JP5121814B2 - タッチパネルおよび表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、タッチパネルおよびそれを備えた表示装置に関し、指等の指示体によるタッチ検出の応答性や、タッチ座標の検出精度を高めたタッチパネルおよび表示装置に関する。
指等の指示体によるタッチを検出してその位置座標を特定するタッチパネルは、優れたユーザーインターフェース手段の一つとして注目されており、抵抗膜方式または静電容量方式等の種々の方式によるタッチパネルが製品化されている。
それらの方式のうちで、静電容量方式の一つとして、タッチセンサが内蔵されるタッチスクリーンの前面側を数mm程度の厚みのガラス板等の保護板で覆った場合でも指示体のタッチの検出が可能な投写型静電容量タッチスクリーン(Projected Capacitive Touchscreen)方式がある。この方式は、保護板を前面に配置できるので堅牢性に優れている点、手袋装着時でもタッチ検出が可能である点、および、稼働部が無いため長寿命である点等の利点を有している。
例えば、特許文献1に記載のタッチパネルにおけるタッチスクリーンの構成は、静電容量を検出するため、絶縁膜を介して第1シリーズの導体エレメントと隔てて形成された第2シリーズの導体エレメントを備えており、各導体エレメント間に電気的接触をもたらすこと無く立体的に複数の交点を形成している。導体エレメントとして最適な材料は、例えば銀等の金属材料である。また、表示上、導体エレメントの可視性が問題となり、その可視性を低くする場合には酸化インジウム等の透明導電膜が、導体エレメントとして用いられる。また、導体エレメントに変えて、直径10〜20μmの細い導線も使用できる。
また、静電容量を検出する導体エレメントは、出力線およびマルチプレクサ回路を介して容量制御オシレータに接続される。その出力は除算器でカウントされて、容量検出データとされる。さらに1以上の導体エレメントの検出容量の相対値により導体エレメント間のタッチ位置が補間できる。
特表平9−511086号公報(第7頁第19行〜第8頁第4行、第8頁第23行〜第9頁第6行、第13頁第4行〜第12行、第13頁第23行〜第14頁第10行、図1、図2、図6、図8)
静電容量の検出回路として使用される容量制御オシレータには、一般に弛張発振回路を用いることができる。例えば、発振周期が抵抗素子および容量素子による時定数に応じて決まる方式の弛張発振回路においては、指等の指示体によりタッチスクリーンの検出配線(特許文献1の導体エレメント)との間に形成される静電容量(以後、タッチ容量と記す)の変化を発振周期の変化として検出するものである。
このような弛張発振回路において、検出感度や応答時間は弛張発振回路の検出端の寄生容量に大きく左右される。このことは、弛張発振方式以外の他の検出方式を用いる場合であっても同様に当てはまる。ところが、タッチ容量は高々数pF程度しか形成されず、特に前面にガラス板等を設けて堅牢性を確保する場合には、さらにタッチ容量は低下する。このため、所望の検出値を得るための検出時間の増加とともに、応答時間も増加する。一方、応答時間を短くすることを優先すると検出値が低下し、これに基づいて算出されるタッチ座標データの精度が低下する。
ここで、検出回路の寄生容量としては、検出配線と検出回路の検出端との接続を切り替えるマルチプレクサ回路の持つ寄生容量等も含まれるが、当該寄生容量は、タッチスクリーンの大型化により検出配線数が増加する場合、それに伴って増加する。さらに、タッチスクリーンと組み合わせて使用される表示装置からのノイズを低減するために、タッチスクリーンの検出配線の裏面側に静電シールド面を設けた場合、検出配線の寄生容量も増加する。特にタッチスクリーンを大型化する場合、検出配線の配線長の増加に伴って検出配線の寄生容量は増大する。
このように、検出回路および検出配線の寄生容量が、検出時間および検出感度、ひいてはタッチパネルの応答性やタッチ座標の検出精度に影響するといった問題点があった。また、この傾向はタッチスクリーンが大型化するに従って顕著になるため、タッチスクリーンの大型化に影響を及ぼすといった問題点があった。
本発明は上記のような問題点を解消するためになされたものであり、検出回路および検出配線の寄生容量の影響を抑制し、応答性およびタッチ座標の検出精度の高いタッチパネルおよび表示装置を得ることを目的とする。
本発明に係るタッチパネルの第1の態様は、列方向に延在した複数の列検出配線およびその各々が行方向に延在した複数の行検出配線を有したタッチスクリーンと、複数の前記列検出配線のうち、隣り合う1組ずつを順次選択する第1のスイッチ回路と、複数の前記行検出配線のうち、隣り合う1組ずつを順次選択する第2のスイッチ回路と、前記第1および第2のスイッチ回路で選択された隣り合う1組の配線に対して、逆極性で絶対値の等しい電圧を充電し、充電された配線どうしを電気的に短絡させて残った電荷を、前記隣り合う1組の配線にそれぞれ形成される静電容量についての差分容量として検出する静電容量検出回路と、前記静電容量検出回路から出力される前記差分容量に基づいて、前記タッチスクリーンにタッチされた指示体の座標を算出するタッチ座標算出回路とを備えている。
本発明に係るタッチパネルの第1の態様によれば、隣り合う1組の配線に対して、逆極性で絶対値の等しい電圧を充電し、充電された配線どうしを電気的に短絡させるので、寄生容量をキャンセルして差分容量を検出できるので、タッチ容量を高感度で検出することができ、算出されるタッチ座標精度を向上することが可能となる。
本発明に係る実施の形態1のタッチパネルが有するタッチスクリーンの構成を示す平面図である。 本発明に係る実施の形態1のタッチパネルが有するタッチスクリーンの構成を示す斜視図である。 本発明に係る実施の形態1のタッチパネルの全体構成を模式的に示した図である。 本発明に係る実施の形態1のタッチパネルにおけるタッチ位置検出・算出動作を行うシステムの構成を示すブロック図である。 本発明に係る実施の形態1のタッチパネルの動作タイミングを示す図である。 本発明に係る実施の形態1のタッチパネルの充電動作を説明する図である。 本発明に係る実施の形態1のタッチパネルにおける検出配線の寄生容量を説明する図である。 本発明に係る実施の形態1のタッチパネルの電荷検出動作を説明する図である。 本発明に係る実施の形態1のタッチパネルにおけるタッチ容量のタッチ位置による変化の例を示す図である。 本発明に係る実施の形態1のタッチパネルにおける検出値のタッチ位置による変化の例を示す図である。 本発明に係る実施の形態1のタッチパネルにおける検出値減算値のタッチ位置による変化の例を示す図である。 本発明に係る実施の形態1のタッチパネルにおける補間係数αのタッチ位置による変化の例を示す図である。 本発明に係る実施の形態2のタッチパネルにおけるタッチ位置検出・算出動作を行うシステムの構成を示すブロック図である。 本発明に係る実施の形態2の液晶表示装置の構成を示す縦断面図である。 従来のタッチパネルに用いられる弛張発振回路に接続される静電容量と発振周期との関係を示す図である。 寄生容量と発振周期との関係を示す波形とともに、タッチ容量に対して所望の検出値を得るために要する検出時間を示す図である。
<はじめに>
実施の形態の説明に先立って、弛張発振回路によるタッチ容量の検出の問題点について、さらに説明する。
弛張発振回路の検出端に接続される静電容量と発振周期との関係を図15に示す。図15において、横軸には静電容量(任意単位)を、縦軸には発振周期(任意単位)を示す。
図15に示されるように、静電容量と発振周期との関係は、一般にリニアな特性となるので、タッチ容量が生じたときの発振周期偏差を、発振周期の所定回数Nに渡って積算することで検出値を得ることができる。このとき、タッチ容量Ctが生じたときの発振周期偏差は、それ以外の静電容量(例えば、検出回路や検出配線の持つ寄生容量)がどのような値であっても一定である。
ところが、図15からも明らかなように、弛張発振回路の検出端に接続される静電容量が大きくなるにつれて発振周期も大きくなる。例えば、寄生容量Cp1の場合の発振周期はTc1であるが、寄生容量Cp2の場合の発振周期はTc2となる。
ここで、図16の(a)部には、寄生容量Cp1の場合の発振周期Tc1を表す波形とともに、タッチ容量に対して所望の検出値を得るために要する検出時間Tc1xNを示し、図16の(b)部には、寄生容量Cp2の場合の発振周期Tc2を表す波形とともに、タッチ容量に対して所望の検出値を得るために要する検出時間Tc2xNを示している。
図16の(a)部および(b)部に示すように、寄生容量が大きくなると、これに伴ってタッチ容量に対して所望の検出値を得るために要する検出時間も大きくなってしまい、ひいてはタッチスクリーンにタッチが生じてから、タッチパネルからタッチ座標データが出力されるまでの応答時間も大きくなり、タッチに対する応答性が低下することになる。
<実施の形態1>
<装置構成>
図1は、本発明の実施の形態1に係るタッチパネルが有するタッチスクリーン1の構成を模式的に示す平面図である。また、図2は、タッチスクリーン1の斜視断面図である。以下、図面を参照してタッチスクリーン1の構成について説明する。なお、他の実施の形態の場合の図面をも含めて以下の各図面において、各図中で用いる同一の符号は、同一または相当の構成要素を示す。
図1に示すように、タッチスクリーン1は、透明基板12上において、列方向(図1中のy方向に相当)に伸在し、かつ所定の第1の配設間隔で行方向(図1中のx方向に相当)に繰り返し配列された、複数の検出用微細列配線2と、行方向xに伸在し、かつ所定の第2の配設間隔で列方向yに繰り返し配列された、複数の検出用微細行配線3とを、備えている。そして、所定本数の検出用微細列配線2は、その各々の上端および下端において、接続用配線4により、共通に電気的に接続されて、一束の検出用列配線群6を構成している。同様に、所定本数の検出用微細行配線3は、それぞれ、その左端および右端において、接続用配線5により、共通に電気的に接続されて、一束の検出用行配線群7を構成している。なお、図1における一束の配線群は、5本(所定本数)の検出用微細列配線2および検出用微細行配線3で構成している。
さらに、所定本数の検出用列配線群6が行方向xに平行配列されており、同様に、所定本数の検出用行配線群7も列方向yに平行配列されている。従って、所定本数の検出用列配線群6および所定本数の検出用行配線群7の立体的交差によって、タッチスクリーン1は、所定数のエリアに立体的に分割されている。このような構成を採用するときには、検出用微細列配線および検出用微細行配線の配線密度は大きくなるため、後述するタッチ容量の値を大きな値として確保することができる。
なお、図1では、検出用列配線群6および検出用行配線群7(以下、検出用列配線群6および検出用行配線群7は、ともに「検出用配線群」と総称、または「検出用束配線」と総称する場合あり)の一部の図示化を省略しているが、後述の通り、本実施の形態では、検出用配線群の所定本数を各々8系統(本)としている。検出用配線群は、引き出し配線8および9により端子10に接続している。
図1では、指示体がタッチスクリーン1にタッチしたときに、検出用配線群を構成する検出用微細列配線2および検出用微細行配線3(以下、検出用微細列配線2および検出用微細行配線3をともに「検出用配線」と総称する場合あり)と指示体との間に、タッチ容量が形成される。なお、検出用配線群の本数およびその配線間隔、検出用配線群を構成する検出用配線の本数、配線幅および配線間隔は、タッチパネルのタッチ位置(タッチ座標値)の要求分解能から適宜に選択される。
ここで、検出用配線群を複数の検出用配線で構成するのではなく、検出用配線群を1本の幅広の配線、いわゆるベタ配線として構成すると、タッチ容量は大きく確保できるものの、表示パネルの前面にタッチパネルを配置して使用する場合には、検出用配線群が表示パネルの表示光の透過を妨げる要因となってしまい、表示光の透過率を低下させてしまう。そこで、本実施の形態では、検出用配線群を複数本の検出用配線で構成し、検出用配線の間のスリット状開口部の面積を大きく設定することで、表示光の透過率の低下の抑制を図っている。ただし、表示光の透過率の低下を甘受する場合には、各検出用配線群を1本のベタ配線として構成する変形例を適用しても良い。
次に、図2を参照して、タッチスクリーン1の層構成を記載する。タッチスクリーン1の上面層は、透明なガラス材料または透明な樹脂から成る透明基板12(以下「ベース基板12」と記載)であり、ベース基板12の裏面上には、ITO(Indium Tin Oxide)等の透明配線材料で構成される検出用微細列配線2が形成される。さらに、その下には、検出用微細列配線2を被覆するように、SiN(窒化シリコン)等の透明な層間絶縁膜13が形成され、層間絶縁膜13の裏面上に透明配線材料で構成される検出用微細行配線3が形成される。なお、検出用微細列配線2と検出用微細行配線3との配設位置を逆に設定して、ベース基板12の裏面上に検出用微細行配線3を形成し、層間絶縁膜13の裏面に検出用微細列配線2を形成しても良い。
なお、検出用配線は、ITO等の透明配線材料を用いた透明配線ではなく、アルミニウム等の金属配線材料を用いて構成してもよい。この場合でも、前述したように、検出用配線群を複数本の検出用配線で構成して、検出用配線の間のスリット状開口部の面積を大きく設定することで、表示光に対する透過率を確保することができる。
図3は、本実施の形態に係るタッチパネルの全体構成を模式的に示した図である。タッチスクリーン1の端子10(図3には図示せず、図1参照)に、FPC(Flexible Printed Circuit)17の端子が、ACF(Anisotropic Conductive Film)等を用いることにより実装される。このFPC17を介して、タッチスクリーン1の検出用配線群の端部とコントローラ基板18とが電気的に接続されることにより、図3のタッチスクリーン1はタッチパネルとして機能する。
また、コントローラ基板18には、複数の検出用列配線群6の各々および複数の検出用行配線群7の各々を順次に選択するスイッチ回路(図示せず)と、当該スイッチ回路により選択された検出用列配線群と指示体との間に形成される静電容量および上記スイッチ回路により選択された検出用行配線群と指示体との間に形成される静電容量で構成されるタッチ容量の検出結果に基づいて、指示体のタッチ位置のタッチスクリーン1上におけるタッチ座標の算出処理を行う検出処理回路19とが搭載されており、検出処理回路19によって算出された指示体のタッチ位置のタッチスクリーン1上におけるタッチ座標の値は、検出座標データとして、外部のコンピュータ(図示せず)等に出力される。
図4は、本実施の形態に係るタッチパネルにおけるタッチ動作の検出およびタッチ座標の算出を行う検出・座標算出システム100の回路構成を示したブロック図であり、検出・座標算出システム100は、検出処理回路19、検出制御回路26、充電電圧発生回路27およびタッチ座標算出回路28を備えている。
なお、本実施の形態では、一例として、検出用列配線群6および検出用行配線群7の本数を各々8系統(図4中では、検出用列配線群Wx1〜Wx8、検出用行配線群Wy1〜Wy8)とした場合について説明する。また本実施の形態においては、検出用列配線群および検出用行配線群を、それぞれ列検出配線および行検出配線と呼称する場合もある。また、2対1に接続を切り替えるスイッチ回路を2対1セレクタ回路と呼称する。
図4に示すように、タッチスクリーン1の各行検出配線Wy1〜Wy8および各列検出配線Wx1〜Wx8は、図示されない端子10(図1)およびFPC10(図3)を介して検出処理回路19に電気的に接続されている。
検出処理回路19には、列検出配線Wx1〜Wx8に接続されるスイッチ回路20および行検出配線Wy1〜Wy8に接続されるスイッチ回路21が設けられ、スイッチ回路20およびスイッチ回路21は、それぞれ2対1セレクタ回路Sr1〜Sr8および2対1セレクタ回路Sc1〜Sc8で構成されている。
行検出配線Wx1〜Wx8は、スイッチ回路20を構成するセレクタ回路Sr1〜Sr8にそれぞれ接続され、検出制御回路26からの指示により、セレクタ回路Sr1〜Sr8のノードa、またはノードbに接続される。ここで、セレクタ回路Sr1、Sr3、Sr5およびSr7のノードaは、出力ノードN1(第1の出力ノード)を介して後段の2対1セレクタ回路S1に接続され、セレクタ回路Sr2、Sr4、Sr6およびSr8のノードaは、出力ノードN2(第2の出力ノード)を介して後段の2対1セレクタ回路S2に接続され、セレクタ回路Sr1〜Sr8の全てのノードbは、グランド(接地電位)に接続されている。
同様に、列検出配線Wy1〜Wy8はスイッチ回路21を構成する2対1セレクタ回路Sc1〜Sc8に接続され、検出制御回路26からの指示により、セレクタ回路Sc1〜Sc8のノードa、またはノードbに接続される。ここで、セレクタ回路Sc1、Sc3、Sc5およびSc7のノードaは、出力ノードN1を介して後段の2対1セレクタ回路S1に接続され、セレクタ回路Sc2、Sc4、Sc6およびSc8のノードaは、出力ノードN2を介して後段の2対1セレクタ回路S2に接続され、セレクタ回路Sc1〜Sc8の全てのノードbは、グランドに接続されている。
セレクタ回路S1およびS2は、検出制御回路26からの指示により、行検出配線および列検出配線の出力を、それぞれのノードaまたはノードbに接続する回路であり、セレクタ回路S1のノードaと、セレクタ回路S2のノードbは共通に接続され、その接続ノードN10は、入力ノード(第1の入力ノード)としてスイッチ回路S3およびS5の一端に接続される。同様にセレクタ回路S2のノードbおよびセレクタ回路S2のノードaは共通に接続され、その接続ノードN20は、入力ノード(第2の入力ノード)としてスイッチ回路S4およびS6の一端に接続される。
スイッチ回路S3およびS4の他端には、それぞれ、充電電圧発生回路27からの充電電圧VaおよびVbが供給される。ここで、充電電圧VaおよびVbは、それぞれ逆極性で絶対値の等しい充電電圧Va=Vd、Vb=−Vdであり、ノードAおよびノードBのそれぞれには、充電時にこの充電電圧が印加される。なお、ノードAおよびノードBは、差分電荷(差分容量)検出時には、スイッチ回路S5およびS6に接続される差分容量検出ノードということができる。
このような簡単な構成で、隣り合う検出配線にそれぞれ逆極性で絶対値の等しい充電電圧を印加でき、また、充電された電荷を検出することが可能となる。
なお、セレクタ回路S1およびS2は、一方がノードAへの接続がセレクトされるとき、他方はノードBへの接続がセレクトされるように相補的に接続が切り替えられる。
スイッチ回路S5およびS6の他端は共通に、後段の積分回路22の入力ノードでもあるオペアンプ回路23の反転入力端子N30に接続される。また、オペアンプ回路23の反転入力端子および出力端子間には、容量素子C1およびスイッチ回路S7が並列に接続される。積分回路22の出力端は、後段の増幅回路24を介してA/D変換回路25に入力され、その出力はタッチ座標算出回路28に接続され、タッチ座標算出回路28から検出座標データが出力される。
なお、セレクタ回路S1およびS2、スイッチ回路S3〜S5、積分回路22、増幅回路24およびA/D変換回路25によって静電容量を検出するので、これら全体を静電容量検出回路と呼称する場合もある。
<動作>
<タッチ検出動作>
次に、検出・座標算出システム100の動作について説明する。図5はタッチ容量検出動作のタイミング図である。検出・座標算出システム100の基本動作は、タッチスクリーン1の互いに隣り合う2本の行検出配線、または列検出配線を順次、それぞれ逆極性の所定電圧で充電した後、検出処理回路19に接続することで、双方の充電電荷の差分を積分回路22で検出し、その出力電圧を検出電圧とするものである。
図5の(a)部に示すように、まず、行検出配線による検出を行うものとし、行検出配線Wy1およびWy2を検出対象とすべく、スイッチ回路の接続が切り替えられる。すなわち、検出制御回路26からの指示により、スイッチ回路20のうち行検出配線Wy1およびWy2にそれぞれ接続されたセレクタ回路Sr1およびSr2が、ともにノードa(図4)に接続され、行検出配線Wy1およびWy2がそれぞれセレクタ回路S1およびS2に接続される。なお、図5においては、セレクタ回路S1およびS2が、それぞれ行検出配線Wy1およびWy2に接続されている期間を、図5の(b)部および(c)部に示している。
一方、スイッチ回路20の他のセレクタ回路Sr3〜Sr8は、ノードbに切り替えられ、行検出配線Wy3〜Wy8はグランドに接続される。また、各列検出配線に接続されたスイッチ回路21内の各セレクタ回路Sc1〜Sc8は、ノードbに切り替えられ、各列検出配線Wx1〜Wx8はグランドに接続される。
このようにして、行検出配線Wy1およびWy2が、それぞれセレクタ回路S1およびS2に接続されるのと並行して、セレクタ回路S1およびS2は、ともにノードaに切り替えられる。図5の(d)部では、セレクタ回路S1およびS2が、ともにノードaに切り替えられている期間、ともにノードbに切り替えられている期間を示している。
セレクタ回路S1およびS2が、ともにノードaに切り替えられている期間に、スイッチ回路S3が所定期間オン(導通)することで、充電電圧発生回路27で発生される充電電圧Vaが、充電スイッチ回路S3、セレクタ回路S1およびセレクタ回路Sr1を介して行検出配線Wy1に供給され、行検出配線Wy1に形成される寄生容量およびタッチによるタッチ容量がある場合には、それらが充電電圧Vaで充電され、さらに検出処理回路19側の寄生容量がある場合にも充電電圧Vaで充電される。なお、図5の(e)部には、充電スイッチ回路S3の動作を示し、図5の(f)部には、充電電圧Vaが充電される検出配線の番号を示している。
同様に、充電スイッチ回路S4が所定期間オン(導通)することで、充電電圧発生回路27で発生される充電電圧Vbが、充電スイッチ回路S4、セレクタ回路S2およびセレクタ回路Sr2を介して行検出配線Wy2に供給され、行検出配線Wy2に形成される寄生容量およびタッチによるタッチ容量がある場合には、それらが充電電圧Vbで充電され、さらに検出処理回路19側の寄生容量がある場合にも充電電圧Vbで充電される。なお、図5の(e)部には、充電スイッチ回路S4の動作を示し、図5の(g)部には、充電電圧Vbが充電される検出配線の番号を示している。
ここで、先に説明したように、充電電圧はVa=Vd、Vb=−Vdとし、互いに逆極性で絶対値の等しい電圧である。
充電時の各容量への充電状態を図6に示す。図6では、隣り合う検出配線をそれぞれW(2n)およびW(2n+1)とし、それぞれの寄生容量、および検出処理回路19側の寄生容量の合計をCpとしている。また、検出配線W(2n)にはタッチ容量Ctが形成されている状態を示している。
ここで、図1を用いて説明したように、検出用列配線群6および検出用行配線群7(図5ではそれぞれ列検出配線、行検出配線と記載)は、それぞれ、微細な検出用微細列配線2および検出用微細行配線3の束で構成されている。以下では、検出用微細列配線2および検出用微細行配線3を、それぞれ検出用微細列配線wfcおよび検出用微細行配線wfrと呼称する。
図7には、検出用微細列配線wfcと検出用微細行配線wfrとの間に形成される静電容量(クロス容量)を等価回路で示している。図7に示すように、検出用微細列配線wfcと検出用微細行配線wfrとの間には、層間絶縁膜13(図2)を介して交差部(クロス部)が存在しており、このクロス部において、検出用微細列配線wfcおよび検出用微細行配線wfrの間にクロス容量Cfcが形成される。
つまり、行検出配線を構成する微細な検出用微細行配線が列検出配線を構成する微細な検出用微細列配線とクロスする部分に形成されるクロス容量の総和が、行検出配線および列検出配線の寄生容量の大部分を占める。また、各行検出配線および列検出配線は、それぞれ所定本数の微細な検出用微細行配線および検出用微細列配線の束で構成され、半導体プロセスを使用することで層間絶縁膜の厚さはタッチスクリーン1内で隣り合う検出配線間では均一とみなすことができるので、隣り合う行検出配線間の寄生容量もほぼ等しくなる。これは隣り合う列検出配線間の寄生容量についても同様である。
また、スイッチ回路20を構成する各セレクタ回路Sr1〜Sr8を同一構成の回路素子(またはIC)で構成すれば、隣り合う、何れの行検出配線の組を検出対象とした場合であっても、その寄生容量は同等の大きさとする(均一化する)ことが可能である。
同様に、セレクタ回路S1、S2およびスイッチ回路S5、S6の寄生容量も同等の大きさとする(均一化する)ことが可能である。
また、行検出配線や列検出配線と各回路間のFPCやコントローラ基板上の配線の寄生容量もほぼ同等の大きさとする(均一化する)ことが可能である。
このように、図6に示す隣り合う検出配線W(2n)およびW(2n+1)の寄生容量、および検出配線W(2n)およびW(2n+1)と積分回路22(図4)とを接続するための回路や配線の寄生容量は同等の大きさとすることができるため、図6では、それらの合計として寄生容量Cpと記載している。
ここで、図5の説明に戻る。隣り合う行検出配線Wy1およびWy2が、それぞれ充電電圧VaおよびVbで充電されるのと並行して、積分回路22のスイッチ回路S7が導通し、容量素子C1の電荷をリセット(放電)した後、スイッチ回路S7が非導通に戻る。
このように、検出配線の充電動作と積分回路のリセット動作を並行(動作時間を重畳)させることで、検出時間を短縮することができる。図5の(h)部には、スイッチ回路S7の動作を示している。
その後、積分回路22の前段にあるスイッチ回路S5およびS6が同時に導通することで、行検出配線Wy1およびWy2が積分回路22の入力部に対して共通に接続され、電荷検出が行われる。図5の(i)部には、スイッチ回路S5およびS6の動作を示している。
図8には、電荷検出時の各容量の状態を示す。先に説明したように、隣り合う検出配線W(2n)およびW(2n+1)は事前に逆極性で絶対値の等しい充電電圧が充電され、それぞれの寄生容量には逆極性で絶対値のほぼ等しい電荷+Qpおよび−Qpが保持されているので、スイッチ回路S5およびS6が導通することで、これらが相殺しあう。このとき、例えば、検出配線W(2n)にタッチ容量Ctが形成されていれば、そこに事前にVa=Vdで充電された電荷Qtが、隣り合う検出配線W(2n)およびW(2n+1)へ充電された電荷の差分として現れる。この電荷Qtが積分回路22で積分されることで、積分回路22の出力には、タッチ容量Ctに応じた電圧Vo=−Qt/C1が現れる。図5の(j)部には、積分回路22の出力波形の一例が示されている。
このように簡単な構成で、寄生容量の影響を排除し、隣り合う検出配線へのタッチ容量を検出することができる。
一方、隣り合う検出配線へのタッチが存在せず、タッチ容量Ctが存在しない場合は、積分回路22の出力はほぼゼロとなる。そして積分回路22の出力電圧は、後段の増幅回路23において所定の増幅率で増幅された後、所定タイミングでA/D変換回路25にサンプリングされてデジタル検出データに変換される。図5の(k)部には、A/D変換回路25での変換タイミングがブロックにより示されている。
このデジタル検出データは所定タイミングでタッチ座標算出回路26に取り込まれて保持される。図5の(l)部には、タッチ座標算出回路26でのデジタル検出データの取り込みタイミングがブロックにより示されている。
このように、検出処理回路19は、隣接する検出配線のタッチ容量および寄生容量の差分容量を検出することで、タッチ容量Ctを検出することができる。
なお、積分回路22を用いることで、隣り合う検出配線に充電された電荷の差分を簡単な構成で検出することができる。
このように、スイッチ回路20のセレクタ回路Sr1〜Sr8を順次切り替え、これと連動してセレクタ回路S1、S2を切り替え、また、行検出配線とノードAおよびノードBとの接続状態を順次切り替えることで、行検出配線Wy1とWy2との容量の差分検出、行検出配線Wy2とWy3との容量の差分検出、・・・行検出配線Wy7とWy8の容量の差分検出というように、隣り合う行検出配線での容量の差分検出処理が進行する。
隣り合う検出行配線の容量の差分検出が終了した後、同様にして、スイッチ回路21のセレクタ回路Sc1〜Sc8を順次切り替え、これと連動してセレクタ回路S1、S2を切り替え、また、列検出配線とノードAおよびノードBとの接続状態を順次切り替えることで、列検出配線Wx1とWx2との容量の差分検出、列検出配線Wx2とWx3との容量の差分検出、・・・列検出配線Wx7とWx8との容量の差分検出というように、隣り合う列検出配線の容量の差分検出処理が進行する。
以上の処理を経て、隣り合う検出配線に形成される容量の差分が順次検出されて、そのデジタル検出データがタッチ座標算出回路28に保持される。そして、タッチ座標算出回路28では、行検出配線Wy1〜Wy8および列検出配線Wx1〜Wx8についての保持されたデジタル検出データを用いて、タッチ判定処理を行い、タッチがあると判定された場合には、補間処理を行ってタッチが行われたタッチスクリーン1上の座標を算出して出力する。
<座標算出処置>
次に、図9〜図12を用いてタッチ座標算出回路28における座標算出処理について説明する。
図9は、タッチ位置によるタッチ容量の変化特性の一例を示した図である。ここでは、透明基板12を厚さ0.7mmのガラス、行検出配線配設間隔pおよび列検出配線配設間隔pを、ともに7.5mm、タッチ部分の接触面を直径7mmの円とし、指FGのタッチ寸法(接触面の寸法)と配線幅(配線群の幅)と、配線群の配設間隔とを同じ値pとなるように設定した場合について示す。
図9においては、タッチスクリーン1のベース基板12の表面に指FGがタッチしている状態を示す模式図と、タッチ容量が最大となる行検出配線Wy(i)および列検出配線Wx(j)の中心(指FGのタッチ位置の中心と一致)を原点として、横軸に、原点からの変位量(相対値)、縦軸に検出したタッチ容量を取り、指FGの中心位置からの変位量(相対値)に対するタッチ容量の変化特性を示したグラフとを示している。
なお、列検出配線の場合には左右(図に向かって水平な方向)に、行検出配線の場合には上下(図に向かって垂直な方向)に指FGのタッチ位置が変位した場合のタッチ容量の変化特性を示している。すなわち、図9では、列検出配線Wx(i)および行検出配線Wy(j)で検出する場合のタッチ容量の変化特性を実線で示し、列検出配線配線Wx(i-1)および行検出配線Wy(j-1) で検出する場合のタッチ容量の変化特性を破線で、列検出配線Wx(i+1)および行検出配線Wy(j+1)で検出する場合のタッチ容量の変化特性を一点鎖線で示している。
図9に示すように、行検出配線Wx(i)および列検出配線Wy(j)において、指FGのタッチ位置の中心が配線中心から変位すると、検出タッチ容量は次第に低下し、隣り合う配線中心のほぼ中央(p/2(p:配線ピッチ))まで変位すると、右または上への変位の場合には、列検出配線Wx(i+1)および行検出配線Wy(j+1)によるタッチ容量とほぼ同レベルになる。また、左または下への変位の場合には、タッチ容量は、列検出配線Wx(i-1)および行検出配線Wy(j-1)によるタッチ容量とほぼ同レベルになる。これよりも変位量が大きくなると、隣り合う配線によるタッチ容量の方が大きくなるため、補間を考える上では、p/2までの変位量に対してタッチ座標を補間すれば良い。
ここで、ある検出配線W(i)、およびそれと隣り合う検出配線W(i+1)およびW(i-1)において、
Da:W(i-1)をVa=Vdで充電しW(i)をVa=−Vdで充電したときの差分電荷(差分容量)検出値、
Db:W(i)をVa=Vdで充電しW(i+1)をVa=−Vdで充電したときの差分電荷(差分容量)検出値、とするとき、図9に相当するタッチ位置の変位に対する差分電荷検出値Da、Dbの関係を図10に示す。図10においては、横軸に、検出配線X(i)およびY(i)の中心を原点とした場合の原点からの変位量(相対値)、縦軸に差分電荷検出値DV(相対値)を示している。
また、タッチ位置の変位に対する差分電荷検出値Da、Dbの減算値(Db−Da)の関係を図11に示す。図11においては、横軸に、原点からの変位量(相対値)、縦軸に差分電荷検出値の減算値(相対値)を示している。
図11に示すように、減算値(Db−Da)はタッチ位置が検出配線X(i)およびY(i)の配線中心にある場合に最大となり、配線中心からのタッチ位置の変位に対しては対称な変化を示す。このことから、減算値(Db−Da)を用いることで、差分電荷検出値DVからタッチの有無を有効に判定することができる。例えば、検出配線X(i)およびY(i)の差分電荷検出値DVから、減算値(Db−Da)が最大となる配線(ピーク配線)を求め、その減算値の絶対値が所定の閾値(タッチ判定閾値)を超えた場合にタッチ有りと判定する。従って、減算値(Db−Da)は、タッチ有無の判定パラメータと言うことができる。
このように、減算値(Db−Da)を用いることで、容易にタッチの有無を判定できる。
次に、上記とは逆に、
Da:W(i-1)をVb=−Vdで充電しW(i)をVa=Vdで充電したときの差分電荷検出値、
Db:W(i)をVb=−Vdで充電しW(i+1)をVa=Vdで充電したときの差分電荷検出値、とした場合、減算値(Db−Da)の極性も反転するため、減算値(Db−Da)の絶対値をピーク配線のパラメータとする。
そして、タッチ有りと判定された場合には、例えば以下の演算値に基づいて補間係数α、補間量dおよびタッチ座標Pを算出する。
α=−Db/(Da+Db) (Da+Db≧0)・・・(1)
α=−Db/(Da−Db) (Da+Db<0)・・・(2)
d=α×p・・・(3)
P=Po+d・・・(4)
ここで、p:配線の配設間隔、Po:ピーク配線の中心座標とする。
数式(1)、(2)で算出される補間係数αを縦軸に取り、横軸に、原点からの変位量(相対値)を取った場合の、タッチ位置の変位に対する補間係数αの関係を図12に示す。
図12において、タッチ位置の変位に対する補間係数αの変化は実線で示され、タッチ座標Pが、ピーク配線(X(i)、Y(j))の中心にある場合は補間係数α=0となり、タッチ座標Pが、ピーク配線(X(i)、Y(j))の中心に対して配線番号(i-1)、(j-1)側にある場合はα<0となり、タッチ座標Pが、ピーク配線X(i)、Y(j)の中心に対して配線番号(i+1)、(j+1)側にある場合はα>0、となる。
なお、補間により算出されたタッチ座標と実際のタッチ座標とのずれが問題となる場合には、補間係数αが図12に破線で示す理想値に近づくように、補間係数αに適宜補正を加えればよい。
このような補間処理を行うことで、タッチ座標の精度を向上することができる。
<効果>
以上説明したように、本実施の形態1に係るタッチパネルの検出・座標算出システム100では、隣り合う検出配線に形成された静電容量の差分を検出する構成を採るので、検出配線および検出回路の寄生容量をキャンセルしてタッチ容量を検出することが可能となり、タッチ容量を高感度で検出することができ、算出されるタッチ座標精度を向上することができる。
<実施の形態2>
<装置構成>
以上説明した本発明に係る実施の形態1においては、積分回路22の容量素子C1の容量値を小さくするなどして検出感度を上げることができる。一方、隣り合う検出配線、スイッチ回路20、21、セレクタ回路S1、S2、さらには検出処理回路19の配線が持つ寄生容量の偏差(ばらつき)により、タッチが無い場合にも、それらの差分容量が検出され検出電圧として出力される可能性がある。ところが、検出感度を上げる場合、積分回路22のダイナミックレンジの関係から、寄生容量のばらつきに起因して現れる検出電圧が無視できなくなるため、検出感度の向上には制限が加えられることとなる。
実施の形態2に係るタッチパネルの検出・座標算出システム200では、このような検出配線や検出処理回路の持つ寄生容量のばらつきの影響を抑え、より高感度にタッチ容量を検出できるタッチパネルを提供することができる。
図13は実施の形態2に係るタッチパネルの検出・座標算出システム200の要部構成を示す図であり、図4に示した検出・座標算出システム100と同一の構成については同一の符号を付し、重複する説明は省略する。また、図4に示したタッチスクリーン1やスイッチ回路20および21については図示を省略している。
図13に示す検出・座標算出システム200においては、図4に示した検出・座標算出システム100の構成に対して、A/D変換回路25の後段に寄生容量補正回路30、メモリ回路31およびD/A変換回路32を備え、A/D変換回路25から出力されるデジタル検出データに基づいて寄生容量補正回路30が補正データを生成し、メモリ回路31に保存する。そして、タッチ検出動作時に、寄生容量補正回路30が補正データをメモリ回路31から読み出し、それをD/A変換回路32を介してアナログ電圧に変換して検出処理回路19Aに与える構成となっている。
検出処理回路19Aにおいては、差分容量検出ノードであるノードAおよびノードBとグランド間に、それぞれ可変容量素子33および34が接続された構成となっている。この可変容量素子33および34としては、可変容量ダイオード(バリキャプ)等を使用し、印加電圧により容量が変化するもとのし、寄生容量補正回路30から出力される補正データが、D/A変換回路32を介してアナログ電圧に変換され、補正電圧として可変容量素子33および34に与えられる。
なお、セレクタ回路S1およびS2、スイッチ回路S3〜S5、積分回路22、増幅回路24、A/D変換回路25、可変容量素子33および34によって静電容量を検出するので、これら全体を静電容量検出回路と呼称する場合もある。
<動作>
次に、検出・座標算出システム200の動作について説明する。まず、タッチパネルの起動時に、タッチスクリーン1へのタッチが無い状態で、寄生容量補正データを取得する。
具体的には、予め準備された所定のデータを寄生容量補正回路30がD/A変換回路32に与え、D/A変換回路32でアナログ電圧に変換した、所定電圧を可変容量素子32および33に供給し、それぞれの静電容量を一定にしておく。
そして、実施の形態1同様、例えば、スイッチ回路20のセレクタ回路Sr1およびSr2の接続をノードa側に、他のセレクタの接続をノードb側に切り替え、また、セレクタ回路S1およびS2の接続をノードa側に切り替えて、隣り合う行検出配線Wy1およびWy2を差分容量検出ノードAおよびBに接続する。また、スイッチ回路S1およびS2を導通、スイッチ回路S5およびS6を非導通として、充電電圧発生回路27により発生される所定の充電電圧Va=Vd、Vb=−Vdで、行検出配線Wy1およびWy2をそれぞれ充電する。また、スイッチ回路S7を導通させて、容量素子C1をリセットしておく。
その後、スイッチ回路S7を非導通とし、スイッチ回路S3およびS4を非導通、スイッチ回路S5およびS6を導通させ、差分容量を検出する。このときの、積分回路22の出力を増幅回路24およびA/D変換回路25を介して得られるデジタル検出データDVが寄生容量補正回路30へ入力され、これに基づいて寄生容量補正データが生成される。
次に、寄生容量補正データの生成について説明する。差分容量検出ノードAおよびBから見た寄生容量をそれぞれ寄生容量CaおよびCbとする。ここで、それぞれの寄生容量には、行検出配線Wy1およびWy2の寄生容量、検出処理回路19Aのスイッチ回路20および21、セレクタ回路S1およびS2、そして可変容量素子33および34の静電容量が含まれることになる。
ここで、寄生容量補正回路30へ入力される差分容量検出データDVをD1とすると、D1は以下の数式(5)で表される。
k・(Ca−Cb)・Vd=D1・・・(5)
ただし、kは変換係数(積分回路22、増幅回路24、A/D変換回路25のゲインおよび変換係数を含む)である。
このとき、寄生容量を補正するために、DV=0となるように可変容量素子33および34の静電容量をそれぞれΔCaおよびΔCbだけ変化させると、数式(5)は、以下の数式(6)で表される。
k・(Ca+ΔCa−Cb−ΔCb)・Vd=0・・・(6)
上記数式(5)および(6)から、以下の数式(7)を満たすように、ΔCaおよびΔCb分だけ可変容量素子33および34の静電容量をそれぞれ補正すれば良いことになる。
ΔCb−ΔCa=D1/(k・Vd)・・・(7)
すなわち、寄生容量補正回路30では、D/A変換回路32を介して可変容量素子33および34の静電容量の補正を行った際に、数式(7)を満足するようなデータを寄生容量補正データとして算出してメモリ回路31へ格納する。
同様にして、差分容量を検出する対象となる全ての検出配線の組について、上記の処理を施し、寄生容量補正データを算出してメモリ回路31へ格納する。このようにして、タッチパネル起動時に寄生容量補正データの取得を行う。
そして、タッチ検出動作時に、寄生容量補正回路30は、メモリ回路31に格納された該当する検出配線の組に対応する寄生容量補正データを読み出す。そして、D/A変換回路32を介して補正電圧に変換し、それによって可変容量素子33および34の静電容量を変更することで、検出配線や検出処理回路の持つ寄生容量のばらつきを補正することができる。
起動時に算出した寄生容量補正データを使用して可変容量素子33および34の静電容量を変更するので、寄生容量のばらつきの影響を抑え、より高感度にタッチ容量を検出できる。
<効果>
以上説明したように、本実施の形態2に係るタッチパネルの検出・座標算出システム200では、例えば起動時に隣り合う検出配線の組に対応する寄生容量補正データを算出しておき、タッチ検出動作時に、これを用いて寄生容量を補正するようにしたので、検出配線や、検出配線の接続を切り替えるためのスイッチ回路の持つ寄生容量のばらつきの影響を抑制することができ、検出処理回路のダイナミックレンジを有効に利用した高精度なタッチ検出が可能となり、ひいては算出されたタッチ座標の精度を向上することができる。
なお、本実施の形態では、タッチパネルの起動時に寄生容量補正データを算出するものとして説明したが、メモリ回路31を不揮発性メモリ回路で構成し、例えば工場出荷時に不揮発性メモリ回路に寄生容量補正データを書き込む構成としてもよい。
また、寄生容量補正データの算出は起動時に限らず、起動後にタッチ座標算出回路28において、タッチ有無の判定パラメータである減算値(Db−Da)の絶対値が、タッチ判定閾値(第1の閾値)よりも小さいということでタッチが無いと判定され、さらに、減算値(Db−Da)の絶対値がタッチ判定閾値よりもさらに小さな値に設定された所定の閾値(第2の閾値)よりも小さい場合に寄生容量補正データを算出し、メモリ回路31に格納された寄生容量補正データを更新するように構成してもよい。更新の方法は、例えば加重平均等を用いることができる。
これにより、寄生容量が使用環境温度の変化に伴って変化した場合でも、寄生容量補正データが適宜更新されるので、それを用いた寄生容量補正を行うことで、安定したタッチ検出を行うことができる。
<実施の形態3>
図14は、本実施の形態3に係る液晶表示装置の基板厚み方向の断面構成を示す図である。液晶表示パネル41は、ガラス基板上にカラーフィルタ、ブラックマトリックス、透明電極、および配向膜が形成されて構成されるカラーフィルタ基板44と、ガラス基板上にスイッチング素子であるTFT(薄膜トランジスタ)等が形成されたTFTアレイ基板46と、両基板44および46間に挟持されたTN(Twisted Nematic)液晶で構成される液晶層45と、粘着層47によりTFTアレイ基板46の後面側に粘着固定された偏光板48とを備えている。さらに、カラーフィルタ基板44の前面上には、粘着層43により、偏光板42が粘着固定されている。また、液晶表示パネル41の背面側には、光源であるバックライト49が配設されている。
他方で、実施の形態1に係るタッチスクリーン1が、粘着層40により、液晶表示パネル41の前面側の偏光板42に粘着固定されている。
このように、本実施の形態3は、実施の形態1に係るタッチスクリーン1を液晶表示パネル41に貼り付けることにより、タッチパネルと液晶表示パネルとが一体化して構成されて液晶表示装置に関する。
TFTアレイ基板46には、外部のドライバ回路(図示せず)から、表示する画像に応じた信号が入力され、それに応じて、画素ごとに形成されたTFTによるスイッチング素子を介して、液晶層45の印加電圧を制御して、その液晶分子の配列方向を変化させる。バックライト49からの入射光は、偏光板48を通過して直線偏光の光となり、液晶層45を通過することにより表示する画像信号に応じて振動方向が曲げられて、カラーフィルタ基板44に形成されたカラーフィルタを通過することで三原色の光に分離され、さらに前面側の偏光板42を通過することで、画像信号に応じた光強度を有する光となる。そして、さらに、偏光板42を通過した光がその前面にあるタッチスクリーン1を通過して表示光として使用者に視認される。
このようにして、画像信号に応じてバックライト49からの光の透過率を制御することで、液晶表示装置は所望の表示を行う。また、タッチスクリーン1を含むタッチパネルは、実施の形態1と同様の方法でタッチ座標を算出して、そのタッチ座標を出力する。
このような構成を採ることで。タッチ容量を高感度で検出することができ、算出されるタッチ座標精度が向上したタッチパネル機能を有した表示装置を得ることができる。
このとき、実施の形態1で説明したタッチスクリーン1では、複数の検出用配線で構成される検出用配線群の、検出用配線間の開口部の面積を大きく設定することで、表示光の透過率の低下を抑制しているので、偏光板42を通過した光の殆どはタッチスクリーン1を通過して表示光となる。このため、タッチスクリーン1が液晶表示パネル41の前面に配設されていても、表示輝度を殆ど低下させることが無い。
なお、STN(Super Twisted Nematic)液晶等のTN液晶以外の液晶を用いても、本実施の形態と同様に、液晶表示装置を構成することが可能である。
また、本実施の形態では、表示装置として液晶表示装置を記載したが、有機または無機のEL(Electro Luminescence)表示装置やPDP(Plasma Display Panel)等の他方式の表示装置であっても適用可能である。
また、本実施の形態によれば、タッチスクリーン1を液晶表示パネル41と貼り付けて一体化して液晶表示装置を構成しているので、従来では必要であったタッチスクリーンの保持機構を無くす事ができ、装置全体の厚みを薄くすることが可能となる。
さらに、タッチスクリーン1と液晶表示パネル41とが一体化されて表示装置が構成されているので、タッチスクリーン1と液晶表示パネル41との間隙にゴミ等の異物が混入することによって生じる表示への影響を防止することができる。
1 タッチスクリーン、2 検出用微細列配線、3 検出用微細行配線、4,5 接続用配線、6 検出用列配線群、7 検出用行配線群、12 ベース基板、13 層間絶縁膜、14 保護膜、17 FPC、18 コントローラ基板、19 検出処理回路。

Claims (12)

  1. 列方向に延在した複数の列検出配線およびその各々が行方向に延在した複数の行検出配線を有したタッチスクリーンと、
    複数の前記列検出配線のうち、隣り合う1組ずつを順次選択する第1のスイッチ回路と、
    複数の前記行検出配線のうち、隣り合う1組ずつを順次選択する第2のスイッチ回路と、
    前記第1および第2のスイッチ回路で選択された隣り合う1組の配線に対して、逆極性で絶対値の等しい電圧を充電し、充電された配線どうしを電気的に短絡させて残った電荷を、前記隣り合う1組の配線にそれぞれ形成される静電容量についての差分容量として検出する静電容量検出回路と、
    前記静電容量検出回路から出力される前記差分容量に基づいて、前記タッチスクリーンにタッチされた指示体の座標を算出するタッチ座標算出回路と、を備えた、タッチパネル。
  2. 前記静電容量検出回路は、
    電気的に短絡された配線に残った前記電荷を積分し、検出電圧として出力する積分回路を備える、請求項1記載のタッチパネル。
  3. 前記第1および第2のスイッチ回路は、第1および第2の出力ノードを有し、
    前記静電容量検出回路は、
    前記静電容量検出回路の第1および第2の入力ノードに、前記第1および第2の出力ノードからの出力を相補的に切り替えて与える第1および第2のセレクタ回路を備え、
    前記第1および第2のセレクタ回路は、
    前記第1および第2のスイッチ回路での選択動作に連動して切り替え動作を行う、請求項1記載のタッチパネル。
  4. 前記静電容量検出回路は、
    前記第1および第2の入力ノードにそれぞれ接続されるとともに、前記逆極性で絶対値の等しい電圧が印加される第1および第2のノードと、前記積分回路の入力ノードとの導通/非導通を切り替える第3および第4のスイッチ回路とを備え、
    前記第3および第4のスイッチ回路の導通により、前記充電された配線どうしを電気的に短絡する、請求項3記載のタッチパネル。
  5. 前記積分回路は、電荷を積分する容量素子を備え、
    前記静電容量検出回路は、
    前記逆極性で絶対値の等しい電圧によって前記隣り合う1組の配線を充電するタイミングで前記第3および第4のスイッチ回路を非導通とするとともに、前記容量素子の電荷をリセットする、請求項4記載のタッチパネル。
  6. 前記タッチ座標算出回路は、
    前記静電容量検出回路で検出された、第1の隣り合う1組の配線にそれぞれ形成される静電容量についての第1の差分容量と、
    前記第1の差分容量に続いて検出された第2の隣り合う1組の配線にそれぞれ形成される静電容量についての第2の差分容量と、の減算値を算出し、
    前記減算値の絶対値が所定の閾値を超えた場合に、前記タッチスクリーンへの前記指示体によるタッチがあると判定する、請求項1記載のタッチパネル。
  7. 前記タッチ座標算出回路は、
    前記タッチスクリーンへの前記指示体のタッチ位置の前記列検出配線または前記行検出配線の中心からの変位量を、前記第1および第2の差分容量に基づいて補間し、タッチ位置の座標を算出する、請求項6記載のタッチパネル。
  8. 前記タッチパネルは、
    前記タッチスクリーンへの前記指示体のタッチが無い状態で、前記静電容量検出回路で検出された前記差分容量に基づいて前記隣り合う1組の配線に付随する寄生容量を補正する寄生容量補正データを算出する寄生容量補正回路をさらに備え、
    前記静電容量検出回路は、
    一端が前記第1のノードに接続され、他端が接地された第1の可変容量素子と、
    一端が前記第2のノードに接続され、他端が接地された第2の可変容量素子と、をさらに備え、
    前記寄生容量補正回路で算出された前記寄生容量補正データに基づいて、前記第1および第2の可変容量素子の静電容量を調整することで、前記寄生容量を補正する、請求項4記載のタッチパネル。
  9. 前記タッチパネルは、
    前記寄生容量補正データを格納するメモリ回路を備え、
    前記タッチパネルの起動時に前記寄生容量補正データを算出して前記メモリ回路へ格納し、
    前記タッチスクリーンへの前記指示体のタッチの検出動作時に、前記メモリ回路から読み出された前記寄生容量補正データに基づいて前記寄生容量を補正する、請求項8記載のタッチパネル。
  10. 前記タッチ座標算出回路は、
    前記静電容量検出回路で検出された、第1の隣り合う1組の配線にそれぞれ形成される静電容量についての第1の差分容量と、
    前記第1の差分容量に続いて検出された第2の隣り合う1組の配線にそれぞれ形成される静電容量についての第2の差分容量と、の減算値を算出し、
    前記減算値の絶対値が第1の閾値を超えた場合に、前記タッチスクリーンへの前記指示体によるタッチがあると判定し、
    前記寄生容量補正回路は、
    前記減算値の絶対値が前記第1の閾値よりも小さく、かつ前記第1の閾値よりもさらに小さい第2の閾値よりも小さい場合に、新たな寄生容量補正データを算出し、該新たな寄生容量補正データに基づいて、前記メモリ回路に格納された前記寄生容量補正データを更新する、請求項9記載のタッチパネル。
  11. 請求項1ないし請求項10の何れかに記載のタッチパネルと、
    前記タッチパネルの前記タッチスクリーンに装着された表示パネルと、を備えた表示装置。
  12. 前記タッチスクリーンは、前記表示パネルの前面側に粘着固定される、請求項11記載の表示装置。
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