次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の携帯端末の第1の実施の形態を示すブロック図である。
図1に示す携帯端末1は、主表示部2と、操作部3と、サブ表示部4と、制御部5と、を含んでいる。
携帯端末1は、携帯電話機やPHS(Personal Handyphone System:パーソナルハンディフォンシステム)端末、或いは、PDA(Personal Digital Assistants:携帯情報端末)などの携帯可能な端末装置である。
主表示部2は、携帯端末1を取り扱う上で必要となる文字、記号、画像などの情報を表示する。
操作部3は、携帯端末1を操作するための複数のキーを含んでいる。そして、操作部3は、携帯端末1の電源のオン/オフを行うための電源キーも含んでいる。
サブ表示部4は、主表示部2に表示する情報の補助的情報を表示する。サブ表示部4においても、主表示部2と同様に、文字、記号、画像などの情報を表示する。なお、本実施の形態におけるサブ表示部4は、紙のように薄くて軽く、曲げることも可能な表示デバイスであるところの電子ペーパで構成されている。電子ペーパは、電源を切っても表示内容をそのまま保持できる表示デバイスである。
制御部5は、携帯端末1全体の動作制御を行い、操作部3のキーの操作により、携帯端末1の有する各種機能を実行させると共に、各機能の実行により出力される各種の情報を主表示部2やサブ表示部4に表示する。
特に、制御部5は、操作部3の中の電源キーが操作され、当該電源キーの操作が、携帯端末1の電源オフを指示している場合、その時点で主表示部2に表示している情報を、そのままサブ表示部4に表示する。そして、制御部5は、携帯端末1の電源オフを実行する。
このように、本実施の形態の携帯端末1は、携帯端末1の操作部3の電源キーにより電源オフが指示された場合、その時点で主表示部2に表示している情報を、そのままサブ表示部4に表示するよう動作するようになっている。
従って、本実施の形態によれば、携帯端末1の電源をオフとした際であっても、ユーザにとって有用な情報をサブ表示部4に表示し続けることが可能となる。また、電源をオフとしているため、携帯端末1の省電力化が可能となる。
[第2の実施の形態]
次に、図1に示した第1の実施の形態をさらに具体化した本発明による第2の実施の形態について説明する。
図1に示した実施の形態の携帯端末1は、第2の実施の形態においては、図4に示す携帯端末10に対応するものである。そこで、先ず、図1のブロック図に示した携帯端末1と、図4のブロック図に示す携帯端末10との対応関係について説明を行っておく。
図1の主表示部2は、図4の主表示部20に対応する。また、操作部3(図1)は、機能キー群操作部30と電子ペーパ操作部40(図4)に対応する。さらに、サブ表示部4(図1)は、電子ペーパ制御部41と電子ペーパ42(図4)に対応する。またさらに、制御部5(図1)は、制御部50(図4)に対応している。
以下、図2〜図11を参照して、第2の実施の形態についての説明を行う。
図2は、本発明の第2の実施の形態の携帯端末の外観図である。
図2に示す携帯端末10は、上部筐体11と下部筐体12を有し、上部筐体11は主表示部20を含んでいる。下部筐体12は、携帯端末10の操作パネル面となっており、機能キー群操作部30と電子ペーパ操作部40を含んでいる。
上部筐体11と下部筐体12は図示しないヒンジなどで相互に接続されており、ヒンジなどを介して相互に折り畳み可能な構造となっている。なお、上部筐体11と下部筐体12は、一体型の共通の筐体に含ませるよう構成するものであってもよい。但し、以降の説明においては、上部筐体11と下部筐体12は相互に折り畳み可能な構造となっているものとして説明を行うものとする。
主表示部20は、携帯端末10を取り扱う上で必要となる文字、記号、画像などの情報を表示する。
機能キー群操作部30は、携帯端末10の各種機能を実行するために必要となるキーを含んでおり、例えば、電源キー、メニュー表示キー、機能選択キー、十字キー、表示保存キーなどを含んでいる。電源キーは、携帯端末10の電源投入(オン)あるいは電源切断(オフ)を行うためのキーである。メニュー表示キーは、携帯端末10が備える機能のメニューを、主表示部20に表示させるためのキーである。機能選択キーは、携帯端末10が備える機能を選択して実行させるために用いられるキーである。十字キーは、主表示部20に表示されているカーソルを上下左右に移動させるためのキーである。表示保存キーは、当該表示保存キーが押下された時点で主表示部20に表示されている情報を、携帯端末10の記憶部内に保存するためのキーである。
電子ペーパ操作部40は、携帯端末10を操作する上で必要となるキーの内、機能キー群操作部30が含んでいるキー以外の各種キーを含む操作部である。ここで、各種キーとは、例えば、0〜9の数字を入力するためのテンキーや、通常の電話機が備える「*」キー、「#」キー、或いは、通話開始キー、通話終了キーなどである。
本実施の形態において、電子ペーパ操作部40は、紙のように薄くて軽く、曲げることも可能な表示デバイスであるところの電子ペーパで構成されている。そして、電子ペーパへの表示内容は、電子ペーパ各部への電圧の与え方により、如何様にも変更可能となっている。例えば、各キーのキー枠(キーの範囲を示す四角形)を表示/非表示とすることや、キー枠の内側やキー枠の外側に、文字や記号、或いは、画像などを表示することや表示を消去することも可能となっている。
そこで、図2においては、一例として、3×5個のキー枠だけを電子ペーパ操作部40内に図示している。
なお、電子ペーパ操作部40に表示される各種キーをより具体的に示す一例を図3に示しておく。
図3は、電子ペーパ操作部の各種キーの表示の一例を示す図である。
図3に示す電子ペーパ操作部40には、3×5個のキー、すなわち、図3内の(1)〜(15)の符号を付した15個のキーが表示されている。これらの各キーは、電話をかける場合に使用されるキーを例示するものとする。
電子ペーパ操作部40の(4)〜(12)および(14)は、所謂テンキーであり、相手先電話番号を入力するために用いられる。これらテンキーそれぞれのキー枠の内側には、「1」〜「9」および「0」の数字が表示されている。
電子ペーパ操作部40の最上行の左端のキー(1)には「開始」の文字が表示されており、電話番号を入力した後の発信を行う場合に使用されるキーであることを示している。また、(2)のキーには「クリア」の文字が表示されており、電話番号の入力を1桁戻す場合に使用されるキーであることを示している。(3)のキーは、電話を切る場合に使用されるキーであることを示している。さらに、(13)は「*」キーであることを示し、(15)は「#」キーであることを示している。
次に、図4を参照して、本実施の形態の携帯端末10の構成について説明する。
図4は、本発明の携帯端末の第2の実施の形態を示すブロック図である。なお、図4において図2に示す構成要素に対応するものは同一の参照数字または符号を付し、その説明を極力省略するものとする。
図4に示す携帯端末10は、主表示部20、機能キー群操作部30、電子ペーパ操作部40、制御部50、記憶部60を含んでいる。
主表示部20は、制御部50から出力される文字、記号、画像などの情報を表示する。主表示部20は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display:液晶表示装置)で構成されている。
機能キー群操作部30は、携帯端末10の各種機能を実行するために必要となるキー(複数可)を含んでおり、何れかのキーが押下されると、押下されたキーの種別を示す信号を、制御部50に対して出力する。
電子ペーパ操作部40は、携帯端末10を操作する上で必要となる複数のキーを含んでいる。本実施の形態においては、図2で説明したと同様に、3×5個、すなわち、15個のキーを含むものとして説明を行っていくが、電子ペーパ操作部40が含むキーの数は限定されてはおらず、キー数の制限は無い。
そして、電子ペーパ操作部40は、電子ペーパ制御部41と電子ペーパ42、および、スイッチシート43とキー押下検出部44を含んでいる。
電子ペーパ制御部41は、制御部50で実行されるアプリケーション・プログラム(以下、アプリ、と略記する)の種別と、該アプリのキー機能テーブルを、制御部50から受け取る。キー機能テーブルは、当該アプリで使用する電子ペーパ操作部40の各キーに割り当てられた機能、および、当該機能を表わす文字や記号等の表示データを記憶するテーブルである。キー機能テーブルについては、後に詳述する。
次に、電子ペーパ制御部41は、キー機能テーブルを参照して、電子ペーパ操作部40の各キーのキー枠の内側すなわちキートップと、キー枠の外側すなわち枠外に表示する文字や記号を決定する。そして、キー枠を示す四角形の内側のキートップの文字や記号、及び、キー枠外の文字や記号を、電子ペーパ42に表示させるように、電子ペーパ42を制御する。
また、電子ペーパ制御部41は、制御部50から表示情報(例えば、主表示部20に表示している情報)を受け取った場合には、当該表示情報をそのまま電子ペーパ42に表示させるよう、電子ペーパ42を制御する。
電子ペーパ42は、電子ペーパ制御部41の制御によって指定された通りの表示を行う。なお、電子ペーパ42は、モノクロ表示だけが行えるものであってもよいし、カラー表示が行えるものであってもよい。
スイッチシート43は、押下するとONとなり、押下する指を離すとばねの力でOFFとなるタクトスイッチを複数有するシートである。本実施の形態においては、図2で説明したと同様に、3×5個、すなわち、15個のタクトスイッチが、シート上に実装されている。また、スイッチシート43は、電子ペーパ42の真下に配置されている。つまり、電子ペーパ42とスイッチシート43によって、本実施の形態で使用するキーが構成されるようになっている。電子ペーパ42とスイッチシート43の構成については、後に詳述する。
キー押下検出部44は、スイッチシート43の何れのタクトスイッチが押下されたか、すなわち、電子ペーパ操作部40の何れのキーが押下されたかを検出して、押下されたキーの種別を示す信号を制御部50に対して出力する。
制御部50は、図示しないCPU(Central Processing Unit:中央処理装置)を含んでおり、CPUの動作により携帯端末10全体の動作制御を行う。なお、CPUを動作させるためのアプリ(アプリケーション・プログラム)は、記憶部60に記憶されている。
記憶部60は、携帯端末10の各種機能を実行するアプリ(アプリケーション・プログラム)を記憶すると共に、各アプリの実行に必要となるデータや、各アプリが生成するデータ、或いは、携帯端末10の設定データなどを記憶する(図示せず)。
また、記憶部60は、各アプリのキー機能テーブル90を記憶する。キー機能テーブル90は、携帯端末10のアプリの数と同じ数(例えば、n個)存在し、それぞれ、キー機能テーブル90−1〜90−nの符号を付して識別するものとする。
さらに、記憶部60は、表示内容保存部95を有している。表示内容保存部95には、機能キー群操作部30の表示保存キーが押下された時点で主表示部20に表示されている情報が、記憶されて保存できるようになっている。
次に、図5を参照して、記憶部60に記憶されているキー機能テーブル90について説明する。
図5は、キー機能テーブルの一例を示す図である。
図5に示すキー機能テーブル90−1は、記憶部60に記憶される複数のキー機能テーブル90の中の、「文字編集」アプリによる機能が携帯端末10で実行される場合に使用されるキー機能テーブルを例示するものである。
図5に示すキー機能テーブル90−1は、当該キー機能テーブル90がどのアプリで使用されるものであるかを示すアプリ種別(図5の901−1行)の欄を備えている。図5の901−1行には、アプリ種別として「文字編集」と記載されている。従って、このキー機能テーブル90−1は、携帯端末10で「文字編集」を行うアプリが実行される際に使用されるテーブルであることを示している。
また、キー機能テーブル90−1は、901−2行に示すように、キーの種類(901−5列)、キー機能(901−6列)、キートップ(901−7列)、キー枠外(901−8列)の各列を備えている。
キーの種類(901−5列)の列は、図3で例示したように、電子ペーパ操作部40の各キーの種類を示しており、図5においては、キーの種類を、図3で例示したと同様の(1)〜(15)の符号で表わしている。例えば、901−3−1行のキーの種類(901−5列)の欄には、(1)、が記載されており、これは、電子ペーパ操作部40の最上行の左端のキー(図3の(1)キー)であることを示すものである。
キー機能(901−6列)の列は、当該キーの機能を解説する文章を記載している。例えば、901−3−1行のキーの種類(1)のキーの機能は、「かな漢字変換を行う」機能を有する、ということを示している。また、901−3−5行のキーの種類(5)のキーの機能は、「文字入力を行うものであり、数字の「2」、または、五十音か行の文字、または、アルファベットのABC、の何れかを入力する」ものである、ということを示している。
キートップ(901−7列)の列は、当該キーのキー枠の内側、すなわち、キートップに表示する文字や記号等を記載している。例えば、901−3−1行のキーの種類(1)のキーのキートップには、「変換」という文字を表示する、ということを示している。この「変換」という文字は、(1)のキーが「かな漢字変換を行う」というキー機能を有している、ということを簡潔に表現するものである。
また、901−3−5行のキーの種類(5)のキーのキートップには、「数字「2」と文字「か」」を表示する、ということを示している。
キー枠外(901−8列)の列は、当該キーのキー枠の外側、すなわち、キー枠外に表示する文字や記号等を記載している。例えば、901−3−1行のキーの種類(1)のキーのキー枠外には、「なにも表示しない」ということを示している。これは、当該キーのキー枠外の欄(901−3−1行と901−8列の交点の欄)が、「空白」になっているためである。
一方、901−3−5行のキーの種類(5)のキーのキー枠外には、アルファベットの「ABC」を表示する、ということを示している。この「ABC」という文字は、(5)のキーが「文字入力を行い、アルファベットのABCも入力する」というキー機能を有している、ということを簡潔に表現するものである。
次に、図6を参照して、電子ペーパ操作部40の電子ペーパ42とスイッチシート43の構成について説明する。
図6は、電子ペーパ操作部の一例を示す図である。
図6に示す電子ペーパ操作部40は、スイッチシート43の上部に電子ペーパ42を配置し、さらにその上部に透明な保護シート48を配置している。
スイッチシート43は、図3で例示したと同様の配置で、3×5個、すなわち15個のタクトスイッチ43−1をシート上に備えている。
電子ペーパ42は、図4に示した電子ペーパ制御部41が指定した通りの文字や記号、或いは、表示情報を表示する。
保護シート48は、透明で柔らかな素材のシートであり、電子ペーパ42を保護するシートである。
なお、図4に示した電子ペーパ操作部40の電子ペーパ制御部41とキー押下検出部44は、図6では図示しない回路基板上に実装されているものとする。
次に、図7〜図12を参照して、本実施の形態の携帯端末10の動作について説明する。
図7は、本発明の携帯端末の第2の実施の形態の動作を示す第1のフローチャートである。
先ず、携帯端末10には電源が投入されており、携帯端末10の各種機能が起動可能な状態になっているものとする。このとき、携帯端末10の電子ペーパ操作部40には、図3に示したような表示がなされているものとする。
ここで、携帯端末10のユーザが、携帯端末10の有する複数の機能の内の或る1つの機能を起動すると、当該機能を実行するアプリ(アプリケーション・プログラム)が起動される(図7のステップS1)。機能の起動は、携帯端末10の機能キー群操作部30の、メニュー表示キー、機能選択キー、十字キーなどの操作によって行われる。つまり、携帯端末10の制御部50は、機能キー群操作部30の何れかのキーの操作を検出し、当該キーの操作に対応して選択された機能を起動するようになっている。なお、ここでは一例として、「文字編集」機能を実行するアプリが起動されたものとして、説明を行っていくものとする。
ユーザによって選択された機能を実行するアプリを起動した制御部50は、記憶部60から、当該アプリに対応したキー機能テーブル90を取得する(ステップS2)。ここでは、「文字編集」アプリが起動されているため、キー機能テーブル90−1(図5に示したキー機能テーブル90−1)を取得する。
そして、制御部50は、起動したアプリの種別(ここでは、「文字編集」アプリ)と、キー機能テーブル90(ここでは、キー機能テーブル90−1)を、電子ペーパ操作部40の電子ペーパ制御部41に送出する(ステップS3)。
電子ペーパ制御部41は、制御部50から受け取ったキー機能テーブル90を参照し、電子ペーパ操作部40の各キーに割り当てられている機能を認識する。次に、電子ペーパ制御部41は、電子ペーパ操作部40の各キーのキートップとキー枠外に表示する文字や記号を、キー機能テーブル90から取得する。そして、電子ペーパ制御部41は、電子ペーパ42上の各キーの該当位置に、各キーのキートップとキー枠外の文字や記号を表示するよう制御する(ステップS4)。これにより、電子ペーパ42には、電子ペーパ制御部41によって指示された表示内容(文字や記号)が表示される。ここで電子ペーパ42に表示される表示内容の一例については、後に図8を参照して説明する。
次に、携帯端末10のユーザは、起動されているアプリの諸機能の何れかを実行させるため、電子ペーパ操作部40の所望のキーを押下する(ステップS5)。
電子ペーパ操作部40のキー押下検出部44は、キーの押下を検出し、押下されたキーの種別を示す信号を制御部50に対して出力する。
制御部50は、押下されたキーの種別がアプリの終了のためのキーか否かを判定する(ステップS6)。
押下されたキーの種別が、アプリの終了のためのキーでない場合(ステップS6でNo)、制御部50は、現在実行中のアプリに当該キーに対応する機能を実行させる(ステップS7)。そして、ステップS5に戻る。
押下されたキーの種別が、アプリの終了のためのキーであった場合(ステップS6でYes)、制御部50は、現在実行中のアプリを終了させる。
次に、図8を参照して、上述した「文字編集」アプリが実行される際に、電子ペーパ操作部40に表示される表示内容の一例について説明する。
図8は、文字編集アプリが起動された際の電子ペーパ操作部の各種キーの表示例を示す図である。なお、図8において図3に示す構成要素および各キーに対応するものには、同一の参照数字または符号を付し、その説明を省略するものとする。
図8に示す電子ペーパ操作部40の各キー(1)〜(15)のキートップには、それぞれ、「変換」、「クリア」、「確定」、「1 あ」、「2 か」、・・・のように、文字や記号が表示されている。これらの表示内容は、「文字編集」アプリのキー機能テーブル90−1(図5)のキートップの列(図5の901−7列)の内容(図5の901−3−1行、901−3−2行、・・・)をそのままの形で表示するものである。
また、図8の(1)(2)(3)のキーのキー枠外には何も表示されていない。これは、「文字編集」アプリのキー機能テーブル90−1の、キーの種類(1)(2)(3)のキー枠外の列(図5の901−8列)が空白となっているためである。
さらに、図8に示す電子ペーパ操作部40の(4)(5)(6)・・・のキーのキー枠外には、それぞれ、「@」、「ABC」、「DEF」、・・・のように、文字や記号が表示されている。これらの表示内容は、「文字編集」アプリのキー機能テーブル90−1(図5)のキー枠外の列(図5の901−8列)の内容(図5の901−3−4行、901−3−5行、・・・)をそのままの形で表示するものである。
以上説明したように、携帯端末10で或るアプリが起動された際に、携帯端末10の電子ペーパ操作部40の各キーのキートップとキー枠外には、当該アプリで使用するキーの機能が表示されるようになっている。そして、電子ペーパ操作部40の各キーのキートップとキー枠外に表示される文字や記号は、当該アプリに対応するキー機能テーブル90のキートップの列とキー枠外の列に記載の文字や記号を、そのままの形で表示するようになっている。
次に、図9、図10、図11を参照して、本実施の形態の携帯端末10の表示情報取得の動作について説明する。
図9は、本発明の携帯端末の第2の実施の形態の動作を示す第2のフローチャートである。
先ず、携帯端末10には電源が投入されており、携帯端末10の有する複数のアプリ(アプリケーション・プログラム)の内の或る1つのアプリが起動されているものとする。起動されているアプリとして、以下、「文字編集」アプリを一例として説明するものとする。このとき、携帯端末10の電子ペーパ操作部40には、図8に示したような表示がなされていることとなる。
携帯端末10で起動されているアプリは、携帯端末10の下部筐体12の操作パネル面からのキー入力待ちの状態となっている。
携帯端末10の制御部50は、キーの操作が有るか否かを判定可能な状態となっている(図9のステップS11)。キー操作が無い場合は(ステップS11でNo)、ステップS11の判定動作を継続する。
キー操作が有った場合(ステップS11でYes)、制御部50は、操作されたキーが表示保存キーであるかを判定する(ステップS12)。表示保存キーが操作された場合(ステップS12でYes)、制御部50は、その時点で主表示部20に表示されている情報を、記憶部60の表示内容保存部95に記憶させ保存する(ステップS13)。そして、ステップS11に戻る。ステップS13の一例として、例えば、「文字編集」アプリによって電話帳データの作成がなされており、主表示部20には図10(a)に示すような電話帳データが表示されていたものとする。この時点で表示保存キーが操作された場合には、図10(a)の主表示部20の表示情報、すなわち、氏名、カナ、TEL、Mailなどの情報が、そのまま表示内容保存部95に記憶される。なお、表示内容保存部95に既に表示情報が記憶されていた場合には、上書きされて記憶される。
操作されたキーが表示保存キーでなかった場合(ステップS12でNo)、制御部50は、キー操作が、起動されているアプリの終了の操作であるか否かを判定する(ステップS14)。アプリの終了の操作ではない場合(ステップS14でNo)、制御部50は、操作されたキーの種別に対応するアプリの機能を実行し(ステップS15)、ステップS11に戻る。
アプリの終了操作であった場合(ステップS14でYes)、制御部50は起動中のアプリを終了させる。
上述した図9の説明においては、「文字編集」アプリが起動されている例について説明したが、「文字編集」アプリに代えて、「スケジュール表示」アプリが起動されている場合のステップS13の例について、図11を参照して説明する。
携帯端末10で「スケジュール表示」アプリが起動されており、上述のステップS12で表示保存キーが操作された時点で、携帯端末10の主表示部20には、図11(a)に示すようなスケジュールデータが表示されていたものとする。すると、上述したステップS13においては、図11(a)の主表示部20の表示情報、すなわち、2008年4月10日のスケジュールの情報が、そのまま表示内容保存部95に記憶される。
なお、図9においては、或るアプリの起動中に、表示保存キーが操作された場合の表示情報取得の動作について説明したが、アプリが起動されていない場合であっても、携帯端末10の表示情報取得の動作は同様に行われる。例えば、携帯端末10が待ち受け中であり、主表示部20には待ち受け画面としてカレンダー画像が表示されている場合に、表示保存キーが操作されると、その時点でのカレンダー画像が、表示内容保存部95に記憶される。
次に、図12を参照して、本実施の形態の携帯端末10の電源オフ時の動作について説明する。
図12は、本発明の携帯端末の第2の実施の形態の動作を示す第3のフローチャートである。
先ず、携帯端末10には電源が投入されており、携帯端末10は動作状態にあるものとする。携帯端末10が動作状態にあるとは、携帯端末10が待ち受け状態であっても良いし、或るアプリが起動されている状態であっても良い。何れの状態であっても、携帯端末10は、携帯端末10の下部筐体12の操作パネル面からのキー入力待ちの状態となっているものとする。
携帯端末10の制御部50は、キーの操作が有るか否かを判定する(図12のステップS21)。キー操作が無い場合は(ステップS21でNo)、ステップS21の判定動作を継続する。
キー操作が有った場合(ステップS21でYes)、制御部50は、操作されたキーが携帯端末10の電源オフを指示するキーであるかを判定する(ステップS22)。電源オフを指示するキーでない場合(ステップS22でNo)、制御部50は、操作されたキーに対応する動作を実行する(ステップS23)。そして、ステップS21に戻る。
操作されたキーが電源オフを指示するキーであった場合(ステップS22でYes)、制御部50は、記憶部60の表示内容保存部95に表示情報が保存されているか判定する(ステップS24)。
表示情報が表示内容保存部95に保存されている場合(ステップS24でYes)、制御部50は、表示内容保存部95に保存されている表示情報を電子ペーパ操作部40の電子ペーパ制御部41に送出する。電子ペーパ制御部41は、制御部50から受け取った表示情報を電子ペーパ42に表示するよう制御する。これにより、電子ペーパ42には、それまで表示されていた表示に代えて、制御部50から受け取った表示情報が表示される(ステップS25)。表示内容保存部95に保存されていた表示情報が、例えば、図10(a)に示した電話帳データであった場合、図10(b)に示すように、電子ペーパ操作部40の電子ペーパ42には、それまでのキー機能の表示に代えて、電話帳データが表示される。また、表示内容保存部95に保存されていた表示情報が、例えば、図11(a)に示したスケジュールデータであった場合、図11(b)に示すように、電子ペーパ操作部40の電子ペーパ42には、それまでのキー機能の表示に代えて、スケジュールデータが表示される。
表示情報が表示内容保存部95に保存されていない場合(ステップS24でNo)、制御部50は、その時点で主表示部20に表示されている表示情報を、電子ペーパ操作部40の電子ペーパ制御部41に送出する。電子ペーパ制御部41は、制御部50から受け取った表示情報を電子ペーパ42に表示するよう制御する。これにより、電子ペーパ42には、それまで表示されていた表示に代えて、制御部50から受け取った表示情報が表示される(ステップS26)。
そして、携帯端末10の制御部50は、携帯端末10の電源をオフとするための終了処理を行った後、携帯端末10の電源をオフとする(ステップS27)。
なお、表示情報が表示内容保存部95に保存されていない場合には(ステップS24でNo)、ステップS26の表示動作(その時点で主表示部20に表示されている表示情報を電子ペーパ42に表示する)を行わないようにしてもよい。これは、携帯端末10の機能として、ステップS26の表示動作を行うか否かを選択・設定できるようにしておくことにより実現できる。
以上、本発明の携帯端末の第2の実施の形態について説明した。
本発明の第2の実施の形態の携帯端末(携帯端末10)は、主表示部(主表示部20)とサブ表示部(電子ペーパ制御部41と電子ペーパ42)、及び、操作部(機能キー群操作部30と電子ペーパ操作部40)を含んでいる。また、携帯端末は制御部(制御部50)を含んでおり、制御部は、操作部の操作により電源オフの指示がなされた場合、主表示部に表示している情報をサブ表示部に表示するよう動作する。
詳述すると、上述の携帯端末は、さらに、表示情報を記憶する表示内容保存部を含んでいる。そして、制御部は、操作部の操作により表示保存の指示がなされた場合、主表示部に表示している情報を表示内容保存部に記憶させる。
また、制御部は、操作部の操作により電源オフの指示がなされた場合、表示内容保存部に情報が記憶されていた際には表示内容保存部の情報をサブ表示部に表示する。
さらに、サブ表示部を電子ペーパで構成している。
このように、本実施の形態の携帯端末は、携帯端末の操作部の操作により電源オフが指示された場合、その時点で主表示部に表示している情報を、そのままサブ表示部に表示するよう動作するようになっている。また、携帯端末の操作部の操作により表示保存の指示がなされた場合、主表示部に表示している情報を表示内容保存部に記憶させる。さらに、携帯端末の制御部は、操作部の操作により電源オフの指示がなされた場合、表示内容保存部に情報が記憶されていた際には表示内容保存部の情報をサブ表示部に表示するよう動作する。
従って、本実施の形態によれば、携帯端末の電源をオフとした際であっても、ユーザにとって有用な情報をサブ表示部に表示し続けることが可能となる。また、電源をオフとしているため、携帯端末の省電力化が可能となる。
さらに、ユーザは、電源オフ時にサブ表示部に表示させたい情報を表示保存の指示により指定できるので、電源オフ時にも確認したい有用な情報の表示内容を自由に指示できる利点がある。
[第3の実施の形態]
次に、図1に示した第1の実施の形態を具体化した本発明による第3の実施の形態について説明する。
図1に示した実施の形態の携帯端末1は、第3の実施の形態においては、図14に示す携帯端末10−1に対応するものである。そこで、先ず、図1のブロック図に示した携帯端末1と、図14のブロック図に示す携帯端末10−1との対応関係について説明を行っておく。
図1の主表示部2は、図14の主表示部20に対応する。また、操作部3(図1)は、機能キー群操作部30−1とキー操作部40−1(図14)に対応する。さらに、サブ表示部4(図1)は、電子ペーパ表示部40−2と40−3(図14)に対応する。またさらに、制御部5(図1)は、制御部50−1(図14)に対応している。
以下、図13〜図18を参照して、第3の実施の形態についての説明を行う。
図13は、本発明の第3の実施の形態の携帯端末の外観図である。
ここで、図13(a)は、携帯端末10−1を操作面側から見た場合の外観図であり、図13(b)は、携帯端末10−1を背面側から見た場合の外観図である。なお、図13において図2に示す構成要素に対応するものは同一の参照数字または符号を付し、その説明を極力省略するものとする。
図13(a)に示すように、本実施の形態の携帯端末10−1は、上部筐体11と下部筐体12を有し、上部筐体11は主表示部20を含んでいる。下部筐体12は、携帯端末10−1の操作パネル面となっており、機能キー群操作部30−1とキー操作部40−1を含んでいる。
上部筐体11と下部筐体12は図示しないヒンジなどで相互に接続されており、ヒンジなどを介して相互に折り畳み可能な構造となっている。なお、上部筐体11と下部筐体12は、一体型の共通の筐体に含ませるよう構成するものであってもよい。但し、以降の説明においては、上部筐体11と下部筐体12は相互に折り畳み可能な構造となっているものとして説明を行うものとする。
主表示部20は、携帯端末10−1を取り扱う上で必要となる文字、記号、画像などの情報を表示する。
機能キー群操作部30−1は、携帯端末10−1の各種機能を実行するために必要となるキーを含んでおり、例えば、電源キー、メニュー表示キー、機能選択キー、十字キー、表示保存キー、即時表示キーなどを含んでいる。
電源キー、メニュー表示キー、機能選択キー、十字キーなどのキーの機能は、図2で説明したものと同等である。また、表示保存キーは、図2で説明したと同様に、当該表示保存キーが押下された時点で主表示部20に表示されている情報を、携帯端末10−1の記憶部内に保存するためのキーである。但し、本実施の形態においては、表示保存キーは、第1の表示保存キーと第2の表示保存キーの2個となっており、2種類の表示情報を別々に保存可能に構成されている。さらに、即時表示キーは、当該即時表示キーが押下された時点で主表示部20に表示されている情報を、携帯端末10−1の電子ペーパ表示部40−2又は40−3(図13(b)にて後述する)に即時に表示させるためのキーである。
キー操作部40−1は、携帯端末10−1を操作する上で必要となるキーの内、機能キー群操作部30−1が含んでいるキー以外の各種キーを含む操作部である。ここで、各種キーとは、例えば、0〜9の数字を入力するためのテンキーや、通常の電話機が備える「*」キー、「#」キー、或いは、通話開始キー、通話終了キーなどである。ここで、キー操作部40−1は、第2の実施の形態で説明した電子ペーパ操作部40と同様の構成であってもよい。但し、以降の説明においては、キー操作部40−1は、通常の携帯端末が備えるタクトスイッチなどのキー構造で構成されているものとして説明を行う。
また、図13(b)に示すように、本実施の形態の携帯端末10−1は、上部筐体11の背面側に電子ペーパ表示部40−2を含み、下部筐体12の背面側に電子ペーパ表示部40−3を含んでいる。2つの電子ペーパ表示部40−2、40−3を含むことより、2種類の表示情報を同時に表示させることが可能となっている。なお、携帯端末10−1は、電子ペーパ表示部40−2、電子ペーパ表示部40−3の何れか一方のみを含むよう構成されるものであってもよい。
次に、図14を参照して、本実施の形態の携帯端末10−1の構成について説明する。
図14は、本発明の携帯端末の第3の実施の形態を示すブロック図である。なお、図14において図13に示す構成要素に対応するものは同一の参照数字または符号を付し、その説明を極力省略するものとする。
図14に示す携帯端末10−1は、主表示部20、機能キー群操作部30−1、キー操作部40−1、電子ペーパ表示部40−2、電子ペーパ表示部40−3、制御部50−1、記憶部60−1を含んでいる。
主表示部20は、制御部50−1から出力される文字、記号、画像などの情報を表示する。主表示部20は、例えば、LCDで構成されている。
機能キー群操作部30−1は、携帯端末10−1の各種機能を実行するために必要となるキー(複数可)を含んでおり、何れかのキーが押下されると、押下されたキーの種別を示す信号を、制御部50−1に対して出力する。
キー操作部40−1は、携帯端末10−1を操作する上で必要となる複数のキーを含んでおり、何れかのキーが押下されると、押下されたキーの種別を示す信号を、制御部50−1に対して出力する。
電子ペーパ表示部40−2は、電子ペーパ制御部41−2と電子ペーパ42−2を含んでいる。
電子ペーパ制御部41−2は、制御部50−1から表示情報(例えば、主表示部20に表示している情報)を受け取った場合には、当該表示情報をそのまま電子ペーパ42−2に表示させるよう、電子ペーパ42−2を制御する。
電子ペーパ42−2は、電子ペーパ制御部41−2の制御によって指定された通りの表示を行う。なお、電子ペーパ42−2は、モノクロ表示だけが行えるものであってもよいし、カラー表示が行えるものであってもよい。
電子ペーパ表示部40−3は、電子ペーパ制御部41−3と電子ペーパ42−3を含んでいる。
電子ペーパ制御部41−3は、制御部50−1から表示情報を受け取った場合には、当該表示情報をそのまま電子ペーパ42−3に表示させるよう、電子ペーパ42−3を制御する。
電子ペーパ42−3は、電子ペーパ制御部41−3の制御によって指定された通りの表示を行う。なお、電子ペーパ42−3は、モノクロ表示だけが行えるものであってもよいし、カラー表示が行えるものであってもよい。
制御部50−1は、図示しないCPUを含んでおり、CPUの動作により携帯端末10−1全体の動作制御を行う。なお、CPUを動作させるためのアプリ(アプリケーション・プログラム)は、記憶部60−1に記憶されている。
記憶部60−1は、携帯端末10−1の各種機能を実行するアプリ(アプリケーション・プログラム)を記憶すると共に、各アプリの実行に必要となるデータや、各アプリが生成するデータ、或いは、携帯端末10−1の設定データなどを記憶する(図示せず)。
また、記憶部60−1は、表示内容保存部95−2、95−3を有している。表示内容保存部95−2には、機能キー群操作部30−1の第1の表示保存キーが押下された時点で主表示部20に表示されている情報が、記憶されて保存できるようになっている。また、表示内容保存部95−3には、機能キー群操作部30−1の第2の表示保存キーが押下された時点で主表示部20に表示されている情報が、記憶されて保存できるようになっている。
次に、図15〜図17を参照して、本実施の形態の携帯端末10−1の表示情報取得の動作について説明する。
図15は、本発明の携帯端末の第3の実施の形態の動作を示す第1のフローチャートである。
先ず、携帯端末10−1には電源が投入されており、携帯端末10−1の有する複数のアプリ(アプリケーション・プログラム)の内の或る1つのアプリが起動されているものとする。起動されているアプリとして、以下、「文字編集」アプリを一例として説明するものとする。
携帯端末10−1で起動されているアプリは、携帯端末10−1の下部筐体12の操作パネル面からのキー入力待ちの状態となっている。
携帯端末10−1の制御部50−1は、キーの操作が有るか否かを判定可能な状態となっている(図15のステップS31)。キー操作が無い場合は(ステップS31でNo)、ステップS31の判定動作を継続する。
キー操作が有った場合(ステップS31でYes)、制御部50−1は、操作されたキーが表示保存キーであるかを判定する(ステップS32)。表示保存キーが操作された場合(ステップS32でYes)、制御部50−1は、その時点で主表示部20に表示されている情報を、記憶部60−1の表示内容保存部95に記憶させ保存する(ステップS33)。そして、ステップS31に戻る。なお、制御部50−1は、操作されたキーが第1の表示保存キーであれば、主表示部20に表示されている情報を表示内容保存部95−2に保存する。或いは、操作されたキーが第2の表示保存キーであれば、制御部50−1は、主表示部20に表示されている情報を表示内容保存部95−3に保存する。
上述したステップS33の一例として、例えば、「文字編集」アプリによって電話帳データの作成がなされており、主表示部20には図16(a)に示すような電話帳データが表示されていたものとする。この時点で表示保存キー(例えば、第1の表示保存キー)が操作された場合には、図16(a)の主表示部20の表示情報、すなわち、氏名、カナ、TEL、Mailなどの情報が、そのまま表示内容保存部95(表示内容保存部95−2)に記憶される。
操作されたキーが表示保存キーでなかった場合(ステップS32でNo)、制御部50−1は、操作されたキーが即時表示キーであるかを判定する(ステップS34)。即時表示キーが操作された場合(ステップS34でYes)、制御部50−1は、その時点で主表示部20に表示されている情報を、電子ペーパ表示部40−2の電子ペーパ42−2に表示する(ステップS35)。そして、ステップS31に戻る。なお、電子ペーパ42−2に既に他の表示情報が表示されている場合、制御部50−1は、電子ペーパ表示部40−3の電子ペーパ42−3に表示情報を表示するようにしてもよい。
上述したステップS35の一例として、例えば、「文字編集」アプリによって電話帳データの作成がなされており、主表示部20には図16(a)に示すような電話帳データが表示されていたものとする。この時点で即時表示キーが操作された場合には、図16(a)の主表示部20の表示情報、すなわち、氏名、カナ、TEL、Mailなどの情報が、そのまま、図16(b)の電子ペーパ表示部40−2の電子ペーパ42−2に表示される。
操作されたキーが即時表示キーでなかった場合(ステップS34でNo)、制御部50−1は、キー操作が、起動されているアプリの終了の操作であるか否かを判定する(ステップS36)。アプリの終了の操作ではない場合(ステップS36でNo)、制御部50−1は、操作されたキーの種別に対応するアプリの機能を実行し(ステップS37)、ステップS31に戻る。
アプリの終了操作であった場合(ステップS36でYes)、制御部50−1は起動中のアプリを終了させる。
上述した図15の説明においては、「文字編集」アプリが起動されている例について説明したが、「文字編集」アプリに代えて、「地図表示」アプリが起動されている場合のステップS33の例について、図17を参照して説明する。
携帯端末10−1で「地図表示」アプリが起動されており、上述のステップS32で表示保存キーが操作された時点で、携帯端末10−1の主表示部20には、図17(a)に示すような地図データが表示されていたものとする。すると、上述したステップS33においては、図17(a)の主表示部20の表示情報、すなわち、東京都港区近辺の地図の情報が、そのまま表示内容保存部95(例えば、表示内容保存部95−3)に記憶される。
なお、図15においては、或るアプリの起動中に、表示保存キー或いは即時表示キーが操作された場合の表示情報取得の動作について説明したが、アプリが起動されていない場合であっても、携帯端末10−1の表示情報取得の動作は同様に行われる。例えば、携帯端末10−1が待ち受け中であり、主表示部20には待ち受け画面としてカレンダー画像が表示されている場合に、表示保存キーが操作されると、その時点でのカレンダー画像が、表示内容保存部95(例えば、表示内容保存部95−2)に記憶される。また、即時表示キーが操作されると、その時点でのカレンダー画像が、電子ペーパ表示部40−2の電子ペーパ42−2、或いは、電子ペーパ表示部40−3の電子ペーパ42−3に表示される。
次に、図18を参照して、本実施の形態の携帯端末10−1の電源オフ時の動作について説明する。
図18は、本発明の携帯端末の第3の実施の形態の動作を示す第2のフローチャートである。
先ず、携帯端末10−1には電源が投入されており、携帯端末10−1は動作状態にあるものとする。携帯端末10−1が動作状態にあるとは、携帯端末10−1が待ち受け状態であっても良いし、或るアプリが起動されている状態であっても良い。何れの状態であっても、携帯端末10−1は、携帯端末10−1の下部筐体12の操作パネル面からのキー入力待ちの状態となっているものとする。
携帯端末10−1の制御部50−1は、キーの操作が有るか否かを判定する(図18のステップS41)。キー操作が無い場合は(ステップS41でNo)、ステップS41の判定動作を継続する。
キー操作が有った場合(ステップS41でYes)、制御部50−1は、操作されたキーが携帯端末10−1の電源オフを指示するキーであるかを判定する(ステップS42)。電源オフを指示するキーでない場合(ステップS42でNo)、制御部50−1は、操作されたキーに対応する動作を実行する(ステップS43)。そして、ステップS41に戻る。
操作されたキーが電源オフを指示するキーであった場合(ステップS42でYes)、制御部50−1は、記憶部60−1の表示内容保存部95に表示情報が保存されているか判定する(ステップS44)。
表示情報が表示内容保存部95に保存されている場合(ステップS44でYes)、制御部50−1は、表示内容保存部95に保存されている表示情報を、電子ペーパ表示部40−2(又は、40−3)の電子ペーパ制御部41−2(又は、41−3)に送出する。電子ペーパ制御部41−2(又は、41−3)は、制御部50−1から受け取った表示情報を電子ペーパ42−2(又は、42−3)に表示するよう制御する。これにより、電子ペーパ42−2(又は、42−3)には、それまで表示されていた表示情報に代えて、制御部50−1から受け取った表示情報が表示される(ステップS45)。表示内容保存部95に保存されていた表示情報が、例えば、図16(a)に示した電話帳データであった場合、図16(b)に示すように、電子ペーパ表示部40−2の電子ペーパ42−2には、それまで表示されていた表示情報に代えて、電話帳データが表示される。また、表示内容保存部95に保存されていた表示情報が、例えば、図17(a)に示した地図データであった場合、図17(b)に示すように、電子ペーパ表示部40−3の電子ペーパ42−3には、それまで表示されていた表示情報に代えて、地図データが表示される。
なお、上述したステップS45においては、表示内容保存部95−2の表示情報は、電子ペーパ42−2に表示され、表示内容保存部95−3の表示情報は、電子ペーパ42−3に表示されるようになっている。
表示情報が表示内容保存部95に保存されていない場合(ステップS44でNo)、制御部50−1は、その時点で主表示部20に表示されている表示情報を、電子ペーパ表示部40−2の電子ペーパ制御部41−2に送出する。電子ペーパ制御部41−2は、制御部50−1から受け取った表示情報を電子ペーパ42−2に表示するよう制御する。これにより、電子ペーパ42−2には、それまで表示されていた表示情報に代えて、制御部50−1から受け取った表示情報が表示される(ステップS46)。なお、電子ペーパ42−2に既に表示情報が表示されている場合、制御部50−1は、その時点で主表示部20に表示されている表示情報を、電子ペーパ表示部40−3の電子ペーパ制御部41−3に送出するようにしてもよい。このとき、電子ペーパ制御部41−3は、制御部50−1から受け取った表示情報を電子ペーパ42−3に表示するよう制御する。これにより、電子ペーパ42−3には、制御部50−1から受け取った表示情報が表示される。
そして、携帯端末10−1の制御部50−1は、携帯端末10−1の電源をオフとするための終了処理を行った後、携帯端末10−1の電源をオフとする(ステップS47)。
なお、表示情報が表示内容保存部95に保存されていない場合には(ステップS44でNo)、ステップS46の表示動作(その時点で主表示部20に表示されている表示情報を電子ペーパ42−2(又は、42−3)に表示する)を行わないようにしてもよい。これは、携帯端末10−1の機能として、ステップS46の表示動作を行うか否かを選択・設定できるようにしておくことにより実現できる。
以上、本発明の携帯端末の第3の実施の形態について説明した。
本発明の第3の実施の形態の携帯端末(携帯端末10−1)は、主表示部(主表示部20)とサブ表示部(電子ペーパ制御部41−2と電子ペーパ42−2、及び/又は、電子ペーパ制御部41−3と電子ペーパ42−3)を含んでいる。また、携帯端末は、操作部(機能キー群操作部30−1とキー操作部40−1)を含んでいる。さらに、携帯端末は制御部(制御部50−1)を含んでおり、制御部は、操作部の操作により電源オフの指示がなされた場合、主表示部に表示している情報をサブ表示部に表示するよう動作する。
そして、本実施の形態の携帯端末の制御部は、第2の実施の形態に加え、さらに、以下のように動作する。
すなわち、制御部は、操作部の操作により即時表示の指示がなされた場合、主表示部に表示している情報をサブ表示部に表示するよう動作する。
また、本実施の形態の携帯端末は、サブ表示部を、携帯端末の主表示部を含む筐体の背面側及び/又は操作部を含む筐体の背面側に設けるようにしている。
このように、本実施の形態の携帯端末は、携帯端末の操作部の操作により即時表示が指示された場合、その時点で主表示部に表示している情報を、そのままサブ表示部に表示するよう動作するようになっている。また、サブ表示部を、携帯端末の筐体の背面側に設けている。
従って、本実施の形態によれば、携帯端末の電源をオフとした際であっても、ユーザにとって有用な情報をサブ表示部に表示し続けることが可能となる。また、電源をオフとしているため、携帯端末の省電力化が可能となる。さらに、携帯端末の即時表示の操作により、その時点でユーザにとって有用な情報をサブ表示部に表示し続けることが可能となる。