JP5114145B2 - X線撮影装置 - Google Patents

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Description

本発明は、歯科医院で使用されるパノラマX線撮影装置に関するものである。
近年、パノラマX線撮影装置は、歯科医院における患者の治療前後に多用され、極めて有効な総合的画像診断装置として、歯科医院に必須の装置となっている。これらX線撮影装置は、X線を遮蔽するための部屋に設置され、X線発生部とX線検出部を対向して配置した旋回アームを患者の頭部の周りを回転させてX線断層撮影を可能とするものである。具体的には、患者の座る椅子の後方に支柱部を立設して設け、この支柱部の上部に椅子の上部に伸びるアーム支持部を昇降可能に設け、このアーム支持部に前記椅子を中心に回転する旋回アームを設ける構造としている。
特開平9−135829号公報 特開2005−52536号公報
前記従来のパノラマX線撮影装置の旋回アームは1本のアーム部の両端を下方に屈折して形成し、この屈折部に大きなウエイトを備えたX線発生部とX線検出部が対向して配置されるようにぶら下がった構造としている。したがって、従来のパノラマX線撮影装置では、前方に張り出したアーム支持部に大きな旋回アームがぶら下がった形態を備えている。このため、X線遮蔽室に入室する患者にとって、この旋回アームが威圧感を与える課題がある。また、この威圧感を軽減するために、例えば、X線遮蔽室を広くすることも一つの解決手法と考えられるが、こんどは設置面積が大きくなる課題がある。
そこで、この発明の目的は、旋回アームをコンパクトに収納できるX線撮影装置を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明に係るX線撮影装置は、長手方向の両端部にX線発生部とX線検出部を対向して配置する旋回アームと、該旋回アームを垂直な回転軸を介して旋回可能に支持するアーム支持部と、該アーム支持部を昇降可能に支持する支柱部とを備え、前記旋回アームを、X線発生部を備えた第1アーム部と、前記X線検出部を備えた第2アーム部とで構成し、前記第1アーム部と第2アーム部前記回転軸に対して、互いに独立して旋回可能となるように前記アーム支持部に独立して支持されており、前記アーム支持部と第2アーム部との間に第1アーム部が位置するように、前記回転軸を介して旋回可能とした。

本発明によれば、旋回アームをコンパクトに収納することができる。
以下、図1から図11を参照して、この発明に係るX線撮影装置を詳細に説明する。ここで、図1から図7が第1の実施の形態に係るX線撮影装置であり、図8と図9が第2の実施の形態に係るX線撮影装置、図10と図11が第3の実施の形態に係るX線撮影装置の図を示している。なお、同一部位や方向などは同一符号を持って示し、重複した説明を省略する。
(第1の実施の形態)
先ず、図1から図7を参照して、X線による断層撮影が可能なパノラマ型のX線撮影装置を具体的に説明する。この実施の形態に係るパノラマ型のX線撮影装置は、患者の頭部の周囲を旋回させてX線による断層撮影を行うことが可能なものである。
先ず、図1を参照して、この実施の形態に係るX線撮影装置の概略構造を説明する。図1において、このX線撮影装置は、符号1で総括的に示す撮影装置本体と、この撮影装置本体1を統括的に制御する制御装置本体100とを含んで構成される。この撮影装置本体1は、対向して配置されるX線発生部2とX線検出部3を椅子150に座る患者の頭部周辺を旋回して撮影する構造を備えている。
具体的には、撮影装置本体1は、患者が座る椅子150の後方に直立して配置される支柱部30と、この支柱部30に昇降可能に取り付けられるアーム支持部40と、このアーム支持部40に旋回可能に取り付けられる旋回アーム50と、この旋回アーム50の両端に対向配置されるX線発生部2及びX線検出部3と、椅子の下部に設置される位置決めシート90とを含んで構成される。
前記支柱部30は、縦に長い柱形状の外形を備えて床面にボルトなどを介して設置される。また、前記アーム支柱部40は、前記支柱部30に昇降可能に取り付けられるベース部材41と、このベース部材41から前方に張り出して形成される水平部材42とから構成される。このアーム支柱部40は、水平部材42の先端が前記椅子150に着席した患者の頭部の上方に位置するように前記支柱部30に取り付けられる。
前記旋回アーム50は、前記アーム支柱部40の先端に形成される垂直の回転軸線Pに対して回転可能に取り付けられる第1アーム部51と第2アーム部61とから構成される。第1アーム部51は、一端を前記回転軸線Pに回転可能に取り付けられ水平アーム部材52と、この水平アーム部材52の他端に下方へ屈曲して形成される垂直アーム部材53とから形成されるL型の外観を備えている。同様に、第2アーム部61は、一端を前記回転軸線Pに回転可能に取り付けられ水平アーム部材62と、この水平アーム部材62の他端に下方へ屈曲して形成される垂直アーム部材63とから形成されるL型の外観を備えている。そして、2つの垂直アーム部材53、63の先端に対向するようにX線発生部2とX線検出部3が設けられている。
また、前記位置決めシート90は、薄いシート状に形成され、前記回転軸線Pの下方の床面に設置して、患者の頭部の中心が前記回転軸線Pとなるように、椅子の位置を誘導するものである。この実施の形態では、前記支柱部30の前部に連続して取り付けられる。
そして、この実施の形態の大きな特徴の1つは、前記旋回アーム50を、X線発生部2を備えた第1アーム部51と、X線検出部3を備えた第2アーム部61とに分離して形成し、この2つのアーム部を回転軸線Pに対して、X線発生部2とX線検出部3の対向位置関係を維持して回転可能な第1の旋回状態54と、互いに独立して旋回可能な第2の旋回状態64を取り得るような構造とした点にある。この構造によれば、第1の旋回状態54では、X線発生部2とX線検出部3の対向関係が維持されるので断層撮影が可能である。一方、X線発生部2とX線検出部3は撮影状態以外では、対向位置関係を維持する必要がないので、第2の旋回状態64を取って、2つのアーム部を独立して移動させて収納することができる。
また、この実施の形態の大きな特徴の他の1つは、第1アーム部51を挟んで、上方にアーム支持部40、下方に第2アーム部61が位置するように回転軸線Pを中心に旋回可能とした点にある。この構造によれば、第2アーム部61を前記第1アーム部51の所定の位置に固定すれば第1の旋回状態54をとることができ、逆に、この固定を解除すれば第2の旋回状態64を簡単にとることができる。ここで、第1アーム部51と第2アーム部61との位置関係を逆転させても同様な作用効果を得ることができる。
また、この実施の形態の大きな特徴の他の1つは、アーム支持部40の内包に第1アーム部51を旋回可能とし、更に、第1アーム部51の内包に第2アーム部61を旋回可能とした点にある。この構造によれば、アーム支持部40の内側に第1アーム部51と第2アーム部61を重ねて収納することができるので、収納効率を向上させることができる。
また、この実施の形態の大きな特徴の他の1つは、第1アーム部51と第2アーム部61にそれぞれ独立した第1旋回機後部11と第2旋回機構部12とを備え、起動前の収納状態では、第1アーム部51と第2アーム部61とがアーム支持部40に重なった第1ホームポジション160を取らせ、このX線撮影装置1を起動させて前記収納状態から撮影状態に移行するにあたって、第2旋回機構部12または、第1旋回機後部11と第2旋回機構部12を駆動させてX線発生部2とX線検出部3とが対向する位置関係となる第2ホームポジション161に第2アーム部61、または第1アーム部51と第2アーム部61を移動させ、以後の第1の旋回状態54による各種の撮影を可能とし、起動終了にともなって前記第1ホームポジション160を取るように、制御装置本体100で制御する点にある。
この機構によれば、収納状態では、常に第1ホームポジション160が維持される。このため、患者は旋回アーム50がコンパクトに収納された状態で撮影室151に入室または退室することができるので、旋回アーム50による威圧感や、旋回アーム50に患者が接触することを軽減することができる。
以下、図2から図7を参照して、この実施の形態に係るX線撮影装置1を更に詳細に説明する。ここで、図2はX線撮影装置の装置ブロック図である。図3と図4は撮影装置本体の外観図であり、図3の(a)図が第2ホームポジションの外観図、(b)図が第1ホームポジションの前方斜視図、(c)図は第1ホームポジションの前方斜視図、図4の(a)図は第2ホームポジションの平面図、(b)図は第1ホームポジションの平面図、(c)図は第2ホームポジションの正面図、(d)図は第2ホームポジションの右側面図、(e)図は第2ホームポジションの左側面図、(f)図は第1ホームポジションの右側面図である。図5は、アーム支持部の昇降状態を示す左側面図である。図6はヘッドレストの外観斜視図である。図7は設置状態の平面図である。
図2において、前記制御装置本体100は、X線発生部2の制御を行うX線発生制御部110と、X線検出部3の制御や撮影画像の生成を行うX線受信制御部112と、各種のデータや動作プログラムを格納する記憶部113と、このX線撮影装置1の入力操作を指示する操作パネル部114と、このX線撮影装置1の状態表示や撮影画像などのデータを表示する表示部15と、このX線撮影装置を統括的に制御する制御部101とを含んで構成される。
一方、撮影装置本体1は、支柱部30に対してアーム支持部40を昇降させる昇降機構部13と、第1アーム51を旋回させる第1旋回機構部11と、第2アーム61を旋回させる第2旋回機構部12と、第1の旋回状態54をロック状態とするロック機構部14と、第1アーム51と第2アーム61の旋回位置を検知するセンサー部15,16と、X線発生部2と、X線検出部3とを含んで構成される。そして第1アーム51と第2アーム61とがアーム支持部40に独立して支持されている。
前記制御部101は、前記操作パネル部114からの指示に基づいて、昇降機後部13を動作させて、支柱部30に形成される移動支持レール31に対して移動可能に取り付けられるベース部材41を、図5に示すように、上下方向に移動させることができる。
また、制御部101、前記操作パネル部114からの指示に基づいて、第2旋回機構部12または、この第2旋回機構部12と第1旋回機構部11双方を駆動させて、第1ホームポジション160から第2ホームポジション161の位置へ移動させ、ロック機構部14を動作させて第1アーム部51に対して第2アーム部61を固定させて第1の旋回状態54とする。これらの動作は、制御部101がセンサー部15、16を介して、各アーム部に位置を把握しながら動作させる。また、この実施の形態では、2つのアーム部に人との接触を検知する図示しない複数のセンサーを備え、このセンサーからの信号に基づいて制御部101が2つのアーム部の旋回動作を制御する。
また、制御部101は、第1の旋回状態54となることにより、X線発生部2とX線検出部3による撮影可能な状態とする。そして、制御部101は、この撮影状態において、前記操作パネル部114による旋回アーム50の旋回に基づいた各種の撮影を受け付けて実行する。更に、制御部101は、撮影された画像の格納や解析を行うこともできる。ここでは、X線発生部2とX線検出部3の内部機構や撮影手法については、公知のものを採用しているため説明を省略する。
次に、制御部101は、前記操作パネル部114の指示に基づいて、ロック機構部14にロック状態を解除し、第1旋回機構部11と第2旋回機構部12を動作させて、もとの第1ホームポジション160に2つのアーム部を移動させて起動動作を終了する。
図3から図6において、支柱部30は両側面が前方に向かって細くなるように内側に傾斜した台形状の断面形状を備えた柱形状としている。また、支柱部30の上端は後方から前方に向かって立ち上がる傾斜面を取り、その前部に取り付けられるアーム支持部40のベース部材41に緩やかに連続する形状を備えている。
アーム支持部40のベース部材41は、支柱部30の前面上部に、その下端部を露出するように前後方向に移動可能に取り付けられる。そして、昇降機後部13を動作させることにより、図5に示すように、アーム支持部40が支柱部30に対して昇降する。
また、このアーム支持部40は、ベース部材41と水平部材42との間を傾斜部材43で連結した略L型の側面形状を備えて形成される。そして水平部材42の先端部は円形に形成され、この円形の中心に回転軸線Pを設けている。
一方、アーム支持部40のベース部材41には、ヘッドレスト170が設けられている。これを図6で説明する。図6において、ヘッドレスト170は、患者の頭部を保持する頭部保持板171と、この頭部保持板171をベース部材41に取り付けるヘッドアーム172から構成される。更にヘッドアーム172は、ベース部材41に前方に張り出して支持される第1アーム173と、この第1アーム173に前後方向にスライド可能に取り付けられるL型の第2アーム174と、この第2アーム174に垂直方向に取り付けられる第3アーム175と、第3アーム175の上端に頭部保持板171を連結する水平取付部178とから構成される。第1アーム173と第2アーム174はロックスイッチ176を介して前後方向の任意の位置で固定することができる。
第2アーム174の他端は上方に向いて設置され、この他端に前記第3アーム175が上下方向に昇降可能に取り付けられる。この実施の形態では、第3アーム175の長手方向に沿って形成される平歯車と、第2アーム174に設けたハンドル177の先端の図示しない歯車とで噛合わせ、ハンドル177を回転させることで第3アーム175を昇降させる。頭部保持板171は第3アーム175の上端に取り付けられる水平取付部178によって、第3アーム175の前方に保持される。
そしてまた、このヘッドレスト170置は、第1アーム173がX線発生部2とX線検出部3の下端部より低い位置でベース部材41の前面部に取り付けられることで、旋回アーム50の旋回動作の支障にならないようにしている。更に、上方に向かって立ち上がるL形の第2アームに、頭部保持板171が間接的に取り付けられる第3アーム175を昇降可能に設けることにより、頭部保持板171を多様な体系の患者の頭部に対しても対応することができる。しかも、このヘッドレスト170はアーム支持部40の昇降に連動して昇降させることができる。
第1アーム部51は、図4(f)図に示すように、水平アーム部材52と垂直アーム部材53の間を傾斜部材55で連結することで、アーム支持部40の内側に沿って収納可能とするように、アーム支持部40と略相似形の側面形状を備えている。これにより、図3(b)(c)図、及び図4(b)(f)図に示すように、この第1アーム部51をアーム支持部40の内側に収納できるとともに、アーム支持部40に衝突することなく旋回させることができる。更に、第1アーム部51の回転軸線P側の先端部は、前記アーム支持部40の形状に合わせて、平面が円形で側面が台形状の形状とすることで、回転軸線P近傍をコンパクトな形態としている。
第2アーム部61は、L形の側面形状を備え、その一端は、第1アーム部51の円形状に合わせて、平面が円形で、側面が逆に台形を反転させた形状とすることで、回転軸線P近傍の形状を上面が円形で側面が菱形のコンパクトな形状としている。一方、第2アーム部61の他端は傾斜部を設けることなく垂直に屈曲させることで、第1アーム部51と第2アーム部61のそれぞれの垂直アーム部材53,63の間の隙間を確保して、垂直アーム部材53の下端に設けられるX線発生部2の配置スペースを確保している。
なお、X線部2及びX線検出部3は、ともに垂直アーム部材53,63の下端に連続した形状で設けられている。
また、この実施の形態では、第2アーム部61の前記円形部分に下方に照射する照明装置17を設けることで、回転軸線Pの近傍の円形部分の大きさにより、撮影室151の天井照明の照度が得にくい患者の頭部近傍を照らして、患者の不安感を軽減している。
また、位置決めシート90は、その中心が回転軸線Pの延長線に位置するように円形に形成され、支柱部30と隣接する部分がこの支柱部30と連結されている。このため、椅子150に座る患者、または撮影技師は、椅子150を円形部分の中心位置近傍に設置することで、患者の頭部を回転軸線Pの延長線上におくことができる。
図7において、この種のX線撮影装置はX線を遮蔽可能な四角形の平面積を備えた撮影室151に設置される。通常、このような撮影室151にX線撮影装置を設置する場合、アーム支持部40の長手方向が前後方向、即ち、撮影室151の壁面とアーム支持部40の長手方向が平行となるように設置するのが一般的である。これに対し、この実施の形態に係る撮影装置本体1は斜め姿勢で設置する。
即ち、この実施の形態では、回転軸線Pが撮影室151の中心で支柱部30を撮影室151の隅部に位置するように設置する。これは、支柱部30の取付補強にも貢献する位置決めシート90を円形に形成したり、支柱部30の床面取付部を支柱部30の両側に張り出させないことで達成している。これにより、撮影装置本体1の設置面積を小さくすることができるから撮影室151を小型化することができる。
また、図7のように設置される撮影装置本体1では、患者が撮影室151に入室する場合、即ち、撮影装置本体1が稼動前の収納状態では旋回アーム50がアーム支持部40の内側に折りたたまれた第1ホームポジション160と成っている。このため、入室する患者は、両側を広げた旋回アーム50を見ることがなく、広い空間が確保された撮影室151に入室することができる。また、検査技師は、位置決めシート90に合わせて椅子150をセットして患者を椅子に座らせる。そして、ヘッドレスト170を患者の頭部の位置にあわせてセットする。この際、患者の頭部は、上方に設けた照明装置17により照明されるので、明るいところでのヘッドレスト170の調整が可能であり、また、患者の不安感を軽減できる。
また、図7に示すように、折りたたみが不可能な従来の旋回アームの場合、検査技師の動作範囲は、X線発生部2とX線検出部3が下方にぶら下がって設けられるために、Q1の動作範囲でしか作業を行うことができない。これに対し、この実施の形態では旋回アーム50が折りたたまれて発生部発生部X線発生部2とX線検出部3が1ケ所に集約されるので、Q2に示す広い動作範囲を提供することができる。
次に、操作パネル部114を介して、昇降機後部13を動作させて旋回アーム50の高さを調節する。そして、この時点で、折りたたまれて収納されている旋回アーム50を第2ホームポジション161に移行させることができるので、椅子150に座った患者に対して、頭部の両側に移動するX線発生部2とX線検出部3が違和感なく受け入れやすくなる。そして、検査技師が撮影室151から退出して操作パネル部114を介して操作することで、第1の旋回状態54の旋回アーム50を多様に動作させて撮影が可能である。
そして、撮影が終了した際には、患者が椅子150に座っている状態で、旋回アーム50を第2ホームポジション161から第1ホームポジション160へ移動させることで、退室する患者がX線発生部2やX線検出部3に接触するのを軽減することができる。
なお、前記実施の形態では、第2アーム部61を、第2旋回機構部12を介して動作するようにしているが、必ずしも第2旋回機構部12を設ける必要はない。即ち、X線発生部2とX線検出部3が対向する状態である第2ホームポジション161を維持するロック機構部があれば、このロック状態以外は第2アーム部61を手動で旋回可能とすることでもよい。
(第2の実施の形態)
次に、図8、図9を参照して、この第2の実施の形態に係るX線撮影装置を具体的に説明する。ここで、図8は、第2の実施の形態に係る撮影装置本体の外観図であり、(a)図が第1ホームポジションの外観斜視図、(b)図が第2ホームポジションの外観斜視図、(c)図は旋回アームが取り付けられるアーム支持部の先端部を下方より見た部分斜視図である。図9は、撮影装置本体を撮影室に設置した平面図であり、(a)図が本発明の設置状態図、(b)図が従来例の設置状態図である。
図8,9において、この実施の形態の特徴は、旋回アーム50aが取り付けられるアーム支持部40aの先端部を中央が開口したリング形状に形成し、このリング形状の円周方向に前記第1アーム部51aと第2アーム部61aを旋回可能に設けた点にある。
即ち、この実施の形態の撮影装置本体1aは、アーム支持部40aの先端部には、中央が開口したリング状の第1摺動面を形成し、第1アーム部51aの先端部には、その両面にリング状の摺動面を備えた連結部を形成し、第2アーム部61aの先端部には、中央が開口したリング状の第2摺動面を形成し、前記連結部を挟むように第1摺動面4と第2摺動面を介して、第1アーム部51aにアーム支持部40aと第2アーム部61aを旋回可能に取り付ける。これにより、中央の開口部から下方の椅子に150に天井の光を提供することが可能な撮影装置本体1aを提供することができる。
また、この第2の実施の形態の大きな特徴の他の1つは、位置決めシート90aを涙形状に形成することにより、設置効率が向上する撮影装置本体1aを提供する点にある。即ち、この実施の形態に係る位置決めシート90aは回転軸線Pを中心とする円形状の一部を膨らませて、このふくらみ部に支柱部30を取り付けている。
図9(b)図に示す従来例では、支柱部30を支持する支持板を四角形状に形成しているために、アーム支持部40aの水平部材42aの長手方向を撮影室151の壁面と平行にして設置するのが一般的であるが、この実施の形態では、位置決めシート90aを涙形状に形成することにより、第1の実施の形態と同様に、位置決めシート90aの中心を回転軸線Pの延長線上に配置し、支柱部30aを撮影室151の隅部に設置することができるので、設置効率を向上することができる。
(第3の実施の形態)
次に、図10、図11を参照して、この第3の実施の形態に係るX線撮影装置を具体的に説明する。ここで、図10は、第3の実施の形態に係る撮影装置本体の外観図であり、(a)図が第1ホームポジションの外観斜視図、(b)図が第2ホームポジションの外観斜視図、(c)図は照明装置の部分拡大斜視図を示している。図11は撮影室を取り付けた状態の外観図である。
図10、11において、この実施の形態の特徴は、間接照明を構造に有効に生かした点にある。即ち、この実施の形態に係る撮影装置本体1bは、柱状の支柱部30aの前面を大きく開口し、この前面に昇降機後部13を隠蔽し、かつ昇降機後部13に取り付けられるアーム支持部40の移動溝18を備えたスモークガラスの透明板19を取り付けている。この支柱部30aの内部には図示しない照明装置を備えることにより、支柱部30aの前面部が間接照明されて、アーム支持部40が光の中に浮いた状態となるような照明効果を得ることができるので、支柱部30aの大きさを患者に与えることなく、圧迫感を軽減することができる。
また、この実施の形態では、回転軸線Pの延長線上の第2アーム部61bに設けた照明装置17を覆うように半透明な透明板20を取り付けている。これにより、透明板20の間接照明により、回転軸線Pの周囲の構造体が隠蔽されるので、圧迫感を軽減することができる。
また、図11において、この撮影装置本体1bは、位置決めシート90bを円形状に形成し、この円形状の片側に支柱部30bを設けている。そして、この位置決めシート90bの円形の外周面に沿って、この撮影装置本体1bを包むような筒状の遮蔽室151bを設けている。この遮蔽壁151bは、一部が入口と切り欠かれた透明な鉛ガラスで形成され筒状の外周壁152と、円周方向にスライドすることで前記入口を開閉する透明な鉛ガラスのドア体153と、このドア体153と外周壁152の上下を支持するリング枠154とから構成される。
この実施の形態によれば、撮影装置本体1を透明な筒状の遮蔽壁151bで囲んで撮影室とすることができるので、患者に開放感を与えることができる。
第1の実施の形態に係る撮影装置本体の概略構造図である。 第1の実施の形態に係るX線撮影装置の装置ブロック図である。 第1の実施の形態に係る撮影装置本体の外観図である。 第1の実施の形態に係る撮影装置本体の外観図である。 第1の実施の形態に係るアーム支持部の昇降状態を示す左側面図である。 第1の実施の形態に係るヘッドレストの外観斜視図である。 第1の実施の形態に係る撮影装置本体の設置状態の平面図である。 第2の実施の形態に係る撮影装置本体の外観図である。 第2の実施の形態に係る撮影装置本体の設置状態図である。 第3の実施の形態に係る撮影装置本体の外観図である。 第3の実施の形態に係る撮影装置本体の設置状態図である。
符号の説明
1…撮影装置本体、2…X線発生部、3…X線検出部、11…第1旋回機構部、12…第2旋回機構部、13…昇降機後部、14…ロック機構部、15、16…センサー部、…16、17…照明装置、18…移動溝、19、20…透明板、30…支柱部、31…移動支持レール、40…アーム支持部、41…ベース部材、42…水平部材、43…傾斜部材、44…第1摺動面、50…旋回アーム、51…第1アーム部、52…水平アーム部材、53…垂直アーム部材、54…第1の旋回状態、55…傾斜部材、56…連結部、61…第2アーム部、62…水平アーム部材、63…垂直アーム部材、64…第2の旋回状態、65…第2摺動面、90…位置決めシート、100…制御装置本体、101…制御部、110…X線発生制御部、112…X線受信制御部、113…記憶部、114…操作パネル部、115…表示部、150…椅子、151…撮影室、151b…遮蔽室、152…外周壁、153…ドア体、154…リング枠、160…第1ホームポジション、161…第2ホームポジション、170…ヘッドレスト、171…頭部保持板、172…ヘッドアーム、173…第1アーム、174…第2アーム、175…第3アーム、176…ロックスイッチ、177…ハンドル、178…水平取付部、P…回転軸線。

Claims (4)

  1. 長手方向の両端部にX線発生部とX線検出部を対向して配置する旋回アームと、該旋回アームを垂直な回転軸を介して旋回可能に支持するアーム支持部と、該アーム支持部を昇降可能に支持する支柱部とを備えたX線撮影装置において、
    前記旋回アームを、X線発生部を備えた第1アーム部と、前記X線検出部を備えた第2アーム部とで構成し、
    前記第1アーム部と第2アーム部前記回転軸に対して、互いに独立して旋回可能となるように前記アーム支持部に独立して支持されており
    前記アーム支持部と第2アーム部との間に第1アーム部が位置するように、前記回転軸を介して旋回可能とした
    ことを特徴とするX線撮影装置。
  2. 前記請求項1記載の何れかのX線撮影装置において、
    前記第1アーム部と前記第2アーム部とが、前記アーム支持部と互いに重なる状態を取り得るように、前記アーム支持部に支持されている
    ことを特徴とするX線撮影装置。
  3. 前記請求項1または2記載の何れかのX線撮影装置において、
    少なくとも前記第1アーム部または第2アーム部の一方の旋回を可能にする旋回駆動部と、前記X線発生部と前記X線検出部の対向位置関係を維持するように前記第1アーム部と第2アーム部とを固定する固定手段を備えた
    ことを特徴とするX線撮影装置。
  4. 前記請求項1から3記載の何れかのX線撮影装置において、
    前記第1アーム部を旋回可能に駆動する第1旋回駆動部と、前記第2アーム部を旋回可能に駆動する第2旋回駆動部と、前記第1旋回駆動部と前記第2旋回駆動部の動作制御を行う制御部を備え、
    前記制御部は、前記アーム支持部と前記第1アーム部と前記第2アーム部とが互いに重なる第1ホームポジションから、前記X線発生部と前記X線検出部の対向位置関係となる第2ホームポジションに移行させて、該第2ホームポジションを維持した状態で撮影を可能とし、更に、前記第2ホームポジションから前記第1ホームポジションに移行させるように動作制御する
    ことを特徴とするX線撮影装置。
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