JP3199839U - 立位用放射線撮影台および立位用放射線撮影装置 - Google Patents

立位用放射線撮影台および立位用放射線撮影装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 一般的な胸部X線撮影だけではなく、立位長尺撮影を好適に実行することが可能な立位用放射線撮影台および立位用放射線撮影装置を提供する。【解決手段】 立位用X線撮影装置1は、枠体11と、枠体11を昇降可能に支持する支柱17とを備える。枠体11は、プーリ14に巻回されたワイヤロープ15を介して、カウンターウエイト16に連結されており、オペレータの操作により、支柱17に沿って昇降する。フラットパネルディテクタを支持するための支持部材29は、一対の同期プーリ25に巻回された無端状の同期ベルト24と連結されている。支持部材29は、そこに支持したフラットパネルディテクタとともに、モータの駆動により昇降する。【選択図】 図3

Description

この考案は、立位状態の被検者に対して放射線撮影を行うときに使用する立位用放射線撮影台および立位用放射線撮影装置に関する。
立位用X線撮影装置においては、X線管と、このX線管から照射され被検者を通過したX線を検出するフラットパネルディテクタやイメージインテンシファイア(I.I.)等のX線検出器を備える。このようなX線撮影装置において被検者の胸部のX線撮影を実行するときには、被検者が、X線検出器が内蔵された撮影部に胸部を密着させるとともに、顎部を撮影部の上部に載置した状態で、被検者の背面からX線が照射され、被検者を通過したX線が撮影部におけるX線検出器により検出される。
このような立位用X線撮影装置において、被検者の体軸方向を向く長尺のX線画像を得るためには、撮影部を被検者の体軸方向に移動させながら複数のX線画像を撮影し、これらの複数のX線画像を繋ぎ合わせることにより、被検者の体軸方向を向く長尺のX線画像を得ている。
図9は、立位用X線撮影装置によりこのような立位長尺撮影を実行する状態を示す斜視図であり、図10はその側面概要図である。
この立位用X線撮影装置は、X線管3(図10参照)と、このX線管3から照射され被検者Mを通過したX線を検出するX線検出器を備えた撮影部51とを備える。撮影部51は、支柱52に沿って昇降可能となっている。また、このX線撮影装置により立位長尺撮影を行うときには、昇降移動する撮影部51と被検者Mとの衝突を防止し、被検者Mの安全を守るために衝立が使用される。この衝立は、車輪55により移動可能な踏み台54と、この踏み台54に対して立設された衝立部材53とを備える。
立位長尺撮影を行うときには、被検者Mは踏み台54上に起立し、衝立部材53に配設された一対の取っ手56を持って姿勢を安定させる。この状態で、図10に示すように撮影部51を上下方向に移動させるとともに、X線管3から出射されるX線が撮影部51内のX線検出器に照射されるようにX線管3を揺動させながら、複数枚のX線画像を撮影する。そして、これらのX線画像を、その一部が重ね合わされた状態で繋ぎ合わせることにより、長尺X線画像を作成する。
このような立位用X線撮影装置を利用した立位長尺撮影においては、衝立を使用する必要があることから、撮影作業が煩雑であり、また、被検者Mが衝立における踏み台54上に載る必要があることから、特に高齢者の場合等においては危険が伴うという問題がある。また、この衝立は、立位長尺撮影を行わない場合には、使用しないことから、検査室内に衝立を保管しておくだけの占有スペースが必要となる。さらに、立位長尺撮影時においては、X線が衝立における衝立部材53に吸収されるという問題も生ずる。
図11は、上述した長尺撮影を考慮した立位用X線撮影装置の撮影台を示す斜視図である。
この撮影台は、支柱52に支持されたX線検出器57を備える。このX線検出器57はフラットパネルディテクタから構成され、縦方向の寸法が一般的なX線検出器の縦方向の寸法の数倍程度となっている。
このように、縦方向の寸法が大きなX線検出器57を使用する場合においては、図9および図10に示す立位用X線撮影装置を使用する場合のように撮影部51が昇降しないことから、衝立を使用する必要がなくなる。しかしながら、縦方向の寸法が大きなX線検出器57は一般的に高価であり、また、一般的な胸部撮影等に使用しにくいという問題がある。
図12は、一般的な立位用X線撮影装置を使用してトモシンセシスを実行する様子を示す概要図である。
トモシンセシスとは、多方向から画像を撮影して再構築することにより、一回の撮影で数十枚の連続断層画像によるボリュームデータが得られる画像技術である。このトモシンセシスにより、立体画像に対する視点の変更や任意断面の表示が可能となる。トモシンセシスを実行するときには、支柱52に対してX線検出器を備えた撮影部51を固定しておく。そして、X線管3を昇降させるとともに、このX線管3から撮影部51に向けてX線が照射させるように揺動させた状態で、連続してX線撮影を実行する。
このように撮影部51を固定してトモシンセシスを行う場合には、図9および図10に示す実施形態の場合とは異なり、衝立を使用する必要はない。しかしながら、撮影部51を固定してトモシンセシスを行った場合には、被検者Mに対して異なる方向から画像を撮影し得る領域が小さくなることから、画像を再構築し得る範囲が小さくなるという問題がある。このため、例えば、肺がんの診断等の目的により、胸部全域のトモシンセシスを実行することは困難となる。
図13は、X線透視撮影台を利用してトモシンセシスを実行する様子を示す概要図である。
このX線透視撮影台は、水平方向および垂直方向に姿勢を変更することが可能な本体63と、天板61と、天板61と本体63との間を天板61の表面と平行な方向に往復移動可能なX線検出器62と、天板61の表面と平行な方向に移動可能で、かつ、揺動可能なX線管3とを備える。このX線透視撮影台を利用してトモシンセシスを実行するときには、天板61の表面が鉛直方向になるように本体63を設置し、天板61に付設された踏み台64に被検者Mを起立させる。この状態において、X線検出器62を昇降させるとともに、X線管3を昇降させ、さらに、このX線管3からX線検出器62に向けてX線が照射させるようにX線管3を揺動させた状態で、連続してX線撮影を実行する。
このようにX線透視撮影台を利用してトモシンセシスを実行する場合においては、X線管3とX線検出器62とを移動させることにより広い領域において画像の再構築を実行させることは可能ではあるが、X線検出器62の移動範囲が天板61の中央部付近に限定されることから、例えば、被検者Mの膝部のトモシンセシスを行うためには、図13に示すように、踏み台64を床から高い位置に設置する必要があり、危険が伴うという問題点がある。
特許文献1には、X線検出装置を立位状態の被検者の体軸方向に上下動させることができ、また、被検者を立位の姿勢に整位するための立位撮影台における支持装置を備えたX線撮影装置が開示されている。
特開2006−141904号公報
上述した特許文献1に記載されたX線撮影装置においては、X線検出装置が支持装置の外部に配置されるか、内部に配置されるかについての明示の記載はない。X線検出装置が支持装置の外部に配置された場合においては、このX線検出装置が昇降するときに被検者と接触する可能性があり、図9および図10に示す立位X線撮影装置の場合と同様、衝立を使用する必要がある。また、X線検出装置が支持装置の内部に配置されたと仮定した場合においては、一般的な胸部X線撮影を行う場合に、被検者の身長によっては被検者が顎部を支持装置上に載置することができず、被検者をX線検出器に接近させた状態でX線撮影を実行することが困難となるという問題を生ずる。
この考案は上記課題を解決するためになされたものであり、一般的な胸部X線撮影だけではなく、立位長尺撮影を好適に実行することが可能な立位用放射線撮影台および立位用放射線撮影装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の考案は、立位状態の被検者に対して放射線撮影を行うときに使用する立位用放射線撮影台であって、放射線検出器と、前記放射線検出器を昇降可能な状態で内部に収納する枠体と、前記放射線検出器を前記枠体内で昇降させる放射線検出器昇降機構と、前記枠体を昇降させる枠体昇降機構と、を備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の考案は、請求項1に記載の考案において、前記枠体の上部には、被検者の顎部を載置するための顎置き部が形成される。
請求項3に記載の考案は、立位状態の被検者に対して放射線撮影行う立位用放射線撮影装置であって、放射線検出器と、前記放射線検出器を昇降可能な状態で内部に収納する枠体と、前記放射線検出器を前記枠体内で昇降させる放射線検出器昇降機構と、前記枠体を昇降させる枠体昇降機構と、放射線照射部と、前記放射線照射部から出射される放射線が前記放射線検出器に照射されるように前記放射線照射部を移動させる放射線照射部移動機構と、を備えたことを特徴とする。
請求項1および請求項3に記載の考案によれば、一般的な胸部放射線撮影を実行するときには、枠体を被検者の身長に合わせた位置に配置することにより、被検者の顎部を枠体上に載置して、被検者を放射線検出器に接近させた状態で撮影を行うことが可能となる。また、立位長尺撮影を実行するときには、枠体内において放射線検出器を昇降させることにより、衝立を使用しない場合においても、安全に撮影を実行することが可能となる。
請求項2に記載の考案によれば、被検者の顎部を顎置き部に載置することにより、被検者を位置決めしながら、被検者の胸部を放射線検出器に接近した位置に配置して、一般的な胸部放射線撮影等を実行することが可能となる。
立位用X線撮影装置に使用される立位用X線撮影台1の斜視図である。 枠体11の上部における顎置き部12、22を示す概要図である。 立位用X線撮影台1の構成を模式的に示す側面概要図である。 立位用X線撮影台1における枠体11の構成を模式的に示す正面概要図である。 この考案に係る立位用X線撮影装置の制御系を示すブロック図である。 この考案に係る立位用X線撮影装置により立位長尺撮影を実行する状態を示す側面概要図である。 この考案に係る立位用X線撮影装置によりトモシンセシスを実行する状態を示す側面概要図である。 従来の方法でトモシンセシスを実行した場合と、この考案に係る立位用X線撮影装置によりトモシンセシスを実行した場合の画像の再構築領域の差異を示す説明図である。 X線撮影装置により立位長尺撮影を実行する状態を示す斜視図である。 X線撮影装置により立位長尺撮影を実行する状態を示す側面概要図である。 長尺撮影を考慮した立位用X線撮影装置の撮影台を示す斜視図である。 一般的な立位用X線撮影装置を使用してトモシンセシスを実行する様子を示す概要図である。 X線透視撮影台を利用してトモシンセシスを実行する様子を示す概要図である。
以下、この考案の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、この考案に係る立位用X線撮影装置に使用される立位用X線撮影台1の斜視図である。
この立位用X線撮影台1は、この考案に係る立位用放射線撮影装置としての立位用X線撮影装置の一部を構成するものであり、図1に示すように、枠体11と、基部18上に立設され、枠体11を昇降可能に支持する支柱17とを備える。枠体11は、その内部にX線検出器としてのフラットパネルディテクタ2を収納可能に構成されており、その側面にフラットパネルディテクタ2を着脱するために使用されるスリット状の開口部13を備える。枠体11の上部には、被検者の顎部を載置するための顎置き部12が形成されている。また、枠体11の正面には、一般的な胸部X線撮影を実行するときに、被検者と当接するパネル21が配設されている。このパネル21は、X線の透過率が高い樹脂等により構成されている。
図2は、枠体11の上部における顎置き部12、22を示す概要図である。
図1に示す顎置き部12は、図2(a)に示すように、枠体11の正面に被検者の顎部を載置可能な凹部を形成することにより形成される。但し、図2(b)に示すように、顎置き部22として、枠体11の上面に被検者の顎部を載置可能な凹部が形成された部材を使用してもよい。
図3は、図1に示す立位用X線撮影台1の構成を模式的に示す側面概要図である。また、図4は、立位用X線撮影台1における枠体11の構成を模式的に示す正面概要図である。
図3に示すように、枠体11は、プーリ14に巻回されたワイヤロープ15を介して、カウンターウエイト16に連結されている。また、枠体11と支柱17との間には、摺動部材19が配設されている。このため、枠体11は、オペレータの操作により、支柱17に沿って昇降することができる。
枠体11の内部には、フラットパネルディテクタ2を支持するための支持部材29が、図示を省略したガイド部材により案内されて、枠体11内を昇降可能な状態で配設されている。この支持部材29は、枠体11の側面に形成されたスリット状の開口部13から挿入されたフラットパネルディテクタ2を支持可能な形状を有する。
この支持部材29は、連結部材23を介して、一対の同期プーリ25に巻回された無端状の同期ベルト24と連結されている。一対の同期プーリ25のうち、下側の同期プーリ25は、減速機26を介してギア28と連結されている。このギア28は、モータ31の駆動軸に配設されたギア38と噛合している。このため、支持部材29は、そこに支持したフラットパネルディテクタ2とともに、モータ31の駆動により昇降する。このモータ31の回転状態は、エンコーダ32により測定される。すなわち、フラットパネルディテクタ2とともに昇降する支持部材29の高さ位置は、エンコーダ32により検出されることになる。モータ31とエンコーダ32とは、後述するフラットパネルディテクタ移動部33と接続されている。
図5は、上述した立位用X線撮影台1を含むこの考案に係る立位用X線撮影装置の制御系を示すブロック図である。
この立位用X線撮影装置は、装置全体を制御するための制御部4を備える。この制御部4は、上述したフラットパネルディテクタ2と、無線または有線により接続されている。また、この制御部4は、上述したフラットパネルディテクタ移動部33と接続されている。また、この制御部4は、フラットパネルディテクタ2に対して被検者を介してX線を照射するためのX線管3とX線高電圧装置37を介して接続されている。さらに、この制御部4は、X線管3を移動させるためのX線管移動部34と接続されている。このX線管移動部34は、X線管3を昇降駆動するためのモータ35と、X線管3を揺動駆動するためのモータ36とに接続されている。
図6は、この考案に係る立位用X線撮影装置により立位長尺撮影を実行する状態を示す側面概要図である。
この考案に係る立位用X線撮影装置により立位長尺撮影を実行する場合には、被検者Mを立位用X線撮影台1における枠体11に対向する位置に起立させる。そして、被検者Mが、顎部を枠体11の上部の顎置き部12上に載置する。また、図5に示すモータ35の駆動により、X線管3を、長尺撮影範囲の中央部付近に相当する高さ位置に移動させる。この状態において、図4および図5に示すモータ31の駆動によりフラットパネルディテクタ2を枠体11内で昇降させるとともに、図5に示すモータ36の駆動によりX線管3を移動するフラットパネルディテクタ2に向けてX線を照射し得るように揺動させる。このようにして撮影領域を被検者Mの体軸方向に移動させながら複数のX線画像を撮影し、制御部4においてこれらの複数のX線画像を繋ぎ合わせることにより、被検者Mの体軸方向を向く長尺のX線画像を作成する。
なお、立位長尺撮影を実行するときには、図5に示すフラットパネルディテクタ移動部33は、フラットパネルディテクタ2を被検者Mの体軸方向に沿って移動させるフラットパネルディテクタ2の移動手段として機能する。また、図5に示すX線管移動部34は、X線管3から照射されるX線が被検者Mの体軸方向に沿って移動するフラットパネルディテクタ2に向けて照射されるように、X線管3を揺動させるX線管3の移動手段として機能する。
この考案に係る立位用X線撮影装置を利用した立位長尺撮影においては、衝立を使用する必要がないことから、迅速に立位長尺撮影を実行することができる。また、従来のように被検者Mが衝立における踏み台上に載る必要がないことから、特に高齢者の場合等においても安全に撮影を実行することができる。また、立位長尺撮影時においては、X線が衝立に吸収されるという問題も生じない。
なお、この立位用X線撮影装置を利用して一般的な胸部X線撮影を実行するときには、図6において実線で示すようにフラットパネルディテクタ2を枠体11内の移動ストロークの上端部付近に配置するとともに、X線管3をそのフラットパネルディテクタ2と同等の高さ位置まで上昇させる。この状態で被検者Mを立位用X線撮影台1における枠体11に対向する位置に起立させる。そして、被検者Mが、顎部を枠体11の上部の顎置き部12上に載置する。これにより、通常の立位用X線撮影装置と全く同様の操作で、一般的な胸部X線撮影を実行することが可能となる。
図7は、この考案に係る立位用X線撮影装置によりトモシンセシスを実行する状態を示す側面概要図である。なお、図7においては、被検者Mの膝部に対して体重を負荷したままでトモシンセシスを実行する状態を示している。
この考案に係る立位用X線撮影装置によりトモシンセシスを実行する場合には、枠体11を低い位置に移動させるとともに、被検者Mを立位用X線撮影台1における枠体11に対向する位置に起立させる。そして、図5に示すモータ35の駆動により、X線管3を昇降ストロークの上端付近の高さ位置に移動させるとともに、図4および図5に示すモータ31の駆動によりフラットパネルディテクタ2を枠体11内の昇降ストロークの下端付近の高さ位置に移動させる。そして、モータ35の駆動によりX線管3を下降させるとともに、モータ31の駆動によりフラットパネルディテクタ2を上昇させる。また、このときには、図5に示すモータ36の駆動によりX線管3を移動するフラットパネルディテクタ2に向けてX線を照射し得るように揺動させる。このようにしてフラットパネルディテクタ2とX線管3とを移動させながら、一定時間毎にX線画像を撮影する。
図8は、図12に示す従来の方法でトモシンセシスを実行した場合と、この考案に係る立位用X線撮影装置によりトモシンセシスを実行した場合の画像の再構築領域の差異を示す説明図である。ここで、図8(a)は図12に示す従来の方法でトモシンセシスを実行した場合を示し、図8(b)はこの考案に係る立位用X線撮影装置によりトモシンセシスを実行した場合を示している。
図8(a)に示すようにフラットパネルディテクタ2を固定してトモシンセシスを行った場合には、図8(a)においてハッチングを付して示すように、被検者Mに対して異なる方向から画像を撮影し得る領域が小さくなることから、画像を再構築し得る範囲が小さくなる。これに対して、図8(b)に示すように、X線管3と同時にフラットパネルディテクタ2を移動させてトモシンセシスを実行する場合には、図8(b)においてハッチングを付して示すように、被検者Mに対して広い領域において異なる方向から画像を撮影し得ることから、画像を再構築し得る範囲が大きくなる。このため、例えば、肺がんの診断等を目的として、胸部全域のトモシンセシスを実行することが可能となる。
なお、図7に示すように、被検者MがX線管3側を向いた状態でトモシンセシスを行うのではなく、図6に示す一般的な胸部X線撮影の場合と同様に、被検者Mが顎部を枠体11の上部の顎置き部12上に載置した状態でトモシンセシスを行う場合には、図8(c)に示すように、X線管3を上下方向に対して非対称な領域で移動させるようにすればよい。この場合においても、図8(a)に示す従来の方法に比べて、画像を再構築しうる範囲を大きくすることが可能となる。
また、図7に示すように、この考案に係る立位用X線撮影装置によりトモシンセシスを実行した場合には、被検者Mの膝部のトモシンセシスを実行する場合においても、図13に示すX線透視撮影台を利用したトモシンセシスのように、被検者Mを高い位置に設置した踏み台64上に乗せる必要はないことから、安全にトモシンセシスを実行することが可能となる。
なお、トモシンセシスを実行するときには、図5に示すフラットパネルディテクタ移動部33は、フラットパネルディテクタ2を被検者Mの体軸方向に沿って移動させるフラットパネルディテクタ2の移動手段として機能する。また、図5に示すX線管移動部34は、X線管3を昇降させるとともに、X線管3から照射されるX線が被検者Mの体軸方向に沿って移動するフラットパネルディテクタ2に向けて照射されるようにX線管3を揺動させるX線管3の移動手段として機能する。
なお、上述した実施形態においては、枠体11を昇降させる枠体昇降機構として、カウンターウエイトを利用して枠体11をオペレータが手動で昇降させる構成を採用しているが、モータ等を利用して枠体11を自動的に昇降させるようにしてもよい。
1 立位用X線撮影台
2 フラットパネルディテクタ
3 X線管
4 制御部
11 枠体
12 顎置き部
14 プーリ
15 ワイヤロープ
16 カウンターウエイト
17 支柱
21 パネル
22 顎置き部
24 同期ベルト
25 同期プーリ
28 ギア
29 支持部材
31 モータ
32 エンコーダ
33 フラットパネルディテクタ移動部
34 X線管移動部
35 モータ
36 モータ
38 ギア

Claims (3)

  1. 立位状態の被検者に対して放射線撮影を行うときに使用する立位用放射線撮影台であって、
    放射線検出器と、
    前記放射線検出器を昇降可能な状態で内部に収納する枠体と、
    前記放射線検出器を前記枠体内で昇降させる放射線検出器昇降機構と、
    前記枠体を昇降させる枠体昇降機構と、
    を備えたことを特徴とする立位用放射線撮影台。
  2. 請求項1に記載の立位用放射線撮影台において、
    前記枠体の上部には、被検者の顎部を載置するための顎置き部が形成される立位用放射線撮影台。
  3. 立位状態の被検者に対して放射線撮影行う立位用放射線撮影装置であって、
    放射線検出器と、
    前記放射線検出器を昇降可能な状態で内部に収納する枠体と、
    前記放射線検出器を前記枠体内で昇降させる放射線検出器昇降機構と、
    前記枠体を昇降させる枠体昇降機構と、
    放射線照射部と、
    前記放射線照射部から出射される放射線が前記放射線検出器に照射されるように前記放射線照射部を移動させる放射線照射部移動機構と、
    を備えたことを特徴とする立位用放射線撮影装置。

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