は、スピーカ14の背面側の一部14bを覆うように配設されている。つまりフレキシブル基板18は、一部14bと対向している。また一部14bに配設される音放出口15bもフレキシブル基板18と対向している。
またスピーカ14の背面側の他部14cはフレキシブル基板18から露出しており、他部14cに配設される音放出口15cもフレキシブル基板18から露出していることとなる。
フレキシブル基板18は、音放出口18aを有している。音放出口18aは、一部14bに配設されている音放出口15bに対向して配設され、スピーカ14から音放出口15bを通じて一面10aに向けて放出された音声を一面10aに向けてさらに放出する。またスピーカ14の厚み方向に対する周方向において、音放出口18aの長さは、1つの音放出口15bの長さよりも長い。そのためスピーカ14の厚み方向において、音放出口18aは、音放出口15bそれぞれと接続(連通)している。またこの場合、音放出口18aの径方向における長さは、音放出口15bの径方向における長さよりも小さいことが好適である。音放出口15bと音放出口18aとは、メイン基板12に対向するスリットである。
またフレキシブル基板18には、スピーカ用筐体10が例えば外部スピーカ、外部マイク及びシリアル通信用のケーブル等の外部インターフェイスと接続するための接続部20が一体となって配設されている。この接続部20は、多数のリード線から構成される。
スピーカ14の背面側とシールドケース16との間には、スピーカ14から音放出口15cを介してスピーカ14の背面側に向けて放出された音声と、スピーカ14から音放出口15bと音放出口18aとを介してスピーカ14の背面側に向けて放出された音声とを基に、スピーカ14から他面10bに向けて発生する音声の音圧レベルの高さを所望に確保する空間部22が形成される。空間部22は、スピーカ14から発生する音声の音圧レベルの高さを所望に確保するために、スピーカ14の背面側に形成されるスペースである。つまりスピーカ用筐体10には、例えば図7に示す筐体110の構造と比べて、空間部22が配設されているために、本実施形態はスピーカ14の背面側のスペースの容積を大きくすることとなる。なおスピーカ14の背面側とシールドケース16との間には、フレキシブル基板18とシールドケース16との間も含まれる。空間部22は、音放出口15,18aを介してスピーカ14と連通している。
次に本実施形態における動作方法について説明する。
メイン基板12によって処理されたデータは、信号としてフレキシブル基板18を通じてスピーカ14に入力される。スピーカ14に入力された信号は、スピーカ14から音放出口15cを通じて空間部22に音声として放出され、またスピーカ14から音放出口15bと音放出口18aとを通じて空間部22に音声として放出される。つまり音声は、スピーカ14からスピーカ用筐体10の背面側に放出されることとなる。
また音声は、スピーカ14から音放出口10cを通じてスピーカ用筐体10の前面側からスピーカ用筐体10の外部に向けて放出される。
上述したように音声は、空間部22に放出される。そのため本実施形態の音声の音圧レベルは、音放出口18aが配設されておらず、スピーカ14からスピーカ用筐体10の背面側に向かう音声が空間部22に放出されない構造(例えば図7に示す筐体110の構造)に比べて高くなる。言い換えるとスピーカ14からスピーカ用筐体10の前面側に向けて発生する本実施形態の音声の音圧レベルの高さは、空間部22によって、スピーカ14から音放出口15cを介してスピーカ14の背面側に向けて放出された音声と、スピーカ14から音放出口15bと音放出口18aとを介してスピーカ14の背面側に向けて放出された音声とを基に、所望に確保され、例えば図3に示すように向上することとなる。
例えば図3は、可聴周波数を横軸に示し、音圧レベルを縦軸に示している。
図3に示す「◇」は、第1の実施形態のスピーカ用筐体10における可聴周波数と音圧レベルとの関係を示している。
また図3に示す「△」は、図7に示すような筐体110における可聴周波数と音圧レベルとの関係を示している。つまり図3に示す「△」は、一般的な無線機端末100における可聴周波数と音圧レベルとの関係を示している。
例えば可聴周波数が1000Hzの場合、図3に「◇」として示す本実施形態の音声の音圧レベルは略79.3dBであり、図3に「△」として示す一般的な無線機端末100における音圧レベルは略76.4dBである。よって本実施形態の音声の音圧レベルは、可聴周波数が1000Hzにおいて、一般的な無線機端末100における音圧レベルに比べて、略3dB向上することとなる。
つまり本実施形態の場合、スピーカ14から音放出口10cを通じてスピーカ用筐体10の前面側からスピーカ用筐体10の外部に向けて放出される音声は、スピーカ14からスピーカ用筐体10の背面側に向かう音声が空間部22に放出されない構造に比べて、高音となる。
このように本実施形態は、フレキシブル基板18に音放出口18aを配設し、スピーカ14の背面側に複数の音放出口15を配設し、スピーカ14の背面側とシールドケース16との間に空間部22を形成する。これにより本実施形態は、空間部22によってスピーカ14の背面側のスペースの容積を大きくでき、空間部22によってスピーカ14から発生する音声の音圧レベルを所望に確保でき、音圧レベルを向上させることができる。
また本実施形態は、音圧レベルを向上させるためにスピーカ14の背面側のスペースである空間部22を利用するため、スピーカ用筐体10の内部構造を有効に利用することができる。
なお本実施形態において、スピーカ14と音放出口10cとは、スピーカ用筐体10の前面側に配置される他面10bに配置され、メイン基板12はスピーカ用筐体10の背面側に配置される一面10aに配置されているが、これに限定される必要はない。一面10aと他面10bとの一方に、スピーカ14と音放出口10cと、メイン基板12との一方が配置され、一面10aと他面10bとの他方に、スピーカ14と音放出口10cと、メイン基板12との他方が配置されていればよい。
また音放出口18aは音放出口15bそれぞれと接続(連通)しているが、これに限定する必要はない。音放出口18aと音放出口15bとは、1対1の関係であってもよい。また音放出口18aの形状が音放出口15bの形状と略同一である場合、音放出口18aは、音放出口15bよりも多数であってもよい。
またフレキシブル基板18の形状は、フレキシブル基板18が音放出口18aを有し、音放出口15bを塞がなければ、限定されない。そのためフレキシブル基板18に形成される図示しない配線のスペースを確保するために、フレキシブル基板18の一部は、音放出口15cを塞がなければ、他部14cを覆っても良い。
また本実施形態は、音放出口15,18aと空間部22とを配設することで上述したように音圧レベルを向上させることができるため、音圧レベルを向上させる加工をメイン基板12に施す必要がない。よって本実施形態は、メイン基板12を安価にすることができ、メイン基板12に対して音圧レベルを向上させる加工の手間を防止することができ、メイン基板12を有効に利用することができる。
またスピーカ用筐体10は、スピーカ用筐体10の前面側に配置される前面側ケースと、スピーカ用筐体10の背面側に配置される背面側ケースとにより構成されてもよい。この場合、前面側ケースと背面側ケースとの接合部には、全周に亘って防水用の図示しないシール部材が配設される。前面側ケースと背面側ケースとがシール部材によって接合することで、スピーカ用筐体10は形成され、スピーカ用筐体10は略密閉構造となる。前面側ケースには例えばスピーカ14が配置され、背面側ケースには例えばメイン基板12が配置される。もちろん前面側ケースには例えばメイン基板12が配置され、例えば背面側ケースにはスピーカ14が配置されてもよい。
次に図4と図5とを参照して第2の実施形態について説明する。図4は、本実施形態において、無線機端末におけるスピーカ用筐体の側断面を示す図である。図5は、本実施形態において、無線機端末におけるスピーカ用筐体の背面側における内部構造を示す図である。前述した第1の実施形態と同等の部位には同じ参照符合を付し、その詳細な構成、作用、効果等の説明は省略する。
本実施形態のシールドケース16は、スピーカ14から音放出口15cを通じてスピーカ用筐体10の背面側に向けて放出された音声と、スピーカ14から音放出口15bと音放出口18aとを通じてスピーカ用筐体10の背面側に向けて放出された音声とをスピーカ用筐体10の背面側に向けてさらに放出する音放出口16aを有している。
音放出口16aは、音放出口15cと音放出口18aとに対向し、音放出口15と同様に周方向に沿って配設されている。これによりスピーカ用筐体10の厚み方向において、音放出口15cと音放出口16a、及び音放出口15bと音放出口18aと音放出口16aとは、同一直線状に配置されることとなる。音放出口16aは、上述した電気的な信号からメイン基板12とメイン基板12以外の構成部とを保護する観点から、音放出口15,18aに比べて小さいことが好適である。
またシールドケース16と一面10aとの間には、空間部26が形成される。つまり本実施形態のスピーカ用筐体10は、空間部22と共に空間部26を有することとなる。空間部26は、音放出口16aから放出された音声を基に、スピーカ14から他面10bに向けて発生する音声の音圧レベルの高さを空間部22とともにより所望に確保する。空間部26は、スピーカ14から発生する音声の音圧レベルの高さを所望に確保するために、スピーカ14の背面側に形成されるスペースである。より詳細には、空間部26は、空間部22よりもスピーカ14の背面側に配設されるスペースであり、シールドケース16内に配置される。
つまり本実施形態は、例えば図7に示す筐体110の構造と比べて、空間部22,26を配設しているために、スピーカ14の背面側のスペースの容積を大きくすることとなる。空間部26は、音放出口16aを介して空間部22と連通し、空間部22と音放出口15,18aを介してスピーカ14と連通している。このように音放出口16aは、空間部22と空間部26とを連通する連通部である。
次に本実施形態における動作方法について説明する。
第1の実施形態と同様にメイン基板12によって処理されたデータは、信号としてフレキシブル基板18を通じてスピーカ14に入力される。スピーカ14に入力された信号は、スピーカ14から音放出口15cを通じて空間部22に音声として放出され、またスピーカ14から音放出口15bと音放出口18aとを通じて空間部22に音声として放出される。さらに音声は、空間部22から音放出口16aを通じて、空間部26に放出される。つまり音声は、スピーカ用筐体10の背面側に放出されることとなる。また音声は、スピーカ14から音放出口10cを通じてスピーカ用筐体10の前面側からスピーカ用筐体10の外部に向けて放出される。
上述したように音声は、空間部22と空間部26とに放出される。そのため本実施形態の音声の音圧レベルは、音放出口16aが配設されておらず、音声が空間部26に放出されない構造(例えば図7に示す筐体110の構造や第1の実施形態)に比べて高くなる。言い換えるとスピーカ14からスピーカ用筐体10の前面側に向けて発生する本実施形態の音声の音圧レベルの高さは、空間部22,26によって、スピーカ14から音放出口15cと音放出口16aとを介してスピーカ14の背面側に向けて放出された音声と、スピーカ14から音放出口15bと音放出口18aと音放出口16aとを介してスピーカ14の背面側に向けて放出された音声とを基に、所望に確保され、例えば図3に示すように向上することとなる。
図3に示す「□」は、第2の実施形態のスピーカ用筐体10における可聴周波数と音圧レベルとの関係を示している。つまりフレキシブル基板18が音放出口18aを有し、さらにシールドケース16が音放出口16aを有している場合の可聴周波数と音圧レベルの関係を示している。
例えば可聴周波数が1000Hzの場合、図3に「□」として示す本実施形態の音声の音圧レベルは略80.5dBであり、図3に「△」として示す一般的な無線機端末100における音圧レベルは略76.4dBである。よって本実施形態の音声の音圧レベルは、可聴周波数が1000Hzにおいて、一般的な無線機端末100における音圧レベルに比べて、略4dB向上することとなる。また本実施形態は、可聴周波数が1000Hzにおいて、第1の実施形態と比べて略1dB向上することとなる。
よって本実施形態の場合、スピーカ14から音放出口10cを通じてスピーカ用筐体10の前面側からスピーカ用筐体10の外部に向けて放出される音声は、スピーカ14からスピーカ用筐体10の背面側に向かう音声が空間部22,26に放出されない構造(図7に示す構造)や空間部26に放出されない構造(第1の実施形態)に比べて、高音となる。
このように本実施形態は、第1の実施形態の構成に加えて、シールドケース16に音放出口16aを配設し、空間部26をさらに形成する。これにより本実施形態は、空間部22,26によってスピーカ14の背面側のスペースの容積をより大きくでき、空間部22,26によって第1の実施形態よりも音声の音圧レベルをより所望に確保でき、音圧レベルをより高く向上させることができる。
また本実施形態は、音圧レベルを向上させるために、スピーカ14の背面側のスペースである空間部22,26を利用するため、スピーカ用筐体10の内部構造をより有効に利用することができる。
なお音放出口16aは、音放出口15cと音放出口18aとに対向せずともよく、シールドケース16にランダムに複数配設されていてもよい。
また本実施形態は、音放出口15,16,18aと空間部22,26とを配設することで上述したように音圧レベルを向上させることができるため、音圧レベルを向上させる加工をメイン基板12に施す必要がない。よって本実施形態は、メイン基板12を安価にすることができ、メイン基板12に対して音圧レベルを向上させる加工の手間を防止することができ、メイン基板12を有効に利用することができる。
次に本実施形態における変形例について図6を参照して説明する。図6は、変形例において、無線機端末におけるスピーカ用筐体の側断面を示す図である。
本変形例において、スピーカ用筐体10には、フレキシブル基板18が配設されていない。フレキシブル基板18の代わりの部材は、図示を省略している。そのためスピーカ14の背面側とシールドケース16との間には、空間部22の代わりに、空間部22よりも広い容積を有する空間部28が形成される。またスピーカ用筐体10には、第2の実施形態における音放出口16aを有するシールドケース16が配設されている。
空間部28は、スピーカ14から音放出口15を介してスピーカ14の背面側に向けて放出された音声を基に、スピーカ14からスピーカ用筐体10の前面側に向けて発生する音声の音圧レベルの高さを所望に確保する。また本変形例において、空間部26は、音放出口16aから放出された音声を基に、スピーカ14からスピーカ用筐体10の前面側に向けて発生する音声の音圧レベルの高さを空間部28とともに所望に確保する。空間部26は、空間部28よりもスピーカ14の背面側に配設されるスペースである。
空間部26は、音放出口16aを介して空間部28と連通し、空間部28と音放出口15を介してスピーカ14と連通している。このように音放出口16aは、空間部28と空間部26とを連通する連通部である。
次に変形例における動作方法について説明する。
メイン基板12によって処理されたデータは、信号としてスピーカ14に入力される。スピーカ14に入力された信号は、スピーカ14から音放出口15b,15cを通じて空間部28に音声として放出される。さらに音声は、空間部28から音放出口16aを通じて、空間部26に放出される。つまり音声は、スピーカ用筐体10の背面側に放出されることとなる。
また音声は、スピーカ14から音放出口10cを通じてスピーカ用筐体10の前面側からスピーカ用筐体10の外部に向けて放出される。
上述したように音声は、空間部28と空間部26とに放出される。そのため本変形例の音声の音圧レベルは、フレキシブル基板18が配設され、空間部22が形成され、音放出口16aが配設されておらず、音声が空間部26に放出されない構造(例えば図7に示す筐体110の構造や第1,2の実施形態)に比べて高くなる。言い換えるとスピーカ14からスピーカ用筐体10の前面側に向けて発生する本実施形態の音声の音圧レベルの高さは、空間部28,26によって、スピーカ14から音放出口15b,15cと音放出口16aとを介してスピーカ14の背面側に向けて放出された音声を基に、所望に確保され、向上することとなる。
よって本変形例の場合、スピーカ14から音放出口10cを通じてスピーカ用筐体10の前面側からスピーカ用筐体10の外部に向けて放出される音声は、スピーカ14からスピーカ用筐体10の背面側に向かう音声が空間部28,26に放出されない構造(図7に示す構造)や空間部26に放出されない構造(第1の実施形態)に比べて、高音となる。
このように本変形例は、空間部22よりも広い容積を有する空間部28と空間部26とによって、第2の実施形態と同様にスピーカ14の背面側のスペースの容積をより大きくでき、空間部28,26によって第1,第2の実施形態よりも音声の音圧レベルをより所望に確保でき、音圧レベルをより高く向上させることができる。
なお図7に示す構造に第2の実施形態におけるシールドケース16が加わっても良い。
このように本発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。
図1は、第1の実施形態において、無線機端末におけるスピーカ用筐体の側断面を示す図である。 図2は、スピーカ用筐体を背面側から見た際のスピーカ用筐体の内部構造を示す図である。 図3は、第1の実施形態と第2の実施形態との無線機端末におけるスピーカ用筐体と、一般的な無線機端末におけるスピーカ用筐体とにおける、可聴周波数と音圧レベルとの関係を示す図である。 図4は、第2の実施形態において、無線機端末におけるスピーカ用筐体の側断面を示す図である。 図5は、第2の実施形態において、無線機端末におけるスピーカ用筐体の背面側における内部構造を示す図である。 図6は、第2の実施形態の変形例において、無線機端末におけるスピーカ用筐体の側断面を示す図である。 図7は、従来の一般的な無線機端末におけるスピーカ用筐体の背面側における内部構造を示す図である。
符号の説明
1…無線機端末、10…スピーカ用筐体、10a…一面、10b…他面、10c…音放出口、12…メイン基板、14…スピーカ、14b…一部、14c…他部、15…音放出口、15b,15c…音放出口、16…シールドケース、16a…音放出口、18…フレキシブル基板、18a…音放出口、20…接続部、22,26,28…空間部。

Claims (1)

  1. 略密閉構造のスピーカ用筐体であって、
    前記スピーカ用筐体の一面に配設されるメイン基板と、
    前記メイン基板に配設され、前記メイン基板を覆うシールドケースと、
    前記スピーカ用筐体内部にて前記シールドケースに対向して配設され、前記スピーカ用筐体の一面側と前記スピーカ用筐体の他面側とに向けて音声を発生するスピーカと、
    前記スピーカ用筐体の一面側である前記スピーカの一面側にて前記スピーカの平面上に配設され、音声を前記スピーカ用筐体の一面側に向けて放出するスピーカ側音放出口と、
    前記シールドケースにおいて、前記スピーカ側音放出口に対向して配設され、前記スピーカから前記スピーカ側音放出口を通じて前記スピーカ用筐体の一面側に向けて放出された音声を前記スピーカ用筐体の一面側に向けてさらに放出するシールドケース側音放出口と、
    前記スピーカの一面側と前記シールドケースとの間に形成され、前記スピーカから前記スピーカ側音放出口を介して前記スピーカの一面側に向けて放出された音声を基に、前記スピーカから前記スピーカ用筐体の他面側に向けて発生する音声の音圧レベルの高さを所望に確保する第1の空間部と、
    前記シールドケースと前記スピーカ用筐体の一面との間に形成され、前記シールドケース側音放出口から放出された音声を基に、前記スピーカから前記スピーカ用筐体の他面側に向けて発生する音声の音圧レベルの高さを前記第1の空間部とともに所望に確保する第2の空間部と、
    を具備することを特徴とするスピーカ用筐体。
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