JP5111314B2 - データ収集装置 - Google Patents
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Description
このように、記憶手段への画像データの記録が不完全な状態で電源供給がストップしてしまうと、補助電源に切り替わる前に記憶手段へ記録しておいた画像データを含めた交通事故発生前後における画像データの全てが破損してしまうおそれが高まり、必要な画像データを読み出すことができなくなってしまうというドライブレコーダーとしては致命的な不具合が発生するといった課題の存在が明らかになった。
すなわち、本願発明は、撮像手段と、前記撮像手段により撮像された画像データを一時的に記憶する第1記憶手段と、前記第1記憶手段に記憶されている画像データを予め設定されているトリガー条件およびデータ抽出条件に基づいて抽出された画像データを記録用画像データとして記憶する第2記憶手段と、前記第1記憶手段に記憶された画像データから前記記録用画像データを抽出する際の基準を既定するトリガー条件と、該トリガー条件を満たした画像データを構成するフレームデータを基準フレームとして、該基準フレームの前後における画像データの抽出時間を規定するデータ抽出条件と、が予め記憶部に記憶されている制御部と、前記撮像手段、前記第1記憶手段、前記第2記憶手段および前記制御部をそれぞれ作動させるための主電源装置および補助電源装置により構成される電源装置と、を具備するデータ収集装置であって、前記トリガー条件と前記データ抽出条件とに基づいて、前記第1記憶手段から抽出した記録用画像データを前記第2記憶手段に記録するデータ記録処理の実行中に、前記主電源装置が使用不可能になった場合、前記制御部は、前記補助電源装置から供給することが可能な補助電力量と、前記撮像手段、前記第1記憶手段、前記第2記憶手段および前記制御部の単位時間当たりの消費電力量と、に基づいて、前記撮像手段、前記第1記憶手段、前記第2記憶手段および前記制御部を継続動作させることが可能な時間である継続動作可能時間と、前記データ抽出条件により規定された抽出範囲に亘って前記第1記憶手段から抽出すべき記録用画像データのうち、前記第1記憶手段から未抽出状態の未抽出状態記録用画像データを前記第2記憶手段に記録するデータ記録処理が完了するまでに必要な時間である所要処理時間と、をそれぞれ算出する処理を実行し、前記継続動作可能時間と前記所要処理時間とを比較し、前記継続動作可能時間が前記所要処理時間未満であったとき、前記未抽出状態記録用画像データの容量である未抽出状態記録用画像データ容量を算出する処理と、前記第2記憶手段に、前記記録用画像データのうち前記第1記憶手段から抽出済みの画像データが記録されている前記記録用画像データのファイルに対し、前記算出した未抽出状態記録用画像データ容量以上のデータ容量を有する追加データ用記憶領域を追加し、前記第2記憶手段における前記記録用画像データのファイル全体におけるデータ容量を予め決定する処理と、前記追加データ用記憶領域に、前記未抽出状態記録用画像データを記録する処理と、を実行し、前記継続動作可能時間と前記所要処理時間とを比較し、前記継続動作可能時間が前記所要処理時間以上であったとき、前記データ抽出条件により規定された抽出範囲に亘って前記第1記憶手段から抽出すべき記録用画像データのうち、前記第1記憶手段から未抽出状態の未抽出記録用画像データを抽出する処理と、前記第2記憶手段に、前記記録用画像データのうち前記第1記憶手段から抽出済みの画像データが記録されている前記記録用画像データのファイルに対し、前記抽出した未抽出状態記録用画像データを前記抽出済みの記録用画像データに連続させて記録する処理を実行することを特徴とするデータ収集装置である。
また、前記不連続な順番で記録する際には、インターレース方式または、記録すべき画像データを構成するフレーム番号を用いてランダム配列することにより生成された画像データ記録順番情報に基づいて実行されることを特徴とする。
これらにより、抽出条件により規定された範囲において第1記憶手段から抽出されていない未抽出状態の記録用画像データ、または、記録用画像データを抽出条件内の時系列においてバランスよく記録することができる。
図1は、本実施形態におけるドライブレコーダーの概略構成を示すブロック図である。図2は、ドライブレコーダーの斜視図である。
本実施形態におけるドライブレコーダー10は、撮像手段であるカメラ20と、カメラ20により撮像された画像データを記憶する第1記憶手段であるランダムアクセスメモリー32と、第2記憶手段である不揮発型メモリからなる可搬型の外部記録媒体34と、カメラ20、ランダムアクセスメモリー32、外部記録媒体34の動作をそれぞれ制御するCPU42および記憶部44からなる制御部40と、これらを稼動させる際の主電源装置である車載バッテリー52および補助電源装置であるスーパーキャパシター54により構成される電源装置50と、を有している。
上記構成のうち車載バッテリー52を除く全ての構成はドライブレコーダー10の本体部12に内蔵されている。
ランダムアクセスメモリー32および外部記録媒体34の記憶容量は、カメラ20の撮像スピード(一秒間あたりのフレーム数)および撮像した画像データの容量(画像サイズ)と、トリガー発生時の前後における画像データの抽出時間の幅に対応した十分余裕のある容量が確保されている。
データ送信条件DSJは、ランダムアクセスメモリー32に記憶されている画像データを外部記録媒体34に記憶させるタイミングを規定するトリガー条件TGJと、トリガー条件TGJを満たしたタイミングにおけるフレームを基準フレームとして、基準フレームの前後における画像データの抽出時間を規定するデータ抽出条件DCJと、を少なくとも有している。
以下に、各条件について詳細に説明する。
本実施形態におけるドライブレコーダー10は、車両に搭載され、主電源装置となる車載バッテリー52と本体部12に内蔵された補助電源装置であるスーパーキャパシター54を備えている。ドライブレコーダー10は車載バッテリー52とスーパーキャパシター54のそれぞれに電気的に接続されていて、通常時は車載バッテリー52から電源が供給されている。車載バッテリー52とスーパーキャパシター54への電力の供給は、ドライブレコーダー10が搭載されている車両の発電機によりなされている。CPU42により構成される補助電力量算出手段は、発電機からスーパーキャパシター54に供給された電力量の累計と、スーパーキャパシター54が消費した電力量の累計と、の差を算出すること等によりスーパーキャパシター54から供給することができる電力量を算出している。スーパーキャパシター54により供給可能な補助電力量は、記憶部44に記憶される。
また、本実施形態におけるドライブレコーダー10には、車載バッテリー52から供給される電力を常時検出し、検出した電力が所定の数値を下回った場合(または車載バッテリー52からの電力供給がストップしたことを検出した場合)に自動的に電源供給源をスーパーキャパシター54に切り替える処理を実行する電源切替手段が配設されている。本実施形態においては、電源切替手段もCPU42により構成されている。補助電力量算出手段により算出された補助電力量および電源切替手段により選択された電源装置の選択情報は、記憶部44に記憶される。
カメラ20により撮像された画像データは、前述のとおり、一旦ランダムアクセスメモリー32に記憶される。車両に装着された車両挙動検出センサによる車両の挙動データの値が、トリガー条件TGJを満たすと、CPU42がトリガーを発生し、ランダムアクセスメモリー32から抽出すべき画像データの基準フレームが決定する。トリガー条件TGJにより基準フレームが決定すると、データ抽出条件DCJにより、基準フレームを含む前後の所要時間の範囲にわたってランダムアクセスメモリー32内の画像データが抽出される。抽出された画像データは、順次外部記録媒体34に記録されることになる。
なお、本実施形態においては、外部記録媒体34へのデータ書き込みの信頼性を高めるため、ドライブレコーダー10が単位時間当たりにおいて使用する最高電力量を単位時間当たりの消費電力量としている。単位時間当たりの消費電力量もまた、記憶部44に記憶させている。
本実施形態におけるドライブレコーダー10は、これらのような状況において外部記録媒体34における記録用画像データのファイルの破損を防ぐために、電源の供給源が車載バッテリー52からスーパーキャパシター54に切り替わった後に、予め記録用画像データのファイル容量を確定し、ファイルを閉じる処理を実行している。このような処理を行うことにより、外部記録媒体34への記録用画像データの記録が完了する前にスーパーキャパシター54からの電源供給がストップしてしまったとしても、記録用画像データのファイルが破損し、読み出し不可能になることを防止している。また、少なくとも車載バッテリー52から供給された電力によって外部記録媒体34に記録された記録用画像データの一部は、記録用画像データの一部として確保することができるようになる点においても好都合である。
電源切替手段のスイッチング状態がスーパーキャパシター54側に切り替わった情報が制御部40に送信されると、CPU42は、記憶部44に記憶されている補助電力量と単位時間当たりの消費電力量と、に基づいて、カメラ20、ランダムアクセスメモリー32、外部記録媒体34、制御部40のそれぞれを継続動作させることができる継続動作可能時間を算出する。続いてCPU42は、電源の供給源が切り替わった時点においてランダムアクセスメモリー32から未抽出の状態である未抽出記録用画像データを外部記録媒体34に記録する処理が完了するまでに必要な時間である所要処理時間を算出する。
具体的には、図4(A)〜(C)に示すように、車載バッテリー52からの電力によって外部記録媒体34に記録用画像データの一部(抽出済み記録用画像データ)を記録している際におけるファイルポインタの位置(図4(A)中のX部分)を、確保すべきデータ容量の位置(図3(A)中のZ部分)まで移動させる処理を行った後に、図4(B)に示すように記録用画像データのファイルを閉じる。このとき、ファイルポインタのX部分とZ部分との間(すなわち、追加データ用記憶領域)には、外部記録媒体34に既に記録されているデータの残骸(いわゆるごみデータ)が存在していることになる。このように、既に記録用画像データの一部が記録された記録用画像データのファイルに、追加データ用記憶領域を追加する処理を実行した後、一旦ファイルを閉じることにより、少なくともファイルをクローズした時点までの記録用画像データを外部記録媒体34へ確実に記録することが可能になる。
すなわち、記録用画像データのファイルをクローズ処理する前に補助電源がなくなってしまった際には、未抽出状態記録用画像データのフレームレートは減るものの、データ抽出条件DCJに規定された範囲全体における記録用画像データを外部記録媒体34に記録することができる。
なお、追加データ用記憶領域に未抽出状態記録用画像データが上書きされた部分と、ごみデータである部分とは、記録用画像データのフレームチェックサムやパラメータの使用範囲等を確認することで容易に区別可能であるから、追加データ記憶領域に記憶させた画像データの読み込みも行うことができる。
一般にドライブレコーダー10は、交通事故が発生した時点を基準時として基準時の前後における車両周辺の状況のデータを収集する必要があるため、車載バッテリー52が使用不可能になった後にもカメラ20やランダムアクセスメモリー32にデータ記録用電力およびデータ読み出し用電力を供給しなければならないことがある。
これらの電力供給停止処理をCPU42が実行することにより、当初に算出されていた継続動作可能時間を実質的に延長することができ、より安全且つ確実に記録用画像データを外部記録媒体34に記録することができる。
本実施形態においては、より詳細に継続動作可能時間と所要処理時間を算出することにより、外部記録媒体34への記録用画像データの記録を確実に行う方法について説明する。本実施形態内における構成については、第1実施形態における構成を援用することができるので、第1実施形態で用いた構成と同じ構成が適用可能である場合には、同一の符号を付すことにより、ここでの詳細な説明を省略している。図8は、外部記録媒体のデータ記録速度と消費電力量の特性を示すグラフである。図9は、ドライブレコーダーのトリガー記録時と常時記録時に対する消費電力を示したグラフである。図10は、主電源装置からの電力が途絶えた後に、トリガー記録を完了するために必要な電力を示すグラフである。図11は、補助電力量で所定のデータ容量を記録媒体に記録する場合の所要時間を示すグラフである。
消費電力測定手段(CPU42)は、トリガー条件TGJを満たした画像データをデータ抽出条件DCJに基づいてランダムアクセスメモリー32から抽出した画像データを外部記録媒体34に記録する際における消費電力量を測定する。測定された消費電力量はCPU42に送信され、外部記録媒体34に画像データを記録する際に単位データ容量あたりにおいて必要な所要消費電力量である単位データ容量記録時消費電力量が算出される。
また、単位データ容量記録時消費電力量は、記録媒体34の種類等により異なるので、消費電力測定手段(CPU42)は、ドライブレコーダー10のスイッチがオン/オフ操作された際や、外部記録媒体34の着脱時毎に単位データ容量記録時消費電力量を算出するように予め制御プログラムにより設定されている。
CPU42は、実測値に基づいて図8に示すように外部記録媒体34の記録速度と単位データ容量記録時消費電力量とのグラフを作成し記憶部44に記憶させる。
(曲線Aの特性を有する外部記録媒体34の場合)
CPU42は、図11中の曲線Aと曲線Zとを比較し、曲線Aと曲線Zとの交点であるP1の位置を求める。曲線Aにおいて、点P1よりもデータ転送速度が速い領域においては、未抽出画像データに相当するデータ容量を点P1におけるデータ転送速度VP1でデータ転送する際に要する時間に対し、補助電力量によりAの外部記録媒体34が点P1におけるデータ転送速度VP1でデータの転送を継続することが可能な時間の方が長いことが言える。すなわち、点P1よりもデータ転送速度が速い場合には、補助電力により未抽出状態記録用画像データをAの外部記録媒体34に記録することができるということになる。このような場合CPU42は、図3に示すように、未抽出状態記録用画像データを時系列順に外部記録媒体34に記録をして記録用画像データのファイルに対して正常にファイルクローズ処理を行う。
CPU42は、図11中の曲線Bと曲線Zとを比較し、曲線Bと曲線Zとの交点であるP2−1とP2−2の位置を求める。図11からも明らかなとおり、曲線Bにおいては曲線Zと2箇所で交差している。曲線Bにおいて、点P2−1におけるデータ転送速度よりもデータ転送速度が遅く、点P2−2におけるデータ転送速度よりもデータ転送速度が速い領域においては、未抽出状態記録用画像データに相当するデータ容量を点P2−1と点P2−2におけるデータ転送速度VP2−1とVP2−2でデータ転送した際に要する時間に対し、Bの外部記録媒体34が補助電力量により図11中のVP2−1とVP2−2との間のデータ転送速度でデータの転送を継続することが可能な時間の方が長いことが言える。すなわち、点P2−1よりもデータ転送速度が遅く、点P2−2よりもデータ転送速度が速い場合には、補助電力により未抽出状態記録用画像データをBの外部記録媒体34に記録することができるということになる。このような場合CPU42は、図3に示すように、未抽出状態記録用画像データを時系列順に外部記録媒体34に記録をして記録用画像データのファイルに対して正常にファイルクローズ処理を行う。
12 本体部
14 光軸調整ツマミ
16 光軸状態指示部
20 カメラ
32 ランダムアクセスメモリー
34 外部記録媒体
40 制御部
42 CPU
44 記憶部
50 電源装置
52 バッテリー
54 スーパーキャパシター
Claims (10)
- 撮像手段と、
前記撮像手段により撮像された画像データを一時的に記憶する第1記憶手段と、
前記第1記憶手段に記憶されている画像データを予め設定されているトリガー条件およびデータ抽出条件に基づいて抽出された画像データを記録用画像データとして記憶する第2記憶手段と、
前記第1記憶手段に記憶された画像データから前記記録用画像データを抽出する際の基準を既定するトリガー条件と、該トリガー条件を満たした画像データを構成するフレームデータを基準フレームとして、該基準フレームの前後における画像データの抽出時間を規定するデータ抽出条件と、が予め記憶部に記憶されている制御部と、
前記撮像手段、前記第1記憶手段、前記第2記憶手段および前記制御部をそれぞれ作動させるための主電源装置および補助電源装置により構成される電源装置と、を具備するデータ収集装置であって、
前記トリガー条件と前記データ抽出条件とに基づいて、前記第1記憶手段から抽出した記録用画像データを前記第2記憶手段に記録するデータ記録処理の実行中に、前記主電源装置が使用不可能になった場合、
前記制御部は、
前記補助電源装置から供給することが可能な補助電力量と、前記撮像手段、前記第1記憶手段、前記第2記憶手段および前記制御部の単位時間当たりの消費電力量と、に基づいて、前記撮像手段、前記第1記憶手段、前記第2記憶手段および前記制御部を継続動作させることが可能な時間である継続動作可能時間と、前記データ抽出条件により規定された抽出範囲に亘って前記第1記憶手段から抽出すべき記録用画像データのうち、前記第1記憶手段から未抽出状態の未抽出状態記録用画像データを前記第2記憶手段に記録するデータ記録処理が完了するまでに必要な時間である所要処理時間と、をそれぞれ算出する処理を実行し、
前記継続動作可能時間と前記所要処理時間とを比較し、前記継続動作可能時間が前記所要処理時間未満であったとき、
前記未抽出状態記録用画像データの容量である未抽出状態記録用画像データ容量を算出する処理と、
前記第2記憶手段に、前記記録用画像データのうち前記第1記憶手段から抽出済みの画像データが記録されている前記記録用画像データのファイルに対し、前記算出した未抽出状態記録用画像データ容量以上のデータ容量を有する追加データ用記憶領域を追加し、前記第2記憶手段における前記記録用画像データのファイル全体におけるデータ容量を予め決定する処理と、
前記追加データ用記憶領域に、前記未抽出状態記録用画像データを記録する処理と、を実行し、
前記継続動作可能時間と前記所要処理時間とを比較し、前記継続動作可能時間が前記所要処理時間以上であったとき、
前記データ抽出条件により規定された抽出範囲に亘って前記第1記憶手段から抽出すべき記録用画像データのうち、前記第1記憶手段から未抽出状態の未抽出記録用画像データを抽出する処理と、
前記第2記憶手段に、前記記録用画像データのうち前記第1記憶手段から抽出済みの画像データが記録されている前記記録用画像データのファイルに対し、前記抽出した未抽出状態記録用画像データを前記抽出済みの記録用画像データに連続させて記録する処理を実行することを特徴とするデータ収集装置。 - 前記制御部は、前記追加データ記憶用領域に前記第1記憶手段内の未抽出状態の画像データを記録する際において、
前記未抽出状態の画像データを時系列的に不連続な順番で記録する処理を実行することを特徴とする請求項1記載のデータ収集装置。 - 前記未抽出状態の画像データを時系列的に不連続な順番で記録する際は、インターレース方式によることを特徴とする請求項2記載のデータ収集装置。
- 前記未抽出状態の画像データを時系列的に不連続な順番で記録する際は、前記未抽出状態の画像データを構成するフレーム番号を用いてランダム配列することにより生成された画像データ記録順番情報に基づいて実行されることを特徴とする請求項2記載のデータ収集装置。
- 撮像手段と、
前記撮像手段により撮像された画像データを一時的に記憶する第1記憶手段と、
前記第1記憶手段に記憶されている画像データを予め設定されているトリガー条件およびデータ抽出条件に基づいて抽出された画像データを記録用画像データとして記憶する第2記憶手段と、
前記第1記憶手段に記憶された画像データから前記記録用画像データを抽出する際の基準を既定するトリガー条件と、該トリガー条件を満たした画像データを構成するフレームデータを基準フレームとして、該基準フレームの前後における画像データの抽出時間を規定するデータ抽出条件と、が予め記憶部に記憶されている制御部と、
前記撮像手段、前記第1記憶手段、前記第2記憶手段および前記制御部をそれぞれ作動させるための主電源装置および補助電源装置により構成される電源装置と、を具備するデータ収集装置であって、
前記トリガー条件と前記データ抽出条件とに基づいて、前記第1記憶手段から抽出した記録用画像データを前記第2記憶手段に記録するデータ記録処理の実行前に、前記主電源装置が使用不可能になった場合、
前記制御部は、
前記補助電源装置から供給することが可能な補助電力量と、前記撮像手段、前記第1記憶手段、前記第2記憶手段および前記制御部の単位時間当たりの消費電力量と、に基づいて、前記撮像手段、前記第1記憶手段、前記第2記憶手段および前記制御部を継続動作させることが可能な時間である継続動作可能時間と、前記データ抽出条件により規定された抽出範囲に亘って前記第1記憶手段から抽出すべき記録用画像データのうち、前記第1記憶手段から未抽出状態の未抽出状態記録用画像データを前記第2記憶手段に記録するデータ記録処理が完了するまでに必要な時間である所要処理時間と、をそれぞれ算出する処理を実行し、
前記継続動作可能時間と前記所要処理時間とを比較し、前記継続動作可能時間が前記所要処理時間未満であったとき、
前記データ抽出条件により規定された抽出範囲に亘って前記第1記憶手段から抽出すべき記録用画像データのデータ容量を算出する処理と、
前記第2記憶手段に、前記記録用画像データを記憶させるための記録用ファイルを作成すると共に、該作成した記録用ファイルに対し、前記記録用画像データ容量以上のデータ容量を予め決定する処理と、
前記第1記憶手段から前記記録用画像データを抽出すると共に、前記第2記憶手段内に作成した前記記録用ファイルに記録する処理と、を実行し、
前記継続動作可能時間と前記所要処理時間とを比較し、前記継続動作可能時間が前記所要処理時間以上であったとき、
前記データ抽出条件により規定された抽出範囲に亘って前記第1記憶手段から前記記録用画像データを抽出する処理と、
前記第2記憶手段に、前記記録用画像データを記憶させるための記録用ファイルを作成する処理と、
前記第2記憶手段に、前記記録用画像データを記録する処理を実行することを特徴とするデータ収集装置。 - 前記制御部は、前記記録用ファイルに前記第1記憶手段内から抽出した前記記録用画像データを記録する際において、
前記記録用画像データを時系列的に不連続な順番で記録する処理を実行することを特徴とする請求項5記載のデータ収集装置。 - 前記記録用画像データを時系列的に不連続な順番で記録する際は、インターレース方式によることを特徴とする請求項6記載のデータ収集装置。
- 前記記録用画像データを時系列的に不連続な順番で記録する際は、前記記録用画像データを構成するフレーム番号を用いてランダム配列することにより生成された画像データ記録順番情報に基づいて実行されることを特徴とする請求項6記載のデータ収集装置。
- 前記制御部は、前記データ抽出条件により規定されている範囲における画像データの撮像が完了した場合、前記撮像装置への電源供給を停止する処理を実行することを特徴とする請求項1〜8のうちのいずれか一項記載のデータ記憶装置。
- 前記制御部は、前記データ抽出条件により規定されている範囲における前記第1記憶手段からの前記記録用画像データの抽出が完了した場合、前記第1記憶手段への電源供給を停止する処理を実行することを特徴とする請求項1〜9のうちのいずれか一項記載のデータ収集装置。
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