JP5111131B2 - 基地局装置および既知信号割り当て方法 - Google Patents

基地局装置および既知信号割り当て方法 Download PDF

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本発明は、基地局装置および既知信号割り当て方法に関し、特に、既知信号に基づいて受信信号から希望波信号を分離する通信方式に関する。
従来、既知信号に基づいて受信信号から希望波信号を分離する通信方式がある。
たとえば、特許文献1には、空間多重方式により1つのチャネルに多重される複数の移動局に互いに異なるユニークワード(既知信号)を含む通信データを送信させるとともに、それら各ユニークワードを用いて当該チャネルで受信された信号の中から各移動局の通信データを分離抽出する基地局が開示されている。
特開2001−231072号公報
しかしながら、上記従来の基地局では、移動局に割り当てたユニークワードと同一のユニークワードを含む妨害波が通信チャネル上に存在する場合に、受信信号からその移動局の通信データを正しく分離できず、通信品質が劣化してしまうことがあった。
本発明は、上記従来の課題に鑑みてなされたものであり、既知信号に基づいて受信信号から希望波信号を分離する通信方式において、妨害波による通信品質の劣化を防ぐことができる基地局装置および既知信号割り当て方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る基地局装置は、複数の既知信号のうちいずれかを移動局装置に割り当て、該割り当てた既知信号を含む前記移動局装置の通信信号を受信信号から分離する基地局装置であって、複数の通信チャネルのうち前記移動局装置との通信に使用する通信チャネルにおいて、キャリアセンスを行うキャリアセンス手段と、前記キャリアセンスで検出された信号と、前記複数の既知信号のそれぞれと、の相関値を算出する相関値算出手段と、前記相関値算出手段により算出された相関値に基づいて、前記移動局装置に割り当てる既知信号を前記複数の既知信号から選択する既知信号選択手段と、を含み、前記既知信号選択手段は、前記複数の既知信号のうち、前記相関値算出手段により算出された相関値が最小である既知信号を選択する、ことを特徴とする。
本発明によれば、キャリアセンス(妨害波測定)で検出された妨害波信号と各既知信号との相関値に基づいて、移動局装置に割り当てる既知信号を選択する。このため、その移動局装置に割り当てた既知信号に基づいて、妨害波信号を含む受信信号から移動局装置の通信信号(希望波信号)を分離することが可能となる。すなわち、妨害波による通信品質の劣化を防ぐことができる。
また、本発明の一態様では、前記既知信号選択手段は、前記複数の既知信号のうち、前記相関値算出手段により算出された相関値が最小である既知信号を選択する。
この態様によれば、妨害波信号と最も相関の低い既知信号を移動局装置に割り当てるので、妨害波による通信品質の劣化をより確実に防ぐことができる。
また、本発明の一態様では、前記キャリアセンス手段は、前記相関値算出手段により算出された相関値の少なくとも一部が所定値未満である場合に、前記キャリアセンスで検出された妨害波信号の強度判定を省略し、前記既知信号選択手段は、前記複数の既知信号のうち、前記相関値算出手段により算出された相関値が所定値未満である既知信号のいずれかを選択する。
その妨害波信号との相関値が所定値未満である既知信号を含む通信信号は、妨害波信号の信号強度によらず受信信号から分離することが可能である。このため、妨害波信号の強度測定を省略するこの態様では、キャリアセンスにおける基地局装置の処理負荷を軽減することができる。
また、本発明の一態様では、前記通信チャネルに関連づけて、前記相関値算出手段により算出された相関値の少なくとも一部を記憶する相関値記憶手段と、前記相関値記憶手段により記憶された相関値に基づいて、新たな通信に使用する通信チャネルを前記複数の通信チャネルから選択する通信チャネル選択手段と、をさらに含む。
この態様によれば、新たな通信に妨害波による通信品質の劣化の少ない通信チャネルを割り当てることができる。
また、本発明の一態様では、他の移動局装置との通信に使用されている前記通信チャネルを使用して前記移動局装置と空間多重通信を行う場合に、前記他の移動局装置に所定期間の送信停止を指示する送信停止指示手段をさらに含み、前記キャリアセンス手段は、前記送信停止指示手段による指示に応じて前記他の移動局装置が送信を停止している間に、前記キャリアセンスを行う。
この態様によれば、複数の移動局装置と空間多重通信を行う基地局装置において、空間多重を開始する前に行うキャリアセンスの成功率を高めることができる。
また、本発明に係る既知信号割り当て方法は、複数の既知信号のうちいずれかを移動局装置に割り当て、該割り当てた既知信号を含む前記移動局装置の通信信号を受信信号から分離する基地局装置における、既知信号割り当て方法であって、複数の通信チャネルのうち前記移動局装置との通信に使用される通信チャネルにおいて、キャリアセンスを行うキャリアセンスステップと、前記キャリアセンスで検出された妨害波信号と、前記複数の既知信号のそれぞれと、の相関値を算出する相関値算出ステップと、前記算出された相関値に基づいて、前記移動局装置に割り当てる既知信号を前記複数の既知信号から選択する既知信号選択ステップと、を含み、前記既知信号選択ステップにおいて、前記複数の既知信号のうち、前記相関値算出ステップにおいて算出された相関値が最小である既知信号を選択する、ことを特徴とする。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る移動通信システム10の全体構成図である。同図に示すように、移動通信システム10は、基地局12と複数の移動局14(ここでは2つ)を含んで構成されている。
基地局12は、TDMA/TDD(Time Division Multiple Access/Time Division Duplex:時分割多元接続/時分割双方向通信)方式により、複数の移動局14と多重無線通信を行う。TDMA/TDD方式による各タイムフレーム(TDMAフレーム)は、ダウンリンク(基地局12から移動局14に向かう無線伝送路)用の4つのタイムスロットおよびアップリンク(移動局12から基地局14に向かう無線伝送路)用の4つのタイムスロット、すなわち送受4対のタイムスロット(合計8つのタイムスロット)から構成されている。基地局12と各移動局14との通信に使用される通信チャネルは、送受1対のタイムスロットと、複数の所定キャリア周波数のいずれかと、の組み合わせにより特定される。
また、基地局12は、アダプティブアレイアンテナを備えており、このアダプティブアレイアンテナを用いて通信チャネルごとに少なくとも2つの移動局14と空間分割多元接続(SDMA:Space Division Multiple Access)方式による多重無線通信を行う。すなわち、基地局12は、TDMA/TDD方式とSDMA方式とを併用することにより、8つ以上の移動局14それぞれと同時に無線通信を行うことができる。
移動局14は、たとえば可搬型の携帯電話機、携帯情報端末、または通信カードである。移動局14は、基地局12との無線通信を開始する際、基地局12に対してリンクチャネル確立要求(接続要求)を送信する。次に基地局12から通信チャネルおよびユニークワード(たとえば16ビットの既知信号)を含むリンクチャネル確立応答を受信すると、移動局14は、そのリンクチャネル確立応答に含まれる通信チャネルを使用して、指定されたユニークワードを所定位置に含む通信信号を基地局12に送信する。このユニークワードは、基地局12が当該通信チャネルで受信された信号から移動局14の通信信号を分離する際に利用される。
移動通信システム10では、基地局12が移動局14に割り当てるユニークワードは、複数のユニークワード(たとえば4つ)の中から選択される。ここで選択されるユニークワードは、すでに他の移動局14に割り当てられたユニークワードと異なるだけでなく、基地局12でのキャリアセンスによって検出される妨害波信号との相関も低い。このため、基地局12は、受信した信号に妨害波信号が含まれていても、妨害波信号との相関が低いユニークワードに基づいて、その受信信号から移動局14の通信信号を分離することできる。
以下では、上記処理を実現するために基地局12が備える構成および機能について詳細に説明する。
図2は、基地局12の機能ブロック図である。同図に示すように、基地局12は、アンテナ素子20−1〜20−n、無線部22、信号処理部24(空間多重処理部26、UW相関値算出部28、妨害波信号レベル判定部30)、ベースバンド部32、制御部34(通信チャネル選択部36、キャリアセンス制御部38、UW選択部40)、および記憶部42を含んで構成される。
アンテナ素子20−1〜20−nは、アダプティブアレイアンテナを構成する。各アンテナ素子20は、受信スロットごとに、各移動局14から送信される無線信号を受信し、受信した無線信号を無線部22に出力する。また、送信スロットごとに、無線部22から供給される無線信号を各移動局14に対して放射する。なお、無線信号の送受信は、無線部22の指示に従って時分割で切り替えられる。
無線部22は、ローノイズアンプ、パワーアンプ、帯域通過フィルタ、ミキサを含んで構成される。無線部22は、各アンテナ素子20で受信される無線信号を中間周波数信号にダウンコンバートし、その中間周波数信号を信号処理部24に出力する。また、信号処理部24から入力される信号を無線信号にアップコンバートし、その無線信号を送信出力レベルにまで増幅して各アンテナ素子20に供給する。
信号処理部24は、たとえばDSP(Digital Signal Processor)およびメモリなどで構成され、メモリに格納されるプログラムをDSPが実行することによって実現される、空間多重処理部26、UW相関値算出部28、および妨害波信号レベル判定部30を機能的に含む。
空間多重処理部26は、SDMA方式による多重通信を実現するために、アダプティブアレイアンテナの指向性パターンを制御する。すなわち、空間多重処理部26は、受信スロットにおいて、無線部22から入力される中間周波数信号に各アンテナ素子20のウェイト(重み係数)を掛けた値の総和と、リンクチャネル確立応答により各移動局14に割り当てたユニークワード(後述)と、の誤差が最小となるよう、公知のウェイト演算アルゴリズムに基づいて各アンテナ素子20のウェイトを決定する。そして、空間多重処理部26は、無線部22から入力される中間周波数信号から空間多重された各移動局14の通信信号を分離抽出し、抽出された各移動局14の通信信号をベースバンド部32に出力する。一方、空間多重処理部26は、送信スロットにおいて、その送信スロットに対応する直前の受信スロットで決定された各アンテナ素子20のウェイトに基づいて、ベースバンド部32から入力される各移動局14への通信信号を重み付けし、無線部22に出力する。
また、空間多重処理部26は、各移動局14の受信信号レベル(RSSI:Receive Signal Strength Indication)などに基づいて、各移動局14が使用している通信チャネルにおける空間多重確率を算出し、その算出結果を制御部34に出力する。なお、空間多重確率とは、空間多重通信の可否を判定するために用いられる品質情報の1つであり、ある通信チャネル(タイムスロット)において空間多重通信を安定して維持することのできる程度を示すパラメータである。
UW相関値算出部28は、公知の相関演算アルゴリズムに基づいて、移動局14のリンクチャネル確立要求に応じて実行されるキャリアセンス(後述)で検出された妨害波信号と、記憶部42から読み出した複数のユニークワードのそれぞれと、の相関値を算出し、算出した相関値を制御部34に出力する。
妨害波信号レベル判定部30は、UW相関値算出部28により算出された相関値の少なくとも一部が所定値未満である場合を除き、キャリアセンスで検出された妨害波信号の信号レベルが所定レベル未満であるかを判定し、その判定結果を制御部34に出力する。
これに対し、UW相関値算出部28により算出された相関値の少なくとも一部が所定値未満である場合には、後述するように、妨害波信号との相関値が所定値未満であるユニークワードのいずれかが移動局14に割り当てられる。この場合、妨害波信号の信号レベルによらず、空間多重処理部26によって移動局14の通信信号が正しく分離抽出されるため、妨害波信号レベル判定部30は、妨害波信号の信号レベル判定を省略することができる。これにより、キャリアセンス時の基地局12の処理負荷が軽減される。
ベースバンド部32は、A/Dコンバータ、D/Aコンバータ、復調回路、および変調回路を含んで構成される。ベースバンド部32は、信号処理部24から入力される各移動局14の通信信号からベースバンド信号(受信データ)を復調し、得られたベースバンド信号を図示しない通信網を介して他の基地局12に送信する。また、通信網を介して他の基地局12から受信されるベースバンド信号(送信データ)を変調し、得られた変調信号を信号処理部24に出力する。
制御部34は、たとえばCPUおよびメモリなどで構成され、メモリに格納されるプログラムをCPUが実行することにより基地局12の各部を制御する機能を有する。特に、制御部34は、通信チャネル選択部36、キャリアセンス制御部38、およびUW選択部40を機能的に含む。
通信チャネル選択部36は、移動局14からのリンクチャネル確立要求に応じて、その移動局14に割り当てる通信チャネルを選択する。ここで、通信チャネル選択部36は、記憶部42に記憶される直近のキャリアセンス結果(図3参照)に基づいて、移動局14に割り当てる通信チャネルを選択してもよい。たとえば、図3に示すキャリアセンス結果のうち、妨害波信号とユニークワードとの相関値が最も低い通信チャネルを選択すれば、新たな通信に妨害波による通信品質の劣化の少ない通信チャネルを効率よく割り当てることができる。
なお、移動局14からのリンクチャネル確立要求を受信した時点で通信チャネルに空きがない(全タイムスロットが使用中である)場合、通信チャネル選択部36は、上記の選択基準に加え、空間多重処理部26により算出される各通信チャネルの空間多重確率にさらに基づいて、通信チャネルを選択してもよい。こうすれば、妨害波による通信品質の劣化の少ない通信チャネルで空間多重通信を開始することができる。
キャリアセンス制御部38は、移動局14からのリンクチャネル確立要求に応じて、通信チャネル選択部36が選択した通信チャネルにおいてキャリアセンスを行うよう無線部22および信号処理部24を制御する。
ここで、通信チャネル選択部36により選択された通信チャネルが他の移動局14との通信にすでに使用されている場合、すなわち通信チャネル選択部36により選択された通信チャネルで空間多重通信を開始する場合、キャリアセンス制御部38は、キャリアセンスを開始する前に、通信中の他の移動局14に所定期間(少なくとも1フレーム)の送信停止を指示する。そして、その指示に応じて他の移動局14が送信を一時停止している間に、キャリアセンス制御部38は、基地局12にキャリアセンスを行わせる。これにより、キャリアセンスにおいて当該他の移動局14が送信する無線信号が妨害波信号として誤検出されなくなり、空間多重通信の開始前に基地局12が行うキャリアセンスの成功率を高めることができる。
なお、送信停止の指示には通信チャネルを用いてもよい。また、たとえば図4に示すSA(制御ビット)に送信停止期間を示す情報を格納した通信信号を当該他の移動局14に送信するようにすれば、当該他の移動局14の送信停止期間を制御することができる。さらに、当該他の移動局14の機種種別に応じて送信停止期間を変更するようにすれば、移動局14の種別によって通信停止を開始するタイミングが異なるような場合にも柔軟に対応することができる。ただし、送信停止期間の伸張に伴って当該他の移動局14のFER(Frame Error Rate:フレーム誤り率)が上昇する点を考慮すると、1回の送信停止期間は4フレーム未満とすることが望ましい。
基地局12のキャリアセンスが完了すると、キャリアセンス制御部38は、キャリアセンスによる測定結果を記憶部42に記憶する。たとえば、図3に示すように、キャリアセンス制御部38は、キャリアセンスを行った通信チャネルを識別するチャネル識別番号に関連づけて、妨害波信号レベル判定部30により判定された妨害波信号の信号レベルと、UW相関値算出部28により算出された相関値の少なくとも一部を記憶部42に記憶させる。ここで、キャリアセンス制御部38は、算出されたすべての相関値を記憶部42に記憶させてもよいし、各通信チャネルにおいて最小の相関値だけを記憶させてもよい。
なお、いずれの移動局14にも割り当てられていない未使用の受信スロットがある場合、キャリアセンス制御部38は、その受信スロットで随時キャリアセンスを行うよう無線部22および信号処理部24を制御してもよい。
UW選択部40は、上記キャリアセンスの後にUW相関値算出部28により算出された妨害波信号と各ユニークワードとの相関値に基づいて、接続を要求する移動局14に割り当てるユニークワードを複数のユニークワードから選択する。ただし、通信チャネル選択部36により選択された通信チャネルにおいてすでに使用されているユニークワードは選択の対象か除外する。
たとえば、UW選択部40は、算出された相関値が所定値未満であってかつ最小であるユニークワードを選択してもよい。こうすれば、上記キャリアセンスで検出された妨害波信号と最も相関の低い既知信号が移動局14に割り当てられるので、妨害波による通信品質の劣化をより確実に防ぐことができる。
また、UW選択部40は、UW相関値算出部28により算出された相関値がすべて所定値以上である場合に、妨害波信号レベル判定部30による判定結果に基づいて、ユニークワードを選択するか否かを決定してもよい。たとえば、妨害波信号レベル判定部30によって上記キャリアセンスで検出された妨害波信号の信号レベルが所定レベル未満であると判断された場合、UW選択部40は、UW相関値算出部28により算出された相関値が最小であるユニークワードを選択する。一方、妨害波信号の信号レベルが所定レベル以上であると判断された場合には、ユニークワードを選択することなく、通信チャネル選択部36に別の通信チャネルを選択させる。この場合、通信チャネル選択部36によって選択された通信チャネルには、妨害波信号を含む受信信号から希望波信号を分離するために適したユニークワードが存在しない上、妨害波の影響により十分な通信品質を確保することができないからである。
記憶部42は、メモリ素子などで構成されており、上記のとおり、複数のユニークワードや基地局12によるキャリアセンス結果などを記憶する。
次に、基地局12が通信チャネルとユニークワードを移動局14に割り当てる処理の一例について説明する。
図5は、移動通信システム10におけるリンクチャネル割当処理を示すシーケンス図である。ここでは、4つのタイムスロットそれぞれを使用して4つの移動局14(移動局14−2、および図示しない移動局14−3〜5)と通信をしている基地局12に対して、移動局14−1が新たな接続を要求する場合を例に挙げて説明する。
同図に示すように、移動局14−1が基地局12に対してリンクチャネル確立要求を送信すると(S100)、この場合には基地局12に空きスロットが存在しないため、基地局12は、空間多重確率などのパラメータに基づいて空間多重通信を開始するための通信チャネルを選択する(S102)。
次に、基地局12は、S102で選択した通信チャネルで通信している移動局14−2に所定期間の送信停止を指示する(S104)。基地局12からの送信停止指示を受信した移動局14−2は、その指示に従って無線信号の送信を停止する(S106)。この間、基地局12は、S102で選択した通信チャネルにおいてキャリアセンスを行う(S108)。一方、移動局14−2は、S106の送信停止から所定期間後に、無線信号の送信を再開する(S110)。
S108のキャリアセンスが完了すると、基地局12は、そのキャリアセンスで検出された妨害波信号と複数のユニークワードのそれぞれとの相関値を算出し(S112)、算出した各相関値が所定値未満であるか否かを判定する(S114)。ここで、算出された相関値がすべて所定値以上であれば(S114:N)、基地局12は、S108で検出された妨害波信号の信号レベルが所定レベル以上であるか否かをさらに判定する(S116)。ここで、妨害波信号の信号レベルが所定レベル以上であれば(S116:Y)、S102で選択された通信チャネルは空間多重通信に不適切であるとして、基地局12は、リンクチャネルの割り当てを拒否する旨を移動局14−1に通知する(S118)。
一方、S112で算出された相関値の少なくとも一部が所定値未満である場合(S114:Y)、またはS108で検出された妨害波信号の信号レベルが所定レベル未満である場合(S116:N)、基地局12は、S112で算出された相関値が最小であるユニークワードを選択する(S120)。そして、S102で選択した通信チャネルとS120で選択したユニークワードを含むリンクチャネル確立応答を移動局14−1に送信する(S122)。
このようにして、基地局12は、S102で選択した通信チャネルにおいて、移動局14−1および移動局14−2との空間多重通信を開始する(S124)。
以上説明した移動通信システム10によれば、キャリアセンスで検出された妨害波信号と各ユニークワードとの相関値に基づいて、移動局14に割り当てるユニークワードを選択する。このため、その移動局14に割り当てたユニークワードに基づいて、妨害波信号を含む受信信号から移動局14の通信信号(希望波信号)を分離することが可能となる。すなわち、妨害波による通信品質の劣化を防ぐことができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。たとえば、上記実施形態では、TDMA/TDD方式とSDMA方式とを併用する移動通信システムに本発明を適用したが、本発明は、既知信号に基づいて受信信号から移動局の通信信号を分離する基地局を含む通信システムに広く適用可能である。
また、基地局は、移動局からの接続要求に応じてその移動局に割り当てる既知信号を選択するが、キャリアセンスの実行タイミングはこれに限定されない。すなわち、基地局は、移動局からの接続要求の有無に関わらず任意の受信スロットでキャリアセンスの実行とキャリアセンス結果の保存を行ってよい。
本発明の実施形態に係る移動通信システムの全体構成図である。 本発明の実施形態に係る基地局の機能ブロック図である。 記憶部に記憶されるキャリアセンス結果の一例を示す図である。 通信信号のフォーマットを示す図である。 本発明の実施形態に係る移動通信システムにおけるリンクチャネル割当処理を示すシーケンス図である。
符号の説明
10 移動通信システム、12 基地局、14 移動局、20 アンテナ素子(アダプティブアレイアンテナ)、22 無線部、24 信号処理部、26 空間多重処理部、28 UW相関値算出部、30 妨害波信号レベル判定部、32 ベースバンド部、34 制御部、36 通信チャネル選択部、38 キャリアセンス制御部、40 UW選択部、42 記憶部。

Claims (5)

  1. 複数の既知信号のうちいずれかを移動局装置に割り当て、該割り当てた既知信号を含む前記移動局装置の通信信号を受信信号から分離する基地局装置であって、
    複数の通信チャネルのうち前記移動局装置との通信に使用する通信チャネルにおいて、キャリアセンスを行うキャリアセンス手段と、
    前記キャリアセンスで検出された妨害波信号と、前記複数の既知信号のそれぞれと、の相関値を算出する相関値算出手段と、
    前記相関値算出手段により算出された相関値に基づいて、前記移動局装置に割り当てる既知信号を前記複数の既知信号から選択する既知信号選択手段と、
    を含み、
    前記既知信号選択手段は、前記複数の既知信号のうち、前記相関値算出手段により算出された相関値が最小である既知信号を選択する、
    ことを特徴とする基地局装置。
  2. 請求項1に記載の基地局装置において、
    前記キャリアセンス手段は、前記相関値算出手段により算出された相関値の少なくとも一部が所定値未満である場合に、前記キャリアセンスで検出された妨害波信号の強度判定を省略し、
    前記既知信号選択手段は、前記複数の既知信号のうち、前記相関値算出手段により算出された相関値が所定値未満である既知信号のいずれかを選択する、
    ことを特徴とする基地局装置。
  3. 請求項1または2に記載の基地局装置において、
    前記通信チャネルに関連づけて、前記相関値算出手段により算出された相関値の少なくとも一部を記憶する相関値記憶手段と、
    前記相関値記憶手段により記憶された相関値に基づいて、新たな通信に使用する通信チャネルを前記複数の通信チャネルから選択する通信チャネル選択手段と、
    をさらに含むことを特徴とする基地局装置。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の基地局装置において、
    他の移動局装置との通信に使用されている前記通信チャネルを使用して前記移動局装置と空間多重通信を行う場合に、前記他の移動局装置に所定期間の送信停止を指示する送信停止指示手段をさらに含み、
    前記キャリアセンス手段は、前記送信停止指示手段による指示に応じて前記他の移動局装置が送信を停止している間に、前記キャリアセンスを行う、
    ことを特徴とする基地局装置。
  5. 複数の既知信号のうちいずれかを移動局装置に割り当て、該割り当てた既知信号を含む前記移動局装置の通信信号を受信信号から分離する基地局装置における、既知信号割り当て方法であって、
    複数の通信チャネルのうち前記移動局装置との通信に使用される通信チャネルにおいて、キャリアセンスを行うキャリアセンスステップと、
    前記キャリアセンスで検出された妨害波信号と、前記複数の既知信号のそれぞれと、の相関値を算出する相関値算出ステップと、
    前記算出された相関値に基づいて、前記移動局装置に割り当てる既知信号を前記複数の既知信号から選択する既知信号選択ステップと、
    を含み、
    前記既知信号選択ステップにおいて、前記複数の既知信号のうち、前記相関値算出ステップにおいて算出された相関値が最小である既知信号を選択する、
    ことを特徴とする既知信号割り当て方法。
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