JP6698389B2 - 表示装置及び表示方法 - Google Patents

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Description

本発明は、表示装置に関し、タッチ検出機能や押圧検出機能を備える表示装置に適用して有効な技術に関する。
液晶表示装置等の表示装置、及び表示装置を備える電子機器は、入力装置としてタッチ検出装置(以下「タッチセンサ」と記載する場合がある)や押圧検出装置(以下「押圧センサ」と記載する場合がある)を備える場合がある。
静電容量型のタッチ検出装置は、表示装置の画面に対する誘電体である指等の物(以下「指」と記載する場合がある)の近接や接触等(以下、これらを総称して「タッチ」と記載する場合がある)を、静電容量変化に基づいて検出する。表示装置は、タッチ検出装置が出力するタッチ位置座標等の検出情報を、入力情報として利用する。
静電容量型の押圧検出装置は、表示装置の画面に対する押圧力を、静電容量変化に基づいて検出する。押圧検出装置は、押圧による弾性変形に対応した静電容量の変化量を検出し、その変化量に基づいて圧力量を計算する。表示装置は、押圧検出装置が出力する圧力量等の検出情報を、入力情報として利用する。
例えば、特開2000−66837号公報(特許文献1)には、液晶表示セルが押圧されて変形することによる容量変化に基づいて、液晶表示素子に対する圧力を検出する圧力検知機構が記載されている。
特開2000−66837号公報
静電容量型でタッチ検出機能及び押圧検出機能を備える表示装置がある。この種の表示装置として、指とセンサ電極との間の静電容量変化に基づいて、タッチ検出及び押圧検出を同時に行うものが知られている。
しかしながら、この表示装置のセンサ電極からの検出信号は、画面の押圧状態に応じた容量値を表す第1電圧信号と、画面におけるタッチ位置に応じた容量値を表す第2電圧信号との両方が含まれてしまう。この表示装置では、検出信号から第1電圧信号と第2電圧信号とを分離して検出することが難しく、押圧検出とタッチ検出とのいずれの検出結果も曖昧なものとなる恐れがある。即ち、このような表示装置では、押圧検出精度またはタッチ検出精度の点で改善余地がある。
本発明の目的は、表示装置に関して、押圧検出精度またはタッチ検出精度を改善できる技術を提供することである。
本発明のうち代表的な実施の形態は、表示装置及び表示方法であって、以下に示す構成を有することを特徴とする。
一実施の形態の表示装置は、画面と、前記画面に交差する厚さ方向の第1位置に前記画面に対向するように設けられている第1電極部と、を備える表示部と、前記厚さ方向で前記画面に対し前記第1電極部よりも遠い位置である第2位置に、前記第1電極部に対向すると共に、前記第1電極部を介して前記画面に対向するように設けられている第2電極部と、前記第1電極部と前記第2電極部との間に設けられ、前記画面への押圧に伴って前記厚さ方向に変形可能であるギャップ部と、前記第1電極部及び前記第2電極部に接続されており、前記画面に対する表示、及び前記画面への押圧を検出する回路部と、を備え、前記第1電極部と前記第2電極部との間の第1容量は、前記ギャップ部の変形に伴う前記厚さ方向の距離の変化に伴って容量値が変化し、前記回路部は、前記第2電極部にセンサ駆動信号を印加し、前記第1容量を通じて、前記センサ駆動信号に基づいたセンサ検出信号を検出し、前記センサ検出信号に基づいて、前記第1容量の容量変化を検出する。
一実施の形態の表示方法は、表示装置の画面に対する押圧の検出、及びタッチの検出を行う表示方法であって、時分割の期間として、前記タッチの検出を行うタッチ検出期間と、前記押圧の検出を行う押圧検出期間と、を有し、前記表示装置は、画面と、前記画面に交差する厚さ方向の第1位置に前記画面に対向するように設けられている第1電極部と、を備える表示部と、前記厚さ方向で前記画面に対し前記第1電極部よりも遠い位置である第2位置に、前記第1電極部に対向すると共に、前記第1電極部を介して前記画面に対向するように設けられている第2電極部と、前記第1電極部と前記第2電極部との間に設けられ、前記画面への押圧に伴って前記厚さ方向に変形可能であるギャップ部と、前記第1電極部及び前記第2電極部に接続されており、前記画面に対する表示、及び前記画面への押圧を検出する回路部と、を備え、前記第1電極部と前記第2電極部との間の第1容量は、前記ギャップ部の変形に伴う前記厚さ方向の距離の変化に伴って容量値が変化し、前記回路部により、前記第1電極部及び前記第2電極部を制御するステップとして、前記回路部が、前記第2電極部にセンサ駆動信号を印加し、前記第1容量を通じて、前記センサ駆動信号に基づいたセンサ検出信号を検出し、前記センサ検出信号に基づいて、前記第1容量の容量変化を検出する第1ステップと、前記回路部が、前記第1電極部に充電時駆動信号を印加し、前記第1電極部から放電時検出信号を検出し、前記放電時検出信号に基づいて、前記第1電極部と前記画面にタッチする物との間の第2容量の容量変化を検出し、前記第2容量の容量変化に基づいて、前記タッチの状態に応じたタッチ有無及びタッチ位置座標を計算し、前記タッチ有無及び前記タッチ位置座標を含むタッチ検出信号を出力する第2ステップと、を有する。
本発明の実施の形態1の表示装置における主な平面の構成を示す図である。 実施の形態1の表示装置で、本体部の断面の構成を示す図である。 実施の形態1の表示装置で、機能ブロック構成を示す図である。 実施の形態1の表示装置で、画素の構成を示す図である。 実施の形態1の表示装置で、表示部の実装例の断面の構成を示す図である。 実施の形態1の表示装置で、センサ電極回路部の構成例を示す図である。 実施の形態1の表示装置で、検出器の構成例を示す図である。 実施の形態1の表示装置で、検出回路の機能ブロック構成を示す図である。 実施の形態1の表示装置で、センサ電極及びベース電極に関する駆動回路及び検出回路の構成を示す図である。 実施の形態1の表示装置及び表示方法で、タイミング図として表示フレーム期間の構成を示す図である。 実施の形態1の表示装置で、タッチ検出期間の信号波形を示す図である。 実施の形態1の表示装置で、押圧検出期間の信号波形を示す図である。 実施の形態1の表示装置で、タッチ検出期間における自己容量方式のタッチ検出について、指タッチ無し状態の場合を示す図である。 実施の形態1の表示装置で、タッチ検出期間における自己容量方式のタッチ検出について、指タッチ有り状態の場合を示す図である。 実施の形態1の表示装置で、押圧検出期間における相互容量方式の押圧検出について、指押圧無し状態の場合を示す図である。 実施の形態1の表示装置で、押圧検出期間における相互容量方式の押圧検出について、指押圧有り状態の場合を示す図である。 実施の形態1の表示装置で、押圧検出に係わる容量変化と荷重との関係の例として線形の場合を示す図である。 実施の形態1の表示装置で、押圧検出に係わる容量変化と荷重との関係の例として非線形の場合を示す図である。 本発明の実施の形態2の表示装置における、電極部及び回路部の構成を示す図である。 実施の形態2の表示装置及び表示方法で、タイミング図を示す図である。 実施の形態1の第1変形例の表示装置の断面の構成を示す図である。 実施の形態1の第2変形例の表示装置の断面の構成を示す図である。 実施の形態1の第3変形例の表示装置の断面の構成を示す図である。 実施の形態1の第4変形例の表示装置の断面の構成を示す図である。 実施の形態1の第5変形例の表示装置の断面の構成を示す図である。 実施の形態1の第6変形例の表示装置の断面の構成を示す図である。 実施の形態1の変形例の表示装置を含むシステムの機能ブロック構成を示す図である。 比較例の表示装置の断面の構成を示す図である。 比較例の表示装置で、検出信号の波形を示す図である。 比較例の表示装置で、検出信号から理想的に分離された力信号の波形を示す図である。 比較例の表示装置で、検出信号から理想的に分離された指信号の波形を示す図である。 比較例の表示装置で、圧力量に応じた検出信号の波形として押圧力が小さい場合を示す図である。 比較例の表示装置で、圧力量に応じた検出信号の波形として押圧力が大きい場合を示す図である。
以下に、本発明の各実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、開示はあくまで一例に過ぎず、当業者において、発明の主旨を保っての適宜変更について容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有される。図面では、説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号を付して、詳細な説明を省略する場合がある。図面では、わかりやすくするため、複数の同様の要素が存在する場合に一部の要素のみに符号を付す場合や、断面のハッチングを省略する場合がある。
(実施の形態1)
図1〜図18を用いて、本発明の実施の形態1の表示装置及び表示方法について説明する。実施の形態1の表示装置は、インセル型の液晶表示装置であり、表示機能として液晶表示機能を持つ表示部に、押圧センサ及びタッチセンサの構成要素を内蔵した型の表示装置である。実施の形態1の表示装置は、静電容量型で相互容量方式の押圧検出機能を持つ押圧検出装置、言い換えると押圧センサを備える。この押圧センサは、画面への押圧状態に応じた静電容量変化を検出し、その静電容量変化に基づいて画面の押圧状態を検出する。実施の形態1の表示装置は、静電容量型で自己容量方式のタッチ検出機能を持つタッチ検出装置、言い換えるとタッチセンサを備える。このタッチセンサは、画面へのタッチ状態に応じた静電容量変化を検出し、その静電容量変化に基づいてタッチ位置座標等を検出する。
なお、本実施の形態において、「押圧検出」とは、ユーザの指やスタイラス等の物によって画面が撓む程度に押圧されているかどうかを検出するものであって、押圧の有無を検出するのみならず、押圧の度合いを検出することも含まれる。
実施の形態1の表示方法は、実施の形態1の表示装置において実行されるステップを含む方法であり、押圧検出を行うステップと、タッチ検出を行うステップと、を含む方法である。
説明上の方向として、第1方向であるX方向、第2方向であるY方向、第3方向であるZ方向を有する。X方向及びY方向は、表示装置の画面を平面視した場合の平面内の交差する2つの方向であり、実施の形態1では、X方向は画面内水平方向、Y方向は画面内垂直方向である。Z方向は、画面に垂直な方向であり、表示部の厚さ方向ともいう。
[比較例]
前述の課題等について補足説明する。そのために、実施の形態1に対する比較例の表示装置及び表示方法について説明する。
図28は、比較例の表示装置における本体部の断面の構成を示す。比較例の表示装置は、静電容量型で自己容量方式の押圧検出機能及びタッチ検出機能を備える表示装置である。この表示装置は、表示部40内に設けられているセンサ電極部14と、表示部40のセンサ電極部14に対して画面とは反対側に設けられているグランド電極部19と、を有する。グランド電極部19は、センサ電極部14のZ方向の位置に対して、ギャップ部17及びバックライト部18を介して、離間した位置に設けられている。
センサ電極部14では、X−Y平面において、複数のセンサ電極SEが行列状に配置されている。センサ電極SEは、表示、押圧検出、及びタッチ検出に用いられる。グランド電極部19は、接地によりグランド電位を持つグランド電極GEを有する。グランド電極GEは、X−Y平面において、センサ電極部14の面に対応させて、平面状に設けられている。
比較例の表示方法は、センサ電極部14及びグランド電極部19を用いて、自己容量方式で押圧検出及びタッチ検出を同時に行う方法である。
ユーザは、表示部40の画面に対応する上面に対してタッチや押圧を行う。センサ電極SEとグランド電極GEとの間の容量として、第1容量C1を示す。ユーザの指等の誘電体(以下、被検出物と称する)とセンサ電極SEとの間の容量として、第2容量C2を示す。第1容量C1は、押圧状態に応じた、センサ電極SEとグランド電極GEとの間のZ方向の距離に対応した容量値を持つ。第2容量C2は、センサ電極SEと被検出物との間に形成される容量値を持つ。
この表示装置は、表示部40に接続されている回路部において、複数の検出器DETを含む。検出器DETは、センサ電極SEと接続されている。押圧検出及びタッチ検出の際、検出器DETは、センサ電極SEからの電圧信号V01を入力する。電圧信号V01は、第1容量C1の容量値及び第2容量C2の容量値の両方を反映した容量値を表す電圧値を持つ電圧信号である。検出器DETは、その電圧信号を検出信号V02として出力する。検出器DETを含む検出回路は、検出信号V02に基づいて、第1容量C1及び第2容量C2の静電容量変化に対応した容量差分値を電圧差分値として検出する。検出回路は、その電圧差分値に基づいて、タッチ検出及び押圧検出を行う。
この表示装置及び表示方法では、タッチ検出と押圧検出とでセンサ電極SEを共用し、いずれも自己容量方式で同時に検出を行う。そのため、検出器DETを含む検出回路では、押圧検出に係わる第1容量C1の変化に対応した第1電圧信号と、タッチ検出に係わる第2容量C2の変化に対応した第2電圧信号との両方が同時に検出される。言い換えると、検出回路では、第1容量C1に対応した第1電圧信号と、第2容量C2に対応した第2電圧信号との両方の成分を含んだ1つの電圧信号が、検出信号として検出される。
比較例では、押圧検出のみを行いたい場合でも、第1容量C1だけでなく第2容量C2に関する成分を含んだ検出信号が検出される。比較例では、タッチ検出のみを行いたい場合でも、第2容量C2だけでなく第1容量C1に関する成分を含んだ検出信号が検出される。そのため、比較例では、いずれの場合でも、検出信号から、第1電圧信号または第2電圧信号といった必要な信号のみを分離して検出することが難しい。
図29は、比較例の表示装置で、自己容量方式でのタッチ検出及び押圧検出に係わる検出信号の波形を示す。図29で、横軸は画面のX方向の位置を示す。縦軸は検出回路の検出信号の検出値を示す。X方向の位置の例としてx1,x2,x3を示す。x2は画面の中心付近位置、x1,x3は画面の左右端付近の位置を示す。この検出値は、容量差分値に対応する電圧差分値を示す。図29の検出信号の波形は、力信号と指信号との両方の成分を含む波形である。力信号とは、押圧検出に係わる第1電圧信号であり、第1容量C1の容量差分値に対応した電圧信号とする。指信号とは、タッチ検出に係わる第2電圧信号であり、第2容量C2の容量差分値に対応した電圧信号とする。
検出信号は、力信号と指信号との両方の成分が含まれた信号である。このため、検出回路では、検出信号から力信号と指信号とを正確に分離して検出することが難しい。例えば、位置x2では、検出値がピーク値2701となっている。しかし、この検出値のうち、指信号の成分と力信号の成分とで、それぞれの大きさがはっきりとしておらず、正確な分離は難しい。これにより、検出回路では、検出信号の力信号に基づいて正確な圧力量等を計算及び測定することが難しい。また、検出回路では、検出信号の指信号に基づいて正確なタッチ位置座標等を計算及び測定することが難しい。即ち、比較例では、押圧検出精度及びタッチ検出精度の両方の点で改善余地がある。
図30は、図29の検出信号のうち、理想的に分離された力信号の成分のみを示す。仮にこのような波形が得られる場合、例えば、位置x2にあるピーク値2702が正確にわかる。よって、検出回路は、そのピーク値2702を用いて、より正確に圧力量を計算可能である。比較例では、このような力信号の正確な分離検出は難しい。
図31は、図29の検出信号のうち、理想的に分離された指信号の成分のみを示す。仮にこのような波形が得られる場合、例えば、位置x2にあるピーク値2703が正確にわかる。よって、検出回路は、そのピーク値2703を用いて、より正確にタッチ位置座標等を計算可能である。比較例では、このような指信号の正確な分離検出は難しい。
図32及び図33は、課題をより詳しく説明するために、指による画面への押圧力の大小の違いに応じた検出信号の波形の例を示す。前述の図29は、押圧力が相対的に中程度の場合の波形である。この検出信号は、指信号と、中程度の値の力信号とを含んでいる。
図32は、押圧力が相対的に小さい場合を示す。この検出信号は、指信号と、小さい値の力信号とを含んでおり、指信号の成分の方が主となっている。この検出信号の波形では、力信号の成分が埋もれてしまっている。この検出信号では、指信号が検出しやすいが、力信号が検出しにくい。そのため、正確な圧力量等を得ることが難しい。
図33は、押圧力が相対的に大きい場合を示す。この検出信号では、指信号と、大きい値の力信号とが含まれており、力信号の成分が主となっている。この検出信号の波形では、指信号の成分が埋もれてしまっている。この検出信号では、力信号が検出しやすいが、指信号が検出しにくい。そのため、正確なタッチ位置座標等を得ることが難しい。
[表示装置_平面構成]
図1は、実施の形態1の表示装置の主な平面の構成として、筐体101及び画面102をZ方向から平面視した場合のX−Y平面の構成を示す。図1では、主な電極や回路部を含む概要構成を示す。表示装置の筐体101は、概略平板形状であり、X−Y平面では概略矩形である。筐体101のX−Y平面のうち、画面102を構成する部分と、画面102の周囲の四辺を含む額縁部103と、を有する。
画面102の領域に対応して、Z方向には、センサ電極部4及びベース電極部9を含む電極部が配置されている。センサ電極部4は、複数のセンサ電極SEから構成され、複数のセンサ電極SEは、行列状に配置されている。ベース電極部9は、少なくとも画面102の大きさ程度の平面形状を呈するベース電極BEから構成されている。
額縁部103において、筐体101の下辺の付近の領域には、回路部110が設けられている。左辺の付近の領域には回路部111が設けられている。右辺の付近の領域には、回路部112が設けられている。回路部110と、回路部111及び回路部112とが、電気的に接続されている。回路部110は、例えばICチップや信号線等を含む。回路部111,112は、例えば走査回路(後述の走査線駆動回路部121)を含む。
センサ電極部4は第1電極部である。センサ電極SEは第1電極である。センサ電極部4のセンサ電極SEは、表示用の共通電極としての機能と、タッチ検出用の電極としての機能と、押圧検出用の受信電極(言い換えるとセンサ検出電極)としての機能と、の各機能を構成する電極部である。センサ電極SEは、それらの機能のために共用される。
センサ電極SEは、図1では正方形であるが、これに限らず適用可能である。センサ電極部4の複数のセンサ電極SEは、X−Y平面において、X方向及びY方向のそれぞれで隣り合うセンサ電極SE間に短い隙間を設けた状態で、行列状に配置されている。
ベース電極部9は第2電極部である。ベース電極BEは第2電極である。ベース電極部9は、主に押圧検出用の送信電極(言い換えるとセンサ駆動電極)としての機能を構成する電極部である。
[本体部_断面構成]
図2は、実施の形態1の表示装置のうちの本体部10の断面の構成を示す。図2の断面は、図1の表示装置のセンサ電極部4等を含む部分である本体部10におけるX−Z平面での断面を示す。本体部10は、図1の画面102を構成する表示部20を含み、回路部110,111,112や筐体101等を除く部分である。本体部10は、Z方向で上から順に、表示部20の画面102、表示部20のセンサ電極部4、表示部20の下面105、ギャップ部7、バックライト部8、ベース電極部9を有する。本体部10は、筐体101に収容されている。本体部10の少なくとも額縁部103は、筐体101に固定されている。これにより、額縁部103では、Z方向の位置が固定されている。また、これにより、表示部20とバックライト部8との間のギャップ部7も構成されている。
表示部20は、Z方向で上から順に、カバーガラス1、第2偏光板2、第2基板3、液晶層、画素電極、センサ電極部4、第1基板5、第1偏光板6を有する。表示部20は、画面102に画像や映像を表示する液晶表示機能を実現する液晶表示部であり、インセル型の液晶表示部である。表示部20の主な部分は光透過性部材で構成される。光透過性は、例えば可視光を80%以上透過する透過率を有する。表示部20では、図示する矢印のように、バックライト部8からの光が上面104へ出射されるように透過する。
説明上、Z方向において、表示部20のセンサ電極部4がある位置を第1位置とする。第1位置に対し、画面102等がある側を第1側とし、第1側とは反対側を第2側とする。表示部20における画面102が構成される上面104を第1面とし、第1面とは反対面である下面105を第2面とする。上面104は指がタッチされる面である。下面105は、第1偏光板6の下面、ギャップ部7の上面に相当する。第1位置に対し、下方にある第2位置に、ベース電極部9が配置されている。センサ電極部4は、Z方向で、画面102に近い方である第1位置に、画面102と対向するように設けられている。ベース電極部9は、Z方向で、画面102に対しセンサ電極部4よりも遠い位置である第2位置に、センサ電極部4に対向すると共に、センサ電極部4を介して画面102に対向するように設けられている。位置関係の概要として、Z方向で上から順に、表示部20の画面102、第1位置のセンサ電極部4、下面105、ギャップ部7、第2位置のベース電極部9である。
また、図2では、タッチ検出及び押圧検出に係わる容量として、第1容量C1、第2容量C2も示している。第1容量C1は、センサ電極SEとベース電極BEとの間の容量である。第2容量C2は、指(被検出物)とセンサ電極SEとの間に形成される容量である。
カバーガラス1は、第2偏光板2の上に設けられており、第2偏向板2の上面を覆って保護している。カバーガラス1の他に、所定の光学フィルム等が設けられていてもよい。カバーガラス1は、上面104を有する。
表示部20内には、第1基板5と第2基板3との間、Z方向の第1位置に、センサ電極部4が設けられている。第1基板5は、アレイ基板であり、TFT素子等が形成されているガラス基板や樹脂基板等により構成される。第2基板3は、第1基板5に対向して配置される対向基板であり、カラーフィルタ等が形成されているガラス基板や樹脂基板等により構成される。第1偏向板6及び第2偏向板2は、それぞれ、光の偏向方向を制御する層である。表示部20の実装構造については後述する。
センサ電極部4は、表示用の光を透過させる必要があるので、光透過性導電部材で構成される。センサ電極SEは、例えば、酸化インジウム錫(ITO:Indium Tin Oxide)や酸化インジウム亜鉛(IZO:Indium Zinc Oxide)等で構成される。
バックライト部8は、液晶表示機能を構成する要素であり、表示部20に向けて光を照射する。バックライト部8は、例えば光源と、導光板を含む複数の光学フィルムと、それを覆うケースとで構成されている。導光板は、光源からの光をX−Y平面の方向で導光して、Z方向の上方へ出射する。バックライト部8からZ方向で上方へ出射された光は、ギャップ部7を経由して、表示部20へ入射される。表示部20へ入射された光は、第1偏光板6では偏光方向が制御され、表示部20内の液晶層では透過率が制御され、第2偏光板2で更に偏光方向が制御される。その制御された光が、画面102に対応する上面104から出射される。
ギャップ部7は、エアギャップ、言い換える中空層であり、弾性変形層を構成する要素である。表示部20の下面105と、バックライト部8の上面106との間に、ギャップ部7を有する。ギャップ部7は、本実施の形態では、実質的に空気があるのみであり、表示部20の弾性率に比べても十分に低い弾性率を有する。したがって、被検出物によって画面102が押圧されると、当該押圧に従って画面102がわずかに沈み込んで表示部20が撓む(弾性変形する)こととなる。その撓み分だけ、ギャップ部7のZ方向の間隔が狭められることとなる。別の観点で言うと、ギャップ部7は、表示部20のZ方向の弾性変形による距離変化を吸収することにより、ベース電極部9のZ方向の位置を固定する。
なお、上記被検出物による押圧状態が解消されると、表示部20は自らの弾性復帰力によって元の平板形状に復帰する。
ベース電極部9は、Z方向において、センサ電極部4の第1位置に対する、第2側の第2位置に配置されている。ベース電極部9は、センサ電極SEに対し、Z方向で所定の距離で離間して、X−Y平面では対向するように配置されている。ベース電極部9は、第2位置として、特に、バックライト部8の下面107に設けられている。ベース電極BEは、例えば、バックライト部8のケースの下面107に、導電部材による層として形成されている。ベース電極BEは、例えば導電性フィルムの貼り付けにより形成されてもよい。
実施の形態1では、ベース電極部9がバックライト部8の下にある。そのため、ベース電極部9は、バックライト部8からの光を透過させる光透過性を持つ必要は無く、ITO等を使用する必要は無く、非光透過性導電部材を使用可能である。ベース電極BEは、例えば、導電効率が高く低コストであるアルミニウム等の金属が使用可能である。ベース電極部9は、他にも、樹脂等の基材に導体をベタ層や所定パターン層として堆積させたもの等でもよい。
ベース電極BEは、押圧検出の際には、Z方向の第2位置が基準位置となる。即ち、押圧が無い状態で、センサ電極SEの第1位置とベース電極BEの第2位置との距離は、基準として一定である。表示部20の画面102への押圧の際には、表示部20がZ方向で弾性変形するが、ベース電極BEは殆ど弾性変形しない。あるいは、ベース電極部9が弾性変形する形態でもよいが、その場合、ベース電極部9には、表示部20よりも十分に小さな弾性変形しか発生しない。押圧の際に、表示部20はX−Y平面で撓むが、ベース電極BEはX−Y平面で殆ど撓まず、Z方向の第2位置が維持される。
即ち、画面102の押圧状態に対応してセンサ電極SEとベース電極BEとの間隔が変化するものとなる。具体的には、押圧部分の直下に位置するセンサ電極SEは、ベース電極BEに最も近付く(即ちこれらの間隔が最も狭くなる)こととなり、押圧部分から平面的に最も遠い位置にあるセンサ電極SEは、ベース電極BEに対する位置が殆ど変化せず、これらの間隔は押圧前との間で殆ど変化しない。
ベース電極部9は、上記Z方向の第2位置を基準位置として維持することが望ましい。そのため、ベース電極BEは、所定の剛性を持つ部材で構成されるか、もしくは、所定の剛性を持つ部材に接して形成される。実施の形態1では、ベース電極BEは、バックライト部8の剛性を持つケースの下面107に接して形成されている。これによりベース電極部9は基準位置が維持される。
センサ電極部4の各センサ電極SEは、接続線201を通じて、回路部と電気的に接続されている。ベース電極部9のベース電極BEは、接続線202を通じて、回路部と電気的に接続されている。なお、要素間の電気的接続のための接続線の実装構成は、特に限定されない。接続線201及び接続線202は、例えば、基板配線層として構成されてもよいし、フレキシブル基板等で構成されてもよい。回路部は、例えば第1基板5等の基板面に実装されている。
[表示装置_機能ブロック構成]
図3は、実施の形態1の表示装置の機能ブロック構成を示す。表示装置は、本体部10の表示部20に対し、回路部として、制御回路部151、走査線駆動回路部121、信号線駆動回路部122、センサ電極回路部131、ベース電極回路部132を有する。ICチップ150に、制御回路部151が実装されている。ICチップ150は、表示部20の第1基板5の一部の面に実装されている。
制御回路部151、センサ電極回路部131、及びベース電極回路部132は、図1の回路部110に含まれている。制御回路部151には、走査線駆動回路部121、信号線駆動回路部122、センサ電極回路部131、及びベース電極回路部132の各回路部が、信号線を通じて電気的に接続されている。
表示部20は、画面102に対応するX−Y平面において、前述のセンサ電極SE及びベース電極BEの他に、複数の走査線SL及び複数の信号線DL等が形成されている。複数の走査線SLは、X方向に並行するように延在している。複数の信号線DLは、Y方向に並行するように延在している。複数の走査線SL及び複数の信号線DLは、画面102の複数の画素の行列に対応させて設けられている。センサ電極SEのサイズは、走査線SLや信号線DLの配置ピッチよりも大きい。
制御回路部151は、表示装置の全体を制御し、走査線駆動回路部121等の各回路部へ、制御信号等を与える。制御回路部151は、映像入力端子161や出力端子162を持つ。映像入力端子161は、画面102に映像を表示するための映像データを入力する端子である。出力端子162は、後述するタッチ検出情報や押圧検出情報を出力する端子である。制御回路部151は、映像入力端子161に入力された映像データに基づいて、制御信号等により、走査線駆動回路部121、信号線駆動回路部122、センサ電極回路部131等の各回路部を同期させて駆動制御する。これにより、制御回路部151は、液晶表示機能等を実現する。
走査線駆動回路部121は、制御信号に基づいて、表示の際に、表示部20の複数の走査線SLを駆動する。その際、走査線駆動回路部121は、複数の走査線SLに、走査信号Vslを与える。走査線駆動回路部121は、走査信号Vslにより、複数の走査線SLを時分割で順次に走査する。走査信号Vslは、表示対象の画素行に対応した走査線SLを選択するための電圧信号である。
信号線駆動回路部122は、制御信号に基づいて、表示の際に、表示部20の複数の信号線DLを駆動する。その際、信号線駆動回路部122は、複数の信号線DLに、表示信号Vdlを与える。表示信号Vdlは、表示対象の画素の表示状態を制御するための信号であり、輝度に応じて液晶素子の透過率を制御するための信号である。
センサ電極回路部131は、後述の駆動回路及び検出回路を含んでいる。センサ電極回路部131は、制御信号に基づいて、表示、タッチ検出、及び押圧検出の際に、表示部20のセンサ電極部4の複数のセンサ電極SEを駆動し、かつ、複数のセンサ電極SEから信号を検出する回路部である。複数のセンサ電極SEは、接続線201を通じて、センサ電極回路部131に接続されている。
センサ電極回路部131は、表示の際には、表示対象の画素に関係付けられたセンサ電極SEに、共通電圧信号Vcを印加する。センサ電極部4を表示用の共通電極として使用する際には、複数のセンサ電極SEに共通電圧信号Vcが印加される。なお、変形例として、表示部20において、センサ電極部4とは別に共通電極部が設けられる形態でもよく、その場合、センサ電極回路部131とは別に、その共通電極部を駆動するための共通電極駆動回路部が設けられる。
センサ電極回路部131は、タッチ検出の際には、タッチ検出のための駆動信号をセンサ電極部4に印加し、かつ、センサ電極SEからタッチ検出のための検出信号を検出する。センサ電極回路部131は、タッチ検出のための検出回路を含んでいる。その検出回路は、検出信号に基づいてタッチ有無及びタッチ位置座標等を検出し、それらを含むタッチ検出信号301を、制御回路部151へ出力する。
センサ電極回路部131は、押圧検出の際には、センサ電極部4のセンサ電極SEから、押圧検出のための検出信号を検出する。センサ電極回路部131は、押圧検出のための検出回路を含んでいる。その検出回路は、その検出信号に基づいて圧力量等を計算し、それを含む押圧検出信号302を、制御回路部151へ出力する。
ベース電極回路部132は、後述の駆動回路を含んでいる。ベース電極回路部132は、制御信号に基づいて、タッチ検出、及び押圧検出の際に、表示部20のベース電極部9のベース電極BEを駆動する。ベース電極BEは、接続線202を通じて、ベース電極回路部132に接続されている。ベース電極回路部132は、タッチ検出の際には、ベース電極BEに、後述の保護信号である駆動信号を与える。ベース電極回路部132は、押圧検出の際には、ベース電極BEに、押圧検出のための駆動信号を与える。
制御回路部151は、センサ電極回路部131からのタッチ検出信号301や押圧検出信号302を入力し、内部で処理し、それに基づいて、各回路部へ制御信号を与える。また、制御回路部151は、タッチ検出信号301や押圧検出信号302に基づいて、出力端子162から、タッチ検出情報や押圧検出情報を出力することもできる。表示装置は、タッチ検出情報や押圧検出情報を、図示しない入出力インタフェース部を通じて、表示装置の外部へ出力してもよい。
なお、ICチップ150には、制御回路部151だけでなく、センサ電極回路部131等の他の回路部が統合されて実装されてもよい。また、複数のICチップを設けて、各ICチップに分けて複数の回路部が実装されて、ICチップ間で連携する形態でもよい。フレキシブル基板にICチップが実装されていてもよい。
変形例として、制御回路部151内に、センサ電極回路部131の一部の機能が実装されていてもよい。例えば、センサ電極回路部131は、センサ電極部4から、検出信号として、容量変化を表す電圧信号を検出し、その検出信号を、そのままのデータとして、制御回路部131へ出力する。制御回路部131は、入力された検出信号に基づいて、タッチ検出や押圧検出の信号処理を行い、タッチ検出信号301や押圧検出信号302を得る。また、後述するが、表示装置に接続される外部装置のプロセッサにおいて、タッチ検出や押圧検出の信号処理を行う変形例も可能である。
[画素]
図4は、画面102の画素400の構成を等価回路で示す。画面102に対応するX−Y平面において、複数の走査線SLと複数の信号線DLとが交差している。それぞれの交差の領域に対応させて、画素400が設けられている。画素400毎に、TFT素子401や画素電極402が設けられている。画面102で複数の画素400が行列状に配置されている。画素400は、例えば赤、緑、青の三色に分けられたサブ画素に相当する。
TFT素子401は、画素400の表示状態を制御するためのスイッチング素子であり、薄膜トランジスタ(TFT)として例えばnチャネル型のMOS等で構成される。TFT素子401のゲート端子は走査線SLに接続されており、例えばソース端子は信号線DLに接続されており、ドレイン端子は画素電極402に接続されている。画素電極402には、容量素子403及び液晶素子404の一方端が接続されている。容量素子403及び液晶素子404の他方端は、共通電極部としてのセンサ電極部4に共通に接続されている。
走査線SLは、ゲート線であり、画素400のTFT素子401のゲート端子に、走査信号Vslを供給する。信号線DLは、ソース線であり、画素400のTFT素子401のソース端子に、表示信号Vdlを供給する。表示信号Vdlは、TFT素子401を通じて画素電極402に電圧を印加するための電圧信号である。
画素400毎に画素電極402が設けられている。画素電極402の形状等は限定されない。容量素子403は、画素電極402と共通電極との間に構成され、液晶表示に関する保持容量を構成する。液晶素子403は、表示部20内の液晶層により構成される。
TFT素子401は、ゲート端子に入力される走査信号Vslのオン状態に応じて、ソース端子に入力される表示信号Vdlに応じた電圧を、ドレイン端子から画素電極402に印加する。画素電極403に印加された電圧に応じて、液晶素子404の透過率が制御される。
[表示部_実装構造例]
図5は、表示部20の実装構造例の断面を示す。図5の断面は、図1のA−A線に対応するX−Z平面での断面を模式的に示す。図5では、横電界モードを持つ表示部20の場合を示すが、横電界モードに限らず適用可能である。Z方向で下から順に、以下の構成を有する。
第1偏光板6の上に、第1基板5のうちのガラス基板501を有する。ガラス基板501の上には、TFT素子401を含むTFT層502が形成されている。TFT層502では、まず、Y方向に延在する複数の信号線DL及びそれを覆う絶縁膜が形成されている。信号線DLの層の上には、X方向に延在する複数の走査線SL及びそれを覆う絶縁膜が形成されている。TFT素子401については図示を省略する。
TFT層502の上に、センサ電極部4の層が形成されている。センサ電極部4の層として、複数のセンサ電極SE、及びそれを覆う絶縁膜が形成されている。また、その絶縁膜には、センサ電極SE毎にコンタクトホール522が設けられている。コンタクトホール522内には、センサ電極SEと接続線層508の接続線521とを接続する導電部材が形成されている。なお、この例では、X方向で、1つのセンサ電極SEに対し、概略4個の画素電極402が配置されているが、これに限られない。
センサ電極部4の層の上には、接続線層508が形成されている。接続線層508では、複数の接続線521及びそれを覆う絶縁膜が形成されている。接続線521は、センサ電極SEとセンサ電極回路部131とを電気的に接続する配線であり、表示部20内に形成されている部分である。接続線521は、例えば、金属で構成され、Y方向に延在しており、画素境界の位置に配置されている。接続線層508の上には、第2基板3のうちの画素電極層503が形成されている。画素電極層503では、複数の画素電極402、及びそれらを覆う絶縁膜が形成されている。
画素電極層503の上には、液晶層504が形成されている。液晶層504では、第1配向膜と第2配向膜との間に液晶分子が封止されている。液晶層504の上には、カラーフィルタ層505が形成されている。カラーフィルタ層505では、画素配列に対応させて、各色の層が、所定の順序で配置されている。カラーフィルタ層505の上には、遮光層506が形成されている。遮光層506は、例えば画素境界を覆い隠して黒色にするための層である。遮光層506の上には、ガラス基板507が配置されている。ガラス基板507の上には、第2偏光板2が配置されている。
[分離機能]
センサ電極部4は、以下のような分離機能、言い換えると保護機能を有する。センサ電極部4の複数のセンサ電極SEは、図1及び図2のように、Z方向の第1位置のX−Y平面において、短い隙間で行列状に設けられている。X方向及びY方向のそれぞれで隣り合うセンサ電極SE間の隙間の距離は、画面102の画素または画素電極402における幅または当該画素の配置ピッチの距離以下である。画素は、図4の画素400であり、走査線SLと信号線DLとで区画されている領域を指す。センサ電極SEの隙間の距離は例えば数μm〜十数μmである。図5で、X方向におけるセンサ電極SE間の隙間の距離511を示す。また、X方向における画素電極403の配置ピッチの距離512を示す。センサ電極SE間の隙間の距離511は、画素電極403の配置ピッチの距離512よりも小さい。これにより、センサ電極部4は、分離機能を果たす。
センサ電極SE間の隙間は画素の大きさに比べて小さい。これにより、Z方向においてセンサ電極SEの隙間を通じて電界が漏れ出る度合いは十分に小さい。これにより、センサ電極部4は、Z方向において、第1位置に対する第1側と第2側とで、電界及び容量の影響を分離する分離機能を果たす。分離機能により、図2の第1側にある第2容量C2と、第2側にある第1容量C1との相互影響が抑制される。例えば、センサ電極SEとベース電極BEとの間で発生する電界については、センサ電極部4の第1位置よりも第1側に出る度合いが十分に小さく抑えられる。そのため、押圧検出の際にセンサ電極SEとベース電極BEとの間で発生する電界の第1側への漏れ出しは十分に抑制され、タッチ検出の際にセンサ電極SEで発生する電界が第2側へ漏れ出すことも十分に抑制される。この結果、押圧検出の際に第1容量C1が第2容量C2に影響を受けて変化することや、タッチ検出の際に第2容量C2が第1容量C1に影響を受けて変化すること等が抑制される。これにより、検出信号における指信号と力信号との分離が容易になる。あるいは、検出信号において、指信号と力信号とをそれぞれ別々に取り出すことができる。
[センサ電極回路部]
図6は、主にセンサ電極回路部131の構成を示す。センサ電極回路部131は、センサ電極部4に対する検出回路及び駆動回路を含んでいる。検出回路は、マルチプレクサMUX、及び複数の検出器DETを含んでいる。複数の検出器DETとして、検出器DET1,DET2,……,DET(z+1)を有する。複数の検出器DETの数を(z+1)とする。図6は、検出器DETの数(z+1)を、センサ電極SEの列の数(n+1)と同じにした場合(z=n)の回路構成を示す。検出器DETの数(z+1)は、これに限らず適用可能である。
複数のセンサ電極SEにおける各センサ電極SEは、図5の接続線521、及び接続線610を通じて、マルチプレクサMUXと電気的に接続されている。接続線610は、接続線521から連続的に延在して表示部20の外へ引き出されている部分であり、図2の接続線201の一部に相当する。マルチプレクサMUXは、複数のセンサ電極SEから、1回の検出対象とするセンサ電極SEを選択可能とする回路である。マルチプレクサMUXは、接続線610を通じて、複数のセンサ電極SEからの信号を入力する。マルチプレクサMUXは、それらの信号から、制御信号601に従って信号を選択し、選択した信号を、複数の検出器DETへ出力する。図6の例では、センサ電極SEの列毎にブロックとして(m+1)個のセンサ電極SEが、マルチプレクサMUX内の回路600に接続されている。マルチプレクサMUX内に複数の回路600を含む。回路600は、列毎の(m+1)個のセンサ電極SEからの信号から、1つのセンサ電極SEの信号を選択し、選択した信号を、その回路600に接続されている1つの検出器DETへ出力する。
図6の検出回路では、1回のタイミングで、センサ電極部4の行毎のブロックとして(n+1)個のセンサ電極SEからの信号を、(z+1)個の検出器DETで検出可能である。更に、この検出回路では、センサ電極SEの行毎に順次に、即ち(m+1)回のタイミングに分けて検出することにより、センサ電極部4の全ての検出電極SEから検出可能である。
検出器DETは、センサ電極SEからの信号である、後述の放電時検出信号V12あるいはセンサ検出信号V22を入力し、検出信号Vdetを出力する。検出信号Vdetは、センサ電極SEに係わる容量値を表す電圧信号である。検出回路は、検出信号Vdetに基づいて、タッチ検出や押圧検出を行う。
ベース電極回路部132は、ベース電極BEに、後述の保護信号V13あるいはセンサ駆動信号V21を印加する。
[検出器]
図7は、図6の検出器DETの構成を示す。検出器DETは、積分器701、容量素子702、参照電圧信号端子703、スイッチ704を有する。積分器701は、オペアンプで構成される。積分器701は、負入力端子、正入力端子、出力端子を有する。負入力端子は、接続線610を通じてセンサ電極SEと接続されている。負入力端子には、センサ電極SEからの電流に基づいた電圧信号が入力される。入力される電圧信号は、タッチ検出時の放電時検出信号V12や、押圧検出時のセンサ検出信号V22がある。また、負入力端子からは、センサ電極SEへの電圧信号が出力される。出力される電圧信号は、タッチ検出時の充電時駆動信号V11等がある。積分器701の出力端子は、信号線を通じて検出回路内の他の回路と接続されており、検出信号Vdetを出力する。検出信号Vdetは、タッチ検出時の検出信号Vdet1や、押圧検出時の検出信号Vdet2がある。
容量素子702は、フィードバック容量を構成する素子であり、積分器701の負入力端子と出力端子との間に接続されている。また、スイッチ704が、容量素子702と並列で、積分器701の負入力端子と出力端子との間に接続されている。スイッチ704は、制御端子に入力される制御信号に基づいて、オン状態とオフ状態とが切り替えられる。スイッチ704のオン状態では、積分器701の負入力端子と出力端子との間が短絡される。
参照電圧信号端子703は、積分器702の正入力端子と接続されている。参照電圧信号端子703には、参照電圧信号として、タッチ検出時の駆動電圧信号Vabsや、押圧検出時の基準電圧信号Vrefが入力される。検出器DETは、積分器701の参照電圧信号として駆動電圧信号Vabsまたは基準電圧信号Vrefが切り替えられて入力される。駆動電圧信号Vabsは、周期的信号である。基準電圧信号Vrefは、一定の基準電位を持つ電圧信号である。
この積分器701は、正入力端子と負入力端子とが仮想的短絡されている。センサ電極SEを検出器DETに電気的に接続する場合には、スイッチ704がオフ状態にされ、接続しない場合には、オン状態にされる。積分器701の正入力端子に駆動電圧信号Vabsが入力された場合、仮想的短絡を通じて、負入力端子に接続されているセンサ電極SEに、駆動電圧信号Vabsに基づいた電圧信号が印加される。これにより、検出器DETを通じて、センサ電極SEに、充電時駆動信号V11等を印加することができる。
センサ電極SEには第2容量C2が存在するので、センサ電極SEに印加された充電時駆動信号V11に対して、差分電圧が発生する。差分電圧に対応する電流が、検出器DETの積分器701の負入力端子へと流れる。即ち、センサ電極SEへの充電時駆動信号V11の印加に伴い、センサ電極SEからは放電時検出信号V12が検出器DETに入力される。検出器DETの積分器701は、その放電時検出信号V12の電流を電圧に変換して、検出信号Vdetとして検出する。
[検出回路_機能ブロック構成]
図8は、センサ電極回路部131のうちの検出回路の機能ブロック構成を示す。この検出回路は、検出制御部800、スイッチ部801、検出器DET、増幅器802、AD変換器803、スイッチ部804、タッチ検出信号処理部811、押圧検出信号処理部812、タッチ検出信号出力端子821、押圧検出信号出力端子822を有する。
検出制御部800は、制御回路部151からの制御信号に基づいて、検出回路内のスイッチ部801等の各部を制御することにより、タッチ検出及び押圧検出を時分割で制御する。検出制御部800は、後述のタッチ検出期間T1の時にはスイッチ部804を第1状態としてタッチ検出信号処理部811へ切り替え、押圧検出期間T2の時にはスイッチ部804を第2状態として押圧検出信号処理部812へ切り替えるように制御する。
スイッチ部801は、センサ電極SEからの電圧信号を入力し、オン状態の場合には、検出器DETへ出力し、オフ状態の場合には出力しない。検出器DETは、センサ電極SEからの電圧信号を入力し、検出信号Vdetを出力する。増幅器802は、検出信号Vdetを増幅する。増幅器802は、帯域フィルタ等を備えていてもよい。AD変換器803は、アナログデジタル変換器であり、増幅器802からのアナログ電圧信号をデジタル値に変換し、デジタル信号である検出信号として出力する。
スイッチ部804は、AD変換器803からの検出信号を入力し、その検出信号の出力先を、検出制御部800からの制御信号に基づいて切り替える。スイッチ部804は、第1状態の場合には、検出信号Vdet1に相当する信号を、タッチ検出信号処理部811へ出力し、第2状態の場合には、検出信号Vdet2に相当する信号を、押圧検出信号処理部812へ出力する。
タッチ検出信号処理部811は、タッチ検出のための信号処理を行う。タッチ検出信号処理部811は、検出信号に基づいて、センサ電極SEに係わる容量差分値に対応する電圧差分値、言い換えると前述の指信号を検出する。タッチ検出信号処理部811は、電圧差分値に基づいて、タッチ有無等を判断し、画面102内のタッチ位置座標等を計算する。タッチ検出信号処理部811は、それらの情報を含むタッチ検出信号301を、タッチ検出信号出力端子821から制御回路部151へ出力する。
押圧検出信号処理部812は、押圧検出のための信号処理を行う。押圧検出信号処理部812は、検出信号に基づいて、センサ電極SEに係わる容量差分値に対応する電圧差分値、言い換えると前述の力信号を検出する。押圧検出信号処理部812は、電圧差分値に基づいて、画面102の押圧の圧力量等を計算する。押圧検出信号処理部812は、その情報を含む押圧検出信号302を、押圧検出信号出力端子822から制御回路部151へ出力する。
この検出回路の構成では、検出器DETや増幅器802等の要素を、タッチ検出と押圧検出とで共用している。これに限らず、タッチ検出用の検出回路と、押圧検出用の検出回路とを分けて並列で設けた形態としてもよい。
また、タッチ検出信号処理部811で得たタッチ検出情報を、押圧検出信号処理部812へ与えて、押圧検出処理に利用してもよい。また、押圧検出信号処理部812で得た押圧検出情報を、タッチ検出信号処理部811へ与えて、タッチ検出処理に利用してもよい。利用例としては、タッチ位置座標を圧力量の計算の際に利用することが挙げられる。
図27は、実施の形態1の変形例の表示装置を含むシステムの機能ブロック構成を示す。この変形例では、表示装置に接続される外部装置のプロセッサ170に、図8のタッチ検出信号処理部811及び押圧検出信号処理部812に相当する処理部である、タッチ検出信号処理部181及び押圧検出信号処理部182を有する。変形例の表示装置のセンサ電極回路部131は、検出回路として、図8のAD変換器803までの要素を含んでいる。このセンサ電極回路部131は、複数の検出器DETを含む部分である検出部1311と、図8の増幅器802やAD変換器803を含む部分であるAD変換部1312と、を有する。即ち、変形例の表示装置は、タッチ検出及び押圧検出の機能として、AD変換後のデジタルの検出信号を出力する機能を有している。
センサ電極回路部131は、センサ電極部4のセンサ電極SEから、検出部1311により検出信号Vdetを検出し、検出信号VdetをAD変換部1312によりデジタルの検出信号とし、そのままのデータとして出力する。その検出信号は、ICチップ150の入出力インタフェース部152を通じて、データ1313として外部へ出力される。データ1313には、タッチ検出用の検出信号Vdet1、及び押圧検出用の検出信号Vdet2が、時分割の所定の順序で含まれている。なお、データ1313には、検出信号Vdet1と検出信号Vdet2とを識別する情報等を含めるようにしてもよい。表示装置の入出力インタフェース部152に対し、通信線を通じて、外部装置の入出力インタフェース部172が接続されており、相互に通信可能となっている。外部へ出力されたデータ1313は、入出力インタフェース部172を通じて外部装置に入力され、プロセッサ170に渡される。
外部装置のプロセッサ170は、入力された検出信号のデータ1313を用いて、時分割でタッチ検出や押圧検出の信号処理を行う。即ち、プロセッサ170内のタッチ検出信号処理部181は、検出信号Vdet1を用いてタッチ検出信号処理を行い、タッチ検出信号183を得る。プロセッサ170内の押圧検出信号処理部182は、検出信号Vdet2を用いて押圧検出信号処理を行い、押圧検出信号184を得る。プロセッサ170は、タッチ検出信号183や押圧検出信号184を用いて、所定の制御を行うことができる。また、プロセッサ170がタッチ検出信号183や押圧検出信号184を、入出力インタフェース部172を通じて表示装置の制御回路部151へ送信する形態としてもよい。制御回路部151は、そのタッチ検出信号183や押圧検出信号184を用いて、所定の制御を行うことができる。
また、変形例として、表示装置内にタッチ検出信号処理部811を備え、外部装置内に押圧検出信号処理部182を備える形態でもよい。外部装置内にタッチ検出信号処理部181を備え、表示装置内に押圧検出信号処理部812を備える形態でもよい。
[回路部_詳細]
図9は、回路部のセンサ電極回路部131及びベース電極回路部132の詳細構成を示す。図9では、タッチ検出及び押圧検出に関する、駆動回路910及び検出回路920を含む回路構成を示す。駆動回路910は、駆動電圧信号回路部911、基準電圧信号回路部912、センサ駆動信号回路部913、共通電圧信号回路部914、スイッチSW11〜SW14を含む。検出回路920は、複数の検出器DET、スイッチSW3、スイッチSW4、タッチ検出回路部921、押圧検出回路部922を含む。図9の回路は、その他、スイッチSW1、スイッチSW2、各要素間を接続する信号線等を含む。スイッチSW1〜SW4,SW11〜SW14は、それぞれ、制御端子に入力される制御信号に基づいて、オン状態とオフ状態とが切り替えられる。
本体部10のセンサ電極部4のセンサ電極SEには、接続線610を含む接続線201を通じて、駆動回路910及び検出回路920が電気的に接続されている。ベース電極部9のベース電極BEには、接続線202を通じて、駆動回路910及び検出回路920が電気的に接続されている。センサ電極SEは、スイッチSW1を介して、検出器DETの入力と接続されている。センサ電極SEは、スイッチSW14を介して、共通電圧信号回路部914と接続されている。ベース電極BEは、スイッチSW2を介して、検出器DETの入力と接続されている。ベース電極BEは、スイッチSW13を介して、センサ駆動信号回路部913と接続されている。
検出器DETの出力は、スイッチSW3を介してタッチ検出回路部921と接続され、スイッチSW4を介して押圧検出回路部922と接続されている。検出器DETの積分器701の参照電圧信号端子703は、スイッチSW11を介して駆動電圧信号回路部911と接続され、スイッチSW12を介して基準電圧信号回路部912と接続されている。
駆動電圧信号回路部911は、電源電圧に基づいて、駆動電圧信号Vabsを発生する。駆動電圧信号Vabsは、スイッチSW11のオン状態で、検出器DETの積分器701の参照電圧信号端子703を通じて、積分器701の正入力端子に入力される。駆動電圧信号Vabsは、タッチ検出の際の充電時駆動信号V11及び保護信号V13を生成するための電圧信号である。駆動電圧信号Vabsの周波数は例えば数kHz〜数百kHzである。
基準電圧信号回路部912は、電源電圧に基づいて、基準電圧信号Vrefを発生する。基準電圧信号Vrefは、スイッチSW12のオン状態で、検出器DETの積分器701の参照電圧信号端子703を通じて、積分器701の正入力端子に入力される。基準電圧信号Vrefは、押圧検出の際の基準電圧となる信号である。
センサ駆動信号回路部913は、電源電圧に基づいて、センサ駆動信号V21を発生する。センサ駆動信号V21は、押圧検出の際の駆動信号となる周期的信号である。センサ駆動信号V21は、スイッチSW13のオン状態で、ベース電極BEに供給される。
共通電圧信号回路部914は、電源電圧に基づいて、表示用の共通電圧信号Vcを発生する。共通電圧信号Vcは、スイッチSW14のオン状態で、センサ電極部4のセンサ電極SEに印加される。
検出器DETは、タッチ検出の際には、センサ電極SEから、放電時検出信号V12を入力し、検出信号Vdetとして出力する。検出器DETは、押圧検出の際には、センサ電極SEから、センサ検出信号V22を入力し、検出信号Vdetとして出力する。検出器DETからの検出信号Vdetは、スイッチSW3のオン状態で、検出信号Vdet1として、タッチ検出回路部921に入力され、スイッチSW4のオン状態で、検出信号Vdet2として、押圧検出回路部922に入力される。
タッチ検出回路部921は、図8のタッチ検出信号処理部811と同様の機能を持つ回路部である。タッチ検出回路部921は、検出信号Vdet1に基づいて、タッチ検出に関する処理を行い、その結果であるタッチ検出信号301を出力する。押圧検出回路部922は、図8の押圧検出信号処理部812と同様の機能を持つ回路部である。押圧検出回路部922は、検出信号Vdet2に基づいて、押圧検出に関する処理を行い、その結果である押圧検出信号302を出力する。
図9の回路構成では、駆動電圧信号Vabsに基づいて、検出器DETを通じて、センサ電極SEとベース電極BEに、同じ位相を持つ同じ波形を、充電時駆動信号V11及び保護信号V13として分岐させて同時に印加する。
回路構成は、これに限らず適用可能であり、変形例として、以下の回路構成でもよい。変形例では、センサ電極SEとベース電極BEとで、別の駆動回路部を設け、それぞれの駆動信号を並列で印加する。一方の駆動回路部から、検出器DETを介さずに、充電時駆動信号V11をセンサ電極SEに印加し、他方の駆動回路部から、検出器DETを介さずに、保護信号V13を、ベース電極BEに印加する。充電時駆動信号V11と保護信号V13は、同じ位相を持つ異なる波形でもよい。検出器DETの積分器701の参照電圧信号としては、基準電圧信号Vrefを入力する。
[表示方法]
実施の形態1の表示方法は、表示装置の画面102に対する物(被検出物)の押圧状態に関する押圧検出、及びタッチ状態に関するタッチ検出を行う方法である。実施の形態1の表示方法は、時分割の期間として、タッチ検出を行うタッチ検出期間T1と、押圧検出を行う押圧検出期間T2と、を有する。実施の形態1の表示方法は、回路部により本体部10のセンサ電極部4及びベース電極部9等を制御するステップとして、以下のような第1ステップ、第2ステップを有する方法である。
第1ステップでは、回路部が、押圧検出期間T2において、ベース電極部9にセンサ駆動信号V21を供給し、第1容量C1を通じて、センサ電極部4からセンサ検出信号V22を受信する。そして、回路部が、センサ検出信号V22に基づいて、第1容量C1の容量変化を検出し、第1容量C1の容量変化に基づいて、押圧状態に応じた圧力量を計算し、圧力量を含む押圧検出信号302を出力する。
第2ステップでは、回路部が、タッチ検出期間T1において、センサ電極部4に充電時駆動信号V11を印加し、かつ、センサ電極部4から放電時検出信号V12を検出する。そして、回路部が、放電時検出信号V12に基づいて、第2容量C2の容量変化を検出し、第2容量C2の容量変化に基づいて、タッチ状態に応じたタッチ有無及びタッチ位置座標を計算し、タッチ有無及びタッチ位置座標を含むタッチ検出信号301を出力する。また、第2ステップでは、回路部が、ベース電極部9に、保護信号V13を印加する。
実施の形態1の表示装置及び表示方法では、タッチ検出と押圧検出とにおいて、時分割で異なる駆動及び検出を行う。即ち、表示装置は、タッチ検出期間T1では、センサ電極部4を用いて、自己容量方式でタッチ検出を行い、押圧検出期間T2では、センサ電極部4とベース電極部9を用いて、相互容量方式で押圧検出を行う。
タッチ検出期間T1における自己容量方式のタッチ検出では、回路部は、センサ電極SEから、主に指(被検出物)とセンサ電極SEとの間に形成される第2容量C2に関する容量変化を直接検出する。タッチ検出期間T1では、検出信号の中において、第2容量C2に対応した指信号の成分が主となり、第1容量C1に対応した力信号の成分が抑制される。
押圧検出期間T2における相互容量方式の押圧検出では、回路部は、ベース電極BEを送信電極として用い、センサ電極SEを受信電極として用い、主にベース電極BEとセンサ電極SEとの間の第1容量C1の容量変化を検出する。回路部は、押圧による表示部20の弾性変形による距離変化、及び第2容量C2の変化を、電圧信号として検出する。押圧検出期間T2では、検出信号の中において、第1容量C1に対応した力信号の成分が主となり、第2容量C2に対応した指信号の成分が抑制される。
[タイミング図]
図10は、実施の形態1の表示装置及び表示方法に関するタイミング図として、表示フレーム期間TFの構成を示す。表示フレーム期間TFは、映像の1フレームを表示するための期間であり、大別して、タッチ検出期間T1と、押圧検出期間T2との2つの期間に時分割されている。図10で、信号として、上から順に、時分割制御信号TSHD、ベース電極駆動信号1001、センサ電極信号1002、センサ電極検出信号1003を示す。
タッチ検出期間T1及び押圧検出期間T2は、時分割制御信号TSHDに基づいて、更に、検出期間T3と表示期間T4との2つの期間に時分割されている。検出期間T3での検出と、表示期間T4での表示とが交互に繰り返し行われる。タッチ検出期間T1内及び押圧検出期間T2内には、それぞれ、複数の検出期間T3と複数の表示期間T4とを有し、検出期間T3と表示期間T4とを交互に有する。表示期間T4の詳細については省略する。表示期間T4では、前述の走査線SLに走査信号Vslが印加され、信号線DLに表示信号Vdlが印加され、センサ電極部4に共通電圧信号Vcが印加される。
まず、タッチ検出期間T1の検出期間T3では、センサ電極部4の複数のセンサ電極SEに、充電時駆動信号V11が印加される。図10では、図1のセンサ電極部4の行列における各センサ電極SEを、Syxとして示す。yはY方向に並ぶ複数の行を表し、1から(m+1)までがある。xはX方向に並ぶ複数の列を表し、1から(n+1)までがある。図10では、図6の検出回路の構成と対応して、センサ電極部4の複数のセンサ電極SEを、複数回のタイミングに分けて、特にセンサ電極SEの行毎に、順次に検出する例を示している。xについては検出器DET毎に個別に接続されている列を表し、yが1から(m+1)まで順次に選択されることを表す。順次検出の回数は、センサ電極SEの行の数(m+1)と対応しており、順次検出の期間t1〜t(m+1)を有する。
実施の形態1では、センサ電極部4の複数のセンサ電極SEのうち、列毎のセンサ電極SEによりブロックが構成されている。複数の検出器DETは、複数のブロックに対応させて設けられている。各検出器DETは、各々のブロックに接続可能とされている。各検出器DETは、接続されたブロックの複数のセンサ電極SEから、センサ電極SE毎に検出信号を順次に検出する。
図10の例では、まず、最初のタイミングの期間t1では、第1行であるy=1に対応する複数のセンサ電極{S1x}について、複数の検出器DETで1回にまとめて検出する。センサ電極{S1x}は、センサ電極S11,S12,……,S1(n+1)を表す。次のタイミングの期間t2では、第2行であるy=2に対応する複数のセンサ電極{S2x}について検出される。同様にして、最後のタイミングの期間t(m+1)では、第(m+1)行に対応するセンサ電極{S(m+1)x}について検出される。
また、タッチ検出期間T1の検出期間T3では、ベース電極BEに、保護信号V13が印加される。保護信号V13は、充電時駆動信号V11の位相と同じ位相を持つ周期的信号である。
タッチ検出期間T1の検出期間T3では、検出器DETは、センサ電極SEからの放電時検出信号V12に基づいて検出信号Vdet1を検出する。放電時検出信号V12は、充電時駆動信号V11に対応した周期的信号である。
次に、押圧検出期間T2の検出期間T3では、ベース電極BEに、センサ駆動信号V21が供給される。このセンサ駆動信号V21は、グランド電位のような固定電位を持つ信号ではなく、周期的信号を用いる。このセンサ駆動信号V21は、タッチ検出期間T1の充電時駆動信号V11とは異なる電圧レベルを持つ信号である。
かかるセンサ駆動信号V21が入力されることにより、ベース電極BEは、全面に亘って周期的信号によって電界が振られた状態となる。即ち、ベース電極BEは、検出器DETに接続されることによって検出対象として選択されているセンサ電極SEと対向することとなる領域については勿論、検出対象として選択されていないセンサ電極SEと対向する領域についても、同じように周期的信号によって振られることとなる。
ベース電極BEに印加されたセンサ駆動信号V21は、第1容量C1を介してセンサ電極SEに伝達される。そして、センサ電極SEから、センサ検出信号V22として出力される。センサ検出信号V22は、センサ駆動信号V21に対応した周期的信号である。検出器DETは、センサ検出信号V22に基づいて検出信号Vdet2を検出する。波形1004は、センサ検出信号V22に対応する波形を示す。図10では、押圧検出期間T2でもタッチ検出期間T1と同様に順次検出が行われ、(m+1)個の期間t1〜t(m+1)に分けて、検出信号Vdet2が得られる。
上記のような時分割方式により、検出信号から指信号を検出したい場合には力信号の影響を抑制することができると共に、力信号を検出したい場合には指信号の影響を抑制することができ、タッチ検出精度及び押圧検出精度を向上できる。また、実施の形態1では、センサ電極部4のセンサ電極SEの数に比べて、検出器DETの数を少なくしている。図6のように、検出器DETの数(z+1)を、センサ電極SEの列の数(n+1)に合わせている。そして、図10のように、センサ電極部4の駆動及び検出が、行単位で順次に行われる。これにより、検出器DET等の部品数及び回路実装面積を少なくでき、コスト低減できる。検出器DET等を、タッチ検出と押圧検出とで共用するので、部品数等が抑えられる。
なお、変形例として以下も可能である。タッチ検出期間T1と押圧検出期間T2の順序は逆でもよい。タッチ検出期間T1や押圧検出期間T2は、それぞれ、複数の期間により構成されてもよい。例えば、第1タッチ検出期間、第1押圧検出期間、第2タッチ検出期間、第2押圧検出期間といった順序でもよい。
センサ電極部4の駆動及び検出は、上記例に限らず可能である。例えば、センサ電極SEの列毎に順次に検出する方式でもよい。また、複数の検出器DETとしては、センサ電極SE毎に一対一で対応付けて設けてもよい。その場合、センサ電極部4の複数の全てのセンサ電極SEからの信号を、少ない回数、例えば1回のタイミングで検出することができる。即ち、必要な検出器DETの数が多くなる代わりに、検出時間を短縮できる。
[タッチ検出期間T1の信号]
図11は、タイミング図のうち、タッチ検出期間T1の駆動信号及び検出信号の波形の例を示す。図11で、上から順に、センサ電極SEへの充電時駆動信号V11、ベース電極BEへの保護信号V13、センサ電極SEからの放電時検出信号V12に基づいた検出信号Vdet1を示す。なお、駆動信号としては理想的な矩形波を示すが、実際の波形は、検出信号に示すように、回路伝播に伴ってなまりが発生する。
充電時駆動信号V11の波形は、周期的信号として矩形波であり、基準電位に対して正負の電圧レベルを持つ信号である。保護信号V13は、充電時駆動信号V11及び放電時検出信号V12を保護するための駆動信号である。保護信号V13の波形は、充電時駆動信号V11と同じ矩形波であり、充電時駆動信号V11の位相と同じ位相を持つ。なお、充電時駆動信号V11や保護信号V13等の周期的信号は、矩形波に限らず可能であり、正弦波や三角波等でもよい。
仮にベース電極BEが比較例のグランド電極GEのようにグランド電位等に固定される場合、第1容量C1による第2容量C2への影響が大きく、第2容量C2に対するノイズの影響が大きい。これにより、検出信号Vdet1の中に、第2容量C2だけでなく、第1容量C1に対応する成分が含まれやすい。
それに対し、実施の形態1では、回路部は、センサ電極SE及びベース電極BEに、充電時駆動信号V11及び保護信号V13として、同じ位相を持つ周期的信号を、同期したタイミングで印加する。これにより、タッチ検出の際に、第2容量C2への第1容量C1の相互影響を抑え、第2容量C2へのノイズの影響を抑え、タッチ検出を安定させる保護機能が実現される。これにより、検出信号Vdet1の中には、第1容量C1に対応する成分が含まれにくく、第2容量C2に対応する指信号を分離して検出しやすい。即ち、タッチ検出精度を高めることができる。
検出信号Vdet1の波形おいて、パルス1101は、タッチ無し時のパルスを示す。このパルス1101は、第2容量C2の容量値C2aに応じた電圧レベルを持つ。パルス1102は、タッチ有り時のパルスを示す。このパルス1102は、第2容量C2の容量差分値ΔC2が反映された容量値(C2a+ΔC2)に応じた電圧レベルを持つ。電圧差分値1103は、容量差分値ΔC2に対応した電圧差分値ΔV2を示す。
検出回路は、例えば、検出信号Vdet1に基づいて、電圧差分値ΔV2と、閾値とを比較し、電圧差分値ΔV2が閾値を越える場合、タッチ有りと判断する。検出回路は、タッチ有りと判断したセンサ電極SEの位置に基づいて、画面102内の画素に対応したタッチ位置座標を計算する。
[押圧検出期間T2の信号]
図12は、タイミング図のうち、押圧検出期間T2の駆動信号及び検出信号の波形の例を示す。図12では、なまりが発生した状態の波形を示す。図12で、ベース電極BEへのセンサ駆動信号V21と、センサ電極SEからのセンサ検出信号V22に基づいた検出信号Vdet2とを示す。
センサ駆動信号V21の波形は、基準電位と所定の正電位との間で変動する周期的信号として矩形波である。
センサ検出信号V22に基づいた検出信号Vdet2の波形は、基準電位を中心として正負の電位の間で反転するように変動する周期的信号の波形である。基準電位は、基準電圧信号Vrefに基づいた正電位である。なお、この基準電位をグランド電位とした形態も可能である。
検出信号Vdet2の波形において、パルス1201は、指による押圧が無い状態の時のパルスを示す。このパルス1201は、第1容量C1の容量値C1aに対応した電圧レベル値を持つ。パルス1202は、指による押圧が有る状態の時のパルスを示す。このパルス1202は、第1容量C1の容量差分値ΔC1が反映された容量値(C1a+ΔC1)に応じた電圧レベルを持つ。押圧が有る状態では、センサ電極SEとベース電極BEとのZ方向の距離が短くなり、第1容量C1の容量値が増える。これに応じて、検出信号Vdet2では、パルス1202のように、電圧レベルが大きくなる。
電圧差分値1203は、パルス1201とパルス1202との電圧差分値ΔV1に対応する。電圧差分値ΔV1は、容量差分値ΔC1と所定の関係を持っている。検出回路は、例えば、検出信号Vdet2に基づいて、電圧差分値ΔV1から、電圧、容量及び圧力の関係式に基づいて、圧力量を計算する。
[タッチ検出期間T1]
図13及び図14は、本体部10のタッチ検出機能の構成部分と、タッチ検出期間T1における自己容量方式でのタッチ検出について示す。図13は指タッチ無し状態、図14は指タッチ有り状態を示す。図13の状態では、画面102に対応する上面104には、指が近接及び接触していない指タッチ無し状態である。センサ電極SEの第2容量C2には、指タッチ無し状態に応じた容量値C2aが蓄積されている。放電時検出信号V12は、容量値C2aに応じた電圧信号となる。
図14の状態では、上面104に、指が近接または接触している指タッチ有り状態である。図13から図14への変化において、指の静電容量の影響を受けて、第2容量C2の容量値が増加する。この第2容量C2の容量変化の容量差分値をΔC2とする。この状態で、第2容量C2の容量値が(C2a+ΔC2)である。放電時検出信号V12は、容量値(C2a+ΔC2)に応じた電圧信号となる。
回路部は、タッチ検出期間T1では、回路接続状態の切り替えに基づいて、センサ電極SEへの充電時駆動信号V11の印加と、センサ電極SEからの放電時検出信号V12の検出とを時間的に交互に繰り返す。
回路部は、センサ電極SEに、第2容量C2への充電のため、充電時駆動信号V11を印加する。この際、回路部は、所定のタイミング及び順序で、図9のスイッチSW11をオン状態にし、スイッチSW1及びスイッチSW2をオン状態にし、スイッチSW3及びスイッチSW4をオフ状態にし、検出器DETのスイッチ704をオン状態にする。積分器701の正入力端子には、参照電圧信号として駆動電圧信号Vabsが入力される。積分器701は、前述の仮想的短絡状態にされる。これにより、駆動電圧信号Vabsに基づいて、検出器DETを通じて、充電時駆動信号V11が、センサ電極SEに印加される。また、充電時駆動信号V11の印加と同時に、駆動電圧信号Vabsに基づいて、検出器DETを通じて、保護信号V13が、ベース電極BEに印加される。
回路部は、センサ電極SEに充電時駆動信号V11を印加した後、スイッチSW1及びスイッチSW2をオフ状態にし、センサ電極SE及びベース電極BEを一時的に電気的浮遊状態にする。次に、回路部は、第2容量C2からの放電のため、センサ電極SEから放電時検出信号V12を検出する。検出器DETは、放電時検出信号V12に基づいて、検出信号Vdet1を出力する。この際、回路部は、検出器DETのスイッチ704をオフ状態にし、スイッチSW1をオン状態にする。これにより、センサ電極SEからの放電時検出信号V12が、積分器701の負入力端子に入力される。センサ電極SEからは、第2容量C2の容量値に対応する電流が検出器DETへと流れ、容量素子702に容量として蓄積される。
その後、回路部は、スイッチSW1及びスイッチSW2をオフ状態にし、スイッチSW3をオン状態にし、スイッチ704をオン状態にする。これにより、検出器DETは、容量及び電圧の変動を、検出信号Vdetとして検出する。積分器701では、容量素子702の容量に応じた電流を積分して電圧に変換し、出力端子から検出信号Vdet1として出力する。検出信号Vdet1は、前述の指信号に相当する信号となっている。検出信号Vdet1は、スイッチSW3を介して、タッチ検出回路部921に入力される。タッチ検出回路部921は、検出信号Vdet1を用いて、図14のような容量差分値ΔC2に対応した電圧差分値ΔV2に基づいて、タッチ位置座標等を計算し、タッチ検出信号301を出力する。
上記のように、タッチ検出期間T1で、時分割方式及び保護信号V13等により、第2容量C2に対する第1容量C1の影響を抑えつつ、検出信号Vdet1において主に指信号を分離して検出することができる。
[押圧検出期間T2]
図15及び図16は、本体部10の押圧検出機能の構成部分と、押圧検出期間T2における相互容量方式での押圧検出について示す。図15は指押圧無し状態、図16は指押圧有り状態を示す。図15の状態では、画面102に対応する上面104への指のタッチに伴う押圧が無い状態である。この状態で、第1容量C1の容量値をC1aとする。また、ギャップ部7のZ方向の距離を含む、センサ電極SEとベース電極BEとの間の一定の距離を、距離d0とする。
図16の状態では、上面104への押圧が有る状態である。上面104の指のタッチ位置に対応する点に押圧力、言い換えると荷重が加えられている。この押圧力により、表示部20及びギャップ部7は、Z方向で弾性変形し、押圧点を中心としてX−Y平面で撓む。バックライト部8及びベース電極部9の位置は変化していない。これにより、Z方向において、センサ電極SEとベース電極BEとの距離が変化する。ギャップ部7のZ方向の距離を含む、センサ電極SEとベース電極BEとの距離は、距離d0から距離d1に変化している。X−Y平面において、センサ電極SEの位置に応じた距離d1の分布を有する。この距離分布は、容量分布及び圧力分布と所定の関係を持っている。距離変化に応じて、第1容量C1の容量値も変化する。図15から図16への変化において、第1容量C1の容量変化の容量差分値をΔC1とする。この状態で、第1容量C1の容量値が(C1a+ΔC1)である。X−Y平面で、センサ電極SEの位置に応じた第1容量C1の容量値の分布を有する。
回路部は、押圧検出期間T2で、ベース電極BEに、センサ駆動信号V21を供給する。この際、回路部は、スイッチSW13をオン状態にし、センサ駆動信号回路部913からのセンサ駆動信号V21をベース電極BEに供給する。ベース電極BEに供給されたセンサ駆動信号V21は、第1容量C1を介して、センサ電極SEへ伝達される。センサ電極SEからは、センサ駆動信号V21に基づいたセンサ検出信号V22が出力され、検出回路はそのセンサ検出信号V22を受信する。センサ検出信号V22は、主に第1容量C1の容量値を表す電圧信号である。
この際、回路部は、スイッチSW1をオン状態にし、検出器DETのスイッチ704をオフ状態にする。これにより、センサ検出信号V22は、検出器DETの積分器701の負入力端子に入力される。第1容量C1の容量値に対応した電流が検出器DETへ流れ、容量素子702に容量が蓄積される。次に、回路部は、スイッチSW1をオフ状態にし、スイッチSW4をオン状態にし、検出器DETのスイッチ704をオン状態にする。これにより、積分器701では、容量素子702の容量に対応する電流を積分して電圧に変換し、検出信号Vdet2として出力端子から出力する。検出信号Vdet2は、前述の力信号に相当する信号となっている。検出信号Vdet2は、スイッチSW4を介して、押圧検出回路部922に入力される。
押圧検出回路部922は、検出信号Vdet2に基づいて、図16のような第1容量C1の容量差分値ΔC1に対応する電圧差分値ΔV1を検出し、電圧差分値ΔV1に基づいて、圧力量を計算する。押圧検出回路部922は、本体部10のX−Y平面における、距離、容量及び圧力の分布を考慮して、電圧差分値ΔV1から圧力量を計算する。
なお、押圧検出機能としては、圧力量の検出に限らず、所定の圧力の有無を2値で検出する機能等も可能である。その場合、押圧検出回路部922は、例えば、検出した電圧値または圧力量を、閾値と比較して、越えるか否かを判断する。
上記のように、押圧検出期間T2で、時分割方式、相互容量方式、センサ電極部4の分離機能等により、第1容量C1に対する第2容量C2の影響を抑えつつ、検出信号Vdet2において主に力信号を分離して検出することができる。
[押圧検出詳細]
押圧検出機能に関する詳細として、容量、電圧及び圧力の関係や、検出回路での圧力量の計算等について説明する。また、押圧検出に係わる本体部10の特性の例を説明する。検出回路では、容量、電圧及び圧力の関係式に基づいて、検出信号から圧力量を計算することができる。関係式は、公知の物理学に基づいて規定できる。また、関係式は、本体部10の特性に基づいて規定できる。本体部10の特性は、予め実験でも計測可能である。
検出回路では、関係式に基づいて、検出信号Vdetで示す電圧差分値から、センサ電極SEに係わる容量差分値を得ることができる。検出回路では、関係式に基づいて、電圧差分値または容量差分値から、圧力量を得ることができる。また、予め、入力電圧値に対する出力圧力量の関係を、代表的な値として表に規定しておいてもよい。これにより、検出回路では、表に基づいて、途中の計算を省略して、圧力量を得ることができる。
図17及び図18は、押圧検出に係わる本体部10の特性に関して、容量変化に対応する容量差分値ΔCと、画面102への指の押圧の圧力に対応した荷重との関係を示す。ここでいう荷重は、画面102の押圧点に加わる力を指す。圧力は単位面積あたりに加わる力である。
図17は、関係が線形である場合を示し、直線で表される。荷重が例えば小、中、大と増えるにつれ、容量変化に対応する容量差分値ΔCが線形に増える。このような関係の場合、検出回路は、検出信号で示す容量差分値ΔCから、線形の関係式に基づいて、圧力量を得ることができる。本体部10の特性に応じた関係は、線形とは限らない。
図18は、関係が非線形である場合を示し、例えば二次関数の曲線で表される。荷重が小、中、大と増えるにつれ、容量差分値ΔCが非線形に増える。例えば、荷重が小から中に増える所では、容量差分値ΔCの増加の傾きが大きく、荷重が中から大に増える所では傾きが小さい。このような関係の場合でも、検出回路は、検出信号で示す容量差分値ΔCから、非線形の関係式に基づいて、圧力量を得ることができる。
上記関係は一例であり、本体部10の特性に応じて変わる。本体部10は、実装構造に応じて、押圧時の弾性変形に関する特性があり、これに応じて、容量変化の特性がある。また、上記特性及び関係は、画面102に対応するX−Y平面におけるセンサ電極SEの位置に応じても変わり得る。例えば、画面102の中央位置と、額縁部103に近い位置とでは、押圧の荷重に対して、距離や容量や電圧の変化量が異なり得る。即ち、X−Y平面において前述の分布を持つ。検出回路は、上記X−Y平面での分布を含む、本体部10の特性に基づいて設計され、この特性に応じた関係式に基づいて、押圧検出やタッチ検出の処理を行う。
[押圧検出に応じた制御例]
表示装置は、検出した圧力量等の押圧検出情報を、入力情報または制御用情報として用いて、各種の制御を行うことができる。以下では、表示装置内で、押圧検出信号302の圧力量を用いて制御を行う例を示す。圧力量に応じて、タッチパネルとしての画面102でのグラフィカルユーザインタフェースの制御処理を行う例を示す。制御回路部151は、画面102に対するタッチ及び押圧の動作に応じて検出される圧力量及びその変化に応じて、画面102内のアイコン等のオブジェクトの制御処理を実行する。
圧力量として、小、中、大といった概略的に3つのレベルが区別して判断されるとする。第1の制御処理例として、画面102内のオブジェクトに対するロングタップ等が行われた場合における3種類の制御の例は以下である。圧力量が小の場合の第1制御は、オブジェクト移動である。中の場合の第2制御は、オブジェクトに関するサブメニュー表示である。大の場合の第3制御は、オブジェクト決定である。
第2制御処理例として、画面102内のオブジェクトの拡大縮小のためのピンチ等の動作が行われた場合に拡大縮小の速度を制御する3種類の制御の例は以下である。圧力量が小の場合の第1制御では、相対的に遅い第1速度にし、中の場合の第2制御では、中程度の第2速度にし、大の場合の第3制御では、相対的に速い第3速度にする。
なお、同様に、表示装置は、タッチ検出信号301のタッチ位置情報を、入力情報として用いて、所定の制御処理を行うことができる。
[効果等]
上記のように、実施の形態1の表示装置及び表示方法によれば、時分割方式等により、第1容量C1及び第2容量C2の相互影響を抑えて、検出信号の成分を分離して検出し、押圧検出精度及びタッチ検出精度を改善できる。表示装置は、高精度の押圧検出情報及びタッチ検出情報を得ることができ、それらを用いて好適な制御を行うことができる。
センサ電極SEとベース電極BEとの距離について補足する。押圧検出精度の観点では、表示部20の弾性変形に伴うZ方向の距離変化が大きい方が、第1容量C1の変化量が大きくなり、ノイズ耐性も高くなるため、都合がよい。そのため、実施の形態1では、センサ電極SEとベース電極BEとを、近接の位置に配置するのではなく、図2のように、ギャップ部7等を介して、比較的遠くに離間した位置に配置している。一方のセンサ電極部4については表示部20内に形成されているが、他方のベース電極部9については表示部20の外、バックライト部8に形成されている。これにより、押圧検出精度を比較的高くすることができる。
実施の形態1の変形例として以下も可能である。ベース電極部9は、1枚の平板形状に限らず、複数のベース電極BEにより構成されてもよい。例えば、画面102に対応するX−Y平面において、線や矩形等の所定の形状を持つ複数のベース電極BEが配列されてもよい。また、回路部は、それらのベース電極BEに同じ信号を印加してもよいし、選択したベース電極BEに信号を印加してもよい。
(実施の形態2)
次に、図19及び図20を用いて、本発明の実施の形態2の表示装置及び表示方法について説明する。実施の形態2は、実施の形態1の変形例であり、主に回路構成が異なる。
前述の本体部10の押圧の弾性変形の特性に関して、X−Y平面における距離や容量等の分布において、隣り合うセンサ電極SEの位置では、急峻には変化せず、緩やかに変化する。そのため、その分布の場合、押圧検出の際には、タッチ検出の際よりも、1回の検出で1つの検出信号を得るためのセンサ電極SEの領域を大きくしたとしても、十分に高精度に圧力量の検出が可能である。
そこで、実施の形態2の表示装置及び表示方法では、タッチ検出期間T1に対し、押圧検出期間T2では、1回の検出で1つの検出信号を得るためのセンサ電極SEの領域を、実施の形態1よりも大きくする。センサ電極SEをタッチ検出と押圧検出とで共用するにあたり、タッチ検出期間T1では、1つのセンサ電極SEを1つの単位領域とし、押圧検出期間T2では、所定の複数のセンサ電極SEを1つのブロックとして1つの単位領域とする。画面102におけるタッチ検出の解像度と、押圧検出の解像度とを異ならせる。タッチ検出期間T1では、相対的に細かいサイズでタッチ検出を行い、タッチ位置座標等をなるべく細かく検出する。一方、押圧検出期間T2では、圧力量の検出に十分なサイズを持つブロック単位で押圧検出を行う。
実施の形態2では、センサ電極部4及びベース電極部9の物理的形状は実施の形態1と同じである。実施の形態2では、タッチ検出期間T1の構成は、実施の形態1と同じとし、個々のセンサ電極SEの単位で信号を検出する。実施の形態2では、押圧検出期間T2では、所定の複数のセンサ電極SE、例えば4個のセンサ電極SEを1つのブロックとして束ねて、そのブロック単位で信号を検出する。実施の形態2では、実施の形態1と同様に、センサ電極部4のセンサ電極SEの数よりも少ない所定の複数の検出器DETを用いる。1つの検出器DETは、ブロック単位で信号を入力し、1つの検出信号Vdetを検出する。これにより、押圧検出期間T2で要する検出時間を短縮できる。
[センサ電極及び検出回路]
図19は、実施の形態2の表示装置において、押圧検出に係わるセンサ電極部4及び検出回路等の構成を示す。ベース電極回路部132等については省略する。センサ電極部4の複数のセンサ電極SEの行列の構成は、図1や図6と同じである。また、センサ電極回路部131の複数の検出器DETの構成についても、図6と概略同じである。
実施の形態2では、センサ電極SEに関するブロックBLを設ける。X方向及びY方向で2個ずつ隣り合う計4個のセンサ電極SEを、1つのブロックBLとしている。例えば、ブロックBL11は、4個のセンサ電極SE{S11,S12,S21,S22}から構成されている。画面102に対応する領域において、複数のブロックBLが、行列状に配置されている。ブロックBLの行列において、Y方向にはj個のブロック行があり、X方向にはk個のブロック列がある。例えば、第1ブロック行では、X方向に、ブロックBL11からブロックBL1kまでが配置されている。第1ブロック列では、Y方向に、ブロックBL11からブロックBLj1までが配置されている。
センサ電極回路部131の検出回路は、図6と同じ複数の検出器DET、マルチプレクサMUXに加えて、スイッチ部1701及びスイッチ部1702を有する。マルチプレクサMUXと複数の検出器DETとの間に、スイッチ部1701及びスイッチ部1702が接続されている。検出回路は、スイッチ部1701及びスイッチ部1702を用いて、回路接続状態の切り替えにより、センサ電極部4からブロックBLを選択し、選択したブロックBLからの信号を検出器DETに入力する。
各ブロックBLの各センサ電極SEは、実施の形態1と同様に接続線521及び接続線610を通じてマルチプレクサMUXに接続されていると共に、接続線610を通じて、スイッチ部1701の各スイッチの入力に接続されている。スイッチ部1701の各スイッチは、押圧検出イネーブル信号FENBに従ってオン状態とオフ状態が切り替えられる。押圧検出イネーブル信号FENBは、言い換えると、ブロックBLを選択するための制御信号である。検出回路は、センサ電極部4のうちのあるブロックBLを選択したい場合に、そのブロックBLに対応する各スイッチを、押圧検出イネーブル信号FENBによってオン状態にする。オン状態のスイッチは、センサ電極SEからの信号を出力する。
スイッチ部1701の各スイッチの出力は、ブロックBL毎に1つにまとめてられて、検出器DETの入力に接続されている。例えば、ブロックBL11の4個のセンサ電極SEからの信号は、4個のスイッチを通じて、検出器DET1の入力に接続されている。
また、マルチプレクサMUXの出力と、検出器DETの入力との間に、スイッチ部1702が設けられている。実施の形態1と同様にマルチプレクサMUXの回路600で選択された信号は、スイッチ部1702の対応するスイッチに入力される。スイッチ部1702のスイッチは、制御端子に入力される選択信号SELに従って、オン状態とオフ状態が切り替えられる。スイッチのオン状態では、マルチプレクサMUXからの信号が検出器DETへ入力される。
検出器DETの入力には、スイッチ部1702のスイッチの出力と、スイッチ部1701のスイッチの出力との2つが電気的に接続されている。検出器DETには、タッチ検出期間T1では、スイッチ部1702を通じて個々の選択されたセンサ電極SEからの信号が入力される。検出器DETには、押圧検出期間T2では、上記のようにスイッチ部1701を通じてブロックBL毎の信号が入力される。
検出回路は、押圧検出期間T2で、制御信号601、押圧検出イネーブル信号FENB、選択信号SEL等の信号を与えることにより、ブロックBL単位での押圧検出を制御する。検出回路は、押圧検出期間T2では、押圧検出イネーブル信号FENBにより、選択するブロックBLに対応するスイッチ部1701の各スイッチをオン状態にし、スイッチ部1702の対応するスイッチをオフ状態にする。これにより、検出器DETに、選択したブロックBLからの信号が入力される。この信号は、ブロックBL単位の領域の大きさでの容量変化を表す電圧信号となっている。
上記回路構成では、1回の検出のタイミングで、画面102の領域から選択した所定の複数のブロックBL、最大で(z+1)個のブロックBLからの信号を、(z+1)個の検出器DETでまとめて検出可能である。検出器DETの数(z+1)を、ブロックBLの総数以上とした形態とすれば、1回の検出のタイミングで全てのブロックBLからまとめて検出可能である。
センサ電極SEのブロックBLの構成は、上記に限らず可能である。例えば、4個×4個で計16個のセンサ電極SE等、任意の複数個のセンサ電極SEを、1つのブロックBLにすることができる。また、例えば、(n+1)個のセンサ電極SEからなるセンサ電極SEの行を1つのブロックBLにすることや、(m+1)個のセンサ電極SEからなるセンサ電極SEの列を、1つのブロックBLにすることもできる。
[タイミング図]
図20は、実施の形態2の表示装置及び表示方法におけるタイミング図を示す。タッチ検出期間T1は、実施の形態1と同じ構成である。押圧検出イネーブル信号FENBは、オフ状態にされる。スイッチ部1702のスイッチはオン状態、スイッチ部1701のスイッチはオフ状態にされる。
押圧検出期間T2では、押圧検出イネーブル信号FENBがオン状態にされる。スイッチ部1702のスイッチはオフ状態、スイッチ部1701のスイッチはオン状態にされる。図20では、図19のセンサ電極部4の複数の全てのブロックBL{ブロックBL11,……,ブロックBLjk}を、1回のタイミングの期間1800でまとめて選択する例を示している。この場合、検出器DETの数(z+1)はブロックBLの総数以上を有する。
実施の形態2では、複数の検出器DETは、画面102の複数のブロックBLのうちのいくつかのブロックBLが同時に接続可能とされている。各検出器DETは、接続されたブロックBLの複数のセンサ電極SEからのセンサ検出信号V22を、同時に1つのセンサ検出信号として受信する。
これに限らず、検出器DETの数(z+1)がブロックBLの総数よりも少ない形態でもよい。その場合、例えば、実施の形態1のタッチ検出期間T1の制御と同様に、検出回路は、押圧検出期間T2で、センサ電極部4の複数の全てのブロックBLを、所定の複数のブロックBL毎に、複数回の期間に分けて順次に検出する。
実施の形態2の構成では、例えば4個のセンサ電極SEで1つのブロックBLの構成にすることで、実施の形態1の構成に比べ、押圧検出に係わる検出時間を、概略的に四分の一に削減できる。ブロックBLを構成するセンサ電極SEの数や、検出回路に具備する検出器DETの数の設計に応じて、更に検出時間を短縮できる。
[効果等]
上記のように、実施の形態2によれば、押圧検出に係わる検出時間を短縮できる。タッチ検出と押圧検出とで、検出単位領域サイズを異ならせることができ、それぞれの検出精度を好適に調整することができる。なお、実施の形態1では、押圧検出の際に、実施の形態2よりも多数の検出信号が得られるので、圧力量の計算に用いる情報を多くすることができる。
実施の形態2の変形例として以下も可能である。変形例として、タッチ検出期間T1において、センサ電極SEのブロックBLを用いてタッチ検出を行うことも可能である。例えば、検出回路は、一時的にブロックBL単位でタッチ検出を行って画面102へのタッチ有無のみを検出する。その後、タッチ有りの場合に、検出回路は、センサ電極SE単位でタッチ検出を行ってタッチ位置座標を検出する。
変形例として、タッチ検出期間T1や押圧検出期間T2において、画面102の複数のセンサ電極SEのうち、一部のセンサ電極SEについては非選択として、検出に使用しないようにしてもよい。例えば、検出回路は、押圧検出期間T2では、画面102の複数のセンサ電極SEのうち、X方向及びY方向で、1個ずつ飛ばす形で選択及び非選択としてもよい。これにより、検出回路は、押圧検出期間T2では、タッチ検出期間T1よりも少ない数のセンサ電極SEを用いて圧力量を計算する。
変形例として、回路部に更にスイッチ部を追加した構成等により、ブロックBLの構成を可変にしてもよい。即ち、回路部は、スイッチの制御に基づいて、第1の状況の時には第1のブロック構成にし、別の第2の状況の時には別の第2のブロック構成にし、といった可変の制御を行ってもよい。
(他の実施の形態)
本発明の他の実施の形態として以下が挙げられる。以下では、実施の形態1の変形例として、ベース電極部9の位置等に関する、第1変形例から第6変形例までを示す。これらの各変形例でも、実施の形態1に近い効果が得られる。
[第1変形例]
図21は、第1変形例の表示装置の本体部10のX−Z平面での断面を示す。Z方向において、ベース電極部9は、表示部20とバックライト部8との間のギャップ部7となる中空層の直下に配置されてもよい。第1変形例では、Z方向において、ベース電極BEは、バックライト部8の上面106に形成されている。バックライト部8は、上面106を含め、外側のケースが所定の剛性を持つ。これにより、ベース電極BE自体には剛性を持たせる必要は無い。ベース電極BEは、例えば、導電性フィルムの貼り付け等により形成できる。また、このベース電極BEは、バックライト部8からの光を透過する光透過性を持つ必要がある。そのため、このベース電極BEは、例えばITO等により構成される。第1変形例では、ベース電極BEのZ方向の位置である第2位置が、実施の形態1の第2位置よりも上方の位置になっている。
[第2変形例]
図22は、第2変形例の表示装置の本体部10のX−Z平面での断面を示す。第2変形例では、ベース電極部9は、Z方向の第2位置として、ギャップ部7内で、表示部20の下面105とバックライト部8の上面106との間の位置に設けられている。
また、ギャップ部7は、中空層に限らず、光透過性弾性体層としてもよい。第2変形例では、ベース電極BEは、ギャップ部7において、表示部20との間の光透過性弾性体層7Aと、バックライト部8との間の光透過性弾性体層7Bとの間に挟まれて、両者に支持されている。ギャップ部7が中空層である場合、額縁部103において、ベース電極部9のX方向及びY方向の端が固定されていてもよい。
光透過性弾性体層7A及び光透過性弾性体層7Bは、バックライト部8からの光を透過する光透過性を持つ弾性体層であり、ガラス、樹脂、光学フィルム等で構成されてもよい。光学フィルムとしては、プリズムシートや光拡散シート等でもよい。一方の光透過性弾性体層7Aを中空層とした形態でもよいし、他方の光透過性弾性体層7Bを中空層とした形態でもよい。
[第3変形例]
図23は、第3変形例の表示装置の本体部10のX−Z平面での断面を示す。ギャップ部7は、弾性変形層として、中空層以外にも、光透過性弾性体層として設けられてもよい。第3変形例では、表示部20とバックライト部8との間のギャップ部7は、光透過性弾性体層7Cにより構成されている。光透過性弾性体層7Cは、押圧による表示部20の弾性変形の際に、表示部20と共に弾性変形を行う層である。光透過性弾性体層7Cは、表示部20よりも弾性変形がしやすいように、表示部20の弾性率よりも小さい弾性率を持つと好ましい。これは第2変形例の光透過性弾性体層7A及び光透過性弾性体層7Bについても同様である。
ベース電極部9は、実施の形態1と同様に、バックライト部8の下面107に設けられているが、第1変形例と同様に、バックライト部8の上面106に設けられてもよい。ギャップ部7は、中空層と弾性体層との両方の層を含んでもよい。例えば、表示部20の下面105に弾性体層、バックライト部8の上面106に中空層としてもよい。例えば、表示部20の下面105に中空層、バックライト部8の上面106に弾性体層としてもよい。
[第4変形例]
図24は、第4変形例の表示装置の本体部10のX−Z平面での断面を示す。ベース電極部9は、Z方向において、バックライト部8の下面107よりも更に下方の位置に配置されていてもよい。例えば、筐体101にベース電極部9が設けられていてもよい。第4変形例では、筐体101の内側面108に、ベース電極BEが形成されている。例えば、ベース電極BEは、導電性フィルムの貼り付け等により形成される。なお、ベース電極BEの周りに絶縁膜等が形成されていてもよい。筐体101は所定の剛性を持つ。ベース電極部9は筐体101の内側面108に支持されている。そのため、ベース電極部9自体には剛性を持たせる必要は無い。また、ベース電極部9は、バックライト部8よりも下方にあるので、光透過性を持たせる必要は無い。
第4変形例では、ギャップ部7として、ギャップ部7a及びギャップ部7bを有する。表示部20の下面105とバックライト部8の上面106との間にギャップ部7aを有し、バックライト部8の下面107とベース電極部9との間にギャップ部7bを有する。ギャップ部7a及びギャップ部7bは、中空層としているが、弾性体層としてもよい。
[第5変形例]
図25は、第5変形例の表示装置の本体部10のX−Z平面での断面を示す。第5変形例では、第4変形例と同様に、ベース電極部9は、Z方向の第2位置として、筐体101の内側面108に設けられている。また、第5変形例では、表示部20の下面105に接してバックライト部8が配置されている場合を示している。バックライト部8の下面107と、ベース電極部9との間は、ギャップ部7となっている。また、図25では、本体部10が額縁部103の付近で筐体101により固定されている構造についても簡易的に図示している。表示部20やバックライト部8等の構成要素は、X方向及びY方向の端が、筐体101により物理的に接続されており、位置が固定されている。また、これにより、ギャップ部7が構成されている。
[第6変形例]
図26は、第6変形例の表示装置の本体部10のX−Z平面での断面を示す。第6変形例の本体部10の表示部20は、液晶表示部ではなく、他の方式で表示を行う自発光型の表示部である。この表示部20は、例えば、有機EL表示部である。即ち、第6変形例の表示装置は、有機EL表示装置である。この表示部20は、バックライト部8を用いないので、本体部10にはバックライト部8を備えていない。この表示部20は、前述の偏光板や液晶層等を持たない。この表示部20は、表示機能層として、有機化合物を含む発光素子を含む。また、センサ電極SEとしては、正方形状に形成されてタイル状に敷き並べられた複数のカソードが採用されている。
第6変形例で、ベース電極部9は、実施の形態1と同様に、表示部20のセンサ電極部4に対し、Z方向において離間した下方にある第2位置に設けられている。図26では、表示部20の下面105から、ギャップ部7を介して、筐体101の内側面108に、ベース電極BEが設けられている。
本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても、本発明の範囲に属するものと了解される。例えば、前述の実施の形態に対して、当業者が適宜、構成要素の追加、削除もしくは設計変更を行ったもの、または、工程の追加、省略もしくは条件変更を行ったものも、本発明の要旨を備えている限り、本発明の範囲に含まれる。前述の実施の形態では、開示例として液晶表示装置の場合を説明したが、本発明はこれに限らず適用可能である。本発明は、例えば、有機EL表示装置、その他の自発光型表示装置、電子ペーパー型表示装置、フラットパネル型表示装置、等に適用可能である。また、本発明は、小型から大型まで、特に限定されずに適用可能である。
SE…センサ電極、BE…ベース電極、1…カバーガラス、2…第2偏光板、3…第2基板、4…センサ電極部、5…第1基板、6…第1偏光板、7…ギャップ部、8…バックライト部、9…ベース電極部、10…本体部、20…表示部、101…筐体、102…画面、103…額縁部、104…上面、105…下面、106…上面、107…下面、110,111,112…回路部、201,202…接続線、TF…表示フレーム期間、T1…タッチ検出期間、T2…押圧検出期間、T3…検出期間、T4…表示期間、V11…充電時駆動信号、V12…放電時検出信号、V13…保護信号、V21…センサ駆動信号、V22…センサ検出信号、Vdet…検出信号。

Claims (19)

  1. 画面と、前記画面に交差する厚さ方向の第1位置に前記画面に対向するように設けられている第1電極部と、を備える表示部と、
    前記厚さ方向で前記画面に対し前記第1電極部よりも遠い位置である第2位置に、前記第1電極部に対向すると共に、前記第1電極部を介して前記画面に対向するように設けられている第2電極部と、
    前記第1電極部と前記第2電極部との間に設けられ、前記画面への押圧に伴って前記厚さ方向に変形可能であるギャップ部と、
    前記第1電極部及び前記第2電極部に接続されており、前記画面に対する表示、及び前記画面への押圧を検出する回路部と、
    を備え、
    前記第1電極部と前記第2電極部との間の第1容量は、前記ギャップ部の変形に伴う前記厚さ方向の距離の変化に伴って容量値が変化し、
    前記回路部は、前記第2電極部にセンサ駆動信号を印加し、前記第1容量を通じて、前記センサ駆動信号に基づいたセンサ検出信号を検出し、前記センサ検出信号に基づいて、前記第1容量の容量変化を検出
    前記回路部は、前記第1電極部に充電時駆動信号を印加し、前記第1電極部から放電時検出信号を検出し、前記放電時検出信号に基づいて、前記第1電極部と前記画面にタッチする物との間の第2容量の容量変化を検出し、前記第2容量の容量変化に基づいて前記タッチの状態に応じたタッチ有無及びタッチ位置座標を計算し、前記タッチ有無及び前記タッチ位置座標を含むタッチ検出信号を出力する、
    表示装置。
  2. 請求項1記載の表示装置において、
    前記回路部は、前記第1容量の容量変化に基づいて、前記画面への押圧の状態に応じた圧力量を計算し、前記圧力量を含む押圧検出信号を出力する、
    表示装置。
  3. 請求項に記載の表示装置において、
    前記第1電極部は、複数の第1電極を有し、前記第1位置にある平面において、前記複数の第1電極が行列状に配置されている、
    表示装置。
  4. 請求項記載の表示装置において、
    前記複数の第1電極は、前記画面に平行な第1方向及び前記第1方向に交差する第2方向に並べて配置されており、隣り合う2つの前記第1電極の隙間の距離は、前記表示部の画素の幅または配置ピッチの距離以下である、
    表示装置。
  5. 画面と、前記画面に交差する厚さ方向の第1位置に前記画面に対向するように設けられている第1電極部と、を備える表示部と、
    前記厚さ方向で前記画面に対し前記第1電極部よりも遠い位置である第2位置に、前記第1電極部に対向すると共に、前記第1電極部を介して前記画面に対向するように設けられている第2電極部と、
    前記第1電極部と前記第2電極部との間に設けられ、前記画面への押圧に伴って前記厚さ方向に変形可能であるギャップ部と、
    前記第1電極部及び前記第2電極部に接続されており、前記画面に対する表示、及び前記画面への押圧を検出する回路部と、
    を備え、
    前記第1電極部と前記第2電極部との間の第1容量は、前記ギャップ部の変形に伴う前記厚さ方向の距離の変化に伴って容量値が変化し、
    前記回路部は、前記第2電極部にセンサ駆動信号を印加し、前記第1容量を通じて、前記センサ駆動信号に基づいたセンサ検出信号を検出し、前記センサ検出信号に基づいて、前記第1容量の容量変化を検出し、
    前記押圧の検出を行う押圧検出期間を有し、
    前記回路部は、前記押圧検出期間において、前記第2電極部に前記センサ駆動信号を供給し、前記第1電極部から前記センサ検出信号を受信する、
    表示装置。
  6. 請求項記載の表示装置において、
    前記タッチの検出を行うタッチ検出期間を有し、
    前記回路部は、前記タッチ検出期間において、前記第1電極部に前記充電時駆動信号を印加し、かつ、前記第1電極部から前記放電時検出信号を検出する、
    表示装置。
  7. 請求項記載の表示装置において、
    時分割の期間として、前記タッチの検出を行うタッチ検出期間と、前記押圧の検出を行う押圧検出期間と、を有し、
    前記回路部は、前記タッチ検出期間において、前記第1電極部に前記充電時駆動信号を印加し、かつ、前記第1電極部から前記放電時検出信号を検出し、前記押圧検出期間において、前記第2電極部に前記センサ駆動信号を供給し、前記第1電極部から前記センサ検出信号を受信する、
    表示装置。
  8. 請求項またはに記載の表示装置において、
    前記回路部は、前記タッチ検出期間において、前記第1電極部に前記充電時駆動信号として周期的信号を印加すると共に、前記第2電極部に、前記充電時駆動信号の位相と同じ位相を持つ周期的信号を印加する、
    表示装置。
  9. 請求項記載の表示装置において、
    前記画面に表示を行う表示期間を有し、
    前記タッチ検出期間内に、前記タッチの検出を行う検出期間と、前記表示期間とを交互に有し、
    前記押圧検出期間内に、前記押圧の検出を行う検出期間と、前記表示期間とを交互に有する、
    表示装置。
  10. 請求項に記載の表示装置において、
    前記表示部に光を供給するバックライト部を有し、
    前記第2位置は、前記バックライト部の前記第1位置に対して遠い側にある下面または近い側にある上面にある、
    表示装置。
  11. 請求項に記載の表示装置において、
    前記表示部及び前記第2電極部を収容する筐体を備え、
    前記第2位置は、前記筐体の内側面にある、
    表示装置。
  12. 請求項1記載の表示装置において、
    前記ギャップ部は、中空層として形成されている、
    表示装置。
  13. 請求項1記載の表示装置において、
    前記ギャップ部は、弾性体層を有する、
    表示装置。
  14. 請求項1記載の表示装置において、
    前記第1電極部は、複数の第1電極を有し、前記複数の第1電極のうちのいくつかの第1電極により構成される第1電極ブロックを含む複数の第1電極ブロックを有し、
    前記回路部は、前記複数の第1電極ブロックに対応させて設けられた複数の検出器を有し、
    前記複数の検出器における各々の検出器は、接続されている前記第1電極ブロックの前記いくつかの第1電極から、前記第1電極毎に前記センサ検出信号を順次に受信する、
    表示装置。
  15. 請求項1記載の表示装置において、
    前記第1電極部は、複数の第1電極を有し、前記複数の第1電極のうちのいくつかの第1電極により構成される第1電極ブロックを含む複数の第1電極ブロックを有し、
    前記回路部は、前記複数の第1電極ブロックに対応させて設けられた複数の検出器を有し、
    前記複数の検出器における各々の検出器は、接続されている前記第1電極ブロックの前記いくつかの第1電極からの前記センサ検出信号を同時に1つの信号として受信する、
    表示装置。
  16. 請求項1記載の表示装置において、
    前記表示部は、前記画面の画素毎に設けられている画素電極と、前記画素を選択するための走査線と、前記画素の表示の状態を制御するための信号線と、を有し、
    前記回路部は、前記画面に表示する際、前記走査線に走査信号を印加し、前記信号線に表示信号を印加し、前記第1電極部に共通電圧信号を印加する、
    表示装置。
  17. 表示装置の画面に対する押圧の検出、及びタッチの検出を行う表示方法であって、
    時分割の期間として、前記タッチの検出を行うタッチ検出期間と、前記押圧の検出を行う押圧検出期間と、を有し、
    前記表示装置は、画面と、前記画面に交差する厚さ方向の第1位置に前記画面に対向するように設けられている第1電極部と、を備える表示部と、前記厚さ方向で前記画面に対し前記第1電極部よりも遠い位置である第2位置に、前記第1電極部に対向すると共に、前記第1電極部を介して前記画面に対向するように設けられている第2電極部と、前記第1電極部と前記第2電極部との間に設けられ、前記画面への押圧に伴って前記厚さ方向に変形可能であるギャップ部と、前記第1電極部及び前記第2電極部に接続されており、前記画面に対する表示、及び前記画面への押圧を検出する回路部と、を備え、前記第1電極部と前記第2電極部との間の第1容量は、前記ギャップ部の変形に伴う前記厚さ方向の距離の変化に伴って容量値が変化し、
    前記回路部により、前記第1電極部及び前記第2電極部を制御するステップとして、
    前記回路部が、前記第2電極部にセンサ駆動信号を印加し、前記第1容量を通じて、前記センサ駆動信号に基づいたセンサ検出信号を検出し、前記センサ検出信号に基づいて、前記第1容量の容量変化を検出する第1ステップと、
    前記回路部が、前記第1電極部に充電時駆動信号を印加し、前記第1電極部から放電時検出信号を検出し、前記放電時検出信号に基づいて、前記第1電極部と前記画面にタッチする物との間の第2容量の容量変化を検出し、前記第2容量の容量変化に基づいて、前記タッチの状態に応じたタッチ有無及びタッチ位置座標を計算し、前記タッチ有無及び前記タッチ位置座標を含むタッチ検出信号を出力する第2ステップと、
    を有する、表示方法。
  18. 請求項17記載の表示方法において、
    前記第1ステップでは、前記回路部が、前記第1容量の容量変化に基づいて前記画面への押圧の状態に応じた圧力量を計算し、前記圧力量を含む押圧検出信号を出力する、
    表示方法。
  19. 請求項17記載の表示方法において、
    前記画面に表示を行う表示期間を有し、
    前記タッチ検出期間内において、前記第2ステップとして前記タッチの検出を行う検出期間と、前記表示期間とを交互に有し、
    前記押圧検出期間内において、前記第1ステップとして前記押圧の検出を行う検出期間と、前記表示期間とを交互に有する、
    表示方法。
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