JP5116991B2 - 液体洗浄剤組成物 - Google Patents
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(a)成分の非イオン界面活性剤としては、下記一般式(1)の化合物が挙げられる。
R−O[(EO)a/(PO)b]−H (1)
〔式中、Rは炭素数10〜18、好ましくは12〜14の、アルキル基又はアルケニル基を示す。aは平均付加モル数であり0〜20の数、bは平均付加モル数であり0〜20の数を示し、a及びbの両者が0の場合を除く。好ましくはaの平均付加モル数は6〜15、より好ましくは7〜12の数であり、bの平均付加モル数は0〜10、より好ましくは1〜5、特に好ましくは1〜3の数である。〕
R1−O(EO)x(PO)y(EO)z−H (2)
〔式中、R1は炭素数10〜18、好ましくは12〜14の、アルキル基又はアルケニル基を示す。xは平均付加モル数であり1〜20の数、yは平均付加モル数であり1〜20の数、zは平均付加モル数であり1〜20の数を示す。好ましくは、xの平均付加モル数は6〜15、より好ましくは7〜12の数であり、yの平均付加モル数は1〜10、より好ましくは1〜5、特に好ましくは1〜3の数であり、zの平均付加モル数は6〜15、より好ましくは7〜12の数である。〕
(b)成分の炭素数5〜20の4〜8価の多価アルコールとしては、脂肪族ポリオール、例えば、ペンタエリスリトール、ソルビトール、マンニトール、ソルビタン、ジグリセリン、ジペンタエリスリトールなどのアルカンポリオールおよびそれらもしくはアルカントリオールの分子内もしくは分子間脱水物;ならびにショ糖、グルコース、マンノース、フルクトース、メチルグルコシドなどの糖類が挙げられる。好ましくはソルビトール、マンニトール、グルコースである。(b)成分の含有量は、本発明の液体洗浄剤組成物中、1〜20質量%、好ましくは3〜15質量%、より好ましくは5〜15質量%である。
(c)成分のうち、炭素数2〜20の2価アルコール〔以下、(c1)成分という〕としては、脂肪族ジオール、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコールなどのアルキレングリコール;および脂環式ジオール、例えば、シクロヘキサンジオールなどのシクロアルキレングリコールが挙げられる。
(d)成分のフェノール系ラジカルトラップ剤としては、フェノール性OH基を有する化合物、そのエステル誘導体やエーテル誘導体等の誘導体が好ましい。好適な例としては、ジメトキシフェノール、カテコール、ハイドロキノン、メトキシフェノール、フェノールスルホン酸、ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)等が挙げられる。(d)成分の含有量は、本発明の液体洗浄剤組成物中、0.1〜5質量%、更に0.3〜3質量%、特に0.5〜2質量%が好ましい。
(e)成分のホスホン酸系金属捕捉剤としては、エタン−1,1−ジホスホン酸、エタン−1,1,2−トリホスホン酸塩、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸、エタンヒドロキシ−1,1,2−トリホスホン酸、エタン−1,2−ジカルボキシ−1,2−ジホスホン酸、メタンヒドロキシホスホン酸、ニトリロトリメチレンホスホン酸、エチレンジアミンテトラキスメチレンホスホン酸等の有機ホスホン酸誘導体等が挙げられる。これらは1種又は2種以上配合することができる。中でも、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸、エチレンジアミンテトラキスメチレンホスホン酸等が好ましい。(e)成分の含有量は、本発明の液体洗浄剤組成物中、0.1〜5質量%、0.3〜3質量%、0.5〜2質量%が好ましい。
本発明の液体洗浄剤組成物は、(g)成分として、炭素数1〜4の1価のアルコールを含有することが好ましい。(g)成分としては、メタノール、エタノール、イソプロパノール等が挙げられる。(g)成分の含有量は、本発明の液体洗浄剤組成物中、0.1〜10質量%、更に0.5〜5質量%が好ましい。
本発明の液体洗浄剤組成物は、(h)成分として、分子中に4〜10個の炭素原子を含み、且つ芳香族性を有するスルホン酸又はその塩を含有することが好ましい。(h)成分としては、パラトルエンスルホン酸又はその塩、パラキシレンスルホン酸又はその塩が挙げられる。(h)成分の含有量は、本発明の液体洗浄剤組成物中、0.05〜10質量%、更に0.1〜5質量%が好ましい。
本発明の液体洗浄剤組成物は、(i)成分として、ホウ素化合物を含有することが好ましい。(i)成分としては、ホウ酸、ホウ砂及びホウ酸塩から選ばれる少なくとも1種の化合物が挙げられる。ホウ酸塩としては、ホウ酸ナトリウム、ホウ酸カリウム、ホウ酸アンモニウム、4ホウ酸ナトリウム、4ホウ酸カリウム、4ホウ酸アンモニウム等が挙げられる。(i)成分の含有量は、pHの安定化の観点から、本発明の液体洗浄剤組成物中、0.05〜10質量%、更に0.5〜5質量%が好ましい。
本発明の液体洗浄剤組成物は、(a)成分の非イオン界面活性剤以外に、特許庁公報「周知・慣用技術集(衣料用粉末洗剤)」日本国特許庁、平成10年3月26日、P4〜22に記載されている、陽イオン界面活性剤、陰イオン界面活性剤、両性界面活性剤を含有し得る。
本発明の液体洗浄剤組成物は、容器に充填して液体洗浄剤物品とするのに好適である。特に、容量目付重量が3〜10g/100ml、好ましくは3〜9g/100ml、より好ましくは4〜8g/100mlであるプラスチック容器に充填することが好ましい。
(1)ガス吸収量の測定方法
アルミ箔で遮光した500ml容のスリ合わせ共栓付三角フラスコ(全内容量555ml程度)の開口部上端まで水を満たした後、ピペットにて105mlの水を取り除いた水面に印を付けた。水を捨て、この位置まで液体洗浄剤組成物を注入した。20℃の温度の恒温槽に30分静置後スリ合わせ共栓付ガラス管(スリ合わせ以上の長さが100cm、スリ合わせ以下の長さが15cmで均一の内径を有する。)のスリの部分に薄くシリコングリースを塗布し、フラスコに差し込んだ(メニスカス部分がスリ栓の上部にくるように注意する。)。グリースがスリ栓の全周に行き渡ったことを確認後、スプリング又は輪ゴムを用いて固定した。スリ栓部分をアルミ箔で覆い20℃の温度の恒温槽に(恒温槽の水面の高さはフラスコの開口部)もしくは恒温室に2時間放置後、メニスカスの位置を記録した。同時にイオン交換水でも同様のセットでメニスカスの位置を記録した。液体洗浄剤組成物、イオン交換水共に、50℃に60日間放置後、20℃に1日保存し、それぞれのメニスカスの変化を測定し、ガス吸収量を次式により算出した。
ガス吸収量(ml/450ml)=(x−x0)π(d/2)2
x=液体洗浄剤組成物のメニスカスの変化量(cm)
x0=イオン交換水のメニスカスの変化量(cm)
d=ガラス管の内径(cm)
液体洗浄剤組成物をポリエチレン製シリンダーボトル(満注量280ml、容器目付重量23g/100mL)に150ml充填し、20℃でキャップを密封し、50℃に60日間保存した後、20℃に1日保存し、その温度でボトルの凹みを測定し、以下の基準で評価した。
○:変化なし
○〜△:0mmを超え、3mm以下変形
△:3mmを超え、5mm以下変形
×:5mmを超え変形
・a−1:ソフタノール70H((株)日本触媒製):炭素数12及び14の直鎖2級アルコールの平均付加モル数7のエチレンオキサイド付加物)
・a−2:エマルゲン120(花王(株)製):炭素数12及び14の直鎖1級アルコールの平均付加モル数12のエチレンオキサイド付加物)
・a−3:CH3−(CH2)k−O−(C2H4O)l−(C3H6O)m−(C3H6O)n−H(kは11及び13であり、l、m及びnは、それぞれ、平均付加モル数5、2及び3を示す)
・e−1:ディクエスト2010(ソルーシア社製):エタン−1−ヒドロキシ−1,1−ジホスホン酸
・LAS:アルキル基の炭素数12及び14のアルキルベンゼンスルホン酸
・AOS:α−オレフィンスルホン酸ナトリウム(炭素数14)
・アミンオキサイド:アンヒトール20N(花王(株)製):総炭素数12のアミンオキサイド
Claims (6)
- (a)非イオン界面活性剤20〜50質量%、
(b)ペンタエリスリトール、ソルビトール、マンニトール、ソルビタン、ジグリセリン、ジペンタエリスリトール、ショ糖、グルコース、マンノース、フルクトース、メチルグルコシドから選ばれるアルコール1〜20質量%、
(c)(c1)エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコールから選ばれる2価のアルコール及び/又は(c2)グリセリン、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン、ヘキサントリオールから選ばれる3価のアルコール1〜10質量%、
(d)フェノール系ラジカルトラップ剤、
(e)ホスホン酸系金属捕捉剤、並びに、
(f)水を含有し、
(b)成分/(c)成分の質量比が1/1〜10/1であり、
JIS K3362:1998記載の20℃で測定するpHが4〜7である、
液体洗浄剤組成物。 - 更に、(g)炭素数1〜4の1価のアルコールを含有する請求項1記載の液体洗浄剤組成物。
- (c)成分として(c1)成分と(c2)成分とを含有し、(c1)成分と(c2)成分の質量比が(c1)/(c2)=10/1〜1/2である、請求項1又は2何れか記載の液体洗浄剤組成物。
- 更に、(h)分子中に4〜10個の炭素原子を含み、且つ芳香族性を有するスルホン酸又はその塩、及び(i)ホウ素化合物を含有する請求項1〜3何れか記載の液体洗浄剤組成物。
- 容量100ml当たりの重量が3〜10gであるプラスチック容器に、請求項1〜4の何れか1項記載の液体洗浄剤組成物を充填してなる、液体洗浄剤物品。
- 前記プラスチック容器が、容器胴部に減圧吸収手段を有しない容器である請求項5記載の液体洗浄剤物品。
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