JP5114928B2 - 着色樹脂組成物、インクジェットインキ、及びカラーフィルター基板 - Google Patents
着色樹脂組成物、インクジェットインキ、及びカラーフィルター基板 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5114928B2 JP5114928B2 JP2006310895A JP2006310895A JP5114928B2 JP 5114928 B2 JP5114928 B2 JP 5114928B2 JP 2006310895 A JP2006310895 A JP 2006310895A JP 2006310895 A JP2006310895 A JP 2006310895A JP 5114928 B2 JP5114928 B2 JP 5114928B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- general formula
- group
- pigment
- optionally substituted
- parts
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
- Ink Jet (AREA)
- Optical Filters (AREA)
- Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
- Pigments, Carbon Blacks, Or Wood Stains (AREA)
Description
顔料誘導体、
メラミン化合物又はベンゾグアナミン化合物、及び
1種又は2種以上のリン酸基を有する樹脂、又は下記一般式(1)で示されるモノマーを重合成分として含有する樹脂を含む着色樹脂組成物に関する。
R2:アルキレン基を表す。
m:1〜20の整数を表す。
一般式(3):
P−Fn (3)
(式中、Pは色素残基を表し、Fは、以下に示す塩基性、酸性、又は中性の置換基を表し、nは1〜4の整数を表す)
塩基性置換基としては、例えば、下記一般式(4)、一般式(5)、一般式(6)、又は一般式(7)で示される置換基が挙げられる。
n:1〜10の整数を表す。
R3、R4:それぞれ独立に、置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアルケニル基、置換されていてもよいフェニル基、又はR3とR4とで一体となって更なる窒素、酸素、又は硫黄原子を含む置換されていてもよい複素環を表す。アルキル基及びアルケニル基の炭素数は1〜10が好ましい。
R7:置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアルケニル基、又は置換されていてもよいフェニル基を表す。アルキル基及びアルケニル基の炭素数は1〜10が好ましい。
R8、R9、R10、R11:それぞれ独立に、水素原子、置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアルケニル基、又は置換されていてもよいフェニル基を表す。アルキル基及びアルケニル基の炭素数は1〜5が好ましい。
Y:−NR12−Z−NR13−又は直接結合を表す。
R12、R13:それぞれ独立に、水素原子、置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアルケニル基、又は置換されていてもよいフェニル基を表す。アルキル基及びアルケニル基の炭素数は1〜5が好ましい。
Z:置換されていてもよいアルキレン基、置換されていてもよいアルケニレン基、又は置換されていてもよいフェニレン基を表す。アルキル基及びアルケニル基の炭素数は1〜8が好ましい。
P:下記一般式(8)で示される置換基、又は下記一般式(9)で示される置換基を表す。
Q:水酸基、アルコキシル基、前記一般式(5)で示される置換基、又は前記一般式(6)で示される置換基を表す。
R14、R15:それぞれ独立に、置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアルケニル基、置換されていてもよいフェニル基、又はR14、R15とで一体となって更なる窒素、酸素、又は硫黄原子を含む置換されていてもよい複素環を表す。アルキル基及びアルケニル基の炭素数は1〜10が好ましい。
R17、R18、R19、R20:それぞれ独立に、水素原子、置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアルケニル基、又は置換されていてもよいフェニル基を表す。アルキル基及びアルケニル基の炭素数は1〜5が好ましい。
l:Mの価数を表す
k:1〜4の整数を表す。
R2:アルキレン基を表す。
m:1〜20の整数を表す。
一般式(16):
前記一般式(16)又は一般式(17)で示されるモノマーとしては、例えば、パラクミルフェノールエチレンオキサイド変性アクリレート、エチレンオキサイド変性ビスフェノールAジメタクリレート、エチレンオキサイド変性ビスフェノールAジアクリレート、プロピレンオキサイド変性ビスフェノールAジメタクリレート、プロピレンオキサイド変性ビスフェノールAジアクリレート、エチレンオキサイド−プロピレンオキサイド変性ビスフェノールAジメタクリレート、エチレンオキサイド−プロピレンオキサイド変性ビスフェノールAジアクリレート、プロピレンオキサイドエチレンオキサイド(ブロックタイプ)変性ビスフェノールAジメタクリレート、プロピレンオキサイドテトラメチレンオキサイド変性ビスフェノールAジメタクリレート、又はプロピレンオキサイドテトラメチレンオキサイド変性ビスフェノールAジアクリレート等を挙げることができる。
(メタ)アクリル酸、スチレン、酢酸ビニル、ヒドロキシエチルビニルエーテル、エチレングリコールジビニルエーテル、ペンタエリスリトールトリビニルエーテル、(メタ)アクリルアミド、N−ヒドロキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−ビニルホルムアミド、アクリロニトリル等が挙げられるが、必ずしもこれらに限定されるものではない。
(1)顔料
レッド顔料:C.I.ピグメントレッド254(チバスペシャルティケミカルズ社製「イルガフォー RED B−CF」)
グリーン顔料:C.I.ピグメントグリーン36(東洋インキ製造社製「リオノール グリーン6YK」)
ブルー顔料:C.I.ピグメントブルー15:6(東洋インキ製造社製「リオノール ブルーE」)
エロー顔料:C.I.ピグメントイエロー138(東洋インキ製造社製「リオノゲン エロー 1010」
マゼンタ顔料:C.I.ピグメントレッド122(東洋インキ製造社製「リオノゲン マゼンタ 5750」)
シアン顔料:C.I.ピグメントブルー15:3(東洋インキ製造社製「リオノール ブルー FG−7351」)
ブラック顔料:C.I.ピグメントブラック7(デグサ社製「Printex 55」)
顔料誘導体(1)(レッド用)
CBAc:ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート
BuCBAc:ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート
PGMAc:プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート
《R1の製造例》
セパラブル4口フラスコに温度制御用レギュレーター、冷却管、撹拌装置を取り付けて、溶剤(CBAc)100部を仕込み、100℃に昇温し反応容器内を窒素置換した後、滴下管より下記の原料を添加し、5時間反応を継続し、重量平均分子量(Mw)20,000のアクリル樹脂の溶液(固形分50%)を得た。なお、アクリル樹脂の重量平均分子量は、GPCを用いて測定し、ポリスチレン換算で求めた。
メタクリル酸 20部
2−ヒドロキシエチルメタクリレート 20部
n−ブチルメタクリレート 57部
ホスマーM 3部
2,2’−アゾビスイソブチロニトリル 4部
R1で原料を下記に変更する以外は同様の方法により製造し、重量平均分子量(Mw)18,000のアクリル樹脂の溶液(固形分50%)を得た。
メタクリル酸 20部
2−ヒドロキシエチルメタクリレート 20部
n−ブチルメタクリレート 27部
ベンジルメタクリレート 30部
ホスマーM 3部
2,2’−アゾビスイソブチロニトリル 4部
R1で原料を下記に変更する以外は同様の方法により製造し、重量平均分子量(Mw)24,000のアクリル樹脂の溶液(固形分50%)を得た。
メタクリル酸 20部
2−ヒドロキシエチルメタクリレート 20部
n−ブチルメタクリレート 60部
2,2’−アゾビスイソブチロニトリル 4部
R3で原料を下記に変更する以外は同様の方法により製造し、重量平均分子量(Mw)22,000のアクリル樹脂の溶液(固形分50%)を得た。
メタクリル酸 20部
2−ヒドロキシエチルメタクリレート 20部
n−ブチルメタクリレート 30部
ベンジルメタクリレート 30部
2,2’−アゾビスイソブチロニトリル 4部
《樹脂(R5)》 ビックケミー社製 DISPER BYK−111
(a)三和ケミカル社製アルコキシアルキル基含有メラミン化合物 ニカラックMX−43
(b)三和ケミカル社製イミノ基・メチロール基含有メラミン化合物 ニカラックMX−417
(a)三和ケミカル社製アルコキシアルキル基含有ベンゾグアナミン化合物 ニカラックSB−401
(b)三和ケミカル社製イミノ基・メチロール基含有ベンゾグアナミン化合物 ニカラックBL−60
レッド顔料90部、顔料誘導体(1)10部、樹脂(R1)133部及び(CBAc)410部をサンドミルに入れて4時間分散を行い、更にメラミン化合物(MX−43)40部、溶剤(CBAc)86部をミキサーに入れて混合し、メンブランフィルターで加圧濾過し、顔料濃度(PC)13%のインクジェットインキを得た。
実施例1で、メラミン化合物(MX−43)40部の代わりにベンゾグアナミン化合物(SB−401)40部を加えること以外同様にして、顔料濃度(PC)13%のインクジェットインキを得た。
レッド顔料90部、顔料誘導体(1)10部、樹脂(R1)133部及びCBAc410部をサンドミルに入れて4時間分散を行い、更にメラミン化合物(MX−43)40部、日本化薬社製エポキシ化合物(EPPN―201)20部、溶剤(CBAc)66部をミキサーに入れて混合し、メンブランフィルターで加圧濾過し、顔料濃度(PC)13%のインクジェットインキを得た。
レッド顔料90部、顔料誘導体(1)10部及び樹脂(R1)133部を加え、均一に撹拌し混合物を得た。2本ロールを60℃に加温して混合物を入れ、練肉したのち、混練物を取り出した。なお、樹脂(R1)中の溶剤は時間とともに揮発した。混練物を室温まで冷却してから粗粉砕し、更に溶剤(PGMAc)50部を加え、2本ロールを80℃に加熱して、更に混練を行った。溶剤は揮発し、加熱混練物はゴム状となった。混練物をシート状とし室温まで冷却してから粗粉砕し、被覆処理顔料167部を得た。被覆処理顔料167部と溶剤(CBAc)476部をサンドミルに入れて4時間分散を行い、メラミン化合物(MX−43)40部、溶剤(CBAc)66部をミキサーに入れて混合し、メンブランフィルターで加圧濾過し、顔料濃度(PC)13%のインクジェットインキを得た。
実施例1 で、メラミン化合物( M X − 4 3 ) 4 0 部の代わりにメラミン化合物( M X −4 1 7 ) 4 0 部を加えること以外同様にして、顔料濃度1 3 % のインクジェットインキを得た。
実施例1で、樹脂(R1)133部の代わりに樹脂(R3)133部を加えること以外同様にして、顔料濃度(PC)13%のインクジェットインキを得た。
グリーン顔料90部、顔料誘導体(3)10部、樹脂(R1)100部を均一に撹拌し、混合物を得た。60℃に加温した2本ロールに、混合物を入れて10分間練肉したところ、溶剤が揮発してシート状となった。更に、溶剤(PGMAc)50部を加え、2本ロールを80℃に加熱して混練を行った。分散途中で溶剤が揮発し、加熱混練物は弾性をもつ固形物となった。得られた固形物を冷却後、粉砕し、被覆処理顔料を得た。
被覆処理顔料150部、溶剤(CBAc)250部をミキサーに入れて混合し、更にサンドミルに入れて分散を行い、更にメラミン化合物(MX−43)40部、溶剤(CBAc)66部を加え混合した。ゴミや粗大物をフィルター濾過し、顔料濃度20%のインクジェットインキを得た。
実施例6で樹脂(R1)100部を樹脂(R2)100部に代えて分散すること以外様にして、顔料濃度20%のインクジェットインキを得た。
グリーン顔料90部、顔料誘導体(3)10部、樹脂(R1)100部を均一に撹拌し、混合物を得た。60℃に加温した2本ロールに、混合物を入れて10分間練肉したところ、溶剤が揮発してシート状となった。更に、溶剤(PGMAc)50部を加え、2本ロールを80℃に加熱して混練を行った。分散途中で溶剤が揮発し、加熱混練物は弾性をもつ固形物となった。得られた固形物を冷却後、粉砕し、被覆処理顔料を得た。
被覆処理顔料150部、溶剤(CBAc)250部をミキサーに入れて混合し、更にサンドミルに入れて分散を行い、更にメラミン化合物(MX−43)40部、バイエル社製イソシアネート化合物デスモジュール(BL4265)20部、溶剤(CBAc)46部を加え混合した。ゴミや粗大物をフィルター濾過し、顔料濃度20%のインクジェットインキを得た。
実施例6で樹脂(R1)100部を樹脂(R4)100部に代えて分散すること以外同様にして、顔料濃度20%のインクジェットインキを得た。
イエロー顔料90部、顔料誘導体(3)10部、樹脂(R1)133部を均一に撹拌し、混合物を得た。60℃に加温した2本ロールに、混合物を入れて10分間練肉したところ、溶剤が揮発してシート状となった。更に、溶剤(PGMAc)50部を加え、2本ロールを80℃に加熱して混練を行った。分散途中で溶剤が揮発し、加熱混練物は弾性をもつ固形物となった。得られた固形物を冷却後、粉砕し、被覆処理顔料を得た。
被覆処理顔料167部、溶剤(CBAc)266部をミキサーに入れて混合し、更にサンドミルに入れて分散を行い、更に(MX−43)40部、溶剤(CBAc)53部を加え混合した。ゴミや粗大物をフィルター濾過し、顔料濃度19%のインクジェットインキを得た。
実施例9で樹脂(R1)133部を樹脂(R3)133部に代えて分散すること以外同様にして、顔料濃度19%のインクジェットインキを得た。
ブルー顔料90部、顔料誘導体(4)10部、樹脂(R1)の溶液133部を均一に撹拌し、混合物を得た。60℃に加温した2本ロールに、混合物を入れて10分間練肉したところ、溶剤が揮発してシート状となった。更に、溶剤(PGMAc)50部を加え、2本ロールを80℃に加熱して混練を行った。分散途中で溶剤が揮発し、加熱混練物は弾性をもつ固形物となった。得られた固形物を冷却後、粉砕し、被覆処理顔料を得た。
被覆処理顔料167部、溶剤(CBAc)566部をミキサーに入れて混合し、更にサンドミルに入れて分散を行い、更にベンゾグアナミン化合物(SB−401)40部、溶剤(CBAc)60部を加え混合した。ゴミや粗大物をフィルター濾過し、顔料濃度12%のインクジェットインキを得た。
ブルー顔料90部、顔料誘導体(4)10部、樹脂(R1)の溶液133部を均一に撹拌し、混合物を得た。60℃に加温した2本ロールに、混合物を入れて10分間練肉したところ、溶剤が揮発してシート状となった。更に、溶剤(PGMAc)50部を加え、2本ロールを80℃に加熱して混練を行った。分散途中で溶剤が揮発し、加熱混練物は弾性をもつ固形物となった。得られた固形物を冷却後、粉砕し、被覆処理顔料を得た。
被覆処理顔料167部、溶剤(CBAc)546部をミキサーに入れて混合し、更にサンドミルに入れて分散を行い、更にベンゾグアナミン化合物(SB−401)40部、アクリルモノマー 20部、溶剤(CBAc)60部を加え混合した。ゴミや粗大物をフィルター濾過し、顔料濃度12%のインクジェットインキを得た。
実施例1 0 でベンゾグアナミン化合物( S B − 4 0 1 ) 4 0 部の代わりにベンゾグアナミン化合物( B L − 6 0 ) 4 0 部にすること以外同様にして、顔料濃度1 2 % のインクジェットインキを得た。
実施例10で樹脂(R1)133部を樹脂(R4)133部に代えて分散すること以外同様にして、顔料濃度12%のインクジェットインキを得た。
シアン顔料90部、顔料誘導体(1)10部、樹脂(R1)133部及び(BuCBAc)340部をサンドミルに入れて4時間分散を行い、更に(MX−43)40部、溶剤(BuCBAc)54部をミキサーに入れて混合し、メンブランフィルターで加圧濾過し、顔料濃度(PC)15%のインクジェットインキを得た。
実施例13で樹脂(R1)133部を樹脂(R3)133部に代えて分散すること以外同様にして、顔料濃度15%のインクジェットインキを得た。
マゼンタ顔料90部、顔料誘導体(4)10部、樹脂(R1)133部及び(BuCBAc)245部をサンドミルに入れて4時間分散を行い、更にメラミン化合物(MX−43)40部、溶剤(BuCBAc)70部をミキサーに入れて混合し、メンブランフィルターで加圧濾過し、顔料濃度(PC)17%のインクジェットインキを得た。
マゼンタ顔料90部、顔料誘導体(4)10部、樹脂(R1)133部及び(BuCBAc)245部をサンドミルに入れて4時間分散を行い、更にメラミン化合物(MX−43)40部、信越化学工業株式会社製シランカップリング剤(KBE−403)2部、溶剤(BuCBAc)68部をミキサーに入れて混合し、メンブランフィルターで加圧濾過し、顔料濃度(PC)17%のインクジェットインキを得た。
実施例14で樹脂(R1)133部を樹脂(R4)133部に代えて分散すること以外同様にして、顔料濃度17%のインクジェットインキを得た。
ブラック顔料90部、顔料誘導体(2)10部、樹脂(R1)の溶液86部を均一に撹拌し、混合物を得た。60℃に加温した2本ロールに、混合物を入れて10分間練肉したところ、溶剤が揮発してシート状となった。更に、溶剤(PGMAc)50部を加え、2本ロールを80℃に加熱して混練を行った。分散途中で溶剤が揮発し、加熱混練物は弾性をもつ固形物となった。得られた固形物を冷却後、粉砕し、被覆処理顔料を得た。
被覆処理顔料143部、溶剤(CBAc)384部をミキサーに入れて混合し、更にサンドミルに入れて分散を行い、溶剤(CBAc)100部、(MX−43)40部を加え混合した。ゴミや粗大物をフィルター濾過し、顔料濃度(PC)15%のインクジェットインキを得た。
ブラック顔料9 0 部、顔料誘導体( 2 ) 1 0 部、樹脂( R 1 ) の溶液8 6 部を均一に撹拌し、混合物を得た。6 0 ℃ に加温した2 本ロールに、混合物を入れて1 0 分間練肉したところ、溶剤が揮発してシート状となった。更に、溶剤( P G M A c ) 5 0 部を加え、2本ロールを8 0 ℃ に加熱して混練を行った。分散途中で溶剤が揮発し、加熱混練物は弾性をもつ固形物となった。得られた固形物を冷却後、粉砕し、被覆処理顔料を得た。
被覆処理顔料1 4 3 部、溶剤( C B A c ) 2 4 9 部をミキサーに入れて混合し、更にサンドミルに入れて分散を行い、( M X − 4 3 ) 2 7 5 部を加え混合した。ゴミや粗大物をフィルター濾過し、顔料濃度( P C ) 1 5 % のインクジェットインキを得た。
実施例16で樹脂(R1)86部を樹脂(R4)86部に代えて分散すること以外同様にして、顔料濃度15%のインクジェットインキを得た。
ブルー顔料90部、顔料誘導体(4)10部、樹脂(R1)の溶液113部、樹脂(R5)10部を均一に撹拌し、混合物を得た。60℃に加温した2本ロールに、混合物を入れて10分間練肉したところ、溶剤が揮発してシート状となった。更に、溶剤(PGMAc)50部を加え、2本ロールを80℃に加熱して混練を行った。分散途中で溶剤が揮発し、加熱混練物は弾性をもつ固形物となった。得られた固形物を冷却後、粉砕し、被覆処理顔料を得た。
被覆処理顔料167部、溶剤(CBAc)566部をミキサーに入れて混合し、更にサンドミルに入れて分散を行い、更にベンゾグアナミン化合物(SB−401)40部、溶
剤(CBAc)60部を加え混合した。ゴミや粗大物をフィルター濾過し、顔料濃度12%のインクジェットインキを得た。
動的粘弾性測定装置により、ずり速度100(1/s)の粘度(η:mPa・s)を測定した。
[流動性]
動的粘弾性測定装置により、ずり速度10(1/s)の粘度(ηa:mPa・s)を測定し、先に測定したずり速度100(1/s)の粘度(η:mPa・s)との比ηa/ηを求め、下記の基準で流動性を評価した。
○:0.9≦ηa/η<1.5
△:1.5≦ηa/η<2.0
×:2.0≦ηa/η
45℃のオーブンで、7日間加熱後粘度を測定した。
○:加熱前の粘度と比して増粘率10%以内
△:加熱前の粘度と比して増粘率10%以上30%以内
×:加熱前の粘度と比して増粘率30%以上
[耐薬品性]
塗膜を形成したガラス基板をN−メチルピロリドンに浸漬し、浸漬前後の塗膜の色変化△Eを測定した。
○:△E<2
△:△E<4
×:△E≧4
印字状態を目視で観察し、下記の基準で吐出安定性を評価した。
○ : 間欠5 分後ノズル抜けが5 % 以下である。
△ : 間欠5 分後ノズル抜けが1 0 % 以下である。
× : 間欠5 分後ノズル抜けが5 0 % 以上である。
[ 印字濃度]
段ボールにベタ印刷を行い、乾燥後O D 値を測定した。
Claims (10)
- 少なくとも顔料、顔料誘導体、メラミン化合物又はベンゾグアナミン化合物、及び
1種又は2種以上のリン酸基を有する樹脂、又は下記一般式(1)で示されるモノマーを重合成分として含有する樹脂を含む着色樹脂組成物であって、
顔料誘導体が、下記一般式(3)で示される化合物であり、
メラミン化合物又はベンゾグアナミン化合物が、アルコキシアルキル基含有メラミン化合物又はアルコキシアルキル基含有ベンゾグアナミン化合物であり、
メラミン化合物及びベンゾグアナミン化合物が、顔料100重量部に対し6〜240重量部含有されていることを特徴とする着色樹脂組成物。
一般式(1):
R2:アルキレン基を表す。
m:1〜20の整数を表す。
一般式(3):
P−Fn (3)
(一般式(3)中、
Pは色素残基を表す。
nは1〜4の整数を表す。
Fは、下記一般式(4)、一般式(5)、一般式(6)、又は一般式(7)で示される塩基性、
又は、下記一般式(10)、一般式(11)、又は一般式(12)で示される酸性もしくは、中性の置換基を表す。
一般式(4):
Xは、−SO 2 −、−CO−、−CH 2 NHCOCH 2 −、−CH 2 −、又は直接結合を表す。
nは、1〜10の整数を表す。
R 3 およびR 4 は、それぞれ独立に、置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアルケニル基、置換されていてもよいフェニル基、又はR 3 とR 4 とで一体となって更なる窒素、酸素、又は硫黄原子を含む置換されていてもよい複素環を表す。)
一般式(5):
R 5 およびR 6 は、それぞれ独立に、置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアルケニル基、置換されていてもよいフェニル基、又はR 5 とR 6 とで一体となって更なる窒素、酸素、又は硫黄原子を含む置換されていてもよい複素環を表す。)
一般式(6):
Xは、−SO 2 −、−CO−、−CH 2 NHCOCH 2 −、−CH 2 −、又は直接結合を表す。
R 7 は、置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアルケニル基、又は置換されていてもよいフェニル基を表す。
R 8 、R 9 、R 10 、およびR 11 は、それぞれ独立に、水素原子、置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアルケニル基、又は置換されていてもよいフェニル基を表す。)
一般式(7):
Xは、−SO 2 −、−CO−、−CH 2 NHCOCH 2 −、−CH 2 −、又は直接結合を表す。
Yは、−NR 12 −Z−NR 13 −又は直接結合を表す。
R 12 およびR 13 は、それぞれ独立に、水素原子、置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアルケニル基、又は置換されていてもよいフェニル基を表す。
Zは、置換されていてもよいアルキレン基、置換されていてもよいアルケニレン基、又は置換されていてもよいフェニレン基を表す。
Pは、下記一般式(8)で示される置換基、又は下記一般式(9)で示される置換基を表す。
Qは、水酸基、アルコキシル基、前記一般式(5)で示される置換基、又は前記一般式(6)で示される置換基を表す。)
一般式(8):
nは、1〜10の整数を表す。
R 14 およびR 15 は、それぞれ独立に、置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアルケニル基、置換されていてもよいフェニル基、又はR 14 、R 15 とで一体となって更なる窒素、酸素、又は硫黄原子を含む置換されていてもよい複素環を表す。)
一般式(9):
R 16 は、置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアルケニル基、又は置換されていてもよいフェニル基を表す。
R 17 、R 18 、R 19 およびR 20 は、それぞれ独立に、水素原子、置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアルケニル基、又は置換されていてもよいフェニル基を表す。)
一般式(10)
Mは、水素原子、カルシウム原子、バリウム原子、ストロンチウム原子、マンガン原子、又はアルミニウム原子を表す。
lは、Mの価数を表す。)
一般式(11)
R 21 、R 22 、R 23 およびR 24 は、水素原子又は炭素数1〜30のアルキル基を表す(但し、全てが水素原子である場合は除く)。)
一般式(12)
Aは、水素原子、ハロゲン原子、−NO 2 、−NH 2 、又はSO 3 Hを表す。
kは、1〜4の整数を表す。)) - 樹脂が、更にカルボキシル基及び水酸基を含有する請求項1に記載の着色樹脂組成物。
- 樹脂が、更に芳香環を含有する請求項1または2に記載の着色樹脂組成物。
- 顔料の表面に、前記顔料誘導体及び前記樹脂の被覆層が形成されている請求項1〜3のいずれか一項に記載の着色樹脂組成物。
- 顔料とリン酸基を有する樹脂との重量比が、3:7〜8:2である請求項1〜4のいずれか一項に記載の着色樹脂組成物。
- 更に、エポキシ化合物、フェノール化合物、ブロック化イソシアネート化合物、アクリレートモノマー、及びシランカップリング剤からなる群から選ばれる1種又は2種以上の化合物を含む請求項1〜5のいずれか一項に記載の着色樹脂組成物。
- 更に有機溶剤を含む請求項1〜6のいずれか一項に記載の着色樹脂組成物。
- 請求項1〜7のいずれか一項に記載の着色樹脂組成物を用いたインクジェットインキ。
- カラーフィルター基板用である請求項8に記載のインクジェットインキ。
- 請求項8又は9に記載のインクジェットインキによる印刷層を担持するカラーフィルター基板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006310895A JP5114928B2 (ja) | 2005-11-25 | 2006-11-17 | 着色樹脂組成物、インクジェットインキ、及びカラーフィルター基板 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005340887 | 2005-11-25 | ||
JP2005340887 | 2005-11-25 | ||
JP2006310895A JP5114928B2 (ja) | 2005-11-25 | 2006-11-17 | 着色樹脂組成物、インクジェットインキ、及びカラーフィルター基板 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007169607A JP2007169607A (ja) | 2007-07-05 |
JP5114928B2 true JP5114928B2 (ja) | 2013-01-09 |
Family
ID=38296584
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006310895A Expired - Fee Related JP5114928B2 (ja) | 2005-11-25 | 2006-11-17 | 着色樹脂組成物、インクジェットインキ、及びカラーフィルター基板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5114928B2 (ja) |
Families Citing this family (20)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5224699B2 (ja) | 2007-03-01 | 2013-07-03 | 富士フイルム株式会社 | インク組成物、インクジェット記録方法、印刷物、平版印刷版の製造方法、及び平版印刷版 |
CN101407641B (zh) * | 2007-10-12 | 2014-04-09 | 富士胶片株式会社 | 加工颜料及使用其的颜料分散组合物、着色感光性组合物 |
JP2009161692A (ja) * | 2008-01-09 | 2009-07-23 | Kao Corp | カラーフィルター用顔料分散体 |
JP2009242566A (ja) * | 2008-03-31 | 2009-10-22 | Dic Corp | インクジェット記録用インク |
JP5242290B2 (ja) * | 2008-08-18 | 2013-07-24 | 東洋アルミニウム株式会社 | 樹脂被覆アルミニウム顔料及びメタリック塗料並びにインキ |
JP2010143982A (ja) * | 2008-12-17 | 2010-07-01 | Chisso Corp | 光硬化性インクジェット用インク |
US20100163812A1 (en) * | 2008-12-24 | 2010-07-01 | Lg Chem, Ltd. | Ink composition for color filter |
KR101777887B1 (ko) * | 2009-10-28 | 2017-09-12 | 토요잉크Sc홀딩스주식회사 | 디케토피롤로피롤 안료 분산제, 그것을 사용한 안료 조성물, 착색 조성물 및 컬러필터 |
JP5498133B2 (ja) * | 2009-11-20 | 2014-05-21 | 新日鉄住金化学株式会社 | カラーフィルター用組成物、硬化物、及びカラーフィルター |
JP5691362B2 (ja) * | 2010-10-05 | 2015-04-01 | Jnc株式会社 | 熱硬化性着色組成物及びそれを焼成して得られる硬化膜 |
WO2012060270A1 (ja) * | 2010-11-05 | 2012-05-10 | 新日鐵化学株式会社 | インクジェット方式硬化膜形成用インク組成物及びこれを用いた硬化膜並びに硬化膜形成方法 |
JP2012177716A (ja) * | 2011-02-25 | 2012-09-13 | Toyo Ink Sc Holdings Co Ltd | カラーフィルタ用赤色着色組成物 |
GB201107807D0 (en) * | 2011-05-11 | 2011-06-22 | Fujifilm Imaging Colorants Ltd | Process for printing and substrates |
JP2013160817A (ja) * | 2012-02-02 | 2013-08-19 | Toyo Ink Sc Holdings Co Ltd | 着色組成物およびカラーフィルタ |
JP2014169432A (ja) * | 2013-02-07 | 2014-09-18 | Toyo Ink Sc Holdings Co Ltd | 分散組成物、塗料組成物、塗膜、および着色物 |
JP6172516B2 (ja) * | 2013-08-30 | 2017-08-02 | Dic株式会社 | 活性エネルギー線硬化性顔料分散体の製造方法及び活性エネルギー線硬化型インクジェット記録用インク |
JP6175352B2 (ja) * | 2013-10-31 | 2017-08-02 | 株式会社リコー | インクジェット記録用インク、インク収容容器、インクジェット記録装置、記録物の製造方法、記録物 |
WO2015174201A1 (ja) * | 2014-05-12 | 2015-11-19 | Dic株式会社 | カラーフィルタ用着色組成物及びカラーフィルタ |
JP2017019968A (ja) * | 2015-07-14 | 2017-01-26 | 理想科学工業株式会社 | インクジェットインク |
JP7406364B2 (ja) * | 2019-12-18 | 2023-12-27 | セーレン株式会社 | 紫外線硬化型インクジェットインクセットおよびプリント物の製造方法 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002173624A (ja) * | 2000-09-27 | 2002-06-21 | Dainippon Ink & Chem Inc | カラーフィルター用インクジェットインキ組成物、及びカラーフィルターの製造方法 |
JP3797103B2 (ja) * | 2000-12-28 | 2006-07-12 | 東洋インキ製造株式会社 | 顔料組成物および顔料分散体 |
JP3843865B2 (ja) * | 2002-03-04 | 2006-11-08 | 東洋インキ製造株式会社 | 顔料組成物および顔料分散体 |
JP4314869B2 (ja) * | 2002-04-16 | 2009-08-19 | 東洋インキ製造株式会社 | インクジェットインキおよびカラーフィルタ |
-
2006
- 2006-11-17 JP JP2006310895A patent/JP5114928B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2007169607A (ja) | 2007-07-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5114928B2 (ja) | 着色樹脂組成物、インクジェットインキ、及びカラーフィルター基板 | |
JP5194470B2 (ja) | インクジェット記録用インク組成物、及びカラーフィルター基板 | |
JP5243072B2 (ja) | インク組成物、並びに、それを用いた画像記録方法及び画像記録物 | |
JP4314869B2 (ja) | インクジェットインキおよびカラーフィルタ | |
JPWO2007125917A1 (ja) | 非水性インクジェットインキ、インクジェット記録用インク組成物、及びカラーフィルター基板 | |
JP4631949B2 (ja) | フタロシアニン顔料を含む着色組成物、それを含むインクジェットインキ、及びカラーフィルタ基板 | |
US7919545B2 (en) | Pigment dispersion and ink composition using the same | |
JP5125525B2 (ja) | インクジェット記録用インク組成物、及びカラーフィルター基板 | |
JP5579542B2 (ja) | インク組成物、画像形成方法、及び印画物 | |
JP5194544B2 (ja) | 印刷用着色組成物、及びカラーフィルタ基板 | |
US9643404B2 (en) | Pigment dispersion composition, inkjet recording method, and method for producing compound | |
JP2009167303A (ja) | インクジェットインキ、及びカラーフィルタ基板 | |
JP2010053260A (ja) | インクジェットインキ、及びカラーフィルタ基板 | |
WO2007119836A1 (ja) | 着色樹脂組成物およびそれを用いたインクジェットインキ | |
JP2007193312A (ja) | インクジェット方式カラーフィルタ用インキおよびインクジェット法により形成することができるフィルタセグメントを具備するカラーフィルタ | |
JP4984858B2 (ja) | インクジェット記録用インク組成物、及びカラーフィルター基板 | |
JP2011148910A (ja) | インクジェット記録用インク組成物、及びカラーフィルター基板 | |
JP2011099081A (ja) | 水性インク組成物及び画像形成方法 | |
US8039542B2 (en) | Pigment dispersion and ink composition using the same | |
JP5239208B2 (ja) | インクジェットインキおよび該インキを用いた印刷物 | |
JP2009191251A (ja) | インクジェットインキ、及びカラーフィルタ基板 | |
JP2007302884A (ja) | 着色樹脂組成物およびそれを用いたインクジェットインキ | |
JP2010111802A (ja) | インクジェットインキ、及びカラーフィルタ基板 | |
KR20080075190A (ko) | 착색 수지 조성물, 잉크젯 잉크, 및 컬러 필터 기판 | |
JP5255260B2 (ja) | インク組成物、インクジェット記録方法、及び印刷物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20090803 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120327 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120508 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120626 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120801 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120918 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20121001 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151026 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |