JP5120810B2 - 形鋼の鋸歯による切断方法 - Google Patents
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Description
このため、被鋸断材として、例えば、H形鋼109を切断した場合、図19(A)に示すように鋸歯102が切り抜ける側にバリ108が形成され、後工程やエンドユーザーによるバリ取り作業が別途必要になるという問題が生じている。これを防ぐため、鋸歯110の先端部の形状を、図19(B)に示すように、断面視して凹形状に変え、バリ108の発生を抑制する方法も考えられたが、鋸歯110の寿命が短いことから実用的でなかった。このため、発生するバリが最小となる切断方法が求められてきた。
前記H形鋼の一方のフランジの一端側から他端側へ前記鋸歯の回転による切断方向とは逆方向に該鋸歯を移動させながら所定深さの切れ目を形成する第1工程と、前記第1工程の移動方向とは直交する方向に前記鋸歯を移動させて前記H形鋼のウェブに所定深さの切れ目を入れる第2工程と、前記第1工程とは逆方向に前記鋸歯を移動させて前記H形鋼の他方のフランジを切断する第3工程と、前記第2工程とは逆方向に前記鋸歯を移動させて、前記第1工程で切れ目を入れたフランジと前記第2工程で切れ目をいれたウェブを切断する第4工程とを有する。
ここで、前記捨て板は、前記鋸歯に対して左右に対となって配置され、しかも、該対となる捨て板の隙間は前記鋸歯の厚みより小さいことが好ましい。
そして、前記対となる捨て板は、前記他方のフランジに対してクランプ機構で押圧されていることが好ましい。
また、前記対となる捨て板は横移動機構を介して配置され、前記鋸歯による他方のフランジの切断時毎に、前記捨て板も切断することができる。
ここで、図1は本発明の第1の実施の形態に係る形鋼の鋸歯による切断方法を適用して切断するH形鋼の粗圧延後のクロップの説明図、図2(A)〜(D)は同形鋼の鋸歯による切断方法を適用してH形鋼の粗圧延後のクロップを切断する工程説明図、図3(A)、(B)はそれぞれクロップに設定した切断線に沿って表面から溝状の切れ目を入れる際の状況を示す正断面図、側断面図、図4(A)〜(C)は切れ目が形成されたクロップを裏側から切断線に沿って切断する際の状況を示す説明図、(D)は切れ目が形成されたクロップをコーナー部に丸みが形成された鋸歯を用いて裏側から切断線に沿って切断する際の状況を示す説明図、図5は本発明の第2の実施の形態に係る形鋼の鋸歯による切断方法の第1工程の説明図、図6は同第2工程の説明図、図7は同第3工程の説明図、図8は同第4工程の説明図、図9(A)は本発明の第3の実施の形態に係る形鋼の鋸歯による切断方法において対となる捨て板を他方のフランジの裏側に配置した状態を示す平面図、(B)は(A)のC−C矢視断面図、図10は捨て板保持装置の平断面図、図11は図10のA−A矢視断面図、図12は図10のB−B矢視断面図、図13は本発明の第3の実施の形態に係る形鋼の鋸歯による切断方法の第2工程の説明図、図14は同第3工程前半の説明図、図15は同第3工程後半の説明図、図16は本発明の第3の実施の形態に係る形鋼の鋸歯による切断方法で切断したH形鋼の平面図である。
また、H形鋼10は、固定ベース22が設置された基台(図示せず)に図示しない据付手段を介して設けられたローラテーブル23上に配置されている。なお、図2(A)〜(D)では、ローラテーブル23上に配置されたH形鋼10のクロップ11のみを記載している。
図2(A)に示すように、粗圧延後のH形鋼10をローラテーブル23に載置して搬送し、クロップ11の幅方向に設定した切断線の位置が鋸断装置12に設定された切断位置に到達した時点でローラテーブル23を停止する。そして、H形鋼10を図示しないクランプ手段でローラテーブル23上に固定する。これにより、H形鋼10(クロップ11)の位置決めが完了する。また、クロップ11の高さ位置に合わせて、流体圧シリンダ21を駆動させて可動ベース18を昇降させ、鋸歯14の最下点の高さ位置がクロップ11の上表面の高さ位置よりδ(例えば、1〜5mm)だけ下方に来るように調整する。これにより、鋸歯14の高さ方向の位置決めが完了する。
なお、鋸歯14の繰り返し使用により鋸歯14のコーナー部の損耗が進行し、図4(D)に示すように、コーナー部に摩耗長さとして半径rの丸みが形成された形状の鋸歯14になっても、深さδ’がコーナー部半径rより大きな切れ目27を形成すると、切断直前に切れ目27の下方に形成されるブリッジ28の両側を鋸歯14の貫通時に剪断力で同時切断して除去することができる。
このとき、他方のフランジ33の内側面でウェブ31より下方の領域は、鋸歯14の切り抜け側となるので、バリ35が形成される。ここで、鋸歯14の下降により、ウェブ31の一部(他方のフランジ33側の領域)も同時に切断されるが、ウェブ31の上表面側には所定深さβの切れ目32が形成されているため、第1の実施の形態で説明したのと同様の理由でバリは形成されない。
ここで、一方のフランジ29の切断を行なう際、一方のフランジ29の外表面側には下端側から上端側へ所定深さαの切れ目30が形成されているため、バリが形成されない。従って、第1〜第4工程を経てH形鋼10を切断した場合、他方のフランジ33の内側面にのみにバリ34、35が形成され、バリ取り作業を大幅に削減することが可能になる。
捨て板40、41、42、43を配置する場合、先ず、H形鋼10をローラテーブルに載置して搬送し、H形鋼10の外表面に形成した切断線の位置が鋸断装置12に設定された切断位置に到達した時点でローラテーブルを停止する。そして、H形鋼10を図示しないクランプ手段でローラテーブル上に固定する。次いで、図9(A)、(B)に示すように、H形鋼10の他方のフランジ33の裏側に沿って、H形鋼10の切断位置を挟んで左右(H形鋼10の搬送方向前後)に、しかも、ウェブ31の上下にそれぞれ配置された捨て板保持装置36、37、38、39に保持された捨て板40、41、42、43を横移動機構44を操作して移動させ、対となる捨て板40、41及び捨て板42、43のそれぞれの隙間を鋸歯14の厚みより小さくする。そして、クランプ機構45の進退駆動源を操作して、捨て板40、41、42、43をそれぞれ他方のフランジ33の裏面に押圧する。
そして、H形鋼10の切断完了後、クランプ機構45の進退駆動源を操作して、他方のフランジ33の裏側面に対する捨て板40、41、42、43の押圧を解除する。更に、クランプ手段を操作してH形鋼10のローラテーブル上での固定も解除し、H形鋼10をローラテーブル上で移動させ、H形鋼10の外表面に形成した次の切断線の位置が鋸断装置12に設定された切断位置に到達した時点でローラテーブルを停止し、H形鋼10をローラテーブルに固定して次の切断に移行することができる。
Claims (2)
- H形鋼を、回転駆動される円形の鋸歯を用いて、発生する切断バリを無くすか又は少なくして切断する方法であって、
前記H形鋼の一方のフランジの一端側から他端側へ前記鋸歯の回転による切断方向とは逆方向に該鋸歯を移動させながら所定深さの切れ目を形成する第1工程と、前記第1工程の移動方向とは直交する方向に前記鋸歯を移動させて前記H形鋼のウェブに所定深さの切れ目を入れる第2工程と、前記第1工程とは逆方向に前記鋸歯を移動させて前記H形鋼の他方のフランジを切断する第3工程と、前記第2工程とは逆方向に前記鋸歯を移動させて、前記第1工程で切れ目を入れたフランジと前記第2工程で切れ目をいれたウェブを切断する第4工程とを有することを特徴とする形鋼の鋸歯による切断方法。 - 請求項1記載の形鋼の鋸歯による切断方法において、前記第2工程及び第3工程で前記他方のフランジを前記鋸歯で切断する際に、前記他方のフランジの前記ウェブに連接する内側に捨て板を配置し、前記他方のフランジの内側に形成されるバリの発生を抑制することを特徴とする形鋼の鋸歯による切断方法。
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