明 細 書 走行状態表示方法 技術分野
本発明は、 走行状態表示方法に関し、 特にドライブレコーダによ つて取得された車両の運行情報に基づいて走行状態を表示する走行 状態表示方法走行に関する。 背景技術 . .
従来、 車両に設置したカメラにより車両周辺の映像を撮影し、 衝 突や急ブレーキなど車両に衝撃が加わつた際に周辺映像や車両速度 を記録.する車載用映像等記録装置、 いわゆる ドライブレコーダが提 案されている。 ドライブレコーダを車両に備えることにより、 事故 が発生した場合には記録した情報を解析することにより、 事故原因 を検証することが可能となっている。 また、 運転手の安全運転意識 の向上が図れるとともに、 日頃の運転状況を記録した映像を安全運 転指導など役立てることができる。
特許文献 1及び 2は、 車載カメラにより撮影した映像を循環的に 記憶し、 事故発生時に記憶した映像を他の記録媒体に記録する ドラ イブレコーダが開示されている。 また、 特許文献 3及び 4は、 車両 速度や変速機のシフ ト位置など走行データを循環記憶し、 事故発生 時に記憶した走行データを他の記録媒体に記録する ドライブレコー ダが開示されている。
特許文献 1 : 特開昭 6 3— 1 6 7 8 5号公報
特許文献 2 : 特開平 0 6 - 2 3 7 4 6 3号公報
特許文献 3 : 特開平 0 6 - 3 3 1 3 9 1号公報
特許文献 4 : 特開平 0 6 — 1 8 6 0 6 1号公報 発明の開示
ドライブレコーダではビデオカメラが映像情報を取得しているが 、 実際に運転者が周囲を見回している視野とビデオカメラが有する 固有の視野とは異なる。 さらに、 車両の速度が変化すると、 近くが ぼやけ、 遠くだけを見るようになり、 その結果運転者の視野が狭く なる。 さらに、 視野は年齢とともに狭くなる傾向にあるので、 高齢 の運転者と若年者では視野が異なる。
そこで、 本発明は、 ドライブレコーダで取得された映像情報を再 生する場合に、 運転者が実際に見えている範囲を特定し、 事故等が どのように発生するか等を検証することを可能とする、 走行状態表 示方法を提供することを目的とする。
本発明に係る走行状態表示方法は、 車両に搭載された撮像装置に よって取得された映像情報と車両の速度情報を取得し、 速度情報に 基づいた視野角を求め、 視野角に応じた視野範囲を映像情報と共に 表示するステップを有することを特徴とする。
また、 本発明に係る走行状態表示方法は、 車両に搭載されたドラ ィブレコーダによって記録された複数の映像情報及び複数の映像情 報のそれぞれに対応する運行情報を取得し、 運行情報に基づいて映 像情報が記録された運転状況を特定し、 各ィベン卜に関する複数の 映像情報を順次切替えながら表示し、 表示されている映像情報に関 して特定された運転状況を前記映像情報と同一画面に表示するステ ップを有することを特徴とする。
さらに、 本発明に係る走行状態表示方法は、 車両に搭載されたド ライブレコーダによって記録された複数の映像情報及び複数の映像 情報のそれぞれに対応する運行情報を取得し、 運行情報に基づいて
映像情報が記録された運転状況を特定し、 各ィベントに関する複数 の映像情報を再生しながら表示し、 表示されている映像情報に関し て特定された運転状況を前記映像情報と同一画面に表示するステツ プを有することを特徴とする。
本発明に係る走行状態表示方法では、 車両に搭載された撮像装置 によって取得された映像情報と視野範囲を表示するので、 運転者が 実際に視野に入れている領域とそうでない領域を区別しながら、 ド ライブレコーダで取得された映像情報を検証することが可能となつ た。
また、 年齢に応じて視野範囲を修正する場合には、 さらに運転者 の視野範囲を実際の状況に近づけることが可能となった。 図面の簡単な説明
図 1は、 ドライブレコーダを車両に搭載した例を示す図である。 図 2は、 ドライブレコーダの等を車両に設置した例を示す図であ る。
図 3は、 ドライブレコーダ本体の斜視図である。
図 4は、 再生装置の外観例を示す図である。
図 5は、 ドライブレコーダの電気的構成を示すブロック図である 図 6は、 電源制御回路の電気的構成を示すブロック図である。 図 7は、 再生装置の電気的構成を示すブロック図である。
図 8は、 ドライブレコーダの処理フローの一例を示す図である。 図 9は、 加速度センサの自己診断処理フローを示す図である。 図 1 0 ( a ) はドライブレコーダ 2を立てて車両 1 に配置した場 合を示し、 図 1 0 ( b ) をドライブレコーダ 2の横にして車両 1配 置した場合を示し、 図 1 0 ( c ) は図 1 0 ( b ) の状態から更に角
度 Θだけドライブレコーダ 2 を傾けた状態を示す図である。
図 1 1 は、 G値検出処理フロ一を示す図である。
図 1 2は、 加速度センサ 5の出力の確認処理を行うためのフロ一 を示す図である。
図 1 3は、 G検出の処理フローを示す図である。
図 1 4 ( a ) は図 1 1の処理フローによって求められた G値 5 0 のグラフ例 ( 1 ) が示された図であり、 図 1 4 ( b ) は第 2 RAM 1 5 に循環的に記録されている映像情報及びメモリカード 6に記録 される映像情報を示す図である。
図 1 5 ( a ) は図 1 1 の処理フローによって求められた G値 6 0 のグラフ例 ( 2 ) が示される図であり、 図 1 5 ( b ) は第 2 RAM 1 5 に循環的に記録されている映像情報及びメモリカード 6 に記録 される映像情報が示される図である。
図 1 6 ( a ) は図 1 1の処理フローによって求められた G値 7 0 のグラフ例 ( 3 ) が示される図であり、 図 1 6 ( b ) は第 2 RAM 1 5に循環的に記録されている映像情報及びメモリカード 6 に記録 される映像情報が示される図である。
図 1 7 ( a ) は図 1 1 の処理フローによって求められた G値 8 0 のグラフ例 ( 4 ) が示される図であり、 図 1 7 ( b ) は第 2 R AM 1 5に循環的に記録されている映像情報及びメモリカード 6に記録 される映像情報が示される図である。
図 1 8は、 減電圧処理フロー ( 1 ) を示す図である。
図 1 9は、 減電圧処理フロ一 ( 2 ) を示す図である。
図 2 0は、 電圧低下状態を示す図である。
図 2 1は、 モード切替フローを示す図である。
図 2 2は、 再生順序を示す図である。
図 2 3は、 メモリカードの運用例のフロ一を示す図である。
図 2 4は、 視野範囲の対応表を示す図である。
図 2 5は、 映像情報を表示するための画面例を示す図である。 図 2 6は、 運転状況分類処理フローを示す図である。
図 2 7は、 サンプル列等を示す図である。
図 2 8は、 ピークマスタファイルの一例を示す図である。
図 2 9は、 編集画面の一例を示す図である。
図 3 0 ( a ) は G 2値のサンプル列 3 0 0を示す図であり、 図 3 0 ( b ) は G 1値のサンプル列 3 0 1 を示す図であり、 図 3 0 ( c ) は車速のサンプル列 3 0 2を示す図である。
図 3 1 ( ) は G 2値のサンプル列 3 1 0 を示す図であり、 図 3 1 ( b ) は G 1値のサンプル列 3 1 1 を示す図であり、 図 3 1 ( c ) は車速のサンプル列 3 1 2を示す図である。
図 3 2 ( a ) は G 2値のサンプル列 3 2 0 を示す図であり、 図 3
2 ( b ) は G 1値のサンプル列 3 2 1 を示す図であり、 図 3 2 ( c ) は車速のサンプル列 3 2 2を示す図である。
図 3 3 ( a ) は G 2値のサンプル列 3 3 0を示す図であり、 図 3
3 ( b ) は G 1値のサンプル列 3 3 1 を示す図であり、 図 3 3 ( c ) は車速のサンプル列 3 3 2を示す図である。
図 3 4 ( a ) は G 2値のサンプル列 3 4 0 を示す図であり、 図 3
4 ( b ) は G 1値のサンプル列 3 4 1 を示す図であり、 図 3 4 ( c ) は車速のサンプル列 3 4 2を示す図である。 発明を実施するための最良の形態
以下、 本発明に係る実施の形態を図面を参照して詳細に説明する 。 なお、 本発明の技術的範囲はこれらの実施の形態に限定されず、 特許請求の範囲に記載された発明とその均等物に及ぶ。 また、 本発 明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を付加した形態で実
施することも可能である。
最初に、 ドライブレコーダにおける情報の記録について説明する 図 1は、 車両 1 にドライブレコーダ 2を搭載した例を示す図であ る。
車両 1内にドライブレコーダ 2が設置され、 車両 1の前方を撮影 する第 1カメラ 3及び車両 1の後方を撮影する第 2カメラ 4と接続 されている。 第 1カメラ 3等による映像情報をドライブレコーダ 2 内の半導体記憶部 1 5に循環的に記憶する。 所定の記録条件が成立 すると、 半導体記憶部 1 5に記憶された映像情報がメモリカード 6 に記録される。 所定の記録条件とは、 事故等の発生により車両 1へ 衝撃が加わった場合等を言い、 詳細については後述する。
また、 ドライブレコーダ 2は、 映像情報の他に、 車両の速度情報 などを含む運行情報を取得して、 ドライブレコーダ 2内の半導体記 憶部 1 5に循環的に記憶する。 運行情報は、 前述した記録条件が成 立した場合には、 映像情報と関連付けられて映像情報と供にメモリ カード 6に記録される。 運行情報の詳細については後述する。
図 2は、 ドライブレコーダ 2を車両 1 に設置した例を示す図であ る。
ドライブレコーダ 2は、 例えば、 ハンドルの左下方でセン夕一パ ネルの端等に固定され、 第 1カメラ 3 (及び図 2には図示されない 第 2カメラ 4 ) 、 G P Sセンサ 9、 不図示の車速センサ 1 0、 不図 示のバッテリ 2 1、 車載用の表示部 3 0等と電気的に接続されてい る。 第 1カメラ 3は車室内ミラーの裏側のフロントガラス面に取り 付けられ、 車両前方を撮影し、 映像情報をドライブレコーダ 2へ送 信する。
図 3は、 ドライブレコーダ 2の本体の斜視図である。
ドライブレコーダ 2には、 マイクロフォン 7、 撮影スィッチ 8 、 電源スィッチ 2 0 、 L E D 2 5、 ブザ一 2 6、 不図示の開閉センサ 2 7、 開閉ノブ 3 1等を有している。
マイクロフォン 7は車両 1内の音声を集音する。 撮影スィッチ 8 は、 映像情報をドライブレコーダ 2に記録するタイミングの決定、 ドライブレコーダ 2の初期化等のための諸入力に利用される。 L E D 2 5及びブザー 2 6は、 発光や警告音等を発生させることによつ て、 ドライブレコーダ 2の状況をユーザに知らせる機能を有してい る。
開閉ノブ 3 1は、 メモリカード 6が後述する I / F 1 1 を構成す るスロッ トに挿入された後に、 メモリカード 6 を保護するようにそ の上部にスライ ドされて位置決めされる (図 3の状況) 。 メモリ力 ード 6 を抜く場合には、 開閉ノブ 3 1 を矢印 Aの方向にスライ ドさ せる。 また、 ドライブレコーダ 2は、 開閉ノブ 3 1 に連動した開閉 センサ 2 7を有しており、 開閉ノブ 3 1がメモリカード 6の上部に スライ ドされている状態 (図 3の状態) で、 閉状態を示す O F F信 号を出力し、 メモリカード 6を抜き出せる状態で、 開状態を示す〇 N信号を出力するように構成されている。
図 4は、 再生装置の外観例を示す図である。
メモリ力一ド 6 に記録された映像情報及び運行情報等はパ一ソナ ルコンピュータ等から構成される再生装置 4 0 0により再生される 。 メモリカード 6はパーソナルコンピュータに接続された I Z Fに 挿入され、 映像情報及び運行情報等が読み取られる。 ユーザは再生 された映像情報及び運行情報等を検証することによって、 車両の走 行状態又は事故原因の究明等を行うことができる。
図 5は、 ドライブレコーダ 2の電気的構成を示すブロック図であ る。
第 1カメラ 3は、 車両 1の前方を撮影してアナログのビデオ信号 を第 1映像情報 5 0 0 として出力するよう制御され、 例えば二次元 イメージセンサとして C C Dイメージセンサ (Charge Coupled Dev ice Image Sensor) や C MO Sイメージセンサ (Complementary Me tal Oxide Semiconductor Image Sensor) 力、ら構成される。
第 2カメラ 4は、 2台目のカメラとして車両 1 に設置され、 車両 後方や車室内等の力メラ 3 と異なる方向を撮影してアナ口グのビデ ォ信号を第 2映像情報 5 0 1 として出力するよう制御される。 なお 、 カメラを 1台のみ必要とする場合には第 2カメラ 4をドライブレ コーダ 2に接続する必要はない。
加速度センサ 5は、 車両 1 に加わる衝撃の大きさを重力加速度と して検出する、 いわゆる Gセンサ (Gravity Accelerative Sensor ) で構成される。 衝撃を受けるとその重力加速度に基づいた電流を 発生する半導体からなり、 車両の前後方向及び左右方向の重力加速 度の大きさを検出して重力加速度情報 5 0 2 を C P U 2 4へ出力す る。 ·
メモリカード 6は、 ドライブレコーダ 2から取り外し可能な記録 媒体であり、 プログラム可能な不揮発性半導体メモリカードである S Dカード (Secure Digital Memory Card) で構成される。 メモリ カード 6には、 映像情報及び運行情報が記録される。 また、 メモリ カード 6 には、 後述する記録条件、 メモリカード 6の固有の I D、 メモリカード 6を利用する利用者 (例えば、 タクシー乗務員等) の I D又は氏名のデータ等の諸情報が別途記録される。 さらに、 メモ リカード 6には、 ディ ップスィッチが設けられており、 ディ ップス イッチの操作によってメモリカード 6を書き込み禁止状態にするこ とができるように構成されている。
なお、 本実施の形態では取り外し可能な記憶媒体として S Dカー
ドを用いているが、 必ずしもこれに限定されるものではなく、 取り 外し可能な他のメモリカード (例えば、 C Fカード (Compact Fl as h Card) 又はメモリスティ ック等) 、 ハードディスク等を利用する こともできる。 また、 メモリカード 6の替わりに、 ドライブレコー ダ 2にハードディスクを内蔵して用いることも可能であり、 この場 合にはドライブレコーダ 2に送信回路を設け無線通信によりハード ディスクに記録した映像情報及び運行情報を再生装置 4 0 0へ送信 するよう構成すればよい。
マイクロフォン 7は、 C PU 2 4と電気的に接続され、 車両 1の 車室内または車外の音声を集音して音声情報 5 0 3として C P U 2 4へ送信するよう構成される。 音声情報 5 0 3は C P U 2 4内のァ ナログ Zデジタル変換器でデジタル信号に変換される。 なお、 道路 上の騒音を不必要に集音しないように、 マイクロフォンの正面の感 度が高い単一指向性マイクロフォンを用いることが好ましい。
撮影スィッチ (撮影 SW) 8は、 ユーザにより操作されることに より、 電気的に接続された C PU 2 4へ信号を送信する。 これによ り、 C P U 24は第 2 RAM 1 5に記憶された映像情報及び運行情 報をメモリカード 6に記録させるよう制御する。 すなわち、 撮影 S W 8の操作は記録条件の成立として作用する。 なお、 撮影 SW8が 操作された瞬間の映像情報のみをメモリカード 6に記録するように してもよい。 また、 撮影 SW 8は、 後述するように、 ドライブレコ ーダ 2の他の機能を利用するための操作手段としても利用される。
G P S (Global Positioning System; 全地球測位システム) 受 信機 9は、 複数の G P S衛星から衛星の軌道と、 衛星に搭載された 原子時計からの時刻データを含む電波信号を受信し、 受信した電波 の時間差により各衛星との相対的距離差を算出して現在地情報を得 る。 3個の衛星の電波を捉えれば地球上の平面での位置が判別でき
る。 GP S受信機 9は、 かかる現在地情報を検出すると、 位置情報 及び時刻情報からなる G P S情報 5 0 4を C PU 24へ送信する。 車速センサ 1 0は、 車両 1の車輪軸に設けられたローターの回転 を回転パルス信号 5 0 5として出力し、 磁気センサまたは光センサ により構成される。 なお、 C P U 2 4は車速センサ 1 0から受信す るパルス信号から単位時間当たりの車輪回転数を算出することで車 両 1の速度情報を算出している。
インターフェイス ( I ZF) 1 1は、 ドライブレコーダ 2に設け られたメモリカード 6の差込口、 いわゆるスロッ ト部をも構成する 。 I ZF 1 1は、 ドライブレコーダ 2から送信される映像情報及び 運行情報を含む記録情報 5 0 6を、 差し込まれたメモリカード 6へ 転送し、 ドライブレコーダ 2に予め記憶されている、 諸情報 5 0 7 を C P U 2 4へ転送する。
ビデオスィッチ (以下 「ビデオ S W」 ) 1 2は、 複数のカメラが 設けられる場合に撮影するカメラを切り換えるためのスィッチであ る。 本実施の形態では、 第 1カメラ 3及び第 2カメラ 4が接続され 、 C PU 2 4からの選択信号 5 0 8により一方のカメラが選択され るよう構成されている。 選択され'たカメラからの映像情報を選択映 像情報 5 0 9として画像処理回路 1 3へ出力する。 なお、 ビデオ S W 1 2に計時機能を持たせ、 一定の時間間隔で切り換えを行うよう に構成してもよい。
画像処理回路 1 3は、 第 1カメラ 3及び第 2カメラ 4からビデオ S W 1 2を介して入力される選択映像情報 5 0 9をデジタル信号に 変換し、 画像デ一夕 5 1 0を作成して出力する。 画像処理回路 1 3 は、 J P E G - I C (Joint Photographic coding Experts Group 一 Integrated Circuit) から構成され、 J P E G形式のデータを作 成する。 この場合、 J P E G— I Cはアドレスを指定してデ一夕を
出力する機能を有さないため、 毎秒 3 0ファイルを第 1 RAM (Ra ndom Access Memory) 1 4へ書込み、 1 ファィ Jレ毎に上書ぎ処理 行う。
第 1 RAM I 4は、 画像処理回路 1 3によって変換された画像デ —夕 5 1 0 を一時的に記憶する。 なお、 第 1 RAM I 4は C P U 2 4内の DMA (Direct Memory Access) 回路と接続されており、 入 力された映像のうち 3枚に 1枚、 即ち、 毎秒 1 0 ファイルが D M A の機能により第 2 RAM 1 5へ転送されて循環的に記憶される。 第 2 RAM (半導体記憶部) 1 5は、 画像処理回路 1 3により画 像データに変換された映像情報、 及び運行情報を循環的に記憶する なお、 第 1 R AM 1 4及び第 2 RAM 1 5には、 例えば S D RA (Synchronous Dynamic Random Access Memory) 力 s用レ られる。 S D RAMは C P Uのクロックに同期して動作するよう設計されて いるため、 入出力の待ち時間が短く、 従来の D RAM (Dynamic Ra ndom Access Memory) に比較してアクセスを高速に行う ことができ 、 大容量の映像データを高速に処理する制御に適しているためであ る。
不揮発性 R O M 1 6は、 ドライブレコーダ 2 を構成するハードウ エア資源を統括的に制御するための制御プログラム 1 7等を記憶す る。 不揮発性 R〇 M 1 6 には、 マスク R O Mを用いてもよいが、 プ ログラム可能な不揮発性半導体メモリであるフラッシュメモリ、 E E P R OM (Erasable Programmable Read Only Memory) 、 強誘電 体メモリ等を用いればプログラムの書き込みや消去が可能となる。
制御プログラム 1 7は、 不揮発性 R OM 1 6内に記憶されドライ ブレコーダ 2の起動時に C P U 2 4に読み出され、 各部の制御ゃデ —夕演算処理のプログラムとして機能する。
アクセサリスィッチ (A C Cスィッチ) 1 9は、 車両 1 に備えら れたエンジン始動用のキーシリンダと電気的に一体に構成されてい る。 ユーザのキー操作によりスィッチがオンとされるとアクセサリ オン信号 5 1 1 をドライブレコーダ 2の C P U 2 4及び電源制御回 路 2 2へ送信する。 ドライブレコーダ 2は A C Cスィッチ 1 9のァ クセサリオン信号 5 1 1 を受信することにより、 電源制御回路 2 2 から電源が供給され制御を開始する。 なお、 A C Cスィッチ 1 9の 出力信号に代わりに、 イグニッションキー出力信号 ( I Gオン信号 ) を利用することも可能である。
電源スィッチ (電源 S W) 2 0は、 ュ一ザによりスィッチ操作が なされると、 電源オン信号をドライブレコーダ 2の C P U 2 4及び 電源制御回路 2 2へ送信する。 A C Cスィッチ 1 7 をオンさせずに ドライブレコーダ 2 を動作させたい場合に用いることができる。 ノ ッテリ 2 1は、 車両 1内に備えられ、 ドライブレコーダ 2の本 体に電源を供給する。 また、 バッテリは、 電源制御回路 2 2へ電源 を供給する。 なお、 バッテリ 2 1 は車両に装備可能で 1 2 Vの起電 力を発生できるものであればよい。
電源制御回路 2 2は、 ノ ッテリ 2 1からの電源を C P U 2 4及び ドライブレコーダ 2の各部へ供給する。 電源制御回路 2 2の詳細は 後述する。
C P U (Central Processing Unit) 2 4は、 ドライブレコーダ 2の制御装置として動作し、 マイクロコンピュータ等により構成さ れる。 C P U 2 4は、 制御プログラム 1 7 に基づき、 ドライブレコ ーダ 2の各部の制御やデータ演算処理等を実行する。
L E D 2 5は、 C P U 2 4から電源が供給されることによる ドラ イブレコーダ 2の起動中は点灯し、 ユーザへ起動中であることを報 知する。 また、 ドライブレコーダ 2に異常が生じた場合等には、 C
P U 2 4によって所定の点滅を行い、 異常の発生をユーザへ報知す るよう構成されている。
ブザー 2 6は、 ドライブレコーダ 2 に異常が生じた場合等には、 C P U 2 4によって所定の警告音を発生し、 異常の発生をユーザへ 報知するよう構成されている。
開閉センサ 2 7は、 メモリカード 6の抜き差しに伴う開閉ノブ 3 1の移動に応じて、 開信号及び閉信号を出力するように構成されて いる。
R T C (Real Time Clock) 2 8は、 現在時刻に対応した信号を 発生し、 C P U 2 4へ送信する。
表示部 3 0は、 液晶ディスプレイ等から構成され、 後述する所定 の状況で、 メモリカード 6 に記録された映像情報を再生する。 図 2 では、 車両に搭載されたナビゲーシヨ ン装置のディスプレイを表示 部 3 0 として用いる場合を示したが、 別体のディスプレイを表示部 3 0 として利用するようにしても良い。 表示部 3 0の利用によって 、 事故が発生した場合にその場で事故原因を検証することが可能と なる。 いずれにしても、 ドライブレコーダ 2は、 映像情報を出力す るための出力ポートを有していることが好ましい。
なお、 ドライブレコーダ 2は映像記録専用の装置として第 1力メ ラ 3、 第 2カメラ 4、 G P S受信機 9、 及び/又は表示部 3 0等と 同一の筐体内に収容して一体的に構成してもよい。 また、 ドライブ レコーダ 2は、 車載用ナビゲーシヨ ン装置の一機能として構成する こともできる。
図 6は、 電源制御回路 2 2の電気的構成を示すブロック図である 電源制御回路 2 2は、 第 1電源回路 4 0、 第 2電源回路 4 1、 第 3電源回路 4 2、 第 1検出部 4 3、 第 2検出部 4 4、 第 3検出部 4
5、 及びバックアツプバッテリ 4 6等から構成されている。
第 1電源回路 4 0は、 A C Cスィッチ 1 9又は電源スィツチ 2 0 がオンすることにより動作を開始し、 1 2. 0 V定格のバッテリ 2 1から電力の供給を受け、 6. 0 Vの出力を行う定電圧電源として 機能する。 第 1電源回路 4 0からの出力は、 第 1カメラ 3及び第 2 カメラ 4等へ供給されている。
第 2電源回路 4 1は、 6. 0 V定格の第 1電源回路 4 0から電力 の供給を受け、 3. 3 Vの出力を行う定電圧電源として機能する。 第 2電源回路 4 1からの出力は、 画像処理回路 1 3を構成する J P E G回路、 G P S受信機 9、 C P U 2 4等へ供給されている。
第 3電源回路 4 2は、 3. 3 V定格の第 2電源回路 4 1から電力 の供給を受け、 1. 8 Vの出力を行う定電圧電源として機能する。 第 3電源回路 4 1からの出力は、 C P U 2 4等へ供給されている。
第 1検出部 4 3は、 バッテリ 2 1 の出力電圧を検出し、 ノ'ッテリ 2 1からの出力電圧が 8. 0 V以下に低下した場合に、 第 1減電圧 信号 S 1 を C P U 2 4へ出力する。 また、 第 2検出部 4 4は、 第 1 電源回路 4 0の出力電圧を検出し、 第 1電源回路 4 0からの出力電 圧が 3. 7 V以下に低下した場合に、 第 2減電圧信号 S 2を C P U 2 4へ出力する。 さらに、 第 3検出部 4 5は、 第 2電源回路 4 1 の 出力電圧を検出し、 第 2竃源回路 4 1の出力電圧が 3. 0 V以下に 低下した場合に、 リセッ ト信号 S 3 を、 画像処理回路 1 3を構成す る J P E G回路、 G P S受信機 9、 C P U 2 4へ出力し、 低電圧に よる誤動作防止のために各要素のリセッ トを行う。
バックアップバッテリ 4 6は、 2つのコンデンサから構成され、 バッテリ 2 1の出力電圧が、 低下した場合でも、 所定時間、 少なく とも画像処理回路 1 3 を構成する J P E G回路、 G P S受信機 9及 び C P U 2 4が駆動できるように電力を供給できるように構成され
ている。 衝突事故等により車両に衝撃が加わると、 バッテリ 2 1の 破損ゃバッテリ 2 1 と電源制御回路 2 2 と接続線の断線が発生する 恐れがあるので、 バックアップバッテリ 4 6は、 蓄電された電源を C P U 2 4等へ供給することで、 そのような場合でも処理中の映像 情報等を極力保存できるようにしている。 減電圧処理については後 述する。
図 7は、 再生装置 4 0 0の電気的構成を示すブロック図である。 インターフェイス ( I /F) 4'1 1は、 再生装置 4 0 0に設けら れたメモリカード 6の差込口、 いわゆるスロッ ト部を構成する。 I /F 4 1 1は、 メモリカード 6に記録された、 映像情報及び運行情 報等を再生装置 4 0 0側に転送する。
R AM 4 1 4は、 C P U 4 2 4がメモリカード 6から転送された 映像情報の画像処理及び運行情報の情報処理等を行う際に一時的に データを記憶するために利用される。 R AM 4 1 4には、 例えば S D R AMが用いられる。
不揮発性 R OM 4 1 6は、 再生装置 4 0 0 を構成するハ一ドゥエ ァ資源を統括的に制御するための制御プログラム 4 1 7等を記憶す る。 不揮発性 R〇 M 1 6には、 例えば、 E E P R〇 M、 強誘電体メ モリ等が用いられる。 +
制御プログラム 4 1 7は、 不揮発性 R〇 M 4 1 6内に記憶され、 再生装置 4 0 0の起動時に C P U 4 2 4に読み出され、 各部の制御 やデータ演算処理のプログラムとして機能する。
C P U 4 2 4は、 再生装置 4 0 0の制御装置として動作し、 マイ クロコンピュー夕等により構成される。 C P U 4 2 4は、 制御プロ グラム 4 1 7 に基づき、 再生装置 4 0 0の各部の制御やデータ演算 処理等を実行する。
操作部 4 3 0は、 キ一ボード、 マウス等から構成され、 ユーザが
8068006 再生装置 4 0 0 を操作する場合に、 C P U 4 2 4への操作入力を行 うための手段として利用する。
表示部 4 4 0は、 液晶表示装置等から構成され、 メモリカード 6 に記録された映像情報及び運行情報等を適宜表示するために利用さ れる。
地図情報記録部 4 5 0は、 ハードディスク、 D VD等の記録媒体 によって構成され、 道路情報及び制限速度情報等を含んだ地図情報 が記録されている。
力一ド情報記録部 4 6 0は、 ハードディスク等の記録媒体によつ て構成され、 メモリカード 6に記録された映像情報及び運行情報等 を、 記録するために利用される。
図 8は、 ドライブレコーダ 2の全体処理フローを示す図である。 図 8に示す処理フローは、 主にドライブレコーダ 2の C P U 2 4 が、 制御プログラム 1 7 に従って、 ドライブレコーダ 2の各構成要 素と共同して実行する。
A C Cスィッチ 1 9の O N及び電源スィッチ 2 0の〇Nによって 、 電源が投入されドライブレコーダ 2の動作開始が指示されると、 C P U 2 4は、 起動処理を行う ( S 1 ) 。 起動処理では、 ブートプ ログラムによる初期化処理及びドライブレコーダ 2に関連する各種 要素に関する自己診断処理が含まれる。 自己診断処理については後 述する。
ドライブレコーダ 2の起動処理が完了すると、 C P U 2 4は、 映 像情報を循環的に第 2 RAM 1 5に記憶する ( S 2 ) 。 具体的には 、 C P U 2 4は、 1秒間に 1 0枚の割合で、 第 1カメラ 3及び第 2 カメラ 4によって撮像された静止画データ ( 6 4 0 X 4 8 0 ピクセ ル) を交互に取得し (即ち、 カメラ 3からの静止画を 0. 2秒毎、 カメラ 4からの静止画を 0. 2秒毎というように交互に取得し) 、
第 1 RAM 1 4を介して第 2 RAM 1 5に循環的に記録する。 また 、 C P U 2 4は、 第 1カメラ 3及び第 2カメラ 4による静止画デー 夕を取得する毎に、 運行情報を取得し静止画データに対応づけて第 2 R A M 1 5に循環的に記録する。 なお、 上述した C P U 2 4が取 得する静止画データの時間間隔や枚数は一例であって、 これに限定 されるものではない。
次に、 C P U 2 4は、 後述する記録条件が成立したか否かの判断 を行う ( S 3 ) 。 記録条件が成立する場合とは、 以下の 3つ場合を 言う。 但し、 その内の 1つ又は 2つであってもよく、 また 3つ以外 の他の条件を定めても良い。
1. G検出 : 加速度センサ 5力 0. 4 0 G以上の重力加速度 を検出した場合を言う。 このような場合を記録条件の成立としたの は、 車両 1 にこのような重力加速度がかかった場合には、 事故の発 生又は事故の急迫と認識できるからである。 なお、 上記の設定値 ( 0. 4 0 G) は一例であって、 他の位を採用することも可能である 。 詳細については後述する。
2 , 速度トリガ : 車速センサ 1 0から検出した車両 1の所定の 期間内の速度差が、 閾値以上となった場合を言う。 具体的には、 6 0 k m/h以上で走行中に、 1秒間の減速が、 1 4 km/h以上と なった場合に、 記録条件が成立したと判断する。 このような場合を 記録条件の成立としたのは、 車両 1がこのような速度変化を起こし た場合には、 事故の発生または事故の急迫と認識できるからである 。 なお、 上記の設定値 ( 6 0 kmZh以上で走行中に、 1秒間の減 速が、 l A k mZh以上) は一例であって、 他の値を採用すること も可能である。
3. 撮影 S W : 撮影 S W 8が操作された場合をいう。
次に、 C P U 2 4は、 記録条件が成立した場合には、 記録条件成
立前 1 2秒間及び成立後 8秒間の合計 2 0秒間の映像情報 ( 1回の 記録条件成立毎に 2 0 0枚分の静止画) 及び運行情報を第 2 R A M 1 5からメモリカード 6に転送して記録する ( S 4 ) 。 また、 記録 条件が成立した場合には、 成立した記録条件を示すイベン トデータ (上記の 3つの内の何れかを示すデ一夕) を合わせてメモリカード 6に記録する。 メモリカード 6には、 少なく とも 1 5イベント分の 映像情報等を記録することができる容量を有している。
なお、 記録条件が成立した場合には、 記録条件成立前 1 2秒及び 成立後 8秒間の合計 2 0秒間における、 マイクロフォン 7から取得 した音声情報を、 映像情報等と供に、 更にメモリカード 6に記録す るように構成しても良い。 メモリカード 6に記録された映像情報及 び運行情報等は、 再生装置 4 0 0 にて表示することができるので、 ドライブレコーダ 2のユーザは、 車両 1 の走行状態及び事故状況を 検証することが可能となる。 なお、 上述した C P U 2 4が、 記録条 件成立時に、 メモリカード 6に記録する期間 (記録条件成立前 1 2 秒及び記録条件成立後 8秒) は一例であって、 これに限定されるも のではない。
運行情報とは、 以下の情報を言う。
1 . 加速度センサ 5の各軸で検出した重力加速度情報 (G l 、 G 2 ) 。
2 . G P S受信機 9から検出した車両 1 の位置情報及び時刻情 報。
3 . 車速センサ 1 0から検出した速度情報。
4 . A C Cスィ ッチ 1 9の O N / O F F情報。
なお、 運行情報の内容は、 必ずしも上記の情報に限定されるもの ではなく、 例えばウイ ンカ一等の灯火類の点灯状態やハンドル操舵 角のような車両 1 の運行や走行に関する情報を含めるようにしても
良い。
次に、 C P U 2 4は、 A C Cスィッチ 1 9の O F F信号又は電源 スィッチ 2 0の〇 F F信号による終了信号を受信したか否かの判断 を行い ( S 5 ) 、 終了信号を受信した場合には、 終了処理を行って ( S 6 ) 、 一連の処理を終了する。 終了信号を受信していない場合 には、 S 2〜 S 4を繰り返し実行する。
ドライブレコーダ 2の自己診断処理について説明する。
ドライブレコーダ 2の自己診断処理は、 図 8に示す処理フローに おける起動処理 ( S 1 ) において行われ、 対象となるのは、 加速度 センサ 5、 画像処理回路 1 3 を構成する J P E G— I C、 R T C 2 8、 及び第 1カメラ 3及び第 2カメラ 4の接続状態である。 ドライ ブレコーダ 2の自己診断を行うのは、 ドライブレコーダ 2で記録さ れたデ一夕が、 事故等を検証する上での証拠資料となる可能性があ るからである。 そのために、 ドライブレコーダ 2 に問題があって適 切にデータを記録できない場合や、 記録されたデータに問題が生じ ていないことを事前に確認するためである。
図 9は、 加速度センサ 5の自己診断処理フローを示す図である。 最初に、 C P U 2 4は、 加速度センサ 5の 3軸 ( X軸、 y軸及び z軸) の内、 予め設定された車両 1の前後方向に平行な第 1軸の出 力 G 1及び、 予め設定された車両 1 の左右方向に平行な第 2軸の出 力 G 2の出力をそれぞれ取得する ( S 1 1 ) 。
図 1 0は、 ドライブレコーダ 2 と加速度センサ 5 との位置関係を 示す図である。 図 1 0 ( a ) はドライブレコーダ 2 を立てて車両 1 に配置した場合を示し (図 2参照) 、 図 1 0 (b ) をドライブレコ —ダ 2の横にして車両 1配置した場合を示し、 図 1 0 ( c ) は図 1 0 ( b) の状態から更に角度 0だけドライブレコーダ 2 を傾けた状 態を示した図である。 また、 図 1 0 ( a ) 〜図 1 0 ( c ) では、 矢
印 Bの方向が車両の進行方向を示している。
加速度センサ 5は、 3つの軸を有しているが、 図 1 0 ( a ) のよ うに ドライブレコーダ 2 を配置した場合には、 X軸の出力を第 1軸 の出力 G 1 と設定し、 y軸の出力を第 2軸の G 2 と設定し、 z軸の 出力は利用しない。 また、 図 1 0 (b ) のようにドライブレコーダ 2 を配置した場合には、 z軸の出力を第 1軸の出力 G 1 と設定し、 X軸の出力を第 2軸の出力 G 2 と設定し、 y軸の出力は利用しない 。 このようにドライブレコーダ 2は、 3軸の出力を有する加速度セ ンサ 5を利用しているため、 ドライブレコーダ 2の配置方向を自由 に選択することができる。 しかしながら、 その為には、 どの出力を 第 1軸及び第 2軸の出力とするかを予め設定する必要がある。 その ため、 ド、ライブレコーダ 2 を車両に設置したときに、 X Υ Ζ軸 の内、 どの 2軸を使用するかを κ¾ し ιΓあ、。
次に C P U 2 4は、 S 1 1で取得した第 1軸の出力 G 1及び第
2軸の出力 G 2の何れか一方の出力が、 5秒以上 1 G以上の値を出 力しているか否かの判断を行う ( S 1 2 ) 。 通常の状 S であれば、 共に 0 G出力を行うはずであるので、 5秒以上 1 G以上の加速度を 検出しているということは加速度センサの素子に何らかの異常が発 生していると判断することができる。
次に、 C P U 2 4は、 ステップ 1 2において、 5秒以上 1 G以上 の値を出力していない場合には、 加速度センサ 5のテス トモード端 子 ( S T端子) を切替えて ( S 1 3 ) 、 電気的に振動が発生したよ うな状況を発生させ、 その出力を検出して、 出力に変化が生じてい るか否かの判断を行う ( S 1 4 ) S T端子を切替えても加速度セ ンサ 5の出力が変化しない場合には、 正常に動作しない可能性が高 いと判断することができる。
次に、 C P U 2 4は、 S 1 4で出力に変化が生じている場合には
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、 S 1 1で取得した第 1軸の出力 G l及び第 2軸の出力 G 2の何れ か一方の出力が、 5秒以上 0. 7 G以上の値を出力しているか否か の判断を行う ( S 1 5 ) 。 このような場合には、 加速度センサ 5 自 体は正常に動作する可能性があるが、 第 1軸及び第 2軸として設定 されている軸が、 初期設定と合致していないような状態である可能 性、 即ち、 図 1 0 ( a ) のように配置されていたはずのドライブレ コーダ 2力 S、 途中から図 1 0 ( b ) のように移動させられた上に、 出力軸の設定が行われていない状態である可能性が高いと判断する ことができる。 例えば図 1 0 ( a ) から図 1 0 (b ) へ移動させら れた場合、 第 2軸として設定した Y軸が垂直方向に変更されたこと により、 重力で 0. 7 G以上の出力が生じることになる。
次に、 C P U 2 4は、 S 1 5において、 5秒以上 0. 7 G以上の 値を出力していない場合には、 正常と判断し第 1軸の出力 G 1及び 第 2軸の出力 G 2のオフセッ ト設定、 即ち、 S 1 1で取得した値を 0 とするように処理を行って ( S 1 6 ) 、 一連の処理を終了する。 オフセッ 卜が生じる原因としては、 ドライブレコーダ 2が車両 1 に 対して完全に平行に取り付けされていない場合等が考えられる。 例 えば、 図 1 0 ( b ) のように取り付けるはずが、 図 1 0 ( c ) に示 すように、 傾けて取り付けられた場合等が考えられる。 本ドライブ レコーダ 2では、 図 1 0 ( c ) に示す傾き角度 Sが 3 0度程度まで オフセッ ト設定を行うことで適切に動作可能なように構成されてい る。
S 1 2において S 1 1で取得した第 1軸の出力 G 1及び第 2軸の 出力 G 2の何れか一方の出力が 5秒以上 1 G以上の値を出力してい る場合、 S 1 4において出力に変化が生じない場合、 C P U 2 4は 加速度センサ 5に異常があると判断して、 L E D 2 5の点灯及びブ ザ一 2 6から警告音を発生してユーザに異常を通知すると共に、 L
E D 2 5及びブザー 2 6以外の動作を停止し、 AC Cスィッチ 1 9 が O F F又は電源スィツチ 2 0が O F Fするまで、 上記の動作を継 続する ( S 1 8 ) 。
S 1 5において S 1 1で取得した第 1軸の出力 G 1及び第 2軸の 出力 G 2の何れか一方の出力が 5秒以上 0. 7 G以上の値を出力し ている場合、 C P U 2 4は、 ドライブレコーダ 2の取付方向変更後 の設定未設定であると判断して、 L E D 2 5の点灯及びブザー 2 6 から警告音を発生してユーザに異常を通知する動作を、 A C Cスィ ツチ 1 9が〇 F F又は電源スィッチ 2 0が O F Fするまで継続する ( S 1 7 ) 。 しかしながら、 加速度センサ 5 自体は正常に動作する ので、 ドライブレコーダ 2の動作は継続させる。
次に、 画像処理回路 1 3 を構成する J P E G— I C、 R T C 2 8 、 及び第 1カメラ 3及び第 2カメラ 4の接続状態の自己診断処理に ついて説明する。
画像処理回路 1 3を構成する J P E G - I Cについては、 1 6. 7 m s毎に、 C P U 2 4に入力される割り込み信号を常時監視し、 5 0 0 m s 間に 1度も割り込みが発生しない場合に、 C P U 2 4は 、 画像処理回路 1 3 を構成する J P E G— I Cに異常が発生したと 判断する。 異常が発生したと判断した場合には、 C P U 2 4は、 L E D 2 5の点灯及びブザー 2 6から警告音を発生してユーザに異常 を通知すると共に、 L E D 2 5及びブザー 2 6以外の動作を停止し 、 A C Cスィッチ 1 9が O F F又は電源スィッチ 2 0が O F Fする まで、 上記の動作を継続する。 なお、 1 6. 7 m s の割り込み間隔 や 5 0 0 m s の監視期間は一例であって、 これらに限定されるもの ではない。
R T C 2 8については、 C P U 2 4は、 R T C 2 8から受信する 年、 月、 日時、 秒等を示すステータス · ビッ トを監視し、 規定の範
囲外のデ一夕を受信した場合には、 異常が発生したと判断する。 異 常が発生したと判断した場合には、 C P U 2 4は、 L E D 2 5の点 灯及びブザー 2 6から警告音を発生してユーザに異常を通知すると 共に、 C P U 2 4の内部 R T Cを所定の値 (例えば、 2 0 0 1年 1 月 1 日、 0時 0分 0秒) にセッ トする。 なお、 他のドライブレコー ダ 2 の動作は継続させる。
第 1カメラ 3及び第 2カメラ 4の接続状態については、 C P U 2 4は、 第 1 R AM I 4から第 2 R AM 1 5へ転送する 1枚の画像デ 一夕のサイズが 1 0秒以上連続して 6 5 9 2バイ 卜であった場合に 、 異常が発生した (ドライブレコーダ 2 と、 第 1カメラ 3及び第 2 カメラ 4との接続が切断された) と判断する。 6 5 9 2バイ トは、 本ドライブレコーダに利用する J P E G— I Cが作成する画像デー 夕で完全に黒画像である時のサイズに相当する。 この場合、 J P E G— I Cはカメラ 3、 4からの映像入力がない場合に黒画像を出力 するように予め設定されている。 従って、 所定期間 (例えば 1 0秒 ) 連続して完全に黒画像を出力している場合には、 ドライブレコー ダ 2 と、 第 1カメラ 3及び第 2カメラ 4との接続が切断されたと判 断することができる。 C P U 2 4は、 L E D 2 5の点灯及びブザー 2 6から警告音を発生してユーザに異常を通知すると共に、 L E D 2 5及びブザー 2 6以外の動作を停止し、 A C Cスィッチ 1 9が O F F又は電源スィッチ 2 0が〇 F Fするまで、 上記の動作を継続す る。 なお、 検出する 6 5 9 2バイ トの画像デ一夕のサイズや、 1 0 秒の監視期間は一例であって、 これに限定されるものではない。 ま た、 J P E G— I Cが映像入力のない場合に、 黒以外の色 (例えば 青) を出力するように構成されている場合、 その青色の画像デ一夕 サイズで異常を検出すれば良い。
前記の第 1カメラ 3及び第 2カメラ 4の接続状態の自己診断処理
6 は、 ドライブレコーダ 2の起動時のみではなく、 ドライブレコーダ 2が動作している状態で常に判断するようにしても良い。
このように、 本発明に係る ドライブレコーダ 2では、 起動時等に 自己診断を行って、 正常動作を確認するので、 記録した映像情報及 び運行情報の信憑性を確保することが可能となった。
図 1 1 は、 G値検出処理フローを示す図である。
C P U 2 4は、 図 1 1 に示す処理フローにしたがって、 加速度セ ンサ 5の出力に基づき、 G値を決定する。 また、 C P U 2 4は、 後 述するように、 図 1 1 に示す処理フローに従って、 決定された G値 に基づいて、 前述した G検出に関する記録条件が成立したか否かの 判断を行う こととなる。
最初に、 C P U 2 4は、 予め設定された加速度センサ 5の第 1軸 の出力 G 1及び第 2軸の出力 G 2を取得する ( S 2 0、 S 2 1 ) 。 次に、 C P U 2 4は、 車速センサ 1 0からの車速パルスに基づい て、 車両 1の現在速度を検出する ( S 2 2 ) 。
次に、 C P U 2 4は、 G P S受信機 9からの車両 1 の現在位置情 報に基づいて、 車両 1が現在走行中の道路が、 急カーブに相当する か否かの判断を行う ( S 2 3 ) 。 C P U 2 4は、 ドライブレコーダ 2 と接続されたナビゲ一シヨ ンシステム (不図示) から、 急カーブ か否かの情報を取得しても良いし、 ドライブレコーダ 2 自体に地図 情報を記憶する記憶部 (不図示) を有していて、 地図情報と現在位 置情報とを比較することによって、 急カーブか否かの情報を取得し ても良い。
S 2 3 において、 急カーブでは無いと判断された場合には、 S 2 0及び S 2 1で取得した第 1軸の出力 G 1 と第 2軸の出力 G 2 との 絶対値の合成値 (G l 2 + G 22) 0 - 5を G値とする ( S 2 4 ) 。
また、 S 2 4において急カーブであると判断された場合には、 S
2 2において取得した車速に基づいた補正値 aを取得し、 補正値 α と S 2 0及び S 2 1で取得した第 1軸の出力 G 1 と第 2軸の出力 G 2に基づいて、 (G l 2 + ( I G 2 \ - a ) 2) 。 · 5を G値とする ( S 2 6 ) 。 こ こで、 補正値 αは、 例えば、 車速 6 0 k mZ h未満の 場合には 0 . 1、 車速 6 0 k mZ h以上の場合には 0 . 2 と経験上 定めることができる。
急カーブにおいて、 補正値 αを車両 1 の左右方向の出力である G 2の絶対値からマイナスするのは、 急カーブでは、 左右方向の加速 度が発生し易く、 事故等が発生した訳では無いのに、 記録条件が誤 つて成立してしまう可能性があるからである。 なお、 出力 G 2では プラスを右方向への加速度、 マイナスを左方向への加速度として設 定している。
なお、 G P S受信機 9からの現在位置情報に基づいて、 車両 1が 走行中の道路が急カーブであるか否かの判断を行わずに、 G値を ( G 12 + ( I G 2 I - a ) 2) ° · 5に基づいて決定するようにしても 良い。 さらに、 車速の如何によらず、 補正値 αを定めるようにして も良い。 更に、 急カーブの判定は、 ステアリ ング角センサ等の他の 手段によって判定しても良い。
上述した G値の検出処理フローにしたがって、 G値を決定するこ とによって、 カーブにおいて不必要に多くの記録条件が成立し、 不 必要な映像情報等がメモリカード 6に記録されるのを防止すること が可能となる。
図 1 2は、 加速度センサ 5の出力の確認処理を行うためのフロー を示す図である。
前述した例では、 加速度センサ 5の第 1軸及び第 2軸は予め設定 されていると説明したが、 C P U 2 4が、 予め設定されている 2つ の軸を独自に再設定するように構成しても良い。 図 1 2は、 そのた
めの処理フローを示している。
最初に、 C P U 2 4は、 車両 1が停止したか否かの判別を行う ( S 3 0 ) 。 停止しているか否かは、 例えば、 図 1 1の処理フローに よって求めされた G値が、 3秒以上 0. 1 G以下になった場合とす ることができる。 あるいは、 車速センサにより連速が所定速度 (例 えば 2 k m/ h ) 以下のときに車両が停止したと判定しても良い。 次に、 C P U 2 4は、 停止直後の加速度センサ 5のからの出力の 内、 第 1軸として設定されている出力 G 1 と第 2軸として設定され ている出力 G 2を取得し ( S 3 1 ) 、 車両 1の停止後に車両が再度 動き出した時の出力が 0. 2 G以上になった軸を、 車両 1の進行方 向 (又は前後方向) と平行にある軸と認定する ( S 3 2 ) 。
次に、 C P U 2 4は、 今回の判定において、 第 2 RAM 1 5に車 両 1の進行方向と平行な軸として認定した軸を履歴情報として記憶 する ( S 3 3 ) 。
次に、 C P U 2 4は、 S 3 2で認定された軸以外の軸の出力を第 2軸、 即ち、 車両 1 の左右方向の出力と認定して ( S 3 4 ) 、 一連 の処理を終了する。
図 1 2に示す処理は、 車両 1が停止したと判断される毎に繰り返 して実行される。 所定回数だけ図 1 2に示す処理フローが実行され ると、 履歴情報が収集されるので、 軸の認定に際しては、 履歴情報 に基づいて行うようにしても良い。 C P U 2 4は、 図 1 2に示す、 軸方向の再設定によって、 更に車両 1 の左右方向の軸出力を明確に 特定した後に、 図 1 1 に示すように、 カーブ走行時の誤検出を防止 するための、 加速度センサ 5の第 2軸 (車両の左右方向) の出力 G 2の絶対値から所定の補正値 αをマイナスするように補正すること ができる。 このような複合処理によって、 更にカーブ走行時の誤検 出を防止することが可能となる。 尚、 軸の設定は停止時ではなく発
進時に行ってもよい。 その場合、 S 3 0は車速に基づき例えば 5 k mZ h以上になったことを検出して発進したと判断すればよい。 ま た S 3 2では発進と判断された直後に 0. 2 G以上になった軸を車 両 1 の進行方向と平行な軸として決定すればよい。 さらに、 履歴情 報は、 ドライブレコーダ 2への電源投入時にリセッ トされ、 電源投 入毎に繰り返し情報を集めるようにしても良い。
図 1 3は、 記録条件成立の 1つの基準である G検出の処理フロー を示す図である。
最初に C P U 2 4力 図 1 1の処理フローによって検出された G 値が、 一旦第 1の閾値 ( 0. 1 G) 以下の値を取った後に、 第 2の 閾値 ( 0. 4 G ) 以上の値を取ったか否かの判断を行い ( S 4 0 ) 、 そのような場合に G検出の記録条件が成立したと判断する ( S 4 1 ) 。 第 1 の閾値 ( 0. 1 G) 及び第 2の閾値 ( 0. 4 G) は、 G 検出のために予め設定されている値である。 また、 第 1の閾値以下 に下がった後に、 第 2の閾値以上の値を取った場合のみを記録条件 の成立として判断するのは、 連続して第 2の閾値以上の値を検出す る場合には、 加速度センサ 5の異常や、 車両 1が横転してしまった 状態など、 新たなに記録条件の成立によって映像情報等を記録する 必要性に乏しい場合が多いと考えられるからである。
次に、 C P U 2 4は、 後述するように通常の映像情報の記録 (記 録条件の成立前 1 2秒及び成立後 8秒) が延長されているか否かの 判断を行う ( S 4 2 ) 。
S 4 2において、 延長がなされていない場合には、 前回記録条件 が成立してからの経過時間を検出し、 経過時間に合わせて次の処理 を進める ( S 4 3 ) 。
S 4 3において、 前回記録条件が成立してからの時間が、 0秒よ り大きく、 T 1秒 (例えば 4秒) 未満の場合には、 記録条件の成立
による新たな記録も、 映像情報の記録時間の延長もしない ( S 4 4 ) 。 即ち、 検出した記録条件の成立を無視する。 急ブレーキ後の衝 突といった一連のイベントであると考えられ、 またあまりに短時間 で連続して記録条件が成立した場合に、 それぞれについて映像情報 等の記録を行ったのでは、 重複して映像記録を記録することとなり 望ましくないからである。
S 4 3において、 前回記録条件が成立してからの時間が、 T 1秒
(例えば 4秒) 以上、 T 2秒 (例えば 8秒) 未満の場合には、 記録 条件を所定時間 (例えば、 4秒間) 延長する ( S 4 5 ) 。 映像情報 を記録中に再度記録条件が成立した場合であって、 前回の記録条件 の成立後 8秒間の後半に、 更に記録条件が成立した場合には、 その 後記録される映像情報が少なくなることから、 映像情報等の記録を 延長する。 これによつて、 S 4 5の場合の 1回の記録は、 記録条件 の成立の前 1 2秒と後 1 2秒の合計 2 4秒となる。
S 4 3において、 前回記録条件が成立してからの時間が、 T 2秒
(例えば 8秒) 以上の場合には、 新たな記録条件の成立として、 そ の記録条件の成立の前 1 2秒及び後 8秒の間の映像情報等の記録を 行う ( S 4 6 ) 。 なお、 例外的に、 ドライブレコーダ 2の起動後初 めて記録条件が成立した場合も、 S 4 6において、 その記録条件の 成立の前 1 2秒及び後 8秒の間の映像情報等の記録を行うものとす る。
S 4 2において、 既に延長中 ( S 4 5 ) であると判断された場合 、 更に前回の記録条件の成立からの経過時間が考慮される ( S 4 7
) o
S 4 7において、 前回の記録条件の成立からの時間が、 T 2秒 ( 例えば 8秒) 以上 T 3秒 (例えば 1 2秒) 未満の場合は、 再度延長 を行わない ( S 4 8 ) 。 即ち、 検出した記録条件の成立を無視する
。 連続して延長を続けると、 1つのイベントに関する映像情報等の 記録を長時間に渡って記録し過ぎることになるからである。
S 4 7 において、 前回の記録条件の成立からの時間が、 T 3秒 ( 例えば 1 2秒) 以上の場合には、 新たな記録条件の成立として、 そ の記録条件の成立の前 1 2秒及び後 8秒の間の映像情報等の記録を 行う ( S 4 9 ) 。
図 1 3の処理フローに従って、 映像情報等を記録する具体例を図 1 4〜図 1 7 を用いて以下に説明する。
図 1 4は G検出による映像情報の記録例 ( 1 ) を示す図である。 図 1 4 ( a ) は図 1 1の処理フローによって求められた G値 5 0の グラフが示されており、 図 1 4 ( b ) は第 2 RAM 1 5に循環的に 記録されている映像情報及びメモリ力一ド 6に記録される映像情報 を示す図である。
t 0において、 初めて一旦第 1 の閾値以下になった後に第 2の閾 値以上の G値が検出され、 その後、 再度第 1 の閾値以下に下がった 後に、 t l において、 2回目の第 2の閾値以上の G値が検出された ものとする。 また、 1: 0から 1; 1 は、 T 2秒以上である。
図 1 3の S 4 6に従い、 t 0における記録条件の成立によって、 t 0の前 1 2秒及び後 8秒間の映像情報 5 2力 、 メモリカード 6に 1つのイベント 5 3 として記録される。 また、 t lは前回の t 0か ら T 2秒以上後であり、 t 1の発生時において延長はなされていな いので、 図 1 3の S 4 6に従い、 t 1 における記録条件の成立によ つて、 t 1の前 1 2秒及び後 8秒間の映像情報 5 4力 S、 メモリ力一 ド 6 に別のイベント 5 5 として記録される。 イベント 5 3 とィベン ト 5 5には、 図 1 4 ( b ) に示すように、 重複する映像情報が含ま れることとなる。
図 1 5は G検出による映像情報の記録例 ( 2 ) を示す図である。
図 1 5 ( a ) は図 1 1の処理フローによって求められた G値 6 0の グラフ例 ( 2 ) が示される図であり、 図 1 5 ( b ) は第 2 R AM 1 5に循環的に記録されている映像情報及びメモリカード 6に記録さ れる映像情報が示される図である。
t 0において、 初めて一旦第 1の閾値以下になった後に第 2の閾 値以上の G値が検出され、 その後、 再度第 1 の閾値以下に下がった 後に、 t l において、 2回目の第 2の閾値以上の G値が検出され、 その後、 再度第 1の閾値以下に下がった後に、 t 2において、 3回 目の第 2の閾値以上の G値が検出されたものとする。 また、 t 0か ら t 1は、 T 2秒未満であり、 t 0から t 2は T 3秒以上である。 図 1 3の S 4 6 に従い、 t 0における記録条件の成立によって、 t 0の前 1 2秒及び後 8秒間の映像情報 6 2力 S、 メモリカード 6 に 1つのイベント 6 4として記録される。 また、 t lは前回の t Oか ら T 2秒未満であり、 t 1 の発生時において延長はなされていない ので、 図 1 3の S 4 5に従い、 t lの記録条件の成立によって、 4 秒分の映像情報 6 3力 メモリカード 6に延長分 6 5 として記録さ れる。 さらに、 t 2は、 延長中であって、 t Oから T 3秒以上であ るので、 図 1 3の S 4 9に従い、 t 2 における記録条件の成立によ つて、 t 2の前 1 2秒及び後 8秒間の映像情報等 6 6力 メモリ力 —ド 6に別のイベント 6 7 として記録される。 イベント 6 4とィべ ント 6 7には、 図 1 5 (b ) に示すように、 重複する映像情報が含 まれることとなる。 .
図 1 6は G検出による映像情報の記録例 ( 3 ) を示す図である。 図 1 6 ( a ) は図 1 1の処理フローによって求められた G値 7 0の グラフ例 ( 3 ) が示される図であり、 図 1 6 ( b ) は第 2 RAM 1 5に循環的に記録されている映像情報及びメモリカード 6 に記録さ れる映像情報が示される図である。
t 0において、 初めて一旦第 1の閾値以下になった後に第 2の閾 値以上の G値が検出され、 その後、 それぞれ再度第 1の閾値以下に 下がった後に、 t 1、 t 2、 t 3及び t 4において、 第 2の閾値以 上の G値が検出されたものとする。 また、 t 0から 1; 1は、 T 1秒 未満であり、 t 0から t 2は T 2秒未満であり、 t 0から t 3は T 3秒未満であり、 t 0から t 4は T 3秒以上である。
図 1 3の S 4 6に従い、 t 0における記録条件の成立によって、 t 0の前 1 2秒及び後 8秒間の映像情報 7 2が、 メモリカード 6 に 1つのイベント 7 4として記録される。 また、 t lは T 1秒未満で あるので、 図 1 3の S 4 4に従い、 無視される。 さらに、 セ 2はセ 0から T 2秒未満であり、 t 2の発生時において延長はなされてい ないので、 図 1 3の S 4 5に従い、 t 2の記録条件の成立によって 、 4秒分の映像情報 7 3が、 メモリカード 6 に延長分 7 5 として記 録される。 さらに、 t 3は、 延長中であって、 t 0から T 3秒未満 であるので、 図 1 3の S 4 8に従い、 無視される。 さらに、 t 4は 、 延長中であって、 t 0から T 3秒以上であるので、 図 1 3の S 4 9に従い、 t 4における記録条件の成立によって、 t 4の前 1 2秒 及び後 8秒間の映像情報 7 6が、 メモリカード 6 に別のイベント 7 7 として記録される。 イベント 7 4とイベント 7 7には、 図 1 6 ( b ) に示すように、 重複する映像情報が含まれることとなる。
図 1 7は G検出による映像情報の記録例 ( 4 ) を示す図である。 図 1 7 ( a ) は図 1 1の処理フローによって求められた G値 8 0の グラフ例 ( 4 ) が示される図であり、 図 1 7 ( b ) は第 2 RAM 1 5に循環的に記録されている映像情報及びメモリカード 6 に記録さ れる映像情報が示されている。
t 0において、 初めて一旦第 1の閾値以下になった後に第 2の閾 値以上の G値が検出され、 その後、 再度第 1 の閾値以下に下がった
後、 t 1 において 2回目の第 2の閾値以上の G値が検出される力 S、 その後は G値が連続して高い数値を示している。
図 1 3の S 4 6 に従い、 t 0における記録条件の成立によって、 t 0の前 1 2秒及び後 8秒間の映像情報等 8 1力 メモリカード 6 に 1つのイベント 8 2 として記録される。 また、 t l は T 1秒未満 であるので、 図 1 3の S 4 4に従い、 無視される。 さらに、 その後 は、 第 1 の閾値以下に下がっていないので、 図 1 3の S 4 0に従い 、 第 2閾値以上の G値が検出されても、 記録条件の成立とは見なさ れない。 図 1 7の例は、 例えば、 t 0 において急ブレーキ操作を行 つたが衝突が回避できず、 t 1 において車両 1が横転し、 その後加 速度センサ 5が、 横転によって高い G値を出力し続けているような 状態に相当する。
以上、 図 1 3〜図 1 7 に基づいて説明したように、 所定の閾値以 上の G値が検出された場合であっても、 連続的に記録条件が成立し た場合や、 連続的に高い G値が検出された場合等、 不必要に映像情 報が記録されないように制御されていることから、 容量の決まって いるメ ΐリカード 6 を効率良く利用することが可能となった。
ドライブレコーダ 2の減電圧処理について図 1 8〜図 2 0 を用い て説明する。
減電圧処理とは、 車両 1が事故等による破損等により、 バッテリ 2 1からの出力電圧が低下した場合等に、 記録中の映像情報を適切 に保護するため等に行う処理である。
図 1 8は、 減電圧処理フロー ( 1 ) を示す図である。
C P U 2 4は、 第 1検出部 4 3 (図 6参照) からの第 1減電圧信 号 S 1が Ηから Lになるか否かの監視を常時行つている ( S 5 0 ) 。 図 6において説明したように、 第 1検出部 4 3は、 ノ ッテリ 2 1 の出力電圧が 8 . 0 V以下に低下すると第 1減電圧信号 S 1 を Ηか
ら Lに変更する。
S 5 0 において、 第 1減電圧信号 S 1が Hから Lに変化すると、 C P U 2 4は、 ブザー 2 6から警告音を発生させる ( S 5 1 ) 。 次に、 C P U 2 4は、 現在、 記録条件が成立して、 映像情報等が メモリカード 6へ書き込まれているかの判断を行い ( S 5 2 ) 、 ま た S 5 0 において第 1減電圧が検出された時点が記録条件の成立か ら所定時間 (例えば、 8秒) 以上経過しているか否かの判断を行う ( S 5 3 ) 。
映像情報の書き込み中であり、 さらに記録条件の成立から所定時 間経過していない場合には、 メモリカードへの書き込みを中断し、 トリガ発生 1 0秒前から トリガ発生までの映像情報を記録する。 そ の際、 記録枚数を減らす。 第 1減電圧が検出される 1 0秒前から第 1減電圧が検出されるまでの映像情報を、 1秒間に 5枚 (通常は 1 秒間の 1 0枚) に減らして、 メモリカード 6へバックアップ専用フ オルダを作成して書き込みを行う ( S 5 4 ) 。 第 1減電圧が検出さ れると、 その後新たな映像情報を取得することが困難である可能性 が高いので、 それまでに取得した映像情報をバックアップ専用フォ ルダに記録して、 できるだけそれまでの情報が失われないように制 御している。 なお、 映像情報と供に運行情報もバックアップ専用フ オルダへ記録することが好ましい。
S 5 3で、 所定時間経過している場合には、 特に特別なバックァ ップ処理は行わない。 これは、 ほぼ、 通常の記録時間 (記録条件の 成立前 1 2秒及び記録条件の成立後 8秒) の映像情報は取得済みで あるので、 通常通りメモリカード 6への記録が可能であると考えら れるからである。
その後、 C P U 2 4は、 第 1カメラ 3、 第 2カメラ 4、 画像処理 回路 1 3 を構成する J P E G— I C、 G P S受信機 9への電力供給
を遮断する消費電力低減処理を行って、 予定するメモリカード 6へ の映像情報 6への書き込みのための電力を確保する ( S 5 5 ) 。 な お、 S 5 4におけるバックアップ処理を行うための電力は、 バック アップバッテリ 4 6 によって、 確保されるように構成されている。 次に、 C P U 2 4は、 バックアツプ処理終了後、 ウォッチドック タイマを停止して、 リブ一トを行い ( S 5 6 ) 、 一連の処理を終了 する。
図 1 9は、 減電圧処理フロー ( 2 ) を示す図である。
C P U 2 4は、 第 2検出部 4 4 (図 6参照) からの第 2減電圧信 号 S 2が Hから Lになるか否かの監視を常時行っている ( S 6 0 ) 。 図 6 において説明したように、 第 2検出部 4 4は、 第 1電源回路 4 0の出力電圧 (又はバックアップバッテリ 4 6の出力電圧) が 3 . 7 V以下に低下すると第 2減電圧信号 S 2を Hから Lに変更する
S 6 0において、 第 2減電圧信号 S 1が Hから Lに変化すると、 C P U 2 4は、 クローズド処理の開始時期の決定を行う (S 6 1 ) 図 2 0は、 電圧低下状態を示す図である。 図 2 0の曲線 9 0は、 8. 0 Vから 3. 7 Vに電圧が低下するまで T 4秒間 (第 1減電圧 検出から第 2減電圧検出までの時間) 、 3. 7 Vから 3. 0 Vまで T 5秒間 (第 2減電圧検出からリセッ ト信号出力までの時間) かか つた場合を示し、 図 2 0の曲線は、 8. 0 Vから 3. 7 Vに電圧が 低下するまで T 6秒間、 3. 7 Vから 3. 0 Vまで T 7秒間かかつ た場合を示している。 C P U 2 4等の誤動作を防止するためのリセ ッ ト信号が 3. 0 Vで第 3検出部 4 5から出力されてしまう ことか ら、 第 2減電圧検出からリセッ ト信号が出力されるまでどのく らい 時間があるかが重要となる。 図 2 0に示すように、 第 1減電圧検出
から第 2減電圧検出までの時間に応じて、 第 2減電圧検出からリセ ッ 卜信号が出力されるまでの時間の大よその予測を付けることがで きる。 また、 クローズ処理には、 約 5 0 0 m s必要である。
そこで、 8. 0 Vから 3. 7 Vに電圧が低下するまでの時間が 1 秒以上の場合には、 リセッ ト信号が発生するまでしばらく時間がか かると考えられるため、 第 2減電圧検出から 1秒後にクローズ処理 を開始することとし、 8. 0 Vから 3. 7 Vに電圧が低下するまで の時間が 1秒未満の場合には、 リセッ ト信号が早く発生する可能性 が高いため第 2減電圧検出直後にクローズ処理を開始するようにし た。 なお、 上記の時間設定は一例であって、 それに限定されるもの ではない。
次に、 C P U 2 4は、 S 6 1で決定された開始時間にクロ一ズ処 理を開始する ( S 6 2 ) 。 クローズ処理とは、 現在オープン中の全 てのファイルをクローズするための処理を言い、 これにより、 メモ リ.力一ド 6への映像情報の記録が終了される。 クローズ処理後は、 メモリカードへの書き込みを禁止する。 なお、 クロ一ズ処理が適切 に実施されないと、 フアイルに記録された映像情報を後で適切に利 用することができなくなるので、 クローズ処理は、 図 1 8 に示すバ ックアップ処理の最中であってもバックアップ処理を中断して実行 される。
その後、 C P U 2 4は、 クローズ処理終了後、 ウォッチドック夕 イマを停止して、 リブートを行い ( S 6 3 ) 、 一連の処理を終了す る。
図 1 8〜図 2 0に示した、 減電圧処理を適切に行う ことによって 、 事故等によって、 バッテリ 2 1が破損したり、 ドライブレコーダ 2 とバッテリ 2 1 との接続が遮断されたり した場合でも、 できる限 り多くの映像情報等をメモリカード 6に記録することが可能となる
図 2 1 は、 モード切替フローを示す図である。
ドライブレコーダ 2は、 表示部 3 0 と接続するための出力ポート を有しており、 事故等が発生した場合、 その場でメモリカード 6 に 記録された内容を検証できるように構成されている。 即ち、 本発明 に係る ドライブレコーダ 2は、 メモリカード 6に映像情報等を記録 する記録モードと、 メモリカード 6 に記録された映像情報を再生す る再生モードを有している。 図 2 1 を用いて、 記録モードと再生モ —ドとの切替フローについて説明する。
最初に C P U 2 4は、 ドライブレコーダ 2の開閉ノブ 3 1が一旦 開状態となったことを開閉センサ 2 7 によって検出すると ( S 7 0 ) 、 ドライブレコーダ 2の初期化のためのブートプログラムを起動 する. ( S 7 1 ) 。
次に、 メモリカード 6が I ZF 1 1 に挿入されていることと、 メ モリカード 6が書き込み禁止に設定されているか否かを判断し ( S 7 2 ) 、 そうであることを検出した場合、 C P U 2 4は不揮発性 R 〇Mから再生モ一ド用のプログラムをダウンロードして起動させ、 それによつて、 ドライブレコーダ 2 を再生モードで動作させる ( S 7 3 ) 。 なお、 メモリカード 6が書き込み禁止に設定されている場 合には、 メモリカード 6の接続端子の内の 1つのポートが特定の出 力となるため I ZF 1 1 を介して C P U 2 4において、 メモリカー ド 6が書き込み禁止に設定されているか否かの判別をできる。
次に、 C P U 2 4は、 L E D 2 5及び/又はブザー 2 6 によって 、 ドライブレコーダ 2が再生モードで動作していることを示して ( S 7 4 ) 、 一連の動作を終了する。
一方、 S 7 2において、 メモリカード 6力 1 1 に挿入され ているが、 メモリカード 6が書き込み禁止に設定されていない場合
には、 C P U 2 4は不揮発性 R〇 Mから記録モード用のプログラム をダウンロードして起動させ、 それによつて、 ドライブレコーダ 2 を記録モードで動作させる ( S 7 5 ) 。
即ち、 通常はメモリカード 6を書き込み可の状態でドライブレコ —ダ 2 に挿入し、 記録モードに設定して、 前述したような、 記録条 件の成立による映像情報等の記録を行う。 しかしながら、 事故等に よって、 その場で記録内容を検証したい場合には、 一旦メモリカー ド 6 を抜いて、 メモリカード 6を書き込み禁止に設定してから、 再 度ドライブレコーダ 2に挿入すると、 メモリカード 6に記録された 映像情報を再生することができる再生モードに変更させることがで きる。 なお、 ドライブレコーダ 2 と表示部 3 0 とが接続されていな い場合や、 表示部 3 0が損傷している場合等には、 携帯用の表示装 置を ドライブレコーダ 2の出力スロッ 卜に接続すれば良い。 また、 再生モードの設定方法はこれに限るものではない。 例えば、 電源投 入後所定時間内に撮影スィツチ 8 を所定操作すれば再生モードに移 行させ、 所定操作されなければ記録モードに移行させる等種々の方 法が考えられる。
次に、 再生モードにおける映像情報の再生方法について説明する 図 2 1の S 7 4において、 L E D 2 5及びブザー 2 6 によって、 ドライブレコーダ 2が再生モードで動作されていることが示された 後、 ユーザが撮影スィッチ 8 を押下すると、 ブザー 2 6が停止し、 最後に記録したイベントの再生が開始される。 仮に、 この時点で 1 5個のイベントがメモリカード 6 に記録されていた場合には、 最後 の 1 5イベント目の再生が開始され、 表示部 3 0に記録されている 、 通常であれば (延長されない場合) 2 0秒間分の映像情報が表示 される。 表示部 3 0には、 映像情報と共に、 少なく とも、 その映像
情報が何番目のイベントであるか、 及び記録条件が成立した時刻を 表示することが好ましい。
イベントの映像情報を再生中に、 再度撮影スィッチ 8 を押下する と、 再生を停止する。 また、 再生の停止中に再度、 撮影スィ ッチ 8 を押下すると、 停止した箇所の 1秒前から再生が再開される。 さら に、 1つのイベントに関する映像情報の再生が完了後は、 その状態 を維持し、 再度、 撮影スィッチ 8が押下されると、 同じイベントに 関する映像情報の再生を再開する。 さらに、 撮影スィッチ 8 を長押 しすると、 次のイベント、 即ち、 1つ前に記録されたイベントに関 する映像情報の再生を開始する。 撮影スィッチ 8の長押しを続ける ことによって、 メモリカード 6に記録されている全てのイベントに 関する映像情報を再生することができる。 上記は、 ドライブレコー ダ 2に一つしか備えられていない操作手段である撮影スィッチ 8 を 効果的に利用するための工夫である力 ドライブレコーダ 2 に他の 操作手段を設けることも可能である。
また、 C P U 2 4は、 再生モー ドに入った後一定時間 (例えば、 3 0秒以上) 、 撮影スィッチが操作されなかった場合、 再度ブート 処理 ( S 7 1参照) を行って再起動することが好ましい。 これによ り、 再起動後、 再生モードのブザーを鳴らすことで再生モー ド解除 をユーザに促すことができる。
図 2 2は、 再生順序を示す図である。 '
図 2 2に示すように、 撮影スィ ッチ 8の長押しによって、 最後に 記録された 1 5イベント目 ( S 8 0 ) の再生から、 最初に撮影され た 1イベント目 ( S 8 5 ) までの再生を制御することが可能である 。 なお、 1イベント目の再生中に再度、 撮影スィッチ 8 を長押しす ると、 1 5イベント目の再生が開始される。
再生装置 4 0 0におけるメモリカード 6の利用について説明する
図 2 3は、 メモリカード 6の運用例のフローを示した図である。 最初に、 ユーザは、 利用するメモリカード 6 を書き込み可能に設 定し、 再生装置 4 0 0の I ZF 4 1 1 に挿入してカードの初期化を 行う ( S 9 0 ) 。 カードの初期化では、 C P U 4 2 4によってそれ までにメモリカード 6に記録されていたデータ等が削除され、 メモ リカード 6 を利用して運行を行う利用者 (例えば、 タクシー乗務員 ) の I Dが、 メモリカード 6の所定のア ドレスに書き込まれる。
次に、 ユーザは、 車両 1の運行の開始時に (例えば、 夕クシ一乗 務員が、 日勤勤務 ( 7 : 4 5〜 1 7 : 1 5 ) の開始時に) 、 書き込 み可能に設定され、 初期化されたメモリカード 6を車両 1 に配置さ れたドライブレコーダ 2の I /F 1 1 に挿入して、 ドライブレコー ダ 2 を記録モードとして、 データ記録を開始する ( S 9 1 ) 。 前述 したように、 C P U 2 4は、 記録条件が成立した場合には、 所定の 期間 (例えば、 2 0秒間) の映像情報及び運行情報をメモリカード 6に記録する。 .
次に、 車両 1の運行の終了時に (例えば、 タクシー乗務員が、 日 勤勤務の終了時に) 、 データ記録を終えたメモリカード 6 をドライ ブレコーダ 2の I /F 1 1から取り出す。 ユーザは、 さらに、 メモ リカード 6 を再生装置 4 0 0の I ZF 4 1 1 に挿入して、 メモリ力 ード 6 に記録された映像情報、 運行情報、 メモリカードの I D、 及 び利用者の I D等を再生装置 4 0 0側に読み込ませる ( S 9 2 ) 。 再生装置 4 0 0側では、 C P U 4 2 4により 1車両の 1運行に対 応してメモリカード 6に記録された映像情報、 運行情報、 メモリ力 ードの I D、 及び利用者の I Dを読み込む。 再生装置 4 0 0では、 メモリカード毎のデータの解析を個別に行うことも可能であるし、 複数の車両の複数の運行に対応したデータを複数のメモリカード 6
から読み込んだ後に、 データの解析をまとめて行う ことも可能であ る。 更に、 1枚のメモリ力一ド 6 を、 複数の車両に用いたり、 複数 の運行に兼用したり しても良い。
再生装置 4 0 0における視野領域の表示について説明する。
ドライブレコーダ 2では第 1カメラ 3及び第 2カメラ 4が映像情 報を取得しているが、 実際に運転者が周囲を見回している視野と力 メラが有する固有の視野とは異なる。
人の視野とは、 人が目の位置を変えずに見渡せる範囲を言い、 通 常、 車両 1 の静止時の視野は、 両眼合わせて左右方向が 2 0 0度程 度、 垂直方向が 1 1 2度程度と言われている。 また、 車両 1 の速度 が変化すると、 近くがぼやけ、 遠くだけを見るようになり、 その結 果運転者の視野が狭くなる。 さらに、 視野は年齢とともに狭くなる 傾向にあるので、 高齢の運転者と若年者では視野が異なる。 高齢者 (例えば 6 0歳以上) の視野は、 若年者 (例えば、 6 0歳未満) の 視野に対してその範囲が狭まると言われている。 その例として、 視 野範囲が 2 0 %狭まると考えることができる。 図 2 4は、 再生装置 4 0 0で利用される水平方向と垂直方向の視野角と車両 1の速度の 対応表を示す図である。 水平方向と垂直方向の視野角によって規定 される領域、 即ち運転者が目を動かさずに見ることができる領域を 視野領域とする。
そこで、 再生装置 4 0 0では、 ドライブレコーダで取得された映 像情報を再生する場合に、 運転者が実際に見えている視野範囲を特 定し、 事故等がどのように発生するか等を検証することを可能とし ている。 また、 視野範囲を特定することによって、 運転者への安全 教育を行う上での利用も可能となる。
再生装置 4 0 0では、 C P U 4 2 4が、 制御プログラム 4 1 7 に 基づいて、 各ィベントに関する映像情報を表示部 4 4 0に表示する
際に、 運行情報における車速データから車両の速度を検出して、 図
2 4に示す対応表 (マップとして再生装置 4 0 0に記録されている ) から視野角を求め、 画面上に視野範囲を表示できるように構成さ れている。
なお、 再生装置 4 0 0では、 以下の 5つの視野範囲再生モードを 有しており、 操作部 4 3 0の操作によって、 ユーザはその内の 1つ のモードによって、 映像情報を再生することができるように構成さ れている。
1 . 固定角度モード : 操作部 4 3 0によって指定された水平方 向及び垂直方向の視野角度に対応した視野領域のみを表示する。
2 . 検出の瞬間の車速モード : 記録条件が成立した時点での車 速に対応する水平方向及び垂直方向の視野角度に対応した視野領域 のみを表示する。
3 . 再生位置の車速モード : 再生される静止画像毎の車速に対 応する水平方向及び垂直方向の視野角度に対応した視野領域を順次
¾^ る。
4 . 固定速度モード : 操作部 4 3 0によって指定された速度に 対応する水平方向及び垂直方向の視野角度に対応した視野領域のみ を表示する。
5 . 通常モード : 視野領域を表示しない。
また、 上記の検出の瞬間の車速モード ( 2 ) 、 再生位置の車速モ ード ( 3 ) 及び固定速度モード ( 4 ) では、 高齢者補正との組み合 わせが可能となっている。
図 2 5は、 メモリカード 6に記録された映像情報を表示するため の画面例を示す図である。 なお、 図 2 5の画面の表示処理及び画面 上でのユーザの操作に基づく処理は、 C P U 4 2 4が、 制御プログ ラム 4 1 7 にしたがい、 カード情報記憶部 4 6 0に記憶されている
データに基づいて、 表示部 4 4 0に表示するものである。 図 2 5に示すように、 表示部 4 4 0に表示された画面 1 4 0には 、 メモリカード 6の I D番号データ 1 4 1、 運行情報に含まれる時 刻情報 1 4 2、 成立した記録条件を示す種類情報 1 4 3、 位置情報 の内の緯度データ 1 4 4、 位置情報の内の経度データ 1 4 5、 及び 図 1 1のフローに従って求められた G値 1 4 6、 表示される静止画 像が撮影されたときの後述する運転状況情報 1 4 7、 第 1カメラ 3 で撮像した静止画を順次表示する領域 1 4 8— 1、 第 2カメラ 4で 撮像した静止画を順次表示する領域 1 4 8 — 2、 第 1カメラ 3及び 第 2カメラ 4で撮像した静止画の制御をするための操作ポタン 1 4 9 (巻き戻し、 再生、 停止、 早送り) 、 表示される静止画像が撮影 されたときの車速情報 1 5 0、 選択された視野範囲再生モードの種 別を表示する領域 1 5 1、 高齢者補正あり · なしを示す領域 1 5 2 等が表示されている。
また、 領域 1 4 8— 1 には、 視野範囲を示す第 1枠 1 5 3— 1及 び高齢者補正を行った視野範囲を示す第 2枠 1 5 3— 2が表示され ている。 同様に、 領域 1 4 8 — 2には、 視野範囲を示す第 1枠 1 5 4 _ 1及び高齢者補正を行った視野範囲を示す第 2枠 1 5 4— 2が 表示されている。 なお、 図 2 5の例では、 領域 1 5 2に示すように 、 高齢者補正ありとなっているが、 高齢者補正を行わない場合には 、 第 2枠 1 5 3— 2及び 1 5 4— 2は表示されない。 なお、 第 1枠 及び第 2枠の内外で表示方法を異ならせることによってより視野範 囲を明確に表示することができる。
図 2 5の例では、 領域 1 5 1 に示すように検出の瞬間の車速モー ドが選択されているので、 記録条件が成立した時点での車速 (例え ば、 4 0 kmZh) に対応する、 水平方向の視野角 ( 1 4 0度) 及 び垂直方向の視野角 ( 7 8度) に対応した視野領域が第 1の枠 1 5
3 — 1 として領域 1 4 8 — 1内に表示されている (図 2 4参照) 。 また、 記録条件が成立した時点での車速 (例えば、 4 0 k m/ h ) に対応する、 高齢者補正をした場合の水平方向の視野角 ( 1 1 2度 ) 及び垂直方向の視野角 ( 6 3度) に対応した視野領域が第 2の枠 1 5 3 — 2 として領域 1 4 8 — 1内に表示されている (図 2 4参照 ) 。 また、 領域 1 4 8— 2 についても同様である。
図 2 5に示す画面 1 4 0では、 ユーザが、 操作ポタン 1 4 9 を制 御することによって、 第 1カメラ 3で撮像した 1 0秒分の 1 0 0枚 の静止画及び第 2カメラ 4で撮像した 1 0秒分の 1 0 0枚の静止画 が、 表示領域 1 4 8 — 1及び 1 4 8 — 2に順次切換わりながら表示 される。 また、 同時に、 表示された静止画に対応した情報が、 表示 • 入力領域 1 4 1〜 1 4 7 , 1 5 0に表示される。 なお、 図 2 5 に 示す画面 1 4 0は一例であって、 他の画面構成を選択することがで きる。
本実施の形態では、 図 2 5 に示すように、 メモリカード 6に記録 された映像情報に視野範囲を重ねて表示しているので、 運転者が実 際に視野に入れている領域とそうでない領域を区別しながら、 ドラ イブレコーダで取得された映像情報を検証することが可能となった
。 また、 年齢に応じて視野範囲を修正する場合には、 さらに運転者 の視野範囲を実際の状況に近づけることが可能となった。
尚、 図 2 5では記録条件と映像情報を同じ画面上に表示するよう にしたが、 必ずしも両者を同じ画面上に表示する必要はなく、 例え ば記録条件を表示させるための操作ポタンを画像と同じ画面に表示 させ、 その操作ポタンを操作すると記録条件を別ウィ ンドとして表 示させるようにしてもよい。
図 2 6は運転状況分類処理フローを示す図である。
メモリカード 6 には、 前述したように、 所定の記録条件が成立し
た場合のィベントに関する映像情報等が記録されている。 しかしな がら、 どのような運転がなされて、 記録条件が成立したかを分類す る ζとは、 再生装置 4 0 0 において、 記録された映像情報等を検証 する場合に重要である。 そこで、 再生装置 4 0 0では、 記録された 映像情報及び運行情報を利用して、 図 2 6に示す処理フローに従い 、 各イベントを自動的に分類する機能を持たせている。
分類を行う運転状況は、 「急発進」 、 「急ブレーキ」 、 「通常ブ レーキ」 、 「左急ハンドル」 及び 「右急ハンドル」 の 5つである。 最初に、 C P U 4 2 4は、 所定のイベントを選択し、 一方のカメ ラに関する、 記録条件が成立した時点の前後 3 0枚の静止画像のそ れぞれに対応する G 1値 (加速度センサ 5における車両 1 の前後方 向に平行な軸の出力) 、 G 2値 (加速度センサ 5における車両 1の 左右方向に平行な軸の出力) 、 及び車速データをサンプルデータと して取得する ( S 1 0 0 ) 。
次に、 C P U 4 2 4は、 各サンプル毎に、 そのサンプルの前後 1 0点の値に最小二乗法を適用し、 各サンプルにおける変化の傾きを 算出する ( S 1 0 1 ) 。 さらに、 記録条件が成立した前後における 、 各サンプルの傾き波形のピークを特定する ( S 1 0 2 ) 。
次に、 C P U 4 2 4は、 後述する予め定められた各運転状況を特 定するピークマスタファイルと S 9 2で求められたピークとの関係 から、 対象とするイベン トの運転状況を特定して ( S 1 0 3 ) 、 一 連の処理を終了する。 なお、 各イベントについて特定された運転状 況は、 各ィベン卜に関する映像情報が表示部 4 4 0 に表示する際に 表示される (図 2. 5の領域 1 4 7参照) 。 また、 特定された運転状 況は各運転状況毎に設定されたアイコンとして画像上の例えば右上 隅に画像と重ねて表示される。 これにより再生中のイベントの運転 状況を適切に把できる。 また運転状況の分類でイベントを検索し、
絞り込むことができる。 これにより、 確認したい運転状況のみを抽 出し画像を再生することができる。
図 2 7は、 サンプル列等を示す図である。 縦軸は G 1値、 横軸は 時間を示し、 t = 0 の時点が記録条件が成立した時刻に対応してい る。
図 2 7には、 図 2 6の S 1 0 0に従って取得された所定のィベン トに関する G 1値のサンプル列 2 0 0が示されている。 また、 波形 2 1 0は、 図 2 6の S 1 0 1 に従って求めた、 サンプル列 2 0 0 を 構成する各サンプルの傾きを結んだ傾き波形である。 さらに、 点 2
2 0は記録条件の成立前における波形 2 1 0のピークを示し、 点 2
3 0は記録条件の成立後における波形 2 1 0のピークを示している 図 2 8は、 ピークマスタファイルの一例を示す図である。
図 2 8に示すように、 前述した 5つの運転状況に対応した、 G 1 値、 G 2値及び車速に関するピーク値 (図 2 6 の S 1 0 2参照) が とり うる範囲、 即ち上限及び下限が、 記録条件の成立時の前後にお いて規定されており、 図 2 6の S 1 0 2で特定したピーク値が図 2 8の各運転状況のどの上下限内の範囲に入っているかを特定するこ とにより、 運転状況を特定する (図 2 6の S 1 0 3 ) 。 なお、 図 2 8 において、 網掛け部分がピークが規定されている部分であって、 他の箇所ではピーク値は規定されていない。
例えば、 図 2 7の例において、 G 1値に関する波形 2 1 0の点 2 2 0の値が 1 . 5、 点 2 3 0の値が— 1 . 5であったとすると、 図 2 8 のピークマスタファイルに基づいて、 「急ブレーキ」 の運転状 況であったと判断される。
なお、 図 2 8に示すピークマス夕ファイルに規定される各値は、 図 2 9 に示す表示部 4 4 0に表示する編集画面 1 6 0 を利用して修
正することができるようにすることが好ましい。 なお、 図 2 9 に示 す編集画面 1 6 0は、 急発進に関する条件を修正するためのもので ある。 また図 2 8に示すピークマスタファイルに規定される値は一 例であって、 他の値を採用することも可能であり、 また条件として 車速を加味することも可能である。
図 3 0は、 急発進の運転状況を示す典型的なパターンを示す図で ある。
図 3 0 ( a ) は G 2値のサンプル列 3 0 0 を示し、 図 3 0 ( b ) は G 1値のサンプル列 3 0 1 を示し、 図 3 0 ( c ) は車速のサンプ ル列 3 0 2を示している 。 いずれの図においても、 記録条件の成立 時刻を T = 0 としている
G 1値、 G 2値及び車速のサンプル列からそれぞれ各サンプルの 傾き波形を求め 、 それらの記録条件成立前後のピーク値に づいて
、 運転状況が判断される。 図 3 0の場合では、 G 1値のサンプル列 3 0 1から各サンプルの傾き波形 3 0 3 を求め、 その記録条件の成 立前のピーク値 3 0 4が、 一 0 . 2 2 . 0の間にあることから 急発進と判断された。
図 3 1は、 急ブレーキの運転状況を示す典型的なパターンを示す 図である。
図 3 1 ( a ) は G 2値のサンプル列 3 1 0 を示し 、 図 3 1 ( b ) は G 1値のサンプル列 3 1 1 を し、 図 3 1 ( c ) は車速のサンプ ル列 3 1 2を示している 。 いずれの図にあいてち、 記録条件の成! 時刻を T = 0 としている
G 1値、 G 2値及び車速のサンプル列からそれぞれ各サンプルの 傾き波形を求め、 それらの記録条件成立前後のピーク値に基づいて 、 運転状況が判断される。 図 3 1の場合では、 G 1値のサンプル列 3 1 1から各サンプルの傾き波形 3 1 3 を求め、 その記録条件の成
立前のピーク値 3 1 4力 3 . 0 〜 0 . 5の間であり、 その記録条 件の成立後のピーク値 3 1 5が一 0 . 4 3 . 0の間であること から急ブレーキと判断された。
図 3 2は、 通常ブレーキの運転状況を示す典型的なパターンを示 す図である。
図 3 2 ( a ) は G 2値のサンプル列 3 2 0 を示し、 図 3 2 ( b ) は G 1値のサンプル列 3 2 1 を示し、 図 3 2 ( c ) は車速のサンプ ル列 3 2 2を示している。 いずれの図においても、 記録条件の成立 時刻を T = 0 としている。
G 1値、 G 2値及び車速のサンプル列からそれぞれ各サンプルの 傾き波形を求め、 それらの記録条件成立前後のピーク値に基づいて 、 運転状況が判断される。 図 3 2の場合では、 G 1値のサンプル列 3 2 1から各サンプルの傾き波形 3 2 3を求め、 その記録条件の成 立前のピーク値 3 2 4力^ 0 . 5 〜 0 . 0 5の間であり、 その記録 条件の成立後のピーク値 3 2 5が— 0 . 0 5 〜― 0 . 5の間である ことから通常ブレーキと判断された。
図 3 3は、 左急ハンドルの運転状況を示す典型的なパターンを示 す図である。
図 3 3 ( a ) は G 2値のサンプル列 3 3 0 を示し、 図 3 3 ( b ) は G 1値のサンプル列 3 3 1 を示し、 図 3 3 ( c ) は車速のサンプ ル列 3 3 2 を示している。 いずれの図においても、 記録条件の成立 時刻を T = 0 としている。
G 1値、 G 2値及び車速のサンプル列からそれぞれ各サンプルの 傾き波形を求め、 それらの記録条件成立前後のピーク値に基づいて 、 運転状況が判断される。 図 3 3の場合では、 G 2値のサンプル列 3 3 0から各サンプルの傾き波形 3 3 3を求め、 その記録条件の成 立前のピーク値 3 3 4力 S、 2 . 0 〜 0 . 1の間であることから左急
ハンドルと判断された。
図 3 4は、 右急ハンドルの運転状況を示す典型的なパターンを示 す図である。
図 3 4 ( a ) は G 2値のサンプル列 3 4 0 を示し、 図 3 4 ( b ) は G 1値のサンプル列 3 4 1 を示し、 図 3 3 ( c ) は車速のサンプ ル列 3 4 2 を示している。 いずれの図においても、 記録条件の成立 時刻を T = 0 としている。
G 1値、 G 2値及び車速のサンプル列からそれぞれ各サンプルの 傾き波形を求め、 それらの記録条件成立前後のピーク値に基づいて 、 運転状況が判断される。 図 3 4の場合では、 G 2値のサンプル列 3 4 0から各サンプルの傾き波形 3 4 3 を求め、 その記録条件の成 立前のピーク値 3 4 4力 、 一 0. 1 2. 0の間であることから お急ハンドルと判断された。
上述したように、 各イベントに関して、 映像情報等が記録された 場合の運転状況を分類することが可能となるので、 再生装置 4 0 0 において、 より定量的に、 データの検証を行う ことが可能となった