JP5121915B2 - 発電所の取水口におけるクラゲの処理方法及びその処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、発電所等のプラントで利用する冷却水を取り入れる取水口において回収した大量のクラゲを処理する発電所の取水口におけるクラゲの処理方法及びその処理装置に関する。
火力発電所、原子力発電所等の発電プラントでは、ボイラーで生成した蒸気を冷却する復水器が備えられており、この復水器の冷却水として海水、河川水等を用いている。大量の海水や河川水を取水するが、それらの水中にはクラゲや各種の塵芥などが浮遊している。そこで、図7の概略説明図に示すように、この冷却水を取り込む取水路51上に除塵機52を設けている。
この除塵機52は、水中に浸漬した下部スプロケットと、水面上方に配置した上部スプロケット(駆動スプロケット)と、これらのスプロケット間に無端のチェーン53を掛け渡したものである。このチェーン53は、例えば左右に一対設け、左右のチェーン53間に多数のバケット54を所定方向に等間隔に架け渡している。このバケット54は、例えば縦長のスリット状の濾過部を形成し、水分が透過しやすくクラゲ、塵芥等を捕捉できるようになっている。更に取水路51には、除塵機52の左側に取水口55を有し、ここに取水口ゲート56と、更にこの取水口ゲート56の左側にスクリーン57をそれぞれ備えている。
夏季になると、取水口55にクラゲが大量に押し寄せ、取水口55が塞がれることがある。取水口55が塞がれると、冷却水を供給できず、発電設備の冷却を行うことができなくなる。発電所そのものの作動を停止することがある。そこで、取水口55の閉塞を防止するために、除塵機52により取水口55に押し寄せる大量のクラゲを回収している。
この回収したクラゲは大部分が水分であるが、腐敗すると硫化水素等の悪臭を発生する。また、そのクラゲから有機物濃度の高い液が溶出するなど周辺環境を著しく悪化させる。そこで取水口55で回収した大量のクラゲは次のような処理を施している。
除塵機52で陸揚げしたクラゲは、図8のフロー図に示すように、先ず、人手により塵芥箱(塵芥ヤード)58に集める。このクラゲを適当な大きさに切り刻み、又は破砕し、又は押し潰した後、粉砕する。脱臭剤を添加した後、処理槽(図示していない。)に投入し、分解酵素を添加する。この処理槽において酵素分解により溶解処理し、それを回収・廃棄処理する。
あるいは、図9のフロー図に示すように、除塵機52で陸揚げしたクラゲを適当な大きさに切り刻み、又は破砕し、又は押し潰した後、粉砕する。脱臭剤を添加した後、クラゲを分離槽(図示していない。)に投入する。この分離槽には、凝集剤を添加して、固形分と水分に分離処理する。固形分は更に脱水処理して廃棄処理する。一方、水分も排水基準値に適合するように排水処理の後、公共水域に排水する。
更に、加熱することにより、クラゲの水分を脱水し、残査の容量を小さくすることによって、以後の処理を促進させる方法もある。その後、加熱処理さらには加圧処理を行うことによって焼却あるいは家畜飼料としての再利用などを行う方法もある。
なお、大量のクラゲが取水口55に襲来したときは、既存の塵芥箱(塵芥ヤード)58
での回収能力を超えることがある。塵芥ヤード58内だけでは回収処理できなくなり、クラゲが塵芥ヤード58に一杯になる。例えば、大量のクラゲの中に作業員が入り、クラゲが膝までつかる状態で人海戦術でのレーキ等工具により、乾燥網へクラゲをすくい上げる作業を行っている。
このように大量のクラゲを海水等から陸揚げし、処理する技術について、例えば特許文献1の特開2008−296110号公報「クラゲ除去方法及び装置」に、クラゲを水とともに吸引して破砕し、送出する吸引破砕ポンプの吸込み口を水面付近に配置し、水面付近を浮遊するクラゲを前記ポンプにより吸引、破砕した後送出、搬送して除去するクラゲ除去方法において、前記水面下に前記吸引破砕ポンプの吸込み口付近に向う水流を生じさせ、水流をさかのぼる魚の習性を利用して魚を前記ポンプの吸込み口から離れた前記水流の上流側に誘導しつつ、前記水面付近を浮遊するクラゲを前記水流により前記ポンプの吸込み口に向けて移動させて、前記ポンプにより吸引、破砕して送出する方法が提案されている。
特開2008−296110号公報
しかし、従来の設備・対応では、陸揚げされたクラゲの処理、例えば移送処理も除塵機52から陸揚げしたクラゲを塵芥箱、塵芥ヤード58へ移送する作業も人海戦術によるものであり、その作業効率が悪かった。特に、初夏から8月のように大量にクラゲが発生するときには、上述した人手による処理だけではその全部を処理できないという問題を有していた。
大量のクラゲを人海戦術でレーキ等工具を用いて、乾燥網へクラゲをすくい上げる作業では、クラゲを掴みにくいことや、レーキからクラゲが滑り落ちることが多いため、作業能率が悪いという問題も有していた。
このようにクラゲは海水、即ち塩水等を大量に含んでいるため、そのままの焼却処理はできないため、乾燥処理又は薬剤による処理が必要である。なお、陸揚げされたクラゲを露地に放置しておくと、上述したように腐敗により容積は小さくなるが強烈な悪臭を発するという問題を有していた。真夏の炎天下における作業では特に悪臭を発しやすい。
特許文献1の「クラゲ除去方法及び装置」では、火力発電所、原子力発電所の取水路51(取水口55)における除塵機52により大量に回収されるクラゲを短時間に処理できなかった。
そこで、本発明の発明者は、このクラゲは水分比率が極端に高く、ゼラチン質から成る柔らかい生物であるため、吸引方式で陸揚げできると共に、この吸引移送すると同時に破砕し、更に粉砕できることに着目した。
本発明は、かかる問題点を解決するために創案されたものである。すなわち、本発明の目的は、クラゲの水分比率が極端に高く、ゼラチン質から成る柔らかい生物であるため、吸引して取り扱うことで、陸揚げした大量のクラゲを吸引方式で移送すると同時に、加工処理と薬剤の添加を行い、悪臭を発することなく、大量のクラゲを迅速に処理することができる発電所の取水口におけるクラゲの処理方法及びその処理装置を提供することにある。
本発明のクラゲの処理方法は、発電所の取水口(55)において回収したクラゲを処理する発電所の取水口におけるクラゲの処理方法であって、前記取水口(55)に設置された除塵機(52)のバケット(54)でクラゲを捕捉し、該バケット(54)を上昇させながら水切りし、該バケット(54)を反転してクラゲを捕集口(2)に落下させ、前記捕集口(2)に接続されたジェクター(1)の吸引口(4)にクラゲを入れ、該ジェクター(1)の円筒部材の周囲から、その長手方向の一方へ噴射する圧縮空気を供給し、クラゲの吸引から圧送までの間に、クラゲを破砕・粉砕し、この破砕・粉砕する際に水分も消失させてクラゲの容積を縮小させ、かつ分解酵素を添加し、次に、分解酵素が添加されたクラゲを処理槽に投入した後、該処理槽において酵素分解により溶解処理する、ことを特徴とする。
または、発電所の取水口(55)において回収したクラゲを処理する発電所の取水口におけるクラゲの処理方法であって、前記取水口(55)に設置された除塵機(52)のバケット(54)でクラゲを捕捉し、該バケット(54)を上昇させながら水切りし、該バケット(54)を反転してクラゲを捕集口(2)に落下させ、前記捕集口(2)に接続されたジェクター(1)の吸引口(4)にクラゲを入れ、該ジェクター(1)の円筒部材の周囲から、その長手方向の一方へ噴射する圧縮空気を供給し、クラゲの吸引から圧送までの間に、クラゲを破砕・粉砕し、この破砕・粉砕する際に水分も消失させてクラゲの容積を縮小させ、次に、破砕されたクラゲを処理槽に投入した後、該処理槽に分解酵素を添加し、前記処理槽においてクラゲを酵素分解により溶解処理することも可能である。
本発明のクラゲの処理方法は、発電所の取水口(55)において回収したクラゲを処理する発電所の取水口におけるクラゲの処理方法であって、前記取水口(55)に設置された除塵機(52)のバケット(54)でクラゲを捕捉し、該バケット(54)を上昇させながら水切りし、該バケット(54)を反転してクラゲを捕集口(2)に落下させ、前記捕集口(2)に接続されたジェクター(1)の吸引口(4)にクラゲを入れ、該ジェクター(1)の円筒部材の周囲から、その長手方向の一方へ噴射する圧縮空気を供給し、吸引から圧送までの間に、クラゲを複数に破砕・粉砕し、この破砕・粉砕する際に、水分も消失させ、容積を縮小させ、かつ凝集剤を添加し、次に、凝集剤が添加されたクラゲを分離槽に投入した後、該分離槽において固形分と水分に分離処理する、ことを特徴とする。
または、発電所の取水口(55)において回収したクラゲを処理する発電所の取水口におけるクラゲの処理方法であって、取水口(55)に設置された除塵機(52)のバケット(54)でクラゲを捕捉し、該バケット(54)を上昇させながら水切りし、該バケット(54)を反転してクラゲをジェクター(1)の捕集口(2)に落下させ、前記捕集口(2)に接続されたジェクター(1)の吸引口(4)にクラゲを入れ、該ジェクター(1)の円筒部材の周囲から、その長手方向の一方へ噴射する圧縮空気を供給し、吸引から圧送までの間に、クラゲを複数に破砕・粉砕し、この破砕・粉砕する際に、水分も消失させ、容積を縮小させ、次に、破砕・粉砕されたクラゲを分離槽に投入した後、該分離槽に凝集剤を添加し、該分離槽において固形分と水分に分離処理することも可能である。
前記凝集剤に加えて酸化防止剤を添加する、ことができる。
本発明のクラゲの処理装置は、発電所の取水口(55)において回収したクラゲを処理する発電所の取水口におけるクラゲの処理装置であって、前記取水口(55)に設置された、上下に配置したチェーン(53)に取付けた複数のバケット(54)でクラゲを捕捉する除塵機(52)と、前記除塵機(52)のバケット(54)で捕捉したクラゲを集める捕集口(2)と、前記捕集口(2)からクラゲを、円筒部材(3)の周囲から、その長
手方向の一方へ噴射する圧縮空気を供給し、クラゲを吸引し、圧送すると共に破砕・粉砕するジェクター(1)と、前記ジェクター(1)の排出口(5)に連結された移送パイプ(6)と、前記移送パイプ(6)から移送されたクラゲを、貯留して処理する処理槽と、を備え、前記ジェクター(1)においてクラゲを吸引して圧送する間に破砕・粉砕すると共に、破砕・粉砕したクラゲに薬剤を添加して前記処理槽において溶解処理し得るように構成した、ことを特徴とする。
または、発電所の取水口(55)において回収したクラゲを処理する発電所の取水口におけるクラゲの処理装置であって、前記取水口(55)に設置された、上下に配置したチェーン(53)に取付けた複数のバケット(54)でクラゲ又は塵芥を掬うように捕捉する除塵機(52)と、前記除塵機(52)のバケット(54)で捕捉したクラゲを集める捕集口(2)と、前記捕集口(2)からクラゲを、円筒部材(3)の周囲から、その長手方向の一方へ噴射する圧縮空気を供給し、クラゲを吸引し、圧送すると共に破砕・粉砕するジェクター(1)と、前記ジェクター(1)の排出口(5)に連結された移送パイプ(6)と、前記移送パイプ(6)から移送されたクラゲを、貯留して処理する分離槽と、を備え、前記ジェクター(1)においてクラゲを吸引して圧送する間に破砕・粉砕処理すると共に、破砕・粉砕したクラゲに薬剤を添加して前記分離槽において、固形分と水分に分離処理し得るように構成することも可能である。
前記移送パイプ(6)の途中に薬剤を添加するパイプ注入口(8)を開けたものを用いることができる。
上記処理方法の発明では、ジェクター(1)を用いているので、大量のクラゲを処理する際に従来のような人海戦術で行う必要がなく、少人数で実施することができる。特に、レーキ、フォーク等でクラゲを扱う必要がなく、取水口(55)から離れた位置にある溶解処理設備又は分離処理設備等に大量のクラゲを移送することができる。大量のクラゲの移送を短時間で実施することができる。
また、ジェクター(1)を用い、クラゲの吸引から圧送までの間に、クラゲを破砕・粉砕し、この破砕・粉砕する際に水分も消失させてクラゲの容積を縮小させているので、クラゲの切断、切り刻み、押し潰しなどの前処理が不要になった。回収したままの状態のクラゲを処理することができる。従来のような破砕処理が不要になり、乾燥処理(水分除去)が容易になり、その次の処理工程に迅速に移行することができる。
上記処理装置の発明では、従来の除塵機(52)にジェクター(1)を接続するだけで、クラゲの移送だけでなく、その破砕、粉砕を同時に実施することができる。しかも、その移送、破砕、粉砕を高速で実施することができるため、大量のクラゲが取水路51(取水口55)に襲来しても、それに対応することができる。
本発明のジェクターを用いたクラゲの処理装置を示す概略説明図である。 ジェクター部分を示す拡大平面図である。 実施例1のジェクターと分解酵素を用いたクラゲの処理方法を示す作業フロー図である。 実施例1のジェクターと分解酵素を用いたクラゲの処理方法の変形例を示す作業フロー図である。 実施例2のジェクターと凝集剤を用いたクラゲの処理方法を示す作業フロー図である。 実施例2のジェクターと凝集剤を用いたクラゲの処理方法の変形例を示す作業フロー図である。 従来の発電所の冷却水を取水する除塵機と取水路を示す概略説明図である。 従来の分解酵素を用いたクラゲの処理方法を示す作業フロー図である。 従来の凝集剤を用いたクラゲの処理方法を示す作業フロー図である。
本発明は、発電所の取水口に設置された除塵機でクラゲを捕捉し、ジェクターによりクラゲの吸引から圧送までの間に、クラゲを破砕・粉砕し、この破砕・粉砕する際に水分も消失させてクラゲの容積を縮小させ、酵素分解により溶解処理、又は固体分と水分に分離処理する方法である。
以下、本発明の好ましい実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明のジェクターを用いたクラゲの処理装置を示す概略説明図である。図2はジェクター部分を示す拡大平面図である。
本発明のジェクターを用いたクラゲの処理装置は、図7の概略説明図に示したような取水路51(取水口55)に設けられる設備であり、主に除塵機52とジェクター1、処理槽又は分離槽(図示していない。)を備えた装置である。この取水口55において回収したクラゲを処理する装置である。
除塵機52は、水中に浸漬した下部スプロケットと、水面上方に配置した上部スプロケット(駆動スプロケット)と、これらのスプロケット間に無端のチェーン53を掛け渡したものである。このチェーン53は、左右に一対に設け、左右のチェーン53間に多数のバケット54を所定方向に等間隔に架け渡している。このバケット54は、例えば縦長のスリット状の濾過部を形成し、水分を透過させ、クラゲ、塵芥等を捕捉できるようになっている。かつ、バケット54の上昇移動中にクラゲの水分をある程度消失させ、クラゲの容積を縮小させる機能を有する。
捕集口2は、図2の平面図に示すように、上部に開口部を下部中央に排出穴を形成した容器状の部材である。捕集口2は、除塵機52のバケット54が上部スプロケットを通過して、開口部が下向きに反転する位置に配置し、落下するクラゲを捕集する部材である。この捕集口2の排出穴にジェクター1が連結されている。図示例では開口部が略四角形状をしているが、この形状に限定されない。
ジェクター1は、図2の平面図に示すように、円筒部材3の周囲から、その長手方向の一方へ噴射する圧縮空気をコンプレッサー等から供給することにより、流動体、粉体などを移送する装置である。このジェクター1の吸引口4に捕集口2を連結する。ジェクター1の排出口5には、後述する移送パイプ6を連結する。
ジェクター1は、捕集口2から供給されるクラゲを吸引口4から円筒部材3内に吸引し、排出口5へ圧送する。この吸引と圧送する際に、水分が多く含まれ脆弱なクラゲを容易に破砕し、粉砕することができる。
このジェクター1には、薬剤を供給する注入口7を開けることが可能である。破砕・粉砕される際に同時にクラゲに薬剤を添加するためである。
移送パイプ6は、ジェクター1の排出口5に連結された筒状のパイプである。移送パイプ6は、文字通り破砕・粉砕されたクラゲを次の処理工程へ移送するパイプである。本発明では、パイプによりクラゲを移送するために、悪臭が外部に出ないようになっている。
この移送パイプ6にも、薬剤を供給するパイプ注入口8を開け、破砕されたクラゲの移送中に薬剤を添加することも可能である。
移送パイプ6には、クラゲの処理方法に応じて、溶解処理するときはその貯留する処理槽に連結する。固形分と水分に分離処理するときは、分離槽(加圧浮上分離槽)に連結する。あるいは、焼却処理するときは乾燥台、乾燥機に移送する。その後焼却炉で焼却処理する。
図3は実施例1のジェクターと分解酵素を用いたクラゲの処理方法を示す作業フロー図である。
実施例1は上述したクラゲの処理装置において、ジェクター1と分解酵素を用いたクラゲの処理方法である。実施例1の処理方法は、取水口55に設置された除塵機52のバケット54でクラゲを捕捉し、バケット54を上昇させながら水切りし、バケット54を反転してクラゲを捕集口2に落下させる。このときまでに、バケット54による陸揚げ中に、クラゲの水分を減少させる。そのために、除塵機52のチェーン53の回転速度を遅くすることにより、バケット54に捕獲したクラゲからの水切りを効率よく実施することが望ましい。
捕集口2から、ジェクター1の円筒部材の周囲から、その長手方向の一方へ噴射する圧縮空気を供給し、クラゲの吸引から圧送までの間に、クラゲを破砕し、更には粉砕する。クラゲは、水分が非常に多く脆弱であるために、吸引と圧送する際に、クラゲを容易に破砕することができる。この破砕・粉砕する際に水分も消失させてクラゲの容積を縮小させる。このときに同時に分解酵素を添加する。
次に、分解酵素が添加されたクラゲを処理槽に投入する。この処理槽において酵素分解により溶解処理する。溶解処理された処理水は、排水基準値に適合するように排水処理した後、海、河川、湖沼等の公共水域に排水処理する。
図4は実施例1のジェクターと分解酵素を用いたクラゲの処理方法の変形例を示す作業フロー図である。
分解酵素の添加は、ジェクター1による吸引、破砕、圧送する際と同時のときに限定されない。図4に示すように、ジェクター1で破砕されたクラゲを処理槽に投入した後、この処理槽において、分解酵素を添加することも可能である。これは分解酵素の添加する時期が異なるだけで、その後の溶解処理、排水処理の内容は上述した内容と同様である。
図5は実施例2のジェクターと凝集剤を用いたクラゲの処理方法を示す作業フロー図である。
実施例2は上述したクラゲの処理装置において、ジェクター1と凝集剤を用いたクラゲの処理方法である。実施例2の処理方法は、取水口55に設置された除塵機52のバケット54でクラゲを捕捉し、バケット54の上昇中に水切りし、バケット54を反転してクラゲを捕集口2に落下させる。実施例1と同様に、このときまでに、バケット54による陸揚げ中に、クラゲの水分を減少させる。そのために、除塵機52のチェーン53の回転速度を遅くし、バケット54に捕獲したクラゲからの水切りを効率よく実施する。
捕集口2から、ジェクター1の円筒部材3の周囲から、その長手方向の一方へ噴射する
圧縮空気を供給し、吸引から圧送までの間に、クラゲを複数に破砕し、この破砕する際に、水分を消失させ、容積を小さくし、かつ凝集剤を添加する。必要に応じて酸化防止剤も添加する。
次に、凝集剤が添加されたクラゲを分離槽(加圧浮上分離槽)に投入した後、この分離槽において固形分と水分に分離処理する。固形分は更に脱水処理をして廃棄処理する。一方、水分も基準値に適合するように排水処理の後、公共水域に排水する。
図6は実施例2のジェクターと凝集剤を用いたクラゲの処理方法の変形例を示す作業フロー図である。
凝集剤の添加は、ジェクター1による吸引、破砕、圧送する際と同時のときに限定されない。図6に示すように、ジェクター1で破砕されたクラゲを分離槽に投入した後、この分離槽に凝集剤を添加することも可能である。これは凝集剤の添加する時期が異なるだけで、その後の分離処理、固形分の処理、水分の排水処理の内容は上述した内容と同様である。また、凝集剤に加えて酸化防止剤を供給することも可能である。
なお、本発明は、クラゲの水分比率が極端に高く、ゼラチン質から成る柔らかい生物であるため、ジェクター1により吸引して取り扱うことで、陸揚げした大量のクラゲを容易かつ迅速に塵芥箱、塵芥ヤード58へ移送すると共に、吸引方式で移送すると同時に、加工処理と薬剤の添加を行い、悪臭を発することなく、大量のクラゲを迅速に処理することができれば、上述した発明の実施の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更できることは勿論である。
本発明の発電所の取水口におけるクラゲの処理方法及びその処理装置は、火力発電所や原子力発電所等の取水口に限定されず、海岸、河川にクラゲが大量に浮遊している取水口から冷却水として海水、河川水を利用するプラント設備に利用することができる。
1 ジェクター
2 捕集口
3 ジェクターの円筒部材
4 ジェクターの吸引口
5 ジェクターの排出口
6 移送パイプ
7 注入口
8 パイプ注入口
51 取水路
52 除塵機
53 チェーン
54 バケット
55 取水口

Claims (8)

  1. 発電所の取水口(55)において回収したクラゲを処理する発電所の取水口におけるクラゲの処理方法であって、
    前記取水口(55)に設置された除塵機(52)のバケット(54)でクラゲを捕捉し、該バケット(54)を上昇させながら水切りし、該バケット(54)を反転してクラゲを捕集口(2)に落下させ、
    前記捕集口(2)に接続されたジェクター(1)の吸引口(4)にクラゲを入れ、該ジェクター(1)の円筒部材の周囲から、その長手方向の一方へ噴射する圧縮空気を供給し、クラゲの吸引から圧送までの間に、クラゲを破砕・粉砕し、この破砕・粉砕する際に水分も消失させてクラゲの容積を縮小させ、かつ分解酵素を添加し、
    次に、分解酵素が添加されたクラゲを処理槽に投入した後、該処理槽において酵素分解により溶解処理する、ことを特徴とする発電所の取水口におけるクラゲの処理方法。
  2. 発電所の取水口(55)において回収したクラゲを処理する発電所の取水口におけるクラゲの処理方法であって、
    前記取水口(55)に設置された除塵機(52)のバケット(54)でクラゲを捕捉し、該バケット(54)を上昇させながら水切りし、該バケット(54)を反転してクラゲを捕集口(2)に落下させ、
    前記捕集口(2)に接続されたジェクター(1)の吸引口(4)にクラゲを入れ、該ジェクター(1)の円筒部材の周囲から、その長手方向の一方へ噴射する圧縮空気を供給し、クラゲの吸引から圧送までの間に、クラゲを破砕・粉砕し、この破砕・粉砕する際に水分も消失させてクラゲの容積を縮小させ、
    次に、破砕されたクラゲを処理槽に投入した後、該処理槽に分解酵素を添加し、
    前記処理槽においてクラゲを酵素分解により溶解処理する、ことを特徴とする発電所の取水口におけるクラゲの処理方法。
  3. 発電所の取水口(55)において回収したクラゲを処理する発電所の取水口におけるクラゲの処理方法であって、
    前記取水口(55)に設置された除塵機(52)のバケット(54)でクラゲを捕捉し、該バケット(54)を上昇させながら水切りし、該バケット(54)を反転してクラゲを捕集口(2)に落下させ、
    前記捕集口(2)に接続されたジェクター(1)の吸引口(4)にクラゲを入れ、該ジェクター(1)の円筒部材の周囲から、その長手方向の一方へ噴射する圧縮空気を供給し、吸引から圧送までの間に、クラゲを複数に破砕・粉砕し、この破砕・粉砕する際に、水分も消失させ、容積を縮小させ、かつ凝集剤を添加し、
    次に、凝集剤が添加されたクラゲを分離槽に投入した後、該分離槽において固形分と水分に分離処理する、ことを特徴とする発電所の取水口におけるクラゲの処理方法。
  4. 発電所の取水口(55)において回収したクラゲを処理する発電所の取水口におけるクラゲの処理方法であって、
    取水口(55)に設置された除塵機(52)のバケット(54)でクラゲを捕捉し、該バケット(54)を上昇させながら水切りし、該バケット(54)を反転してクラゲをジェクター(1)の捕集口(2)に落下させ、
    前記捕集口(2)に接続されたジェクター(1)の吸引口(4)にクラゲを入れ、該ジェクター(1)の円筒部材の周囲から、その長手方向の一方へ噴射する圧縮空気を供給し、吸引から圧送までの間に、クラゲを複数に破砕・粉砕し、この破砕・粉砕する際に、水分も消失させ、容積を縮小させ、
    次に、破砕・粉砕されたクラゲを分離槽に投入した後、該分離槽に凝集剤を添加し、該分離槽において固形分と水分に分離処理する、ことを特徴とする発電所の取水口における
    クラゲの処理方法。
  5. 前記凝集剤に加えて酸化防止剤を添加する、ことを特徴とする請求項3又は4の発電所の取水口におけるクラゲの処理方法。
  6. 発電所の取水口(55)において回収したクラゲを処理する発電所の取水口におけるクラゲの処理装置であって、
    前記取水口(55)に設置された、上下に配置したチェーン(53)に取付けた複数のバケット(54)でクラゲを捕捉する除塵機(52)と、
    前記除塵機(52)のバケット(54)で捕捉したクラゲを集める捕集口(2)と、
    前記捕集口(2)からクラゲを、円筒部材(3)の周囲から、その長手方向の一方へ噴射する圧縮空気を供給し、クラゲを吸引し、圧送すると共に破砕・粉砕するジェクター(1)と、
    前記ジェクター(1)の排出口(5)に連結された移送パイプ(6)と、
    前記移送パイプ(6)から移送されたクラゲを、貯留して処理する処理槽と、を備え、
    前記ジェクター(1)においてクラゲを吸引して圧送する間に破砕・粉砕すると共に、破砕・粉砕したクラゲに薬剤を添加して前記処理槽において溶解処理し得るように構成した、ことを特徴とする発電所の取水口におけるクラゲの処理装置。
  7. 発電所の取水口(55)において回収したクラゲを処理する発電所の取水口におけるクラゲの処理装置であって、
    前記取水口(55)に設置された、上下に配置したチェーン(53)に取付けた複数のバケット(54)でクラゲ又は塵芥を掬うように捕捉する除塵機(52)と、
    前記除塵機(52)のバケット(54)で捕捉したクラゲを集める捕集口(2)と、
    前記捕集口(2)からクラゲを、円筒部材(3)の周囲から、その長手方向の一方へ噴射する圧縮空気を供給し、クラゲを吸引し、圧送すると共に破砕・粉砕するジェクター(1)と、
    前記ジェクター(1)の排出口(5)に連結された移送パイプ(6)と、
    前記移送パイプ(6)から移送されたクラゲを、貯留して処理する分離槽と、を備え、
    前記ジェクター(1)においてクラゲを吸引して圧送する間に破砕・粉砕処理すると共に、破砕・粉砕したクラゲに薬剤を添加して前記分離槽において、固形分と水分に分離処理し得るように構成した、ことを特徴とする発電所の取水口におけるクラゲの処理装置。
  8. 前記移送パイプ(6)の途中に薬剤を添加するパイプ注入口(8)を開けた、ことを特徴とする請求項6又は7の発電所の取水口におけるクラゲの処理装置。
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