JP2008140376A - 車両用情報記録装置、プログラムおよび記録媒体 - Google Patents

車両用情報記録装置、プログラムおよび記録媒体 Download PDF

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Abstract


【課題】 バックアップ用電源からの電力供給時に記録される車両情報を利用者に容易に認識させることができる車両用情報記録装置、およびその機能をコンピュータに実行させるプログラム、ならびにそのプログラムが記録された記録媒体を提供する。
【解決手段】 車両2が事故に遭遇するなどして、その事故の衝撃によって、CPU11に、車両電源部50からの電力の供給がなされなくなり、バックアップ用電源部27からの電力の供給がなされたときに、車両電源部50から電力が供給されているときに静止画像情報が記録される車両電源用フォルダのフォルダ名に予め定める識別情報「−A」を付加して、CFカード3に新たなフォルダとしてバックアップ電源用フォルダを作成し、第2SD−RAM32に記憶された静止画像情報のうちの一部を、CFカード3の前記バックアップ電源用フォルダに記録する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両に関する車両情報、たとえば車両に設けられるカメラで撮像された画像情報を記録し、たとえば車両の状態に基づいて車両情報を記録媒体に記録する車両用情報記録装置、およびその機能をコンピュータに実行させるプログラム、ならびにそのプログラムが記録された記録媒体に関する。
従来の技術の車両用情報記録装置として、車両に設けられるカメラで撮像された画像情報を巡回的に第1のメモリ、たとえばリングバッファメモリに記録しておき、車両が事故に遭遇した場合などには、それをトリガとして、前記記録された複数の画像情報を第2のメモリ、たとえばコンパクトフラッシュ(登録商標)カード(以下「CFカード」という場合がある)に記録する装置がある。このような車両用情報記録装置では、複数の画像情報を切れ目なく(エンドレスで)第1のメモリに記録するため、事故直前の画像情報も第2のメモリに記録することができる(たとえば、特許文献1参照)。
特開2000−006854号公報
従来技術の車両用情報記録装置では、車両が事故に遭遇した場合などをトリガとして、カメラで撮像されて第1のメモリに記録された画像情報を、第2のメモリに作成されるフォルダに記録している。車両用情報記録装置は、車両用電源から供給される電力によって、前記第1のメモリに記録された画像情報を第2のメモリに記録しているが、車両がたとえば事故に遭遇し、その事故の衝撃によって車両用電源から電力が供給されなくなると、バックアップ用電源から電力が供給され、そのバックアップ用電源から供給される電力によって、前記第1のメモリに記録された画像情報を第2のメモリに作成されるフォルダに記録している。
従来技術の車両用情報記録装置では、車両用電源からの電力供給時に第1のメモリに記録される画像情報と、バックアップ用電源からの電力供給時に第1のメモリに記録される画像情報とが、それぞれ区別されることなく、いずれも第2のメモリに作成される同一のフォルダに混在して記録される。したがって利用者は、第2のメモリに作成されるフォルダに記録された複数の画像情報を、たとえばパーソナルコンピュータ(略称:PC)に取込み、取込まれた複数の画像情報のうち、バックアップ用電源からの電力供給時に第1のメモリに記録された画像情報をPCの表示画面に表示させる場合に、PCに取込まれた全ての画像情報を逐一確認して、前記バックアップ用電源からの電力供給時に第1のメモリに記録された画像情報を検索しなければならないので、手間がかかり、前記第1のメモリに記録された画像情報を即座に認識することができないという問題がある。
また前述のように、バックアップ用電源からの電力供給時に第1のメモリに記録された画像情報こそ、利用者が必要とする情報である。すなわち、車両用電源からバックアップ用電源に切換わるということは、車両用情報記録装置と車両用電源との接続が解除される程の衝撃が車両に加わったものと考えることができ、このような衝撃に至る状況を把握するために、前記バックアップ用電源からの電力供給時に第1のメモリに記録された画像情報を、利用者にとって認識し易いように第2のメモリに記録することができる装置が要望されている。
本発明の目的は、バックアップ用電源からの電力供給時に記録される車両情報を利用者に容易に認識させることができる車両用情報記録装置、およびその機能をコンピュータに実行させるプログラム、ならびにそのプログラムが記録された記録媒体を提供することである。
本発明(1)に従えば、第1のメモリは、車両に関する車両情報を巡回的に記録する。記録制御手段は、所定の条件となる毎に第1のメモリに記録された車両情報を第2のメモリに記録する。記録制御手段は、主電源手段から電力が供給される。補助電源手段は、主電源手段から記録制御手段への電力供給のバックアップを行う。記録制御手段は、補助電源手段からの電力の供給がなされたとき、補助電源手段から供給される電力を用いて第2のメモリに記録されたことが判別可能となるように、第1のメモリに記録された車両情報を第2のメモリに記録する。
本発明(1)によれば、車両が事故に遭遇するなどして、その事故の衝撃によって、記録制御手段に主電源手段からの電力の供給がなされなくなり、補助電源手段からの電力の供給がなされたとき、補助電源手段から供給される電力を用いて第2のメモリに記録されたことが判別可能となるように、第1のメモリに記録された車両情報を第2のメモリに記録するように構成される。
したがって第2のメモリに記録された複数の車両情報が、たとえばパーソナルコンピュータ(略称:PC)に取込まれ、その取込まれた複数の車両情報のうち、補助電源手段から供給される電力を用いて第2のメモリに記録された車両情報をPCの表示画面に表示させる場合に、利用者は、前記取込まれた複数の車両情報を視認するだけで、補助電源手段から供給される電力を用いて第2のメモリに記録された車両情報であるか否かを容易かつ即座に判別することができる。これによって利用者は、補助電源手段から供給される電力を用いて第2のメモリに記録された車両情報をPCの表示画面に表示させるなどして、容易に確認することができる。
また前記従来技術とは異なり、利用者は、補助電源手段から供給される電力を用いて第2のメモリに記録された車両情報を、PCに取込まれた全ての車両情報を逐一確認して検索する必要がない。したがって、利用者による前記第2のメモリに記録された車両情報の検索作業の手間を省くことができる。
以下に、本発明を実施するための複数の形態について説明する。以下の説明において、先行する形態で説明している事項に対応する部分については同一の参照符を付し、重複する説明を略する場合がある。構成の一部のみを説明している場合、構成の他の部分は、先行して説明している形態と同様とする。実施の各形態で具体的に説明している部分の組合せばかりではなく、特に組合せに支障が生じなければ、実施の各形態同士を部分的に組合せることも可能である。以下に説明する各実施の形態の車両用情報記録装置(以下「ドライブレコーダ」という場合がある)は、たとえばバッテリ電圧が12ボルトの乗用車に好適に搭載される。
図1は、本発明の実施の一形態であるドライブレコーダ1の電気的構成を示すブロック図である。図2は、車両2へのカメラ取付け位置を説明するための図である。ドライブレコーダ1は、車両2に設けられる撮像装置であるカメラから与えられる画像情報を記憶するとともに、予め定める条件が成立した場合に、画像情報および音声情報などを、記録媒体、具体的には不揮発性メモリであるコンパクトフラッシュ(登録商標)カード(以下「CFカード」という場合がある)3に記録するように構成されている。CFカード3は、通電しなくても記憶が消えないフラッシュメモリと、外部との入出力を受け持つコントローラ回路とが電気的に接続されたものである。
ドライブレコーダ1は、ドライブレコーダ本体5、撮像装置であるカメラ6、車室内の音声情報を取得するマイクロフォン(以下「マイク」という)7および警告情報を発するブザー8を有する。カメラ6およびマイク7は、ドライブレコーダ本体5に電気的に接続されて別体に設けられ、ブザー8はドライブレコーダ本体5に一体に設けられる。当該車両2には少なくとも一台のカメラ6が設けられる。
カメラ6は、CCD(Charge Coupled Device)カメラによって実現される。このカメ
ラ6は、図2の矢符D1で表記する車両2の前方方向を撮影するために、たとえばルームミラー裏のフロントガラス2aに、図示外のブラケットを介して貼り付けられる。つまりこのカメラ6は車両前方に向けて固定される。ドライブレコーダ1では、オプションとして、当該車両2に二台目または三台目のカメラ6を設けることが可能であり、具体的には車室内の撮影用カメラ6A、または車両後方の撮影用カメラ6Bを設けることも可能である。ドライブレコーダ本体5には、これらのカメラ6で撮像するための撮影スイッチ9が電気的に接続されて別体に設けられる場合もある。
ドライブレコーダ本体5には、CFカード3を挿抜可能な挿入口が形成されている。挿入口に挿抜可能な記録媒体は、前述のCFカード3に限らず、たとえばSD(Secure Digital)メモリカード、メモリースティックおよびスマートメディアであってもよい。
ドライブレコーダ本体5は、CPU(Central Processing Unit)11、フラッシュR
OM(Flash Read Only Memory;略称:F−ROM)12、記憶手段としてのRAM( Random Access Memory)13、CFカードインターフェース(略称:CFカードIF)14、JPEG IC(JPEG:Joint Photographic coding Experts Group、IC: Integrated Circuit)15、ビデオスイッチ(略称:ビデオSW)16および発光ダイオ
ード(Light Emitting Diode;略称:LED)17を有する。
ドライブレコーダ本体5は、USB(Universal Serial Bus)ホスト機能を有する手段であるUSB HOST20、USBインタフェース(略称:USB IF)21、通信用ドライバ22、LCD(Liquid Crystal Display)操作器コネクタ23、バッファ24、車両2から与えられるHi/Lo信号の電源起動信号を含む車両信号を検出する起動信号検出回路部25、ウォッチドック機能を有するウォッチドックIC(略称:WD)26、バックアップ用電源部27、Gセンサ28、リアルタイムクロック(Real Time Clock;略称:RTC)29および車速パルスを集計する図示外のカウンタをさらに有す
る。LCD操作器コネクタ23には、乗務員データを入力可能なLCD操作器27が接続可能に構成されている。
Gセンサ28は、車両2の前後方向および左右方向に作用する重力加速度、いわゆるGセンサ出力値を検出可能である。車両2の進行方向を前後方向とし、その一方が前方であり他方が後方である。また、車両2の前方に向かって左右の方向を左右方向とする。前後方向および左右方向に直交する方向を上下方向とする。前記前後方向をY軸方向と定義し、前記左右方向をX軸方向と定義する。X軸方向のGセンサ出力値とY軸方向のGセンサ出力値とは、独立して検出されて記録される。
F−ROM12は、ドライブレコーダ本体5を構成するハードウェア資源を統括的に制御するための制御プログラムを記憶する。RAM13は、第1SD−RAM( Synchronous Dynamic Random Access Memory)31および第2SD−RAM32を備える。第1SD−RAM31は、JPEG IC15によってJPEG形式に変換された画像データを一時的に記憶する。第2SD−RAM32は、リングバッファメモリによって構成される。第2SD−RAM32は、Gセンサ28によって検出されるGセンサ出力値、後述する車速センサ35によって検出される車両2の走行速度(以下「車速」という)情報、および起動信号検出回路部25によって検出される車両信号などの車両2に関する車両情報、前記JPEG形式に変換された静止画像情報、マイク7に入力される音声情報などを巡回して一時的に記憶する。RTC29は、CPU11、F−ROM12、第2SD−RAM32の動作の基準となるシステムクロック、ならびに現在時刻などを含む計時情報をCPU11に与える。
CPU11には、F−ROM12、第2SD−RAM32、CFカードIF14、LED17、RTC29がそれぞれ電気的に接続される。CPU11には、JPEG IC15を介して第1SD−RAM31およびビデオSW16が電気的に接続されている。ビデオSW16は、複数のカメラ6が設けられる場合に、所定時間間隔で撮像する複数のカメラ6を切換えるための切換えスイッチである。
CPU11には、USB HOST20を介してUSB IF21が電気的に接続されるとともに、通信用ドライバ(232Cドライバ)22、LCD操作器コネクタ23、バッファ24、WD26、Gセンサ28およびバックアップ用電源部27がそれぞれ電気的に接続されている。バッファ24は、起動信号検出回路部25に電気的に接続される。WD26には、バックアップ用電源部27が電気的に接続される。前記電源起動信号が得られない場合、通信用ドライバ22からの入力をスイッチ30でGPSアンテナ側への入力に切換える。この場合には、単独でGPSから車両2の位置を検出できる。バックアップ用電源部27は、車両に設けられる車両電源部50から電力の供給が停止したときに、CPU11に電力を供給する。
本実施の形態の第2SD−RAM32は、第1のメモリに相当し、CFカード3は、第2のメモリに相当する。CPU11は、記録制御手段に相当する。車両電源部50は、主電源手段に相当し、バックアップ用電源部27は、補助電源手段に相当する。
図3は、Gセンサ出力値に基づいて、静止画像情報が一定間隔δおきにCFカード3に記録される態様を表す図である。図4は、静止画像情報の一部と位置情報等との関係を表す図である。CPU11は、カメラ6で撮像され、ドライブレコーダ本体5に入力された入力画像をJPEG IC15によってJPEG形式の静止画像情報に変換して、そのJPEG形式に変換された静止画像情報を第1SD−RAM31に一時的に記憶させる。その後CPU11は、JPEG形式に変換された静止画像情報をフレーム単位で時系列順に第2SD−RAM32に順次記憶させる。このとき1枚(1フレーム)の静止画像は、たとえば「画像*.jpg」という形式で第2SD−RAM32に記憶される(図4参照)。前記「*」は整数である。
CPU11は、静止画像の付加情報として、当該車両2のGセンサ出力値と、位置情報と、時刻情報と、車速センサ35(図1参照)からの車速情報と、マイク7からの音声情報とを、第2SD−RAM32に順次記憶させる。
予め定める記録条件を満たした場合、CPU11は、ブザー8に記録開始の合図を出力させる。これとともにCPU11は、第2SD−RAM32に記憶されたJPEG変換画像、Gセンサ出力値、位置情報、時刻情報および車速情報をCFカード3に記録させる。本実施の形態では、たとえば1秒間に10枚(10フレーム)の静止画像がCFカード3に記録され、1イベント最大20秒間で200枚(200フレーム)の静止画像がCFカード3に記録可能に構成されている。1イベントとは、予め定める記録条件を満たした一つの状態と同義である。
さらに述べると、本実施の形態のCFカード3には、1イベント(1件)あたりの静止画像の記録時間を20秒とした場合、15件分の静止画像を記録可能である。CFカード3には、たとえば図4に示すように、最大20秒間で200枚の静止画像「画像1.jpg」,・・・,「画像200.jpg」から成る静止画像情報群が記録され、また前記静止画像情報群に含まれる各静止画像のファイル名「画像1」,・・・,「画像200」と、前記車両2の位置情報、時刻情報、Gセンサ出力値および車速情報を含む情報とをそれぞれ関連付けた情報が、静止画像情報群の付加情報として、CFカード3に記録される。
図5は、閾値を超過したGセンサ出力値40と、CFカード3に記録される静止画像情報の記録範囲Rhとの関係を表す図である。記録条件としてGセンサ出力値40が閾値GmaxまたはGminを超過すると、閾値超過時刻Tを基準として最大20秒間の記録範囲Rhにわたって、第2SD−RAM32にエンドレスで記録されたJPEG変換画像、そのGセンサ出力値、位置、時刻および車速情報と、マイク7からの音声情報とをCFカード3に記録する。以下の説明において、閾値超過時刻Tをトリガ発生時Tという場合がある。トリガ発生時T前の記録時間Tbef秒に、トリガ発生時T後の記録時間Taft秒を加えた時間が、1イベントにおける記録範囲Rhの合計時間に相当する。
本実施の形態では、トリガ発生時T前の記録時間Tbefを12秒とし、トリガ発生時T後の記録時間Taftを8秒としている。トリガ発生時T前の記録時間Tbefは、8秒以上12秒以下の範囲で設定可能であり、トリガ発生時T後の記録時間Taftは、8秒以上12秒以下の範囲で設定可能である。換言すれば、1イベントにおける記録範囲Rhは、トリガ発生時T前8秒以上12秒以下、トリガ発生時T後8秒以上12秒以下の範囲で最大20秒間を設定可能になっている。
本実施の形態では、1イベントにおける記録範囲Rhの合計時間を最大20秒に設定しているが、記録範囲Rhの合計時間は20秒に限定されるものではなく、記録範囲Rhの合計時間を、20秒よりも長い時間に設定されてもよいし、20秒よりも短い時間に設定されてもよい。
図6は、Gセンサ出力値の閾値判定方法を説明するための図である。CPU11は、Gセンサ28の出力を取得し、閾値Gabeを超えたか否かを判定する。Gセンサ28は、前述のようにX、Y軸方向の重力加速度を検出する二軸タイプのセンサであり、車両2の前後方向および左右方向の重力加速度を検出可能に構成されている。したがって前後方向の衝突事故だけでなく、左右方向の衝突事故をも確実に検出することができ、その原因を分析することが可能となる。閾値判定は、前後方向の重力加速度と、左右方向の重力加速度とのベクトル和で実施する。この閾値は、設定により任意の値に変更可能になっている。
図7は、本発明の実施の一形態のドライブレコーダ1の一部の構成を示すブロック図である。本実施の形態のドライブレコーダ1のバックアップ用電源部27は、バックアップ回路部27A、内部電源変換部51および電力検出手段である主電源用電力検出部52を備えて構成される。
車両2に設けられる車両電源部(以下「主電源部」という場合がある)50の出力部50bは、バックアップ回路部27Aの入力部27aに電気的に接続されるとともに、主電源用電力検出部52の入力部52aに電気的に接続される。バックアップ回路部27Aの出力部27bは、内部電源変換部51の入力部51aに電気的に接続される。内部電源変換部51の出力部51bおよび主電源用電力検出部52の出力部52bは、CPU11に電気的に接続される。
本実施の形態のバックアップ回路部27Aは、ダイオード55およびコンデンサ56を備えて構成される。具体的に述べると、車両電源部50の出力部50bは、ダイオード55のアノード55aに電気的に接続される。ダイオード55のカソード55bと内部電源変換部51との間には、他端がグランドに接続されたコンデンサ56が接続されている。ダイオード55のカソード55bとコンデンサ56の正極端子との接続点は、内部電源変換部51の入力部51aに電気的に接続されている。コンデンサ56は、電解コンデンサによって実現されてもよいし、電気二重層コンデンサによって実現されてもよい。
バックアップ回路部27Aでは、車両電源部50から電力が供給されているときは、供給される電力を用いてコンデンサ56を充電し、また車両電源部50から電力が供給されていないときは、コンデンサに蓄えられた電荷を放電することによって、内部電源変換部51に電力を供給する。
内部電源変換部51は、バックアップ回路部27Aから与えられた電圧を、CPU11で用いられる電圧に変換し、変換した電圧をCPU11に与える。内部電源変換部51は、たとえばレギュレータによって実現される。
主電源用電力検出部52は、車両電源部50から電力が供給されているか否かを検出し、その検出結果をCPU11に与える。車両電源部50から電力が供給されているか否かは、具体的には車両電源部50から供給される電圧値または電流値が零であるか否かを判断することによって検出する。さらに述べると、主電源用電力検出部52は、車両電源部50から供給される電圧値または電流値が零であれば、車両電源部50から電力が供給されていないことを検出する。
図8は、第2SD−RAM32に記憶された静止画像情報を、日時が新しい順番にCFカード3に記録する場合の第2記録処理の動作を説明するための図である。図9は、静止画像情報の第2SD−RAM32への記憶動作および静止画像情報のCFカード3への記録動作を示す図である。図9(1)は、静止画像情報の第2SD−RAM32への記憶動作を示す図である。図9(2)は、車両電源部50から電力が供給されているときの静止画像情報のCFカード3への記録動作を示す図である。図9(3)は、トリガ発生と同時に車両電源部50からの電力供給が停止したときの静止画像情報のCFカード3への記録動作を示す図である。図9(4)は、トリガ発生後に車両電源部50からの電力供給が停止したときの静止画像情報のCFカード3への記録動作を示す図である。
本実施の形態の第2SD−RAM32は、30秒分の静止画像情報を記憶可能な容量を有しており、図8および図9(1)に示すように、たとえばフレームA、フレームB、フレームC、・・・,フレームM、フレームN、フレームOの順番に、各フレームの静止画像情報を記憶する。また本実施の形態では、Gセンサ出力値が閾値GmaxまたはGminを超過したとき、その閾値超過時刻(トリガ発生時)Tを基準として、トリガ発生時T前の12秒分の静止画像情報と、トリガ発生時T後の8秒分の静止画像情報とを、第2SD−RAM32からCFカード3へ記録するように構成されている。
CPU11は、カメラ6で撮像され、第2SD−RAM32に記憶された静止画像情報をCFカード3に記録すべき指令、具体的には前記指令を表す信号が与えられ、かつ主電源用電力検出部52が、車両電源部50から電力が供給されていることを検出したとき(以下「通常時」という場合がある)に、前記指令を表す信号が与えられた時刻を含む予め定める時間内に第2SD−RAM32に記憶された静止画像情報を、トリガ発生時Tを基準として、第2SD−RAM32に記憶された日時が古いフレームの静止画像情報から順番にCFカード3に記録させる第1記録処理を実行する。
さらに述べると、CPU11は、図8に示すように、通常時には、第2SD−RAM32に記憶された静止画像情報のうち、トリガ発生時Tを基準として、トリガ発生時T前の12秒分の静止画像情報と、トリガ発生時T後の8秒分の静止画像情報とを、第2SD−RAM32に記憶された日時が古いフレームの静止画像情報から順番にCFカード3に記録させる。さらに具体的に述べると、CPU11は、図9(2)に示すように、通常時には、フレームA、フレームB、・・・、フレームH、・・・,フレームI、・・・、フレームM、フレームN、フレームOの順番に、第2SD−RAM32に記憶された各フレームの静止画像情報をCFカード3に記録させる。
また通常時に、静止画像情報がCFカード3に記録されているときでも、第2SD−RAM32には、図8および図9(1)に示すようにフレームP、フレームQ、フレームR、・・・の順番に、新たなフレームの静止画像情報が空き領域に記憶されていく。第2SD−RAM32に記憶されている静止画像情報がCFカード3に記録されると、この静止画像情報は第2SD−RAM32から消去され、消去されてできた空き領域には、新たな静止画像情報が記憶されるようになっている。
車両2の前後方向および左右方向に作用する重力加速度を表すGセンサ出力値が、予め定める閾値を越えるなどの所定の条件が成立して、第2SD−RAM32に記憶された静止画像情報をCFカード3に記録すべき指令を表す信号が与えられ、かつ主電源用電力検出部52が、車両電源部50から電力が供給されていないことを検出したとき(以下「電源断時」という場合がある)には、第2SD−RAM32に記憶された静止画像情報のうち、トリガ発生時Tを基準として、第2SD−RAM32に記憶された日時が新しいフレームの静止画像情報が、前記日時が古いフレームの静止画像情報に比べて、事故の状況分析および車両の運転状況の分析をするうえで重要な静止画像情報となる。
そこで本実施の形態では、電源断時TOFFには、以下のような第2記録処理をCPU11が実行する。すなわちCPU11は、電源断時TOFFに、バックアップ用電源部27から供給される電力を用いて、第2SD−RAM32に記憶された静止画像情報の少なくとも一部分、具体的にはトリガ発生時Tを基準として、トリガ発生時Tに第2SD−RAM32に記憶されたフレームを含む日時が新しいフレームの静止画像情報から順番に、トリガ発生時Tからその時刻以前に遡って各フレームの静止画像情報をCFカード3に記録可能となるように、第1記録処理とは異なる第2記録処理を実行する。
さらに述べると、CPU11は、電源断時TOFFに、第2SD−RAM32に記憶された静止画像情報のうち、トリガ発生時Tに第2SD−RAM32に記憶されたフレームを含む日時が新しいフレームの静止画像情報から順番にCFカード3に記録させる。さらに具体的に述べると、CPU11は、電源断時TOFFに、トリガ発生時Tを基準として、フレームJ、フレームI、・・・、フレームH、フレームG、フレームF・・・の順番に、各フレームの静止画像情報をCFカード3に記録させる。
なお、電源断時TOFFにCFカード3に静止画情報を記録する期間は、上記の例では第1記録処理と同じトリガ発生時点Tからその12秒前までの範囲の時間であるが、トリガ発生時点Tからその12秒より短い所定時間前(たとえば、5秒前、10秒前)までの範囲の時間としてもよい。これによってバックアップ用電源部27の構成を小型化できる。
トリガ発生と同時に車両電源部50からの電力供給が停止したとき、換言すればトリガ発生時Tと電源断時TOFFとが一致したとき、CPU11は、図9(3)に示すように、トリガ発生時Tを基準として、トリガ発生時Tからその時刻以前に遡ってフレームJ、フレームI、・・・、フレームH、フレームG、フレームF・・・の順番に、各フレームの静止画像情報をCFカード3に記録させる。
トリガ発生後に車両電源部50からの電力供給が停止したとき、CPU11は、図9(4)に示すように、車両電源部50から電力が供給されている間と、電源断時TOFF後とでそれぞれ異なる記録動作を行う。さらに述べると、CPU11は、車両電源部50から電力が供給されている間、図9(2)に示す記録動作、具体的にはフレームA、フレームB、・・・、フレームH、・・・,の順番に、第2SD−RAM32に記憶された各フレームの静止画像情報をCFカード3に記録させる。
電源断時TOFFには、CPU11は、図9(3)に示す記録動作、具体的にはトリガ発生時Tを基準として、トリガ発生時Tに第2SD−RAM32に記憶されたフレームを含む日時が新しいフレームの静止画像情報から順番に、さらに具体的にはフレームJ、フレームI、・・・、フレームH、フレームG、フレームF、・・・の順番に、トリガ発生時Tからその時刻以前に遡って第2SD−RAM32に記憶された各フレームの静止画像情報をCFカード3に記録させる。
図10は、第2SD−RAM32に記憶された静止画像情報を、日時が新しい順番にCFカード3に記録する第2記録処理に関するCPU11の処理手順を示すフローチャートである。図10に示すフローチャートでは、ドライブレコーダ本体5が電源起動する条件で本処理が開始する。本処理は、CPU11によって実行される。本処理開始後、ステップa1に移行する。
ステップa1では、第2SD−RAM32に記憶された静止画像情報のCFカード3への記録指令が与えられたか否かを判断し、記録指令が与えられた場合はステップa2に移行し、記録指令が与えられない場合は、全ての処理手順を終了する。
第2SD−RAM32に記憶された静止画像情報のCFカード3への記録指令は、たとえばGセンサ出力値が閾値GmaxまたはGminを超過したときに、CPU11に与えられる。したがって第2SD−RAM32に記憶された静止画像情報のCFカード3への記録指令が与えられたか否かは、たとえばGセンサ出力値が閾値GmaxまたはGminを超過した否かに基づいてCPU11が判断する。
またステップa1において、第2SD−RAM32に記憶された静止画像情報のCFカード3への記録指令が与えられたか否かは、利用者によって撮影スイッチ9が操作されたか否かに基づいてCPU11が判断してもよい。
ステップa2では、車両電源部50から電力が供給されているか否かを判断し、供給されていればステップa3に移行し、供給されていなければステップa4に移行する。ステップa3では、前述の第1記録処理を実行させる。第1記録処理を実行した後は、全ての処理手順を終了する。ステップa4では、前述の第2記録処理を実行させる。第2記録処理を実行した後は、全ての処理手順を終了する。
前述のように本実施の形態によれば、カメラ6で撮像された静止画像情報を記録すべき指令を表す信号が与えられ、かつ主電源用電力検出部52が車両電源部50から電力が供給されていないことを検出したときは、バックアップ用電源部27から供給される電力を用いて、第2SD−RAM32にフレーム単位で記憶された静止画像情報の少なくとも一部分がCFカード3に記録可能となるように、前記第1記録処理とは異なる第2記録処理が、CPU11によって実行される。
具体的には、電源断時TOFFに、第2SD−RAM32に記憶された静止画像情報のうち、トリガ発生時Tに第2SD−RAM32に記憶されたフレームを含む日時が新しいフレームの静止画像情報から順番に、トリガ発生時Tからその時刻以前に遡って各フレームの静止画像情報をCFカード3に記録可能となるように、CPU11によって第2記録処理が実行される。
これによって、たとえば車両が事故に遭遇し、その事故の衝撃によって、車両電源部50から電力が供給されなくなった場合でも、バックアップ用電源部27から供給される電力を用いて、第2SD−RAM32に記憶された静止画像情報のうち、トリガ発生時Tに第2SD−RAM32に記憶されたフレームを含む日時が新しいフレームの静止画像情報およびトリガ発生時Tに近い日時のフレームの静止画像情報を、CFカード3に確実に記録することができる。
したがってCFカード3に記録された静止画像情報の表す画像、さらに述べると事故の状況分析および車両の運転状況の分析をするうえで重要なフレームの静止画像情報の表す画像に基づいて、たとえば事故の状況および車両の運転状況を詳細に分析することが可能となる。
図11は、電源断時の静止画像情報の記録処理に関するCPU11の処理手順を示すフローチャートである。図11に示すフローチャートでは、ドライブレコーダ本体5が電源起動する条件で本処理が開始する。本処理は、CPU11によって実行される。本処理開始後、ステップb1に移行する。
ステップb1では、第2SD−RAM32に記憶された静止画像情報をCFカード3に記録するトリガが発生したか否かを判断し、トリガが発生した場合はステップb2に移行し、トリガが発生していない場合は、全ての処理手順を終了する。
第2SD−RAM32に記憶された静止画像情報をCFカード3に記録するトリガが発生したか否かは、Gセンサ出力値が閾値GmaxまたはGminを超過したか否か、撮影スイッチ9が操作されたか否かなどに基づいて、CPU11が判断する。さらに述べると、CPU11は、Gセンサ出力値が閾値GmaxまたはGminを超過したことを認識したとき、および撮影スイッチ9が操作されたことを認識したとき、前記トリガが発生したと判断する。
ステップb2では、車両電源部50から供給される電力を用いて、第2SD−RAM32に記憶された静止画像情報を記録するフォルダ(以下「車両電源用フォルダ」という場合がある)をCFカード3に作成して、ステップb3に移行する。
車両電源用フォルダのフォルダ名は、予め定める規則に従って決定される。本実施の形態では、トリガが発生した日時(以下「トリガ発生日時」という場合がある)に基づいて、車両電源用フォルダのフォルダ名が決定される。CPU11が、Gセンサ出力値が閾値GmaxまたはGminを超過したことを認識して前記トリガが発生したと判断したときは、車両電源用フォルダのフォルダ名の先頭に文字「G」を付加する。CPU11が、撮影スイッチ9が操作されたことを認識して前記トリガが発生したと判断したときは、車両電源用フォルダのフォルダ名の先頭に文字「S」を付加する。
ステップb2において、CPU11が、たとえばGセンサ出力値が閾値GmaxまたはGminを超過したことを認識して、2006年9月5日午後3時32分15秒に前記トリガが発生したと判断したときは、CFカード3に「G060905153215」というフォルダ名
の車両電源用フォルダを作成する。
ステップb3では、ステップb2で作成した車両電源用フォルダに、第2SD−RAM32に記憶された静止画像情報を記録する。さらに述べると、ステップb3では、図10に示すフローチャートのステップa3と同様の第1記録処理を実行する。ステップb3の処理後、ステップb4に移行する。
ステップb4では、車両電源部50からの電力の供給が停止しているか否かを判断し、停止していればステップb5に移行し、停止していなければステップb8に移行する。車両電源部50からの電力の供給が停止しているか否かは、バックアップ用電源部27の主電源用電力検出部52から与えられる検出結果に基づいて、CPU11が判断する。
ステップb5では、第2SD−RAM32に記憶された静止画像情報をCFカード3の車両電源用フォルダに記録する処理を中止して、ステップb6に移行する。
ステップb6では、ステップb2で作成した車両電源用フォルダのフォルダ名に予め定める識別情報を付加した新たなフォルダ、さらに述べるとバックアップ用電源部27から供給される電力を用いて、第2SD−RAM32に記憶された静止画像情報を記録するフォルダ(以下「バックアップ電源用フォルダ」という場合がある)をCFカード3に作成して、ステップb7に移行する。
本実施の形態のバックアップ電源用フォルダのフォルダ名は、トリガが発生した日時に基づいて決定される車両電源用フォルダのフォルダ名の最後尾に、予め定める識別情報、本実施の形態では記号「−A」を付加して作成する。CPU11が、Gセンサ出力値が閾値GmaxまたはGminを超過したことを認識して前記トリガが発生したと判断したときは、バックアップ電源用フォルダのフォルダ名の先頭に文字「G」を付加する。CPU11が、撮影スイッチ9が操作されたことを認識して前記トリガが発生したと判断したときは、バックアップ電源用フォルダのフォルダ名の先頭に文字「S」を付加する。
ステップb6において、CPU11が、たとえばGセンサ出力値が閾値GmaxまたはGminを超過したことを認識して、2006年9月5日午後3時32分15秒に前記トリガが発生したと判断したときは、CFカード3に「G060905153215-A」というフォルダ
名のバックアップ電源用フォルダを作成する。
ステップb7では、ステップb6で作成したバックアップ電源用フォルダに、電源断時に、バックアップ用電源部27から供給される電力を用いて、第2SD−RAM32に記憶された静止画像情報の少なくとも一部分を記録する。さらに具体的には、電源断時に、トリガ発生時Tを基準として、トリガ発生時Tに第2SD−RAM32に記憶されたフレームを含む日時が新しいフレームの静止画像情報から順番に、トリガ発生時Tからその時刻以前に遡って各フレームの静止画像情報をCFカード3に記録して、全ての処理手順を終了する。
ステップb8では、第2SD−RAM32に記憶された静止画像情報の車両電源用フォルダへの記録処理が終了したか否かを判断し、記録処理が終了していれば、全ての処理手順を終了し、記録処理が終了していなければ、ステップb3に戻り、第2SD−RAM32に記憶された静止画像情報の車両電源用フォルダへの記録処理を行う。
前述のように本実施の形態によれば、車両が事故に遭遇するなどして、その事故の衝撃によって、CPU11に、車両電源部50からの電力の供給がなされなくなり、バックアップ用電源部27からの電力の供給がなされたとき、バックアップ用電源部27から供給される電力を用いてCFカード3に記録されたことが判別可能となるように、第2SD−RAM32に記憶された車両情報をCFカード3に記録するように構成される。
したがってCFカード3に記録された複数の車両情報が、たとえばパーソナルコンピュータ(略称:PC)に取込まれ、その取込まれた複数の車両情報のうち、バックアップ用電源部27から供給される電力を用いてCFカード3に記録された車両情報をPCの表示画面に表示させる場合に、利用者は、前記取込まれた複数の車両情報を視認するだけで、バックアップ用電源部27から供給される電力を用いてCFカード3に記録された車両情報であるか否かを容易かつ即座に判別することができる。これによって利用者は、バックアップ用電源部27から供給される電力を用いてCFカード3に記録された車両情報をPCの表示画面に表示させるなどして、容易に確認することができる。
また前記従来技術とは異なり、利用者は、バックアップ用電源部27から供給される電力を用いてCFカード3に記録された車両情報を、PCに取込まれた全ての車両情報を逐一確認して検索する必要がない。したがって、利用者による前記CFカード3に記録された車両情報の検索作業の手間を省くことができる。
また本実施の形態によれば、バックアップ用電源部27からの電力の供給がなされたとき、車両電源部50から電力が供給されているときに車両情報である静止画像情報が記録される車両電源用フォルダのフォルダ名に予め定める識別情報「−A」を付加して、CFカード3に新たなフォルダとしてバックアップ電源用フォルダを作成し、第2SD−RAM32に記憶された静止画像情報のうちの一部を、CFカード3の前記バックアップ電源用フォルダに記録するように構成される。
したがってCFカード3に記録された複数の静止画像情報を、たとえばパーソナルコンピュータ(略称:PC)に取込み、取込まれた複数の静止画像情報のうち、バックアップ用電源部27からの電力供給時に記録された静止画像情報を表示して確認するときに、利用者は、PCの表示画面に表示されるフォルダのうち、予め定める識別情報が付加されたフォルダ名のバックアップ電源用フォルダを検索すればよい。したがって利用者は、バックアップ電源用フォルダの有無を、容易かつ即座に認識することができ、バックアップ電源用フォルダがある場合は、そのフォルダを選択して、バックアップ用電源部27からの電力供給時に記録された静止画像情報を容易に確認することができる。
これによって、前記従来技術とは異なり、利用者は、PCに取込まれた全ての静止画像情報を逐一確認して、バックアップ用電源部27からの電力供給時に記録された静止画像情報を検索する必要がない。したがって、利用者による静止画像情報の検索作業の手間を省くことができる。これによって利用者は、バックアップ用電源部27からの電力供給時に記録された静止画像情報を比較的短時間に確認することができる。
また本実施の形態によれば、CPU11によって、CFカード3に新たなフォルダとしてバックアップ電源用フォルダが作成されるときに、予め定める規則に従ってフォルダ名が決定され、このフォルダ名の最後尾に予め定める識別情報が付加される。このように予め定める規則、たとえばトリガ発生日時に基づいて決定したフォルダ名の最後尾に、車両電源用フォルダと識別するための識別情報を付加することによって、たとえばPCに取込まれたフォルダが日時順に並べられてPCの表示画面にリスト表示される場合、バックアップ電源用フォルダは、関連するイベントの車両電源用フォルダの前後に表示される。
したがって利用者は、所望するバックアップ電源用フォルダの前後に表示される車両電源用フォルダが、前記バックアップ電源用フォルダと関連するイベントのフォルダであることを容易に認識することができる。これによって、利用者が所望するバックアップ電源用フォルダと関連する車両電源用フォルダを検索する手間を省くことができ、これらの互いに関連するフォルダに含まれる静止画像情報に基づいて、たとえば事故の状況および車両の運転状況を即座に分析することが可能となる。
図12は、第2SD−RAM32に記憶された静止画像情報を間引きしてCFカード3に記録する場合の第2記録処理の動作を説明するための図である。
CPU11は、通常時には、第2SD−RAM32に記憶された静止画像情報をCFカード3に記録すべき指令を表す信号が与えられた時刻を含む予め定める時間内に第2SD−RAM32に記憶された静止画像情報を、トリガ発生時Tを基準として、第2SD−RAM32に記憶された日時が古いフレームの静止画像情報から順番にCFカード3に作成される車両電源用フォルダに記録させる第1記録処理を実行する。
CPU11は、電源断時には、バックアップ用電源部27から供給される電力を用いて、第2SD−RAM32に記憶された静止画像情報の少なくとも一部分、具体的には第2SD−RAM32に記憶された静止画像情報から一部のフレームを間引きした残余の部分がCFカード3に新たに作成されるバックアップ電源用フォルダに記録可能となるように、第1記録処理とは異なる第2記録処理を実行する。
本実施の形態では、通常時に、1秒間に10フレームの静止画像をCFカード3に記録可能に構成されており、電源断時に、予め定めるフレーム数おきにフレームを間引きして1秒間に5フレームの静止画像をCFカード3に記録可能に構成されている。
前述のように本実施の形態によれば、第2SD−RAM32は、車両に関する車両情報を巡回的に記憶する。CPU11は、所定の条件が成立したとき、たとえば車両2の前後方向および左右方向に作用する重力加速度を表すGセンサ出力値が予め定める閾値を越えたときに、第2SD−RAM32に記憶された車両情報をCFカード3に記録する。バックアップ用電源部27は、車両電源部50からCPU11への電力供給のバックアップを行う。車両電源部50から電力が供給されるCPU11が、バックアップ用電源部27からの電力の供給がなされたときに、第2SD−RAM32に記憶された車両情報のうちの一部が、CFカード3に作成されるバックアップ電源用フォルダに記録されるように構成される。
前記情報のうちの一部とは、バックアップ用電源部27がCPU11への電力の供給をすることができる期間に相当する情報、さらに述べるとバックアップ用電源部27からCPU11へ電力を供給することができる期間にCFカード3に記録できる情報(データ)量である。
したがってCPU11は、車両電源部50から電力が供給されなくなったときでも、バックアップ用電源部27から供給される電力を用いて、第2SD−RAM32に記憶された車両情報のうちの一部をCFカード3に作成されるバックアップ電源用フォルダに確実に記録することができる。
また前述のように本実施の形態によれば、カメラ6で撮像された静止画像情報を記録すべき指令を表す信号が与えられ、かつ主電源用電力検出部52が車両電源部50から電力が供給されていることを検出したときは、第2SD−RAM32にフレーム単位で、前記指令が与えられた時刻を含む予め定める時間内に記憶された静止画像情報を、第2SD−RAM32に記憶された日時が古いフレームから順番にCFカード3に作成される車両電源用フォルダに記録させる第1記録処理が、CPU11によって実行される。
また、カメラ6で撮像された静止画像情報を記録すべき指令を表す信号が与えられ、かつ主電源用電力検出部52が車両電源部50から電力が供給されていないことを検出したときは、バックアップ用電源部27から供給される電力を用いて、第2SD−RAM32にフレーム単位で記憶された静止画像情報の少なくとも一部分がCFカード3のバックアップ電源用フォルダに記録可能となるように、前記第1記録処理とは異なる第2記録処理が、CPU11によって実行される。具体的には、第2SD−RAM32にフレーム単位で記憶された静止画像情報のうち、第2SD−RAM32に記憶された静止画像情報から一部のフレームを間引きした残余の部分がCFカード3のバックアップ電源用フォルダに記録可能となるように、CPU11によって第2記録処理が実行される。
これによって、たとえば車両が事故に遭遇し、その事故の衝撃によって、車両電源部50から電力が供給されなくなった場合でも、バックアップ用電源部27から供給される電力を用いて、第2SD−RAM32に記憶された静止画像情報から一部のフレームを間引きした残余の部分を、CFカード3に作成されるバックアップ電源用フォルダに確実に記録することができる。したがってCFカード3のバックアップ電源用フォルダに記録された静止画像情報に基づいて、たとえば事故の状況および車両の運転状況を詳細に分析することが可能となる。
また、たとえば第2SD−RAM32に記憶された静止画像情報から、予め定めるフレーム数おきに一部のフレームを間引きした残余の静止画像情報をCFカード3のバックアップ電源用フォルダに記録することによって、カメラ6で撮像された静止画像情報を記録すべき指令を表す信号が与えられた時刻を含む予め定める時間における各フレームの時間関係は維持される。したがって、CFカード3のバックアップ電源用フォルダに記録された静止画像情報が、前記予め定めるフレーム数おきに一部のフレームが間引きされた残余の静止画像情報であったとしても、たとえば事故の状況および車両の運転状況を比較的容易に把握して分析することが可能となる。
次に本発明の実施の他の形態のドライブレコーダに関して説明する。図13は、本発明の実施の他の形態のドライブレコーダの一部の構成を示すブロック図である。本実施の形態のドライブレコーダは、図1に示す実施の形態のバックアップ用電源部27とは構成が異なるバックアップ用電源部45を備えて構成される。補助電源手段であるバックアップ用電源部45は、バックアップ回路部27A、内部電源変換部51、電力検出手段である主電源用電力検出部52、および検出手段である補助電源用電力検出部53を備えて構成される。
本実施の形態のバックアップ回路部27A、内部電源変換部51および主電源用電力検出部52の各構成および各機能は、前述の図7に示すバックアップ回路部27A、内部電源変換部51および主電源用電力検出部52と同様であるので、同一の参照符を付して説明を省略する。また本実施の形態のバックアップ用電源部45の構成は、前述の図7に示すバックアップ用電源部27の構成と類似しているので、異なる部分についてのみ説明する。
バックアップ回路部27Aの出力部27b、さらに具体的に述べると、ダイオード55のカソード55bとコンデンサ56の正極端子との接続点は、内部電源変換部51の入力部51aに電気的に接続されるとともに、補助電源用電力検出部53の入力部53aに電気的に接続される。補助電源用電力検出部53の出力部53bは、CPU11に電気的に接続される。
補助電源用電力検出部53は、バックアップ回路部27Aから出力される電圧値または電流値を検出し、その検出結果をCPU11に与える。CPU11は、補助電源用電力検出部53から与えられる電圧値または電流値に基づいて、第2SD−RAM32に記憶された静止画像情報のCFカード3への記録が可能であるか否かを判断し、可能である場合は、第2記録処理として、前述の図8に示すように静止画像情報を日時が新しい順番にCFカード3に記録させるか、または前述の図12に示すように静止画像情報を間引きしてCFカード3に記録させる。
図14は、CFカード3への静止画像情報の記録の終了処理に関するCPU11の処理手順を示すフローチャートである。図14に示すフローチャートは、ドライブレコーダ本体5が電源起動する条件で本処理が開始する。本処理は、CPU11によって実行される。本処理開始後、ステップc1に移行する。
ステップc1は、図10に示すステップa1と同様の処理であり、ステップc2は、図10に示すステップa2と同様の処理であるので、処理の詳細な説明は省略する。ステップc2で、車両電源部50から電力が供給されていれば、図10に示すフローチャートのステップa3に移行する。
ステップc3では、第2記録処理として、CFカード3にバックアップ電源用フォルダを作成し、その作成したバックアップ電源用フォルダに、前述の図8に示すように、第2SD−RAM32に記憶された静止画像情報を日時が新しい順番に記録させるか、またはCFカード3にバックアップ電源用フォルダを作成し、その作成したバックアップ電源用フォルダに、前述の図12に示すように、第2SD−RAM32に記憶された静止画像情報を間引きして記録させて、ステップc4に移行する。
ステップc4では、補助電源用電力検出部53から与えられたバックアップ用電源部27からの出力電圧値または出力電流値が、第2SD−RAM32に記憶された静止画像情報のCFカード3への記録が不可能な値であるか否かを判断し、前記静止画像情報のCFカード3への記録が不可能であれば、ステップc5に移行し、前記静止画像情報のCFカード3への記録が可能であれば、ステップc3に戻り、前述の第2記録処理を引続いて実行させる。
ステップc5では、ステップc3の第2記録処理を終了させる。ステップc5の処理後、全ての処理手順を終了する。
前述のように本実施の形態では、バックアップ用電源部27から供給される電力を用いて、第2SD−RAM32に記憶された静止画像情報を、CFカード3に作成されるバックアップ電源用フォルダに記録する第2記録処理が実行されているときに、バックアップ用電源部27からの電力の供給が停止すると、電力の供給が停止した時刻に記録された静止画像情報をCFカード3から読出せなくなったり、また記録された静止画像情報が破壊したりするという問題が発生する場合がある。
そこで本実施の形態では、第2記録処理が実行されているときに、バックアップ用電源部27からの電力の供給が停止したか否かを判断するようにしている。さらに具体的には、図14のフローチャートのステップc4に示すように、補助電源用電力検出部53から与えられたバックアップ用電源部27からの出力電圧値または出力電流値が、第2SD−RAM32に記憶された静止画像情報のCFカード3への記録が不可能な値であるか否かを、CPU11が判断する。CPU11によって、前記静止画像情報のCFカード3への記録が不可能であると判断された場合、第2記録処理を終了させるようにしている。
これによって、第2記録処理が実行されているときに、バックアップ用電源部27からの電力の供給が停止し、電力の供給が停止した時刻に記録された静止画像情報をCFカード3から読出せなくなったり、また記録された静止画像情報が破壊したりするという問題が発生することを未然に防止することができる。
図15は、CFカード3への静止画像情報の記録の禁止処理に関するCPU11の処理手順を示すフローチャートである。図15に示すフローチャートは、ドライブレコーダ本体5が電源起動する条件で本処理が開始する。本処理は、CPU11によって実行される。本処理開始後、ステップd1に移行する。
ステップd1は、図10に示すステップa1と同様の処理であり、ステップd2は、図10に示すステップa2と同様の処理であるので、処理の詳細な説明は省略する。ステップd2で、車両電源部50から電力が供給されていれば、図10に示すフローチャートのステップa3に移行する。
ステップd3では、バックアップ用電源部27に充電された電力量(以下「充電電力量」という場合がある)が、予め定める電力量未満であればステップd4に移行し、予め定める電力量以上であればステップd5に移行する。本実施の形態において、前記予め定める電力量は、第2SD−RAM32に記憶された静止画像情報のうち、1フレームの静止画像をCFカード3に記録可能な電力量である。
ステップd4では、CFカード3にバックアップ電源用フォルダを作成し、その作成したバックアップ電源用フォルダに、前述の図8に示すように、第2SD−RAM32に記憶された静止画像情報を日時が新しい順番に記録させる第2記録処理を禁止させるか、または前記作成したバックアップ電源用フォルダに、前述の図12に示すように、第2SD−RAM32に記憶された静止画像情報を間引きして記録させる第2記録処理を禁止させる。ステップd4の処理後は、全ての処理手順を終了する。
ステップd5では、前述の第2記録処理を実行させる。ステップd5の処理後は、全ての処理手順を終了する。
前述のように本実施の形態では、バックアップ用電源部27から供給される電力を用いて、第2SD−RAM32に記憶された静止画像情報を、CFカード3に作成されるバックアップ電源用フォルダに記録する第2記録処理を実行するにあたって、バックアップ用電源部27の充電電力量が予め定める電力量未満である場合に第2記録処理を実行させようとすると、第2SD−RAM32に記憶された静止画像情報をCFカード3のバックアップ電源用フォルダに記録させることができなかったり、記録させることができたとしても、破損した静止画像情報が記録されてしまったりするという問題が発生する。
そこで本実施の形態では、バックアップ用電源部27から供給される電力を用いて、第2SD−RAM32に記憶された静止画像情報を、CFカード3のバックアップ電源用フォルダに記録する第2記録処理を実行する前に、図15のフローチャートのステップd3に示すように、バックアップ用電源部27の充電電力量が予め定める電力量未満であるか否かを、CPU11が判断する。CPU11によって、バックアップ用電源部27の充電電力量が予め定める電力量未満であると判断された場合は、第2記録処理を禁止させるようにしている。
これによってバックアップ用電源部27の充電電力量が予め定める電力量未満である場合に第2記録処理が実行されてしまい、第2SD−RAM32に記憶された静止画像情報をCFカード3に記録させることができなかったり、記録させることができたとしても、破損した静止画像情報がCFカード3に記録されてしまったりするという問題が発生することを未然に防止することができる。
次に本発明の実施のさらに他の形態のドライブレコーダ1に関して説明する。図16は、本発明の実施のさらに他の形態のドライブレコーダの一部の構成を示すブロック図である。本実施の形態のドライブレコーダは、図1に示す実施の形態のバックアップ用電源部27とは構成が異なるバックアップ用電源部60を備えて構成される。補助電源手段であるバックアップ用電源部60は、バックアップ回路部60A、内部電源変換部51、電力検出手段である主電源用電力検出部52、および検出手段である補助電源用電力検出部53を備えて構成される。
本実施の形態の内部電源変換部51、主電源用電力検出部52および補助電源用電力検出部53の各構成および各機能は、前述の図12に示す内部電源変換部51、主電源用電力検出部52および補助電源用電力検出部53と同様であるので、同一の参照符を付して説明を省略する。また本実施の形態のバックアップ用電源部60の構成は、前述の図13に示すバックアップ用電源部45の構成と類似しており、バックアップ回路部60Aの構成のみが異なるので、バックアップ回路部60Aの構成についてのみ説明する。
本実施の形態のバックアップ回路部60Aは、第1ダイオード61、第2ダイオード62、第3ダイオード63、第4ダイオード64、およびコンデンサ56を備えて構成される。具体的に述べると、車両電源部50の出力部50bは、第1ダイオード61のアノード61aに電気的に接続される。第1ダイオード61のカソード61bは、第2ダイオード62のアノード62aおよび第3ダイオード63のアノード63aに電気的にそれぞれ接続される。
第2ダイオード62のカソード62bは、他端がグランドに接続されたコンデンサ56の正極端子に接続される。第2ダイオード62のカソード62bとコンデンサ56の正極端子との接続点は、第4ダイオード64のアノード64aおよび補助電源用電力検出部53の入力部53aに電気的にそれぞれ接続される。第3ダイオード63のカソード63bおよび第4ダイオード64のカソード64bは、内部電源変換部51に電気的にそれぞれ接続される。
前述の図16に示すバックアップ用電源部60を備える実施の形態でも、前述の図13に示す実施の形態と同様に、図14および図15に示すフローチャートに従った処理を実行することができ、前述の図13に示す実施の形態と同様の効果を達成することができる。
本発明の実施のさらに他の形態は、コンピュータを、記録制御手段であるCPU11として機能させるためのプログラムである。このようなプログラムがコンピュータによって実行され、これによってコンピュータが、記録制御手段であるCPU11として機能する。このような本実施の形態でも、図1〜図16に示す前述の各実施の形態と同様の効果を達成することができる。
本発明の実施のさらに他の形態は、前記プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。記録媒体は、たとえばフレキシブルディスクおよびCD−ROM(Compact Disc-Read Only Memory)によって実現される。このような記録媒体に記録される前記プログラムが、コンピュータに読み取られ、コンピュータに実行されることによって、図1〜図16に示す前述の各実施の形態と同様の効果を達成することができる。
前述の各実施の形態は、本発明の例示に過ぎず、発明の範囲内において構成を変更することができる。前述の実施の形態では、第2記録処理として、第2SD−RAM32に記憶された静止画像情報から一部のフレームを間引きした残余の部分を、CFカード3に作成されるバックアップ電源用フォルダに記録するドライブレコーダの構成について述べたが、必ずしもこのような構成に限定されない。
本発明の他の実施の形態では、第2記録処理として、前記第2SD−RAM32に記憶された静止画像情報から一部のフレームを間引きした残余の部分のうち、トリガ発生時Tを基準として、トリガ発生時Tに第2SD−RAM32に記憶されたフレームを含む日時が新しいフレームの静止画像情報から順番に、CFカード3に作成されるバックアップ電源用フォルダに記録するように構成されてもよい。このように構成される場合でも、前述の図8および図12に示す実施の形態と同様の効果を達成することができる。
前述の図7に示す実施の形態のバックアップ用電源部27は、バックアップ回路部27A、内部電源変換部51および主電源用電力検出部52を備えて構成されている。換言すれば、バックアップ回路部27A、内部電源変換部51および主電源用電力検出部52が一体に設けられているが、このような構成に限定されない。本発明の他の実施の形態では、バックアップ回路部27Aと、内部電源変換部51と、主電源用電力検出部52とがそれぞれ別体に設けられていてもよい。
また前述の図13に示す実施の形態のバックアップ用電源部45は、バックアップ回路部27A、内部電源変換部51、主電源用電力検出部52および補助電源用電力検出部53を備えて構成されている。換言すれば、バックアップ回路部27A、内部電源変換部51、主電源用電力検出部52および補助電源用電力検出部53が一体に設けられているが、このような構成に限定されない。本発明の他の実施の形態では、バックアップ回路部27Aと、内部電源変換部51と、主電源用電力検出部52と、補助電源用電力検出部53とがそれぞれ別体に設けられていてもよい。
また前述の図16に示す実施の形態のバックアップ用電源部60は、バックアップ回路部60A、内部電源変換部51、主電源用電力検出部52および補助電源用電力検出部53を備えて構成されている。換言すれば、バックアップ回路部60A、内部電源変換部51、主電源用電力検出部52および補助電源用電力検出部53が一体に設けられているが、このような構成に限定されない。本発明の他の実施の形態では、バックアップ回路部60Aと、内部電源変換部51と、主電源用電力検出部52と、補助電源用電力検出部53とがそれぞれ別体に設けられていてもよい。
前述の図8に示す実施の形態では、カメラ6で撮像された静止画像情報を記録すべき指令を表す信号が与えられ、かつ主電源用電力検出部52が車両電源部50から電力が供給されていないことを検出したとき、バックアップ用電源部27から供給される電力を用いて、第2SD−RAM32にフレーム単位で記憶された静止画像情報の少なくとも一部分、具体的には、トリガ発生時Tを基準として、トリガ発生時Tに第2SD−RAM32に記憶されたフレームを含む日時が新しいフレームの静止画像情報から順番に、トリガ発生時Tからその時刻以前に遡って各フレームの静止画像情報を、CFカード3に作成されるバックアップ電源用フォルダに記録するように構成されているが、このような構成に限定されない。
本発明の他の実施の形態では、マイク7から入力された音声情報を記録すべき指令を表す信号が与えられ、かつ主電源用電力検出部52が車両電源部50から電力が供給されていないことを検出したとき、バックアップ用電源部27から供給される電力を用いて、第2SD−RAM32に記憶された音声情報の少なくとも一部分、具体的には、トリガ発生時Tを基準として、トリガ発生時Tに第2SD−RAM32に記憶された音声情報を含む日時が新しい音声情報から順番に、トリガ発生時Tからその時刻以前に遡ってCFカード3に作成されるバックアップ電源用フォルダに記録するように構成されてもよい。
前述の実施の形態では、バックアップ用電源部27からの電力の供給がなされたとき、バックアップ用電源部27から供給される電力を用いてCFカード3に記録されたことが判別可能となるように、車両電源部50から電力が供給されているときに車両情報である静止画像情報が記録される車両電源用フォルダのフォルダ名に予め定める識別情報「−A」を付加して、CFカード3に新たなフォルダとしてバックアップ電源用フォルダを作成し、第2SD−RAM32に記憶された静止画像情報のうちの一部を、CFカード3の前記バックアップ電源用フォルダに記録するように構成しているが、識別情報を付加する対象は、利用者が視認できるものであればよく、必ずしも前記のフォルダ名に限定されない。
本発明の他の実施の形態では、1イベントに対応する情報、具体的には静止画像情報、Gセンサ出力値、位置、時刻および車速情報を含むファイルに予め定める識別情報を付加するように構成されてもよい。この場合でも、前述の実施の形態と同様の効果を達成することができる。
本発明の他の実施の形態では、電源断時TOFFにCFカード3に記録する第2記録処理として、トリガ発生時Tを基準とするのではなく、電源断時TOFFを基準として記録してもよい。すなわち、トリガを検出して第2SD−RAM32に記憶された静止画像情報をCFカード3に記録中、電源断つまり車両電源部50から電力が供給されていないことを検出すると、電源断時TOFFを基準として、その時点の第2SD−RAM32に記録された静止画像情報から順番に所定時間前(たとえば、電源断時TOFFの12秒前、10秒前、5秒前等)までその時刻以前に遡って静止画像情報をCFカード3に記録する。図9(4)を例にとると、フレームN、フレームM、・・・、フレームJ、フレームI・・・の順番にCFカード3に記録する。これにより、トリガ発生時Tまでの画像を含めて電源断時TOFFまでの画像がCFカード3に記録されるため、電源が切断された瞬間の状況を確認することができ、より詳細な事故原因の解析を行うことができる。
本発明の他の実施の形態では、第2記録処理として、電源断時TOFF、第2SD−RAM32に記憶された日時が新しいフレームから古いフレームに遡ってCFカード3に記録するのではなく、電源断を検出すると、トリガ発生時点Tまたは電源断時TOFFの所定時間前(たとえば12秒前、10秒前、5秒前等)の第2SD−RAM32に記憶されたフレームからトリガ発生時Tまたは電源断時TOFFの第2SD−RAM32に記憶されたフレームまで順番にCFカード3に記録するようにしてもよい。これにより、CFカード3に画像を音声と共に記録する際、音声の発生順序と画像の記録順序が同じになるため、記録処理がしやすくなる。
本発明の実施の一形態であるドライブレコーダ1の電気的構成を示すブロック図である。 車両2へのカメラ取付け位置を説明するための図である。 Gセンサ出力値に基づいて、静止画像情報が一定間隔δおきにCFカード3に記録される態様を表す図である。 静止画像情報の一部と位置情報等との関係を表す図である。 閾値を超過したGセンサ出力値40と、CFカード3に記録される静止画像情報の記録範囲Rhとの関係を表す図である。 Gセンサ出力値の閾値判定方法を説明するための図である。 本発明の実施の一形態のドライブレコーダ1の一部の構成を示すブロック図である。 第2SD−RAM32に記憶された静止画像情報を、日時が新しい順番にCFカード3に記録する場合の第2記録処理の動作を説明するための図である。 静止画像情報の第2SD−RAM32への記憶動作および静止画像情報のCFカード3への記録動作を示す図である。 第2SD−RAM32に記憶された静止画像情報を、日時が新しい順番にCFカード3に記録する第2記録処理に関するCPU11の処理手順を示すフローチャートである。 電源断時の静止画像情報の記録処理に関するCPU11の処理手順を示すフローチャートである。 第2SD−RAM32に記憶された静止画像情報を間引きしてCFカード3に記録する場合の第2記録処理の動作を説明するための図である。 本発明の実施の他の形態のドライブレコーダの一部の構成を示すブロック図である。 CFカード3への静止画像情報の記録の終了処理に関するCPU11の処理手順を示すフローチャートである。 CFカード3への静止画像情報の記録の禁止処理に関するCPU11の処理手順を示すフローチャートである。 本発明の実施のさらに他の形態のドライブレコーダの一部の構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 車両用情報記録装置(ドライブレコーダ)
3 コンパクトフラッシュ(略称:CF)カード
11 CPU
27,45,60 バックアップ用電源部
32 第2SD−RAM
50 車両電源部(主電源部)

Claims (5)

  1. 車両に関する車両情報を巡回的に記録する第1のメモリと、
    所定の条件となる毎に第1のメモリに記録された車両情報を第2のメモリに記録する記録制御手段と、を備えた車両用情報記録装置であって、
    記録制御手段は、主電源手段から電力が供給され、
    主電源手段から記録制御手段への電力供給のバックアップを行う補助電源手段を備え、
    記録制御手段は、補助電源手段からの電力の供給がなされたとき、補助電源手段から供給される電力を用いて第2のメモリに記録されたことが判別可能となるように、第1のメモリに記録された車両情報を第2のメモリに記録することを特徴とする車両用情報記録装置。
  2. 車両に関する車両情報を巡回的に記録する第1のメモリと、
    所定の条件となる毎に第2のメモリにフォルダを作成して、第1のメモリに記録された車両情報を、前記フォルダに記録する記録制御手段と、を備えた車両用情報記録装置であって、
    記録制御手段は、主電源手段から電力が供給され、
    主電源手段から記録制御手段への電力供給のバックアップを行う補助電源手段を備え、
    記録制御手段は、補助電源手段からの電力の供給がなされたとき、前記フォルダのフォルダ名に予め定める識別情報を付加して、第2のメモリに新たなフォルダを作成し、第1のメモリに記録された車両情報のうちの一部を、前記新たなフォルダに記録することを特徴とする車両用情報記録装置。
  3. 前記記録制御手段は、
    前記新たなフォルダを作成するときに、予め定める規則に従ってフォルダ名を決定し、前記識別情報を、フォルダ名の最後尾に付加することを特徴とする請求項2記載の車両用情報記録装置。
  4. コンピュータを、
    主電源手段から電力が供給され、所定の条件となる毎に第2のメモリにフォルダを作成して、第1のメモリに巡回的に記録された車両に関する車両情報を前記フォルダに記録し、主電源手段から記録制御手段への電力供給のバックアップを行う補助電源手段からの電力の供給がなされたとき、第2のメモリに新たなフォルダを作成し、この新たなフォルダのフォルダ名に予め定める識別情報を付加して、第1のメモリに記録された車両情報のうちの一部を、前記新たなフォルダに記録する記録制御手段として機能させることを特徴とするプログラム。
  5. 請求項4記載のプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体。
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