JP5122374B2 - 無線通信装置および無線通信方法 - Google Patents

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Description

本発明は、複数のアンテナを選択して使用する無線通信装置および無線通信方法に関する。
近年、PHS(Personal Handy phone System)や携帯電話等の無線通信装置が普及し、無線通信装置の小型化、軽量化と共に通信速度および通信品質の向上が求められている。通信速度を維持しつつ通信品質を向上させる一手段として複数のアンテナを備え、それらを選択的に利用するダイバーシティ技術が存在する。
かかるダイバーシティ技術は、複数のアンテナで受信した同一の信号のうち、電波状況の優れた信号を優先的に用いる技術であり、受信電界強度(RSSI:Received Signal Strength Indicator以下単にRSSIと称する)が大きい等受信された信号の通信品質が高いアンテナが選択される。
例えば、複数のビルが建ち並ぶオフィス街では基地局に直接到達する信号とビルに反射して到達する信号があり、2つの信号が干渉して通信の質を低下させる。このとき、位置が異なるアンテナで複数の信号を受信し、最もRSSIが高い信号を選択するとその干渉の影響を最小限に留めることができる。
しかし、回折や反射の多い環境条件下では、混信や外来ノイズの発生が頻繁となり、RSSIとビットエラー率(BER:Bit Error Rate)の相関関係が崩れてしまう。したがって、RSSIのみをトリガとしてアンテナを切り換える技術では、ビットエラー率が高くてもRSSIが高い場合は切換が行われず、逆にビットエラー率が低くてもRSSIが低下すればアンテナが切り換わってしまい、最適なアンテナの切り換えが行われず通信品質が低下する場合が多かった。
そこで、従来からもRSSIとデータエラー率としてのCRC(Cyclic Redundancy Code)エラー率およびユニークワード(フレーム同期信号)エラー率とをトリガとしてアンテナを切り換える技術が開示されている(例えば、特許文献1)。また、RSSIとデータエラー率としてのビットエラー率とをトリガとしてアンテナを切り換える技術も開示されている(例えば、特許文献2)。さらに、RSSIと位相尤度値とをトリガとしてアンテナを切り換える技術も開示されている(例えば、特許文献3)。
上述した特許文献1の技術では、受信エラーをCRCエラー率とユニークワードエラーとして検出するため高精度にアンテナの切換ができるとしている。また、特許文献2の技術では、ビットエラー率を測定してアンテナを切り換えるため通信品質を劣化させることなくダイバーシティ利得を向上可能であるとしている。さらに、特許文献3の技術は、RSSIがアンテナ切換の閾値程度の低い環境下であっても位相尤度値を利用して正確にアンテナを選択できるため雑音成分の大きい条件下等において有効であるとしている。
特開平6−268635号公報 特開平9−191305号公報 特開2000−59277号公報
上述した特許文献1および2に記載の技術において、RSSIは瞬間的な値を測定すればよいため測定時間は短い。しかし、CRCエラー率、ユニークワードエラー率、ビットエラー率といったエラー率の測定は、所定期間に亘りデータを取得した後エラー率を計算するため、アンテナを切り換えるかどうか判断するまでに長時間を要していた。
したがって、高速デジタル通信を可能とする次世代PHS通信規格としての、ARIB(Association of Radio Industries and Businesses) STD T95またはPHS MoU(Memorandum of Understanding)には対応しきれないおそれがある。
また、特許文献2のような技術では、ビル街等の妨害波や反射の多い環境下では、RSSIが高いにもかかわらずフレームエラー率(FER:Frame Error Rate)が高いといった状況が生じた場合にもフレームエラー率が考慮されていないので有効な処理が為されないという問題がある。
特許文献3の技術では、雑音が多く、RSSIがアンテナ切換閾値近傍となる電波環境においても、RSSIに基づいたアンテナの切換を正確に行うことができるが、エラー率についてはなんら考慮されているものではない。
本発明は、このような課題に鑑み、通信品質を劣化させることなく高速かつ正確にアンテナを選択することが可能な無線通信装置および無線通信方法を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の代表的な構成は、他の無線通信装置と適応変調を用いて無線通信を行う無線通信装置であって、適応変調における変調方式ごとに信号の位相の平均二乗誤差(MSE)の閾値が関連付けられたMSEテーブルを予め記憶する記憶部と、複数のアンテナと、複数のアンテナのうち、1のアンテナを選択するアンテナ選択部と、選択されたアンテナを介して他の無線通信装置から送信された信号を受信する受信部と、受信した信号の位相の平均二乗誤差が現行の変調方式に関連付けられたMSEテーブルの閾値を超えたか否かを判定する閾値判定部と、を備え、アンテナ選択部は、閾値判定部が閾値を超えたと判定した場合、当該閾値を超えたと判定されたアンテナ以外のアンテナを選択することを特徴とする。
アンテナの通信品質が低下したか否かを受信した信号の位相と理論値の位相の平均二乗誤差(MSE:Mean Square Error)を利用して判定するため、送信側の変調精度や雑音指数等が加味されることとなり、精度良く正確にアンテナの通信品質を判定することができる。また、閾値判定部を備える構成により、受信した信号の平均二乗誤差がMSEテーブルの閾値を超えたか否かで通信品質の低下を判定できるため、迅速にアンテナの通信品質を判定することができる。
またビットエラー率やフレームエラー率等を用いる場合、通信品質を判定しようとする場合、数フレーム分信号を受信しなければならないが、平均二乗誤差を用いる場合には1フレームだけで通信品質の優劣を判定することができる。したがって、迅速かつ正確にアンテナの通信品質を判定することが可能となる。
上記閾値判定部は、さらに、閾値を超えたと判定されたアンテナ以外のアンテナについて信号の位相の平均二乗誤差が閾値を超えたか否かを判定し、アンテナ選択部は、閾値を超えていないアンテナを選択してもよい。
通信品質が低下したすなわち平均二乗誤差が閾値を超えたアンテナから閾値を超えていないアンテナに切り換えるため、迅速かつ正確に通信品質のよいアンテナを選択することができる。
上記アンテナ選択部は、閾値を超えたと判定されたアンテナ以外のアンテナのうち平均二乗誤差が最も小さいアンテナを選択してもよい。
通信品質が低下したアンテナから、最も平均二乗誤差閾値が小さいすなわち通信品質が最もよいアンテナに切り換えることができるため、最高の通信品質で通信を遂行することが可能となる。
上記課題を解決するために、本発明の他の代表的な構成は、複数のアンテナを備える無線通信装置が、他の無線通信装置と適応変調を用いて無線通信を行う無線通信方法であって、適応変調における変調方式ごとに信号の位相の平均二乗誤差の閾値を関連付けたMSEテーブルを予め記憶し、複数のアンテナのうち、1のアンテナを選択し、選択されたアンテナを介して他の無線通信装置から送信された信号を受信し、受信した信号の位相の平均二乗誤差が現行の変調方式に関連付けられたMSEテーブルの閾値を超えたか否かを判定し、閾値を超えたと判定された場合、当該閾値を超えたと判定されたアンテナ以外のアンテナを選択することを特徴とする。
上述した無線通信装置における技術的思想に対応する構成要素やその説明は、当該無線通信方法にも適用可能である。
以上説明したように本発明は、通信品質を劣化させることなく高速かつ正確にアンテナを選択することが可能となる。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
PHS端末や携帯電話等に代表される無線端末は、所定間隔をおいて配される基地局と無線通信システムを構築する。本実施形態における無線通信装置は、無線通信を行うこのような無線端末や基地局を含んでいる。ここでは、理解を容易にするため無線通信システム全体を説明し、その後、基地局からの信号を受信する無線端末としてのPHS端末を挙げて無線通信装置の具体的構成を説明する。
(無線通信システム100)
図1は、無線通信システム100の概略的な接続関係を示した説明図である。かかる無線通信システム100は、PHS端末110(110A、110B)と、基地局120と、ISDN(Integrated Services Digital Network)回線、インターネット、専用回線等で構成される通信網130と、中継サーバ140とを含んで構成される。かかる無線通信システム100では、通常、PHS端末110からの接続要求に応じて、中継サーバ140が基地局120(120A、120B)間の通信経路を確保し、PHS端末110同士、またはPHS端末110と通信網130に接続されたサービスサーバ(図示せず)との通信が遂行される。
本実施形態においてPHS端末110は複数のアンテナを備え、基地局120からPHS端末110に信号が送信された場合、PHS端末110は、通信品質を劣化させることなく高速かつ正確に当該信号を受信するアンテナを選択することが可能となる。以下に、無線通信システム100を構成するPHS端末110について詳細に述べる。
(第1実施形態:PHS端末110)
図2は、PHS端末110のハードウェア構成を示した機能ブロック図であり、図3は、PHS端末110の外観を示した斜視図である。PHS端末110は、2本のアンテナ200(200a、200b)と、制御部210と、記憶部212と、表示部214と、操作部216と、音声入力部218と、音声出力部220と、無線通信部222と、を含んで構成される。
本実施形態において、アンテナ200は、受信信号に差異が生じる程度の距離をおいてPHS端末110の異なる位置に配置されている。
制御部210は、中央処理装置(CPU)を含む半導体集積回路によりPHS端末110全体を管理および制御する。また、制御部210は、記憶部212のプログラムを用いて、通話機能、メール送受信機能、撮像機能、音楽再生機能、TV視聴機能も遂行する。
記憶部212は、ROM、RAM、EEPROM、不揮発性RAM、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)等で構成され、制御部210で処理されるプログラムや音声データ等を記憶する。
本実施形態において、記憶部212は、適応変調における変調方式ごとに信号の位相の平均二乗誤差の閾値が関連付けられたMSEテーブルを予め記憶する。
図4は、MSEテーブルを説明するための説明図である。本実施形態において、平均二乗誤差として正規化平均二乗誤差(NMSE:Normalized Mean Square Error以下単にNMSEと称する。)を用いている。
本実施形態において、理論値の位相と受信した信号の位相のNMSEを用いている。これにより、迅速かつ詳細に通信品質の判定を行うことができる。
図4に示すように、MSEテーブルは、適応変調における変調方式ごとにNMSEの閾値を定義している。本実施形態においてNMSEの閾値は、フレームエラー率が4%となる場合のNMSEを採用しているが、これに限定されず、PHS端末110の形状やアンテナ200の配置等によって任意に異なる値を採用してもよい。
また、本実施形態において、適応変調における変調方式として、「BPSK(Binary Phase Shift Keying)」、「QPSK(Quadrature PSK)」、「8PSK」、「16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)」、「32QAM」、「64QAM」の各変調方式を採用している。
さらに本実施形態において、記憶部212は、後述する受信部224が受信した信号の位相のNMSEと当該受信した信号の変調方式を一時的に記憶する。なお本実施形態において記憶部212は受信した信号の変調方式として当該変調方式を示す識別子であるMI(Modulation Information以下単にMIと称する。)を記憶する。
表示部214は、液晶ディスプレイ、EL(Electro Luminescence)等で構成され、記憶部212に記憶された、または通信網130を介してアプリケーション中継サーバ(図示せず)から提供される、WebブラウザやアプリケーションのGUI(Graphical User Interface)を表示することができる。
操作部216は、キーボード、十字キー、ジョイスティック等のスイッチから構成され、ユーザの操作入力を受け付ける。音声入力部218は、マイク等の音声認識手段で構成され、通話時に入力されたユーザの音声をPHS端末110内で処理可能な電気信号に変換する。音声出力部220は、スピーカで構成され、PHS端末110で受信した通話相手の音声信号を音声に変えて出力する。また、着信音や、操作部216の操作音、アラーム音等も出力できる。
無線通信部222は、通信網130における基地局120との無線通信を行う。さらに無線通信部222は、PHS端末110と基地局120との通信環境に基づいて変調方式を調整する適応変調を実施する。また、無線通信部222には、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交周波数分割多重)方式、OFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiplexing Access:直交周波数分割多元接続)方式、TDMA(Time Division Multiple Access:時分割多重接続)方式等様々な無線通信方式を適用することができる。特に本実施形態において無線通信部222は、基地局120が送信した信号を受信する受信部224として機能する。
また、本実施形態において制御部210は、アンテナ選択部230、閾値判定部232、MI判定部234としても機能する。
アンテナ選択部230は、PHS端末110周囲の通信環境に応じて、PHS端末110に設けられた複数のアンテナ200のうち、1のアンテナ200を選択する。
閾値判定部232は、受信部224が受信した信号の位相のNMSEが現行のMIに関連付けられたMSEテーブルの閾値を超えたか否かを判定する。例えば、現行のMIがQPSKである場合、受信部224が受信した信号のNMSEが100を超えたか否かを判定する。
MI判定部234は、無線通信を開始した最初のアンテナ200以外のアンテナ200を介して受信した信号のMIが、最初のアンテナ200を介して受信した信号のMIと同一か否かを判定する。本実施形態ではMIが同一の場合にNMSEが優れているアンテナを選択しているが、その選択中にMIが変更された場合、異なるMIにおけるNMSEを比較することができない。従って、MI判定部234がMIが異なると判定した場合、もう一度最初のアンテナ200に戻すこととする。
次に、上述した無線通信システム100におけるPHS端末110と他の無線通信装置としての基地局120と適応変調を用いて無線通信を行う無線通信方法を説明する。
(無線通信方法)
図5は、本実施形態にかかる無線通信方法の具体的な処理の流れを示したフローチャートである。特に図5では、NMSEが最良のアンテナを選択する処理を、図6では、NMSEが閾値以下となるアンテナの選択する処理を説明する。
複数のアンテナ200のうちアンテナ選択部230に選択されたアンテナ200aを介して基地局120との無線通信を開始し、受信完了割込が生じると、当該無線通信が高速適応変調であるか否かを判定する(S300:高速適応変調判定ステップ)。
当該無線通信が高速適応変調であった場合、現在利用されているアンテナ200aを介して受信した信号のNMSEおよび変調方式(MI)を取得する(S301:MI取得ステップ)。そして、現在利用されているアンテナ200aが無線通信を行っているアンテナ200(以下開始アンテナと称する。)であり且つ当該アンテナ200で受信した信号のNMSEが閾値以下であるか否か、もしくは所定時間経過したか否か、を判定する(S302:閾値判定ステップ)。本実施形態において所定時間は100msecとしている。
なお、閾値判定ステップS302において、当該アンテナ200が最初に無線通信を開始したアンテナである場合、後述するタイマが起動していないため、所定時間が経過したか否かは考慮しない。以下、閾値判定ステップS302は、図5および図6を含め同様とする。
閾値判定ステップS302において、アンテナ200aで受信した信号の位相のNMSEが閾値を超え所定時間を経過した場合、MI判定部234は、現在利用されているアンテナ、例えばアンテナ200aで受信した信号のMIが開始アンテナを介して受信した信号のMIと同一か否かを判定する(S304:MI判定ステップ)。
また、閾値判定ステップS302において、アンテナ200が開始アンテナでない場合は、NMSEが閾値以下であるか否かにかかわらず、MI判定ステップS304へ処理が移行する。
当該アンテナ200aは、開始アンテナであるため、MI判定ステップS304では、開始アンテナで受信した信号のMIと同一であると判定される。そして、受信した信号のNMSEおよびMIを記憶部212が記憶する(S306:信号情報記憶ステップ)。
次に、アンテナ選択部230は、閾値判定ステップS302において閾値を超えたと判定されたアンテナ200aすなわち開始アンテナ以外の例えばアンテナ200bを選択しアンテナ番号をアンテナ200bに更新する(S308:アンテナ選択ステップ)。
続いて、アンテナ選択ステップS308において選択されたアンテナ200bが最後のアンテナである、すなわちすべてのアンテナ200を介して受信を行ったか否かを判定する(S310:完了ステップ)。
完了ステップS310において、すべてのアンテナ200を介して受信を行ったと判定されると、アンテナ選択部230は、記憶部212に記憶されている中で最小のNMSEであったアンテナ200を選択し(S312:最適アンテナ選択ステップ)、当該アンテナ200を開始アンテナとし(S314:開始アンテナ設定ステップ)、タイマを起動する(S316:タイマ起動ステップ)。
本実施形態においてアンテナ200は、アンテナ200aおよびアンテナ200bのみであるため、完了ステップS310においては、アンテナ選択ステップS308において選択されたアンテナ200bが最後のアンテナ200であると判定され、最適アンテナ選択ステップS312ではアンテナ200aもしくはアンテナ200bのどちらかNMSEが小さい方のアンテナ200が選択されることとなる。
一方、MI判定ステップS304において、アンテナ200で受信した信号のMIが開始アンテナを介して受信した信号のMIと同一でないと判定された場合は、アンテナ選択部230は当該アンテナ200の比較をキャンセルして開始アンテナを再度選択する(S318:アンテナ初期化ステップ)。
本実施形態において、閾値判定部232は、1バーストごと(本実施形態では5msecごと)に受信部224が受信した信号の位相のNMSEが閾値を超えたか否かを判定しているが、2バーストすなわち10msecごとに判定してもよい。例えば2バーストごとに判定した場合、1回目に受信した信号の変調方式(MI)が最初のアンテナ200を介して受信した信号の変調方式(MI)を異なっていたとしても、2回目に受信した信号の変調方式(MI)が同一であればNMSEの判定が可能となる。また、1回目、2回目ともに変調方式(MI)が最初のアンテナ200を介した信号の変調方式(MI)と同一であれば、10msec分のNMSEを比較することができる。
本実施形態の無線通信装置としてのPHS端末110および無線通信方法によれば、通信品質が低下したアンテナ200から、最も平均二乗誤差閾値が小さいすなわち通信品質が最もよいアンテナ200に切り換えることができるため、最高の通信品質で通信を遂行することが可能となる。
本実施形態において、高速適応変調判定ステップS300で、音声通信等の高速適応変調でないと判定された場合、NMSEの変わりにFERやRSSIを判定基準としてアンテナの切換を行う(図5中処理A)。ただし、FERやRSSIを判定基準としたアンテナ切換の処理は図5に示す処理に準ずる。
(第2実施形態)
上述した第1実施形態においては、すべてのアンテナのNMSEを比較することで通信品質の高いアンテナを選択して安定して高品質の通信を行うことのできる無線通信方法について説明した。しかし、NMSEが閾値以上になった場合、閾値以下のNMSEを有するアンテナを迅速に選択することもできる。
(無線通信方法)
図6は、本実施形態にかかる無線通信方法の具体的な処理の流れを示したフローチャートである。上述したPHS端末110を用いた無線通信方法と処理が実質的に等しい構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
閾値判定ステップS302において、アンテナ200が開始アンテナでない場合、当該アンテナ200で受信した信号の位相のNMSEが閾値を超えたか否かを判定する(S500:第2閾値判定ステップ)。
なお、閾値判定ステップS302において、アンテナ200が閾値を超えた開始アンテナであり所定時間を経過している場合、第2閾値判定ステップS500においては、当然にして閾値を超えたと判定され、アンテナ切換の処理(S304からS318)が遂行される。
第2閾値判定ステップS500において閾値を超えたと判定された場合は、MI判定ステップS304の処理を遂行する。仮にすべてのアンテナ200が閾値を超えた場合、最適アンテナ選択ステップS312において最も小さいNMSEのアンテナ200が選択されることとなる。
一方、第2閾値判定ステップにおいて閾値を超えていないと判定された場合、当該アンテナ200を開始アンテナとする開始アンテナ設定ステップS314の処理を遂行する。したがって、開始アンテナが閾値を超えた場合、閾値以下である他のアンテナ200に迅速に切り換えることが可能となる。
本実施形態の無線通信方法によれば、通信品質が低下したすなわち平均二乗誤差が閾値を超えたアンテナ200から閾値を超えていないアンテナ200に直ちに切り換えるため、迅速かつ正確に通信品質のよいアンテナを選択することができる。
上述した実施形態の無線通信装置としてのPHS端末110もしくはPHS端末400によれば、アンテナ200の通信品質が低下したか否かを受信した信号の位相の平均二乗誤差(MSE)を利用して判定するため、送信側の変調精度や雑音指数等が加味されることとなり、精度良く正確にアンテナ200の通信品質を判定することができる。また、閾値判定部232を備える構成により、受信した信号の位相の平均二乗誤差がMSEテーブルの閾値を超えたか否かで通信品質の低下を判定できるため、迅速にアンテナ200の通信品質を判定することができる。
またビットエラー率やフレームエラー率等を用いる場合、通信品質を判定しようとする場合、数フレーム分信号を受信しなければならないが、受信した信号の位相の平均二乗誤差を用いる場合には1フレームだけで通信品質の優劣を判定することができる。したがって、迅速かつ正確にアンテナ200の通信品質を判定することが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
なお、本明細書の無線通信方法における各工程は、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はなく、並列的あるいはサブルーチンによる処理を含んでもよい。
本発明は、複数のアンテナを選択して使用する無線通信装置および無線通信方法に利用することができる。
無線通信システムの概略的な接続関係を示した説明図である。 第1実施形態にかかるPHS端末のハードウェア構成を示した機能ブロック図である。 第1実施形態にかかるPHS端末の外観を示した斜視図である。 MSEテーブルを説明するための説明図である。 第1実施形態にかかる無線通信方法の具体的な処理の流れを示したフローチャートである。 第2実施形態にかかる無線通信方法の具体的な処理の流れを示したフローチャートである。
符号の説明
100 …無線通信システム
110 …PHS端末
120 …基地局
130 …通信網
140 …中継サーバ
200 …アンテナ
210 …制御部
212 …記憶部
214 …表示部
216 …操作部
218 …音声入力部
220 …音声出力部
222 …無線通信部
224 …受信部
230 …アンテナ選択部
232 …閾値判定部
234 …MI判定部

Claims (4)

  1. 他の無線通信装置と適応変調を用いて無線通信を行う無線通信装置であって、
    前記適応変調における変調方式ごとに信号の位相と理論値の位相の平均二乗誤差(MSE)の閾値が関連付けられたMSEテーブルを予め記憶する記憶部と、
    複数のアンテナと、
    前記複数のアンテナのうち、1のアンテナを選択するアンテナ選択部と、
    前記選択されたアンテナを介して前記他の無線通信装置から送信された信号を受信する受信部と
    備え、
    前記アンテナ選択部は、前記受信した信号の位相と理論値の位相の平均二乗誤差が現行の変調方式に関連付けられた前記MSEテーブルの閾値を超えた場合、該閾値を超えたアンテナ以外のアンテナを選択することを特徴とする無線通信装置。
  2. 記アンテナ選択部は、前記閾値を超えたアンテナ以外のアンテナのうち前記閾値を超えていないアンテナを選択することを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 前記アンテナ選択部は、前記閾値を超えたアンテナ以外のアンテナのうち平均二乗誤差が最も小さいアンテナを選択することを特徴とする請求項1または2に記載の無線通信装置。
  4. 複数のアンテナを備える無線通信装置が、他の無線通信装置と適応変調を用いて無線通信を行う無線通信方法であって、
    前記適応変調における変調方式ごとに信号の位相と理論値の位相の平均二乗誤差の閾値を関連付けたMSEテーブルを予め記憶し、
    前記複数のアンテナのうち、1のアンテナを選択し、
    前記選択されたアンテナを介して前記他の無線通信装置から送信された信号を受信し、
    前記受信した信号の位相と理論値の位相の平均二乗誤差が現行の変調方式に関連付けられた前記MSEテーブルの閾値を超えたか否かを判定し、
    前記閾値を超えたと判定された場合、該閾値を超えたと判定されたアンテナ以外のアンテナを選択することを特徴とする無線通信方法。
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