JPH07303633A - Ｘ線乳房撮影装置 - Google Patents

Ｘ線乳房撮影装置

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JPH07303633A
JPH07303633A JP6097634A JP9763494A JPH07303633A JP H07303633 A JPH07303633 A JP H07303633A JP 6097634 A JP6097634 A JP 6097634A JP 9763494 A JP9763494 A JP 9763494A JP H07303633 A JPH07303633 A JP H07303633A
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JP
Japan
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breast
ray
mammography apparatus
breasts
irradiation
Prior art date
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Application number
JP6097634A
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English (en)
Inventor
Kiyoshi Yoda
潔 依田
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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    • A—HUMAN NECESSITIES
    • A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61B—DIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B6/00—Apparatus for radiation diagnosis, e.g. combined with radiation therapy equipment
    • A61B6/50—Clinical applications
    • A61B6/502—Clinical applications involving diagnosis of breast, i.e. mammography
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    • A61B6/00—Apparatus for radiation diagnosis, e.g. combined with radiation therapy equipment
    • A61B6/04—Positioning of patients; Tiltable beds or the like
    • A61B6/0407—Supports, e.g. tables or beds, for the body or parts of the body
    • A61B6/0414—Supports, e.g. tables or beds, for the body or parts of the body with compression means
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    • A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
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    • A61B6/00—Apparatus for radiation diagnosis, e.g. combined with radiation therapy equipment
    • A61B6/44—Constructional features of apparatus for radiation diagnosis
    • A61B6/4405—Constructional features of apparatus for radiation diagnosis the apparatus being movable or portable, e.g. handheld or mounted on a trolley

Abstract

(57)【要約】 【目的】 乳房が小さい場合でも診断に適した良好な画
像を撮影することができるＸ線乳房撮影装置を得ること
を目的とする。 【構成】 乳房設置手段によりほぼ鉛直下向きに垂らさ
れた乳房に対してＸ線ビームを照射するようにしたもの
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、検査する乳房をＸ線
撮影するＸ線乳房撮影装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】図１２は例えば特開平３−１４９０３５
号公報に示された従来のＸ線乳房撮影装置を示す構成図
であり、図において、１はＸ線フィルム５を収納すると
ともに、検査する乳房を設置するＸ線フィルムテーブ
ル、２はＸ線フィルムテーブル１に設置された乳房を上
部から圧縮する圧縮板、３はＸ線ビームを発生するため
に必要な電源を供給する電源装置、４は電源装置３から
電源を供給されるとＸ線フィルムテーブル１に設置され
ている乳房に対してＸ線ビームを照射するＸ線照射器、
５は乳房に対してＸ線照射器４により照射されたＸ線ビ
ームを検出するＸ線フィルム（Ｘ線検出手段）、６はＸ
線フィルムテーブル１，圧縮板２及びＸ線照射器４から
構成され、回転軸７を中心に回転するＣ型アーム、８は
当該装置のオペレータがＸ線被爆するのを防止すべく、
オペレータが存在する領域と患者が存在する領域を隔離
する放射線シールド、９は車輪である。
【０００３】次に動作について説明する。まず、患者の
乳房を撮影するに際し、患者の乳房をＸ線フィルムテー
ブル１のの上の置き、圧縮板２で上方から圧縮して乳房
を固定する。ここで、乳房を圧縮板２で圧縮する理由
は、良好な画像品質を得るためには、検査する乳房の厚
さをできるだけ均一にする必要があるからである。
【０００４】そして、乳房が固定されると、オペレータ
が電源装置３を操作し、Ｘ線ビームをＸ線照射器４から
発射させる。これにより、Ｘ線ビームは乳房に照射さ
れ、乳房の画像がＸ線フィルム５に撮影されることにな
る。以上より、乳房のＸ線撮影が終了するが、乳房を異
なる方向から撮影した画像が必要な場合には、Ｃ型アー
ム６が回転軸７を中心に回転するので、Ｃ型アーム６を
回転させることにより、異なる方向から乳房を撮影す
る。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】従来のＸ線乳房撮影装
置は以上のように構成されているので、乳房が比較的大
きい場合には、乳房の投影断面積が大きくなるため診断
に適した良好な画像が得られるが、乳房が小さい場合に
は、撮影に十分な乳房の投影断面積を確保することがで
きず、診断に適した良好な画像を得ることができない問
題点があった。また、Ｃ型アーム６は回転軸７を中心に
する以外には回転できないため、例えば、図１３に示す
ように、撮影方向が乳房の付け根（乳房上部）から先端
（乳房下部）になるように撮影する必要があっても、か
かる撮影方向（以下、斜め方向という）の画像を得るこ
とができないなどの問題点もあった。
【０００６】請求項１から請求項３の発明は上記のよう
な問題点を解消するためになされたもので、乳房が小さ
い場合でも診断に適した良好な画像を撮影することがで
きるＸ線乳房撮影装置を得ることを目的とする。
【０００７】請求項４及び請求項５の発明は、患者に苦
痛を与えることなく、診断に適した良好な画像を撮影で
きるＸ線乳房撮影装置を得ることを目的とする。
【０００８】請求項６の発明は、乳房を異なる方向から
撮影した画像を取得できるＸ線乳房撮影装置を得ること
を目的とする。
【０００９】請求項７の発明は、Ｘ線ビームの照射方向
が水平面内で異なる乳房の画像を撮影できるＸ線乳房撮
影装置を得ることを目的とする。
【００１０】請求項８の発明は、撮影方向が斜め方向に
なる乳房の画像も撮影できるＸ線乳房撮影装置を得るこ
とを目的とする。
【００１１】請求項９の発明は、２つの乳房を効率的に
短時間で撮影できるＸ線乳房撮影装置を得ることを目的
とする。
【００１２】請求項１０から請求項１３の発明は、患者
にとって楽な姿勢で乳房を撮影できるＸ線乳房撮影装置
を得ることを目的とする。
【００１３】
【課題を解決するための手段】請求項１の発明に係るＸ
線乳房撮影装置は、乳房設置手段によりほぼ鉛直下向き
に垂らされた乳房に対してＸ線ビームを照射するように
したものである。
【００１４】請求項２の発明に係るＸ線乳房撮影装置
は、検査する乳房を吸引する乳房吸引手段を設け、その
吸引された乳房に対してＸ線ビームを照射するようにし
たものである。
【００１５】請求項３の発明に係るＸ線乳房撮影装置
は、乳房設置手段によりほぼ鉛直下向きに垂らされた乳
房を吸引する乳房吸引手段を設け、その吸引された乳房
に対してＸ線ビームを照射するようにしたものである。
【００１６】請求項４の発明に係るＸ線乳房撮影装置
は、胸部を下向きにして人体を水平方向に寝かせるよう
にしたものである。
【００１７】請求項５の発明に係るＸ線乳房撮影装置
は、上半身を前屈させることによって乳房を設置するよ
うにしたものである。
【００１８】請求項６の発明に係るＸ線乳房撮影装置
は、Ｘ線照射手段及びＸ線検出手段の設置位置を移動さ
せ、乳房に対して照射するＸ線ビームの照射方向を変化
させるようにしたものである。
【００１９】請求項７の発明に係るＸ線乳房撮影装置
は、Ｘ線ビームの照射方向を水平面内で変化させるよう
にしたものである。
【００２０】請求項８の発明に係るＸ線乳房撮影装置
は、Ｘ線ビームの照射方向を鉛直面内で変化させるよう
にしたものである。
【００２１】請求項９の発明に係るＸ線乳房撮影装置
は、Ｘ線照射手段及びＸ線検出手段の設置位置に対する
乳房設置手段の設置位置を相対的に水平移動させるよう
にしたものである。
【００２２】請求項１０の発明に係るＸ線乳房撮影装置
は、乳房設置手段をベッドで構成したものである。
【００２３】請求項１１の発明に係るＸ線乳房撮影装置
は、ベッドに乳房挿入用の空隙を施したものである。
【００２４】請求項１２の発明に係るＸ線乳房撮影装置
は、ベッドの断面形状を湾曲形としたものである。
【００２５】請求項１３の発明に係るＸ線乳房撮影装置
は、上半身を支持する支持手段を設けたものである。
【００２６】
【作用】請求項１の発明におけるＸ線乳房撮影装置は、
検査する乳房をほぼ鉛直下向きに垂らすように設置する
乳房設置手段を設けたことにより、重力の作用によって
乳房が引っ張られ、乳房の投影断面積が大きくなる。
【００２７】請求項２の発明におけるＸ線乳房撮影装置
は、検査する乳房を吸引する乳房吸引手段を設けたこと
により、乳房吸引手段の吸引力によって乳房が引っ張ら
れ、乳房の投影断面積が大きくなる。
【００２８】請求項３の発明におけるＸ線乳房撮影装置
は、検査する乳房をほぼ鉛直下向きに垂らすように設置
する乳房設置手段と、その乳房設置手段によりほぼ鉛直
下向きに垂らされた乳房を吸引する乳房吸引手段を設け
たことにより、重力の作用と乳房吸引手段の吸引力によ
って乳房が引っ張られ、乳房の投影断面積が大きくな
る。
【００２９】請求項４の発明におけるＸ線乳房撮影装置
は、胸部を下向きにして人体を水平方向に寝かせる乳房
設置手段を設けたことにより、患者に苦痛を与えること
なく、乳房の画像を撮影できるようになる。
【００３０】請求項５の発明におけるＸ線乳房撮影装置
は、上半身を前屈させることによって乳房を設置する乳
房設置手段を設けたことにより、患者に苦痛を与えるこ
となく、乳房の画像を撮影できるようになる。
【００３１】請求項６の発明におけるＸ線乳房撮影装置
は、Ｘ線照射手段及びＸ線検出手段の設置位置を移動さ
せ、乳房に対して照射するＸ線ビームの照射方向を変化
させる照射方向変化手段を設けたことにより、乳房を異
なる方向から撮影した画像を取得できるようになる。
【００３２】請求項７の発明におけるＸ線乳房撮影装置
は、Ｘ線ビームの照射方向を水平面内で変化させる照射
方向変化手段を設けたことにより、Ｘ線ビームの照射方
向が水平面内で異なる乳房の画像を撮影できるようにな
る。
【００３３】請求項８の発明におけるＸ線乳房撮影装置
は、Ｘ線ビームの照射方向を鉛直面内で変化させる照射
方向変化手段を設けたことにより、撮影方向が斜め方向
になる乳房の画像も撮影できるようになる。
【００３４】請求項９の発明におけるＸ線乳房撮影装置
は、Ｘ線照射手段及びＸ線検出手段の設置位置に対する
乳房設置手段の設置位置を相対的に水平移動させる移動
手段を設けたことにより、２つの乳房を効率的に撮影で
きるようになる。
【００３５】請求項１０の発明におけるＸ線乳房撮影装
置は、乳房設置手段をベッドで構成したことにより、患
者にとって楽な姿勢で乳房を撮影できるようになる。
【００３６】請求項１１の発明におけるＸ線乳房撮影装
置は、ベッドに乳房挿入用の空隙を施したことにより、
患者にとって楽な姿勢で乳房を撮影できるようになる。
【００３７】請求項１２の発明におけるＸ線乳房撮影装
置は、ベッドの断面形状を湾曲形としたことにより、患
者にとって楽な姿勢で乳房を撮影できるようになり、ま
た、乳房から脇の下にかけての広い範囲の画像を撮影で
きるようになる。
【００３８】請求項１３の発明におけるＸ線乳房撮影装
置は、上半身を支持する支持手段を設けたことにより、
患者にとって楽な姿勢で乳房を撮影できるようになる。
【００３９】
【実施例】
実施例１．以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図１は請求項１，請求項４，請求項１０及び請求
項１１の発明の一実施例によるＸ線乳房撮影装置を示す
構成図であり、図において、従来のものと同一符号は同
一または相当部分を示すので説明を省略する。１１は人
体、１２は検査する乳房、１３は検査する乳房１２をほ
ぼ鉛直下向きに垂らすように設置する検査用ベッド（乳
房設置手段）、１３ａは検査用ベッド１３に施された乳
房挿入用の空隙、１４はオペレータが操作する操作ター
ミナル、１５はオペレータの操作内容に基づいて電源装
置１６を制御する制御用計算機、１６は制御用計算機１
５に制御され、Ｘ線ビームを発生するために必要な電源
を供給する電源装置、１７は電源装置１６から電源を供
給されると、検査用ベッド１３によってほぼ鉛直下向き
に垂らされた乳房１２に対してＸ線ビームを照射するＸ
線照射器、１８は筐体である。なお、操作ターミナル１
４、制御用計算機１５、電源装置１６及びＸ線照射器１
７からＸ線照射手段が構成されている。
【００４０】次に動作について説明する。まず、患者の
乳房１２を撮影するに際し、図１に示すように、患者の
胸部を下向きにして人体１１が水平になるように患者を
検査用ベッド１３に寝かせる。また、その際、患者の乳
房１２が乳房挿入用の空隙１３ａに挿入されるように患
者を検査用ベッド１３に寝かせる。
【００４１】このようにして、患者を寝かせると重力の
作用により患者の乳房１２はほぼ鉛直下向きに垂れるの
で、その垂れた乳房１２を、圧縮板２で左方向から圧縮
して、圧縮板２とＸ線フィルムテーブル１の間に固定す
る。ここで、乳房を圧縮板２で圧縮する理由は、上述し
たように、良好な画像品質を得るためには、検査する乳
房１２の厚さをできるだけ均一にする必要があるからで
ある。
【００４２】そして、乳房１２が固定されると、オペレ
ータが操作ターミナル１４を操作することによってＸ線
照射器１７からＸ線ビームを発射させ、Ｘ線ビームを乳
房１２に照射する。これにより、乳房１２に照射された
Ｘ線ビームはＸ線フィルム５に入力されるので、乳房１
２の画像がＸ線フィルム５に撮影させることになる。
【００４３】以上で明らかなように、この実施例１によ
れば、検査する乳房１２がほぼ鉛直下向きに垂れるよう
に患者を検査用ベッド１３に寝かせるので、患者の乳房
１２が小さい場合でも、乳房１２が垂れた分だけ乳房１
２の投影断面積が大きくなり、診断に適した良好な画像
を撮影することができるようになる効果がある。また、
この実施例１によれば、患者の胸部を下向きにして人体
１１が水平になるように患者を検査用ベッド１３に寝か
せ、乳房１２を乳房挿入用の空隙１３ａに挿入すれだけ
で撮影できるので、患者に苦痛を与えることなく、楽な
姿勢で乳房の画像を撮影できる効果もある。
【００４４】実施例２．上記実施例１では、検査する乳
房１２だけを乳房挿入用の空隙１３ａに挿入するものに
ついて示したが、図２に示すように、検査用ベッド１３
の断面形状をほぼ人体形状に合わせた湾曲形とし、その
湾曲部１３ｂで肩を支えるようにしてもよい。これによ
り、患者の姿勢は更に楽になるとともに、乳房１２から
脇の下にかけての広い範囲の画像を撮影できるようにな
る効果がある。因に、この実施例２は請求項１２の発明
に対応している。
【００４５】実施例３．図３は請求項２及び請求項３の
発明の一実施例によるＸ線乳房撮影装置を示す構成図で
あり、図において、２１は外部に対して空気が漏れない
密閉構造の筐体、２２は筐体２１内の空気を外部に吐き
出す吸引ポンプ、２３は吸引用チューブである。なお、
筐体２１、吸引ポンプ２２及び吸引用チューブ２３から
検査する乳房１２を吸引する乳房吸引手段が構成されて
いる。
【００４６】次に動作について説明する。乳房吸引手段
が付加されている点を除き、上記実施例１と同様である
ため、乳房吸引手段についてのみ説明する。即ち、人体
を上記実施例１と同様にして検査用ベッド１３に寝かせ
ると、乳房１２が重力の作用によって垂れる結果、乳房
１２の投影断面積が大きくなることは既に説明したが、
さらに、吸引ポンプ２２を作動すると、筐体２１内の空
気が外部に吐き出される結果、筐体２１内にある乳房１
２は負圧で吸引されて引っ張られるので、さらに乳房１
２の投影断面積が大きくなる。従って、この実施例３に
よれば、上記実施例１より更に小さい乳房でも診断に適
した画像を撮影できるようになる効果がある。
【００４７】実施例４．上記実施例３では、患者を検査
用ベッド１３に寝かせ、検査する乳房１２がほぼ鉛直下
向きに垂れるようにした状態で、吸引ポンプ２２によっ
て乳房１２を吸引して引っ張るものについて示したが、
図４に示すように、患者の乳房１２を吸引ポンプ２２に
よって吸引できる構造のものであればよく、例えば、患
者が直立した状態、即ち、乳房１２がほぼ鉛直下向きに
垂れていない状態で乳房１２を固定し、その乳房１２を
吸引ポンプ２２によって吸引するようにしても上記実施
例３と同様の効果が得られる。また、この実施例４によ
れば、従来のＸ線乳房撮影装置の構造をあまり大きく変
更する必要がないので、大幅なコストアップを招くこと
なく実施できる効果もある。因に、吸引用チューブ２３
は、Ｘ線透過性の材料であるプラスチック等で構成さ
れ、吸引用チューブ２３の端部が乳房１２に密着するよ
うに設置されている。
【００４８】実施例５．上記実施例１から実施例３で
は、乳房設置手段として検査用ベッド１３を用いたもの
について示したが、図５に示すように、支持部材２４〜
２７によって乳房設置手段を構成し、上半身を前屈させ
ることによって乳房１２を設置するようにしてもよい。
これにより、上記実施例１と同様に、患者に苦痛を与え
ることなく検査できるとともに、検査用ベッド１３が不
要になる分、装置の製作費を安く抑えることができる効
果がある。
【００４９】なお、２８は患者の下半身がＸ線被爆する
のを防止するために鉛などのＸ線吸収体等から構成さ
れ、患者の上半身を支持する支持部材（支持手段）であ
り、当該支持部材２８があることによって、患者にとっ
て楽な姿勢で乳房１２を撮影できるようになる効果があ
る。因に、この実施例５は請求項５及び請求項１３の発
明に対応している。
【００５０】実施例６．図６は請求項６及び請求項７の
発明の一実施例によるＸ線乳房撮影装置を示す構成図で
あり、図において、２９は回転軸３０を介して筐体１８
を回転させることにより、Ｘ線照射器１７及びＸ線フィ
ルム５の設置位置を移動させ、乳房１２に対して照射す
るＸ線ビームの照射方向を水平面内で変化させるモータ
である。なお、モータ２９及び回転軸３０から照射方向
変化手段が構成されている。
【００５１】次に動作について説明する。照射方向変化
手段が付加されて点を除き、上記実施例１とほぼ同様の
構成であるため、モータ２９等の動作についてのみ説明
する。即ち、モータ２９は、制御用計算機１５から指示
があると、その指示に基づいて筐体１８を所定の角度に
変化させるものであるが、筐体１８が回転すると、その
筐体１８に設置されているＸ線照射器１７及びＸ線フィ
ルムテーブル１も同時に回転することになる。
【００５２】その結果、乳房１２に照射するＸ線ビーム
の照射方向が水平面内で変化することになるので、Ｘ線
ビームの照射方向が水平面内で異なる乳房１２の画像を
撮影できるようになる（例えば、Ｘ線ビームの照射方向
が乳房１２の上部（人体の頭側）から下部（人体の足
側）になる画像の他に、Ｘ線ビームの照射方向が乳房１
２の左側から右側になる画像等も撮影できるようにな
る。）。
【００５３】従って、この実施例６によれば、上記実施
例のものよりも更に信頼性の高い診断が可能になる効果
がある。なお、上記実施例６では、図３に示すような乳
房吸引手段を設けていないものについて示したが、実施
例６の構成に乳房吸引手段を付加すれば、上記実施例３
と同様の効果が得られるのは言うまでもないことであ
る。
【００５４】実施例７．上記実施例６では、乳房１２に
照射するＸ線ビームの照射方向が水平面内で変化するも
のについて示したが、図７に示すように、回転軸３１
（照射方向変化手段）を中心にして、Ｘ線ビームの照射
方向を鉛直面内で変化させるようにしてもよい。即ち、
この実施例７では、上記実施例６と同様に、回転軸３０
を介して、Ｘ線照射器１７及びＸ線フィルムテーブル１
を水平面内で回転させることができるが、支持部材２５
に回転軸３１が設けられているので、回転軸３１を軸心
として、支持部材２５を鉛直面内で回転させることがで
きる。これにより、乳房１２に照射するＸ線ビームの照
射方向を鉛直面内で変化させることができるので、図１
３に示すように、撮影方向が斜め方向になる画像も撮影
することができ、従って、この実施例６によれば、上記
実施例のものよりも更に信頼性の高い診断が可能になる
効果がある。因に、この実施例７は請求項６から請求項
８の発明に対応している。
【００５５】実施例８．上記実施例７では、人体１３の
うち乳房１２より下の部分だけを検査用ベッド１３に寝
かせるものについて示したが、この場合、患者の腕を支
えるものがないため、患者にとって姿勢が悪く、長時間
の検査には耐えられない可能性があったので、図８に示
すように、患者の腕を支える腕支持部１３ｃを検査用ベ
ッド１３に設け、患者にとって楽な姿勢で乳房１２を撮
影できるようにしてもよい。
【００５６】実施例９．上記実施例７では、患者を検査
用ベッド１３に寝かせた状態で、Ｘ線ビームの照射方向
を変化させるものについて示したが、図９に示すよう
に、上半身を前屈した状態で、Ｘ線ビームの照射方向を
変化させるようにしてもよく、上記実施例７と同様の効
果が得られる。
【００５７】実施例１０．図１０は請求項９の発明の一
実施例によるＸ線乳房撮影装置の一部を示す平面図であ
り、図において、３２は検査用ベッド１３の端部に設け
られたラック、３３は制御用計算機１５に制御され、歯
車３４を回転するモータ、３４はモータ３３に回転さ
れ、ラック３２と歯合して検査用ベッド１３を水平移動
する歯車である。なお、ラック３２、モータ３３及び歯
車３４から移動手段が構成されている。
【００５８】次に動作について説明する。まず、一方の
乳房１２（例えば、左側の乳房）を撮影した後、他方の
乳房１２（例えば、右側の乳房）を撮影する場合、上記
実施例１等においては、一方の乳房１２を撮影した後、
一旦、検査用ベッド１３から患者が降り、オペレータ等
が、検査用ベッド１３を持ち上げて移動する等によっ
て、検査用ベッド１３とＸ線照射器１７等の相対位置を
調整しなければならず、２つの乳房１２を効率的に短時
間で撮影することができなかった。
【００５９】一方、この実施例１０の場合は、一方の乳
房１２の撮影が終了すると、制御用計算機１５からモー
タ３３に対して駆動指令が出力され、モータ３３がその
駆動指令に基づいて歯車３４を回転させるので、他方の
乳房１２に対してＸ線照射器１７がＸ線ビームを照射で
きる位置まで検査用ベッド１３を水平移動させることに
なる（例えば、最初に左側の乳房を撮影した場合には、
検査用ベッド１３を左方向に水平移動させることにな
る）。
【００６０】従って、この実施例１０によれば、検査用
ベッド１３から患者が撮影の途中で一旦降りたり、オペ
レータ等が検査用ベッド１３を持ち上げて移動する等の
手間が省けるので、極めて効率的に２つの乳房１２を撮
影できる効果がある。なお、この実施例１０において、
図３に示すような乳房吸引手段を付加できることは言う
までもないが、乳房吸引手段を付加する場合には、筐体
２１内の負圧を維持するために、乳房挿入用の空隙１３
ａの部分において、検査用ベッド１３と乳房１２の密着
性を高くする必要があるので、検査用ベッド１３に、例
えば、スポンジを内在するビニールカバー等を設けるこ
とが好ましい。
【００６１】実施例１１．上記実施例１０では、検査用
ベッド１３を水平移動するものについて示したが、Ｘ線
照射器１７とＸ線フィルムテーブル１を水平移動するよ
うにしてもよく、上記実施例１０と同様の効果が得られ
る。
【００６２】実施例１２．上記実施例では、乳房１２に
照射されたＸ線ビームをＸ線フィルム５が検出するもの
について示したが、図１１に示すように、検出したＸ線
ビームを電気信号に変換して制御用計算機１５に出力す
るＸ線検出器で代用してもよい。Ｘ線検出器としては、
例えば、ＣＣＤやフォトダイオード２次元アレイで代表
される２次元半導体検出器と、Ｘ線イメージングプレー
トで代表される一時記憶型の蛍光体プレートと、光・電
気変換部とを組み合わせたものなどがある。因に、一時
記憶型の蛍光体プレートとは、光輝尽性蛍光体（例え
ば、BaFBr;Eu2+）の微結晶をフィルムに塗布したもので
あり、像の読み出しはレーザ光の走査で発生する蛍光を
高感度検出器（例えば、光電子倍増管）で検出する。
【００６３】なお、この実施例１２によれば、撮影され
た画像をより高感度に保存できるとともに、撮影された
画像を直ちに制御用計算機１５に出力することができる
ため、診断の結果を高速に得られるようになる効果があ
る。
【００６４】
【発明の効果】以上のように、請求項１の発明によれ
ば、乳房設置手段によりほぼ鉛直下向きに垂らされた乳
房に対してＸ線ビームを照射するように構成したので、
乳房が小さい場合でも撮影に十分な投影断面積が確保さ
れ、乳房が小さい場合でも診断に適した良好な画像を撮
影することができる効果がある。
【００６５】請求項２の発明によれば、検査する乳房を
吸引する乳房吸引手段を設け、その吸引された乳房に対
してＸ線ビームを照射するように構成したので、乳房が
小さい場合でも撮影に十分な投影断面積が確保され、乳
房が小さい場合でも診断に適した良好な画像を撮影する
ことができる効果がある。
【００６６】請求項３の発明によれば、乳房設置手段に
よりほぼ鉛直下向きに垂らされた乳房を吸引する乳房吸
引手段を設け、その吸引された乳房に対してＸ線ビーム
を照射するように構成したので、請求項１及び請求項２
の発明よりも更に小さい乳房でも診断に適した良好な画
像を撮影することができる効果がある。
【００６７】請求項４の発明によれば、胸部を下向きに
して人体を水平方向に寝かせるように構成したので、患
者に苦痛を与えることなく、乳房の画像を撮影できる効
果がある。
【００６８】請求項５の発明によれば、上半身を前屈さ
せることによって乳房を設置するように構成したので、
患者に苦痛を与えることなく検査できるとともに、検査
用ベッドが不要になる分、装置の製作費を安く抑えるこ
とができる効果がある。
【００６９】請求項６の発明によれば、Ｘ線照射手段及
びＸ線検出手段の設置位置を移動させ、乳房に対して照
射するＸ線ビームの照射方向を変化させるように構成し
たので、乳房を異なる方向から撮影した画像を取得でき
るようになる結果、より信頼性の高い診断を行える効果
がある。
【００７０】請求項７の発明によれば、Ｘ線ビームの照
射方向を水平面内で変化させるように構成したので、Ｘ
線ビームの照射方向が水平面内で異なる乳房の画像を撮
影できるようになる結果、より信頼性の高い診断を行え
る効果がある。
【００７１】請求項８の発明によれば、Ｘ線ビームの照
射方向を鉛直面内で変化させるように構成したので、撮
影方向が斜め方向になる乳房の画像も撮影できるように
なる結果、より信頼性の高い診断を行える効果がある。
【００７２】請求項９の発明によれば、Ｘ線照射手段及
びＸ線検出手段の設置位置に対する乳房設置手段の設置
位置を相対的に水平移動させるように構成したので、２
つの乳房を効率的に短時間で撮影できる効果がある。
【００７３】請求項１０の発明によれば、乳房設置手段
をベッドを用いて構成したので、患者にとって楽な姿勢
で乳房を撮影できる効果がある。
【００７４】請求項１１の発明によれば、ベッドに乳房
挿入用の空隙を施すように構成したので、患者は乳房を
乳房挿入用の空隙に挿入すれだけで撮影できる結果、患
者に苦痛を与えることなく、楽な姿勢で乳房を撮影でき
る効果がある。
【００７５】請求項１２の発明によれば、ベッドの断面
形状を湾曲形とするように構成したので、患者の姿勢が
更に楽になるとともに、乳房から脇の下にかけての広い
範囲の画像を撮影できる効果がある。
【００７６】請求項１３の発明によれば、上半身を支持
する支持手段を設けるように構成したので、患者にとっ
て楽な姿勢で乳房を撮影できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】 請求項１，請求項４，請求項１０及び請求項
１１の発明の一実施例によるＸ線乳房撮影装置を示す構
成図である。
【図２】 請求項１２の発明の一実施例によるＸ線乳房
撮影装置を示す断面図である。
【図３】 請求項２及び請求項３の発明の一実施例によ
るＸ線乳房撮影装置を示す構成図である。
【図４】 請求項２及び請求項３の発明の他の実施例に
よるＸ線乳房撮影装置を示す構成図である。
【図５】 請求項５及び請求項１３の発明の一実施例に
よるＸ線乳房撮影装置を示す構成図である。
【図６】 請求項６及び請求項７の発明の一実施例によ
るＸ線乳房撮影装置を示す構成図である。
【図７】 請求項６から請求項８の発明の一実施例によ
るＸ線乳房撮影装置を示す構成図である。
【図８】 請求項６から請求項８の発明の一実施例によ
るＸ線乳房撮影装置の一部を示す平面図である。
【図９】 請求項６から請求項８の発明の他の実施例に
よるＸ線乳房撮影装置を示す構成図である。
【図１０】 請求項９の発明の一実施例によるＸ線乳房
撮影装置の一部を示す平面図である。
【図１１】 各請求項の発明の他の実施例によるＸ線乳
房撮影装置を示す構成図である。
【図１２】 従来のＸ線乳房撮影装置を示す構成図であ
る。
【図１３】 Ｘ線ビームの撮影方向を説明する説明図で
ある。
【符号の説明】
５ Ｘ線フィルム（Ｘ線検出手段）、１２ 乳房、１３
検査用ベッド（乳房設置手段）、１３ａ 空隙、１３ｂ
湾曲部、１４ 操作ターミナル（Ｘ線照射手段）、１
５ 制御用計算機（Ｘ線照射手段）、１６ 電源装置
（Ｘ線照射手段）、１７ Ｘ線照射器（Ｘ線照射手
段）、２１ 筐体（乳房吸引手段）、２２ 吸引ポンプ
（乳房吸引手段）、２３ 吸引用チューブ（乳房吸引手
段）、２４〜２７ 支持部材（乳房設置手段）、２８
支持部材（支持手段）、２９ モータ（照射方向変化手
段）、３０，３１ 回転軸（照射方向変化手段）、３２
ラック（移動手段）、３３ モータ（移動手段）、３
４ 歯車（移動手段）。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 検査する乳房をほぼ鉛直下向きに垂らす
    ように設置する乳房設置手段と、前記乳房設置手段によ
    りほぼ鉛直下向きに垂らされた乳房に対してＸ線ビーム
    を照射するＸ線照射手段と、前記乳房に対して前記Ｘ線
    照射手段により照射されたＸ線ビームを検出するＸ線検
    出手段とを備えたＸ線乳房撮影装置。
  2. 【請求項２】 検査する乳房を吸引する乳房吸引手段
    と、前記乳房吸引手段により吸引された乳房に対してＸ
    線ビームを照射するＸ線照射手段と、前記乳房に対して
    前記Ｘ線照射手段により照射されたＸ線ビームを検出す
    るＸ線検出手段とを備えたＸ線乳房撮影装置。
  3. 【請求項３】 検査する乳房をほぼ鉛直下向きに垂らす
    ように設置する乳房設置手段と、前記乳房設置手段によ
    りほぼ鉛直下向きに垂らされた乳房を吸引する乳房吸引
    手段と、前記乳房吸引手段により吸引された乳房に対し
    てＸ線ビームを照射するＸ線照射手段と、前記乳房に対
    して前記Ｘ線照射手段により照射されたＸ線ビームを検
    出するＸ線検出手段とを備えたＸ線乳房撮影装置。
  4. 【請求項４】 前記乳房設置手段は、胸部を下向きにし
    て人体を水平方向に寝かせるようにしたことを特徴とす
    る請求項１または請求項３記載のＸ線乳房撮影装置。
  5. 【請求項５】 前記乳房設置手段は、上半身を前屈させ
    ることによって乳房を設置することを特徴とする請求項
    １または請求項３記載のＸ線乳房撮影装置。
  6. 【請求項６】 前記Ｘ線照射手段及びＸ線検出手段の設
    置位置を移動させ、前記乳房に対して照射するＸ線ビー
    ムの照射方向を変化させる照射方向変化手段を設けたこ
    とを特徴とする請求項１から請求項５の何れかに記載の
    Ｘ線乳房撮影装置。
  7. 【請求項７】 前記照射方向変化手段は、前記Ｘ線ビー
    ムの照射方向を水平面内で変化させることを特徴とする
    請求項６記載のＸ線乳房撮影装置。
  8. 【請求項８】 前記照射方向変化手段は、前記Ｘ線ビー
    ムの照射方向を鉛直面内で変化させることを特徴とする
    請求項６記載のＸ線乳房撮影装置。
  9. 【請求項９】 前記Ｘ線照射手段及びＸ線検出手段の設
    置位置に対する前記乳房設置手段の設置位置を相対的に
    水平移動させる移動手段を設けたことを特徴とする請求
    項４記載のＸ線乳房撮影装置。
  10. 【請求項１０】 前記乳房設置手段をベッドで構成した
    ことを特徴とする請求項４記載のＸ線乳房撮影装置。
  11. 【請求項１１】 前記ベッドに乳房挿入用の空隙を施し
    たことを特徴とする請求項１０記載のＸ線乳房撮影装
    置。
  12. 【請求項１２】 前記ベッドの断面形状を湾曲形とした
    ことを特徴とする請求項１０記載のＸ線乳房撮影装置。
  13. 【請求項１３】 上半身を支持する支持手段を設けたこ
    とを特徴とする請求項５記載のＸ線乳房撮影装置。
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