JP5121392B2 - データ伝送方法 - Google Patents

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Description

本発明は、データ伝送方法に係り、特に、パイロット衝突問題を解決できるデータ伝送方法に関し、通信技術分野に属する。
IEEE 802.16jネットワークは、IEEE 802.16ネットワークに移動マルチホップ中継(Mobile Multi-hop Relaying、MMR)を導入することによって、ネットワークカバー範囲を拡大し(Coverage Extension)、スループットを向上(Throughput Enhancement)させたものである。IEEE 802.16jネットワークには、以下の技術要求がある。
(1)OFDMA方式に基づくこと。
(2)IEEE 802.16-2004とIEEE 802.16eの移動端末と互換性があり、即ち、移動端末を変えないこと。
(3)基地局又は中継局から無線端末へのポイントツーマルチポイント(Point-to-Multi-Points)アクセスリンクを変えないこと。
IEEE 802.16-2004基準とIEEE 802.16e基準において、下りリンクのサブキャリアを割り当てるとき、まずパイロットサブキャリアを割り当て、その後にデータサブキャリアの割り当てを行う。IEEE 802.16ネットワークにおいて、移動マルチホップ中継を実現する中継局が導入された後、基地局と中継局とのカバー範囲に位置する移動端末は、基地局と中継局からのパイロット信号を受信する。移動端末が複数の重なったパイロット信号を同時に受信した場合、出力する推定チャネル応答と実際のデータチャネル応答とが不一致する場合が存在する。該現象はパイロット衝突である。パイロット衝突は、ネットワークに中継局を導入した後に生じる特別な問題であり、移動端末のビット誤り率性能を大幅に低下させる。
パイロット衝突問題を明らかに説明するために、2つの移動端末を有する通信システムを例として説明を行う。図1は、該システムにおける2つの移動端末のパイロットとデータサブチャネルとのサブキャリア割り当てを示す図である。移動端末MS1がデータサブチャネル1を利用し、移動端末MS2がデータサブチャネル2を利用すると仮定する。データサブチャネル1及びデータサブチャネル2は、異なるサブキャリアをそれぞれ利用し、パイロットサブキャリアは2つのデータサブチャネルに共有される。
IEEE 802.16-2004又はIEEE 802.16eネットワークのような従来の中継局のないネットワークにおけるポイントツーマルチポイントデータ伝送は、図2に示すようになる。基地局BSは、パイロットサブキャリアにおいてパイロット信号を送信し、データサブチャネル1とデータサブチャネル2において、移動端末MS1と移動端末MS2にそれぞれデータを送信する。移動端末MS1と移動端末MS2は、それぞれパイロット信号を用いて、自己データサブチャネルのチャネル推定を行う。即ち、移動端末MS1は、そのチャネル応答H1を正しく推定でき、移動端末MS2は、そのチャネル応答H2を正しく推定でき、且つ上記推定したチャネル応答H1とH2を用いてデータの検出を行うことができる。このようなデータ伝送には、パイロット衝突問題が存在していない。
IEEE 802.16jネットワークにおいて、中継局が導入されたため、一部の移動端末のデータは中継局を介して移動端末に送信されることとなる。該ネットワークにおいて、データ伝送は、図3に示すようになり、RSは導入された中継局である。一般性を保つため、移動端末MS1が中継局RSに属すると仮定する。中継局RSが導入された後、基地局BSは、パイロットサブキャリアにおいてパイロット信号を送信し、データサブチャネル2において、データを移動端末MS2に送信すると共に、中継局RSは、パイロットサブキャリアにおいてパイロット信号を送信し、データサブチャネル1において、データを移動端末MS1に送信する。このとき、基地局BSから、移動端末MS1までのチャネル応答はH1であり、移動端末MS2までのチャネル応答はH3であり、中継局から移動端末MS1までのチャネル応答はH2である。図3によると、移動端末MS2が基地局BSからのパイロット信号しか受信できないため、推定したチャネル応答H3と、該チャネル応答H3の出力を用いて行ったデータ検出とのいずれも正しい。一方、移動端末MS1は、基地局BSと中継局RSとのパイロット信号を同時に受信する可能性があるため、チャネル推定を行う際に、間違ったチャネル応答の「H1+H2」を推定してしまうこととなる。実際に、中継局RSから移動端末MS1までのデータチャネル応答はH1である。したがって、移動端末MS1が間違ったチャネル応答出力を用いてデータ検出を行うとき、該移動端末のビット誤り率性能が非常に悪くなる。
図4に示すように、移動端末が複数の中継局からの信号を受信できるときも、パイロット衝突問題に直面する。中継局RS1と中継局RS2とのそれぞれから移動端末MS1までのチャネル応答は、それぞれH1、H2と仮定する。このとき、移動端末MS1は、同時に中継局RS1と中継局RS2とのパイロット信号を受信できるため、チャネル推定を行う際に、間違ったチャネル応答「H1+H2」を推定してしまうこととなる。移動端末MS1が間違ったチャネル応答出力を用いてデータ検出を行うとき、同様に、該移動端末のビット誤り率性能が非常に悪くなる。
上記パイロット衝突問題を解決するために、以下2つの解決方法(例えば、非特許文献1参照)が提出されている。
従来方法1は、図5に示すように、基地局MMR-BSと所属する全ての中継局RS1、RS2、RS3、RS4とが異なる時刻にてデータを送信する。このとき、同一時刻に信号を送信する2つの基地局、2つの中継局、又は1つの基地局及び1つの中継局がないため、パイロット衝突問題が存在せず、移動端末は、比較的よいビット誤り率性能を取得できる。しかし、該方法には以下のような明らかな欠点が存在する。1つは、全てのサブキャリアに於いて、同時に送信できる基地局及び中継局が無いため、資源(無線周波数)の空間的再利用が行われない。もう1つの欠点は、単独で1つの基地局又は中継局のデータが全てのサブキャリアを全部占めることができず、且つ、アイドルのサブキャリアが他の基地局又は中継局に利用されることもできないため、資源が充分に利用されないこととなる。
従来方法2は、図6に示すように、基地局MMR-BSは、t1でデータを送信し、基地局が属する全ての中継局RS1、RS2、RS3、RS4は、みなtでデータを送信する。このとき、基地局と中継局が異なる時刻でデータを送信するため、基地局に属する移動端末にとっては、パイロット衝突問題が存在しない。しかし、該方法には以下の欠点が存在している。1つは、複数の中継局が同一時刻でデータを送信するため、もし二つの中継局の間の距離が比較的近いとき、パイロット衝突を生じ、移動端末の性能悪化を招いてしまう。もう1つの欠点は、基地局と中継局の間において、同時送信が不可能であるため、両者の間での資源の空間的再利用がが不十分である。さらに、もう1つの欠点は、資源が効果的に利用されないことである。例えば、基地局のデータが全てのサブキャリアを占めることができない場合、アイドルのサブキャリアが中継局に利用されることができないため、資源の浪費が必然的に存在する。ここで同時に送信できる基地局及び中継局の数を本発明では同時送信ファクター(STF)と定義する。方法1ではSTFは1であり,方法2ではSTFはt1において1,tにおいて4である。
Jaroslaw Sydir, Wendy C. Wong, Hyunjeong Lee, Kerstin Johnsson, IEEE C80216j-06_057, Proposal for requirement that RS transmit preamble, Jul.2006.
本発明は、従来技術における上記問題に対して提出されたデータ伝送方法であり、パイロット衝突問題を解消でき、資源の利用率を向上させることができるデータ伝送方法を提供することを課題とする。
本発明は下記技術案により実現される。
データ伝送方法であって、
基地局が、移動端末から基地局又は中継局までの信号対雑音比或は信号パワーを取得し、異なる基地局又は中継局が動作する場合、前記信号対雑音比或は信号パワーの大きさに基づいて、移動端末を分類するステップ(a)と、
基地局が、前記移動端末分類に基づいて、各STFに対応する初期同時送信移動端末グループ及び各初期同時送信移動端末グループに属する移動端末を確定するステップ(b)と、
基地局が、初期同時送信移動端末グループの移動端末を調整し、異なる移動端末グループを多重化して、OFDMサブキャリアシンボルにマッピングするステップ(c)と、
基地局が、OFDMシンボルにマッピングした状況と基地局又は中継局の送信状況とに基づいて、採用するプリコーディング方法における移動端末のサブキャリア上のパイロットとデータとの重み係数を確定するステップ(d)と、
確定したプリコーディング方法におけるパイロットとデータとの重み係数に基づいて、基地局と中継局において、データとパイロットとを連合させたプリコーディング及び協調伝送を行い、データを目標移動端末へ送信するステップ(e)とを有する。
さらに、前記ステップ(a)において、基地局が移動端末から基地局又は中継局までの信号対雑音比或は信号パワーを取得することは、
中継局において、移動端末のranging信号又はパイロット信号をモニタし、移動端末から中継局までの信号対雑音比或は信号パワーを基地局に報告し、
基地局においても移動端末のranging信号又はパイロット信号を直接モニタし、移動端末から基地局までの信号対雑音比或は信号パワーを取得することによって実現する。
さらに前記ステップ(a)において、移動端末に対して分類する処理は、
1つの信号を受信できる移動端末、又は複数の信号を受信できるが、そのうちの1つの信号の信号対雑音比或はパワーが他の信号の信号対雑音比或はパワーよりはるかに大きい移動端末を一の類に分け、
信号対雑音比或はパワーが等しいに近い複数の信号を受信できる移動端末を別の類に分ける。
さらに、1つの信号を受信できる移動端末、又は複数の信号を受信できるが、そのうちの1つの信号の信号対雑音比或はパワーが他の信号の信号対雑音比或はパワーよりはるかに大きい移動端末を一の類に分けることは、さらに
信号対雑音比或は信号パワー閾値を設定し、
移動端末から基地局又は中継局までの信号対雑音比或は信号パワーが、設定した信号対雑音比或は信号パワー閾値より大きい移動端末を一の類に分け、移動端末から基地局又は中継局までの信号対雑音比或は信号パワーが、設定した信号対雑音比或は信号パワー閾値より小さい移動端末を別の類に分ける。
さらに、前記ステップ(c)は、
基地局が、移動端末のデータの量に応じて、異なる初期同時送信移動端末グループに属する移動端末のデータを調整してOFDMサブキャリアを割当てるステップ(c1)と、
調整後の同時送信移動端末グループのデータが占めるOFDMサブキャリアが、利用できる全てのOFDMサブキャリアを全部占めていないとき、基地局が、他の同時送信移動端末グループの移動端末の伝送データをスケジューリングして、アイドルのOFDMサブキャリアを全部占めるステップ(c2)とにより実現する。
さらに、前記ステップ(d)において、基地局は、採用するプリコーディング方法を、多重化に用いるプリコーディングと確定し、基地局と中継局が、移動端末のチャネル応答を知らない場合、前記プリコーディングにおける移動端末のサブキャリア上のパイロットとデータとの重み係数はそれぞれ、
であり、そのうち、
は、基地局から移動端末へのn個目のサブキャリアのパイロット重み係数を示し、
は、基地局から移動端末へのn個目のサブキャリアのデータ重み係数を示し、
は、中継局iから移動端末へのn個目のサブキャリアのパイロット重み係数を示し、
は、中継局iから移動端末へのn個目のサブキャリアのデータ重み係数を示し、
dとbiは、システムのパワーとビット誤り率に基づいて設定される。
さらに、前記ステップ(d)において、基地局は、採用するプリコーディング方法を、多重化に用いるプリコーディングと確定し、基地局と中継局が、移動端末のチャネル応答を知り、且つ単一の移動端末である場合、前記プリコーディングにおいて移動端末のサブキャリア上のパイロットとデータとの重み係数はそれぞれ、
であり、そのうち、
であり、
は、基地局から移動端末へのn個目のサブキャリアのチャネル応答を示し、
は、中継局から移動端末へのn個目のサブキャリアのチャネル応答を示し、
は、サブキャリア番号を示し、
は、アーギュメントの値を示し、
は、基地局から移動端末へのn個目のサブキャリアのパイロット重み係数を示し、
は、基地局から移動端末へのn個目のサブキャリアのデータ重み係数を示し、
は、中継局から移動端末へのn個目のサブキャリアのパイロット重み係数を示し、
は、中継局から移動端末へのn個目のサブキャリアのデータ重み係数を示し、
基地局と中継局が、移動端末のチャネル応答を知り、且つマルチ移動端末である場合、前記プリコーディングにおいて移動端末のサブキャリア上のパイロットとデータとの重み係数はそれぞれ、
であり、そのうち、
であり、
は、基地局から移動端末
へのn個目のサブキャリアのチャネル応答を示し、
は、中継局から移動端末
へのn個目のサブキャリアのチャネル応答を示し、
は、それぞれサブキャリア番号、移動端末番号を示し、
は、基地局から移動端末
へのn個目のサブキャリアのパイロット重み係数を示し、
は、基地局から移動端末
へのn個目のサブキャリアのデータ重み係数を示し、
は、中継局から移動端末
へのn個目のサブキャリアのパイロット重み係数を示し、
は、中継局から移動端末

へのn個目のサブキャリアのデータ重み係数を示す。
さらに、前記ステップ(d)において、基地局は、採用するプリコーディング方法を、同時送信に用いるプリコーディングと確定し、同時送信に用いる前記プリコーディングにおいて、移動端末のサブキャリア上のパイロットとデータとの重み係数はそれぞれ、
であり、そのうち、
は、基地局から移動端末までのチャネル応答を示し、
は、中継局
から移動端末までのチャネル応答を示し、
は、サブキャリア番号を示し、
は、アーギュメントの値を示し、
bとdiは、システムのパワーとビット誤り率に基づいて設定されており、iは中継局iの値を示す。
従来技術と比べ、本発明は、移動端末を変えない状況下で、システムにおける基地局と複数の中継局の位置を、距離の遠近の制限を受けずに任意に配置することができ、いずれの場合でもパイロット衝突問題が生じないことにより、移動端末のビット誤り率性能を向上させる。しかも、本発明は、パイロットとデータに対して同時に行い、且つ、基地局と中継局のパイロットとデータを連合させて設計したプリコーディング方式を採用するため、資源に対する多重化と空間的再利用をより効果的に行うことができる。
本発明係るデータ伝送方法によれば、パイロット衝突問題を解消でき、資源の利用率を向上させることができる。
以下、図面と具体的な実施例を参照して本発明をさらに説明するが、本発明に対する限定ではない。
図7は、一種のデータ伝送方法のフローを示す。該方法は下記ステップを含む。
ステップ101において、基地局は、移動端末から基地局又は中継局までの信号対雑音比或は信号パワーに基づいて、異なる基地局又は中継局が動作する場合、移動端末を分類する。即ち、パイロット衝突の影響を受ける移動端末とパイロット衝突の影響を受けない移動端末とを区別する。
まず、各移動端末を以下のように定義する。
とは、1つの信号しか受信できない移動端末、又は複数の信号を受信できるが、そのうちの1つの信号の信号対雑音比或はパワーが他の信号の信号対雑音比或はパワーよりはるかに大きい移動端末を示す。信号対雑音比の大きさに応じて、
を、

とにさらに細かく分けることができる。細かく分けるとき、まず一つの具体的な信号対雑音比閾値を設定して、移動端末の信号対雑音比或はが閾値より大きいとき、該移動端末を
と定義し、逆の場合、
と定義する。具体的な信号対雑音比閾値の設定は、実際のシステムで採用する伝送方式、例えば符号化方式、調整方式などに関連しており、実際のシステムで採用する伝送方式に基づいて確定することができる。例えば、符号化しないシステムの場合、信号対雑音比が64QAM、16QAMをサポートする移動端末を
としてもよいし、信号対雑音比がQPSK、BPSKをサポートする移動端末を
としてもよい。具体的な信号対雑音比閾値の設定は、当該分野の技術者に公知の技術であり、ここでは、詳細な説明をしない。
は、
より強い干渉に抵抗できるため、後述する資源の多重化、同時送信において、
を優先的にスケジューリングする。
とは、信号対雑音比或は信号パワーがほぼ等しい複数の信号を受信できる移動端末を示す。
特に、

とを区分するとき、該移動端末がどの基地局又は中継局と、どの基地局又は中継局との間に位置するかを説明する必要がある。
後述において、以下のような定義をした。
とは、
に属し、且つ

との間の
を示す。
とは、
に属し、且つ

との間の
を示す。
図8に示す簡単化したネットワークモデルにおいて、基地局又は中継局からデータを送信する7種類の異なる場合が存在している。詳しくは以下のとおりである。
(a)基地局BS、中継局RS1及び中継局RS2が一緒にデータを送信する。
(b)基地局BSと中継局RS1が一緒にデータを送信する。
(c)基地局BSと中継局RS2が一緒にデータを送信する。
(d)中継局RS1と中継局RS2が一緒にデータを送信する。
(e)基地局BSがデータを送信する。
(f)中継局RS1がデータを送信する。
(g)中継局RS2がデータを送信する。
上記7種類の場合に基づいて、移動端末を分類し、そして、同一タイプの移動端末を1つのグループに分ける。そのうち、基地局BSと2つの中継局RS1、RS2がみなデータを送信する時の移動端末分類は、図8に説明されている。
図9は、簡単化したもう1つのネットワークモデルを示す。そのうち、基地局BSと2つの中継局RS1、RS2がみなデータを送信する時、
は、
であると同時に
であり、
は、
であると同時に
である。
以下のことを補充して説明する。一般的に、任意に配置されたネットワークの場合、基地局と全ての中継局の数との和はKであるとしたら、基地局又は中継局の異なる送信状況は計
種類ある。具体的に、全ての基地局又は中継局がみな送信する状況が計
種類であり、
個の基地局又は中継局がみな送信する状況が計
種類であり、
個の基地局又は中継局がみな送信する状況が計
であり、…、単一の基地局又は中継局が送信する状況が計
種類である。
は、組合せ数の記号である。
該ステップ101において、下記の方法で、基地局は、移動端末から基地局又は中継局までの信号対雑音比或は信号パワーを取得する。
(i)基地局は、自動パワー制御、適応変調・符号化、オーバーハンドなどの操作を行うために、ある方式で移動端末の信号対雑音比或は信号パワーを取得し、取得した信号対雑音比或は信号パワーを直接利用する。
(ii)中継局は、移動端末のranging信号又はパイロット信号をモニタし、移動端末から中継局までの信号対雑音比或は信号パワーを基地局に報告すると共に、基地局も移動端末のranging信号又はパイロット信号を直接モニタし、移動端末から基地局までの信号対雑音比或は信号パワーを取得し、上記2つの信号対雑音比或は信号パワーの差値を、移動端末分類の根拠とする。
ステップ102において、ステップ101における移動端末分類に基づいて、基地局は、同時送信ファクターの大きさに応じて、初期同時送信移動端末グループ及び各初期同時送信移動端末グループに属する移動端末を順に確定する。ここで、同時送信移動端末グループとは同一資源を用いて同時に送信する事が可能な、異なる基地局又は中継局に属する移動端末のグループである。
図8に示すネットワークモデルを例として、ステップ101で得た基地局又は中継局の7種類の異なる送信状況による移動端末分類に基づいて、初期同時送信移動端末グループ及び各初期同時送信移動端末グループに属する移動端末をいかに確定するかを説明する。詳しくは以下のとおりである。
(a)基地局BS、中継局RS1及び中継局RS2が一緒にデータを送信する。
このとき、基地局BS、中継局RS1及び中継局RS2の
は、STF=3の同時送信移動端末グループを構成できる。即ち、
(b)基地局BSと中継局RS1が一緒にデータを送信する。
このとき、基地局BSと中継局RS1の
は、STF=2の同時送信移動端末グループを構成できる。しかし、一部の移動端末が既に

に属するため、同時送信移動端末グループから、これらの

に属する移動端末を除くことが必要となり、即ち、得られた同時送信移動端末グループは下記のようになる。
(c)基地局BSと中継局RS2が一緒にデータを送信する。
このとき、上記(b)に類似し、STF=2の同時送信移動端末グループが得られる。
(d)中継局RS1と中継局RS2が一緒にデータを送信する。
このとき、上記(b)に類似し、STF=2の同時送信移動端末グループが得られる。
(e)基地局BSがデータを送信する。
このとき、基地局BSに属する全ての移動端末は、STF=1の同時送信移動端末グループを構成できるが、一部の移動端末が既に
に属するため、同時送信移動端末グループから、これらの移動端末を全て除くことが必要である。即ち、
(f)中継局RS1がデータを送信する。
このとき、(e)に類似し、STF=1の同時送信移動端末グループが得られる。
(g)中継局RS1がデータを送信する。
このとき、(e)に類似し、STF=1の同時送信移動端末グループが得られる。
上記をまとめて、図8に示すネットワークの全ての初期同時送信移動端末グループを得ることができ、STF=3の同時送信移動端末グループ1組、STF=2の同時送信移動端末グループ3組及びSTF=1の同時送信移動端末グループ3組を得ることができる。
一般的に、任意に配置されたネットワークの場合、基地局と全ての中継局の数の和がKであると、初期同時送信移動端末グループは計
個となる。具体的に、STF=Kの同時送信移動端末グループ
個、STF=
の同時送信移動端末グループ
個、STF=
の同時送信移動端末グループ
個、…、STF=1の同時送信移動端末グループ
個有している。特に、低い同時送信ファクターの同時送信移動端末グループに属する移動端末を確定するとき、高い同時送信ファクターの同時送信移動端末グループに属する移動端末を除く必要がある。
ステップ103において、基地局は、初期同時送信移動端末グループの移動端末を調整し、異なる移動端末グループを多重化して、OFDMサブキャリアにマッピングする。
初期同時送信移動端末グループにおいて、移動端末のデータ長に応じて引き続き同時送信移動端末グループを調整する必要がある。調整の目的は、最終的に同時送信移動端末グループを構成する移動端末を確定することであり、目標は、なるべく大きい資源再利用率と資源利用率を得ることである。
該ステップは、具体的に下記ステップによって実現される。
ステップ1031において、基地局は、移動端末のデータ量に応じて、異なる同時送信移動端末グループに属する移動端末を調整することによって、なるべく大きい資源再利用率と資源利用率を得る。
以下、基地局BSと、四つの中継局RS1、RS2、RS3及びRS4が含まれるマンハッタンモデルの1つのセルを例として、初期同時送信移動端末グループに対していかに調整を行うかを説明する。該セルの移動端末に対してステップ101、102の処理を行った後、初期同時送信移動端末グループを得ると仮定する。そのうち、STF=5、STF=及びSTF=1の移動端末グループのデータが占めるOFDMサブキャリアは、図10に示すようになる。資源の利用率を向上させるために、STF=5グループの中継局RS3の一部の移動端末をSTF=4グループに調整し、STF=1グループをSTF=5グループに合併してもよい。このとき、図10に示すSTF=1グループにおける移動端末が
であれば、該部分の移動端末グループをSTF=5グループのRS2とRS3に調整してもよい。こうすることによって、資源の利用率を大幅に向上させるだけでなく、該部分の移動端末のゲインを向上させることができ、該部分の移動端末のビット誤り率をさらに低下させることができる。上記方法で調整したSTF=5、STF=及びSTF=1の同時送信移動端末グループのデータが占めるOFDMサブキャリアは図11に示すようになる。
ステップ1032において、同時送信移動端末グループのデータが占めるOFDMサブキャリアが全てのOFDMサブキャリアを占めなかった場合、他のグループの適切な移動端末の伝送データをスケジューリングしてアイドルのサブキャリアに割当てることによって、資源の利用率を向上させる。
上記のマンハッタンモデルを例として説明する。ステップ101、102及びステップ103のサブステップ1031を経て確定した最終のSTF=5の同時送信移動端末グループが図12に示すようになると仮定する。図12によると、STF=5グループの各中継局より送信したデータが全てのOFDMサブキャリアを全部占めていない。そこで、資源の利用率をなるべく向上させるために、他の同時送信移動端末グループのデータと多重化して、これらアイドルのOFDMサブキャリアに割当てる必要がある。図12に示すSTF=4グループから適切な移動端末をスケジューリングして割当ててもよい。図13は、STF=4グループとSTF=5グループを多重化するプロセスを示す図である。図14は、調整後の同時送信移動端末グループSTF=5とSTF=1が占めるOFDMサブキャリアを示す図である。STF=1グループから適切な
をスケジューリングしてSTF=5グループに割当てもよい。図15は、STF=5グループとSTF=1グループを多重化するプロセスを示す図である。図16は、調整後の同時送信移動端末グループSTF=5とSTF=1のデータが占めるOFDMサブキャリアを示す図である。さらに、第3の方法を用いてSTF=5グループを割当てもよい。このとき、STF=1グループから適切な
をスケジューリングしてSTF=5を割当ててもよい。ただし、ここで、
への割当は、2つの中継局から同時にデータを送信して割当てる必要がある。図17は、STF=5グループとSTF=1グループを多重化する第3の方法において、同時送信移動端末グループSTF=5とSTF=1のデータが占めるOFDMサブキャリアを示す図である。
一般的に、上記ステップ1031、1032において、移動端末のデータに基づいて処理を行う必要があるので、毎回の具体的な実現過程は多様である。しかし、いずれも、現在の異なる同時送信移動端末グループのデータ量に応じて、同時送信移動端末グループの端末を適切に調整して、複数の同時送信移動端末グループを多重化することによって、なるべく高い資源再利用率と資源利用率を得ることである。
OFDMサブキャリアが全部占められたかと、どの移動端末のデータをスケジューリングして割当てるかの判断は、基地局によって行われる。IEEE 802.16-2004及びIEEE 802.16e基準において、各OFDMサブキャリアの中でデータの利用可能サブキャリア数が定義されている。調整方式及び符号化方式が確定されると、これらの利用可能サブキャリアがサポートするデータビット数も確定されるようになる。同時送信移動端末グループの移動端末のデータビット数が、利用可能サブキャリアがサポートするデータビット数より小さいとき、OFDMサブキャリアが完全に占められなかったことを示し、資源の利用率を向上させるために、基地局は他の同時送信移動端末グループの移動端末のデータをスケジューリングして割当てることが必要となる。どの移動端末のデータをスケジューリングして割当てるかについては、移動端末のデータ量に応じて判断する。スケジューリングした移動端末のデータでなるべく残りのOFDMサブキャリアを全部占めるようにするべきである。上記ステップ1032に示すように、なるべく高い資源利用率及びなるべく低いビット誤り率を得るために、割当てる時に、複数の方式で行ってもよい。
ステップ104において、基地局は、OFDMシンボルにマッピングされた状況と基地局又は中継局の送信状況とに基づいて、採用するプリコーディング方式を確定し、選択したプリコーディング方式におけるパイロットとデータの重み係数に対して最適化する。
上記ステップ103によれば、同時送信移動端末グループの異なる多重化及び同時送信が複数ある。例えば、マンハッタンモデルの場合、STF=5グループは、STF=4グループと多重化してもよいし、STF=1グループと多重化してもよい。また、STF=1と多重化するとき、図13、図15、図17に示すような3種類の多重化がある。これら異なる多重化及び同時送信方式は、いずれもプリコーディング方式のサポートが必要である。即ち、パイロット衝突を生じないように、異なるプリコーディング方式を利用して上記多重化及び同時送信を行う必要がある。
全体的にいうと、プリコーディング方式には2つの目的がある。1つの目的は、異なる同時送信移動端末グループのデータの多重化を行うことであり、もう1つの目的は、異なる同時送信移動端末グループのデータの同時送信を行うことである。本発明のプリコーディング方式は、パイロットとデータとに対して同時に行い、且つ、基地局と中継局とのパイロットとデータを連合させる点で、従来のプリコーディング方式と異なっている。
多重化のためのプリコーディングは、表1に示す重み係数行列を採用してもよい。このとき、プリコーディングは、移動端末のチャネル応答を必要とせずに行うことができる。表1に示すプリコーディング重み係数行列は、複数の基地局又は中継局の場合にも適用することができる。即ち、プリコーディングにおいて、移動端末のサブキャリアにおいてパイロットとデータとの重み係数は、それぞれ以下のとおりである。
そのうち、
は、基地局から移動端末へのn個目のサブキャリアのパイロット重み係数を示し、
は、基地局から移動端末へのn個目のサブキャリアのデータ重み係数を示し、
は、中継局iから移動端末へのn個目のサブキャリアのパイロット重み係数を示し、
は、中継局iから移動端末へのn個目のサブキャリアのデータ重み係数を示し、
dとbiはシステムのパワーとビット誤り率に基づいて設定される。
図3に示すネットワークにおいて、多重化に用いられるプリコーディングで実現するサブキャリア多重化過程は、図18に示すようになる。そのうち、
BS−>MS2は、基地局BSから、データとパイロットを移動端末MS2に送信することを示す。
RS−>MS1は、中継局RSから、データとパイロットを移動端末MS1に送信することを示す。
BS−>MS1,MS2とRS−>MS1は、基地局BSと中継局RSとが協調送信を行うことを示す。基地局BSは、サブキャリア
において、移動端末MS2に対して、重み付け後のデータを送信し、基地局BSと中継局RSは、サブキャリア
において、移動端末MS1に対して、同時に重み付け後のデータを送信し、基地局BSと中継局RSは、パイロットサブキャリアにおいて、同時に重み付け後のパイロット信号を送信する。
上記表1の重み係数行列と結合して、具体的なサブキャリア多重化過程を以下のように説明する。
基地局BSは、パイロットサブキャリアにおける信号、サブキャリア
における移動端末MS2に送信するデータ信号、及びサブキャリア
における移動端末MS1に送信するデータ信号に対して、いずれも係数
で重み付けを行う。それとともに、中継局RSは、パイロットサブキャリアにおける信号、及びサブキャリア
における移動端末MS1に送信するデータ信号に対して、いずれも係数
で重み付けを行う。中継局RSは、サブキャリア
における信号を送信しない。
表1に示すプリコーディング重み係数行列は、移動端末のチャネル応答を知らない場合に採用されるものである。基地局BSと中継局RSが移動端末MS1とMS2のチャネル応答を知る場合、以下のような最適なプリコーディング重み係数を採用してもよい。このとき、パイロット衝突問題を解決し、異なる伝送において同一のOFDMサブキャリアを多重化することを実現できるだけでなく、空間ダイバーシティゲインを取得して、移動端末のビット誤り率を低下させることができる。
そのうち、
であり、
は、基地局から移動端末へのn個目のサブキャリアのチャネル応答を示し、
は、中継局から移動端末へのn個目のサブキャリアのチャネル応答を示し、
は、サブキャリア番号を示し、
は、アーギュメントの値を示し、
は、基地局から移動端末へのn個目のサブキャリアのパイロット重み係数を示し、
は、基地局から移動端末へのn個目のサブキャリアのデータ重み係数を示し、
は、中継局から移動端末へのn個目のサブキャリアのパイロット重み係数を示し、
は、中継局から移動端末へのn個目のサブキャリアのデータ重み係数を示す。
具体的に、基地局BSは、パイロットサブキャリアにおける信号を、
を用いて重み付けを行い、サブキャリア
によって移動端末MS2に送信するデータ信号に対して、
を用いて重み付けを行い、サブキャリア
によって移動端末MS1に送信するデータ信号に対して、係数
を用いて重み付けを行う。それとともに、中継局RSは、パイロットサブキャリアにおける信号に対して、
を用いて重み付けを行い、サブキャリア
によって移動端末MS1に送信するデータ信号に対して、係数
を用いて重み付けを行い、中継局RSは、サブキャリア
における信号を送信しない。
プリコーディングを採用しない従来の伝送において、例えばBSからMS2への伝送とRSからMS1への伝送は、同一のOFDMシンボルを多重することができない。同一のOFDMシンボルを多重すると、MS1においてパイロット衝突を生じるからである。表1に示す協調プリコーディング又は上記公式で示す最適なプリコーディングを採用する場合、即ち、基地局BSと中継局RSにおいて、自身が送信するデータとパイロットに対して、それぞれ特定した重み付けを行ってから送信する場合、パイロット衝突問題を避けることができ、異なる伝送において、同一のOFDMシンボルを多重できるようになり、資源の利用率を向上させることができる。
同時送信に用いられるプリコーディングについては、表2に示す重み係数行列を採用してもよい。このときのプリコーディングは、移動端末のチャネル応答が必要である。
そのうち、
上記公式において、
は、基地局から移動端末へのチャネル応答を示し、
は、中継局
から移動端末へのチャネル応答を示し、
は、サブキャリア番号を示し、
は、アーギュメントの値を示す。上記公式を用いて、表2に示す同時送信のためのプリコーディングの係数を算出できる。
上記同時送信のプリコーディング方法は、複数の端末にも適用する。このときの移動端末のサブキャリアにおいてパイロットとデータの重み係数はそれぞれ以下のとおりである。
そのうち、
は、基地局から移動端末へのチャネル応答を示し、
は、中継局
から移動端末へのチャネル応答を示し、
は、サブキャリア番号を示し、
は、アーギュメントの値を示し、
bとdiは、システムのパワーとビット誤り率に基づいて設定されており、dは中継局iの値を示す。
図19に示すネットワークにおいて、同時送信のためのプリコーディングで実現するサブキャリア多重化過程は図20に示すようになる。
BS−>MS0は、基地局BSが、移動端末MS0にデータとパイロットを送信することを示す。
RS1−>MS1&MS3は、中継局RS1が、移動端末MS1、MS3にデータとパイロットを送信することを示す。
RS2−>MS2は、中継局RS2が、移動端末MS2にデータとパイロットを送信することを示す。
BS->MS0、BS,RS1->MS1、BS,RS2->MS2及びRS1,RS2->MS3は、同時に行われる四種類の送信/協調送信を示す。即ち、基地局BSは、移動端末MS0にデータとパイロットを送信し、基地局BSと中継局RS1は、移動端末MS1にデータとパイロットを協調して送信し、基地局BSと中継局RS2は、移動端末MS2にデータとパイロットを協調して送信し、中継局RS1と中継局RS2は、移動端末MS3にデータとパイロットを協調して送信する。
具体的に、基地局BSは、パイロットサブキャリアにおける信号を
を用いて重み付け、サブキャリア
における移動端末MS0に送信するデータ信号を
を用いて重み付け、サブキャリア
における信号を送信しない。それとともに、中継局RS1は、パイロットサブキャリアにおける信号を
を用いて重み付け、サブキャリア
における移動端末MS1に送信するデータ信号を
を用いて重み付け、サブキャリア
における移動端末MS3送信するデータ信号を
を用いて重み付けを行う。それとともに、中継局RS2は、パイロットサブキャリアにおける信号を
を用いて重み付け、サブキャリア
における移動端末MS2に送信するデータ信号を
を用いて重み付け、サブキャリア
における移動端末MS3送信するデータ信号を
を用いて重み付けを行う。
表1、表2に示すプリコーディング係数において、
の値は、多重化及び同時送信における移動端末の具体的な状況に応じて選択し、移動端末の信号対雑音比に基づいて選択する必要がある。選択するルールは、(1)移動端末のビット誤り率要求を満足すること、(2)送信パワーの増加を最少にすることである。
の値を選択することによって、最適な性能とパワーの折衷を得ることができる。
の値を確定すると、表1に示す多重化を実行することができ、又は
の値を算出すると、表2に示す同時送信の実行ができるようになる。
基地局と中継局が表1、表2に示す協調プリコーディングを用いてパイロットとデータに対して重み付けを行ってから伝送すると、移動端末におけるパイロット衝突問題を避けることができる。以下、例を挙げて説明する。
従来のポイント・ツー・ポイント(point to point)伝送において、まず、受信機である移動端末は、パイロットに基づいてチャネル推定を行う必要がある。そして、推定したチャネル応答
を用いて、データ検出に用いるウェート
を算出する。そして、移動端末は、ウェート
を用いて、受信した信号を検出することによってデータの推定値
を取得する。最後、
に対して硬判定を行うことによって推定の送信データを取得できる。具体的な過程は以下のようである。
図3に示すネットワーク構造において、協調プリコーディングを行わない場合、移動端末MS1におけるチャネル推定とデータ検出過程は以下のとおりである。
上記過程によれば、移動端末MS1が、基地局のパイロット信号と中継局のパイロット信号とを同時に受信できるため、チャネル推定を行うときに、正しくないチャネル推定の
を得ることとなる。そこで、データ検出の際に、干渉となり、推定したデータのビット誤り率を大幅に増加させ、パイロット衝突問題が生じることとなる。
基地局と中継局において表1に示すプリコーディングを行えば、パイロット衝突問題を解決できる。説明の簡便のため、
とし、移動端末MS1におけるチャネル推定とデータ検出過程は以下のとおりである。
上記過程によれば、基地局と中継局の協調プリコーディング伝送において、データ検出を行う際に、余分な干渉がないため、パイロット衝突問題が存在しおらず、正常のデータ検出を行うことができる。
ステップ105において、選択したプリコーディング係数に基づいて、基地局と中継局において、データとパイロットとを連合させたプリコーディング及び協調伝送を行い、データを目標移動端末へ送信する。
上記本発明のデータ伝送方法は、他のいかなる配置のネットワークに応用して、ネットワークの資源利用率を向上させることができる。
以下、より具体的な応用例を挙げて、上記伝送方法を説明する。
IEEE 802.16jネットワークにおいて、中継局は2つの目的に用いられる。1つは、カバー面積の拡大であり、もう1つは、スループットの向上である。以下、例を挙げてそれぞれを説明する。
応用例1:「カバー面積の拡大」を目的とする中継局に応用する
図21は、中継局がカバー面積の拡大目的に用いるカバーレージ・ホール(Coverage hole)ネットワーク配置を示す。そのうち、中継局のカバー範囲内において、大量の
端末が存在する。従来のパイロット衝突回避方法において、基地局BSと中継局RSが異なる時刻にデータを送信するため、これらの移動端末
が占めるOFDMサブキャリア資源が再利用されなかった。本発明によるデータ伝送方法を用いてデータを伝送する場合、カバーレージ・ホールネットワーク配置における資源使用率を明らかに向上させることができる。具体的な過程は以下のとおりである。
(a)移動端末の信号対雑音比或は信号パワーに基づいて、移動端末を分類し、(i)基地局と中継局が一緒に送信する、(ii)基地局が送信する、(iii)中継局が送信するという3つの場合に分ける。
(b)初期同時送信移動端末グループを確定し、3つの初期同時送信移動端末グループを得る。即ち、
STF=2のグループ1組
STF=1のグループ2組
(c)OFDMシンボルにマッピングする。マッピング後の状況を図22に示す。まず、STF=2の移動端末グループにおける全ての移動端末のデータに対して同一サブキャリアで同時送信を行う。そして、全部占められなかったOFDMシンボルを割り当てる。ここでは、

のデータを用いて割当る。図23は、従来方法2でデータ伝送を行う際の資源利用状況を示す。図22、図23によれば、本発明による方法は、従来方法2でデータを伝送する方法よりはるかに優れており、資源の空間的再利用を効果的に実施でき、資源の使用率を大幅に向上させることができる。
(d)協調プリコーディング方式を確定する。表1、表2に示すプリコーディング係数を用いて、具体的なチャネル応答に基づいて、適切な係数値を選択する。
(e)選択したプリコーディング係数に基づいて、基地局と中継局において、データとパイロットを連合させたプリコーディング及び協調伝送を行い、データを目標移動端末に送信する。
応用例2:「スループット向上」を目的とする中継局、2つの中継局、中継局間距離が比較的遠いネットワークに応用する。
図24は、「スループット向上」を目的とする中継局、2つの中継局、中継局間距離が比較的遠いネットワークを示す。本発明によるデータ伝送方法を用いてデータ伝送を行うと、該ネットワーク配置における資源使用率を向上させることができる。
(o)移動端末を分類する。a)基地局、中継局1及び中継局2が一緒に送信する、b)中継局1と中継局2とが一緒に送信する、c)基地局が送信するという3つの場合に分ける。各場合において、信号対雑音比或は信号パワーに基づいて移動端末を分類してよい。
(p)初期同時送信移動端末グループを確定し、計3組の初期同時送信移動端末グループが得られる。即ち、
STF=3のグループ1組
STF=2のグループ1組
STF=1のグループ1組
(q)OFDMシンボルにマッピングする。マッピング後の状況を図25に示す。図26は、従来のパイロット衝突解決方法2における移動端末のサブキャリア資源利用状況を示す。図25、図26によれば、従来のパイロット衝突解決方法2は、該ネットワーク配置においてよい資源利用率を有しているが、本発明による方法のほうがさらによい性能を有している。本発明による方法においては、STF=3の同時送信があるが、従来のパイロット衝突解決方法2には、最多でもSTF=2の同時送信しか存在しない。したがって、本発明がより優れている。
(r)協調プリコーディング方式を確定する。表1、表2に示すプリコーディング係数を用いて、具体的なチャネル応答に基づいて、適切な係数値を選択する。
(s)選択したプリコーディング係数に基づいて、基地局と中継局において、データとパイロットを連合させたプリコーディング及び協調伝送を行い、データを目標移動端末に送信する。
応用例3:「スループット向上」を目的とする中継局、2つの中継局、中継局間距離が比較的近いネットワークに応用する。
この場合のネットワーク配置は図27に示すようになる。本発明によるデータ伝送方法を用いてデータ伝送を行うと、該ネットワーク配置における資源使用率を向上させることができる。
(u)移動端末を分類し、5種類の基地局又は中継局の送信場合に分ける。
1.基地局BS、中継局RS1及び中継局RS2が一緒に送信する。
2.中継局RS1と中継局RS2が一緒に送信する。
3.基地局BSが送信する。
4.中継局RS1が送信する。
5.中継局RS2が送信する。
この5種類の場合における移動端末分類をそれぞれ行う。
(v)初期同時送信移動端末グループを確定し、計5組の初期同時送信移動端末グループが得られる。即ち、
STF=3のグループ1組
STF=2のグループ1組
STF=1のグループ3組
(w)OFDMシンボルにマッピングする。マッピング後の移動端末のサブキャリア資源利用状況を図28に示す。図29は、従来のパイロット衝突解決方法2における移動端末のサブキャリア資源利用状況を示す。図28、図29によれば、従来のパイロット衝突解決方法2は、該ネットワーク配置において同一資源にて同時送信を行う場合はパイロット衝突問題が生じるので、移動端末のビット誤り率性能を大幅に低下させる。一方、本発明による方式は、プリコーディングを連合することによってパイロット衝突問題を解決できるため、パイロット衝突解決方法2より優れたビット誤り率性能を取得することができる。
(x)協調プリコーディング方式を確定する。表1、表2に示すプリコーディング係数を用いて、具体的なチャネル応答に基づいて、適切な係数値を選択する。
(y)選択したプリコーディング係数に基づいて、基地局と中継局において、データとパイロットを連合させたプリコーディング及び協調伝送を行い、データを目標移動端末に送信する。
本発明による方法の効果を検証するために、本発明によるデータ伝送における移動端末のビット誤り率性能をシミュレーションし、従来技術と比較する。
シミュレーションの設定は以下のとおりである。
(1)伝送方式はOFDMAを採用し、サブキャリアが512であり、サイクリックプリフィックスは64サンプルであり、パイロットはカムパイロットであり、計64のサブキャリアを占める。
(2)変調方式は16QAMである。
(3)チャネル推定アルゴリズムは、LS(Least Square)、線形補間を採用する。
(4)チャネルについて、20パスのマルチパス遅延ラインモデルを採用し、チャネル応答が各OFDMシンボルにおいて不変であるが、異なるOFDMシンボルにおいてはランダムに変化する。
図30は、パイロット衝突時とパイロット衝突がないとき、移動端末のビット誤り率性能のシミュレーション図を示す。該図によれば、パイロット衝突は、システムの性能を大きく低下させる。パイロット衝突問題が存在するとき、いずれの処理も行わないと、移動端末のビット誤り率性能は約
であり、システムの要求を満足できない。一方、パイロット衝突がないときの性能は、パイロット衝突があるときの性能よりはるかに優れている。従来のパイロット衝突解決方法2は、同一資源における同時送信時にパイロット衝突問題を解決していないため、その移動端末の性能を、パイロット衝突のない性能と、パイロット衝突が存在する性能とに分ける。提出されたアルゴリズムについて、全ての
は、パイロット衝突がないときの性能を有する。
図31は、プリコーディングと協調伝送方式を採用するとき、移動端末のビット誤り率性能のシミュレーション図を示す。図によれば、プリコーディングと協調伝送方式を採用すると、移動端末の性能は、パイロット衝突がないときの性能に類似し、且つ、シングルユーザのときに約3dbの性能ゲインを有する。提出されたアルゴリズムについて、全ての
は、パイロット衝突がないときに類似する性能を有する。
また、上記実施例によれば、本発明によるデータ伝送方法は、従来方法と比べ、パイロット衝突を回避できるだけでなく、より高い資源再利用率及び資源利用率を得ることができる。
図1は、二つの移動端末を有する通信システムにおいて、二つの移動端末のパイロットとデータサブチャネルとのサブキャリア割り当てを示す図である。 図2は、IEEE802.16-2004又はIEEE802.16eネットワークにおけるデータ伝送を示す図である。 図3は、IEEE802.16jネットワークにおいて、1つの基地局と1つの中継局からなるシステムのデータ伝送を示す図である。 図4は、IEEE802.16jネットワークにおいて、二つの中継局からなるシステムにおけるデータ伝送を示す図である。 図5は、従来技術においてパイロット衝突を解決するための方法1を示す図である。 図6は、従来技術においてパイロット衝突を解決するための方法2を示す図である。 図7は、本発明による実施例のデータ伝送方法のフローチャートである。 図8は、本発明による実施例において、簡単化したネットワークモデルを示す図である。 図9は、本発明による実施例において、簡単化したもう1つのネットワークモデルを示す図である。 図10は、本発明による実施例において、同時送信移動端末グループを初期化した後、そのうちの3つのグループ(STF=5、STF=とSTF=1)のデータが占めるOFDMサブキャリアを示す図である。 図11は、本発明による実施例において、同時送信移動端末グループを調整した後、そのうちの3つのグループ(STF=5、STF=とSTF=1)のデータが占めるOFDMサブキャリアを示す図である。 図12は、STF=4グループとSTF=5グループを多重化するとき、同時送信移動端末グループを調整した後のOFDMサブキャリア割り当てを示す図である。 図13は、STF=4グループとSTF=5グループを多重化するとき、同時送信移動端末グループを多重化した後のOFDMサブキャリア割り当てを示す図である。 図14は、STF=5グループとSTF=1グループが第1の場合で多重化するとき、同時送信移動端末グループを調整した後のOFDMサブキャリア割り当てを示す図である。 図15は、STF=5グループとSTF=1グループが第1の場合で多重化するとき、同時送信移動端末グループを多重化した後のOFDMサブキャリア割り当てを示す図である。 図16は、STF=5グループとSTF=1グループが第2の場合で多重化するとき、同時送信移動端末グループを調整した後のOFDMサブキャリア割り当てを示す図である。 図17は、STF=5グループとSTF=1グループが第2の場合で多重化するとき、同時送信移動端末グループを多重化した後のOFDMサブキャリア割り当てを示す図である。 図18は、図3に示すネットワークにおいて、多重化に用いられるプリコーディングで実現するサブキャリア多重化プロセスを示す図である。 図19は、別の種類のデータ伝送ネットワークを示す図である。 図20は、図19に示すネットワークにおいて、多重化に用いられるプリコーディングで実現するサブキャリア多重化プロセスを示す図である。 図21は、本発明の応用例1におけるネットワークを示す図である。 図22は、本発明の応用例1において本発明の方法を採用するとき、マッピング後の移動端末のサブキャリア資源利用状況を示す図である。 図23は、本発明の応用例1において本発明の方法を採用するとき、マッピング後の移動端末のサブキャリア資源利用状況を示す図である。 図24は、本発明の応用例2におけるネットワークを示す図である。 図25は、本発明の応用例2において本発明の方法を採用するとき、マッピング後の移動端末のサブキャリア資源利用状況を示す図である。 図26は、本発明の応用例2において、パイロット衝突解決の従来方法2を採用するとき、移動端末のサブキャリア資源利用状況を示す図である。 図27は、本発明の応用例3におけるネットワークを示す図である。 図28は、本発明の応用例3において本発明の方法を採用するとき、マッピング後の移動端末のサブキャリア資源利用状況を示す図である。 図29は、本発明の応用例3において、パイロット衝突解決の従来方法2を採用するとき、移動端末のサブキャリア資源利用状況を示す図である。 図30は、本発明のシミュレーション例において、パイロット衝突時とパイロット衝突がないときの移動端末のビット誤り率性能を示す図である。 図31は、本発明のシミュレーション例において、プリコーディングと協調伝送方式を採用するとき、移動端末のビット誤り率性能を示す図である。
符号の説明
MS…移動端末、BS…基地局、RS…中継局

Claims (8)

  1. 基地局が、移動端末から基地局又は中継局までの信号対雑音比或は信号パワーを取得し、異なる基地局又は中継局が動作する場合、前記信号対雑音比或は信号パワーの大きさに基づいて、移動端末を分類するステップ(a)と、
    基地局が、前記移動端末分類に基づいて、各同時送信ファクターに対応する初期同時送信移動端末グループ及び各初期同時送信移動端末グループに属する移動端末を確定するステップ(b)と、
    基地局が、初期同時送信移動端末グループの移動端末を調整し、異なる移動端末グループを多重化して、OFDMサブキャリアシンボルにマッピングするステップ(c)と、
    基地局が、OFDMシンボルにマッピングした状況と基地局又は中継局の送信状況とに基づいて、採用するプリコーディング方法において各移動端末のサブキャリア上のパイロットとデータとの重み係数を確定するステップ(d)と、
    確定したプリコーディング方法におけるパイロットとデータとの重み係数に基づいて、基地局と中継局において、データとパイロットとを連合させたプリコーディング及び協調伝送を行い、データを目標移動端末へ送信するステップ(e)と
    を有することを特徴とするデータ伝送方法。
  2. 前記ステップ(a)において、基地局が移動端末から基地局又は中継局までの信号対雑音比或は信号パワーを取得することは、
    中継局において、移動端末からのranging信号又はパイロット信号をモニタし、移動端末から中継局までの信号対雑音比或は信号パワーを基地局に報告し、基地局においても移動端末からのranging信号又はパイロット信号を直接モニタし、移動端末から基地局までの信号対雑音比或は信号パワーを取得することによって実現することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記ステップ(a)において、移動端末に対して分類することは、
    1つの信号を受信できる移動端末、又は複数の信号を受信できるが、そのうちの1つの信号のパワーが他の信号のパワーよりはるかに大きい移動端末を一の類に分け、
    パワーが等しいに近い複数の信号を受信できる移動端末を別の類に分けることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  4. 1つの信号を受信できる移動端末、又は複数の信号を受信できるが、そのうちの1つの信号のパワーが他の信号のパワーよりはるかに大きい移動端末を一の類に分けることは、さらに
    信号対雑音比或は信号パワー閾値を設定し、
    移動端末から基地局又は中継局までの信号対雑音比或は信号パワーが、設定した信号対雑音比或は信号パワー閾値より大きい移動端末を一の類に分け、移動端末から基地局又は中継局までの信号対雑音比或は信号パワーが、設定した信号対雑音比或は信号パワー閾値より小さい移動端末を別の類に分けることを特徴とする請求項3に記載の方法。
  5. 前記ステップ(c)は、さらに
    基地局が、移動端末のデータの量に応じて、異なる初期同時送信移動端末グループに属する移動端末のデータを調整してOFDMサブキャリアを割当てるステップ(c1)と、
    調整後の同時送信移動端末グループのデータが占めるOFDMサブキャリアが、利用できる全てのOFDMサブキャリアを全部占めていないとき、基地局が、他の同時送信移動端末グループの移動端末の伝送データをスケジューリングして、アイドルのOFDMサブキャリアを全部占めるステップ(c2)とにより実現することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  6. 前記ステップ(d)において、基地局は、採用するプリコーディング方法を多重化に用いるプリコーディングと確定し、基地局と中継局は、移動端末のチャネル応答を知らない場合、前記プリコーディングにおいて移動端末のサブキャリア上のパイロットとデータとの重み係数はそれぞれ、
    であり、そのうち、
    は、基地局から移動端末へのn個目のサブキャリアのパイロット重み係数を示し、
    は、基地局から移動端末へのn個目のサブキャリアのデータ重み係数を示し、
    は、中継局iから移動端末へのn個目のサブキャリアのパイロット重み係数を示し、
    は、中継局iから移動端末へのn個目のサブキャリアのデータ重み係数を示し、
    dとbiは、システムのパワーとビット誤り率に基づいて設定されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  7. 前記ステップ(d)において、基地局は、採用するプリコーディング方法を多重化に用いるプリコーディングと確定し、基地局と中継局は、移動端末のチャネル応答を知り、且つ単一の移動端末である場合、前記プリコーディングにおいて移動端末のサブキャリア上のパイロットとデータとの重み係数はそれぞれ、
    であり、そのうち、
    であり、
    は、基地局から移動端末へのn個目のサブキャリアのチャネル応答を示し、
    は、中継局から移動端末へのn個目のサブキャリアのチャネル応答を示し、
    は、サブキャリア番号を示し、
    は、アーギュメントの値を示し、
    は、基地局から移動端末へのn個目のサブキャリアのパイロット重み係数を示し、
    は、基地局から移動端末へのn個目のサブキャリアのデータ重み係数を示し、
    は、中継局から移動端末へのn個目のサブキャリアのパイロット重み係数を示し、
    は、中継局から移動端末へのn個目のサブキャリアのデータ重み係数を示し、
    基地局と中継局が、移動端末のチャネル応答を知り、且つマルチ移動端末である場合、前記プリコーディングにおいて移動端末のサブキャリア上のパイロットとデータとの重み係数はそれぞれ、
    であり、そのうち、
    であり、
    は、基地局から移動端末
    へのn個目のサブキャリアのチャネル応答を示し、
    は、中継局から移動端末
    へのn個目のサブキャリアのチャネル応答を示し、
    は、それぞれサブキャリア番号、移動端末番号を示し、
    は、基地局から移動端末
    へのn個目のサブキャリアのパイロット重み係数を示し、
    は、基地局から移動端末
    へのn個目のサブキャリアのデータ重み係数を示し、
    は、中継局から移動端末
    へのn個目のサブキャリアのパイロット重み係数を示し、
    は、中継局から移動端末
    へのn個目のサブキャリアのデータ重み係数を示すことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  8. 前記ステップ(d)において、基地局は、採用するプリコーディング方法を同時送信に用いるプリコーディングと確定し、同時送信に用いる前記プリコーディングにおいて、移動端末のサブキャリア上のパイロットとデータとの重み係数はそれぞれ、
    であり、そのうち、
    は、基地局から移動端末までのチャネル応答を示し、
    は、中継局
    から移動端末までのチャネル応答を示し、
    は、サブキャリア番号を示し、
    は、アーギュメントの値を示し、
    bとdiは、システムのパワーとビット誤り率に基づいて設定されており、iは中継局iの値を示すことを特徴とする請求項7に記載の方法。
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