JP5275775B2 - 乳房x線撮影装置および乳房x線撮影装置の制御方法 - Google Patents

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本発明は、乳房X線撮影装置および乳房X線撮影装置の制御方法に関し、特に被検体(患者)の乳房を圧迫した状態でX線を透過させて撮影をする乳房X線撮影装置および乳房X線撮影装置の制御方法に関する。
乳房X線撮影装置は、架台と可動式のアームを有しており、アームはX線撮影の際に乳房を圧迫するための圧迫板を有している。アームにはX線管とこのX線管と対向して配置されるX線検出器が配置されており、圧迫板はX線管球とX線検出器を含む撮影台との間に配置されており、アームに沿って移動できる。
乳房をX線撮影する時には、乳房を圧縮して薄くする必要がある。このために、架台の上下動部により乳房の高さ位置を調整した後に、X線検出器を含む撮影台上の乳房を圧迫板により挟み込んで圧迫板で加圧することで、乳房を圧縮して薄くする。上述したように、X線管と撮影台はアームにおいて対面するように配置されており、アームは回転軸部により所定の角度分回転することで、乳房の圧迫方向(撮影方向)を変えることができる。撮影技師は、通常の撮影手技による乳房のX線撮影では、下降する圧迫板によって撮影台との間に乳房を挟み込んだ状態で行う。(例えば、特許文献1を参照)。
特開2007−325796号公報
しかし、撮影技師は、撮影手技によっては、可動式のアームを架台に対して回転軸部を用いて90度以上、例えば180度廻して、可動式のアームを通常の正立状態から上下逆転させた倒立状態で撮影することがある。この場合には、撮影台が上側になり圧迫板が下側に位置され、圧迫板と撮影台との間で乳房を挟んで固定するために、圧迫板は乳房を下方から上昇する方向で撮影台に対して圧迫しなければならない状況が発生する。すなわち、正立状態では圧迫板の動作方向が下降する動作であるのに対して、倒立状態では圧迫板の動作方向が上昇する動作に逆転していまい、撮影技師は、被検体の体格に合わせた上下の位置合わせ作業、言い換えれば乳房の高さ位置に合わせた圧迫板の上下方向の位置合わせ作業が難しくなる。
しかも、被検体の胸部の基点が上昇動作する圧迫板の表面位置となるために、被検体にとっても乳房の圧迫動作に伴う圧迫板の上下位置が変化してしまうことにより、苦しい体勢のままで、上昇動作する圧迫板に合わせた姿勢変化でのX線検査を強いられることになる。つまり、圧迫板が上昇動作するので被検体は乳房への加圧中にさらなる微妙な姿勢変化を強いることになってしまい、被検体には新たな負担が生じることになる。
このため、乳房X線撮影装置のアームを倒立状態にして乳房のX線撮影を行う際に、被検体の負担の軽減を図り、撮影技師による乳房の位置決め作業が容易にできることが望まれている。
そこで、本発明は上記に鑑みてなされたものであり、その目的は、乳房X線撮影装置のアームを倒立状態にして乳房のX線撮影を行う際に被検体の負担の軽減を図り、撮影技師による乳房の位置決め作業が容易にできる乳房X線撮影装置および乳房X線撮影装置の制御方法を提供することである。
請求項1記載の発明は、本発明の乳房X線撮影装置において、ベースと、前記ベースに対して上下移動可能なスタンドとを有する架台と、前記スタンドに対して回転軸部を用いて回転可能に支持されているアームであって、前記アームの第1端部に保持されX線を発生するX線管と、前記アームの第2端部に保持され被検体の乳房を透過した前記X線を検出するX線検出器を有する撮影台とを有する前記アームと、前記アームに取り付けられて前記X線管と前記撮影台の間において前記アームの長手方向に移動して前記撮影台との間で前記乳房を挟んで圧迫する圧迫板と、前記スタンドを前記ベースに対して上下移動させる上下移動部と、前記圧迫板を前記アームの長手方向に移動させる圧迫板移動部と、前記アームの前記第2端部が上部で前記第1端部が前記第2端部の下部に位置された前記アームの倒立状態で、前記上下移動部と前記圧迫板移動部に指令を与えて、前記乳房を載せた前記圧迫板の上昇動作と共に前記スタンドを下降動作させて前記圧迫板の上下方向に関する位置を一定に維持させる制御部と、を備えることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、本発明の乳房X線撮影装置の制御方法において、架台のスタンドは、ベースに対して上下移動部により上下移動可能であり、
アームは前記スタンドに対して回転軸部を用いて回転可能に支持されており、X線管が前記アームの第1端部に保持されてX線を発生し、X線検出器が前記アームの第2端部に保持された撮影台に配置されて被検体の乳房を透過した前記X線を検出し、前記アームの前記第2端部が上部で前記第1端部が前記第2端部の下部に位置された前記アームの倒立状態で、圧迫板が、圧迫板移動部により前記X線管と前記撮影台の間において前記アームの長手方向に移動して前記撮影台との間で前記乳房を挟んで圧迫する際に、制御部は、前記上下移動部と前記圧迫板移動部に指令を与えて、前記乳房を載せた前記圧迫板の上昇動作と共に前記スタンドを下降動作させて前記圧迫板の上下方向に関する位置を一定に維持することを特徴とする。
本発明によれば、乳房X線撮影装置のアームを倒立状態にして乳房のX線撮影を行う際に被検体の負担の軽減を図り、撮影技師による乳房の位置決め作業が容易にできる乳房X線撮影装置および乳房X線撮影装置の制御方法を提供することができる。
本発明の好ましい実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の乳房X線撮影装置の好ましい実施の形態を示しており、X線管と圧迫板が上側でX線検出器を含む撮影台が下側に位置されている正立状態Mを示す斜視図であり、図2は、圧迫板が下側で撮影台が上側に位置されている倒立状態Nを示す斜視図である。
図1と図2に示すように、乳房X線撮影装置10は、マンモグラフィ装置とも呼ばれており、被検体の乳房を撮影台に置いて圧迫板で圧迫して固定し、乳房の乳腺を押し広げて、X線管とX線検出器を用いて乳房をX線撮影することで、乳房の1方向からの2次元画像を収集する乳房専用のレントゲン撮影装置である。
乳房の中にある乳腺は、立体的に分岐した先に小葉がつながる構造であるために、そのまま撮影しただけでは乳腺の重なりが多くなり正確な評価ができない。このため、乳房X線撮影装置10は、圧迫板を用いて乳房を圧迫して固定することで乳房を薄く引き延ばして、乳腺の重なりを少なくし、より低いX線量によりX線撮影を可能にしている。
図1と図2に示す乳房X線撮影装置10は、架台19と、アーム12を有している。架台19は、スタンド11と、ベース11Bを有している。ベース11Bは床面に設置されている。スタンド11は、上下移動部11Cを動作させることで、ベース11Bに対してZ方向に沿って上下移動して、Z方向に関する高さの位置決めが可能である。
この上下移動部11Cは、例えば電動モータと、電動モータの出力軸に固定されて回転される送りねじと、スタンド11側に固定されこの送りねじと噛み合っているナットを有している構造を採用できる。電動モータが回転することで、送りねじが回転してナットとともにスタンド11をZ方向に沿って上下移動して高さの位置決めが可能である。しかし、上下移動部11Cの構造はこれに限らず任意に選択できる。
図1と図2に示すスタンド11は、アーム12を水平の回転軸部13により、回転中心軸CLを中心として回転可能に支持している。アーム12は、アーム回転部40の動作により、回転軸部13を中心としてR方向に沿って任意の角度、例えば90度や180度あるいはその他の任意の角度に回転して位置決めできる。アーム回転部40は、例えば電動モータと、減速ギアボックスとを有する構造を採用できる。この電動モータの出力軸の回転は減速ギアにより減速されて回転軸部13に伝達されることで、回転軸部13をR方向に回転して位置決めできる。しかし、アーム回転部40の構造はこれに限らず任意に選択できる。
図3は、アーム12と回転軸部13の付近を示している側面図である。
図1と図3では、アーム12のX線管14と圧迫板30が上側で撮影台20が下側に位置されている正立状態Mを示している。これに対して、図2では、アーム12が図1と図3の正立状態からプラス180度あるいはマイナス180度回転されており、X線管14と圧迫板30が下側で撮影台20が上側に位置されている 倒立状態Nを示している。
図1と図3に示すように、アーム12は、ほぼC字型を有しており、アーム12はハウジング12Hを有している。アーム12の第1端部12B側のハウジング12Hの中には、X線管14が収容されている。高電圧発生部15は、X線管14の電極間に高電圧(管電圧)を印加するとともに、フィラメントにはフィラメント電流を印加する。これにより、X線管14はX線を発生する。
図1と図3に示すように、アーム12の第1端部12B側のハウジング12Hには、側面部分に光照射野ランプ点灯スイッチ16とアーム位置決め操作スイッチ17が設けられている。撮影技師が光照射野ランプ点灯スイッチ16を押すことで、図示しないランプが点灯してハウジング12Hから光を照射するようになっている。アーム位置決め操作スイッチ17は、第1圧迫板移動開始ボタン17Bを有している。第1圧迫板移動開始ボタン17Bが、アーム12の第1端部12B側に配置されており、撮影技師は、アーム12が正立状態Mになっている状態で、この第1圧迫板移動開始ボタン17Bを手元で操作しやすくなっている。
ハウジング12Hは、フェースガード18を有しており、フェースガード18は、被検体の顔がハウジング13のX線管14のX線の照射範囲内に入らないようにするためのガード部材である。
図1と図3に示すように、アーム12の第2端部12C側には、撮影台20が取り付けられている。この撮影台20は、上述したハウジング13内のX線管14に対向して配置されている。撮影台20は、ブッキー装置21と装着台22を有している。ブッキー装置21は、装着台22上に着脱可能に固定されており、X線感光フィルムを着脱可能に装着できる。装着台22の中には、X線検出器23が配置されている。X線検出器23は、例えば平面X線検出器(フラット・パネル・ディテクタ:FPD)を用いることができる。このX線検出器23は、X線管14から照射されて被検体の乳房を通過したX線を検出する。
図3に示すように 回転軸部13は、アーム12の第1端部12B側寄りではなく、第2端部12C寄りの撮影台20付近において水平に位置されている。これにより、架台19の最高高さを抑えながらアーム12の必要な高さを確保できる。また、回転軸部13は圧迫板30と撮影台20側を中心としてアーム12を回転させることができるので、図1と図3に示すようにアーム12が正立状態Mであっても、図2に示すようにアーム12が倒立状態Nであっても、圧迫板30と撮影台20はZ方向に関して高さ位置をあまり変えなくて済む。すなわち、回転軸部13がアーム12の中心部にある場合に比べて、アーム12が正立状態Mから倒立状態Nに変わっても、アーム12の長手方向Dについての圧迫板30と撮影台20の高さ位置はあまり変わらないようにすることができ、撮影手技が変わっても被検体の姿勢変化をできるだけ避けることができる。
アーム12の第1端部12Bと第2端部12Cの間には、圧迫板30が、アームの長手方向Dに沿って移動可能に設けられている。このアームの長手方向Dは、アーム12のハウジング13の縦部分13Gの長手方向である。圧迫板30は、例えば平板状の部材であり、圧迫板移動部51の動作によりアームの長手方向Dに移動して位置決め可能である。
図3に示すように、圧迫板移動部51は、圧迫板30を、撮影台20と平行な状態を維持してまま撮影台20に対して近づける動作をすることで、圧迫板30と撮影台20の間に被検体の乳房を挟んで圧迫して固定する。逆に、圧迫板移動部51は、圧迫板30を、撮影台20と平行な状態を維持してまま撮影台20から遠ざけるように移動させることで、圧迫した状態の乳房を開放することができる。圧迫板移動部51は、例えば電動モータと、電動モータの出力軸に固定された送りねじと、圧迫板30に固定され送りねじと噛み合っているナットにより構成されている。これにより、電動モータの出力軸とともに送りねじを回転することで、ナットとともに圧迫板30はアームの長手方向Dに移動して位置決め可能である。
図3に示すように、アーム12の側部には、撮影台20の付近に、別のアーム位置決め操作スイッチ37が設けられている。このアーム位置決め操作スイッチ37には、第2圧迫板移動開始ボタン37Bを有している。第2圧迫板移動開始ボタン37Bが、アーム12の第2端部12C側に配置されており、撮影技師は、アーム12が倒立状態Nになっている状態で、この第2圧迫板移動開始ボタン37Bを手元で操作しやすくなっている。
その他に、図3に示すように、圧迫板30の付近には、自動露出制御設定パネル24が設けられている。自動露出制御設定パネル24の側面には、乳房圧迫板の手動操作用つまみ38が設けられている。撮影技師が例えば緊急時にこのつまみ38を回転操作することで、圧迫板20を手動でアームの長手方向Dに移動させて、乳房Tは圧迫板30と撮影台20の間から開放できる。スタンド11の側面には、緊急停止スイッチ39が設けられている。なお、図1と図2に示すアーム12の正立状態Mと、図2に示すアーム12の倒立状態Nのいずれの場合であっても、アームの長手方向DとZ方向は平行である。
図4は、図1〜図3に示す乳房X線撮影装置10のブロック構成を示す図である。
図4に示す乳房X線撮影装置10は、制御部100と、上下移動部11Cと、高電圧発生部15と、圧迫板移動部51と、X線検出器23と、アーム回転部40と、操作部41と、記憶部42と、メモリ43と、画像処理装置44と、D/A変換器45と、表示部46を有する。
図4に示す上下移動部11Cは、制御部100の指令により、図1に示すスタンド11とともにアーム12をZ方向に沿って上下動作して位置決め可能である。図4に示す高電圧発生部15は、制御部100の指令により、所定の強度のX線が所定レートで乳房Tに対して曝射されるようにX線管14を制御する。X線管14は、高電圧発生部15からの高電圧により電子を加速させてターゲットに衝突させることでX線を発生する。
図4に示す圧迫板移動部51は、制御部100の指令により、撮影台20との間で乳房Tを挟んで薄くして固定する。これにより、乳房Tを圧迫して固定して、乳房Tからの散乱X線を減少させて乳腺組織の重なりを少なくして画像コントラストの改善と、被検体の体動によるノイズ等を防止して、X線の照射量を減少させる。
図4に示すメモリ43は、X線検出器23から供給されるディジタル信号を一時的に記憶し、画像処理装置44は、メモリ43からのディジタル信号をフレーム毎に読み出して、所定の画像処理を行う。D/A変換器45は、画像処理装置44から入力した画像データのディジタル信号列をアナログ信号に変換して、表示部46に送る。表示部46は、画像処理装置44からのアナログ信号によりX線診断画像等を表示する。
図4に示す制御部100は、画像データの収集に関する制御や、収集した画像データの画像処理、画像再生処理等の制御を行う。記憶部42は、画像処理装置44での画像処理前と処理後の画像データ等を記憶する。操作部41は、すでに説明したアーム位置決め操作スイッチ17とアーム位置決め操作スイッチ37を含む。
次に、図1〜図6を参照して、上述した乳房X線撮影装置10の制御方法の好ましい実施形態を説明する。
図5は、アーム12の倒立状態Nによる撮影手技の例を示す側面図であり、図6は、この場合の圧迫板30の補正動作アルゴリズム例を示すフロー図である。
まず、図1と図3に示すように、通常のアーム12の正立状態Mで乳房X線撮影では、X線管14が上部に位置し、X線管14の下部に圧迫板30が位置され、さらに圧迫板30の下側に撮影台20が位置される。撮影台20の高さ位置は、被検体のこの通常の撮影手技では、撮影技師が圧迫板移動開始ボタン17Bを押すと、図1と図3に示すように被検体の乳房Tは撮影台20の上に置かれ圧迫板30がD1方向に下がることで、乳房Tは圧迫板30と撮影台20の間に挟まれて固定される。この状態で、X線管14からX線が乳房Tに照射されて、X線検出器23はX線管14から照射され圧迫されている乳房Tを通過したX線を検出する。この場合には、図3に示す乳房Tの胸部の基点Pは、撮影台20の上に固定されており、被検体には特に負担が生じることはなく、撮影技師は容易に撮影を行うことができる。
これに対して、図2と図5(A)に示すように、アーム12が図1と図3に示す通常の乳房X線撮影状態から180度回転して、撮影技師がアーム12の倒立状態Nで撮影する撮影手技を説明する。
このような倒立状態Nによる撮影手技の場合には、撮影台20が最も上部に位置し、撮影台20の下部に圧迫板30が位置され、さらに圧迫板30の下側にX線管14が位置される。
まず、図6に示すステップS1では、制御部100は「外部定義」を有しており、外部定義では、乳房X線撮影装置10の各機構寸法や各軸(回転中心軸CL、D方向、Z方向等)の固有パラメータを保持しており、各センサ(例えば回転軸部の回転角度を検出するセンサ、スタンド11の高さ位置を検出するセンサ、アームの長手方向Dに関する圧迫板30の位置を検出するセンサ等)からの入力値を理論的に解釈するための変換情報が定義されている。
ステップS2の「センサ情報入力」では、圧迫板30による圧迫操作イベントをはじめとする動作イベント、圧迫板30の位置およびアーム12の長手方向Dに関する圧迫板30の上下動位置を、電気信号から寸法表示(例えばmm)に変えるための正規化処理する。
ステップS3の「補正動作算出」では、図5に示す圧迫板30がD1方向へ動作する時の移動動作を相殺することで打ち消すためにスタンド11のZ1方向への下降動作の方向と速度を算出する。
ステップS4の「動作制限処理」では、圧迫板30が乳房に与える圧力を加味した圧迫板30の抑制制御と圧迫板30のストローク制限による抑制動作を実施する。
ステップS5では、「要求出力」では、図4に示す制御部100が圧迫板移動部51に指令を与えて、圧迫板30のアームの長手方向D(移動方向)への要求動作方向と速度を指令するとともに、制御部100が上下移動部11Cに指令を与えて、スタンド11のZ方向(移動方向)への要求動作方向と速度を指令する。
図5(A)に示すように、乳房Tは圧迫板30の上に載せて、撮影技師が第2圧迫板移動開始ボタン37Bを押すと、圧迫板30を撮影台20側に向けてD1方向に上昇させるとともに、スタンド11はZ1方向に下降される。
これにより、スタンド11とともにアーム12が高さの差Wだけ下がり、被検体の乳房Tは、圧迫板30と撮影台20の間に挟まれて固定される。この状態で、X線管14からX線が乳房Tに照射されて、X線検出器23は、X線管14から照射され圧迫されている乳房Tを通過したX線を検出する。
図5(A)から図5(B)に示すように、圧迫板30のZ方向に関する位置はZ方向の維持レベルHに変化することなく一定に保つように維持することができる。このため、被検体の乳房Tの胸部の基点Pの高さ位置は、Z方向に関して変化が生じないので、倒立状態NでのX線撮影は被検体に余計な負担を与えずに、撮影技師は通常の正立状態Mでの撮影手技と同様の要領で行うことができる。
このように、本発明の乳房X線撮影装置10では、乳房Tの圧迫時に、圧迫板30の移動方向は、図5(A)に示すD1方向に一意方向に設定することができ、手技によっては可動式のアーム12が回転中心軸CLを中心として上下逆の位置になって乳房Tを下方から上方に向けて圧迫しなければならない場合においても、圧迫板30のD1方向の上昇動作を、スタンド11のZ1方向の下降動作で補正して相殺することができ、被検体の胸部の基点Pの高さ位置が一定に維持できる。
このため、乳房Tへの加圧中であっても、被検体にはさらなる微妙な姿勢変化を強いることがないので、倒立状態Nでの被検体の乳房のX線撮影は、通常の正立状態MでのX線撮影時と同様に容易に行える。また、撮影技師は、倒立状態NでのX線撮影作業を、通常の正立状態MでのX線撮影時と同様に容易に行うことができる。
本発明の乳房X線撮影装置は、ベースと、ベースに対して上下移動可能なスタンドとを有する架台と、スタンドに対して回転軸部を用いて回転可能に支持されているアームであって、アームの第1端部に保持されX線を発生するX線管と、アームの第2端部に保持され被検体の乳房を透過したX線を検出するX線検出器を有する撮影台とを有するアームと、アームに取り付けられてX線管と撮影台の間においてアームの長手方向に移動して撮影台との間で乳房を挟んで圧迫する圧迫板と、スタンドをベースに対して上下移動させる上下移動部と、圧迫板をアームの長手方向に移動させる圧迫板移動部と、アームの第2端部が上部で第1端部が第2端部の下部に位置されたアームの倒立状態で、上下移動部と圧迫板移動部に指令を与えて、乳房を載せた圧迫板の上昇動作と共にスタンドを下降動作させて圧迫板の上下方向に関する位置を一定に維持させる制御部と、
を備えることを特徴とする。これにより、乳房X線撮影装置のアームを倒立状態にして乳房のX線撮影を行う際に被検体の負担の軽減を図り、撮影技師による乳房の位置決め作業が容易にできる。
本発明の乳房X線撮影装置では、圧迫板は、撮影台に対して平行な状態を維持してアームの長手方向に移動することを特徴とする。これにより、アームを倒立状態においても圧迫板は乳房を安定して圧迫することができる。
本発明の乳房X線撮影装置では、回転軸部は、アームの第1端部に比較してアームの第2端部寄りに配置されていることを特徴とする。これにより、回転軸部がアームの中心部にある場合に比べて、アームが正立状態Mから倒立状態Nに変わっても、アームの長手方向Dについての圧迫板と撮影台の高さ位置はあまり変わらないようにすることができ、撮影手技が変わっても被検体の姿勢変化をできるだけ避けることができる。
本発明の乳房X線撮影装置では、アームの第1端部が上部で第2端部が第1端部の下部に位置されたアームの正立状態で、圧迫板の移動開始するための第1移動開始ボタンが、アームの第1端部側に配置され、アームの第2端部が上部で第1端部が第2端部の下部に位置されたアームの倒立状態で、圧迫板の移動開始するための第2移動開始ボタンが、アームの第2端部側に配置されていることを特徴とする。これにより、アームの正立状態では、撮影技師は近くにある第1移動開始ボタンを押せば乳房の圧迫を開始でき、アームの倒立状態であっても、撮影技師は近くにある第2移動開始ボタンを押せば乳房の圧迫を開始できるので、圧迫作業が効率良く行える。
本発明の乳房X線撮影装置の制御方法では、架台のスタンドは、架台のスタンドは、ベースに対して上下移動部により上下移動可能であり、アームはスタンドに対して回転軸部を用いて回転可能に支持されており、X線管がアームの第1端部に保持されてX線を発生し、X線検出器がアームの第2端部に保持された撮影台に配置されて被検体の乳房を透過したX線を検出し、アームの第2端部が上部で第1端部が第2端部の下部に位置されたアームの倒立状態で、圧迫板が、圧迫板移動部によりX線管と撮影台の間においてアームの長手方向に移動して撮影台との間で乳房を挟んで圧迫する際に、制御部は、上下移動部と圧迫板移動部に指令を与えて、乳房を載せた圧迫板の上昇動作と共にスタンドを下降動作させて圧迫板の上下方向に関する位置を一定に維持することを特徴とする。これにより、乳房X線撮影装置のアームを倒立状態にして乳房のX線撮影を行う際に被検体の負担の軽減を図り、撮影技師による乳房の位置決め作業が容易にできる。
なお、本発明は、前述の実施の形態に限るものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。
上述した本発明の実施の形態では、アーム12が正立状態Mから丁度プラスマイナス180度回転した倒立状態NでのX線撮影の例を示しているが、180度丁度でない角度の場合の倒立状態での撮影であっても行うことができる。
前述の実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施の形態に亘る構成要素を適宜組み合わせてもよい。また、前述の実施の形態においては、各種の数値を挙げているが、それらの数値は例示であり、限定されるものではない。
本発明の乳房X線撮影装置の好ましい実施の形態を示しており、圧迫板が上側でX線検出器を含む撮影台が下側に位置されている正立状態Mを示す斜視図である。 乳房X線撮影装置の圧迫板が下側でX線検出器を含む撮影台が上側に位置されている倒立状態Nを示す斜視図である。 アームと回転軸部の付近を示している側面図である。 図1〜図3に示す乳房X線撮影装置のブロック構成を示す図である。 アームが図1と図3に示す通常の乳房X線撮影状態から180度回転して撮影しようとする撮影手技の例を示す側面図である。 図5の場合における圧迫板の補正動作アルゴリズム例を示すフロー図である。
符号の説明
10 乳房X線撮影装置
11 スタンド
11B ベース
11C アームの上下移動部
12 アーム
13 回転軸部
14 X線管
15 高電圧発生部
17B 第1圧迫板移動開始ボタン
19 架台
20 撮影台
21 ブッキー装置
22 装着台
23 X線検出器
30 圧迫板
37B 第2圧迫板移動開始ボタン
40 アーム回転部
51 圧迫板移動部
100 制御部
CL 回転中心軸
D アームの長手方向
M アームの正立状態
N アームの倒立状態

Claims (5)

  1. ベースと、前記ベースに対して上下移動可能なスタンドとを有する架台と、
    前記スタンドに対して回転軸部を用いて回転可能に支持されているアームであって、前記アームの第1端部に保持されX線を発生するX線管と、前記アームの第2端部に保持され被検体の乳房を透過した前記X線を検出するX線検出器を有する撮影台とを有する前記アームと、
    前記アームに取り付けられて前記X線管と前記撮影台の間において前記アームの長手方向に移動して前記撮影台との間で前記乳房を挟んで圧迫する圧迫板と、
    前記スタンドを前記ベースに対して上下移動させる上下移動部と、
    前記圧迫板を前記アームの長手方向に移動させる圧迫板移動部と、
    前記アームの前記第2端部が上部で前記第1端部が前記第2端部の下部に位置された前記アームの倒立状態で、前記上下移動部と前記圧迫板移動部に指令を与えて、前記乳房を載せた前記圧迫板の上昇動作と共に前記スタンドを下降動作させて前記圧迫板の上下方向に関する位置を一定に維持させる制御部と、
    を備えることを特徴とする乳房X線撮影装置。
  2. 前記圧迫板は、前記撮影台に対して平行な状態を維持して前記アームの長手方向に移動することを特徴とする請求項1に記載の乳房X線撮影装置。
  3. 前記回転軸部は、前記アームの前記第1端部に比較して前記アームの前記第2端部寄りに配置されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の乳房X線撮影装置。
  4. 前記アームの前記第1端部が上部で前記第2端部が前記第1端部の下部に位置された前記アームの正立状態で、前記圧迫板の移動開始するための第1圧迫板移動開始ボタンが、前記アームの前記第1端部側に配置され、
    前記アームの前記第2端部が上部で前記第1端部が前記第2端部の下部に位置された前記アームの倒立状態で、前記圧迫板の移動開始するための第2圧迫板移動開始ボタンが、前記アームの前記第2端部側に配置されていることを特徴とする請求項3に記載の乳房X線撮影装置。
  5. 架台のスタンドは、ベースに対して上下移動部により上下移動可能であり、
    アームは前記スタンドに対して回転軸部を用いて回転可能に支持されており、X線管が前記アームの第1端部に保持されてX線を発生し、X線検出器が前記アームの第2端部に保持された撮影台に配置されて被検体の乳房を透過した前記X線を検出し、
    前記アームの前記第2端部が上部で前記第1端部が前記第2端部の下部に位置された前記アームの倒立状態で、圧迫板が、圧迫板移動部により前記X線管と前記撮影台の間において前記アームの長手方向に移動して前記撮影台との間で前記乳房を挟んで圧迫する際に、制御部は、前記上下移動部と前記圧迫板移動部に指令を与えて、前記乳房を載せた前記圧迫板の上昇動作と共に前記スタンドを下降動作させて前記圧迫板の上下方向に関する位置を一定に維持することを特徴とする乳房X線撮影装置の制御方法。
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