JPH1030100A - 薄肉プラスチックボトルに充填された水性液体洗浄剤製品 - Google Patents

薄肉プラスチックボトルに充填された水性液体洗浄剤製品

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JPH1030100A
JPH1030100A JP29578596A JP29578596A JPH1030100A JP H1030100 A JPH1030100 A JP H1030100A JP 29578596 A JP29578596 A JP 29578596A JP 29578596 A JP29578596 A JP 29578596A JP H1030100 A JPH1030100 A JP H1030100A
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JP
Japan
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liquid detergent
aqueous liquid
plastic bottle
glycol
thin plastic
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JP29578596A
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Masao Nishida
誠男 西田
Toshiaki Nabeya
利昭 鍋谷
Akira Ueno
彰 上野
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Original Assignee
Lion Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の肉厚の2分の1から3分の1としたプ
ラスチックボトルに充填した液体洗浄剤製品に関し、液
体洗浄剤を充填後時間がしばらく経過した場合でも成分
の透過揮散による減量を防止したプラスチックボトル入
りの水性液体洗浄剤製品の提供。 【解決手段】 分子中に2〜6個の水酸基を有する、鎖
状または環状多価アルコールの、単量体もしくは多量体
として得られる化合物から選ばれる、少なくとも1種以
上の透過揮散防止剤を0.1〜10重量%含有する、水
性液体洗浄剤組成物が、肉厚150〜220μmの薄肉
プラスチックボトルに充填されていることを特徴とする
薄肉プラスチックボトルに充填された水性液体洗浄剤製
品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラスチックボト
ルに充填した野菜、果物、食器、調理用具等の各種洗浄
に用いる水性液体洗浄剤製品に関する。
【0002】
【従来の技術】液体洗浄剤や飲料水などの液体を充填す
るための容器として、ポリエチレンテレフタレート製、
ポリエチレン製またはポリプロピレン製などのプラスチ
ック製のボトル(以下、単に「ボトル」ともいう)が、
盛んに用いられてきた。これらボトルに充填された液体
製品類は、日常生活のあらゆる場面で多量に消費される
ものであるので、より安価に消費者に提供することが望
まれている。従来、液体洗浄剤製品の容器では、厚さ3
50〜450μm程度のボトルが一般的に使用されてき
た。容器の面から経済性を、すなわちコスト低減を追求
すると、一本のボトル成型に用いる樹脂量をできるだけ
少なくする工夫がまず考えられる。この考えでボトルを
成型すると、当然のことであるが、ボトルの肉厚も薄く
なる。しかしながら、ボトルの肉厚が薄くなってくる
と、気体の透過性が増大し、長期間の保存のための容器
としては問題が生ずることが一般的に知られている。具
体的には、肉薄のボトルに水性液体洗浄剤を充填密栓し
た製品を、倉庫でしばらく保管したり、店頭で陳列した
りしておくと、水性液体中の成分がボトル内から外に透
過揮散する。このような洗浄剤成分がボトルを透過揮散
する現象が起ると、ボトル胴体部に比較してかなり細い
形状に成型されている液の注口部付近では、充填物の減
量による液面の低下が顕著に見られ、又、ボトル内部が
減圧されたような状態になるために、ボトル全体がよじ
れたような変形(ツイスト)を起こしたり、また容器の
一部分に凹部ができるなどの状態が見られる。このよう
なことから、従来はボトルの厚さは前述の程度の厚さの
ものが適当であるとされ、前述の厚さのものが使用され
てきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、従来
の肉厚の2分の1から3分の1としたプラスチックボト
ルに充填した液体洗浄剤製品に関し、液体洗浄剤を充填
後時間がしばらく経過した場合でも成分の透過揮散によ
る減量を防止したプラスチックボトル入りの水性液体洗
浄剤製品を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、分子中
に2〜6個の水酸基を有する、鎖状または環状多価アル
コールの、単量体もしくは多量体として得られる化合物
から選ばれる、少なくとも1種以上の透過揮散防止剤を
0.1〜10重量%含有する、水性液体洗浄剤組成物
が、肉厚150〜220μmの薄肉プラスチックボトル
に充填されていることを特徴とする、薄肉プラスチック
ボトルに充填された水性液体洗浄剤製品が提供される。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明に用いられるプラスチック
ボトルの材料は、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポ
リエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリカーボネー
ト樹脂、塩化ビニル樹脂などを挙げることができる。こ
のような樹脂としては、容器内に液体洗浄剤を充填保存
できる樹脂であれば、いずれでも用いることができ、前
述の樹脂に限定されるものではない。本発明のボトルの
肉厚は、150〜220μmの範囲である。220μm
より厚いものも当然使用することができるが、このよう
に厚いものを用いたのでは、経済上の効果を十分に達成
することができないので、実用的でない。本発明で用い
られる肉厚の容器を製造する際には、射出成型等の通常
の成型方法が使用できるものであり、特定の成型方法に
限定されるものではない。容器製造に際しては、延伸及
び架橋などの樹脂加工を施すことができる。樹脂には、
安定剤、可塑剤、着色剤、充填剤、抗酸化剤、紫外線吸
収剤などの配合剤を樹脂成形時に配合し、成形体樹脂中
に含有させることができる。これらの中の紫外線吸収剤
としては、種々の公知のものを用いることができる。そ
の一例を挙げると、サリチル酸系、ベンゾフェノン系、
ベンゾトリアゾール系、シアノアクリレート系等があ
り、具体的には、サリチル酸系紫外線吸収剤としてフェ
ニルサリシレート、p−tert−ブチルフェニルサリ
シレート、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤として2,4
−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−
メトキシベンゾフェノン、ベンゾトリアゾール系紫外線
吸収剤として2(2′−ヒドロキシ−5′−メチルフェ
ニル)ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−
3′−tert−ブチル−5′−メチルフェニル)−5
−クロロベンゾトリアゾール、シアノアクリレート系紫
外線吸収剤として2−エチルヘキシル−2−シアノ−
3,3′−ジフェニルアクリレート、エチル−2−シア
ノ−3,3′−ジフェニルアクリレートを挙げられる。
又、さらに、プラスチック添加剤に用いられる紫外線吸
収剤の詳細については、例えば「12996の化学商
品」発行所:化学工業日報社 1996年1月24日発
行 995〜1001頁に記載されており、これらに記
載されている物質を適宜利用できる。
【0006】本発明に用いられる水性液体洗浄剤の洗浄
用界面活性剤成分には、アニオン界面活性剤、両性界面
活性剤、非イオン界面活性剤、カチオン界面活性剤を挙
げることができる。
【0007】アニオン界面活性剤としては、−CO
-、−OSO3 -、−SO3 -等の基をもつ化合物が挙げ
られ、具体的には以下のものが例示される。 (1)カルボン酸系アニオン界面活性剤 ・C10〜C18の脂肪酸 ・エステル部分の炭素数が3〜15のコハク酸モノアル
キルエステル塩 ・一般式RO(EO)nCH2COOM(式中、Rは炭素
数10〜18のアルキル基もしくはアルケニル基、nは
1〜6、Mはアルカリ金属、アルカリ土類金属を示す)
で表わされるアルキルエーテルカルボン酸塩 (2)硫酸エステル系アニオン界面活性剤 ・C10〜C18のアルキル硫酸塩 ・アルキル基またはアルケニル基の炭素数10〜18の
アルキル(またはアルケニル)ポリエトキシ硫酸塩(エ
チレンオキシドの平均付加モル数P=2〜7) (3)スルホン酸系アニオン界面活性剤 ・C10〜C18のアルカンスルホン酸塩 ・C10〜C18のオレフィンスルホン酸塩 ・アルキル基の炭素数がC10〜C18のアルキルベンゼン
スルホン酸塩 (4)炭素数8〜18のアシルアミノ酸塩、具体的には
12Nメチルβアラニン酸ナトリウム塩など 上記アニオン界面活性剤の塩としては、アルカリ金属
塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、アルカノー
ルアミン塩等が例示される。
【0008】両性界面活性剤としては、ラウリルジメチ
ルアミンオキシド、椰子脂肪酸アミドプロピルベタイ
ン、アルキルジメチルアミノヒドロキシスルホベタイ
ン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン等が例示され
る。
【0009】非イオン界面活性剤としては、高級アルコ
ールのエチレンオキシド付加物(飽和モしくは不飽和の
アルコールで直鎖状でも分岐を有していてもよい、アル
コールの平均炭素鎖長は7〜15、エチレンオキシドの
付加モル数は特に制約はないが、通常5〜25モル程
度)が例示される。脂肪酸のモノ又はジエタノールアミ
ドも例示される。炭素数8〜14の飽和または不飽和脂
肪酸由来のジアルカノールアミドが好ましい。その他、
6〜C16のN−メチルグルカミド、C8〜C14のアルキ
ルグルコシド、またはアルキルポリグルコシド、C5
14のポリオキシエチレンソルビタンエステル、C8
18のショ糖脂肪酸エステル、グルコース誘導体、アル
キルサッカライド化合物、糖アミド化合物、C6〜C12
のメチル又はエチルグルコシドエステル等が例示され
る。
【0010】これらの界面活性剤は混合して液体洗浄剤
組成物として用いられる。混合組成の具体例を示すと表
1のとおりである。組成を表わす数字は重量%である。
本発明では、液体洗浄剤組成物の割合は必要に応じて適
宜変更できるものであり、この具体例に限定されるもの
ではない。
【0011】
【表1】
【0012】この液体洗浄剤に添加される任意成分とし
ては、以下のものを挙げることができる。香料、色素、
抗菌剤、防腐剤、酸化防止剤、エタノール等のハイドロ
トロープ剤、紫外線吸収剤、固体分散エマルションラテ
ックス。これらの任意成分は、適宜添加するものであ
り、添加量は制限されるものではないが、通常液体洗浄
剤の3重量%程度である。
【0013】これらの任意成分の中の紫外線吸収剤とし
ては、洗浄剤分野で知られた種々のものを用いることが
できる。その一例を挙げるとサリチル酸やパラアミノ安
息香酸及びその誘導体等があり、具体的には、パラアミ
ノ安息香酸エチル、パラジメチルアミノ安息香酸エチル
ヘキシルエステル、シノキサート、パラメトキシ桂皮酸
エチルヘキシルエステル、2−(2−ヒドロキシ−5−
メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、オキシベンゾ
ン、ウロカニン酸等が挙げられる。又、洗浄剤組成物に
用いられる紫外線吸収剤の詳細については、例えば「1
2996の化学商品」(発行所:化学工業日報社 19
96年1月24日発行 995〜1001頁)及び「最
新化粧品科学」(発行所:株式会社薬事日報社 昭和5
5年4月10日第1版発行 391〜395頁)に記載
されており、これらに記載されている物質を適宜選択し
て用いることができる。
【0014】これらの任意成分の中の色素は、洗浄剤組
成物を着色するために用いられ、「特定のイメージを具
体的な形として表現する」、「商品に強いインパクトを
持たせる」、「商品と他の商品の識別が図る」等の役目
を与えるためであり、着色することは商品価値を高める
うえで有用な手段である。色素には、従来知られている
ものを用いることができるが、液体洗浄剤では一般に染
料が用いられる。台所洗浄剤に色素を用いる場合には、
その色素は食品衛生法により規制されており、以下に示
す15種類(食品添加物:11種類、その他:4種類)
が実際には使用可能である。これらは単独で用いても、
また組み合わせて用いることができる。食品添加物の色
素としては、赤色2、3、102、104、105、1
06号、黄色4、5号、緑色3号、青色1、2号を挙げ
ることができる。その他の色素としては、インダストレ
ンブルーRS、ウールグリーンBS、キノリンイエロー
パテントブルーVを挙げることができる(「食品衛生小
六法」 発行所:新日本法規出版株式会社 (昭和64年
1月5日発行 767頁参照))。
【0015】香料としては、洗浄剤に用いられるもので
あれば用いることができる。これらは単独のみならず、
数種類のものを組合わせて用いることができる。用いら
れる香料の組成物の一例を示すと表2のとおりである。
【0016】
【表2−(1)】
【0017】
【表2−(2)】
【0018】
【表2−(3)】
【0019】
【表2−(4)】
【0020】液体洗浄剤組成物の性状を示す粘度及びp
Hは、製品の性状を左右する重要な因子である。家庭用
台所用洗浄剤組成物においては、通常粘度については8
0CPS〜400CPSの範囲であり、pHについては
6.2〜7.2までの範囲である。
【0021】本発明では、分子中に2〜6個の水酸基を
有する、鎖状または環状多価アルコールの、単量体もし
くは多量体として得られる化合物から選ばれる、少なく
とも1種以上の透過揮散防止剤を、前記洗浄用界面活性
剤、任意成分及び水などからなる液体洗浄剤組成物中に
添加する。多価アルコールとは、一般に知られているよ
うに、同一分子内に2個以上の水酸基をもつアルコール
であり、これらは水酸基の数や構造により一般に分類さ
れる。本発明で用いる多価アルコールは2〜6個の水酸
基を有する、鎖状または環状の多価アルコールであり、
単量体であっても、重合反応により多量体として得られ
たものであっても、透過揮散防止剤として好ましく使用
することが可能である。構造別に好ましい多価アルコー
ルを具体的に例示すると、鎖状多価アルコール単量体と
しては以下の物質を例示することができる。2価アルコ
ールでは、エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、1,3−ブチレングリコール、1,4−ブチレング
リコール、イソプレングリコール、ヘキシレングリコー
ル、3価アルコールでは、グリセリン、トリメチロール
プロパン、4価以上アルコールでは、ソルビトール、マ
ンニトール、ダルシトール、ペンタエリスリトールなど
が非常に好ましい。また、これらの多量体も透過揮散防
止剤として好ましく使用することが可能であり、ポリオ
キシエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、
ポリエチレングリコール/ポリオプロピレングリコール
の共重合体、ジグリセリン、トリグリセリン、ポリグリ
セリンなどが好ましい多量体として挙げられる。
【0022】ポリオキシエチレングリコールとしては、
数平均分子量200〜5000の範囲のものが用いられ
る。分子量が5000を超えても、また200未満でも
透過揮散性抑制の効果がほとんど認められなくなる。ポ
リオキシエチレングリコールの特に好ましい分子量は6
00〜2000の範囲のものである。市販されているポ
リオキシエチレングリコールを用いる場合には、平均分
子量が200、300、400、600、1000、1
500、2000、4000、5000のものを選択し
て用いることができる。これらは混合して用いることも
できる。
【0023】一方、本発明で用いる透過揮散防止剤とし
て環状多価アルコールの単量体および多量体も好ましく
使用することができ、具体的に好ましい単量体として
は、グリコース、ガラクトース、マンノース、フルクト
ース、キシロース、アラビノース、トレハロース、メチ
ルグルコース、エチルグルコースなどが挙げられるが、
これらに限定されるものではない。また、ショ糖、ポリ
グルコースなどの、これらの環状多価アルコールのオリ
ゴ体や多量体も好ましい。これらは単独で使用すること
も可能であるが、混合物としても好ましく使用可能であ
る。
【0024】分子中に2〜6個の水酸基を有する、鎖状
または環状多価アルコールの、単量体もしくは多量体と
して得られる化合物から選ばれる、少なくとも1種以上
の透過揮散防止剤の含有量は、組成物全量に対して、
0.1〜10重量%、好ましくは0.1〜5重量%存在
させることが必要である。この含有量が0.1重量%未
満では揮発抑制の効果が不十分であり、また、10重量
%を超えて用いても、揮発抑制の効果はそれ以上よくな
らず、かえって低温安定性などの性状劣化を引き起こす
などの弊害が起こり、好ましくない。
【0025】
【実施例】以下に、実施例を示す。実施例における透過
揮発抑制効果及びボトルの変形性の測定は下記の方法に
より行った。尚、ボトルは下記のポリプロピレン製従来
型円筒状ボトルを用いた。 ボトル形状:注口部口径;24mm 胴体部外径;65.1mm 高さ ;201.8mm 容量 ;500ml 平均肉厚 ;200μm 安定化剤:2−(2−ヒドロキシ−3’−tert−ブチル−5’−メチ ルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール 0.1% (1)透過揮散抑制効果 上記ボトルに、液体洗浄剤組成物500mlを充填し、
密栓をしたものを50℃に1か月保存した時の残存重量
を測定し開始時との差から揮散重量を求め、透過揮散抑
制効果とした。 (2)ボトルの変形性 同様に、上記ボトルに液体洗浄剤組成物500mlを充
填し、密栓をしたものを50℃に1か月保存した時のボ
トルの変形の程度を下記の基準により評価し、ボトルの
変形性とした。 評価 ボトルの状態 ○ : 変形(ツイスト)や凹部発生がほとんどわからない △ : 変形(ツイスト)や凹部発生がよく見るとわかる × : 変形(ツイスト)や凹部発生がすくわかる
【0026】実施例1〜16及び比較例1〜6 本発明の具体的な洗浄剤組成物を調製(配合量は重量
%)し、それぞれの揮発抑制効果(残存重量)及びボト
ルの変形性(ボトルの状態)を評価し、その結果を表3
及び4にまとめて示した。
【0027】
【表3】 *1 界面活性剤 ・C12AES-Na :C12POE(P=3)ラウリル硫酸ナト
リウム ・C14AOS :C14αオレフィンスルホン酸ナ
トリウム塩 ・C12アミンオキシド :C12ジメチルアミンオキシド ・C14APCBE :ドデカン酸アミドプロピルカ
ルボキシベタイン ・POEアルキルエーテル:POE(P=12)ラウリルエーテル ・アルキルグルコシド :RGz(Rはアルキル基C10〜C
12の混合物、Gは還元糖由来残基で具体的にはグルコー
スであり、Zは1.4である。) ・アルカノールアミド :ラウリン酸/椰子脂肪酸(=1
/1)ジエタノールアミド *2 PEGはポリオキシエチレングリコールで、#は分
子量を表わす。 *3 アルコールは、エタノール:プロピレングリコー
ル:グリセリンの重量比が5:3:2である混合物を用
いた。 *4 香料は前記表2に示すものを用いた。 *5 色素は青色1号:キノリンイエローの重量比が
4:6の混合物を用いた。 *6 酸化防止剤は、デヒドロ酢酸:エリソルビン酸:
フエン酸イソプロピルの重量比が2:4:4の混合物を
用いた。
【0028】
【表4】 *1 界面活性剤 ・C12AES-Na :C12POE(P=3)ラウリル硫酸ナト
リウム ・C14AOS :C14αオレフィンスルホン酸ナ
トリウム塩 ・C12アミンオキシド :C12ジメチルアミンオキシド ・C14APCBE :ドデカン酸アミドプロピルカ
ルボキシベタイン ・POEアルキルエーテル:POE(P=12)ラウリルエーテル ・アルキルグルコシド :RGz(Rはアルキル基C10〜C
12の混合物、Gは還元糖由来残基で具体的にはグルコー
スであり、Zは1.4である。) ・アルカノールアミド :ラウリン酸/椰子脂肪酸(=1
/1)ジエタノールアミド *2 アルコールは、エタノールを用いた。 *3 中和用アルカリ剤は、10%カセイソーダ水溶液を
用いた。 *4 香料は、前記表2に示すものを用いた。 *5 色素は、青色1号:キノリンイエローの重量比が
4:6の混合物を用いた。*6 酸化防止剤は、デヒド
ロ酢酸:エリソルビン酸:フエン酸イソプロピルの
重量比が2:4:4の混合物を用いた。
【0029】表3の結果によれば、平均分子量200〜
5000のポリエチレングリコールを用いる場合(実施
例1〜7)は、平均分子量100のポリエチレングリコ
ールを用いる場合(比較例1)およびポリエチレングリ
コールを用いない場合(比較例2および3)と比較し
て、残存重量が多く、またボトルの変形が少ないことが
分かる。
【0030】表4の結果によれば、水性液体洗浄剤中に
0.5〜10重量%の範囲にある多価アルコール(プロ
ピレングリコール、グリセリン、ソルビトール、ジグリ
セリン、グルコース、ガラクトース、マンノース)を用
いる場合(実施例8〜16)は、多価アルコールを用い
ない場合(比較例4〜6)と比較して、揮散重量が少な
くまたボトルの変形も少ないことが分かる。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、保存中の液体洗浄用組
成物に含まれる成分が、プラスチックボトルを透過して
揮発することを防止することができる。
【手続補正書】
【提出日】平成9年9月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】本発明では、分子中に2〜6個の水酸基を
有する、鎖状または環状多価アルコールの、単量体もし
くは多量体として得られる化合物から選ばれる、少なく
とも1種以上の透過揮散防止剤を、前記洗浄用界面活性
剤、任意成分及び水などからなる液体洗浄剤組成物中に
添加する。多価アルコールとは、一般に知られているよ
うに、同一分子内に2個以上の水酸基をもつアルコール
であり、これらは水酸基の数や構造により一般に分類さ
れる。本発明で用いる多価アルコールは2〜6個の水酸
基を有する、鎖状または環状の多価アルコールであり、
単量体であっても、重合反応により多量体として得られ
たものであっても、透過揮散防止剤として好ましく使用
することが可能である。構造別に好ましい多価アルコー
ルを具体的に例示すると、鎖状多価アルコール単量体と
しては以下の物質を例示することができる。2価アルコ
ールでは、エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、1,3−ブチレングリコール、1,4−ブチレング
リコール、イソプレングリコール、ヘキシレングリコー
ル、3価アルコールでは、グリセリン、トリメチロール
プロパン、4価以上アルコールでは、ソルビトール、
マンニトール、ダルシトール、ペンタエリスリトールな
どが非常に好ましい。また、これらの多量体も透過揮散
防止剤として好ましく使用することが可能であり、ポリ
オキシエチレングリコール、ポリプロピレングリコー
ル、ポリエチレングリコール/ポリプロピレングリコー
の共重合体、ジグリセリン、トリグリセリン、ポリグ
リセリンなどが好ましい多量体として挙げられる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】一方、本発明で用いる透過揮散防止剤とし
て環状多価アルコールの単量体および多量体も好ましく
使用することができ、具体的に好ましい単量体として
は、グコース、ガラクトース、マンノース、フルクト
ース、キシロース、アラビノース、トレハロース、メチ
ルグルコース、エチルグルコースなどが挙げられるが、
これらに限定されるものではない。また、ショ糖、ポリ
グルコースなどの、これらの環状多価アルコールのオリ
ゴ体や多量体も好ましい。これらは単独で使用すること
も可能であるが、混合物としても好ましく使用可能であ
る。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分子中に2〜6個の水酸基を有する、鎖
    状または環状多価アルコールの、単量体もしくは多量体
    として得られる化合物から選ばれる、少なくとも1種以
    上の透過揮散防止剤を0.1〜10重量%含有する、水
    性液体洗浄剤組成物が、肉厚150〜220μmの薄肉
    プラスチックボトルに充填されていることを特徴とす
    る、薄肉プラスチックボトルに充填された水性液体洗浄
    剤製品。
  2. 【請求項2】 透過揮散防止剤が、エチレングリコー
    ル、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコー
    ル、1,4−ブチレングリコール、イソプレングリコー
    ル、ヘキシレングリコール、グリセリン、ソルビトー
    ル、マンニトール、ダルシトール、ペンタエリスリトー
    ルから選ばれた、少なくとも1種以上の鎖状多価アルコ
    ールの単量体または多量体であることを特徴とする、請
    求項1の薄肉プラスチックボトルに充填された水性液体
    洗浄剤製品。
  3. 【請求項3】 透過揮散防止剤が、グルコース、ガラク
    トース、マンノース、フルクトース、キシロース、アラ
    ビノース、トレハロース、メチルグルコース、エチルグ
    ルコースから選ばれた、少なくとも1種以上の環状多価
    アルコールの単量体または多量体であることを特徴とす
    る、請求項1の薄肉プラスチックボトルに充填された水
    性液体洗浄剤製品。
JP29578596A 1996-05-15 1996-10-17 薄肉プラスチックボトルに充填された水性液体洗浄剤製品 Pending JPH1030100A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007308598A (ja) * 2006-05-18 2007-11-29 Kao Corp 液体洗浄剤組成物

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