JP5119208B2 - 差圧流量計 - Google Patents

差圧流量計 Download PDF

Info

Publication number
JP5119208B2
JP5119208B2 JP2009146176A JP2009146176A JP5119208B2 JP 5119208 B2 JP5119208 B2 JP 5119208B2 JP 2009146176 A JP2009146176 A JP 2009146176A JP 2009146176 A JP2009146176 A JP 2009146176A JP 5119208 B2 JP5119208 B2 JP 5119208B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
differential pressure
fluid
capillary
flow
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2009146176A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009204626A (ja
Inventor
正規 井上
友博 溝口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Horiba Stec Co Ltd
Original Assignee
Horiba Stec Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Horiba Stec Co Ltd filed Critical Horiba Stec Co Ltd
Priority to JP2009146176A priority Critical patent/JP5119208B2/ja
Publication of JP2009204626A publication Critical patent/JP2009204626A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5119208B2 publication Critical patent/JP5119208B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Measuring Volume Flow (AREA)

Description

本発明は、差圧流量計に関するものであり、とりわけ微小流量の液体を正確に測定可能とする差圧流量計に関する。
図9はオリフィスを用いた流体の流体流量制御機器41の構成を示す図である。図9において、42は流体Fを流通する第1流路42a〜第3流路42cを設けた本体ブロック、43は第1流路42aと第2流路42bの間に介在させたオリフィス、44はオリフィス43の上流側における流体Fの圧力P1 を測定する圧力センサ、45はオリフィス43の下流側における流体Fの圧力P2 を測定する圧力センサ、46は第2流路42bと第3流路42cの間における流路の開度を調整する流量調整弁、47は演算処理部、48はケースである。
上記構成の流体流量制御機器41において、流体Fがオリフィス43を通過すると、このオリフィス43の絞り部分43aの形状に合わせた圧力降下が生じる。したがって、前記演算処理部47は両圧力センサ44,45の測定値P1 ,P2 を用いてオリフィス43による圧力差(P1 −P2 )から流体Fの流量を求め
ることができる。つまり、流体流量制御機器41は一点鎖線に示す部分から図示左側部分において差圧流量計41Aを形成している。また、演算処理部47はオリフィス43を流れる流体Fの流量が設定流量Vset になるように流量調整弁46に対する開度制御信号Sを出力する。
ところで、オリフィス43を流れる流体FはJIS(日本工業規格)で定められている条件を満たした場合、オリフィス43の両端における圧力差(P1 −P2 )と流量Vとの間には、以下の式(1)に示す関係がある。
V=CA0 √{2(P1 −P2 )/ρx} … 式(1)
但し、A0 は絞り部分43aの断面積、ρx(xは流体の種類を示している)は流体Fの比重、Cは流出係数である。また、流出係数はJISにて明記されている。
特開2001−125649公報
ところが、上述のようなオリフィスまたはノズルを用いた差圧流量計41Aは微少流量の測定において、絞り部分43aにおける十分な圧力差を得ることが困難であった。すなわち、オリフィスまたはノズルを用いて微少流量の測定を行うためには、絞り部分43aの径を極微小径に形成する必要があった。また、微小流量のオリフィスまたはノズルの作製には、高度な技術を要する微細加工を必要としており、絞りを用いた微少流量の差圧流量計を製造する場合には、この絞り部分の製造コストがかかることが避けられなかった。
さらに、絞り部分43aの径が小さくなると、この絞り部分43aを透過する液体Fに極小さな不純物(パーティクル)が含まれているだけで、この絞り部分43aが閉塞することがあった。加えて、絞り部分43aを通過する液体Fの圧力P1 ,P2 はノズルの前後において大きく変動するので、液体に大きな圧力変化を与えると、減圧沸騰によるキャビテーション(発泡現象)が起こり、これによってさまざまな弊害が生じることがあった。
一方、レイノルズ数の小さい層流領域における液体Fの流れを形成するための差圧発生部として直線状に配置されたキャピラリを用いた場合には、この層流領域における流量Vとキャピラリ(差圧発生部)の両端における圧力差(P1 −P2 )との間に以下の式(2)に示す関係がある。そして、式(2)が示すように、差圧流量計においては、流量Vの測定精度に流体Fの粘性ηxが大きく影響する。
V=πr4 (P1 −P2 )/(8×L×ηx) … 式(2)
但し、rはキャピラリの内部流路の半径、Lはキャピラリの長さ、ηxは液体の粘度(xは液体の種類を示している)である。
そこで、レイノルズ数が小さい流領域を測定する差圧流量計では、測定対象となる流体Fの粘性の温度影響をキャンセルするために流体Fの温度を測定し、その流体Fのその温度における粘性で補正を行うことが考えられる。しかしながら、この場合には流体Fの粘性と温度との関係が明確になっていなければならないので、粘性と温度の関係が分からない流体Fの温度補正は全くできなかった。特に、測定対象となる流体Fとして半導体製造装置などに用いられる液体の流量を測定するような差圧流量計を製造する場合には、粘性と温度の関係が分からない場合が多く、この液体Fの温度補正ができないことも少なくなかった。
さらに、新たな液体Fを測定対象とする場合には、実際にこの液体Fの温度を変えながら、その各温度における流量に対する圧力差(P1 −P2 )の関係をそれぞれ測定して、各温度における温度補正係数を算出する必要があった。また、たとえ測定対象の液体Fについて各温度に対する温度補正係数を求めたとしても、各温度に対する温度補正係数を予め求めておいた温度条件の範囲内においてだけしか温度補正を行うことができなかった。
本発明は上述の事柄を考慮に入れて成されたものであって、その目的は、レイノルズ数の小さい流体の流れを用いて極微小流量の測定を安定して行うことができる差圧流量計を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明の差圧流量計は、液体の流れに抵抗を与える差圧発生部と、
この差圧発生部の両端における圧力差を測定する圧力センサと、
圧力差の測定値から液体の流量を求める演算処理部と、
液体の粘性を上げるために差圧発生部を流れる液体の温度を冷却する温度調節部とを有することを特徴としている。(請求項1)
すなわち、液体(以下、単に流体という)の温度を一定にすることにより、環境温度による流体の粘度変化を無くすことができ、レイノルズ数の小さい層流領域の流体の流れを形成する場合においても、環境温度の変化による差圧の変化を起こすことがなく、常に安定した流量測定を行うことができる。また、粘度と温度との関係が明確になっていないような流体であっても、前記温度調節部によって調節される温度におけるこの液体の粘度を測定し、この粘度を記憶することにより、この流体の流量を正確に求めることができる。
つまり、測定対象の流体の粘度と代替の流体の粘度との比(粘性比)さえ明確であれば、測定対象の流体の各温度における粘度を測定する必要がない。また、差圧流量計の製造の段階においては、新たに製造された差圧流量計の個体差を測定するために、代替の流体を用いることができ、測定対象の流体を用いる必要がないので、とりわけ測定対象の流体が高価であったり毒性があるなど取扱いが困難な流体の場合に、代替の流体を用いて安全かつ低コストにて調整を行うことができる。
前記差圧発生部が小径の管内に流体を流すことで管の長さに応じた流れの抵抗を形成するキャピラリである場合には、キャピラリに流体を流通させることにより、この流体に生じる圧力損失をキャピラリの全長に分散することができレイノルズ数の小さい流体の流れを形成すると共に流体の流れに抵抗を与えることができる。したがって、キャピラリの流路を長くすればするほど、その流路の径を前記絞り部43aに比べて大径にすることができ、流体に含まれる不純物などによってキャピラリが閉塞するなどの問題が生じることを防止できる。また、仮にキャピラリが大きな不純物によって閉塞することがあったとしても、このキャピラリを低コストにて交換することが可能となる。
加えて、比較的流路径が大きなキャリラリは極微小の絞り部分を形成したオリフィスやノズルに比べてはるかに低コストにて製造可能であるから、それだけ差圧流量計の製造コストを削減できる。さらに、短いノズルやオリフィスによって圧力変化を形成することがなく、長いキャピラリを用いて圧力損失を形成して、キャピラリを流通する流体の圧力が急激に変化することがないので、流体の流れによって流体にキャビテーションが発生することを防止できる。
前記温度調節部が差圧発生部を流れる液体の温度を冷却によって一定に保つ温度調節部である場合(請求項2)には、差圧発生部を流通する液体の温度を一定に保つことができるので、この液体の粘度を一定にして、その流量の測定精度を高く保つことができる。
前記温度調節部が、温度調節体と、この温度調節体によって温度調節されると共に良好な熱伝導率を用いて温度分布を小さくする金属ブロックと、この金属ブロックから差圧発生部への熱伝達を大きくする熱伝達手段と、金属ブロックの温度を測定する温度センサとを有する場合(請求項3)には、差圧発生部の全部分における温度を的確に一定値に調整できると共に、その構成を簡略化することができる。
前記温度調節部が差圧発生部の前段側流路の温度を一定にする前段側温度調節部を有する場合(請求項4)には、流体の温度を差圧発生部に入る前の段階において一定に調整できるので、この流体の比熱が高い場合においても差圧発生部に流入する最初の段階から流体の温度を一定に保ってその粘度を一定にし、流量の測定精度を高く保つことができる。
前記前段側温度調節部が、温度調節体と、この温度調節体によって温度調節されると共に良好な熱伝導率を用いて温度分布を小さくする金属ブロックと、この金属ブロックの温度を測定する温度センサとを有し、金属ブロックが、差圧発生部の上流側の流路における流体との接触面積を広げるための接触面積増加流路を設けた場合には、金属ブロックを流れる流体の温度を効率よく速やかに一定温度に調整できる。
前記接触面積増加流路が流体を並列に流す複数の小径流路を有する場合には、流体の流路抵抗の増加を必要最小限に抑えながら接触面積を増加させることができる。
前記温度調節体がペルチエ効果素子である場合(請求項5)には、熱の発生および吸収を行うことができるので、流体の温度を常温の一定温度に調節することが可能となり、それだけエネルギーの消費を抑えることで、省エネルギに貢献できる。さらに、流体の温度を低い温度に調節することにより、流体の粘性を上げた状態で測定可能であると共に、加熱に伴う化学変化や気化の発生を抑えることができる。
以上説明したように本発明では、差圧発生部における液体の温度を常に一定に保つことができるので、測定対象となる液体の粘度を一定に保った状態で流量測定を行なうことができ、レイノルズ数の小さい液体の流れを形成した場合にも液体の流れに抵抗を与える差圧発生部を用いて環境温度の変化に影響されることのない極めて安定した流量測定を行うことができる。また、液体の温度を測定して温度補正を行なう場合に比べて温度補正演算を省略できるだけでなく、粘度と温度との関係が明確でない液体も測定対象とすることができる。さらに、液体の温度を低い温度に調節することにより、液体の粘性を上げた状態で測定可能であると共に、加熱に伴う化学変化や気化の発生を抑えることができる。
本発明の第1実施例である差圧流量計の構成を示す概略図である。 前記差圧流量計の斜視図である。 第1実施例の差圧流量計の内部流路を透視して示す図である。 前記差圧流量計のベースブロックの構成を示す平面図と断面図である。 前記差圧流量計の圧力測定ブロックの構成を示す平面図と断面図である。 前記差圧流量計の圧力測定ブロックの構成を示す左側面図、断面図、右側面図である。 前記差圧流量計のキャピラリブロックの構成を示す平面図と断面図である。 第2実施例である差圧流量計の構成を示す概略図である。 従来の差圧流量計を用いた流体流量制御機器の構成を示す図である。
図1,2は、本発明の第1実施例である差圧流量計1の構成を示す図である。図1はその全体的な構成を概略的に示しており、図2は一部を分解して示す斜視図である。
図1に示すように、2は流体Fを流通する第1流路2aおよび第2流路2bを形成してなる本体ブロック、3は第1流路2aに連通するように設けた第1圧力センサ、4は第2流路2bに連通するように設けた第2圧力センサ、5は第1流路2aと第2流路2bとを連通連結するように設けた差圧発生部(キャピラリ)、6は両圧力センサ3,4によって測定された圧力P1 ,P2 の測定値を用いて流量Vを算出する演算処理部である。
1 ,H2 は電熱ヒータであり、Thはキャピラリ5の近傍における温度を測定する温度センサである。ヒータH1 は例えば前記キャピラリ5の前段側流路の第1流路2aの近傍に配置されて、この第1流路2aを流れる流体Fを加熱し、ヒータH2 は例えば前記キャピラリ5の近傍に配置されてキャピラリ5内を流れる流体Fを加熱する。演算処理部6は温度センサThによって検出される温度Tを監視しながら、ヒータH1 ,H2 に供給する電力を制御することにより、金属ブロック2の温度を一定値に調節する。すなわち、温度センサTh,演算処理部6,ヒータH1 ,H2 およびブロック2(後述する金属ブロック2A〜2D)は本例における温度調節部である。
なお、本例では温度センサThを温度調節においてより重要なキャピラリ5の近傍にのみ設けているので、製造コストを最小限に抑えながら、効果的に温度調整を行えるようにしている。しかしながら、温度センサThはキャピラリ5の近傍のみならず、圧力測定ブロック2B内の第1流路2aの近傍における温度を別の温度センサによって測定して、両ヒータH1 ,H2 による加熱をそれぞれ制御してもよい。
図2に示すように、本体ブロック2は例えばベースブロック2Aと、圧力測定ブロック2Bと、キャピラリブロック2Cと、蓋体2Dとに分けることができる。そして、例えば圧力測定ブロック2Bに対する圧力センサ3,4の接続部およびキャピラリブロック2Cに対する蓋体2Dの接続部は例えばビス7の螺合および解除によって着脱可能に形成されている。また、ベースブロック2Aには流体Fの流入部および流出口を形成する配管の接続部材8,9が形成されている。
前記キャピラリブロック2Cには、平面視略凹字状であり湾曲部10aの曲率がキャピラリ5の流路を潰さない程度に大きくなるように形成した溝10を形成すると共に、キャピラリ5の両端部を前記流路2a,2bにロウ付け接続するための開口部11を形成している。すなわち、キャピラリ5を溝10内に埋め込むことにより、キャピラリブロック2Cの大きさをコンパクトに抑えながらキャピラリ5の長さLを長くすることができる。
12は圧力測定ブロック2Bの一側面から設けられて前記ヒータH1 を挿入するための孔であり、13はキャピラリブロック2Cの一側面から設けられて前記ヒータH2 および温度センサThを挿入するための孔である。
図3〜7は前記差圧流量計1の具体的な構成を示す図であって、図3は前記流路2a,2bの細部を示すように一部を透視して示す斜視図、図4はベースブロック2Aの構成を示す図、図5,6は圧力測定ブロック2Bの構成を示す図、図7はキャピラリブロック2Cの構成を示す図である。これらのブロック2A〜2Dは何れも良好な熱伝導率を用いて温度分布を小さくする例えばステンレスなどの金属からなる金属ブロックである。
図3,4に示すように、第1流路2aはベースブロック2A内において入口側流路14と、この入口側流路14にそれぞれ連通して流体Fを例えば5流路に分岐させて並列に流す複数の小径流路15と、これらの小径流路15をまとめて上方に導く縦流路16(流体を並列に流す複数の小径流路の一部)とを有している。なお、図4(A)はベースブロック2Aの平面図、図4(B)は図4(A)におけるI−I断面図である。
前記入口側流路14はベースブロック2Aの側面から浅く切削して形成することができ、小径流路15は入口側流路14の奥部に連通するように複数切削して形成できる。また、縦流路16は各小径流路15に連通するようにベースブロック2Aの上面から切削して形成できる。すなわち、各流路14〜16は簡単な切削によって形成でき、流体Fとの接触面積を広げる接触面積増加流路14〜16を低コストにて極めて容易に形成できる。
さらに、第1流路2aは、図3,5,6に示すように、圧力測定ブロック2Bの下面に形成されて前記縦流路16に連通する環状溝流路17と、この環状溝流路17に連通する例えば2本の縦流路18と、圧力測定ブロック2Bの上面に形成されて両縦流路18に連通する環状溝流路19とを有している。また、両縦流路18には前記圧力センサ3の取付け孔20に連通させるための連通孔21をそれぞれ形成している。
なお、図5(A)は圧力測定ブロック2Bの平面図、図5(B)は図5(A)におけるII−II断面図である。また、図6(A)は圧力測定ブロック2Bの一方(圧力センサ3側)の側面図、図6(B)は図5(A)におけるIII −III 断面図、図6(C)は圧力測定ブロック2Bの他方(圧力センサ4側)の側面図である。
また、前記環状溝流路17,19および後述の円盤状流路24,26は圧力測定ブロック2Bの上下面を浅く切削することで、各金属ブロック2A〜2Cを組み付けたときに形成することができる。この金属ブロック2A〜2Cの組み付け時には接合部にシール材を介在させて環状溝流路17,19および円盤状流路24,26に漏れが生じないようにする。そして、前記縦流路18および後述の縦流路25は、前記環状溝流路17,19および円盤状流路24,26に連通する位置において圧力測定ブロック2Bを上下方向に貫通するように形成したものである。
さらに、前記圧力センサ3の取付け孔20は圧力測定ブロック2Bの一側面から前記縦流路18,25に連通しない程度の深さで圧力センサ3を挿入可能な程度の径を有するように形成したものであり、連通孔21は取付け孔20の奥部から縦流路18に連通するように切削して形成したものである。すなわち、前記各流路17〜21および後述の流路24〜26も簡単な切削などによって形成でき、流体Fとの接触面積を広げる接触面積増加流路17〜21を極めて容易に形成できる。
そして、前記第1流路2aは、図3,7に示すように、キャピラリブロック2Cに形成されて前記環状溝流路19に連通する接続流路22を含んでいる。また、図7(A)はキャピラリブロック2Cの平面図、図7(B)は図7(A)に示したキャピラリブロック2CのIV−IV断面図である。前記キャピラリ5はこの接続流路22および後述する接続流路23に銀ロウ付けなどによって接続されることにより、第1流路2aおよび第2流路2bに連通連結される。
キャピラリ5は図7(B)の拡大図に示すように、前記キャピラリブロック2Cに形成された溝10内に埋め込んだ状態でキャピラリ5と溝10との間に生じる隙間に熱伝導率に優れた合成樹脂からなる熱伝達性樹脂10bを満たすように構成している。つまり、溝10と熱伝達性樹脂10bを熱伝達手段として用いることによってキャピラリ5はキャピラリブロック2Cとの熱のやり取りを円滑に行うことができ、キャピラリブロック2Cの温度調節によってキャピラリ5を流れる流体Fの温度を確実に制御できる。
また、前記ヒータH1 ,H2 は熱伝導率に優れた金属ブロック2B,2Cに埋め込まれているので、各ヒータH1 ,H2 からの熱は金属ブロック2B,2Cの全体に伝わって、その温度分布を小さくすることができる。加えて、差圧流量計1に流入する流体Fはキャピラリ5の部分(差圧発生部)のみならず、その上流側の第1流路2a内において予め加熱されて一定温度に温度調節される。
さらに、前記金属ブロック2A〜2Cが、キャピラリ5の上流側の第1流路2aを構成する各流路15,16,17,18,19を用いて流体Fとの接触面積を広げて、これらの流路15,16,17,18,19が接触面積増加流路を形成しているので、流体Fは接触面積増加流路15,16,17,18,19を流通することで、十分に金属ブロック2A〜2Cに接触する。これによって、キャピラリ5に流入する最初の段階からその流体Fの粘度を一定にすることが可能となる。すなわち、周囲温度の変化に関係なく極めて安定した流量測定を行うことができる。
一方、前記第2流路2bは、キャピラリブロック2Cに形成された接続流路23と、圧力測定ブロック2Bの上面に形成されて接続流路23に連通する円盤状流路24と、この円盤状流路24から下方に連通する縦流路25と、圧力測定ブロック2Bの下面に形成されて立ち下げ流路25に連通する円盤状流路26と、ベースブロック2Aに形成された出口側流路27とを有している。
また、図5,6に示すように、縦流路25にはその上下2か所において前記圧力センサ4の取付け孔28に連通させるための連通孔29を形成している。なお、取付け孔28および連通孔29は前記取付け孔28および連通孔29と同様に切削などの手段で圧力測定ブロック2Bの側面から容易に形成することができる。
前記キャピラリ5は耐蝕性に優れた材質(例えばステンレスなど)からなる管体であり、その長さLおよびその内部流路の半径(内径)rは前記式(2)に示すように、キャピラリ5の両端における流体Fの差圧(P1 −P2 )と流量Vとの比例関係に影響を与える要素である。なお、式(2)が成立する条件としてキャピラリ5が直管であることとされているが、本例ではキャピラリ5の湾曲部10aの曲率をその流路を潰さない程度に大きくすることで、キャピラリ5に所定の曲率以上の直線性を持たせてキャピラリ5内の層流を乱すことがなく、前記式(2)を近似的に適用することが可能である。したがって、キャピラリ5の長さLを長くすればするほど、内径rを大きくすることができ、それだけキャピラリ5を流通する流体Fに詰まりが生じるのを防止できる。
また、前記演算処理部6は例えば前記式(2)における任意の温度(例えば50℃)における粘度ηxの値を流体Fの種類xに合わせて記憶する記憶部(図示省略)を有する。なお、実際にはキャピラリ5の内径rおよび長さLの値が固定であるから、前記式(2)を以下の式(3)に示すように簡略化して各流体Fの種類に合わせた定数Cxをそれぞれ記憶するようにしてもよい。
V=(P1 −P2 )×Cx … 式(3)
なお、本例の差圧流量計1によって測定する流体Fの種類xは種々考えられるが、単一の流体Fのみを測定対象とする場合には複数の流体Fの粘度ηxまたは定数Cxを記憶する必要はない。逆に、差圧流量計1が複数の流体Fの粘度ηxまたは定数Cxを記憶する場合には、測定対象の流体Fの種類を選択するためのディップスイッチやロータリースイッチ、さらには、データ通信によって書換え可能な記憶部などからなる設定部を設けることで、差圧流量計1によって取り扱う流体Fの種類xを選択可能とすることが考えられる。この場合、複数記憶された各粘度ηxまたは定数Cxの中から適宜に選択して、測定対象となる流体Fを切換えることができる。
前記構成の差圧流量計1は、配管の接続部材8を介して流体Fが供給されることで、第1流路2aに流入した流体FをヒータH1 ,H2 によって加熱することで、その温度を設定された一定温度に調節する(例えば50℃に加熱する)。これによって流体Fの粘度は一定になる。ついで、温度調節された流体Fがキャピラリ5を通って第2流路2bに流れ、接続部材9を介して下流側に流れる。
このとき、キャピラリ5を通る流体Fにはキャピラリ5の内部流路の断面積に応じた抵抗により徐々に圧力低下が整流状態で発生するので、第1流路2a内の内圧P1 が第2流路2b内の内圧P2 に比べて高くなる。それゆえに、この差圧(P1 −P2 )を圧力センサ3,4によって求めることにより、演算処理部6は前記式(2)または式(3)に示すように流体Fの微量流速Vを求めることができる。
なお、前記差圧流量計1は製造時に同一形状に形成されたとしても、キャピラリ5の形状の僅かな違いや、圧力センサ3,4の個体差などの種々の影響を受けることにより、差圧(P1 −P2 )の測定値に幾らかの個体差が生じるものである。そこで、新たに製造された差圧流量計1は校正を行って、その個体差を補正する必要がある。そして、本発明の差圧流量計1の場合、校正作業は蒸留水などの扱いやすい一種類の流体で行うことができ、差圧流量計1によって実際に測定される流体Fを用いて校正を行なう必要はない。
例えば、差圧流量計1によって実際に測定される流体Fがアルコールであるとして、このアルコールの50℃における粘度がηalc とし、校正作業に使用した蒸留水の50℃における粘度がηwat であるとすると、前記校正作業によって得られた粘度ηxまたは定数Cxを粘度比ηalc /ηwat によって乗算することによって、差圧流量計1の測定対象流体Fをアルコールとして校正を行うことができる。
さらに、未知の液体を測定対象の流体Fとする場合においても、この未知の流体を新たに製造された各差圧流量計1に実際に流す必要はなく、前記温度(例えば50℃)における粘度ηxのみを測定するだけでよい。とりわけ、半導体製造工程に用いられる液体を測定対象とする場合には、稀少価値があったり毒性があるなどの問題がある場合が多いので、別の液体を用いて差圧流量計1の校正を行うことが有用である。
加えて、前記差圧流量計1では、流体Fに生じる圧力変動が緩やかに生じるので、急激な圧力変動が生じたときに問題となる気泡現象(キャビテーション)の発生を効果的に抑えることができる。つまり、それだけ測定結果の信頼性が向上すると共に流体Fに与える影響を小さくすることができる。
さらに、前記キャピラリ5には、図9に示した従来のオリフィス43のように微小な断面積を有する絞り部分43aを形成する必要がないので、キャピラリ5は高度な微細加工によって製造する必要がなく、その加工が極めて容易であって、汎用の用途で大量生産されているものを利用可能であるから、その製造コストを飛躍的に削減することができる。さらに、キャピラリ5の内径rが太くなればなるほどキャピラリ5に不純物の詰まりが発生する可能性を小さくすることができ、それだけ差圧流量計1の信頼性を向上できる。
また、仮にキャピラリ5が何らかの原因で詰まりを発生したり、劣化したとしても、本例の差圧流量計1はキャピラリブロック2C内にキャピラリ5を着脱可能に取付けられるものであるから、前記蓋体2Dを取り外してキャピラリ5の交換をすることが可能である。この場合にも、キャピラリ5が安価であるから従来のオリフィス43のように高価な部品を交換する場合に比べて、コストを削減できる。さらに、キャピラリ5の交換を行うことで、前記式(2)に示す各値r,Lを変更することも可能であり、これによって差圧流量計1の流量仕様の変更を行うことも可能である。
上述の例では、一例として流体Fとして微少流量の液体を用いた例を示しているが、本発明はこの点を限定するものではない。また、差圧発生部5はキャピラリであることにより、その取扱いが容易となるが本発明はこの点を限定する必要はなく、金属ブロック2A〜2C内に形成した微小径流路など種々の構成が考えられる。
差圧発生部5としてキャピラリを用いる場合であっても、本例では図3に示すように、キャピラリ5を略凹字状に湾曲させることでその長さLを長くするようにしているが、本発明はこの形状を限定するものではない。すなわち、キャピラリ5を渦巻き状やコイル状など様々な形状にしてその長さLを長くすることができる。
さらに、キャピラリ5は図2,7(A)に示すように、予め形成された溝10に埋め込むようにして配置することで溝10を熱伝達手段として用いて、金属ブロック2Cとの熱接触を十分に行うようにしているが、本発明はこの構成を限定する必要はない。例えば、キャピラリ5とヒータH2 と温度センサThの部分をアルミなどの熱伝導率に優れた金属によって鋳込むことで、その熱伝導率を最適化することも可能である。
また、上述の例では、差圧発生部5を流れる流体Fの温度を一定に保つ温度調節部の一例として、ヒータH1 ,H2 を温度調節体とする例を示しているが、このヒータH1 ,H2 に代えて、ペルチエ効果素子(電子冷却器)などを用いてもよい。この場合、流体Fの温度調節を行うときに加熱だけでなく冷却を行うことも可能となるので、例えば25℃などの常温になるように温度調節することが可能となり、温度調節にかかるエネルギーを必要最小限に抑えることが可能となる。
図8は本発明の第2実施例である差圧流量計1の構成を概略的に示す図である。なお、図3において、図1,2と同じ符号を付した部分は同一または同等の部分であるから、その詳細な説明を省略する。
図8において、30はキャピラリ5の上流側に連通する第1流路2aと、キャピラリ5の下流側に連通する第2流路2bとを橋渡しするように形成された連通部、31はこの連通部30内に配置されてこれを閉鎖すると共に両流路2a,2b間の差圧(P1 −P2 )を測定する差圧センサである。
本例のように、一つの差圧センサ31によってキャピラリ5の上流側と下流側における圧力の差を検出することにより、複数の圧力センサ3,4を用いて圧力P1 ,P2 の圧力を検出した後にその差(P1 −P2 )を演算によって求める場合に比べて装置構成を簡素できる。すなわち、使用する圧力センサの数を削減して差圧流量計1の製造コストを削減できるだけでなく、圧力P1 ,P2 の差を一つの差圧センサ31内で測定することで、その測定誤差を可及的に小さくできる。
なお、前記差圧センサ31は好ましくは連通部30を閉鎖するように配置したダイヤフラム31aを有し、圧力差(P1 −P2 )の大きさによって生じるダイヤフラム31aの撓みの大きさから差圧(P1 −P2 )を検出することが望ましい。この場合、圧力センサ31の個体差が影響する部分を最小限に抑えることができるので、それだけ測定精度を向上させることができる。
上述した各例に示す差圧流量計1は何れも流体の微少流量を測定可能とするものであり、極微少流量であっても詰まりやキャビテーションを起こすことがない点において有用であるが、本発明は微少流量を測定することに限定される必要はない。
また、上述した各例においては演算処理部6によって圧力差(P1 −P2 )を流量Vに変換して出力する例を示しているが、本発明はこの点を限定するものではない。すなわち、前記演算処理部6の代わりに、簡単な記憶回路を設けて、差圧流量計1の校正時に測定した圧力差(P1 −P2 )と流量Vとの関係を記憶してもよい。
この場合、流量を測定するときは差圧流量計1を外部に設けた演算処理部と接続し、演算処理部による圧力差(P1 −P2 )の測定値の読み出しと前記式(2),式(3)の演算によって流量Vを算出する。また、前記式(2),式(3)に示す各定数ηx,Cxは外部の演算処理部から差圧流量計1内の記憶回路に記憶されている圧力差−流量の関係から演算によって求めることが可能である。
1 差圧流量計
2A〜2D 金属ブロック
3,4,31 圧力センサ
5 キャピラリ(差圧発生部)
6 演算処理部(温度調節部)
10 溝(熱伝達手段)
10b 熱伝達性樹脂(熱伝達手段)
14〜22 接触面積増加流路
15,16 小径流路
F 流体
1 ,H2 ヒータ(温度調節体)
L 長さ
T 温度
Th 温度センサ

Claims (5)

  1. 液体の流れに抵抗を与える差圧発生部と、この差圧発生部の両端における圧力差を測定する圧力センサと、圧力差の測定値から液体の流量を求める演算処理部と、液体の粘性を上げるために差圧発生部を流れる液体の温度を冷却する温度調節部とを有することを特徴とする差圧流量計。
  2. 前記温度調節部が差圧発生部を流れる液体の温度を冷却によって一定に保つ温度調節部である請求項1に記載の差圧流量計。
  3. 前記温度調節部が、温度調節体と、この温度調節体によって温度調節されると共に良好な熱伝導率を用いて温度分布を小さくする金属ブロックと、この金属ブロックから差圧発生部への熱伝達を大きくする熱伝達手段と、
    金属ブロックの温度を測定する温度センサとを有する請求項1または2に記載の差圧流量計。
  4. 前記温度調節部が差圧発生部の前段側流路の温度を一定にする前段側温度調節部を有する請求項1〜3の何れかに記載の差圧流量計。
  5. 前記温度調節体がペルチエ効果素子である請求項3に記載の差圧流量計。
JP2009146176A 2009-06-19 2009-06-19 差圧流量計 Expired - Lifetime JP5119208B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009146176A JP5119208B2 (ja) 2009-06-19 2009-06-19 差圧流量計

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009146176A JP5119208B2 (ja) 2009-06-19 2009-06-19 差圧流量計

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003012037A Division JP2004226144A (ja) 2003-01-21 2003-01-21 差圧流量計

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009204626A JP2009204626A (ja) 2009-09-10
JP5119208B2 true JP5119208B2 (ja) 2013-01-16

Family

ID=41147017

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009146176A Expired - Lifetime JP5119208B2 (ja) 2009-06-19 2009-06-19 差圧流量計

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5119208B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5715969B2 (ja) 2012-01-24 2015-05-13 株式会社堀場エステック 流体抵抗デバイス
JP7140351B2 (ja) * 2018-06-11 2022-09-21 ミネベアミツミ株式会社 センサユニット

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50149369A (ja) * 1974-05-21 1975-11-29
JPH02248817A (ja) * 1989-03-22 1990-10-04 Seiko Instr Inc 差圧型流量制御装置
JP3560497B2 (ja) * 1999-05-10 2004-09-02 サタケ冷熱株式会社 冷凍用圧縮機の試験装置
JP3307900B2 (ja) * 1999-11-30 2002-07-24 株式会社司測研 流量無停止多段式微少流量ラミナーフローメータ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009204626A (ja) 2009-09-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2789458B2 (ja) 液体気化のための流量制御装置
EP1477781B1 (en) Mass flowmeter
JP2008519981A (ja) 所定のバイパス比を持つ熱式質量流量センサ
JP2008026153A (ja) 質量流量計
CN109387255A (zh) 热式流量计
CA2857065C (en) Device and method for determining the mass-flow of a fluid
JP5119208B2 (ja) 差圧流量計
JP2006010322A (ja) 熱式流量計
JP2009115504A (ja) 熱式流量計
JP2004226144A (ja) 差圧流量計
JP5575359B2 (ja) 熱式流量計
JP6247499B2 (ja) ガス流量計
Yang Experimental and numerical analysis of gas forced convection through Microtubes and Micro Heat Exchangers
JP5339988B2 (ja) 分流式流量計及び流量制御装置
JP4226344B2 (ja) 差圧流量計
JP4825254B2 (ja) 差圧流量計
KR101749949B1 (ko) 바이패스용 관통홀을 갖는 질량유량계
JP2006227853A (ja) マイクロ流量分配コントロール装置
JP5258652B2 (ja) 流量計
CN104156020A (zh) 一种微流量精确控制装置
JP4081639B2 (ja) 液体用熱式質量流量計
JP5142926B2 (ja) 分流式流量計及び流量制御装置
US6868723B2 (en) Thermal anemometry mass flow measurement apparatus and method
JP6249934B2 (ja) 差圧流量計
JP3272797B2 (ja) 面積流量計

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090717

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090717

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20100217

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120207

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120404

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120508

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120727

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20120809

RD13 Notification of appointment of power of sub attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7433

Effective date: 20120824

TRDD Decision of grant or rejection written
RD17 Notification of extinguishment of power of sub attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7437

Effective date: 20120830

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20120825

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121002

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121022

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5119208

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151026

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term